JP2003232105A - 梁補強金具およびこれを用いた梁貫通孔補強構造 - Google Patents
梁補強金具およびこれを用いた梁貫通孔補強構造Info
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Abstract
けの自由度を高めるとともに大きさの異なる貫通孔に対
しても材料の無駄を省きつつ必要な強度まで補強するこ
とができる梁補強金具を提供する。 【解決手段】 梁補強金具1は、H形鋼からなる梁2に
形成された内径Rの貫通孔3に嵌入され、貫通孔3の周
縁部に外周部4を溶接することによって固定されるリン
グ状の補強部材である。梁補強金具1の外径d1は、貫
通孔3の内部に形成された内径Rの円形の空間部6に嵌
入可能な大きさであり、その軸方向の長さAは、梁2の
ウェブ部2wの厚みt1より厚く形成されている。ま
た、梁補強金具1の内径d2は、その内側に配管5など
を挿通可能な大きさであって、梁2の梁成Hの0.8倍
以下に形成されている。
Description
構成する梁に形成された貫通孔に固定され当該梁を補強
する梁補強金具およびこれを用いた梁貫通孔補強構造に
関する。
て多数使用されている。このような建築構造物において
は、その内部に設けられている配管や配線を通過させる
ため、梁のウェブ部に1または2以上の貫通孔を形成す
ることがある。この場合、梁の強度低下を防止する手段
として、貫通孔に取り付ける補強用のスリーブ部材(例
えば、特許文献1参照。)や補強プレート(例えば、特
許文献2参照。)などがある。
通スリーブ83が記載されている。この梁貫通スリーブ
83は、スリーブ本体80と、このスリーブ本体80の
外周部に位置するフランジ81とを、梁82に溶接可能
な材料で一体成形されたものであり、スリーブ本体80
の肉厚は、少なくともその内周面側が、スリーブ本体8
0の両端からスリーブ本体80とフランジ81との交接
部に向かって徐々に厚くなるように形成されている。こ
のような構成とすることにより、配管84を斜め方向か
ら挿通しても梁貫通スリーブ83の端部に接触して配管
84が損傷することがなくなるという効果がある。
ェブ部の両面に、平板状の開口プレートを高力ボルト止
めによって接合することを特徴とする貫通孔補強構造が
記載されている。これによって、鉄骨加工工数の少ない
合理的経済的な梁貫通孔の補強が可能となる。
頁、第1図)
頁、第1図)
献1に記載されている梁貫通スリーブ83は、梁82の
フランジ部85の幅より少し短い筒状の部材であるた
め、肉厚の調整によって形成できる内径の変化量にも限
界があり、梁貫通スリーブ83の挿通角度にも限界があ
る。このため、さらに配管84の取付けの自由度が高い
補強部材が求められている。
補強構造は、2枚の開口プレートを必要とするため部品
点数が多くなり、梁のウェブ部の両面に配置される2枚
の開口プレートをボルトで締結する際の位置決めが困難
であるなどの問題がある。
されるように、建築構造物の設備機能の複雑化が進み、
さらに設計対象である建築物が将来的にも建築計画上お
よび建築設備上、十分に機能するように配慮する必要が
ある。このため、建築構造物内部の各種配管、配線類は
柱梁接合構造において柱、言い換えれば、梁の接合端部
に接近した領域に集約することが望ましいため、前記貫
通孔も柱梁接合構造の柱に近い位置に形成したいという
要請がある。
性化領域と呼ばれ、大地震時において地震エネルギを吸
収して大変形する部位であり、このような領域に貫通孔
を設置すると柱梁接合構造の著しい強度低下を招き、そ
れを補うことのできる補強手段もないので、一般に、塑
性化領域における貫通孔の設置は避けられている。した
がって、配管や配線の面からは不都合な場所である、柱
から離れた部位、即ち梁の塑性化領域から離れた部位に
貫通孔を形成せざるを得ないのが実状である。
は、梁に開設された貫通孔に対する配管の取り付けの自
由度を高めるとともに大きさの異なる貫通孔に対しても
材料の無駄を省きつつ必要な強度まで補強することがで
き、柱梁接合部に近い塑性化領域における貫通孔設置を
可能とする梁補強金具と、前記梁補強金具を用いた梁貫
通孔補強構造とを提供することにある。
め、本発明の梁補強金具は、梁に形成された貫通孔の周
縁部に外周部が溶接固定されるリング状の梁補強金具で
あって、その軸方向の長さを、半径方向の肉厚の0.5
倍〜10.0倍としたものである。
生じる応力は、ウェブ部から貫通孔の中心軸に沿って離
れるに従って徐々に小さくなるため、所定以上の軸方向
長さは材料の無駄になる。そこで、梁補強金具の形状を
リング状とし、その軸方向の長さを半径方向の肉厚の
0.5倍〜10.0倍(より好ましくは0.5倍〜5.
