以下に説明する本開示では、モード1に係る作業者選択装置及びその変形モードを適宜選択して組み合わせることができる。
前記モード1に係る作業者選択装置として、データを記憶する記憶部と、前記記憶部を制御するとともに、所定の情報処理を行う制御部と、を備え、前記記憶部は、装置名、障害内容、部品名、スキルポイントを関連付けた障害対応データベースと、保守契約番号、顧客住所情報を関連付けた保守契約データベースと、顧客住所情報、担当拠点名、担当倉庫名を関連付けた保守拠点データベースと、部品名、倉庫名、在庫数量を関連付けた部品在庫データベースと、作業者名、所属拠点、装置名、スキルポイントを関連付けた作業者スキルデータベースと、開始日時、完了日時、作業者名を関連付けた作業スケジュールデータベースと、を記憶し、前記制御部は、顧客名、装置名、依頼内容、障害内容、作業開始日時、作業完了日時を含む作業依頼情報を取得する処理と、前記作業依頼情報の前記依頼内容が障害復旧作業であるか否かを判断する処理と、前記依頼内容が障害復旧作業である場合、前記作業依頼情報に基づいて、前記障害対応データベース、前記保守契約データベース、前記保守拠点データベース、及び、前記部品在庫データベースを参照して、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫がある場合、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記作業依頼情報の前記作業開始日時と前記作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、を行う、作業者選択装置が可能である。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記保守拠点データベースは、前記顧客住所情報、前記担当拠点名、前記担当倉庫名、少なくとも1つの近郊拠点名、少なくとも1つの倉庫名が関連付けられており、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫があるか否かを判断する処理では、前記作業依頼情報の前記装置名及び前記障害内容に基づいて、前記障害対応データベースを参照して、当該装置名及び当該障害内容に対応する部品名及びスキルポイントを取得する処理と、前記作業依頼情報の前記保守契約番号に基づいて、前記保守契約データベースを参照して、当該保守契約番号に対応する顧客住所情報を取得する処理と、取得した前記顧客住所情報に基づいて、前記保守拠点データベースを参照して、当該顧客住所情報に対応する担当拠点名及び担当倉庫名を取得する処理と、取得した前記部品名及び前記担当倉庫名に基づいて、前記部品在庫データベースを参照して、当該倉庫名にて当該部品名に対応する部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、を含むことができる。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記保守拠点データベースは、前記顧客住所情報、前記担当拠点名、前記担当倉庫名、前記少なくとも1つの近郊拠点名、前記少なくとも1つの近郊倉庫名、前記近郊倉庫名から前記担当倉庫名への入手時間が関連付けられており、前記制御部は、前記担当倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がない場合、取得した前記部品名に基づいて、前記保守拠点データベース及び前記部品在庫データベースを参照して、前記近郊倉庫名にて当該部品名に対応する部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、前記近郊倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がある場合、取得した前記部品名と、取得した前記担当倉庫名と、に基づいて、障害復旧作業するまでに、前記近郊倉庫名に係る倉庫から前記担当倉庫名に係る倉庫への部品の補充を指示し、前記保守拠点データベースを参照して、前記近郊倉庫名から前記担当倉庫名への入手時間を取得する処理と、前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時に、取得した前記入手時間を加算した加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出する処理と、前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時を算出した後、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、をさらに行うことができる。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記制御部は、前記近郊倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がない場合、取得した前記部品名と、取得した前記担当倉庫名と、に基づいて、障害復旧作業するまでに外部から前記担当倉庫に係る倉庫への部品の補充を指示し、前記外部から前記倉庫への入手時間を取得する処理と、前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時に、取得した前記入手時間を加算した加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出する処理と、前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時を算出した後、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、をさらに行うことができる。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記制御部は、前記条件を満たす前記作業者名がない場合、又は、空きがある前記作業者名がない場合、取得した前記顧客住所情報に基づいて、前記保守拠点データベースを参照して、近郊拠点名を取得する処理と、取得した前記近郊拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記近郊拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、前記作業依頼情報又は算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記作業依頼情報の前記作業開始日時と前記作業完了日時との間、又は、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、をさらに行うことができる。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記記憶部は、過去の作業依頼情報を格納した受付作業データベースをさらに記憶し、前記制御部は、前記条件を満たす前記作業者名がない場合、又は、空きがある前記作業者名がない場合、取得した前記作業者名と、前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時、又は、前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベース及び前記受付作業データベースを参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間、又は、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に既に作業スケジュールが決まっている作業者名に対応する依頼内容が障害復旧作業以外であるか否かを判断する処理と、前記依頼内容が障害復旧作業以外である場合、前記作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、をさらに行うことができる。
前記モード1に係る作業者選択装置の変形モードとして、前記制御部は、前記依頼内容が障害復旧作業である場合、前記障害復旧作業が可能な作業者が現れるまで作業開始日時の延期を決定する処理をさらに行うことができる。
本開示では、モード2に係る作業者選択システムとして、前記モード1に係る作業者選択装置と、前記作業者選択装置と通信可能に接続された作業者端末と、を備えることが可能である。
本開示では、モード3に係る作業者選択方法として、装置名、障害内容、部品名、スキルポイントを関連付けた障害対応データベースと、保守契約番号、顧客住所情報を関連付けた保守契約データベースと、顧客住所情報、担当拠点名、担当倉庫名を関連付けた保守拠点データベースと、部品名、倉庫名、在庫数量を関連付けた部品在庫データベースと、作業者名、所属拠点、装置名、スキルポイントを関連付けた作業者スキルデータベースと、開始日時、完了日時、作業者名を関連付けた作業スケジュールデータベースと、を記憶する装置を用いて作業者を選択する作業者選択方法であって、顧客名、装置名、依頼内容、障害内容、作業開始日時、作業完了日時を含む作業依頼情報を取得するステップと、前記作業依頼情報の前記依頼内容が障害復旧作業であるか否かを判断するステップと、前記依頼内容が障害復旧作業である場合、前記作業依頼情報に基づいて、前記障害対応データベース、前記保守契約データベース、前記保守拠点データベース、及び、前記部品在庫データベースを参照して、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫があるか否かを判断するステップと、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫がある場合、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断するステップと、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記作業依頼情報の前記作業開始日時と前記作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断するステップと、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定するステップと、を含むことが可能である。
本開示では、モード4に係るプログラムとして、装置名、障害内容、部品名、スキルポイントを関連付けた障害対応データベースと、保守契約番号、顧客住所情報を関連付けた保守契約データベースと、顧客住所情報、担当拠点名、担当倉庫名を関連付けた保守拠点データベースと、部品名、倉庫名、在庫数量を関連付けた部品在庫データベースと、作業者名、所属拠点、装置名、スキルポイントを関連付けた作業者スキルデータベースと、開始日時、完了日時、作業者名を関連付けた作業スケジュールデータベースと、を記憶する装置に実行させるプログラムであって、顧客名、装置名、依頼内容、障害内容、作業開始日時、作業完了日時を含む作業依頼情報を取得する処理と、前記作業依頼情報の前記依頼内容が障害復旧作業であるか否かを判断する処理と、前記依頼内容が障害復旧作業である場合、前記作業依頼情報に基づいて、前記障害対応データベース、前記保守契約データベース、前記保守拠点データベース、及び、前記部品在庫データベースを参照して、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫がある場合、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記作業依頼情報の前記作業開始日時と前記作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、を実行させることが可能である。
以下、実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、本出願において図面参照符号を付している場合は、それらは、専ら理解を助けるためのものであり、図示の態様に限定することを意図するものではない。また、下記の実施形態は、あくまで例示であり、本発明を限定するものではない。また、以降の説明で参照する図面等のブロック間の接続線は、双方向及び単方向の双方を含む。一方向矢印については、主たる信号(データ)の流れを模式的に示すものであり、双方向性を排除するものではない。さらに、本願開示に示す回路図、ブロック図、内部構成図、接続図などにおいて、明示は省略するが、入力ポート及び出力ポートが各接続線の入力端及び出力端のそれぞれに存在する。入出力インタフェイスも同様である。プログラムはコンピュータ装置を介して実行され、コンピュータ装置は、例えば、プロセッサ、記憶装置、入力装置、通信インタフェイス、及び必要に応じ表示装置を備え、コンピュータ装置は、通信インタフェイスを介して装置内又は外部の機器(コンピュータを含む)と、有線、無線を問わず、交信可能に構成される。
[実施形態1]
実施形態1に係る作業者選択システムについて図面を用いて説明する。図1は、実施形態1に係る作業者選択システムの構成を模式的に示したブロック図である。
