JP2020140072A - 光変調装置、光学モジュールおよびプロジェクター - Google Patents

光変調装置、光学モジュールおよびプロジェクター Download PDF

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Abstract

【課題】ゴーストや光漏れを低減したプロジェクターを提供する。【解決手段】本発明の光変調装置は、光を変調する光変調素子と、光変調素子から射出された光が入射する第1偏光素子と、第1偏光素子から射出された光が入射する第2偏光素子と、を備え、第1偏光素子は、第1面および第2面を有する第1基材と、第1面に設けられた第1無機偏光層と、第1無機偏光層を挟んで第1基材と対向して設けられた第1光吸収層と、を有し、第2偏光素子は、第3面および第4面を有する第2基材と、第3面に設けられた第2無機偏光層と、第2無機偏光層を挟んで第2基材と対向して設けられた第2光吸収層と、を有し、第1偏光素子は、第1光吸収層が光変調素子の光射出面と対向するように配置され、第2偏光素子は、第2基材の第4面が第1基材の第2面と対向するように配置されている。【選択図】図2

Description

本発明は、光変調装置、光学モジュールおよびプロジェクターに関する。
プロジェクターを構成する光変調装置において、投射画像のコントラストを高めることを目的として、液晶パネルの光射出側の偏光板の消光比を上げるために、光射出側の偏光板を2枚の偏光板で構成することが提案されている。
例えば下記の特許文献1には、液晶パネルの光射出側に、無機偏光板と有機偏光板とが液晶パネル側からこの順に配置された構成のプロジェクターが開示されている。特許文献1には、無機偏光板と有機偏光板とを用いた場合、一般の有機偏光板は高い消光比と高い光透過性とを兼ね備えているため、偏光板全体として高い消光比および高い光透過性が得られる、と記載されている。
特開2009−3106号公報
しかしながら、特許文献1のプロジェクターのように、光射出側偏光板の一部に有機偏光板を採用した場合、有機偏光板は無機偏光板に比べて光による劣化が大きいことから、プロジェクターの信頼性が低下する、という問題があった。これに対し、無機偏光板を採用した場合には、信頼性が改善する反面、無機偏光層での反射率が高いため、無機偏光板と後段の色合成プリズムや投射光学系との間で迷光や戻り光が発生しやすく、これらの光に起因してゴーストや光漏れが発生する、という問題があった。
上記の課題を解決するために、本発明の一つの態様の光変調装置は、光を変調する光変調素子と、前記光変調素子から射出された光が入射する第1偏光素子と、前記第1偏光素子から射出された光が入射する第2偏光素子と、を備え、前記第1偏光素子は、第1面および第2面を有する第1基材と、前記第1面に設けられた第1無機偏光層と、前記第1無機偏光層を挟んで前記第1基材と対向して設けられた第1光吸収層と、を有し、前記第2偏光素子は、第3面および第4面を有する第2基材と、前記第3面に設けられた第2無機偏光層と、前記第2無機偏光層を挟んで前記第2基材と対向して設けられた第2光吸収層と、を有し、前記第1偏光素子は、前記第1光吸収層が前記光変調素子の光射出面と対向するように配置され、前記第2偏光素子は、前記第2基材の前記第4面が前記第1基材の前記第2面と対向するように配置されている。
本発明の一つの態様の光変調装置において、前記第1無機偏光層は、ワイヤーグリッド型偏光層で構成されていてもよい。
本発明の一つの態様の光変調装置において、前記第2無機偏光層は、ワイヤーグリッド型偏光層で構成されていてもよい。
本発明の一つの態様の光変調装置において、前記第1基材および前記第2基材の少なくとも一方は、低熱膨張性ガラスで構成されていてもよい。
本発明の一つの態様の光学モジュールは、第1の色光を画像信号に基づいて変調する第1光変調装置と、第2の色光を画像信号に基づいて変調する第2光変調装置と、第3の色光を画像信号に基づいて変調する第3光変調装置と、前記第1光変調装置によって変調された前記第1の色光と、前記第2光変調装置によって変調された前記第2の色光と、前記第3光変調装置によって変調された前記第3の色光と、を合成して合成光を生成する色合成素子と、を備え、前記第1光変調装置、前記第2光変調装置および前記第3光変調装置のうちの少なくとも一つは、本発明の一つの態様の光変調装置である。
本発明の一つの態様のプロジェクターは、光を射出する光源装置と、前記光源装置から射出された前記光が入射し、前記合成光を射出する、本発明の一つの態様の光学モジュールと、前記光学モジュールから射出された前記合成光を被投射面上に投射する投射光学装置と、を備える。
本発明の他の一つの態様のプロジェクターは、光を射出する光源装置と、前記光源装置から射出された光を画像信号に基づいて変調する光変調装置と、前記光変調装置によって変調された光を被投射面上に投射する投射光学装置と、を備え、前記光変調装置は、本発明の一つの態様の光変調装置である。
第1実施形態のプロジェクターの概略構成図である。 第1実施形態の光学モジュールの概略構成図である。 第2実施形態の光学モジュールの概略構成図である。 比較例の光学モジュールの構成を説明するための図である。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1および図2を用いて説明する。
