JP2020158579A - 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法 - Google Patents

繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2020158579A
JP2020158579A JP2019057350A JP2019057350A JP2020158579A JP 2020158579 A JP2020158579 A JP 2020158579A JP 2019057350 A JP2019057350 A JP 2019057350A JP 2019057350 A JP2019057350 A JP 2019057350A JP 2020158579 A JP2020158579 A JP 2020158579A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
resin
mass
reinforced resin
fiber
composite material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019057350A
Other languages
English (en)
Inventor
宏和 飯塚
Hirokazu Iizuka
宏和 飯塚
正嗣 大槻
Masatsugu Otsuki
正嗣 大槻
真一郎 鈴木
Shinichiro Suzuki
真一郎 鈴木
陽 平田
Akira Hirata
陽 平田
雄介 菊本
Yusuke Kikumoto
雄介 菊本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujimori Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujimori Kogyo Co Ltd filed Critical Fujimori Kogyo Co Ltd
Priority to JP2019057350A priority Critical patent/JP2020158579A/ja
Publication of JP2020158579A publication Critical patent/JP2020158579A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Reinforced Plastic Materials (AREA)
  • Moulding By Coating Moulds (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

【課題】外観が良好な成型体を製造可能とする繊維強化樹脂複合材料、これ用いたプリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法の提供。【解決手段】樹脂組成物から構成された樹脂シートと、連続繊維との複合材料であって、前記樹脂組成物は、変性ポリオレフィン樹脂からなる主剤と、架橋剤とを含有し、前記主剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して60質量%以上99.5質量%以下であり、前記架橋剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上40質量%以下であり、前記樹脂シートは、150℃において、動的粘弾性測定により得られる動的貯蔵粘弾性率(E)が、1.0×103Pa以上1.0×106Pa以下である、繊維強化樹脂複合材料。【選択図】なし

