JP2019105098A - 壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材 - Google Patents
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Abstract
【課題】錆や塗膜ふくれが目立ち難い、淡色系の壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材を提供すること。【解決手段】壁材用塗装金属板は、金属板と、前記金属板上に配置される上塗り塗膜と、を有する。前記金属板は、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、前記上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値は86以上であり、a*値は−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値は−3.0〜4.0の範囲内である。【選択図】なし
Description
本発明は、壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材に関する。
塗装金属板は、汎用性、意匠性、耐久性等に優れているため、各種用途に好適であり、例えば屋根、シャッター、壁材等の外装建材にも使用されている。このような外装建材用の塗装金属板の金属板としては、溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板や、溶融亜鉛めっき鋼板が一般的であった(例えば、特許文献1)。
しかしながら、従来の淡色系の壁材では、曲げ加工された箇所等に、経時で黒錆や赤錆等が発生しやすかった。曲げ加工された箇所では、塗膜割れやメッキ割れが生じやすく、素地が露出しやすい。したがって、当該領域を起点に、錆が発生すると考えられる。また壁材は、軒下に配置されることが多く、雨水がほとんど当たらない。そのため、このような壁材に、大気中に含まれる塩等が付着すると、雨水によって洗い流されず、表面にとどまる。そして、例えばClイオン等の腐食性イオンが、溶融亜鉛めっき層等の腐食を促進させることで、塗膜ふくれが発生する。つまり、淡色系の壁材は、他の外装建材と比較して、より外観変化が生じやすい、という課題があった。そこで、経時でも外観変化の少ない、淡色系の壁材用塗装金属板の提供が望まれている。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、錆や塗膜ふくれが目立ち難い、淡色系の壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材の提供を目的とする。
本発明は、以下の壁材用塗装金属板および壁材を提供する。
[1]金属板と、前記金属板上に配置される上塗り塗膜と、を有する壁材用塗装金属板であって、前記金属板は、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、前記上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値が86.0以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である、壁材用塗装金属板。
[1]金属板と、前記金属板上に配置される上塗り塗膜と、を有する壁材用塗装金属板であって、前記金属板は、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、前記上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値が86.0以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である、壁材用塗装金属板。
[2]前記Zn−Al−Mg合金めっき鋼板は、Al:1.0〜22.0質量%、Mg:0.1〜10.0質量%、残部:Znおよび不可避不純物を含む、溶融Zn−Al−Mg合金めっき層を有する、[1]に記載の壁材用塗装金属板。
[3]前記溶融Zn−Al−Mg合金めっき層は、Si:0.001〜2.0質量%、Ti:0.001〜0.1質量%、B:0.001〜0.045質量%からなる群から選ばれる1種以上をさらに含む、[1]または[2]に記載の壁材用塗装金属板。
[4]前記金属板は、表面に非クロメート化成処理皮膜を有し、クロメートフリーである、[1]〜[3]のいずれかに記載の壁材用塗装金属板。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の壁材用塗装金属板を含む、壁材。
[6]前記塗装金属板が曲げ加工されている、[5]に記載の壁材。
