JP2017132249A - 造形装置 - Google Patents

造形装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2017132249A
JP2017132249A JP2016241356A JP2016241356A JP2017132249A JP 2017132249 A JP2017132249 A JP 2017132249A JP 2016241356 A JP2016241356 A JP 2016241356A JP 2016241356 A JP2016241356 A JP 2016241356A JP 2017132249 A JP2017132249 A JP 2017132249A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
irradiation
unit
discharge
modeling
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2016241356A
Other languages
English (en)
Inventor
虎彦 神田
Torahiko Kanda
虎彦 神田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to EP17152657.7A priority Critical patent/EP3210761A1/en
Priority to CN201710056175.8A priority patent/CN106994778B/zh
Priority to US15/415,025 priority patent/US20170210065A1/en
Publication of JP2017132249A publication Critical patent/JP2017132249A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/20Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor
    • B29C64/227Driving means
    • B29C64/236Driving means for motion in a direction within the plane of a layer
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/10Processes of additive manufacturing
    • B29C64/106Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material
    • B29C64/112Processes of additive manufacturing using only liquids or viscous materials, e.g. depositing a continuous bead of viscous material using individual droplets, e.g. from jetting heads
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/20Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor
    • B29C64/205Means for applying layers
    • B29C64/209Heads; Nozzles
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C64/00Additive manufacturing, i.e. manufacturing of three-dimensional [3D] objects by additive deposition, additive agglomeration or additive layering, e.g. by 3D printing, stereolithography or selective laser sintering
    • B29C64/30Auxiliary operations or equipment
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B33ADDITIVE MANUFACTURING TECHNOLOGY
    • B33YADDITIVE MANUFACTURING, i.e. MANUFACTURING OF THREE-DIMENSIONAL [3-D] OBJECTS BY ADDITIVE DEPOSITION, ADDITIVE AGGLOMERATION OR ADDITIVE LAYERING, e.g. BY 3-D PRINTING, STEREOLITHOGRAPHY OR SELECTIVE LASER SINTERING
    • B33Y30/00Apparatus for additive manufacturing; Details thereof or accessories therefor

Abstract

【課題】光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に照射される反射光の光量を低減させる。【解決手段】造形装置10を構成する第二照射部51、52の照射光LA1、LA2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SAは、吐出装置部20の第一吐出部22及び際に第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128のX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の少なくとも上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定されている。【選択図】図1

