JP2020147379A - クレーン - Google Patents

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Abstract

【課題】ジブ起伏ロープを繰り出すための操作が過剰に継続されることによってウインチにおいて前記ジブ起伏ロープの逆巻き状態が発生することを回避すること。【解決手段】ラッチ検出装置453は、ジブ24がラッチ機構27によりブーム21に留められているラッチ状態を検出する。前記ラッチ状態が検出されており、かつ、ジブ起伏ロープ33の張力の検出値が予め定められた下限値を下回る状況で前記ジブ起伏ロープ33が繰り出されるラッチ後弛緩状態が発生したと判定された場合に、制御装置6は、前記張力の検出値が前記下限値よりも大きな予め設定された基準値になるまで前記ジブ起伏ロープ33を巻き取る自動巻き取り動作をウインチ162に実行させる。【選択図】図1

Description

本発明は、ジブをブームに沿う状態でブームに留めるラッチ機構を備えるクレーンに関する。
クレーンが、ブームの先端部に連結されたジブを備える場合がある(例えば、特許文献1参照)。前記クレーンにおいて、第1ウインチが、前記ブームに接続されたブーム起伏ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームの角度を変化させる。前記ブームの角度は、前記ブームの仰角である。
また、第2ウインチが、前記ジブに接続されたジブ起伏ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームに対する前記ジブの角度を変化させる。
前記クレーンにおいて、制御装置が、2つの操作レバーに対する操作に従って前記第1ウインチおよび前記第2ウインチを制御する。
さらに、前記クレーンは、前記ジブを前記ブームに沿う位置へ折り畳まれた状態で前記ブームに留めるラッチ機構を備える。前記ジブは、前記クレーンによる作業が終了した場合などに、前記ラッチ機構によって前記ブームに留められる。
前記ジブは、前記ブームが起立した状態で、前記ジブ起伏ロープの繰り出しによって前記ブームに沿う位置まで下方へ回動され、前記ラッチ機構により前記ブームに留められる。その後、前記ジブを保持した前記ブームが、前記ブーム起伏ロープの繰り出しによって地面に沿う位置まで降下される。
特開2006−176242号公報
ところで、操縦者が、前記ジブが前記ブームに沿う位置まで下降した後も、前記ジブ起伏ロープを繰り出すためのレバー操作を過剰に継続して行ってしまう場合がある。この場合、前記ジブ起伏ロープが、前記第2ウインチから全て繰り出された後に、前記第2ウインチによって巻き取られるおそれがある。
即ち、前記ジブ起伏ロープを繰り出すための操作が行われているにもかかわらず、前記ジブ起伏ロープが前記第2ウインチに逆巻き状態で巻き取られてしまう、という不都合な事態が生じるおそれがある。
本発明の目的は、ジブ起伏ロープを繰り出すための操作が過剰に継続されることによってウインチにおいて前記ジブ起伏ロープの逆巻き状態が発生することを回避できるクレーンを提供することにある。
本発明の一の局面に係るクレーンは、ブームと、第1ロープと、第1ウインチと、ジブと、第2ロープと、第2ウインチと、ラッチ機構と、ラッチ検出装置と、張力検出装置と、判定装置と、制御装置と、を備える。前記ブームは、本体部に起伏可能に連結されている。前記第1ロープは、前記ブームに接続されている。前記第1ウインチは、前記第1ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームの角度を変化させる。前記ジブは、前記ブームの先端部に回動可能に連結されている。前記第2ロープは、前記ジブに接続されている。前記第2ウインチは、前記第2ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームに対する前記ジブの角度を変化させる。前記ラッチ機構は、前記ジブを前記ブームに沿って折り畳まれた状態で前記ブームに留める。前記ラッチ検出装置は、前記ジブが前記ラッチ機構により前記ブームに留められているラッチ状態を検出する。前記張力検出装置は、前記第2ロープに作用する張力を検出する。前記判定装置は、前記ラッチ状態が検出されており、かつ、前記張力の検出値が予め定められた下限値を下回る状況で前記第2ロープが繰り出されるラッチ後弛緩状態の発生有無を判定する。前記制御装置は、前記ラッチ後弛緩状態が発生したと判定された場合に、前記張力の検出値が前記下限値よりも大きな予め設定された基準値になるまで前記第2ロープを巻き取る自動巻き取り動作を前記第2ウインチに実行させる。
本発明によれば、ジブ起伏ロープを繰り出すための操作が過剰に継続されることによってウインチにおいて前記ジブ起伏ロープの逆巻き状態が発生することを回避できるクレーンを提供することが可能になる。
図1は、実施形態に係るクレーンの作業状態を表す図である。 図2は、実施形態に係るクレーンのジブラッチ状態を表す図である。 図3は、実施形態に係るクレーンにおける制御関連機器の構成を表すブロック図である。 図4は、実施形態に係るクレーンにおける制御装置の構成を表すブロック図である。 図5は、実施形態に係るクレーンにおけるジブ操作監視処理の手順の一例を示すフローチャートである。 図6は、実施形態に係るクレーンにおけるジブ起伏ロープ巻き取り制御の手順の一例を示すフローチャートである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態について説明する。なお、以下の実施形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
