JP2020164157A - カメラ用洗浄ノズルおよびその取り付け方法 - Google Patents

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Hiroki Tokunaka
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Abstract

【課題】製造誤差や取り付け精度に左右されることなく、洗浄能力のばらつきを抑えることができるカメラ用洗浄ノズルおよびその取り付け方法を提供する。【解決手段】車体ボディに装着される第1ノズル体40と、車載カメラ20に装着される第2ノズル体50と、第1ノズル体40と第2ノズル体50との間に設けられ、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50の移動を許容する第1〜第4隙間(移動許容部)と、を有している。よって、従前のような車載カメラとカメラ用洗浄ノズルとの間の所定の隙間を無くして洗浄能力のばらつきを抑え、かつ第1〜第4隙間により第1ノズル体40および第2ノズル体50等の製造誤差や取り付け精度のばらつきを吸収できる。【選択図】図2

Description

本発明は、車体に設けられたカメラに洗浄液を吐出するカメラ用洗浄ノズルおよびその取り付け方法に関する。
従来、自動車等の車両における車体の後部には、車体の後方を確認するためのカメラが搭載されている。これにより運転者は、車室内のモニターを確認しながら、車両を安全に後退させることができる。例えば、特許文献1には、車体の後部に車体後方下側を向くようにカメラを設け、当該カメラで撮像した車体後方下部の映像を、車両の後退時に車室内のモニターに映し出すようにした技術が記載されている。そして、カメラの近傍には、カメラの撮像面(レンズ)に付着した雨滴や泥等の異物を除去するために、洗浄液を吐出する車載カメラ用ウォッシャノズル(カメラ用洗浄ノズル)が設けられている。
特開2013−006481号公報
しかしながら、上述の特許文献1に記載された技術では、カメラおよびカメラ用洗浄ノズルが、それぞれ個別に車体に固定されている。つまり、カメラとカメラ用洗浄ノズルとの間には、所定の隙間(空間)が形成されている。これにより、ポンプ装置から吐出された洗浄液は、カメラ用洗浄ノズルから空間部分を介してカメラに到達するようになっている。
したがって、カメラの筐体やカメラ用洗浄ノズルに製造誤差があったり、これらの車体への取り付け精度にばらつきが生じたりすると、上述の空間部分の大小(広狭)もばらついてしまい、ひいては洗浄液のレンズへの到達具合(到達位置や到達量等)にもばらつきが生じてしまう。すなわち、車両毎にレンズの洗浄能力がばらついてしまうという問題を生じ得る。
本発明の目的は、製造誤差や取り付け精度に左右されることなく、洗浄能力のばらつきを抑えることができるカメラ用洗浄ノズルおよびその取り付け方法を提供することにある。
本発明のカメラ用洗浄ノズルでは、車体に設けられたカメラに洗浄液を吐出するカメラ用洗浄ノズルであって、前記車体に装着される第1ノズル体と、前記カメラに装着される第2ノズル体と、前記第1ノズル体と前記第2ノズル体との間に設けられ、前記第1ノズル体に対する前記第2ノズル体の移動を許容する移動許容部と、を有することを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第1ノズル体は、一端が前記車体に装着され、他端に第1連結部が設けられ、前記第2ノズル体は、他端が前記カメラに装着され、一端に前記第1連結部に連結される第2連結部が設けられ、前記移動許容部は、前記第1連結部と前記第2連結部との間に設けられる隙間であることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第1連結部は、前記第1ノズル体の他端に設けられた第1底壁部と、前記第1底壁部の幅方向の両端から起立した一対の第1側壁部と、前記第1側壁部に設けられた連結凸部と、を備え、前記第2連結部は、前記第2ノズル体の一端に設けられた第2底壁部と、前記第2底壁部の幅方向の両端から起立した一対の第2側壁部と、前記第2側壁部に設けられ、孔が形成された連結孔部と、を備え、前記第1連結部が前記第2連結部の内側に配置されており、かつ前記連結凸部が前記連結孔部に遊嵌されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記連結凸部は、前記連結孔部の内部を、前記第2底壁部の長手方向に移動自在に配置されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第2連結部は、前記第1連結部に対して、前記第1底壁部の長手方向と交差する方向に移動自在に連結されていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記連結凸部および前記連結孔部は、前記第1底壁部および前記第2底壁部の長手方向と交差する方向から見たときに略楕円形状に形成されており、前記連結孔部の長手方向に沿う前記車体側の端部が、前記連結孔部の長手方向に沿う前記カメラ側の端部よりも幅狭であることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記移動許容部は、可撓性を有する弾性チューブであることを特徴とする。
本発明のカメラ用洗浄ノズルの取り付け方法では、車体に設けられたカメラに洗浄液を吐出するカメラ用洗浄ノズルの取り付け方法であって、第1連結部を有する第1ノズル体と第2連結部を有する第2ノズル体とを準備し、前記第1連結部と前記第2連結部とを連結させる第1工程と、前記第2ノズル体を前記第1ノズル体に対して一方向に回動させ、その状態で前記第1ノズル体を前記車体に装着する第2工程と、前記第2ノズル体を前記第1ノズル体に対して他方向に回動させ、前記第2ノズル体を前記カメラに被せる第3工程と、前記第2ノズル体を前記カメラに対してスライドさせ、前記第2ノズル体を前記カメラの所定位置に装着する第4工程と、を備えていることを特徴とする。
本発明の他の態様では、前記第4工程では、前記洗浄液が流通する流路の長手方向と交差する方向への前記第2ノズル体の前記第1ノズル体に対する移動が許容されていることを特徴とする。
本発明によれば、車体に装着される第1ノズル体と、カメラに装着される第2ノズル体と、第1ノズル体と第2ノズル体との間に設けられ、第1ノズル体に対する第2ノズル体の移動を許容する移動許容部と、を有している。
これにより、従前のようなカメラとカメラ用洗浄ノズルとの間の所定の隙間(空間)を無くすことができる。したがって、洗浄液のカメラ(レンズ)への到達具合にばらつきが生じることが抑えられ、車両毎にカメラの洗浄能力がばらつくことを抑制できる。
また、カメラの筐体およびカメラ用洗浄ノズル(第1ノズル体および第2ノズル体)に製造誤差が生じたり、カメラの筐体およびカメラ用洗浄ノズルの車体への取り付け精度にばらつきが生じたりしても、これらを移動許容部により吸収することができる。よって、カメラ用洗浄ノズルの車体への装着作業性を向上させることができる。
本発明に係るカメラ用洗浄ノズルを備えた車両の後部を示す部分拡大断面図である。 図1の車載カメラおよびカメラ用洗浄ノズルを示す斜視図である。 第1ノズル体を表側から見た分解斜視図である。 第1ノズル体を裏側から見た分解斜視図である。 第2ノズル体の表側を示す斜視図である。 第2ノズル体の裏側を示す斜視図である。 図2のA−A線に沿うカメラ用洗浄ノズルの断面図である。 カメラ用洗浄ノズルの組み立て手順を説明する説明図である。 カメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(1)を説明する説明図である。 カメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(2)を説明する説明図である。 カメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(3)を説明する説明図である。 実施の形態2のカメラ用洗浄ノズルを説明する図8の破線円B部に対応した拡大図である。 実施の形態3のカメラ用洗浄ノズルを示す図1に対応した断面図である。 図13の車載カメラおよびカメラ用洗浄ノズルを示す図2に対応した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態1について図面を用いて詳細に説明する。