Description

本発明は、造形装置に関する。
特許文献1には、インク吸収性を有する記録媒体に対して画像記録を行うインクジェット記録装置に関する技術が開示されている。この先行技術では、記録媒体に着弾した光硬化型インクに対して、第1光源から光が照射された後に第2光源から光が照射されるように配置されている。
特許文献2には、ライン型インクジェットヘッドの下を移動する記録媒体上に光硬化型インクを塗布した後、光照射により光硬化型インクを硬化させて画像を形成する画像形成方法に関する技術が開示されている。この先行技術では、第一照射手段から記録媒体上に照射される光は、光硬化型インクの射出方向に対し平行に照射され、記録媒体の進行方向に対する照射範囲が2mm〜10mmの線状になるように集光されている。また、第一照射手段から照射される光は300〜390nmの範囲内の波長の光であり、記録媒体上における第一照射手段から照射される光の照度は250〜1000mW/cmとなっている。
特許文献3には、UVインクを用いて印刷を行う印刷装置に関する技術が開示されている。この先行技術では、第1照射部〜第3照射部のそれぞれから照射される放射線は、350nm〜450nmの間にピーク波長を有し、第3インク及び第4インクに含まれる色材は、第1インク及び第2インクに含まれる色材よりも、ピーク波長における放射線の吸収特性が高くなっている。
特開2008−073916号公報 特開2010−274584号公報 特開2014−195890号公報
光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に、造形液を硬化させる照射光の反射光が照射されると、吐出面の造形液が硬化する虞がある。
本発明は、吐出部が遮光壁の外側に移動した状態で台部に造形される立体物の移動方向の上流側端部を照射光で照射できない場合と比較し、光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に照射される反射光の光量を低減させることが目的である。
請求項1の造形装置は、周囲に遮光壁を有する台部と、前記台部に対して相対的に往復移動する移動部と、前記移動部に設けられ、光硬化性の造形液の液滴を吐出面から前記台部に向けて吐出する吐出部と、前記移動部に設けられ、着弾した前記液滴に向けて照射光を照射する照射部と、前記移動部、前記吐出部及び前記照射部を制御し、前記移動部を前記台部に対して相対移動させながら、前記液滴の吐出と前記照射光による前記液滴の硬化とを繰り返すことで前記台部に立体物を造形すると制御部と、前記照射部に設けられ、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動した状態で、前記台部に造形される前記立体物の移動方向の少なくとも上流側端部を照射可能に移動方向の出射幅が設定された前記照射光を出射する出射面と、を備えている。
請求項2の造形装置は、前記出射幅は、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動した状態で、前記台部に造形される前記立体物の移動方向の全域を照射可能に設定されている。
請求項3の造形装置は、前記吐出部と前記照射部との間に、前記遮光壁の上端部よりも下降可能なシャッターが設けられている。
請求項4の造形装置は、着弾した前記液滴に接触して前記立体物を平坦化する平坦化手段が、前記移動部に一つのみ設けられている。
請求項5に記載の造形装置は、前記照射部は、前記照射光よりも光量が小さい低光量光を出射可能とされ、前記制御部は、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動する前に前記低光量光で前記立体物を照射する。
請求項6に記載の造形装置は、前記照射部は、前記照射光の照度を小さくして、前記低光量光とする。
請求項7に記載の造形装置は、前記照射部は、前記照射光の前記出射面からの前記出射幅を狭くして、前記低光量光とする。
請求項8に記載の造形装置は、前記照射部は、発光素子を移動方向と直交する方向に列状に配列した素子列を移動方向に並べて構成されている。
請求項1に記載の発明によれば、吐出部が遮光壁の外側に移動した状態で台部に造形される立体物の移動方向の上流側端部を照射光で照射できない場合と比較し、光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に照射される反射光の光量が低減する。
請求項2に記載の発明によれば、吐出部が遮光壁の外側に移動した状態で台部に造形される立体物の移動方向の全域が照射可能でない場合と比較し、光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に照射される反射光の光量が低減する。
請求項3に記載の発明によれば、遮光壁の上端部の上方までしか下降しないシャッターが設けられている場合と比較し、光硬化性の造形液の液滴を吐出する吐出部の吐出面に照射される反射光の光量が低減する。
請求項4に記載の発明によれば、平坦化手段が移動部に複数設けられている場合と比較し、平坦化の精度が向上する。
請求項5に記載の発明によれば、吐出部が遮光壁の外側に移動する前に低光量光で立体物を照射しない場合と比較し、立体物の解像度を向上させることができる。
請求項6に記載の発明によれば、照射光の照度を小さくすることで容易に低光量光とすることができる。
請求項7に記載の発明によれば、照射光の出射面からの出射幅を狭くすることで容易に低光量光とすることができる。
請求項8に記載の発明によれば、照射部が電球で構成されている場合と比較し、照射部が照射光及び低光量光の両方を容易に出射することができる。
第一実施形態の造形装置を模式的に示す斜視図である。 第一実施形態の造形装置を模式的に示すY方向から見た図である。 第一実施形態の造形装置のブロック図である。 造形部本体が+A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミングを説明する説明図であり、(A)は照射前の図であり、(B)は照射後の図である。 造形部本体が−A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミングを説明する説明図であり、(A)は照射前の図であり、(B)は照射後の図である。 Y方向の幅が狭い立体物を造形する際の遮光シャッター、第二照射部の照射及び反転のタイミングを説明する説明図であり、(A)は照射前の図であり、(B)は照射後の図である。 比較例の造形装置の造形部本体が+A方向に相対移動しながら立体物を造形する工程を(A)〜(C)へと順番に図示した工程図である。 第二実施形態の造形装置の造形部本体が+A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミング及び走査を説明する説明図であり、(A)は低光量光を照射している図であり、(B)は照射光を照射している図である。 第二実施形態の造形装置の造形部本体が−A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミング及び走査を説明する説明図であり、(A)は低光量光を照射している図であり、(B)は照射光を照射している図である。 第三実施形態の造形装置の造形部本体が+A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミング及び走査を説明する説明図であり、(A)は低光量光を照射している図であり、(B)は照射光を照射している図である。 第三実施形態の造形装置の造形部本体が−A方向に相対移動しながら立体物を造形する際の第二照射部の照射のタイミング及び走査を説明する説明図であり、(A)は低光量光を照射している図であり、(B)は照射光を照射している図である。 ピニング遅延時間と解像度との関係を説明するグラフである。 第二実施形態の造形装置のブロック図である。 第三実施形態の造形装置のブロック図である。 第二実施形態の第二照射部及び第三施形態の第二照射部のLEDの配列を説明する平面図である。
≪第一実施形態≫
本発明の第一実施形態に係る造形装置の一例について説明する。なお、造形装置10の装置幅方向をX方向、装置奥行き方向をY方向、装置高さ方向をZ方向とする。
<全体構成>
先ず、所謂三次元プリンタである第一実施形態の造形装置10の全体構成について説明する。
図1に示すように、造形装置10は、作業部100、造形部200及び制御部16(図3参照)を含んで構成されている。
図1に示すように本実施形態の造形装置10は、後述する造形部本体210の第一吐出部22及び第二吐出部24から液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出し、後述する照射装置部50の第一照射部54及び第二照射部51、52から照射光LA1、LA2及び照射光LBが照射される。この照射によって、液滴DA、DBが硬化されて成る層LRを積み重ねて、後述する作業台122に立体物V(図2も参照)を造形したのち、支持部VN(図2も参照)を除去して所望の造形物VM(図2も参照)とする。後述するように造形物VMにおいて、下方が空間となる部位が無い場合は、支持部VNは造形されない。
なお、後述する造形部本体210は、作業台122に対して相対的にX方向に往復移動しながら液滴DA、DBを吐出すると共に照射光LA1、LA2、LBを照射する。よってX方向を移動方向と記す場合がある。また、往復移動における往方向を+A方向とし、復方向を−A方向とする。
<制御部>
図3に示す制御部16は、造形装置10の全体を制御する機能を有している。
<作業部>
図1及び図2に示す作業部100は、作業部用駆動部110(図3参照)と作業部本体120とを含んで構成されている。
[作業部本体]
図1及び図2に示すように、作業部本体120は、台部の一例としての作業台122と、この作業台122の周囲に設けられた壁部124と、を含んで構成されている。
作業台122は、上面が基面122Aとされ、この基面122Aの上に立体物V(図2参照)が造形される。また、壁部124は、作業台122を取り囲む遮光壁128と、この遮光壁128の上端部から装置幅方向(X方向)外側及び装置奥行き方向(Y方向)外側に延出するフランジ部126と、で構成されている。
なお、作業部本体120を構成する作業台122及び壁部124は、後述する照射光LA1、LA2及び照射光LBが反射し難いように黒色に塗装されている。また、塗装は艶消しのマット仕上げが望ましい。
[作業部用駆動部]
図3に示す作業部用駆動部110は、作業部本体120(図1及び図2参照)全体を装置幅方向(X方向)に移動させると共に、作業台122(図1及び図2参照)のみを装置高さ方向(Z方向)に移動させる機能を有している。
<造形部>
図1及び図2に示すように、造形部200は、造形部本体210と造形部用駆動部202(図3参照)と、を含んで構成されている。
[造形部本体]
造形部本体210は、吐出装置部20、照射装置部50、遮光シャッター41、42及び平坦化手段の一例としての平坦化ローラ46を有している。なお、これら吐出装置部20、照射装置部50、遮光シャッター41、42及び平坦化ローラ46は、キャリッジCRに設けられている。よって、造形部本体210を構成する吐出装置部20、照射装置部50、遮光シャッター41、42及び平坦化ローラ46は、一体となって、作業台122に対して相対移動する。
(吐出装置部)
吐出装置部20は、X方向に間隔をあけて配置された第一吐出部22と第二吐出部24とを有している。
第一吐出部22及び第二吐出部24は、それぞれモデル材吐出ヘッド22A、24A及びサポート材吐出ヘッド22B、24Bを有している。モデル材吐出ヘッド22A、24A及びサポート材吐出ヘッド22B、24Bは、長尺状とされており、その長手方向が装置奥行方向(Y方向)に沿って配置されている。また、モデル材吐出ヘッド22A、24Aとサポート材吐出ヘッド22B、24Bとは、装置幅方向(X方向)に隣接又は接触して配置されている。
図1に示すように、モデル材吐出ヘッド22A、24Aは、立体物Vの造形物VM(図3参照)を造形する造形液の一例としてのモデル材の液滴DAを吐出する。また、サポート材吐出ヘッド22B、24Bは、モデル材により造形される立体物Vの造形を補助する支持部VN(図3照)を造形する造形液の一例としてのサポート材の液滴DBを吐出する。
