JP2020155539A - 有機エレクトロルミネッセンス素子 - Google Patents
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Abstract
Description
従来、有機EL素子の電子注入層の材料として、LiFなどのアルカリ金属化合物が用いられている。近年では、大気中で安定な金属酸化物を用いる試みがなされている。
このため、経時駆動すると駆動電圧が上昇し、有機EL素子の寿命に影響するという問題があった。
すなわち、本発明に係る上記課題は、以下の手段により解決される。
前記電子輸送層が、下記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有し、
下記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、前記金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高く、
下記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と前記金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上であり、
前記発光層中の発光性化合物の発光波長領域と下記式(I)で表される構造を有する化合物の吸収波長領域に重なり部分があることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
したがって、陰極に隣接する電子注入層又は輸送層と陰極の界面で発生していた劣化を大幅に低減できることから、駆動電圧を低くすることができ、経時駆動しても駆動電圧の上昇を小さくすることができるものと推定される。
なお、エネルギー準位は、最も高エネルギーの真空準位0eVを基準として、これよりも低い側は負の値で定義される。つまり、例えば、エネルギー準位が−(マイナス)3eVと−4eVとでは、−3eVの方が高いエネルギー準位である。
発光性化合物の発光スペクトルと吸光性化合物の吸収スペクトルに重なり部分があるためには、発光性化合物の発光スペクトルピーク波長λemと吸光性化合物の吸収スペクトルピーク波長λaの差が±0〜200nmの範囲が好ましく、±0〜100nmの範囲がより好ましい。
発光性化合物の発光スペクトルの測定は、例えば、分光放射輝度計CS−1000(コニカミノルタ社製)を用いて、吸光性化合物の吸収スペクトルの測定は、例えば、日立ハイテク製の分光光度計U−3300を用いて行うことができる。
前記電子輸送層が、前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有し、
前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、前記金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高く、
前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と前記金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上であり、
前記発光層中の発光性化合物の発光波長領域と前記式(I)で表される構造を有する化合物の吸収波長領域に重なり部分があることを特徴とする。この特徴は、下記各実施態様(形態)に共通する又は対応する技術的特徴である。
前記金属酸化物が、ナノ粒子であることが、表面積が大きく、吸光性化合物が安定に吸着しやすいことから好ましい。
本発明の有機エレクトロルミネッセンス素子は、基板上に、対となる陰極と陽極と、発光層と前記陰極に隣接する電子輸送層とを有する有機機能層とを、備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記電子輸送層が、下記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有し、
前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、前記金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高く、
前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と前記金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上であり、
前記発光層中の発光性化合物の発光波長領域と前記式(I)で表される構造を有する化合物の吸収波長領域に重なり部分があることを特徴とする。