図1は本発明に係るカメラ用洗浄ノズルを備えた車両の後部を示す部分拡大断面図を、図2は図1の車載カメラおよびカメラ用洗浄ノズルを示す斜視図を、図3は第1ノズル体を表側から見た分解斜視図を、図4は第1ノズル体を裏側から見た分解斜視図を、図5は第2ノズル体の表側を示す斜視図を、図6は第2ノズル体の裏側を示す斜視図を、図7は図2のA−A線に沿うカメラ用洗浄ノズルの断面図をそれぞれ示している。
図1に示されるように、自動車等の車両10の後部には、当該車両10の死角となる特に真後ろの下方側を撮像する車載カメラ(カメラ)20が設けられている。車載カメラ20は、略立方体に形成されたカメラボディ(筐体)21と、当該カメラボディ21に固定された撮像レンズ(レンズ)22と、を備えている。
車載カメラ20は、車両10の後部に設けられたナンバープレート(図示せず)の近傍に配置され、車両10の後方の比較的広い画角を撮像可能となっている。また、車載カメラ20は、車両10の後部を装飾するリアガーニッシュ11の下端部に隠されるようにして配置され、目立たなくなっている。これにより、車載カメラ20がいたずらされることが抑制される。
車載カメラ20は、車両10の車体ボディ(車体)12に固定されたブラケット13に固定され、これによりブレること無く所定の画角を撮像可能としている。そして、車載カメラ20で撮像された画像は、車室内のモニター(カーナビゲーションのモニター等)に映し出されるようになっている。ここで、車載カメラ20の作動タイミングは、AT(オートマチックトランスミッション)車およびMT(マニュアルトランスミッション)車ともに、シフト操作が「R(リバース)」になったときである。つまり、車両10の後退時において、車両10の後方を確認するために、車載カメラ20が作動するようになっている。
車両10の車体ボディ12とリアガーニッシュ11との間には、幅狭の設置スペース14が形成されている。この設置スペース14には、車載カメラ20の撮像レンズ22に向けて洗浄液F(図中破線矢印)を吐出するカメラ用洗浄ノズル30が収容されている。より具体的には、カメラ用洗浄ノズル30は、幅狭の設置スペース14の形状に倣って縦方向に延びるよう細長い形状に形成されている。
ここで、カメラ用洗浄ノズル30の長手方向一端側(図中上側)は、車体ボディ12に固定されたブラケット13よりも上方側に固定されている。一方、カメラ用洗浄ノズル30の長手方向他端側(図中下側)は、車載カメラ20のカメラボディ21に覆い被さるようにして固定されている。すなわち、カメラ用洗浄ノズル30の長手方向両側は、それぞれ車体ボディ12および車載カメラ20に固定されている。
また、カメラ用洗浄ノズル30の長手方向一端側には、可撓性を有するウォッシャチューブ15の一端が接続されている。さらに、ウォッシャチューブ15の他端には、洗浄液Fを貯留するウォッシャタンクTと、当該ウォッシャタンクTに貯留された洗浄液Fをウォッシャチューブ15に送出するウォッシャポンプPと、が接続されている。
これにより、図中破線矢印に示されるように、ウォッシャポンプPの作動に伴って、カメラ用洗浄ノズル30から洗浄液Fが吐出される。そして、カメラ用洗浄ノズル30から吐出された洗浄液Fは、車載カメラ20の撮像レンズ22の表面を伝うようになっている。これにより、撮像レンズ22の表面に付着した雨滴や泥等の異物が除去されて、鮮明な画像を撮像することが可能となる。
なお、ウォッシャポンプPの作動タイミングとしては、例えば、降雨時等においてワイパスイッチが「ON」の状態であり、かつシフト操作が「R」の場合が挙げられる。ただし、ウォッシャポンプPの作動タイミングは、上述のような作動タイミングに限らず、例えば、車室内に設けられた車載カメラ洗浄用の専用スイッチ(図示せず)を操作することで、運転者の意思により自由に作動可能としても良い。
図2ないし図7に示されるように、カメラ用洗浄ノズル30は、一端(図2中上端)が車体ボディ12(図1参照)に装着される第1ノズル体40と、他端が(図2中下端)が車載カメラ20に装着される第2ノズル体50と、を備えている。より具体的には、カメラ用洗浄ノズル30は、第1ノズル体40の他端と第2ノズル体50の一端とを、互いに所定の「ガタ」を有するように連結して形成されている。
図3および図4に示されるように、第1ノズル体40は、略L字形状に形成された本体部41と、当該本体部41の開口部42(図3参照)を閉塞するカバー部材43と、ウォッシャチューブ15(図1参照)の一端が接続されるジョイント部材44と、を備えている。
本体部41は、溶融されたプラスチック等を射出成形して形成され、その内側には、洗浄液F(図1参照)が流れる第1流路(流路)FP1が形成されている。そして、本体部41の長手方向に沿うジョイント部材44側、つまり第1流路FP1の上流側には、円筒収容部45が一体に設けられている。この円筒収容部45の一端側には、ジョイント部材44の基端部分が溶着等によって強固に固定されている。これに対し、円筒収容部45の他端側は、本体部41の大部分を占める第1流路形成部46に一体化されている。
ここで、ジョイント部材44は、プラスチック等の樹脂材料からなる中空パイプであり、その内部には洗浄液Fが流通するようになっている。そして、ジョイント部材44の先端部分には、大径部44aが設けられている。これにより、ウォッシャチューブ15の一端が大径部44aに引っ掛けられて、ジョイント部材44に対して抜け止めされる。
一方、図1に示されるように、ジョイント部材44の基端部分には、環状のバルブシート44bが設けられている。バルブシート44bには、チェックバルブ47が離着座するようになっている。このように、円筒収容部45の内側には、ジョイント部材44側から第1流路形成部46側に向けて開弁するチェックバルブ47が収容されている。つまり、チェックバルブ47は、ウォッシャポンプP側から車載カメラ20側への洗浄液Fの流れ(図1参照)のみを許容するようになっている。
これにより、ウォッシャポンプPの停止時において、ウォッシャチューブ15の内部に空気が逆流することを防止して、次回のウォッシャポンプPの作動時において、直ぐに洗浄液Fをカメラ用洗浄ノズル30から車載カメラ20に向けて吐出可能としている。
図4に示されるように、円筒収容部45の径方向外側には、一対の引っ掛け爪45aが設けられている。これらの引っ掛け爪45aは、円筒収容部45の周囲に180°間隔で設けられ、かつ円筒収容部45の径方向に弾性変形自在となっている。そして、これらの引っ掛け爪45aを弾性変形させつつ、円筒収容部45を車体ボディ12の係合穴12a(図1参照)に差し込むことで、一対の引っ掛け爪45aが車体ボディ12に引っ掛けられる。これにより、第1ノズル体40の一端側が、車体ボディ12に装着される。
また、図3および図4に示されるように、第1流路形成部46の円筒収容部45寄りの部分で、かつ一対の引っ掛け爪45aの近傍には、フランジ部46aが一体に設けられている。このフランジ部46aは、円筒収容部45に対して径方向外側に突出され、かつ略長方形に形成されている。そして、フランジ部46aの円筒収容部45側には、ゴム等の弾性材料よりなるパッキン48が装着されている。
パッキン48は、第1ノズル体40(カメラ用洗浄ノズル30)を車体ボディ12に固定した状態(図1参照)で、車体ボディ12とフランジ部46aとの間に挟まれるようになっている。これにより、車体ボディ12に対する第1ノズル体40のがたつきが抑えられ、かつ車体ボディ12の塗装面が保護される。
