JP2018047630A - 三次元造形装置および三次元造形方法 - Google Patents

三次元造形装置および三次元造形方法 Download PDF

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Yasunori Akiyoshi
保紀 秋吉
克英 小西
Katsuhide Konishi
克英 小西
芳樹 水野
Yoshiki Mizuno
芳樹 水野
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Abstract

【課題】装置構成の複雑化を抑えつつ、効率的に材料層を形成できる三次元造形装置および三次元造形方法を提供する。【解決手段】三次元造形装置1は、造形ステージ10と、造形ステージ10を上下に移動させる昇降機構50と、造形ステージ10を、前方および後方に往復移動させる移動機構60と、造形ステージ10に向けて、造形材料を吐出する第1吐出ヘッド21と、造形ステージ10に向けて、支持材料を吐出する第2吐出ヘッド22と、造形ステージ10上に形成された材料層を平坦化するローラ40と、第1吐出ヘッド21と、第2吐出ヘッド22との間に配置され、造形ステージ10上に形成された材料層9にエネルギー線を照射する照射部30と、制御部80とを有する。そして、制御部80は、昇降機構50による造形ステージ10の下降と、移動機構60による造形ステージ10の前方および後方への1往復以上の移動とを、繰り返し実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、エネルギー硬化型の造形材料および支持材料を積層して造形物を形成する三次元造形装置および三次元造形方法に関する。
近年、3Dプリンティング等の三次元造形技術が急速に普及している。三次元造形により得られる造形物は、例えば、工業製品の試作品、展示品、医療用模型などに利用される。三次元造形の方式としては、インクジェット方式、光造形方式、粉末方式等が知られている。
一般的に、インクジェット方式の三次元造形装置は、吐出ヘッドから造形材料を吐出することで造形材料層を形成し、当該造形材料層を積み重ねることで、指定された立体形状の造形物を製造する。具体的には、造形ステージ上に紫外線硬化型の造形材料を吐出することで造形材料層を形成する。そして、当該造形材料層に紫外線を照射することで、造形材料層を硬化させる。このような、造形材料の吐出処理および照射部による紫外線照射処理を繰り返すことで、造形ステージ上に造形物が形成される。インクジェット方式の三次元造形技術については、例えば、特許文献1に記載される。
当該文献1に記載の三次元造形方法では、複数のマルチヘッドユニットを、水平方向に往復移動させる。そして、一つのマルチヘッドユニットからテーブル上に、造形材料をインクジェット噴射し、他のマルチヘッドユニットからテーブル上に、支持材料をインクジェット噴射する。これにより、テーブル上に、造形材料および支持材料からなる層が一層形成される。造形材料および支持材料からなる層が一層分形成されると、テーブルを当該一層分下降させる。このような処理を繰り返すことにより、テーブルに造形材料および支持材料からなる材料層が形成される。
特開2004−90530号公報
一方、テーブルを水平方向に移動させ、固定されたヘッドからテーブル上に、材料の噴射を行う三次元造形装置も知られている。当該三次元造形装置では、テーブル上に造形材料および支持材料からなる層を複数層形成後に、テーブルを複数層分下降させることで、より効率的に材料層を形成できる。また、テーブルを往復移動させ、往路で造形材料および支持材料からなる層を一層形成後に、復路で造形材料および支持材料からなる層を、さらに一層形成することで、より効率的に材料層を形成できる。
しかしながら、材料層を複数層形成後にテーブルを下降させる場合、材料層を硬化させるための紫外線照射処理や、材料層表面の平坦化処理の回数が多くなるという問題がある。すなわち、造形材料を吐出するマルチヘッドユニットの前後と、支持材料を吐出するマルチヘッドユニットの前後との、いずれにも、平坦化ローラおよび紫外線照射部を設けることが必要となる。その結果、装置が複雑な構成となり、装置費用が増大する。
