JP2020141446A - 制動装置及び制動方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置において、励磁回路を容易に簡素化し、低コスト化することができる制動装置を提供する。【解決手段】制動装置は、電機子部AP1と、コンデンサCP1と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。接続切替部CSは、電機子部AP1とコンデンサCP1と直流電源PSとの間の接続を切り替えることにより、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電した後、電機子部AP1とコンデンサCP1とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体内に渦電流を発生させる。【選択図】図4

Description

本発明は、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置及び制動方法に関する。
鉄道車両用の非粘着方式の制動装置として、渦電流を用いた制動装置即ち渦電流ブレーキ装置が用いられている。この制動装置は、例えば鉄道車両の台車に取り付けられた電機子を有し、この電機子とレールとが接触していない状態で鉄道車両がレール上を走行する際に、レールの内部に印加される磁界の強さが変化し、レールの内部に渦電流が発生することにより、電磁力が発生し、発生した電磁力を利用して、電機子とレールとの間に、制動力を発生させるものである。即ち、制動装置は、レールを二次導体として用いるものである。
特開2005−271704号公報(特許文献1)には、渦電流ブレーキ装置において、鉄道車両においてレールに対向する位置に配置され、供給される電流に従って発生する磁界によってレール内に渦電流を発生させると共に、レールに対する相対的な位置の変化に伴って起電力を生じる電磁変換部を具備する技術が開示されている。
特開2011−143830号公報(特許文献2)には、蓄電池を渦電流ブレーキ装置の電源回路として完全に独立して動作させる渦電流ブレーキ装置において、レールの長手方向に沿ってレールの上部に配置される電機子を具備する技術が開示されている。
特開2005−271704号公報 特開2011−143830号公報
足立良夫、「誘導機のコンデンサ自励現象」、電気学会雑誌、1960年、第80巻、第864号、p.1236−1243 足立良夫、「三相誘導電動機のコンデンサ制動現象」、電気学会雑誌、1961年、第81巻、第879号、p.2001−2010
例えば上記特許文献1に、電力変換部として周波数制御が可能なインバータが用いられることが記載されているように、渦電流ブレーキ装置としての制動装置は、電機子に交流電流を通流して電機子を励磁する励磁回路として、直流電圧を交流電圧に変換するインバータを備えている。そのため、励磁回路が複雑になり励磁回路のコストが上昇しやすくなり、励磁回路を容易に簡素化することができず、励磁回路を容易に低コスト化することができない。
また、上記した、励磁回路を簡素化することができず、励磁回路を低コスト化することができないという問題点は、鉄道車両に備えられた制動装置に限られず、電気自動車等の車両であって道路上で導体に沿って走行する車両に備えられた制動装置においても共通の問題点である。
本発明は、上述のような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、導体に沿って走行する車両に備えられ、且つ、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置において、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる制動装置を提供することを目的とする。
本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を簡単に説明すれば、次のとおりである。
本発明の一態様としての制動装置は、導体に沿って走行するか又は走行している車両に備えられ、且つ、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置である。当該制動装置は、車両に設けられ、且つ、導体と対向配置された第1電機子部と、第1電機子部と共振回路を形成可能な第1コンデンサと、第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加可能な直流電源と、第1電機子部と第1コンデンサと直流電源との間の接続を切り替えることにより、直流電源により第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加するか、又は、第1電機子部と第1コンデンサとにより共振回路を形成する接続切替部と、を有する。接続切替部は、第1電機子部と第1コンデンサと直流電源との間の接続を切り替えることにより、共振回路が形成されていない状態で、直流電源により第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加して第1コンデンサを充電した後、第1コンデンサと直流電源との間の接続が切断された状態で、第1電機子部と第1コンデンサとにより共振回路を形成し、第1電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる。
本発明の一態様としての制動方法は、導体に沿って走行する車両に備えられた制動装置を用いて導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動方法である。制動装置は、車両に設けられ、且つ、導体と対向配置された第1電機子部と、第1電機子部と共振回路を形成可能な第1コンデンサと、第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加可能な直流電源と、第1電機子部と第1コンデンサと直流電源との間の接続を切り替えることにより、直流電源により第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加するか、又は、第1電機子部と第1コンデンサとにより共振回路を形成する接続切替部と、を有する。当該制動方法は、接続切替部を用いて第1電機子部と第1コンデンサと直流電源との間の接続を切り替えることにより、共振回路が形成されていない状態で、直流電源により第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加して第1コンデンサを充電した後、第1コンデンサと直流電源との間の接続が切断された状態で、第1電機子部と第1コンデンサとにより共振回路を形成し、第1電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる。
本発明の一態様を適用することで、導体に沿って走行する車両に備えられ、且つ、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置において、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
実施の形態1の制動装置及びその周辺を示す斜視図である。 実施の形態1の制動装置が有する電機子の巻線及び磁極の配置を模式的に示す平面図である。 比較例の制動装置の構成を示すブロック図である。 実施の形態1の制動装置の構成例を示す回路図を含むブロック図である。 実施の形態1の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態1の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態1の第3変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態2の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態2の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態2の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態3の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態3の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態3の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施の形態3の第3変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。 実施例の制動装置について励磁試験を行ったときの三相の相電圧の時間依存性を示すグラフである。 実施例の制動装置について励磁試験を行ったときの三相の電流の時間依存性を示すグラフである。
以下に、本発明の各実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
なお、開示はあくまで一例にすぎず、当業者において、発明の主旨を保っての適宜変更について容易に想到し得るものについては、当然に本発明の範囲に含有されるものである。また、図面は説明をより明確にするため、実施の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
また本明細書と各図において、既出の図に関して前述したものと同様の要素には、同一の符号を付して、詳細な説明を適宜省略することがある。
更に、実施の形態で用いる図面においては、断面図であっても図面を見やすくするためにハッチング(網掛け)を省略する場合もある。また、平面図であっても図面を見やすくするためにハッチングを付す場合もある。
(実施の形態1)
本発明の一実施形態である実施の形態1の制動装置について、比較例の制動装置と比較しながら説明する。
初めに、図1及び図2を参照し、本実施の形態1の制動装置及びその周辺について説明する。図1は、実施の形態1の制動装置及びその周辺を示す斜視図である。図2は、実施の形態1の制動装置が有する電機子の巻線及び磁極の配置を模式的に示す平面図である。
本実施の形態1の制動装置は、レール上を走行する鉄道車両に搭載され、渦電流を用いた制動装置即ち渦電流ブレーキ装置である。前述したように、渦電流を用いた制動装置は、鉄道車両の台車に取り付けられ、レールと対向配置された電機子を有するものである。また、渦電流を用いた制動装置は、この電機子とレールとが接触していない状態で鉄道車両がレール上を走行する際に、レールの内部に渦電流が発生することに伴って作用する電磁力を利用して、電機子とレールとの間に、制動力、即ちブレーキ力を発生させるものである。
なお、本実施の形態1の制動装置は、レール上を走行する鉄道車両のみならず、導体に沿って走行する車両に広く適用可能である。このような場合、本実施の形態1の制動装置は、導体に沿って走行する車両に設けられ、且つ、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置である。
図1及び図2に示すように、本実施の形態1の制動装置は、2本のレールRのうち一方のレールRと対向配置された電機子11と、2本のレールRのうち他方のレールRと対向配置された電機子12と、を有する。電機子11及び12の各々は、コアとも称される磁心に、巻線とも称されるコイルが巻回された電磁石である。
本実施の形態1では、電機子11及び12に通流する交流電流として、三相交流電流を用いる。このような場合、図2に模式的に示すように、電機子11及び12のいずれにおいても、三相交流電流に対応して、U相の巻線AR1、V相の巻線AR2、W相の巻線AR3の3種類の巻線が交互にコアに巻回されている。U相の正巻及び逆巻をそれぞれ+U及び−Uと表示し、V相の正巻及び逆巻をそれぞれ+V及び−Vと表示し、W相の正巻及び逆巻をそれぞれ+W及び−Wと表示する場合、一例としては、U相の巻線AR1、V相の巻線AR2、W相の巻線AR3の3種類の巻線は、図2に示すように、レールRの長さ方向に沿って、2つの巻線AR1、2つの巻線AR2及び2つの巻線AR3の下端に形成される磁極が、図2の左側から右側に向かって、例えば−U、+W、−V、+U、−W、+Vの順になるように、配列される。ただし、これ以外の種々の配列が可能であり、配列の態様について特に限定されるものではない。また、U相の巻線AR1、V相の巻線AR2、W相の巻線AR3は、後述する図4に示す巻線AR1、巻線AR2及び巻線AR3に相当する(図5乃至図10においても同様)。
なお、三相交流電流に代えて、二相交流電流若しくは単相交流電流、又は、三相よりも多相の交流電流を用いることも可能である。二相交流電流の場合、2種類の巻線が、正巻及び逆巻で交互にコアに巻かれることになる。また、2種類の巻線は、後述する図11に示す巻線AR1及び巻線AR2に相当する(図12乃至図14においても同様)。単相交流電流の場合、1種類の巻線が、正巻及び逆巻で交互にコアに巻かれることになる。
電機子11及び12は、鉄道車両の台車13に搭載されている。台車13は、鉄道車両の車輪14を回転可能に支持している。また、電機子11は、レールRと対向配置されている。レールRとしては、従来の鉄道用の軌道をそのまま使用することができる。そのため、レールRについては、何も変更する必要はない。
台車13及びその上に取り付けられた客室等を含む鉄道車両は、レールR上を走行することにより、運動エネルギーを蓄積している。本実施の形態1においては、鉄道車両がレールR上を走行する速度を減少させたい場合、電機子11の巻線に交流電流を流すことにより交流磁界を発生させる。このとき、電機子11のある巻線の磁極から出てレールRの内部を通り電機子11の他の巻線の磁極に入る磁束で表される磁界の強さが変化し、レールRの内部に渦電流が生じる。また、鉄道車両がレールR上を走行することに伴って、電機子が発生する交流磁界もレールRの内部を移動するために、更にレールRの内部の磁界が変化することになる。このレールRの内部を流れる渦電流は、この更なる磁界の変化を打ち消す方向に流れるため、電機子11とレールRとの間に、電磁力としての制動力、即ちブレーキ力が発生する。なお、電機子12についても電機子11と同様である。
次に、図3を参照し、従来の制動装置としての比較例の制動装置について説明する。図3は、比較例の制動装置の構成を示すブロック図である。
例えば上記特許文献1に、電力変換部として周波数制御が可能なインバータが用いられることが記載されているように、従来の渦電流ブレーキ装置としての制動装置は、電機子を励磁して電機子に交流電流を通流する励磁回路として、直流電圧を交流電圧に変換するインバータを備えている。
