JP4476005B2 - 手摺り構築用の自在継手 - Google Patents

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    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints

Description

本発明は、支柱となる手すり子又はブラケットで支持される構成で、管状又は棒状の手すり材を角度可変に連結して手摺りの構築に使用される自在継手の技術分野に属する。
従来、この種の自在継手としては、両側に半球面状の凹面部が設けられた連結部材と、一端に手摺りが接続される接続手段が設けられ、他端に前記凹面部に嵌まり込む半球面状の凸面部が設けられた一対の可動部材とを備え、前記連結部材と前記一対の可動部材とは前記凹面部および前記凸面部の球面形状に沿った相対的な折り曲げ動作が許容され、一方の前記可動部材と前記連結部材とは相対的なねじり回転動作が規制され、他方の前記可動部材と連結部材とは相対的なねじり回転動作が許容された状態で、前記連結部材の両側に前記一対の可動部材が結合された手摺りの自在接続具が知られている(下記の特許文献1参照)。
上記手摺りの自在接続具によれば、連結部材と一対の可動部材との相対的な折り曲げ動作、および他方の可動部材と連結部材との相対的な回転動作とを組み合わせることにより、一対の可動部材にそれぞれ接続される手摺りを3次元的に自在な角度で接続することができる。
しかし、上述した手摺りの自在接続具では、2本の手摺りを3次元的に自在な角度で接続でき、かつ、手摺りの軸線回りの回動を防止できるものの、連結部材と可動部材との接続に、軸部材、押さえ部材、滑りワッシャ及びブッシュナットからなる多数の部材を用いなければならないと共に、多大な手間を要する不具合がある。
また、手すりの接続のみを対象としているため、管状又は棒状の3本以上の構造材の自在継手として適用し得ない不具合がある。
また、自在継手としては、接続すべき2本の手摺の一端部にそれぞれが嵌入固定され、かつ頭部にスリットが入れられた凸球面部を有する一対のキャップ状の端部材と、2つの端部材どうしの間に配され、かつ凸球面部をスライド自在に受ける凹球面を両端部に有するリング状の中間部材と、両端部材のスリットおよび中間部材の中心貫通孔に挿通されて両端部材および中間部材を連結角度を調整自在に連結する連結軸とを備えた手摺用自在継手において、各部材のスリットが、凸球面部の頂部から径方向に伸びる第1スリットと、第1スリットの末端部とT字状に交差するように周方向に伸びる、又は第1スリットの頂端部とL字状に交差するように径方向に伸びる第2スリットとよりなる手摺用自在継手が知られている(特許文献2参照)。
上記の手摺用自在継手によれば、1方向にのみ伸びるスリットを備えた従来の自在継手と比べて、手摺どうしの連結角度の調整をより広範囲に行うことが可変となり、それだけ適用範囲が広くなる。
しかし、上述した手摺用自在継手は、手すり同士の連結角度の調整をより広範囲に行うことができるものの、端部材と中間部材との接続に、前述した手摺りの自在接続具と同様に、ボルト、ナット及びスライダからなる多数の部材を用いなければならないし、多大な手間を要する不具合がある。
また、手すりの接続のみを対象としているため、前述した手摺りの自在接続具と同様に、管状又は棒状の3本以上の構造材の自在継手として適用し得ない不具合がある。
更に、スリットの頂端部が凸球面部の頂部に存在するため、端部材、換言すると被連結構造材が軸線回りに回動してしまう不具合がある。
更に、自在継手としては、相互に連結しようとする2本のバーの各端部に連結可能な一対のバーエンドと、これら両バーエンドの相互間に橋渡し状に介設される中間部材とを有し、バーエンド又は中間部材の一方にはその相手側へ向けて突出する連結軸が設けられていると共に、その他方には上記連結軸を回動自在に、かつ径方向への移動を許容しつつ保持する溝形状をした連結用開口が設けられており、これらバーエンドと中間部材とが上記連結軸と連結用開口との間の抜き差しによって互いに着脱自在になっているバージョイントが知られている(特許文献3参照)。
