JP2020148199A - 燃圧センサ異常診断装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】燃圧センサの診断実行条件に係る、内燃機関の運転継続時間に応じて増加するパラメータの規定値を、より正確に算出する。【解決手段】クランクシャフトの回転によって駆動される高圧燃料ポンプと、高圧燃料ポンプが吐出した燃料が流通する高圧燃料通路と、高圧燃料通路内の燃料圧力PHを検出する燃圧センサと、クランクシャフトの回転位置を検出するクランク角センサとを備えた車両に適用され、内燃機関の総吸気量KGAが総吸気量規定値Z1を越えていることを実行条件の一つとして、燃圧センサの異常の有無を診断する(ステップS310,S320)。総吸気量規定値Z1は、クランクシャフトの回転位置が変化しなくなったタイミングで燃圧センサが検出した燃料圧力PHに応じて決定される(ステップS200,S220)。【選択図】図3

Description

この発明は、燃圧センサ異常診断装置に関する。
特許文献1に開示された内燃機関は、気筒内に直接燃料を噴射する筒内噴射弁を備えている。筒内噴射弁には、燃料タンクから延びる燃料供給通路が接続されている。燃料供給通路の途中には、燃料を昇圧する高圧ポンプが設けられている。また、燃料供給通路には、高圧ポンプで昇圧した燃料の圧力を検出する燃圧センサが取り付けられている。
内燃機関の制御装置は、内燃機関の温度を反映するパラメータである内燃機関の運転中の総吸気量が、暖機完了温度に相当する所定の規定値を越えているか否かを判定する。そして、総吸気量が所定の規定値を超えている場合には、内燃機関の停止後、内燃機関が停止されてから所定の設定時間が経過していることを条件に、燃圧センサの異常診断を実行する。この設定時間は、燃料供給通路内の燃料圧力が大気圧相当の圧力にまで低下するのに要する時間として予め定められている。
特開2015−124742号公報
特許文献1の技術において、内燃機関停止時の燃料圧力が過度に高い場合がある。このような場合、内燃機関が停止されてから所定の設定時間が経過しても、燃料圧力が大気圧相当の圧力にまで低下せず、燃圧センサの異常判定の精度に影響を与えるおそれがある。そこで、例えば、内燃機関停止時の燃料圧力が高い場合に、設定時間を長くすることが考えられる。
ここで、内燃機関の停止後、燃料圧力は、燃料温度が低下するのにしたがって低下する。このとき、燃料温度の下限は概ね外気温であるため、燃料温度が外気温に達した後は、いくら時間が経過したとしても、燃料圧力は低下しにくい。したがって、上記の設定時間を長くしたとしても、依然として、燃料圧力が大気圧相当の圧力にまで低下しないことがあり得る。
上記課題を解決するための燃圧センサ異常診断装置は、内燃機関のクランクシャフトの回転によって駆動されて燃料タンク内の燃料を昇圧して吐出する高圧燃料ポンプと、前記高圧燃料ポンプが吐出した燃料が流通する高圧燃料通路と、前記高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、前記クランクシャフトの回転位置を検出するクランク角センサとを備えた車両に適用され、前記内燃機関の運転継続時間に応じて増加するパラメータが規定値を越えていること、及び前記内燃機関の停止から一定の時間が経過していることを実行条件として、前記燃圧センサの異常の有無を診断する燃圧センサ異常診断装置であって、前記クランクシャフトの回転位置が変化しなくなったタイミングで前記燃圧センサが検出した燃料圧力が高いほど前記規定値を大きくする。
上記構成によれば、燃圧センサが検出した燃料圧力が高いほど規定値が大きくなり、この規定値が大きくなるほど、燃圧センサの異常診断を実行するために必要な内燃機関の運継続転時間が長くなる。そして、内燃機関の運転継続時間が長ければ、内燃機関停止時の燃料温度が高くなる蓋然性が高い。このように内燃機関停止時の燃料温度として相応に高い温度を確保しておけば外気温との差が大きくなるので、燃料温度が外気温へと低下するのにしたがって、燃料圧力を所望の圧力にまで低下させることができる。
ところで、クランクシャフトの回転が完全に止まるまでは、当該クランクシャフトの回転に伴って高圧燃料ポンプが駆動されることから、燃料の加圧は継続され得る。この点、上記構成では、クランクシャフトの回転が完全に止まるまでの燃料の加圧分を規定値に反映させることができる。そのため、上記構成では、単に内燃機関の停止時における燃料圧力に応じた規定値を設定するというだけでなく、内燃機関の停止に応じてクランクシャフトの回転が完全に止まるまでの燃料圧力の加圧分までも加味した規定値を設定できる。
燃圧センサ異常診断装置において、前記パラメータを前記クランクシャフトの回転位置が変化しなくなったタイミングで取得して保持値として記憶し、記憶されている前記保持値が前記規定値を越えていることを実行条件の一つとして、前記燃圧センサの異常の有無を診断し、前記クランクシャフトの回転位置が変化し始めたときに、前記保持値をクリアしてもよい。
上記構成において、車両のシステムメインスイッチがオフに操作されてからクランクシャフトの回転位置が変化しなくなるまでに相応の時間を要することがある。仮に、クランクシャフトが完全に停止する前に、車両のシステムがシャットダウンされてしまうと、新たな保持値を記憶することができず、既に記憶されている古い保持値に基づいて実行条件の成立の可否が判断されてしまい、実行条件が満たされていないのに満たされていると誤判定されるおそれがある。上記構成によれば、クランクシャフトの回転位置が変化し始めるタイミングで保持値がクリアされる。そのため、上記のような事態が発生しても、保持値が規定値を超えていると判定されることはなく、実行条件が満たされていると誤判定されることはない。