本実施形態のプロジェクターは、光変調素子として3枚の液晶パネルを用い、スクリーン(被投射面)上にカラー画像を表示する、3板式の液晶プロジェクターである。
なお、以下の各図面においては各構成要素を見やすくするため、構成要素によって寸法の縮尺を異ならせて示すことがある。
図1は、本実施形態のプロジェクター1の光学系を示す概略構成図である。
図1に示すように、プロジェクター1は、第1光源部101と、第2光源部102と、均一照明光学系110と、色分離導光光学系200と、光学モジュール31と、投射光学装置600と、を備えている。
光学モジュール31は、青色光用光変調装置400B(第1光変調装置)と、緑色光用光変調装置400G(第2光変調装置)と、赤色光用光変調装置400R(第3光変調装置)と、色合成素子500と、を備えている。
第1光源部101は、第1光源20と、集光光学系26と、拡散板27と、コリメート光学系28と、を備えている。
第1光源20は、固体光源である複数の半導体レーザー素子20aを備えている。半導体レーザー素子20aは、発光強度のピーク波長が例えば460nmの青色光BLを射出する。なお、第1光源20は、1つの半導体レーザー素子20aから構成されていてもよい。また、第1光源20には、460nm以外のピーク波長の青色光を射出する半導体レーザー素子が用いられてもよい。半導体レーザー素子20aは、発光強度のピーク波長が例えば430nm〜480nmの青色光BLを射出してもよい。
集光光学系26は、第1レンズ26aと、第2レンズ26bと、を備えている。集光光学系26は、第1光源20から射出された青色光を後段の拡散板27上、もしくはその近傍に集光させる。第1レンズ26aおよび第2レンズ26bのそれぞれは、凸レンズから構成されている。
拡散板27は、第1光源20から射出された青色光BLを拡散させることにより、後段の波長変換素子30から射出される蛍光光Yの配光分布に近い配光分布を有する青色光BLに変換する。拡散板27として、例えば光学ガラスからなる磨りガラスを用いることができる。
コリメート光学系28は、第1レンズ28aと、第2レンズ28bと、を備えている。コリメート光学系28は、拡散板27から射出された光を略平行化する。第1レンズ28aおよび第2レンズ28bのそれぞれは、凸レンズから構成されている。
第2光源部102は、第2光源10と、コリメート光学系70と、ダイクロイックミラー80と、コリメート集光光学系90と、波長変換素子30と、を備えている。
第2光源10は、複数の半導体レーザー素子10aを備えている。半導体レーザー素子10aは、発光強度のピーク波長が例えば445nmの青色光Eを射出する。なお、第2光源10は、1つの半導体レーザー素子10aから構成されていてもよい。また、第2光源10には、445nm以外のピーク波長の青色光を射出する半導体レーザー素子が用いられてもよい。半導体レーザー素子10aは、発光強度のピーク波長が例えば430nm〜480nmの青色光Eを射出してもよい。
コリメート光学系70は、第1レンズ72と、第2レンズ74と、を備えている。コリメート光学系70は、第2光源10から射出された青色光Eを略平行化する。第1レンズ72および第2レンズ74のそれぞれは、凸レンズから構成されている。
ダイクロイックミラー80は、コリメート光学系70から後述のコリメート集光光学系90までの間の青色光Eの光路中に、第2光源10の光軸axおよび照明光軸100axのそれぞれに対して45°の角度で交差するように配置されている。ダイクロイックミラー80は、青色光BLおよび青色光Eを反射し、赤色光および緑色光を含む黄色の蛍光光Yを透過させる。
コリメート集光光学系90は、第1レンズ92と、第2レンズ94と、を備えている。コリメート集光光学系90は、ダイクロイックミラー80で反射した青色光Eを略集光した状態で後述の波長変換素子30の蛍光体層42に入射させ、波長変換素子30から射出された蛍光光Yを略平行化する。第1レンズ92および第2レンズ94のそれぞれは、凸レンズから構成されている。
波長変換素子30は、円板40と、反射膜41と、蛍光体層42と、モーター50と、を備えている。円板40は、モーター50により回転可能とされている。蛍光体層42は、円板40の上面40aにおいて周方向に沿って円環状に設けられている。モーター50は、円板40の下面40b側に配置され、回転軸50aは円板40に接続されている。
蛍光体層42は、第2光源10から射出された青色光Eを例えば520nm〜580nmの波長帯の蛍光光Yに変換する。蛍光光Yは、赤色光と緑色光とを含む黄色光である。蛍光体層42の表面には、青色光Eの反射を防止するための反射防止膜(図示略)が設けられている。
蛍光体層42にレーザー光からなる青色光Eが入射するため、熱が発生して蛍光体層42の機能が低下する。本実施形態では、円板40を回転させることにより、蛍光体層42上での青色光Eの入射位置を順次変化させている。これにより、蛍光体層42の同じ箇所に青色光BLが集中的に照射され、蛍光体層42が劣化することを防止している。
