JP2020139408A - 電動送風機及びそれを備える電気掃除機 - Google Patents

電動送風機及びそれを備える電気掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】構成部品の部品点数を増加させずに電動送風機に消音器を設ける。【解決手段】電動送風機1は、側壁に排気口22を有し、モータ10を収容するモータケース20と、モータケース20の開口を覆うブラケットと、モータケース20に連結され、吸気口61を有するファンケース60と、ファンケース60内に収容され、かつモータ10の回転軸11cに連結され、周方向に複数のブレード51を有する遠心ファン50と、ブラケット30に接して遠心ファン50の外周側に配置されたエアガイド40と、を備えている。エアガイド40にはモータケース20側に開放された複数の凹部45が形成され、各凹部45とブラケット30とにより、凹部45の内部に、開口部47を介してファンケース60内に連通し、ブレード音を低減する空洞70が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、電気掃除機等に用いられる電動送風機に関する。
電気掃除機等の機器に用いられる電動送風機の動作時に、電動送風機の回転数と遠心ファンのブレード数の積で表わされる周波数を有するブレード音が発生することが、従来、知られている。近年の機器の低騒音化の要望に対し、このブレード音の低減が求められており、電動送風機に消音器を設置した構造が提案されている。例えば、特許文献1では、電動送風機のファンケースに貫通孔を設け、その貫通孔と連結するように設けられた凹部を有する弾性体をファンケースの外側に接するように設置することで共鳴型消音構造を構成することが開示されている。
特開2000−120599号公報
しかし、上記従来の構成では、電動送風機の外側に消音構造を構成していたため、構成部品の部品点数が多くなり、電動送風機の体格が大きくなるとともに、電動送風機が組み込まれる電気掃除機等の機器が大型化するという課題を有していた。
本発明はかかる点に鑑みなされたもので、その目的は、構成部品の部品点数を増加させずに、ブレード音を確実に消音する消音構造を有する電動送風機及びそれを備える電気掃除機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明では、電動送風機の構成部品であるブラケットとエアガイドとの当接部に空洞を設け、この空洞を消音器として機能させるようにした。
具体的には、本発明に係る電動送風機は、エアガイドのモータケース側の面に凹部を設けるとともに、凹部の外側面に開口部を設けることで、当該開口部と凹部及び凹部に当接するブラケットの面とで構成される空洞を共鳴型消音器として機能させるようにした。
具体的には、本発明に係る電動送風機は、一端が開口され、壁面に排気口を有するモータケースと、前記モータケースの開口を覆うように配置されたブラケットと、前記モータケースに収容され、前記ブラケットから突出する回転軸を有するモータと、前記モータケースに連結され、前記モータケース内に連通する吸気口を有するファンケースと、前記ファンケース内に収容され、かつ前記モータの回転軸の突出部に回転一体に連結され、周方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のブレードを有する遠心ファンと、前記ファンケース内に収容され、かつ前記ブラケットに接して前記遠心ファンの外周側に配置され、前記遠心ファンの回転により発生した気流を径方向外側に導く複数のディフューザー部が周方向に所定の間隔をあけて設けられたエアガイドと、を備え、前記エアガイドには、前記各ディフューザー部のモータケース側に位置しかつ該モータケース側に開放された複数の凹部が形成され、前記複数の凹部のうちそれぞれの凹部と前記ブラケットとにより、前記それぞれの凹部の内部に、開口部を介してファンケース内に連通しかつ前記遠心ファンの回転によって生じるブレード音を低減する空洞が設けられていることを特徴とする。
