JP6885362B2 - 鋼板耐震壁及びそれを備えた鋼板耐震壁構造 - Google Patents

鋼板耐震壁及びそれを備えた鋼板耐震壁構造 Download PDF

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本発明は、建物の耐震性を高める鋼板耐震壁及びそれを備えた鋼板耐震壁構造に関する。
従来、鋼板耐震壁構造として、柱と梁とで構成される建物のフレーム内に鋼板耐震壁を設置して、地震又は台風等の外力に対する構造物全体の耐力を向上させる構成が知られている。例えば、特許文献1には、波形鋼板を用いた耐震壁が開示されている。この耐震壁は、柱又は梁の内周辺に、スタッド等の剪断力伝達要素が設けられ、波形鋼板の全周辺に、剪断力伝達要素へ接合するための接合用フレーム枠が取り付けられている。波形鋼板と接合用フレーム枠とは、水平力を伝達可能にボルト止め又は溶接で接合されている。
特開2006−37586号公報
特許文献1に開示された耐震壁は、波形鋼板を設置する柱及び梁にあらかじめ剪断力伝達要素を設けておき、更に現場で相当数量のボルトを締め付けて、波形鋼板を建物のフレームに接合する必要がある。ボルト接合によるボルトの精度は、一般的にボルト径±2mm以内とする必要がある。このクリアランス内で全てのボルトを締め付けるためには、建物の据え付けに高い精度が要求される。
一方、波形鋼板を溶接接合にて建物のフレームに接合する場合は、ボルト孔の精度やボルト締めに掛かる工数を減らすことが可能となる。しかし、重量のある波形鋼板を吊った状態で溶接位置を仮固定する必要がある。更に、現場での横向き溶接などの熟練した技術も要する。そのため、溶接費、副資材費、及び検査費など、多くの費用が掛かり、品質管理や工期といった別の問題も生じるため、採用される事例は少ない。
ところで、上記のように、柱と梁とで構成される建物フレームに鋼板耐震壁を接合した耐震壁構造は、種々開示されている。しかし、地震エネルギの入力による耐力低下を防止するために必要十分な曲げ剛性を有する材料を選定して鋼板耐震壁を構成したものは、未だ見聞きしないし、開示もない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、地震エネルギの入力による耐力低下を防止するために必要十分な曲げ剛性を有する材料の選定を行うことができ、且つ建物のフレームに簡易に接合できる鋼板耐震壁及びそれを備えた鋼板耐震壁構造を提供することを目的とする。
本発明に係る鋼板耐震壁は、四角形状の鋼板と、前記鋼板の周縁部に溶接された枠部材と、前記枠部材の4つの角部に設置されたピン支持可能な接合部と、を備え、曲げ剛性比をφ、前記枠部材のヤング係数をE、前記枠部材の断面二次モーメントをI、前記鋼板の曲げ剛性をD、前記鋼板の高さをH、前記鋼板のヤング係数をE、前記鋼板の厚さをt、ポアソン比をνとすると、D=(E×t )/12(1−ν)であり、φ=(E×I)/(D×H)>200を満たす構成であることを特徴とする。
本発明に係る鋼板耐震壁は、前記枠部材が、前記鋼板の左右の縁部に溶接された縦枠部材と、前記鋼板の上下の縁部に溶接された横枠部材と、前記鋼板の4つの角部にそれぞれ配置され、前記縦枠部材と前記横枠部材に溶接された角枠部材と、で構成され、前記接合部が、前記角枠部材に設置されていることを特徴とする。
本発明に係る鋼板耐震壁は、前記縦枠部材及び前記横枠部材が、角形鋼管、丸形鋼管又はH形鋼のうち何れかで構成されていることを特徴とする。
本発明に係る鋼板耐震壁は、前記鋼板に、座屈補剛材が設けられていることを特徴とする。
本発明に係る鋼板耐震壁構造は、上記構成の鋼板耐震壁が、柱と梁で構成される建物のフレーム内にピン支持で接合されていることを特徴とする。
本発明によれば、地震エネルギの入力による耐力低下を防止するために必要十分な要件であるφ>200となるように材料を選定するので、必要十分な曲げ剛性を有する材料の選定を行うことができる。また、柱と梁で構成される建物のフレーム内に鋼板耐震壁がピン支持で接合される構成なので、建物のフレームに簡易に接合することができる。