内燃機関の概略構成図。 燃料供給システムの概略図。 診断用処理の処理手順を表したフローチャート。 システムメインスイッチがオフにされる前後での各パラメータのタイムチャート。
以下、燃圧センサ異常診断装置の一実施形態を、図面を参照して説明する。
先ず、ハイブリッド車両における内燃機関の概略構成を説明する。
図1に示すように、ハイブリッド車両には、当該車両の駆動源としての内燃機関11が搭載されている。内燃機関11は、ピストン42が往復動可能に収容された気筒41を備えている。なお、気筒41は複数設けられているが、図1では一つのみ示している。ピストン42は、コネクティングロッド44を介してクランクシャフト45に連結されている。ピストン42の往復動に応じてクランクシャフト45は回転する。クランクシャフト45には、図示しないモータジェネレータが駆動連結されている。モータジェネレータは、バッテリからの電力供給を受けて駆動し、クランクシャフト45に回転トルクを与える。
クランクシャフト45の近傍には、当該クランクシャフト45の回転位置であるクランク位置Scrを検出するクランク角センサ54が配置されている。また、気筒41内には、当該気筒41内に燃料を直接噴射する筒内噴射弁50の先端が位置している。また、内燃機関11の内部における気筒41の周囲には、当該気筒41を冷却する冷却水が流通するウォータジャケットが区画されている。内燃機関11には、このウォータジャケットにおける出口部の冷却水の水温Twを検出する水温センサ53が取り付けられている。
気筒41には、当該気筒41内に外部から吸気を導入する吸気通路46が接続されている。吸気通路46の途中には、当該吸気通路46内を流通する吸気量GAを検出するエアフロメータ52が取り付けられている。吸気通路46における、エアフロメータ52よりも下流側には、気筒41内に導入する吸気量GAを調節するスロットルバルブ51が設けられている。また、気筒41からは、当該気筒41内の排気を外部へ排出する排気通路47が延びている。
内燃機関11には、筒内噴射弁50に燃料を供給する燃料供給システム100が搭載されている。図2に示すように、燃料供給システム100の燃料タンク111内には、燃料を圧送するフィードポンプ112が配置されている。フィードポンプ112には、低圧燃料配管115が接続されている。
低圧燃料配管115の下流端には、フィードポンプ112から圧送される燃料をさらに昇圧して吐出する高圧燃料ポンプ151が接続されている。高圧燃料ポンプ151は、低圧燃料配管115と連通している略円筒状のシリンダ152を有する。シリンダ152内には、当該シリンダ152内を往復動可能な円柱状のプランジャ153が配置されている。このプランジャ153の先端面(図2において上端面)とシリンダ152の内壁面とによって、燃料を加圧するための加圧室Rが区画されている。プランジャ153の末端(図2において下端)は、カムフォロア154を介してカム155に押し付けられている。カム155は内燃機関11のクランクシャフト45の回転に応じて回転する。このカム155の動作に応じてプランジャ153がシリンダ152内を往復動する。
シリンダ152における加圧室Rと低圧燃料配管115との接続部分には、加圧室Rと低圧燃料配管115との間の燃料の流通を許容または遮断する電磁スピル弁156が設けられている。また、加圧室Rからは、高圧燃料配管157が延びている。高圧燃料配管157の途中には、燃料の逆流を規制するチェック弁158が設けられている。
高圧燃料配管157におけるチェック弁158よりも上流側からは、分岐配管157aが分岐している。分岐配管157aは、高圧燃料配管157におけるチェック弁158よりも下流側に接続されている。分岐配管157aの途中には、リリーフ弁159が設けられている。リリーフ弁159は、高圧燃料配管157におけるチェック弁158よりも下流側の燃料圧力が過大となったときに開弁して燃料を高圧燃料配管157におけるチェック弁158よりも上流側に戻す。
高圧燃料配管157の下流端には、高圧燃料ポンプ151で昇圧された燃料を一定量貯めておく高圧デリバリパイプ161が接続されている。高圧デリバリパイプ161には、筒内噴射弁50が接続されている。また、高圧デリバリパイプ161には、当該高圧デリバリパイプ161内の燃料圧力PHを検出する燃圧センサ143が取り付けられている。なお、高圧燃料配管157及び高圧デリバリパイプ161は、高圧燃料ポンプ151が吐出した燃料が流通する高圧燃料通路となっている。
次に、内燃機関11及びモータジェネレータの制御構成について説明する。
内燃機関11及びモータジェネレータは、電子制御ユニット10で制御される。電子制御ユニット10は、各種のプログラムが格納された不揮発性の記憶部、プログラムの実行に際してデータが一時的に記憶される揮発性のRAM等を備えたコンピュータである。図1に示すように、電子制御ユニット10には、ハイブリッド車両に設けられた各種センサからの信号が入力される。具体的には、電子制御ユニット10には、ハイブリッド車両に設けられた車速センサ221が検出する当該車両の車速SPや、ハイブリッド車両に設けられたアクセル開度センサ222が検出するアクセルペダル操作量ACCの信号が入力される。また、電子制御ユニット10には、エアフロメータ52が検出する吸気量GA、水温センサ53が検出する水温Tw、及び燃圧センサ143が検出する燃料圧力PHに関する信号が入力される。また、電子制御ユニット10には、クランク角センサ54が検出するクランク位置Scrに関する信号が入力される。電子制御ユニット10は、クランク位置Scrに基づいて、単位時間当たりのクランクシャフト45の回転数である機関回転数を算出する。