作業者選択システム1は、作業形態及び状況変化に応じて最適な作業者を選択するシステムである(図1参照)。作業者選択システム1は、作業者選択装置10と、ネットワーク20と、作業者端末30と、顧客端末50と、を有する。なお、図1では、説明の簡略化のため作業者端末30及び顧客端末50をそれぞれ1つのみとしているが、作業者端末30及び顧客端末50の一方又は両方が複数個あってもよい。作業形態、作業者の選択条件の詳細については、後述する。
作業者選択装置10は、作業形態及び状況変化に応じて最適な作業者を選択する装置である(図1参照)。作業者選択装置10には、保守支援部門等に設置されているワークステーションサーバ、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置(コンピュータ)を用いることができる。作業者選択装置10は、ネットワーク20を介して作業者端末30及び顧客端末50と通信可能に接続されている。作業者選択装置10は、プログラムを実行することにより所定の情報処理を行う。作業者選択装置10は、通信部11と、制御部12と、入力部13と、出力部14と、記憶部15と、を有する。
通信部11は、作業者選択装置10と作業者端末30及び顧客端末50との間で所定の情報、データ、又は信号の通信を行う機能部である(図1参照)。通信部11は、ネットワーク20を介して作業者端末30及び顧客端末50と通信可能に接続されている。通信部11は、制御部12の制御により送受信を行う。通信部11には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等のネットワークインタフェイスを用いることができる。
制御部12は、通信部11、入力部13、出力部14、及び、記憶部15を制御する機能部である(図1参照)。制御部12には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等のユニットを用いることができ、1つだけでなく複数のユニットを用いたものでもよい。制御部12は、通信部11、入力部13、出力部14、及び、記憶部15と電気的に接続(バス接続でも可)されている。制御部12は、通信部11を制御して、作業者端末30及び顧客端末50に対する情報の送受信を行う。制御部12は、入力部13を制御して、入力部13から入力された情報を取り込む。制御部12は、出力部14を制御して、出力部14に情報を出力させる。制御部12は、記憶部15への情報の入出力、記憶部15内に記憶されたデータベース41〜49へのデータの書き込みや読み出しを行う。制御部12は、記憶部15に記憶されたプログラム(作業者選択プログラム40を含む)を読み出し、主記憶にロードして実行することで、所定の情報処理を行う。
入力部13は、情報を入力する機能部である(図1参照)。入力部13は、制御部12によって制御され、作業者選択装置10の使用者の操作によって情報が入力される。入力部13には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、その他の入力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された入力部を有する情報端末等を用いてもよい。
出力部14は、情報を出力(例えば、表示、音声出力、印刷等)する機能部である(図1参照)。出力部14は、制御部12の制御により出力を行う。出力部14には、例えば、表示を行うディスプレイ、印刷を行うプリンタ、メール送信、その他の出力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された出力部を有する情報端末等を用いてもよい。
記憶部15は、データ、データベース、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図1参照)。ここで、プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。記憶部15は、制御部12の制御により情報の入出力、データベース41〜49へのデータの書き込みや読み出しを行う。記憶部15には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、外部接続されたRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)装置等を用いることができ、どの様な記憶装置を用いてもよい。記憶部15は、主な情報として、作業者選択プログラム40と、受付作業データベース41(図2参照)、保守契約データベース42(図3参照)と、装置構成データベース43(図4参照)と、部品寿命データベース44(図5参照)と、作業スケジュールデータベース45(図6参照)と、部品在庫データベース46(図7参照)と、作業者スキルデータベース47(図8参照)と、障害対応データベース48(図9参照)と、保守拠点データベース49(図10参照)と、を記憶する。データベース41〜49の詳細については、後述する。
作業者選択プログラム40は、作業形態及び状況変化に応じて最適な作業者を選択するためのプログラムである。作業者選択プログラム40は、制御部12で実行される。作業者選択プログラム40を実行したときの制御部12の動作の詳細については、後述する。
ネットワーク20は、作業者選択装置10と作業者端末30及び顧客端末50とを通信可能に接続する情報通信網である(図1参照)。ネットワーク20は、イントラネット、ローカルネットワーク等でもよく、有線ネットワーク及び無線ネットワークの一方又は両方を含んでいてもよい。
作業者端末30は、作業者が使用する情報端末である(図1参照)。作業者端末30には、例えば、パーソナルコンピュータ、ノート端末、タブレット端末、スマートフォン等を用いることができる。作業者端末30は、ネットワーク20を介して作業者選択装置10と通信可能に接続されている。作業者端末30は、プログラムを実行することにより所定の情報処理を行う。作業者端末30は、主な構成部として、通信部31と、制御部32と、入力部33と、出力部34と、記憶部35と、を有する。
なお、作業者端末30は、作業者選択装置10に対するデータの入出力ができればよく、本発明の必須構成要素ではなく、作業者選択装置10の入力部13及び出力部14で、作業者端末30の機能を代替してもよい。
通信部31は、作業者端末30と作業者選択装置10との間で所定の情報、データ、又は信号の送受信を行う機能部である(図1参照)。通信部31は、ネットワーク20に通信可能に接続されており、制御部32の制御により通信を行う。通信部31には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等のネットワークインタフェイスを用いることができる。
制御部32は、通信部31、入力部33、出力部34、及び記憶部35を制御する機能部である(図1参照)。制御部32には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等のユニットを用いることができ、1つだけでなく複数のユニットを用いたものでもよい。制御部32は、通信部31、入力部33、出力部34、及び記憶部35と電気的に接続(バス接続でも可)されている。制御部32は、通信部31を制御して、作業者選択装置10に対する情報の送受信を行う。制御部32は、入力部33を制御して、入力部33から入力された情報を取り込む。制御部32は、出力部34を制御して、出力部34に情報を出力させる。制御部32は、記憶部35への情報の書き込みや読み出しを行う。制御部32は、記憶部35に記憶されたプログラムを読み出し、主記憶部にロードして実行することで、所定の情報処理を行う。
入力部33は、情報を入力するための機能部である(図1参照)。入力部33は、制御部32によって制御され、作業者端末30の使用者の操作によって情報が入力される。入力部33には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、その他の入力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された入力部を有する情報端末等を用いてもよい。
出力部34は、情報を出力(表示、音声出力、印刷等)するための機能部である(図1参照)。出力部34は、制御部32の制御により出力を行う。出力部34には、例えば、表示を行うディスプレイ、印刷を行うプリンタ、その他の出力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された出力部を有する情報端末等を用いてもよい。
記憶部35は、データ、データベース、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図1参照)。記憶部35は、制御部32の制御により、情報の書き込みや読み出しを行う。ここで、プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。記憶部35には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、外部接続されたRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)装置等を用いることができ、どの様な記憶装置を用いてもよい。
顧客端末50は、顧客が使用する情報端末である(図1参照)。顧客端末50には、例えば、パーソナルコンピュータ、ノート端末、タブレット端末、スマートフォン等を用いることができる。顧客端末50は、ネットワーク20を介して作業者選択装置10と通信可能に接続されている。顧客端末50は、プログラムを実行することにより所定の情報処理を行う。顧客端末50は、主な構成部として、通信部51と、制御部52と、入力部53と、出力部54と、記憶部55と、を有する。
通信部51は、顧客端末50と作業者選択装置10との間で所定の情報、データ、又は信号の送受信を行う機能部である(図1参照)。通信部51は、ネットワーク20に通信可能に接続されており、制御部52の制御により通信を行う。通信部51には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等のネットワークインタフェイスを用いることができる。
制御部52は、通信部51、入力部53、出力部54、及び記憶部55を制御する機能部である(図1参照)。制御部52には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等のユニットを用いることができ、1つだけでなく複数のユニットを用いたものでもよい。制御部52は、通信部51、入力部53、出力部54、及び記憶部55と電気的に接続(バス接続でも可)されている。制御部52は、通信部51を制御して、作業者選択装置10に対する情報の送受信を行う。制御部52は、入力部53を制御して、入力部53から入力された情報を取り込む。制御部52は、出力部54を制御して、出力部54に情報を出力させる。制御部52は、記憶部55への情報の書き込みや読み出しを行う。制御部52は、記憶部55に記憶されたプログラムを読み出し、主記憶部にロードして実行することで、所定の情報処理を行う。
入力部53は、情報を入力するための機能部である(図1参照)。入力部53は、制御部52によって制御され、顧客端末50の使用者の操作によって情報が入力される。入力部53には、例えば、キーボード、マウス、タッチパネル、マイク、その他の入力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された入力部を有する情報端末等を用いてもよい。
出力部54は、情報を出力(表示、音声出力、印刷等)するための機能部である(図1参照)。出力部54は、制御部52の制御により出力を行う。出力部54には、例えば、表示を行うディスプレイ、印刷を行うプリンタ、その他の出力手段を用いることができ、図示しない通信部を介して通信可能に接続された出力部を有する情報端末等を用いてもよい。
記憶部55は、データ、データベース、プログラム等の情報を記憶する機能部である(図1参照)。記憶部55は、制御部52の制御により、情報の書き込みや読み出しを行う。ここで、プログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。記憶部55には、例えば、RAM(Random Access Memory)、ハードディスク装置、外部接続されたRAID(Redundant Arrays of Independent Disks)装置等を用いることができ、どの様な記憶装置を用いてもよい。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる受付作業データベース(図1の41)について図面を用いて説明する。図2は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる受付作業データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