図3に示すように、従来の制動装置としての比較例の制動装置は、電機子11及び12を励磁する励磁回路として、インバータ115を有する。インバータ115は、車輪14を介して導体としてのレールRに接地されている。また、インバータ115には、トロリとも称される架線Tから、鉄道車両のパンタグラフ16を介して、或いは蓄電池、或いはコンデンサにより、直流電圧が印加される。インバータ115は、インバータ115に印加された直流電圧を交流電圧に変換し、変換された交流電圧を電機子11及び12に印加して電機子11及び12に交流電流を流すことにより交流磁界を発生させ、電機子11及び12とレールRとの間に制動力を発生させる。また、制動力が発生する際に、電機子11及び12にはレールRの内部を流れる渦電流が発生する磁界による起電力が発生するが、インバータ115は、電機子11及び12で発生したこの起電力に基づいて交流電流を流すことにより、発電電力を発生させ、この発電電力を用いて架線Tに電流を流すことにより、架線Tに電力を回生する。このとき、インバータ115は、電機子11及び12に交流磁界を発生させるための無効電力を供給すると同時に、電機子11及び12から発電電力即ち有効電力を得る役割を担っているが、これらの電力の大きさは無効電力のほうが大きい場合が多い。
また、図3に示すように、従来の制動装置としての比較例の制動装置は、電流検出部117a、117b及び117c並びに制御部118を有する。電流検出部117a、117b及び117cは、インバータ115と電機子11及び12との間に設けられている。電流検出部117a、117b及び117cは、電機子11及び12の巻線に流れる電流を検出する。制御部118は、電流検出部117a、117b及び117cから出力される検出信号に基づいて、電機子11及び12の巻線に流れる電流を検出し、指令部から送られた指令信号H、及び、検出された電流に基づいて、電機子11及び12に印加する三相交流電圧の周波数及び振幅を制御する制御信号を算出してインバータ115に出力する。また、比較例の制動装置は、制御信号を算出する際に必要となる鉄道車両の速度を検出する速度センサ119を有する。
図示は省略するが、インバータ115は、例えば半導体素子よりなる上アーム側(高圧側)スイッチング素子と、同様に半導体素子よりなる下アーム側(低圧側)スイッチング素子と、を有する。また、半導体素子として、例えば絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor:IGBT)等のパワー系半導体素子が用いられる。そのため、図3に示すようなインバータを用いる比較例の制動装置では、励磁回路が複雑になり励磁回路のコストが上昇しやすくなり、励磁回路を容易に簡素化することができず、励磁回路を容易に低コスト化することができない。
また、電機子11及び12の各々が複数の巻線よりなる電機子部を3つ有し、インバータがこれらの3つの電機子部に三相交流電流を通流する場合を考える。このような場合には、図示は省略するが、インバータは、上アーム側(高圧側)スイッチング素子と、下アーム側(低圧側)スイッチング素子と、よりなる組を3組有する。そのため、励磁回路が更に複雑になり励磁回路のコストが更に上昇しやすくなり、励磁回路を簡素化することができず、励磁回路を低コスト化することができない。
本発明者らは、比較例の制動装置におけるインバータよりなる励磁回路が電機子に無効電力を供給することが主体であることに着目し、インバータに代え、予め充電されたコンデンサと電機子とにより共振回路を形成して電機子に共振電流を通流して制動力を発生させることにより、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することを見出した。
即ち、本実施の形態1の制動装置を用いた制動方法の技術思想は、導体に沿って走行する車両に備えられた制動装置を用いて導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動方法において、制動装置にインバータに代えてコンデンサと直流電源と接続切替部とを設け、接続切替部により電機子とコンデンサと直流電源との間の接続を切り替えることにより、コンデンサを充電した後、電機子とコンデンサとにより共振回路を形成してコンデンサを放電し、放電電流を発電に寄与する正相の三相交流電流に移行させ、電機子に三相交流電流としての共振電流を発電状態即ち自己励磁で通流して交流磁界を発生させるとともに導体内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させることにある。言い換えれば、本実施の形態1の制動装置を用いた制動方法の技術思想は、交流励磁型渦電流ブレーキ装置の励磁において、スイッチング素子による励磁回路(インバータ)は電機子に対して無効電力を供給することが主体であり、これをコンデンサに置き換え電機子とのLC共振により動作させることにある。
これにより、電子制御される励磁インバータを用いず、コンデンサによる受動的動作により励磁を行うことになる。そのため、励磁回路の構成要素を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができ、励磁回路の重量を低減することができる。また、インバータによる高度な制御を行わないので、例えばインバータ115に含まれるスイッチング素子、電流検出部117a、117b若しくは117c又は制御部118の不具合が発生して電流指定(ブレーキ力指定)などの制御に不具合が発生することを防止又は抑制することができる。また、インバータ115に含まれるスイッチング素子のスイッチングに伴うノイズが発生しなくなるので、電磁両立性(Electromagnetic Compatibility:EMC)が改善する。また、共振回路により通流される共振電流の波形が、インバータよりなる励磁回路が電機子に通流される交流電流の波形よりも正弦波波形に近づくこと等により、制動装置が電機子に発生させる制動力を、向上させることができる。
次に、図4を参照し、本実施の形態1の制動装置の詳細な回路の構成について説明する。図4は、実施の形態1の制動装置の構成例を示す回路図を含むブロック図である。なお、図4では、充電された後、放電される前のコンデンサに電荷が蓄えられている様子を模式的に図示している(図5乃至図14においても同様であるが、スナバ回路を含む場合は、スナバ回路のコンデンサに電荷が蓄えられている様子、および、それとの分圧で充電されたコンデンサに電荷が蓄えられている様子は省略している)。
図4に示すように、本実施の形態1の制動装置は、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。
電機子部AP1は、例えば、車両にそれぞれ設けられ、導体としてのレールRとそれぞれ対向配置され、且つ、互いに接続された複数の巻線AR1よりなる。即ち、電機子部AP1は、車両に設けられ、且つ、導体としてのレールRと対向配置されている。電機子部AP2は、例えば、車両にそれぞれ設けられ、導体としてのレールRとそれぞれ対向配置され、且つ、互いに接続された複数の巻線AR2よりなる。即ち、電機子部AP2は、車両に設けられ、且つ、導体としてのレールRと対向配置されている。電機子部AP3は、例えば、車両にそれぞれ設けられ、導体としてのレールRとそれぞれ対向配置され、且つ、互いに接続された複数の巻線AR3よりなる。即ち、電機子部AP3は、車両に設けられ、且つ、導体としてのレールRと対向配置されている。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、中性点NPでY結線されている。
なお、図4では、理解を簡単にするために、複数の巻線AR1のうち1つの巻線AR1のみを図示し、複数の巻線AR2のうち1つの巻線AR2のみを図示し、電機子部AP1の抵抗成分を抵抗RS1として図示し、電機子部AP2の抵抗成分を抵抗RS2として図示している(図5乃至図14においても同様)。また、図4では、理解を簡単にするために、複数の巻線AR3のうち1つの巻線AR3のみを図示し、電機子部AP3の抵抗成分を抵抗RS3として図示している(図5乃至図10においても同様)。
前述したように、三相交流電流に対応して、U相、V相、W相の3種類の巻線が交互にコアに巻かれており、U相、V相、W相の3種類の巻線は、巻線AR1、AR2及びAR3に相当する。電機子部AP1に含まれる複数の巻線AR1は、互いに直列に接続されていてもよく、互いに並列に接続されていてもよい。電機子部AP2に含まれる複数の巻線AR2は、互いに直列に接続されていてもよく、互いに並列に接続されていてもよい。電機子部AP3に含まれる複数の巻線AR3は、互いに直列に接続されていてもよく、互いに並列に接続されていてもよい。
コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
コンデンサCP2の一端は、コンデンサCP3の一端に接続されている。コンデンサCP3のコンデンサCP2側と反対側は、コンデンサCP1の一端に接続されている。電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2のコンデンサCP3側に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP3のコンデンサCP1側に接続されている。コンデンサCP1は、コンデンサCP3側と反対側の端子TR1を含む。コンデンサCP2は、コンデンサCP3側と反対側の端子TR2を含む。電機子部AP1の中性点NP側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図4に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図4に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。
接続切替部CSは、スイッチとしての接触器(電磁接触器)SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する(遮断する)。
接触器SW2は、端子TR1と端子TR2との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をΔ結線するか、又は、端子TR1と端子TR2との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1のコンデンサCP3側と反対側と、コンデンサCP2のコンデンサCP3側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電する(ステップS1)。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をΔ結線し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
このような場合、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流として、単相交流のような放電電流から受動的に移行した三相交流電流を通流することができる。そのため、前述したように、励磁回路の構成要素を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化すること等ができることに加えて、発電電力を比較例の制動装置におけるインバータ内の損失等に充当する必要がなくなるので、レールRに印加される交流磁界のレールRの長さ方向の単位長さにおける磁界の変化率を大きくすることができる。また、レールRに印加される交流磁界の単位時間当たりの変化率である時間変化率を大きくすることができるので、電機子11及び12とレールRとの間に発生する、電磁力としての制動力、即ちブレーキ力を向上させることができる。
なお、本実施の形態1の制動装置は、接続切替部CSの動作を制御する制御部CUを有してもよい。なお、図5乃至図14では制御部CUの図示を省略するものの、実施の形態1の第1変形例乃至第3変形例、実施の形態2、実施の形態2の第1変形例及び第2変形例、実施の形態3、並びに、実施の形態3の第1変形例乃至第3変形例においても同様に、制動装置は制御部CUを有してもよい。
また、本実施の形態1の制動装置は、少なくとも、電機子部AP1と、電機子部AP1と共振回路RCを形成可能なコンデンサCP1と、コンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加可能な直流電源PSと、接続切替部CSと、を有していればよい。接続切替部CSは、電機子部AP1とコンデンサCP1と直流電源PSとの間の接続を切り替えることにより、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するか、又は、電機子部AP1とコンデンサCP1とにより共振回路RCを形成するものであればよい。また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、電機子部AP1とコンデンサCP1と直流電源PSとの間の接続を切り替えることにより、共振回路RCが形成されていない状態で、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電した後、コンデンサCP1と直流電源PSとの間の接続が切断された状態で、電機子部AP1とコンデンサCP1とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させるものであればよい。即ち、本実施の形態1の制動方法は、接続切替部CSを用いて電機子部AP1とコンデンサCP1と直流電源PSとの間の接続を切り替えるものであればよい。
そのため、図4を用いて説明する本実施の形態1の制動装置以外にも、後述する図5乃至図7を用いて説明する実施の形態1の第1変形例乃至第3変形例を始めとして、種々の制動装置の変形例が可能である。具体的には、本実施の形態1の制動装置では、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がΔ接続され、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であり、初期充電するコンデンサの数が1つであるが、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がY接続されるか、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧若しくは線間電圧に等しいか、又は、初期充電されるコンデンサの数が1つ、2つ若しくは3つであるかを変更することにより、種々の変形例が可能である。
次に、本実施の形態1の制動装置のコンデンサの静電容量について説明する。
本実施の形態1の制動装置のコンデンサの静電容量については、接続される電機子部のインダクタンスと、制動装置として動作させる際の共振電流の周波数を設定した上で、共振回路として共振する値を、設定する。即ち、図4に示す構成例におけるコンデンサCP1、CP2及びCP3の各々の静電容量については、接続される電機子部AP1、AP2及びAP3の各々のインダクタンスと、制動装置として動作させる際の共振電流の周波数を設定した上で、共振回路として共振する値を、設定することになる。なお、コンデンサCP1、CP2及びCP3の3つの静電容量は互いに等しいことが望ましく、電機子部AP1、AP2及びAP3の3つのインダクタンスは互いに等しいことが望ましいが、共振回路が形成されればよく、3つの静電容量は必ずしも互いに等しくなくてもよく、3つのインダクタンスは必ずしも互いに等しくなくてもよい。また、抵抗RS1、RS2及びRS3の3つの抵抗は互いに等しいことが望ましいが、共振回路が形成されればよく、3つの抵抗は必ずしも互いに等しくなくてもよい。