言い換えれば、前記エアガイドには、前記各ディフューザー部のモータケース側に位置しかつ該モータケース側に開放された複数の凹部が形成される。前記複数の凹部のうちそれぞれの凹部と前記ブラケットとで形成される空洞は、開口部を介してファンケース内に連通している。前記空洞は、前記遠心ファンの回転によって生じるブレード音を低減する。
この構成によれば、空洞を消音器として機能させることで遠心ファンの回転によって発生するブレード音を低減することができる。また、電動送風機の基本的な構成部品であるブラケットとエアガイドとで消音器が構成されるため、電動送風機の構成部品の部品点数を増加させずに済み、電動送風機の体格が大きくなるのを抑制できる。
前記凹部の内部容積と前記開口部の開口面積とは、前記空洞が共鳴型消音器として機能する所定の関係を満たしているのが好ましい。
この構成によれば、空洞をブレード音の周波数に対応した共鳴型消音器として機能させることができ、良好な消音性能が得られる。
前記開口部の開口面積が互いに異なる空洞が少なくとも一組設けられていることが好ましく、前記凹部の内部容積が互いに異なる空洞が少なくとも一組設けられていてもよい。
この構成によれば、ブレード音が異なる周波数を有する場合にも、それぞれの周波数に対応した共鳴形消音器を構成することができる。
周方向に隣り合う前記凹部は、前記エアガイドのモータケース側で周方向に離間して設けられたリブにより区切られているのが好ましい。
この構成によれば、凹部の機械的強度を向上でき、消音器の消音性能を長期間維持できる。
本発明に係る電気掃除機は、上記の電動送風機を内部に有する本体と、該電動送風機の動作を制御する制御部と、該制御部に制御信号を送る操作部と、を少なくとも備えることを特徴とする。
この構成によれば、電気掃除機の動作時に、電動送風機のブレード音を抑制して静音動作が実現でき、快適に掃除を行うことができる。
以上説明したように、本発明に係る電動送風機によれば、電動送風機の構成部品であるブラケットとエアガイドとで消音器を構成できるため、構成部品の部品点数を増加させずにブレード音を低減できる。
一実施形態に係る電動送風機の分解斜視図である。 電動送風機の要部断面図である。 ブラケットの上面側の斜視図である。 エアガイドの上面図である。 エアガイドの上面側の斜視図である。 エアガイドの下側の斜視図である。 遠心ファンの上面側の斜視図である。 一実施形態に係る電気掃除機の構成を示す図である。 変形例に係るエアガイドの上面側の斜視図である。 変形例に係る別のエアガイドの下面側の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
(実施形態)
[電動送風機及び各部品の構成]
図1は、本実施形態に係る電動送風機の分解斜視図を示し、図2は、要部断面図を示し、図3は、ブラケットの上面側の斜視図を示す。図4はエアガイドの上面図を示し、図5,6は、それぞれエアガイドの上面側及び下面側の斜視図を示し、図7は、遠心ファンの上面側の斜視図を示す。
図1、図2に示すように、電動送風機1は、モータ10とモータケース20とブラケット30とエアガイド40と遠心ファン50とファンケース60とを備えている。なお、以降の説明において、モータ10の回転軸11cの軸長方向であって、ファンケース60が配置された側を「上」と、モータケース20が配置された側を「下」と呼ぶことがある。
モータ10は、回転子11と、回転子11の外周を囲むように配置された固定子12と、ブラケット30の下面に配置されたブラシ13とを有している。回転子11は、電機子コア11aと電機子巻線11bと回転軸11cと整流子11dとを有している。電機子コア11aには電機子巻線11bが巻回され、整流子11dには電機子コア11aから引き出された電機子巻線11bの引出線が接続されている。電機子コア11a及び整流子11dの中心を貫通して回転軸11cが連結されている。
固定子12は、鉄などで構成された界磁コア12aに界磁巻線12bが巻回されてなる。界磁コア12aは、例えば所定形状の電磁鋼板を複数枚積層して形成されている。また、界磁コア12aは、その内側に、磁極となる磁極部を有するとともに、回転子11を配置するための空間部を有している。
ブラシ13は、人造黒鉛等のカーボンブラシ材へ固体潤滑剤を含む組成で構成されており、ブラケット30に設けられたブラシ保持器(図示せず)内に保持されるとともに、ブラシバネ(図示せず)によって整流子11dへと押圧されている。モータ10は、一対のブラシ13,13を有しており、それぞれが整流子11dに当接している。
