JP4428295B2 - 安全帯取付具構造 - Google Patents

安全帯取付具構造 Download PDF

Info

Publication number
JP4428295B2
JP4428295B2 JP2005169865A JP2005169865A JP4428295B2 JP 4428295 B2 JP4428295 B2 JP 4428295B2 JP 2005169865 A JP2005169865 A JP 2005169865A JP 2005169865 A JP2005169865 A JP 2005169865A JP 4428295 B2 JP4428295 B2 JP 4428295B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fixed
fixing
ridge beam
rafter
fixing bracket
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005169865A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006342600A (ja
JP2006342600A5 (ja
Inventor
和輝 岡村
雅也 林
和己 土方
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sekisui House Ltd
Original Assignee
Sekisui House Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sekisui House Ltd filed Critical Sekisui House Ltd
Priority to JP2005169865A priority Critical patent/JP4428295B2/ja
Publication of JP2006342600A publication Critical patent/JP2006342600A/ja
Publication of JP2006342600A5 publication Critical patent/JP2006342600A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4428295B2 publication Critical patent/JP4428295B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、屋根の保守点検などの際に安全帯を取り付けるための安全帯取付具構造に関するものである。
一般に、住宅建物の屋根の保守点検などの高所作業においては、墜落および滑落などによる危険を防止するために、作業者が装着した安全帯を屋根の棟部に設けられた安全帯取付具に連結して作業を行っていた。
従来より、このような安全帯取付具は、棟瓦を棟木に固定する際に、棟瓦と棟木との間に安全帯取付具を介在させて固定していた。そして、屋根に葺かれた瓦と棟瓦との間から安全帯取付具を露出させるようになされていた(特許文献1および2参照)。
特開平8−135096号公報 特開平7−324448号公報
しかし、棟木が無い木造住宅の片流れ屋根の場合、垂木や野地板の棟部に、棟部の下地板を設けて嵩上げし、この下地板の上に水切りを被せて仕上げられるため、このような下地板に安全帯取付具を固定しても、充分な強度を確保することができない。特に、棟梁よりも一方に垂木や野地板が延設されて軒裏が形成された片流れ屋根の場合、延設された垂木や野地板に加わる負荷が高くなるので、棟部の強度が不足し易くなり、充分な強度を確保できなくなる。
また、下地板を避けて野地板に安全帯取付具を固定すると、野地板に設けられる屋根瓦と干渉し易くなり、屋根瓦の間隙から安全帯取付具を露出させるような構造にしなければならず、防水性を確保することが困難になる。
本発明は、係る実情に鑑みてなされたものであって、充分な強度と防水性とを確保することができる安全帯取付具構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するための本発明の安全帯取付具構造は、棟梁上から一方側に上り他方側に下るようにして垂木および野地板が設けられ、野地板上に屋根葺材を葺き下ろすとともに、一方側の屋根葺材の頂部に水切りを設けてなる軒裏を有する片流れ屋根において、棟梁上に、固定金具を設け、この固定金具に安全帯取付具を固定してなる取付構造であって、固定金具は、棟梁に当接される当接面と、この当接面の下側に延設された差込部と、この差込部に穿孔された孔に水平方向から挿入されるドリフトピンと、安全帯取付具が固定される固定面と、当接面から垂木に沿って延設され、屋根葺材と水切りとの間に固定面を支持する支持部とを具備し、棟梁に穿孔された孔に差込部が差し込まれて棟梁上に当接面が当接された状態で棟梁の側面から差込部へとドリフトピンが打ち込まれることによって棟梁上に固定されるとともに、支持部は両側から垂木によって挟持固定され、この固定状態で、固定面に安全帯取付具が固定されて屋根葺材と水切りとの間から安全帯取付具が露出するようになされたものである。