上記バージョイントによれば、構造の簡素化、組み立ての容易化、および低コスト化が図れる。
上述したバージョイントは、バーの連結角度を自在に変えることができるし、構造の簡素化、組み立ての容易化が図れる。しかし、溝形状の連結用開口が凹球面又は凸球面の頂部に存在するため、バーが軸線回りに回動してしまうと共に、バーを一直線上で連結する場合、2本のバーが互いに分離してしまう不具合がある。
また、2本のバーの接続のみを対象としているため、前述した手摺りの自在接続具及び手摺用自在継手と同様に、管状又は棒状の3本以上の構造材の自在継手として適用し得ない不具合がある。
以上要するに、各先行技術に係る自在継手は、手すり材を支持点間の中間部位で連結角度を変更可能に連結する構成のものでしかなく、例えば手すり子へ取り付けて、又はブラケットで支持させて、手摺りの構築に供する構成のものではない。
特許第3445551号公報 実用新案登録第3096847号公報 特開2002−285688号公報
本発明は、少なくとも2本の手すり材を3次元的に、且つ角度可変に連結できることはもとより、手すり子又はブラケットで支持させて手摺りの構築に供することができ、しかも構成部材の小数化と組み立て・分解の容易化を図、かつ手すり材がその軸線回りに回動すること阻止する構成の自在継手を提供することを課題とする。
上記の課題を解決する手段として、請求項1に記載した発明に係る手摺り構築用の自在継手は、
ベース部材2の本体部6が2以上の球凹面状嵌合部7を備え、同本体部6の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部7の一部が異なる向きに開口されており、前記本体部6を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えたベース部材2と、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部16の他側端部にベース部材2の前記球凹面状嵌合部7内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部18を備えた連結部材3との組み合わせで構成され、
前記連結部材3の前記球体凸状嵌合部18の外面に係合溝19が形成され、他方、ベース部材2の本体部6における前記球凹面状嵌合部7の凹面上に、球心方向に立ち前記係合溝19の溝内に嵌る係合突起8が設けられており、
前記ベース部材2の球凹面状嵌合部7の前記係合突起8へ係合溝19を嵌めて、連結部材3の前記球体凸状嵌合部18がベース部材2の球凹面状嵌合部7内へ前記係合溝19に沿って回動可能に嵌め込まれて成る自在継手1であって、
前記ベース部材2が支柱となる手すり子又はブラケットで支持され、前記連結部材3の連設部16へ手すり材の端部を連結して手摺りが構築されることを特徴とする。
請求項2に記載した発明に係る手摺り構築用の自在継手は、
ベース部材2の本体部6に2以上の球凹面状嵌合部7を備え、同本体部6の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部7の一部が異なる向きに開口されており、前記本体部6を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えたベース部材2と、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部16の他側端部にベース部材2の前記球凹面状嵌合部7内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部18を備えた連結部材3との組み合わせで構成され、
前記ベース部材2の本体部6が備える前記球凹面状嵌合部7の凹面に係合溝19″が形成され、他方、連結部材3″の前記球体凸状嵌合部18の外面には、前記球凹面状嵌合部7の係合溝19″の溝内に嵌る係合突起8′が設けられており、
前記ベース部材2の本体部6の前記球凹面状嵌合部7の係合溝19″へ係合突起8′を嵌めて、連結部材3″の前記球体凸状嵌合部18がベース部材2の球凹面状嵌合部7内へ前記係合溝19″に沿って回動可能に嵌め込まれて成る自在継手であって、