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであり、装置構成の複雑化を抑えつつ、効率的に材料層を形成できる三次元造形装置および三次元造形方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本願の第1発明は、エネルギー硬化型の造形材料および支持材料を積層して造形物を形成する三次元造形装置であって、前記造形材料および前記支持材料からなる材料層が形成される造形ステージと、前記造形ステージに向けて、前記造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、前記造形ステージに向けて、前記支持材料を吐出する第2吐出ヘッドと、前記造形ステージ上に形成された前記材料層を平坦化するローラと、前記第1吐出ヘッドと、前記第2吐出ヘッドとの間に配置され、前記造形ステージ上に形成された前記材料層にエネルギー線を照射する照射部と、前記第1吐出ヘッド、前記第2吐出ヘッド、前記ローラ、および前記照射部を含む処理ユニットに対して、前記造形ステージを相対的に上下に移動させる昇降機構と、前記処理ユニットに対して、前記造形ステージを、相対的に水平方向に往復移動させる移動機構と、制御部と、を有し、前記制御部は、前記昇降機構による前記造形ステージの相対的な下方への移動と、前記移動機構による前記造形ステージの1往復以上の相対的な水平方向の移動とを、繰り返し実行する。
本願の第2発明は、第1発明の三次元造形装置であって、前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記ローラによる前記造形材料の平坦化および前記支持材料の平坦化が、1回ずつ実行される。
本願の第3発明は、第1発明または第2発明の三次元造形装置であって、前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記移動機構は、前記造形ステージを、偶数回直進移動させ、前記ローラの回転方向は一定である。
本願の第4発明は、第1発明または第2発明の三次元造形装置であって、前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記移動機構は、前記造形ステージを、奇数回直進移動させ、前記制御部は、前記昇降機構が前記造形ステージを相対的に下降させるたびに、前記ローラの回転方向を変更する。
本願の第5発明は、第1発明から第4発明までのいずれか1発明の三次元造形装置であって、前記ローラの数は一つ以上であり、前記ローラのうちの少なくとも一つは、前記第1吐出ヘッドと、前記第2吐出ヘッドとの間に配置される。
本願の第6発明は、第1発明から第5発明までのいずれか1発明の三次元造形装置であって、前記造形材料および前記支持材料は、紫外線硬化型材料であり、前記エネルギー線は、紫外線である。
本願の第7発明は、エネルギー硬化型の造形材料および支持材料を積層して造形物を形成する三次元造形形方法であって、a)処理ユニットに対して造形ステージを、相対的に下降させる工程と、b)前記処理ユニットに対して前記造形ステージを、相対的に水平方向に1往復以上移動させながら、前記処理ユニットにより、前記造形材料の吐出、前記支持材料の吐出、前記造形ステージ上に形成された材料層の平坦化、および前記造形ステージ上に形成された前記材料層へのエネルギー線の照射を行う工程と、を繰り返し、前記エネルギー線を照射する照射部は、前記造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、前記支持材料を吐出する第2吐出ヘッドとの間に配置される。
本願の第8発明は、第7発明の三次元造形方法であって、前記工程b)において、前記造形材料の平坦化および前記支持材料の平坦化が、1回ずつ実行される。
本願の第1発明〜第8発明によれば、装置構成の複雑化を抑えつつ、効率的に材料層を形成できる。
三次元造形装置の構成を示した図である。 造形ステージ、遮蔽板、昇降機構および移動機構の正面図である。 造形ステージ、遮蔽板、昇降機構および移動機構の側面図である。 制御部と三次元造形装置内の各部との接続を示したブロック図である。 インクジェット方式の三次元造形の過程を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、本明細書では、水平方向に沿って往復移動する造形ステージの、往路方向を前方とし、復路方向を後方として、各部の位置関係を説明する。ただし、この前後方向の定義によって、三次元造形装置の向きを限定する意図はない。