本発明において、HOMOのエネルギー準位(EDH)は、イオン化ポテンシャルの測定値(正の値)を負の値として定義したものである。なお、イオン化ポテンシャルは大気中光電子分光装置(例えば、AC−1、AC−2、及びAC−3(理研計器(株)製))や、紫外光電子分光(UPS)装置で測定することができる。本実施例では、AC−3で測定した。AC−3で測定する場合は、アルミ製皿上の粉末サンプル、あるいは、洗浄したITO上に有機薄膜を50〜100nmの厚さに成膜し測定する。
LUMOのエネルギー準位(EDL)は、下記のように定義した。
EDL= EDH+Eg
吸光性化合物の吸収スペクトルの測定は、例えば、日立ハイテク製の分光光度計U−3300を用いて行うことができる。本実施例では、吸光性化合物を10−6〜10−4mol/Lの濃度でエタノール溶液として測定した。
本発明では、紫外線光電子分光法により求められる価電子帯のエネルギー準位及び光学的バンドギャップエネルギーにより得た。
本発明に用いることのできる金属酸化物は、前述したように、下記2要件を満たせば、特に制限はない。
(1)前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高い。
(2)前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上である。
本発明において、陰極に隣接する電子輸送層が、下記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有する。
また、前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、前記金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高く、前記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と前記金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上であり、前記発光層中の発光性化合物の発光波長領域と前記式(I)で表される構造を有する化合物の吸収波長領域に重なり部分がある。
Ar2、Ar3又はAr4は、置換若しくは非置換の、ベンゼン環を表す。
また、これらの置換基は、上記の置換基によってさらに置換されていてもよい。
置換基Xに含まれる酸性を示す環構造としては、バルビツール酸、チオバルビツール酸、四角酸、クロコン酸、尿酸、ウラシル、チミン由来の環構造などが挙げられる。
また、置換基Xにおいて、酸性基と、電子吸引性基又は電子吸引性環構造とは、酸素原子(O)、硫黄原子(S)、セレン原子(Se)、又はテルル原子(Te)等の原子を介して結合してもよい。又は、置換基Xは、電荷、特に正の電荷を帯びてもよく、この際、Cl−、Br−、I−、ClO4 −、NO3 −、SO4 2−、H2PO4 −等の対イオンを有していてもよい。
Xとして、特に好ましくは、それぞれカルボキシ基若しくはホスホン酸を有する、ローダニン環、ジローダニン環、イミダゾロン環、チオヒダントイン環、ピラゾロン環、シアノアクリル酸又はシアノビニルホスホン酸である。
これらXは、金属酸化物と強く相互作用し、安定して金属酸化物に吸着あるいは結合する。
また、式(I)で表される構造を有する化合物において、Xは複数有していてもよく、Xが複数有していている場合は、Xが互いに同一でも異なっていても良い。Xを複数有していると、金属酸化物に多点で吸着してより安定化し得る。
電子輸送層中における金属酸化物との割合は、金属酸化物100質量部に対して、吸光性化合物を0.01〜1000質量部含むことが好ましく、より好ましくは0.1〜500質量部、さらに好ましくは0.5〜100質量部の範囲内である。
なお電子輸送層の吸光度の測定は、透明ガラス上に形成した電子輸送層の吸収スペクトルの測定を、例えば、日立ハイテク製の分光光度計U−3300を用いて行うことができる。
有機EL素子における代表的な素子構成としては、以下の構成を挙げることができるが、これらに限定されるものではない。
(1)陽極/発光層/電子輸送層/陰極
(2)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(3)陽極/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/電子注入層/陰極
(4)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/発光層/電子輸送層/陰極
(5)陽極/正孔注入層/正孔輸送層/(電子阻止層/)発光層/(正孔阻止層/)電子輸送層/電子注入層/陰極