Description

本発明は、繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法に関する。
近年、炭素繊維強化樹脂(以下、CFRPと略することがある)を形成材料とする成型体が提案されている。CFRPは、金属材料と比べ軽量でありながら機械的強度が高い。そのため、CFRP製の成型体は、例えば、金属代替部品として採用されている。
CFRPを用いた成型体は、半硬化させた硬化型樹脂と強化繊維である炭素繊維とを有するプリプレグを成形し、硬化型樹脂を硬化させることによって得られる。CFRPのプリプレグは、例えば、炭素繊維の織布に硬化型樹脂の溶液を含浸させ、次いで、溶液から溶媒を除去し、さらに硬化型樹脂を半硬化させることによって製造されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平01−272416号公報
上述の特許文献1に記載の方法においては、硬化型樹脂を炭素繊維に含浸させた際、得られたプリプレグの内部を詳細に観察すると、硬化型樹脂が十分に含浸できず空隙が形成されていることがある。このような空隙を有するプリプレグを用いて成型体を製造した場合、空隙がプリプレグ表面に露出すると、成型体表面に微小な凹部が残存することとなり、外観不良の原因となる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、外観が良好な成型体を製造可能とする繊維強化樹脂複合材料、これ用いたプリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法を提供することを目的とする。
すなわち、本発明は以下の構成を採用した。
[1]樹脂組成物から構成された樹脂シートと、連続繊維との複合材料であって、前記樹脂組成物は、変性ポリオレフィン樹脂からなる主剤と、架橋剤とを含有し、前記主剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して60質量%以上99.5質量%以下であり、前記架橋剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上40質量%以下であり、前記樹脂シートは、150℃において、動的粘弾性測定により得られる動的貯蔵粘弾性率(E)が、1.0×10Pa以上1.0×10Pa以下である、繊維強化樹脂複合材料。
[2]融点が70℃以上120℃以下の変性ポリオレフィン樹脂の固形分濃度が、樹脂組成物の全量に対して20質量%以上99.5質量%以下であり、前記架橋剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上10質量%以下である、[1]に記載の繊維強化樹脂複合材料。
[3]前記変性ポリオレフィン樹脂の溶融粘度が、180℃において1000mPa・s以上50000mPa・s以下である、[1]又は[2]に記載の繊維強化樹脂複合材料。
[4]前記変性ポリオレフィン樹脂のグラフト変性率が0.5質量%以上2.5質量%以下である、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂複合材料。
[5]前記架橋剤は分子量が500以上50000以下のエポキシ系化合物を含むエポキシ樹脂である、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂複合材料。
[6]前記架橋剤は、ノボラック型エポキシ樹脂、ノボラックフェノール型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上である、[1]〜[5]の何れか1つに記載の繊維強化樹脂複合材料。
[7][1]〜[6]のいずれか1つに記載の繊維強化樹脂複合材料からなるプリプレグ。
[8][7]に記載のプリプレグを積層した炭素繊維強化樹脂成型体。
[9][8]に記載のプリプレグを積層した炭素繊維強化樹脂成型体を製造する方法であって、プリプレグを積層し、積層体を得る工程と、得られた積層体をスタンパブル成形する工程と、を備える、炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法。
本発明によれば、外観が良好な成型体を製造可能とする繊維強化樹脂複合材料、これ用いたプリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法を提供することができる。
プリプレグを示す概略断面図である。 プリプレグの製造工程を説明する説明図である。 プリプレグの製造工程を説明する説明図である。
以下、好適な実施の形態に基づき、本発明を説明する。
<繊維強化樹脂複合材料>
本実施形態の繊維強化樹脂複合材料は、樹脂組成物から構成された樹脂シートと、連続繊維と備える。
(樹脂組成物)
樹脂シートを構成する樹脂組成物は、変性ポリオレフィン樹脂からなる主剤と、架橋剤とを含有する。
・主剤
変性ポリオレフィン樹脂は、熱可塑性を有する。変性ポリオレフィン樹脂としては、酸変性ポリオレフィン樹脂、ヒドロキシ変性ポリオレフィン樹脂、塩素化ポリオレフィン樹脂等の1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、エポキシ系化合物が有するエポキシ基との反応性の観点から、不飽和カルボン酸またはその誘導体で変性された酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましい。
酸変性ポリオレフィン樹脂の製造方法としては、未変性ポリオレフィン樹脂を酸官能基含有モノマーとを溶融混練によりグラフト変性する方法、オレフィンモノマーと酸官能基含有モノマーとを共重合させる方法等が挙げられる。マトリクス樹脂10の主剤としては、グラフト変性による酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましい。グラフト変性は、有機過酸化物や脂肪族アゾ化合物等のラジカル重合開始剤の存在下で行うことが好ましい。
酸変性ポリオレフィン樹脂の構成において、酸官能基含有モノマーと共重合する場合のオレフィンモノマー、又は未変性ポリオレフィン樹脂を構成するオレフィンモノマーとしては、エチレン、プロピレン、1−ブテン、イソブチレン、1−ヘキセン、1−オクテン、α−オレフィン等の1種又は2種以上が挙げられる。
