JPH08232423A - 手摺および手摺用継手部材 - Google Patents

手摺および手摺用継手部材

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JPH08232423A
JPH08232423A JP6340195A JP6340195A JPH08232423A JP H08232423 A JPH08232423 A JP H08232423A JP 6340195 A JP6340195 A JP 6340195A JP 6340195 A JP6340195 A JP 6340195A JP H08232423 A JPH08232423 A JP H08232423A
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Ryuichi Kitada
隆一 北田
Koji Hirai
幸二 平井
Masami Mizuochi
正美 水落
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な構造で、直管部材に対し役物部材の軸
線廻りの角度合せを容易に行うことができる手摺を、ま
た汎用性に富んだ手摺用継手部材を提供することを目的
とする。 【構成】 本発明の手摺1は、直管部材2および役物部
材3の接合部の一方の内周面に、軸方向に延びる廻止め
部22を一体に形成すると共に、他方の外周面に、軸方
向に延び廻止め部22に係合する廻止め受部24を一体
に形成したものであり、本発明の手摺用継手部材6は、
第1継手片7と、第2継手片8と、第1継手片7および
第2継手片8を回動自在に連結する連結ピン9とを備
え、第1継手片7および第2継手片8を、連結ピン9を
中心として、相互の軸線が同一直線上に位置する直線位
置と相互の軸線が所望の角度をもって交差する屈曲位置
との間で、相互に回動自在に構成したものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バルコニー、階段、屋
上などに設ける手摺および手摺用継手部材に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の手摺として、例えば実開
平3−50139号公報に記載のものが知られ、また手
摺用継手部材として、例えば実公平5−9379号公報
に記載のものが知られている。前者の手摺は、円筒形の
直管部材と同一径のエルボ部材(役物部材)とを連結し
て成るものであり、これら直管部材およびエルボ部材
は、両者の接合部分に介在させてブシュにより、相互に
接合されている。ブシュの一端には、同軸上に雄ねじが
固着されており、雄ねじをエルボ部材の雌ねじ部に螺合
させることにより、エルボ部材の端面にブシュが固定さ
れている。一方、ブシュの外周面には軸線に沿って多数
の線状突起が形成され、これに対応して直管部材の内周
面には軸線に沿って多数の線状突起が形成されている。
すなわち、エルボ部材に固定したブシュの外周面と、直
管部材の内周面とは、セレーションを構成しており、直
管部材およびエルボ部材は、ブシュを介して廻止め状態
で接合されている。
【0003】また、後者の手摺用継手部材は、一方の直
管部材に接合される第1継手片と、他方の直管部材に接
合される第2継手片と、第1継手片および第2継手片を
相互に連結する連結ピンとを備えており、第1継手片お
よび第2継手片は、直管部材に接合される接合部と、連
結ピンが取り付けられる連結部とで、それぞれ構成され
ている。各連結部は略半球形に形成されており、第1継
手片の連結部と第2継手片の連結部とを球形になるよう
に合わせた状態で、これらを貫くように連結ピンが取り
付けられて、第1継手片と第2継手片とか相互に回動自
在に連結されている。この場合、連結部が略半球形に形
成されているため、第1継手片および第2継手片が、直
線状態から一方に角度90度および他方に角度90度、
計180度回動されるようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記前者の手摺では、