(5)の構成において、正孔注入層/正孔輸送層/(電子阻止層/)発光層までを有機機能層群1、及び(正孔阻止層/)電子輸送層/電子注入層までを有機機能層群2と呼ぶ場合がある。
必要に応じて、発光層と陰極との間に正孔阻止層(正孔障壁層ともいう)や電子注入層(陰極バッファー層ともいう)を設けてもよく、また、発光層と陽極との間に電子阻止層(電子障壁層ともいう)や正孔注入層(陽極バッファー層ともいう)を設けてもよい。
有機EL素子100は、基材101、陽極102、正孔注入層103、正孔輸送層104、発光層105、正孔阻止層106、電子輸送層107、電子注入層108及び陰極109をこの順に備えている。
上記の代表的な素子構成において、陽極と陰極を除いた層を「機能層110」という。
また、当該有機EL素子は、少なくとも1層の発光層を含む発光ユニットを複数積層した、いわゆるタンデム構造の素子であってもよい。
陽極/第1発光ユニット/中間層/第2発光ユニット/中間層/第3発光ユニット/陰極
ここで、上記第1発光ユニット、第2発光ユニット及び第3発光ユニットは全て同じであっても、異なっていてもよい。また二つの発光ユニットが同じであり、残る一つが異なっていてもよい。
更に、有機EL素子を構成する各層について説明する。
有機EL素子に適用可能な基板としては、特に制限はなく、例えば、ガラス、プラスチック等の種類を挙げることができる。
有機EL素子を構成する陽極としては、Ag、Au等の金属又は金属を主成分とする合金、CuI、又はインジウム−スズの複合酸化物(ITO)、SnO2及びZnO等の金属酸化物を挙げることができるが、金属又は金属を主成分とする合金であることが好ましく、更に好ましくは、銀又は銀を主成分とする合金である。
有機EL素子を構成する発光層は、発光材料としてリン光発光化合物、又は蛍光性化合物(両者を総称して発光性化合物ともいう)を用いることができるが、本発明においては、特に、発光材料としてリン光発光化合物が含有されている構成が好ましい。
発光層に含有されるホスト化合物としては、室温(25℃)におけるリン光発光のリン光量子収率が0.1未満の化合物が好ましい。さらにリン光量子収率が0.01未満であることが好ましい。また、発光層に含有される化合物の中で、その層中での体積比が50%以上であることが好ましい。
本発明で用いることのできる発光材料としては、リン光発光性化合物(リン光性化合物、リン光発光材料又はリン光発光ドーパントともいう。)及び蛍光発光性化合物(蛍光性化合物又は蛍光発光材料ともいう。)が挙げられるが、特に、リン光発光性化合物を用いることが、高い発光効率を得ることができる観点から好ましい。
リン光発光性化合物とは、励起三重項からの発光が観測される化合物であり、具体的には室温(25℃)にてリン光発光する化合物であり、リン光量子収率が25℃において0.01以上の化合物であると定義されるが、好ましいリン光量子収率は0.1以上である。
蛍光発光性化合物としては、クマリン系色素、ピラン系色素、シアニン系色素、クロコニウム系色素、スクアリウム系色素、オキソベンツアントラセン系色素、フルオレセイン系色素、ローダミン系色素、ピリリウム系色素、ペリレン系色素、スチルベン系色素、ポリチオフェン系色素又は希土類錯体系蛍光体等が挙げられる。
次いで、有機機能層ユニットを構成する各層について、電荷注入層、正孔輸送層、電子輸送層及び阻止層の順に説明する。
電荷注入層は、駆動電圧低下や発光輝度向上のために、電極と発光層の間に設けられる層のことで、「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の第2編第2章「電極材料」(123〜166頁)にその詳細が記載されており、正孔注入層と電子注入層とがある。
正孔輸送層とは正孔を輸送する機能を有する正孔輸送材料からなり、広い意味で正孔注入層及び電子阻止層も正孔輸送層の機能を有する。正孔輸送層は単層又は複数層設けることができる。
電子輸送層は、電子を輸送する機能を有する材料から構成され、広い意味で電子注入層、正孔阻止層も電子輸送層に含まれる。電子輸送層は、単層構造又は複数層の積層構造として設けることができる。
本発明においては、前述したように、陰極に隣接する電子輸送層が、前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有する。
(a)前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属塩とを含む溶液を塗布し、加熱処理することで、金属塩が熱分解して金属酸化物を生じ、前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有する電子輸送層を形成する。