本実施形態では、蛍光体層42として、例えばセラミック蛍光層を用いることにより、蛍光体層42の温度上昇を抑制し、温度消光と呼ばれる発光不良の発生を抑制している。蛍光体層42は、例えばバルク状(塊状)のYAG系蛍光体であり、例えば(Y,Gd)(Al,Ga)12:Ceから構成される。これにより、高い蛍光光Yの発光効率を得ることができる。
第1光源20から射出された青色光BLは、ダイクロイックミラー80で反射された後、波長変換素子30から射出されてダイクロイックミラー80を透過した黄色の蛍光光Yと合成され、白色光Wとなる。白色光Wは、均一照明光学系110に入射する。
均一照明光学系110は、第1レンズアレイ120と、第2レンズアレイ130と、偏光変換素子140と、重畳レンズ150と、を備えている。
第1レンズアレイ120は、複数の第1レンズ122を備えており、ダイクロイックミラー80から射出された光を複数の部分光束に分割する。複数の第1レンズ122は、照明光軸100axと直交する面内にマトリクス状に配列されている。
第2レンズアレイ130は、第1レンズアレイ120の複数の第1レンズ122に対応する複数の第2レンズ132を備えている。第2レンズアレイ130は、重畳レンズ150とともに、第1レンズアレイ120の各第1レンズ122の像を光変調装置400R,光変調装置400G,光変調装置400Bの画像形成領域の近傍に結像させる。複数の第2レンズ132は、照明光軸100axに直交する面内にマトリクス状に配列されている。
偏光変換素子140は、第1レンズアレイ120により分割された各部分光束を直線偏光に変換する。偏光変換素子140は、図示を省略するが、偏光分離層と、反射層と、位相差層と、を備えている。偏光分離層は、波長変換素子30からの光に含まれる偏光成分のうち、一方の直線偏光成分をそのまま透過させるとともに他方の直線偏光成分を反射層に向けて反射させる。反射層は、偏光分離層で反射された他方の直線偏光成分を照明光軸100axに平行な方向に反射する。位相差層は、反射層で反射された他方の直線偏光成分を一方の直線偏光成分に変換する。
重畳レンズ150は、偏光変換素子140からの各部分光束を集光させ、光変調装置400R,光変調装置400G,光変調装置400Bの画像形成領域の近傍で互いに重畳させる。第1レンズアレイ120、第2レンズアレイ130、および重畳レンズ150は、波長変換素子30から射出された光の面内光強度分布を均一にするインテグレーター光学系を構成する。
色分離導光光学系200は、ダイクロイックミラー210と、ダイクロイックミラー220と、反射ミラー230と、反射ミラー240と、反射ミラー250と、リレーレンズ260と、リレーレンズ270と、を備えている。色分離導光光学系200は、白色光Wを赤色光LRと緑色光LGと青色光LBとに分離し、赤色光LRを赤色光用光変調装置400Rに導き、緑色光LGを緑色光用光変調装置400Gに導き、青色光LBを青色光用光変調装置400Bに導く。
色分離導光光学系200と赤色光用光変調装置400Rとの間には、フィールドレンズ300Rが配置されている。色分離導光光学系200と緑色光用光変調装置400Gとの間には、フィールドレンズ300Gが配置されている。色分離導光光学系200と青色光用光変調装置400Bとの間には、フィールドレンズ300Bが配置されている。
なお、本実施形態において、赤色光LRは、590nm〜700nmの波長帯の光に相当する。緑色光LGは、480nm〜590nmの波長帯の光に相当する。青色光LBは、430nm〜480nmの波長帯の光に相当する。
ダイクロイックミラー210は、赤色光成分を透過させ、緑色光成分および青色光成分を反射する。ダイクロイックミラー220は、緑色光成分を反射し、青色光成分を透過させる。反射ミラー230は、赤色光成分を反射する。反射ミラー240および反射ミラー250は、青色光成分を反射する。
ダイクロイックミラー210を透過した赤色光LRは、反射ミラー230で反射され、フィールドレンズ300Rを透過して赤色光用光変調装置400Rの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー210で反射された緑色光LGは、ダイクロイックミラー220でさらに反射され、フィールドレンズ300Gを透過して緑色光用光変調装置400Gの画像形成領域に入射する。ダイクロイックミラー220を透過した青色光LBは、リレーレンズ260、反射ミラー240、リレーレンズ270、反射ミラー250、フィールドレンズ300Bを経て、青色光用光変調装置400Bの画像形成領域に入射する。
光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれは、液晶パネルを有している。光変調装置400R、400G、400Bのそれぞれは、入射された色光を画像情報に応じて変調して各色光に対応する画像を形成する。光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bの詳細な構成については、後で詳しく説明する。
色合成素子500は、クロスダイクロイックプリズムで構成されている。色合成素子500は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれから射出された各画像光を合成する。クロスダイクロイックプリズムは、4つの直角プリズムを貼り合わせた平面視略正方形状をなし、直角プリズム同士を貼り合わせた略X字状の界面には、誘電体多層膜が形成されている。