電子制御ユニット10は、内燃機関11及びモータジェネレータの駆動を制御する駆動制御部12を備えている。駆動制御部12は、アクセルペダル操作量ACCや車速SP等に基づいて内燃機関11及びモータジェネレータが出力すべき要求トルクを計算し、その要求トルク応じて内燃機関11及びモータジェネレータの駆動を制御する。駆動制御部12は、ハイブリッド車両の走行停止中において内燃機関11を間欠停止状態にするアイドリングストップを行う。
電子制御ユニット10は、燃圧センサ143の異常の有無を診断する診断実行部14を備えている。診断実行部14は、予め定められた診断実行条件が成立した場合に、燃圧センサ143の診断を実行する。診断実行条件には、内燃機関11の運転継続時間に応じて増加するパラメータが規定値を越えていることが含まれている。内燃機関11の運転継続時間に応じて増加するパラメータとは、この実施形態では、内燃機関11の吸気量GAの積算値である総吸気量KGA、及び内燃機関11の運転時間の積算値である総運転時間KDである。ハイブリッド車両のシステムメインスイッチがオンにされてからオフにされるまでの間を1トリップとしたとき、診断実行部14は、1トリップの間の総吸気量KGAが総吸気量規定値Z1を越えていることを条件に、燃圧センサ143の診断を実行する。また、診断実行部14は、1トリップの間の総運転時間KDが総運転時間規定値Z2を越えていることを条件に、燃圧センサ143の診断を実行する。なお、総吸気量KGA及び総運転時間KDは、内燃機関11の温度、すなわち燃料温度を反映するパラメータとなっている。
診断実行部14は、総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を、1トリップの終了時の燃料圧力PHに応じた値に設定する。ここで、燃圧センサ143の診断は、1トリップの終了後、燃料圧力PHが大気圧近傍にまで低下していることを前提として行われる。こうした事情を考慮して、診断実行部14は、上記総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を、1トリップの終了後に燃料圧力PHが大気圧にまで低下可能となる値として設定する。ここで、1トリップが終了した後の燃料圧力PHは、燃料温度が低下するのにしたがって低下する。そのため、燃料圧力PHを大気圧にまで低下させる上では、1トリップの終了時の燃料圧力PHが高いほど、つまり1トリップの終了時の燃料圧力PHと大気圧との差が大きいほど、燃料温度の低下幅を大きく確保する必要がある。1トリップの終了後において燃料温度が低下していく際の燃料温度の下限値は概ね外気温であることから、燃料温度の低下幅は、1トリップの終了時の燃料温度が高いほど大きくなる。そして、1トリップの終了時の燃料温度は、総吸気量KGA及び総運転時間KDが長いほど高くなる。つまり、総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を大きな値に設定するほど、燃圧センサ143の診断を実行する上で必要になる燃料温度の低下幅を大きく確保すことになる。こうした事情から、診断実行部14は、1トリップの終了時の燃料圧力PHが高いほど、総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を大きな値に設定する。
総吸気量規定値Z1は、具体的には、つぎのような値として定められる。すなわち、1トリップの終了時の燃料圧力PHを大気圧にまで低下させる上で必要となる燃料温度の低下幅を要求低下幅としたとき、外気温に基づいて設定される所定の最低燃料温度に対して上記の要求低下幅分の燃料温度を加算した燃料温度に対応する総吸気量KGAが、総吸気量規定値Z1である。こうした総吸気量規定値Z1と、1トリップの終了時の燃料圧力PHとの関係性を表した第1規定マップを、診断実行部14は予め記憶している。第1規定マップにおいては、燃料圧力PHが高いほど、総吸気量規定値Z1が大きくなっている。第1規定マップは、実験等に基づいて作成されている。また、総運転時間規定値Z2は、上記の最低燃料温度に対して上記の要求低下幅分の燃料温度を加算した燃料温度に対応する総運転時間KDである。こうした総運転時間規定値Z2と、1トリップの終了時の燃料圧力PHとの関係性を表した第2規定マップを、診断実行部14は予め記憶している。第2規定マップにおいては、燃料圧力PHが高いほど、総運転時間規定値Z2が大きくなっている。第2規定マップは、実験等に基づいて作成されている。
さて、ハイブリッド車両においては、1トリップの間に内燃機関11の運転状態と間欠停止状態とが繰り返される。診断実行部14は、内燃機関11が運転中であるか停止中であるかといった稼働状況を、クランク角センサ54の検出信号に基づいて判別する。具体的には、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化しなくなったタイミングを、内燃機関11の運転が停止されたタイミングとして扱う。また、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化し始めたタイミングを、内燃機関11の運転が開始されたタイミングとして扱う。こうした判別を実現するためのフラグとして、診断実行部14はクランク回転フラグF1を設定する。ここで、クランクシャフト45が回転している場合、電子制御ユニット10には、クランク角センサ54から例えば矩形波状のパルス信号が連続して入力される。一方、クランクシャフト45が停止している場合、電子制御ユニット10には、一定の信号が入力される。診断実行部14は、クランク角センサ54からパルス信号が入力されている場合、クランク回転フラグF1をオンにセットする。一方、診断実行部14は、クランク角センサ54から一定の信号が入力されている場合、クランク回転フラグF1をオフにセットする。
