JP2020145988A - 作業機 - Google Patents

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Abstract

【課題】作業機において、ローリング機構の構成の簡素化を図る。【解決手段】電動モータ45により回転体39が一方側A1及び他方側A2に回転駆動され、右及び左の連係部材47,48が回転体39に引かれ回転体39から押し出されることにより、傾斜センサーの検出値が設定傾斜角度となるように、作業装置がローリング操作される。回転体39が一方側A1及び他方側A2に回転駆動されて、停止操作部51が単一の停止センサー50の接触部50aに接触すると、電動モータ45が停止する。【選択図】図6

Description

本発明は、作業装置が前後方向の軸芯周りにローリング可能に機体に支持された作業機において、作業装置のローリング操作の構成に関する。
作業機の一例である乗用型田植機では、特許文献1に開示されているように、作業装置をローリング操作するローリング機構において、回転可能に支持された回転体と、回転体を一方側及び他方側に回転駆動する電動モータと、回転体から右側及び左側に延出されて作業装置に接続された右及び左のワイヤとが設けられている。
電動モータにより回転体が一方側及び他方側に回転駆動され、右及び左のワイヤが回転体に引かれ及び回転体から押し出されて、作業装置がローリング操作される。
特開2014−68573号公報
特許文献1では、回転体が右及び左のローリング限度に達したことを検出し、電動モータを停止させる構成として、2個のリミットスイッチが設けられているので、構造の簡素化の面で改善の余地がある。
本発明は、作業装置が前後方向の軸芯周りにローリング可能に機体に支持された作業機において、回転体が右及び左のローリング限度に達したことを検出し、電動モータを停止させる構成の簡素化を図ることを目的としている。
本発明の作業機は、前後方向の軸芯周りにローリング可能に機体に支持された作業装置と、前記作業装置の左右方向での傾斜角度を検出する傾斜センサーと、前記作業装置をローリング操作するローリング機構とが備えられて、前記ローリング機構に、回転可能に支持された回転体と、前記回転体を一方側及び他方側に回転駆動する電動モータと、前記回転体から右側及び左側に延出されて、前記作業装置における前記回転体に対して右側及び左側の部分に接続された右及び左の連係部材と、前記回転体に一体で回転可能に設けられた停止操作部と、単一の停止センサーとが設けられており、前記傾斜センサーの検出値及び前記停止センサーの検出信号に基いて、前記電動モータを作動させるローリング制御部が備えられて、前記ローリング制御部は、前記電動モータにより前記回転体を一方側及び他方側に回転駆動して、右及び左の前記連係部材が前記回転体に引かれ及び前記回転体から押し出されることにより、前記傾斜センサーの検出値が設定傾斜角度となるように、前記作業装置をローリング操作し、前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部が前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させ、前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部が前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させる。
本発明によると、ローリング機構に、回転可能に支持された回転体と、回転体を一方側及び他方側に回転駆動する電動モータと、回転体から右側及び左側に延出されて作業装置における回転体に対して右側及び左側の部分に接続された右及び左の連係部材とが設けられている。
作業装置の左右方向での傾斜角度を検出する傾斜センサーの検出値に基いて、電動モータを作動させるローリング制御部が設けられており、電動モータにより回転体が一方側及び他方側に回転駆動され、右及び左の連係部材が回転体に引かれ及び回転体から押し出されて、傾斜センサーの検出値が設定傾斜角度となるように、作業装置がローリング操作される。
本発明によると、単一の停止センサーが設けられており、回転体が一方側に回転駆動されて、回転体に設けられた停止操作部が停止センサーの接触部に接触すると、電動モータが停止操作される。同様に、回転体が他方側に回転駆動されて、停止操作部が停止センサーの接触部に接触すると、電動モータが停止操作される。
以上のように、単一の停止センサーにより、回転体が右及び左のローリング限度に達したことを検出し、電動モータを停止させる構成の簡素化を図ることができる。
本発明において、前記停止操作部は、前記回転体の回転方向に沿った所定長さを有して、前記ローリング制御部は、前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させ、前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させると好適である。
2個のリミットスイッチが設けられた特許文献1では、2個のリミットスイッチが、回転体の回転方向に沿って間隔を開けて配置されている。
電動モータにより回転体が一方側に回転駆動されて、回転体が右及び左の一方のローリング限度に達すると、回転体の凸部が一方のリミットスイッチに接触して、電動モータが停止する。電動モータにより回転体が他方側に回転駆動されて、回転体が右及び左の他方のローリング限度に達すると、回転体の凸部が他方のリミットスイッチに接触して、電動モータが停止する。
特許文献1では、回転体が回転範囲の中央位置から右(左)のローリング限度に達するまでの回転角度が、ローリング機構の構成や作業装置のローリング状態等により、180度よりも小さい角度となっている。
これによって、回転体が右のローリング限度に達したことを検出するリミットスイッチと、回転体が左のローリング限度に達したことを検出するリミットスイッチとが必要となっており、2個のリミットスイッチが回転体の回転方向に沿って間隔を開けて配置されている。
本発明によると、回転体が回転範囲の中央位置から右(左)のローリング限度に達するまでの回転角度が、180度よりも小さい角度の場合に対応して、回転体に設けられた停止操作部が、回転体の回転方向に沿った所定長さを有している。
これにより、回転体が一方側に回転駆動されて、右及び左の一方のローリング限度に達すると、停止操作部における回転体の回転方向の一方側の端部が、停止センサーの接触部に接触して、電動モータが停止する。