<1.三次元造形装置の構成>
図1は、本発明の一実施形態に係る三次元造形装置1の構成を示した図である。この三次元造形装置1は、三次元造形における造形物の製造工程において、造形材料および支持材料からなる立体物を形成する装置である。本実施形態の造形材料および支持材料は、いずれも紫外線硬化型の材料である。造形材料は、目的とする造形物を構成する材料である。支持材料は、造形物の製造中に造形材料が崩れたり撓んだりすることを防止するために、造形材料を支持する材料である。立体物は、造形材料および支持材料からなる材料層9を積層することで形成される。
図1に示すように、本実施形態の三次元造形装置1は、造形ステージ10、吐出ヘッド20、照射部30、ローラ40、昇降機構50、移動機構60および制御部80を有する。
造形ステージ10は、材料層9を支持する支持台である。造形ステージ10は、水平に広がる上面を有する。図1の矢印および破線矢印に示すように、造形ステージ10は前後方向および下方に移動しつつ、上面に材料層9が順次積層形成される。これにより、造形ステージ10の上面に立体物が形成される。なお、後述する紫外線の反射を抑制するために、造形ステージ10の表面は、黒色の皮膜処理や、黒色フィルムの貼り付け等の、反射防止処理がされていてもよい。
吐出ヘッド20は、造形材料および支持材料を吐出することで、造形ステージ10の上面に材料層9を形成する。吐出ヘッド20は造形ステージ10の上方に配置される。本実施形態では、吐出ヘッド20は、造形材料を吐出する第1吐出ヘッド21と、第1吐出ヘッド21の前方に配置され、支持材料を吐出する第2吐出ヘッド22を有する。第1吐出ヘッド21は、前後方向に移動する造形ステージ10の上面に、造形材料の液滴を選択的に吐出する。第2吐出ヘッド22は、前後方向に移動する造形ステージ10の上面に、支持材料の液滴を選択的に吐出する。
照射部30は、造形ステージ10の上面に形成された材料層9に紫外線を照射する機構である。照射部30は、後述する制御部80によって、照射タイミングや発光強度が制御される。図1に示すように、本実施形態の照射部30は、造形ステージ10の上方、かつ第1吐出ヘッド21と第2吐出ヘッド22の間に配置される。照射部30の光源としては、例えば、UVランプが用いられる。ただし、照射部30の光源には、メタルハライドランプ、キセノンランプまたはLEDランプ等を用いてもよい。
ローラ40は、円筒状の外周面を有する回転体である。ローラ40の材料には、例えば、材料層9よりも硬度の高いSUS等の金属が用いられる。図1に示すように、本実施形態のローラ40は、第1吐出ヘッド21の後方に配置される第1ローラ41と、照射部30と第2吐出ヘッド22との間に配置される第2ローラ42と、を有する。図1に示すように、ローラ40は、水平に延びる回転軸を中心として、回転可能に支持される。
ローラ40は、例えば、図示を省略したモータ等の駆動源と接続されている。そして、当該モータを駆動させると、当該モータの出力軸とともにローラ40が回転軸を中心に回転する。平坦化処理を行うときには、造形ステージ10を前後方向に移動させて、材料層9の上面にローラ40を接触させつつ、ローラ40を回転させる。これにより、材料層9の上面は平坦化される。
昇降機構50は、造形ステージ10を上下に移動させる機構である。図2は、造形ステージ10、昇降機構50および移動機構60の正面図である。図3は、造形ステージ10、昇降機構50および移動機構60の側面図である。本実施形態の昇降機構50には、モータの回転運動をボールねじを介して直進運動に変換する機構が用いられる。造形ステージ10は、保持部51上に支持される。保持部51は、ボールねじの外周面に設けられた螺旋状のねじ溝と噛み合うように、ボールねじに取り付けられている。図示を省略したモータを駆動させると、ボールねじがその軸心周りに回転する。これにより、保持部51および造形ステージ10が、ボールねじに沿って上下方向に移動する。ただし、昇降機構50には、リニアモータ等の他の機構を用いてもよい。