なお、本実施形態において、モータ10としてブラシ付きモータを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ブラシレスモータであってもよいし、他の種類のモータであってもよい。
モータケース20は、上部に設けられた開口の周りに鍔部21を有する有底半筒状の金属部材であり、遠心ファン50の回転により発生する気流を外部に吐出する排気口22,22を壁面である側壁に有している。なお、排気口22を形成する壁面は、軸受25を保持する底面であってもよい。また、鍔部21には、ブラケット30との位置決めを行うための位置決め孔23,23が設けられている。固定子12はモータケース20内に固定されている。また、モータケース20の下部には貫通孔24が設けられており、モータ10の回転軸11cが挿通される。
図3に示すように、ブラケット30は、略円板状の基部31と、基部31の中心に設けられた貫通孔32と、エアガイド40との位置決めを行うための位置決め孔33,33とを有している。また、ブラケット30の下面には、モータケース20の位置決め孔23,23に挿通され、モータケース20とブラケット30との位置決めを行うための位置決めピン34,34と基部31の周方向に所定の間隔をあけて設けられた複数の固定翼35,35・・・とが設けられている。ブラケット30は樹脂を成形することで一体的に形成されている。
図1、図2に示すように、ブラケット30は、モータケース20との位置決めを行った上で、モータケース20の上部の開口を覆うようにモータ10の上側に配置され、モータケース20とブラケット30とで区画される空間にモータ10が収容されている。また、モータ10の回転軸11cはモータケース20の貫通孔24及びブラケット30の貫通孔32に挿通されてブラケット30から上側に突出しており、貫通孔24の周りと貫通孔32の周りにそれぞれ設けられた軸受25,36によって回転自在に支持されている。
図4から図6に示すように、エアガイド40は、平面視で略円環形状の部材である本体41と、本体41の周方向に所定の間隔をあけて設けられ、本体41の上面と交差する方向に延びる複数の固定翼42,42・・・と、内周から外周にかけて間隔が広くなるように設けられ、隣り合う固定翼42,42との間で構成されるディフューザー部43とを有している。なお、図2に示すように、ディフューザー部43,43・・・の上側にはファンケース60の内面が当接し、閉路を構成している。
エアガイド40はさらに、ブラケット30の位置決め孔33、33と嵌合し、両者の位置決めを行うための位置決めボス44,44を有している。エアガイド40は、ブラケット30との位置決めを行った上で、ブラケット30の上面に固定して保持されている。また、エアガイド40は樹脂を成形することで一体的に形成されている。このことにより、複雑な形状を有するエアガイド40を容易に形成できる。エアガイド40の構成の詳細及び機能については後で詳述する。
図2、図7に示すように、遠心ファン50は、エアガイド40と同様にブラケット30の上側に配置されており、傘形形状で中央に開口53を有する金属部材である上側シュラウド52と、中央に貫通孔55を有する円板状の金属部材である下側シュラウド54と、これらの間に、周方向に所定の間隔をあけて設けられ、かしめ加工により上側シュラウド52と下側シュラウド54とに締結された金属部材である複数のブレード51,51・・・とを有している。上側シュラウド52の開口53は、ファンケース60に設けられた吸気口61に連通しており、下側シュラウド54の貫通孔55には回転軸11cが挿通される。ナット62によって、貫通孔55に挿通された回転軸11cの突出部と下側シュラウド54とが締結固定され、遠心ファン50は回転軸11cに回転一体に連結されている。また、遠心ファン50は、エアガイド40との位置決めを行った上で、上面視でエアガイド40の内側に配置される。