また、制動装置として動作させる際の共振電流の周波数は、発電能力を向上させて、通電電流を大きくするために、車両の走行速度よりも交流磁界の移動速度が低くなる周波数の範囲内において、高く設定することが望ましい。このとき、周波数の増加に伴って大きくなる電圧が、電機子等の耐電圧を超えないようにする必要がある。
また、電機子は、鉄心よりなるコアと、コアの周りに巻回されたコイルと、を含むが、コアの非線形磁気特性の影響によって、インダクタンスが通電電流の大きさに応じて変化する。そのため、コンデンサの静電容量は、目標とする通電電流におけるインダクタンスに対して、所望の共振周波数となるように設定する必要がある。
次に、本実施の形態1の制動装置を用いた制動動作が、所謂コンデンサ自励現象による制動動作と異なることについて説明する。
上記非特許文献1には、回転誘導電動機のコンデンサ自励現象が記載されている。コンデンサ自励現象とは、原動機等によって駆動される誘導機の固定子端子間に適当な容量のコンデンサを接続すると、自励現象によって誘導機の端子電圧がある一定値まで漸次上昇してゆくことを意味する。これにより、非特許文献2に記載されるように、誘導機に制動トルクを発生させることができる。上記非特許文献1および非特許文献2に記載されたコンデンサ自励現象による制動動作と、本実施の形態1の制動装置を用いた制動動作とを比較すると、コンデンサを用いて誘導電動機の電機子に制動力を発生させるという上位の概念では、共通している部分もある。
一方、上記非特許文献1および非特許文献2に記載されたコンデンサ自励現象および制動現象が、回転誘導電動機に対して適用された場合の現象であるのに対し、本実施の形態1の制動装置を用いた自励現象および制動現象は、リニア誘導電動機(Linear Induction Motor:LIM)に対して適用された場合であるために、残留磁化の有無において、上記非特許文献1および非特許文献2に記載されたコンデンサ自励現象および制動現象との間で、大きな差異を有する。
上記非特許文献1に記載された三相誘導電動機としての回転誘導電動機では、固定子および回転子鉄心のそれぞれに、前回の励磁停止時の残留磁界が保持されており、そのうち回転子鉄心の有する残留磁界が、次回の回転時に固定子巻線に残留磁気電圧を誘起する。ここで、固定子端子間に適当な容量のコンデンサを接続すると、まず永久磁石式同期発電機のように動作し、自励条件を満足するときコンデンサ自励に移行する。このように、少なくとも1回の励磁経験がある回転誘導電動機であれば、回転子即ち二次側部分は残留磁界を有するので、コンデンサ自励に移行するために必要な残留磁気電圧を得ることができる。また、上記非特許文献2に記載された回転誘導電動機では、コンデンサ自励に移行する直前まで電源に接続されており、回転子に一次巻線による交流磁界が印加され続けているので、回転子即ち二次側部分に残留磁界を有するのは言うまでもない。
一方、本実施の形態1の制動装置では、電機子とレールとがリニア誘導電動機を形成するものであるため、電機子巻線(一次巻線)に交流電流を通流することによって交流磁界を形成し、形成された交流磁界がレールに印加されることによってレール(二次巻線に相当)内に誘導電流が通流する。電機子は、鉄道車両の走行に伴って、レールのうちまだ交流磁界が印加されていない部分に次々に対向するのであるから、レール即ち二次側部分は、残留磁界を有していない。そのため、本実施の形態1の制動装置における電機子を初期励磁するためには、コンデンサを充電して初期励磁用の電荷を蓄える必要がある。
即ち、本実施の形態1の制動装置は、リニア誘導電動機の二次側部分であるレールが残留磁界を有しないために、共振回路が形成されていない状態でコンデンサを充電して初期励磁用の電荷をコンデンサに蓄えた後、電機子とコンデンサとにより共振回路を形成し、コンデンサに蓄えられた電荷を初期励磁用の電荷として用いて共振電流を発生させる(自己励磁する)点で、上記非特許文献1および非特許文献2に記載された三相誘導電動機としての回転誘導電動機とは、全く異なる。言い換えれば、渦電流を用いた制動装置に、上記非特許文献1および非特許文献2に記載されたコンデンサ自励現象および制動現象を適用したとしても、初期励磁用の電荷をコンデンサに蓄える本実施の形態1の制動装置に容易に想到し得るものではない。
また、本実施の形態1の制動装置を用いた制動方法は、コンデンサに蓄えられた電荷を初期励磁用の電荷として用いて自己励磁する方法であるため、コンデンサを初期充電する直流電圧を高くすることにより、三相交流電流を立ち上げる立ち上がり時間を早くすることができる、という有利な効果を有する。詳細な説明は省略するものの、直流電圧を変えて実験を行ったところ、直流電圧を高くすることにより、三相交流電流の立ち上がり時間を短縮する効果が確認されている。即ち、本実施の形態1の制動装置を用いた制動方法によれば、外部の直流電源を用いてコンデンサを初期充電するため、上記非特許文献1に記載された回転誘導電動機におけるコンデンサ自己励磁において回転子の残留磁界による微弱な残留磁気電圧を利用して交流電流を立ち上げる場合と比べ、三相交流電流を立ち上げる立ち上がり時間を短縮することができる。
本実施の形態1の制動装置においては、共振回路を形成して初期励磁用の電荷の放電を開始した時、放電開始直後は、単相交流のように通流される。これは正相及び逆相の各々の三相交流電流が、互いに等しい大きさを有し、且つ、互いに重ね合わされて通流される状態と同じである。また、逆相電流は、逆相電流による発電電力が生じないため、放電開始から時間が経過するのに伴って、電機子等の抵抗によって減衰する。一方、正相電流は、正相電流による発電電力が生ずるため、放電開始から時間が経過するのに伴って増幅し、鉄道車両の走行速度が一定速度以上の範囲で、通電状態が受動的に維持され、定常動作する。
また、本実施の形態1の制動装置においては、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零である。例えば、直流電源PSの電圧を直流100Vとし、隣接する電機子部とコンデンサの間の電圧として、線間電圧を交流600V(相電圧を交流346V)とする場合を考える。このような場合、接触器SW1が直流100Vを有する直流電圧回路と交流600V電圧を有する交流電圧回路との間に設置されるため、励磁動作中の接触器SW1の交流電圧回路側を低圧化することにより、接触器SW1の耐圧を低くすることができる、即ち接触器SW1を低圧仕様にすることができる。そのため、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
また、本実施の形態1では、スナバ回路が設けられなくてもよいという観点で、後述する実施の形態1の第2変形例以降の各実施の形態及び各変形例に比べて、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
<実施の形態1の制動装置の第1変形例>
次に、図5を参照し、実施の形態1の制動装置の第1変形例の回路の構成について説明する。図5は、実施の形態1の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。なお、図5では、図4におけるレールR、電機子11及び12、並びに、制御部CUの図示を省略している(図6乃至図14においても同様)。
本第1変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の線間電圧に等しい点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零である実施の形態1の制動装置と異なる。一方、本第1変形例の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がΔ接続され、初期充電するコンデンサの数が1つである点で、実施の形態1の制動装置と同様である。
図5に示すように、本第1変形例の制動装置は、実施の形態1の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態1と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、実施の形態1と同様に、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
コンデンサCP2の一端は、コンデンサCP3の一端に接続されている。電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2のコンデンサCP3側に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。コンデンサCP3のコンデンサCP2側と反対側は、端子TR2に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図5に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図5に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。コンデンサCP2は、コンデンサCP3側と反対側の端子TR5を含む。電機子部AP1の中性点NP側と反対側は、端子TR5に接続されている。
接続切替部CSは、実施の形態1と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態1と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態1と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をΔ結線するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することによりコンデンサCP1のコンデンサCP3側と反対側とコンデンサCP2のコンデンサCP3側と反対側との間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電する(ステップS1)。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をΔ結線し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第1変形例の制動装置も、例えば実施の形態1の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本第1変形例では、実施の形態1と同様に、スナバ回路が設けられなくてもよいという観点で、後述する実施の形態1の第2変形例以降の各実施の形態及び各変形例に比べて、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
一方、本第1変形例では、実施の形態1と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の線間電圧に等しい。また、本第1変形例では、直流電源PSの電圧をコンデンサCP1の両端間に印加することになるので、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図5では省略している)。
図5に示す構成例では、接続切替部CSは、接触器SW1及び接触器SW2よりなる2つの接触器を含むものの、本実施の形態1の制動装置の第1変形例では、接続切替部CSは、接触器SW2を含まない、即ち接触器SW2が設けられないようにすることもできる。
本第1変形例において、接触器SW2が設けられなくても、励磁開始のタイミングにおいて、少なくとも1回だけ、接触器SW1を閉じる動作と開く動作とを連続して瞬時に行うと、その時のコンデンサCP1への過渡的な充電電流をきっかけとして、正相の三相交流電流に移行することができる。このように、接触器SW2を省略し、一瞬だけ接触器SW1を閉じる動作と開く動作とを行う方法は、本第1変形例のみならず、後述する図7、図9、図10、図13、図14を用いて説明する各実施の形態及び各変形例において可能である。このような場合、接触器SW2を省略することができ、接触器として接触器SW1のみ、即ち接触器が1台のみ設けられればよいため、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
一方、接続切替部CSが接触器SW1と接触器SW2とを含む場合、上記した接触器SW2が設けられず、一瞬だけ接触器SW1を閉じる動作と開く動作とを行う方法に対して、次のような利点を有する。
まず、コンデンサへの充電を行うタイミングを、励磁開始タイミングより前の任意の時点に行うことができる。そのため、励磁開始時の不意の直流電源の喪失(停電など)に備えることができる。次に、万一接触器SW1を開く動作が遅れた場合に、直流電源PSに過大な電圧(自己励磁現象によるコンデンサの電圧)が印加されてしまうことを防止することができる。また、接触器SW2が設けられていない場合、一旦、共振電流としての交流電流の通流が開始された後、交流電流の通流を停止することは困難であるが、接触器SW2が設けられている場合、一旦、共振電流としての交流電流の通流が開始された後、接触器SW2を開く動作を行うことにより、交流電流の通流を、容易に停止することができる。
<実施の形態1の制動装置の第2変形例>
次に、図6を参照し、実施の形態1の制動装置の第2変形例の回路の構成について説明する。図6は、実施の形態1の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第2変形例の制動装置は、初期充電するコンデンサの数が2つである点で、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態1の制動装置と異なる。一方、本第2変形例の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がΔ接続され、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零である点で、実施の形態1の制動装置と同様である。
図6に示すように、本第2変形例の制動装置は、実施の形態1の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態1と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、実施の形態1と同様に、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
