JP2020147326A - 吐出器 - Google Patents

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Abstract

【課題】内容物の使用を開始した後に、押下ヘッドの螺着部を規制部に再度螺着しなくても、内容物が吐出されないようにする。【解決手段】ステム11を有するポンプ24と、内容物を吐出する吐出孔16aが形成された押下ヘッド16と、下降端位置に位置する押下ヘッドが着脱可能に装着される規制部22と、を備え、押下ヘッドは、規制部に着脱可能に螺着された螺着部16dを備え、押下ヘッドに設けられた被係止部12が離脱可能に係止される係止部26が配設され、上昇端位置に位置する押下ヘッドは、被係止部が係止部に係止されて下方移動が規制される規制位置と、被係止部が係止部から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設され、上昇端位置に位置する押下ヘッドが許容位置で下方移動し、螺着部が規制部に到達したときに、被係止部が係止部より下方に位置する。【選択図】図1

Description

本発明は、吐出器に関するものである。
従来から、例えば下記特許文献1に示されるような、上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムを有するポンプと、ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する押下ヘッドが着脱可能に装着され、押下ヘッドおよびステムの上方移動を規制する規制部と、を備え、押下ヘッドが、規制部に着脱可能に螺着された螺着部を備えた吐出器が知られている。
この吐出器では、押下ヘッドの螺着部を規制部から外すと、押下ヘッドおよびステムが上方付勢力により上昇端位置に移動し、その後、押下ヘッドおよびステムを下方移動することで、内容物が吐出孔から吐出される。
ところで、使用者によっては、内容物の使用を開始した後に、この吐出器付きの容器本体を例えば携帯して外出する等のために、押下ヘッド等を下方移動させ、再び、押下ヘッドの螺着部を規制部に螺着することによって、内容物が吐出されないようにする場合がある。
特開2015−227184号公報
しかしながら、前記従来の吐出器では、内容物の使用を開始した後に、内容物が吐出されないようにするためには、内容物を一度吐出しなければならないという問題があった。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、内容物の使用を開始した後に、押下ヘッドの螺着部を規制部に再度螺着しなくても、内容物が吐出されないようにすることができる吐出器を提供することを目的とする。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明の吐出器は、上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムを有するポンプと、前記ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、下降端位置に位置する前記押下ヘッドが着脱可能に装着され、前記押下ヘッドおよび前記ステムの上方移動を規制する規制部と、を備え、前記押下ヘッドは、前記規制部に着脱可能に螺着された螺着部を備え、前記押下ヘッドに設けられた被係止部が離脱可能に係止される係止部が配設され、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドは、前記被係止部が前記係止部に係止されて下方移動が規制される規制位置と、前記被係止部が前記係止部から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設され、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが許容位置で下方移動し、前記螺着部が前記規制部に到達したときに、前記被係止部が前記係止部より下方に位置する。
この発明によれば、上昇端位置に位置する押下ヘッドが、被係止部が係止部に係止されて下方移動が規制される規制位置と、被係止部が係止部から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設されている。したがって、内容物の使用を開始した後に、上昇端位置に位置する押下ヘッドを、許容位置から規制位置に移動することによって、押下ヘッドの螺着部を規制部に再度螺着しなくても、押下ヘッドを上昇端位置に位置させたままの状態で、押下ヘッドの下方移動を規制して、内容物が吐出されないようにすることができる。