ファンケース60は上部に吸気口61を有し、下部に開口を有する有底半筒状の金属部材である。ファンケース60は、モータケース20の上部の開口に圧入されることでモータケース20に連結固定されており、モータケース20とファンケース60とで電動送風機1の外郭が構成されている。また、ファンケース60とブラケット30とで区画される空間に、エアガイド40と遠心ファン50とが収容されている。
以上のように構成された電動送風機1の動作について説明する。
図1、図2に示すように、外部からモータ10に電力を供給することにより、電機子電流がブラシ13および整流子11dを介して電機子巻線11bに流れるとともに、固定子12の界磁巻線12bに界磁電流が流れる。界磁電流によって界磁コア12aと界磁巻線12bとに発生した磁束と、電機子巻線11bを流れる電機子電流との間でトルクが発生し、回転軸11cが軸受25,36に支持されて回転する。同時に、回転軸11cに連結された遠心ファン50も回転し、遠心ファン50内部に負圧が生じる。
このことにより、ファンケース60の吸気口61から空気が吸入されて、遠心ファン50のブレード51,51の間を径方向外側に流れる気流を発生させる。この気流はさらに、遠心ファン50の外周側に配置されたエアガイド40のディフューザー部43とファンケース60とで構成される閉路を通って、エアガイド40の径方向外側に導かれて、エアガイド40の外周から吐出される。吐出された気流はさらにファンケース60及びモータケース20の内側面に沿って下方に流れるとともに、ブラケット30の下面に設けられた固定翼35,35・・・の間を通ってモータ10の近傍を下方に流れる。これらの気流はモータケース20の排気口22,22を通じて外部に吐出される。
また、ディフューザー部43とファンケース60の上面とで構成される閉路は気流の流れに沿ってその断面積が拡大するように設けられているため、ディフューザー部43を通過した気流は減速されながら、動圧から静圧に変換される。このように、エアガイド40を通過することで、気流の流速が低減されるため、気流の乱れに起因する電動送風機1の送風効率の低下を抑制できる。
[エアガイド40及び消音器80の構成]
図5,6に示すように、エアガイド40は、本体41の外周に沿って、ディフューザー部43,43・・・の下側に設けられ、下側が開放された凹部45,45・・・を有している。なお、図4に斜線で示すように、凹部45は上面視で複数のディフューザー部43,43・・・に跨がるように設けられているが、凹部45,45の個数とディフューザー部43,43・・・の個数とは同じである。周方向に隣り合う凹部45,45・・・は、エアガイド40の周方向に離間して設けられたリブ46,46・・・で区切られている。エアガイド40の下面側で、リブ46,46・・・はエアガイド40の本体41から固定翼42,42・・・の外周側端部に延びるように設けられている。図2に示すように、エアガイド40の下面はブラケット30の上面に当接して両者が固定されており、凹部45と、凹部45の下面に当接されるブラケット30の上面とで、凹部45の内部に空洞70が設けられている。これらの空洞70,70・・・は、エアガイド40の径方向外側に位置する外周に沿って、開口部47,47・・・を有しており、開口部47,47・・・を介して空洞70,70・・・は、それぞれファンケース60内に連通している。
本実施形態においては、空洞70を消音器80として機能させるようにしており、その前提として、電動送風機1の動作に起因して生じるブレード音について説明する。
前述したように、吸気口61から吸入された空気は、遠心ファン50の径方向外側に吐出されるが、このとき、気流に圧力脈動が生じ、圧力脈動の周波数Fは式(1)で表わされる。
F=N×Z[Hz]・・・(1)
ここで、Nは、遠心ファン50の単位時間当りの回転数であり、Zは、遠心ファン50のブレード51の個数である。
圧力脈動の周波数Fが可聴域、例えば、20Hzから20kHzの間にあると、ブレード音と呼ばれる騒音として人間に感知され、このような騒音を低減するために、消音器を設置することが有効であることは従来、知られているとおりである。
本実施形態において、開口部47の開口面積及び凹部45の内部容積は、空洞70が共鳴型消音器として機能する所定の関係を満たすように、例えばブレード音の周波数Fに対してヘルムホルツ共鳴条件を満たすように構成されている。