本実施形態におけるモデル材吐出ヘッド22A、24A及びサポート材吐出ヘッド22B、24Bは、吐出する造形液が異なるだけで、同様の構造である。モデル材吐出ヘッド22A、24A及びサポート材吐出ヘッド22B、24Bにおける作業台122の基面122Aに向く下面に、液滴DA、DBを吐出する複数のノズル(図示略)が長手方向(Y方向)の一端側から他端側に亘って千鳥状に配列されている。また、サポート材吐出ヘッド22B、24Bの各ノズルは、モデル材吐出ヘッド22A、24Aのすべてのノズルに対し、それぞれ装置幅方向に重なるように配置されている。また、第二吐出部24のノズルは、第一吐出部22のノズルに対し、装置奥行き方向(Y方向)に半ピッチずれて配置されている。
なお、モデル材吐出ヘッド22A、24Aとサポート材吐出ヘッド22B、24Bとを区別する必要がない場合は、第一吐出部22及び第二吐出部24と記して説明する。また、モデル材吐出ヘッド22A、24Aとサポート材吐出ヘッド22B、24Bとを区別することなく、第一吐出部22及び第二吐出部24におけるノズルが形成された下面を、図2に示すように、吐出面22C及び吐出面24Cとする。
ここで、モデル材(液滴DA)及びサポート材(液滴DB)は、光硬化性樹脂を有する造形液の一例である。なお、本実施形態の光硬化性樹脂は、紫外線を吸収して硬化する性質を有する紫外線硬化型樹脂である。
(照射装置部)
図1及び図2に示すように、照射装置部50は、第一照射部54及び面発光光源を備える第二照射部51、52から作業台122の基面122Aに向けて、長手方向(Y方向)の一端側から他端側に亘って、照射光LA1、LA2、LBを照射するように構成されている。そして、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、照射光LA1、LA2、LBが照射されることで硬化する。
なお、本実施形態では、第二照射部51の照射光LA1の光量と第二照射部52の照射光LA2とは光量とは略同じとされ、第一照射部54の照射光LBの光量は、第二照射部51、52の照射光LA1、LA2の光量よりも小さい。よって、照射光LBの照射による硬化を「仮硬化」又は「半硬化」と記載する場合がある。なお、照射光LBによる「仮硬化」又は「半硬化」も「硬化」として説明する場合がある。
〔第一照射部〕
図1及び図2に示すように、第一照射部54は、長尺状とされ、第一吐出部22と第二吐出部24との間のX方向の中央部分に配置されている。
なお、第一吐出部22及び第二吐出部24と第一照射部54との間隔を間隔W1とする。
〔第二照射部〕
第二照射部51及び第二照射部52は、配置位置が異なるだけで同様の構造である。第二照射部51、52は、第一照射部54よりも移動方向(X方向)に幅広であり、第二照射部52は第一吐出部22のX方向外側(+A方向外側)に配置され、第二照射部51は第二吐出部24のX方向外側(−A方向外側)に配置されている。
ここで、図1に示す第二照射部51、52の照射光LA1、LA2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SAは、図2、図4(B)及び図5(B)に示すように、吐出装置部20の第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128の内壁面128BよりもX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の少なくとも上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定されている。
つまり、図4(B)に示すように、第二吐出部24が遮光壁128の内壁面128Bの+A方向外側に移動した状態で、第二照射部51が立体物Vの−A方向の上流側端部VTを照射可能となっている。また、図5(B)に示すように、第一吐出部22が遮光壁128の内壁面128Bの−A方向外側に移動した状態で、第二照射部52が立体物Vの+A方向の上流側端部VTを照射可能となっている。
なお、本実施形態の造形装置10において、遮光壁128の内壁面128Bに最も近づいて造形された場合の立体物Vの上流側端部VTを、照射光LA1、LA2で照射可能に出射幅SAが設定されている。
更に、本実施形態では、出射幅SAは、第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128のX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の全域を照射可能に設定されている。
また、第一吐出部22及び第二吐出部24と第二照射部51、52との間隔を間隔W2とする。そして、この間隔W2は、前述した第一吐出部22及び第二吐出部24と第一照射部54との間隔W1よりも狭い。
(遮光シャッター)
図1に示すように、吐出装置部20の第一吐出部22及び第二吐出部24と、照射装置部50の第二照射部51、52との間には、それぞれ遮光シャッター41、42が設けられている。遮光シャッター41、42は、シャッター駆動機構47(図3参照)によって、装置高さ方向(Z方向)に移動するようになっている。また、遮光シャッター41、42は、下端部41A、42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側まで移動するようになっている(図4(B)及び図5(B)を参照)。
(平坦化ローラ)
図1に示すように、平坦化手段の一例としての平坦化ローラ46は、キャリッジCRにおける第二吐出部24と第一照射部54との間の一箇所に一つ設けられている。
平坦化ローラ46は、Y方向を長手方向とするローラとされている。なお、本実施形態の平坦化ローラ46はSUS等の金属で構成されているが、これに限定されない。樹脂やゴム材などで構成されていてもよい。
平坦化ローラ46は、図3に示す制御部16によって制御される回転機構48によってR方向に回転するようになっている。
また、平坦化ローラ46は、図3に示す制御部16によって制御される昇降機構49によって、装置高さ方向に昇降するようになっている。
なお、平坦化ローラ46は、昇降機構49によって、立体物Vを平坦化する際に降下し固定される。また、平坦化ローラ46は、平坦化していないときは、昇降機構49によって、上方に退避している。
図2、図4及び図6では平坦化ローラ46の図示を省略している。
[造形部用駆動部]
図3に示す造形部用駆動部202は、造形部本体210(図1参照)を造形動作の終了後及び造形動作途中に、図示していないメンテナンスステーション(ホームポジション)に移動させ、第一吐出部22及び第二吐出部24のノズル詰まり防止の為のクリーニングなどの各種メンテナンス動作を行うように制御部16によって制御されている。
<立体物の造形方法>
次に、本実施形態の造形装置10による立体物V(造形物VM)の造形方法の一例について説明する。先ず、造形方法の概要を説明したのち、造形方法を詳しく説明する。
図1及び図2に示すように、造形装置10は、モデル材及びサポート材が照射光LA、LBの照射によって硬化されて成る層LR(図1参照)を積み重ねて作業台122の基面122A上に立体物V(図2を参照)を造形する。
なお、図2に示すように、立体物Vの下方が空間となる部位の下側に、サポート材で支持部VNを造形し、支持部VNで支持しながら立体物Vを造形する。そして、最後に立体物Vから支持部VNを除去して所望の形状の造形物VMが完成する。
次に、造形方法を詳しく説明する。
まず、制御部16(図3参照)が外部装置等からデータを受け取ると、制御部16は、データに含まれる立体物V(造形物VM及び支持部VN)のデータ(すなわち、3次元のデータ)を、複数の層LR(図1参照)のデータ(すなわち、2次元のデータ)に変換する。
次いで、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して+A方向に相対移動するように、作業部本体120を作業部用駆動部110で制御して−A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第一吐出部22のモデル材吐出ヘッド22A及びサポート材吐出ヘッド22Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。そして、制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、作業台122の基面122Aに着弾し、第一照射部54の下に移動したときに照射光LBが照射されて硬化する。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
本実施形態においては、照射光LBの照射後の液滴DA、DBは照射が一回であると共に光量が小さいので、完全には硬化しておらず、半硬化した状態である。そして、この半硬化した液滴DA、DBの表面には、照射前(硬化前)の微小な凹凸ができる。そして、この照射後の半硬化状態の液滴DA、DBの表面の微小な凹凸を、R方向に回転しながら+A方向に相対移動する平坦化ローラ46で平坦化する。具体的には、平坦化ローラ46で微小な凹凸を押し付けて均し平坦化する。
次いで、制御部16は、図4(A)に示すように、造形部本体210の+A方向(往方向)への相対移動に伴い、第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
また、制御部16は、図4(B)に示すように、幅広の第二照射部51から照射光LA1を着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、作業台122の基面122Aに着弾し、第二照射部51の下に移動したときに照射光LA1が照射されて硬化する。これにより、一方向(+A方向)の走査で一層目の層LR1が形成される。
なお、図4(A)に示すように、第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部51から照射光LA1を照射しない。そして、図4(B)に示すように、第二吐出部24が遮光壁128の+A方向の外側近傍に移動し停止反転する際に、第二照射部51から照射光LA1を照射する。
また、照射前に遮光シャッター41を下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。
そして、二層目の層LR2の形成は、層LRの厚み分、作業台122を下げてから、前述の一層目の層LR1の形成の動作を、造形部本体210を作業台122に対して−A方向(復方向)に相対移動しながら行う。
すなわち、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して−A方向に相対移動するように、作業部本体120を+A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
1層目の層LR1に着弾した液滴DA、DBの表面には、液滴ムラ等によって大きくうねる凹凸ができる。そして、この照射前の大きくうねる凹凸を、R方向に回転しながら−A方向に移動する平坦化ローラ46で平坦化する。具体的には、平坦化ローラ46に凹凸(正確には凹凸の凸部分)を付着させて平坦化する。なお、平坦化ローラ46に付着した液滴DA、DB、図示しないスクレーパでかきとられ除去され、図示していない回収機構部で回収される。
制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、1層目の層LR1に着弾し、照射装置部50の下に移動したときに照射光LBが照射されて硬化する。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
次いで、制御部16は、図5(A)に示すように、造形部本体210の−A方向(復方向)への相対移動に伴い、第一吐出部22のモデル材吐出ヘッド22A及びサポート材吐出ヘッド22Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
また、制御部16は、図5(B)に示すように、幅広の第二照射部52から照射光LA2を着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、一層目の層LR1に着弾し、第二照射部52の下に移動したときに照射光LA2が照射されて硬化する。これにより、一方向(−A方向)の走査で二層目の層LR2が形成される。
なお、図5(A)に示すように、第一吐出部22が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部52から照射光LA2を照射しない。そして、図5(B)に示すように、第一吐出部22が遮光壁128の−A方向の外側近傍に移動し停止反転する際に、第二照射部52から照射光LA2を照射する。