移動機構60は、造形ステージ10を前後方向に往復移動させる機構である。本実施形態の移動機構60には、リニアモータ機構が用いられる。移動機構60は、ガイド61、駆動部62、および接続部63により構成される。接続部63は、駆動部62と、昇降機構50の筐体とを接続する。リニアモータを駆動すると、駆動部62がガイド61に沿って前後に移動する。これにより、駆動部62に接続された昇降機構50および造形ステージ10が、一体として、ガイド61に沿って前後方向に移動する。ただし、移動機構60には、ボールねじ等の他の機構を用いてもよい。
制御部80は、三次元造形装置1内の各部を動作制御するための手段である。図4は、制御部80と、三次元造形装置1内の各部との接続を示したブロック図である。図4中に概念的に示したように、制御部80は、CPU等の演算処理部81、RAM等のメモリ82およびハードディスクドライブ等の記憶部83を有するコンピュータにより構成される。記憶部83内には、三次元造形装置1による各処理を実行するためのコンピュータプログラムPが、インストールされている。
図4に示すように、制御部80は、吐出ヘッド20、照射部30、ローラ40、昇降機構50および移動機構60と、それぞれ通信可能に接続されている。制御部80は、記憶部83に記憶されたコンピュータプログラムPやデータをメモリ82に一時的に読み出し、当該コンピュータプログラムPに基づいて、演算処理部81が演算処理を行うことにより、上記の各部を動作制御する。これにより、造形ステージ10の搬送処理、造形材料および支持材料の吐出処理、紫外線照射処理および平坦化処理が進行する。
<2.三次元造形処理について>
次に、上記の三次元造形装置1による三次元造形処理について説明する。
図5は、三次元造形処理の過程を示したフローチャートである。三次元造形処理を行うときは、まず、製造したい造形物の設計データを、高さ位置ごとに分割する。
次に、指定回数nを選択する(ステップS1)。指定回数nは、昇降機構50により造形ステージ10を1回下降させた後に、移動機構60が造形ステージ10を前方および後方に直進移動させる移動回数を示す。本実施形態の三次元造形処理では、造形ステージ10の往復移動における、前方への直進移動の間に材料層9が1層形成され、さらに後方への直進移動の間に材料層9が1層形成される。したがって、指定回数nを設定すると、昇降機構50により造形ステージ10を1回下降させた後に、造形ステージ10上にn層分の材料層9が積層されることとなる。
指定回数nを設定すると、昇降機構50は、n層分の材料層9の高さだけ、造形ステージ10を下降させる。本実施形態では、指定回数nが2回として設定される。指定回数nを2回と設定すると、昇降機構50は、2層分の材料層9の高さだけ、造形ステージ10を下降させる(ステップS2)。
続いて、移動機構60は、造形ステージ10を、開始位置である後方端(図1参照)から前方に向けて移動させる。そうすると、造形ステージ10は、第1ローラ41の下方を通過する。ここで、造形ステージ10は、2層分の材料層9の高さ分だけ下降している。このため、造形ステージ10は、第1ローラ41の外周面と接触することなく、第1ローラ41の下方を通過する。そして、第1吐出ヘッド21は、下方を通過する造形ステージ10の上面に向けて、分割されたデータに基づいて、造形材料の液滴を吐出する(ステップS3)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた1層分の造形材料の層が形成される。
続いて、移動機構60は造形ステージ10をさらに前方へと移動させ、照射部30の下方を通過させる。照射部30は、下方を通過する造形ステージ10へ向けて紫外線を照射する(ステップS4)。これにより、造形ステージ10の上面に形成された造形材料の層が硬化する。
続いて、移動機構60は、造形ステージ10をさらに前方へと移動させる。そうすると、造形ステージ10は、第2ローラ42の下方を通過する。ここで、造形ステージ10は、2層分の材料層9の高さ分だけ下降している。このため、造形ステージ10の上面に形成された1層分の造形材料の層は、第2ローラ42の外周面と接触することなく、第2ローラ42の下方を通過する。
続いて、移動機構60は、造形ステージ10をさらに前方へと移動させ、第2吐出ヘッド22の下方を通過させる。第2吐出ヘッド22は、下方を通過する造形ステージ10の上面に向けて、分割されたデータに基づいて、支持材料の液滴を吐出する(ステップS5)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた1層分の支持材料の層が形成される。1層分の支持材料の層が形成されると、移動機構60は造形ステージ10を前方端(図1参照)まで移動させる。