コンデンサCP2の一端は、コンデンサCP3の一端に接続されている。電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2のコンデンサCP3側に接続されている。コンデンサCP3のコンデンサCP2側と反対側は、コンデンサCP1の一端に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP3のコンデンサCP1側に接続されている。コンデンサCP1は、コンデンサCP3側と反対側の端子TR1を含む。コンデンサCP2のコンデンサCP3側と反対側は、端子TR1に接続されている。電機子部AP1は、中性点NP側と反対側の端子TR2を含む。直流電源PSは、ある極性(図6に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図6に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。
接続切替部CSは、実施の形態1と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態1と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態1と異なり、端子TR1と端子TR2との間を直接接続して電機子部AP1の中性点NP側と反対側をコンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側に接続するか、又は、端子TR1と端子TR2との間の接続を切断することにより、電機子部AP1の中性点NP側と反対側と、コンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加してコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電する(ステップS1)。なお、図6に示す例では、直流電圧V2は、直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間を直接接続して電機子部AP1の中性点NP側と反対側をコンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側に接続し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第2変形例の制動装置も、例えば実施の形態1の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本第2変形例でも、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であるため、実施の形態1と同様に、接触器SW1の耐圧を低くすることができ、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
一方、本第2変形例では、実施の形態1と異なり、初期充電するコンデンサの数が2つである。
コンデンサに初期充電されるエネルギーが大きい場合、何らかの理由で電機子の発電動作が遅れた場合に、コンデンサが完全に放電するまでの時間を延長することができる。そのため、コンデンサが完全に放電するまでの時間を延長する観点では、互いに並列に接続され且つ初期充電するコンデンサの数が多いことが望ましい。但し、初期充電する際にコンデンサに印加される直流電圧を高くした場合でも、コンデンサが完全に放電するまでの時間を延長することができる。そのため、他の何らかの理由により直流電源PSの直流電圧を高くすることができない場合には、初期充電するコンデンサの数を多くすることにより、コンデンサが完全に放電するまでの時間を容易に延長することができる。
また、本第2変形例の制動装置は、少なくとも、電機子部AP1と、電機子部AP2と、コンデンサCP1と、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1と共振回路RCを形成可能なコンデンサCP2と、コンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加可能で且つコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加可能な直流電源PSと、接続切替部CSと、を有していればよい。接続切替部CSは、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2と直流電源PSとの間の接続を切り替えることにより、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加するか、又は、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成するものであればよい。また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2と直流電源PSとの間の接続を切り替えることにより、共振回路RCが形成されていない状態で、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加してコンデンサCP2を充電した後、コンデンサCP1及びコンデンサCP2と直流電源PSとの間の接続が切断された状態で、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1及び電機子部AP2に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させるものであればよい(後述する図7、図8、図10、図11及び図14を用いて説明する実施の形態1の制動装置の第3変形例、実施の形態2、実施の形態2の第2変形例、実施の形態3、及び、実施の形態3の第3変形例においても同様)。即ち、本第2変形例の制動方法は、接続切替部CSを用いて電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2と直流電源PSとの間の接続を切り替えるものであればよい。
好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR2との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含む。スナバ回路SNとして、互いに直列に接続されたコンデンサCP4と抵抗RS4とを含むものを用いることができる。これにより、励磁動作を停止するために、接触器SW2に交流電流が通流されている状態で接触器SW2を遮断した場合でも、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態1の制動装置の第3変形例>
次に、図7を参照し、実施の形態1の制動装置の第3変形例の回路の構成について説明する。図7は、実施の形態1の第3変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第3変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の線間電圧に等しく、初期充電するコンデンサの数が2つである点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であり、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態1の制動装置と異なる。一方、本第3変形例の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がΔ接続される点で、実施の形態1の制動装置と同様である。
図7に示すように、本第3変形例の制動装置は、実施の形態1の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態1と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、実施の形態1と同様に、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
コンデンサCP2の一端は、コンデンサCP3の一端に接続されている。電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2のコンデンサCP3側に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。コンデンサCP2のコンデンサCP3側と反対側は、端子TR1に接続されている。コンデンサCP3のコンデンサCP2側と反対側は、端子TR2に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図7に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図7に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。電機子部AP1は、中性点NP側と反対側の端子TR5を含む。
接続切替部CSは、実施の形態1と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態1と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態1と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続して電機子部AP1の中性点NP側と反対側をコンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側に接続するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することにより、電機子部AP1の中性点NP側と反対側と、コンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加して、コンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電する(ステップS1)。なお、図7に示す例では、直流電圧V2は、直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態1と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続して電機子部AP1の中性点NP側と反対側をコンデンサCP1のコンデンサCP2側及びコンデンサCP2のコンデンサCP1側に接続し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第3変形例の制動装置も、例えば実施の形態1の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
一方、本第3変形例では、実施の形態1と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子部の線間電圧に等しく、実施の形態1の第1変形例と同様に、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図7では省略している)。
また、本第3変形例では、実施の形態1と異なり、初期充電するコンデンサの数が2つであるので、実施の形態1の第2変形例と同様に、直流電源PSの直流電圧を高くすることができない場合には、コンデンサが完全に放電するまでの時間を容易に延長することができる。
本第3変形例では、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR5との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含む。これにより、実施の形態1の第2変形例と同様に、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
(実施の形態2)
次に、図8を参照し、実施の形態2の制動装置の回路の構成について説明する。図8は、実施の形態2の制動装置の構成例を示す回路図である。
本実施の形態2の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がY接続され、初期充電するコンデンサの数が3つである点で、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がΔ接続され、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態1の制動装置と異なる。一方、本実施の形態2の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零に等しい点で、実施の形態1の制動装置と同様である。
図8に示すように、本実施の形態2の制動装置は、実施の形態1の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態1と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP1の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP1の一端に接続されている。電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2の一端に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP3の一端に接続されている。コンデンサCP1は、電機子部AP1側と反対側の端子TR1を含む。コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側は、端子TR1に接続されている。コンデンサCP3は、電機子部AP3側と反対側の端子TR2を含む。直流電源PSは、ある極性(図8に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図8に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。
接続切替部CSは、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
接触器SW2は、端子TR1と端子TR2との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線するか、又は、端子TR1と端子TR2との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側及びコンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、コンデンサCP3の電機子部AP3側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加し、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP3の両端間に直流電圧V3を印加して、コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3を充電する(ステップS1)。なお、図8に示す例では、直流電圧V2は直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本実施の形態2の制動装置も、例えば実施の形態1の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本実施の形態2でも、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であるため、実施の形態1と同様に、接触器SW1の耐圧を低くすることができ、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