診断実行部14は、クランク位置Scrが変化しなくなったタイミングで総吸気量KGA及び総運転時間KDを取得して吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDとして記憶する。そして、記憶されている吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDを、燃圧センサ143の診断実行条件の成立判定に利用する。診断実行部14は、クランク位置Scrが変化し始める度に、吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDをゼロにクリアする。一方、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化しなくなる度に、最新の吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDを記憶する。
次に、診断実行部14が実行する診断用処理について説明する。
診断用処理は、燃圧センサ143の診断に係る処理である。診断実行部14は、ハイブリッド車両のシステムメインスイッチがオンにされると、診断用処理を開始する。診断実行部14は、診断用処理を一旦開始すると、ハイブリッド車両のシステムメインスイッチがオンになっている間も、オフになっている間も診断用処理を実行する。診断実行部14は、ハイブリッド車両のシステムメインスイッチがオンになっている間は、所定時間毎に診断用処理を実行する。この所定時間は、例えば数10[msec]である。また、診断実行部14は、ハイブリッド車両のシステムメインスイッチがオフになっている間は、一度のみ診断用処理を実行する。具体的には、診断実行部14は、システムメインスイッチがオフに切り替わってから所定の設定時間が経過したときに自動的に起動して、診断用処理を実行する。診断実行部14が起動した場合、診断用処理を実行する上で必要となる情報を検出するためのセンサも起動する。上記の設定時間は、燃料温度の低下幅が相応に確保されていることを前提に、1トリップの終了時点で燃料圧力PHが過度に高くなっている場合に当該燃料圧力PHが大気圧にまで低下するのに要する時間よりも長い時間として、実験等により定められている。設定時間は、例えば5[hr]である。なお、システムメインスイッチがオンにされて診断用処理が開始されるときには、1トリップの間において内燃機関11が初めて運転を開始したことを示すフラグである初回完了フラグF2はオフになっている。
図3に示すように、診断実行部14は、診断用処理を開始すると、ステップS10の処理を実行する。ステップS10において、診断実行部14は、システムメインスイッチがオンになっているか否かを判定する。診断実行部14は、システムメインスイッチがオンになっている場合(ステップS10:YES)、処理をステップS15に進める。
ステップS15において、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化し始めたか否か、すなわち内燃機関11が運転を開始したか否かを判定する。診断実行部14は、クランク回転フラグF1に基づいてこの判定を行う。前回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオフであり、今回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオンである場合、ステップS15の判定はYESとなり、そうでない場合にはステップS15の判定はNOとなる。診断実行部14は、ステップS15の判定がYESである場合、処理をステップS20に進める。
ステップS20において、診断実行部14は、後述するステップS310で診断実行条件の成立判定を行う際に利用する判定値である吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDをゼロにクリアする。この後、診断実行部14は、処理をステップS25に進める。
ステップS25において、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化し始めた(ステップS15:YES)のが、システムメインスイッチがオンになってから初めてであるか否かを判定する。診断実行部14は、初回完了フラグF2に基づいてこの判定を行う。初回完了フラグF2がオフであれば、ステップS25の判定はYESであり、そうでなければステップS25の判定はNOである。ステップS25の判定がNOである場合、診断実行部14は、一連の処理を一旦終了し、ステップS10の処理に戻る。一方、ステップS25の判定がYESである場合、診断実行部14は、処理をステップS30に進める。
ステップS30において、診断実行部14は、初回完了フラグF2をオンに切り替える。この後、診断実行部14は、処理をステップS35に進める。