[3]前記溶融Zn−Al−Mg合金めっき層は、Si:0.001〜2.0質量%、Ti:0.001〜0.1質量%、B:0.001〜0.045質量%からなる群から選ばれる1種以上をさらに含む、[1]または[2]に記載の壁材用塗装金属板。
[4]前記金属板は、表面に非クロメート化成処理皮膜を有し、クロメートフリーである、[1]〜[3]のいずれかに記載の壁材用塗装金属板。
[5]上記[1]〜[4]のいずれかに記載の壁材用塗装金属板を含む、壁材。
[6]前記塗装金属板が曲げ加工されている、[5]に記載の壁材。
本発明によれば、経時で錆や塗膜ふくれが目立ち難い、淡色系の壁材用塗装金属板、およびこれを用いた壁材とすることができる。
(壁材用塗装金属板について)
本発明に係る壁材用塗装金属板は、主に壁材に用いられる塗装金属板である。当該壁材用塗装金属板には、金属板と、当該金属板上に配置された上塗り塗膜と、が少なくとも含まれる。壁材用塗装金属板には、必要に応じてこれら以外の構成が含まれていてもよく、例えば金属板と上塗り塗膜との間に、必要に応じて下塗り塗膜等がさらに配置されていてもよい。
本発明に係る壁材用塗装金属板は、主に壁材に用いられる塗装金属板である。当該壁材用塗装金属板には、金属板と、当該金属板上に配置された上塗り塗膜と、が少なくとも含まれる。壁材用塗装金属板には、必要に応じてこれら以外の構成が含まれていてもよく、例えば金属板と上塗り塗膜との間に、必要に応じて下塗り塗膜等がさらに配置されていてもよい。
前述のように、従来の一般的な金属板(例えば、溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板)を用いた壁材用塗装金属板では、黒錆や赤錆が発生しやすい。そのため、このような金属板上に淡色系の上塗り塗膜を配置すると、年月の経過と共に、黒錆や赤錆が目立ちやすくなり、壁材の美観性が損なわれる、という課題があった。さらに、従来の壁材用塗装金属板では、その表面に付着した塩等によって金属板の腐食が促進されやすく、塗膜ふくれ等も生じやすかった。
これに対し、本発明の塗装金属板では、金属板がZn−Al−Mg合金めっき鋼板である。Zn−Al−Mg合金めっき鋼板は、従来の金属板(例えば、溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板や、溶融亜鉛めっき鋼板等)と比較して、塩の影響を受け難く、上述の塗膜ふくれを発生させ難い。さらに、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板では、その表面に発生する錆が白色系である。したがって、金属板上に淡色系の上塗り塗膜を配置しても、発生した錆が目立ち難い。
またさらに、本発明の塗装金属板では、上塗り塗膜の色調を、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板に発生する白錆の色に近い色としている。具体的には、上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値を86以上、a*値を−4.0〜2.0の範囲内、b*値を−3.0〜4.0の範囲内としている。これにより、金属板に錆が発生したとしても、さらに目立ち難くなり、その美観性が損なわれ難い。なお、上記L*値、a*値、およびb*値は、市販の分光測色計(例えばコニカミノルタオプティクス株式会社製「CM3700d」)により測定される値である。
ここで、本発明の壁材用塗装金属板に用いられる金属板は、鋼板の表面に、溶融Zn−Al−Mg合金めっき層が形成されたものとすることができる。鋼板の種類は、特に限定されず、例えば、低炭素鋼や中炭素鋼、高炭素鋼、合金鋼などからなる鋼板を使用することができる。また、良好なプレス成形性が必要とされる場合は、低炭素Ti添加鋼、低炭素Nb添加鋼などからなる深絞り用鋼板を用いることができる。また、P、Si、Mnなどを添加した高強度鋼板を用いてもよい。
一方、鋼板上に形成される溶融Zn−Al−Mg合金めっき層は、Alを1.0〜22.0質量%、Mgを0.1〜10.0質量%、残部:Znおよび不可避不純物、を含む層とすることができる。なお、溶融Zn−Al−Mg合金めっき層には、Zn、Al、およびMg以外の金属が含まれていてもよく、Si:0.001〜2.0質量%、Ti:0.001〜0.1質量%、B:0.001〜0.045質量%からなる群から選ばれる1種以上がさらに含まれていてもよい。
溶融Zn−Al−Mg合金めっき層の例には、溶融Zn−1質量%Al−1質量%Mg合金めっき;溶融Zn−1.5質量%Al−1.5質量%Mg合金めっき;溶融Zn−2.5質量%Al−3質量%Mg合金めっき;溶融Zn−2.5質量%Al−3質量%Mg−0.4質量%Si合金めっき;溶融Zn−3.5質量%Al−3質量%Mg合金めっき;溶融Zn−4質量%Al−0.75質量%Mg合金めっき;溶融Zn−6質量%Al−3質量%Mg−0.05質量%Ti−0.003質量%B合金めっき;溶融Zn−6質量%Al−3質量%Mg−0.02質量%Si−0.05質量%Ti−0.003質量%B合金めっき;溶融Zn−11質量%Al−3質量%Mg合金めっき;溶融Zn−11質量%Al−3質量%Mg−0.2質量%Si合金めっき;等が含まれる。