また、本実施の形態2では、初期充電するコンデンサの数が3つであるが、コンデンサCP1とコンデンサCP2に対して、コンデンサCP3が直列に接続されるので、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態1に比べて、直流電源PSの直流電圧が同じである場合に、コンデンサが完全に放電するまでの時間は延長されない。
本実施の形態2でも、実施の形態1の第2変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR2との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態2の制動装置の第1変形例>
次に、図9を参照し、実施の形態2の制動装置の第1変形例の回路の構成について説明する。図9は、実施の形態2の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第1変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しく、初期充電するコンデンサの数が1つである点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であり、初期充電するコンデンサの数が3つである実施の形態2の制動装置と異なる。一方、本第1変形例の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がY接続される点で、実施の形態2の制動装置と同様である。
図9に示すように、本第1変形例の制動装置は、実施の形態2の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態2と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、実施の形態2と同様に、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2の一端に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP3の一端に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。電機子部AP1の中性点NP側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図9に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図9に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。コンデンサCP2は、電機子部AP2側と反対側の端子TR5を含む。コンデンサCP3の電機子部AP3側と反対側は、端子TR5に接続されている。
接続切替部CSは、実施の形態2と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態2と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態2と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側及びコンデンサCP3の電機子部AP3側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態2と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電する(ステップS1)。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態2と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第1変形例の制動装置も、例えば実施の形態2の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
一方、本第1変形例では、実施の形態2と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しい。また、本第1変形例の制動装置では、直流電源PSの電圧をコンデンサCP1の両端間に印加することになるので、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図9では省略している)。
本第1変形例でも、実施の形態1の第3変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR5との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態2の制動装置の第2変形例>
次に、図10を参照し、実施の形態2の制動装置の第2変形例の回路の構成について説明する。図10は、実施の形態2の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第2変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しく、初期充電するコンデンサの数が2つである点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であり、初期充電するコンデンサの数が3つである実施の形態2の制動装置と異なる。一方、本第2変形例の制動装置は、3つのコンデンサCP1、CP2及びCP3がY接続される点で、実施の形態2の制動装置と同様である。
図10に示すように、本第2変形例の制動装置は、実施の形態2の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、電機子部AP3と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、コンデンサCP3と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3は、実施の形態2と同様にすることができ、中性点NPでY結線されている。コンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3は、実施の形態2と同様に、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP2の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP2の一端に接続されている。電機子部AP3の中性点NP側と反対側は、コンデンサCP3の一端に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。電機子部AP1の中性点NP側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図10に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図10に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側は、端子TR1に接続されている。コンデンサCP3は、電機子部AP3側と反対側の端子TR5を含む。
接続切替部CSは、実施の形態2と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態2と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態2と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側及びコンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、コンデンサCP3の電機子部AP3側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態2と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加してコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電する(ステップS1)。なお、図10に示す例では、直流電圧V2は、直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態2と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続してコンデンサCP1、コンデンサCP2及びコンデンサCP3をY結線し、電機子部AP1と電機子部AP2と電機子部AP3とコンデンサCP1とコンデンサCP2とコンデンサCP3とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1、電機子部AP2及び電機子部AP3に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR(図4参照)内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第2変形例の制動装置も、例えば実施の形態2の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
一方、本第2変形例では、実施の形態2と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しい。また、本第2変形例では、直流電源PSの電圧をコンデンサCP1の両端間に印加することになるので、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図10では省略している)。
また、本第2変形例では、初期充電するコンデンサの数が2つであるので、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態2の第1変形例に比べれば、直流電源PSの直流電圧を高くすることができない場合でも、コンデンサが完全に放電するまでの時間を容易に延長することができる。
本第2変形例でも、実施の形態1の第3変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR5との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
(実施の形態3)
次に、図11を参照し、実施の形態3の制動装置の回路の構成について説明する。図11は、実施の形態3の制動装置の構成例を示す回路図である。
本実施の形態3の制動装置は、2つのコンデンサCP1及びCP2しか有しておらず、初期充電するコンデンサの数が2つである点で、実施の形態2の制動装置と異なる。一方、本実施の形態3の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零に等しい点で、実施の形態2の制動装置と同様である。
図11に示すように、本実施の形態3の制動装置は、電機子部AP1と、電機子部AP2と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1及び電機子部AP2の各々は、実施の形態1と同様にすることができる。コンデンサCP1及びコンデンサCP2は、電機子部AP1及び電機子部AP2と共振回路RCを形成可能である。
本実施の形態3の制動装置は、実施の形態1及び実施の形態2の制動装置が用いる三相交流電流に代えて、二相交流電流を用いるものである。このような場合、2種類の巻線が交互にコアに巻かれており、2種類の巻線は、巻線AR1及びAR2に相当する(図12乃至図14においても同様)。なお、実施の形態1及び実施の形態2と同様に、電機子部AP1に含まれる複数の巻線AR1は、互いに直列に接続されていてもよく、互いに並列に接続されていてもよい。また、電機子部AP2に含まれる複数の巻線AR2は、互いに直列に接続されていてもよく、互いに並列に接続されていてもよい。
電機子部AP1の一端は、コンデンサCP1の一端に接続されている。電機子部AP2の一端は、コンデンサCP2の一端に接続されている。コンデンサCP1は、電機子部AP1側と反対側の端子TR1を含む。コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側は、端子TR1に接続されている。電機子部AP1は、コンデンサCP1側と反対側の端子TR2を含む。電機子部AP2のコンデンサCP2側と反対側は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図11に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図11に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。
接続切替部CSは、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
接触器SW2は、端子TR1と端子TR2との間を直接接続することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、電機子部AP1のコンデンサCP1側と反対側と、の間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR2との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、電機子部AP1のコンデンサCP1側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加して、コンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電する(ステップS1)。なお、図11に示す例では、直流電圧V2は直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間を直接接続し、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1及び電機子部AP2に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR(図4参照)内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本実施の形態3の制動装置も、例えば実施の形態1の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