[クレーン10の概略構成]
実施形態に係るクレーン10は、吊り荷を吊り上げ、移動させる作業機械である。以下、クレーン10がジブクレーンである場合の例について説明する。
図1に示されるように、クレーン10は、下部走行体11、上部旋回体12、キャブ13、ガントリ15、ウインチ装置16、カウンターウェイト17、ブーム21、ブームポイントシーブ22、ガントリシーブ23、ジブ24、ジブポイントシーブ25、ストラット26、ラッチ機構27、主フック30、ブーム起伏ロープ31、主吊りロープ32、ジブ起伏ロープ33、補助フック34および補助吊りロープ35などを備える。ウインチ装置16は、第1ウインチ161、第2ウインチ162、第3ウインチ163および第4ウインチ164を含む。
上部旋回体12は、下部走行体11によって旋回可能に支持された旋回体である。上部旋回体12は、キャブ13、ガントリ15およびウインチ装置16と一体に構成されている。ガントリ15は、上部旋回体12から起立する状態で上部旋回体12に固定されている。さらに、上部旋回体12は、ウインチ装置16、カウンターウェイト17およびブーム21を支持している。
下部走行体11は、上部旋回体12を旋回可能に支持する台座部分である。上部旋回体12は、下部走行体11に設けられた不図示の駆動源によって旋回駆動される旋回体である。
上部旋回体12が旋回する場合、キャブ13、ガントリ15およびウインチ装置16も、上部旋回体12とともに旋回する。
図1に示されるクレーン10は移動式クレーンである。そのため、クレーン10は、走行装置14をさらに備える。走行装置14は、下部走行体11を支持し、走行可能である。図1,2は、走行装置14がクローラー式の装置である例を示す。
なお、クレーン10において、下部走行体11、上部旋回体12および走行装置14は、ブーム21の根元部に対して直接または間接的に連結された本体部の一例である。
キャブ13は、操縦室である。ブーム21は、その根元部が上部旋回体12に連結されている。ブーム21は、上部旋回体12と連結された前記根元部を中心にして起伏可能である。
ジブ24は、ブーム21の先端部に回動可能に連結されており、ストラット26は、ブーム21およびジブ24の連結部分に設けられている。ブームポイントシーブ22は、ブーム21の先端部に設けられ、ガントリシーブ23は、ガントリ15の先端部に設けられ、ジブポイントシーブ25はジブ24の先端部に設けられている。
ブーム起伏ロープ31は、ガントリシーブ23に掛けられており、ブーム起伏ロープ31の両端が、それぞれブーム21および第1ウインチ161に接続されている。第1ウインチ161は、ブーム起伏ロープ31を介してブーム21を支える。
第1ウインチ161は、ブーム起伏ロープ31の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、ブーム21の角度を変化させる。
ジブ起伏ロープ33は、ストラット26に掛けられており、ジブ起伏ロープ33の両端が、それぞれジブ24および第2ウインチ162に接続されている。第2ウインチ162は、ジブ起伏ロープ33を介してブーム21を支える。
第2ウインチ162は、ジブ起伏ロープ33の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、ブーム21に対するジブ24の角度を変化させる。
なお、ブーム21の角度は、ブーム21の仰角である。ブーム起伏ロープ31は、第1ロープの一例である。ジブ起伏ロープ33は、第2ロープの一例である。
主吊りロープ32は、ブームポイントシーブ22に掛けられており、主フック30は、主吊りロープ32により吊り下げられている。第3ウインチ163は、主吊りロープ32の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、主フック30を昇降させる。
補助吊りロープ35は、ジブポイントシーブ25に掛けられており、補助フック34は、補助吊りロープ35により吊り下げられている。第4ウインチ164は、補助吊りロープ35の巻き取り、または、繰り出しを行うことにより、補助フック34を昇降させる。
前記吊り荷は、主フック30または補助フック34に吊される。カウンターウェイト17は、ブーム21と、ジブ24と、主フック30および補助フック34の一方または両方に吊られた前記吊り荷の荷重とのバランスをとる。
図2に示されるように、ラッチ機構27は、ブーム21に設けられている。ラッチ機構27は、ジブ24をブーム21に沿って折り畳まれた状態でブーム21に留める。ジブ24は、クレーン10による作業が終了した場合などに、ラッチ機構27によってブーム21に留められる。
以下の説明において、ジブ24がラッチ機構27によりブーム21に留められている状態のことをラッチ状態と称する。
ジブ24は、ブーム21が起立した状態で、ジブ起伏ロープ33の繰り出しによってブーム21に沿う位置まで下方へ回動され、ラッチ機構27によりブーム21に留められる(図2参照)。その後、ジブ24を保持したブーム21が、ブーム起伏ロープ31の繰り出しによって地面に沿う位置まで降下される。
