JP2020151897A - 立体造形装置、立体造形方法、及びプログラム - Google Patents

立体造形装置、立体造形方法、及びプログラム Download PDF

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杉浦 健治
Kenji Sugiura
健治 杉浦
雄太 小池
Yuta Koike
雄太 小池
滉一郎 田中
Koichiro Tanaka
滉一郎 田中
櫻井 陽一
Yoichi Sakurai
陽一 櫻井
青蔵 佐倉
Seizo Sakura
青蔵 佐倉
義仁 嶋田
Yoshihito Shimada
義仁 嶋田
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Abstract

【課題】品質を向上させる。【解決手段】実施形態にかかる立体造形装置は、複数の走査を繰り返して、複数の造形層及びサポート層を積層する立体造形装置であって、第1の走査の間に造形層を形成させるとともに、第2の走査の間にサポート層を形成させる吐出制御部と、造形層、及びサポート層のうち、いずれか高い方を平坦化する平坦化制御部と、造形層及びサポート層のうち平坦化された方を硬化させる硬化制御部と、を備えている。【選択図】図7

Description

本発明は、立体造形装置、立体造形方法、及びプログラムに関する。
立体物を生産可能な装置として、3Dプリンタが普及しつつある。
例えば、モデル材とサポート材とを別々に吐出する技術が提案されている(特許文献1)。
しかしながら、モデル材とサポート材とを別々に吐出した場合に、サポート材の面と、モデル材の面と、を同じ高さで形成すると、先に形成した面(例えばモデル材の表面)に、後に形成した面(サポート材)の造形時に、造形に用いる平坦化手段が衝突するという問題が生じていた。このため、例えば、造形される立体物の寸法精度が低下する可能性がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、平坦化手段が造形物の表面に衝突させるのを抑止し、造形される立体物の品質を向上させる立体造形装置、立体造形方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の1つの実施形態に係る立体造形装置は、複数の走査を繰り返し、複数の造形層及びサポート層を積層する立体造形装置であって、第1の走査の間に造形層を形成させるとともに、第2の走査の間にサポート層を形成させる吐出制御部と、造形層、及びサポート層のうち、いずれか高い方を平坦化する平坦化制御部と、造形層及びサポート層のうち平坦化された方を硬化させる硬化制御部と、を備える。
本発明によれば、平坦化手段が造形物の表面に衝突させるのを抑止し、造形される立体物の品質を向上させるという効果を奏する。
図1は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の模式的に示した説明図である。 図2は、第1の実施形態にかかる立体造形物の断面を模式的に示した説明図である。 図3は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の構成を示したブロック図である。 図4は、第1の実施形態にかかる立体造形装置におけるパージエリアを説明した図である。 図5は、第1の実施形態にかかる立体造形装置のメンテナンスシーケンス時の位置関係を示した図である。 図6は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の吐出開始時の位置関係を示した図である。 図7は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の主制御部で実行されるプログラムの構成を示したブロック図である。 図8は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の主制御部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 図9は、第1の実施形態の立体造形装置によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。 図10は、往路において第1の実施形態の吐出制御部がモデル材を吐出する際の電圧の波形データを例示した図である。 図11は、復路において第1の実施形態の吐出制御部がモデル材を吐出する際の電圧の波形データを例示した図である。 図12は、第1の実施形態にかかる吐出制御部がサポート材を吐出する際の電圧の波形データを例示した図である。 図13は、変形例1の立体造形装置の主制御部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 図14は、変形例1の立体造形装置によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。 図15は、変形例2の立体造形装置の主制御部が実行する処理手順を示したフローチャートである。 図16は、変形例1の立体造形装置によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。
以下に添付図面を参照して、立体造形装置、立体造形方法、及びプログラムを説明する。なお、以下の実施形態により本発明が限定されるものではない。
(第1の実施形態)
第1の実施形態として、マテリアルジェット方式により立体造形物を造形する立体造形装置への適用例を示す。なお、以下に示す実施形態は、マテリアルジェット方式に限定するものではない。その他にも、任意の造形方式で立体造形物を造形する立体造形装置に適用してよい。
図1は、第1の実施形態にかかる立体造形装置の模式的に示した説明図である。
