JP5891185B2 - 連結装置及びそれを使用した物干し器 - Google Patents

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Description

本発明は、ある部材を別の部材に回転自在な状態で連結する連結装置及びそれを使用した布団や洗濯物等の物干し器に関する。
従来の布団干し器等の物干し器として特許文献1に示すものが知られている。特許文献1に示すものは、その図1に端的に示されるように、パイプ材をコの字形に形成した複数個の干し枠(鉛直枠1)と、各干し枠の上下の一端を回転自在に支持する支柱部材(連結枠2)とを備えており、布団を干す時は、各干し枠を扇状に広げて、その上側パイプ部(水平直線状上辺部7)に布団を掛けて干し、不使用時には、各干し枠をたたんで全体をコンパクトにすることができるようになっている。
従来の布団干し器には、特許文献1に示すもののほか、特許文献2に示すとおり、扇状ではなくコの字状に広げることができるものなど、展開形式や展開態様について様々なものが存在している。
実開平6−79488号公報 特開平9−75593号公報
一般に、布団干し器等の物干し器は、購入時には分解された状態で梱包されており、これを購入した消費者が自宅等において組み立てて使用するようになっている。
しかし、従来の布団干し器等の物干し器は、その組立、特に回転自在性が要求される連結部の組立が必ずしも簡単ではなかった。
例えば、特許文献2に示すものでは、回転自在な連結部において、ねじ43と凹溝44との係合によって抜け止めを図っているため、その組立及び分解にドライバーが必要となり、高齢者や非力な人にとって必ずしも簡便な構造とは言い難かった。
特に、ねじ孔と凹溝44との位置合わせをしなければならないため、細かな作業が必要となり、視力に自信のない者にとっては、それ自体、煩雑な作業であった。
本発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、回転自在性が要求される連結部において、部材同士を確実に連結するとともに、簡単に着脱することができる連結装置及びそれを使用した物干し器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明は、以下のように構成したことを特徴とする。
すなわち、本発明は、第1の部材と第2の部材とを抜け止め状態でかつ回転自在な状態で連結する連結装置であって、
前記第1の部材に設けられ、外周面に第1の環状凹部(5e)を有する支持軸部(5)と、
前記第2の部材に設けられ、前記支持軸部(5)に着脱自在かつ回転自在に外嵌されるとともに、外周面に開口窓(21e)を備えた筒状部材(21)と、
前記筒状部材(21)に揺動自在に設けられ、前記筒状部材(21)を前記支持軸部(5)に抜け止め状態でかつ回転可能な状態に保持するロック位置(X)と該筒状部材(21)の抜き取りを許容するアンロック位置(Y)とに切り換え可能なロックレバー(22)と、を備えており、
前記ロックレバー(22)は、前記開口窓(21e)を通して前記支持軸部(5)と当接することにより該ロックレバー(22)の揺動に摩擦抵抗を付与するカム部(22c)と、前記ロックレバー(22)をロック位置(X)にしたときに前記開口窓(21e)を通して前記第1の環状凹部(5e)内に挿入されることにより前記筒状部材(21)を前記支持軸部(5)に抜け止め状態に保持する抜け止め突起(22e)と、を備えており、
前記ロックレバー(22)をアンロック位置(Y)からロック位置(X)に揺動させたときに、前記カム部(22c)の頂部(22d)は、前記支持軸部(5)の軸心(O)と前記ロックレバー(22)の揺動中心(O’)とを結ぶ線(L)を越えて揺動するようになっている、ことを特徴とする。
本発明は、かかる構成の結果、ロックレバー(22)をロック位置(X)とアンロック位置(Y)との間で切り換え操作するだけで支持軸部(5)と筒状部材(21)とを着脱することができるため、第1の部材と第2の部材とを容易に組立又は分解することができる。