以上述べたように、本発明によると、棟梁に穿孔された孔に差込部を差し込んで棟梁上に当接面を当接した状態で棟梁の側面から差込部へとドリフトピンを打ち込むことによって棟梁上に固定金具を固定するとともに、固定金具の支持部の両側から垂木によって挟持固定しているので、この固定金具の固定面に固定される安全帯取付具は、軒裏を有する片流れ屋根にありながらも充分な強度を確保することができる。
また、この固定状態で、固定金具は、屋根葺材と水切りとの間に支持された固定面に安全帯取付具を固定して、屋根葺材と水切りとの間から安全帯取付具を露出させるので、防水性を確保することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
図1は、安全帯取付具構造の全体構成の概略を示し、図2ないし図4は同安全帯取付具構造の施工状態を示し、図5は同安全帯取付具構造に用いられる固定金具の施工状態を示している。
すなわち、この安全帯取付具構造は、棟梁1上から一方側に上り他方側に下るようにして垂木2および野地板3が設けられ、野地板3上に屋根葺材4を葺き下ろすとともに、一方側の屋根葺材4の頂部に水切り5を設けてなる軒裏を有する片流れ屋根において、棟梁1上に、固定金具6を設け、この固定金具6に安全帯取付具7を固定して構成されている。
片流れ屋根は、棟梁1上から一方側に上り他方側に下るようにして垂木2が設けられている。
垂木2の上端木口には、片棟破風下地板21が設けられている。この片棟破風下地板21の裏面の隣接する垂木2、2同士の上端部間には、力板23が設けられている。この力板23は、垂木2に対して直行する水平方向の剛性を確保するようになされている。また、片棟破風下地板21が設けられた側の棟梁1の一側面には外壁パネル8が設けられ、この外壁パネル8から片棟破風下地板21までの間の垂木2の部分には、軒裏パネル9が設けられて片棟破風下地板21から外壁パネル8までに至る下側に、軒裏を形成するするようになされている。さらに、垂木2の上端部近傍の上面には、木口に設けられた片棟破風下地板21と連続するように水切り5の下地板22が設けられている。この下地板22は、固定金具6の取付位置の部分だけが開口するようになされている。
野地板3は、上記下地板22よりも下側の垂木2の上面に設けられる。
屋根葺材4は、セメント瓦からなり、上記野地板3の上に葺き下ろされる。
水切り5は、上記片棟破風下地板21および下地板22の表面に設けられる。なお、水切り5を設けるに先立って、下地板22の表面には、捨て水切り51が設けられる。捨て水切り51は、下地板22と野地板3の上端部に沿うように形成されており、野地板3の上端部に沿った部分には、屋根葺材4の上端部を差し込むことができるようになされた差込部51aが形成されている。また、下地板22に沿った部分は、固定金具6の取付位置の部分に凹設部51bが形成されている。
固定金具6は、図 5に示すように、棟梁1に当接される当接面61と、この当接面61の下側に延設された差込部62と、この差込部62に穿孔された孔62aに水平方向から挿入されるドリフトピン63と、安全帯取付具7が固定される固定面64と、当接面61から垂木2に沿って延設され、屋根葺材4と水切り5との間に固定面64を支持する支持部65とを具備して構成されている。当接面61は、棟梁1上に当接可能な鋼板からなり、この当接面61の下側には、140mmの中心間隔をあけて約32mmの直径の鋼管が約95mmの長さとなるように溶接固定されて差込部62が形成されている。この差込部62の下端部から約20mmの位置には、差込部62に対して直行する水平方向に沿って直径約12.5mmの孔62aが穿孔されている。この孔62aには直径約12mmの鋼材からなるドリフトピン63が挿入される。差込部62間に位置する当接部61の上側には、厚さ約6mmの鋼板が溶接固定されて支持部65が形成されている。この支持部65は、棟梁1の上から一方側に上るように設けられた垂木2に沿うように溶接固定されている。そして、この支持部65の上面には、鋼板からなる固定面64が溶接固定されている。 