直管部材とエルボ部材との接合にブシュを介在させる構
造であるため、接合構造が複雑になり、部品点数および
組立工数が増し、コスト高になる問題があった。また、
セレーション構造の接合構造であるため、直管部材の両
端に、それぞれ同一方向に向けてエルボ部材を取り付け
るような場合に、線状突起が一山ずれる等、軸線廻りの
角度合せが煩雑になる不具合があった。
【0005】また、後者の手摺用継手部材では、第1継
手片および第2継手片が、直線状態から両側にそれぞれ
角度90度ずつ回動され得るが、直線状態に規制するこ
とができず、定尺の直管部材同士を直線状に連結した場
合に、両直管部材の端部が不安定になる不具合があっ
た。すなわち、この手摺用継手部材は、手摺の屈曲部に
用いる場合には有効に機能するが、直線部分に用いるの
は不向きであり、継手部材としての汎用性に欠ける問題
があった。
【0006】本発明は、簡単な構造で、直管部材に対し
役物部材の軸線廻りの角度合せを容易に行うことができ
る手摺を、また汎用性に富んだ手摺用継手部材を提供す
ることをその目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1の発明は、筒形の直管部材と、筒形の接合部を有
する役物部材とを差込み形式で連結して成る手摺におい
て、直管部材と役物部材の接合部とのいずれか一方の内
周面に、軸方向に延びる廻止め部を一体に形成すると共
に、他方の外周面に、軸方向に延び廻止め部に係合する
廻止め受部を一体に形成したことを特徴とする。
【0008】この場合、直管部材が、内周面に廻止め部
を形成した押出し材で構成されていることが、好まし
い。
【0009】また、請求項3の発明は、一方の直管部材
に接合される第1継手片と、他方の直管部材に接合され
る第2継手片と、第1継手片および第2継手片を相互に
回動自在に連結する連結ピンとを備え、第1継手片およ
び第2継手片は、連結ピンを中心として、相互の軸線が
同一直線上に位置する直線位置と相互の軸線が所望の角
度をもって交差する屈曲位置との間で、相互に回動自在
に構成されていることを特徴とする。
【0010】この場合、第1継手片および第2継手片に
は、連結ピンが貫通する貫通孔がそれぞれ形成されてお
り、第1継手片および第2継手片のいずれか一方の貫通
孔が、軸線方向に延びる長孔であることが、好ましい。
【0011】
【作用】請求項1の手摺によれば、直管部材と役物部材
の接合部とのいずれか一方の内周面に、軸方向に延びる
廻止め部を形成すると共に、他方の外周面に、軸方向に
延び廻止め部に係合する廻止め受部を形成しているた
め、廻止め受部に廻止め部を合わせるようにして、直管
部材と役物部材の接合部とを相互に差込み接合すること
により、直管部材に対し役物部材を、予め定められた軸
線廻りの角度に正確に接合することができる。また、廻
止め部および廻止め受部が、直管部材および役物部材の
接合部にそれぞれ一体に形成されているため、接合部分
を単純な構造にすることができる。なお、請求項1にお
ける「筒形」には、断面形状が円形のものは元より、方
形のものや多角形のものも含んでいる。
【0012】この場合、直管部材が、内周面に廻止め部
を形成した押出し材で構成されていることにより、直管
部材に廻止め部を簡単に作り込むことができ、かつ、直
管部材の両端に同一の役物部材を取り付ける場合には、
これら役物部材を軸線廻りにおいて、全く同一の角度に
簡単に接合することができる。
【0013】請求項3の手摺用継手部材によれば、相互
に連結される第1継手片および第2継手片が、連結ピン
を中心として、相互の軸線が同一直線上に位置する直線
位置と相互の軸線が所望の角度をもって交差する屈曲位
置との間で、相互に回動自在に構成されていることによ
り、これを手摺の屈曲部に用いる場合には、第1継手片
および第2継手片を直線位置と屈曲位置との間の回動範
囲内で折曲げて、両端をそれぞれ直管部材に接合し、ま
た手摺の直線部に用いる場合には、第1継手片および第
2継手片が直線位置に規制される状態で、両端をそれぞ
れ直管部材に接合する。第1継手片および第2継手片を
