JP2020159089A - 金属管柱 - Google Patents

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Abstract

【課題】断面性能を維持しつつ、ボルト着脱作業や溶接作業の作業性を向上させる。【解決手段】断面略角形とされた柱部材の角部が柱軸方向端部に至るまで圧潰されることで断面が略十字状とされた略十字状断面区間が形成された金属管柱1であって、略十字状断面区間の断面形状は、圧潰されることにより形成された凹溝20と、凹溝20間に形成され、中心から互いに略直角十字方向に延長する突条部10とからなり、凹溝20は、隣接する突条部10間に向けて連続する断面直線状の斜辺13が形成されていることを特徴とする。【選択図】図2

Description

本発明は、建築用の柱部材として適用される金属管柱に関し、特に断面性能を維持しつつ、ボルト着脱作業や溶接作業の作業性を向上させる上で好適な金属管柱に関するものである。
従来より、鉄骨構造からなる建築構造物の建築用の柱部材として、断面略角形とされた金属管柱が使用されている。図14は、金属管柱7を上下の梁材8、9に取り付ける例を示している(例えば、特許文献1参照。)。金属管柱7の端部には、金属製中空ジョイント70が設けられている。この金属製中空ジョイント70に対して溶接により取り付けられたエンドプレート71を、H形鋼からなる梁材8、9のフランジ部に対して当接させ、これらをボルト72により接合固定する。金属製中空ジョイント70は、管体を内側に縮径させた縮径部73が形成されている。このような縮径部73を設けることにより、ボルト72を締結する作業空間を確保することができ、金属管柱7を上下の梁材8、9に取り付ける作業の効率を向上させることができる。
しかしながら、この特許文献1の開示技術によれば、金属管柱7と金属製中空ジョイント70とを取り付け、更にこの金属製中空ジョイント70とエンドプレート71とを取り付ける必要がある。この取り付けは溶接、ボルト又はネジを介して行う必要があるが、これらの接合労力の負担を軽減する必要がある。
特許文献2には、このような金属製中空ジョイント70を介することなく、金属管柱の端部にボルトを締結する作業空間のためのボルト着脱用空間部を備えた建築用柱材が提案されている。この建築用柱材は、図15に示すように、柱材本体82の端部は、プレス加工により圧潰させて4つの突条部83からなる断面略十字形の圧潰軸状部84を同心状に形成していると共に、これら突条部83の対向側面間に4つのボルト着脱用空間部85を形成している。この圧潰軸状部84の端面に、柱材取付プレート86が溶接により固着される。この柱材取付プレート86には、ボルト孔86aが設けられている。圧潰軸状部84の端面にこの柱材取付プレート86を固着させることにより、図16に示すような建築用柱材90を形成されることとなる。この建築用柱材90は、ボルト孔86aが、ちょうどボルト着脱用空間部85の近傍に位置しており、ボルト着脱用空間部85を介してボルト孔86aにボルトを挿通させ、取付作業を行うことが可能となる。
しかしながら、この特許文献2の開示技術では、突条部83を構成する相対する板材間のクリアランスがほぼ0であり、相対する板材が互いにほぼ当接された状態となっている。その結果、図15に示すように断面略十字形が非常にシャープな十字形となっている。このような断面略十字形を有する圧潰軸状部84からなる建築用柱材は、ボルト着脱空間を確保する上では優れているものの、断面が軸心に近くなることにより、断面性能(断面2次モーメント、断面係数等)が著しく低下してしまう。断面性能が著しく低下すると、建築用柱材として期待される剛性、耐力を十分に発揮することができなくなる問題点にもなる。
特開2008−224121号公報 特開平10−292556号公報
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、その目的とするところは、断面性能を維持しつつ、ボルト着脱作業や溶接作業の作業性を向上させることが可能な金属管柱を提供することにある。
本発明者らは上述した課題を解決するために、略十字状断面区間を圧潰されることにより形成された凹溝と、凹溝間に形成され、中心から互いに略直角十字方向に延長する突条部により構成し、凹溝には、隣接する突条部間に向けて連続する断面直線状の斜辺を形成させることで、断面性能を維持しつつ、ボルト着脱作業や溶接作業の作業性を向上させることが可能な金属管柱を発明した。
