JP2020163708A - インクジェット式プリント方法及びプリント装置 - Google Patents

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浩 坂本
武彦 柄澤
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【課題】インクカートリッジの目詰まりを容易かつ速やかに解消するとともに、ランニングコストの削減に寄与する。【解決手段】予め、プリントヘッドを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジホルダに対して少なくとも一つのインクカートリッジを保持した際に、ヘッド撮影部によりインクカートリッジにおけるプリントヘッドを撮影し、このヘッド撮影部から得られる画像データに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッドの位置ズレを検出し、得られた位置ズレに係わるデータから正規の位置に補正する補正データを生成するとともに、プリント時に、初期プリントデータを補正データにより補正した補正プリントデータによりプリントを行う。【選択図】図1

Description

本発明は、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを吐出してプリントを行うインクジェット式プリント方法及びプリント装置に関する。
従来、プラスチックや金属等の紙以外のプリント媒体にプリントできるようにした業務用のプリント装置としては、特許文献1に開示されるインクジェットプリンタが知られている。
特許文献1に開示のインクジェットプリンタは、インクジェット方式によりインクヘッドにより被印刷物上に吐出した光硬化インクに対して光を照射することにより光硬化インクを硬化するインクジェットプリンタであり、被印刷物を支持し、被印刷物を第1の方向に移動する支持手段と、支持手段に支持された被印刷物に対して光硬化インクを吐出するインクヘッドと、インクヘッドが固定的に配設されるとともに第lの方向と直交する第2の方向に延設されたガイドレール上を移動する移動手段と、移動手段に固定的に配設されるとともにインクヘッドから吐出した光硬化インクに対して光を照射する光照射手段とを備えた印刷手段と、印刷手段を内部に収容するとともに、内部空間と外部空間とを隔絶可能な筺体とを有し、6種類のインクカートリッジを収容したカートリッジ収容部と、ホルダーに配設された6つのインクヘッドと、各インクヘッドと各インクカートリッジを接続するインクチューブを備えて構成したものである。
特開2013−000991号公報
しかし、上述した従来のインクジェットプリンタ(インクジェット式プリント装置)は、次のような問題点があった。
第一に、この種のプリント装置は、紙以外の様々なプリント媒体にプリントするため、光硬化インクをはじめ、プラスチックや金属等の表面にも良好にプリント可能なインク等、各種インクが使用される。このため、紙をプリント対象とする通常のプリンタに比べてプリントヘッドのノズルがインクにより目詰まりしやすい難点がある。したがって、サービスマン等による定期的なメンテナンスが必要になるとともに、業務用ゆえに、目詰まりが生じた場合、サービスマン等により速やかに目詰まりを解消する必要があるなど、全体の保守サービスが大変となる。
第二に、プリントヘッドのノズルに目詰まりが生じた場合、クリーニング等のメンテナンスにより対応できる場合は問題ないが、酷い汚れや一部の損傷等が発生した場合、6つのインクヘッドを含む一体に構成されたホルダー全体に対する部品交換を行う必要があり、部品交換に伴う、部品コスト及び交換作業に伴う保守サービスコスト等のランニングコストが無視できない。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決したインクジェット式プリント方法及びプリント装置の提供を目的とするものである。
本発明に係るインクジェット式プリント方法は、上述した課題を解決するため、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを吐出してプリントを行うに際し、予め、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジ2a,2b,2c,2dを着脱可能に保持するカートリッジホルダ3に対して少なくとも一つのインクカートリッジ2a…を保持した際に、ヘッド撮影部4により当該インクカートリッジ2a…におけるプリントヘッド2ap…を撮影し、このヘッド撮影部4から得られる画像データDvに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッド2ap…の位置ズレEx,Eyを検出し、得られた位置ズレEx,Eyに係わるデータから正規の位置に補正する補正データAx,Ayを生成するとともに、プリント時に、初期プリントデータDpsを補正データAx,Ayにより補正した補正プリントデータDpaによりプリントを行うようにしたことを特徴とする。
また、本発明に係るインクジェット式プリント装置1は、上述した課題を解決するため、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを吐出してプリントを行うプリント装置を構成するに際して、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジ2a,2b,2c,2dと、各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dを着脱可能に保持するカートリッジホルダ3と、このカートリッジホルダ3に保持された少なくとも一つのインクカートリッジ2a…のプリントヘッド2ap…を撮影するヘッド撮影部4と、このヘッド撮影部4から得られた画像データDvに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッド2a…の位置ズレEx,Eyを検出