このことにより、空洞70が共鳴型消音器として機能し、電動送風機1のブレード音を低減することができる。また、空洞70,70・・・はエアガイド40の周方向に均等に複数設けられているため、効率良くブレード音を低減できる。
また、電動送風機1の基本的な構成部品であるブラケット30とエアガイド40とで消音器80が構成されるため、消音器80が電動送風機1の内部に配置され、電動送風機1の体格が大きくなるのを抑制できる。また、電動送風機1の構成部品の部品点数を増加させずに済み、電動送風機1のコスト上昇を抑制できる。
また、上記の従来の構成では、消音器の開口にあたる貫通孔がディフューザー内流路またはファンケース内壁部等の気流の流速が比較的早い位置に設けられていることで、気流の乱れによる圧力損失が発生し、電動送風機の送風効率を低下させるおそれがあった。さらに、消音器を弾性体で構成していたため、電気掃除機等の機器に当該消音器が組み込まれた際、弾性体が変形することで内部の空洞の体積が変化し、この変化に応じて音波の抑圧周波数がブレード音の周波数に対応しなくなったり、また、製品個体ごとに抑圧周波数のバラツキを発生させたりする懸念があった。
一方、本実施形態に係る構成では、消音器80の開口部47を、気流の流速が比較的遅いエアガイド40の外周、つまり、ディフューザー部43,43・・・の外周側端部の下側に設けることで、気流の乱れをさらに抑制し、電動送風機1の送風効率の低下を抑制することができる。また、消音器80の構成部材に弾性体を用いていないため、例えば、電動送風機1を電気掃除機等の機器に組み込んだ場合に空洞70の変形が起こらない。このことにより、音波の抑圧周波数の変化やバラツキを抑制でき、良好な消音性能が得られる。
また、複雑な形状を有するエアガイド40を樹脂で一括成形する場合、流れ性のよい樹脂材料を用いるため、エアガイド40は、ブラケット30に比べて機械的強度が低下する傾向にある。本実施形態のように、リブ46,46・・・を設けることで、凹部45,45の機械的強度を向上させることができ、凹部45,45・・・が長期的に見て変形しにくくなる。このことにより、消音器80,80・・・の消音特性を長期間維持でき、ひいては、電動送風機1の信頼性を向上することができる。
[電気掃除機100の構成]
図8は、本実施形態に係る電気掃除機100の構成を示し、この電気掃除機100は、本体110とホース120と延長管130と操作スイッチ140(操作部)と床ブラシ150とを備えている。
本体110は、内部に上記の電動送風機1と、その制御部111とを有している。また、図示しないが、本体110は、電動送風機1が作動して吸引されたゴミを収容する紙パック等の収容部を有している。本体110は、ホース120の一端が着脱可能に連結されるとともに、キャスター112により床面を移動可能に構成されている。
ホース120の他端には延長管130の一端が着脱可能に連結されており、延長管130の他端には床ブラシ150が着脱可能に連結されている。
延長管130は、操作者の操作によって伸長可能に構成された直管であり、ホース120に近い側に操作スイッチ140(操作部)が設けられている。操作スイッチ140を操作して制御部111に操作信号を送ることで、電気掃除機100の動作を開始あるいは終了したり、電動送風機1の回転数を変化させてゴミの吸引力を変化させたりすることができる。
床ブラシ150は底面に吸気口(図示せず)を有し、吸気口は延長管130に連通している。床ブラシ150を床面に当接させた状態で電動送風機1が作動することにより、床ブラシ150の吸気口から空気が吸引され、それに応じて床面にあるゴミが電気掃除機100内に吸引される。なお、床ブラシ150に図示しないモータが内蔵されている場合、操作スイッチ140により当該モータを回転させて、床ブラシ150を運動させ、床面に付着するゴミの除去能力を高めたりすることができる。
本実施形態に係る電気掃除機100によれば、電気掃除機100の動作時に、電動送風機1の作動に起因して生じるブレード音が抑制されるため、静音動作を実現でき、快適に掃除を行うことができる。また、電動送風機1の体格を大きくすることがないため、電気掃除機100が大型化するのを抑制できる。
(変形例)
図9は、本変形例に係るエアガイドの上面側の斜視図を示し、図10は、別のエアガイドの下面側の斜視図を示す。