図1に示される立体造形物を造形する装置(立体造形装置と称する)10は、材料噴射造形装置であり、造形物30が積層されて立体造形物が造形される造形ステージ14と、造形ステージ14上に造形物30を順次積層しながら造形する造形ユニット20とを備えている。図1では造形材料としてモデル材301とサポート材302を用いた例を示している。具体的には、モデル材301の造形層311とサポート材302のサポート層312がそれぞれ複数積層された造形物30を示している。
造形ユニット20は、第1ヘッド11と、第2ヘッド12と、UV照射ユニット13と、平坦ローラ16を備えている。第1ヘッド11は、第1の吐出手段としてモデル材301を吐出する。第2ヘッド12は、第2の吐出手段としてサポート材302を吐出する。UV照射ユニット13は、硬化手段として活性エネルギー線としての紫外線を照射する。UV照射ユニット13によって、造形層311とサポート層312が硬化する。UV照射ユニット13しては、例えば、高圧水銀灯、超高圧水銀灯、メタルハライドなどが挙げられる。高圧水銀灯は点光源であるが、光学系と組み合わせて光利用効率を高くしたDeepUVタイプは、短波長領域の照射が可能である。メタルハライドは、波長領域が広いため着色物に有効であり、Pb、Sn、Feなどの金属のハロゲン化物が用いられ、重合開始剤の吸収スペクトルに合わせて選択できる。硬化用いられるランプとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
平坦ローラ16は、平坦化手段として造形層311とサポート層312を平坦化する。平坦ローラ16は、すべての造形層311とサポート層312に対して平坦化しなくてもよい。
ここでは、X方向において、第1ヘッド11を挟んで2つの第2ヘッド12を配置し、2つの第2ヘッド12の外側にそれぞれUV照射ユニット13を配置し、更に、UV照射ユニット13の外側にそれぞれ平坦ローラ16を配置している。
造形ユニット20はX方向に往復移動されるとともに、造形ステージ14に対してY方向にも相対的に移動可能とされている。造形ユニット20が造形ステージ14に対して移動してもよいし、造形ステージ14が造形ユニット20に対して移動してもよい。
造形ステージ14は、昇降手段15によってZ方向に昇降される。なお、造形ステージ14を固定して、造形ユニット20をZ方向に昇降してもよい。
次に、立体造形装置10による造形動作の概要について図2を参照して説明する。図2は、実施形態にかかる立体造形物の断面を模式的に示した説明図である。図2に示される例では、便宜上液滴形状を矩形状で示している。
造形ステージ14に対して造形ユニット20をX方向へ相対移動させながら、第一の走査の際に、第1ヘッド11からモデル材301を造形ステージ14の造形領域に吐出させて、造形層311を形成する。第2の走査の際に、第2ヘッド12からサポート材302を造形ステージ14のサポート領域に吐出させて、サポート層312を形成させる。第1の走査と第2の走査はタイミングが異なる。サポート領域は、造形領域とは異なる領域であり、サポート層は、造形動作が終了した後に除去される。
そして、UV照射ユニット13によって、モデル材301の造形層311及びサポート材302のサポート層312上に紫外線を照射して硬化させ、造形層311とサポート層312を含む1層分の造形物30が形成する。
この造形物30を繰り返し造形して順次積層し、モデル材301からなる目的とする立体造形物を造形する。
例えば、図1の例では、造形物30A〜30Eの5層を積層した状態を示している。また、図2の例では、造形物30A〜30Cの3層を積層した状態を示している。このように、造形層311を複数積層することでモデル材造形物321を造形し、サポート層312を複数積層することでサポート材造形物322を造形する。
本実施形態では、造形物30のうち、造形層311又はサポート層312を複数層(固定値である必要はない。)積層する毎に、平坦ローラ16を最表面の造形物30に押し付けて平坦化する。これにより、造形物30の厚み精度や平坦性を確保できる。
なお、平坦化手段として、平坦ローラ16のようなローラ形状の部材を使用する場合、X方向における移動方向に対して、平坦ローラ16を逆転させる方向で回転させることで、平坦化(平坦化)の効果がより有効に発揮される。
また、造形ユニット20と最表面の造形物30とのギャップを一定に保つために、ここでは、所定の数の層を形成する毎に造形ステージ14を昇降手段15によって下降させている。なお、造形ユニット20を上昇させる構成でもよい。
また、立体造形装置10としては、モデル材301やサポート材302の回収、リサイクル機構などを備えることもできる。また、第1ヘッド11、第2ヘッド12のノズル面を清浄化する清浄化手段や不吐出ノズルを検知する吐出状態検出手段を備えることができる。また、造形時の装置内の環境温度を制御することも好ましい。
次に、立体造形装置の制御部の概要について説明する。図3は、本実施形態にかかる立体造形装置10の構成を示したブロック図である。
制御部500は、この装置全体の制御を司るCPU501と、CPU501に立体造形動作の制御を実行させるためのプログラム、その他の固定データを格納するROM502と、造形データ等を一時格納するRAM503と、を含む主制御部500Aを備えている。
制御部500は、装置の電源が遮断されている間もデータを保持するための不揮発性メモリ(NVRAM)504を備えている。また、制御部500は、画像データに対する各種信号処理等を行う画像処理やその他装置全体を制御するための入出力信号を処理するASIC505を備えている。
制御部500は、外部の造形データ作成装置600から造形データを受信するときに使用するデータ及び信号の送受を行うための外部I/F506を備えている。
なお、造形データ作成装置600は、最終形態の造形物(立体造形物)を各造形層毎にスライスしたスライスデータである造形データ(断面データ)を作成する装置であり、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で構成されている。
制御部500は、各種センサの検知信号を取り込むためのI/O507を備えている。
制御部500は、造形ユニット20の第1ヘッド11を駆動制御するヘッド駆動制御部508と、第2ヘッド12を駆動制御するヘッド駆動制御部509を備えている。