本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁構造を示した立面図である。 本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁の縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁の異なる形態を示した縦断面図である。 本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁の異なる形態を示した縦断面図である。 図1に示したX部拡大図である。 図1に示したY−Y線矢視の要部を拡大して示した断面図である。 枠部材の剛性が鋼板の座屈補剛に及ぼす影響をFEM解析した結果を示したグラフである。 本発明の実施の形態2に係る鋼板耐震壁構造を示した立面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付して、その説明を適宜省略または簡略化する。また、各図に記載の構成について、その形状、大きさ、及び配置等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁構造を示した立面図である。図2は、本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁の縦断面図である。図3及び図4は、本発明の実施の形態1に係る鋼板耐震壁の異なる形態を示した縦断面図である。図5は、図1に示したX部拡大図である。図6は、図1に示したY−Y線矢視の要部を拡大して示した断面図である。実施の形態1に係る鋼板耐震壁構造100は、図1に示すように、柱10と梁11で構成される建物のフレーム12内に、鋼板耐震壁1がピン支持で接合された構成である。
鋼板耐震壁1は、図1に示すように、四角形状の1枚の鋼板2と、鋼板2の周縁部に接合された枠部材3と、枠部材3の4つの角部に設置されたピン支持可能な接合部4と、を備えている。
鋼板2は、一例として、縦横寸法が1640mm×1640mm程度、厚さが12mm程度の正方形形状である。なお、鋼板2は、縦横寸法が3240mm×1640mm程度、厚さが12mm程度の縦長の長方形形状としてもよい。鋼板2の縦横の寸法比は、縦寸法比が1〜2の範囲内であるのに対し、横寸法比が1〜2の範囲内であればよい。
枠部材3は、鋼板2の左右の縁部に溶接された縦枠部材5と、鋼板2の上下の縁部に溶接された横枠部材6と、鋼板2の4つの角部にそれぞれ配置され、縦枠部材5と横枠部材6に溶接された角枠部材7と、で構成されている。枠部材3の全体座屈耐力は、鋼板2の全体座屈耐力よりも大きく設定されている。
縦枠部材5及び横枠部材6は、図1及び図2に示すように、小径の角形鋼管で構成されている。なお、縦枠部材5及び横枠部材6は、図3に示す丸形鋼管で構成してもよいし、図4に示すH形鋼で構成して面外方向を強軸としてもよい。縦枠部材5及び横枠部材6をH形鋼で構成する場合には、図4に示すように、鋼板2の縁部をH形鋼のウェブに溶接接合する。また、縦枠部材5と横枠部材6の形状は、同じ形状の鋼材を使用してもよいし、異なる形状の鋼材を使用してもよい。
枠部材3の大きさは、接合される建物のフレーム12の大きさ等に応じて、適宜に設定される。枠部材3の幅は、特に限定されないが、鋼板耐震壁1を建物のフレーム12に設置した際に、その面外方向の幅が、柱10の面外方向の柱幅以下で、且つ梁11の面外方向の梁幅以下とされる。好ましくは、柱幅未満で、且つ梁幅未満とされる。
角枠部材7は、縦枠部材5と横枠部材6の面内耐力及び面外耐力以上の耐力を有するものとする。実施の形態1の鋼板耐震壁構造100では、角枠部材7として、鋳鋼品を想定しており、ピン支持可能な接合部4をネジ止めできる構造とする。
接合部4は、図5及び図6に示すように、一例としてクレビスで構成されている。接合部4は、ネジ部材16によって角枠部材7に取り付けられている。接合部4は、ネジ部材16で角枠部材7に取り付ける構成とすることで、ネジの回転量に応じて長さを調整することができ、現場での建て方精度に応じた微調整が可能となる。なお、接合部4は、特に限定されないが、鋳鋼品等を用いることができる。
図1、図5及び図6に示すように、柱10と梁11で構成される建物のフレーム12の内周には、鋼板耐震壁1の接合部4と対応する位置に、ピン接合用のガセットプレート13が溶接されている。具体的には、ガセットプレート13は、建物のフレーム12の四隅に溶接されている。なお、ガセットプレート13は、柱10との間に隙間を設けて梁11に接合してもよい。また、ガセットプレート13は、梁11との間に隙間を設けて柱10に接合してもよい。
ガセットプレート13には、長円形状のピン接合用孔14が形成されている。ピン接合用孔14は、柱軸方向を長径とし、柱軸方向に対して、軸力による変形分に相当するクリアランスをもって形成されている。これにより、鋼板耐震壁1への軸力の導入を抑制することができ、鋼板耐震壁1の有する純せん断力に対する保有耐力及び変形性能を維持できる。