する位置ズレ検出処理部5と、得られた位置ズレEx,Eyに係わるデータから正規の位置に補正する補正データAx,Ayを生成する補正データ生成処理部6と、この補正データAx,Ayにより初期プリントデータDpoを補正してプリント時に使用する補正プリントデータDpaを得る補正処理部7とを備えてなることを特徴とする。
一方、本発明は、好適な態様により、位置ズレEx,Eyに係わるデータには、プリントヘッド2ap…におけるインク吐出孔h…の配列方向KyとなるY方向の位置ズレEyに係わるデータを含ませることができるとともに、補正データAyには、位置ズレEyがインク吐出孔h…間における1/2ピッチ(Lp/2)を超えることを条件に、1ピッチLp単位で変更する補正データAyを含ませることができる。また、位置ズレEx,Eyに係わるデータには、カートリッジホルダ3に保持されたインクカートリッジ2a,2b,2c,2dの配列方向KxとなるX方向におけるインク吐出孔h…の位置ズレExに係わるデータを含ませることができるとともに、補正データAxには、インク吐出孔h…から吐出するインクの吐出タイミングを制御する補正データAxを含ませることができる。他方、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpには、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを吐出させるサーマル方式のプリントヘッドを用いることができるとともに、ヘッド撮影部4には、カートリッジホルダ3を移動させることによりプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを撮影可能な撮影エリア4bと、この撮影エリア4b内に設置したカメラ部4mを設けることができる。
このような構成を有する本発明に係るインクジェット式プリント方法及びプリント装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) カートリッジホルダ3に対して少なくとも一つのインクカートリッジ2a…を保持した際に、ヘッド撮影部4により当該インクカートリッジ2a…におけるプリントヘッド2ap…を撮影し、かつこのヘッド撮影部4から得られる画像データDvに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッド2ap…の位置ズレEx,Eyを検出するとともに、得られた位置ズレEx,Eyに係わるデータから正規の位置に補正する補正データAx,Ayを生成し、この補正データAx,Ayにより初期プリントデータDpsを補正してプリントするようにしたため、色ブレを回避した高いプリント精度を確保でき、特に、微細なプリント部分におけるプリント品質を高めることができる。
(2) プリントヘッド2ap…を内蔵するインクカートリッジ2a…を備えるため、プリントヘッド2ap…が目詰まりした場合であっても、ユーザー自身が目詰まりしたインクカートリッジ2a…を交換すれば足りるなど、目詰まりを容易かつ速やかに解消できる。加えて、基本的には、サービスマン等による定期的又は不定期的な保守サービスを不要にできるため、大幅なランニングコストの削減にも寄与できる。
(3) 好適な態様により、位置ズレEx,Eyに係わるデータに、プリントヘッド2ap…におけるインク吐出孔h…の配列方向KyとなるY方向の位置ズレEyに係わるデータを含ませれば、インク吐出孔h…の配列方向Kyにおける位置ズレEyを有効に解消できるため、特に、プリント面におけるY方向のプリント品質を高めることができる。
(4) 好適な態様により、補正データAyに、位置ズレEyがインク吐出孔h…間における1/2ピッチ(Lp/2)を超えることを条件に、1ピッチLp単位で変更する補正データAyを含ませれば、インク吐出孔h…単位におけるプリントデータの変更により補正処理を容易に行うことができる。
(5) 好適な態様により、位置ズレEx,Eyに係わるデータに、カートリッジホルダ3に保持されたインクカートリッジ2a,2b,2c,2dの配列方向KxとなるX方向におけるインク吐出孔h…の位置ズレExに係わるデータを含ませれば、インク吐出孔h…の配列方向Kyに対する直角方向の位置ズレExを有効に解消できるため、特に、プリント面におけるX方向のプリント品質を高めることができる。
(6) 好適な態様により、補正データAxに、インク吐出孔h…から吐出するインクの吐出タイミングを制御する補正データAxを含ませれば、プリントデータに係わるインクの吐出タイミングの変更により補正処理を容易に行うことができる。
(7) 好適な態様により、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpに、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを吐出させるサーマル方式のプリントヘッドを用いれば、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpに係わるコストを抑制できるため、コストメリットの観点から最適な形態として実施できる。