直線位置に規制しておけば、この部分に力が加わって
も、第1継手片および第2継手片が回動することがな
く、直管部材との直線的連結を安定に保持することがで
きる。
【0014】この場合、第1継手片および第2継手片の
いずれか一方の連結ピン用の貫通孔が、軸線方向に延び
る長孔であることにより、第1継手片および第2継手片
に、軸線方向に逃げを持たせることができ、軸線方向の
長さ合せや角度合せの微調整を容易に行うことができ
る。
【0015】
【実施例】以下、添付の図面を参照して、本発明の手摺
および手摺用継手部材をバルコニー等に設置する手摺に
適用した場合について説明する。この手摺は、直管部材
と役物部材とを適宜接合することにより構成され、支持
ブラケットを介して建物の躯体に固定される。直管部材
は、定尺のものをそのまま用いるか、適宜切断して用い
る。役物部材としては、後述するように、本発明の手摺
用継手部材である自在継手、エルボ継手、コーナー継手
およびエンドキャップなどが用意されている。そして、
これら直管部材と役物部材とを組み合わせ、設置場所や
用途に応じた手摺が構成される。以下、代表的なバリエ
ーションを示しながら、実施例の手摺について詳細に説
明する。
【0016】図1は第1のバリエーションであり、この
手摺1は、直管部材2およびエンドキャップ3とを組み
合わせて、構成されている。直管部材2は、両端部を支
持ブラケット4を介して躯体に水平に固定されており、
直管部材2の両端、すなわち直管部材2の両小口にはエ
ンドキャップ3がそれぞれ接合されている。各支持ブラ
ケット4は、固定プレート4aと支持アーム4bとから
成り、固定プレート4aで躯体にねじ止めされ、支持ア
ーム4bで直管部材2を下側から支えている。詳細は図
示しないが、固定プレート4aと支持アーム4bとは、
固定プレート4aに形成した十字状の凹部に、支持アー
ム4bに形成した十字状の凸部が嵌合し、固定プレート
4a側から螺合したねじにより、接合されている。
【0017】直管部材2は、円筒形の押出し材で構成さ
れており、図2に示すように、外周面には、軸線方向に
延びる装飾溝部21,21が軸線廻りに90度の角度を
存して2箇所に形成され、内周面には、軸線方向に延び
る廻止め部22が1箇所に形成されている。廻止め部2
2は、間隙を存して突設した一対の小突起で構成され、
一方の装飾溝部21と背合わせに配設されている。
【0018】各エンドキャップ3は、図3に示すよう
に、半球形のキャップ本体3aと、キャップ本体3aか
ら延びる円筒形の接合部3bとで構成されている。キャ
ップ本体3aは直管部材2の外径と同径に形成され、接
合部3bを直管部材2に嵌合した状態では、キャップ本
体3aと直管部材2とが段差なく接合される(図1参
照)。接合部3bの外周面には、軸線方向に延びる圧入
突起23が軸線廻りに120度の角度を存して3箇所に
形成され、内周面には、軸線方向に延びる廻止め受部2
4が1箇所に形成されている。廻止め受部24は、接合
部3bを直管部材2に嵌合した状態で、直管部材2の廻
止め部24を跨ぐ(係合する)ように突設した一対の小
突起で構成されている。
【0019】なお、図示では省略されているが、キャッ
プ本体3aには、直管部材2と同様に装飾溝部が形成さ
れており、直管部材2の廻止め部22をエンドキャップ
3の廻止め受部24が跨ぐように位置合せした状態で、
直管部材2にエンドキャップ3を圧入して接合すると、
装飾溝部21同士が位置合せされ、直線状に連なる。す
なわち、直管部材2に廻止め部22を、またエンドキャ
ップ3の接合部3bに廻止め受部24を、それぞれ作り
込んでおき、これらを相互に係合させるようにして、エ
ンドキャップ3を取り付けることにより、直管部材2と
各エンドキャップ3とを軸線廻りに位置合せした状態で
接合することができると共に、直管部材2を挟んで両端
に位置するエンドキャップ3,3同士を、軸線廻りに同
一角度で取り付けることができる。
【0020】図4は第2のバリエーションであり、この
手摺1は、直管部材2、直管部材の短管2a、エルボ継
手5およびエンドキャップ3とを組み合わせて、構成さ