上昇端位置に位置する押下ヘッドが許容位置で下方移動し、螺着部が規制部に到達したときに(以下、到達状態という)、被係止部が係止部より下方に位置するので、到達状態で、被係止部および係止部の周方向の相対移動が許容されることとなる。したがって、到達状態で、押下ヘッドを規制部に対して周方向に移動させることが可能になり、押下ヘッドの螺着部を規制部に螺着させること、および螺着部を規制部から外すことの双方を行うことができる。前者の場合、内容物が吐出されないようにすることを確実に実現することができる。
ここで、前記被係止部および前記係止部のうちのいずれか一方は、上下方向に延びる縦溝を介して周方向に沿って複数配設され、いずれか他方は、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが許容位置で下方移動したときに、前記縦溝内を上下方向に移動してもよい。
この場合、被係止部および係止部のうちのいずれか一方が、上下方向に延びる縦溝を介して周方向に沿って複数配設され、いずれか他方は、上昇端位置に位置する押下ヘッドが許容位置で下方移動したときに、縦溝内を上下方向に移動する。
したがって、螺着部が規制部に螺着され、下降端位置に位置している押下ヘッドを、周方向のうち、螺着部が規制部に対して緩む緩み方向に回転させ、規制部に対する螺着部の螺着を解除したときに、被係止部および係止部のうちのいずれか他方が、いずれか一方に上下方向で当接し、縦溝から周方向に離れていても、この回転操作を継続すれば、被係止部および係止部のうちのいずれか他方が、縦溝に到達することとなる。この際、ステムに加えられている上方付勢力によって、被係止部および係止部のうちのいずれか他方が、縦溝に進入し、押下ヘッドが上方移動する。
以上より、被係止部および係止部の周方向の相対位置を合わせなくても、従来から行われている、下降端位置に位置する押下ヘッドを、規制部に対して前記緩み方向に回転させる操作だけで、被係止部および係止部のうちのいずれか他方を、縦溝に進入させることができる。
また、前記係止部に、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが規制位置に位置したときに、前記被係止部の許容位置側への移動を抑止する抑止部が形成されてもよい。
この場合、係止部に、上昇端位置に位置する押下ヘッドが規制位置に位置したときに、被係止部の許容位置側への移動を抑止する抑止部が形成されているので、規制位置に位置する押下ヘッドが許容位置に移動するのを抑制することができる。
また、前記係止部が設けられた係止筒が配設され、前記押下ヘッドは、前記ステムに装着された装着筒と、前記装着筒を径方向の外側から囲い、かつ前記被係止部が設けられた外筒と、を備え、前記係止筒および前記外筒のうちのいずれか一方の内側に、いずれか他方が上下動可能に挿入されてもよい。
この場合、係止部が設けられた係止筒、および被係止部が設けられた外筒のうちのいずれか一方の内側に、いずれか他方が上下動可能に挿入されているので、吐出器の径方向のかさ張りを抑えることができる。
また、容器本体の口部に装着される装着キャップを備え、前記係止筒は、前記装着キャップを径方向の外側から囲い、かつ前記装着キャップと一体に形成されてもよい。
この場合、係止筒が、装着キャップを径方向の外側から囲い、かつ装着キャップと一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えて構造の簡素化を図ることができる。
本発明によれば、内容物の使用を開始した後に、押下ヘッドの螺着部を規制部に再度螺着しなくても、内容物が吐出されないようにすることができる。
本発明に係る一実施形態の吐出器であって、押下ヘッドが許容位置に位置した状態を示す縦断面図である。 図1に示す吐出器において、押下ヘッドの外筒より径方向の内側に位置する部分を省略した状態のII−II線矢視断面図である。 本発明に係る一実施形態の吐出器であって、押下ヘッドが規制位置に位置した状態を示す縦断面図である。 図1に示す吐出器において、押下ヘッドの外筒より径方向の内側に位置する部分を省略した状態のIV−IV線矢視断面図である。 図1から図4に示す係止筒の内周面の展開模式図である。 本発明に係る一実施形態の吐出器であって、上昇端位置に位置する押下ヘッドが許容位置で下方移動し、螺着部が規制部に到達した状態を示す縦断面図である。 本発明に係る一実施形態の吐出器であって、押下ヘッドが下降端位置に位置した状態を示す縦断面図である。