回転体が他方側に回転駆動されて、右及び左の他方のローリング限度に達すると、停止操作部における回転体の回転方向の他方側の端部が、停止センサーの接触部に接触して、電動モータが停止する。
本発明によると、回転体の回転方向に沿った所定長さを有する停止操作部を、回転体に設けることによって、回転体が右及び左のローリング限度に達したことを、単一の停止センサーにより無理なく検出することができるのであり、電動モータを適切に停止させることができる。
本発明において、前記回転体の回転軸芯の方向から視て、前記回転体と前記停止センサーの接触部との間に、前記回転体の回転方向に沿って配置された弾性体が備えられ、前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が前記弾性体に接触すると、前記弾性体が弾性変形して前記停止センサーの接触部に接触し、前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が前記弾性体に接触すると、前記弾性体が弾性変形して前記停止センサーの接触部に接触すると好適である。
本発明によると、回転体が右及び左のローリング限度に達すると、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が弾性体に接触し、弾性体が弾性変形して停止センサーの接触部に接触する。
これにより、回転体が右及び左のローリング限度に達した場合、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が、停止センサーの接触部に直接に接触しないのであり、停止センサーが弾性体により保護されて、停止センサーの耐久性が向上する。
本発明によると、回転体が右及び左のローリング限度に達したことが、弾性体に伝達され、弾性体から停止センサーの接触部に伝達されるので、回転体に対して停止センサーが各種の位置に配置されても、回転体が右及び左のローリング限度に達したことが、停止センサーの接触部に伝達されるのであり、停止センサーの配置の自由度が高くなる。
本発明において、前記弾性体が、前記回転体の回転軸芯の方向から視て、前記停止センサーの接触部に対して前記回転体側に出た円弧状に形成されていると好適である。
本発明によると、回転体が右及び左のローリング限度に達した場合、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が、弾性体の配置方向に対して斜めの方向から、弾性体に接触する状態となる。
これにより、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が、弾性体の配置方向に沿って弾性体に接触し、弾性体を圧縮して座屈させてしまう状態を避けることができる。
本発明において、前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った一方側の部分が、前記ローリング機構の支持部材に支持され、前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った他方側の部分が、自由状態となるように、前記弾性体が片持ち状に支持されていると好適である。
本発明によると、弾性体における回転体の回転方向に沿った一方側及び他方側の両方の部分で弾性体が支持される両持ち状の構成に比べて、弾性体が弾性変形し易くなるので、回転体が右及び左のローリング限度に達して、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が弾性体に接触した場合、弾性体が適切に弾性変形して停止センサーの接触部に接触する。
これにより、回転体が右及び左のローリング限度に達したことが、弾性体により安定して停止センサーの接触部に伝達されるのであり、電動モータの停止操作が安定して行われるようになる。
本発明において、前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った他方側の部分が、前記回転体に接近するのを所定の位置で止め、前記所定の位置から前記回転体に対して離れることを許容する受け止め部が備えられていると好適である。
回転体が右及び左のローリング限度に達する前の状態において、本発明によると、弾性体における回転体の回転方向に沿った他方側の部分(自由状態の部分)が、受け止め部により所定の位置で止められている。
これにより、回転体が右及び左のローリング限度に達する前の状態において、弾性体の姿勢をバラ付きなく安定させることができて、回転体が右及び左のローリング限度に達したことが、弾性体により安定して停止センサーの接触部に伝達されるのであり、電動モータの停止操作が安定して行われるようになる。
本発明において、前記弾性体が、板バネであると好適である。
細長い丸棒状のバネ線材等に比べて、板バネは比較的大きな横幅を備えているので、本発明によれば、回転体が右及び左のローリング限度に達すると、停止操作部における回転体の回転方向の一方側及び他方側の端部が、外れることなく弾性体に接触するのであり、電動モータの停止操作が安定して行われるようになる。
本発明によると、板バネにより弾性体を容易に得ることができるので、ローリング機構の構成の簡素化及び低コスト化を図ることができる。
本発明において、前記回転体に一体で回転可能に設けられて、前記停止操作部の前記回転体の回転方向に沿った所定長さよりも狭い当たり部と、前記ローリング機構の支持部材に設けられたストッパー部とが備えられて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触しても、前記回転体が一方側に回転すると、前記当たり部が前記ストッパー部に当たって、前記回転体が停止させられ、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触しても、前記回転体が他方側に回転すると、前記当たり部が前記ストッパー部に当たって、前記回転体が停止させられると好適である。
回転体が右及び左のローリング限度に達したことが停止センサーにより検出されても、電動モータの停止操作の遅れ等により、回転体が右及び左のローリング限度を越えて一方側及び他方側に回転する可能性がある。
本発明によると、回転体が右及び左のローリング限度を越えて一方側及び他方側に回転しても、回転体に設けられた当たり部が、ローリング機構の支持部材に設けられたストッパー部に当たることにより、回転体が強制的に停止させられる。これにより、回転体が右及び左のローリング限度を越えて一方側及び他方側に回転することによる破損を防止することができる。