また、照射前に遮光シャッター42を下端部42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。
三層目以降の層LRの形成は、前述の一層目の層LR1と二層目の層LR2の形成と同様の動作を繰り返し行う。
この液滴DA及び液滴DBの吐出と、液滴DA及び液滴DBへの照射光LA1、LA2、LBの照射による硬化と、を繰り返すことで、作業台122に層LRを積み重ねて立体物Vを造形する。そして、前述したように、立体物Vから支持部VNを除去して所望の形状の造形物VMが得られる。なお、造形物VMおいて、下方が空間となる部位が無い場合は、支持部VNは造形しないので、サポート材吐出ヘッド22B、24Bら液滴DBを吐出しない場合がある。
<作用>
つぎに、本実施形態の作用について説明する。
図4(A)に示すように、造形部本体210が+A方向に相対移動する際においては、第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部51から照射光LA1を照射しないので、照射光LA1の反射光LX1が生じることがなく、第二吐出部24の吐出面24Cに反射光LX1は当たらない。
そして、図4(B)に示すように、第二吐出部24が遮光壁128の+A方向の外側近傍に移動し停止反転する際に、第二照射部51から照射光LA1を照射する。また、照射前に遮光シャッター41を下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。よって、反射光LX1が遮光壁128に遮られ、第二吐出部24の吐出面24Cに当たる光量が低減する。
同様に図5(A)に示すように、−A方向に移動する際は、第一吐出部22が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部52から照射光LA2を照射しないので、照射光LA2の反射光LX2が生じないので第一吐出部22の吐出面22Cに反射光LX2は当たらない。
そして、図5(B)に示すように、第一吐出部22が遮光壁128の−A方向の外側近傍に移動し停止反転する際に、第二照射部52から照射光LA2を照射する。また、照射前に遮光シャッター42を下端部42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。よって、反射光LX2が遮光壁128に遮られ、第一吐出部22の吐出面22Cに当たる光量が低減する。
このように、第一吐出部22及び第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中に第二照射部51、52で照射する場合(後述する比較例を参照)と比較し、第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cに照射される反射光LX1、LX2の光量が低減する。
また、第二照射部51、52から照射光LA1、LA2を照射する際は、第一吐出部22及び第二吐出部24は、遮光壁128の内壁面128Bよりも外側に移動しており、照射光LA1、LA2の反射光LX1、LX2の吐出面22C、24Cへの光量が小さいので、第二照射部51、52と第一吐出部22及び第二吐出部24との距離を狭くすることができる。更に、第一吐出部22及び第二吐出部24が遮光壁128の外側近傍までしか移動しなくてよい。よって、造形部本体210と作業台122とのX方向の相対的な移動量を低減することができ、この結果、造形時間を短縮することができる。
ここで、本実施形態の第二照射部51、52における照射光LA1、LA2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SAは、吐出装置部20の第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128の内壁面128Bよりも外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定されている(図4(B)及び図5(B)を参照)。
これに対して図7に示す比較例では、本実施形態の第二照射部51、52よりも幅狭で照射光LA3を出射する出射面980Aの移動方向(X方向)の出射幅は、吐出部922が、作業台122の遮光壁128の内壁面よりも内側に位置する状態で、立体物Vの移動方向の上流側端部VTを照射する必要がある幅に設定されている。
よって、図7(A)及び図7(B)に示すように、吐出部922が作業台122の遮光壁128の内側を移動する際は、反射光LXが遮光壁128に遮られることなく吐出部922の吐出面922Cに当たるので、本実施形態と比較し、反射光LX3の光量が大きくなる。また、吐出部922の吐出面922Cに照射される反射光LX3の光量が大きいので、照射部980と吐出部922との距離を広くする必要がある。更に、吐出部922が遮光壁128の外側から離れた位置まで移動しないと立体物V全体を照射できない。よって、本実施形態と比較し、造物本体の作業台122に対するX方向の移動量が大きくなり、この結果、造形時間が長くなる。
つまり、本実施形態のように第二照射部51、52における照射光LA1、LA2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SAを、第一吐出部22及び第二吐出部24が作業台122の遮光壁128外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の少なくとも上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定することで、造形物本体の作業台122に対するX方向の移動量が低減し、造形時間が短縮する。
また、図4(B)に示すように、+A方向に移動する際は、第二吐出部24が遮光壁128の+A方向の外側近傍に移動して停止反転し、第二照射部51から照射光LA1を照射する前に、遮光シャッター41を下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。よって、反射光LX1が遮光シャッター41に遮られ、第二吐出部24の吐出面24Cに当たる光量が低減する。
また、図5(B)に示すように、−A方向に移動する際は、第一吐出部22が遮光壁128の−A方向の外側近傍に移動して停止反転し、第二照射部52から照射光LA2を照射する前に、遮光シャッター42を下端部42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。よって、反射光LX2が遮光シャッター42に遮られ、第一吐出部22の吐出面22Cに当たる光量が低減する。
また、+A方向(往路)を移動する際には、平坦化ローラ46で照射後の液滴DA、DBの表面が平坦化され、−A方向(復路)を移動する際にも、同じ平坦化ローラ46で照射前の液滴DA、DBの表面が平坦化される。
ここで、キャリッジCRに平坦化ローラ46が複数設けられる場合が考えられる。特に、複数の吐出手段を備える場合、平坦化ローラ46を複数設けることになる。例えば、キャリッジCRに往方向に移動する際に平坦化する平坦化ローラ46と復方向に移動する際に平坦化する平坦化ローラ46との二つが設けられている場合、二つの平坦化ローラ46の高さの位置精度を高精度(例えば、層LRの10%以内)に制御する必要ある。しかし、このような二つの平坦化ローラ46の高さの位置精度を高精度に制御することは、非常に困難であり、この結果、二つの平坦化ローラ46を設けると平坦化の精度が低下する虞がある。
しかし、本実施形態の造形装置10には、キャリッジCRには平坦化ローラ46が一つのみ設けられている。よって、複数の平坦化ローラ46同士の高さの位置合わせが不要であるので、キャリッジCRに平坦化ローラ46が複数設けられている場合と比較し、造形液Gを平坦化する精度が向上する。
<変形例>
つぎに、本実施形態の変形例について説明する。具体的には、X方向の幅が狭い立体物Vを造形する場合の造形方法について説明する。
図6(A)及び図6(B)に示すように、造形部本体210が+A方向に相対移動する際は、第二吐出部24が作業台122に造形された立体物Vを過ぎると、遮光シャッター41を下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。なお、下端部41Aを本変形例では立体物Vの上流側端部VTよりも下側の位置まで移動させる。そして+A方向の移動を停止し、第二照射部51から照射光LA1を照射したのち、反転し−A方向に移動する。
よって、図6(B)と図4(B)とを比較すると判るように、造形部本体210と作業台122とのX方向の相対的な移動量が変形例(図6(B))のほうが少ないので、この結果、変形例のほうが造形時間を短縮するこができる。
≪第二実施形態≫
本発明の第二実施形態に係る造形装置の一例について説明する。なお、第一実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、第一実施形態とは、照射装置部の一部のみが異なるので、照射装置部の異なる構成部分を主に説明し、他の説明は省略する。なお、図8及び図9では、図示されていないが、平坦化ローラ46(図1等参照)が設けられている。
(照射装置部)
図8及び図9に示すように、照射装置部50は、第一照射部54及び面発光光源を備える第二照射部551、552から作業台122の基面122Aに向けて、長手方向(Y方向)の一端側から他端側に亘って、照射光LA1、LA2、LB、LC1、LC2を照射するように構成されている。そして、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、照射光LA1、LA2、LB、LC1、LC2が照射されることで硬化する。
なお、本実施形態では、第二照射部551の照射光LA1の光量と第二照射部552の照射光LA2の光量とは略同じとされ、第一照射部54の照射光LBの光量は、第二照射部551、552の照射光LA1、LA2の光量よりも小さい。
また、第二照射部551、552は、照射光LA1、LA2の光量よりも小さい低光量光LC1、LC2も出射するように構成されている。つまり、第二照射部551、552は、照射光LA1、LA2と低光量光LC1、LC2との両方を照射することが可能になっている。また、第二照射部551、552は、照射光LA1、LA2と低光量光LC1、LC2との切り替えは、制御部16(図13参照)によって制御されている。なお、本実施形態では、低光量光LC1、LC2と第一照射部54の照射光LBの光量は同じとされている。また、低光量光LC1、LC2及び照射光LBは、照射光LA1、LA2で硬化させる前に照射して仮硬化(半硬化)させる。なお、低光量光LC1、LC2、照射光LBによる仮硬化(半硬化)も「硬化」として説明する場合がある。また、照射光LA1、LA2による硬化を「本硬化」と記載する場合がある。
〔第二照射部〕
第二照射部551及び第二照射部552は、配置位置が異なるだけで同様の構造である。第二照射部551、552は、第一照射部54よりも移動方向(X方向)に幅広であり、第二照射部552は第一吐出部22のX方向外側(+A方向外側)に配置され、第二照射部551は第二吐出部24のX方向外側(−A方向外側)に配置されている。
ここで、第二照射部551、552の照射光LA1、LA2、LC1、LC2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SA(図1参照)は、第一実施形態と同様に、吐出装置部20の第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128の内壁面128BよりもX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の少なくとも上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定されている。
つまり、図8(B)に示すように、第二吐出部24が遮光壁128の内壁面128Bの+A方向外側に移動した状態で、第二照射部551が立体物Vの−A方向の上流側端部VTを照射可能となっている。また、図9(B)に示すように、第一吐出部22が遮光壁128の内壁面128Bの−A方向外側に移動した状態で、第二照射部552が立体物Vの+A方向の上流側端部VTを照射可能となっている。
なお、本実施形態の造形装置510において、遮光壁128の内壁面128Bに最も近づいて造形された場合の立体物Vの上流側端部VTを、照射光LA1、LA2で照射可能に出射幅SA(図1参照)が設定されている。