第1発明に係る金属管柱は、断面略角形とされた柱部材の角部が柱軸方向端部に至るまで圧潰されることで断面が略十字状とされた略十字状断面区間が形成された金属管柱であって、上記略十字状断面区間の断面形状は、上記圧潰されることにより形成された凹溝と、上記凹溝間に形成され、中心から互いに略直角十字方向に延長する突条部とからなり、上記凹溝は、隣接する上記突条部間に向けて連続する断面直線状の斜辺が形成されていることを特徴とする。
第2発明に係る金属管柱は、第1発明において、上記斜辺は、断面視で上記直角十字方向に対して略45°とされていることを特徴とする。
第3発明に係る金属管柱は、第1発明又は第2発明において、上記突条部は、略直角十字方向に向けて断面直線状に延長する延長辺を有することを特徴とする。
第4発明に係る金属管柱は、第1発明〜第3発明の何れかにおいて、上記柱部材の角部には、円弧状のコーナー部が形成されており、上記斜辺は、上記コーナー部の半径Rとしたとき、2πR/4以上の長さとされていることを特徴とする。
第5発明に係る金属管柱は、第1発明〜第4発明の何れかにおいて、断面略角形の区間から上記略十字状断面区間に至るまで、柱部材の角部が徐々に圧潰されて圧潰面が形成された変断面区間が形成されていることを特徴とする。
第6発明に係る金属管柱は、第5発明において、上記変断面区間は、その柱軸方向の投影長さL0と、上記圧潰面における上記柱部材の角部を起点とする円弧長さLとの間で L/L0×100≦118.2(%)とされていることを特徴とする。
第7発明に係る金属管柱は、第1発明〜第6発明の何れかにおいて、上記柱部材は、八角形の断面とされていることを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、エンドプレートが金属管柱の柱軸方向端部に取り付けられた際に、ボルト孔が凹溝の領域に位置するように設計しておくことで、ボルト孔に対してボルトを着脱させるための空間を、凹溝並びに圧潰面を通じて確保することができる。その結果、ボルト孔にボルトを着脱させる作業効率を向上させることが可能となる。
また、本発明は、突条部を形成していることに加え、これらに対して略45°方向に向けて傾斜させた斜辺を形成しているため、断面を大きく構成している。このため、断面が柱軸の軸心に近くなることなく、逆に軸心から離間させることが可能となり、断面性能(断面2次モーメント、断面係数等)が著しく低下してしまうのを防止することができる。即ち、本発明によれば、必要な断面性能を確保しつつ、ボルトの着脱に関する作業性を両立させることができる。
本発明を適用した金属管柱を建築用の柱部材として適用する例を示す図である。 本発明を適用した金属管柱の構成を示す斜視図である。 本発明を適用した金属管柱の略十字状断面区間における断面図である。 本発明を適用した金属管柱において、その柱軸方向端部にエンドプレートを溶接により固着させる例を示す図である。 金属管柱に添うようにしてブレースを設ける例を示す図である。 本発明を適用した金属管柱において柱軸方向から視認した一の例を示す図である。 本発明を適用した金属管柱において柱軸方向から視認した他の例を示す図である。 本発明を適用した金属管柱を製造する上で使用する加工装置を示す図である。 加工装置におけるソロバン玉状回転体の詳細な構成を示す図である。 ソロバン玉状回転体により金属管柱の4つの角部を圧潰させて凹溝を形成させる例を示す図である。 加工試験を行う上で金属管柱並びに加工装置を断面視で視認した図である。 加工試験を行う上で金属管柱並びに加工装置を側面視で視認した図である。 本発明を適用した金属管柱の実施例について説明するための図である。 従来技術としての金属管柱を上下の梁材に取り付ける例を示す図である。 従来技術としての金属管柱について説明するための斜視図である。 従来技術としての金属管柱の端面に柱材取付プレートを固着させた例を示す図である。
以下、本発明を適用した金属管柱について図面を参照しながら詳細に説明をする。
図1は、本発明に係る金属管柱1を建築用の柱部材として適用する例を示している。金属管柱1は、例えば上下に設けられた梁材5、6に取り付けられる。金属管柱1の柱軸方向端部には、エンドプレート4が溶接により取り付けられている。このエンドプレート4を、H形鋼からなる梁材5、6のフランジ部5a、6aに対して当接させ、これらをボルト45により接合固定する。
図2は、この金属管柱1の構成を示す斜視図である。金属管柱1は、断面略角形の管状部材として構成されており、断面略角形の区間が連続する。金属管柱1は、柱軸方向端部近傍からは、断面略角形の角部11が圧潰されることで扁平化された圧潰面12が形成される。柱軸方向端部に近づくにつれてこの圧潰の度合いが徐々に高くなる結果、断面略角形の区間から柱軸方向端部に向けて圧潰面12が徐々に大きくなる。この断面略角形の区間から柱軸方向端部に向けて圧潰の度合いが徐々に高くなる区間を、変断面区間という。