鋼板耐震壁1は、図6に示すように、ガセットプレート13を挟み込むように接合部4を合わせ、接合部4の貫通孔とピン接合用孔14とにピン15を共通に差し込むことで、簡易に建物のフレーム12内に設置することができる。鋼板耐震壁1は、横にずらして建物のフレーム12内に配置でき、水平移動させることで、接合部4をガセットプレート13に嵌め込むことが可能である。そのため、鋼板耐震壁1をガセットプレート13に接合する際に、鋼板耐震壁1の位置決め等が容易であり、施工が簡易となる。鋼板耐震壁1は、接合部4を取り外す、或いは切断することで、容易にガセットプレート13から取り外すことが可能である。よって、鋼板耐震壁構造100は、地震被災後等で鋼板耐震壁1を取り替える必要が生じた場合に、交換又は復旧が容易である。なお、ピン15は、特に限定されないが、鋼板耐震壁1の接合部4と建物のフレーム12に溶接したガセットプレート13とをピン支持で接合できるものであればよい。
なお、鋼板耐震壁構造100では、鋼板耐震壁1の接合部4をガセットプレート13に接合することによって、鋼板耐震壁1と柱10及び梁11との間に間隙を有している。これにより、鋼板耐震壁構造100は、鋼板耐震壁1に伝達される柱10及び梁11の曲げ変形を効果的に抑制できる。
ところで、柱10と梁11とで構成される建物のフレーム12内に鋼板耐震壁1を設置した鋼板耐震壁構造100において、地震エネルギの入力による耐力低下を防止するために必要十分な曲げ剛性を有する材料を選定して鋼板耐震壁1を構成したものは、未だ見聞きしないし、開示もない。必要以上に曲げ剛性を有する材料を選定してしまうと材料費が無駄に嵩んでしまう。また、鋼板耐震壁1が厚くなったり形状が大きくなったりするため、製造した鋼板耐震壁を現場へ搬送する際の負担が増えるし、建物のフレーム12への設置作業にも手間がかかる。
そこで、本出願人は、上記構成から成る鋼板耐震壁1において、必要十分な曲げ剛性を有する材料を選定するために、枠部材3の剛性が鋼板2の座屈補剛に及ぼす影響をFEM(有限要素法)解析により検討を行った。FEM解析では、縦横寸法が1640mm×1640mm、厚さが12mm程度の正方形形状の鋼板Aと、縦横寸法が3240mm×1640mm、厚さが12mm程度の縦長の長方形状の鋼板Bを、それぞれシェル要素で模擬した。これらの寸法は、鋼板耐震壁1として一般的な寸法だからである。なお、このFEM解析では、鋼板2に例えばスチフナ等の座屈補剛材を設けず、枠部材3を有する鋼板2の座屈荷重の変化に着目した。枠部材3の4つの角部に設置された接合部4のうち、下端部の2点は梁11にピン接合し、上端部の2点は梁11にピンローラー接合した。そして、上端部の2点に、水平荷重を同時に加え、座屈固有値解析を行った。
図7は、枠部材の剛性が鋼板の座屈補剛に及ぼす影響をFEM解析した結果を示したグラフである。縦軸は、座屈荷重Tを示している。横軸は、曲げ剛性比φを示している。また、白丸は、正方形形状の鋼板Aを示し、黒三角は、長方形状の鋼板Bを示している。A1及びB1は、比較対象として枠部材を設けていない状態を示している。鋼板A及び鋼板Bの曲げ剛性比φを徐々に増加させていき、A6及びB6に示すように曲げ剛性比φが200に到達すると、その後の座屈荷重がほぼ横ばいとなる。つまり、曲げ剛性比φが200程度であることにより、枠部材3が面外変形を起こさない座屈荷重に到達することがわかる。よって、このFEM解析により、枠部材3の面外変形が生じないためには、曲げ剛性比φを200よりも大きくすることが、枠部材3に求められる曲げ剛性比であると言える。
そこで、実施の形態1に係る鋼板耐震壁1では、曲げ剛性比をφ、枠部材3のヤング係数をE、枠部材3の断面二次モーメントをI、鋼板2の曲げ剛性をD、鋼板2の高さをH、鋼板2のヤング係数をE、鋼板2の厚さをt、ポアソン比をνとすると、
D=(E×t )/12(1−ν)であり、
φ=(E×I)/(D×H)>200の関係を満たす構成とする。
つまり、曲げ剛性比φは、(E×I)/(D×H)であるから、鋼板2の寸法が決定すれば、鋼板2の曲げ剛性D及び鋼板2の高さHが決定されるため、必要となる枠部材3の曲げ剛性(E×I)が計算される。この曲げ剛性(E×I)を満たすように枠部材3の断面が決定する。なお、枠部材3に必要とされる値は、断面二次モーメントであるため、形状は既定されない。
上記したように、実施の形態1に係る鋼板耐震壁構造100は、地震エネルギの入力による耐力低下を防止するために必要十分な要件であるφ>200となるように材料を選定することで、必要十分な曲げ剛性を有する材料の選定を行うことができる。よって、鋼板耐震壁構造100は、φを200程度とすることで、鋼板耐震壁1の枠部材3を従来よりも縮小させることができるので、材料費を削減することができ、且つ製造した鋼板耐震壁1を現場へ搬送する際の負担を軽減でき、建物のフレーム12への設置作業の負担も軽減できる。なお、図7から明らかなように、曲げ剛性比φが300を超えるような材料を選定しても、力学的な挙動は変わらない。そのため、曲げ剛性比φの範囲が、300>φ>200となるように、材料を選定することが望ましい。