上記金属板は、その表面に化成処理皮膜を有していてもよい。金属板の表面に化成処理皮膜が形成されていると、上塗り塗膜(もしくは下塗り塗膜)と金属板との密着性が高まり、さらに金属板の耐食性が高まる。化成処理の種類は、特に限定されず、その例には、クロメート処理、クロムフリー処理、リン酸塩処理等が含まれる。環境負荷を低減する観点からは、クロムフリーの化成処理が好ましい。クロムフリーの化成処理皮膜(非クロメート化成処理皮膜)の例には、Ti−Mo複合皮膜、フルオロアシッド系皮膜、樹脂系皮膜、樹脂およびシランカップリング剤系皮膜、シリカ系皮膜、シリカおよびシランカップリング剤系皮膜、ジルコニウム系皮膜、ならびにジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜等が含まれる。
化成処理皮膜の好ましい付着量は、化成処理皮膜の種類に応じて適宜選択される。例えば、クロメート皮膜の場合、全Cr換算付着量が5〜100mg/m2であることが好ましい。一方、非クロメート化成処理皮膜の一例である、Ti−Mo複合皮膜の付着量は、全TiおよびMo換算で10〜500mg/m2であることが好ましく、フルオロアシッド系皮膜の付着量は、フッ素換算または総金属元素換算で3〜100mg/m2であることが好ましい。
また、樹脂系皮膜の付着量は、樹脂換算で1〜500mg/m2であることが好ましく、樹脂およびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1〜50mg/m2であることが好ましい。さらに、シリカ系皮膜の付着量は、Si換算で0.1〜200mg/m2であることが好ましく、シリカおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Si換算で0.1〜200mg/m2であることが好ましい。さらにジルコニウム系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1〜100mg/m2であることが好ましく、上記ジルコニウムおよびシランカップリング剤系皮膜の付着量は、Zr換算で0.1〜100mg/m2であることが好ましい。さらに、リン酸塩処理によって形成されるリン酸塩皮膜の付着量は、リン元素換算で0.1〜5g/m2であることが好ましい。
上記化成処理皮膜は、当該皮膜を形成するための化成処理液を、ロールコート法、スピンコート法、スプレー法等の公知の方法で上記金属板の表面に塗布し、塗布後に上記金属板を水洗せずに乾燥させることによって形成することが可能である。当該金属板の乾燥温度および乾燥時間は、生産性の観点から、例えば、金属板の到達温度で60〜150℃とすることができ、その乾燥時間は2〜10秒間とすることができる。
一方、本発明の壁材用塗装金属板に含まれる上塗り塗膜は、上述の色相を有する塗膜であればよいが、壁材用塗装金属板の表面に発生する錆をさらに目立ち難くするとの観点から、L*値が86以上であるが、87以上であることがさらに好ましい。また、a*値は−4.0〜2.0であるが、−3.5〜2.0であることがさらに好ましい。b*値は−3.0〜4.0であるが、−3.0〜3.5であることがさらに好ましい。
ここで、上塗り塗膜には、通常、着色剤および樹脂が含まれ、着色剤の種類や量によって、上塗り塗膜の色相を調整することができる。
上塗り塗膜に含まれる着色剤の例には、酸化チタン、炭酸カルシウム、カーボンブラック、鉄黒、酸化鉄イエロー、チタンイエロー、ベンガラ、紺青、コバルトブルー、セルリアンブルー、群青、コバルトグリーン、モリブデン赤等の無機顔料;CoAl、CoCrAl、CoCrZnMgAl、CoNiZnTi、CoCrZnTi、NiSbTi、CrSbTi、FeCrZnNi、MnSbTi、FeCr、FeCrNi、FeNi、FeCrNiMn、CoCr、Mn、Co、SnZnTi等の金属成分を含む複合酸化物焼成顔料;Al、樹脂コーティングAl、Ni等のメタリック顔料;キナクリドンレッド、リソールレッドB、ブリリアントスカーレットG、ピグメントスカーレット3B、ブリリアントカーミン6B、レーキレッドC、レーキレッドD、パーマネントレッド4R、ボルドー10B、ファストイエローG、ファストイエロー10G、パラレッド、ウォッチングレッド、ベンジジンイエロー、ベンジジンオレンジ、ボンマルーンL、ボンマルーンM、ブリリアントファストスカーレット、バーミリオンレッド、フタロシアニンブルー、フタロシアニングリーン、ファストスカイブルー、アニリンブラック等の有機顔料;が含まれる。上記着色剤は、上塗り塗膜の厚みに対して十分に小さいことが好ましく、例えば平均粒子径が0.01〜1.5μmであることが好ましい。また、上塗り塗膜における着色剤の含有量は、0.1〜20体積%であることが好ましい。