この変断面区間から柱軸方向端部までの区間は、断面が略十字状とされた略十字状断面区間となる。この略十字状断面区間は、柱軸方向端部に至るまで特に断面形状が変化することなく一定の略十字状断面が連続する。
図3は、この略十字状断面区間における金属管柱1の断面を示している。略十字状断面区間における金属管柱1は、圧潰されることにより形成された凹溝20と、凹溝20間に形成され、中心から互いに略直角十字方向に延長する突条部10とからなる。つまり略直角十字方向に延長する4つの突条部10と、この4つの突条部10間に形成された4つの凹溝20とを同心状に形成している。
突条部10は、略直角十字方向P又は略直角十字方向Qに向けて断面直線状に延長する延長辺14と、この延長辺14から突条部10先端に向けて円弧状にカーブする円弧状部15とを有している。つまり、この突条部10は、円弧状部15の両端から中心に向けて延長する2つの延長辺14により構成されている。この2つの対向する延長辺14は互いに離間していると共に、互いに略平行とされている。各延長辺14の延長方向は、略直角十字方向P又は略直角十字方向Qに略平行とされている。
凹溝20は、隣接する突条部10間に向けて連続する断面直線状の斜辺13が形成されている。この斜辺13は、上述した圧潰面12から連続するものである。斜辺13は、断面視で直角十字方向P、Qに対して略45°とされているが、これに限定されるものではない。斜辺13は、凹溝20に隣接して形成された突条部10の延長辺14に連続する。延長辺14が略直角十字方向P又は略直角十字方向Qに略平行とされていることが前提となっていることから、斜辺13と延長辺14とは互いに略45°の角度を以って交わることとなる。
このような断面形状からなる略十字状断面区間を有する金属管柱1において、実際に上下に設けられた梁材5、6に取り付ける際には、図4に示すようにその柱軸方向端部にエンドプレート4を溶接により固着させる。エンドプレート4は、平面視で矩形状に形成されている場合を前提としているが、これに限定されるものではない。但し、以下の説明においては、この平面視で断面略正方形状とされたエンドプレート4を利用する場合を例にとり説明をする。このエンドプレート4には、ボルト孔4aが設けられている。エンドプレート4が金属管柱1の柱軸方向端部に取り付けられた際に、このボルト孔4aは、突条部10を避けるようにし、ちょうど凹溝20の領域に位置するように設計される。エンドプレート4が平面視で断面略正方形状とされている場合、図4に示すように、その角部4bが金属管柱1の角部11に合うように取り付けられる場合が多いが、かかる場合には、その角部4bの近傍にこのボルト孔4aを穿設させておくことにより、金属管柱1の柱軸方向端部に取り付けられた際に、ちょうど凹溝20の領域に位置させることができる。
このようにして、エンドプレート4が金属管柱1の柱軸方向端部に取り付けられた際に、このボルト孔4aが凹溝20の領域に位置するように設計しておくことで、ボルト孔4aに対してボルト45を着脱させるための空間を、凹溝20並びに圧潰面12を通じて確保することができる。その結果、ボルト孔4aにボルト45を着脱させる作業効率を向上させることが可能となる。
また、本発明は、図3に示すように、延長辺14を互いに離間させた突条部10を形成していることに加え、これらに対して略45°方向に向けて傾斜させた斜辺13を形成しているため、断面を大きく構成している。このため、断面が柱軸の軸心に近くなることなく、逆に軸心から離間させることが可能となり、断面性能(断面2次モーメント、断面係数等)が著しく低下してしまうのを防止することができる。即ち、本発明によれば、必要な断面性能を確保しつつ、ボルト45の着脱に関する作業性を両立させることができる。
図5は、金属管柱1に添うようにしてブレース47を設ける例を示している。このブレース47の端部の取付部47aは、断面略角形の区間に配置され、望ましくは、断面略角形の区間における、変断面区間の境界近傍に配設することになるが、断面略角形の区間につき所定の長さを確保していることにより、取付部47aの取付スペースを確保することが可能となる。またブレース47以外の建具取付用部品を取り付ける場合においても同様に、断面略角形の区間につき所定の長さを確保していることで、取付部47aの取付スペースを確保することが可能となる.