グラフト変性される前の未変性ポリオレフィン樹脂としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ−1−ブテン、ポリイソブチレン、エチレンとプロピレンとの共重合体、プロピレンと1−ブテンとの共重合体、プロピレンとエチレン又はα−オレフィンとのランダム共重合体、プロピレンとエチレン又はα−オレフィンとのブロック共重合体等の1種又は2種以上が挙げられる。なかでも、プロピレンの単独重合体であるホモポリプロピレン、プロピレン−エチレンのブロック共重合体、プロピレン−エチレンのランダム共重合体、プロピレン−1−ブテン共重合体等のポリプロピレン系樹脂が好ましい。
酸変性ポリオレフィン樹脂を構成するモノマーが1−ブテンを含有することにより、マトリクス樹脂10が加熱された際の分子運動が促進される。主剤と架橋剤とが相互に反応し得る官能基を有する場合、主剤と架橋剤との官能基同士が接触する機会が増える結果、マトリクス樹脂10の耐久性、被着体への密着性がより向上する。
酸官能基含有モノマーとしては、エチレン性二重結合と、酸基又は酸無水物基とを同一分子内に持つ化合物である。酸官能基となる酸基又は酸無水物基としては、カルボン酸基(−COOH)又はカルボン酸無水物基(−CO−O−CO−)が挙げられる。カルボン酸基又はカルボン酸無水物基を有するモノマーとしては、不飽和のモノカルボン酸、ジカルボン酸、ジカルボン酸無水物等の1種又は2種以上が挙げられる。
1種又は2種以上の酸変性ポリオレフィン樹脂において、同一の酸官能基含有モノマーが用いられてもよく、異なる2種以上の酸官能基含有モノマーが用いられてもよい。
不飽和モノカルボン酸としては、アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸等のα,β−不飽和カルボン酸モノマーの1種又は2種以上が挙げられる。
不飽和ジカルボン酸としては、マレイン酸、イタコン酸、シトラコン酸、フマル酸等のα,β−不飽和ジカルボン酸、テトラヒドロフタル酸、メチルテトラヒドロフタル酸、5−ノルボルネン−2,3−ジカルボン酸(ナジック酸)、エンド−ビシクロ[2.2.1]−5−ヘプテン−2,3−ジカルボン酸(エンディック酸)等の1種又は2種以上が挙げられる。
不飽和ジカルボン酸無水物としては、無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸、無水テトラヒドロフタル酸、無水メチルテトラヒドロフタル酸、無水ナジック酸、無水エンディック酸などの1種又は2種以上が挙げられる。
酸変性ポリオレフィン樹脂としては、架橋剤に含まれるエポキシ基との反応性が高いことから、酸無水物基を有する酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましく、カルボン酸無水物基を有する酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましく、特に、無水マレイン酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましい。なかでも、接着性、及び適度な融点の観点から、無水マレイン酸変性ポリプロピレン系樹脂が好ましい。
酸変性ポリオレフィン樹脂が、未反応の酸官能基含有モノマーを含有する場合は、接着力が低下するおそれがある。このため、マトリクス樹脂10の主剤としては、未反応の酸官能基含有モノマーを含まない酸変性ポリオレフィン樹脂が好ましい。未反応の酸官能基含有モノマーを除去した酸変性ポリオレフィン樹脂を主剤としてもよい。
酸変性ポリオレフィン樹脂において、未変性ポリオレフィン樹脂又はオレフィンモノマーに由来する部分の割合は、酸変性ポリオレフィン樹脂の全量100質量部に対して、50質量部以上であることが好ましい。
酸変性ポリオレフィンにおける酸置換基によるグラフト変性率は、0.5質量%以上2.5質量%以下であることが好ましい。ここで言う「グラフト変性率」とは、酸置換基によるグラフト変性率のことを指し、下記方法で酸置換基によるグラフト変性率を測定して求められた値を指す。
(測定方法)
無水マレイン酸のペレット状のサンプルを熱プレスにより厚さ約100μmのフィルムを作成し、赤外線吸収スペクトルにおいて1780cm−1に現れる吸収ピークと、別途求めた検量線とからマレイン酸の含有率(質量%)を検量し、得られた値を全無水マレイン酸の含有率(質量%)とする。得られた値をAとする。
沸騰させたキシレンにペレット状の測定試料を溶解させた後、得られた溶液から測定試料をメタノールに再沈殿させる。その後、沈殿物を80℃で6時間真空乾燥させ、粉末状のサンプルを得る。
得られたサンプルに含まれる無水マレイン酸の含有率を、上記と同様の方法で検量し、得られた値をサンプル中のポリオレフィンにグラフトした無水マレイン酸の含有率(質量%)とする。得られた値をBとする。
グラフト変性した無水マレイン酸の含有率(B)を、全無水マレイン酸の含有率(A)で除し、得られた値を百分率で表した値((B/A)×100)を、測定試料における無水マレイン酸のグラフト変性率(質量%)とする。
変性ポリオレフィン樹脂の測定温度180℃における溶融粘度は、1000mPa・s以上20000mPa・s以下であることが好ましく、5000mPa・s以上20000mPa・s以下であることがより好ましい。溶融粘度の上限値および下限値は任意に組み合わせることができる。
本明細書において溶融粘度は、JIS K7199に準拠する方法で測定した値を指す。具体的には、レオメーター(AntonPaar社製、装置名:physicaMCR301)を用い、測定温度180℃、ひずみ振幅3%、1Hzの周波数で測定を行った際の値を指す。
変性ポリオレフィン樹脂の融点は60℃以上130℃以下が好ましい。70℃以上120℃以下が好ましく、75℃以上110℃以下がより好ましく、80℃以上100℃以下がさらに好ましい。
変性ポリオレフィン樹脂の分子量は、特に限定されるものではないが、例えば10000〜800000であり、50000〜650000が好ましく、80000〜550000がより好ましく、100000〜450000がさらに好ましい。
・架橋剤