(b)金属酸化物のナノ粒子と前記式(I)で表される構造を有する化合物とを含む溶液を塗布し、前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有する電子輸送層を形成する。
(c)金属酸化物のナノ粒子を塗布し、金属酸化物の膜を形成する。その後、金属酸化物の膜に、前記式(I)で表される構造を有する化合物を含む溶液を塗布し、金属酸化物のナノ粒子に前記式(I)で表される構造を有する化合物を吸着させて、前記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有する電子輸送層を形成する。
阻止層としては、正孔阻止層及び電子阻止層が挙げられ、上記説明した有機機能層ユニット3の各構成層の他に、必要に応じて設けられる層である。例えば、特開平11−204258号公報、同11−204359号公報、及び「有機EL素子とその工業化最前線(1998年11月30日エヌ・ティー・エス社発行)」の237頁等に記載されている正孔阻止(ホールブロック)層等を挙げることができる。
陰極は、有機機能層群や発光層に電子を供給するために機能する電極膜であり、金属、合金、有機又は無機の導電性化合物若しくはこれらの混合物が用いられる。具体的には、金、アルミニウム、銀、マグネシウム、リチウム、マグネシウム/銅混合物、マグネシウム/銀混合物、マグネシウム/アルミニウム混合物、マグネシウム/インジウム混合物、インジウム、リチウム/アルミニウム混合物、希土類金属、ITO、ZnO、TiO2及びSnO2等の酸化物半導体などが挙げられる。
有機EL素子を封止するのに用いられる封止手段としては、例えば、フレキシブル封止部材と、陰極及び透明基板とを封止用接着剤で接着する方法を挙げることができる。
封止部材としては、有機EL素子の表示領域を覆うように配置されていればよく、凹板状でも、平板状でもよい。また透明性及び電気絶縁性は特に限定されない。
有機EL素子の製造方法としては、透明基材上に、陽極、有機機能層群1、発光層、有機機能層群2及び陰極を積層して積層体を形成する。
以下、インクジェット印刷法による形成方法について、その一例を、図を交えて説明
する。
012−140017号公報、特開2013−010227号公報、特開2014−058171号公報、特開2014−097644号公報、特開2015−142979号公報、特開2015−142980号公報、特開2016−002675号公報、特開2016−002682号公報、特開2016−107401号公報、特開2017−109476号公報、特開2017−177626号公報等に記載されている構成からなるインクジェットヘッドを適宜選択して適用することができる。
本発明の電子デバイスの製造方法においては、上記の各構成材料をそのまま電子デバイス用インクとして使用する方法の他、インクジェット印刷方式に適性を有するインクとするため、構成材料をインク溶媒等に溶解して電子デバイス用インクを調製する、及び各種機能性添加剤を含有させることができる。
本発明係る電子デバイス用インク(以下、単にインクともいう。)を調製する場合、本発明に係る成分A、成分B及び成分Cの他に公知の各種有機溶媒を用いることができる。
本発明の電子デバイス用インクには、本発明の目的効果を損なわない範囲で、吐出安定性、プリントヘッド適合性、保存安定性、画像保存性、その他の諸性能向上の目的に応じて、公知の各種添加剤、例えば、溶媒、粘度調整剤、表面張力調整剤、比抵抗調整剤、皮膜形成剤、分散剤、界面活性剤、紫外線吸収剤、酸化防止剤、退色防止剤、防バイ剤、防錆剤等を適宜選択して用いることができる。
(ZnOインク)
酢酸亜鉛(Zn(Ac)2)2.0g(10.9mmol)とイオン交換水360μLをメタノール100mLに加えて撹拌し、60℃に加熱した。これに、水酸化カリウム(KOH)1.17g(20.9mmol)をメタノール55mlに溶解した溶液を10〜15分間かけて滴下させた。60℃で3時間撹拌した後、溶媒をTFPO(1H,1H,3H−テトラフルオロプロパノール)に置換した後、0.45μmのポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルターを通してろ過し、粒径6〜7nmのZnOナノインク(C−1)を得た。
酢酸亜鉛(Zn(Ac)2)2.0g(10.9mmol)、硝酸アルミニウム(Al(NO3)3)0.077g(0.36mmol)、イオン交換水360μLをメタノール100mLに加えて撹拌し、60℃に加熱した。これに、水酸化カリウム(KOH)1.17g(20.9mmol)をメタノール55mLに溶解した溶液を10〜15分間かけて滴下させた。60℃で3時間撹拌した後、溶媒をTFPO(1H,1H,3H−テトラフルオロプロパノール)に置換した後、0.45μmのPTFEフィルターを通してろ過し、粒径6〜7nmのアルミニウムドープZnO(AZO)ナノインク(C−2)を得た。