0倍)に規制することによって、大きさの異なる貫通孔
に対しても材料の無駄を省きつつ必要な強度まで補強す
ることができ、また、梁の貫通孔に対して配管を斜めか
ら挿通しても梁補強金具に当接することがなくなり、配
管の取り付けの自由度が高まる。
の0.5倍〜10.0倍に設定したのは、0.5倍より
小さくすると強度が不十分になり、また、10.0倍よ
り大きくすると軸方向長さの増大の割には梁補強金具の
強度が大きくならず、材料の無駄が大きくなるからであ
る。
形成された貫通孔の内部に形成された空間部の体積の
1.0倍〜3.0倍にすることも可能である。ここで、
空間部の体積は、貫通孔の開口面積にウェブ部の厚みを
乗じることにより求めることができる。
1.0倍〜3.0倍にしたのは、1.0倍より小さい
と、貫通孔が形成されていない梁(以下「無孔梁」とい
う。)より強度が小さくなり、また、3.0倍より大き
いと梁の無孔部より強度が大きくなるので品質過剰にな
り、また、重量が大きくなり過ぎるからである。このよ
うな構成とすることによって、大きさが異なる貫通孔に
対して所定の強度で補強が行われる。
ジ部を外周部の軸方向の片面側に形成することも可能で
ある。梁補強金具は、貫通孔の軸方向の片方の面側から
嵌入されて取り付けられるが、このとき、梁補強金具の
フランジ部が、貫通孔周囲の梁ウェブ部に当接するまで
嵌入することにより軸方向の位置決めを正確に行うこと
ができる。
かって徐々に縮径させることも可能である。かかる構成
によって、梁補強金具を貫通孔に嵌入させる作業が容易
化されて作業時間が短縮される。
ジ部外周までの長さを、前記外周部の最小外径の半分以
下とし、フランジ部の軸方向の長さを、当該梁補強金具
の軸方向の長さの半分以下とすることが望ましい。この
ような構成を有する梁補強金具を、梁の貫通孔に溶接接
合すると、その優れた補強作用により、貫通孔が形成さ
れていない梁、いわゆる無孔梁と同等の強度が得られる
ので、柱梁接合部に近い塑性化領域における貫通孔設置
が可能となる。
8倍以下とすることが望ましい。ここで、梁成とは、梁
の重力方向の寸法、例えば、H形鋼を用いた梁であれば
片方のフランジ部表面から他方のフランジ部表面までの
寸法をいう。
可能な貫通孔の内径は梁成の0.5倍程度が上限であっ
たので、配管、配線が多いときは複数の貫通孔を設ける
必要があったが、梁補強金具の内径を梁成の0.8倍以
下とすることにより、梁の強度低下を招くことなく、配
管・配線用の孔のサイズを梁成の0.8倍までサイズア
ップすることが可能となるため、複数の貫通孔を設ける
必要がなくなり、工数低減を図ることができる。なお、
梁補強金具の内径が梁成の0.8倍を超えると、梁補強
機能が低下するため、0.8倍以下が好適である。
位置決め突起部を外周部に形成することも可能である。
このような構成とすることにより、貫通孔と梁補強金具
の形状の誤差を吸収して中心位置を合わせることができ
る。
接合構造を構成する梁に形成された貫通孔の周縁部に、
前述したいずれかの梁補強金具の外周部を溶接固定して
形成したものであって、柱と梁との接合部から梁補強金
具の軸心までの距離を梁成の2倍以下としたことを特徴
とする。
造物内部の各種配管、配線類を通すために梁に形成され
る貫通孔を、柱梁接合構造の柱に接近した位置に配置す
ることができるようになるため、配管、配線の集約化を
図ることが可能となり建築物の設計上好都合であり、配
管・配線の施工性も大幅に向上する。
て説明する。 (第1実施形態)図1(a)は本発明の第1実施形態で
ある梁補強金具の使用状態を示す側断面図であり、
(b)は前記梁補強金具が取り付けられる梁の貫通孔を
示す側断面図であり、図2は前記梁補強金具の使用状態
を示す斜視図である。
ばH形鋼からなる梁2に形成された内径Rの大きさの円
形の貫通孔3に嵌入され、貫通孔3の周縁部に外周部4
が溶接固定されるリング状の補強部材である。梁補強金
具1の外径d1は、貫通孔3の内部に形成された内径R
の円形の空間部6に嵌入可能な大きさであり、その軸方