次に架橋剤について説明する。架橋剤はエポキシ樹脂が好ましい。エポキシ樹脂としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂、フェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂、グリシジルエーテル型エポキシ樹脂、グリシジルアミン型エポキシ樹脂などが挙げられる。フェノキシ樹脂は、一般にはポリヒドロキシポリエーテル樹脂とされているが、原料に由来するエポキシ基を有する場合には、架橋剤として用いることができる。
架橋剤としては、フェノール型エポキシ樹脂、ノボラック型エポキシ樹脂、フェノールノボラック型エポキシ樹脂からなる群から選ばれる1種が好ましく、フェノールノボラック型エポキシ樹脂がより好ましい。
また、架橋剤としては、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂も好ましい。ここで、ビスフェノールA型エポキシ樹脂は、ビスフェノールA骨格を有するエポキシ樹脂を意味する。同様に、ビスフェノールF型エポキシ樹脂は、ビスフェノールF骨格を有するエポキシ樹脂を意味する。
ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂等のビスフェノール型エポキシ樹脂は、ビスフェノール化合物を基本構造とし、その構造の一部にエポキシ基が導入された化合物である。ビスフェノール化合物はフェノール性水酸基を2個有するため、ビスフェノール型エポキシ樹脂は、通常、ビスフェノール骨格を有する二官能エポキシ樹脂となる。
本明細書において、フェノールノボラック型エポキシ樹脂とは、フェノールノボラック樹脂を基本構造とし、その構造の一部にエポキシ基が導入された化合物である。フェノールノボラック樹脂は、一般には、単に「ノボラック」ともいい、フェノール類化合物とホルムアルデヒドとを縮合して得られる。フェノールノボラック型エポキシ樹脂における1分子あたりのエポキシ基導入量は特に限定されるものではないが、エピクロルヒドリン等のエポキシ基原料とフェノールノボラック樹脂とを反応させることにより、フェノールノボラック樹脂中に多数存在するフェノール性水酸基に多数のエポキシ基が導入されるため、通常は多官能エポキシ樹脂となる。
フェノールノボラック樹脂を構成するフェノール類化合物としては、フェノール性水酸基を有する化合物であればよく、水酸基以外に活性水素を有しない化合物が好ましい。フェノール類化合物の具体例として、フェノール(ヒドロキシベンゼン)、クレゾール、ナフトール等のモノフェノール化合物、ビスフェノールA、ビスフェノールE、ビスフェノールF等のビスフェノール化合物などが挙げられる。ビスフェノール化合物を用いて構成されたフェノールノボラック樹脂及びフェノールノボラック型エポキシ樹脂は、ビスフェノール骨格を有する。
架橋剤として、ビスフェノール骨格を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂が好ましく、ビスフェノールA骨格を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂が特に好ましい。
エポキシ系化合物のエポキシ当量は、100〜300が好ましく、200〜300がより好ましい。エポキシ当量(g/eq)は、エポキシ基1個あたりのエポキシ系化合物の分子量に相当し、この値が小さいほどエポキシ系化合物中のエポキシ基が多いことを意味する。エポキシ当量の比較的小さいエポキシ系化合物を架橋剤とすることにより、エポキシ系化合物の添加量が比較的少量でも、主剤の酸変性ポリオレフィン樹脂が十分に架橋される。
エポキシ樹脂を構成するエポキシ系化合物の分子量は、300以上50000以下であることが好ましく、10000以下が好ましい。エポキシ化合物の分子量は50000以下であると、主剤中である程度の流動性があり、エポキシ官能基と、主剤の置換基や繊維の表面の置換基との反応確率が上がり、炭素繊維強化樹脂成型体とした際の強度が向上する。
フェノールノボラック型エポキシ樹脂の具体例として、三菱化学株式会社製のjER(登録商標)154、jER(登録商標)157S70、jER(登録商標)157S65;DIC株式会社製のEPICLON(登録商標)N−730A、EPICLON(登録商標)N−740、EPICLON(登録商標)N−770、EPICLON(登録商標)N−775(以上、いずれも商品名)等の市販品を用いることもできる。
樹脂組成物は、主剤及び架橋剤からなる接着性樹脂に加えて、所望により混和性のある添加剤、付加的な樹脂、可塑剤、安定剤、着色剤等を適宜含有することができる。
樹脂組成物の全量を100質量部として、変性ポリオレフィン樹脂を60質量%以上99.5質量%以下含み、エポキシ系化合物を樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上40質量%以下含むことが好ましい。
架橋剤の割合が多すぎる場合、適切な接着条件の設定が困難になるおそれがある。そのため架橋剤は30%以下が好ましく、20%以下が好ましく、10%以下が更に好ましい。架橋剤が含まれない場合、酸変性ポリオレフィン樹脂が架橋されず、マトリクス樹脂が硬化しない。架橋剤は1%以上が好ましく、3%以上が更に好ましい。
・樹脂シート
本実施形態に用いる樹脂シートを形成する方法としては、主剤と架橋剤を含む樹脂組成物の塗工液を製造し、基材フィルム上に塗工液を塗布、乾燥する方法が挙げられる。
樹脂シートの乾燥後の膜厚は、10μm以上200μm以下であることが好ましい。樹脂シートの膜厚は、20μm以上150μm以下が好ましく、30μm以上100μm以下が更に好ましく、40μm以上80μm以下が最も好ましい。
塗工液としては、主剤と架橋剤を溶媒に溶解した塗工液が好ましい。溶媒としては、主剤及び架橋剤の溶解性に加えて、塗布後の乾燥性に優れる有機溶媒が好ましい。溶媒の沸点は、例えば150℃以下が好ましい。
溶媒の具体例としては、トルエン、キシレン、アニソール、エチルベンジルエーテル、クレジルメチルエーテル、ジフェニルエーテル、ジベンジルエーテル、フェネトール、ブチルフェニルエーテル、エチルベンゼン、ジエチルベンゼン、ペンチルベンゼン、イソプロピルベンゼン、シメン、メシチレン等の芳香族溶媒;
n−ヘキサン等の脂肪族溶剤;
アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチル−n−ペンチルケトン、メチルイソペンチルケトン、2−ヘプタノンなどのケトン系溶剤;