前記ベース部材2が支柱となる手すり子又はブラケットで支持され、前記連結部材3の連設部16へ手すり材の端部を連結して手摺りが構築されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、請求項1又は2に記載した手摺り構築用の自在継手において、
自在継手を構成するベース部材2の本体部6が備える2以上の球凹面状嵌合部7の一部が同本体部6の外面に有する開口のうち、連結部材の球体凸状嵌合部18を嵌めない開口へキャップ4が着脱可能に装着され、同開口は前記キャップ4により本体部6の外面に倣って閉鎖されていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、請求項1又は2若しくは3に記載した手摺り構築用の自在継手において、
自在継手を構成するベース部材2の本体部6を支柱となる手すり子で支持させる手段として、前記本体部6に支柱を連結する短筒状又は短柱状の連設部9が設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、請求項1又は2若しくは3に記載した手摺り構築用の自在継手において、
ベース部材2′の本体部6を支持させる手段として、同本体部6にブラケット23が取り付けられていることを特徴とする。
請求項1又は2に記載した発明に係る手摺り構築用の自在継手は、自在継手を構成するベース部材2と連結部材3との連結が、球凹面状嵌合部7と球体凸状嵌合部18との嵌合によってなされ、かつ、両部材の分離が防止されるので、構成部材を極めて少数にすることができ、その組立・分解を容易にすることができる。
また、連結部材3が、球凹面状嵌合部7(以下、単に凹状嵌合部と略す場合がある。)及び球体凸状嵌合部18(以下、単に凸状嵌合部と略す場合がある。)の曲率中心と係合溝19(又は19′と19″。以下、同じ。)とを含む平面内において凹状嵌合部7及び凸状嵌合部18の曲率中心(球心)を中心として回動可能であり、凹状嵌合部7及び凸状嵌合部18の曲率中心と係合突起8(又は8′。以下、同じ。)の中心とを結ぶ直線回りに回動可能であるので、連結部材3が2本の場合は勿論、3本以上であっても、3次元的に、且つ角度可変に連結することができる。
ここで、3次元的な自在連結機構を可能にした、凸状嵌合部18の係合溝19と、凹状嵌合凹部7の係合突起8との関係を、図24を参照して説明する。凹状嵌合部7及び凸状嵌合部18の曲率中心(球心)を原点とし、連結部材3の連設部16の軸線方向をX軸、それと直交しかつ原点を通る方向をY軸、係合突起8の中心と凹状嵌合部7及び凸状嵌合部18の曲率中心(球心)を通る紙面と直交する方向をZ軸とする。連結部材3の連設部16は、Y軸回り及びZ軸回りには、係合溝19が係合突起8によって回動を妨げられないので、3次元的な首振りが可能となる。一方、X軸回りには、係合溝19が係合突起8によって回動を妨げられるので、X軸回りの回動、すなわち、自転が阻止されるのである。
更に、連設部16の軸線との交差部を除くようにして係合溝19又は係合突起8が凸状嵌合部18の表面に形成され、連結部材3のX軸線回りの回動が阻止されるので、手すり材の軸線回りの回動を阻止することができる。
次に、請求項3に記載した発明によれば、上記請求項1又は2に記載した発明が奏する作用効果の他、連結部材3の凸状嵌合部18が嵌合されない(使用されない)ベース部材2の凹状嵌合部7の開口はキャップ4によって閉鎖されるので、自在継手の外観を良好にすることができる。
次に、請求項4に記載した発明によれば、ベース部材2が、本体部6に突設されて支柱となる手すり子の上端部に嵌合して連設される短筒状又は短柱状の連設部9を有しているので、この自在継手を使用して手摺りを構築する場合、支柱としての手すり子(手すり束)へ取り付けることが容易である。
更に、請求項5に記載した発明によれば、ベース部材2が、本体部6へ取り付けたレ字状のブラケット23により、この自在継手壁面取り付けることができ、手摺りの構築が容易である