向長さAは、梁2のウェブ部2wの厚みt1より厚く形
成されている。また、梁補強金具1の内径d2は、その
内側に配管5を挿通可能な大きさであって、梁2の重力
方向の高さである梁成Hの0.8倍以下に形成してい
る。
部6の体積V1は、 V1=R2×π×t1×1/4 によって求めることができ、梁補強金具1の体積V2
は、 V2=(d12−d22)×π×A×1/4 によって求めることができる。本実施形態においては、
梁補強金具1の体積V2を空間部6の体積V1の1.0
倍〜3.0倍に設定している。かかる構成によって、貫
通孔3が形成された梁2の強度を無孔梁と同等にするこ
とができる。
方向の長さを長くしても強度への影響が少ないことを考
慮し、軸方向の長さAを、半径方向の肉厚B(但しB=
(d1−d2)/2)の0.5倍〜10.0倍(より好
ましくは0.5倍〜5.0倍)に設定している。かかる
構成によって、空間部6の体積V1と梁補強金具1の体
積V2との体積比率の設定を変えずに必要な強度を確保
できるとともに梁補強金具1の軸方向の長さを短くする
ことができ、梁補強金具1の内部を通過する配管5の梁
2に対する挿通角度を大きくすることができるので、取
り付けの自由度を上げることができる。
は、外周部4の軸方向の両端部を、貫通孔3の周縁部に
表側および裏側からそれぞれ全周にわたって溶接するこ
とによって固定されている。梁補強金具1を溶接固定し
た後は、図2に示すように、その内部に配管5などを挿
通させることができる。
形態である梁補強金具の使用状態を示す側断面図であ
る。梁補強金具7は、前述した梁補強金具1の外周部4
の軸方向の片面側に、梁2に形成された貫通孔3より外
径が大きいフランジ部8を形成したものである。梁補強
金具7は、その外周部9を梁2のウェブ部2wの片面側
(図3の紙面左側)から貫通孔3へ嵌入し、フランジ部
8を梁2のウェブ部2wに当接した後、その外周部9
と、フランジ部8の外周部とをそれぞれ梁2のウェブ部
2wの表面側および裏面側にそれぞれ溶接することによ
って固定される。このようなフランジ部8を設けること
によって、軸方向の位置決めを設置用工具なしで確実に
行うことができる。
形態である梁補強金具を示す正面図であり、図5は図4
におけるX−X線断面図であり、図6は図4に示す梁補
強金具の使用状態を示す側断面図である。
においては、その外周部12の軸方向の片面側にフラン
ジ部13を設けるとともに、外周部12をその軸方向の
他面側(フランジ部13の無い面側)に向かって徐々に
縮径するテーパ形状としている。ここで、梁補強金具1
0の各部の寸法を図5に示すような符号で表すと、梁補
強金具10の体積V2は、 V2=(πT/3)×[(Q/2)2+{(Q/2)×
(d3/2)}+(d3/2)2]+(S/2)2πF
−(d2/2)2πA によって求めることができる。また、図6に示すように
梁2のウェブ部2wに形成された貫通孔3の空間部6
(図示せず)の体積V1は、図1(b)に基づいて算出
した場合と同様に、 V1=R2×π×t1×1/4 によって求めることができる。
溶接接合された梁補強金具10の体積V2を、空間部6
の体積V1の1.0〜3.0倍とし、梁補強金具10の
内径d2を梁2の梁成Hの0.8倍以下としている。さ
らに、梁補強金具10においては、外周部12の最小外
径部12aからフランジ部13の外周までの長さCを外
周部12の最小外径d3の半分以下(より好ましくは1
/4以下)とするとともに、フランジ部13の軸方向の
長さFを、梁補強金具10の軸方向の長さAの半分以下
としている。このような構成により、貫通孔3が形成さ
れた梁2の強度を無孔梁と同等にすることができる。
形成された貫通孔3と梁補強金具10との溶接部Wにお
いては、梁補強金具10の外周部12を貫通孔3の内縁
部3aまで溶け込み溶接することによって強固に固定さ
れている。また、梁補強金具10の外周部12をフラン
ジ部13の無い方の面側に向かって徐々に縮径する形状
としているため、梁補強金具10の外周部12を貫通孔