色合成素子500から射出された画像光は、投射光学装置600によって拡大投射され、スクリーンSCR上で画像を形成する。すなわち、投射光学装置600は、光変調装置400R、光変調装置400G、および光変調装置400Bのそれぞれによって変調された光をスクリーンSCRに投射する。投射光学装置600は、複数のレンズから構成されている。
以下、光学モジュール31について説明する。
図2は、本実施形態の光学モジュール31の概略構成図である。
図2に示すように、光学モジュール31は、青色光用光変調装置400Bと、緑色光用光変調装置400Gと、赤色光用光変調装置400Rと、色合成素子500と、を備えている。
青色光用光変調装置400Bは、入射側偏光板401Bと、青色光用光変調素子402Bと、第1射出側偏光板403B(第1偏光素子)と、第2射出側偏光板404B(第2偏光素子)と、を備えている。
同様に、緑色光用光変調装置400Gは、入射側偏光板401Gと、緑色光用光変調素子402Gと、第1射出側偏光板403G(第1偏光素子)と、第2射出側偏光板404G(第2偏光素子)と、を備えている。
赤色光用光変調装置400Rは、入射側偏光板401Rと、赤色光用光変調素子402Rと、第1射出側偏光板403R(第1偏光素子)と、第2射出側偏光板404R(第2偏光素子)と、を備えている。
本実施形態の場合、各偏光板の構成や配置は、青色光用光変調装置400B、緑色光用光変調装置400G、および赤色光用光変調装置400Rで全て共通である。したがって、以下、青色光用光変調装置400Bで代表して構成を説明し、他の光変調装置の説明を省略する。
青色光用光変調装置400Bにおいて、青色光用光変調素子402Bは、2枚の透光性基板と液晶層とを含む透過型の液晶パネルで構成されている。なお、青色光用光変調素子402Bは、上記液晶パネルの光入射側および光射出側に防塵ガラスを備えていてもよい。縦電界方式、横電界方式等の液晶パネルの方式については、特に限定されない。
第1射出側偏光板403Bは、青色光用光変調素子402Bの後段、すなわち、青色光用光変調素子402Bの光射出側に配置されている。第1射出側偏光板403Bは、第1基材61と、第1無機偏光層62と、第1光吸収層63と、を有している。
第1基材61は、透光性基板で構成され、第1面61aおよび第2面61bを有する。透光性基板として、例えば石英、結晶化ガラス等の低熱膨張性ガラスが用いられている。ただし、透光性基板として、低熱膨張性ガラスに代えて、無アルカリガラス等が用いられてもよい。
第1無機偏光層62は、第1基材61の第1面61aに設けられたワイヤーグリッド型偏光層で構成されている。ワイヤーグリッド型偏光層は、構造複屈折型偏光層の一種であり、第1基材61上に形成された金属薄膜に、一方向に延びる微細なリブ(図示略)が形成された構造を有している。金属薄膜は、アルミニウム、タングステン等の金属を用い、蒸着法やスパッタ法によって形成することができる。リブは、2光束干渉露光法、電子線描画法、X線リソグラフィー法等の露光技術とエッチング技術とを組み合わせて形成することができる。
リブのピッチは、入射する青色光LBの波長より短くなるように形成されている。これにより、第1無機偏光層62は、リブの延在方向と平行な偏光方向を有する直線偏光を反射し、リブの延在方向と垂直な偏光方向を有する直線偏光を透過させることができる。ワイヤーグリッド型偏光層は、無機材料で構成されるため、極めて耐熱性に優れるとともに、光吸収をほとんど生じない。
第1光吸収層63は、第1無機偏光層62を挟んで第1基材61と対向して設けられている。すなわち、第1光吸収層63は、第1基材61の第1面61aにおいて、第1無機偏光層62の上に積層されている。第1光吸収層63は、光吸収性を有する材料で構成されている。第1光吸収層63は、入射した光のうちの一部を吸収する。これにより、第1光吸収層63は、外部から第1光吸収層63に直接入射した光の一部、もしくは第1無機偏光層62で反射した光の一部を吸収する。
第2射出側偏光板404Bは、第1射出側偏光板403Bの後段、すなわち、第1射出側偏光板403Bの光射出側に配置されている。第2射出側偏光板404Bは、第2基材65と、第2無機偏光層66と、第2光吸収層67と、を有している。
第2基材65は、ガラス等の透光性基板で構成され、第3面65aおよび第4面65bを有する。透光性基板として、例えば無アルカリガラス等のガラスが用いられている。なお、透光性基板として、無アルカリガラスに代えて、第1基材61と同様、石英ガラス、結晶化ガラス等の低熱膨張性ガラスが用いられてもよい。
第2無機偏光層66は、第2基材65の第3面65aに設けられたワイヤーグリッド型偏光層で構成されている。ワイヤーグリッド型偏光層の構成は、第1無機偏光層62のワイヤーグリッド型偏光層と同様である。
第2光吸収層67は、第2無機偏光層66を挟んで第2基材65と対向して設けられている。すなわち、第2光吸収層67は、第2基材65の第3面65aにおいて、第2無機偏光層66の上に積層されている。第2光吸収層67の構成は、第1光吸収層63と同様である。