自在継手1を構成するベース部材2の本体部6は2以上の球凹面状嵌合部7を備え、同本体部6の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部7の一部が異なる向きに開口され、前記本体部6を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えている連結部材3は、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部16の他側端部にベース部材2の前記球凹面状嵌合部7内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部18を備えている
連結部材3の前記球体凸状嵌合部18の外面に係合溝19を形成し、ベース部材2の本体部6における前記球凹面状嵌合部7の凹面上に球心方向に立ち前記係合溝19の溝内に嵌る係合突起8を設ける。
ベース部材2の球凹面状嵌合部7の前記係合突起8へ係合溝19を嵌めて連結部材3の前記球体凸状嵌合部18をベース部材2の球凹面状嵌合部7内へ係合溝19に沿って回動可能に嵌め込み自在継手を構成する。
前記自在継手1の前記ベース部材2を、支柱となる手すり子又はブラケットで支持させ、前記連結部材3の連設部16へ手すり材の端部を連結して手摺りを構築する。
或いは、ベース部材2の本体部6が2以上の球凹面状嵌合部7を備え、同本体部6の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部7の一部が異なる向きに開口され、前記本体部6を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えたベース部材2と、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部16の他端部にベース部材2の前記球凹面状嵌合部7内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部18を備えた連結部材3との組み合わせで自在継手を構成する
前記ベース部材2の本体部6が備える前記球凹面状嵌合部7の凹面に係合溝19″を形成し、連結部材3の前記球体凸状嵌合部18の外面には、前記球凹面状嵌合部7の係合溝19″の溝内に嵌る係合突起8′を設ける。
そして、ベース部材2の本体部6の前記球凹面状嵌合部7の係合溝19″へ、係合突起8′を嵌めて、連結部材3の前記球体凸状嵌合部18をベース部材2の前記球凹面状嵌合部7内へ係合溝19″に沿って回動可能に嵌め込み自在継手を構成して、前記ベース部材2を、支柱となる手すり子又はブラケットで支持させ、前記連結部材3の連設部16へ手すり材の端部を連結して手摺りの構築を行う。
上記自在継手のベース部材2の本体部6が備える2以上の球凹面状嵌合部7の一部が同本体部6の外面に有する開口のうち、球体凸状嵌合部18嵌めない開口部へはキャップ4を着脱可能に装着し同開口を本体部6の外面に倣って閉鎖した構成とする。
また、ベース部材2の本体部6を支柱となる手すり子で支持させる手段として、前記本体部6に支柱を連結する短筒状又は短柱状の連設部9を設ける。
或いはベース部材2の本体部6を支持させる手段として、同本体部6にブラケット23を取り付ける。
図1、図2、図3及び図4はそれぞれ、本発明に係る手摺り構築用の自在継手の実施例1を示す斜視図、平面図、大部分を破断した正面図及び右側面図である。
図示した自在継手1は、支柱となる手すり子上に掛け渡される手すり(共に図示せず)を角度可変に連結するためのもので、手すり子の上端部へ連設されるベース部材2と、手すりの端部と連結されベース部材2の対称位置へ回動可能に嵌合した左右一対の連結部材3、3と、ベース部材2の後述する凹状嵌合部の開口を閉鎖するキャップ4とを備えている。