受付作業データベース41は、依頼を受け付けた作業に関する情報を管理するためのデータベースである(図2参照)。受付作業データベース41は、受付番号、保守契約番号、作業依頼、顧客名、装置名、依頼内容、作業開始日時、作業完了日時、交換部品、及び部品入手時間を関連付けて記憶する。保守契約番号及び装置名は、作業の対象となる装置を特定する情報である。作業開始日時及び作業完了日時は、希望の日時であってもよい。依頼内容は、依頼が障害復旧の場合、障害内容も含む。受付作業データベース41には、作業を依頼するための情報(作業依頼情報)を受け付ける際に、作業依頼情報に含まれる各種情報(受付作業データベース41の構成情報に対応)を関連付けて登録される。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる保守契約データベース(図1の42)について図面を用いて説明する。図3は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる保守契約データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
保守契約データベース42は、保守契約に係る情報(保守契約情報)を管理するためのデータベースである(図3参照)。保守契約データベース42は、顧客名、保守契約番号、顧客番号、顧客電話番号、顧客電子メールアドレス、顧客住所情報、契約開始日、及び最終点検日を関連付けて記憶する。ここで、定期点検を契約していない場合は、契約開始日と最終点検日が同じ日となる。保守契約データベース42は、保守契約の有無を確認したり、保守契約期間内か否かを確認したり、保守契約した顧客の名称や連絡情報や位置情報等を確認するために用いられる。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる装置構成データベース(図1の43)について図面を用いて説明する。図4は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる装置構成データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
装置構成データベース43は、保守契約された装置の構成を管理するためのデータベースである(図4参照)。装置構成データベース43は、保守契約番号、装置名、装置番号、及び部品番号/最終交換日を関連付けて記憶する。装置番号は、保守契約番号及び装置名に対応する番号である。なお、装置番号は、同じ保守契約番号でも、同じ装置が複数台あれば異なる番号となる。部品番号は、装置を構成する部品の番号である。装置構成データベース(図1の43)の例では、ある保守契約番号の装置を構成する部品番号を確認する場合、保守契約番号A111111より、当該保守契約に関連付けられた全ての装置名「AAAAA」の装置番号「01」が得られ、得られた装置番号に対応する部品番号「00001」及び「00002」が得られ、部品番号「00001」の最終交換日「2018/4/20」を得る。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる部品寿命データベース(図1の44)について図面を用いて説明する。図5は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる部品寿命データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
部品寿命データベース44は、各装置の構成部品の寿命を管理するためのデータベースである(図5参照)。部品寿命データベース44は、装置名、部品番号、交換推奨経過時間、交換必要経過時間、及び発注リード時間を関連付けて記憶する。ここで、交換推奨経過時間は、部品の交換を推奨する前回交換後の経過時間であり、部品の交換歴がない場合は装置稼働後の経過時間とすることができる。なお、交換推奨経過時間は、同じ装置名でも顧客の装置稼働条件、使用開始時期、地域等によって異なる場合がある。また、交換必要経過時間は、部品を交換する必要がある前回交換後の経過時間であり、部品の交換歴がない場合は装置稼働後の経過時間とすることができる。発注リード時間は、部品の発注後入手までの必要時間である。図5の部品寿命データベース(図1の44)の例では、部品番号「20000」は装置稼働後の経過時間が12000時間で交換を推奨しているので、点検作業時に当該経過時間が過ぎている場合、点検作業時に当該部品を交換する。部品寿命データベース44は、定期点検時の部品交換の指示や、当該交換する部品の入手指示の際に使用する。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる作業スケジュールデータベース(図1の45)について図面を用いて説明する。図6は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる作業スケジュールデータベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
作業スケジュールデータベース45は、作業者毎の作業スケジュールを管理するためのデータベースである(図6参照)。作業スケジュールデータベース45は、月、日、開始時刻、完了時刻、受付番号、作業者名、及び備考を関連付けて記憶する。図6の作業スケジュールデータベース(図1の45)の例では、1月1日の作業予定で、作業者「○○ ○○」は、「00時00分」から「11時00分」まで、受付番号「1111111」の作業予定がある。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる部品在庫データベース(図1の46)について図面を用いて説明する。図7は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる部品在庫データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
部品在庫データベース46は、部品毎の在庫数量を管理するためのデータベースである。部品在庫データベース46は、部品名、部品番号、倉庫名、及び在庫数量を関連付けて記憶する。倉庫名は、部品を保管している倉庫を特定する情報である。図7の部品在庫データベース(図1の46)の例では、装置構成データベース(図1の43;図4参照)より装置名「AAAAA」を構成する部品番号「00001」を得た場合、部品在庫データベース(図1の46;図7参照)より、部品番号「00001」に対応する倉庫名「aa11」及び在庫数量「01」を得ることができる。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる作業者スキルデータベース(図1の47)について図面を用いて説明する。図8は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる作業者スキルデータベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
作業者スキルデータベース47は、作業者毎のスキルを管理するためのデータベースである(図8参照)。作業者スキルデータベース47は、作業者コード、作業者名、所属拠点、装置名、及びスキルポイントを関連付けて記憶する。図8の作業者スキルデータベース(図1の47)の例では、作業者「○○ ○○」は、装置名「AAAAA」に対してスキルポイント「500」を有する。スキルポイントは、作業者の装置に対する作業スキルの程度を数値化した情報である。スキルポイントは、装置毎の教育受講歴、作業回数、作業難易度等に応じて付与されるようにすることができ、これらの情報から予め定めた算出式で定めることもできる。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる障害対応データベース(図1の48)について図面を用いて説明する。図9は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる障害対応データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
障害対応データベース48は、過去の障害復旧作業に対応したときの情報を管理するためのデータベースである(図9参照)。障害対応データベース48は、装置名、障害内容、障害原因、部品名、及びスキルポイントを関連付けて記憶する。部品名は、障害原因となった部品の名称である。部品名は、部品番号としてもよい。ここでのスキルポイントは、作業スキルの程度を数値化した最小値の情報である。図9の障害対応データベース(図1の48)の例では、装置名「AAAAA」の障害内容「事象A」に対応する障害原因、障害部品、を確認する場合、障害内容「事象A」を選択すると、障害原因「原因A」、部品名「ABC111」、スキルポイント「300」を得ることができる。ここでのスキルポイントは、作業対象装置及び作業内容毎に定められている。計画作業の場合は、スキルポイントは不要である。現地調整作業及び定期点検作業は、装置毎にスキルポイントが定められている。現地調整作業及び定期点検作業の各スキルポイントは、同じスキルポイントであってもよい。障害復旧作業のスキルポイントは、装置と発生した障害内容に応じて定められる。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる保守拠点データベース(図1の49)について図面を用いて説明する。図10は、実施形態1に係る作業者選択システムにおいて用いられる保守拠点データベースのデータ構造の一例を模式的に示したイメージ図である。
保守拠点データベース49は、保守拠点に関する情報を管理するためのデータベースである(図10参照)。保守拠点データベース49は、顧客住所情報、担当拠点、第1近郊拠点、第2近郊拠点、担当倉庫、担当倉庫からの入手時間、第1近郊倉庫、第1近郊倉庫からの入手時間、第2近郊倉庫、及び第2近郊倉庫からの入手時間を関連付けて記憶する。保守拠点データベース49は、例えば、計画作業の対応時に担当拠点に作業者がいない場合、第1近郊拠点や第2近郊拠点にて対応可能な作業者を探すときに使用したり、担当倉庫に部品がない場合、第1近郊倉庫や第2近郊倉庫にて調達可能な部品を探すときに使用することができる。第1近郊拠点は第1近郊倉庫に対応し、第2近郊拠点は第2近郊倉庫に対応する。なお、担当拠点及び担当倉庫の代替となる近郊拠点及び近郊倉庫は、2つずつであるが、これに限るものではなく、少なくとも1つずつあればよい。
次に、作業形態の詳細について説明する。作業形態は、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の4種類とすることができる。
(1−1)計画作業
計画作業は、予め作業内容が定められた作業である。計画作業では、作業計画と、その作業内容とが定められる。計画作業では、状況に応じた作業はない。作業ミスや、装置の設定の際の障害が生じた場合のみ、知識や経験が必要である。ただし、製品等の設置や、予め定めた設定等、決められた作業を行う基礎能力を有していれば作業ができる。ここで定義する計画作業は、容易に部品交換できるスキルがあればよく、知識や経験のスキルが不要である。計画作業は、作業前に、余裕をもって、その時の計画作業で交換する部品のみの交換作業の方法を、習得しておけるため、スキルは要求されない容易な作業である。作業ミスや、装置の設定の際の障害が生じた場合を考え、より上位の知識や経験を有する作業者を選定するのは、無駄になることが多いため、作業ミスや、装置の設定の際の障害が生じてから、より知識や経験を有する作業者を、作業現場に送るか、電話等の通信手段で、状況を聞き取り、より知識と経験を有する作業者が指示をすれば充分である。したがって、計画作業に要求される、知識、経験のレベルは低い。その作業の対象の装置等(ネットワークを含むシステム構築を含む)に関する知識は必須ではなく、指示される作業内容が理解できていればよい。
(1−2)計画作業の必要条件
作業の予め計画した日程と時間帯と、作業者の空き時間が整合する作業者を選択する。決められた作業を行う基礎能力が有ればよい。したがって、必要とする知識や経験のレベルは低い。設置(ケーブル接続を含む)作業では、ソフトウェアのインストール時、ソフトウェアの設定時、又は、ネットワークの設定時にミスを行った場合や、作業手順通りに行ったが、機能しない場合のみ、対象装置等の知識や経験が必要になる。ただし、これらは、前記の作業ミスや、装置の設定の際の障害が生じた場合、と同じである。したがって、必要とする知識や経験は不要としてもよく、ここでは、知識や経験は不要である作業として扱う。決められた作業を行う、基礎能力を有する(すなわち、スキル(知識や経験)不要)作業者を新たに選定する。ただし、作業日程が、過去設定の作業日程と、新たな作業日程とが重複した場合のみ、作業の予め計画した日程及び時間帯と、作業者の空き時間が整合した作業者を選択する。
(2−1)現地調整作業
現地調整作業は、予め作業内容が定められた作業である。現地調整作業は、計画作業と比べ、予め定めた作業を実施するだけでなく、製品等毎に定められた、製品との設定(製品の組み立てとソフトウェアのインストール等)に関する知識や経験が必要である。ここで定義する現地調整作業は、部品交換等が不要である。したがって、現地調整作業には、部品等の交換を含まない。現地調整作業の対象の装置等(システムを含む)に関する知識は、現地の新たに設置されたネットワークの設定等、調整作業が可能な範囲の知識が必要である。ただし、現地調整作業は、決められた作業範囲で発生する作業であり、必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では中程度である。