更に、本実施形態では、出射幅SA(図1参照)は、第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128のX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の全域を照射可能に設定されている。
また、図15に示すように、第二照射部551及び第二照射部552は、面発光光源とされ、複数の発光素子の一例としてのLED(Light Emitting Diode)700で構成されている。本実施形態では、複数のLED700は、Y方向に配列した列702がX方向(移動方向)に並んだ構成となっている。
また、制御部16(図13参照)が各LED700に通電させる電圧(又は電流)を制御している。そして、第二照射部551及び第二照射部552の各LED700に通電させる電圧(又は電流)を小さくすることで、照射光LA1、LA2よりも照度を小さくし、照射光LA1、LA2よりも光量が小さい低光量光LC1、LC2を出射するように構成されている。
(遮光板)
図8及び図9に示すように、第二照射部551のX方向外側には、遮光板515A、515Bが設けられている。遮光板515A、515Bの下端部は、遮光壁128の上端部128Aよりも上側に位置している。遮光板515Aは、第二照射部551のX方向の−A方向の端部から垂下し、遮光板515Bは、第二照射部551のX方向の+A方向の端部から垂下している。
同様に、第二照射部552のX方向外側には、遮光板516A、516Bが設けられている。遮光板516A、516Bの下端部は、遮光壁128の上端部128Aよりも上側に位置している。遮光板516Aは、第二照射部552のX方向の−A方向の端部から垂下し、遮光板516Bは、第二照射部552のX方向の+A方向の端部から垂下している。
<立体物の造形方法>
次に、本実施形態の造形装置510による立体物V(造形物VM)の造形方法の一例について説明する。なお、平坦化ローラ46に関する説明は、第一実施形態と同様であるので省略する。
制御部16(図13参照)が外部装置等からデータを受け取ると、制御部16は、データに含まれる立体物V(造形物VM及び支持部VN)のデータ(すなわち、3次元のデータ)を、複数の層LR(図1参照)のデータ(すなわち、2次元のデータ)に変換する。
次いで、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して+A方向に相対移動するように、作業部本体120を作業部用駆動部110で制御して−A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第一吐出部22のモデル材吐出ヘッド22A及びサポート材吐出ヘッド22Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。そして、制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、作業台122の基面122Aに着弾し、第一照射部54の下に移動したときに照射光LBが照射される。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
次いで、制御部16(図13参照)は、造形部本体210の+A方向(往方向)への相対移動に伴い、第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
図8(A)に示すように、第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部551から低光量光LC1を照射する。具体的には、第二照射部551が遮光壁128を越える直前に低光量光LC1の出射を開始する。
そして、図8(B)に示すように、制御部16は、第二吐出部24が遮光壁128の+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで低光量光LC1を照射し、停止反転する際に照射光LA1に切り替えて照射する。
また、照射光LA1の照射前に遮光シャッター41の下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで遮光シャッター41を移動させる。
このように、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、作業台122の基面122Aに着弾し、第二照射部51の下に移動したときに照射光LA1が照射されて硬化する。これにより、一方向(+A方向)の走査で一層目の層LR1が形成される。
そして、二層目の層LR2の形成は、層LRの厚み分、作業台122を下げてから、前述の一層目の層LR1の形成の動作を、造形部本体210を作業台122に対して−A方向(復方向)に相対移動しながら行う。
すなわち、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して−A方向に相対移動するように、作業部本体120を+A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、1層目の層LR1に着弾し、照射装置部50の下に移動したときに照射光LBが照射されて仮硬化する。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
図9(A)に示すように、第一吐出部22が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部552から低光量光LC2を照射する。具体的には、第二照射部552が遮光壁128を越える直前に低光量光LC2の出射を開始する。
そして、図9(B)に示すように、制御部16(図13参照)は、第一吐出部22が遮光壁128の−A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで低光量光LC2を照射し、停止反転する際に照射光LA2に切り替えて照射する。
また、照射光LA2の照射前に遮光シャッター42の下端部42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで遮光シャッター42を移動させる。
このように、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、作業台122の基面122Aに着弾し、第二照射部552の下に移動したときに照射光LA1が照射されて硬化する。これにより、一方向(−A方向)の走査で二層目の層LR2が形成される。
三層目以降の層LRの形成は、前述の一層目の層LR1と二層目の層LR2の形成と同様の動作を繰り返し行う。
この液滴DA及び液滴DBの吐出と、液滴DA及び液滴DBへの照射光LA1、LA2、LB、LC1、LC2の照射による硬化と、を繰り返すことで、作業台122に層LRを積み重ねて立体物Vを造形する。そして、前述したように、立体物Vから支持部VNを除去して所望の形状の造形物VMが得られる。なお、造形物VMにおいて、下方が空間となる部位が無い場合は、支持部VNは造形しないので、サポート材吐出ヘッド22B、24Bら液滴DBを吐出しない場合がある。
<作用>
つぎに、本実施形態の作用について説明する。なお、第一実施形態と同様の作用は、説明を省略する。
第一吐出部22及び第二吐出部24から吐出され着弾した液滴DA及び液滴DBは、第一吐出部22及び第二吐出部24が遮光壁128の−A方向又は+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで、照射光LA1、LA2が照射されない。
しかし、液滴DA、DBの着弾から第一吐出部22及び第二吐出部24が遮光壁128の−A方向又は+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまでの間は、第二照射部551、552によって低光量光LC1、LC2が照射される。これにより、液滴DA及び液滴DBが仮硬化(半硬化)されるので、液ダレによる造形物VMの造形形状の崩れが抑制され、この結果、低光量光LC1、LC2を照射しない場合よりも造形物VMの解像度が向上する。
このように、第二照射部551、552は、液滴DA、液滴DBを本硬化させる照射光LA1、LA2を出射する本硬化光源と、仮硬化させる低光量光LC1、LC2を出射する仮硬化光源(ピニング光源)と、の二つの機能を有している。
ここで、図12は、ピニング遅延時間と解像度との関係を示すグラフである。なお、「ピニング遅延時間」は、液滴が着弾してから低光量光が照射されるまでの時間である。
そして、この図12のグラフからピニング遅延時間が長い、すなわち液滴が着弾してから低光量光が照射されるまでの時間が長いほど、解像度が悪く液ダレによる造形形状の崩れが大きいことが判る。よって、着弾した液滴DA、DBに低光量光LC1、LC2を照射することにより、液ダレによる造形物VMの造形形状の崩れが抑制され、解像度が向上することが判る。
なお、第一吐出部22及び第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中に第二照射部551、552から低光量光LC1、LC2を照射しても、照射光LA1、LA2よりも光量が小さいので、第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cに照射される反射光の光量は少なく、吐出面22C、24Cの造形液の硬化への影響は小さい。
また、本実施形態では、第二照射部551、552のX方向外側には、遮光板515A、515B、516A、516Bが設けられているので、照射光LA1、LA2及び低光量光LC1、LC2の広がりが抑制され、第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cに照射される反射光の光量が抑制される。
また、本実施形態では、第二照射部551及び第二照射部552は、複数のLED700で構成されている。そして、LED700に通電させる電圧(又は電流)の大きさを制御部16(図24参照)が制御することで、照射光LA1、LA2と低光量光LC1、LC2との両方を容易に出射することができる。
低光量光LC1、LC2の光量は、照射光LA1、LA2の光量よりも小さければよい。なお、低光量光LC1、LC2の光量の下限は、造形液の硬化が開始する光量以上あればよい。また、低光量光LC1、LC2の光量の上限は、低光量光LC1、LC2の反射光によって第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cの造形液が硬化し不具合が発生しない光量以下が好ましい。より具体的には、照射光LA1、LA2の光量の1/5〜1/10程度が好ましい。
≪第三実施形態≫
本発明の第三実施形態に係る造形装置の一例について説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同一の部材には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。また、第二実施形態とは、照射装置部の第二照射部の制御のみが異なるので、異なる部分のみ主に説明し、他の説明は省略する。なお、図10及び図11では、図示されていないが、平坦化ローラ46(図1等参照)が設けられている。
(第二照射部)
図15に示すように、本実施形態の造形装置511の第二照射部551及び第二照射部552は、面発光光源とされ、複数の発光素子の一例としてのLED(Light Emitting Diode)700で構成されている。本実施形態では、複数のLED700は、Y方向に配列した列702がX方向に並んだ構成となっている。
制御部16(図14参照)は、通電し点灯させるLED700を制御することができる。そして、第二照射部551及び第二照射部552の点灯させる列702を少なくし、出射幅SAを出射幅SBと狭くすることで、照射光LA1、LA2よりも照度を小さくし、照射光LA1、LA2よりも光量が小さい低光量光LD1、LD2(図10及び図11参照)を出射する。なお、出射幅SAの照射と出射幅SBの照射とでは、各LED700の出力(電圧又は電流)は同じである。
<立体物の造形方法>
次に、本実施形態の造形装置511による立体物V(造形物VM)の造形方法の一例について説明する。なお、平坦化ローラ46に関する説明は、第一実施形態と同様であるので省略する。
制御部16(図14参照)が外部装置等からデータを受け取ると、制御部16は、データに含まれる立体物V(造形物VM及び支持部VN)のデータ(すなわち、3次元のデータ)を、複数の層LR(図1参照)のデータ(すなわち、2次元のデータ)に変換する。