また、本発明は、ロックレバー(22)がロック位置(X)にあるときには、ロックレバー(22)に設けられた抜け止め突起(22e)が筒状部材(21)の開口窓(21e)を通して支持軸部(5)に設けられた第1の環状凹部(5e)内に挿入されることにより筒状部材(21)を支持軸部(5)に抜け止め状態に保持することができる。これにより、第1の部材と第2の部材とを強固に連結することができる。
さらに、本発明は、ロックレバー(22)をアンロック位置(Y)からロック位置(X)に揺動させたときにカム部(22c)の頂部(22d)が支持軸部(5)の軸心(O)とロックレバー(22)の揺動中心(O’)とを結ぶ線(L)を越えて揺動するようになっているため、ロックレバー(22)がロック位置(X)にあるときに付与される摩擦抵抗は、ロックレバー(22)がロック位置(X)からアンロック位置(Y)へと至る過程でカム部(22c)の頂部(22d)が上記の線(L)を通過する際に付与される摩擦抵抗より小さくなっている。このため、ロックレバー(22)が不用意にロック位置(X)からアンロック位置(Y)に切り換わることを防止できるとともに、ロックレバー(22)がロック位置(X)にあるときに、筒状部材(21)を支持軸部(5)に抜け止め状態でかつ回転可能な状態に保持することができる。
本発明は、その好ましい実施態様の一つとして、以下のように構成することができる。
すなわち、前記支持軸部(5)の外周面には前記第1の環状凹部(5e)を内部に有する第2の環状凹部(5a)が設けられており、前記ロックレバー(22)を揺動させたときに、前記ロックレバー(22)のカム部(22c)はこの第2の環状凹部(5a)内に進入するようになっている。
また、本発明は、その好ましい実施態様の一つとして、前記第1の環状凹部(5e)を、並列した2列の環状凸部(5d)の間に形成される凹部として構成することができる。これにより、ロックレバー(22)を揺動させたときにカム部(22c)と当接する部分が環状凸部(5d)の頂部となり、接触面積を小さくできるとともに、接触の際に弾性変形し易くできるので、無理な力が作用することを防止することができる。
また、本発明は、その好ましい実施態様の一つとして、以下のように構成することができる。
すなわち、前記第2の部材はパイプ状部材であって、該パイプ状部材は前記支持軸部(5)の軸心方向と直交する方向に延伸する態様で前記筒状部材(21)に取り付けられるように構成することができる。
さらに、本発明の連結装置は、その好ましい実施態様の一つとして、布団干し器等の物干し器に使用することができる。
すなわち、本発明の連結装置を使用した物干し器は、
パイプ状部材によって略コの字形に形成された干し枠(2)と、該干し枠(2)の上下の端部を回転自在に支持する支柱部材(3)とを備えており、
前記第1の部材は前記支柱部材(3)であり、前記支持軸部(5)は前記支柱部材(3)の上部に設けられており、前記第2の部材は前記干し枠(2)の上側パイプ部(2a)である、ことを特徴とする。
また、本発明の連結装置を使用した物干し器は、
パイプ状部材によって略コの字形に形成された干し枠(2)と、該干し枠(2)の上下の端部を回転自在に支持する支柱部材(3)とを備えており、
前記第1の部材は前記支柱部材(3)であり、前記支持軸部(5)は前記支柱部材(3)の下部に設けられており、前記第2の部材は前記干し枠(2)の下側パイプ部(2b)である、ことを特徴とする。
かかる構成により、本発明の連結装置を使用した物干し器は、回転連結部であっても、ロックレバーの切り換え操作により簡単に組立又は分解することができる。
本発明は、以上のとおり構成したことから、組立及び分解が簡単でありながら、組み立て状態においては2つの部材を確実に連結するとともに両者の相対回転を確保することができるため、極めて利便性が高い。