イオン交換水250gにオキシ塩化ジルコニウム8水塩(ZrOCl2・8H2O)6.5g(20.2mmol)を溶解し、これにリンゴ酸1.1g(8.2mmol)を添加し、ついで、濃度10質量%のKOH水溶液30gを添加した後、水熱処理(オートクレーブ200℃2時間)を行った。その後、溶媒をTFPO(1H,1H,3H−テトラフルオロプロパノール)に置換した後、0.45μmのPTFEフィルターを通してろ過し、粒径10〜13nmのZrO2ナノインク(C−3)を得た。
15℃に保持したイオン交換水に9gの炭酸アンモニウム(93.7mmol)を溶解し、100mLの水溶液を得た後、攪拌しながら四塩化チタン溶液6.1g(32.3mmol)を徐々に滴下した。15℃にて1時間撹拌を継続し酸化チタンの沈殿物を得た。この沈殿物を濾別、洗浄し、イオン交換水を加え90mlの酸化チタンゾルを得た。この酸化チタンゾルを水熱処理(オートクレーブ230℃12時間)を行った。その後、溶媒をTFPO(1H,1H,3H−テトラフルオロプロパノール)に置換した後、0.45μmのPTFEフィルターを通してろ過し、粒径15〜20nmのTiO2ナノインク(C−4)を得た。
《有機EL素子1の作製》
(陽極の形成)
縦50mm、横50mm、厚さ0.7mmのガラス基板上に、ITO(インジウムスズ酸化物)を120nmの厚さで成膜してパターニングを行い、ITO透明電極からなる陽極を形成した。その後、イソプロピルアルコールで超音波洗浄し、乾燥窒素ガスで乾燥し、UVオゾン洗浄を5分間行った。
ITO陽極上に、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)−ポリスチレンスルホネート(PEDOT/PSSと略記、Bayer社製、Baytron P Al 4083)を純水で70%に希釈した溶液を3000rpm、30秒でスピンコート法により製膜した後、200℃にて1時間乾燥し、厚さ30nmの正孔注入層を設けた。
この基板を、窒素ガス(グレードG1)を用いた窒素雰囲気下に移し、下記組成の正孔輸送層形成用塗布液を用いて、1500rpm、30秒でスピンコート法により製膜した後、130℃で30分間保持し、厚さ30nmの正孔輸送層とした。
<正孔輸送層形成用塗布液>
正孔輸送材料 B1(重量平均分子量Mw=80000) 15質量部
クロロベンゼン 3000質量部
次いで、下記組成の発光層形成用塗布液を1500rpm、30秒でスピンコート法によりそれぞれ製膜した後、120℃で30分間保持し、乾燥後の厚さが40nmの発光層を形成した。
続いて、ZnOインク(C−1)をスピンコート法により乾燥後40nmの厚さとなるように成膜した。更に例示化合物(A−6)の、1H,1H,3H−テトラフルオロプロパノール(TFPO)溶液(0.02質量%)を1000rpm、30秒でスピンコート法により塗布した後、120℃で30分間保持し、電子輸送層を形成した。なお、電子輸送層の吸収スペクトルのピーク波長における吸光度は0.08であった。
次に、アルミニウム100nmを蒸着して陰極を形成した後、上記発光素子の非発光面をガラスケースで多い、発光素子が作成されたガラス基板(支持基盤)と接触する、発光素子を覆うガラスケースの周辺部に、エポキシ系光硬化型接着剤(東亜合成社製ラクストラックLC0629B)によるシール剤を設けた。そして、このシール材を上記発光素子の陰極側に重ねてガラス基板と密着させた。その後、ガラスケース側からUV光を照射してシール材を硬化することで発光素子を封止し、有機EL素子1を作製した。なお、ガラスケースでの封止作業は、発光素子を大気に接触させることなく窒素雰囲気下のグローブボックス(純度99.999%以上の高純度窒素ガスの雰囲気下)で行った。
有機EL素子1の作製における電子輸送層の形成において、例示化合物(A−6)を、それぞれ表に示した化合物を変えて、そのほかの手順は有機EL素子1の作製と同様にして、有機EL素子2〜6の作製を行った。
有機EL素子1の作製における電子輸送層の形成において、ZnOインク(C−1)及び例示化合物(A−6)を、それぞれ表に示した金属酸化物を含有するインク及び例示化合物を変えて、そのほかの手順は有機EL素子1の作製と同様にして、有機EL素子7〜10の作製を行った。
有機EL素子1の作製における発光層の形成において、発光性化合物B3を発光性化合物B4に変えて、さらに電子輸送層の形成において、化合物(A−6)を表に示した例示化合物を変えて、そのほかの手順は有機EL素子1の作製と同様にして、比較の有機EL素子11の作製を行った。
有機EL素子1の作製における電子輸送層の形成において、ZnOインク(C−1)及び例示化合物(A−6)を、それぞれ表に示した金属酸化物を含有するインク及び例示化合物を変えて、そのほかの手順は有機EL素子1の作製と同様にして、有機EL素子12の作製を行った。