(8) 好適な態様により、ヘッド撮影部4を構成するに際し、カートリッジホルダ3を移動させることによりプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを撮影可能な撮影エリア4bと、この撮影エリア4b内に設置したカメラ部4mを設けて構成すれば、専用の撮影エリア4bにおける専用のカメラ部4mにより最適な撮影環境において撮影できるため、精度の高い補正データAx,Ayを取得でき、もって、全体のプリント品質の更なる向上に寄与できる。
本発明の好適実施形態に係るプリント方法の処理手順を説明するためのフローチャート、 同プリント方法に用いる補正データを得るための処理手順を説明するためのフローチャート、 同プリント装置の第一使用態様を含む内部構造を示す断面正面図、 同プリント装置に備えるX方向移動機構部及びY方向移動機構部の構造を抽出して示す断面平面図、 同プリント装置の第二使用態様を含む外観斜視図、 同プリント装置の第三使用態様を含むベースモジュールを除いたプリントモジュールの外観正面図、 同プリント装置のインクカートリッジを保持した状態のカートリッジホルダの斜視図、 同プリント装置のインクカートリッジとヘッド撮影部を示す正面図、 同プリント装置に用いるインクカートリッジの構造説明図、 同プリント装置のブロック系統図、 同プリント装置に用いるインクカートリッジのインク吐出孔における位置ズレ説明図、 同プリント装置に用いるインクカートリッジが傾斜した状態のインク吐出孔における位置ズレ説明図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係るインクジェッ式プリント方法を実施できるプリント装置1の構成について、図3〜図10を参照して説明する。
このプリント装置1は、図3〜図6に示すように、上側のプリントモジュール1mと下側のベースモジュール1sを備え、さらに、上側のプリントモジュール1mは、下側のボディ部1mbとこのボディ部1mbに対して、後端辺における異なる複数位置に配した複数のヒンジ部1mh…を介して回動可能に結合した上側のリッド部1mrを備える。この場合、ベースモジュール1sとプリントモジュール1mは着脱部11…を介して着脱可能に構成し、装着時には、図3及び図5に示すように、ベースモジュール1sの上端にプリントモジュール1mの下端を固定して一体化できるとともに、離脱時には、ベースモジュール1sの上端からプリントモジュール1mの下端を離脱し、図6に示すように、ベースモジュール1sを除いたプリントモジュール1mのみを単独で使用することができる。
以下、各部の構成について具体的に説明する。最初に、プリントモジュール1mについて説明する。プリントモジュール1mは、リッド部1mrとボディ部1mbを備える。リッド部1mrは、図5に示すように、全体を矩形状に形成し、上面の一側には、ディスプレイ12d及びキー入力パネル12k等を含む操作部12を配設するとともに、他側には透明窓部13を設ける。なお、14は、リッド部1mrの前端に設けた取手部を示す。
一方、ボディ部1mbは、矩形枠状のキャビネット15を備え、このキャビネット15の内面を利用して、図4に示すように、カートリッジホルダ3をX方向(左右方向)(Kx)へ移動させるX方向移動機構部20及びこのX方向移動機構部20をY方向(前後方向)(Ky)へ移動させるY方向移動機構部30を配設する。
X方向移動機構部20は、図3,図4及び図7に示すように、X方向(Kx)に沿って配した上下一対のガイドシャフト21u,21dを備え、各ガイドシャフト21u,21dの両端はY方向移動機構部30側のスライダ31p,31qに結合する。したがって、各ガイドシャフト21u,21dは、水平及び平行に配される。そして、ガイドシャフト21u,21dには、カートリッジホルダ3の背面の設けた上下一対のスライダ22u,22dをスライド自在に係合させるとともに、ガイドシャフト21uと21d間にはX方向駆動部23を配設する。例示のX方向駆動部23は、両端に配した駆動ローラ23dと空転ローラ23s間に無端タイミングベルト23bを架け渡して構成したベルト機構及び当該駆動ローラ23dを回転させる回転駆動部23mを備える。そして、カートリッジホルダ3の背面を無端タイミングベルト23bの所定位置に結合する。これにより、X方向移動機構部20が構成される。
Y方向移動機構部30は、図4に示すように、キャビネット15の左右側面の内面にはY方向(Ky)に沿って配した一対のガイドレール32p,32qを備える。したがって、各ガイドレール32p,32qは水平及び平行に配される。そして、一方のガイドレール32pに、上述した一方のスライダ31pをスライド自在に装填するとともに、他方のガイドレール32qに、上述した他方のスライダ31qをスライド自在に装填する。さらに、一方のガイドレール32pには、Y方向駆動部33を配設する。この場合、Y方向駆動部33は、X方向移動機構部20側のX方向駆動部23と同様に構成する。そして、一方のスライダ31pをY方向駆動部33における図に現れない無端タイミングベルトの所定位置に結合する。これにより、Y方向移動機構部30が構成される。