一方、本実施の形態3の制動装置は、電機子部を2つしか有しておらず、コンデンサを2つしか有していないため、電機子部を3つ有し、コンデンサを3つ有する実施の形態1及び実施の形態2の制動装置に比べ、構成部品点数の面において、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
また、本実施の形態3でも、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であるため、実施の形態1と同様に、接触器SW1の耐圧を低くすることができ、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
また、本実施の形態3では、実施の形態1と異なり、初期充電するコンデンサの数が2つであるので、実施の形態1の第2変形例と同様に、直流電源PSの直流電圧を高くすることができない場合でも、コンデンサが完全に放電するまでの時間を容易に延長することができる。
本実施の形態3でも、実施の形態1の第2変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR2との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態3の制動装置の第1変形例>
次に、図12を参照し、実施の形態3の制動装置の第1変形例の回路の構成について説明する。図12は、実施の形態3の第1変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第1変形例の制動装置は、初期充電するコンデンサの数が1つである点で、初期充電するコンデンサの数が2つである実施の形態3の制動装置と異なる。一方、本第1変形例の制動装置は、2つのコンデンサCP1及びCP2しか有しておらず、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零に等しい点で、実施の形態3の制動装置と同様である。
図12に示すように、本第1変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1及び電機子部AP2は、実施の形態3と同様にすることができる。コンデンサCP1及びコンデンサCP2は、実施の形態3と同様に、電機子部AP1及び電機子部AP2と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP1の一端は、コンデンサCP1の一端に接続されている。電機子部AP2の一端は、コンデンサCP2の一端に接続されている。コンデンサCP1は、電機子部AP1側と反対側の端子TR1を含む。コンデンサCP2は、電機子部AP2側と反対側の端子TR2を含む。電機子部AP1のコンデンサCP1側と反対側は、端子TR2に接続されている。電機子部AP2のコンデンサCP2側と反対側は、コンデンサCP2を介さずに端子TR2に直接接続されている。直流電源PSは、ある極性(図12に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図12に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。
接続切替部CSは、実施の形態3と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態3と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態3と異なり、端子TR1と端子TR2との間を直接接続することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、の間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR2との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電する(ステップS1)。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR2との間を直接接続し、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1及び電機子部AP2に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR(図4参照)内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第1変形例の制動装置も、例えば実施の形態3の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本第1変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部を2つしか有しておらず、コンデンサを2つしか有していないため、構成部品点数の面において、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
また、本第1変形例でも、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零であるため、実施の形態3と同様に、接触器SW1の耐圧を低くすることができ、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
本第1変形例でも、実施の形態1の第2変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR2との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態3の制動装置の第2変形例>
次に、図13を参照し、実施の形態3の制動装置の第2変形例の回路の構成について説明する。図13は、実施の形態3の第2変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第2変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しく、初期充電するコンデンサの数が1つである点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零に等しく、初期充電するコンデンサの数が2つである実施の形態3の制動装置と異なる。一方、本第2変形例の制動装置は、2つのコンデンサCP1及びCP2しか有していない点で、実施の形態3の制動装置と同様である。
図13に示すように、本第2変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1及び電機子部AP2は、実施の形態3と同様にすることができる。コンデンサCP1及びコンデンサCP2は、実施の形態3と同様に、電機子部AP1及び電機子部AP2と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP2の一端は、コンデンサCP2の一端に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。電機子部AP1の一端は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図13に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図13に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。コンデンサCP2は、電機子部AP2側と反対側の端子TR5を含む。電機子部AP1の端子TR2側と反対側は、端子TR5に接続されている。電機子部AP2のコンデンサCP2側と反対側は、コンデンサCP2を介さずに端子TR5に直接接続されている。
接続切替部CSは、実施の形態3と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態3と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態3と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、の間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加してコンデンサCP1を充電する(ステップS1)。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続し、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1及び電機子部AP2に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR(図4参照)内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第2変形例の制動装置も、例えば実施の形態3の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本第2変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部を2つしか有しておらず、コンデンサを2つしか有していないため、構成部品点数の面において、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
一方、本第2変形例では、実施の形態3と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しい。また、本第2変形例では、直流電源PSの電圧をコンデンサCP1の両端間に印加することになるので、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図13では省略している)。
本第2変形例でも、実施の形態1の第3変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR5との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
<実施の形態3の制動装置の第3変形例>
次に、図14を参照し、実施の形態3の制動装置の第3変形例の回路の構成について説明する。図14は、実施の形態3の第3変形例の制動装置の構成例を示す回路図である。
本第3変形例の制動装置は、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しい点で、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が零に等しい実施の形態3の制動装置と異なる。一方、本第3変形例の制動装置は、2つのコンデンサCP1及びCP2しか有しておらず、初期充電するコンデンサの数が2つである点で、実施の形態3の制動装置と同様である。
図14に示すように、本第3変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部AP1と、電機子部AP2と、コンデンサCP1と、コンデンサCP2と、直流電源PSと、接続切替部CSと、を有する。電機子部AP1及び電機子部AP2は、実施の形態3と同様にすることができる。コンデンサCP1及びコンデンサCP2は、実施の形態3と同様に、電機子部AP1及び電機子部AP2と共振回路RCを形成可能である。
電機子部AP2の一端は、コンデンサCP2の一端に接続されている。コンデンサCP1は、端子TR1と、端子TR1側と反対側の端子TR2と、を含む。コンデンサCP2の電機子部AP2側と反対側は、端子TR1に接続されている。電機子部AP1の一端は、端子TR2に接続されている。直流電源PSは、ある極性(図14に示す例では負の極性)を有し、且つ、端子TR1と接続可能な端子TR3と、その極性と反対の極性(図14に示す例では正の極性)を有し、且つ、端子TR2と接続可能な端子TR4と、を含む。電機子部AP1は、端子TR2側と反対側の端子TR5を含む。電機子部AP2のコンデンサCP2側と反対側は、端子TR5に接続されている。
接続切替部CSは、実施の形態3と同様に、スイッチとしての接触器SW1と、スイッチとしての接触器SW2と、を含む。接触器SW1は、実施の形態3と同様に、端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR3との間の接続若しくは端子TR2と端子TR4との間の接続を切断する。
一方、接触器SW2は、実施の形態3と異なり、端子TR1と端子TR5との間を直接接続することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、電機子部AP1のコンデンサCP1側と反対側と、の間を接続するか、又は、端子TR1と端子TR5との間の接続を切断することにより、コンデンサCP1の電機子部AP1側と反対側と、電機子部AP1のコンデンサCP1側と反対側と、の間の接続を切断する。
励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間の接続が切断され、共振回路RCが形成されていない状態で、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間及び端子TR2と端子TR4との間を接続して、直流電源PSによりコンデンサCP1の両端間に直流電圧V1を印加するとともに、直流電源PSによりコンデンサCP2の両端間に直流電圧V2を印加して、コンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電する(ステップS1)。なお、図14に示す例では、直流電圧V2は、直流電圧V1に等しい。
また、励磁動作(制動方法)において、接続切替部CSは、実施の形態3と異なり、ステップS1の後、即ちコンデンサCP1及びコンデンサCP2を充電した後、車両が走行している時に、接触器SW1により端子TR1と端子TR3との間の接続又は端子TR2と端子TR4との間の接続が切断された状態で、接触器SW2により端子TR1と端子TR5との間を直接接続し、電機子部AP1と電機子部AP2とコンデンサCP1とコンデンサCP2とにより共振回路RCを形成し、電機子部AP1及び電機子部AP2に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに導体としてのレールR(図4参照)内に渦電流を発生させることにより、車両の制動力を発生させる(ステップS2)。
本第3変形例の制動装置も、例えば実施の形態3の制動装置と同様の効果を有し、励磁回路を容易に簡素化することができ、励磁回路を容易に低コスト化することができる。
また、本第3変形例の制動装置は、実施の形態3の制動装置と同様に、電機子部を2つしか有しておらず、コンデンサを2つしか有していないため、構成部品点数の面において、励磁回路を更に容易に簡素化することができ、励磁回路を更に容易に低コスト化することができる。