本発明において、前記停止操作部が、前記回転体における前記回転体の回転軸芯の方向での一方側の部分に設けられ、前記当たり部が、前記回転体における前記回転体の回転軸芯の方向での他方側の部分に設けられていると好適である。
本発明によると、停止操作部と当たり部とが、回転体における回転体の回転軸芯の方向での一方側の部分及び他方側の部分に、互いに離れて回転体に設けられるので、停止操作部と当たり部とが、互いに影響を及ぼし合うこと少なく、回転体に無理なく設けられる。
本発明において、前記電動モータが、前記回転体の回転軸芯の方向での他方側に配置されていると好適である。
回転体における回転体の回転軸芯の方向での一方側及び他方側において、停止センサーは、停止操作部と同じ側に配置されるので、本発明によると、停止センサー及び電動モータが、回転体における回転体の回転軸芯の方向での一方側の部分及び他方側の部分に、互いに離れて配置される。
これにより、停止センサー及び電動モータが、互いに影響を及ぼし合うこと少なく、無理なく設けられる。
電動モータの影響を受けること少なく、停止センサーのメンテナンス作業が行い易くなるのであり、停止センサーの影響を受けること少なく、電動モータのメンテナンス作業が行い易くなる。
乗用型田植機の左側面図である。 苗植付装置及び整地装置の付近の左側面図である。 ローリング機構の付近の正面図である。 ローリング機構の付近の分解斜視図である。 ローリング機構の基板及び支持ブラケットの付近の分解斜視図である。 ローリング機構の正面図である。 ローリング機構の縦断左側面図である。 ローリング機構の内部の正面図である。 図8に示す状態から駆動軸及び回転体が左のローリング限度に達した状態を示すローリング機構の内部の正面図である。 図8に示す状態から駆動軸及び回転体が右のローリング限度に達した状態を示すローリング機構の内部の正面図である。 制御装置と各部との連係状態を示す概略図である。
図1〜図11に作業機の一例である乗用型田植機が示されており、図1〜図11において、Fは前方向を示し、Bは後方向を示し、Uは上方向を示し、Dは下方向を示し、Rは右方向を示し、Lは左方向を示している。
(乗用型田植機の全体構成)
図1,2,3に示すように、乗用型田植機は、前輪1及び後輪2が設けられた機体3の後部に、リンク機構4が上下に揺動可能に支持されて後側に延出されており、リンク機構4を昇降操作する油圧シリンダ5が設けられている。
苗植付装置6(作業装置に相当)が、リンク機構4の後部の縦リンク4aに支持されており、苗植付装置6がリンク機構4を介して機体3に支持されている。油圧シリンダ5により、リンク機構4が上下に揺動操作されて、苗植付装置6が昇降操作される。
苗植付装置6の前側の下部に、田面Gを整地する整地装置23(作業装置に相当)が支持されており、整地装置23が、側面視で、苗植付装置6と後輪2との間に配置されている。機体3の後部及び苗植付装置6に亘って、田面Gに肥料を供給する施肥装置7が設けられている。
(苗植付装置の全体構成)
図1,2,3に示すように、苗植付装置6に、支持フレーム8、フィードケース14、植付伝動ケース9、回転ケース10、植付アーム11、フロート12、苗のせ台13等が設けられている。
支持フレーム8が左右方向に沿って配置されており、支持フレーム8の左右中央部にフィードケース14が連結され、2個の植付伝動ケース9が支持フレーム8の右部及び左部に連結されて後側に延出されている。
植付伝動ケース9の後部の右部及び左部に、回転ケース10が回転可能に支持され、回転ケース10の両端部に、植付アーム11が支持されている。苗のせ台13が、左右方向に往復移動可能に支持されている。
リンク機構4の後部の縦リンク4aの下部の前後方向の軸芯P1周りに、フィードケース14がローリング可能に支持されており、苗植付装置6がリンク機構4を介して軸芯P1周りにローリング可能に機体3に支持されている。
機体3のエンジン(図示せず)の動力が、植付クラッチ(図示せず)から伝動軸35を介して、フィードケース14の内部の伝動機構(図示せず)に伝達されて、フィードケース14に設けられた横送り軸(図示せず)により、苗のせ台13が所定のストロークで左右方向に横送り駆動される。
フィードケース14の伝動機構に伝達された動力が、回転ケース10に伝達される。苗のせ台13が左右方向に横送り駆動されるのに伴って、回転ケース10が回転駆動され、植付アーム11により苗のせ台13の下部から交互に苗が取り出されて田面Gに植え付けられる。
(施肥装置の全体構成)
図1及び図2に示すように、施肥装置7に、ホッパー15、繰り出し部16、ブロア17、作溝器18及びホース19等が設けられている。
機体3における運転座席20の後側の部分に、肥料を貯留するホッパー15及び繰り出し部16が支持されており、繰り出し部16の左の横外側部にブロア17が設けられている。フロート12に作溝器18が取り付けられて、4個の作溝器18が設けられており、繰り出し部16と作溝器18とに亘って4本のホース19が接続されている。
機体3のエンジン(図示せず)の動力が、施肥クラッチ(図示せず)を介して繰り出し部16に伝達されて、ホッパー15の肥料が繰り出し部16により繰り出され、ブロア17の搬送風によりホース19を通って作溝器18に供給される。作溝器18により田面Gに溝が形成されながら、作溝器18から田面Gの溝に肥料が供給される。
(整地装置の全体構成)
図1及び図2に示すように、支持フレーム8に対して前側に位置するように、田面Gを整地する整地装置23が、苗植付装置6の前部の下部に支持されている。
前述の(苗植付装置の全体構成)に記載のように、苗植付装置6が軸芯P1周りにローリング可能に機体3に支持されることにより、苗植付装置6及び整地装置23が、一体で軸芯P1周りにローリング可能に機体3に支持される。
支持フレーム8の右部及び左部に支持された右及び左の支持ケース27が、支持フレーム8から前側の斜め下側に延出されている。右及び左の支持ケース27の前部に亘って、駆動軸28が左右方向に回転可能に支持されており、多数の整地体29が駆動軸28に一体で回転可能に取り付けられている。駆動軸28及び整地体29に対して後側に、カバー30が左右方向に配置されている。
苗植付装置6に伝達された動力が分岐して、支持ケース27の内部の伝動チェーン(図示せず)を介して駆動軸28に伝達され、駆動軸28及び整地体29が、図2の反時計方向に回転駆動されて、整地体29により田面Gの整地が行われる。整地体29から苗植付装置6への泥水の飛散が、カバー30によって止められる。
(苗植付装置の苗のせ台の支持構造)