また、枠部材3は、鋼板2の左右の縁部に溶接された縦枠部材5と、鋼板2の上下の縁部に溶接された横枠部材6と、鋼板2の4つの角部にそれぞれ配置され、縦枠部材5と横枠部材6に溶接された角枠部材7とで構成されている。よって、鋼板耐震壁1は、枠部材3が、縦枠部材5、横枠部材6及び角枠部材7を組み合わせた簡易な構成なので、製造が容易であり、製造コストを抑えることができる。
また、縦枠部材5及び横枠部材6は、角形鋼管、丸形鋼管又はH形鋼のうち何れかで構成されている。よって、鋼板耐震壁1は、特殊な鋼材ではなく一般的な鋼材で枠部材3を構成しているので、製造コストを抑えることができる。
また、実施の形態1に係る鋼板耐震壁構造100は、上記構成の鋼板耐震壁1が、柱10と梁11で構成される建物のフレーム12内にピン支持で接合されている。よって、鋼板耐震壁構造100は、鋼板耐震壁1を建物のフレーム12に接合する際に、ピン接合位置での相対位置関係について精度を確保する程度の簡単な作業で済むので、現場での鋼板耐震壁1の設置が簡易かつ短工期で可能となる。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2に係る鋼板耐震壁構造101について説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る鋼板耐震壁構造を示した立面図である。なお、実施の形態1で説明した鋼板耐震壁構造100と同一の構成について、同一の符号を付して、その説明を適宜省略する。
実施の形態2に係る鋼板耐震壁構造101は、鋼板耐震壁1の鋼板2の表面及び裏面に座屈補剛材8が設けている。座屈補剛材8は、一例としてスチフナであり、鋼板2と直交するように立設されている。座屈補剛材8は、鋼板2の表面に縦方向、鋼板の裏面に横方向に溶接接合した形式で設けることが好ましい。なお、座屈補剛材8は、鋼板2が所定の剪断変形量に対して面外に全体座屈しないように、間隔、板厚及び高さを調整して設けるものとする。また、座屈補剛材8は、図示した形態に限定されず、所定の耐力を得ることができれば、他の形態でもよい。
以上に本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は上述した実施の形態の構成に限定されるものではない。上記実施の形態では、建物のフレーム12内に鋼板耐震壁1を一つ設けた構成を示したが、柱10又は梁11の長手方向に沿って鋼板耐震壁1を2つ以上設けた構成でもよい。また、鋼板耐震壁1は、1枚の鋼板を用いた構成を示したが、2枚以上の鋼板で構成してもよい。要するに、いわゆる当業者が必要に応じてなす種々なる変更、応用、利用の範囲をも本発明の要旨(技術的範囲)に含むことを念のため申し添える。
1 鋼板耐震壁、2 鋼板、3 枠部材、4 接合部、5 縦枠部材、6 横枠部材、7 角枠部材、8 座屈補剛材、10 柱、11 梁、12 フレーム、13 ガセットプレート、14 ピン接合用孔、15 ピン、16 ネジ部材、100、101 鋼板耐震壁構造。

Claims (5)

  1. 四角形で平板状の鋼板と、
    前記鋼板の周縁部に溶接された枠部材と、
    前記枠部材の4つの角部に設置され、回転拘束しないピン支持可能な接合部と、を備え、
    曲げ剛性比をφ、前記枠部材のヤング係数をE、前記枠部材の断面二次モーメントをI、前記鋼板の曲げ剛性をD、前記鋼板の高さをH、前記鋼板のヤング係数をE、前記鋼板の厚さをt、ポアソン比をνとすると、
    D=(E×t )/12(1−ν)であり、
    φ=(E×I)/(D×H)>200を満たす構成であることを特徴とする、鋼板耐震壁。
  2. 前記枠部材は、
    前記鋼板の左右の縁部に溶接された縦枠部材と、
    前記鋼板の上下の縁部に溶接された横枠部材と、
    前記鋼板の4つの角部にそれぞれ配置され、前記縦枠部材と前記横枠部材に溶接された角枠部材と、で構成され、
    前記接合部は、前記角枠部材に設置されていることを特徴とする、請求項1に記載の鋼板耐震壁。
  3. 前記縦枠部材及び前記横枠部材は、角形鋼管、丸形鋼管又はH形鋼のうち何れかで構成されていることを特徴とする、請求項2に記載の鋼板耐震壁。
  4. 前記鋼板には、座屈補剛材が設けられていることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載の鋼板耐震壁。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の鋼板耐震壁が、柱と梁で構成される建物のフレーム内にピン支持で接合されていることを特徴とする、鋼板耐震壁構造。
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