本発明の実施形態に係る布団干し器の正面図。 本発明の実施形態に係る布団干し器の平面図。 図3(A)は本発明の実施形態に係る布団干し器の要部拡大図、図3(B)は図3(A)におけるIII-III線矢視断面図。 上側支持体の正面図。 図5(A)は筒状部材の正面図、図5(B)は筒状部材の右側面図。 図6(A)はロックレバーの平面図、図6(B)はロックレバーの左側面図。 図3におけるVII-VII線矢視断面図。 図7においてロックレバーをアンロック位置にした状態の図。 図7の状態から左右の干し枠を90°回転させた状態の図。 ロックレバーの動作状況を示す概略図。 ロックレバーの動作状況を示す概略図。 ロックレバーの動作状況を示す概略図。 下側支持体の正面図。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
図1〜図13に示す実施形態は、本発明を布団干し器に適用した一例を示す。図1はその正面図、図2はその平面図である。
図1及び2に示すとおり、本実施形態に係る布団干し器1は、コの字形に形成された左右の干し枠2と、各干し枠2の上下の各端部を回転自在に支持する支柱部材3とを備えている。本実施形態では、左右の干し枠2は同じ構成を有するため、以下では、専ら図1における左側(図面に向かって左側)の干し枠2について説明する。
干し枠2の骨格部分は、直線状に延びる3本の金属製パイプ材を組み付けて構成されている。具体的には、干し枠2は、水平方向に延びる上側パイプ部2aと、この上側パイプ部2aと平行となるように水平方向に延びる下側パイプ部2bと、これら上側パイプ部2a及び下側パイプ部2bの外方端(図1における左端)を連結する鉛直パイプ部2cと、上側パイプ部2aと鉛直パイプ部2cとを接合する上側ジョイント2dと、下側パイプ部2bと鉛直パイプ部2cとを接合する下側ジョイント2eとを有している。
さらに、干し枠2の上側パイプ部2aの外方端には、補助ロッド2fが出没自在となるように設けられている。この補助ロッド2fは、特に大きなサイズの布団を干すなどの場合に伸長させて使用するものである。
なお、本実施形態では干し枠2が2つしか設けられていないが、2つに限らず、必要に応じて2つを超える数の干し枠2を設けてもよい。また、本実施形態では、各干し枠2を複数の直線状パイプ材をジョイント2d・2eで接合して構成したが、ジョイント2d・2eを使用せず、一本の長尺状の金属製パイプ材を曲げ加工して干し枠2全体を一体に構成してもよい。
支柱部材3は、一本の金属製パイプ材からなる支柱パイプ部3cと、その上下両端に設けられた合成樹脂製の上側支持体3a及び下側支持体3bとを備えている。
なお、本実施形態では、支柱パイプ部3cを一本のパイプ材で構成したが、複数のパイプ材を互いに平行に立設して構成してもよい。
上側支持体3aは、図4に示すとおり、基台部4と、基台部4の両端に立設された2本の支持軸部5とを備えている。本実施形態では、基台部4及び支持軸部5はともに合成樹脂材料から一体に形成されている。
基台部4の下面には、その略中央にパイプ挿入孔6が形成されており、このパイプ挿入孔6に支柱パイプ部3cの上端が挿入された上、ねじ7(図3(A)及び(B)参照)で締付けて固定されるようになっている。
各支持軸部5の外周面には、その長手方向中央部に環状凹部5aが形成されている。この環状凹部5aは、支持軸部5に小径部5bを設けることにより大径部5cの外周面よりも凹入する凹部として構成されている。この環状凹部5aが本発明の「第2の環状凹部」に相当する。
小径部5bの外周面には2列の並列した環状山部5dが形成されている。本実施形態では、その断面形状(横断面形状)が先細り状の山形に形成されているため「環状山部」と名付けられているが、必ずしも山形に形成されている必要はなく、凸状であればよい。また、本実施形態における環状山部5dは周方向に連続する「凸条」として形成されているが、必ずしも周方向に連続している必要はなく、若干の切れ目をあけてとびとびに(不連続に)形成されていてもよい。この環状山部5dが本発明の「環状凸部」に相当する。