乳酸メチル、乳酸エチル、酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル、ピルビン酸メチル、ピルビン酸エチル、メトキシプロピオン酸メチル、エトキシプロピオン酸エチルなどのエステル系溶剤;
メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール、エチレングリコール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコールなどのアルコール系溶剤等の1種又は2種以上が挙げられる。
塗工液に用いられる溶媒は、1種を単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせた混合溶剤でもよい。混合溶媒の場合は、主剤を良好に溶解する有機溶剤と、架橋剤を良好に溶解する有機溶剤とを組み合わせて用いることも好ましい。このような組み合わせとしては、主剤を良好に溶解するトルエンと、架橋剤を良好に溶解するメチルエチルケトンとの組み合わせが好ましい。混合溶剤を用いた塗工液の製造方法は、混合溶媒に主剤及び架橋剤を溶解させてもよく、主剤の溶液と架橋剤の溶液とを混合させてもよい。
混合溶媒における混合割合は特に限定されないが、例えばトルエンとメチルエチルケトンとを組み合わせる場合、質量比で60〜95:5〜40が好ましく、70〜90:10〜30がより好ましい。
また、樹脂シートは、公知のシートダイやTダイを用いた溶融押出によって製造することとしてもよい。このような方法では、上述した塗工液を塗布乾燥させて製造する方法と比べて、製造する樹脂シートを厚くしやすい。
測定温度150℃における樹脂シートの粘弾性率の測定値E(150℃)は、1.0×10Pa以上1.0×10Pa以下であることが好ましい。樹脂シートの貯蔵弾性率E’のチャートは、低温領域のガラス状態から、温度上昇に伴って、測定値E’が徐々に低下する転移領域を経て、凡そ平衡な値となる平衡領域に至るチャートを示すものが好ましい。
E(150℃)の値は、樹脂シートを構成する変性ポリオレフィン樹脂の変性量や、架橋剤の添加量により調整することができる。
樹脂シートの粘弾性率の測定値E(150℃)は、例えば、公知の動的粘弾性測定装置を用いて150℃で貯蔵弾性率を測定することにより評価することができる。動的粘弾性測定装置としては、TA Instrument社の動的粘弾性測定装置「RSA−3」(商品名)等を用いることができる。貯蔵弾性率を測定する際の振動周波数は、例えば1Hzである。
樹脂シートは、例えば、形成材料である樹脂組成物において、変性ポリオレフィン樹脂を樹脂組成物の全量に対して10質量%以上99.5質量%以下含み、エポキシ系化合物を樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上10質量%以下含むことが好ましい。この場合、樹脂フィルム11に含まれる変性ポリオレフィン樹脂の融点が70℃以上120℃以下であることが好ましい。また、樹脂シートの膜厚が、10μm以上200μm以下であることが好ましい。
樹脂シート動的貯蔵粘弾性率(E)は、連続繊維と一体化する前の樹脂シートを測定した値であってもよい。
また、樹脂シートと連続繊維とを一体化した繊維強化樹脂複合材料又はプリプレグから、剥離した樹脂シート又は薄く切り取った樹脂シートを測定した値であってもよい。
(連続繊維)
本実施形態において、連続繊維は連続炭素繊維、連続アラミド繊維、連続ガラス繊維が挙げられ、連続炭素繊維であることが好ましい。
連続炭素繊維は、実質的に炭素元素だけからなる繊維状の炭素材料の総称である。炭素繊維としては、ピッチ系炭素繊維、PAN系炭素繊維など通常知られた炭素繊維を用いることができる。
本実施形態において連続炭素繊維としての炭素繊維は、単繊維であってもよく、撚り糸であってもよい。ここで連続繊維とはプリプレグの全長にわたって連続する繊維の束であることを意味する。
また連続繊維は、連続繊維である炭素繊維を用いて形成した織物、編物であってもよい。織物は、平織、綾織(斜文織)、繻子織など通常知られた織り方を採用することができる。
連続繊維は、炭素繊維としてPAN系炭素繊維を用いた織物が好ましい。
<プリプレグ>
本実施形態は、前記本実施形態の繊維強化樹脂複合材料からなるプリプレグである。
図1は、本実施形態のプリプレグを示す概略断面図である。図1に示すように、本実施形態のプリプレグ1は、樹脂シート層10と、連続繊維層20と、を含む。プリプレグ1においては、連続繊維層20を構成する複数の連続繊維29の隙間20aに、樹脂シート10を構成する樹脂が含浸している。
(プリプレグの製造方法)
図2、3は、プリプレグの製造工程を説明する説明図である。
まず、図2に示すように、連続繊維シート21を一対の樹脂シート11で挟持し、加圧して貼り合わせる。
(樹脂シート)
樹脂シート11には、前記樹脂シートを用いる。
(連続繊維シート)
連続繊維シート21は、連続繊維がシート状に成型された成型体である。連続繊維シート21としては、例えば、上述の連続繊維と同じ形状の織物を挙げることができる。
樹脂シート11は、連続繊維シート21に圧着され、樹脂シート11、連続繊維シート21、樹脂シート11からなる積層体1Bが得られる。
次いで、図3に示すように、樹脂シート11の軟化点以上、樹脂シート11が含有する架橋剤の反応開始温度未満の温度範囲に樹脂シート11を加熱して溶融させる。さらに、溶融した樹脂シート11を連続繊維シート21に向けて加圧する。
これにより、積層体1Bでは、樹脂シート11を構成する樹脂が溶融し、連続繊維シート21を構成する複数の連続繊維29の隙間20aに浸入する。これにより、プリプレグ1が生成する。
得られたプリプレグ1は、加圧後に冷却してもよい。溶融するまで加熱された樹脂シート11では、加熱により樹脂シート11に含まれる架橋剤が意図せず架橋反応し、硬化が進行することがある。プリプレグ1を冷却することにより、上述のような意図しない架橋反応を抑制または停止させることができる。
<炭素繊維強化樹脂成型体>
本実施形態は、前記本実施形態のプリプレグを積層した炭素繊維強化樹脂成型体である。
<炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法>