この固定金具6を棟梁1に固定するには、まず固定金具6を固定しようとする棟梁1の上面に差込部62を差し込むための孔11を穿孔しておく。また、この孔11に差込部62を差し込んだ後、棟梁1の側面からドリフトピン63を打ち込むための孔12も穿孔しておく。そして、棟梁1の孔11に差込部62を差し込むようにして棟梁1の上面に固定金具6の当接部61を当接した後、棟梁1の孔12からドリフトピン63を打ち込む。また、支持部65の両側に垂木2を設け、支持部65に設けられたボルト孔65aと、このボルト孔65aに合致するように垂木2に設けられたボルト孔2aとに挿通するようにしてボルト65bとナット65cで支持部65および垂木2を固定一体化する。これにより、固定金具6は、棟梁1および垂木2に固定されることとなる。この棟梁1は、幅120mm、高さ210mmの長尺に形成され、垂木2は、幅38mm、高さ89mmの長尺に形成されており、上記固定金具6の各寸法は、これら棟梁1および垂木2に合わせて構成されている。この固定金具6の各寸法としては、特に上記したものに限定されるものではなく、これら棟梁1や垂木2の大きさに合わせて適宜変更される。具体的には、この固定金具6の固定面64に固定した安全帯取付具7に11.5kNの引張荷重をかけた場合に破断しない強度を確保するように固定できる寸法とされる。
安全帯取付具7は、長板状の鋼板の両端を折り曲げて形成されており、一端側は安全帯(図示省略)を取り付ける取付部71となされており、他端側は固定金具6の固定面64に固定するための固定部72となされている。この安全帯取付具7は、固定部72を固定金具6の固定面64に当接して両者をボルト73で固定することによって固定される。この固定金具6に安全帯取付具7を固定した状態で、安全帯取付具7の中央本体部分70は、屋根葺材4と水切り5との間隙で屋根の勾配に沿うようになされており、水切り5から外側の位置で上方に屈曲された取付部71が突出するようになされている。
次に、この安全帯取付具構造の施工方法について説明する。
まず、図2に示すように、棟梁1、垂木2、片棟破風下地板21、下地板22などの躯体を施工する際に、上記した要領で棟梁1および垂木2に固定金具6を固定する。この際、この固定金具6の固定面64は、下地板22を切り欠いた開口部分から露出させる。また、隣接する垂木2の上端部間には、片棟破風下地板21に沿うように力板23を設ける。
その後、図3(a)に示すように、下地板22よりも下側の垂木2の上面に野地板3を設ける。
ついで、図3(b)に示すように、下地板22の表面に、捨て水切り51を設ける。
その後、図4(a)に示すように、捨て水切り51の差込部51aに屋根葺材4を差し込んで野地板3上に屋根葺材4を葺く。また、固定金具6の固定面64に安全帯取付具7の固定部72をボルト73で固定する。この際、安全帯取付具7の固定部72の上面には、この安全帯取付具7と、捨て水切り51の表面に設けられる水切り5との間隙を閉塞する弾性体からなる水密材74を設ける。
そして最後に、図4(b)に示すよに、この捨て水切り51の上から水切り5を設けて仕上げられる。
この安全帯取付具構造によると、安全帯取付具7は、垂木2に設けた下地板22に固定するのではなく、棟梁1および垂木2に対して強固に固定した固定金具6を介して固定しているので、充分な強度を確保することができる。また、固定金具6の両側から挟持固定している垂木2は、力板23によって水平方向の剛性を確保されているので、固定金具6は、水平方向に加わる荷重に対しても充分な強度を確保することができる。
また、この固定状態で、安全帯取付具7は、屋根葺材4と水切り5との間に支持された固定金具6の固定面64に固定して、屋根葺材4と水切り5との間から露出させるので、防水性を容易に確保することができる。
なお、本実施の形態では、屋根葺材4は、通常のセメント瓦となされているが、屋根葺材4に合わせた捨て水切り51を用いることで、粘土瓦、金属瓦などの各種屋根葺材4を用いてもよい。
屋根の保守点検などの際に安全帯を取り付けるための安全帯取付具を有する住宅建物に利用できる。
本発明に係る安全帯取付具構造の全体構成の概略を示す断面図である。 安全帯取付具構造の施工工程を示す部分斜視図である。 (a)および(b)は、安全帯取付具構造の施工工程を示す部分斜視図である。 (a)は本発明に係る安全帯取付具構造の施工工程を示す部分斜視図、(b)は同施工完了状態を示す部分斜視図である。 本発明に係る安全帯取付具構造に用いられる固定金具と棟梁および垂木との固定状態を説明する斜視図である。
符号の説明
1 棟梁
11 孔
2 垂木
3 野地板
4 屋根葺材
5 水切り
6 固定金具
61 当接面
62 差込部
62a 孔
63 ドリフトピン
64 固定面
65 支持部
7 安全帯取付具