れている。直管部材2は、両端部を支持ブラケット4を
介して躯体に水平に固定されており、直管部材2の両端
には、エルボ継手5,5が下向きにそれぞれ接合され、
更に各エルボ継手5の下側には、直管部材の短管2aを
介してエンドキャップ3が接合されている。
【0021】エルボ継手5は、図5に示すように、コー
ナー部を球状の曲面に形成したエルボ本体5aと、エル
ボ本体5aから相互に直角に延びる円筒形の一対の接合
部5b,5bとで構成されている。エルボ本体5aの各
接合部5bは、上記エンドキャップ3の接合部3bと同
様な構造を有しているが、エルボ本体5aの接合部5b
には、廻止め受部24,24が軸線廻りに90度の角度
を存して2箇所に形成されている。すなわち、図示
(b)の下側の廻止め受部24を、直管部材2の廻止め
部22に係合するようにして、エルボ継手5aを取り付
けることにより、エルボ継手5aが直管部材2に対し下
向きに取り付けられる。また、この状態で、直管部材2
の装飾溝部21とエルボ継手5の装飾溝部とが合致する
ようになっている。
【0022】一方、図示(b)の左側の廻止め受部24
を、直管部材2の廻止め部22に係合するようにして、
エルボ継手5を取り付けることにより、エルボ継手5が
直管部材2に対し横向き(水平)に取り付けられる。こ
の例を第3のバリエーションとして、図6に示す。同図
に示すように、互いに直交する2本の直管部材2,2の
コーナー部にエルボ継手5が接合されており、この場合
には、エルボ継手5の左側の廻止め受部24を直管部材
2の廻止め部22と位置合せして、接合している。な
お、この場合にも同図に示すように、直管部材2の装飾
溝部21とエルボ継手5の装飾溝部21とが合致するよ
うになっている。
【0023】このように、廻止め受部24を軸線廻りに
90度の角度を存して2箇所に形成することにより、直
管部材2に対しエルボ継手5を角度90度、下向きおよ
び横向きに取り付けることができる。したがって、エン
ドキャップ3と同様に、直管部材2を挟んで両端に位置
するエルボ継手5,5同士を、軸線廻りに同一角度で正
確に取り付けることができる。
【0024】図7は第4のバリエーション、図8はその
要部であり、このバリエーションは、階段などに用いら
れるものである。この手摺1では、水平に配設された両
側の直管部材2,2に対し、中間の直管部材2が上下方
向に傾いて配設され、これら直管部材2,2同士が、そ
れぞれ自在継手6により連結されている。
【0025】各自在継手6は、図9に示す雄継手片(第
1継手片)7と、図10に示す雌継手片(第2継手片)
8と、これら雄継手片7および雌継手片8を連結する連
結ピン(図8参照)9とで、構成されている。詳細は後
述するが、雄継手片7と雌継手片8とは、相互に回動自
在に連結されており、連結ピン9を中心として、相互の
軸線が同一直線上に位置する直線位置と相互の軸線が所
望の角度をもって交差する屈曲位置との間で回動され
る。すなわち、雄継手片7および雌継手片8が、直線を
為す状態から一方向に所定の角度(例えば角度0度から
角度50度)回動(折曲げ)されるようになっている。
【0026】雄継手片7は、中央に連結突起25を有す
ると共に直管部材2と同径に形成された継手片本体7a
と、継手片本体7aから連結突起25と逆方向に延びる
円筒形の接合部7bとで構成されている。継手片本体7
aの連結突起25側の面は、雌継手片8と相補的な形状
となるように、球状の曲面を為して窪んでいる。連結突
起25の先端部には、連結ピン9が貫通する貫通孔26
が形成されており、この貫通孔26は軸線方向に延びる
長孔となっている。また、継手片本体7aの図9に示す
下側は、面取りされており、この部分が雄継手片7と雌
継手片8とを屈曲位置に折曲げられたときに雌継手片8
に当接して、最大折曲げ角度が許容される。
【0027】雄継手片7の接合部7bは、上記エンドキ
ャップ3の接合部3bと同様な構造を有しているが、雄
継手片7の接合部7bには、図9に示す上側(非折曲げ
方向)の圧入突起23が、2個の強固な突起で形成され