また、カートリッジホルダ3は、図7に示すように、色の異なる複数のインクカートリッジ2a,2b,2c,2dを点線矢印Kiで示すように着脱可能に保持する機能を備える。実施形態は、シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックの四種類のインクカートリッジ2a,2b,2c,2dを使用する場合を例示する。一つのインクカートリッジ2aの詳細を図9に示す。図9(a)及び(b)に示すように、インクカートリッジ2aは、底面部2apdに、プリントヘッド2apを内蔵する。プリントヘッド2apは、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを吐出させるサーマル方式のプリントヘッドである。このようなサーマル方式のプリントヘッドを用いれば、プリントヘッド2apに係わるコストを抑制できるため、コストメリットの観点から最適な形態として実施できる。
さらに、プリントヘッド2apは、図9(b)及び(c)に示すように、底面部2apdに多数のインク吐出孔(インクノズル)h…を備え、各インク吐出孔h…を二列Lh,Lhに設けるとともに、図9(c)に示すように、一方の列は他方の列に対して1ピッチ(ドット間隔)Lp分だけズラしている。この場合、インク吐出孔h…の配列方向Kyは、前後方向となり、前述したY方向(Ky)に一致する。例示の場合、各インク吐出孔h…の1ピッチLpは、0.0423〔mm〕(600〔dpi〕)である。なお、図9(b)における符号2as,2asは放熱孔を示す。
以上、インクカートリッジ2aについて説明したが、他のインクカートリッジ2b,2c,2dの基本的構成も、収容するインクの色が異なる点を除き、インクカートリッジ2aの構成と同じである。したがって、他のインクカートリッジ2b,2c,2dも、図8に示すように、インクカートリッジ2aにおけるプリントヘッド2apと同様のプリントヘッド2bp,2cp,2dpを備えている。なお、各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dは、例えば、溶剤系ヒートレスインクを収容し、プラスチック,金属,皮革,陶磁器,繊維,木材,紙等の各種プリント媒体に対するプリントが可能である。
次に、ベースモジュール1sについて説明する。ベースモジュール1sは、図3及び図5に示すように、矩形状の底面部41d及びこの底面部41dの周縁部から上方に一体に設けた矩形枠状の側面部41sを有するベースキャビネット部41を備える。また、ベースキャビネット部41の内部には仕切壁部41iを設け、一方側をワーク処理室42として構成するとともに、他方側を制御処理室43として構成する。さらに、制御処理室43の上下中間位置には、上下仕切部41wを設け、上側を処理室44として構成するとともに、下側を制御室45として構成する。
ワーク処理室42は、図3及び図5に示すように、前述した透明窓部13の下方に位置し、ベースキャビネット41の側面部41sにおける前面と後面には矩形状の開口部46f,46rをそれぞれ形成することにより、前方側から後方側へ貫通する空間Sを設ける。また、ワーク処理室42の内部には、ワーク載置盤47を配するとともに、このワーク載置盤47の左右両側を支持し、かつワーク載置盤47を昇降させることによりワーク載置盤47の高さを調整可能な一対の昇降機構部48p,48qからなる上下位置調整機構48を配設する。なお、図3中、Wx,Wx,Wxは、ワーク載置盤47の上面にセットしたワーク(プリント媒体)を示す。
一方、図3に示すように、処理室44にはヘッド撮影部4及びクリーニングエリア49を設ける。ヘッド撮影部4は、図8に示すように、カートリッジホルダ3を移動させることによりプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを撮影可能な撮影エリア(撮影ブース)4bと、この撮影エリア4b内に設置したカメラ部4mを設けて構成する。このようなヘッド撮影部4を設ければ、専用の撮影エリア4bにおける専用のカメラ部4mにより最適な撮影環境において撮影できるため、精度の高い補正データAx,Ayを取得でき、もって、全体のプリント品質の更なる向上に寄与できる。
この場合、カメラ部4mは、図8に示すように、CCD等の撮像デバイスを利用して撮影可能なカメラ本体部51と、このカメラ本体部51の光軸方向前方(被写体方向)に配した光学系52と、この光学系52におけるフォーカシング調整等の光学調整を行う光学調整機構53を備え、この光学調整機構53は後述するドライバユニット54を介してプリンタコントローラ61に接続するとともに、カメラ本体部51は信号ラインを介してプリンタコントローラ61に接続する。
また、クリーニングエリア49にはクリーニングユニット56を設置する。これにより、カートリッジホルダ3をクリーニングエリア49に移動させることにより、このカートリッジホルダ3に保持された各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dにおけるプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpをクリーニングすることができる。
他方、制御室50には、プリンタコントローラ61を収容する。例示のプリンタコントローラ61は、独立したユニットとして構成する。これにより、プリンタコントローラ61は、制御室50から取出すことにより単独で使用可能である。したがって、図6に示すように、ベースモジュール1sから分離してプリントモジュール1mを使用する際には、このプリントモジュール1mに対してケーブル等によりプリンタコントローラ61を接続して使用することができる。
図10には、プリンタコントローラ61のブロック系統図を示す。プリンタコントローラ61は、コンピュータ処理機能を有するCPU等のハードウェアにより構成するコントローラ本体部62を備え、このコントローラ本体部62には内部メモリ63が付属する。内部メモリ63は、シーケンス制御処理を含む各種制御処理を実行する制御プログラム(ソフトウェア)を格納するプログラムエリア63pを備えるとともに、データベースを含む各種データ類を記憶可能なデータエリア63dが含まれる。