図2,3,4に示すように、植付伝動ケース9の上部に、支持レール21が左右方向に沿って支持されている。苗のせ台13の下部が、左右方向に沿って移動可能に支持レール21に支持されており、側面視で、苗のせ台13が、植付伝動ケース9から斜め前側の上側に延出されている。
支持フレーム8の右部及び左部に、支持フレーム22が連結されて上側に延出されており、支持フレーム22の上部に亘って支持フレーム24が連結されている。苗のせ台13の上部に、支持レール25が左右方向に沿って連結されており、支持フレーム22の上部に支持されたローラー26が、支持レール25に挿入されている。
これにより、苗のせ台13の下部が、植付伝動ケース9及び支持レール21により左右方向に移動可能に支持され、苗のせ台13の上部(支持レール25)が、支持フレーム22及びローラー26により左右方向に移動可能に支持されるのであり、苗のせ台13が所定のストロークで左右方向に横送り駆動される。
(苗植付装置をローリング操作するローリング機構の全体構成)
図1,2,3に示すように、ローリング機構31が、リンク機構4の縦リンク4aの上部に連結されている。
図3〜図7に示すように、ローリング機構31に、基板32、支持ブラケット37(支持部材に相当)、駆動軸38、回転体39、第1軸支持部41、第2軸支持部42、電動モータ45、ギヤ機構46、右のワイヤ47(連係部材に相当)、左のワイヤ48(連係部材に相当)、停止センサー50、停止操作部51、弾性体52、当たり部54、ストッパー部55及びカバー56等が設けられている。
(ローリング機構における基板及び支持ブラケットに関する構成)
図2〜図7に示すように、基板32は金属製の板材が折り曲げられて構成されており、チャンネル状に折り曲げられた下側の部材である連結部33と、上側の部材である支持部34(支持部材に相当)とが設けられて、連結部33の下部がリンク機構4の縦リンク4aの上部に連結されている。
ホース支持部36が基板32の連結部33に連結されており、ホース19がホース支持部36に通されて支持されている。基板32の連結部33に、プレス加工によって前側に出るように形成された補強用の張り出し部33aが、上下方向に沿って設けられて、基板32の支持部34に延出されている。
基板32の支持部34に、2個の開口部34a,34bが、上下方向に並ぶように開口されており、基板32の支持部34の外周部に、取付部34cが設けられている。
図4〜図7に示すように、支持ブラケット37は、金属製の板材が側面視でアングル状に折り曲げられて構成されており、支持ブラケット37が、基板32の支持部34に対して前側に間隔を開けて配置されるように、基板32の支持部34に連結されている。
支持ブラケット37の上部に開口部37aが開口され、支持ブラケット37の下部に開口部37bが開口されている。支持ブラケット37の下部の一部が延出され折り曲げられて、受け止め部37cが支持ブラケット37に設けられている。支持ブラケット37の下部の一部が延出されて、連結部37dが支持ブラケット37に設けられている。
合成樹脂製のカバー56が設けられており、カバー56が、基板32の支持部34の取付部34cに嵌め込まれて、基板32の支持部34に取り付けられている。カバー56により、後述の支持ブラケット37、駆動軸38、回転体39、第1軸支持部41、第2軸支持部42、停止センサー50、停止操作部51、弾性体52、当たり部54及びストッパー部55等が覆われている。
(ローリング機構における駆動軸及び回転体の支持及び回転駆動に関する構成)
図6及び図7に示すように、支持ブラケット37の開口部37aに、第1軸支持部41が前後方向に取り付けられており、基板32の支持部34の開口部34aに、第2軸支持部42が前後方向に取り付けられている。第1軸支持部41及び第2軸支持部42は、前後方向に亘る貫通孔が設けられて、同じ形状となっており、合成樹脂により一体的に構成されている。
駆動軸38が、第1軸支持部41及び第2軸支持部42により回転可能に支持されており、駆動軸38における第1軸支持部41と第2軸支持部42との間の部分に、回転体39が駆動軸38と一体で回転可能に支持されている。
これにより、駆動軸38における回転体39に対して一方側(前側)の部分が、第1軸支持部41により回転可能に支持され、駆動軸38における回転体39に対して他方側(後側)の部分が、第2軸支持部42により回転可能に支持されている。駆動軸38及び回転体39が、第1軸支持部41及び第2軸支持部42の前後方向の回転軸芯P2周りに、一体で回転可能に支持されている。
駆動軸38が、第2軸支持部42を貫通して回転体39の反対側(後側)に突出して、駆動ギヤ40が、駆動軸38における第2軸支持部42から回転体39の反対側(後側)に出た部分に連結されている。
駆動軸38が、第1軸支持部41を貫通して回転体39の反対側(前側)に突出して、駆動軸38における第1軸支持部41から回転体39の反対側(前側)に出た部分に、ワッシャー43がボルト44により連結されている。駆動ギヤ40及びワッシャー43によって、駆動軸38の前後方向での位置が決められている。
電動モータ45及びギヤ機構46が、基板32の支持部34に設けられて連結されており、ギヤ機構46のピニオンギヤ46aが、基板32の支持部34の開口部34bに入り込みながら、駆動ギヤ40と咬合している。電動モータ45によりギヤ機構46のピニオンギヤ46aが一方側及び他方側に回転駆動されて、駆動ギヤ40が一方側A1及び他方側A2に回転駆動されるのであり、駆動軸38及び回転体39が一方側A1及び他方側A2に回転駆動される。
(ローリング機構における回転体、右及び左のワイヤに関する構成)
図3,6,7に示すように、回転体39は、外周部に2つの溝部39a,39bが形成されたプーリー形状であり、合成樹脂により一体的に構成されている。
右のワイヤ47が、回転体39の溝部39aに巻き付けられて、回転体39の上側から右側に延出されている。苗のせ台13において、支持レール25の右部にブラケット25aが連結されている。右のワイヤ47と支持レール25の右のブラケット25aとに亘って、右のバネ49が接続されており、右のワイヤ47が、苗植付装置6における回転体39に対して右側の部分に接続されている。
左のワイヤ48が、回転体39の溝部39bに巻き付けられて、回転体39の上側から左側に延出されている。苗のせ台13において、支持レール25の左部にブラケット25aが連結されている。左のワイヤ48と支持レール25の左のブラケット25aとに亘って、左のバネ49が接続されており、左のワイヤ48が、苗植付装置6における回転体39に対して左側の部分に接続されている。