ており、上側から加わる力を直管部材2に確実に伝達で
きるようになっている。また、雄継手片7の接合部7b
には、上記の圧入突起23の部位を除く3箇所に、それ
ぞれ軸線廻りに90度の角度を存して廻止め受部24,
24,24が形成されている。そして、この雄継手片7
の下側の廻止め受部24を、直管部材2の廻止め部22
に係合すると、雌継手片8が下側に折曲げ自在となり、
左側および右側の廻止め受部24,24を、直管部材2
の廻止め部22に係合すると、雌継手片8が、出隅およ
び入隅の関係において水平方向に折曲げ自在となる(使
用例は後述する)。
【0028】一方、図10に示すように雌継手片8は、
略球形に形成された連結突起受27を有すると共に直管
部材2と同径に形成された継手片本体8aと、継手片本
体8aから連結突起25と逆方向に延びる円筒形の接合
部8bとで構成されている。継手片本体8aの連結突起
受27には、雄継手片7の連結突起25を受容するガイ
ド孔28が形成されており、このガイド孔28に連結突
起25の上下の面が当接することにより、雄継手片7お
よび雌継手片8の直線位置と屈曲位置との間の回動が案
内される。また、連結突起受27には、連結ピン9が貫
通する貫通孔29が形成されている。
【0029】さらに、雌継手片8の接合部8bは、雄継
手片7の接合部7bと全く同一の構造を有しており、3
箇所に形成された廻止め受部24,24,24により、
雄継手片7の接合部7bと同様に、雌継手片8と雄継手
片7との間の相互の折曲げ方向に対応して、これを使い
分けることができるようになっている。すなわち、図7
に示す手摺1において、右側に位置する雄継手片7およ
び雌継手片(自在継手6)8は、図9及び図10に示す
ままの姿勢で用いられており、左側に位置する自在継手
6は、図9及び図10に示す姿勢を上下反転させた状態
で、用いられている。
【0030】また、図9及び図10に示す自在継手6の
姿勢を横向きにした例として、第5のバリエーション
を、図11に示す。同図に示すように、前後方向にオフ
セットして配設された2本の直管部材2,2の間に、前
後方向に傾いた直管部材2が配設され、これら直管部材
2,2同士が自在継手6により連結されている。ここに
用いられて自在継手6は、出隅・入隅を構成するよう
に、横向きに用いられている。なお、これらのバリエー
ションにおいても、直管部材2の装飾溝部21と自在継
手6の装飾溝部21とが合致するようになっている。
【0031】図12は、第6のバリエーションであり、
この手摺1は、上記の自在継手6を用いて、水位かつ直
線的に配設された直管部材2,2同士が相互に連結され
ている。この場合、自在継手6は、図9及び図10に示
す姿勢を上下反転させた状態で用いられており、かつ直
線位置に回動した状態で用いられている。
【0032】このように、自在継手6を、その雄継手片
7および雌継手片8が直線位置と屈曲位置との間で相互
に回動自在となるように、構成することにより、手摺1
の鉛直方向の曲がり部分の継手および水平方向の曲がり
部分の継手として用いることができると共に、手摺1の
直線部分の継手としても適切に用いることができる。す
なわち、雄継手片7および雌継手片8が直線状態に規制
されるため、連結した複数の直管部材2が、上側から加
わる力に対して一体化され、その分、自在継手6廻りの
支持を単純化することができる。
【0033】また、雄継手片7の貫通孔26を長孔とす
ることにより、雄継手片7と雌継手片8と間の寸法を長
短調整することができ、これに連結される直管部材2間
の軸線方向の長さ合せや角度合せの微調整を簡単に行う
ことができる。
【0034】なお、上記の実施例では、廻止め部を直管
部材の内周面に形成し、廻止め受部を各種役物部材の接
合部の外周面に形成しているが、直管部材の端部を役物
部材の接合部に差込む形式にし、それぞれ廻止め部を直
管部材の外周面に、廻止め受部を接合部の内周面に形成
するようにしてもよい。また、直管部材および各役物部
材の接合部を円筒形にしているが、方形や多角形の断面
を持つ角筒形にしてもよいし、直管部材の内周面および
各役物部材の接合部の外周面のみ、方形や多角形の断面