一方、上塗り塗膜に含まれる樹脂(バインダ)は、本発明の目的および効果を損なわない範囲であれば特に制限されず、その例には、ポリエステル、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、およびウレタン樹脂等が含まれる。これらの中でも、上塗り塗膜の強度を高めることが可能であり、さらには耐候性が良好であるといった観点から、ポリエステルであることが好ましい。
上塗り塗膜に含まれる樹脂の量は、60〜95体積%であることが好ましく、70〜90体積%であることがより好ましい。特に樹脂の量が70体積%以上であると、上塗り塗膜と金属板(もしくは下塗り塗膜)との密着性が良好になりやすい。一方で、樹脂の量が90体積%以下であると、相対的に着色剤の量が多くなり、優れた発色が得られやすくなる。
上塗り塗膜には、上記着色剤および樹脂の他に、光沢調整剤が含まれていてもよい。上塗り塗膜に、当該光沢調整剤が含まれると、上塗り塗膜表面を適度に粗くすること等ができ、壁材用塗装金属板表面の光沢感を調整することが可能となる。また、当該光沢調整剤によれば、製造ロット間での光沢のバラツキを調整することも可能となる。
上記光沢調整剤の個数平均粒径は、所望の光沢に応じて適宜選択することができ、例えば2.0μm以上とすることができる。光沢調整剤が小さくなると、上塗り塗膜の光沢が高くなる傾向がある。一方で、光沢調整剤が大きくなると、上塗り塗膜の光沢が低下する傾向にある。例えば、60°における光沢度が20〜85の塗装金属板(上塗り塗膜)を得るためには、光沢調整剤の個数平均粒径は、3μm以上であることが好ましく、5μm以上であることがより好ましく、7μm以上であることがさらに好ましい。当該個数平均粒径は、上塗り塗膜の断面観察により確認することが可能である。また、画像解析法およびコールター法で(例えば、ベックマン・コールター社製 精密粒度分布測定装置「Multisizer4」を用いて)測定することも可能である。
上塗り塗膜における上記光沢調整剤の含有量は、0.01〜15体積%であることが好ましい。当該含有量が多すぎると、上塗り塗膜の密着性が低下することがあり、特に加工部における上塗り塗膜の密着性が低下しやすくなる。一方、含有量が少なすぎると、上塗り塗膜の光沢が十分に調整されないことがある。例えば60°における光沢度が20〜85の塗装金属板(上塗り塗膜)を得るためには、光沢調整剤の含有量は0.05体積%以上であることが好ましく、0.1体積%以上であることがより好ましい。また、上塗り塗膜の密着性等の観点から、光沢調整剤の含有量は、13体積%以下であることが好ましく、10体積%以下であることがより好ましい。当該含有量は、上塗り塗膜の灰分の測定や上塗り塗膜の溶解による光沢調整剤の回収、元素識別した複数の断面像についての画像解析等によって確認することが可能である。
上記光沢調整剤は、細孔を有する粒子(以下、「細孔粒子」とも言う)とすることができる。細孔粒子の例には、一次粒子が化学的に接合した凝集体、一次粒子が物理的に接合した集合体、および内部に多孔質構造を有する多孔質粒子が含まれる。上記光沢調整剤は、上記細孔粒子のみから構成されていてもよいし、細孔粒子以外の粒子を含んでいてもよい。また、当該細孔粒子は、無機粒子であってもよく、有機粒子であってもよい。細孔粒子を構成する材料の具体例には、シリカ、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、ポリアクリロニトリル、炭酸カルシウム−リン酸カルシウム複合体等が含まれる。
また、上塗り塗膜には、体質顔料がさらに含まれていてもよい。当該体質顔料の例には、硫酸バリウム、酸化チタン等が含まれる。体質顔料は、上記光沢調整剤に対して十分に小さい粒子とすることができ、例えば、個数平均粒径が0.01〜1μmである粒子とすることができる。また、上塗り塗膜における体質顔料の含有量は、例えば0.1〜15体積%とすることができる。
また、上塗り塗膜には、塗装金属板の加工時に発生するカジリを防止する観点から、潤滑剤がさらに含まれていてもよい。当該潤滑剤の例には、フッ素系ワックス、ポリエチレン系ワックス、スチレン系ワックス、およびポリプロピレン系ワックス等の有機ワックス;二硫化モリブデンやタルク等の無機潤滑剤;が含まれる。上塗り塗膜における潤滑剤の含有量は、例えば、0〜10体積%とすることができる。
また、耐候性を高める等の観点から、上塗り塗膜には、10体積%以下の紫外線吸収剤(UVA)や光安定化剤(HALS)等がさらに含まれていてもよい。さらに、上塗り塗膜には、雨筋汚れを防止する観点等から、親水化剤が含まれていてもよく、例えば30体積%以下のテトラアルコキシシランの部分加水分解縮合物等が含まれていてもよい。