したがって、プログラムエリア63pには、本実施形態に係るプリント装置1を動作させる制御プログラム(シーケンス制御プログラム)が含まれ、図10に示す各種処理機能、即ち、ヘッド撮影部4から得られた画像データDvに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッド2a…の位置ズレEx,Eyを検出する位置ズレ検出処理機能を有する位置ズレ検出処理部5,この位置ズレ検出処理部5により得られた位置ズレEx,Eyに係わるデータから正規の位置に補正する補正データAx,Ayを生成する補正データ生成処理機能を有する補正データ生成処理部6,内部メモリ63に対して各種データ及びプリントデータ(Dpo,Dpa)等を登録し、又は読出しを行う登録処理機能を有する登録処理部Mm,補正データAx,Ayにより初期プリントデータDpoを補正してプリント時に使用する補正プリントデータDpaを得る補正処理機能を有する補正処理部7,等を少なくとも備えている。なお、各処理機能の具体的な内容は後述する。
さらに、図10に示すように、プリンタコントローラ61から出力する各種制御指令に基づき各種制御駆動信号を出力するドライバユニット54を備え、このドライバユニット54の出力側には、ホルダ移動機構66,上下位置調整機構48,光学調整機構53をそれぞれ接続する。この場合、ホルダ移動機構66には、前述したX方向移動機構部20及びY方向移動機構部30を含むとともに、上下位置調整機構48には、前述した一対の昇降機構部48p,48qを含む。また、コントローラ本体部62には、前述した操作部12,カメラ本体部51,位置センサ等の各種センサ類68を接続する。
次に、本実施形態に係るインクジェット式プリント装置1における各部の機能を含む動作及びプリント装置1を用いたプリント方法について、各図を参照しつつ図1及び図2に示すフローチャートに従って説明する。
最初に、同プリント方法に用いる補正データAx,Ayを得るための処理手順について、図2に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図7に示すように、カートリッジホルダ3に、対応する前述した四つのインクカートリッジ2a,2b,2c,2dをセットする(ステップS21)。これにより、色の異なる四つのインクカートリッジ2a,2b,2c,2dが、カートリッジホルダ3に対してX方向に順次保持される。したがって、インクカートリッジ2a,2b,2c,2dの配列方向Kxは、左右方向となり、前述したX方向(Kx)に一致する。
全てのインクカートリッジ2a,2b,2c,2dのセットが終了したなら、不図示の補正キーをオンにする。これにより、X方向移動機構部20が駆動制御され、カートリッジホルダ3は、図3に示す撮影エリア4bに移動する(ステップS22,S23)。そして、撮影エリア4bに移動したカートリッジホルダ3に保持される各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dの底面部2apd…におけるプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpは、図8に示すカメラ本体部51により撮影される(ステップS24)。なお、ヘッド撮影部4の光学系52におけるフォーカシング調整等の光学調整は、光学調整機構53により予め実行されている。
一方、カメラ本体部51の撮影により得られた画像データDvは、プリンタコントローラ61に転送され、コントローラ本体部62に取り込まれる(ステップS25)。そして、画像データDvに対するデータ処理(画像処理)が行われ、各インク吐出孔h…の位置が検出される(ステップS26)。
また、得られた各インク吐出孔h…の位置に基づき、各プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpの位置ズレEx,Eyが検出される。実施形態では、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpに対するインク吐出孔h…の基準位置Psx,Psyが設定されており、この基準位置Psx,Psyに対するズレ量が検出される。
以下、位置ズレEx,Eyの検出方法及び補正方法について、図11及び図12を参照して説明する。
図11(a)に示すPsxは、インクカートリッジ2aにおけるインクカートリッジ2a,2b,2c,2dの配列方向Kx(X方向)の基準位置を示すとともに、Psyは、インク吐出孔h…の配列方向Ky(Y方向)における基準位置をそれぞれ示す。一方、図11(b)は位置ズレが生じているインク吐出孔h…を示している。この場合、図11(b)におけるPexは、配列方向Kx(X方向)において、基準位置Psxに対して位置ズレExが生じている状態を示し、Peyは、配列方向Ky(Y方向)において、基準位置Psyに対して位置ズレEyが生じている状態を示している。
まず、X方向の位置ズレExは、位置ズレ検出処理部5における位置ズレ検出処理機能により、図11(b)に基づき位置ズレ量を距離データにより検出することができる(ステップS27)。このように、位置ズレExに係わるデータとして、インクカートリッジ2a…の配列方向KxとなるX方向におけるインク吐出孔h…の位置ズレExに係わるデータ(距離データ)を含ませれば、インク吐出孔h…の配列方向Kyに対する直角方向の位置ズレExを有効に解消できるため、特に、プリント面におけるX方向のプリント品質を高めることができる。