この2列の環状山部5dの間には環状凹部5eが形成されることになるが、この環状凹部5eが本発明の「第1の環状凹部」に対応する。
なお、本実施形態では、各環状山部5dの高さが第2の環状凹部5aの深さよりも小さくなるようになっており(図10(B)参照)、これによって各環状山部5dが第2の環状凹部5a内に収まるようになっている。つまり、各環状山部5dの頂部が大径部5cの外周面を越えて外方に飛び出ないようになっている。
下側支持体3bは、図13に示すとおり、基台部14と、基台部14の両端に立設された2本の支持軸部5と、基台部14の上面の略中央に設けられた円筒状のパイプ支持部16とを有する。本実施形態では、下側支持体3bの各支持軸部5は上側支持体3aの各支持軸部5と同様の構成を有するため、対応する各部には同じ符号を付している。但し、両者は細部に至るまで完全に同一である必要はない。
本実施形態では、基台部14、支持軸部5及びパイプ支持部16はともに合成樹脂材料から一体に形成されている。
パイプ支持部16にはパイプ挿入孔17が形成されており、このパイプ挿入孔17に支柱パイプ部3cの下端が挿入された上、図示しないねじで締付けて固定される。符号18はこのねじが挿入されるねじ孔である。
なお、下側支持体3bの各支持軸部5の具体的構成は上側支持体3aの各支持軸部5の構成と同様であるため、説明を省略する。
図3は、各部材を組み付けた状態における上側支持体3a周辺の要部拡大図である。この図3は、本発明に係る連結装置20の一例を示している。
以下、この点について説明する。
この連結装置20は、上側支持体3aの支持軸部5に着脱自在かつ回転自在に外嵌された筒状部材21を有している。
なお、本実施形態では、上側支持体3aの各支持軸部5に装着される筒状部材21及び下側支持体3bの各支持軸部5に装着される筒状部材21は略同様の構成を有しているため、以下では、上側支持体3aの一方の支持軸部5に装着される筒状部材21についてのみ説明する。
この筒状部材21は、図5に示すとおり、鉛直方向に延びる受入孔21aを有しており、この受入孔21a内に支持軸部5が着脱自在かつ回転自在となるように内嵌されるようになっている。筒状部材21は、支持軸部5と同様に合成樹脂材料で形成されている。
また、筒状部材21は、その側部に水平方向に延びるパイプ挿入孔21bを有しており、このパイプ挿入孔21bに干し枠2の上側パイプ部2aの一端が挿入された上、図示しないねじで締付けて固定されるようになっている。符号21cは、このねじが挿入されるねじ孔である。これにより、筒状部材は、干し枠2の上側パイプ部2aと一体化される。
筒状部材21には、図5に示すとおり、開口窓21eが形成されている。この開口窓21eは、筒状部材21を支持軸部5に取り付けた状態で見て、前記2列の環状山部5dに対応するような位置に開口されている。言い換えれば、この開口窓21eを通して支持軸部5を見た場合に、少なくとも第1の環状凹部5e及び2列の環状山部5dの頂部が露出して見えるようになっている。
また、図3(B)に示すとおり、筒状部材21には、開口窓21eを覆うように、ロックレバー22が揺動自在に設けられている。
ロックレバー22は、筒状部材21を支持軸部5に抜け止め状態に保持するロック位置Xと、筒状部材21の抜き取りを許容するアンロック位置Yとに切り換えるためのものであり、その具体的な構成は以下のとおりである。
すなわち、図6に示すとおり、ロックレバー22は、把持部22aと軸孔22bとカム部22cとを有しており、この軸孔22bに挿通される軸部材23(図7参照)によって筒状部材21に揺動自在となるように取り付けられている。本実施形態では、ロックレバー22は、支持軸部5や筒状部材21と同様に合成樹脂材料で形成されている。