一方、本第3変形例では、実施の形態3と異なり、励磁動作中の接触器SW1の負荷側電圧が電機子の相電圧に等しい。また、本第3変形例では、直流電源PSの電圧をコンデンサCP1の両端間に印加することになるので、直流電源PSの電圧とコンデンサCP1の静電容量に応じて、直流電源PSとコンデンサCP1との間に充電抵抗を設ける必要がある(図14では省略している)。
また、本第3変形例では、実施の形態3と同様に、初期充電するコンデンサの数が2つであるので、初期充電するコンデンサの数が1つである実施の形態3の第1変形例に比べれば、直流電源PSの直流電圧を高くすることができない場合に、コンデンサが完全に放電するまでの時間を容易に延長することができる。
本第3変形例でも、実施の形態1の第3変形例と同様に、好適には、接続切替部CSは、端子TR1と端子TR5との間に接触器SW2と並列に接続されたスナバ回路SNを含み、接触器SW2の遮断時に生じる過渡的な高電圧をスナバ回路SNにより吸収することができ、励磁回路に含まれる接触器SW2等の各素子を高電圧から保護することができる。
以下、実施例に基づいて本実施の形態をさらに詳細に説明する。なお、本発明は以下の実施例によって限定されるものではない。
(実施例)
実施例の制動装置として、実施の形態2の制動装置であり、前述した図8を用いて説明した構成例により回路図が示される制動装置を製造し、コンデンサCP1、CP2及びCP3を充電した後、共振回路RCを形成して共振電流を通流できるか否かの試験、即ち励磁試験を行った。
電機子部AP1、AP2及びAP3の各々のインダクタンスを、0.1〜100mHとし、コンデンサCP1、CP2及びCP3の各々のキャパシタンスを0.1〜100mFとし、このような数値範囲で、電機子部のインダクタンス及びコンデンサのキャパシタンスを種々変更しながら実施例の制動装置について励磁試験を行ったときの三相の相電圧及び電流の時間依存性の一例を、図15及び図16のグラフに示す。図15は、三相の相電圧の時間依存性を示し、図16は、三相の電流の時間依存性を示す。なお、図15及び図16では、三相の各々を、U相、V相及びW相と表記している。
図15及び図16に示すように、実施例の制動装置では、共振回路を形成してコンデンサCP1、CP2及びCP3の放電を開始した後、共振回路における共振電流の通流が開始され、通流が開始された共振電流が増幅し、三相の相電圧及び電流のいずれも、通流が開始されてから0.2〜0.3秒程度で、一定の周波数(図15及び図16に示す例では70Hz程度)、一定の振幅(電圧波高値及び電流波高値)を有し、その後、安定して共振電流が通流することが確認された。即ち、前述した正相電流が、放電開始から時間が経過するのに伴って増幅し、鉄道車両の走行速度が一定速度以上の範囲で、通電状態が受動的に維持され、定常動作することが確認された。従って、実施例の制動装置の励磁回路によれば、3つの電機子部を励磁することができ、それぞれ電機子部とコンデンサとにより形成される3つの組により、共振回路RCを形成して共振電流を通流できることが明らかになった。
なお、詳細な説明は省略するが、図8に示した実施の形態2の制動装置以外の各実施の形態及び各変形例の制動装置についても、同様に、2つ又は3つの電機子部を励磁することができ、それぞれ電機子部とコンデンサとにより形成される2つ又は3つの組により、共振回路RCを形成して共振電流を通流できることが明らかになった。
以上、本発明者によってなされた発明をその実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
例えば、前述の各実施の形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除若しくは設計変更を行ったもの、又は、工程の追加、省略若しくは条件変更を行ったものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含まれる。
本発明は、導体内に渦電流を発生させることにより車両の制動力を発生させる制動装置及び制動方法に適用して有効である。
11、12 電機子
13 台車
14 車輪
16 パンタグラフ
115 インバータ
117a、117b、117c 電流検出部
118 制御部
119 速度センサ
AP1、AP2、AP3 電機子部
AR1、AR2、AR3 巻線
CP1、CP2、CP3、CP4 コンデンサ
CS 接続切替部
CU 制御部
H 指令信号
NP 中性点
PS 直流電源
R レール
RC 共振回路
RS1、RS2、RS3、RS4 抵抗
SN スナバ回路
SW1、SW2 接触器
T 架線
TR1、TR2、TR3、TR4、TR5 端子
V1、V2、V3 直流電圧

Claims (20)

  1. 導体に沿って走行する車両に備えられ、且つ、前記導体内に渦電流を発生させることにより前記車両の制動力を発生させる制動装置において、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第1電機子部と、
    前記第1電機子部と共振回路を形成可能な第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加可能な直流電源と、
    前記第1電機子部と前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加するか、又は、前記第1電機子部と前記第1コンデンサとにより前記共振回路を形成する接続切替部と、
    を有し、
    前記接続切替部は、前記第1電機子部と前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記共振回路が形成されていない状態で、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加して前記第1コンデンサを充電した後、前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続が切断された状態で、前記第1電機子部と前記第1コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  2. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第2電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサと、
    を有し、
    前記直流電源は、前記第2コンデンサの両端間に第2直流電圧を印加可能であり、
    前記接続切替部は、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加するとともに、前記直流電源により前記第2コンデンサの両端間に前記第2直流電圧を印加するか、又は、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、
    前記接続切替部は、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記共振回路が形成されていない状態で、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加して前記第1コンデンサを充電するとともに、前記直流電源により前記第2コンデンサの両端間に前記第2直流電圧を印加して前記第2コンデンサを充電した後、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続が切断された状態で、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  3. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両にそれぞれ設けられ、前記導体とそれぞれ対向配置され、且つ、前記第1電機子部と中性点でY結線された第2電機子部及び第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサ及び第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第3コンデンサの前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側に接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第2端子を含み、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  4. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、前記導体と対向配置され、且つ、前記第1電機子部及び前記第2電機子部と中性点でY結線された第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記共振回路を形成可能な第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第1電機子部側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第3コンデンサは、前記第3電機子部側と反対側の第2端子を含み、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側及び前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、前記第3コンデンサの前記第3電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  5. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記第1電機子部は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第1電機子部側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第1電機子部は、前記第1コンデンサ側と反対側の第2端子を含み、
    前記第2電機子部の前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  6. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両にそれぞれ設けられ、前記導体とそれぞれ対向配置され、且つ、前記第1電機子部と中性点でY結線された第2電機子部及び第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサ及び第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側に接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第3コンデンサの前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第5端子を含み、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第5端子に接続され、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  7. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、前記導体と対向配置され、且つ、前記第1電機子部及び前記第2電機子部と中性点でY結線された第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記共振回路を形成可能な第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側に接続され、
    前記第3コンデンサの前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第1電機子部は、前記中性点側と反対側の第2端子を含み、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1電機子部の前記中性点側と反対側を前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1電機子部の前記中性点側と反対側と、前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1電機子部の前記中性点側と反対側を前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  8. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、前記導体と対向配置され、且つ、前記第1電機子部及び前記第2電機子部と中性点でY結線された第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記共振回路を形成可能な第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側に接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第3コンデンサの前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第1電機子部は、前記中性点側と反対側の第5端子を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1電機子部の前記中性点側と反対側を前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1電機子部の前記中性点側と反対側と、前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1電機子部の前記中性点側と反対側を前記第1コンデンサの前記第2コンデンサ側及び前記第2コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  9. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両にそれぞれ設けられ、前記導体とそれぞれ対向配置され、且つ、前記第1電機子部と中性点でY結線された第2電機子部及び第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサ及び第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第2電機子部側と反対側の第5端子を含み、