(2−2)現地調整作業の必要条件
現地調整作業では、作業の顧客要求日程と時間帯と、作業者の空き時間とが整合する作業者を選択する。現地調整作業では、調整作業の知識や経験が必要である。したがって、必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では、中程度である。現地調整作業では、臨機応変な作業は必要としないこともあり、必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では中程度である。現地調整作業の知識や経験は、下記の定期点検作業と同レベルの作業として扱う。
(3−1)定期点検作業
定期点検作業は、計画作業の特性に加え、下記特徴を有する。定期点検作業は、予め作業計画とその作業内容が定められた作業である。ただし、定期点検作業は、単発ではなく、契約等により予め定めた間隔で、予め定めた点検対象と点検項目を実施するものである。定期点検作業は、点検内容に関する知識や経験を有している必要がある。定期点検作業は、その作業の対象の装置等(ネットワークを含むシステム構築を含む)に関する詳細な知識は必須ではなく、点検作業実施内容が理解できていればよい。
(3−2)定期点検作業の必要条件
定期点検作業では、作業の顧客要求日程と時間帯と、作業者の空き時間が整合する作業者を選択する。定期点検作業では、点検作業の知識、経験が必要である。したがって、必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では中程度である。定期点検作業では、臨機応変な作業は必要としないこともあり、必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では中程度である。定期点検作業の知識や経験は、上記の現地調整作業と同レベルの作業として扱う。
(4−1)障害復旧作業
障害復旧作業は、障害が発生した装置等を、予め定めた時間内又はできるだけ早く復旧させる作業である。障害復旧作業では、障害内容の確認から復旧作業まで行うため、障害復旧作業の知識や経験が必要である。障害復旧作業には、障害原因となっている部品等を特定する作業を含む。障害復旧作業は、障害内容から単純に障害原因が定まる比較的障害復旧が容易な場合と、障害原因を把握するのが容易ではない場合がある。障害復旧作業は、障害復旧作業の対象の装置等に関する広い範囲の知識や経験が必要である。障害復旧作業では、作業者に必要な知識や経験の程度は、障害を発生した装置毎に定め、更に、その障害内容毎に知識、経験、及び実績により、作業者を選択する必要がある。
(4−2)障害復旧作業の必要条件
障害復旧作業は、障害により突然発生するため、顧客要求日程と時間と、作業者の空き時間が整合する作業者を選択する。障害復旧作業は、臨機応変な作業となるため、障害復旧作業の知識や経験の要求値は、障害を発生した装置と障害内容にもよるが、知識や経験のレベルは高い。障害復旧作業では、障害を発生した装置と、障害内容により、詳しい知識と多く経験が必要となる。障害復旧作業では、日程と開始時間が指定され、作業者に高い知識や経験が必要になるため、対応可能作業者に限定され、作業者の選択は、困難である場合がある。障害復旧作業では、他の3つの作業形態の業務遂行中や作業予定者から、障害復旧作業が可能な作業者を選択し、他の作業形態から移した作業者の作業を行うため、更に、その作業を行う条件を満たす、他の作業者を割り当てる必要がある。したがって、障害復旧作業では臨機応変な作業や知識や経験が必要となることもあり、障害復旧作業で必要とする知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では、最大である。他の3つの作業形態では、予め必要な部品等は準備できるが、障害復旧作業は、障害の内容に依り、異なる故障を発生した部品の交換部品等の入手が必要である。障害復旧作業では、必要に応じて、工具等や障害復旧作業に必要な情報(障害を発生した装置の説明書、障害を発生したと推定した部品の交換手順書、交換により消失する設定情報等も含む)が必要である。障害復旧作業では、作業者の手持ち、作業者が待機している拠点の在庫、倉庫の在庫、メーカ発注、の順に入手時間がかかり、作業日程が前記部品等の入手後となる。障害復旧作業では、部品等の入手時間と、作業日時と、作業開始可能日時(作業者の空時間、部品等の入手後)を合わせる必要がある。すなわち、障害復旧作業では、前記部品等の入手後の作業開始可能日時以降でないと、作業は実施できない。部品等の入手条件を、障害復旧作業の作業者の選択時のみ、作業者の選択条件(部品等入手後の、作業者の空き時間等)に加える。
各作業形態に応じた作業者の選択条件を以下に示す。
[1]知識や経験
各作業形態に応じて作業者に求められる必須知識や経験を有することが必須である。各作業形態に応じて、求められる必須知識や経験を有する作業者を選択する。対象となる作業形態に対応するスキルポイントが所定値以上である作業者を選択する。スキルポイントは、対象となる作業形態に対応する作業の遂行が可能と判断される知識と経験を表す数値である。所定値は、作業毎に定められている。高いスキルポイントの作業者は、いずれの作業も可能であり、人数が限られる。低いスキルポイントの作業者は、可能な作業の種類が限られ、人数は多い。対象となる作業形態に対応するスキルポイントが所定値以上の作業者が不足した場合、対象となる作業形態に対応する作業に、スキルポイントが所定値より低い作業者を割り当てる。
[2]代替者
代替者がいる作業形態の作業より、代替者がいない作業形態作業を優先する。ただし、代替者は、作業の作業形態に必要な知識と経験を有することが条件であり、必要な知識と経験を有しない作業者は代替者にならない。
[3]作業形態間の優先度
作業形態間の優先度が高い作業形態を優先する。計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の中では、障害復旧作業が最優先である。なお、予め作業日が定まる計画作業、定期点検作業、及び現地調整作業の優先度は、同一とする。
[4]代替者変更と作業日程変更
代替者変更と作業日程変更は、作業日程があう当該作業が可能な作業者がいるか否かにより行う。代替者が不在で、より知識と経験を有する他の作業形態で、かつ、計画している作業者が、当該作業が可能な作業者である場合、当該作業者を、より知識と経験を有する他の作業に変更し、当該作業者が行う予定であった作業は、別の作業者を割り当てるか、代替者がいない場合、作業日程を変更する。すなわち、代替候補者がいる場合、又は、作業日程の変更が許される場合、作業日程が当初計画の作業と重なる場合や、他の作業者が作業困難な作業の代替候補者となった場合、代替候補者と作業を交替する。作業日程が当初計画の作業と重なる場合、他の作業の作業日程と重ならない作業日程に変更する。
[5]作業者の各作業形態間で代替可否
代替先の作業形態の当該作業形態の作業が実施可能な知識や経験を有することが、代替可能な条件である。代替先の作業形態の作業に必要な知識や経験のレベルは、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、及び障害復旧作業の順に高くなり、ここでは、現地調整作業と定期点検作業に必要な知識や経験のレベルは同じとする。
次に、実施形態1に係る作業者選択システムにおける作業者選択装置の制御部の動作について図面を用いて説明する。図11〜図16は、実施形態1に係る作業者選択システムにおける作業者選択装置の制御部の動作を模式的に示したフローチャート図である。なお、作業者選択システムの構成部については、図1を参照されたい。
図11〜図16の説明に入る前に、作業者選択装置10の制御部12の動作の基本的な考え方を概説的に説明する。
作業者の(リアルタイムな)更新は、作業者選択装置10の入力部13により入力された、作業形態として障害復旧作業か否か、その作業日程や対象装置等の要求情報、障害復旧作業以外の作業形態、日程、時間帯、及び作業場所から条件に合う作業者を、条件が変化する度に選択する。
上記条件に合う作業者が拠点にいない場合、本作業と同じ時間帯に計画された他の作業であって、該本作業よりも優先順位が低い他の作業に選択されている作業者の中から、本作業を行うための知識や経験レベルを満たす作業者を選択する。
前記条件を満足する作業者を、当該作業者が選択された作業者の当該時間帯に計画している作業を行う代替作業者として、当該作業が実施可能な更に別の作業者を割り当て、作業者の入替を行う。
作業者の入替の優先度は、知識、経験、の程度が、高い作業者は、不足しており、知識、経験、の程度が高い作業者を、その知識経験を必要とする作業に交代するのが、適切であり、その作業者の、日程と時間帯が空いている場合は、そのまま、上記条件を満たす作業者を選択する。
ただし、日程と時間帯が空いていない作業者の場合では、その作業者が実施する作業が、その作業者が保有する知識経験より少ない知識経験でよい作業である場合、もしくは、その実施を計画している作業である場合、当該知識、経験、の必要なレベルがより高く、その知識や経験を必要とする作業に交代する。
当該知識、経験、の程度が高い作業者が、より知識や経験の必要レベルの高い、他の作業に移った場合、足りなくなった作業者は、条件に従い、要求日程と時間帯で空いている作業者から選択する。
その作業者が保有する知識経験より少ない知識経験でよい作業を、実施しているか計画している作業者の作業を選択し交代させ、その作業が持つ、知識や経験のレベルと同じかそれ以下の知識や経験を必要とする作業に割り当てる。
その様な作業者がいない場合は、その拠点もしくは、顧客への移動時間が少ない拠点の作業者の中で、上記条件を満足する作業者、を選択する。
作業者の選択は、第1の選択では、作業発生場所を担当する拠点の勤務者とするが、不足するか、いない場合は、その拠点(もしくは、作業場所)への移動時間が少ない、他の拠点の作業者から選択する。
日程や時間超過の場合は、各作業者の、次の予定を取り消し、継続作業とし、次の予定の作業毎に、作業者を、前記優先順位に従い、選択する。
作業者選択のため、各作業者と、知識や経験、の対応表を予め用意しておく。
また、各作業者の日程や時間帯の空きは、スケジュール表で確認し、作業で埋まった日程と時間帯の、作業情報として、作業形態と場所と知識経験、を併せて記憶するのが望ましい。
続いて、図11〜図16について詳細に説明する。
まず、作業者選択装置10の制御部12は、作業依頼情報を取得する(図11のステップA1)。
ここで、作業依頼情報は、保守契約番号、作業依頼、顧客名、装置名、作業内容、作業開始日時、及び作業完了日時を含む。作業依頼情報は、顧客端末50からの電子メール、電話、FAX(facsimile)、入力フォーム等により取得することができる。作業依頼情報が音声の場合、音声認識によりテキスト化したテキストデータから作業依頼情報を取得することができ、電子メールの場合、電子メール本文のテキストデータから作業依頼情報を取得することができ、FAXの場合、画像認識による文字認識により得られたテキストデータから作業依頼情報を取得することができる。作業依頼情報として、予め登録された複数の文字列と一致する文字列を認識し、認識したその文字列に相当する作業依頼情報を取得するようにしてもよい。作業依頼情報は、電子メール、電話、FAX、入力フォームより得た情報を、受付者が作業者選択装置10の入力部13を操作して入力するが、電子メールで予め定めた定型フォームに入力された情報や、入力フォームに入力された情報を、ソフトウェアが作業依頼情報を判別し、人手を介さずに取得するようにしてもよい。装置名は、電子メールやFAX等で取得された作業依頼情報の保守契約番号により、装置構成データベース43を参照して、取得してもよい。顧客名は、電子メールやFAX等で取得された作業依頼情報の保守契約番号により、保守契約データベース42を参照して、取得してもよい。入力フォームに入力する場合、プルダウンメニュー方式、ラジオボタン方式、テキスト入力方式であってもよい。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、取得した作業依頼情報における情報(例えば、電話番号、電子メールアドレス)と同じ情報が保守契約データベース42に存在するか否かを確認することにより、保守契約があるか否かを判断する(図11のステップA2)。保守契約がある場合(ステップA2のYES)、ステップA5に進む。
保守契約がない場合(ステップA2のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、保守契約情報及び装置構成情報を取得し、取得した保守契約情報を保守契約データベース42に登録し、取得した装置構成情報を装置構成データベース43に登録する(図11のステップA3)。
ここで、保守契約情報は、顧客名、保守契約番号、顧客番号、顧客電話番号、顧客電子メールアドレス、顧客住所情報、契約開始日、及び最終点検日を含む。また、装置構成情報は、保守契約番号、装置名、及び部品番号を含む。保守契約情報及び装置構成情報は、作業者端末30、又は、作業者選択装置10の入力部13から取得することができる。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA3で装置構成データベース43に登録された装置構成情報の部品番号に基づいて、部品在庫データベース46に部品番号を登録する(図11のステップA4)。