ここで、上記上塗り塗膜の厚みは、特に制限されないが、例えば、9〜19μmとすることができる。上塗り塗膜の厚みが厚すぎると、塗装不良(ワキ)が生じたり、生産性の低下や製造コストの上昇等の原因となることがある。一方で薄すぎると、所期の意匠性や所期の耐食性等が得られないことがある。生産性や、光沢、所望の発色等を実現し、かつ少なくとも10年間、壁材としての実使用が可能な塗装金属板を得るためには、上塗り塗膜の厚みは10μm以上であることが好ましく、11μm以上であることがより好ましい。また特に上塗り塗膜の色相が明るい(L*値が大きい)場合には、上塗り塗膜の厚みが比較的厚いことが好ましく、15μm以上であることが好ましい。一方で、上塗り塗膜の厚みは、17μm以下であることがより好ましい。上塗り塗膜の厚みは、例えば上塗り塗膜の複数個所における底面から表面までの距離の平均値とすることができる。
なお、上塗り塗膜の厚みは、上塗り塗膜の色と、上塗り塗膜形成前の鋼板の表面(例えば後述する下塗り塗膜)の色と、に応じて決定することも可能である。一概には言えないが、上塗り塗膜のL*値と当該塗膜形成前の鋼板の表面の色のL*値との差の絶対値ΔLが小さいほど、その厚みを薄く設定することができる。
また、上記上塗り塗膜は、上述の金属板の表面や、後述の下塗り塗膜の表面に、上塗り塗膜用の塗料を塗布し、乾燥させて(必要に応じて硬化させて)作製することができる。上塗り塗膜用の塗料は、上述の着色剤や樹脂(もしくはその前駆体)、光沢調整剤等を溶剤中に溶解または分散させることにより調製することができる。
溶剤の例には、トルエン、キシレン等の炭化水素;酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;セロソルブ等のエーテル;および、メチルイソブチルケトン、メチルエチルケトン、イソホロン、シクロヘキサノン等のケトン;等が含まれる。
また、上記塗料には、樹脂を硬化させるための硬化剤や硬化促進剤等がさらに含まれていてもよい。硬化剤には、上記樹脂(例えばポリエステルやアクリル樹脂)を架橋させることが可能な化合物を用いることができ、その種類は、樹脂の種類に応じて適宜選択することができる。このような硬化剤の例には、メラミン化合物や、イソシアネート化合物等が含まれる。これらは併用してもよい。メラミン化合物の例には、イミノ基型、メチロールイミノ基型、メチロール基型または完全アルキル基型のメラミン化合物が含まれる。イソシアネート化合物は、芳香族、脂肪族、脂環族のいずれでもよく、その例には、m−キシレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネートおよびこれらのブロック化合物等が含まれる。塗料に含まれる硬化剤や硬化促進剤の量は、樹脂の種類や量に合わせて適宜選択される。
上塗り塗膜用の塗料を、金属板や下塗り塗膜上に塗布する方法は特に制限されず、例えば、ロールコート法、カーテンフローコート法、スプレーコート法、浸漬コート法等の公知の方法とすることができる。また、塗料の塗布後、当該塗料が塗布された金属板をその到達温度が200〜250℃となるように加熱することで、上塗り塗膜が形成される。
また、塗装金属板は、金属板と上塗り塗膜との間に下塗り塗膜等を有していてもよい。下塗り塗膜には、例えば樹脂(バインダ)と、各種顔料(防錆顔料、着色顔料、メタリック顔料、体質顔料等)と、が含まれる。
下塗り塗膜に含まれる樹脂(バインダ)の例には、エポキシ樹脂、ポリエステル、エポキシ変性ポリエステル樹脂、アクリル樹脂およびフェノキシ樹脂が含まれる。
一方、下塗り塗膜に含まれる防錆顔料の例には、変性シリカ、バナジン酸塩、リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、およびポリリン酸アルミニウム等の非クロム系の防錆顔料が含まれる。また、着色顔料の例には、酸化チタン、カーボンブラック、酸化クロム、酸化鉄、ベンガラ、チタンイエロー、コバルトブルー、コバルトグリーン、アニリンブラックおよびフタロシアニンブルー等が含まれる。上記メタリック顔料の例には、アルミニウムフレーク(ノンリーフィングタイプ)、ブロンズフレーク、銅フレーク、ステンレス鋼フレークおよびニッケルフレーク等が含まれる。上記体質顔料の例には、硫酸バリウム、酸化チタン、シリカおよび炭酸カルシウム等が含まれる。
下塗り塗膜に含まれる顔料の量は、顔料の種類等に応じて適宜選択され、例えば防錆顔料の量は、10〜40体積%とすることができる。
上記下塗り塗膜は、例えば金属板の表面に、下塗り塗膜用の塗料を塗布し、乾燥させて(必要に応じて硬化させて)作製することができる。下塗り塗膜用の塗料は、上述の樹脂(もしくはその前駆体)、顔料等を溶剤中に溶解または分散させることにより調製することができる。当該塗料には、架橋剤が含まれていてもよい。下塗り塗膜用の塗料に含まれる溶剤や架橋材は、上塗り塗膜用の塗料に含まれるものと同様とすることができる。