制御部500は、造形ユニット20をX方向(主走査方向)に移動させるX方向走査機構550を構成するモータを駆動するモータ駆動部510と、造形ユニット20をY方向(副走査方向)に移動させるY方向走査機構552を構成するモータを駆動するモータ駆動部511を備えている。なお、造形ユニット20に対して、造形ステージ14をX方向またはY方向に移動させるために、X方向走査機構550を構成するモータを駆動するモータ駆動部510または、Y方向走査機構552を構成するモータを駆動するモータ駆動部511を駆動させてもよい。
制御部500は、造形ステージ14をZ方向に昇降させる昇降手段15を構成するモータを駆動するモータ駆動部512を備えている。なお、Z方向への昇降は造形ユニット20を昇降させる構成とすることもできる。その場合、造形ユニット20をZ方向に昇降させるために、造形ユニット20がモータ駆動部512で駆動される。
制御部500は、平坦ローラ16を回転駆動するモータ26を駆動するモータ駆動部516、第1ヘッド11、第2ヘッド12のメンテナンス機構61を駆動するメンテナンス駆動部518を備えている。
制御部500は、UV照射ユニット13による紫外線照射を制御する照射制御部519を備えている。
制御部500のI/O507には、装置の環境条件としての温度及び湿度を検出する温湿度センサ560などの検知信号やその他のセンサ類の検知信号が入力される。
制御部500には、この装置に必要な情報の入力及び表示を行うための操作パネル522が接続されている。
制御部500は、上述したように、造形データ作成装置600から造形データを受領する。造形データは、目的とする立体造形物の形状をスライスしたスライスデータとしての各造形物30の内の造形層311を形成するデータ(造形領域のデータ)である。
そして、主制御部500Aは、造形データ(造形領域データ)にサポート材302を付与するサポート領域のデータを付加したデータを作成し、ヘッド駆動制御部508、509に与える。ヘッド駆動制御部508、509は、それぞれ、第1ヘッド11から液状のモデル材301の液滴を造形領域に吐出させ、第2ヘッド12から液状のサポート材302の液滴をサポート領域に吐出させる。
なお、造形データ作成装置600と立体造形装置10によって造形装置が構成される。また、立体造形装置10は、第1ヘッド11及び第2ヘッド12においてクリーニングを行うために、モデル材301及サポート材302のインクを廃棄する必要がある。次に、立体造形装置10におけるインクの廃棄手順について説明する。
図4は、本実施形態にかかる立体造形装置10におけるパージエリア101を説明した図である。図4に示されるように、立体造形装置10は、造形ユニット20に含まれる第1ヘッド11の直下にパージエリア101がある。レール102は、昇降手段15の上に設けられている。そして、造形ステージ14は、レール102上を滑りながらX方向に移動し、所定の位置(ホームポジション)に退避する。
パージエリア101は、第1ヘッド11から吐出しすることによってパージした捨てインクを回収するユニットとする。そして、パージエリア101が回収した捨てインクは、廃液タンクに回収される。
図5は、本実施形態にかかる立体造形装置10のメンテナンスシーケンス時の位置関係を示した図である。図5に示されるように、メンテナンスシーケンス時には、モデル材301をパージするために第1ヘッド11が、パージエリア101近傍まで降下する。その際に、造形ステージ14は、レール102によって、第1ヘッド11とパージエリア101との間を妨げない位置(例えば左端)まで移動する。なお、第1ヘッド11が、パージエリア101近傍まで移動できれば、第1ヘッド11を降下させてもよいし、パージエリア101を上昇させてもよい。
図6は、本実施形態にかかる立体造形装置10の吐出開始時の位置関係を示した図である。吐出開始時には、第1ヘッド11と造形ステージ14の関係で、第1ヘッド11が吐出開始ギャップまでくるよう制御されたうえで、造形ステージ14も吐出開始ポジションまで移動する。
図4〜図6に示される例では、第1ヘッド11がモデル材301をパージエリア101に吐出する場合について説明したが、第2ヘッド12がサポート材302をパージエリア101に吐出する場合についても同様の処理を行うものとして説明を省略する。
図7は、本実施形態の立体造形装置10の主制御部500Aで実行されるプログラムの構成を示したブロック図である。図7に示される構成例は、ROM502に格納されているプログラムをCPU501で実行することで実現される。
本実施形態の主制御部500Aは、モデル材301とサポート材302とをそれぞれ異なる走査で吐出制御することとした。これにより、本実施形態は、モデル材301とサポート材302とが混色することに基づいた、造形物の寸法が目標と異なる、造形物の表面にひびが入る、または柱、穴などの微細構造を造形できないという問題を解消している。
これに伴い、モデル材301による造形層311の平坦化と、サポート材302によるサポート層312の平坦化と、がそれぞれ異なるタイミングで行われることになる。その際、例えば、造形層311を平坦化した後、サポート層312を平坦化する際に、造形層311とサポート層312が同じ高さだと、平坦ローラ16が、平坦化が行われた後の造形層311に衝突する可能性がある。このような処理が行われると、形成される立体造形物の精度が低下する可能性や、平坦ローラ16の寿命が短くなる可能性がある。
そこで、本実施形態では、モデル材301による造形層311の平坦化を行う際に、造形層311をサポート層312より高くなるようにし、サポート材302によるサポート層312の平坦化を行う際に、サポート層312を造形層311より高くなるようにした。なお、具体的な処理手順については後述する。
図7に示されるように、主制御部500Aは、ステージ移動制御部701と、吐出制御部702と、硬化制御部703と、平坦化制御部704と、を備える。