吸光性化合物のLUMOエネルギー準位EDLは、以下のようにHOMOエネルギー準位(EDH)を測定して、求めたEDHに表で示したEgを加えることにより求めた(EDL=EDH+Eg)。
吸光性化合物のHOMOのエネルギー準位(EDH)は、イオン化ポテンシャルの測定値(正の値)を負の値として定義した。イオン化ポテンシャルは大気中光電子分光装置(AC−3(理研計器(株)製))で測定した。
吸光性化合物のLUMOのエネルギー準位(EDL)は、下記のように定義した。
EDL= EDH+Eg
吸光性化合物の吸収スペクトルの測定は、日立ハイテク製の分光光度計U−3300を用いて行った。吸光性化合物を10−6〜10−4mol/Lの濃度でエタノール溶液として測定した。
発光層中の発光性化合物の発光波長領域と前記式(I)で表される構造を有する化合物(吸光性化合物)の吸収波長領域に重なり部分は、前述した発光性化合物の発光スペクトルと吸光性化合物の吸収スペクトルを測定して、発光性化合物の発光スペクトルピーク波長λemと吸光性化合物の吸収スペクトルピーク波長λaの差が200nm以下の範囲である場合、発光スペクトルと吸収スペクトルの重なりがあるものと判定した。
<駆動電圧>
室温(25℃)で、1000cd/m2の定輝度条件下による点灯を行い、ケースレー社製の「2400型ソースメーター」により、有機EL素子への電圧印加と電流測定を行い、分光放射輝度計CS−2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて、各サンプルの発光輝度を測定し、発光輝度1000cd/m2における駆動電圧を求めた。
上記有機EL素子1〜12のそれぞれを、400μAの電流を25℃で50時間通電保持した。その後、室温(25℃)で、1000cd/m2の定輝度条件下による点灯を行い、ケースレー社製の「2400型ソースメーター」により、有機EL素子への電圧印加と電流測定を行い、分光放射輝度計CS−2000(コニカミノルタセンシング社製)を用いて、各サンプルの発光輝度を測定し、発光輝度1000cd/m2における駆動電圧を求めた。表Iでは、有機EL素子1の初期の駆動電圧を1.00として、各有機EL素子の耐久試験後の駆動電圧を相対値で示した。
なお、値が小さいものほど安定性が高いことを示している。
101 基材
102 陽極
103 正孔注入層
104 正孔輸送層
105 発光層
106 正孔阻止層
107 電子輸送層
108 電子注入層
109 陰極
110 機能層
1 基材
2 評価用単膜
30、100 インクジェットヘッド
31 ポンプ
32 フィルター
33 配管分岐
34 廃液タンク
35 制御部
36 タンク
37 タンク
38A タンク
38B タンク
39 ポンプ
30b 圧電性基板
30c 天板
30d ノズル板
30e インク液供給管
30f 配管
56 筐体
57 キャップ受板
59 カバー部材
61 ノズルプレート
62 キャップ受板取付部
68 取付用孔
71 ノズル用開口部
81a 第1ジョイト
81b 第2ジョイント
82 第3ジョイント
Claims (4)
- 基板上に、対となる陰極と陽極と、発光層と前記陰極に隣接する電子輸送層とを含む有機機能層とを、備える有機エレクトロルミネッセンス素子であって、
前記電子輸送層が、下記式(I)で表される構造を有する化合物と金属酸化物とを含有し、
下記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)が、前記金属酸化物伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)より高く、
下記式(I)で表される構造を有する化合物のLUMOエネルギー準位(EDL)と前記金属酸化物の伝導帯下端のエネルギー準位(ECB)とのエネルギー差ΔE(EDL−ECB)が、0.3eV以上であり、
前記発光層中の発光性化合物の発光波長領域と下記式(I)で表される構造を有する化合物の吸収波長領域に重なり部分があることを特徴とする有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記電子輸送層が、前記金属酸化物として、酸化亜鉛を含有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
- 前記金属酸化物が、ナノ粒子であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の有機エレクトロルミネッセンス素子。
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