また、その塗布方法も、上塗り塗膜用の塗料の塗布方法と同様とすることができ、1〜10μm(好ましくは3〜7μm)の乾燥厚みとなるように塗布することが好ましい。また、塗料の塗布後、金属板の到達温度が180〜240℃となるように、金属板を加熱することで、下塗り塗膜が形成される。
(効果)
本発明の壁材用塗装金属板は、上述のように、金属板がZn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、かつその金属板上に配置されている上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値が86以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である。そのため、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板に錆が発生したとしても、その色が上塗り塗膜の色と近く、非常に目立ち難い。また、金属板をZn−Al−Mg合金めっき鋼板とすることで、塗膜ふくれ等も抑制することができる。したがって、このような壁材用塗装金属板を用いた壁材は、時間が経過しても色相の変化等が少なく、美観性に優れる。
本発明の壁材用塗装金属板は、上述のように、金属板がZn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、かつその金属板上に配置されている上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値が86以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である。そのため、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板に錆が発生したとしても、その色が上塗り塗膜の色と近く、非常に目立ち難い。また、金属板をZn−Al−Mg合金めっき鋼板とすることで、塗膜ふくれ等も抑制することができる。したがって、このような壁材用塗装金属板を用いた壁材は、時間が経過しても色相の変化等が少なく、美観性に優れる。
(壁材用塗装金属板の用途)
上述の塗装金属板は、上述のように、壁材に非常に好適である。上記壁材用塗装金属板を壁材に適用する際、必要に応じて、曲げ加工、絞り加工、張り出し加工、エンボス加工、ロール成型等を行ってもよい。なお、壁材は、上記塗装金属板以外の構成をさらに含んでいてもよい。壁材は、上記壁材用塗装金属板の他に、例えば壁材を建物に固定するための部材や、壁材同士を連結するための部材、壁材の取り付け時の向きを示すマーク、断熱性を向上させるための発泡シートや発泡層等を含んでいてもよい。
上述の塗装金属板は、上述のように、壁材に非常に好適である。上記壁材用塗装金属板を壁材に適用する際、必要に応じて、曲げ加工、絞り加工、張り出し加工、エンボス加工、ロール成型等を行ってもよい。なお、壁材は、上記塗装金属板以外の構成をさらに含んでいてもよい。壁材は、上記壁材用塗装金属板の他に、例えば壁材を建物に固定するための部材や、壁材同士を連結するための部材、壁材の取り付け時の向きを示すマーク、断熱性を向上させるための発泡シートや発泡層等を含んでいてもよい。
以下、本発明について実施例を参照して詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例により限定されない。
1.壁材用塗装金属板の作製
1−1.壁材用塗装金属板1〜36の作製
[化成処理鋼板の準備]
両面付着量150g/m2の溶融Zn−6質量%Al−3質量%Mg−0.05質量%Ti−0.003質量%B合金めっき鋼板をアルカリ脱脂した。そして、当該めっき鋼板のめっき層の表面に、塗装前処理として、20℃の、下記クロメートフリー処理液を塗布し、当該めっき鋼板を水洗することなく100℃で乾燥した。これにより、Ti換算で10mg/m2の付着量のクロメートフリーの化成処理鋼板を得た。
(クロメートフリー処理液)
ヘキサフルオロチタン酸:55g/L
ヘキサフルオロジルコニウム酸:10g/L
アミノメチル置換ポリビニルフェノール:72g/L
水:残部
1−1.壁材用塗装金属板1〜36の作製
[化成処理鋼板の準備]
両面付着量150g/m2の溶融Zn−6質量%Al−3質量%Mg−0.05質量%Ti−0.003質量%B合金めっき鋼板をアルカリ脱脂した。そして、当該めっき鋼板のめっき層の表面に、塗装前処理として、20℃の、下記クロメートフリー処理液を塗布し、当該めっき鋼板を水洗することなく100℃で乾燥した。これにより、Ti換算で10mg/m2の付着量のクロメートフリーの化成処理鋼板を得た。
(クロメートフリー処理液)
ヘキサフルオロチタン酸:55g/L
ヘキサフルオロジルコニウム酸:10g/L
アミノメチル置換ポリビニルフェノール:72g/L
水:残部
[下塗り塗膜の形成]
上記クロメートフリーの化成処理鋼板の表面に、エポキシ樹脂系の下記下塗り塗料を塗布し、上記めっき鋼板の到達温度が200℃となるように上記化成処理鋼板を加熱した。これにより、乾燥厚みが5μmの下塗り塗膜を有する塗装原板を得た。