    前記第3コンデンサの前記第3電機子部側と反対側は、前記第5端子に接続され、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側及び前記第3コンデンサの前記第3電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  10. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、前記導体と対向配置され、且つ、前記第1電機子部及び前記第2電機子部と中性点でY結線された第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記共振回路を形成可能な第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第3コンデンサは、前記第3電機子部側と反対側の第5端子を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側及び前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、前記第3コンデンサの前記第3電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  11. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第2電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサと、
    を有し、
    前記第1電機子部は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第1電機子部側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第2電機子部側と反対側の第2端子を含み、
    前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記第2電機子部の前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に直接接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、の間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  12. 請求項1に記載の制動装置において、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第2電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサと、
    を有し、
    前記第2電機子部は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第1電機子部は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第2電機子部側と反対側の第5端子を含み、
    前記第1電機子部の前記第2端子側と反対側は、前記第5端子に接続され、
    前記第2電機子部の前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第5端子に直接接続され、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、の間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  13. 請求項2に記載の制動装置において、
    前記第2電機子部は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、
    第1端子と、
    前記第1端子側と反対側の第2端子と、
    を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第1電機子部は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記第1電機子部は、前記第2端子側と反対側の第5端子を含み、
    前記第2電機子部の前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第5端子に接続され、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第5端子との間を接続することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第5端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記接続切替部は、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電し、
    前記接続切替部は、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電した後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第5端子との間を接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動装置。
  14. 請求項4、5、7又は11に記載の制動装置において、
    前記接続切替部は、前記第1端子と前記第2端子との間に前記第2スイッチと並列に接続されたスナバ回路を含む、制動装置。
  15. 請求項8乃至10のいずれか一項又は請求項12若しくは13に記載の制動装置において、
    前記接続切替部は、前記第1端子と前記第5端子との間に前記第2スイッチと並列に接続されたスナバ回路を含む、制動装置。
  16. 導体に沿って走行する車両に備えられた制動装置を用いて前記導体内に渦電流を発生させることにより前記車両の制動力を発生させる制動方法において、
    前記制動装置は、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第1電機子部と、
    前記第1電機子部と共振回路を形成可能な第1コンデンサと、
    前記第1コンデンサの両端間に第1直流電圧を印加可能な直流電源と、
    前記第1電機子部と前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加するか、又は、前記第1電機子部と前記第1コンデンサとにより前記共振回路を形成する接続切替部と、
    を有し、
    前記制動方法は、前記接続切替部を用いて前記第1電機子部と前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記共振回路が形成されていない状態で、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加して前記第1コンデンサを充電した後、前記第1コンデンサと前記直流電源との間の接続が切断された状態で、前記第1電機子部と前記第1コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動方法。
  17. 請求項16に記載の制動方法において、
    前記制動装置は、
    前記車両に設けられ、且つ、前記導体と対向配置された第2電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサと、
    を有し、
    前記直流電源は、前記第2コンデンサの両端間に第2直流電圧を印加可能であり、
    前記接続切替部は、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加するとともに、前記直流電源により前記第2コンデンサの両端間に前記第2直流電圧を印加するか、又は、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、
    前記制動方法は、前記接続切替部を用いて前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続を切り替えることにより、前記共振回路が形成されていない状態で、前記直流電源により前記第1コンデンサの両端間に前記第1直流電圧を印加して前記第1コンデンサを充電するとともに、前記直流電源により前記第2コンデンサの両端間に前記第2直流電圧を印加して前記第2コンデンサを充電した後、前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサと前記直流電源との間の接続が切断された状態で、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させる、制動方法。
  18. 請求項16に記載の制動方法において、
    前記制動装置は、
    前記車両にそれぞれ設けられ、前記導体とそれぞれ対向配置され、且つ、前記第1電機子部と中性点でY結線された第2電機子部及び第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記共振回路を形成可能な第2コンデンサ及び第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第3コンデンサの前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側に接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサの前記第1コンデンサ側に接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサは、前記第3コンデンサ側と反対側の第2端子を含み、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、前記第2コンデンサの前記第3コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記制動方法は、
    (a)前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサを充電するステップ、
    (b)前記(a)ステップの後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをΔ結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させるステップ、
    を有する、制動方法。
  19. 請求項17に記載の制動方法において、
    前記制動装置は、
    前記車両に設けられ、前記導体と対向配置され、且つ、前記第1電機子部及び前記第2電機子部と中性点でY結線された第3電機子部と、
    前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記共振回路を形成可能な第3コンデンサと、
    を有し、
    前記第1電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第3電機子部の前記中性点側と反対側は、前記第3コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第1電機子部側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第3コンデンサは、前記第3電機子部側と反対側の第2端子を含み、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側及び前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側と、前記第3コンデンサの前記第3電機子部側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記制動方法は、
    (a)前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサを充電するステップ、
    (b)前記(a)ステップの後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続して前記第1コンデンサ、前記第2コンデンサ及び前記第3コンデンサをY結線し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第3電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサと前記第3コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部、前記第2電機子部及び前記第3電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させるステップ、
    を有する、制動方法。
  20. 請求項17に記載の制動方法において、
    前記第1電機子部は、前記第1コンデンサに接続され、
    前記第2電機子部は、前記第2コンデンサに接続され、
    前記第1コンデンサは、前記第1電機子部側と反対側の第1端子を含み、
    前記第2コンデンサの前記第2電機子部側と反対側は、前記第1端子に接続され、
    前記第1電機子部は、前記第1コンデンサ側と反対側の第2端子を含み、
    前記第2電機子部の前記第2コンデンサ側と反対側は、前記第2端子に接続され、
    前記直流電源は、
    第1極性を有し、且つ、前記第1端子と接続可能な第3端子と、
    前記第1極性と反対の第2極性を有し、且つ、前記第2端子と接続可能な第4端子と、
    を含み、
    前記接続切替部は、
    前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第3端子との間の接続若しくは前記第2端子と前記第4端子との間の接続を切断する第1スイッチと、
    前記第1端子と前記第2端子との間を接続することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間を接続するか、又は、前記第1端子と前記第2端子との間の接続を切断することにより、前記第1コンデンサの前記第1電機子部側と反対側と、前記第1電機子部の前記第1コンデンサ側と反対側と、の間の接続を切断する第2スイッチと、
    を含み、
    前記制動方法は、
    (a)前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間の接続が切断された状態で、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間及び前記第2端子と前記第4端子との間を接続して前記第1コンデンサ及び前記第2コンデンサを充電するステップ、
    (b)前記(a)ステップの後、前記第1スイッチにより前記第1端子と前記第3端子との間の接続又は前記第2端子と前記第4端子との間の接続が切断された状態で、前記第2スイッチにより前記第1端子と前記第2端子との間を接続し、前記第1電機子部と前記第2電機子部と前記第1コンデンサと前記第2コンデンサとにより前記共振回路を形成し、前記第1電機子部及び前記第2電機子部に共振電流を通流して交流磁界を発生させるとともに前記導体内に渦電流を発生させることにより、前記車両の制動力を発生させるステップ、
    を有する、制動方法。
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