ステップS35において、診断実行部14は、総吸気量KGA及び総運転時間KDをゼロにクリアする。診断実行部14は、ステップS35の処理を実行すると、一連の処理を一旦終了し、ステップS10の処理に戻る。
さて、ステップS15において、診断実行部14は、当該ステップS15の判定がNOである場合、処理をステップS100に進める。ステップS100において、診断実行部14は、クランクシャフト45が回転中であるか否か、すなわち内燃機関11が運転中であるか否かを判定する。診断実行部14は、クランク回転フラグF1に基づいてこの判定を行う。前回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオンであり、今回の診断用処理においてもクランク回転フラグF1がオンである場合、ステップS100の判定はYESとなり、そうでない場合にはステップS100の判定はNOとなる。診断実行部14は、ステップS100の判定がYESである場合、処理をステップS110に進める。
ステップS110において、診断実行部14は、総吸気量KGA及び総運転時間KDを更新する。具体的には、診断実行部14は、前回の診断用処理が終了した時点での総吸気量KGAに、ステップS110に処理が進んだ時点でのエアフロメータ52による吸気量GAの検出値を加算する。また、ステップS110において、診断実行部14は、前回の診断用処理が終了した時点での総運転時間KDに、診断用処理の実行時間間隔である第1所定時間を加算する。診断実行部14は、ステップS110の処理を実行すると、一連の処理を一旦終了する。そして、診断実行部14は、ステップS10の処理に戻る。
一方、ステップS100において、診断実行部14は、当該ステップS100の判定がNOである場合、処理をステップS200に進める。ステップS200において、診断実行部14は、クランク位置Scrが変化しなくなったか否か、すなわち内燃機関11の運転が停止されたか否かを判定する。診断実行部14は、クランク回転フラグF1に基づいてこの判定を行う。前回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオンであり、今回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオフである場合、ステップS200の判定はYESとなり、そうでない場合にはステップS200の判定はNOとなる。診断実行部14は、ステップS200の判定がNOである場合、一連の処理を一旦終了し、ステップS10の処理に戻る。ステップS200の判定がNOである状況は、前回の診断用処理においてクランク回転フラグF1がオフであり、今回の診断用処理においてもクランク回転フラグF1がオフである状況、すなわち内燃機関11が間欠停止中の状況である。一方、診断実行部14は、ステップS200の判定がYESである場合、処理をステップS210に進める。
ステップS210において、診断実行部14は、吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDを記憶し直す。具体的には、診断実行部14は、現時点での総吸気量KGAを取得して吸気量保持値WGAとして記憶する。また、診断実行部14は、現時点での総運転時間KDを取得して運転時間保持値WDとして記憶する。診断実行部14は、ステップS210の処理を実行すると、処理をステップS220に進める。
ステップS220において、診断実行部14は、総吸気量規定値Z1を算出する。具体的には、診断実行部14は、ステップS220に処理が進んだ時点で燃圧センサ143によって検出される燃料圧力PH、すなわちクランク位置Scrが変化しなくなったタイミングの燃料圧力PHに基づいて、総吸気量規定値Z1を算出する。診断実行部14は、燃料圧力PHと総吸気量規定値Z1の関係性を規定する第1規定マップを参照する。そして、診断実行部14は、ステップS220に処理が進んだ時点の燃料圧力PHに対応する総吸気量規定値Z1を算出する。そして、診断実行部14は、算出した総吸気量規定値Z1を、最新の総吸気量規定値Z1として記憶する。
また、ステップS220において、診断実行部14は、総運転時間規定値Z2を算出する。具体的には、診断実行部14は、ステップS220に処理が進んだ時点で燃圧センサ143によって検出される燃料圧力PHに基づいて、総運転時間規定値Z2を算出する。診断実行部14は、燃料圧力PHと総運転時間規定値Z2の関係性を規定する第2規定マップを参照する。そして、診断実行部14は、ステップS220に処理が進んだ時点の燃料圧力PHに対応する総運転時間規定値Z2を算出する。そして、診断実行部14は、算出した総運転時間規定値Z2を、最新の総運転時間規定値Z2として記憶する。診断実行部14は、ステップS220の処理を実行すると、一連の処理を一旦終了する。そして、診断実行部14は、ステップS10の処理に戻る。なお、ステップS200〜ステップS220の処理によれば、診断実行部14は、1トリップの間において内燃機関11の運転が停止される度に、吸気量保持値WGA、運転時間保持値WD、総吸気量規定値Z1、及び総運転時間規定値Z2を記憶し直す。
さて、診断実行部14は、ステップS10においてシステムメインスイッチがオフである場合(ステップS10:NO)、処理をステップS300に進める。ステップS300において、診断実行部14は、初回完了フラグF2をオフにセットする。この後、診断実行部14は、処理をステップS310に進める。
ステップS310において、診断実行部14は、燃圧センサ143の診断実行条件が成立しているか否かを判定する。診断実行条件は以下の4つである。