以下、図面を参照し、本発明の一実施形態に係る吐出器1について説明する。
本実施形態の吐出器1は、図1に示されるように、容器本体Wの口部W1に装着される装着キャップ21と、装着キャップ21に、上方付勢状態で下方移動可能に貫設されたステム11を有するポンプ24と、ステム11の上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔16aが形成された押下ヘッド16と、下降端位置に位置する押下ヘッド16が着脱可能に装着され、押下ヘッド16およびステム11の上方移動を規制する規制部22と、を備えている。なお、容器本体Wに充填する内容物として、例えば、トリートメント、ボディソープ、ハンドソープ、シャンプー、リンス、コンディショナー、および洗剤等が挙げられる。
装着キャップ21は、環状の天壁部21aを備える有頂筒状に形成されている。装着キャップ21の内周面に、口部W1に螺着される雌ねじ部が形成されている。
ポンプ24は、ステム11の上下動に連係する筒状のピストン14と、ピストン14が上下摺動可能に嵌合されたシリンダ15と、ステム11の上下動に連係し、ピストン14の内側に挿通されたピストンガイド17と、シリンダ15の下端開口を開閉する下部弁体18と、を備えている。
装着キャップ21、ステム11、規制部22、ピストン14、およびシリンダ15はそれぞれ、共通軸と同軸に配設されている。以下、この共通軸を軸線Oといい、軸線O方向から見て、軸線Oに交差する方向を径方向といい、軸線O回りに周回する方向を周方向という。
シリンダ15の上部に径方向の外側に向けて突出するフランジ部15dが全周にわたって形成され、フランジ部15dが、容器本体Wの口部W1の上端開口縁上に配置されている。シリンダ15のうち、フランジ部15dより上方に位置する上端部は、装着キャップ21の天壁部21aの内側に挿通されている。フランジ部15dの上面に、装着キャップ21の天壁部21aが配置されている。
シリンダ15には、径方向に開口し、容器本体W内とシリンダ15内とを連通する導入孔20が形成されている。図示の例では、導入孔20は、シリンダ15の上部のうち、フランジ部15dより下方に位置する部分に形成されている。導入孔20は、押下ヘッド16およびステム11が上昇端位置に位置する待機状態で、ピストン14により閉塞される。
シリンダ15に、下端開口が容器本体Wの底部に位置する吸い上げパイプ15eが連結されている。
ピストンガイド17の上部は、ステム11の下部内に嵌合されている。ピストンガイド17の下部は、ステム11およびピストン14から下方に突出している。ピストンガイド17の下端部が、付勢手段19の上端部に支持されている。内容物の吐出後、ステム11を上方に復元移動させる際に、ピストンガイド17の下端部が、ピストン14の下端部に係合し、ピストン14を上方に復元移動させる。
下部弁体18は、シリンダ15内において、ピストンガイド17の下方に位置する部分に配設されている。下部弁体18は、シリンダ15内の加圧時に、シリンダ15の下端開口を閉塞したままに維持し、シリンダ15内の減圧時に、シリンダ15の下端開口を開放する逆止弁となっている。これにより、シリンダ15内の加圧時に、シリンダ15内の内容物がシリンダ15の下端開口から容器本体W内に戻ることが阻止され、シリンダ15内の減圧時に、容器本体W内の内容物が吸い上げパイプ15e内を通してシリンダ15内に流入する。
押下ヘッド16は、ステム11に装着された装着筒16bと、装着筒16bから径方向の外側に向けて突出し、その先端に吐出孔16aが形成された吐出筒16cと、装着筒16bを径方向の外側から囲う筒状の螺着部16dと、螺着部16dを径方向の外側から囲う外筒16fと、を備えている。
吐出筒16cは、螺着部16dおよび外筒16fを径方向に貫いている。装着筒16bの上部は、ステム11の上端部から上方に突出しており、この上部に、径方向の外側に向けて突出し、ステム11の上端開口縁に当接した係止突起16eが形成されている。係止突起16eの径方向の外端は、ステム11の上端開口縁よりも径方向の外側に位置している。外筒16fの下端部は、螺着部16dの下端部より下方に位置している。
規制部22は、シリンダ15の上端部に外嵌された外嵌筒22aと、下降端位置に位置する押下ヘッド16の螺着部16dが螺着される雄ねじ筒22bと、を備え、筒状に形成されている。雄ねじ筒22bのうち、下部がシリンダ15の上端部内に挿入され、かつ上部がシリンダ15の上端部から上方に突出しており、この上部の外周面に雄ねじ部が形成されている。雄ねじ筒22bの下部の外周面、およびシリンダ15の上端部の内周面にはそれぞれ、互いに係合する回り止め部が形成されている。