ステップA4により、部品名を登録し、倉庫及び在庫数量を決定し、決定された倉庫に、決定された在庫数量の部品を在庫することになる。
保守契約がある場合(ステップA2のYES)、又は、ステップA4の後、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報を受付作業データベース41に登録する(図11のステップA5)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の依頼内容が計画作業であるか否かを判断する(図11のステップA6)。依頼内容が計画作業である場合(ステップA6のYES)、ステップB1に進む。
依頼内容が計画作業でない場合(ステップA6のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の依頼内容が障害復旧作業であるか否かを判断する(図11のステップA7)。依頼内容が障害復旧作業である場合(ステップA7のYES)、ステップC1に進む。
依頼内容が障害復旧作業でない場合(ステップA7のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の依頼内容が現地調整作業であるか否かを判断する(図11のステップA8)。依頼内容が現地調整作業である場合(ステップA8のYES)、ステップA14に進む。
依頼内容が現地調整作業でない場合(ステップA8のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の依頼内容が定期点検作業であると判断する(図11のステップA9)。
ステップA9の後、又は、ステップC23の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業に必要なスキルポイントをAに設定する(図11のステップA10)。
ここで、スキルポイントAは、作業対象装置毎に定めた、現地調整作業、定期点検作業、が可能なスキルの最低水準を示す。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報に基づいて、受付作業データベース41、保守契約データベース42、装置構成データベース43、及び部品寿命データベース44を参照して、定期点検作業時に部品交換が必要か否かを判断する(図11のステップA11)。定期点検作業時に部品交換が必要でない場合(ステップA11のNO)、ステップA16に進む。
ここで、定期点検作業で部品の交換が必要か否かの判断は以下のようにして行うことができる。まず、ステップA1で取得した作業依頼情報に基づいて、受付作業データベース41の作業開始日時及び作業完了日時を参照して、作業予定日を取得する。次に、ステップA1で取得した作業依頼情報に基づいて、保守契約データベース42を参照して、保守契約番号を取得する。次に、取得した保守契約番号に基づいて、装置構成データベース43を参照して、部品番号を取得する。次に、取得した部品番号に基づいて、部品寿命データベース44を参照して、前回交換日を取得する。次に、取得した作業予定日と、取得した前回交換日との差から、前回の部品交換時から経過した稼動時間を算出する。次に、取得した部品番号に基づいて、部品寿命データベース44を参照して、交換推奨経過時間を取得する。次に、取得された交換推奨経過時間と、算出された稼動時間とを比較する。稼動時間が交換推奨経過時間以上である場合、今回の定期点検作業時に、当該部品番号の部品の交換が必要であると判断する。なお、稼働時間が交換推奨経過時間より短くても、その差の時間が予め定めた所定時間以内である場合は定期点検作業時に当該部品番号の部品の交換が必要であると判断してもよい。例えば、部品番号「20000」の装置稼働後の経過時間が12000時間とすると、前回交換日からの稼働時間が、交換推奨経過時間と同じであるので、今回の定期点検作業時に、当該部品番号の部品等の交換推奨経過時間であり、今回の定期点検作業時に、当該部品番号の部品の交換が必要であると判断する。
定期点検作業時に部品交換が必要である場合(ステップA11のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、定期点検作業するまでに担当倉庫への交換部品の補充が必要か否かを判断する(図11のステップA12)。定期点検作業するまでに担当倉庫への交換部品の補充が必要でない場合(ステップA12のNO)、ステップA16に進む。
ここで、定期点検作業の時期は分かっているので、定期点検作業時に交換する交換部品と、ステップA1で取得した作業依頼情報の保守契約番号と、に基づいて、保守契約データベース42、保守拠点データベース49、及び部品在庫データベース46を参照して、担当倉庫の在庫数量を取得し、取得した在庫数量が、予め定めた適正在庫数量と、定期点検作業時に交換する部品の必要数量との和以上であるか否かを判断し、在庫数量が当該和以上である場合には担当倉庫への交換部品の補充が不要と判断し、在庫数量が当該和より少ない場合には担当倉庫への交換部品の補充が必要と判断する。
定期点検作業するまでに担当倉庫への交換部品の補充が必要である場合(ステップA12のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、定期点検作業するまでに担当倉庫への交換部品の補充を指示(指示情報を出力)する(図11のステップA13)。その後、ステップA16に進む。
ここで、交換部品の不足数量の補充の指示は、担当倉庫に交換部品の不足数量を発注する等して、定期点検作業するまでに交換部品が担当倉庫に届くように、担当倉庫に交換部品の不足数量を補充しておく。この際、交換部品を入手するまでの入手時間を取得する。
依頼内容が現地調整作業である場合(ステップA8のYES)、又は、ステップC27の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業に必要なスキルポイントをAに設定する(図11のステップA14)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、受付作業データベース41の部品入手時間を0時間に設定する(図11のステップA15)。その後、ステップA16に進む。
ここで、現地調整作業の場合、作業に必要な部品は不要であることから、部品入手時間を0時間としている。なお、本発明で定義する現地調整作業は、部品交換等が不要である作業としている。したがって、作業には、部品交換を含まない作業としている。
定期点検作業時に部品交換が必要でない場合(ステップA11のNO)、定期点検作業するまでに担当倉庫への交換部品の補充が必要でない場合(ステップA12のNO)、ステップA13の後、又は、ステップA15の後、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の顧客名に基づいて、保守契約データベース42を参照して、顧客住所情報を取得し、取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、担当拠点を取得する(図11のステップA16)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA16で取得した担当拠点と、ステップA1で取得した作業依頼情報の装置名と、ステップA9又はステップA14で設定されたスキルポイントAと、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該担当拠点と一致する所属拠点、当該装置名と一致する装置名、及び、当該スキルポイントA以上のスキルポイントの条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図12のステップA17)。担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップA17のNO)、ステップA24に進む。
担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいる場合(ステップA17のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者名を取得する(図12のステップA18)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA18で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図12のステップA19)。空きがある作業者がいない場合(ステップA19のNO)、ステップA24に進む。
ここで、作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かの判断は、作業スケジュールデータベース45を参照して、ステップA18で取得した作業者名と一致する作業者名、かつ、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に抵触する日時(月、日、開始時刻、及び完了時刻)の条件を満たすか否かを判断する。作業者名及び日時の条件を満たす場合、空きがある作業者がいないと判断し、作業者名及び日時の条件を満たさない場合、空きがある作業者がいると判断する。
空きがある作業者がいる場合(ステップA19のYES、ステップA27のYES、ステップB6のYES、ステップB10のYES、ステップC11のYES、又は、ステップC15のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、予め設定された所定の基準に基づいて、ステップA18、ステップA26、ステップB5、ステップB9、ステップC10、又は、ステップC14で取得した作業者名のうち空きがある作業者の中から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業に担当する作業者を決定する(図12のステップA20)。
ここで、所定の基準は、状況に応じて設定されるが、例えば、空きがある作業者の中でスキルポイントが最高点の作業者を選択したり、空きがある作業者の中でスキルポイントが最低点の作業者を選択することができる。
ステップA20の後、ステップA29の後、ステップA32の後、ステップC17の後、ステップC21の後、又は、ステップC25の後、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報と、保守契約データベース42と、作業者が決定されている場合は作業者名と、作業開始日時の延期を決定した場合は延期と、に基づいて、作業スケジュール情報を生成する(ステップA21)。
ここで、作業スケジュール情報は、作業者名、作業依頼、顧客名、装置名、依頼内容、作業開始日時、作業完了日時、交換部品、在庫数量、部品入手時間、顧客電話番号、顧客電子メールアドレス、及び顧客住所情報を含む情報である。作業スケジュール情報は、障害復旧作業の場合、さらに、障害内容、障害発生箇所、障害発生部品、スキルポイントを含めることができる。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA21で生成された作業スケジュール情報を出力する(ステップA22)。
ここで、作業スケジュール情報の出力は、作業者選択装置10の出力部14からの出力(表示、印刷、音声出力、メール送信等)だけでなく、作業者選択装置10の送信先の情報端末で出力(表示、音声出力、印刷等)するようにしてもよく、作業者端末30に送信してもよい。
最後に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA21で生成された作業スケジュール情報に基づいて、作業スケジュールデータベース45を更新し(ステップA23)、その後、終了する。
担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップA17のNO)、又は、空きがある作業者がいない場合(ステップA19のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA16で取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)を取得する(図12のステップA24)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA24で取得した近郊拠点と、ステップA1で取得した作業依頼情報の装置名と、ステップA9又はステップA14で設定されたスキルポイントAと、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)と一致する所属拠点、当該装置名と一致する装置名、及び、当該スキルポイントA以上のスキルポイントの条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図12のステップA25)。近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップA25のNO)、ステップA32に進む。