例えば、ラッチ機構27が、ジブ24に固定された部材と係合する係合機構と、前記係合機構を係合状態に保持するバネとを備える機構であることが考えられる。
図3に示されるように、クレーン10は、エンジン41、油圧ポンプ42、油圧制御弁43および油圧アクチュエータ44などの駆動系の機器と、操作装置5と、制御装置6と、表示装置7とを備える。
操作装置5および表示装置7などのヒューマンインターフェースのための装置は、キャブ13内に設けられている。さらに、クレーン10は、クレーン10が備える各種の機器の状態を検出する状態検出装置45も備える。
操作装置5は、操縦者の操作を受け付ける装置である。表示装置7は情報を表示する装置であり、例えば液晶表示ユニットなどのパネル表示装置である。操作装置5は、レバー操作装置51、操作ボタン52および入力装置53などを含む。
レバー操作装置51は、可動式の操作レバーと、前記操作レバーの変位量を表す操作信号を出力する変位検出装置とを含む。レバー操作装置51は、それぞれ第1ウインチ161、第2ウインチ162、第3ウインチ163および第4ウインチ164に対応するブーム操作装置511、ジブ操作装置512、主吊りロープ操作装置513および補助吊りロープ操作装置514を含む。
ブーム操作装置511は、ブーム操作レバーを備え、前記ブーム操作レバーの変位に応じて、第1ウインチ161に巻き取り動作または繰り出し動作を指示する操作信号を出力する。ジブ操作装置512は、ジブ操作レバーを備え、前記ジブ操作レバーの変位に応じて、第2ウインチ162に巻き取り動作または繰り出し動作を指示する操作信号を出力する。
主吊りロープ操作装置513は、主吊りロープ操作レバーを備え、前記主吊りロープ操作レバーの変位に応じて、第3ウインチ163に巻き取り動作または繰り出し動作を指示する操作信号を出力する。補助吊りロープ操作装置514は、補助吊りロープ操作レバーを備え、前記補助吊りロープ操作レバーの変位に応じて、第4ウインチ164に巻き取り動作または繰り出し動作を指示する操作信号を出力する。
入力装置53は、前記操縦者による情報入力を受け付ける。例えば、入力装置53は、表示装置7と一体に構成されたタッチパネルなどである。また、入力装置53が、前記操縦者の音声操作による情報入力を受け付ける装置であってもよい。
状態検出装置45は、主荷重計451、補助荷重計452、ラッチセンサー453およびジブ張力センサー454などを含む。各種の状態検出装置45の検出結果は、制御装置6へ入力される。
主荷重計451は、主フック30に吊された吊荷の重さを検出する。補助荷重計452は、補助フック34に吊された吊荷の重さを検出する。
ラッチセンサー453は、前記ラッチ状態を検出するラッチ検出装置の一例である。例えば、ラッチセンサー453が、ラッチ機構27の近傍の予め定められたラッチ位置に存在するジブ24を検出する近接スイッチまたはリミットスイッチなどであることが考えられる。
ジブ張力センサー454は、ジブ起伏ロープ33に作用する張力を検出する張力検出装置の一例である。例えば、ジブ張力センサー454が、ジブ24とジブ起伏ロープ33とを接続する連結部材に取り付けられたロードセルなどの荷重センサーであることが考えられる。
エンジン41は、油圧ポンプ42を駆動するディーゼルエンジンである。油圧制御弁43は、制御装置6から出力される制御信号に従って油圧アクチュエータ44へ圧縮油を供給する。
油圧アクチュエータ44は、それぞれ油圧モーターである第1ウインチモーター441、第2ウインチモーター442、第3ウインチモーター443および第4ウインチモーター444などを含む。
第1ウインチモーター441は、第1ウインチ161の駆動部であり、第2ウインチモーター442は、第2ウインチ162の駆動部であり、第3ウインチモーター443は、第3ウインチ163の駆動部であり、第4ウインチモーター444は、第4ウインチ164の駆動部である。
さらに、油圧アクチュエータ44は、上部旋回体12を回転駆動する不図示の旋回モーターなども含む。前記旋回モーターも油圧モーターである。
制御装置6は、操作装置5に対する操作または各種の状態検出装置45の検出結果に応じて、油圧制御弁43などの制御対象へ制御信号を出力する。さらに、制御装置6は、操作装置5に対して始動操作が行われることによりエンジン41を始動させる。また、制御装置6は、表示装置7を制御する。
図4に示されるように、制御装置6は、MPU(Miro Processing Unit)601、RAM(Random Access Memory)602、不揮発性メモリー603および信号インターフェイス604などを備える。なお、RAM602および不揮発性メモリー603は、コンピューター読み取り可能な記憶装置である。
MPU601は、予め不揮発性メモリー603に記憶されたプログラムを実行することにより、各種のデータ処理および制御を実行するプロセッサーの一例である。
RAM602は、MPU601によって実行される前記プログラムおよびMPU601が導出もしくは参照するデータを一時記憶する揮発性のメモリーである。