本実施形態の炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法は、プリプレグを積層し、積層体を得る工程と、得られた積層体をスタンパブル成形する工程と、を備える。
得られた本実施形態のプリプレグ1は、スタンパブルシートとして用いられる。プリプレグ1は、加熱して成型することで、成型体を製造することができる。詳しくは、プリプレグ1を1枚のみ、または複数枚を積層させた積層体を、加熱して軟化させ、軟化したプリプレグ1を金型で押さえて成形する、いわゆるスタンパブル成形を行うことで成型体を製造することができる。
また、プリプレグ1は、繊維強化樹脂複合材料が含有する架橋剤の反応開始温度以上の温度に加熱されることにより、架橋反応が進行して硬化する。これにより、目的とする成型体が得られる。
以上のような構成のプリプレグによれば、炭素繊維強化樹脂を形成材料とし、機械的強度および外観が良好な成型体を製造可能となる。
また、以上のような成型体の製造方法によれば、高品質な成型体を容易に製造可能となる。
以上、添付図面を参照しながら本発明に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
以下、実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明はこれらの例によって限定されるものではない。
(溶融粘度の測定方法)
溶融粘度は、JIS K7199に準拠する方法で測定した値を指す。具体的には、レオメーター(AntonPaar社製、装置名:physicaMCR301)を用い、測定温度180℃、ひずみ振幅3%、1Hzの周波数で測定を行った際の値を指す。
(粘弾性の測定方法)
粘弾性率は、ティー・エイ・インスツルメント社製、装置名:粘弾性測定装置、型式:RSA3を用いて測定した。
測定には、後述する実施例及び比較例において製造した樹脂フィルム(5mm幅×4cmのフィルムの端部1cmずつをチャックして2cm長の長さで測定)を用いた。
粘弾性率は、樹脂シートの上下端を冶具ではさみ引張による動的粘弾性値を測定した。測定の際の振動周波数を1Hzとし、25℃から180℃まで3℃/分で次第に昇温させながら、測定を行った。例えば、E(150℃)であれば、次第に昇温をさせていく際に150℃となったときの弾性率の値とした。
表1に示す構成により、樹脂フィルムを製造した。具体的には、主剤であるマレイン酸変性ポリプロピレン系樹脂と架橋剤とのトルエン溶液を、離型処理の施してあるPET基材フィルム上にバーコートにより塗布し、乾燥させて樹脂フィルムを得た。樹脂フィルムの膜厚はいずれも50μmとした。
得られた樹脂フィルム2枚で、表1に示す連続繊維シートを挟持し、180℃、30cm角あたり0.5tの荷重をかけ、1分間の条件で加熱加圧することで、プリプレグを製造した。プリプレグの厚みは表1にそれぞれ記載する。
Figure 2020158579
表1に示す各材料は、それぞれ以下の通りである。
マレイン酸変性ポリプロピレン:マレイン酸変性度1.2%、重量平均分子量=120,000、融点=80℃のマレイン酸変性ポリプロピレンを用いた。
CF1:炭素繊維の平織物(商品名:トレカクロスCO−6363、東レ株式会社製)
CF2:炭素繊維の平織物(商品名:トレカクロスCO−6141、東レ株式会社製)
エポキシ1::「jER157S70」(商品名、三菱化学社製)(ビスフェノールA構造を有するフェノールノボラック型エポキシ樹脂;粘度=80;エポキシ当量=210)
エポキシ2::「jER154」(商品名、三菱化学社製)(フェノールノボラック型エポキシ樹脂;粘度=80;エポキシ当量=180)
(試験片の作製)
得られたプリプレグから210mm角に切り出した。切り出した試験片を積層して300mm角の平板成形用金型の中央に置き、140℃、10MPaの条件で5分間加熱、加圧することで、300mm角厚さ約4mmの圧縮成形板を得た。
(空隙率の評価)
前記圧縮成形板として得られた炭素繊維強化樹脂の成形体の断面を観察し、次の基準で空隙率を評価した。
成形体の断面のうち炭素繊維と樹脂のいずれもが存在し、かつ炭素繊維が円状に見える状態の面(すなわち炭素繊維の繊維方向に垂直になるように切断した面)を、100μm×100μmの範囲について、電子顕微鏡(キーエンス社デジタルマイクロスコープVHX)を用いて、倍率20倍に拡大、観察し、撮像の写真撮影を行った。得られた撮像写真を画像処理し空隙率を算出した。空隙率の算出方法は以下のように行った。
撮影により得られた画像のうち、炭素繊維部分の面積をSc、樹脂部分の面積をSp、隙間部分の面積をSvとした。
画像処理で炭素繊維部分(円状に見える炭素繊維)の面積Scを除き、炭素繊維部分の面積Sc以外の部分を、樹脂部分の面積Spもしくは、隙間部分の面積Svとみなした。樹脂部分の面積Spと隙間部分の面積Svの判定は、明度のコントラストが隣接している付近よりも急に暗くなっている部分の集合を隙間部分の面積Sv、それ以外を樹脂部分の面積Spと見なした。ここで、急に暗くなるとは任意の点から0.5μm相当の移動をした際に、明度が3倍以上になるような点を指し、これがある一定範囲に及び一定範囲が暗くなっている部分の集合を、隙間部分の面積Svとした。
得られた面積であるSv及び、Spを下記の式(1)を用いて計算し、空隙の割合(n=1)を百分率で算出した。
空隙の割合(n=1)=隙間部分の面積Sv/(隙間部分の面積Sv+樹脂部分の面積Sp)×100…式(1)
上記の観察、写真撮影処理、画像処理、空隙の割合の算出を合計5回行い、空隙の割合5画面分の平均値(n=5)を空隙率とした。
「◎」:空隙率が0.3%未満であった。
「〇」:空隙率が0.3%以上0.7%未満であった。
「△」:空隙率が0.7%以上、3%未満であった。
「×」:空隙率が3%以上であった。
(外観評価)
この圧縮成形板の表面状態を目視及び触った感触を確認し、以下の基準に基づいて評価を行った。
「◎」:成形板の全面にわたり表面が滑らかであった。
「〇」:成形板の表面がおおむね滑らかであった。
「△」:成形板の表面がわずかにざらざらとしていた。
「×」:成形板の表面がざらざらとしていた。
「××」:成形板の表面状態が非常にざらざらとしていた。
評価の結果、実施例のプリプレグは、比較例のプリプレグに比べて外観に優れ、空隙が少なく含浸率が高いと分かった。
1…プリプレグ、10…樹脂シート層、11…樹脂シート、20…連続繊維層、20a…隙間、21…連続繊維シート、29…連続繊維