本体部41の大部分を占める第1流路形成部46の内側には、チェックバルブ47の部分を通過した洗浄液Fが流通する第1流路FP1が形成されている。第1流路FP1は、第1流路形成部46を形成する平板状の第1底壁部46bと、当該第1底壁部46bの幅方向の両端から起立した一対の第1側壁部46cと、によって形成されている。これにより、第1底壁部46bの長手方向と交差する方向に沿う第1流路形成部46の断面形状、つまり第1流路FP1の延在方向と交差する方向に沿う第1流路形成部46の断面形状は、略U字形状となっている。
ここで、第1流路FP1の延在方向に沿う第1底壁部46bの長さ寸法L1は、第1流路FP1の延在方向に沿う一対の第1側壁部46cの長さ寸法L2よりも短くなっている(L1<L2)。言い換えれば、第1流路形成部46の他端側は、略フォーク形状となっている。
また、第1流路FP1の下流側には、第1流路形成部46の外部に洗浄液Fを排出する排出口46dが設けられている。この排出口46dから排出された洗浄液Fは、第2ノズル体50における第2流路FP2の上流側(図5参照)に到達する。具体的には、第1ノズル体40の排出口46dは、カメラ用洗浄ノズル30を組み立てて、かつ車体ボディ12に取り付けた状態において、第2ノズル体50の第2底壁部51aの上方に配置される。これにより、洗浄液Fは、外部に漏れること無く、第1ノズル体40の第1流路FP1から第2ノズル体50の第2流路FP2に向けて流れる。
図3および図4に示されるように、一対の第1側壁部46cの外側、つまり一対の第1側壁部46cの第1流路FP1側とは反対側の面には、それぞれ2つずつの係合突起46e(図示では一方側のみを示す)が設けられている。これらの係合突起46eには、カバー部材43の係合穴43hが係合するようになっている。これにより、接着剤等を用いること無く、カバー部材43を本体部41に対して、ワンタッチで容易に固定可能となっている。
また、一対の第1側壁部46cの長手方向に沿う他端(図中下端)には、第1側壁部46cの起立方向(突出方向)に突出された位置決め凸部46fがそれぞれ設けられている。これらの位置決め凸部46fは、カバー部材43を本体部41の規定の位置に位置決めする機能を備えている。具体的には、カバー部材43に設けられた一対の位置決め凹部43kを、一対の位置決め凸部46fにそれぞれ整合させることで、カバー部材43を本体部41に対して正確に位置決めすることができる。これにより、係合穴43hを係合突起46eに対して容易に係合させることができ、第1ノズル体40の組み立て性を向上させている。
さらに、一対の第1側壁部46cの長手方向に沿う他端の部分で、かつ位置決め凸部46fの近傍には、連結凸部46gがそれぞれ設けられている。一対の連結凸部46gは、第1底壁部46bの長手方向と交差する方向、つまり第1流路FP1の延在方向と交差する方向から見たときに、それぞれ略楕円形状に形成されている。そして、連結凸部46gの幅寸法はW1に設定され、連結凸部46gの長さ寸法はW2に設定されている(W1<W2)。また、連結凸部46gは、一対の第1側壁部46cの延在方向に延びるようにして設けられている。
一対の連結凸部46gは、係合突起46eの突出方向と同じ方向に突出されている。すなわち、一対の連結凸部46gは、第1流路FP1の延在方向と交差する方向に突出しており、具体的には、図7に示されるように、第1ノズル体40と第2ノズル体50とを連結した状態(カメラ用洗浄ノズル30を組み立てた状態)において、第2ノズル体50の一対の第2側壁部51bに向けて突出している。そして、一対の連結凸部46gは、第2ノズル体50の第2側壁部51bにそれぞれ設けられた連結孔部51dに対して、所定の「ガタ(遊び)」を持って入り込んでいる。つまり、一対の連結凸部46gは一対の連結孔部51dのそれぞれに遊嵌されている。
ここで、図3および図4に示されるように、第1ノズル体40の他端の部分において、第1底壁部46bの一部分,一対の第1側壁部46cの一部分,一対の連結凸部46gは、第1連結部JT1となっている。
図3および図4に示されるように、カバー部材43は、溶融されたプラスチック等を射出成形することで略長方形の平板状に形成されている。このカバー部材43は、カバー本体43aと、4つの固定脚43bと、跳ね防止壁43cと、を備えている。
図3に示されるように、カバー本体43aの表側(外側)は、平滑面SFとなっている。これに対し、図4に示されるように、カバー本体43aの裏側(内側)には、カバー本体43aの厚み方向に突出された囲い壁43dが設けられている。この囲い壁43dは、互いに対向配置された一対の長辺壁部43eと、互いに対向配置された一対の短辺壁部43fと、を備えている。
一対の長辺壁部43eは、第1ノズル体40を組み立てた状態において、一対の第1側壁部46cの内側に入り込み、かつ一対の第1側壁部46cにそれぞれ係合するようになっている。これにより、カバー部材43は、本体部41に対してがたつくことが無い。また、一対の短辺壁部43fには、それぞれテーパ面TPが設けられている。これらのテーパ面TPは、第1流路FP1を流通する洗浄液F(図1参照)を、カバー本体43aの裏側の整流リブ43gに沿わせたり、当該整流リブ43gに沿って流通する洗浄液Fを、第2ノズル体50の第2流路FP2の上流側(図5参照)に向けたりする機能を備えている。
図4に示されるように、囲い壁43dの内側には、合計3つの整流リブ43gが設けられている。これらの整流リブ43gは、囲い壁43dと同じ方向に突出され、かつ長辺壁部43eと同じ方向に真っ直ぐに延びている。そして、これらの整流リブ43gは、第1流路FP1を流通する洗浄液Fを、カバー部材43の延在方向に真っ直ぐに沿わせる機能を備えている。
これに加えて、カバー本体43aに囲い壁43dや3つの整流リブ43gを設けることで、カバー本体43aの剛性を高めている。したがって、カバー部材43を本体部41に装着する際に、比較的強い力でカバー部材43を押圧することができ、両者を互いに確実に固定可能としている。
また、カバー本体43aに設けられた4つの固定脚43bは、カバー本体43aの囲い壁43d側にそれぞれ突出されている。そして、これらの固定脚43bの突出高さは、囲い壁43dの突出高さよりも高くなっている。4つの固定脚43bの先端寄りの部分には、略長方形に形成された係合穴43hがそれぞれ設けられている。これらの係合穴43hは、固定脚43bの板厚方向に貫通しており、それぞれの係合穴43hは、第1流路形成部46に設けられた係合突起46eに係合するようになっている。
さらに、カバー本体43aに設けられた跳ね防止壁43cは、カバー本体43aに対して緩やかな傾斜角度で傾斜されている。そして、カバー本体43aからの跳ね防止壁43cの突出長さは、第2ノズル体50の第2流路FP2の上流側の略半分を覆う長さ寸法となっている(図1,図2,図5参照)。なお、跳ね防止壁43cは、洗浄液Fが第1流路FP1から第2流路FP2に到達して跳ね返って、当該洗浄液Fが第2流路FP2の外部に飛び散ってしまう(漏洩する)ことを防止するものである。
また、図3および図4に示されるように、カバー本体43aと跳ね防止壁43cとの間には、一対の位置決め凹部43kが設けられている。これらの位置決め凹部43kには、第1流路形成部46に設けられた一対の位置決め凸部46fがそれぞれ入り込むようになっている。そして、これらの位置決め凹部43kと位置決め凸部46fとの係合具合は外部から目視可能であり(図2参照)、よって、カバー部材43を本体部41に対して容易に装着することができる。
図5および図6に示されるように、第2ノズル体50は、当該第2ノズル体50を第2流路FP2の延在方向と交差する方向から見たときに、略L字形状に形成されている。第2ノズル体50は、溶融されたプラスチック等を射出成形して形成され、第2ノズル体50の一端には第2流路形成部51が設けられ、第2ノズル体50の他端にはカメラ装着部52が設けられている。
第2流路形成部51の内側には、洗浄液F(図1参照)が流通する第2流路(流路)FP2が形成され、この第2流路FP2は、第2流路形成部51からカメラ装着部52に亘って設けられている。具体的には、第2流路FP2を上流部分,中流部分,下流部分の3つに分けたときに、上流部分および中流部分が第2流路形成部51に設けられ、下流部分がカメラ装着部52に設けられている。これにより、第1流路FP1(図3参照)から第2流路FP2に到達した洗浄液Fが、図1に示されるように、車載カメラ20の撮像レンズ22に確実に到達される。