(A)吸気量保持値WGAが、総吸気量規定値Z1よりも大きい。
(B)運転時間保持値WDが、総運転時間規定値Z2よりも長い。
(C)ステップS310を実行する時点での内燃機関11の水温Twが、規定水温より低い。
(D)ステップS310を実行する時点でのバッテリの電圧が、規定電圧よりも高い。
上記(A)の条件が成立している場合、燃料圧力PHを大気圧にまで低下させるのに必要な燃料温度の低下幅を確保する上で必要となる条件の一つが満たされていることになる。
上記(B)の条件が成立している場合、燃料圧力PHを大気圧にまで低下させるのに必要な燃料温度の低下幅を確保する上で必要となる条件の他の一つが満たされていることになる。
上記(C)に関して、規定水温は、内燃機関11が暖機状態である場合に比較して、内燃機関11の温度が十分に低下していることを示す閾値であり、実験等により予め定められている。つまり、上記(C)の条件が成立している場合、1トリップの終了後、内燃機関11の温度、すなわち燃料温度が十分に低下していることになる。
上記(D)に関して、規定電圧は、燃圧センサ143を適正に動作させることができる閾値であり、実験等により予め定められている。つまり、上記(D)の条件が成立している場合、燃圧センサ143は適正に動作する。
診断実行部14は、(A)〜(D)のいずれかの診断実行条件が成立していない場合(ステップS310:NO)、一連の処理を終了する。一方、診断実行部14は、(A)〜(D)の全ての診断実行条件が成立している場合(ステップS310:YES)、処理をステップS320に進める。
ステップS320において、診断実行部14は、燃圧センサ143の診断を実行する。具体的には、診断実行部14は、ステップS320に処理が進んだ時点で燃圧センサ143によって検出される燃料圧力PHが、大気圧近傍の範囲の値として予め定められた正常範囲内の値になっているか否かを判定する。診断実行部14は、燃料圧力PHが正常範囲内に収まっていれば、燃圧センサ143は正常であると判定し、そうでない場合には、燃圧センサ143に異常が生じていると判定する。診断実行部14は、燃圧センサ143に異常が生じている場合には、その旨を電子制御ユニット10の記憶部に記憶する。診断実行部14は、ステップS320の処理を実行すると、一連の処理を終了する。この場合、診断実行部14は、次にシステムメインスイッチがオンにされるまで、診断用処理を実行しない。なお、診断実行部14は、燃圧センサ143に異常が生じている場合には、次にシステムメインスイッチがオンになった時点で車室内の報知ランプを点灯させる。
次に、診断用処理の作用として、燃圧センサ143の診断実行に至るまでの流れを各保持値や規定値の時間進展と合わせて説明する。
図4の(b)に示すように、ハイブリッド車両においては、1トリップの間に、内燃機関11が運転状態と間欠停止状態とを繰り返す。上記の診断用処理によれば、図4の(c)に示すように、内燃機関11が運転中である間は、ステップS110の処理により、総吸気量KGAや総運転時間KDが逐次更新される。そして、図4の矢印Aで示すように、内燃機関11の運転が停止される度に、ステップS210の処理により、その時点での総吸気量KGA及び総運転時間KDが吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDとして記憶される。また、ステップS220の処理により、新たな総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2が記憶される。一方、内燃機関11の運転が開始される度に、ステップS20の処理により、吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDはゼロにクリアされる。こうした処理が1トリップの間に繰り返される。そして、1トリップが終了した時点で記憶されている吸気量保持値WGAや総吸気量規定値Z1を利用して、1トリップの終了後に、ステップS310にて燃圧センサ143の診断実行条件の成立判定が行われ、診断実行条件が成立していれば、ステップS320で燃圧センサ143の診断が実行される。
次に、本実施形態の効果について説明する。
(1)1トリップの終了後、燃料圧力PHは、燃料温度が低下するのにしたがって低下する。このとき、燃料温度の下限は概ね外気温であるため、燃料温度が外気温に達した後は、いくら時間が経過したとしても、燃料圧力PHは低下しにくい。したがって、1トリップの終了後に診断用処理を実行するための上記設定時間を相当に長くしたとしても、燃料圧力PHが大気圧近傍にまで低下しないことがあり得る。
この点、上記構成では、1トリップの終了時の燃料圧力PHが高いほど総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を大きく設定する。ここで、これら総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2が大きくなるほど、燃圧センサ143の診断を実行するために必要な内燃機関11の運継続転時間は長くなる。そして、内燃機関11の運転継続時間が長ければ、1トリップの終了時の燃料温度も高くなる。つまり、上記構成によれば、1トリップの終了時の燃料圧力PHが高いほど、燃料温度の低下幅を大きく確保できる。したがって、燃料圧力PHを大気圧近傍にまで低下させた上で燃圧センサ143の診断を実行できる。