ここで、規制部22の雄ねじ筒22b、およびシリンダ15それぞれの内周面と、ステム11の外周面と、の間に、図7に示されるように、押下ヘッド16が下降端位置に位置しているときに、シリンダ15の導入孔20を閉塞する閉塞筒23が配設されている。閉塞筒23の下端部は、図1に示されるように、押下ヘッド16およびステム11が上昇端位置に位置する待機時に、雄ねじ筒22bより下方に位置し、シリンダ15の内周面に当接している。
ステム11の外周面と、閉塞筒23の内周面と、の間に、外部と、シリンダ15の導入孔20と、を連通可能な導入通路25が形成されている。前述の待機時に、閉塞筒23の上端部は、規制部22の雄ねじ筒22bより上方に位置している。
ステム11は、シリンダ15に対して周方向に回転可能に配設されている。
以上の構成において、押下ヘッド16を押下して、ステム11およびピストンガイド17とともに下方移動させると、まず、ピストンガイド17の下端部が、ピストン14の下端部から下方に離れて、シリンダ15内とステム11内とが連通し、また、ステム11の下端部が、ピストン14に係合する。さらに、この下方移動を継続すると、下部弁体18がシリンダ15の下端開口を閉塞したままの状態で、ピストン14も下方移動することで、ピストン14が導入孔20から下方に離間しつつ、シリンダ15内の内容物が加圧される。これにより、シリンダ15内の内容物が、ステム11内に流入し、吐出孔16aから吐出される。
そして、押下ヘッド16の押下を解除すると、付勢手段19の上方付勢力によって、ピストンガイド17、ステム11、および押下ヘッド16が一体に上昇する。この過程において、ピストンガイド17の下端部が、ピストン14の下端部に係合し、ピストン14も上昇する。この際、シリンダ15内とステム11内との連通が遮断される。
これにより、シリンダ15内が減圧することで、下部弁体18がシリンダ15の下端開口を開放し、容器本体W内の内容物が、吸い上げパイプ15eを通してシリンダ15内に流入する。また、ピストン14がシリンダ15の導入孔20を覆う。
そして、本実施形態では、押下ヘッド16に設けられた被係止部12が離脱可能に係止される係止部26が配設されている。
被係止部12は、径方向に突出した柱状の突起とされ、外筒16fの外周面に配設されている。被係止部12は、外筒16fと一体に形成されている。被係止部12は、2つ配設され、外筒16fのうち、径方向で互いに対向する部分に1つずつ配設されている。2つの被係止部12のうちの1つは、径方向のうち、吐出孔16aが開口している向きに突出している。なお、被係止部12は、1つ、若しくは3つ以上配設されてもよい。
係止部26は、装着キャップ21を径方向の外側から囲い、かつ装着キャップ21と一体に形成された係止筒31に配設されている。
係止筒31の内側に、外筒16fが上下動可能に挿入されている。押下ヘッド16が上昇端位置に位置したときに、係止筒31の上端部内に、外筒16fの下端部が挿入されている。係止筒31の上端部は、装着キャップ21より上方に位置している。係止筒31および装着キャップ21の各下端部は、環状の連結板32を介して連結されている。係止筒31および連結板32は、軸線Oと同軸に配設されている。
係止部26は、係止筒31の内周面に配設されている。係止部26は、係止筒31の内周面から径方向の内側に向けて突出している。図5に示されるように、係止部26は、係止筒31の内周面に、上下方向に延びる縦溝27を介して周方向に沿って複数配設されている。係止部26は、径方向から見て矩形状を呈し、この矩形状を画成する4辺のうち、一対の辺が周方向に延び、かつ残り一対の辺が上下方向に延びている。係止部26の上端縁は、係止筒31の上端開口縁と面一になっている。係止部26の下端縁は、係止筒31の下端開口縁より上方に位置している。
連結板32において、係止部26と上下方向で対向する部分の全域に、上下方向に貫く型抜き用孔32aが形成されている。
係止部26の上端部に、周方向のうち、螺着部16dが規制部22に対して緩む緩み方向Xの端部から、螺着部16dが規制部22に対して締め込まれる締め込み方向Yに向けて延びる横溝28が形成されている。横溝28は、係止部26の内周面に形成されている。横溝28は、この係止部26に対して周方向の両側から連なる2つの縦溝27のうち、前記緩み方向Xに位置する縦溝27に開口している。横溝28の深さは、縦溝27の深さと同等になっている。横溝28は、係止筒31の上端部に配設されている。横溝28は、係止部26の上端縁に開口している。横溝28および縦溝27の各溝幅は、被係止部12の外径以上となっている。