また、本発明は、金属管柱1の柱軸方向端部にエンドプレート4を溶接により取り付けるのみで、梁材5、6に取り付けることが可能となる。このため、金属管柱1からエンドプレート4との間に別部材を介装させる必要も無くなり、部品点数、溶接工数の削減を図ることができる。
なお、図6は、柱軸方向から視認した金属管柱1の一例を示している。金属管柱1における断面略角形の区間において、角部11を円弧状のコーナー部24として形成している。このコーナー部24の半径をRとするとき、斜辺13の長さは、2πR/4以上の長さとされていることが望ましい。この2πR/4は、半径Rからなる円弧状のコーナー部24の周長である。コーナー部24を内側に押圧することで圧潰させ、斜辺13を形成させる際に、斜辺13の長さがコーナー部24の周長以上とされていることで、より安定した断面形状に仕上げることができる。ちなみに、円弧状のコーナー部24が設けられていることにより、角部11を内側に押圧させる際に、比較的小さい荷重で容易に圧潰させることができる。
図7は、柱軸方向から視認した金属管柱1の他の例を示している。この例では、金属管柱1における断面略角形の区間において、断面四角形ではなく、断面八角形で構成している。断面八角形とすることにより、実際に角部11に相当する平面25を内側に押圧させる際に、比較的小さい荷重で容易に圧潰させることができる。
次に、本発明を適用した金属管柱1の製造方法について説明をする。図8は、金属管柱1を製造する上で使用する加工装置30を示している。
加工装置30は、ハウジング31に、加工対象の金属管柱1の4つの角部11に対応させて4つの凹溝形成機構32を備えている。
凹溝形成機構32は、凹溝を形成するソロバン玉状回転体33を回転可能に保持する回転体ホルダー34を備えている。回転体ホルダー34を装置中心方向に移動調節して前記ソロバン玉状回転体33の圧下を調整する圧下調整機構35を備えている。
図9は、このソロバン玉状回転体33の詳細な構成を示している。ソロバン玉状回転体33は、中心軸線m側においては幅厚とされ、半径方向先端に向かってテーパ状に幅狭になりその先端面に幅の狭いフラット面33aを持つ断面形状とされている。ソロバン玉状回転体33は、上述したとおり回転体ホルダー34に回転自在に保持されている。
回転体ホルダー34は、ソロバン玉状回転体33に作用する荷重を直接受ける形状のオイレスメタル36と、このオイレスメタル36を収容するホルダー本体37、前記ソロバン玉状回転体33の抜け出しを押さえる蓋体38とを有している。
前記ソロバン玉状回転体33は、回転軸を持たず、前記オイレスメタル36に摺動可能に直接面接触して、上述したようにソロバン玉状回転体33に作用する荷重をオイレスメタル36で支持する構成としている。
ハウジング31は、4つの回転体ホルダー34を摺動可能に収容するハウジング本体31aと、外側の蓋体31bと、内側の蓋体を兼ねるベース部31a’とを有している。
圧下調整機構35は、回転体ホルダー34の上面に回転可能に連結された圧下ネジ35a、この圧下ネジ35aに螺合する調整ナット35b、この調整ナット35bを回転のみ可能にハウジング本体31aに固定するナット保持部35cとからなる。この調整ナット35bを回して回転体ホルダー34の位置、換言すればソロバン玉状回転体33の位置を調整することにより、圧下量を調整することが可能となる。但し、加工装置30としては、このような機構からなる圧下調整機構35に限定されるものではなく、他のいかなる周知の機構を採用することができ、例えばスクロールチャック方式等を適用するようにしてもよい。かかる場合には、複数の回転体ホルダーの圧下調整を同時に行うことが可能となる。
ハウジング31のハウジング本体31aは、内側の蓋体を兼ねるベース部31a’と一体であり、4つの回転体ホルダー34を摺動可能に収容している。このハウジング本体31aに外側の蓋体31bがボルトで固定されている。