にしてもよい。かかる場合には、角部が廻止め部および
廻止め受部となる。さらに、手摺のバリエーションは上
記の以外でも、上記の役物部材を組み合わせることによ
り多数考え得るが、ここでは省略する。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明の手摺によれば、直
管部材に対し役物部材を、予め定められた軸線廻りの角
度に正確に接合することができるので、直管部材を挟ん
で一対の役物部材を同一の角度で取り付けたり、直管部
材と役物部材の模様合せを行うことが、極めて容易とな
り、施工性を向上させることができる。また、廻止め部
および廻止め受部が、直管部材および役物部材にそれぞ
れ一体に形成されているので、接合部分の構造を単純化
することができ、全体としてコストダウンを達成するこ
とができる。
【0036】また、本発明の手摺用継手部材によれば、
第1継手片および第2継手片が直線位置と屈曲位置との
間で、相互に回動自在に構成されているので、これを手
摺の屈曲部に用いる場合の他、手摺の直線部に用いる場
合にも支障なく用いることができる。したがって、継手
としての汎用性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る手摺の第1のバリエー
ションを示す正面図である。
【図2】実施例の直管部材の断面図である。
【図3】実施例のエンドキャップの構造図である。
【図4】実施例に係る手摺の第2のバリエーションを示
す正面図である。
【図5】実施例のエルボ継手の構造図である。
【図6】実施例に係る手摺の第3のバリエーションを示
す斜視図である。
【図7】実施例に係る手摺の第4のバリエーションを示
す正面図である。
【図8】第4のバリエーションの要部を示す斜視図であ
る。
【図9】本発明の一実施例に係る手摺用継手部材の雄継
手片の構造図である。
【図10】本発明の一実施例に係る手摺用継手部材の雌
継手片の構造図である。
【図11】実施例に係る手摺の第5のバリエーションを
示す斜視図である。
【図12】実施例に係る手摺の第6のバリエーションを
示す斜視図である。
【符号の説明】
1 手摺、2 直管部材、3 エンドキャップ、3b
接合部、5 エルボ継手、5b 接合部、6 自在継
手、7 雄継手片、8 雌継手片、9 連結ピン、22
廻止め部、24 廻止め受部、26 貫通孔、28
ガイド孔

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒形の直管部材と、筒形の接合部を有す
    る役物部材とを差込み形式で連結して成る手摺におい
    て、前記直管部材と前記役物部材の接合部とのいずれか
    一方の内周面に、軸方向に延びる廻止め部を一体に形成
    すると共に、他方の外周面に、軸方向に延び前記廻止め
    部に係合する廻止め受部を一体に形成したことを特徴と
    する手摺。
  2. 【請求項2】 前記直管部材が、内周面に廻止め部を形
    成した押出し材で構成されていることを特徴とする請求
    項1に記載の手摺。
  3. 【請求項3】 一方の直管部材に接合される第1継手片
    と、他方の直管部材に接合される第2継手片と、当該第
    1継手片および当該第2継手片を相互に回動自在に連結
    する連結ピンとを備え、前記第1継手片および前記第2
    継手片は、前記連結ピンを中心として、相互の軸線が同
    一直線上に位置する直線位置と相互の軸線が所望の角度
    をもって交差する屈曲位置との間で、相互に回動自在に
    構成されていることを特徴とする手摺用継手部材。
  4. 【請求項4】 前記第1継手片および前記第2継手片に
    は、前記連結ピンが貫通する貫通孔がそれぞれ形成され
    ており、当該第1継手片および当該第2継手片のいずれ
    か一方の前記貫通孔が、軸線方向に延びる長孔であるこ
    とを特徴とする請求項3に記載の手摺用継手部材。
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