ところで、高圧燃料ポンプ151は、クランクシャフト45によって駆動される。そのため、クランクシャフト45の回転が完全に止まるまでは、当該クランクシャフト45の回転に伴って、高圧燃料ポンプ151で燃料の加圧が継続される。ここで、仮に、内燃機関11の運転が停止されると判定するタイミングを、クランクシャフト45の回転が完全に止まる停止タイミングt2よりも前のタイミングであって、機関回転数が所定の停止機関回転数に至った事前タイミングt1として定めるものとする。上記したクランクシャフト45の回転と燃料の加圧との関係から、図4の(a)に示すように、事前タイミングt1での燃料圧力PHは、停止タイミングt2での燃料圧力PHよりも低い。そのため、事前タイミングt1での燃料圧力PHに基づいて定められる総吸気量規定値Z1は、停止タイミングt2に基づいて定められる総吸気量規定値Z1よりも小さくなる。総運転時間規定値Z2についても同様である。総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2が小さいと、燃圧センサ143の診断実行条件の成立判定をしたときに、燃料圧力PHを大気圧近傍にまで低下させる上で必要となる燃料温度の低下幅を確保できていないにも拘わらず、診断実行条件が成立してしまうおそれがある。こうした状況下で燃圧センサ143の診断を行った場合には、適切な診断結果を得るには至らない。
この点、上記構成では、クランクシャフト45の回転が完全に止まった停止タイミングt2での燃料圧力PHに基づいて総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2を決定している。そのため、総吸気量規定値Z1及び総運転時間規定値Z2が、より正確になる。したがって、燃圧センサ143の診断に関して適切な診断結果を得ることができる。
(2)図4の(b)の二点鎖線で示すように、ハイブリッド車両においては、システムメインスイッチがオフにされたオフタイミングt3の後も暫くの間に亘ってクランクシャフト45の回転が継続される回転継続制御が実施されることがある。回転継続制御としては、次にシステムメインスイッチがオンにされて内燃機関11が始動したときに当該内燃機関11を駆動するのに必要な力が最小となるように、ピストン42の位置合わせをする場合に実施される処理が挙げられる。また、回転継続制御としては、吸気通路46を開閉する吸気バルブと吸気通路46の内壁との間に隙間を確保できるように、吸気バルブを位置合わせする場合に実施される処理が挙げられる。こうした隙間は、外気温が低い場合に、吸気通路46の内壁で結露した凝結水の通過を許容し、当該凝結水が吸気バルブに付着して凍結してしまうことを防止する。同様の処理は、排気通路47を開閉する排気バルブについても行われる。
上記のような回転継続制御が、システムメインスイッチがオフにされたオフタイミングt3の後、長く継続されると、クランクシャフト45の回転が完全に止まるタイミングよりも前の段階で、ハイブリッド車両のシステムがシャットダウンしてしまってクランク角センサ54からの検出信号が電子制御ユニット10に入力されなくなる事態が生じ得る。この場合、診断実行部14は、クランクシャフト45の回転が完全に止まるタイミングを判別できない。上記構成では、クランクシャフト45の回転が完全に止まったタイミングで総吸気量KGAを取得して吸気量保持値WGAとして記憶するとともに、総運転時間KDを取得して運転時間保持値WDとして記憶する。このことから、回転継続制御が長い場合には、1トリップにおける最後の内燃機関11の運転停止に合わせて吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDを記憶し直すことができない。
ここで、仮に、吸気量保持値WGAを、内燃機関11が運転状態に切り替わる度にクリアしないものとする。この場合、図4の(d)の二点鎖線で示すように、1トリップにおける最後から2番目の内燃機関11の運転停止時taに記憶した吸気量保持値WGAである仮保持値が、システムメインスイッチのオフタイミングt3まで維持される。つまり、この仮保持値が、1トリップの最終的な吸気量保持値WGAとなる。この仮保持値は、1トリップにおける最後の内燃機関11の運転期間の吸気量GAを含んでおらず、1トリップの間の吸気量GAの総量を反映した値にはなっていない。したがって、仮保持値は、1トリップの最終的な吸気量保持値WGAとして適切な値とはいえず、この仮保持値によって1トリップの終了後に診断実行条件の成立判定を行うと、適切な判定結果が得られない。すなわち、診断実行条件が本来は成立していないのに成立していると誤判定されるおそれがある。
この点、本実施形態では、内燃機関11の運転が開始される度に吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDをクリアする。したがって、上記のようにクランクシャフト45の回転が完全に止まるタイミングを判別できない場合には、図4の(d)の一点鎖線で示すように、1トリップの最後の内燃機関11の運転開始時tbにクリアされた吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDがシステムメインスイッチのオフタイミングt3まで維持される。そして、1トリップの最終的な吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDがゼロとして定められる。1トリップの最終的な吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDがゼロであれば、燃圧センサ143の診断実行条件の成立判定を行った際に、当該判定の結果は不成立となる。したがって、クランクシャフト45の回転が完全に止まるタイミングを判別できないことに起因して1トリップの最終的な吸気量保持値WGA及び運転時間保持値WDを適切に定められない状況下において、燃圧センサ143の診断を実行してしまうことはない。