ベース部材2は、図1〜図11に示すように、六角穴付きボルト5(図3)により分離・結合が可能で、曲率中心(球心)を含む平面で2等分割された分割片6a、6bからなる球体状の本体部6と、本体部6の前記分割面に等分に跨がって二等分に形成され、曲率直径(球径)の28%程度の部分が本体部6の表面に開口した球凹面を持ち、かつ、曲率中心(球心)が本体部6の曲率中心を中心とする円周上に4等分に配置された4つの球凹面状嵌合部7と、本体部6の一方の分割片6aの各球凹面状嵌合部7の表面に軸線がそれぞれの球凹面状嵌合部7の曲率中心(球心)を通るように立ち、かつ本体部6の分割面に対して垂直をなすように形成された円板状の係合突起8と、本体部6の一方の分割片6aの表面に分割面と垂直をなす向きに突設され、手すり子の上端部に嵌合して連結される短円筒状の連設部9と、本体部6の一方の分割片6aの分割面の中心を貫通するように設けられ、前記六角穴付きボルト5が螺入されるねじ孔10と、本体部6の一方の分割片6aの分割面に突設され、他方の分割片6bとの位置合わせに用いられるだぼ11と、本体部6の他方の分割片6bの分割面の中心に貫通させて設けられ、前記六角穴付きボルト5が挿入されるボルト孔12と、ボルト孔12における分割片6bの表面側を凹状嵌合部7の開口と同内径に拡径して形成され、六角穴付きボルト5の頭部を分割片6bの表面から没入させる円形凹部13と、本体部6の他方の分割片6bの分割面に凹設され、一方の分割片6aのだぼ11を嵌合させるだぼ穴14と(以上、図10参照)、連設部9の管壁を貫通させて設けられ、手すり子を固定する六角穴付き止めねじ(図示せず)が螺入されるねじ孔15とを有している。
なお、本体部6の分割は、2等分割する場合に限らない。例えば図3に分割面を二点鎖線で示すように、一方(図3においては下方)の分割片6aに形成される球凹面状嵌合部7に後述する連結部材3の球体凸状嵌合部が嵌合し得るように、最大、凹状嵌合部7の半分(開口部分を除く)となるように2分割してもよい。
連結部材3は、図1〜図4及び図12〜図16に示すように、被連結構造材である手すりの端部を嵌合して連結する有底短円筒状の連設部16と、連設部16の開口部とは反対側の他側端部に細い首部17を介在させて連設した、ベース部材2の球凹面状嵌合部7へ回動可能に嵌合する球体凸状嵌合部18と、前記球体凸状嵌合部18の表面(球外面)に、連設部16の軸線を含む仮想平面との交差線上に位置し、連設部16の軸線と交差部を除く長さ範囲に形成され、ベース部材2の上記円板状の係合突起8を回動可能に、かつ長手方向へ移動可能に係合させる断面矩形状の係合溝19と、連設部16の管壁を貫通するように設けられ、手すりを固定する六角穴付き止めねじ(図示せず)が螺入されるねじ孔20とを有している。
上記球凹面状嵌合部7が使用されない開口を塞ぐキャップ4は、図1〜図4、図17及び図18に示すように、凹状嵌合部7のみならず、上記六角穴付きボルト5の頭部を分割片6bの表面から没入させる円形凹部13の開口も閉鎖する構成である。即ち、凹状嵌合部7又は円形凹部13へ嵌合される短円筒状の脚部21と、脚部21の端部に一体形成され、凹状嵌合部7又は円形凹部13の開口に嵌合可能でベース部材2の表面に倣う球面状の表面を有する笠部22とを有している(図3)。
上述した自在継手1は、図1に示すように、ベース部材2の対称位置の2つの球凹面状嵌合部7へ連結部材3の球体凸状嵌合部18を嵌合したり、あるいは図2、図4において実線と二点鎖線で示すように、ベース部材2の隣り合う2つの球凹面状嵌合部7へ連結部材3の球体凸状嵌合部18を嵌合する。そして、連結部材3の凸状嵌合部18が嵌合されないベース部材2の凹状嵌合部7、及び円形凹部13の開口をキャップ4で閉鎖して、手すり子上で手すりの連結に使用し手摺りの構築が行われる。手すりは、球凹面状嵌合部7及び球体凸状嵌合部18の曲率中心(球心)を中心として上下方向へ90°の範囲で回動可能となるし、係合突起8の中心と凹状嵌合部7及び凸状嵌合部18の曲率中心を結ぶ直線回りに水平方向へ90°の範囲で回動可能となる。
図19は、本発明に係る手摺り構築用の自在継手を構成する連結部材の実施例2を示す斜視図である。
この連結部材3′は、実施例1の連結部材3を示す図12と対比すると明かなとおり、図12の係合溝19は、球体凸状嵌合部18の表面(球外面)に、連設部16の軸線を含む仮想平面との交差線上に位置し、且つ連設部16の軸線との交差部を除く長さ範囲に形成した。一方、図19の連結部材3′の係合溝19′は、連設部16の軸線とは斜めに交差し、かつ球体凸状嵌合部18の曲率中心(球心)を含む仮想の平面との交差線上の球外面に形成した構成が特徴である。
その他の構成は、実施例1と同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