図2,3,4に示すように、支持レール25の右及び左のブラケット25aが、支持レール25から斜め下側の前側に突出するように、支持レール25に横向きに連結されている。右及び左のバネ49の端部の接続部49aが、平面視でクランク状に後側(苗のせ台13側)に折り曲げられて、支持レール25の右及び左のブラケット25aに接続されている。
苗植付装置6が左右方向で機体3と平行な状態において、右及び左のワイヤ47,48から右側及び左側に延出した仮想線(図示せず)が、右及び左のバネ49の中心を通り、正面視で右及び左のバネ49の接続部49a、支持レール25の右及び左のブラケット25aに達する。
右及び左のバネ49の接続部49aにより、右及び左のバネ49が苗のせ台13及び支持レール25から前側に離れており、右及び左のバネ49が苗のせ台13及び支持レール25に接触し難い。
(ローリング機構における停止センサーに関する構成)
図6,7,8に示すように、リミットスイッチ型式の単一の停止センサー50が、支持ブラケット37の連結部37dにおける後側(基板32の支持部34側)の部分に設けられて連結されている。
これにより、停止センサー50が、回転体39の回転軸芯P2と直交する方向(左右方向)から視て、支持ブラケット37と、基板32の支持部34との間に位置しており、回転体39に対して下側に位置している。
停止センサー50の接触部50aが、停止センサー50から上側の回転体39に向けて延出されている。停止センサー50の検出信号を伝達するハーネス53が、停止センサー50の下部から下側に延出され、支持ブラケット37に対して下側に配置されている。
(ローリング機構における弾性体に関する構成)
図6,7,8に示すように、金属製の板バネで構成された弾性体52が、回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)から視て、回転体39と停止センサー50の接触部50aとの間に、回転体39の回転方向(左右方向)に沿って配置されている。
弾性体52の基部52aが、停止センサー50における後側(基板32の支持部34側)の部分に連結されて、弾性体52の基部52aから延出された回り止め部52bが、支持ブラケット37の開口部37bに挿入されている。
弾性体52の横幅W2は、後述の(ローリング機構における停止操作部、当たり部及びストッパー部に関する構成)に記載の停止操作部51の横幅W1と略同じ、又は、停止操作部51の横幅W1よりも少し大きなものとなっている。弾性体52の横幅W2は、停止センサー50の接触部50aの横幅よりも大きなものとなっている。
弾性体52の基部52aから、弾性体52が上側及び右側に延出されて、回転体39と停止センサー50の接触部50aとの間に配置されている。弾性体52は、回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)から視て、停止センサー50の接触部50aに対して回転体39側(上側)に出た円弧状に形成されている。
弾性体52における回転体39と停止センサー50の接触部50aとの間の部分において、正面視で、停止センサー50の接触部50aに対向する弾性体52の中央部分52fに対して左側(弾性体52の基部52a側)の部分52d、並びに、弾性体52の中央部分52fに対して右側(弾性体52の係合部52c側)の部分52eに着目する。
弾性体52の部分52dの曲率が、弾性体52の部分52eの曲率よりも少し小さいものとなって、弾性体52の部分52dの曲率半径が、弾性体52の部分52eの曲率半径よりも少し大きなものとなっており、弾性体52の部分52dの曲がり具合が、弾性体52の部分52eの曲がり具合よりも少し緩やかになっている。
これにより、弾性体52における回転体39の回転方向に沿った一方側の部分(弾性体52の基部52a)が、支持ブラケット37に支持され、弾性体52における回転体39の回転方向(左右方向)に沿った他方側の部分が、自由状態となるように、弾性体52が片持ち状に支持されている。弾性体52における回転体39と停止センサー50の接触部50aとの間の部分と、ハーネス53とが、間に停止センサー50を挟んで、上下方向で互いに反対側に配置されている。
弾性体52における回転体39の回転方向(左右方向)に沿った他方側の部分が、正面視でチャンネル状に折り曲げられて、係合部52cが形成されており、係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cに係合している。
弾性体52が、自身の付勢力により回転体39側(上側)に接近しようとするのに対して、弾性体52の係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cに係合していることによって、弾性体52が図6及び図8に示す所定の位置で止められている。
弾性体52が回転体39の回転方向(左右方向)に沿って変位しようとしても、弾性体52の係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cに係合していることによって、弾性体52における回転体39の回転方向(左右方向)に沿った変位が止められる。
弾性体52が図6及び図8に示す所定の位置から回転体39に対して下側に離れようとすると、弾性体52の係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cから下側に離れるのであり、弾性体52における所定の位置から回転体39に対して下側に離れる変位が許容される。
(ローリング機構における停止操作部、当たり部及びストッパー部に関する構成)
図6,7,8に示すように、合成樹脂製の停止操作部51が、側面視で、回転体39の外周部における回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)での一方側(前側)の部分に設けられ、回転体39の溝部39bに対して前側の部分に設けられ、回転体39における第1軸支持部41側の部分に設けられており、回転体39に一体で回転可能に設けられている。
停止操作部51は、正面視で、回転体39の回転方向(左右方向)に沿った所定長さL1を有しており、側面視で所定の横幅W1を有している。停止操作部51における回転体39の回転方向(左右方向)の一方側の端部51a、及び、停止操作部51における回転体39の回転方向(左右方向)の他方側の端部51bが、正面視で円弧状に形成されている。
合成樹脂製の当たり部54が、側面視で、回転体39の外周部における回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)での他方側(後側)の部分に設けられ、回転体39の溝部39aに対して後側の部分に設けられ、回転体39における第2軸支持部42側の部分に設けられており、回転体39に一体で回転可能に設けられている。
当たり部54は、正面視で、回転体39の回転方向(左右方向)に沿った所定長さL2を有しており、当たり部54の所定長さL2は、停止操作部51の所定長さL1よりも小さい(狭い)。当たり部54は、正面視で、停止操作部51の左右中央部に位置するように、回転体39に設けられている。
ストッパー部55が、側面視で、第2軸支持部42に対して下側に位置するように、基板32の支持部34に設けられて連結されている。
前述の(ローリング機構における駆動軸及び回転体の支持及び回転駆動に関する構成)に記載のように、電動モータ45及びギヤ機構46が、基板32の支持部34に設けられて連結されていることにより、電動モータ45及びギヤ機構46、駆動ギヤ40が、側面視で、回転体39の外周部における回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)での他方側(後側)に配置されている。
(ローリング制御部に関する構成)
図11に示すように、苗植付装置6の水平面に対する左右方向の傾斜角度を検出する傾斜センサー57が、フィードケース14に取り付けられており、傾斜センサー57の検出値が、機体3に設けられた制御装置60に入力されている。停止センサー50の検出信号が、ハーネス53から制御装置60に入力される。
ダイヤル操作型式の設定スイッチ58が、機体3に設けられており、設定スイッチ58の操作信号が制御装置60に入力されている。設定スイッチ58は、設定傾斜角度を設定するものであり、水平位置及び水平位置から右下りの位置及び左下りの位置に亘って、設定傾斜角度を任意に設定することができる。
図3,6,7に示すように、電動モータ45により、駆動軸38及び回転体39が一方側A1に回転駆動されると、右のワイヤ47が回転体39に巻き取られて回転体39に引かれ、左のワイヤ48が回転体39から繰り出され回転体39から押し出される。これにより、苗植付装置6の右部が上昇するように、苗植付装置6の左部が下降するように、苗植付装置6(整地装置23)がローリング操作される。
電動モータ45により、駆動軸38及び回転体39が他方側A2に回転駆動されると、左のワイヤ48が回転体39に巻き取られて回転体39に引かれ、右のワイヤ47が回転体39から繰り出され回転体39から押し出される。これにより、苗植付装置6の左部が上昇するように、苗植付装置6の右部が下降するように、苗植付装置6がローリング操作される。
図11に示すように、ローリング制御部61が、制御装置60にソフトウェアとして設けられている。設定スイッチ58の操作位置及び傾斜センサー57の検出値、停止センサー50の検出信号に基いて、ローリング制御部61(制御装置60)により、ローリング機構31の電動モータ45が以下の説明のように操作されて、苗植付装置6及び整地装置23がローリング操作される。
(傾斜センサーの検出値に基づくローリング制御部の作動状態)
例えば、設定スイッチ58により設定傾斜角度が水平位置に設定された状態において、苗植付装置6(傾斜センサー57の検出値)が水平位置であり、機体3が左右方向で水平位置であると、駆動軸38及び回転体39が、図3,6,8に示すように、回転範囲(右及び左のローリング限度の間)の中央位置で停止している。
図3及び図6に示す状態で、前述の(苗植付装置の全体構成)(苗植付装置の苗のせ台の支持構造)に記載のように、苗のせ台13が右(左)に横送り駆動されると、苗のせ台13及び苗のせ台13の苗の重量により、苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)から右下り姿勢(左下り姿勢)に傾斜しようとする。
苗のせ台13(支持レール25)の右への横送り駆動により、右のバネ49が引き伸ばされて、右のバネ49の付勢力により、苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)から右下り姿勢に傾斜しようとする状態が防止されて、苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)に維持される。
右のバネ49の付勢力だけでは苗植付装置6を水平位置(設定傾斜角度)に維持できないと、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が一方側A1に回転駆動される。
これにより、右のワイヤ47が回転体39に巻き取られて回転体39に引かれ、左のワイヤ48が回転体39から繰り出され回転体39から押し出されて、右及び左のバネ49を介して苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作される。苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作されると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45が停止する。
図3及び図6に示す状態で、苗のせ台13が左に横送り駆動されると、左のバネ49が引き伸ばされて、前述と同様に、左のバネ49の付勢力により、苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)から左下り姿勢に傾斜しようとする状態が防止されて、苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)に維持される。
左のバネ49の付勢力だけでは苗植付装置6を水平位置(設定傾斜角度)に維持できないと、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が他方側A2に回転駆動される。
これにより、左のワイヤ48が回転体39に巻き取られて回転体39に引かれ、右のワイヤ47が回転体39から繰り出され回転体39から押し出されて、右及び左のバネ49を介して苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作される。苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作されると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45が停止する。
図3及び図6に示す状態で、例えば機体3が水平位置から右下り姿勢に傾斜し、苗植付装置6が水平位置から右下り姿勢に傾斜すると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が一方側A1に回転駆動される。苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作されると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45が停止する。
図3及び図6に示す状態で、例えば機体3が水平位置から左下り姿勢に傾斜し、苗植付装置6が水平位置から左下り姿勢に傾斜すると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が他方側A2に回転駆動される。苗植付装置6が水平位置(設定傾斜角度)にローリング操作されると、傾斜センサー57の検出値に基いて、電動モータ45が停止する。
設定スイッチ58により、設定傾斜角度が水平位置から別の値に変更されると、傾斜センサー57の検出値が、設定スイッチ58による設定傾斜角度となるように、前述と同様に電動モータ45により、駆動軸38及び回転体39が一方側A1及び他方側A2に回転駆動される。
(停止センサーの検出信号に基づくローリング制御部の作動状態)
前述のように、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が一方側A1及び他方側A2に回転駆動されると、停止操作部51が一方側A1及び他方側A2に回転して弾性体52に接近する。
図8から図9に示すように、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が一方側A1に回転駆動されて、駆動軸38及び回転体39が左のローリング限度に達すると、停止操作部51の端部51aが、弾性体52の部分52dの付近の配置方向(左右方向)に対して斜めの方向から、弾性体52の部分52dの付近に接触する。
停止操作部51の端部51aが弾性体52の部分52dの付近に接触すると、弾性体52が下側に弾性変形して、弾性体52の係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cから下側に離れ、弾性体52の中央部分52fが停止センサー50の接触部50aに接触する。
これにより、停止センサー50の停止信号がローリング制御部61(制御装置60)に出力されて、ローリング制御部61(制御装置60)により、電動モータ45が停止操作される。
この場合、電動モータ45の停止操作の遅れ等により、駆動軸38及び回転体39が左のローリング限度を越えて一方側A1に回転する可能性がある。駆動軸38及び回転体39が左のローリング限度を越えて一方側A1に回転すると、図6及び図7に示すように、当たり部54がストッパー部55に当たることにより、駆動軸38及び回転体39が強制的に停止させられる。
図8から図10に示すように、電動モータ45により駆動軸38及び回転体39が他方側A2に回転駆動されて、駆動軸38及び回転体39が右のローリング限度に達すると、停止操作部51の端部51bが、弾性体52の部分52eの付近の配置方向(左右方向)に対して斜めの方向から、弾性体52の部分52eの付近に接触する。
停止操作部51の端部51bが弾性体52の部分52eの付近に接触すると、弾性体52が下側に弾性変形して、弾性体52の係合部52cが支持ブラケット37の受け止め部37cから下側に離れ、弾性体52の中央部分52fが停止センサー50の接触部50aに接触する。
これにより、停止センサー50の停止信号がローリング制御部61(制御装置60)に出力されて、ローリング制御部61(制御装置60)により、電動モータ45が停止操作される。
この場合、電動モータ45の停止操作の遅れ等により、駆動軸38及び回転体39が右のローリング限度を越えて他方側A2に回転する可能性がある。駆動軸38及び回転体39が右のローリング限度を越えて他方側A2に回転すると、図6及び図7に示すように、当たり部54がストッパー部55に当たることにより、駆動軸38及び回転体39が強制的に停止させられる。
(発明の実施の第1別形態)
弾性体52の一方側及び他方側の両方の部分が、支持ブラケット37に支持される両持ち状に、弾性体52が支持されてもよい。
弾性体52が、板バネではなく、金属製の細長い丸棒で構成されてもよい。
弾性体52が廃止されて、駆動軸38及び回転体39が右及び左のローリング限度に達すると、停止操作部51の端部51a,51bが、停止センサー50の接触部50aに直接に接触するように構成されてもよい。
(発明の実施の第2別形態)
停止操作部51が、側面視で、回転体39の外周部における回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)での他方側(後側)の部分に設けられ、回転体39の溝部39aに対して後側の部分に設けられ、回転体39における第2軸支持部42側の部分に設けられてもよい。この場合、停止センサー50(弾性体52)は、基板32の支持部34に設けられるとよい。
前述のように構成されると、当たり部54が、側面視で、回転体39の外周部における回転体39の回転軸芯P2の方向(前後方向)での一方側(前側)の部分に設けられ、回転体39の溝部39bに対して前側の部分に設けられ、回転体39における第1軸支持部41側の部分に設けられる。この場合、ストッパー部55は、支持ブラケット37に設けられるとよい。
(発明の実施の第3別形態)
図7に示す構成において、駆動軸38が、第1軸支持部41を貫通して回転体39の反対側(前側)に突出して、駆動ギヤ40が、駆動軸38における第1軸支持部41から回転体39の反対側(前側)に出た部分に連結されてもよい。この構成において、電動モータ45及びギヤ機構46が、支持ブラケット37に設けられるとよい。
(発明の実施の第4別形態)
前述の(発明の実施の第2別形態)において、駆動ギヤ40、電動モータ45及びギヤ機構46が、図7に示すように配置されてもよい。
前述の(発明の実施の第2別形態)において、駆動ギヤ40、電動モータ45及びギヤ機構46が、前述の(発明の実施の第3別形態)に記載のように配置されてもよい。
(発明の実施の第5別形態)
第1軸支持部41及び第2軸支持部42が、合成樹脂ではなく、金属製のベアリングにより構成されてもよい。
(発明の実施の第6別形態)