第2流路FP2の上流部分および中流部分は、第2流路形成部51を形成する平板状の第2底壁部51aと、当該第2底壁部51aの幅方向両端から起立した一対の第2側壁部51bと、によって形成されている。これにより、第2底壁部51aの長手方向と交差する方向に沿う第2流路形成部51の断面形状、つまり第2流路FP2の延在方向と交差する方向に沿う第2流路形成部51の断面形状は、略U字形状となっている(図7参照)。
また、第2底壁部51aのカメラ装着部52寄りの部分で、第2流路FP2の中流部分には、合計4つの段差STからなる段差壁部51cが設けられている。この段差壁部51cは、洗浄液F(図1参照)の流れ方向に階段状に形成されている。そして、段差壁部51cの段差STには、第2流路FP2の上流側から流れてきた洗浄液Fが次々とぶつかる(衝突する)ようになっている。これにより洗浄液Fの流れ幅、つまり洗浄液Fの流れ方向と交差する方向の幅が、段差壁部51cの幅方向に広げられる。したがって、段差壁部51cの幅方向一杯に洗浄液Fが広がって流れるようになる。
また、洗浄液Fが段差STにぶつかる度に、洗浄液Fの流速は弱められる。したがって、その下流側にあるカメラ装着部52の第2流路FP2以外の部分に洗浄液Fが飛び散ってしまうことが抑えられる。このように、段差壁部51cは、第2流路FP2の上流側から流れてきた洗浄液Fの流速を弱めつつ、段差壁部51cからカメラ装着部52の第2流路FP2に対して、洗浄液Fを幅広く均等に吐出させる機能を備えている。
ここで、一対の第2側壁部51bの高さ寸法は、第2流路FP2の上流側よりも第2流路FP2の下流側の方が低くなっている。さらに、第2流路FP2の上流部分(段差壁部51cの部分を除いた第2底壁部51aの部分)は、カバー部材43の跳ね防止壁43cにより覆われている(図2参照)。これにより、カメラ用洗浄ノズル30の他端側(車載カメラ20側)を先細り形状として、図1に示されるように、車載カメラ20をリアガーニッシュ11に対して、より近接して配置できるようにしている。
図5および図6に示されるように、一対の第2側壁部51bにおいて高さ寸法が高い部分、すなわち、一対の第2側壁部51bにおける第2流路FP2の上流部分に対応する部分には、第2底壁部51aの長手方向と交差する方向、つまり第2流路FP2の延在方向と交差する方向から見たときに、略楕円形状に形成された連結孔部51dがそれぞれ設けられている。これらの連結孔部51dには、第2側壁部51bを貫通する孔が形成されており、第2底壁部51aを中心に互いに対向配置されている。
一対の連結孔部51dは、第2底壁部51aの長手方向、つまり第2流路形成部51の長手方向に沿って延びており、連結孔部51dの長手方向に沿う車体ボディ12側(図5中左側)の端部が、連結孔部51dの長手方向に沿う車載カメラ20側(図5中右側)の端部よりも幅狭となっている。よって、一対の連結孔部51dは、第2底壁部51aの長手方向と交差する方向、つまり第2流路FP2の延在方向と交差する方向から見たときに、略滴(しずく)の形状に形成されている。より具体的には、連結孔部51dにおける第2流路FP2の上流側の端部の幅寸法W3は、連結孔部51dにおける第2流路FP2の下流側の端部の幅寸法W4よりも小さくなっている(W3<W4)。
そして、一対の連結孔部51dの内部には、一対の連結凸部46g(図4参照)が遊嵌されており、連結凸部46gは、連結孔部51dの内部を、第2底壁部51aの長手方向に移動自在に配置されている。ここで、連結凸部46gの幅寸法W1は、連結孔部51dの車体ボディ12側の端部の幅寸法W3よりも小さくなっている(W1<W3)。また、連結凸部46gの長さ寸法W2は、連結孔部51dの車体ボディ12側の端部の幅寸法W3よりも若干大きくなっている(W2>W3)。これらの連結凸部46gの幅寸法W1,連結凸部46gの長さ寸法W2,連結孔部51dの車体ボディ12側の端部の幅寸法W3,連結孔部51dの車載カメラ20側の端部の幅寸法W4の大小関係を纏めると、W1<W3<W2<W4となっている。
ここで、図5および図6に示されるように、第2ノズル体50の一端の部分において、第2底壁部51aの一部分,一対の第2側壁部51bの一部分,一対の連結孔部51dは、第2連結部JT2となっている。
そして、第1ノズル体40の他端に設けられた第1連結部JT1に対して、第2ノズル体50の一端に設けられた第2連結部JT2が連結され、かつ互いに相対移動可能となっている。
より具体的には、図2および図7に示されるように、カメラ用洗浄ノズル30を組み立てた状態で、かつ車体ボディ12(図1参照)に取り付けた状態において、第1ノズル体40の他端の第1連結部JT1は、第2ノズル体50の一端の第2連結部JT2の内側に入り込んでいる。つまり、一対の第1側壁部46cは、一対の第2側壁部51bの、第2流路FP2の延在方向と交差する方向における内側に配置されている。これにより、第1ノズル体40の第1流路FP1を流通する洗浄液Fが、カメラ用洗浄ノズル30の外部に漏れること無く、第2ノズル体50の第2流路FP2に対して確実に到達するようになっている。
また、第2連結部JT2は、その断面が略U字形状とされ、何にも閉塞されていない。そのため、第1連結部JT1の第2連結部JT2に対する揺動可能角度(後述するα°やβ°に相当)を、大きくすることができる。この第1ノズル体40に対する第2ノズル体50の揺動可能角度(なす角度)については、後で詳述する。
そして、一対の第1側壁部46cと一対の第2側壁部51bとの間には、第1隙間(隙間)S1がそれぞれ設けられている。すなわち、これらの第1隙間S1は、第1,第2流路FP1,FP2(図3および図5参照)の延在方向と交差する方向(図7中左右方向)、つまり第1底壁部46bおよび第2底壁部51aの長手方向と交差する方向において、第1ノズル体40の第1連結部JT1に対する第2ノズル体50の第2連結部JT2の移動を許容するようになっている。
また、一対の連結凸部46gと一対の連結孔部51dとの間には、第2隙間(隙間)S2および第3隙間(隙間)S3がそれぞれ設けられている。すなわち、これらの第2隙間S2および第3隙間S3は、第1,第2流路FP1,FP2の延在方向と交差する方向(図7中上下方向))、つまり第1底壁部46bおよび第2底壁部51aの長手方向と交差する方向において、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50の移動を許容するようになっている。
さらに、一対の連結凸部46gは、一対の連結孔部51dの内部を、その長手方向(第1底壁部46bおよび第2底壁部51aの長手方向)に沿って移動自在となっており、具体的には、図8に示されるように、第4隙間(隙間)S4の分、連結凸部46gは連結孔部51dの内部を移動することができる。なお、第4隙間S4の大きさは、第1〜第3隙間S1〜S3の大きさよりも大きくなっている。言い換えれば、第1,第2流路FP1,FP2の延在方向において、第2ノズル体50は第1ノズル体40に対して大きく移動できるようになっている。
このように、第1ノズル体40と、第2ノズル体50との間、具体的には、第1ノズル体40の他端側の第1連結部JT1と、第2ノズル体50の一端側の第2連結部JT2との間に、第1〜第4隙間S1〜S4を設けることで、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50の三次元的な移動を可能としている。これにより、カメラ用洗浄ノズル30を構成する第1ノズル体40および第2ノズル体50の製造誤差を吸収しつつ、第2ノズル体50を車載カメラ20に容易に装着可能としている。ここで、第1〜第4隙間S1〜S4は、本発明における移動許容部を構成している。
第2ノズル体50の他端に設けられるカメラ装着部52は、略お椀形状に形成されており、底部52aと、当該底部52aを取り囲むように設けられた壁部52bと、を備えている。このカメラ装着部52は、車載カメラ20のカメラボディ21(図2参照)に被せるようにして装着され、車載カメラ20に固定される部分となっている。