前記ハウジング本体31aのベース部31a’は、詳細は省略するが、2点鎖線で示す装置スタンド39に回転調節可能に取り付けられた回転面板41に固定され、また、このベース部31a’に、加工対象の金属管柱1を案内するガイド42が固定されている。
加工装置30により、断面が略十字状とされた略十字状断面区間を金属管柱1に形成する場合には、図8(a)に示すように、油圧シリンダ等による押込み装置により矢印方向に左方から金属管柱1の柱軸方向端部のみを加工装置30における4つのソロバン玉状回転体33で囲まれた空間に押し込む。これにより、サイジング(成形)工程的な作用、或いは、冷間ロール成形的な作用により、図10(a)、(b)に示すように4つのソロバン玉状回転体33で金属管柱1の4つの角部11が圧潰されて角部11が凹溝20に変化する。金属管柱1の面部はソロバン玉状回転体33により圧潰されることなく突出状態で残り、突条部10となる。その結果、上述した構成からなる略十字状断面区間を金属管柱1に形成することが可能となる。また柱軸方向端部に向けて圧潰の度合いが徐々に高くなる変断面区間も同様に形成させることが可能となる。なお、金属管柱1を4つのソロバン玉状回転体33で囲まれた空間に押し込む際に、形状ガイド49をこの金属管柱1内に挿通させるようにしてもよい。これにより、形状ガイド49がいわゆる中子と作用し、ソロバン玉状回転体33による押圧力に対して形状ガイド49が内側から支持することが可能となり、所望の形状に成形することが可能となる。
またソロバン玉状回転体33の先端面に幅の狭いフラット面33aを形成しておくことにより、これにより押圧されて形成される凹溝20の底部に上述した断面直線の斜辺13を形成させることが可能となる。
なお、本発明を適用した金属管柱1を製造する上では、加工装置30によりロール成形をする場合に限定されるものではなく、単なるプレス成形であっても同様に製造することが可能となる。かかる場合には、上述した加工装置30と同様の構成でソロバン玉状回転体33を介して金属管柱1における角部11を外側から押圧することとなる。
上述した加工装置30により金属管柱1を製造する条件について検証を行うべく、以下に説明する加工試験を行った。
図11は、加工試験を行う上で金属管柱1並びに加工装置30を断面視で視認した図であり、図12は、これらを側面視で視認した図である。加工試験では、図11、12に示すように、ソロバン玉状回転体33の半径r、略直角十字方向に延長する突条部10の幅をh、金属管柱1の外径をD、突条部10の長さをa、ソロバン玉状回転体33の中心Oから金属管柱1の橋軸方向への垂線の交点をα、中心O〜交点αの間隔をs、ソロバン玉状回転体33の外周と、金属管柱1との交点をβとしたとき、線分O−αと、線分O−β間のなす角をθとする。
成形された後の金属管柱1もこの図13に示すようなソロバン玉状回転体33の形状に応じたものとなる。金属管柱1の柱軸方向端部からαまでが略十字状断面区間となり、αからβまでが変断面区間となる。その結果、この変断面区間はαからβに至るまで、ちょうどこのソロバン玉状回転体33の外周の形状に沿ったものとなる。
このαからβに至るまでのソロバン玉状回転体33の円弧長さをLとする。変断面区間における圧潰面12の円弧長さも同様にLとなる。但し、ここでいう圧潰面12の円弧長さLは、図12に示すように、角部11を起点とした円弧長さである。
また、変断面区間におけるαからβの柱軸方向の投影長さをL0としている。
加工試験では、以下の表1に示すNo.1〜No.4の試験条件を設定し、加工装置30による加工の成否を確認した。No.1は基本ケースであり、No.2は、hを大きく設定したものであり、No.3は、hはNo.1と同一としつつrを大きく設定したものであり、No.4は、Dを大きく設定したケースである。No.1〜No.4の試験条件間では、何れもL/L0×100を互いに異ならせている。