そして、位置ズレExに係わるデータが得られたなら、位置ズレExを解消するための補正データAxを生成する。この場合、プリンタコントローラ61の補正データ生成処理部6における補正データ生成処理機能により、インク吐出孔h…から吐出するインクの吐出タイミングを制御する補正データAxを生成する。即ち、X方向移動機構部20におけるカートリッジホルダ3の移動速度と位置ズレExに係わる距離データが既知となることから、位置ズレExを解消するインクの吐出タイミングを制御する補正データAxを算出できる(ステップS28)。したがって、補正データとして、このような補正データAxを含ませれば、プリントデータに係わるインクの吐出タイミングの変更により補正処理を容易に行うことができる。
また、Y方向の位置ズレEyも、位置ズレ検出処理部5における位置ズレ検出処理機能により、図11(b)に基づき位置ズレ量をインク吐出孔h…のピッチ数に係わるデータにより検出することができる(ステップS29)。このように、位置ズレEyに係わるデータとして、インク吐出孔h…のピッチ数に係わるデータを含ませれば、インク吐出孔h…の配列方向Kyにおける位置ズレEyを有効に解消できるため、特に、プリント面におけるY方向のプリント品質を高めることができる。
そして、位置ズレEyに係わるデータが得られたなら、プリンタコントローラ61の補正データ生成処理部6における補正データ生成処理機能により、位置ズレEyを解消するための補正データAyを生成する。この場合、インク吐出孔h,h…間の1ピッチをLpとしたとき、位置ズレEyが1/2ピッチ(Lp/2)を超えることを条件に補正データAyを生成する。より具体的には、1/2ピッチ(Lp/2)を超えることを条件に、1ピッチLp単位で変更する補正データAyを生成する(ステップS30,S31)。即ち、1ピッチLp単位で補正を行うため、例えば、位置ズレEyが1/2ピッチ(Lp/2)以下の場合には補正を行わない。これに対して、位置ズレEyが1/2ピッチ(Lp/2)を超えている場合であって、1.5ピッチ以下の場合には1ピッチLp分の補正を行うとともに、1.5ピッチを超え、2.5ピッチ以下の場合には、2ピッチLp分の補正を行うことができる。したがって、補正データとして、このような補正データAyを含ませれば、インク吐出孔h…単位におけるプリントデータの変更により補正処理を容易に行うことができる。
他方、図12(a)は、図11(a)と同様、インクカートリッジ2aの配列方向Kx(X方向)の基準位置Psxを示すとともに、図12(b)は、基準位置Psxにおける配列方向Kx(X方向)に対してインクカートリッジ2aが角度Qrだけ傾いた状態を示す。この場合であっても、基本的には、個々のインク吐出孔h…単位で位置ズレEx,Eyを検出できるため、原理的には、個々のインク吐出孔h…単位で補正データAx,Ayを生成することができる。この場合、データ量が膨大になるため、傾きの大きさ(角度Qr)を位置ズレErとして検出するとともに、この傾きを修正する比率を補正データArとして用いることができる(ステップS32,S33)。
即ち、図12(b)に示すように、所定のインク吐出孔hにおける位置ズレExmを検出するとともに、他のインク吐出孔hにおける位置ズレExnを検出すれば、インク吐出孔h…の列Lhの傾きを検出できるため、この傾きを修正する比率を補正データArとして求め、各インク吐出孔h…の位置と比率Rを演算することにより位置ズレを解消することができる。
そして、全ての補正データAx,Ay,(Ar)が生成されたなら、得られた補正データAx,Ay,(Ar)を、登録処理部Mmにおける登録処理機能により内部メモリ63のデータエリア63dに登録する(ステップS34,S35)。このような補正データAx,Ay,(Ar)の生成は、全インクカートリッジ2a,2b,2c,2dについて行われる。
なお、以上は、四つの全インクカートリッジ2a,2b,2c,2dをセットする場合について説明したが、使用中において、一つ或いは任意の数のインクカートリッジ2a…のインク量が無くなったりノズルの目詰まり等が発生した場合であっても、対応するインクカートリッジ2a…を交換することにより、同様の補正処理を行うことができる。この場合、交換したインクカートリッジ2a…を含めた全インクカートリッジ2a,2b,2c,2dの補正データAx,Ay,(Ar)が更新されることになる。
次に、本実施形態に係るインクジェット式プリント方法のプリント時における処理手順について、図1に示すフローチャートを参照して説明する。
まず、図5に示すように、リッド1mrを上方へ回動変位させてワーク処理室42を開ける。そして、図3に示すように、ワーク載置盤47の上面におけるセット面に、プリント媒体となるワークWx…をセットする(ステップS1)。例示は三つのワークWx,Wx,Wxをセットした状態を示している。なお、この際、ワークWx…に対する高さ調整が必要な場合には、上下位置調整機構48を駆動制御して高さ調整を行うことができる(ステップS2,S3)。この場合、高さ調整は、測距センサ等を用いてワークWx…の高さを検出し、自動で高さ調整できるようにしてもよい。
ワークWx…をセットしたなら、リッド1mrを閉じ、不図示のプリント開始キーをオンにする(ステップS4)。これにより、プリント処理が開始する。プリント処理の開始により予め入力(登録)された初期プリントデータDpoが読出される(ステップS5,S6)。そして、この初期プリントデータDpoに対して、前述した補正データAxによるX方向の補正処理が行われる(ステップS7)。また、初期プリントデータに対して、前述した補正データAyによるY方向の補正処理が行われる(ステップS8)。さらに、必要により前述した補正データArによる傾きの補正処理が行われる(ステップS9)。初期プリントデータDpoに対する全ての補正処理が終了したなら、実際のプリント処理に使用する補正プリントデータDpaとして、登録処理部Mmにおける登録処理機能により内部メモリ63に登録される(ステップS10,S11)。