Claims (9)

  1. 樹脂組成物から構成された樹脂シートと、連続繊維との複合材料であって、
    前記樹脂組成物は、変性ポリオレフィン樹脂からなる主剤と、架橋剤とを含有し、
    前記主剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して60質量%以上99.5質量%以下であり、
    前記架橋剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上40質量%以下であり、
    前記樹脂シートは、150℃において、動的粘弾性測定により得られる動的貯蔵粘弾性率(E)が、1.0×10Pa以上1.0×10Pa以下である、繊維強化樹脂複合材料。
  2. 融点が70℃以上120℃以下の変性ポリオレフィン樹脂の固形分濃度が、樹脂組成物の全量に対して60質量%以上99.5質量%以下であり、
    前記架橋剤の固形分濃度は、樹脂組成物の全量に対して0.5質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載の繊維強化樹脂複合材料。
  3. 前記変性ポリオレフィン樹脂の溶融粘度が、180℃において1000mPa・s以上50000mPa・s以下である、請求項1又は2に記載の繊維強化樹脂複合材料。
  4. 前記変性ポリオレフィン樹脂のグラフト変性率が0.5質量%以上2.5質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂複合材料。
  5. 前記架橋剤は分子量が500以上50000以下のエポキシ系化合物を含むエポキシ樹脂である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂複合材料。
  6. 前記架橋剤は、ノボラック型エポキシ樹脂、ノボラックフェノール型エポキシ樹脂、ビスフェノールA型エポキシ樹脂、ビスフェノールF型エポキシ樹脂からなる群より選択される1種以上である、請求項1〜5の何れか1項に記載の繊維強化樹脂複合材料。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の繊維強化樹脂複合材料からなるプリプレグ。
  8. 請求項7に記載のプリプレグを積層した炭素繊維強化樹脂成型体。
  9. 請求項8に記載のプリプレグを積層した炭素繊維強化樹脂成型体を製造する方法であって、
    プリプレグを積層し、積層体を得る工程と、
    得られた積層体をスタンパブル成形する工程と、を備える、炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法。
JP2019057350A 2019-03-25 2019-03-25 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法 Pending JP2020158579A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057350A JP2020158579A (ja) 2019-03-25 2019-03-25 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019057350A JP2020158579A (ja) 2019-03-25 2019-03-25 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2020158579A true JP2020158579A (ja) 2020-10-01