横溝28を画成する内面のうち、下端に位置して上方を向く下端面に抑止部26aが形成されている。抑止部26aは、横溝28の下端面における前記締め込み方向Yの端部に形成され、下方に窪んでいる。抑止部26aは、係止部26における周方向の中央部に位置している。抑止部26aの深さは、被係止部12の外径より浅くなっている。
図5に示されるように、係止部26の下端部における周方向の両端に位置する2つの角部26b、26cのうち、前記緩み方向Xに位置する角部26bの面取り量が、前記締め込み方向Yに位置する角部26cの面取り量より大きくなっている。図示の例では、前記2つの角部26b、26cは、径方向から見て突曲線状を呈し、前記緩み方向Xに位置する角部26bの曲率半径が、前記締め込み方向Yに位置する角部26cの曲率半径より大きくなっている。
以上の構成において、押下ヘッド16が上昇端位置に位置したときに、被係止部12、および横溝28それぞれの上下方向の位置は互いに同等になっており、押下ヘッド16およびステム11を、前記締め込み方向Yに回転させたときに、被係止部12が横溝28に進入して横溝28の下端面に当接、若しくは近接する。これにより、上昇端位置に位置する押下ヘッド16は、被係止部12が係止部26に係止されて下方移動が規制される。
図示の例では、押下ヘッド16が上昇端位置に位置した状態で、前述のように押下ヘッド16およびステム11を、前記締め込み方向Yに回転させたときに、被係止部12の下端部が、係止部16の表面のうち前記緩み方向Xを向く側面と、横溝28の下端面と、の接続部分に摺接して、横溝28の下端面に乗り上がるように横溝28内に進入する。
一方、押下ヘッド16が上昇端位置に位置した状態で、押下ヘッド16およびステム11を、前記緩み方向Xに回転させ、被係止部12を、横溝28から抜き出して縦溝27に位置させると、被係止部12が係止部26から周方向に離間して、被係止部12が縦溝27内を下方に向けて移動可能になることで、押下ヘッド16の下方移動が許容される。
以上より、上昇端位置に位置する押下ヘッド16は、図3および図4に示されるような、被係止部12が係止部26に係止されて下方移動が規制される規制位置と、図1および図2に示されるような、被係止部12が係止部26から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設されている。
ここで、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、規制位置に位置した状態で、被係止部12が、横溝28における前記締め込み方向Yの端部に到達すると、図4および図5に示されるように、抑止部26aに係合する。これにより、被係止部12の許容位置側への移動が抑止される。
上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、許容位置で下方移動し、図6に示されるように、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に到達したときに、被係止部12が、縦溝27を通過して係止部26より下方に位置する。図示の例では、この際、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に当接している。
以上説明したように、本実施形態による吐出器1によれば、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、被係止部12が係止部26に係止されて下方移動が規制される規制位置と、被係止部12が係止部26から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設されている。したがって、内容物の使用を開始した後に、上昇端位置に位置する押下ヘッド16を、許容位置から規制位置に移動することによって、押下ヘッド16の螺着部16dを規制部22に再度螺着しなくても、押下ヘッド16を上昇端位置に位置させたままの状態で、押下ヘッド16の下方移動を規制して、内容物が吐出されないようにすることができる。