駆動軸38及び回転体39が一方側A1に回転駆動されて、左のローリング限度で電動モータ45が停止操作された場合、駆動軸38及び回転体39が停止位置から少し他方側A2に回転駆動されて、停止操作部51の端部51aが弾性体52から離れた位置で、駆動軸38及び回転体39が停止するように、電動モータ45が作動操作されてもよい。
駆動軸38及び回転体39が他方側A2に回転駆動されて、右のローリング限度で電動モータ45が停止操作された場合、駆動軸38及び回転体39が停止位置から少し一方側A1に回転駆動されて、停止操作部51の端部51bが弾性体52から離れた位置で、駆動軸38及び回転体39が停止するように、電動モータ45が作動操作されてもよい。
本発明は、乗用型田植機ばかりではなく、田面に種子を供給する播種装置(作業装置に相当)(図示せず)を装備した乗用型直播機等の作業機にも適用でき、整地装置23が装備されない作業機にも適用できる。
6 苗植付装置(作業装置)
23 整地装置(作業装置)
31 ローリング機構
34 支持部(支持部材)
37 支持ブラケット(支持部材)
37c 受け止め部
39 回転体
45 電動モータ
47 ワイヤ(連係部材)
48 ワイヤ(連係部材)
50 停止センサー
50a 接触部
51 停止操作部
51a 端部
51b 端部
52 弾性体
54 当たり部
55 ストッパー部
57 傾斜センサー
61 ローリング制御部
A1 一方側
A2 他方側
L1 所定長さ
P1 軸芯
P2 回転軸芯

Claims (10)

  1. 前後方向の軸芯周りにローリング可能に機体に支持された作業装置と、前記作業装置の左右方向での傾斜角度を検出する傾斜センサーと、前記作業装置をローリング操作するローリング機構とが備えられて、
    前記ローリング機構に、
    回転可能に支持された回転体と、前記回転体を一方側及び他方側に回転駆動する電動モータと、
    前記回転体から右側及び左側に延出されて、前記作業装置における前記回転体に対して右側及び左側の部分に接続された右及び左の連係部材と、
    前記回転体に一体で回転可能に設けられた停止操作部と、
    単一の停止センサーとが設けられており、
    前記傾斜センサーの検出値及び前記停止センサーの検出信号に基いて、前記電動モータを作動させるローリング制御部が備えられて、
    前記ローリング制御部は、
    前記電動モータにより前記回転体を一方側及び他方側に回転駆動して、右及び左の前記連係部材が前記回転体に引かれ及び前記回転体から押し出されることにより、前記傾斜センサーの検出値が設定傾斜角度となるように、前記作業装置をローリング操作し、
    前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部が前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させ、
    前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部が前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させる作業機。
  2. 前記停止操作部は、前記回転体の回転方向に沿った所定長さを有して、
    前記ローリング制御部は、
    前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させ、
    前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触すると、前記電動モータを停止させる請求項1に記載の作業機。
  3. 前記回転体の回転軸芯の方向から視て、前記回転体と前記停止センサーの接触部との間に、前記回転体の回転方向に沿って配置された弾性体が備えられ、
    前記回転体が一方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が前記弾性体に接触すると、前記弾性体が弾性変形して前記停止センサーの接触部に接触し、
    前記回転体が他方側に回転駆動されて、前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が前記弾性体に接触すると、前記弾性体が弾性変形して前記停止センサーの接触部に接触する請求項2に記載の作業機。
  4. 前記弾性体が、前記回転体の回転軸芯の方向から視て、前記停止センサーの接触部に対して前記回転体側に出た円弧状に形成されている請求項3に記載の作業機。
  5. 前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った一方側の部分が、前記ローリング機構の支持部材に支持され、前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った他方側の部分が、自由状態となるように、前記弾性体が片持ち状に支持されている請求項3又は4に記載の作業機。
  6. 前記弾性体における前記回転体の回転方向に沿った他方側の部分が、前記回転体に接近するのを所定の位置で止め、前記所定の位置から前記回転体に対して離れることを許容する受け止め部が備えられている請求項5に記載の作業機。
  7. 前記弾性体が、板バネである請求項3〜6のうちのいずれか一項に記載の作業機。
  8. 前記回転体に一体で回転可能に設けられて、前記停止操作部の前記回転体の回転方向に沿った所定長さよりも狭い当たり部と、
    前記ローリング機構の支持部材に設けられたストッパー部とが備えられて、
    前記停止操作部における前記回転体の回転方向の一方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触しても、前記回転体が一方側に回転すると、前記当たり部が前記ストッパー部に当たって、前記回転体が停止させられ、
    前記停止操作部における前記回転体の回転方向の他方側の端部が、前記停止センサーの接触部に接触しても、前記回転体が他方側に回転すると、前記当たり部が前記ストッパー部に当たって、前記回転体が停止させられる請求項2〜7のうちのいずれか一項に記載の作業機。
  9. 前記停止操作部が、前記回転体における前記回転体の回転軸芯の方向での一方側の部分に設けられ、
    前記当たり部が、前記回転体における前記回転体の回転軸芯の方向での他方側の部分に設けられている請求項8に記載の作業機。
  10. 前記電動モータが、前記回転体の回転軸芯の方向での他方側に配置されている請求項9に記載の作業機。
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