また、壁部52bには、第2流路形成部51の他端(図5中右端)が一体化されており、当該壁部52bの第2流路形成部51が一体化された部分には、第2流路FP2の下流部分を形成する排出溝52cが設けられている。ここで、洗浄液Fの流速は、第2流路形成部51の段差壁部51cにより弱められている。そのため、図5および図6に示されるように、排出溝52cの深さ寸法を浅く設定しても、洗浄液Fが排出溝52cからはみ出ることは無い。
このようにして、洗浄液Fは、第1ノズル体40の第1流路FP1(図3参照)から、第2ノズル体50の第2流路FP2(図5参照)に向けてスムーズに流れて、撮像レンズ22(図1および図2参照)に確実に到達するようになっている。したがって、撮像レンズ22の洗浄効率が高められ、少ない量の洗浄液Fで撮像レンズ22の略全面を綺麗にすることができる。
図5に示されるように、底部52aの中心部分には、撮像レンズ22を外部に露出させるレンズ露出孔52dが設けられている。このレンズ露出孔52dは底部52aを貫通しており、その直径寸法は撮像レンズ22の直径寸法よりも若干大きい直径寸法となっている。これにより、撮像レンズ22の画角に底部52aが入り込むようなことは無い。そして、排出溝52cの底部52a側は、レンズ露出孔52dに繋がっており、排出溝52cを流通する洗浄液Fは、撮像レンズ22の表面に満遍なく到達する。
さらに、壁部52bには、一対のノズル用固定脚52eが一体に設けられている。これらのノズル用固定脚52eは、第2流路FP2を中心に互いに対向配置されており、第2ノズル体50を車載カメラ20に固定する機能を有している。具体的には、一対のノズル用固定脚52eは、ブラケット13(図2参照)に設けられた一対のノズル用係合突起13a(図示では一方のみを示す)に引っ掛けられるようになっている。
より具体的には、一対のノズル用固定脚52eは、壁部52bから底部52a側とは反対側に突出しており、その先端寄りの部分には、略長方形に形成された係合穴52fがそれぞれ設けられている。これらの係合穴52fは、ノズル用固定脚52eの板厚方向に貫通しており、それぞれの係合穴52fには、ノズル用係合突起13aが入り込んで係合するようになっている。これにより、第2ノズル体50(カメラ用洗浄ノズル30)は、車載カメラ20に対してがたつくこと無く強固に固定される。
次に、以上のように形成されたカメラ用洗浄ノズル30の組み立て手順、およびカメラ用洗浄ノズル30の車体ボディ12および車載カメラ20への取り付け手順(取り付け方法)について、図面を用いて詳細に説明する。
図8はカメラ用洗浄ノズルの組み立て手順を説明する説明図を、図9はカメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(1)を説明する説明図を、図10はカメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(2)を説明する説明図を、図11はカメラ用洗浄ノズルの車体ボディへの取り付け手順(3)を説明する説明図をそれぞれ示している。
[部品準備工程]
まず、カメラ用洗浄ノズル30を組み立てる前段において、第1ノズル体40を組み立てておく。第1ノズル体40を組み立てるには、別の製造工程を経て製造された本体部41とカバー部材43とを準備する。
次いで、図3および図4の矢印M1に示されるように、カバー部材43を本体部41に臨ませる。このとき、カバー部材43の整流リブ43g側(裏側)を、第1流路形成部46の開口部42側に対向させる。そして、カバー部材43に設けられた一対の位置決め凹部43kを、第1流路形成部46に設けられた一対の位置決め凸部46fに整合させる。
その後、カバー部材43を第1流路形成部46に向けて所定圧で押圧して、4つの固定脚43bを4つの係合突起46eにそれぞれ係合させる。これにより、本体部41の開口部42がカバー部材43で閉塞されて、第1ノズル体40の組み立てが終了し、[部品準備工程]が完了する。
[第1工程]
次に、図8に示されるように、[部品準備工程]を経て組み立てられた第1ノズル体40と、別の製造工程を経て製造された第2ノズル体50を準備する。
そして、矢印M2に示されるように、第1ノズル体40の他端側の第1連結部JT1に、第2ノズル体50の一端側の第2連結部JT2を臨ませる。このとき、第2ノズル体50の一対の第2側壁部51bを互いに離間するように押し広げて、その内側に第1ノズル体40の第1連結部JT1を差し込むようにする。
その後、第1ノズル体40に設けられた一対の連結凸部46gを、第2ノズル体50に設けられた一対の連結孔部51dに遊嵌させる。これにより、第1ノズル体40の第1連結部JT1と第2ノズル体50の第2連結部JT2とが連結され、カメラ用洗浄ノズル30の組み立てが終了し、[第1工程]が終了する。
ここで、図7に示されるように、連結凸部46gを有する第1側壁部46cと、連結孔部51dを有する第2側壁部51bとの間には、第1隙間S1が設けられている。よって、一対の第2側壁部51bをそれほど大きく押し広げること無く、連結凸部46gを連結孔部51dに容易に遊嵌させることができる。言い換えれば、第1隙間S1は、第1ノズル体40と第2ノズル体50との連結作業を容易にする機能を備えている。
また、第1ノズル体40を、図8に示されるような姿勢で保持、つまり第1流路形成部46が垂直となるような姿勢で保持すると、第2ノズル体50はその自重で第1ノズル体40に対して図8に示されるような状態となる。具体的には、第1ノズル体40の連結凸部46gは、第2ノズル体50の連結孔部51dにおける幅狭の部分(幅寸法W3の部分)に配置されている。また、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50のなす角度はα°(約140°)となっている。さらに、第2ノズル体50は第1ノズル体40に対して、破線矢印SWに示されるように、連結凸部46gを中心に揺動自在となっている。
ただし、連結凸部46gの長さ寸法W2は、連結孔部51dにおける幅狭の部分の幅寸法W3よりも大きくなっているため(W2>W3)、図8に示されるような姿勢状態において、第2ノズル体50の第1ノズル体40に対する揺動角度は、所定の揺動角度に規制される。これにより、カメラ用洗浄ノズル30を車体ボディ12および車載カメラ20(図1参照)に装着する際に、第2ノズル体50が第1ノズル体40に対して傾斜し過ぎることが抑えられ、ひいては装着作業性の低下が抑制される。
[第2工程]
次に、カメラ用洗浄ノズル30の第1ノズル体40を保持し、かつ図9の矢印M3に示されるように、第2ノズル体50を第1ノズル体40に対して一方向(図示では反時計回り方向)に、所定角度(約30°程度)だけ回動させる。これにより、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50のなす角度が、α°よりも小さいβ°(約110°)となる(β°<α°)。
このとき、連結凸部46gは、連結孔部51dにおける幅狭の部分に引っ掛かるようになる。したがって、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50のなす角度は、β°よりも小さくならないように規制される。これにより、第2ノズル体50が第1ノズル体40に対して傾斜し過ぎることが抑えられる。
その後、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50のなす角度をβ°とした状態で、図9の矢印M4に示されるように、第1ノズル体40に設けられたジョイント部材44の先端部分を、車体ボディ12の係合穴12aに臨ませて差し込む。
次いで、図10の矢印M5に示されるように、第1ノズル体40に設けられたフランジ部46aを所定圧で押圧する。すると、一対の引っ掛け爪45aが車体ボディ12によって弾性変形されて、当該一対の引っ掛け爪45aが係合穴12aを通過する。これにより、一対の引っ掛け爪45aが車体ボディ12に引っ掛けられて、第1ノズル体40の一端側の車体ボディ12への装着が完了し、[第2工程]が終了する。