Claims (1)

  1. 棟梁上から一方側に上り他方側に下るようにして垂木および野地板が設けられ、野地板上に屋根葺材を葺き下ろすとともに、一方側の屋根葺材の頂部に水切りを設けてなる軒裏を有する片流れ屋根において、棟梁上に、固定金具を設け、この固定金具に安全帯取付具を固定してなる取付構造であって、
    固定金具は、棟梁に当接される当接面と、この当接面の下側に延設された差込部と、この差込部に穿孔された孔に水平方向から挿入されるドリフトピンと、安全帯取付具が固定される固定面と、当接面から垂木に沿って延設され、屋根葺材と水切りとの間に固定面を支持する支持部とを具備し、
    棟梁に穿孔された孔に差込部が差し込まれて棟梁上に当接面が当接された状態で棟梁の側面から差込部へとドリフトピンが打ち込まれることによって棟梁上に固定されるとともに、支持部は両側から垂木によって挟持固定され、この固定状態で、固定面に安全帯取付具が固定されて屋根葺材と水切りとの間から安全帯取付具が露出するようになされたことを特徴とする安全帯取付具構造。
JP2005169865A 2005-06-09 2005-06-09 安全帯取付具構造 Expired - Fee Related JP4428295B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169865A JP4428295B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 安全帯取付具構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005169865A JP4428295B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 安全帯取付具構造

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2006342600A JP2006342600A (ja) 2006-12-21
JP2006342600A5 JP2006342600A5 (ja) 2007-10-11
JP4428295B2 true JP4428295B2 (ja) 2010-03-10

Family

ID=37639761

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005169865A Expired - Fee Related JP4428295B2 (ja) 2005-06-09 2005-06-09 安全帯取付具構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4428295B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006342600A (ja) 2006-12-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4506631B2 (ja) 安全帯取付具構造
JP4428295B2 (ja) 安全帯取付具構造
JP3894931B2 (ja) 太陽電池パネルの取付架台
CN111356810B (zh) 阳台安装
JP4428294B2 (ja) 安全帯取付具構造
JP2005277216A (ja) 太陽電池パネル用ベース板の取付構造
JP7171034B2 (ja) 軒先構造、及びその施工法
JP7046560B2 (ja) 終端保持具
JP5648995B2 (ja) 支持架台の取付構造、及び外装構造
JP4359135B2 (ja) 屋根材の取り付け構造
JP2018188884A (ja) 軒先点検用歩廊
JP2007191966A (ja) 庇屋根ユニットの取付構造
JP6863726B2 (ja) 屋根パネルの設置方法、屋根パネルおよび屋根構造
JP4904129B2 (ja) 屋根改修用金具、既存屋根の改修構造、既存屋根の改修方法
JP6093496B2 (ja) 架台支持具及び屋根
JP2005048516A (ja) 新設屋根取り付け具および新設屋根取り付け方法
WO2020003496A1 (ja) 防水構造
JP3877062B2 (ja) 小屋組の増築施工法
JP4296573B2 (ja) 外壁構造
JPH0510006A (ja) 屋根板及びそれの固定に使用する固定金具並びにそれらを使用する屋根の施工方法
KR100587234B1 (ko) 통기가능한 금속기와 지붕 시공방법 및 굴곡부가 형성된금속기와와 금속기와용 통기부재
KR200401748Y1 (ko) 주차장 바닥재 체결부재
JP2023110587A (ja) 雨押え換気部材及びその施工構造
JP2020159145A (ja) 屋根の施工構造、屋根の施工方法及び固定具
JP3989459B2 (ja) 建物の鼻先落下防止用カバー

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070823

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070823

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20091113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20091124

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121225

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20091207

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151225

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees