JP2020159145A - 屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具 - Google Patents

屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具 Download PDF

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Abstract

【課題】施工しやすい屋根の施工構造を提供する。【解決手段】屋根の施工構造は、下地10に配置される軒側の屋根材20と、軒側の屋根材20の棟側に配置される棟側の屋根材30と、棟側の屋根材30の軒側端部31が引っ掛けられる固定具40と、を備える。棟側の屋根材30は、軒方向Xに複数並べて配置される。軒方向Xで隣接する棟側の屋根材30は側端部32同士が突付けられている。棟側の屋根材30の側端部32同士の突付け箇所33において、棟側の屋根材30の軒側端部31が固定具40に引っ掛けられている。固定具40は、下地10に固定される固定部41を有する。固定部41は、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに収容されている。【選択図】図1

Description

本発明は、屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具に関する。より詳細には、固定具及びこの固定具を使用した屋根の施工構造、屋根の施工方法に関する。
特許文献1には、外装材の取付構造が記載されている。この外装材の取付構造では、外装材を防水兼取付具で屋根下地に取り付けている。防水兼取付具は、敷目板の軒側端部に係止片を表面側に立ち上げて設け、係止片と敷目板との間に係止溝を形成している。また敷目板の棟側端部に支持片を表面側に立ち上げて設け、支持片と敷目板との間に支持溝を形成している。
そして、防水兼取付具を屋根下地に固定した後、防水兼取付具の側方から外装材を近づけ、外装材の軒側端部を係止溝に側方から差し込み、外装材の棟側端部を支持溝に側方から差し込むことによって、外装材を屋根下地に施工している。
特開2002−021258号公報
しかし、特許文献1に記載された発明では、外装材の軒側端部及び棟側端部をそれぞれ狭い係止溝と支持溝に側方から差し込まなければならず、施工しにくいという問題があった。
本発明は、上記事由に鑑みてなされており、施工しやすい屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具を提供することを目的とする。
本発明の一態様に係る屋根の施工構造は、軒側の屋根材と、棟側の屋根材と、固定具とを備える。前記軒側の屋根材は、下地に配置される。前記棟側の屋根材は、前記軒側の屋根材の棟側に配置される。前記固定具は、前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛けられる。前記棟側の屋根材は、軒方向に複数並べて配置される。前記軒方向で隣接する前記棟側の屋根材は側端部同士が突付けられている。前記棟側の屋根材の側端部同士の突付け箇所において、前記棟側の屋根材の軒側端部が前記固定具に引っ掛けられている。前記固定具は、前記下地に固定される固定部を有する。前記固定部は、前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に収容されている。
本発明の一態様に係る屋根の施工方法は、軒側の屋根材と、棟側の屋根材と、固定具とを用いる。軒側の屋根材は、下地に配置される。棟側の屋根材は、前記軒側の屋根材の棟側に配置される。前記固定具は、引っ掛け部及び固定部を有する。前記引っ掛け部を前記軒側の屋根材の棟側端部の上方に配置すると共に、前記固定部を前記軒側の屋根材の棟側で前記下地に固定する。前記引っ掛け部に棟側から前記棟側の屋根材を引っ掛けると共に、前記棟側の屋根材を軒方向に複数並べて側端部同士を突付けることによって、前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に前記固定部を収容する。
本発明の一態様に係る固定具は、下地に配置される軒側の屋根材と、前記軒側の屋根材の棟側に配置される棟側の屋根材と、を備える屋根の施工構造において、前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛けられる固定具である。軒方向で隣接する前記棟側の屋根材の側端部同士の突付け箇所において、前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛け可能な引っ掛け部と、前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に収容される固定部と、を備えている。