カム部22cは、ロックレバー22をアンロック位置Yからロック位置Xに回動させる過程で開口窓21eを通して支持軸部5と当接することにより(具体的には支持軸部5における環状山部5dの頂部と当接することにより)ロックレバー22の揺動に摩擦抵抗を付与するものである。この摩擦抵抗は、ロックレバー22がロック位置Xにある状態においても付与することができ、それを付与するか否か、また、付与するとしてもどの程度付与するかによって、ロックレバーがロック位置Xにあるときに筒状部材21の支持軸部5周りの回動に対する回動抵抗として機能させることができる。
なお、このカム部22cと第2の環状凹部5aとの位置関係についていえば、このカム部22cは、ロックレバー22がアンロック位置Yからロック位置Xへと揺動する過程で第2の環状凹部5a内に進入し、両環状山部5dの頂部と当接するようになっている。但し、必ずしもこのように構成しなければならないわけではない。
ロックレバー22には、図6及び図10〜12に示すとおり、抜け止め突起22eが形成されている。この抜け止め突起22eは、カム部22cの頂部22dから周方向において少しずれた位置に設けられており、筒状部材21を支持軸部5に外嵌した状態でロックレバー22を揺動させたときに、前記2列の環状山部5dの間の環状凹部5e(第1の環状凹部5e)内に挿入されるような寸法及び位置関係になっている。そして、抜け止め突起22eが第1の環状凹部5e内に挿入されることにより、支持軸部5の軸心方向に対する筒状部材21の移動が規制され、筒状部材21は支持軸部5に抜け止め状態に保持されるようになっている。この状態がロック位置Xに対応する。
他方、ロックレバー22を揺動させて、図8に示すような状態に切り換えると、抜け止め突起22eが第1の環状凹部5eから抜け出て、支持軸部5の軸心方向に対する筒状部材21の移動が自由になる。これにより筒状部材21を支持軸部5から取り外すことができる。この状態がアンロック位置Yに対応する。
なお、ロックレバー22がアンロック位置Yにある状態では、カム部22cも支持軸部5と当接していないため、筒状部材21の支持軸部5周りの回動も全くのフリーとなる。
本実施形態では、ロックレバー22がロック位置Xにあるときに、すなわち、抜け止め突起22eが第1の環状凹部5eに挿入されているときに、抜け止め突起22eが両環状山部5dの内側面(内側の傾斜面)を押圧するようになっている(図12(B)参照。なお、図12(B)ではこの点を強調するために両環状山部5dの内側面と抜け止め突起22eの角部とを一部オーバーラップさせて示してある。図10(A)及び図12(A)におけるカム部22cと環状山部5dの頂部との当接関係の図示においても同様である)。この結果、ロックレバー22がロック位置Xにある状態では、ロックレバー22の揺動及び筒状部材21の回動に摩擦抵抗が付与されることになり、ロックレバー22をロック位置Xで保持できるとともに筒状部材21をその回動位置で一定程度保持できることになる(筒状部材21の回動が全くフリーにはならない)。
但し、必ずしもこのように構成しなければならないわけではなく、上記のように構成するかどうかは任意である。例えば、上記のように構成することに代えて、ロックレバー22がロック位置Xにあるときにカム部22cが支持軸部5(例えば支持軸部5における環状山部5dの頂部)を押圧するように構成すれば、上記と略同様の効果を得ることができる。また、上記両方の構成を同時に設けることも可能である。さらに、多少のガタを許容するのであれば、ロックレバー22がロック位置Xにあるときには筒状部材21の回動に摩擦抵抗を付与しないという構成を採用することも可能である。いずれにしても、用途や必要性に応じて適宜構成することができる。
本実施形態では、ロックレバー22がロック位置Xにある状態では、カム部22cの頂部22dは、図11に示すように、支持軸部5の軸心Oとロックレバー22の揺動中心O’とを結ぶ線Lを越えて反対側(ロックレバー22がアンロック位置Yにあるときのカム部22cの頂部22dの位置とは反対側)に位置するようになっている。そのように構成する理由を図11に基づいて説明すると以下のとおりである。