ステージ移動制御部701は、モータ駆動部510、511に命令を出力することで、造形ステージ14の移動制御を行う。
吐出制御部702は、第1ヘッド11及び第2ヘッド12の吐出制御を行う。つまり、吐出制御部702は、第1の走査の間に造形層311を形成させるとともに、第2の走査の間にサポート層312を形成させる。吐出制御部702は、第1ヘッド11を制御することで、第1の走査の往路及び復路で、モデル材301を吐出させ、立体造形物を構成する造形層を形成させる。サポート層本実施形態は、第1の走査の往路及び復路でモデル材301を吐出させる例について説明するが、本実施形態は、第1の走査の往路及び復路でモデル材301を吐出させる例に制限するものではなく、第1の走査の往路または復路でモデル材301を吐出させてもよい。同様に、第2の走査の往路及び復路でサポート材302を吐出させる例に制限するものではなく、第2の走査の往路または復路でサポート材302を吐出させてもよい。また、往路及び復路とは、XまたはY方向に造形ユニット20と造形ステージ14が相対的に移動することをいう。
吐出制御部702により吐出制御されるサポート材302は、非水溶性であってよいし、水溶性であってもよい。サポート材302は除去のしやすさから水溶性であることが好ましい。水溶性とは水に浸漬したときに、硬化物が細かく分解され、当初有していた形状や性質を維持できなくなることを意味する。
平坦化制御部704は、モータ駆動部516を介して平坦ローラ16の回転制御等を行う。例えば、平坦化制御部704は、造形層311及びサポート層312のうち、いずれか高いほうを平坦化手段に平坦化させる。また、平坦化制御部704は、モデル材301の吐出で形成された造形層311の高さと、サポート材302の吐出で形成されたサポート層312の高さと、が異なるタイミングで、造形層311、及びサポート層312のうち、いずれか高い方を、平坦化する。
本実施形態においては、第1の走査の往路及び復路でモデル材301を吐出させる場合に、平坦化制御部704は、復路に、平坦ローラ16で造形層311の平坦化を行う。
一方、第2の走査の往路及び復路でサポート材302を吐出させる場合に、平坦化制御部704は、復路に、平坦ローラ16でサポート層312の平坦化を行う。
硬化制御部703は、照射制御部519を介してUV照射ユニット13を制御して、モデル材301で形成された造形層311と、サポート材302で形成されたサポート層312と、を硬化させる。
本実施形態の硬化制御部703は、第1の走査の往路及び復路の各々で、造形層311を硬化させ、第2の走査の往路及び復路の各々で、サポート層312を硬化させる。これにより、平坦化制御部704によって造形層311またはサポート層312が平坦化された場合に、硬化制御部703は、造形層311またはサポート層312のうち平坦化された方を硬化させる。
昇降制御部705は、モータ駆動部512に命令を出力することで、造形ステージ14の昇降制御を行う。なお、昇降制御部705は、造形ユニット20の昇降制御を行ってもよい。
次に、本実施形態の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順について説明する。図8は、本実施形態の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順を示したフローチャートである。以下の処理手順において、往路及び復路の走査は造形ユニット20と造形ステージ14が相対的に移動されればよい。また、昇降制御も造形ユニット20と造形ステージ14がZ軸方向へ相対的に移動されればよい。
まずは、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S801)。
次に、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、平坦化制御部704に制御された平坦ローラ16による造形層311の平坦化と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S802)。
そして、昇降制御部705は、サポート材302を吐出させるために、造形ステージ14の昇降制御(Z軸方向の移動)制御を行う(S803)。
次に、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時において、吐出制御部702によるサポート材302の吐出によるサポート層312の形成と、硬化制御部703によるサポート層312の硬化と、が行われる(S804)。
そして、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるサポート材302の吐出によるサポート層312の形成と、平坦化制御部704に制御された平坦ローラ16によるサポート層312の平坦化と、硬化制御部703によるサポート層312の硬化と、が行われる(S805)。
そして、昇降制御部705は、モデル材301を吐出させるために、造形ステージ14の昇降制御(Z軸方向の移動)制御を行う(S806)。
次に、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S807)。
そして、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S808)。
次に、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S809)。
そして、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、平坦化制御部704に制御された平坦ローラ16による造形層311の平坦化と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる(S810)。
そして、主制御部500Aは、立体造形物の形成が終了したか否かを判定する(S811)。立体造形物の形成が終了していないと判定した場合(S811:No)、昇降制御部705は、サポート材302を吐出させるために適した配置になるよう、造形ステージ14の昇降制御(Z軸方向の移動)制御を行う(S812)。