本発明によれば、棟側の屋根材を施工する際には、棟側の屋根材の軒側端部を固定具に棟側から近づけて引っ掛けることができ、棟側の屋根材が施工しやすい、という利点がある。
図1は、本発明に係る屋根の施工構造の一実施形態を示す断面図である。 図2Aは、本発明に係る固定具の一実施形態を示す斜視図である。図2Bは、本発明に係る屋根の施工構造の一実施形態で使用する防水板を示す斜視図である。 図3は、本発明に係る屋根の施工構造の一実施形態で使用する既存の屋根を示す斜視図である。 図4は、本発明に係る屋根の施工構造の一実施形態で使用する下地を示す斜視図である。 図5は、本発明に係る屋根の施工方法の一実施形態を示す斜視図である。 図6は、本発明に係る屋根の施工方法の一実施形態を示す斜視図である。 図7は、本発明に係る屋根の施工方法の一実施形態を示す斜視図である。 図8は、本発明に係る屋根の施工方法の一実施形態を示す斜視図である。 図9は、本発明に係る屋根の施工方法の一実施形態を示す斜視図である。 図10は、本発明に係る屋根の施工構造の一実施形態を示す平面図である。
(実施形態)
図1に本実施形態に係る屋根の施工構造を示す。本実施形態では、既存の屋根の改修について説明する。本実施形態に係る屋根の施工構造は、下地10に配置される軒側の屋根材20と、軒側の屋根材20の棟側に配置される棟側の屋根材30と、棟側の屋根材30の軒側端部31が引っ掛けられる固定具40と、を備える。
下地10は、既存の屋根とルーフィング14とを備える。既存の屋根は、垂木111と、野地板112と、既存の屋根材13とを備えている。既存の屋根材13は、例えば、窯業系の屋根材であって、平板状に形成されており、野地板112の上に複数配置されている。
図3に示すように、軒方向Xで隣接する既存の屋根材13は側端部同士が突付けて配置されている。また軒棟方向(軒方向Xと直交する方向)で隣接する既存の屋根材13は、一部が重なっている。すなわち、軒側の既存の屋根材13の棟側上面に、棟側の既存の屋根材13の軒側端部が載置されている。したがって、複数の屋根材13を備える既存の屋根の上面は階段状に形成されている。すなわち、既存の屋根の上面は、棟側に向かう方向に上り傾斜する階段のような形状を有している。なお、符号65は水切りである。
ルーフィング14はアスファルトルーフィングなどであって、既存の屋根の上面に載置される。またルーフィング14は複数の屋根材13の全面を覆うように配置される。ルーフィング14は柔軟性のあるシートであるため、既存の屋根の上面の形状に沿うように配置される。したがって、ルーフィング14で構成される下地10の上面も階段状に形成されている。
軒側の屋根材20と棟側の屋根材30としては同じ形状のものを使用することができ、例えば、窯業系で平板状の屋根材である。図9に示すように、棟側の屋根材30は、軒方向Xに複数並べて配置される。軒方向Xで隣接する棟側の屋根材30は側端部32同士が突付けられており、突付け箇所33が形成されている。この突付け箇所33において、棟側の屋根材30の軒側端部31は固定具40に引っ掛けられている。また固定具40は、下地10に固定される固定部41を有していて、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに収容されている。
固定具40は、金属製の金具であって、図2Aに示すように、固定部41を有している。固定部41には厚み方向に貫通する複数の孔部46が形成されている。複数の孔部46は、固定具40が施工された状態で軒方向Xに沿った方向に並ぶように形成されている。固定部41の一端(軒側端部)には突出部45が設けられている。突出部45は固定部41から上方に向かって垂直に突出している。突出部45の上端には載置部44が設けられている。載置部44は突出部45から軒側に向かって垂直に突出している。載置部44の軒側端部には引っ掛け部43が設けられている。引っ掛け部43は、載置部44の軒側端部から上方に向かって垂直に突出している支持部431と、支持部431の上端から棟側に向かって垂直に突出している押さえ部432とで構成されている。また引っ掛け部43には水抜き部42が形成されている。水抜き部42は載置部44と引っ掛け部43との間の空間に水が溜まりにくくするための切欠き(孔)であり、引っ掛け部43を厚み方向で貫通するように形成されている。すなわち、水抜き部42は支持部431を軒棟方向で貫通し、押さえ部432を上下方向で貫通している。水抜き部42は引っ掛け部43の軒方向Xの中央部に位置している。