上述した実施例2の連結部材3′で構成する自在継手は、係合溝19′に沿って連結部材3′が斜めに傾斜した平面、及びこの平面と垂直な軸回りで回動する特徴を有する。その他は、実施例1と同様であるので、その説明を省略する。
図20及び図21は、本発明に係る手摺り構築用の自在継手の実施例3を構成する連結部材3″およびベース部材の下側の分割片6a′を示した斜視図である。
上記の連結部材3″および分割片6a′で構成する自在継手は、上記実施例1、2が、ベース部材2の球凹面状嵌合部7に係合突起8を形成し、一方、連結部材3、3′の凸状嵌合部18に係合溝19、19′を形成したのに対し、本実施例3では、連結部材3″の球体凸状嵌合部18の表面(球外面)に、連設部16の軸線との交差部を除く位置に係合突起8′を放射方向に立つように形成し、ベース部材2における本体部6の分割片6a′の球凹面状嵌合部7の球凹面に同球凹面状嵌合部7の曲率中心(球心)を含む平面との交差線上に位置する係合溝19″を形成している。
その他の構成及び作用は、上記実施例1、2のものと同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
図22及び図23は、本発明に係る手摺り構築用の自在継手の実施例4を示す斜視図、及びベース部材の下側の分割片6a″の斜視図である。
この自在継手1′は、上記実施例1、2、3の自在継手は、支柱となる手すり子上に掛け渡される手すりを角度可変に連結する構成であるが、本実施例4の場合は、壁面に沿って配設される手すりを角度可変に連結するためのものである。ベース部材2′における本体部6の一方の分割片6a″に連設部を設けず、同分割片6a″の下部に、壁面へ直に又は幅木(共に図示せず)を介在させて固定されるレ字状のブラケット23の上端に形成された角柱状の支持部を嵌合する支持部嵌合孔(共に図示せず)を有する構成である。
そして、前記支持部嵌合孔へブラケット23の支持部を嵌合して、上記実施例1の図3に示す六角穴付きボルト5を、上半分の分割片の円形凹部から螺入すると、図23に示した分割片6a″の分割面の中心に見えるボルト孔24′からブラケット23の上端へねじ込まれ結合が行われる。
その他の構成及び作用は、実施例1とほぼ同様であるので、同一の構成部材等には同一の符号を付してその説明を省略する。
なお、上述した各実施例においては、連結部材3、3′、3″の連設部16を有底短円筒状とする場合について説明したが、これに限定されるものではない。手すりが管状の場合には、短円柱状としてもよい。また、手すり材が角筒状又は角柱状の場合は、当然、連設部は角筒状又は角柱状となる。
また、ベース部材2、2′の球凹面状嵌合部は、4つに限らない。2つ、3つ、5つ又は6つでもよい。
更に、本発明の手摺り構築用の自在継手は、手すりの連結に用いる場合に限らず、管状又は棒状の被連結構造材の角度可変な連結に用いてもよい。この場合、ベース部材2、2′の下部に支持部嵌合孔は当然形成しないが、連設部9は有っても無くてもよい。
本発明に係る自在継手の実施例1を示す斜視図である。 図1の自在継手の平面図である。 図1の自在継手の大部分を破断した正面図である。 図1の自在継手の右側面図である。 図1の自在継手におけるベース部材の下側分割片の斜視図である。 図5に示す分割片の平面図である。 図5に示す下側分割片の正面図である。 図6におけるVIII−VIII線矢視断面図である。 図1のベース部材を構成する上側分割片の底面図である。 図9におけるX−X線矢視断面図である。 図9におけるXI−XI線矢視断面図である。 図1の自在継手を構成する連結部材の斜視図である。 図12の連結部材の正面図である。 図12の連結部材の右側面図である。 図12の連結部材の底面図である。 図1の自在継手におけるベース部材と連結部材の嵌合状態を示す説明図である。 図1の自在継手に使用するキャップの縦断面図である。 図17のキャップの底面図である。 本発明に係る自在継手の実施例2を構成する連結部材の斜視図である。 本発明に係る自在継手の実施例3を構成する連結部材の斜視図である。 本発明に係る自在継手の実施例3を構成するベース部材の下側分割片を示す斜視図である。 本発明に係る自在継手の実施例4を示す斜視図である。 図22の自在継手を構成するベース部材の下側分割片を示す斜視図である。 本発明に係る自在継手の係合溝と係合突起の関係を示す説明図である。