一方、立体造形物の形成が終了したと判定した場合(S811:Yes)、処理を終了する。
図9は、本実施形態の立体造形装置10によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。図9に示される立体造形物900の断面の例では、モデル材301による複数の造形層311と、サポート材302による複数のサポート層312とで構成されている。図9に示される例では、造形層311の層901、902、903、904、905、906が形成され、サポート層312の層911、912、913が形成されている。
図9に示される立体造形物900は、図9で示した処理手順に従って形成されたものである。例えば、造形層311の層901は、S801による造形層311の形成、硬化に基づき、造形層311の層902は、S802による造形層311の形成、平坦化、硬化に基づいている。S802では平坦化が行われているため、層902の上面951は、平坦な面となっている。
S802の段階では、造形層311の層902が、サポート層312より高いため、平坦ローラ16は、造形層311の層902のみ平坦化する。
そのあと、サポート層312の層911は、S804によるサポート層312の形成、硬化に基づき、サポート層312の層912は、S805によるサポート層312の形成、平坦化、硬化に基づいている。S805では平坦化が行われているため、層912の上面961は、平坦な面となっている。
S805の段階では、サポート層312の層912が、造形層311の層902より高いため、平坦ローラ16は、造形層311の層902を平坦化せず、サポート層312の層912のみ平坦化する。
同様に、S807〜S810までの処理が行われることで、造形層311の層903、904、905、906が形成される。そして、S810では平坦化が行われているため、層906の上面952は、平坦な面となっている。
S810の段階では、造形層311の層906が、サポート層312の層912より高いため、平坦ローラ16は、サポート層312を平坦化せず、造形層311の層906のみ平坦化する。
その後、立体造形物の形成が終了していないと判定された結果、再び、サポート層312の層913の形成が行われる。以降の処理については省略する。
本実施形態においては、上述した処理を行うことで、サポート層312の層の平坦化を行う場合には、平坦ローラ16が造形層311に衝突するのを抑止する。また、造形層311の層の平坦化が行う場合には、平坦ローラ16がサポート層312に衝突するのを抑止する。
また、図9に示されるように、復路に形成される造形層311の層902、904、906が、往路に形成される造形層311の層901、903、905と比べて厚くなるように、吐出制御部702による吐出制御が行われる。
例えば、モデル材301及びサポート材302を吐出する方式として、電圧により収縮するピエゾ素子を使ったピエゾ方式を適用した場合、吐出制御部702は、往路で掛ける電圧と比べて、復路で掛ける電圧を高くなるように制御する。これにより、往路より復路において、一回あたりに吐出されるモデル材301を多くすることができる。
逆に、往路で形成される層を、復路で形成される層より厚くした場合に、復路で形成される層の幅が小さくなるため、造形層311の平坦な面を形成する際において、当該造形層311の厚みを調整するのが難しくなる。
これに対して、本実施形態では、復路に形成される造形層311の層902、904、906が、往路に形成される造形層311の層901、903、905と比べて厚くなるように形成される。このため、復路において造形層311の平坦な面(例えば、951、952)を形成する際において、当該造形層311の厚みを調整するのが容易となる。これにより、平坦ローラ16が衝突する可能性を低減できる。
また、本実施形態は、厚みの調整する手法として、往路で掛ける電圧と比べて、復路で掛ける電圧を高くなるように制御する手法に制限するものではない。パルス数を調整することで、当該造形層311の層の厚みを調整してもよい。
図10は、往路において吐出制御部702が第1ヘッド11にモデル材301を吐出させる際の電圧の波形データを例示した図であり、図11は、復路において吐出制御部702が第1ヘッド11にモデル材301を吐出させる際の電圧の波形データを例示した図である。
図10に示される例では、吐出制御部702は、電圧V11から電圧V12(電圧0近傍)まで下げた後、再び電圧V11まで上げる制御を行うことで、1滴のモデル材301が吐出された例とする。
図11に示される例では、吐出制御部702は、電圧V21から電圧V22まで下げた後、再び電圧V21まで上げる制御を行うことで、第1ヘッド11から1滴のモデル材301が吐出される。その後、吐出制御部702は、電圧V21から電圧V23まで下げた後、再び電圧V21まで上げる制御を行うことで、第1ヘッド11から1滴のモデル材301が吐出される。その後、吐出制御部702は、電圧V21から電圧V24まで下げた後、再び電圧V21まで上げる制御を行うことで、第1ヘッド11から1滴のモデル材301が吐出される。吐出された3滴のモデル材301は、空中で結合することで、大きな1滴のモデル材301として吐出される。
これにより、平坦ローラ16で平坦化される復路で形成される造形層311を、平坦ローラ16で平坦化されない往路で形成される造形層311より厚くできるので、層の厚みの調整が容易となるため、より精度の良い平坦な面の形成が実現できる。これにより、平坦ローラ16が造形層311に衝突することを抑止できる。