まず、図11において、点Pは上記の線Lをロックレバー22の揺動中心O’とは反対側に延長した延長線が支持軸部5の大径部5cの外周と交わる点、点Qはカム部22cの頂部22dが揺動して上記の線L上にきたときの同頂部22dの位置(言い換えればカム部22cの頂部22dの揺動軌跡と線Lとの交点)、mはロックレバー22がロック位置Xにあるときのカム部22cの頂部22dの位置と点Pとを結ぶ線の長さ、nは点Pと点Qの距離である。
この場合において、ロックレバー22がロック位置Xにあるときにカム部22cの頂部22dが支持軸部5の軸心Oとロックレバー22の揺動中心O’とを結ぶ線Lを越えて反対側に位置するようになっているとすると、m>nとなるので、ロックレバー22がロック位置Xからアンロック位置Yに切り換わるにはm−nの長さ分だけ支持軸部5(環状山部5d)を弾性変形させる必要があり、その分外力が必要となる。言い換えれば、それだけの大きさの外力が作用しない限り、ロックレバー22はロック位置Xに保持されることになり、ロック位置Xからアンロック位置Yに不用意に切り換わるのを防止することができる。
これが上記のように構成する理由である。
以上のとおり構成された本実施形態に係る布団干し器1を組み立てる場合は、予め干し枠2を組み立てた上、その上側パイプ部2a及び下側パイプ部2bの端部にそれぞれ筒状部材21を取り付けておく。そして、各筒状部材21のロックレバー22をアンロック位置Yにした状態で、上側の筒状部材21を支柱部材3の上側支持体3aの支持軸部5に外嵌してロックレバー22をロック位置Xに切り換えるとともに、下側の筒状部材21を支柱部材3の下側支持体3bの支持軸部5に外嵌してロックレバー22をロック位置Xに切り換える。これにより抜け止め突起22eが2列の環状山部5dの間の第1の環状凹部5e内に挿入されることになるため、各筒状部材21は軸心方向の移動が規制され、各支持体3a・3bの支持軸部5に抜け止め状態に保持される。この結果、干し枠2の上側パイプ部2a及び下側パイプ部2bと支柱部材3とがそれぞれ連結されることになる。
干し枠2の開き具合を調整したい場合は、ロックレバー22をロック位置Xにしたまま若干の抵抗に逆らって上下の筒状部材21を回動させてもよいし、あるいは、各筒状部材21のロックレバー22をいずれもアンロック位置Yにすれば干し枠2を自由に回動させることができるので、ロックレバー22をアンロック位置Yにした状態で干し枠2を所望の開き角度に調整した上、ロックレバー22をロック位置Xに切り換えるようにしてもよい。これにより、干し枠2をその開き角度で保持することができる。なお、図2には各干し枠2を約90°回動させた場合のみが示されているが、これは干し枠2の回動範囲が90°の範囲に限られる趣旨ではない。本実施形態では、各干し枠2を互いに干渉しない範囲で自由に回動させることができる。
さらに、干し枠2を支柱部材3から取り外す場合も同様にロックレバー22を切り換え操作するだけで簡単に行うことができる。
以上のとおり、本実施形態の布団干し器1では、ロックレバー22を切り換え操作するだけで筒状部材21を支持軸部5に着脱することができるので、回転自在性が要求される連結部の組立及び分解を簡単に行うことができる。
また、干し枠2の開き具合の調整も、ロックレバー22をロック位置Xにした状態のまま、あるいは、ロックレバー22をアンロック位置Yに切り換えることにより、簡単に行うことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態では本発明を布団干し器に適用した例を示したが、本発明に係る連結装置は布団干し器以外の物干し器にも適用することができる。
また、本発明に係る連結装置は、物干し器に限らず、広くヒンジ装置として使用することができる。
1 布団干し器(物干し器)
2 干し枠