近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいる場合(ステップA25のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者名を取得する(図12のステップA26)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA26で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図12のステップA27)。空きがある作業者がいる場合(ステップA27のYES)、ステップA20に進む。空きがある作業者がいない場合(ステップA27のNO)、ステップA28に進む。
ここで、作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かの判断は、作業スケジュールデータベース45を参照して、ステップA26で取得した作業者名と一致する作業者名、かつ、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に抵触する日時(月、日、開始時刻、及び完了時刻)の条件を満たすか否かを判断する。作業者名及び日時の条件を満たす場合、空きがある作業者がいないと判断し、作業者名及び日時の条件を満たさない場合、空きがある作業者がいると判断する。
空きがある作業者がいない場合(ステップA27のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA18又はステップA26で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45及び受付作業データベース41を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する依頼内容が計画作業であるか否かを判断する(図12のステップA28)。依頼内容が計画作業でない場合(ステップA28のNO)、ステップA32に進む。
依頼内容が計画作業である場合(ステップA28のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、予め設定された所定の基準に基づいて、ステップA18又はステップA26で取得した作業者名の中から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業に担当する作業者を決定し(図12のステップA29)、その後、ステップA21及びステップA30に進む。
ステップA29の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業スケジュールデータベース45から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する作業スケジュール情報を削除する(図12のステップA30)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA30で削除した作業スケジュール情報(月、日、開始時刻、完了時刻)に対応する作業依頼情報を取得する(図12のステップA31)。その後、ステップB1に進む。
近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップA25のNO)、依頼内容が計画作業でない場合(ステップA28のNO)、又は、依頼内容が現地調整作業でない場合(ステップC24のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、定期点検作業又は現地調整作業が可能な作業者が現れるまで作業開始日時の延期を決定し(図12のステップA32)、その後、ステップA21に進む。
依頼内容が計画作業である場合(ステップA6のYES)、ステップA31の後、又は、ステップC19の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業に必要なスキルポイントを0に設定する(図13のステップB1)。
ここで、計画作業は、予め決められた作業であるため、知識や経験のスキルが不要な作業としている。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、受付作業データベース41の部品入手時間を0時間に設定する(図13のステップB2)。
ここで、計画作業の場合は、作業に必要な部品は予め準備しておくことから、部品入手時間を0時間としている。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1又はステップA31で取得した作業依頼情報の顧客名に基づいて、保守契約データベース42を参照して、当該顧客名に対応する顧客住所情報を取得し、取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、当該顧客住所情報に対応する担当拠点を取得する(図13のステップB3)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップB3で取得した担当拠点と、ステップA1又はステップA31で取得した作業依頼情報の装置名と、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該担当拠点と一致する所属拠点、及び、当該装置名と一致する装置名の条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図13のステップB4)。担当拠点、及び装置の条件を満たす作業者がいない場合(ステップB4のNO)、ステップB7に進む。
担当拠点、及び装置の条件を満たす作業者がいる場合(ステップB4のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、担当拠点、及び装置の条件を満たす作業者名を取得する(図13のステップB5)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップB5で取得した作業者名と、ステップA1又はステップA31で取得した作業依頼情報と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図13のステップB6)。空きがある作業者がいない場合(ステップB6のNO)、ステップB7に進む。
担当拠点、及び装置の条件を満たす作業者がいない場合(ステップB4のNO)、又は、空きがある作業者がいない場合(ステップB6のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップB3で取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)を取得する(図13のステップB7)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップB7で取得した近郊拠点と、ステップA1又はステップA31で取得した作業依頼情報の装置名と、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)と一致する所属拠点、及び、当該装置名と一致する装置名の条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図13のステップB8)。近郊拠点、及び装置の条件を満たす作業者がいない場合(ステップB8のNO)、ステップA32に進む。
近郊拠点、及び装置の条件を満たす作業者がいる場合(ステップB8のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、近郊拠点、及び装置の条件を満たす作業者名を取得する(図13のステップB9)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップB9で取得した作業者名と、ステップA1又はステップA31で取得した作業依頼情報と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図13のステップB10)。空きがある作業者がいる場合(ステップB10のYES)、ステップA20に進む。空きがある作業者がいない場合(ステップB10のNO)、ステップA32に進む。
依頼内容が障害復旧作業である場合(ステップA7のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の装置名及び障害内容に基づいて、障害対応データベース48を参照して、当該装置名及び当該障害内容に対応する部品名及びスキルポイントBを取得する(図14のステップC1)。
ここで、ステップC1で取得するスキルポイントBは、ステップA10又はステップA14で設定されるスキルポイントAよりも大きい値である。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の保守契約番号に基づいて、保守契約データベース42を参照して、当該保守契約番号に対応する顧客住所情報を取得する(図14のステップC2)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC2で取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、当該顧客住所情報に対応する担当拠点及び担当倉庫に係る情報を取得する(図14のステップC3)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC1で取得した部品名と、ステップC3で取得した担当倉庫に係る情報と、に基づいて、部品在庫データベース46を参照して、当該担当倉庫にて当該部品名に対応する部品の必要数量の在庫があるか否かを判断する(図14のステップC4)。担当倉庫にて対応する部品の必要数量の在庫がある場合(ステップC4のYES)、ステップC9に進む。
担当倉庫にて対応する部品の必要数量の在庫がない場合(ステップC4のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC1で取得した部品名に基づいて、部品在庫データベース46を参照して、ステップC3で取得した担当倉庫以外の倉庫にて部品名に対応する部品の必要数量の在庫があるか否かを判断する(図14のステップC5)。担当倉庫以外の倉庫にて対応する部品の必要数量の在庫がある場合(ステップC5のYES)、ステップC7に進む。
担当倉庫以外の倉庫にて対応する部品の在庫がない場合(ステップC5のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC1で取得した部品名と、ステップC3で取得した担当倉庫に係る情報と、に基づいて、障害復旧作業するまでに外部(例えば、部品商社等)から担当倉庫への交換部品の補充を指示(指示情報を出力)し、交換部品の入手時間を取得する(図14のステップC6)。その後、ステップC8に進む。
ここで、交換部品の補充の指示は、担当倉庫に交換部品を補充するように発注する等して、障害復旧作業するまでに交換部品が担当倉庫に届くように、担当倉庫に交換部品を補充しておく。この際、交換部品を入手するまでの入手時間を取得する。なお、交換部品の入手時間には、工具等や障害復旧作業に必要な情報(例えば、障害を発生した装置の説明書、障害を発生したと推定した部品の交換手順書、交換により消失する設定情報等)の入手時間を含める。
また、障害復旧作業以外の3つの作業形態では、予め必要資材等は準備できるが、障害復旧作業は、障害の内容に依り、異なる、障害を発生した部品に対応する交換部品等が必要であり、作業者の手持ち、作業者が待機している拠点の在庫、倉庫の在庫、メーカ発注、の順に、入手時間がかかり、作業日程が部品等の入手後となる部品等の入手時間と、作業日時と、作業開始可能日時(作業者の空時間、部品等の入手後)、を合わせる必要がある。すなわち、障害復旧作業は交換部品等の入手後の作業開始可能日時以降でないと作業は実施できない。
担当倉庫以外の倉庫にて対応する部品の在庫がある場合(ステップC5のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC1で取得した部品名と、ステップC3で取得した担当倉庫に係る情報と、に基づいて、障害復旧作業するまでに、担当倉庫以外の倉庫から担当倉庫への交換部品の補充を指示(指示情報を出力)し、交換部品の入手時間を取得する(図14のステップC7)。その後、ステップC8に進む。
ここで、交換部品の補充の指示は、担当倉庫以外の倉庫から担当倉庫に交換部品を補充するように指示する等して、障害復旧作業するまでに交換部品が担当倉庫に届くように、担当倉庫に交換部品を補充しておく。この際、保守拠点データベース49を参照して、交換部品を入手するまでの入手時間を取得する。なお、交換部品の入手時間には、工具等や障害復旧作業に必要な情報(例えば、障害を発生した装置の説明書、障害を発生したと推定した部品の交換手順書、交換により消失する設定情報等)の入手時間を含める。
ステップC6の後、又は、ステップC7の後、作業者選択装置10の制御部12は、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時に、ステップC6又はステップC7で取得した入手時間を加算した加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出する(図14のステップC8)。