次いで、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して+A方向に相対移動するように、作業部本体120を作業部用駆動部110で制御して−A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第一吐出部22のモデル材吐出ヘッド22A及びサポート材吐出ヘッド22Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。そして、制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、作業台122の基面122Aに着弾し、第一照射部54の下に移動したときに照射光LBが照射される。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
次いで、制御部16(図14参照)は、造形部本体210の+A方向(往方向)への相対移動に伴い、第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
図10(A)に示すように、第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部551から低光量光LD1を照射する。具体的には、第二照射部551が遮光壁128を越える直前に低光量光LD1の出射を開始する。
そして、図10(B)に示すように、制御部16は、第二吐出部24が遮光壁128の+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで低光量光LD1を照射し、停止反転する際に照射光LA1に切り替えて照射する。
また、照射前に遮光シャッター41を下端部41Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。
このように、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、作業台122の基面122Aに着弾し、第二照射部51の下に移動したときに照射光LA1が照射されて硬化する。これにより、一方向(+A方向)の走査で一層目の層LR1が形成される。
そして、二層目の層LR2の形成は、層LRの厚み分、作業台122を下げてから、前述の一層目の層LR1の形成の動作を、造形部本体210を作業台122に対して−A方向(復方向)に相対移動しながら行う。
すなわち、制御部16は、造形部本体210が作業台122に対して−A方向に相対移動するように、作業部本体120を+A方向に移動させる。次に、造形部本体210を構成する第二吐出部24のモデル材吐出ヘッド24A及びサポート材吐出ヘッド24Bから液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)を吐出させる。
制御部16は、幅狭の第一照射部54から照射光LBを着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)に照射する。液滴DA及び液滴DBは、1層目の層LR1に着弾し、照射装置部50の下に移動したときに照射光LBが照射されて仮硬化する。なお、通過後は、照射光LBの照射を止める。
図11(A)に示すように、第一吐出部22が作業台122の遮光壁128の内側を移動中は、第二照射部552から低光量光LD2を照射する。具体的には、第二照射部552が遮光壁128を越える直前に低光量光LD2の出射を開始する。
そして、図11(B)に示すように、制御部16(図14参照)は、第一吐出部22が遮光壁128の−A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで低光量光LD2を照射し、停止反転する際に照射光LA2に切り替えて照射する。
また、照射前に遮光シャッター42を下端部42Aが遮光壁128の上端部128Aよりも下側に位置するまで移動させる。
このように、着弾した液滴DA(モデル材)及び液滴DB(サポート材)は、作業台122の基面122Aに着弾し、第二照射部552の下に移動したときに照射光LA1が照射されて硬化する。これにより、一方向(−A方向)の走査で二層目の層LR2が形成される。
三層目以降の層LRの形成は、前述の一層目の層LR1と二層目の層LR2の形成と同様の動作を繰り返し行う。
この液滴DA及び液滴DBの吐出と、液滴DA及び液滴DBへの照射光LA1、LA2、LB、LD1、LD2の照射による硬化と、を繰り返すことで、作業台122に層LRを積み重ねて立体物Vを造形する。そして、前述したように、立体物Vから支持部VNを除去して所望の形状の造形物VMが得られる。なお、造形物VMにおいて、下方が空間となる部位が無い場合は、支持部VNは造形しないので、サポート材吐出ヘッド22B、24Bら液滴DBを吐出しない場合がある。
<作用>
つぎに、本実施形態の作用について説明する。なお、第一実施形態及び第二実施形態と同様の作用は、説明を省略する。
第一吐出部22及び第二吐出部24から吐出され着弾した液滴DA及び液滴DBは、第一吐出部22及び第二吐出部24が遮光壁128の−A方向又は+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまで、照射光LA1、LA2が照射されない。
しかし、液滴DA、DBの着弾から第一吐出部22及び第二吐出部24が遮光壁128の−A方向又は+A方向の外側近傍に移動し停止反転するまでの間は、第二照射部551、552によって低光量光LD1、LD2が照射される。これにより、液滴DA及び液滴DBが仮硬化(半硬化)されるので、液ダレによる造形物VMの造形形状の崩れが抑制され、この結果、低光量光LD1、LD2を照射しない場合よりも造形物VMの解像度が向上する。
このように、第二照射部551、552は、液滴DA、液滴DBを本硬化させる照射光LA1、LA2を出射する本硬化光源と、仮硬化させる低光量光LD1、LD2を出射する仮硬化光源(ピニング光源)と、の二つの機能を有している。
なお、第一吐出部22及び第二吐出部24が作業台122の遮光壁128の内側を移動中に第二照射部551、552から低光量光LD1、LD2を照射しても、照射光LA1、LA2よりも光量が小さいので、第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cに照射される反射光の光量は少なく、吐出面22C、24Cの造形液の硬化への影響は小さい。
また、本実施形態では、第二照射部551、552のX方向外側には、遮光板515A、515B、516A、516Bが設けられているので、照射光LA1、LA2及び低光量光LD1、LD2の広がりが抑制され、第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cに照射される反射光の光量が抑制される。
また、本実施形態では、第二照射部551及び第二照射部552は、複数のLED700で構成されている。そして、制御部16が、点灯させるLED700の列702を少なくし、出射幅SAを出射幅SBにすることで、照射光LA1、LA2と低光量光LC1、LC2との両方を容易に出射することができる。
低光量光LD1、LD2の光量は、照射光LA1、LA2の光量よりも小さければよい。なお、低光量光LD1、LD2の光量の下限は、造形液の硬化が開始する光量以上あればよい。また、低光量光LD1、LD2の光量の上限は、低光量光LD1、LD2の反射光によって第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cの造形液が硬化し不具合が発生しない光量以下が好ましい。より具体的には、照射光LA1、LA2の光量の1/5〜1/10程度が好ましい。
なお、低光量光LD1、LD2の点灯させる列702の列数、すなわち出射幅SBは所望する光量に応じて適宜設定すればよい。また、点灯させる列702の位置もY方向の端部でなくもよい。立体物Vの形状に応じて、中央部の列702を点灯させてもよい。
<その他>
尚、本発明は、上記実施形態に限定されない。
例えば、遮光シャッター41、42及び平坦化ローラ46は、設けられていなくてもよい。
また、例えば、上記実施形態では、図2に示すように、第二照射部51、52の照射光LA1、LA2を出射する出射面51A、52Aの移動方向(X方向)の出射幅SAは、第一吐出部22及び第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128のX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の全域を照射可能に設定されていたが、これに限定されない。
出射幅SAは、第一吐出部22及び際に第二吐出部24が、作業台122の遮光壁128のX方向の外側に移動した状態で、作業台122に造形される立体物Vの移動方向の少なくとも上流側端部VTを照射光LA1、LA2が照射可能なように設定されていればよい。
また、例えば、上記実施形態では、幅狭の第一照射部54の両側に第一吐出部22と第二吐出部24とが配置され、これら第一吐出部22及び第二吐出部24の外側にそれぞれ幅広の第二照射部51及び第二照射部52が配置された構成であったが、これに限定されない。第一吐出部22と、第二照射部52及び第二照射部51の少なくとも一方と、が設けられた構成であってもよい。
また、例えば、上記実施形態では、モデル材及びサポート材は、紫外線を照射することで硬化する紫外線硬化型の造形液であったが、これに限定されない。紫外線以外の光を照射することで硬化する造形液であってもよい。なお、照射装置部50は、造形液に対応した光を出射する構造に適宜対応する。
また、例えば、上記実施形態では、作業部本体120全体がX方向に移動し、作業台122がZ方向に移動して、立体物V(造形物VM)を造形したが、これに限定されない。造形部本体210がX方向、Y方向及びZ方向に移動して立体物Vを造形してもよい。或いは、造形部本体210がX方向に移動し、作業台122がZ方向に移動してもよい。要は、作業台122と造形部本体210とが、X方向及びZ方向に相対移動する構造であればよい。
第二実施形態及び第三実施形態では、第二照射部551、552の発光素子の一例としてのLED700に通電させる電圧(又は電流)を小さくすること、又は点灯される列702を少なくすることで、低光量光LC1、LC2、LD1、LD2を出射したが、これに限定されない。例えば、通電する(点灯させる)LED700の数を間引いて少なくすることで(例えば、市松状に点灯)、照射光LA1、LA2よりも光量が小さい低光量光を出射するように構成してもよい。また、LED700の点灯数の減少と通電させる電圧(又は電流)を小さくすることとの両方を行ってもよい。
なお、第一照射部54が出射する照射光LBも第二照射部551、552が出射するLC1、LC2、LD1、LD2と同様に液ダレを抑制するために仮硬化(半硬化)させるものである。よって、照射光LBの光量は、照射光LA1、LA2の光量よりも小さければよい。そして、照射光LBの光量の下限は、造形液の硬化が開始する光量以上あればよい。また、照射光LBの光量の上限は、照射光LBの反射光によって第一吐出部22の吐出面22C及び第二吐出部24の吐出面24Cの造形液が硬化し不具合が発生しない光量以下が好ましい。より具体的には、照射光LA1、LA2の光量の1/5〜1/10程度が好ましい。
第二実施形態及び第三実施形態では、遮光板515A、515B、516A、516B、615A、615B、616A、616Bを設けたが、これに限定されない。遮光板が設けられていなくてもよい。また、第一実施形態に、同様の遮光板が設けられていてもよい。
画像形成装置の構成としては、上記実施形態の構成に限られず種々の構成とすることが可能である。更に、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは言うまでもない。
10 造形装置
16 制御部
22 第一吐出部(吐出部)
22C 吐出面
24 第二吐出部(吐出部)
24C 吐出面
41 遮光シャッター(シャッター)
42 遮光シャッター(シャッター)
46 平坦化ローラ(平坦化手段の一例)
51 第二照射部(照射部)
51A 出射面
52 第二照射部(照射部)
52A 出射面
122 作業台(台部の一例)
128 遮光壁
510 造形装置
511 造形装置
551 第二照射部
552 第二照射部
700 LED(発光素子の一例)
CR キャリッジ(移動部の一例)