なお、本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・燃料温度の低下幅を確保するためのパラメータは、少なくとも一つあればよい。つまり、総吸気量KGA及び総運転時間KDのいずれか一方を省略してもよい。
・総吸気量KGA及び総運転時間KDに代えて、または加えて、他のパラメータを燃料温度の低下幅を確保するためのパラメータとして採用してもよい。総吸気量KGA及び総運転時間KDに代わる他のパラメータとしては、内燃機関11の運転継続時間とともに増加するパラメータである内燃機関11の水温Twが挙げられる。
・燃圧センサ143の診断実行条件は、上記実施形態の例に限定されない。診断実行条件は、燃料温度の低下幅を確保するためのパラメータが、燃料温度の低下幅を確保する上で必要となる規定値を越えている、という条件を含んでいればよい。例えば、上記実施形態における条件(C)や(D)を省略してもよい。
・診断用処理の処理内容は変更可能である。診断用処理は、内燃機関11の運転が停止されるタイミングをクランク位置Scrに基づいて判定することを前提として、つぎの構成を含んでいればよい。すなわち、内燃機関11の運転が停止されたときの燃料圧力PHに基づいて燃料温度の低下幅を確保するためのパラメータの規定値を算出し、当該パラメータが規定値を越えている場合に、燃圧センサ143の診断を行う。診断用処理の処理内容を変更する場合の例として、例えば、総吸気量規定値Z1を、ステップS310で診断実行条件の成立判定を行う際に算出してもよい。この場合、ステップS200に処理が進んだ時点で燃圧センサ143によって検出される燃料圧力PH、すなわちクランク位置Scrが変化しなくなったタイミングの燃料圧力PHを、ステップS310の処理を実行するまで記憶しておけばよい。総運転時間規定値Z2についても、ステップS310で診断実行条件の成立判定を行う際に算出してもよい。
・診断用処理の処理内容を変更する場合の他の例として、診断実行条件の成立判定及び燃圧センサ143の診断を行うタイミングを上記実施形態の態様から変更してもよい。例えば、内燃機関11の間欠停止が比較的に長い場合には、その間欠停止の間に診断実行条件の成立判定及び燃圧センサ143の診断を行ってもよい。また、1トリップの終了後、次のトリップが始まってから診断実行条件の成立判定及び燃圧センサ143の診断を行ってもよい。
・診断用処理を適用する車両は、ハイブリッド車両に限定されない。例えば、内燃機関11のみを駆動源とした車両に診断用処理を適用してもよい。
・第1規定マップは、燃料圧力PHと総吸気量規定値Z1との関係性を表した関数で構成されていてもよい。第2規定マップについても同様である。
・総吸気量規定値Z1や総運転時間規定値Z2を定める上での最低燃料温度は、外気温に基づいて定めた値でなくてもよい。
・燃圧センサ143の診断を、大気圧とは異なる所定の燃料圧力PHを基準として行うのであれば、当該基準となる燃料圧力PHにまで燃料圧力PHを低下させるのに必要な燃料温度の低下幅を確保できるように、総吸気量規定値Z1や総運転時間規定値Z2を定めればよい。
・システムメインスイッチがオフにされている間において、診断用処理を複数回行ってもよい。こうした態様とすれば、燃圧センサ143の診断の実行機会を多く確保できる。
・上記実施形態の内燃機関11の構成は一例である。内燃機関11は、筒内噴射弁50を有するとともに、当該筒内噴射弁50に供給する高圧燃料を吐出する高圧燃料ポンプ151や燃圧センサ143を有する燃料供給システムを搭載していればよい。また、内燃機関11は、クランク角センサ54を有していればよい。高圧燃料配管157に燃圧センサ143を取り付けてもよい。
Z1…総吸気量規定値、Z2…総運転時間規定値、11…内燃機関、45…クランクシャフト、54…クランク角センサ、111…燃料タンク、143…燃圧センサ、151…高圧燃料ポンプ、157…高圧燃料配管、161…高圧デリバリパイプ。

Claims (2)

  1. 内燃機関のクランクシャフトの回転によって駆動されて燃料タンク内の燃料を昇圧して吐出する高圧燃料ポンプと、前記高圧燃料ポンプが吐出した燃料が流通する高圧燃料通路と、前記高圧燃料通路内の燃料圧力を検出する燃圧センサと、前記クランクシャフトの回転位置を検出するクランク角センサとを備えた車両に適用され、前記内燃機関の運転継続時間に応じて増加するパラメータが規定値を越えていること、及び前記内燃機関の停止から一定の時間が経過していることを実行条件として、前記燃圧センサの異常の有無を診断する燃圧センサ異常診断装置であって、前記クランクシャフトの回転位置が変化しなくなったタイミングで前記燃圧センサが検出した燃料圧力が高いほど前記規定値を大きくする
    燃圧センサ異常診断装置。
  2. 前記パラメータを前記クランクシャフトの回転位置が変化しなくなったタイミングで取得して保持値として記憶し、記憶されている前記保持値が前記規定値を越えていることを実行条件の一つとして、前記燃圧センサの異常の有無を診断し、
    前記クランクシャフトの回転位置が変化し始めたときに、前記保持値をクリアする
    請求項1に記載の燃圧センサ異常診断装置。
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