2 ベース部材
2′ ベース部材
3 連結部材
3′ 連結部材
3″ 連結部材
4 キャップ
6 本体部
6a 分割片
6a′ 分割片
6a″ 分割片
6b 分割片
7 球凹面状嵌合部
8 係合突起
8′ 係合突起
9 連設部
16 連設部
17 首部
18 球体凸状嵌合部
19 係合溝
19′ 係合溝
19″ 係合溝

Claims (5)

  1. ベース部材の本体部が2以上の球凹面状嵌合部を備え、同本体部の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部の一部が異なる向きに開口されており、前記本体部を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えたベース部材と、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部の他側端部にベース部材の前記球凹面状嵌合部内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部を備えた連結部材との組み合わせで構成され、
    前記連結部材の前記球体凸状嵌合部の外周面に係合溝が形成され、他方、ベース部材の本体部における前記球凹面状嵌合部の凹面上に、球心方向に立ち前記係合溝の溝内へ嵌る係合突起が設けられており、
    前記ベース部材の球凹面状嵌合部の前記係合突起へ係合溝を嵌めて、連結部材の前記球体凸状嵌合部がベース部材の球凹面状嵌合部内へ前記係合溝に沿って回動可能に嵌め込まれて成る自在継手であって、
    前記ベース部材が支柱となる手すり子又はブラケットで支持され、前記連結部材の連設部へ手すり材の端部を連結して手摺りが構築されることを特徴とする、手摺り構築用の自在継手。
  2. ベース部材の本体部が2以上の球凹面状嵌合部を備え、同本体部の外面に前記2以上の球凹面状嵌合部の一部が異なる向きに開口されており、前記本体部を支柱又はブラケットで支持させる手段を備えたベース部材と、手すり材の端部を連結する短筒状又は短柱状の連設部の他側端部にベース部材の前記球凹面状嵌合部内へ回動可能に嵌める球体凸状嵌合部を備えた連結部材との組み合わせで構成さ
    前記ベース部材の本体部が備える前記球凹面状嵌合部の凹面に係合溝が形成され、他方、連結部材の前記球体凸状嵌合部の外面に、前記球凹面状嵌合部の係合溝の溝内へ嵌る係合突起が設けられており、
    前記ベース部材の本体部の前記球凹面状嵌合部の係合溝へ係合突起を嵌めて、連結部材の前記球体凸状嵌合部がベース部材の球凹面状嵌合部内へ前記係合溝に沿って回動可能に嵌め込まれて成る自在継手であって、
    前記ベース部材が支柱となる手すり子又はブラケットで支持され、前記連結部材の連設部へ手すり材の端部を連結して手摺りが構築されることを特徴とする、手摺り構築用の自在継手。
  3. 自在継手を構成するベース部材の本体部が備える2以上の球凹面状嵌合部の一部として同本体部の外面に有する開口のうち、連結部材の球体凸状嵌合部を嵌めない開口にはキャップが着脱可能に装着され、同開口はキャップにより本体部の外面に倣って閉鎖されていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した手摺り構築用の自在継手。
  4. 自在継手を構成するベース部材の本体部を、支柱となる手すり子で支持させる手段として、前記本体部に手すり子を連結する短筒状又は短柱状の連設部が設けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した手摺り構築用の自在継手。
  5. 自在継手を構成するベース部材の本体部を支持させる手段として、同本体部にブラケットが取り付けられていることを特徴とする、請求項1又は2に記載した手摺り構築用の自在継手。
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