不揮発性メモリー603は、MPU601によって実行される前記プログラムおよびMPU601が参照するデータを予め記憶する。例えば、不揮発性メモリー603がEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)またはフラッシュメモリーなどであることが考えられる。
信号インターフェイス604は、状態検出装置45の検出信号をデジタルデータへ変換してMPU601へ伝送する。さらに、信号インターフェイス604は、MPU601が出力する制御指令を電流信号または電圧信号などの制御信号へ変換し、制御対象の機器へ出力する。
ところで、操縦者が、ジブ24がブーム21に沿う前記ラッチ位置まで下降した後も、ジブ起伏ロープ33を繰り出すためのジブ操作装置512の操作を過剰に継続して行ってしまう場合がある。この場合、ジブ起伏ロープ33が、第2ウインチ162から全て繰り出された後に、第2ウインチ162によって巻き取られるおそれがある。
即ち、ジブ起伏ロープ33を繰り出すための操作が行われているにもかかわらず、ジブ起伏ロープ33が第2ウインチ162に逆巻き状態で巻き取られてしまう、という不都合な事態が生じるおそれがある。
一方、クレーン10において、制御装置6が、後述するジブ操作監視処理およびジブ起伏ロープ巻き取り制御を実行する(図5,6参照)。制御装置6のこれらの処理は、ジブ起伏ロープ33を繰り出すための操作が過剰に継続されることによって第2ウインチ162においてジブ起伏ロープ33の逆巻き状態が発生することを回避するための処理である。
制御装置6のMPU601が予め定められた第1制御プログラムを実行することにより、制御装置6は、ジブ操作監視装置61として動作する。
さらに、制御装置6のMPU601が予め定められた第2制御プログラムを実行することにより、制御装置6は、ウインチ制御装置62として動作する。本実施形態において、ジブ操作監視装置61およびウインチ制御装置62が、前記ジブ操作監視処理を実行する。さらに、ウインチ制御装置62は、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御も実行する。
[ジブ操作監視処理]
以下、図5に示されるフローチャートを参照しつつ、前記ジブ操作監視処理の手順の一例について説明する。例えば、ジブ操作監視装置61は、制御装置6が起動し、さらにエンジン41が始動したときに前記ジブ操作監視処理を開始する。
以下の説明において、S101,S102,…は、前記ジブ操作監視処理における複数の工程の識別符号を表す。工程S101は、前記ジブ操作監視処理における最初の工程である。
<工程S101>
まず、ジブ操作監視装置61は、第2ウインチ162がジブ起伏ロープ33を繰り出し中であるか否かを判定する。ジブ操作監視装置61は、第2ウインチ162がジブ起伏ロープ33を繰り出し中であると判定するまで、工程S101の処理を随時繰り返す。
そして、ジブ操作監視装置61は、第2ウインチ162がジブ起伏ロープ33を繰り出し中であると判定すると、処理を工程S102へ移行させる。
なお、ジブ操作監視装置61は、第2ウインチモーター442に作動油を供給する油圧制御弁43に出力される制御信号の状態により、第2ウインチ162の動作状態を判定する。
<工程S102>
工程S102において、ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が、予め定められた準下限値SL1を下回っているか否かを判定する。ジブ張力検出値Fd1は、ジブ張力センサー454の検出値である。
準下限値SL1は、ジブ24が前記ラッチ位置に近づいたときにジブ張力センサー454により検出されると想定されるジブ起伏ロープ33の張力に相当する。
ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が準下限値SL1を下回っていると判定する場合に、処理を工程S103へ移行させる。一方、ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が準下限値SL1を下回っていると判定しない場合に、処理を工程S101へ移行させる。これにより、工程S101,S102の処理が随時繰り返される。
ここで、ジブ張力検出値Fd1が準下限値SL1を下回る状況でジブ起伏ロープ33が繰り出される状態のことを弛緩注意状態と称する。前記弛緩注意状態は、ジブ24が前記ラッチ位置に近づいているため、ジブ起伏ロープ33が必要以上に繰り出されることを注意する必要がある状態である。
工程S101,S102において、ジブ操作監視装置61は、前記弛緩注意状態の発生有無を判定している。工程S101,S102の処理を実行するジブ操作監視装置61は、判定装置の一例である。
<工程S103>
工程S103において、ジブ操作監視装置61は、表示装置7に予め定められた注意メッセージを出力し、処理を工程S104へ移行させる。これにより、前記注意メッセージが、表示装置7を通じて操縦者に通知される。
前記注意メッセージは、ジブ24が前記ラッチ位置に近づいていると想定されることを操縦者に通知するメッセージである。前記注意メッセージの出力は、予め定められた警報の出力の一例である。
前記弛緩注意状態が発生したと判定されたときに前記注意メッセージが出力されることにより、ジブ起伏ロープ33の過剰な繰り出しが回避される可能性が高くなる。
<工程S104>