図2Bは、防水板50である。防水板50は金属製の板材であって、突付け箇所33の防水性の向上のために使用される。防水板50は軒棟方向に延びる基板51を主体として構成されている。基板51の短手方向の両端にはリブ52が形成されている。リブ52は防水板50の強度向上及び水返しのために設けられており、基板51の表面から凹んで形成されている。基板51の短手方向の中央部には溝部53が形成されている。溝部53は基板51上に落ちた水を軒側に流す溝である。溝部53は軒棟方向に延びるように形成されている。基板51の長手方向の一端(軒側端部)には突起54が設けられている。突起54は、固定具40の水抜き部42に差し込まれて防水板50の位置決めを行う作用を有する。また突起54は、溝部53を軒側に延ばした先に形成されている。したがって、溝部53を流れる水が突起54に到達し、突起54から水抜き部42に導入され、その後、水抜き部42から軒側の屋根材20の上に排水される。したがって、突起54により防水板50の排水性能が向上する。基板51の長手方向の棟側端部には折り返し部55が形成されている。折り返し部55は防水板50の棟側端部から水が裏面に回り込まないようにするためのものである。これにより、防水板50の防水性能が向上する。
本実施形態に係る屋根材の施工方法は、次のようにして行われる。
まず、図3のような既存の屋根の上面に、図1及び図4に示すようにルーフィング14を配置して下地10を形成する。さらに既存の屋根の軒先に新規の水切り材61を配置する。水切り材61は、金属製の部材であって、軒側端部に嵌合部64が形成され、棟側端部に固定片63が設けられている。また軒棟方向の中央部には山部62が設けられている。山部62は上方に突出するように形成されている。水切り材61は既存の屋根の軒側端部の全長にわたって設けられる。次に、図5に示すように、複数の固定具40を軒方向Xに所定の間隔をおいて配置する。固定具40は固定部41を固定片63の上に載せ、ビス等の留め具60で下地10に固定する。次に、各固定具40に防水板50を組み合わせて配置する。この後、複数の軒側の屋根材20を軒方向Xに並べて配置する。ここで、軒側の屋根材20の軒側端部21は、下地10に固定した固定具40に引っ掛けられる。また、軒方向Xで隣接する軒側の屋根材20の側端部同士は、防水板50の上方で突付けて配置される。
次に、軒側の屋根材20の棟側端部に固定具40を配置する。ここで、固定具40は、軒側の屋根材20の軒方向Xの中央部において棟側端部22に配置される。固定具40の固定部41は、軒側の屋根材20の棟側において、留め具60で下地10に固定される。すなわち、固定部41が固定される固定面11は、軒側の屋根材20の棟側端部22よりも棟側における下地10の表面である。また立ち上がり面12は既存の屋根材13の軒側端面に対応する位置における下地10の表面である。立ち上がり面12は、固定面11から立ち上がると共に軒棟方向において軒側の屋根材20の棟側端部22と間隔をあけて形成されている。既存の屋根の上面は、固定面11と立ち上がり面12とで階段状に形成される。そして、固定部41は、軒側の屋根材20の棟側端部22の棟側に間隔をあけて形成された立ち上がり面12よりも軒側に位置して固定されている。また固定具40の載置部44は軒側の屋根材20の棟側端部22の上面に載置される。したがって、固定具40の引っ掛け部43は軒側の屋根材20の上面よりも上方に位置している。また固定具40の水抜き部42は軒側の屋根材20の上面の上方に位置している。このようにして複数の固定具40を軒方向Xに所定の間隔で並べて配置する。
次に、固定具40に防水板50を組み合わせて配置する。防水板50は固定具40に棟側から近づけて配置する。防水板50の軒側端部は載置部44の上に載せられる。また防水板50の棟側端部は立ち上がり面12において段差が生じている下地10の上面に載置される。したがって、防水板50は固定部41の上方に位置している。さらに、防水板50の突起54は固定具40の水抜き部42に差し込まれる。このようにして複数の防水板50を軒方向Xに所定の間隔で並べて配置する。
次に、図7に示すように、固定具40及び防水板50の棟側から、棟側の屋根材30を近づける。棟側の屋根材30の軒側端部31は引っ掛け部43に引っ掛かけられる。すなわち、棟側の屋根材30の軒側端部31は、基板51と押さえ部432との間の空間に差し込まれると共に、棟側の屋根材30の軒側端面が支持部431に当てられる。次に、図8に示すように、他の棟側の屋根材30を上記軒側の屋根材30の側方から近づけて、上記と同様にして、固定具40に引っ掛ける。このようにして複数の棟側の屋根材30を軒方向Xに並べて配置する。また棟側の屋根材30の軒側端部31は軒側の屋根材20の棟側端部22の上面に載置される(図10参照)。
ここで、軒方向Xで隣接する棟側の屋根材30は側端部32同士が突付けて配置される。この側端部32同士の突付け箇所33は防水板50の上方であり、特に、溝部53の上方である。したがって、突付け箇所33にある側端部32間の隙間から浸入した雨水等の水は防水板50の上(特に、溝部53)に落下しやすくなる。また防水板50の上に落下した水は、防水板50の上面を流れて引っ掛け部43にまで到達し、水抜き部42から排水される。水抜き部42から排水された水は、軒側の屋根材20の上面に流れる。