3へ嵌入させたとき、外周部12は貫通孔3の内縁部3
aに対して傾斜した状態となる結果、外周部12が溶接
開先として機能するため、溶接性が向上し、溶接不良の
発生を回避することができる。
形態である梁補強金具を示す正面図であり、図8は図7
におけるY−Y線断面図であり、図9は図7に示す梁補
強金具の使用状態を示す側断面図である。
においては、その外周部12の軸方向の片面側にフラン
ジ部13を設けるとともに、外周部12を軸方向の他面
側に向かって徐々に縮径するテーパ形状としている。ま
た、外周部12の120度おきの3カ所に、梁2の貫通
孔3の内縁部3aに直接当接する位置決め突起部11を
均等配置している。
とによって、梁2の貫通孔3の内縁部3aと梁補強金具
20の外周部12との間に形状的な誤差がある場合で
も、容易かつ正確に中心位置合わせを行なうことがで
き、これによって取り付け精度を向上させ品質向上を図
るとともに作業時間も短縮することができる。
い方の面側に向かって徐々に縮径する形状としているた
め、図9に示すように、梁補強金具20の外周部12を
貫通孔3へ嵌入させたとき、外周部12は貫通孔3の内
縁部3aに対して傾斜した状態となる結果、外周部12
が溶接開先として機能するため、溶接性が向上し、溶接
不良の発生を回避することができる。
部12の最小外径部12aからフランジ部13の外周ま
での長さCを外周部12の最小外径d3の半分以下(よ
り好ましくは1/4以下)とするとともに、フランジ部
13の軸方向の長さFを梁補強金具20の軸方向の長さ
Aの半分以下としている。また、梁補強金具20の内径
d2を、梁2の梁成Hの0.8倍以下としている。この
ような構成を有する梁補強金具20を、図9で示したよ
うに、梁2の貫通孔3に嵌入させ、外周部12と貫通孔
3の内縁部3aとを溶接接合すると優れた補強作用を発
揮し、貫通孔3が形成されていない無孔梁と同等の強度
が得られる。
などで示した梁補強金具10を用いて構築した梁貫通孔
補強構造について説明する。図10に示すように、垂直
な1本の柱14に対して水平な4本の梁2が4方向から
90度間隔で接合された柱梁接合構造が形成され、これ
らの梁2のうちの互いに直線をなすように配置された2
本の梁2に形成された貫通孔3に、梁補強金具10が図
6で示した状態で溶接接合されている。
は、柱14とそれぞれの梁2との接合部16から梁補強
金具10の軸心10cまでの距離17を梁2の梁成Hの
2倍以下としている。このように、梁補強金具10を用
いて補強することにより、貫通孔3を柱14に接近した
位置に配置することができるようになるため、配管、配
線の集約化を図ることが可能となって建築物の設計上好
都合であり、建築構造物を構築する際の各種配管、配線
類の施工性が大幅に向上する。
梁成Hの2倍の距離だけ離れた位置までの領域を塑性化
領域15といい、通常は貫通孔3の形成を回避する領域
であったが、梁補強金具10を貫通孔3の周縁部に溶接
接合することによって梁2の強度低下が抑制され、無孔
梁と同等の強度が得られるため、このような塑性化領域
15にも貫通孔3を形成することが可能となった。
が優れた梁補強作用を発揮する理由については、一部不
明な部分もあるが、梁補強金具10の形状、各部の寸法
比、体積比などを前述したように設定すれば、この梁補
強金具10を梁2の貫通孔3に溶接接合することによっ
て梁2のウェブ部2wの面外剛性が高まり、梁2に外力
が加わったときのウェブ部2wの面外変形が防止される
ためではないかと推測される。
を、半径方向の肉厚Bの10.0倍以下にすることによ
り、さらに材料の無駄を省いて梁2を軽量化すると共
に、配管等の設置の自由度を高めることも可能である。
用いて形成した梁貫通孔補強構造を示しているが、前述
したその他の梁補強金具1,7,20を用いても同様の
梁貫通孔補強構造を形成することが可能であり、いずれ
の場合においても梁補強金具10を用いた場合と同様の
効果を得ることができる。
ができる。
その軸方向の長さを半径方向の肉厚の0.5倍〜10.