2a 上側パイプ部
2b 下側パイプ部
3 支柱部材
5 支持軸部
5a 第2の環状凹部
5d 環状山部(環状凸部)
5e 第1の環状凹部
20 連結装置
21 筒状部材
21e 開口窓
22 ロックレバー
22c カム部
22d カム部の頂部
22e 抜け止め突起
X ロック位置
Y アンロック位置
O 支持軸部の軸心
O’ ロックレバーの揺動中心
L 支持軸部の軸心とロックレバーの揺動中心とを結ぶ線

Claims (6)

  1. 第1の部材と第2の部材とを抜け止め状態でかつ回転自在な状態で連結する連結装置であって、
    前記第1の部材に設けられ、外周面に第1の環状凹部(5e)を有する支持軸部(5)と、
    前記第2の部材に設けられ、前記支持軸部(5)に着脱自在かつ回転自在に外嵌されるとともに、外周面に開口窓(21e)を備えた筒状部材(21)と、
    前記筒状部材(21)に揺動自在に設けられ、前記筒状部材(21)を前記支持軸部(5)に抜け止め状態でかつ回転可能な状態に保持するロック位置(X)と該筒状部材(21)の抜き取りを許容するアンロック位置(Y)とに切り換え可能なロックレバー(22)と、を備えており、
    前記ロックレバー(22)は、前記開口窓(21e)を通して前記支持軸部(5)と当接することにより該ロックレバー(22)の揺動に摩擦抵抗を付与するカム部(22c)と、前記ロックレバー(22)をロック位置(X)にしたときに前記開口窓(21e)を通して前記第1の環状凹部(5e)内に挿入されることにより前記筒状部材(21)を前記支持軸部(5)に抜け止め状態に保持する抜け止め突起(22e)と、を備えており、
    前記ロックレバー(22)をアンロック位置(Y)からロック位置(X)に揺動させたときに、前記カム部(22c)の頂部(22d)は、前記支持軸部(5)の軸心(O)と前記ロックレバー(22)の揺動中心(O’)とを結ぶ線(L)を越えて揺動するようになっている、ことを特徴とする連結装置。
  2. 請求項1に記載の連結装置において、
    前記支持軸部(5)の外周面には前記第1の環状凹部(5e)を内部に有する第2の環状凹部(5a)が設けられており、前記ロックレバー(22)を揺動させたときに、前記ロックレバー(22)のカム部(22c)はこの第2の環状凹部(5a)内に進入するようになっている、ことを特徴とする連結装置。
  3. 請求項1又は2に記載の連結装置において、
    前記第1の環状凹部(5e)は、並列した2列の環状凸部(5d)の間に形成される凹部として構成されている、ことを特徴とする連結装置。
  4. 請求項1ないし3のいずれか1項に記載の連結装置において、
    前記第2の部材はパイプ状部材であって、該パイプ状部材は前記支持軸部(5)の軸心方向と直交する方向に延伸する態様で前記筒状部材(21)に取り付けられるようになっている、ことを特徴とする連結装置。
  5. 請求項4に記載の連結装置を使用した物干し器であって、
    パイプ状部材によって略コの字形に形成された干し枠(2)と、該干し枠(2)の上下の端部を回転自在に支持する支柱部材(3)とを備えており、
    前記第1の部材は前記支柱部材(3)であり、前記支持軸部(5)は前記支柱部材(3)の上部に設けられており、前記第2の部材は前記干し枠(2)の上側パイプ部(2a)である、ことを特徴とする物干し器。
  6. 請求項4に記載の連結装置を使用した物干し器であって、
    パイプ状部材によって略コの字形に形成された干し枠(2)と、該干し枠(2)の上下の端部を回転自在に支持する支柱部材(3)とを備えており、
    前記第1の部材は前記支柱部材(3)であり、前記支持軸部(5)は前記支柱部材(3)の下部に設けられており、前記第2の部材は前記干し枠(2)の下側パイプ部(2b)である、ことを特徴とする物干し器。
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