上記のようにして複数の屋根材20,30は千鳥状に配置され、新規の屋根が形成される。すなわち、新規の屋根材20,30で既存の屋根が覆われて屋根の改修が行われる。そして、上記のような屋根の施工構造では、固定部41は、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに収容されている。すなわち、固定部41は固定面11と、固定面11から立ち上がる立ち上がり面12と、軒側の屋根材20の棟側端部22との間に位置している。したがって、棟側の屋根材30を施工する際には、棟側の屋根材30の軒側端部31を固定具40に棟側から近づけて引っ掛けることができ、棟側の屋根材30が施工しやすい。また固定部41の固定箇所(留め具60の箇所)が防水板50及び棟側の屋根材30で覆われるため、水が到達しにくくなり、屋根の防水性が向上する。
(変形例)
実施形態1は、本開示の様々な実施形態の一つに過ぎない。実施形態1は、本開示の目的を達成できれば、設計等に応じて種々の変更が可能である。
上記では、既存屋根の改修について説明したが、これに限られず、本実施形態に係る屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具は、新築の屋根についても適用される。この場合、下地10は上面が階段状に形成されていてもよいが、下地10は上面がフラットに形成されていてもよい。
上記では、突付けられた2枚の屋根材20又は30の軒側端部21又は31を1つの固定具40に引掛けているが、これに限定されず、各軒側端部21又は31に対して1つの固定具40で引掛けてもよい。
(まとめ)
以上説明したように、第1の態様に係る屋根の施工構造は、下地10に配置される軒側の屋根材20と、軒側の屋根材20の棟側に配置される棟側の屋根材30と、棟側の屋根材30の軒側端部31が引っ掛けられる固定具40と、を備える。棟側の屋根材30は、軒方向Xに複数並べて配置される。軒方向Xで隣接する棟側の屋根材30は側端部32同士が突付けられている。棟側の屋根材30の側端部32同士の突付け箇所33において、棟側の屋根材30の軒側端部31が固定具40に引っ掛けられている。固定具40は、下地10に固定される固定部41を有する。固定部41は、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに収容されている。
この態様によれば、棟側の屋根材30を施工する際には、棟側の屋根材30の軒側端部31を固定具40に棟側から近づけて引っ掛けることができ、棟側の屋根材30が施工しやすい、という利点がある。
第2の態様に係る屋根の施工構造は、第1の態様において、下地10は、固定部41が固定されている固定面11と、固定面11から立ち上がると共に軒棟方向において軒側の屋根材20の棟側端部22と間隔をあけて形成された立ち上がり面12と、で階段状に形成される。固定部41は、軒側の屋根材20の棟側端部22と、立ち上がり面12と、の間に位置している。
この態様によれば、固定具40が下地10の立ち上がり面12よりも下方に配置されて踏まれにくくなり、屋根材20,30の踏み割れを低減することができる、という利点がある。
第3の態様に係る屋根の施工構造は、第1又は2の態様において、突付け箇所33において、下地10と、棟側の屋根材30との間に、防水板50を更に備える。
この態様によれば、突付け箇所33の下側に防水板50を配置することができ、突付け箇所33から浸入する雨水等の水を防水板50で受けて防水性を向上することができる、
という利点がある。
第4の態様に係る屋根の施工構造は、第1〜3のいずれか1つの態様において、屋根材20、30が千鳥状に配置されている。
この態様によれば、屋根材20,30の側端部が他の屋根材20,30で支持されやすくなって、踏み割れを低減することができる、という利点がある。
第5の態様に係る屋根の施工構造は、第1〜4のいずれか1つの態様において、固定具40の棟側の屋根材30の軒側端部31を引掛ける部位には、水抜き部42を有する。
この態様によれば、固定具40と棟側の屋根材30の軒側端部31との間に雨水等の水が溜まりにくくなり、屋根の防水性を向上し、固定具40の劣化を低減することができる、という利点がある。また水抜き部42を目安にして棟側の屋根材30を固定具40に引っ掛けることができ、固定具40に対する棟側の屋根材30の位置合わせが容易になる、という利点がある。
第6の態様に係る屋根の施工方法は、下地10に配置される軒側の屋根材20と、軒側の屋根材20の棟側に配置される棟側の屋根材30と、引っ掛け部43及び固定部41を有する固定具40と、を用いる。引っ掛け部43を軒側の屋根材20の棟側端部22の上方に配置すると共に、固定部41を軒側の屋根材20の棟側で下地10に固定する。引っ掛け部43に棟側から棟側の屋根材30を引っ掛けると共に、棟側の屋根材30を軒方向Xに複数並べて側端部32同士を突付けることによって、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに固定部41を収容する。