次に、移動機構60は、造形ステージ10を後方へと移動させ、再度、第2吐出ヘッド22の下方を通過させる。第2吐出ヘッド22は、下方を通過する造形ステージ10の上面に向けて、分割されたデータに基づいて、支持材料の液滴を吐出する(ステップS6)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた、2層目の支持材料の層が形成される。
続いて、移動機構60は、造形ステージ10をさらに後方へと移動させる。これにより、2層目の支持材料の層の上面と、第2ローラ42の外周面とが接触する。その結果、支持材料の層の上面が第2ローラ42により平坦化される(ステップS7)。このとき、図1中に矢印で示したように、第2ローラ42は、造形ステージ10の後方への移動の向きに逆らう向きに回転している。これにより、支持材料の層を効果的に平坦化できる。
続いて、移動機構60は造形ステージ10をさらに後方へと移動させ、再度、照射部30の下方を通過させる。照射部30は、下方を通過する造形ステージ10へ向けて紫外線を照射する(ステップS8)。これにより、造形ステージ10の上面に形成された、2層分の支持材料の層が硬化する。
続いて、移動機構60は造形ステージ10をさらに後方へと移動させ、再度、第1吐出ヘッド21の下方を通過させる。第1吐出ヘッド21は、下方を通過する造形ステージ10の上面に向けて、分割されたデータに基づいて、造形材料の液滴を吐出する(ステップS9)。これにより、設計データの各高さ位置の形状に応じた、2層目の造形材料の層が形成される。
続いて、移動機構60は、造形ステージ10をさらに後方へと移動させる。これにより、材料層9の上面と、第1ローラ41の外周面とが接触する。その結果、造形材料の層の上面が第1ローラ41により平坦化される(ステップS10)。このとき、図1中に矢印で示したように、第1ローラ41は、造形ステージ10の後方への移動の向きに逆らう向きに回転している。これにより、造形材料の層を効果的に平坦化できる。造形材料の層が平坦化されると、移動機構60は造形ステージ10を後方端(図1参照)まで移動させる。
次に、制御部80は、積層すべき次の材料層9があるか否かを確認する(ステップS11)。そして、積層すべき次の材料層9がある場合は、ステップS2に戻り、昇降機構50が、造形ステージ10を材料層9の2層分の高さだけ下降させる。そして、ステップS3〜S10の処理を繰り返すことにより、材料層9をさらに積層する。
一方で、全ての材料層9の積層が完了すると、昇降機構50は、材料層9が第1ローラ41および第2ローラ42と接触しない高さまで、造形ステージ10を下降させる(ステップS12)。そして、移動機構60は造形ステージ10をさらに前方へと移動させ、照射部30の下方を通過させる。照射部30は、下方を通過する造形ステージ10へ向けて紫外線を照射する(ステップS13)。これにより、造形ステージ10の上面に形成された、最後の造形材料の層が硬化する。その結果、造形ステージ10の上面に、材料層9の多層体である立体物が形成される。
その後、立体物を洗浄液中に浸漬するなどして、多層体から支持材料を除去する(ステップS14)。これにより、造形材料の部分のみが残り、設計データに応じた形状の造形物が得られる。
このように、この三次元造形装置1では、材料層9を2層分形成後に、造形ステージ10の復路でのみ、平坦化処理を行う。これにより、第1吐出ヘッド21と照射部30との間のローラ40を省略できる。また、第2吐出ヘッド22の前方のローラ40を省略できる。このため、三次元造形装置1の、ローラ40の数を抑えることができる。その結果、三次元造形装置1を小型化できる。また、三次元造形装置1の製造コストを低減できる。さらに、ローラ40による、平坦化処理の回数を抑えることができる。このため、薬液洗浄等による、ローラ40のメンテナンス回数を低減できる。その結果、造形物の製造コストを低減できる。
また、ステップS7およびステップS10では、造形ステージ10の後方移動のときにのみ、平坦化処理が行われる。このため、ローラ40の回転方向を変更することなく、効果的に材料層9の表面を平坦化できる。その結果、三次元造形処理における制御を簡易化することができる。