担当倉庫にて対応する部品の在庫がある場合(ステップC4のYES)、又は、ステップC8の後、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC3で取得した担当拠点と、ステップA1で取得した作業依頼情報の装置名と、ステップC1で取得したスキルポイントBと、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該担当拠点と一致する所属拠点、当該装置名と一致する装置名、及び、当該スキルポイントB以上のスキルポイントの条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図15のステップC9)。担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップC9のNO)、ステップC12に進む。
担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいる場合(ステップC9のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者名を取得する(図15のステップC10)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC10で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時)と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図15のステップC11)。空きがある作業者がいる場合(ステップC11のYES)、ステップA20に進む。
ここで、作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間(又は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に空きがある作業者がいるか否かの判断は、作業スケジュールデータベース45を参照して、ステップC10で取得した作業者名と一致する作業者名、かつ、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に抵触する日時(月、日、開始時刻、及び完了時刻)の条件を満たすか否かを判断する。作業者名及び日時の条件を満たす場合、空きがある作業者がいないと判断し、作業者名及び日時の条件を満たさない場合、空きがある作業者がいると判断する。
ここで、所定の基準は、状況に応じて設定されるが、例えば、空きがある作業者の中でスキルポイントが最高点の作業者を選択したり、空きがある作業者の中でスキルポイントが最低点の作業者を選択することができる。
担当拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップC9のNO)、又は、空きがある作業者がいない場合(ステップC11のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC2で取得した顧客住所情報に基づいて、保守拠点データベース49を参照して、近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)を取得する(図15のステップC12)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC12で取得した近郊拠点と、ステップA1で取得した作業依頼情報の装置名と、ステップC1で取得したスキルポイントBと、に基づいて、作業者スキルデータベース47を参照して、当該近郊拠点(第1近郊拠点、第2近郊拠点)と一致する所属拠点、当該装置名と一致する装置名、及び、当該スキルポイントB以上のスキルポイントの条件を満たす作業者がいるか否か判断する(図15のステップC13)。近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップC13のNO)、ステップC16に進む。
近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいる場合(ステップC13のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、作業者スキルデータベース47を参照して、近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者名を取得する(図15のステップC14)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC14で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時)と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者がいるか否かを判断する(図15のステップC15)。空きがある作業者がいる場合(ステップC15のYES)、ステップA20に進む。
ここで、作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間(又は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に空きがある作業者がいるか否かの判断は、作業スケジュールデータベース45を参照して、ステップA26で取得した作業者名と一致する作業者名、かつ、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に抵触する日時(月、日、開始時刻、及び完了時刻)の条件を満たすか否かを判断する。作業者名及び日時の条件を満たす場合、空きがある作業者がいないと判断し、作業者名及び日時の条件を満たさない場合、空きがある作業者がいると判断する。
近郊拠点、装置、及びスキルポイントの条件を満たす作業者がいない場合(ステップC13のNO)、又は、空きがある作業者がいない場合(ステップC15のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時)と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45及び受付作業データベース41を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(又は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する依頼内容が計画作業であるか否かを判断する(図16のステップC16)。依頼内容が計画作業でない場合(ステップC16のNO)、ステップC20に進む。
依頼内容が計画作業である場合(ステップC16のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、予め設定された所定の基準に基づいて、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名の中から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業に担当する作業者を決定し(図16のステップC17)、その後、ステップA21及びステップC18に進む。
ステップC17の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業スケジュールデータベース45から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する作業スケジュール情報を削除する(図16のステップC18)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC18で削除した作業スケジュール情報(月、日、開始時刻、完了時刻)に対応する作業依頼情報を取得する(図16のステップC19)。その後、ステップB1に進む。
依頼内容が計画作業でない場合(ステップC16のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時)と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45及び受付作業データベース41を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(又は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する依頼内容が定期点検作業であるか否かを判断する(図16のステップC20)。依頼内容が定期点検作業でない場合(ステップC20のNO)、ステップC24に進む。
依頼内容が定期点検作業である場合(ステップC20のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、予め設定された所定の基準に基づいて、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名の中から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業に担当する作業者を決定し(図16のステップC21)、その後、ステップA21及びステップC22に進む。
ステップC21の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業スケジュールデータベース45から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する作業スケジュール情報を削除する(図16のステップC22)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC22で削除した作業スケジュール情報(月、日、開始時刻、完了時刻)に対応する作業依頼情報を取得する(図16のステップC23)。その後、ステップA10に進む。
依頼内容が定期点検作業でない場合(ステップC20のNO)、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名と、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時及び作業完了日時(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時)と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45及び受付作業データベース41を参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(又は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する依頼内容が現地調整作業であるか否かを判断する(図16のステップC24)。依頼内容が現地調整作業でない場合(ステップC24のNO)、ステップA32に進む。
依頼内容が現地調整作業である場合(ステップC24のYES)、作業者選択装置10の制御部12は、予め設定された所定の基準に基づいて、ステップC10又はステップC14で取得した作業者名の中から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業に担当する作業者を決定し(図16のステップC25)、その後、ステップA21及びステップC26に進む。
ステップC25の後、作業者選択装置10の制御部12は、作業スケジュールデータベース45から、ステップA1で取得した作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間(ステップC8で加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出した場合は、加算後作業開始日時と加算後作業完了日時との間)に既に作業スケジュールが決まっている作業者に対応する作業スケジュール情報を削除する(図16のステップC26)。
次に、作業者選択装置10の制御部12は、ステップC26で削除した作業スケジュール情報(月、日、開始時刻、完了時刻)に対応する作業依頼情報を取得する(図16のステップC27)。その後、ステップA14に進む。
実施形態1は以上の通りであるが、以下のように変形することができる。
上記実施形態1のように作業者の状況に応じた選択の形態に加えて、更に、知識経験が必要な、障害復旧作業の発生確率を、各拠点が対応する領域内の保守対象装置の稼働開始からの時間、もしくは、計測可能である場合のみだが、稼働率(主に、ハードディスクの稼働時間割合か、書き込みや読み出し累積回数。)により、稼働類既時間等の値と対応する故障率のデータから、その拠点が対応する領域内の、保守対象装置のいずれかが故障する程度を示す値を算出するようにしてもよい。合せて、障害が発生し易い、連休明け等の日程と時間帯での、故障率のデータ増加分を加えるようにしてもよい。
また、その故障する程度の値が閾値値以上の日程と時間帯では、その障害復旧の知識経験を有する作業者の予定の空きが1人である場合、障害復旧の知識経験を有する作業者は、計画作業、現地調整作業、定期点検作業、を割り当てないようにしてもよい。すなわち、更に、障害復旧作業が可能なスキルを有する作業者が必要と成る可能性が有る場合、かつ、その拠点で、作業予定に空きの有る、障害復旧作業が可能なスキルを有する作業者が1人の場合、その拠点に、障害復旧作業が可能なスキルを有する作業者が出払う可能性を考え、近郊の他拠点の、障害復旧作業が可能なスキルを有する作業者を割り当てるようにしてもよい。