上昇端位置に位置する押下ヘッド16が許容位置で下方移動し、図6に示されるように、螺着部16dが規制部22に到達したときに(以下、到達状態という)、被係止部12が係止部26より下方に位置するので、到達状態で、被係止部12および係止部26の周方向の相対移動が許容されることとなる。したがって、到達状態で、押下ヘッド16を規制部22に対して周方向に移動させることが可能になり、押下ヘッド16の螺着部16dを規制部22に螺着させること、および螺着部16dを規制部22から外すことの双方を行うことができる。前者の場合、内容物が吐出されないようにすることを確実に実現することができる。
本実施形態では、到達状態で、押下ヘッド16の係止突起16eの下面が、閉塞筒23の上端開口縁に当接、若しくは近接している。したがって、到達状態で、押下ヘッド16の螺着部16を規制部22に対して前記締め込み方向Yに回転させ、図7に示されるように、螺着部16を規制部22に螺着し、押下ヘッド16を下降端位置に位置させると、閉塞筒23が係止突起16eにより下方移動させられ、閉塞筒23の下端部が、シリンダ15の導入孔20を閉塞する。この際、吐出筒16cは、係止筒31より上方に位置し、外筒16fの下端開口縁は、連結板32の上面に当接、若しくは近接している。
係止部26が、上下方向に延びる縦溝27を介して周方向に沿って複数配設され、被係止部12が、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が許容位置で下方移動したときに、縦溝27内を上下方向に移動する。
したがって、図7に示されるような、螺着部16dが規制部22に螺着され、下降端位置に位置している押下ヘッド16を、前記緩み方向Xに回転させ、規制部22に対する螺着部16dの螺着を解除したときに、被係止部12が、係止部26の下端縁に当接し、縦溝27から周方向に離れていても、この回転操作を継続すれば、被係止部12が縦溝27に到達することとなる。この際、ステム11に加えられている上方付勢力によって、被係止部12が、縦溝27に進入し、押下ヘッド16が上方移動する。
以上より、被係止部12および係止部26の周方向の相対位置を合わせなくても、従来から行われている、下降端位置に位置する押下ヘッド16を、規制部22に対して前記緩み方向Xに回転させる操作だけで、被係止部12を縦溝27に進入させることができる。
ここで、係止部26の下端部における周方向の両端に位置する2つの角部26b、26cのうち、前記緩み方向Xに位置する角部26bの面取り量が、前記締め込み方向Yに位置する角部26cの面取り量より大きくなっている。
したがって、前述のように、規制部22に対する螺着部16dの螺着を解除したときに、係止部26の下端縁に当接している被係止部12を、引っ掛かり少なく円滑に縦溝27に導入することができるとともに、図6に示されるような到達状態で、押下ヘッド16を前記締め込み方向Yに回転させたときに、被係止部12が、係止部26の前記角部26bに引っ掛かるのを抑制することができる。
係止部26に、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が規制位置に位置したときに、被係止部12の許容位置側への移動を抑止する抑止部26aが形成されているので、規制位置に位置する押下ヘッド16が許容位置に移動するのを抑制することができる。
係止部26が設けられた係止筒31の内側に、被係止部12が設けられた外筒16fが上下動可能に挿入されているので、吐出器1の径方向のかさ張りを抑えることができる。
係止筒31の内側に挿入された外筒16fの外周面に、被係止部12が配設され、係止部26が、係止筒31の内周面に配設されているので、被係止部12および係止部26を外部から視認不能にすることが可能になり、被係止部12および係止部26を配設したことによる見栄えの悪化を防ぐことができる。
係止筒31が、装着キャップ21を径方向の外側から囲い、かつ装着キャップ21と一体に形成されているので、部品点数の増大を抑えて構造の簡素化を図ることができる。
本発明は上記した実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば 前記実施形態では、被係止部12が、径方向に突出した柱状の突起とされ、係止部26が、上下方向に延びる縦溝27を介して周方向に沿って複数配設された構成を示したが、被係止部12として、上下方向に延びる縦溝を介して周方向に沿って複数配設された構成を採用し、係止部26として、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、許容位置で下方移動したときに、縦溝内を上下方向に移動する柱状の突起等を採用してもよい。