また、この三次元造形装置1では、造形材料および支持材料を、それぞれ2層形成後に、照射部30による紫外線照射処理を行う。これにより、照射部30の数を一つとすることができる。その結果、三次元造形装置1の製造コストをより低減することができる。
<3.変形例>
以上、本発明の主たる実施形態について説明したが、本発明は、上記の実施形態に限定されるものではない。
上記の実施形態では、三次元造形処理における指定回数nは2回であった。しかしながら、指定回数nは3回以上であってもよい。
指定回数nが偶数回の場合、昇降機構により造形ステージを、n層分の材料層の高さだけ下降させた後に、移動機構が造形ステージを前方および後方にn回直進移動させればよい。例えば、指定回数nが4回の場合、先ず、昇降機構が、造形ステージを、4層分の材料層の高さだけ、下降させる。そして、移動機構は、造形ステージの高さを一定に保ちつつ、造形ステージを前方および後方へ合計4回直進移動させる。そして、当該移動の間に、造形材料および支持材料を各々4層分積層させる。そして、造形ステージの最後の後方への直進移動のときに、4層目の造形材料の層および支持材料の層を、ローラにより平坦化する。このようにすれば、指定回数nが4以上の偶数回であっても、ローラや照射部を追加することなく、三次元造形処理を行うことができる。また、造形ステージの最後の復路でのみ、材料層は、ローラにより平坦化処理されるため、ローラの回転方向を一定とすることができる。
また、指定回数nは3回以上の奇数回であってもよい。例えば、指定回数nが3回の場合、先ず、昇降機構が、造形ステージを、3層分の材料層の高さだけ、下降させる。そして、移動機構は、造形ステージの高さを一定に保ちつつ、造形ステージを前方および後方へ合計3回直進移動させる。そして、当該移動の間に、造形材料および支持材料を各々3層分積層させる。そして、造形ステージの最後の直進移動のときに、3層目の造形材料の層および支持材料の層を、ローラにより平坦化する。このようにすれば、指定回数nが3以上の奇数回であっても、三次元造形処理を行うことができる。
ただし、指定回数nが奇数回の場合には、造形ステージを前方へ直進移動させながら平坦化処理を行うときと、造形ステージを後方へ直進移動させながら平坦化処理を行うときと、が交互に生じる。このため、平坦化処理を行うときの造形ステージの直進移動の向きに応じて、ローラの回転方向を変更するとよい。すなわち、昇降機構が造形ステージを下降させるたびに、ローラの回転方向を変更するとよい。
また、上記の実施形態では、造形材料を吐出する第1吐出ヘッドは、支持材料を吐出する第2吐出ヘッドの前方に配置されていた。しかしながら、第1吐出ヘッドは、第2吐出ヘッドの後方に配置されてもよい。そして、支持材料を吐出した後に、造形材料を吐出することで、三次元造形処理がなされてもよい。また、第1吐出ヘッドおよび第2吐出ヘッドの数は、それぞれ複数であってもよい。
また、上記の実施形態では、第1吐出ヘッド、第2吐出ヘッド、ローラ、および照射部を含む処理ユニットの高さが固定されていた。そして、昇降機構は、当該処理ユニットに対して造形ステージを、上下に移動させていた。しかしながら、昇降機構は、高さが固定された造形ステージに対して、処理ユニットを上下に移動させてもよい。すなわち、昇降機構は、処理ユニットに対して造形ステージを、相対的に上下に移動させるものであればよい。
また、上記の実施形態では、第1吐出ヘッド、第2吐出ヘッド、ローラ、および照射部を含む処理ユニットの前後方向の位置が固定されていた。そして、移動機構は、当該処理ユニットに対して造形ステージを、前後に往復移動させていた。しかしながら、移動機構は、前後方向の位置が固定された造形ステージに対して、処理ユニットを前後に往復移動させてもよい。すなわち、移動機構は、処理ユニットに対して造形ステージを、相対的に水平方向に往復移動させるものであればよい。
また、上記の実施形態では、照射部の数は一つであった。しかしながら、照射部の数は、二つ以上であってもよい。
また、上記実施形態では、造形材料および支持材料は紫外線硬化型の材料であった。しかしながら、造形材料および支持材料は、熱、赤外線、レーザおよびX線等の、紫外線以外のエネルギーにより硬化するエネルギー硬化型の材料であってもよい。そして、照射部は、熱、赤外線、レーザおよびX線等のエネルギー線を照射するものであってもよい。