工程S104において、ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が、予め定められた下限値LL1を下回っているか否かを判定する。
下限値LL1は、ジブ24が前記ラッチ位置に到達してもなおジブ起伏ロープ33の繰り出しが継続されることによってジブ起伏ロープ33が緩んだときに、ジブ張力センサー454により検出されると想定されるジブ起伏ロープ33の張力に相当する。
下限値LL1は準下限値SL1よりも小さい張力を表す。即ち、準下限値SL1は下限値LL1よりも大きい。
ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が下限値LL1を下回っていると判定する場合に、処理を工程S105へ移行させる。一方、ジブ操作監視装置61は、ジブ張力検出値Fd1が下限値LL1を下回っていると判定しない場合に、処理を工程S101へ移行させる。これにより、工程S101〜S104の処理が随時繰り返される。
<工程S105>
工程S105において、ジブ操作監視装置61は、ラッチセンサー453により前記ラッチ状態が検出されているか否かに応じて、処理の移行先を選択する。
ジブ操作監視装置61は、ラッチセンサー453により前記ラッチ状態が検出されている場合に、処理を工程S106へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S109へ移行させる。
<工程S106>
工程S106において、ジブ操作監視装置61は、表示装置7に予め定められた弛緩状態メッセージを出力し、処理を工程S107へ移行させる。これにより、前記弛緩状態メッセージが、表示装置7を通じて操縦者に通知される。
前記弛緩状態メッセージは、ジブ起伏ロープ33の繰り出し過剰により、ジブ起伏ロープ33が緩んでいると想定されることを操縦者に通知するメッセージである。
<工程S107>
工程S107において、ウインチ制御装置62が、第2ウインチモーター442への作動油の供給を停止する制御を実行することにより、第2ウインチ162を停止させ、処理を工程S108へ移行させる。
<工程S108>
工程S108において、ウインチ制御装置62は、前記ジブロープ巻き取り制御を実行する。その後、ウインチ制御装置62は、処理を工程S101へ移行させる。これにより、前記ジブ操作監視処理が再び実行される。前記ジブロープ巻き取り制御については後述する。
<工程S109>
工程S109において、ジブ操作監視装置61は、表示装置7に予め定められたエラーメッセージを出力し、処理を工程S110へ移行させる。これにより、前記エラーメッセージが、表示装置7を通じて操縦者に通知される。
前記エラーメッセージは、何らかの異常によってジブ24の状態が正しく検出されていないおそれがあることを操縦者に通知するメッセージである。
<工程S110>
工程S110において、ウインチ制御装置62が、第2ウインチモーター442への作動油の供給を停止する制御を実行することにより、第2ウインチ162を停止させる。これにより、前記ジブ操作監視処理が終了する。
以下の説明において、ラッチセンサー453によって前記ラッチ状態が検出されており、かつ、ジブ張力検出値Fd1が下限値LL1を下回る状況でジブ起伏ロープ33が繰り出される状態のことを、ラッチ後弛緩状態と称する。
ジブ操作監視装置61は、工程S101〜S105において、前記ラッチ後弛緩状態の発生有無を判定している。工程S101〜S105の処理を実行するジブ操作監視装置61は、前記ラッチ後弛緩状態の発生有無を判定する判定装置の一例である。
前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御は、前記ラッチ後弛緩状態が発生したと判定された場合に実行される。
また、ラッチセンサー453によって前記ラッチ状態が検出されておらず、かつ、ジブ張力検出値Fd1が下限値LL1を下回る状況でジブ起伏ロープ33が繰り出される状態のことを、エラー状態と称する。
ジブ操作監視装置61は、工程S101〜S105において、前記エラー状態の発生有無も判定している。工程S101〜S105の処理を実行するジブ操作監視装置61は、前記エラー状態の発生有無を判定する判定装置の一例でもある。
ウインチ制御装置62は、前記エラー状態が発生したと判定された場合に、第2ウインチ162を停止させる(工程S110)。これにより、何らかの異常によってジブ24の状態が正しく検出されていない場合に、ジブ起伏ロープ33が過剰に繰り出されることが回避される。
[ジブ起伏ロープ巻き取り制御]
次に、図6に示されるフローチャートを参照しつつ、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御の手順の一例について説明する。
以下の説明において、S201,S202,…は、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御における複数の工程の識別符号を表す。工程S201は、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御における最初の工程である。
<工程S201>
前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御において、まず、ウインチ制御装置62は、表示装置7に予め定められた自動巻き取りメッセージを出力し、処理を工程S202へ移行させる。これにより、前記自動巻き取りメッセージが、表示装置7を通じて操縦者に通知される。