補正プリントデータDpaが得られたなら、プリント工程が実行される(ステップS12)。即ち、プリント工程では、X方向移動機構部20により各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dがX方向に移動することにより一ライン目のプリント処理が行われる。この際、各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dに位置的なバラツキが存在する場合であっても、このバラツキを解消するように補正された補正プリントデータDpaによりプリント処理が行われるため、プリント品質が損なわれる不具合は回避される。
次いで、Y方向移動機構部30により、X方向移動機構部20を一ライン分だけY方向に移動させる。これにより、X方向移動機構部20により各インクカートリッジ2a,2b,2c,2dがX方向に移動することにより二ライン目のプリント処理が行われる。以降は、同様のプリント処理が繰り返されることにより、プリント工程の全工程が行われる。そして、一連のプリント工程が終了したなら、リッド1mrを開き、ワークWx,Wx…の取り出しを行う(ステップS13,S14)。
また、次のワークWx…がある場合には、ワーク載置盤47にワークWx,Wx…をセットする(ステップS15,S1)。この場合、ワークWx,Wx…の高さ調整は既に行われているため、直ぐにプリント処理を開始することができる(ステップS4)。加えて、補正プリントデータDpaも既に登録されているため、直ぐにプリント工程に移行させることができる(ステップS5,S12…)。
このように、本実施形態に係るインクジェット式プリント方法(プリント装置1)によれば、予め、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを内蔵する色の異なる四つのインクカートリッジ2a,2b,2c,2dを着脱可能に保持するカートリッジホルダ3に対して少なくとも一つのインクカートリッジ2a…を保持した際に、ヘッド撮影部4により当該インクカートリッジ2a…におけるプリントヘッド2ap…を撮影し、このヘッド撮影部4から得られる画像データDvに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッド2ap…の位置ズレEx,Eyを検出し、得られた位置ズレEx,Eyに係わるデータから正規の位置に補正する補正データAx,Ayを生成するとともに、プリント時に、初期プリントデータDpsを補正データAx,Ayにより補正した補正プリントデータDpaによりプリントを行うようにしたため、色ブレを回避した高いプリント精度を確保でき、特に、微細なプリント部分におけるプリント品質を高めることができる。しかも、プリントヘッド2ap…を内蔵するインクカートリッジ2a…を備えるため、プリントヘッド2ap…が目詰まりした場合であっても、ユーザー自身が目詰まりしたインクカートリッジ2a…を交換すれば足りるなど、目詰まりを容易かつ速やかに解消できる。加えて、基本的には、サービスマン等による定期的又は不定期的な保守サービスを不要にできるため、大幅なランニングコストの削減にも寄与できる。
なお、以上説明した使用態様は、上側のプリントモジュール1mと下側のベースモジュール1sを組合わせることにより一体化させたプリント装置1によりプリント処理する図3に示した使用態様、即ち、ワーク載置盤47を使用し、このワーク載置盤47に、プリント媒体となるワークWx…をセットしてプリント処理を行う一般的な使用態様となるが、本実施形態に係るインクジェット式プリント装置1は、図5及び図6に示すような各種使用態様によってもプリント処理が可能である。
図5は、プレート材料のような細長いワークWyにプリント処理する場合の使用態様を示す。この場合、細長いワークWyを開口部46f,46rに貫通させることにより、ワークWyの表面にプリントすることができる。また、当該ワークWyの代わりに、開口部46f,46rに、ベルトコンベア等の搬送機構を貫通させて設置し、この搬送機構にワークを載せてプリント工程を実行すれば、各ワークに対して連続的なプリント処理が可能になるため、工場などの大量生産工程に適用することができる。
また、図6は、上側のプリントモジュール1mのみを使用することにより、床面等のワークWzの表面にプリント処理する場合の使用態様を示す。この場合、プリンタコントローラ61をベースモジュール1sから取出し、ケーブル等によりプリントモジュール1mに接続して使用することができる。
以上、好適実施形態について詳細に説明したが、本発明は、このような実施形態に限定されるものではなく、細部の構成,形状,素材,数量,数値,細部の手法等において、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、任意に変更,追加,削除することができる。