また、三次元造形装置の細部の形状および構造については、本願の各図に示された形状および構造と相違していてもよい。また、上記の実施形態や変形例に登場した各要素を、矛盾が生じない範囲で、適宜に組み合わせてもよい。
1 三次元造形装置
9 材料層
10 造形ステージ
20 吐出ヘッド
21 第1吐出ヘッド
22 第2吐出ヘッド
30 照射部
40 ローラ
41 第1ローラ
42 第2ローラ
50 昇降機構
51 保持部
60 移動機構
61 ガイド
62 駆動部
63 接続部
80 制御部

Claims (8)

  1. エネルギー硬化型の造形材料および支持材料を積層して造形物を形成する三次元造形装置であって、
    前記造形材料および前記支持材料からなる材料層が形成される造形ステージと、
    前記造形ステージに向けて、前記造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、
    前記造形ステージに向けて、前記支持材料を吐出する第2吐出ヘッドと、
    前記造形ステージ上に形成された前記材料層を平坦化するローラと、
    前記第1吐出ヘッドと、前記第2吐出ヘッドとの間に配置され、前記造形ステージ上に形成された前記材料層にエネルギー線を照射する照射部と、
    前記第1吐出ヘッド、前記第2吐出ヘッド、前記ローラ、および前記照射部を含む処理ユニットに対して、前記造形ステージを相対的に上下に移動させる昇降機構と、
    前記処理ユニットに対して、前記造形ステージを、相対的に水平方向に往復移動させる移動機構と、
    制御部と、
    を有し、
    前記制御部は、前記昇降機構による前記造形ステージの相対的な下方への移動と、前記移動機構による前記造形ステージの1往復以上の相対的な水平方向の移動とを、繰り返し実行する三次元造形装置。
  2. 請求項1に記載の三次元造形装置であって、
    前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記ローラによる前記造形材料の平坦化および前記支持材料の平坦化が、1回ずつ実行される三次元造形装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の三次元造形装置であって、
    前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記移動機構は、前記造形ステージを、偶数回直進移動させ、
    前記ローラの回転方向は一定である三次元造形装置。
  4. 請求項1または請求項2に記載の三次元造形装置であって、
    前記処理ユニットに対する前記造形ステージの相対的な高さが一定の間に、前記移動機構は、前記造形ステージを、奇数回直進移動させ、
    前記制御部は、前記昇降機構が前記造形ステージを相対的に下降させるたびに、前記ローラの回転方向を変更する三次元造形装置。
  5. 請求項1から請求項4までのいずれか1項に記載の三次元造形装置であって、
    前記ローラの数は一つ以上であり、前記ローラのうちの少なくとも一つは、前記第1吐出ヘッドと、前記第2吐出ヘッドとの間に配置される三次元造形装置。
  6. 請求項1から請求項5までのいずれか1項に記載の三次元造形装置であって、
    前記造形材料および前記支持材料は、紫外線硬化型材料であり、
    前記エネルギー線は、紫外線である三次元造形装置。
  7. エネルギー硬化型の造形材料および支持材料を積層して造形物を形成する三次元造形方法であって、
    a)処理ユニットに対して造形ステージを、相対的に下降させる工程と、
    b)前記処理ユニットに対して前記造形ステージを、相対的に水平方向に1往復以上移動させながら、前記処理ユニットにより、前記造形材料の吐出、前記支持材料の吐出、前記造形ステージ上に形成された材料層の平坦化、および前記造形ステージ上に形成された前記材料層へのエネルギー線の照射を行う工程と、
    を繰り返し、
    前記エネルギー線を照射する照射部は、前記造形材料を吐出する第1吐出ヘッドと、前記支持材料を吐出する第2吐出ヘッドとの間に配置される三次元造形方法。
  8. 請求項7に記載の三次元造形方法であって、
    前記工程b)において、前記造形材料の平坦化および前記支持材料の平坦化が、1回ずつ実行される三次元造形方法。
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