前記自動巻き取りメッセージは、操縦者に対して予め定められた開始操作を行うことを促すメッセージである。前記開始操作は、自動巻き取り動作を第2ウインチ162に実行させることを指定する操作である。
前記自動巻き取り動作は、緩んだジブ起伏ロープ33を、予め定められた張力で張る状態まで自動的に巻き取る動作である。
<工程S202>
工程S202において、ウインチ制御装置62は、操作ボタン52または入力装置53に対する前記開始操作が検出されるか否かを判定する。
そして、ウインチ制御装置62は、前記開始操作が検出された場合に処理を工程S204へ移行させ、そうでない場合に処理を工程S203へ移行させる。
<工程S203>
工程S203において、ウインチ制御装置62は、操作ボタン52または入力装置53に対する予め定められた解除操作が検出されるか否かを判定する。
前記解除操作は、前記自動巻き取り動作を第2ウインチ162に実行させないことを指定する操作である。ウインチ制御装置62は、前記解除操作が検出された場合、第2ウインチ162に前記自動巻き取り動作を実行させることなく、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御を終了させる。
<工程S204>
工程S204において、ウインチ制御装置62は、第2ウインチ162にジブ起伏ロープ33の巻き取りを開始させ、処理を工程S205へ移行させる。
<工程S205>
工程S205において、操作ボタン52または入力装置53に対する予め定められた中止操作が検出されるか否かを判定する。
前記中止操作は、前記自動巻き取り動作の中止を指定する操作である。ウインチ制御装置62は、前記中止操作が検出された場合に、処理を工程S206へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S207へ移行させる。
<工程S206>
工程S206において、ウインチ制御装置62は、第2ウインチモーター442への作動油の供給を停止する制御を実行することにより、第2ウインチ162を停止させ、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御を終了させる。
<工程S207>
工程S207において、ウインチ制御装置62は、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であるか否かを判定する。ウインチ制御装置62は、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であると判定した場合に、処理を工程S209へ移行させ、そうでない場合に、処理を工程S208へ移行させる。
なお、ウインチ制御装置62は、第1ウインチモーター441に作動油を供給する油圧制御弁43に出力される制御信号の状態により、第1ウインチ161の動作状態を判定する。
<工程S208>
工程S208において、ウインチ制御装置62は、予め定められた第1候補値SV1を、ジブ張力検出値Fd1の基準値として設定し、処理を工程S210へ移行させる。
前記基準値は、前記自動巻き取り動作の終了条件として設定されるジブ張力検出値Fd1の目標値である。第1候補値SV1は、前記基準値の候補である。第1候補値SV1は、下限値LL1および準下限値SL1のいずれよりも大きい。
<工程S209>
工程S209において、ウインチ制御装置62は、予め定められた第2候補値SV2を、前記基準値として設定し、処理を工程S210へ移行させる。第2候補値SV2は、下限値LL1および準下限値SL1のいずれよりも大きい。
第2候補値SV2も、前記基準値の候補である。第2候補値SV2は、第1候補値SV1よりも小さい。
<工程S210>
工程S209において、ウインチ制御装置62は、ジブ張力検出値Fd1が前記基準値以上であるか否かを判定する。ウインチ制御装置62は、ジブ張力検出値Fd1が前記基準値以上であると判定した場合に、処理を工程S211へ移行させる。
一方、ウインチ制御装置62は、ジブ張力検出値Fd1が未だ前記基準値以上に達していないと判定した場合、処理を工程S205へ移行させる。
<工程S211>
工程S211において、ウインチ制御装置62は、第2ウインチモーター442への作動油の供給を停止する制御を実行することにより、第2ウインチ162を停止させ、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御を終了させる。
工程S204〜S211は、前記ラッチ後弛緩状態が発生したと判定された場合に実行される。工程S204〜S211において、ウインチ制御装置62は、前記中止操作が検出されない限り、ジブ張力検出値Fd1が前記基準値になるまで前記自動巻き取り動作を第2ウインチ162に実行させる。
前記ジブ操作監視処理および前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御が行われることにより、ジブ起伏ロープ33を繰り出すためのジブ操作装置512の操作が過剰に継続されることが回避される。その結果、第2ウインチ162においてジブ起伏ロープ33の逆巻き状態が発生することが回避される。