図12は、吐出制御部702が第2ヘッド12からサポート材302を吐出する際の電圧の波形データを例示した図である。図12で示される例では、吐出制御部702は、電圧V31から電圧V32まで下げた後、再び電圧V31まで上げる制御を行うことで、第2ヘッド12から1滴のサポート材302が吐出される。その後、吐出制御部702は、電圧V31から電圧V32まで下げた後、再び電圧V31まで上げる制御を行うことで、第2ヘッド12から1滴のサポート材302が吐出される。その後、吐出制御部702は、電圧V31から電圧V33まで下げた後、再び電圧V31まで上げる制御を行うことで、第2ヘッド12から1滴のサポート材302が吐出される。吐出された3滴のサポート材302は、空中で結合することで、大きな1滴のサポート材302として、立体造形物に吐出される。
図12に示される電圧V31は、電圧V11及び電圧V21より高いものとする。これにより、サポート材302で形成されるサポート層312を、モデル材301で形成される造形層311より厚くできる。これにより、図9で示したような、立体造形物の断面が実現される。
本実施形態においては、上述した処理を行うことで、サポート層312の層の平坦化を行う場合には、平坦ローラ16が造形層311に衝突するのを抑止する。また、造形層311の層の平坦化が行う場合には、平坦ローラ16がサポート層312に衝突するのを抑止する。
次に、実施形態で用いられるサポート材について説明する。なお、液状のサポート材を形状支持用液体、硬化後のサポート材を硬化物とも称している。また、サポート材は、ディティール材や反り防止のように、モデル材に接して所定形状を保持する。オーバーハング形状を支えるだけでなく、モデル材の側面に接したり、造形物の形状を保ったりしてもよい。
液状のサポート材(形状支持用液体)の表面張力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、20mN/m以上45mN/m以下が好ましく、25mN/m以上34mN/m以下がより好ましい。表面張力が、20mN/m以上であると、造形の際に吐出が不安定(吐出方向が曲がる、吐出しない)になることを防止でき、45mN/m以下であると、造形用の吐出ノズル等に液体を充填する際に、容易に充填することができる。
なお、表面張力は、例えば、表面張力計などを用いて測定することができる。
−粘度−
液状のサポート材(形状支持用液体)の粘度としては、25℃にて100mPa・s以下であり、25℃にて、3mPa・s以上70mPa・s以下が好ましく、6mPa・s以上50mPa・s以下がより好ましい。粘度が、100mPa・s以下であると、吐出安定性を向上できる。
なお、粘度は、例えば、回転粘度計を用いて25℃の環境下にて測定することができる。
−粘度変化率−
液状のサポート材(形状支持用液体)としては、50℃にて2週間放置した前後の粘度変化率が±20%以下であることが好ましく、±10%以下がより好ましい。粘度変化率が、±20%以下であると、保存安定性が適正であり、吐出安定性が良好となる。
50℃にて2週間放置した前後の粘度変化率としては、以下のようにして測定することができる。
形状支持用液体をポリプロピレン製広口瓶(50mL)に入れて、50℃の恒温槽中に2週間放置した後、恒温槽から取り出して室温(25℃)になるまで放置して、粘度測定を行う。恒温槽に入れる前の形状支持用液体の粘度を保存前粘度、恒温槽から取り出した後の形状支持用液体の粘度を保存後粘度とし、下記式により粘度変化率を算出することができる。なお、保存前粘度及び保存後粘度は、例えば、R型粘度計を用いて、25℃で測定することができる。
粘度変化率(%)=[(保存後粘度)−(保存前粘度)]/(保存前粘度)×100
[サポート材の硬化後の支持力]
液状のサポート材(形状支持用液体)の硬化後の支持力(単に「サポート材の支持力」という。)としては、サポート材がモデル材を支える性能であり、1%圧縮時の圧縮応力で表すことができる。
サポート材の支持力としては、立体造形物の造形精度、サポート材の溶解性の点から、25℃環境下で1%圧縮時の圧縮応力が0.5kPa以上が好ましく、2kPa以上がより好ましい。
(変形例1)
上述した実施形態は、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の一例を示したものであって、上述した処理手順に制限されるものではない。そこで、変形例1では、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の他の例を示したものである。なお、立体造形装置10の構成は、第一の実施形態と同様として説明を省略する。
変形例1の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順について説明する。図13は、変形例1の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順を示したフローチャートである。
図13に示される処理手順では、図8に示された処理手順と同様の処理を行うことで、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、まで行われる(S801〜S808)。
次に、ステージ移動制御部701が、造形ステージ14の往路方向に移動させる(S1301)。その際に、モデル材301の吐出による造形層311の形成及び、造形層311の硬化は行われない。
その後は、S810で示されるように、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、平坦化制御部704に制御された平坦ローラ16による造形層311の平坦化と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、が行われる。以降の処理については、実施形態の図8と同様として説明を省略する。
図14は、変形例1の立体造形装置10によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。図14に示される立体造形物1400の断面の例では、モデル材301による複数の造形層311と、サポート材302による複数のサポート層312とで構成されている。図14に示される例では、造形層311の層901、902、903、1401、1402、1403が形成され、サポート層312の層911、912、913が形成されている。