このとき、パッキン48は、車体ボディ12とフランジ部46aとの間に挟持されており、第1ノズル体40の車体ボディ12に対するがたつきが抑えられている。
[第3工程]
次に、図10の矢印M6に示されるように、車体ボディ12に装着された第1ノズル体40に対して、第2ノズル体50を他方向(図示では時計回り方向)に、所定角度(約30°程度)だけ回動させる。これにより、第2ノズル体50のカメラ装着部52を、ブラケット13に固定されたカメラボディ21(車体ボディ12に固定された車載カメラ20)に被せる。これにより、カメラ装着部52をカメラボディ21に被せる作業が終了して、[第3工程]が完了する。
このとき、図7および図8に示されるように、第1ノズル体40の第1連結部JT1と、第2ノズル体50の第2連結部JT2との間には、第1〜第4隙間S1〜S4(移動許容隙間)が設けられている。そのため、ブラケット13,カメラボディ21,第1ノズル体40および第2ノズル体50等に製造誤差が生じたり、カメラボディ21および第1ノズル体40の車体ボディ12への取り付け精度がばらついたりしても、これらの「製造誤差」や「ばらつき」を第1〜第4隙間S1〜S4で吸収することができる。よって、カメラ装着部52をカメラボディ21に容易に被せることができる。
[第4工程]
次に、図11の矢印M7に示されるように、カメラボディ21に被せられたカメラ装着部52を所定圧で押圧して、第2ノズル体50をカメラボディ21に対してスライド(移動)させる。これにより、一対のノズル用固定脚52eの係合穴52fに、ブラケット13の一対のノズル用係合突起13aが入り込んで係合され、ひいては第2ノズル体50が車載カメラ20の所定位置(規定の位置)に装着される。これにより、カメラ装着部52がカメラボディ21に完全に装着されて、[第4工程]が完了する。
このとき、第1ノズル体40の連結凸部46gは、第2ノズル体50の連結孔部51dの内部を、第4隙間S4(図8参照)が設けられている分、比較的長い距離を移動し、連結孔部51dにおける幅広の部分(幅寸法W4の部分)に配置される。また、このとき、図2および図11に示されるように、連結凸部46gは連結孔部51dの内壁に接触せず、両者間で異音を発生したりすることが無い。
さらに、カメラ用洗浄ノズル30を車体ボディ12に装着した状態(図1および図11参照)では、第1ノズル体40の他端側および第2ノズル体50の一端側は、図7に示されるように、第1〜第3隙間S1〜S3が設けられる分、この点からも第1ノズル体40および第2ノズル体50は互いに接触せず、両者間で異音を発生したりすることが無い。つまり、[第4工程]では、洗浄液Fが流通する第1,第2流路FP1,FP2の長手方向と交差する方向に対して、第2ノズル体50の第1ノズル体40に対する移動が許容されている。
このように、第1〜第4隙間S1〜S4により、カメラ用洗浄ノズル30を形成する第1ノズル体40および第2ノズル体50の寸法誤差を吸収しつつも、第1ノズル体40を車体ボディ12に、第2ノズル体50を車載カメラ20に、それぞれ強固に容易に固定することができ、さらには、第1ノズル体40および第2ノズル体50のがたつきを効果的に抑えられるようになっている。
以上詳述したように、実施の形態1に係るカメラ用洗浄ノズル30によれば、一端が車体ボディ12に装着され、他端に第1連結部JT1が設けられた第1ノズル体40と、一端に第1連結部JT1に連結される第2連結部JT2が設けられ、他端が車載カメラ20に装着される第2ノズル体50と、を備え、第1ノズル体40および第2ノズル体50は、第1連結部JT1と第2連結部JT2との間に、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50の移動を許容する第1〜第4隙間S1〜S4を有している。
これにより、従前のような車載カメラとカメラ用洗浄ノズルとの間の所定の隙間(空間)を無くすことができる。したがって、洗浄液Fの車載カメラ20(撮像レンズ22)への到達具合にばらつきが生じることが抑えられ、車両10毎に車載カメラ20の洗浄能力がばらつくことを抑制できる。
また、車載カメラ20のカメラボディ21およびカメラ用洗浄ノズル30(第1ノズル体40および第2ノズル体50)に製造誤差が生じたり、車載カメラ20のカメラボディ21およびカメラ用洗浄ノズル30の車体ボディ12への取り付け精度にばらつきが生じたりしても、第1連結部JT1と第2連結部JT2との間の第1〜第4隙間S1〜S4により吸収することができる。よって、カメラ用洗浄ノズル30の車体ボディ12への装着作業性を向上させることができる。
また、実施の形態1に係るカメラ用洗浄ノズル30によれば、第1連結部JT1は、第1ノズル体40の他端に設けられた第1底壁部46bと、第1底壁部46bの幅方向の両端から起立した一対の第1側壁部46cと、第1側壁部46cに設けられた連結凸部46gと、を備え、第2連結部JT2は、第2ノズル体50の一端に設けられた第2底壁部51aと、第2底壁部51aの幅方向両端から起立した一対の第2側壁部51bと、第2側壁部51bに設けられ、孔が形成された連結孔部51dと、を備え、第1連結部JT1が第2連結部JT2の内側に配置されており、かつ連結凸部46gが連結孔部51dに遊嵌されている。
これにより、第1ノズル体40の第1流路FP1を流通する洗浄液Fが、カメラ用洗浄ノズル30の外部に漏れること無く、第2ノズル体50の第2流路FP2に対して確実に到達するようになっている。よって、撮像レンズ22の洗浄効率が高められ、少ない量の洗浄液Fで撮像レンズ22の略全面を綺麗にすることができる。
さらに、実施の形態1に係るカメラ用洗浄ノズル30によれば、連結凸部46gは、連結孔部51dの内部を、第2底壁部51aの長手方向に移動自在に配置されている。
これにより、第2ノズル体50をカメラボディ21に対してスライドさせることができ、一対のノズル用固定脚52eの係合穴52fと、ブラケット13の一対のノズル用係合突起13aとを、容易に係合させることが可能となる(取り付け性向上)。
また、実施の形態1に係るカメラ用洗浄ノズル30によれば、第2ノズル体50の第2連結部JT2は、第1ノズル体40の第1連結部JT1に対して、第1底壁部46bの長手方向と交差する方向に移動自在に連結されている。
これにより、第1ノズル体40および第2ノズル体50の寸法誤差を吸収しつつも、第1ノズル体40を車体ボディ12に、第2ノズル体50を車載カメラ20に、それぞれ強固に容易に固定することが可能となる(取り付け性向上)。
さらに、実施の形態1に係るカメラ用洗浄ノズル30によれば、連結凸部46gおよび連結孔部51dは、第1底壁部46bおよび第2底壁部51aの長手方向と交差する方向から見たときに略楕円形状に形成されており、連結孔部51dの長手方向に沿う車体ボディ12側の端部が、連結孔部51dの長手方向に沿う車載カメラ20側の端部よりも幅狭となっている。
これにより、連結凸部46gを、連結孔部51dの幅狭の部分に引っ掛かるようにして規制させることが可能となり、第1ノズル体40に対する第2ノズル体50のなす角度を所定値以下とならないようにできる。これにより、第2ノズル体50が第1ノズル体40に対して傾斜し過ぎることが抑えられ、ひいては取り付け性が低下することを抑制できる。
次に、本発明の実施の形態2について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図12は実施の形態2のカメラ用洗浄ノズルを説明する図8の破線円B部に対応した拡大図を示している。
図12に示されるように、実施の形態2に係るカメラ用洗浄ノズル60は、実施の形態1のカメラ用洗浄ノズル30(図8参照)に比して、連結孔部51dの内側に、一対の弾性規制突起Nを設けた点のみが異なっている。
これらの弾性規制突起Nは、連結孔部51dの内部において連結凸部46gが移動することを一時的に規制する機能を備えており、外力の付加により撓むようになっている。具体的には、一対の弾性規制突起Nは、連結孔部51dの長手方向に沿う幅狭の部分において、互いに対向するようにして設けられている。