さらに、予め、作業日程時間帯が分かる、定期点検作業を行う、作業者数により、作業者が不足する日程時間帯には、現地調整作業や計画作業を設定しないように、計画してもよい。
実施形態1によれば、各種作業形態に応じて作業者の実働率を高くする効率的な作業者選択を実現することができる。特に、障害復旧作業のような予想外の障害が発生した場合でも、作業者の選択を効率的に行い、作業計画を最大限に履行するのに貢献することができる。
[実施形態2]
実施形態2に係る作業者選択装置について図面を用いて説明する。図17は、実施形態2に係る作業者選択装置の構成を模式的に示したブロック図である。
作業者選択装置10は、作業形態及び状況変化に応じて最適な作業者を選択する装置である(図17参照)。作業者選択装置10は、データを記憶する記憶部15と、記憶部15を制御するとともに、所定の情報処理を行う制御部12と、を備える。
記憶部15は、保守契約データベース42と、作業スケジュールデータベース45と、部品在庫データベース46と、作業者スキルデータベース47と、障害対応データベース48と、保守拠点データベース49と、を記憶する。
保守契約データベース42は、保守契約番号、顧客住所情報を関連付けたデータベースである。作業スケジュールデータベース45は、開始日時、完了日時、作業者名を関連付けたデータベースである。部品在庫データベース46は、部品名、倉庫名、在庫数量を関連付けたデータベースである。作業者スキルデータベース47は、作業者名、所属拠点、装置名、スキルポイントを関連付けたデータベースである。障害対応データベース48は、装置名、障害内容、部品名、スキルポイントを関連付けたデータベースである。保守拠点データベース49は、顧客住所情報、担当拠点名、担当倉庫名を関連付けたデータベースである。
制御部12は、顧客名、装置名、依頼内容、障害内容、作業開始日時、作業完了日時を含む作業依頼情報を取得する処理を行う。制御部12は、作業依頼情報の依頼内容が障害復旧作業であるか否かを判断する処理を行う。制御部12は、依頼内容が障害復旧作業である場合、作業依頼情報に基づいて、障害対応データベース48、保守契約データベース42、保守拠点データベース29、及び、部品在庫データベース46を参照して、倉庫名にて作業依頼情報の装置名に対応する部品名の在庫があるか否かを判断する処理を行う。制御部12は、倉庫名にて作業依頼情報の装置名に対応する部品名の在庫がある場合、取得した拠点名と、作業依頼情報と、に基づいて、障害対応データベース、及び、作業者スキルデータベースを参照して、拠点名、作業依頼情報の装置名、及び、作業者スキルデータベース47のスキルポイントの条件を満たす作業者名があるか否かを判断する処理を行う。制御部12は、条件を満たす作業者名がある場合、作業者名と、作業依頼情報と、に基づいて、作業スケジュールデータベース45を参照して、作業依頼情報の作業開始日時と作業完了日時との間に空きがある作業者名があるか否かを判断する処理を行う。制御部12は、空きがある作業者名がある場合、当該作業者名を作業依頼情報の依頼内容を担当する作業者に決定する処理を行う。
実施形態2によれば、障害復旧作業のような予想外の障害が発生した場合でも、作業者の選択を効率的に行い、作業計画を最大限に履行するのに貢献することができる。
なお、実施形態1、2に係る作業者選択装置は、いわゆるハードウェア資源(情報処理装置、コンピュータ)により構成することができ、図18に例示する構成を備えたものを用いることができる。例えば、ハードウェア資源100は、内部バス104により相互に接続される、プロセッサ101、メモリ102、ネットワークインタフェイス103等を備える。
なお、図18に示す構成は、ハードウェア資源100のハードウェア構成を限定する趣旨ではない。ハードウェア資源100は、図示しないハードウェア(例えば、入出力インタフェイス)を含んでもよい。あるいは、装置に含まれるプロセッサ101等のユニットの数も図18の例示に限定する趣旨ではなく、例えば、複数のプロセッサ101がハードウェア資源100に含まれていてもよい。プロセッサ101には、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processor Unit)等を用いることができる。
メモリ102には、例えば、RAM(Random Access Memory)、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)等を用いることができる。
ネットワークインタフェイス103には、例えば、LAN(Local Area Network)カード、ネットワークアダプタ、ネットワークインタフェイスカード等を用いることができる。
ハードウェア資源100の機能は、上述の処理モジュールにより実現される。当該処理モジュールは、例えば、メモリ102に格納されたプログラムをプロセッサ101が実行することで実現される。また、そのプログラムは、ネットワークを介してダウンロードするか、あるいは、プログラムを記憶した記憶媒体を用いて、更新することができる。さらに、上記処理モジュールは、半導体チップにより実現されてもよい。即ち、上記処理モジュールが行う機能は、何らかのハードウェアにおいてソフトウェアが実行されることによって実現できればよい。
上記実施形態の一部または全部は以下の付記のようにも記載され得るが、以下には限られない。
[付記1]
本発明では、前記第1の視点に係る作業者選択装置の形態が可能である。
[付記2]
前記保守拠点データベースは、前記顧客住所情報、前記担当拠点名、前記担当倉庫名、少なくとも1つの近郊拠点名、少なくとも1つの近郊倉庫名が関連付けられており、
前記担当倉庫名にて前記作業依頼情報の前記装置名に対応する前記部品名の在庫があるか否かを判断する処理では、
前記作業依頼情報の前記装置名及び前記障害内容に基づいて、前記障害対応データベースを参照して、当該装置名及び当該障害内容に対応する部品名及びスキルポイントを取得する処理と、
前記作業依頼情報の前記保守契約番号に基づいて、前記保守契約データベースを参照して、当該保守契約番号に対応する顧客住所情報を取得する処理と、
取得した前記顧客住所情報に基づいて、前記保守拠点データベースを参照して、当該顧客住所情報に対応する担当拠点名及び担当倉庫名を取得する処理と、
取得した前記部品名及び前記担当倉庫名に基づいて、前記部品在庫データベースを参照して、当該倉庫名にて当該部品名に対応する部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、
を含む、
付記1記載の作業者選択装置。
[付記3]
前記保守拠点データベースは、前記顧客住所情報、前記担当拠点名、前記担当倉庫名、前記少なくとも1つの近郊拠点名、前記少なくとも1つの近郊倉庫名、前記近郊倉庫名から前記担当倉庫名への入手時間が関連付けられており、
前記制御部は、
前記担当倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がない場合、取得した前記部品名に基づいて、前記保守拠点データベース及び前記部品在庫データベースを参照して、前記近郊倉庫名にて当該部品名に対応する部品名の在庫があるか否かを判断する処理と、
前記近郊倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がある場合、取得した前記部品名と、取得した前記担当倉庫名と、に基づいて、障害復旧作業するまでに、前記近郊倉庫名に係る倉庫から前記担当倉庫名に係る倉庫への部品の補充を指示し、前記保守拠点データベースを参照して、前記近郊倉庫名から前記担当倉庫名への入手時間を取得する処理と、
前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時に、取得した前記入手時間を加算した加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出する処理と、
前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時を算出した後、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、
をさらに行う、
付記2記載の作業者選択装置。
[付記4]
前記制御部は、
前記近郊倉庫名にて前記部品名に対応する部品名の在庫がない場合、取得した前記部品名と、取得した前記担当倉庫名と、に基づいて、障害復旧作業するまでに外部から前記担当倉庫に係る倉庫への部品の補充を指示し、前記外部から前記倉庫への入手時間を取得する処理と、
前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時に、取得した前記入手時間を加算した加算後作業開始日時及び加算後作業完了日時を算出する処理と、
前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時を算出した後、取得した前記担当拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記担当拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、
をさらに行う、
付記3記載の作業者選択装置。
[付記5]
前記制御部は、
前記条件を満たす前記作業者名がない場合、又は、空きがある前記作業者名がない場合、取得した前記顧客住所情報に基づいて、前記保守拠点データベースを参照して、近郊拠点名を取得する処理と、
取得した前記近郊拠点名と、前記作業依頼情報と、に基づいて、前記障害対応データベース、及び、前記作業者スキルデータベースを参照して、前記近郊拠点名、前記作業依頼情報の前記装置名、及び、前記作業者スキルデータベースの前記スキルポイントの条件を満たす前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記条件を満たす前記作業者名がある場合、前記作業者名と、前記作業依頼情報又は算出した前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベースを参照して、前記作業依頼情報の前記作業開始日時と前記作業完了日時との間、又は、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に空きがある前記作業者名があるか否かを判断する処理と、
前記空きがある前記作業者名がある場合、当該作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、
をさらに行う、
付記4記載の作業者選択装置。
[付記6]
前記記憶部は、過去の作業依頼情報を格納した受付作業データベースをさらに記憶し、
前記制御部は、
前記条件を満たす前記作業者名がない場合、又は、空きがある前記作業者名がない場合、取得した前記作業者名と、前記作業依頼情報の前記作業開始日時及び前記作業完了日時、又は、前記加算後作業開始日時及び前記加算後作業完了日時と、に基づいて、前記作業スケジュールデータベース及び前記受付作業データベースを参照して、当該作業依頼情報の作業開始日時と作業終了日時との間、又は、前記加算後作業開始日時と前記加算後作業完了日時との間に既に作業スケジュールが決まっている作業者名に対応する依頼内容が障害復旧作業以外であるか否かを判断する処理と、
前記依頼内容が障害復旧作業以外である場合、前記作業者名を前記作業依頼情報の前記依頼内容を担当する作業者に決定する処理と、
をさらに行う、
付記5記載の作業者選択装置。
[付記7]
前記制御部は、前記依頼内容が障害復旧作業である場合、前記障害復旧作業が可能な作業者が現れるまで作業開始日時の延期を決定する処理をさらに行う、
付記6記載の作業者選択装置。
[付記8]
本発明では、前記第2の視点に係る作業者選択システムの形態が可能である。
[付記9]
本発明では、前記第3の視点に係る作業者選択方法の形態が可能である。
[付記10]
本発明では、前記第4の視点に係るプログラムの形態が可能である。
なお、上記の特許文献の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(特許請求の範囲及び図面を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の全開示の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施形態ないし実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせないし選択(必要により不選択)が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲及び図面を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。また、本願に記載の数値及び数値範囲については、明記がなくともその任意の中間値、下位数値、及び、小範囲が記載されているものとみなされる。