(下塗り塗料1の組成(固形分に対する割合))
リン酸塩混合物:15体積%
硫酸バリウム:5体積%
シリカ:1体積%
クリアー塗料(日本ファインコーティングス株式会社製「NSC680」):残部
なお、上記リン酸塩混合物は、リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、およびトリポリリン酸アルミニウムの混合物である。
上記クロメートフリーの化成処理鋼板の表面に、エポキシ樹脂系の下記下塗り塗料を塗布し、上記めっき鋼板の到達温度が200℃となるように上記化成処理鋼板を加熱した。これにより、乾燥厚みが5μmの下塗り塗膜を有する塗装原板を得た。
(下塗り塗料1の組成(固形分に対する割合))
リン酸塩混合物:15体積%
硫酸バリウム:5体積%
シリカ:1体積%
クリアー塗料(日本ファインコーティングス株式会社製「NSC680」):残部
なお、上記リン酸塩混合物は、リン酸水素マグネシウム、リン酸マグネシウム、リン酸亜鉛、およびトリポリリン酸アルミニウムの混合物である。
[上塗り塗膜の形成]
日本コーティングス社製「CAクリア塗料」に、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、チタンイエローフタロシアニンブルーからなる群から選ばれる顔料を適量添加し、上塗り塗膜の初期色調が、表1に示すCIE L*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値を満たすように、それぞれ塗料を調製した。なお、顔料の添加量は、顔料添加後の塗料の固形分総量に対して10〜30体積%であった。そして、当該塗料を、上述の下塗り塗膜上に塗布し、上記化成処理鋼板の到達温度が220℃となるように加熱し、乾燥厚みが15μmの上塗り塗膜を形成した。その後、角波形状に加工し、壁材用塗装金属板を得た。なお、上塗り塗膜の初期色調は、コニカミノルタオプティクス社製の分光測色計「CM3700d」にて、D65光源におけるL*、a*、b*を確認した。
日本コーティングス社製「CAクリア塗料」に、酸化チタン、カーボンブラック、ベンガラ、チタンイエローフタロシアニンブルーからなる群から選ばれる顔料を適量添加し、上塗り塗膜の初期色調が、表1に示すCIE L*a*b*表色系におけるL*値、a*値、およびb*値を満たすように、それぞれ塗料を調製した。なお、顔料の添加量は、顔料添加後の塗料の固形分総量に対して10〜30体積%であった。そして、当該塗料を、上述の下塗り塗膜上に塗布し、上記化成処理鋼板の到達温度が220℃となるように加熱し、乾燥厚みが15μmの上塗り塗膜を形成した。その後、角波形状に加工し、壁材用塗装金属板を得た。なお、上塗り塗膜の初期色調は、コニカミノルタオプティクス社製の分光測色計「CM3700d」にて、D65光源におけるL*、a*、b*を確認した。
1−2.壁材用塗装金属板37〜44の作製
Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の代わりに、両面付着量150g/m2の溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板を用いた以外は、壁材用塗装金属板1〜36と同様に壁材用塗装金属板を作製した。
Zn−Al−Mg合金めっき鋼板の代わりに、両面付着量150g/m2の溶融55%Al−Zn合金めっき鋼板を用いた以外は、壁材用塗装金属板1〜36と同様に壁材用塗装金属板を作製した。
2.評価
2−1.屋外暴露5年後の色変化
壁材No.1〜44を、雨水の当たらない屋外に設置し、5年間外気に暴露した。5年経過後の加工部について、コニカミノルタオプティクス株式会社製の分光測色計「CM3700d」にて、D65光源におけるL*、a*、b*を測定した。そして、下記式に基づき、5年経過後の色調と初期色調との色差ΔEを求めた。結果を表1に示す。
ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb2)1/2
(上記式において、ΔLは、5年経過後および初期のL*値の差、Δaは、5年経過後および初期のa*値の差、Δbは、5年経過後および初期のb*値の差を表す)
2−1.屋外暴露5年後の色変化
壁材No.1〜44を、雨水の当たらない屋外に設置し、5年間外気に暴露した。5年経過後の加工部について、コニカミノルタオプティクス株式会社製の分光測色計「CM3700d」にて、D65光源におけるL*、a*、b*を測定した。そして、下記式に基づき、5年経過後の色調と初期色調との色差ΔEを求めた。結果を表1に示す。
ΔE=(ΔL2+Δa2+Δb2)1/2
(上記式において、ΔLは、5年経過後および初期のL*値の差、Δaは、5年経過後および初期のa*値の差、Δbは、5年経過後および初期のb*値の差を表す)
2−2.屋外暴露5年後の加工部外観変化