そして、一対の弾性規制突起Nの間の間隔Gは、連結凸部46gの幅寸法W1よりも小さくなっている(G<W1)。これにより、図12に示されるように、連結凸部46gを、連結孔部51dの長手方向に沿う幅狭の部分に、一時的に(カメラ用洗浄ノズル60を車体ボディ12に取り付ける時に)止めておくことができる。
ここで、カメラ用洗浄ノズル60を車体ボディ12に装着するには、上述した[第4工程]において、カメラボディ21に被せられたカメラ装着部52を、より強い力で押圧するようにすれば良い。これにより連結凸部46gが、一対の弾性規制突起Nを弾性変形させつつ、一対の弾性規制突起Nの間を通過して、第2ノズル体50をカメラボディ21に対してスライドさせることができる。
なお、一対の弾性規制突起Nを互いに対向するように設けなくても良く、何れか一方の弾性規制突起Nのみを設けるようにしても構わない。この場合、連結凸部46gの移動を規制する間隔Gを確保するために、弾性規制突起Nの突出高さを高くする。
以上詳述したように、実施の形態2に係るカメラ用洗浄ノズル60においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。
これに加えて、実施の形態2では、カメラ用洗浄ノズル60を車体ボディ12に装着する前段において、当該カメラ用洗浄ノズル60を、外力を付加しない限り、図8に示されるような状態に保持しておくことができる。したがって、当該状態でのカメラ用洗浄ノズル60の搬送が可能となる。よって、カメラ用洗浄ノズル60を、カーメーカー等において、迅速かつ容易に車体ボディ12に装着できるようになる(取り付け性向上)。
次に、本発明の実施の形態3について図面を用いて詳細に説明する。なお、上述した実施の形態1と同様の機能を有する部分については同一の記号を付し、その詳細な説明を省略する。
図13は実施の形態3のカメラ用洗浄ノズルを示す図1に対応した断面図を、図14は図13の車載カメラおよびカメラ用洗浄ノズルを示す図2に対応した斜視図をそれぞれ示している。
図13および図14に示されるように、実施の形態3に係るカメラ用洗浄ノズル70は、車体ボディ12に装着される第1ノズル体80と、車載カメラ20に装着される第2ノズル体90と、第1ノズル体80と第2ノズル体90との間に設けられるゴムチューブ100と、チェックバルブユニット110と、を備えている。
第1ノズル体80は、天然ゴム等の可撓性を有する材料からなる本体部81を備えている。本体部81は平板状に形成され、車体ボディ12に密着するようになっている。また、本体部81のチェックバルブユニット110側には、車体ボディ12の係合穴12aに弾性変形しつつ差し込まれる弾性固定部82が一体に設けられている。これにより、第1ノズル体80は、がたつくこと無く車体ボディ12に固定される。
第1ノズル体80のチェックバルブユニット110側には、チェックバルブユニット110が連結される第1チューブ83が一体に設けられている。第1チューブ83の長さ寸法は、ゴムチューブ100の長さ寸法の略1/3の大きさに設定されている。ここで、チェックバルブユニット110の内部構造は、上述の実施の態1(図1参照)と同様であり、実施の形態1では第1ノズル体40にチェックバルブ47を内蔵していたが、実施の形態3ではチェックバルブユニット110を第1ノズル体80とは別体としている。
本体部81,弾性固定部82および第1チューブ83の内側には、洗浄液F(図13参照)が流れる第1流路84が形成されている。そして、第1流路84の上流側に、チェックバルブユニット110が配置されている。なお、図14では、チェックバルブユニット110の図示を省略している。また、第1流路84の下流側で、かつ本体部81の第2ノズル体90側には、移動許容部としてのゴムチューブ(弾性チューブ)100の一端が一体に設けられている。
そして、ゴムチューブ100の内側には、第1流路84の下流側に接続される第2流路101が形成されている。そして、ゴムチューブ100の他端は、第2ノズル体90のジョイント部91に抜け止めされた状態で接続されている。これにより、第1流路84および第2流路101を流れる洗浄液Fは、漏れること無く第2ノズル体90の内側に形成された第3流路92に供給される。
このように、車体ボディ12に装着される第1ノズル体80と、車載カメラ20に装着される第2ノズル体90との間に、可撓性を有するゴムチューブ100を配置することで、第1ノズル体80に対する第2ノズル体90の移動(図14の矢印SW参照)を許容するようにしている。
第2ノズル体90は、溶融されたプラスチック等を射出成形して形成され、第2ノズル体90の一端には第3流路形成部93が設けられ、第2ノズル体90の他端にはカメラ装着部52が設けられている。
第3流路形成部93は、平板状の底壁部93aと、当該底壁部93aの一側(図中上側)および幅方向両端から起立した略U字形状に形成された側壁部93bと、を備えている。これにより、ジョイント部91から流れてきた洗浄液Fは、第2ノズル体90の下流側に誘導される。なお、底壁部93aのカメラ装着部52寄りの部分には、実施の形態1と同様の合計4つの段差STからなる段差壁部51cが設けられている。
ここで、側壁部93bの高さ寸法は、第3流路92の上流側よりも第3流路92の下流側の方が低くなっている。さらに、第3流路92の上流部分(段差壁部51cの部分を除いた底壁部93aの部分)は、カバー部材94の跳ね防止壁94aにより覆われている(図13参照)。これにより、カメラ用洗浄ノズル70の他端側(車載カメラ20側)を先細り形状として、図13に示されるように、車載カメラ20をリアガーニッシュ11に対して、より近接して配置できるようにしている。
また、側壁部93bの外側には、一対の係合突起93c(図示では一方側のみを示す)が設けられている。これらの係合突起93cには、カバー部材94の係合穴94bが係合するようになっている。これにより、接着剤等を用いること無く、カバー部材94を第3流路形成部93に対して、ワンタッチで容易に固定可能となっている。
カバー部材94は、溶融されたプラスチック等を射出成形することで略正方形の平板状に形成されている。カバー部材94は、カバー本体94cと、係合穴94bを有する一対の固定脚94dと、跳ね防止壁94aと、を備えている。そして、カバー本体94cの内側には、実施の形態1と同様に、テーパ面TPや整流リブ43g等(図13参照)が設けられている。すなわち、カバー部材94は、実施の形態1のカバー部材43(図1参照)と同様の機能を有する。
以上のように形成されたカメラ用洗浄ノズル70の車体ボディ12および車載カメラ20への装着手順については、以下の(1)〜(4)のように行われる。
(1)まず、予め別の組み立て工程を経て形成された、第1ノズル体80,第2ノズル体90およびゴムチューブ100からなるノズルユニットNUを準備する。さらには、予め別の組み立て工程を経て形成された、チェックバルブユニット110を準備する。
(2)次いで、ノズルユニットNUを形成するカメラ装着部52を、車載カメラ20に装着する。これにより、図14に示されるように、カメラ装着部52が車載カメラ20に固定される。
(3)その後、第1ノズル体80の第1チューブ83を車体ボディ12の係合穴12aに挿通し、かつ弾性固定部82を弾性変形させつつ係合穴12aに通す。これにより、第1ノズル体80が車体ボディ12に固定され、ノズルユニットNUの車体ボディ12および車載カメラ20への装着が完了する。このとき、第1ノズル体80と第2ノズル体90との間のゴムチューブ100が柔軟に弾性変形される。よって、第2ノズル体90および第1ノズル体80を、その順番でそれぞれ車載カメラ20および車体ボディ12に容易に装着することができる。
(4)そして、最後に、車体ボディ12の内側から、第1ノズル体80の第1チューブ83に臨ませて、当該第1チューブ83にチェックバルブユニット110を接続する。これにより、ノズルユニットNUおよびチェックバルブユニット110が、それぞれ車体ボディ12および車載カメラ20に装着されて、カメラ用洗浄ノズル70の車両10への装着が完了する。