第1射出側偏光板403Bは、第1光吸収層63が青色光用光変調素子402Bの光射出面402cと対向するように配置されている。また、第2射出側偏光板404Bは、第2基材65の第4面65bが第1基材61の第2面61bと対向するように配置されている。換言すると、第2射出側偏光板404Bは、第2光吸収層67が色合成素子500と対向するように配置されている。このように、第1射出側偏光板403Bと第2射出側偏光板404Bとは、第1基材61と第2基材65とが対向するように配置されている。
入射側偏光板401Bは、青色光用光変調素子402Bの前段、すなわち、青色光用光変調素子402Bの光入射側に配置されている。入射側偏光板401Bは、第3基材75と、第3無機偏光層76と、第3光吸収層77と、を有している。入射側偏光板401Bの構成は、第1射出側偏光板403Bおよび第2射出側偏光板404Bと同様である。入射側偏光板401Bは、第3光吸収層77が青色光用光変調素子402Bの光入射面402dと対向するように配置されている。
ここで、1枚の射出側偏光板を備えた比較例の光学モジュールについて説明する。
図4は、比較例の光学モジュール750の構成を説明するための図である。
なお、図4においては、青色光用光変調装置および赤色光用光変調装置の図示を省略する。
図4に示すように、比較例の光学モジュール750は、緑色光用光変調装置700Gと、色合成素子770と、を備えている。緑色光用光変調装置700Gは、入射側偏光板701Gと、緑色光用光変調素子702Gと、射出側偏光板703Gと、を備えている。
入射側偏光板701Gは、基材86と、ワイヤーグリッド型偏光層からなる無機偏光層87と、光吸収層88と、を有する。射出側偏光板703Gは、基材96と、ワイヤーグリッド型偏光層からなる無機偏光層97と、光吸収層98と、を有する。また、射出側偏光板703Gは、光吸収層98が緑色光用光変調素子702Gの光射出面702cと対向するように配置されている。
比較例の光学モジュール750において、射出側偏光板703Gから射出された光が投射レンズ780や色合成素子770で反射した場合を想定する。この場合、光は、射出側偏光板703Gから射出された時点では特定の偏光方向を有しているが、投射レンズ780や色合成素子770で反射したり、射出側偏光板703Gや色合成素子770の基材を透過したりするうちに偏光方向が乱れる。このように、反射光LF1,LF2は、異なる偏光方向の光が混在する状態となる。
このような反射光LF1,LF2が射出側偏光板703Gの無機偏光層97と基材96との境界面Kに到達すると、無機偏光層97が反射率の高いアルミニウム等で形成され、さらに、境界面Kには光吸収層が存在しないため、反射光LF1,LF2は境界面Kで反射する。このように、境界面Kで反射した反射光LF1,LF2は、射出側偏光板703Gと投射レンズ780や色合成素子770との間で迷光や戻り光となり、これらの光に起因してスクリーン上にゴーストや光漏れが発生する場合がある。
これに対して、本実施形態の光学モジュール31においては、第2射出側偏光板404B,404G,404Rの第2光吸収層67が色合成素子500と対向しているため、投射光学装置600や色合成素子500からの反射光が第2射出側偏光板404B,404G,404Rに戻ってきたとしても、反射光の少なくとも一部は第2光吸収層67によって吸収される。このようにして、第2射出側偏光板404B,404G,404Rと投射光学装置600や色合成素子500との間での迷光や戻り光の発生が抑えられるため、スクリーンSCR上のゴーストや光漏れを低減することができる。
また、本実施形態の光学モジュール31においては、第1射出側偏光板403B,403G,403Rの第1光吸収層63が各光変調素子402B,402G,402Rと対向しているため、第1無機偏光層62で反射して各光変調素子402B,402G,402Rに戻る迷光や戻り光の発生を抑えることができる。さらに、各光変調素子402B,402G,402Rと第1無機偏光層62との間に第1基材61が存在せず、各光変調素子402B,402G,402Rから射出された光が第1基材61を透過する前に第1無機偏光層62に入射する。これにより、光が第1基材61を透過した際の偏光方向の乱れを抑えることができ、投射画像のコントラストの低下を抑制することができる。
また、本実施形態の光学モジュール31においては、入射側偏光板401B,401G,401Rの第3光吸収層77が各光変調素子402B,402G,402Rと対向しているため、第3無機偏光層76と各光変調素子402B,402G,402Rとの間に第3基材75が存在せず、第3無機偏光層76から射出された光が第3基材75を透過することなく各光変調素子402B,402G,402Rに入射する。これにより、光が第3基材75を透過した際の偏光方向の乱れを抑えることができ、投射画像のコントラストの低下を抑制することができる。