また、図5の工程S105において、前記ラッチ後弛緩状態が発生したとジブ操作監視装置61によって判定されたときに、ウインチ制御装置62は、第2ウインチ162を停止させる(工程S107)。その後、ウインチ制御装置62は、操作装置5に対する予め定められた前記開始操作が検出されたときに、前記自動巻き取り動作を第2ウインチ162に実行させる(工程S202,S204,S207〜S211)。即ち、前記自動巻き取り動作は、操縦者による明示の操作を経た上で実行される。
ジブ起伏ロープ33に加わる張力は、第2ウインチ162の巻き取り動作の他、ブーム21が倒れる方向へ動作することによっても増加する。そのため、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中である場合、第2ウインチ162の前記自動巻き取り動作が終了した後に、ジブ張力検出値Fd1がさらに増大する。
従って、前記自動巻き取り動作の終了後に、ジブ起伏ロープ33を繰り出す操作が遅れると、ジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わるおそれがある。
そこで、工程S208,S209において、ウインチ制御装置62は、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中ではない場合よりもブーム起伏ロープ31を繰り出し中である場合の方が前記基準値を小さい値に設定する。
従って、前記自動巻き取り動作が終了してから、ブーム起伏ロープ31の繰り出しの継続によってジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わるまでに、時間の猶予が確保される。そのため、操縦者は、前記自動巻き取り動作の終了後に、余裕をもってジブ起伏ロープ33を繰り出す操作を行うことができる。
即ち、前記自動巻き取り動作の終了後に、ブーム起伏ロープ31の繰り出しの継続に起因して、ジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わることが回避される。
[第1応用例]
以下、クレーン10の第1応用例について説明する。本応用例において、ウインチ制御装置62は、図6の工程S207〜S209の処理をスキップする。ここで、第1候補値SV1が、予め前記基準値として設定されている。
さらに、本応用例において、ジブ操作監視装置61およびウインチ制御装置62は、工程S211の処理に続いて、以下に示されるロープ一時繰り出し制御を実行する。
前記ロープ一時繰り出し制御において、まず、ジブ操作監視装置61が、工程S207と同様に、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であるか否かを判定する。
そして、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であると判定された場合に、ウインチ制御装置62が、ジブ起伏ロープ33を繰り出す動作を第2ウインチ162に予め定められた時間実行させた後に、第2ウインチ162を停止させる。
一方、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中ではないと判定された場合に、ウインチ制御装置62は、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御を終了させる。
本応用例では、前記自動巻き取り動作が終了してから、ブーム起伏ロープ31の繰り出しの継続によってジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わるまでに、ウインチ制御装置62が自動的にジブ起伏ロープ33を繰り出す動作を第2ウインチ162に実行させる。
本応用例が採用される場合においても、前記自動巻き取り動作の終了後に、ブーム起伏ロープ31の繰り出しの継続に起因して、ジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わることが回避される。
[第2応用例]
次に、クレーン10の第2応用例について説明する。本応用例において、ウインチ制御装置62は、図6の工程S207〜S209の処理をスキップする。ここで、第1候補値SV1が、予め前記基準値として設定されている。
さらに、本応用例において、ウインチ制御装置62は、工程S211の処理に続いて、以下に示されるロープ連動繰り出し制御を実行する。
前記ロープ連動繰り出し制御において、まず、ウインチ制御装置62は、工程S207と同様に、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であるか否かを判定する。ウインチ制御装置62は、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中であると判定した場合に、ブーム起伏ロープ31の繰り出しに連動して、ジブ起伏ロープ33を繰り出す動作を第2ウインチ162に実行させる。この処理は、第2ウインチ162による前記自動巻き取り動作の終了に続いて実行される。
一方、ウインチ制御装置62は、第1ウインチ161がブーム起伏ロープ31を繰り出し中ではないと判定した場合に、前記ジブ起伏ロープ巻き取り制御を終了させる。