Claims (8)

  1. 周囲に遮光壁を有する台部と、
    前記台部に対して相対的に往復移動する移動部と、
    前記移動部に設けられ、光硬化性の造形液の液滴を吐出面から前記台部に向けて吐出する吐出部と、
    前記移動部に設けられ、着弾した前記液滴に向けて照射光を照射する照射部と、
    前記移動部、前記吐出部及び前記照射部を制御し、前記移動部を前記台部に対して相対移動させながら、前記液滴の吐出と前記照射光による前記液滴の硬化とを繰り返すことで前記台部に立体物を造形すると制御部と、
    前記照射部に設けられ、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動した状態で、前記台部に造形される前記立体物の移動方向の少なくとも上流側端部を照射可能に移動方向の出射幅が設定された前記照射光を出射する出射面と、
    を備える造形装置。
  2. 前記出射幅は、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動した状態で、前記台部に造形される前記立体物の移動方向の全域を照射可能に設定されている請求項1に記載の造形装置。
  3. 前記吐出部と前記照射部との間に、前記遮光壁の上端部よりも下降可能なシャッターが前記移動部に設けられている請求項1又は請求項2に記載の造形装置。
  4. 着弾した前記液滴に接触して前記立体物を平坦化する平坦化手段が、前記移動部に一つのみ設けられた請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の造形装置。
  5. 前記照射部は、前記照射光よりも光量が小さい低光量光を出射可能とされ、
    前記制御部は、前記吐出部が前記遮光壁の外側に移動する前に前記低光量光で前記立体物を照射する、
    請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の造形装置。
  6. 前記照射部は、前記照射光の照度を小さくして、前記低光量光とする請求項5に記載の造形装置。
  7. 前記照射部は、前記照射光の前記出射面からの前記出射幅を狭くして、前記低光量光とする請求項5に記載の造形装置。
  8. 前記照射部は、発光素子を移動方向と直交する方向に列状に配列した素子列を移動方向に並べて構成されている請求項5〜請求項7のいずれか1項に記載の造形装置。
JP2016241356A 2016-01-25 2016-12-13 造形装置 Pending JP2017132249A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
EP17152657.7A EP3210761A1 (en) 2016-01-25 2017-01-23 Shaping apparatus
CN201710056175.8A CN106994778B (zh) 2016-01-25 2017-01-25 成型装置
US15/415,025 US20170210065A1 (en) 2016-01-25 2017-01-25 Shaping apparatus