図14に示される立体造形物1400は、図13で示した処理手順に従って形成されたものである。このため、S801〜S806の処理を行うことで、造形層311の層901、902、及びサポート層312の層911、912が作成される。なお、当該処理は、実施形態と同様の処理手順と同様とする。
そして、S807、S808の処理が行われることで、造形層311の層1401、1402が形成される。
その後、S1101では、造形ステージ14の往路方向への移動のみ行われ、モデル材301の吐出は行われない。そして、次のS810では、造形層311の層1403の形成、平坦化、硬化が行われる。これにより、層1403の上面1451は平坦な面となる。
本変形例では、上述した処理を行うことで、吐出されるモデル材301のイールド向上と、平坦ローラ16の衝突リスクを低減できる。このように本変形例では、S1101において、造形ステージ14の往路方向への移動のみ行った場合でも実施形態と同様の効果が得られる。
(変形例2)
上述した実施形態及び変形例は、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の一例を示したものであって、上述した処理手順に制限されるものではない。変形例2は、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の他の例を示したものである。なお、立体造形装置10の構成は、第一の実施形態と同様として説明を省略する。
上述した実施形態及び変形例では、所定の厚さの層を作成するために、モデル材301の吐出量とサポート材302の吐出量とを異ならせた例について説明した。つまり、上述した実施形態及び変形例では、往路又は復路のサポート材302の吐出量は、往路のモデル材301の吐出量と復路のモデル材301の吐出量との和に相当していた。
これに対して、変形例2では、往路及び復路の各々のモデル材301の吐出量と、往路及び復路の各々のサポート材302の吐出量と、が同じになる例について説明する。
変形例2の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順について説明する。図15は、変形例2の立体造形装置10の主制御部500Aが実行する処理手順を示したフローチャートである。
図15に示される処理手順では、図8に示された処理手順と同様の処理を行うことで、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、吐出制御部702によるモデル材301の吐出による造形層311の形成と、硬化制御部703による造形層311の硬化と、まで行われる(S801〜S803)。
次に、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時及び復路方向移動時において、吐出制御部702によるサポート材302の吐出によるサポート層312の形成と、硬化制御部703によるサポート層312の硬化と、が行われる(S1501、S1502)。
その後、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の往路方向移動時において、吐出制御部702によるサポート材302の吐出によるサポート層312の形成と、硬化制御部703によるサポート層312の硬化と、が行われる(S1503)。そして、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の復路方向移動時において、ステージ移動制御部701による造形ステージ14の吐出制御部702によるサポート材302の吐出によるサポート層312の形成と、平坦化制御部704に制御された平坦ローラ16によるサポート層312の平坦化と、硬化制御部703によるサポート層312の硬化と、が行われる(S1504)。
このように、本変形例では、モデル材301及びサポート材302の吐出等の制御においては、往復2回の移動制御が行われる。
以降の処理(S806以降の処理)については、実施形態の図8と同様として説明を省略する。
図16は、変形例1の立体造形装置10によって形成された立体造形物の断面を例示した図である。図16に示される立体造形物1600の断面の例では、モデル材301による複数の造形層311と、サポート材302による複数のサポート層312とで構成されている。図16に示される例では、造形層311の層901、902、903、904、905、906、1601、1602が形成され、サポート層312の層1611、1612、1613、1614、1615、1616、1617、1618が形成されている。
図16に示される立体造形物1600は、図15で示した処理手順に従って形成されたものである。このため、S801〜S803の処理を行うことで、造形層311の層901、902が形成され、S1501〜S1504の処理を行うことで、サポート層312の層1611、1612、1613、1614が形成される。
サポート層312を形成する際、造形層311と同様に、復路におけるサポート材302の吐出量を、往路におけるサポート材302の吐出量より多くなるように、吐出制御部702により制御する。以降は同様の処理を繰り返すことで、造形層311とサポート層312の各層が形成される。
本変形例では、サポート材302の吐出量を、モデル材301の吐出量と同じになる、換言すれば、上述した実施形態及び変形と比べて、一走査あたりに吐出されるサポート材302の吐出量を低減させることで、サポート材302の品質を向上させることができる。これにより、形成される立体造形物の外面(換言すれば、サポート材302とモデル材301との界面)の品質を向上させることができる。
(変形例3)
上述した実施形態及び変形例は、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の一例を示したものであって、上述した処理手順に制限されるものではない。変形例3は、モデル材301及びサポート材302の吐出、平坦、硬化処理の他の例を示したものである。なお、立体造形装置10の構成は、第一の実施形態と同様として説明を省略する。