以上のように形成した実施の形態3においても、上述した実施の形態1と同様の作用効果を奏することができる。これに加えて、実施の形態3では、実施の形態1に比して、構成パーツ(特に、第1ノズル体80)を小型軽量化することができるので、より小型の車両や取り付けスペースが小さな車両に対して、容易に適用することが可能となる。
本発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記各実施の形態では、自動車等の車両10の後部に装着された車載カメラ20を洗浄するカメラ用洗浄ノズル30,60,70であるものを示したが、本発明はこれに限らず、例えば、自動車等の車両のフロントグリルやサイドミラー等に装着されたカメラを洗浄するカメラ用洗浄ノズルにも採用できる。
また、上記第1および第2実施の形態では、第2流路形成部51に設けられる連結孔部51dを、第2側壁部51bを貫通する穴としたものを示したが、本発明はこれに限らず、底壁を有する凹溝で形成することもできる。
さらに、上記第1および第2実施の形態では、第1流路形成部46に連結凸部46gを設け、第2流路形成部51に連結孔部51dを設けたものを示したが、本発明はこれに限らず、第1流路形成部46に連結孔部を設け、第2流路形成部51に連結凸部を設けるようにしても良い。ただし、第1側壁部46cの方が第2側壁部51bよりも高さ寸法が小さい等の理由から、カメラ用洗浄ノズル30,60を小型軽量化する上でも、上記第1および第2実施の形態のように、第1流路形成部46に連結凸部46gを設け、第2流路形成部51に連結孔部51dを設けるのが望ましい。
その他、上記各実施の形態における各構成要素の材質,形状,寸法,数,設置箇所等は、本発明を達成できるものであれば任意であり、上記各実施の形態に限定されない。
10 車両
11 リアガーニッシュ
12 車体ボディ(車体)
12a 係合穴
13 ブラケット
13a ノズル用係合突起
14 設置スペース
15 ウォッシャチューブ
20 車載カメラ(カメラ)
21 カメラボディ
22 撮像レンズ
30 カメラ用洗浄ノズル
40 第1ノズル体
41 本体部
42 開口部
43 カバー部材
43a カバー本体
43b 固定脚
43c 跳ね防止壁
43d 囲い壁
43e 長辺壁部
43f 短辺壁部
43g 整流リブ
43h 係合穴
43k 位置決め凹部
44 ジョイント部材
44a 大径部
44b バルブシート
45 円筒収容部
45a 引っ掛け爪
46 第1流路形成部
46a フランジ部
46b 第1底壁部
46c 第1側壁部
46d 排出口
46e 係合突起
46f 位置決め凸部
46g 連結凸部
47 チェックバルブ
48 パッキン
50 第2ノズル体
51 第2流路形成部
51a 第2底壁部
51b 第2側壁部
51c 段差壁部
51d 連結孔部
52 カメラ装着部
52a 底部
52b 壁部
52c 排出溝
52d レンズ露出孔
52e ノズル用固定脚
52f 係合穴
60 カメラ用洗浄ノズル
70 カメラ用洗浄ノズル
80 第1ノズル体
81 本体部
82 弾性固定部
83 第1チューブ
84 第1流路
90 第2ノズル体
91 ジョイント部
92 第3流路
93 第3流路形成部
93a 底壁部
93b 側壁部
93c 係合突起
94 カバー部材
94a 跳ね防止壁
94b 係合穴
94c カバー本体
94d 固定脚
100 ゴムチューブ(移動許容部,弾性チューブ)
101 第2流路
110 チェックバルブユニット
F 洗浄液
FP1 第1流路(流路)
FP2 第2流路(流路)
G 間隔
JT1 第1連結部
JT2 第2連結部
N 弾性規制突起
NU ノズルユニット
P ウォッシャポンプ
S1 第1隙間(移動許容部,隙間)
S2 第2隙間(移動許容部,隙間)
S3 第3隙間(移動許容部,隙間)
S4 第4隙間(移動許容部,隙間)
SF 平滑面
ST 段差
T ウォッシャタンク
TP テーパ面

Claims (9)

  1. 車体に設けられたカメラに洗浄液を吐出するカメラ用洗浄ノズルであって、
    前記車体に装着される第1ノズル体と、
    前記カメラに装着される第2ノズル体と、
    前記第1ノズル体と前記第2ノズル体との間に設けられ、前記第1ノズル体に対する前記第2ノズル体の移動を許容する移動許容部と、
    を有することを特徴とする、
    カメラ用洗浄ノズル。
  2. 前記第1ノズル体は、一端が前記車体に装着され、他端に第1連結部が設けられ、
    前記第2ノズル体は、他端が前記カメラに装着され、一端に前記第1連結部に連結される第2連結部が設けられ、
    前記移動許容部は、前記第1連結部と前記第2連結部との間に設けられる隙間であることを特徴とする、
    請求項1に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  3. 前記第1連結部は、
    前記第1ノズル体の他端に設けられた第1底壁部と、
    前記第1底壁部の幅方向の両端から起立した一対の第1側壁部と、
    前記第1側壁部に設けられた連結凸部と、
    を備え、
    前記第2連結部は、
    前記第2ノズル体の一端に設けられた第2底壁部と、
    前記第2底壁部の幅方向の両端から起立した一対の第2側壁部と、
    前記第2側壁部に設けられ、孔が形成された連結孔部と、
    を備え、
    前記第1連結部が前記第2連結部の内側に配置されており、かつ前記連結凸部が前記連結孔部に遊嵌されていることを特徴とする、
    請求項2に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  4. 前記連結凸部は、前記連結孔部の内部を、前記第2底壁部の長手方向に移動自在に配置されていることを特徴とする、
    請求項3に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  5. 前記第2連結部は、前記第1連結部に対して、前記第1底壁部の長手方向と交差する方向に移動自在に連結されていることを特徴とする、
    請求項3または請求項4に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  6. 前記連結凸部および前記連結孔部は、前記第1底壁部および前記第2底壁部の長手方向と交差する方向から見たときに略楕円形状に形成されており、
    前記連結孔部の長手方向に沿う前記車体側の端部が、前記連結孔部の長手方向に沿う前記カメラ側の端部よりも幅狭であることを特徴とする、
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  7. 前記移動許容部は、可撓性を有する弾性チューブであることを特徴とする、
    請求項1に記載のカメラ用洗浄ノズル。
  8. 車体に設けられたカメラに洗浄液を吐出するカメラ用洗浄ノズルの取り付け方法であって、
    第1連結部を有する第1ノズル体と第2連結部を有する第2ノズル体とを準備し、前記第1連結部と前記第2連結部とを連結させる第1工程と、
    前記第2ノズル体を前記第1ノズル体に対して一方向に回動させ、その状態で前記第1ノズル体を前記車体に装着する第2工程と、
    前記第2ノズル体を前記第1ノズル体に対して他方向に回動させ、前記第2ノズル体を前記カメラに被せる第3工程と、
    前記第2ノズル体を前記カメラに対してスライドさせ、前記第2ノズル体を前記カメラの所定位置に装着する第4工程と、
    を備えていることを特徴とする、
    カメラ用洗浄ノズルの取り付け方法。
  9. 前記第4工程では、前記洗浄液が流通する流路の長手方向と交差する方向への前記第2ノズル体の前記第1ノズル体に対する移動が許容されていることを特徴とする、
    請求項8に記載のカメラ用洗浄ノズルの取り付け方法。
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