前記実施形態では、係止筒31の内側に、外筒16fが上下動可能に挿入された構成を示したが、外筒16fの内側に、係止筒31が上下動可能に挿入された構成を採用してもよい。この場合、被係止部12を、外筒16fの内周面に配設し、係止部26を、係止筒31の外周面に配設してもよい。これにより、被係止部12および係止部26を外部から視認不能にすることが可能になり、被係止部12および係止部26を配設したことによる見栄えの悪化を防ぐことができる。
外筒16fを設けずに、螺着部16dの外周面に、被係止部12を配設してもよい。
係止部26に抑止部26aを形成しなくてもよい。
閉塞筒23を有しない構成を採用してもよい。
前記実施形態では、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、許容位置で下方移動し、図6に示されるように、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に到達したときに、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に当接した構成を示したが、これに代えて例えば、螺着部16dおよび規制部22の雄ねじ筒22bに、ねじに代えてバヨネット式の係止機構を配設し、上昇端位置に位置する押下ヘッド16が、許容位置で下方移動し、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に到達したときに、螺着部16dの下端部が、規制部22の雄ねじ筒22bの上端部に非接触となる構成を採用してもよい。
また、螺着部16dおよび規制部22は、筒状に限らず、例えば中実、若しくは板状に形成する等適宜変更してもよい。このうち、板状に形成する場合、周方向に間隔をあけて複数配設してもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1 吐出器
11 ステム
12 被係止部
16 押下ヘッド
16a 吐出孔
16b 装着筒
16d 螺着部
16f 外筒
21 装着キャップ
22 規制部
24 ポンプ
26 係止部
26a 抑止部
27 縦溝
31 係止筒
W 容器本体
W1 口部

Claims (5)

  1. 上方付勢状態で下方移動可能に設けられたステムを有するポンプと、
    前記ステムの上端部に装着されるとともに、内容物を吐出する吐出孔が形成された押下ヘッドと、
    下降端位置に位置する前記押下ヘッドが着脱可能に装着され、前記押下ヘッドおよび前記ステムの上方移動を規制する規制部と、を備え、
    前記押下ヘッドは、前記規制部に着脱可能に螺着された螺着部を備え、
    前記押下ヘッドに設けられた被係止部が離脱可能に係止される係止部が配設され、
    上昇端位置に位置する前記押下ヘッドは、前記被係止部が前記係止部に係止されて下方移動が規制される規制位置と、前記被係止部が前記係止部から周方向に離間して下方移動が許容される許容位置と、の間を周方向に移動可能に配設され、
    上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが許容位置で下方移動し、前記螺着部が前記規制部に到達したときに、前記被係止部が前記係止部より下方に位置する、吐出器。
  2. 前記被係止部および前記係止部のうちのいずれか一方は、上下方向に延びる縦溝を介して周方向に沿って複数配設され、いずれか他方は、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが許容位置で下方移動したときに、前記縦溝内を上下方向に移動する、請求項1に記載の吐出器。
  3. 前記係止部に、上昇端位置に位置する前記押下ヘッドが規制位置に位置したときに、前記被係止部の許容位置側への移動を抑止する抑止部が形成されている、請求項1または2に記載の吐出器。
  4. 前記係止部が設けられた係止筒が配設され、
    前記押下ヘッドは、前記ステムに装着された装着筒と、前記装着筒を径方向の外側から囲い、かつ前記被係止部が設けられた外筒と、を備え、
    前記係止筒および前記外筒のうちのいずれか一方の内側に、いずれか他方が上下動可能に挿入されている、請求項1から3のいずれか1項に記載の吐出器。
  5. 容器本体の口部に装着される装着キャップを備え、
    前記係止筒は、前記装着キャップを径方向の外側から囲い、かつ前記装着キャップと一体に形成されている、請求項4に記載の吐出器。
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