0倍(より好ましくは0.5倍〜5.0倍)とすること
により、大きさの異なる貫通孔に対しても材料の無駄を
省きつつ必要な強度まで補強することができ、貫通孔に
対して配管を斜めから挿通しても梁補強金具に当接する
ことがなくなり配管等の取り付けの自由度を高めること
ができる。
た貫通孔の内部に形成された空間部の体積の1.0倍〜
3.0倍にすることにより、大きさが異なる貫通孔に対
しても必要な強度で補強が行われ、また、重量が大きく
なり過ぎることを防止できる。
を外周部の軸方向の片面側に形成することにより、軸方
向の位置決めを正確かつ迅速に行うことができるように
なる。
徐々に縮径させることにより、梁補強金具を貫通孔に嵌
入させる作業を容易化して作業時間を短縮することがで
きる。
外周までの長さを、外周部の最小外径の半分以下とし、
フランジ部の軸方向の長さを、当該梁補強金具の軸方向
の長さの半分以下とすることにより、梁の貫通孔に溶接
接合したとき優れた補強作用を発揮し、無孔梁と同等の
強度が得られるので、柱梁接合部に近い塑性化領域にお
ける貫通孔の設置が可能となる。
以下とすることにより、梁の強度低下を招くことなく、
梁の貫通孔のサイズを梁成の0.8倍までサイズアップ
することが可能となるため、複数の貫通孔を設ける必要
がなくなり、工数低減を図ることができる。
3以上の位置決め突起部を外周部に形成することによ
り、貫通孔と梁補強金具の形状の誤差を吸収して中心位
置を合わせることができるため、取利付け精度が高まり
品質が向上するとともに作業時間を短縮することができ
る。
に前記(1)〜(7)のいずれかの梁補強金具を溶接接
合して形成した梁貫通孔補強構造において、柱と梁との
接合部から梁補強金具の軸心までの距離を梁成の2倍以
下とすることにより、柱に近い位置に貫通孔を配置可能
となるため、配管、配線の集約化を図ることができ、建
築物の設計上好都合であり、配線・配管の施工性も大幅
に向上する。
金具の使用状態を示す側断面図であり、(b)は前記梁
補強金具が取り付けられる梁の貫通孔付近を示す側断面
図である。
図である。
用状態を示す側断面図である。
す正面図である。
面図である。
す正面図である。
面図である。
貫通孔補強構造を示す斜視図である。
面図である。
Claims (8)
- 【請求項1】 梁に形成された貫通孔の周縁部に外周部
が溶接固定されるリング状の梁補強金具であって、その
軸方向の長さを半径方向の肉厚の0.5倍〜10.0倍
としたことを特徴とする梁補強金具。 - 【請求項2】 前記梁補強金具の体積を、前記梁に形成
された貫通孔の内部に形成された空間部の体積の1.0
倍〜3.0倍としたことを特徴とする請求項1に記載の
梁補強金具。 - 【請求項3】 前記貫通孔より外径が大きいフランジ部
を前記外周部の軸方向の片面側に形成したことを特徴と
する請求項1または2に記載の梁補強金具。 - 【請求項4】 前記外周部を、軸方向の他面側に向かっ
て徐々に縮径させたことを特徴とする請求項3に記載の
梁補強金具。 - 【請求項5】 前記外周部の最小外径部から前記フラン
ジ部外周までの長さを前記外周部の最小外径の半分以下
とし、前記フランジ部の軸方向の長さを当該梁補強金具
の軸方向の長さの半分以下としたことを特徴とする請求
項3または4に記載の梁補強金具。 - 【請求項6】 前記梁補強金具の内径を前記梁の梁成の
0.8倍以下としたことを特徴とする請求項1〜5のい
ずれかに記載の梁補強金具。 - 【請求項7】 前記貫通孔の内縁部に直接当接する3以
上の位置決め突起部を前記外周部に形成したことを特徴
とする請求項1〜6のいずれかに記載の梁補強金具。 - 【請求項8】 柱梁接合構造を構成する梁に形成された
貫通孔の周縁部に請求項1〜7のいずれかに記載の梁補
強金具の外周部を溶接固定して形成した梁貫通孔補強構
造であって、前記柱と前記梁との接合位置から前記梁補
強金具の軸心までの距離を前記梁の梁成の2倍以下とし
たことを特徴とする梁貫通孔補強構造。
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