上記色変化と同様に5年間外気に暴露した壁材No.1〜44について、5年経過後の加工部を目視で観察し、錆や塗膜ふくれ等により、外観の変化があるか、以下の基準で評価した。
○:錆や塗膜ふくれが殆どなく、外観変化が目立たない
△:錆や塗膜ふくれが少なく、外観変化がほぼ目立たない
×:錆や塗膜ふくれがあり、外観変化が目立つ
上記色変化と同様に5年間外気に暴露した壁材No.1〜44について、5年経過後の加工部を目視で観察し、錆や塗膜ふくれ等により、外観の変化があるか、以下の基準で評価した。
○:錆や塗膜ふくれが殆どなく、外観変化が目立たない
△:錆や塗膜ふくれが少なく、外観変化がほぼ目立たない
×:錆や塗膜ふくれがあり、外観変化が目立つ
上記表1に示されるように、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板を用い、さらにその上に、CIE L*a*b*表色系におけるL*値が86以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である上塗り塗膜を配置した場合には、壁材用塗装金属板を5年間屋外に暴露しても、色の変化が少なく、目視での観察結果も良好であった(壁材用塗装金属板1〜24)。
これに対し、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板を用いたとしても、上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系における値が上記範囲外である場合(壁材用塗装金属板25〜36)、発生した錆が目立ちやすかった。
一方、上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系における値を上記範囲内とした場合であっても、55%Al−Zn合金めっき鋼板を用いた場合(壁材用塗装金属板37〜44)には、発生した錆(黒錆)が目立ちやすかった。
本発明に係る壁材用塗装金属板は、施工から長期間経過しても、錆や塗膜ふくれが目立ち難い。したがって、各種壁材に、非常に好適である。
Claims (6)
- 金属板と、前記金属板上に配置される上塗り塗膜と、を有する壁材用塗装金属板であって、
前記金属板は、Zn−Al−Mg合金めっき鋼板であり、
前記上塗り塗膜のCIE L*a*b*表色系におけるL*値が86.0以上であり、a*値が−4.0〜2.0の範囲内であり、b*値が−3.0〜4.0の範囲内である、
壁材用塗装金属板。 - 前記Zn−Al−Mg合金めっき鋼板は、Al:1.0〜22.0質量%、Mg:0.1〜10.0質量%、残部:Znおよび不可避不純物を含む、溶融Zn−Al−Mg合金めっき層を有する、
請求項1に記載の壁材用塗装金属板。 - 前記溶融Zn−Al−Mg合金めっき層は、Si:0.001〜2.0質量%、Ti:0.001〜0.1質量%、B:0.001〜0.045質量%からなる群から選ばれる1種以上をさらに含む、
請求項1または2に記載の壁材用塗装金属板。 - 前記金属板は、表面に非クロメート化成処理皮膜を有し、
クロメートフリーである、
請求項1〜3のいずれか一項に記載の壁材用塗装金属板。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の壁材用塗装金属板を含む、壁材。
- 前記塗装金属板が曲げ加工されている、
請求項5に記載の壁材。
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WO2020246354A1 (ja) | 2019-06-05 | 2020-12-10 | 株式会社アマダ | 加工プログラム作成装置、溶融金属の飛散方向決定方法、レーザ加工機、及びレーザ加工方法 |
JP7107474B1 (ja) * | 2021-12-03 | 2022-07-27 | 日本製鉄株式会社 | Zn系めっき鋼板 |
WO2024204822A1 (ja) * | 2023-03-30 | 2024-10-03 | 日本製鉄株式会社 | 表面処理鋼板 |
-
2017
- 2017-12-13 JP JP2017238755A patent/JP2019105098A/ja active Pending
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KR20230084519A (ko) * | 2021-12-03 | 2023-06-13 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | Zn계 도금 강판 |
CN116547405A (zh) * | 2021-12-03 | 2023-08-04 | 日本制铁株式会社 | Zn系镀层钢板 |
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