Figure 2020159089
加工試験の結果、No.1は、加工が失敗であったが、No.2〜No.4は、何れも加工が成功した。No.1は、L/L0×100が118.2(%)を超えているのに対して、No.2〜No.4は、何れもL/L0×100が118.2(%)以下であった。このため、加工装置30による金属管柱1による加工を好適に行うためには、L/L0×100≦118.2(%)とされている必要があることが分かる。
また、このような条件の下で製造された変断面区間の柱軸方向の投影長さL0と、圧潰面12における角部11を起点とする円弧長さLとの間で、製造を好適に行う観点からは、L/L0×100≦118.2(%)とされている必要があることが分かる。
1 金属管柱
4 エンドプレート
4a ボルト孔
4b 角部
5 梁材
5a フランジ部
7 金属管柱
8 梁材
10 突条部
11 角部
12 圧潰面
13 斜辺
14 延長辺
15 円弧状部
20 凹溝
24 コーナー部
25 平面
30 加工装置
31 ハウジング
31a ハウジング本体
31a’ ベース部
31b 蓋体
32 凹溝形成機構
33 ソロバン玉状回転体
33a フラット面
34 回転体ホルダー
35 圧下調整機構
35a 圧下ネジ
35b 調整ナット
35c ナット保持部
36 オイレスメタル
37 ホルダー本体
38 蓋体
39 装置スタンド
41 回転面板
42 ガイド
45 ボルト
47 ブレース
47a 取付部
49 形状ガイド
70 金属製中空ジョイント
71 エンドプレート
72 ボルト
73 縮径部
82 柱材本体
83 突条部
84 圧潰軸状部
85 ボルト着脱用空間部
86 柱材取付プレート
86a ボルト孔
90 建築用柱材

Claims (7)

  1. 断面略角形とされた柱部材の角部が柱軸方向端部に至るまで圧潰されることで断面が略十字状とされた略十字状断面区間が形成された金属管柱であって、
    上記略十字状断面区間の断面形状は、上記圧潰されることにより形成された凹溝と、上記凹溝間に形成され、中心から互いに略直角十字方向に延長する突条部とからなり、
    上記凹溝は、隣接する上記突条部間に向けて連続する断面直線状の斜辺が形成されていること
    を特徴とする金属管柱。
  2. 上記斜辺は、断面視で上記直角十字方向に対して略45°とされていること
    を特徴とする請求項1記載の金属管柱。
  3. 上記突条部は、略直角十字方向に向けて断面直線状に延長する延長辺を有すること
    を特徴とする請求項1又は2記載の金属管柱。
  4. 上記柱部材の角部には、円弧状のコーナー部が形成されており、
    上記斜辺は、上記コーナー部の半径Rとしたとき、2πR/4以上の長さとされていること
    を特徴とする請求項1〜3のうち何れか1項記載の金属管柱。
  5. 断面略角形の区間から上記略十字状断面区間に至るまで、柱部材の角部が徐々に圧潰されて圧潰面が形成された変断面区間が形成されていること
    を特徴とする請求項1〜4のうち何れか1項記載の金属管柱。
  6. 上記変断面区間は、その柱軸方向の投影長さL0と、上記圧潰面における上記柱部材の角部を起点とする円弧長さLとの間で
    L/L0×100≦118.2(%)とされていること
    を特徴とする請求項5記載の金属管柱。
  7. 上記柱部材は、八角形の断面とされていること
    を特徴とする請求項1〜6のうち何れか1項記載の金属管柱。
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