この態様によれば、棟側の屋根材30を施工する際には、棟側の屋根材30の軒側端部31を固定具40に棟側から近づけて引っ掛け部43に引っ掛けることができ、棟側の屋根材30の施工作業が軽減される、という利点がある。
第7の態様に係る固定具は、下地10に配置される軒側の屋根材20と、軒側の屋根材20の棟側に配置される棟側の屋根材30と、を備える屋根の施工構造において、棟側の屋根材30の軒側端部31が引っ掛けられる。固定具40は引っ掛け部43と、固定部41と、を備えている。引っ掛け部43は、軒方向Xで隣接する棟側の屋根材30の側端部32同士の突付け箇所33において、棟側の屋根材30の軒側端部31が引っ掛け可能である。固定部41は、下地10と、棟側の屋根材30と、軒側の屋根材20と、で囲まれる空間Sに収容される。
この態様によれば、棟側の屋根材30を施工する際には、棟側の屋根材30の軒側端部31を固定具40に棟側から近づけて引っ掛け部43に引っ掛けることができ、棟側の屋根材30の施工作業が軽減される、という利点がある。
10 下地
11 固定面
12 立ち上がり面
20 軒側の屋根材
22 棟側端部
30 棟側の屋根材
31 軒側端部
32 側端部
33 突付け箇所
40 固定具
41 固定部
42 水抜き部
43 引っ掛け部
50 防水板
S 空間
X 軒方向

Claims (7)

  1. 下地に配置される軒側の屋根材と、
    前記軒側の屋根材の棟側に配置される棟側の屋根材と、
    前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛けられる固定具と、を備え、
    前記棟側の屋根材は、軒方向に複数並べて配置され、
    前記軒方向で隣接する前記棟側の屋根材は側端部同士が突付けられており、
    前記棟側の屋根材の側端部同士の突付け箇所において、前記棟側の屋根材の軒側端部が前記固定具に引っ掛けられており、
    前記固定具は、前記下地に固定される固定部を有し、
    前記固定部は、前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に収容されている、
    屋根の施工構造。
  2. 請求項1において、
    前記下地は、前記固定部が固定されている固定面と、前記固定面から立ち上がると共に軒棟方向において前記軒側の屋根材の棟側端部と間隔をあけて形成された立ち上がり面と、で階段状に形成され、
    前記固定部は、前記軒側の屋根材の棟側端部と、前記立ち上がり面と、の間に位置している、
    屋根の施工構造。
  3. 請求項1又は2において、
    前記突付け箇所において、前記下地と、前記棟側の屋根材との間に、防水板を更に備える、
    屋根の施工構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項において、
    前記屋根材が千鳥状に配置されている、
    屋根の施工構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項において、
    前記固定具の前記棟側の屋根材の軒側端部を引掛ける部位には、水抜き部を有する、
    屋根の施工構造。
  6. 下地に配置される軒側の屋根材と、前記軒側の屋根材の棟側に配置される棟側の屋根材と、引っ掛け部及び固定部を有する固定具と、を用いる屋根の施工方法であって、
    前記引っ掛け部を前記軒側の屋根材の棟側端部の上方に配置すると共に、前記固定部を前記軒側の屋根材の棟側で前記下地に固定し、
    前記引っ掛け部に棟側から前記棟側の屋根材を引っ掛けると共に、前記棟側の屋根材を軒方向に複数並べて側端部同士を突付けることによって、前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に前記固定部を収容する、
    屋根の施工方法。
  7. 下地に配置される軒側の屋根材と、前記軒側の屋根材の棟側に配置される棟側の屋根材と、を備える屋根の施工構造において、前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛けられる固定具であって、
    軒方向で隣接する前記棟側の屋根材の側端部同士の突付け箇所において、前記棟側の屋根材の軒側端部が引っ掛け可能な引っ掛け部と、
    前記下地と、前記棟側の屋根材と、前記軒側の屋根材と、で囲まれる空間に収容される固定部と、を備えている、
    固定具。
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