Family

ID=72641864

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019057350A Pending JP2020158579A (ja) 2019-03-25 2019-03-25 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2020158579A (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014108990A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 炭素繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物
WO2020196499A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 藤森工業株式会社 繊維強化樹脂用マトリクス樹脂、繊維強化樹脂用マトリクス樹脂フィルム、複合体、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体、及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014108990A (ja) * 2012-12-03 2014-06-12 Mitsubishi Rayon Co Ltd 炭素繊維強化ポリプロピレン樹脂組成物
WO2020196499A1 (ja) * 2019-03-25 2020-10-01 藤森工業株式会社 繊維強化樹脂用マトリクス樹脂、繊維強化樹脂用マトリクス樹脂フィルム、複合体、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体、及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法

Non-Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Title
実用プラスチック成形加工事典, JPN7022005362, 1997, pages 348, ISSN: 0005063384 *

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102511723B1 (ko) 금속-섬유 강화 수지 재료 복합체 및 그의 제조 방법
JP5723505B2 (ja) 樹脂組成物、硬化物、プリプレグ、および繊維強化複合材料
JP2007016121A (ja) 複合材料用プリプレグおよび複合材料
JP6330327B2 (ja) Rtm成形法用プリフォーム用のバインダー樹脂組成物を用いたrtm成形法用強化繊維基材、rtm成形法用プリフォームおよび繊維強化複合材料
KR20190108185A (ko) 개선된 섬유 보강된 복합물
DE102008004112A1 (de) Textiles Halbzeug mit wenigstens einer mit einem Kleber versehenen Oberfläche
JP2017203108A (ja) 成形材料および繊維強化複合材料
US10899897B2 (en) Resin composition, cured product thereof, and friction stir welding method
JP6854880B2 (ja) 自己接着性プリプレグ、及びその製造方法
JP7058074B2 (ja) 積層体及び積層体の製造方法
JP7283989B2 (ja) 接着性樹脂積層体、積層体、接着性樹脂積層体の製造方法および積層体の製造方法
JP2017203107A (ja) 成形材料および繊維強化複合材料
WO2020196499A1 (ja) 繊維強化樹脂用マトリクス樹脂、繊維強化樹脂用マトリクス樹脂フィルム、複合体、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体、及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法
JP2019156982A (ja) プリプレグ及び炭素繊維強化複合材料
JP2020158579A (ja) 繊維強化樹脂複合材料、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法
JP7270437B2 (ja) プリプレグおよび成型体の製造方法
JP2021100807A (ja) 繊維強化プラスチック積層成形体、およびその製造方法
JP7261632B2 (ja) プリプレグの製造方法および成型体の製造方法
WO2020196531A1 (ja) 繊維強化樹脂用マトリクス樹脂フィルム、プリプレグ、炭素繊維強化樹脂成型体、及び炭素繊維強化樹脂成型体の製造方法
JPWO2019003824A1 (ja) 繊維強化複合材料用プリフォーム、熱硬化性樹脂組成物、繊維強化複合材料及び繊維強化複合材料の製造方法
JP7167976B2 (ja) エポキシ樹脂組成物、成形材料の製造方法、及び繊維強化複合材料の製造方法
KR20180001487A (ko) 섬유강화 복합재료용 에폭시 수지 조성물 및 이를 이용한 프리프레그
JP6737410B1 (ja) シートモールディングコンパウンドおよび繊維強化複合材料
JP6866936B2 (ja) シートモールディングコンパウンド、及び成形品
JP2019218445A (ja) シートモールディングコンパウンドおよび繊維強化複合材料

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220121

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221109

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221122

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230523