また、本実施形態の光学モジュール31においては、第1射出側偏光板403B,403G,403Rの第1基材61および第2射出側偏光板404B,404G,404Rの第2基材65のそれぞれに低熱膨張性ガラスが用いられているため、第1射出側偏光板403B,403G,403Rおよび第2射出側偏光板404B,404G,404Rに光が入射した際に熱が発生したとしても、第1基材61および第2基材65の熱による歪みを小さく抑えることができる。これにより、第1基材61および第2基材65の温度が上昇した場合であっても、光が第1基材61および第2基材65を透過した際の偏光方向の乱れを抑えることができ、投射画像のコントラストの低下を抑制することができる。
また、本実施形態の光学モジュール31においては、各光変調素子402B,402G,402Rの後段に第1射出側偏光板403B,403G,403Rおよび第2射出側偏光板404B,404G,404Rの2枚の偏光板が設けられているため、1枚の偏光板が設けられた場合と比べて、光射出側偏光板の全体の消光比を上げることができる。その結果、本実施形態によれば、投射画像のコントラストを高めることができる。
本実施形態のプロジェクター1は、上記の光学モジュール31を備えているため、投射画像の品質に優れる。
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
第2実施形態のプロジェクターの構成は第1実施形態と同様であり、光学モジュールの構成が第1実施形態と異なる。そのため、プロジェクターの全体の説明は省略する。
図3は、第2実施形態の光学モジュール32の概略構成図である。
図3において、第1実施形態の図2と共通の構成要素には同一の符号を付し、説明を省略する。
図3に示すように、本実施形態の光学モジュール32は、青色光用光変調装置800Bと、緑色光用光変調装置800Gと、赤色光用光変調装置800Rと、色合成素子500と、を備えている。
青色光用光変調装置800Bは、位相差板805Bと、入射側偏光板401Bと、青色光用光変調素子402Bと、光学補償板806Bと、第1射出側偏光板403B(第1偏光素子)と、放熱板807Bと、第2射出側偏光板404B(第2偏光素子)と、を備えている。
緑色光用光変調装置800Gは、入射側偏光板401Gと、緑色光用光変調素子402Gと、光学補償板806Gと、射出側偏光板808Gと、放熱板807Gと、を備えている。
赤色光用光変調装置800Rは、入射側偏光板401Rと、赤色光用光変調素子402Rと、光学補償板806Rと、第1射出側偏光板403Rと、放熱板807Rと、第2射出側偏光板809Rと、位相差板805Rと、を備えている。
このように、第2実施形態では、第1実施形態と異なり、青色光用光変調装置800B、緑色光用光変調装置800Gおよび赤色光用光変調装置800Rのそれぞれが互いに異なる構成を有している。具体的には、第2実施形態では、青色光用光変調装置800Bは、青色光用光変調素子402Bの後段に2枚の無機偏光板を有し、緑色光用光変調装置800Gは、緑色光用光変調素子402Gの後段に1枚の無機偏光板を有し、赤色光用光変調装置800Rは、赤色光用光変調素子402Rの後段に1枚の無機偏光板と1枚の有機偏光板とを有している。
青色光用光変調装置800Bにおいて、位相差板805Bは、入射側偏光板401Bの前段、すなわち、入射側偏光板401Bの光入射側に配置されている。位相差板805Bは、1/2波長板で構成されている。位相差板805Bは、位相差板805Bを透過する光に光の波長の1/2の位相差を付与する。これにより、位相差板805Bに入射した第1の直線偏光(例えばP偏光)は、位相差板805Bを透過することによって第1の直線偏光の偏光方向と直交する偏光方向を有する第2の直線偏光(例えばS偏光)に変換される。
入射側偏光板401Bは、青色光用光変調素子402Bの前段、すなわち、青色光用光変調素子402Bの光入射側に配置されている。入射側偏光板401Bは、第3基材75と、第3無機偏光層76と、第3光吸収層77と、を有している。入射側偏光板401Bは、第3光吸収層77が青色光用光変調素子402Bの光入射面402dと対向するように配置されている。
青色光用光変調素子402Bは、2枚の透光性基板と液晶層とを含む透過型の液晶パネルで構成されている。なお、青色光用光変調素子402Bは、上記液晶パネルの光入射側および光射出側に防塵ガラスを備えていてもよい。縦電界方式、横電界方式等の液晶パネルの方式については、特に限定されない。
光学補償板806Bは、青色光用光変調素子402Bの後段、すなわち、青色光用光変調素子402Bの光射出側に配置されている。液晶プロジェクターの場合、光変調素子に対して光が斜めに透過する際に光漏れが生じると、画像のコントラストが低下する。そのため、光学補償板806Bによって斜めに透過する光の位相差を補償することにより、コントラストの低下を抑えることができる。
第1射出側偏光板403Bは、光学補償板806Bの後段、すなわち、光学補償板806Bの光射出側に配置されている。第1射出側偏光板403Bは、第1基材61と、ワイヤーグリッド型偏光層からなる第1無機偏光層62と、第1光吸収層63と、を有している。第1射出側偏光板403Bの構成は、第1実施形態の第1射出側偏光板と同様である。