上述した実施形態、及び変形例2では、造形層311の上面を平坦な面にする際、モデル材301の吐出を、往復2回行う例について説明した。
その際、実施形態、及び変形例2では、平坦ローラ16で平坦化するまでに2回行われる往路のモデル材301の吐出量、及び2回行われる復路のモデル材301の吐出量は異ならせなかった。変形例3では、平坦ローラ16で平坦化するまでに2回行われる復路のモデル材301の吐出量を、平坦ローラ16が当接するか否かに応じて、異ならせる例について説明する。
つまり、平坦ローラ16で平坦化するまでに2回行われる復路のモデル材301の吐出のうち、1回目の復路のモデル材301の吐出は、平坦ローラ16が当接しない位置から行われる。このように吐出対象となる面が離れている場合は、モデル材301の吐出先の位置がずれる可能性がある。このため、吐出制御部702は、1回目の復路のモデル材301の吐出量を、2回目の復路のモデル材301の吐出量をより少なくなるよう制御する。
一方、平坦ローラ16で平坦化するまでに2回行われる復路のモデル材301の吐出のうち、2回目の復路のモデル材301の吐出は、平坦ローラ16が当接する位置で行われる。このように吐出対象となる面が近い場合は、モデル材301の吐出先の位置がずれにくい。このため、吐出制御部702は、2回目の復路のモデル材301の吐出量を、1回目の復路のモデル材301の吐出量をより多くなるよう制御する。
また、本変形例は、往路で吐出されるモデル材301の吐出量と、復路で吐出されるモデル材301の吐出量と、について制限するものではない。上述した実施形態のように復路で吐出される吐出量を、往路で吐出される吐出量より多くしてもよいし、復路で吐出される吐出量と、往路で吐出される吐出量と、を同じになるように制御指定もよい。
上述した実施形態及び変形例においては、立体造形装置10が上述した構成を備えることで、平坦ローラ16で平坦化する際において、モデル材301の造形層311及びサポート材302のサポート層312の高さを異ならせることできる。これにより、平坦ローラ16が、すでに平坦化された造形層311(またはサポート層312)に衝突することを抑止できる。
これにより、衝突による造形層311(またはサポート層312)の破壊や欠けを抑止できるとともに、平坦ローラ16がバウンドすることによる平坦な面の波うち等を抑止できる。このような、造形層311(またはサポート層312)の破壊や変形を抑止することで、立体造形物の精度の向上を図ることができる。
さらには、平坦化された面を平坦ローラ16が平坦化することによる、モータ26の負荷を軽減できる。
10 立体造形装置
11 第1ヘッド
12 第2ヘッド
16 平坦ローラ
301 モデル材
302 サポート材
311 造形層
312 サポート層
500 制御部
500A 主制御部
701 ステージ移動制御部
702 吐出制御部
703 硬化制御部
704 平坦化制御部
特許第5737905号公報

Claims (8)

  1. 複数の走査を繰り返し、複数の造形層及びサポート層を積層する立体造形装置であって、
    第1の走査の間に造形層を形成させるとともに、
    第2の走査の間にサポート層を形成させる吐出制御部と、
    前記造形層、及び前記サポート層のうち、いずれか高い方を平坦化する平坦化制御部と、
    前記造形層及び前記サポート層のうち平坦化された方を硬化させる硬化制御部と、
    を備える立体造形装置。
  2. 前記吐出制御部は、前記第1の走査の往路及び復路に、前記造形層を形成させ、前記第2の走査の往路及び復路に、前記サポート層を形成させ、
    前記平坦化制御部は、前記第1の走査の復路に、前記造形層の平坦化を行い、前記第2の走査の復路に、前記サポート層の平坦化を行う、
    請求項1に記載の立体造形装置。
  3. 前記吐出制御部は、前記第1の走査の復路で前記造形層を形成させる時に、モデル材を吐出するための電圧を、前記第2の走査の往路で前記造形層を形成させる時に、モデル材を吐出するための電圧と比べて高くなるように制御する、
    請求項2に記載の立体造形装置。
  4. 前記吐出制御部は、前記第1の走査の復路で前記造形層を形成させる時に、モデル材を吐出するためのパルス数を、前記第2の走査の往路で前記造形層を形成させる時に、モデル材を吐出するためのパルス数と比べて多くなるように制御する、
    請求項2に記載の立体造形装置。
  5. 前記硬化制御部は、前記第1の走査の往路及び復路の各々で、前記造形層を硬化させ、前記第2の走査の往路及び復路の各々で、前記サポート層を硬化させる、
    請求項2乃至4のいずれか一つに記載の立体造形装置。
  6. 前記吐出制御部により形成される前記サポート層は、水溶性である、
    請求項1乃至5のいずれか一つに記載の立体造形装置。
  7. 立体造形装置で実行され、複数の走査を繰り返し、複数の造形層及びサポート層を積層する立体造形方法であって、
    第1の走査の間に造形層を形成させるとともに、
    第2の走査の間にサポート層を形成させる形成ステップと、
    前記造形層、及び前記サポート層のうち、いずれか高い方を平坦化する平坦化ステップと、
    前記造形層及び前記サポート層のうち平坦化された方を硬化させる硬化ステップと、
    を含む立体造形方法。
  8. 複数の走査を繰り返し、複数の造形層及びサポート層を積層するプログラムであって、
    第1の走査の間に造形層を形成させるとともに、
    第2の走査の間にサポート層を形成させる形成ステップと、
    前記造形層、及び前記サポート層のうち、いずれか高い方を平坦化する平坦化ステップと、
    前記造形層及び前記サポート層のうち平坦化された方を硬化させる硬化ステップと、
    をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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