本応用例が採用される場合においても、前記自動巻き取り動作の終了後に、ブーム起伏ロープ31の繰り出しの継続に起因して、ジブ起伏ロープ33に過剰な張力が加わることが回避される。
5 :操作装置
6 :制御装置
7 :表示装置
10 :クレーン
11 :下部走行体
12 :上部旋回体
13 :キャブ
14 :走行装置
15 :ガントリ
16 :ウインチ装置
17 :カウンターウェイト
21 :ブーム
22 :ブームポイントシーブ
23 :ガントリシーブ
24 :ジブ
25 :ジブポイントシーブ
26 :ストラット
27 :ラッチ機構
30 :主フック
31 :ブーム起伏ロープ
32 :主吊りロープ
33 :ジブ起伏ロープ
34 :補助フック
35 :補助吊りロープ
41 :エンジン
42 :油圧ポンプ
43 :油圧制御弁
44 :油圧アクチュエータ
45 :状態検出装置
51 :レバー操作装置
52 :操作ボタン
53 :入力装置
61 :ジブ操作監視装置
62 :ウインチ制御装置
161 :第1ウインチ
162 :第2ウインチ
163 :第3ウインチ
164 :第4ウインチ
441 :第1ウインチモーター
442 :第2ウインチモーター
443 :第3ウインチモーター
444 :第4ウインチモーター
451 :主荷重計
452 :補助荷重計
453 :ラッチセンサー
454 :ジブ張力センサー
511 :ブーム操作装置
512 :ジブ操作装置
513 :主吊りロープ操作装置
514 :補助吊りロープ操作装置
601 :MPU
602 :RAM
603 :不揮発性メモリー
604 :信号インターフェイス
Fd1 :ジブ張力検出値
LL1 :下限値
SL1 :準下限値
SV1 :第1候補値
SV2 :第2候補値

Claims (7)

  1. 本体部に起伏可能に連結されたブームと、
    前記ブームに接続された第1ロープと、
    前記第1ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームの角度を変化させる第1ウインチと、
    前記ブームの先端部に回動可能に連結されたジブと、
    前記ジブに接続された第2ロープと、
    前記第2ロープの巻き取り、または、繰り出しを行うことにより前記ブームに対する前記ジブの角度を変化させる第2ウインチと、
    前記ジブを前記ブームに沿って折り畳まれた状態で前記ブームに留めるラッチ機構と、
    前記ジブが前記ラッチ機構により前記ブームに留められているラッチ状態を検出するラッチ検出装置と、
    前記第2ロープに作用する張力を検出する張力検出装置と、
    前記ラッチ状態が検出されており、かつ、前記張力の検出値が予め定められた下限値を下回る状況で前記第2ロープが繰り出されるラッチ後弛緩状態の発生有無を判定する判定装置と、
    前記ラッチ後弛緩状態が発生したと判定された場合に、前記張力の検出値が前記下限値よりも大きな予め設定された基準値になるまで前記第2ロープを巻き取る自動巻き取り動作を前記第2ウインチに実行させる制御装置と、を備えるクレーン。
  2. 前記判定装置は、前記張力の検出値が前記下限値よりも大きな予め定められた準下限値を下回る状況で前記第2ロープが繰り出される弛緩注意状態の発生有無を判定し、前記弛緩注意状態が発生したと判定した場合に予め定められた警報を出力する、請求項1に記載のクレーン。
  3. 前記制御装置は、前記ラッチ後弛緩状態が発生したと判定されたときに前記第2ウインチを停止させ、その後に人の操作を受け付ける操作装置に予め定められた開始操作が行われたときに前記自動巻き取り動作を前記第2ウインチに実行させる、請求項1または請求項2に記載のクレーン。
  4. 前記制御装置は、前記第1ウインチが前記第1ロープを繰り出し中ではない場合よりも前記第1ロープを繰り出し中である場合の方が前記基準値を小さい値に設定する、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクレーン。
  5. 前記制御装置は、前記第2ウインチによる前記自動巻き取り動作が終了したときに前記第1ウインチが前記第1ロープを繰り出し中である場合に、前記第2ロープを繰り出す動作を前記第2ウインチに予め定められた時間実行させた後に、前記第2ウインチを停止させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクレーン。
  6. 前記制御装置は、前記第2ウインチによる前記自動巻き取り動作が終了した後に、前記第1ウインチが前記第1ロープを繰り出し中である場合に、前記第1ロープの繰り出しに連動して、前記第2ロープを繰り出す動作を前記第2ウインチに実行させる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のクレーン。
  7. 前記判定装置は、前記ラッチ状態が検出されておらず、かつ、前記張力の検出値が前記下限値を下回る状況で前記第2ロープが繰り出されるエラー状態の発生有無を判定し、
    前記制御装置は、前記エラー状態が発生したと判定された場合に、前記第2ウインチを停止させる、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のクレーン。
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