放熱板807Bは、第1射出側偏光板403Bの後段、すなわち、第1射出側偏光板403Bの光射出側に配置されている。放熱板807Bは、例えば熱伝導率が高く、透光性を有するサファイアガラス等の板材から構成されている。放熱板807Bは、第1射出側偏光板403Bに接触していてもよいし、第1射出側偏光板403Bからわずかに離間していてもよい。2枚の射出側偏光板403B,404Bのうち、光が先に入射する第1射出側偏光板403Bには熱が生じやすい。そのため、放熱板807Bを通して第1射出側偏光板403Bの熱を外部に放出することにより、第1射出側偏光板403Bの温度上昇を抑制し、第1射出側偏光板403Bの信頼性を確保することができる。
第2射出側偏光板404Bは、放熱板807Bの後段、すなわち、放熱板807Bの光射出側に配置されている。第2射出側偏光板404Bは、第2基材65と、第2無機偏光層66と、第2光吸収層67と、を有している。第2射出側偏光板404Bの構成は、第1実施形態の第2射出側偏光板と同様である。
第1実施形態と同様、第1射出側偏光板403Bは、第1光吸収層63が光学補償板806Bを挟んで青色光用光変調素子402Bの光射出面402cと対向するように配置されている。また、第2射出側偏光板404Bは、第2基材65の第4面65bが放熱板807Bを挟んで第1基材61の第2面61bと対向するように配置されている。換言すると、第2射出側偏光板404Bは、第2光吸収層67が色合成素子500と対向するように配置されている。
緑色光用光変調装置800Gにおいて、射出側偏光板808Gは、緑色光用光変調素子402Gの後段、すなわち、緑色光用光変調素子402Gの光射出側に配置されている。射出側偏光板808Gは、基材61と、無機偏光層62と、第1光吸収層68と、第2光吸収層69と、を有している。緑色光用光変調装置800Gの場合、射出側偏光板808Gが1枚しか設けられていないため、無機偏光層62で反射して色合成素子500に戻る迷光や戻り光の発生を抑える目的で、第1光吸収層68に加えて、基材61と無機偏光層62との間に第2光吸収層69が設けられている。
赤色光用光変調装置800Rにおいて、第1射出側偏光板403Rは、赤色光用光変調素子402Rの後段、すなわち、赤色光用光変調素子402Rの光射出側に配置されている。第1射出側偏光板403Rは、第1基材61と、ワイヤーグリッド型偏光層からなる第1無機偏光層62と、第1光吸収層63と、を有している。第1射出側偏光板403Rの構成は、第1実施形態の第1射出側偏光板と同様である。
放熱板807Rは、第1射出側偏光板403Rの後段、すなわち、第1射出側偏光板403Rの光射出側に配置されている。放熱板807Rの構成は、青色光用光変調装置800Bの放熱板807Bと同様である。
第2射出側偏光板809Rは、放熱板807Rの後段、すなわち、放熱板807Rの光射出側に配置されている。第2射出側偏光板809Rは、樹脂材料からなる有機偏光板で構成されている。第2射出側偏光板809Rの偏光度は、第1射出側偏光板403Rの偏光度に比べて低くてよく、例えば2:1程度でもよい。
光学モジュール32のその他の構成は、第1実施形態の光学モジュール31と同様である。
本実施形態の光学モジュール32においても、青色光用光変調装置800Bにおいて第2射出側偏光板404Bの第2光吸収層67が色合成素子500と対向しているため、投射光学装置600や色合成素子500からの青色反射光が第2射出側偏光板404Bに戻ってきたとしても、青色反射光の少なくとも一部は第2光吸収層67によって吸収される。このようにして、青色光LBについて、第2射出側偏光板404Bと投射光学装置600や色合成素子500との間での迷光や戻り光の発生が抑えられる。
また、緑色光LGについては、射出側偏光板808Gの色合成素子500に対向して第2光吸収層69が設けられているため、無機偏光層62と投射光学装置600や色合成素子500との間での迷光や戻り光の発生が抑えられる。
また、赤色光LRについては、有機偏光板からなる第2射出側偏光板809Rが第1射出側偏光板403Rと色合成素子500との間に設けられているため、投射光学装置600や色合成素子500からの反射光が第2射出側偏光板809Rで吸収される。このようにして、本実施形態の光学モジュール32によれば、第1実施形態と同様の光変調装置を適用した青色光用光変調装置800Bだけでなく、緑色光用光変調装置800Gおよび赤色光用光変調装置800Rに対しても投射光学装置600や色合成素子500からの反射光を低減できるため、スクリーンSCR上のゴーストや光漏れを低減することができる。
本実施形態の光学モジュール32において、緑色光用光変調装置800Gについては、緑色光LGのコントラストが青色光LBおよび赤色光LRに比べてもともと高く、射出側偏光板の消光比を特に高める必要がないため、射出側偏光板808Gを1枚のみ使用している。また、赤色光用光変調装置800Rについては、赤色光LRの持つエネルギーが青色光LBおよび緑色光LGに比べて低く、偏光板の信頼性が問題とならないため、2枚の射出側偏光板のうちの1枚に有機偏光板を使用している。このように、色光ごとに光変調装置の構成を変えることによって、光学モジュール32の構成の簡略化および低コスト化を図ることができる。
また、本実施形態の光学モジュール32においても、第1射出側偏光板403B,403Rの第1光吸収層63および射出側偏光板808Gの第1光吸収層68が各光変調素子402B,402G,402Rと対向し、入射側偏光板401B,401G,401Rの第3光吸収層77が各光変調素子402B,402G、402Rと対向しているため、投射画像のコントラストの低下を抑制することができる、といった第1実施形態と同様の効果が得られる。