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016011700 2016-01-25
JP2016011700 2016-01-25

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2017132249A true JP2017132249A (ja) 2017-08-03

Family

ID=56557627

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016241356A Pending JP2017132249A (ja) 2016-01-25 2016-12-13 造形装置

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20170210066A1 (ja)
JP (1) JP2017132249A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020151958A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物の製造装置、立体造形物の製造方法、及び立体造形プログラム
JP2020151872A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物を造形する方法、立体造形物を造形する装置、プログラム
JP2020151971A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物の製造装置、立体造形物の製造方法、及び立体造形プログラム
JP2020151897A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形方法、及びプログラム

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114161707A (zh) * 2021-12-10 2022-03-11 苏州华星光电技术有限公司 打印设备及打印方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020151872A (ja) * 2019-03-18 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物を造形する方法、立体造形物を造形する装置、プログラム
JP2020151897A (ja) * 2019-03-19 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形装置、立体造形方法、及びプログラム
JP2020151958A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物の製造装置、立体造形物の製造方法、及び立体造形プログラム
JP2020151971A (ja) * 2019-03-20 2020-09-24 株式会社リコー 立体造形物の製造装置、立体造形物の製造方法、及び立体造形プログラム

Also Published As

Publication number Publication date
US20170210066A1 (en) 2017-07-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2017132249A (ja) 造形装置
JP6682878B2 (ja) 造形装置
JP2016199031A (ja) 造形装置及び造形物の造形方法
JP6434727B2 (ja) 立体物造形方法及び立体物造形装置
KR20120112782A (ko) 화상 형성 장치 및 화상 형성 방법
JPWO2012053647A1 (ja) インクジェット記録装置
KR20130135900A (ko) 잉크젯 기록장치
JP2018065308A (ja) 造形装置及び造形方法
US20170210065A1 (en) Shaping apparatus
JP6493007B2 (ja) 造形装置
JP6800669B2 (ja) 造形装置及び造形方法
JP2017154489A (ja) 造形装置
JP6375643B2 (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6674863B2 (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP6685200B2 (ja) 三次元造形装置
JP2021094821A (ja) 造形装置及び造形方法
CN106994778B (zh) 成型装置
WO2017002926A1 (ja) 造形装置及び造形方法
JP2012143958A (ja) 記録装置
JP5927926B2 (ja) 印刷装置
JP6876915B2 (ja) 造形装置
JP2016037007A (ja) 3次元プリンタ、及び、3次元造形物製造方法
WO2021174942A1 (zh) 一种三维打印设备及三维打印方法
JP6156469B2 (ja) 印刷装置
KR102657214B1 (ko) 멀티헤드 잉크젯 프린팅의 얼룩 감소 uv 차단 마스크 시스템