例えば、複数のインクカートリッジ2a…として四つのインクカートリッジ2a,2b,2c,2dを使用する場合を例示したが、任意の数量を適用できる。また、補正データAx,Ayによる補正は、インク吐出孔h…単位、インク吐出孔h…の列Lh…単位、インクカートリッジ2a…単位のいずれにより行ってもよい。さらに、プリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpには、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを吐出させるサーマル方式のプリントヘッドを用いる場合を示したが、他の方式に基づくプリントヘッドの適用を排除するものではない。一方、ヘッド撮影部4として、カートリッジホルダ3を移動させることによりプリントヘッド2ap,2bp,2cp,2dpを撮影可能な撮影エリア4bと、この撮影エリア4b内に設置したカメラ部4mを設けて構成する場合を示したが、ヘッド撮影部4としての機能を確保できるものであれば、他の構成を排除するものではない。また、補正データAx,Ayによる補正として、初期プリントデータDpoを補正した補正プリントデータDpaを登録し、この補正プリントデータDpaを使用する場合を示したが、プリント時に、初期プリントデータDpoを補正データAx,Ayにより補正しながらプリント処理する態様であってもよい。さらに、補正データAx,Ayにより補正する正規の位置として、基準位置Psx…を例示したが、この基準位置Psx…は、予め設定した絶対的な基準位置であってもよいし、一つのインクカートリッジ2a…を基準にした相対的な基準位置であってもよい。
本発明は、インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを吐出してプリントを行う、特に、業務用途のインクジェット式プリント方法及びプリント装置として利用できる。
1:インクジェット式プリント装置,2a:インクカートリッジ,2ap:プリントヘッド,2b:インクカートリッジ,2bp:プリントヘッド,2c:インクカートリッジ,2cp:プリントヘッド,2d:インクカートリッジ,2dp:プリントヘッド,3:カートリッジホルダ,4:ヘッド撮影部,4b:撮影エリア,4m:カメラ部,5:位置ズレ検出処理部,6:補正データ生成処理部,7:補正処理部,Dv:画像データ,Ex:位置ズレ,Ey:位置ズレ,Ax:補正データ,Ay:補正データ,h…:インク吐出孔,Ky:インク吐出孔の配列方向,Kx:インクカートリッジの配列方向,Lp:1ピッチ(ドット間隔)

Claims (8)

  1. インクカートリッジからインクジェット方式によりインクを吐出してプリントを行うインクジェット式プリント方法であって、予め、プリントヘッドを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジホルダに対して少なくとも一つのインクカートリッジを保持した際に、ヘッド撮影部により当該インクカートリッジにおけるプリントヘッドを撮影し、このヘッド撮影部から得られる画像データに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッドの位置ズレを検出し、得られた位置ズレに係わるデータから正規の位置に補正する補正データを生成するとともに、プリント時に、初期プリントデータを前記補正データにより補正した補正プリントデータによりプリントを行うことを特徴とするインクジェット式プリント方法。
  2. 前記位置ズレに係わるデータは、前記プリントヘッドにおけるインク吐出孔の配列方向となるY方向の位置ズレに係わるデータを含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット式プリント方法。
  3. 前記補正データは、前記位置ズレが前記インク吐出孔間における1/2ピッチを超えることを条件に、1ピッチ単位で変更する補正データを含むことを特徴とする請求項2記載のインクジェット式プリント方法。
  4. 前記位置ズレに係わるデータは、前記カートリッジホルダに保持されたインクカートリッジの配列方向となるX方向におけるインク吐出孔の位置ズレに係わるデータを含むことを特徴とする請求項1記載のインクジェット式プリント方法。
  5. 前記補正データは、前記インク吐出孔から吐出するインクの吐出タイミングを制御する補正データを含むことを特徴とする請求項4記載のインクジェット式プリント方法。
  6. インクカートリッジからインクジェット式によりインクを吐出してプリントを行うインクジェット式プリント装置であって、プリントヘッドを内蔵する色の異なる複数のインクカートリッジと、各インクカートリッジを着脱可能に保持するカートリッジホルダと、このカートリッジホルダに保持された少なくとも一つのインクカートリッジのプリントヘッドを撮影するヘッド撮影部と、このヘッド撮影部から得られた画像データに対するデータ処理を行うことによりプリントヘッドの位置ズレを検出する位置ズレ検出処理部と、得られた位置ズレに係わるデータから正規の位置に補正する補正データを生成する補正データ生成処理部と、この補正データにより初期プリントデータを補正してプリント時に使用する補正プリントデータを得る補正処理部とを備えてなることを特徴とするインクジェット式プリント装置。
  7. 前記プリントヘッドは、インクに熱を付加して発生したバブルによりインクを吐出させるサーマル方式のプリントヘッドであることを特徴とする請求項6記載のインクジェット式プリント装置。
  8. 前記ヘッド撮影部は、前記カートリッジホルダを移動させることにより前記プリントヘッドを撮影可能な撮影エリアと、この撮影エリア内に設置したカメラ部を備えることを特徴とする請求項6記載のインクジェット式プリント装置。
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