なお、本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば上記実施形態では、第1無機偏光層および第2無機偏光層がワイヤーグリッド型偏光層で構成されている例を示したが、ワイヤーグリッド型偏光層に代えて、第1無機偏光層および第2無機偏光層が無機材料を積層した形態の無機偏光層で構成されていてもよい。
また、第1実施形態では、青色光用光変調装置、緑色光用光変調装置および赤色光用光変調装置の全てに本発明の光変調装置の構成を適用し、第2実施形態では、青色光用光変調装置のみに本発明の光変調装置の構成を適用した例を示した。これらの構成に限ることなく、青色光用光変調装置、緑色光用光変調装置および赤色光用光変調装置のうちの少なくとも一つに本発明の光変調装置の構成を適用すればよい。
その他、光変調装置、光学モジュール、およびプロジェクターの各構成要素の形状、数、配置、材料等の具体的な記載については、上記実施形態に限らず、適宜変更が可能である。上記実施形態のプロジェクターにおいては、蛍光体を含む波長変換素子と励起用光源とを備えた光源装置を用いた例を示したが、これに限定されない。例えば放電ランプを備えた光源装置を用いてもよいし、レーザー光源、発光ダイオード光源等の固体光源を備えた光源装置を用いてもよい。
1…プロジェクター、31,32…光学モジュール、61…第1基材、61a…第1面、61b…第2面、62…第1無機偏光層、63…第1光吸収層、65…第2基材、65a…第3面、65b…第4面、66…第2無機偏光層、67…第2光吸収層、400B…青色光用光変調装置(第1光変調装置)、400G…緑色光用光変調装置(第2光変調装置)、400R…赤色光用光変調装置(第3光変調装置)、402B…青色光用光変調素子(光変調素子)、402G…緑色光用光変調素子(光変調素子)、402R…赤色光用光変調素子(光変調素子)、403B,403G,403R…第1射出側偏光板(第1偏光素子)、404B,404G,404R…第2射出側偏光板(第2偏光素子)、500…色合成素子、600…投射光学装置、LB…青色光(第1の色光)、LG…緑色光(第2の色光)、LR…赤色光(第3の色光)。

Claims (7)

  1. 光を変調する光変調素子と、
    前記光変調素子から射出された光が入射する第1偏光素子と、
    前記第1偏光素子から射出された光が入射する第2偏光素子と、
    を備え、
    前記第1偏光素子は、第1面および第2面を有する第1基材と、前記第1面に設けられた第1無機偏光層と、前記第1無機偏光層を挟んで前記第1基材と対向して設けられた第1光吸収層と、を有し、
    前記第2偏光素子は、第3面および第4面を有する第2基材と、前記第3面に設けられた第2無機偏光層と、前記第2無機偏光層を挟んで前記第2基材と対向して設けられた第2光吸収層と、を有し、
    前記第1偏光素子は、前記第1光吸収層が前記光変調素子の光射出面と対向するように配置され、
    前記第2偏光素子は、前記第2基材の前記第4面が前記第1基材の前記第2面と対向するように配置された、光変調装置。
  2. 前記第1無機偏光層は、ワイヤーグリッド型偏光層で構成されている、請求項1に記載の光変調装置。
  3. 前記第2無機偏光層は、ワイヤーグリッド型偏光層で構成されている、請求項1または請求項2に記載の光変調装置。
  4. 前記第1基材および前記第2基材の少なくとも一方は、低熱膨張性ガラスで構成されている、請求項1から請求項3までのいずれか一項に記載の光変調装置。
  5. 第1の色光を画像信号に基づいて変調する第1光変調装置と、
    第2の色光を画像信号に基づいて変調する第2光変調装置と、
    第3の色光を画像信号に基づいて変調する第3光変調装置と、
    前記第1光変調装置によって変調された前記第1の色光と、前記第2光変調装置によって変調された前記第2の色光と、前記第3光変調装置によって変調された前記第3の色光と、を合成して合成光を生成する色合成素子と、
    を備え、
    前記第1光変調装置、前記第2光変調装置および前記第3光変調装置のうちの少なくとも一つは、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の光変調装置である、光学モジュール。
  6. 光を射出する光源装置と、
    前記光源装置から射出された前記光が入射し、前記合成光を射出する、請求項5に記載の光学モジュールと、
    前記光学モジュールから射出された前記合成光を被投射面上に投射する投射光学装置と、
    を備えた、プロジェクター。
  7. 光を射出する光源装置と、
    前記光源装置から射出された光を画像信号に基づいて変調する光変調装置と、
    前記光変調装置によって変調された光を被投射面上に投射する投射光学装置と、
    を備え、
    前記光変調装置は、請求項1から請求項4までのいずれか一項に記載の光変調装置である、プロジェクター。
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