図9に示す例では、エアガイド40の外側面に、開口面積の異なる開口部47,48・・・が一つおきに設けられている。このように開口部47、48を設けることにより、異なる周波数のブレード音に対して、消音器80,80・・・によって消音できる。
図2〜7を用いて説明した消音器80,80・・・では、凹部45の内部容積及び開口部47の開口面積が固定されているため、消音可能な音波の周波数は1つに限定される。一方、図8に示すように、電動送風機1を電気掃除機100に適用する場合、電気掃除機100の吸引力を変化させるために、モータ10の回転周波数を変化させる場合がある。このような場合、変化した周波数に対応するように開口面積を異ならせた開口部48を空洞70に設けることにより、消音器80,80・・・は複数の周波数のブレード音に対して消音することができる。なお、開口部47よりも開口面積の大きい開口部48を有する空洞70は、より高い周波数のブレード音を消音するのに対応している。
なお、図9に示す例では、互いに開口面積の異なる開口部47,48を一つおきに設けたが、特にこの配置には限定されず、異なる周波数においてブレード音の音量が異なっていれば、当該音量に対応させて、開口部47,47・・・を有する空洞70,70・・・の個数と開口部48,48・・・を有する空洞70,70・・・の個数とを決めることができる。例えば、開口部47を有する空洞70が1つであってもよいし、開口部48を有する空洞70が1つであってもよい。互いに開口面積が異なる開口部47,48を有する空洞70,70が少なくとも一組設けられていればよい。
また、消音すべきブレード音の周波数が2つ以上であれば、その周波数の数に応じて、それぞれ開口面積の異なる開口部を空洞70,70・・・に設けることができる。この場合に、それぞれの開口面積を消音すべきブレード音の周波数に対応させることは言うまでもない。また、開口面積の異なる開口部を有する空洞70,70・・・のそれぞれの個数も消音すべき周波数のブレード音の音量等によって適宜設定される。
また、空洞70において、開口部47の開口面積だけでなく、凹部45の内部容積を変化させることによっても、異なる周波数のブレード音を消音でき、図10に示す例では、エアガイド40の下面に、内部容積の異なる凹部45,49・・・が概ね一つおきに設けられている。このようなに、変化した周波数に対応するように内部容積を異ならせた凹部49を有する空洞70を設けることにより、消音器80,80・・・は複数の周波数のブレード音に対して消音することができる。なお、この場合は、凹部45,49・・・の個数、つまり、空洞70,70・・・の個数とディフューザー部43,43・・・の個数とは異なっている。また、凹部45よりも内部容積の大きい凹部49を有する空洞70は、より低い周波数のブレード音を消音するのに対応している。
なお、図10に示す例では、互いに内部容積の異なる凹部45,49を一つおきに設けたが、特にこの配置には限定されず、異なる周波数においてブレード音の音量が異なっていれば、当該音量に対応させて、凹部45,45・・・を有する空洞70,70・・・の個数と凹部49,49・・・を有する空洞70,70・・・の個数とを決めることができる。例えば、凹部45を有する空洞70が1つであってもよいし、凹部49を有する空洞70が1つであってもよい。互いに内部容積が異なる凹部45,49を有する空洞70,70が少なくとも一組設けられていればよい。
また、消音すべきブレード音の周波数が2つ以上であれば、その周波数の数に応じて、それぞれ凹部の内部容積の異なる空洞70,70・・・を設けることができる。この場合に、それぞれの内部容積を消音すべきブレード音の周波数に対応させることは言うまでもない。また、内部容積の異なる凹部を有する空洞70,70・・・のそれぞれの個数も消音すべき周波数のブレード音の音量等によって適宜設定される。例えば、凹部45を有する空洞70が1つであってもよいし、凹部49を有する空洞70が1つであってもよい。
また、本変形例に係る電動送風機1を電気掃除機100に適用した場合、モータ10の異なる回転周波数に対応して、それぞれ発生するブレード音を低減できるため、より快適に掃除を行うことができる。
(その他の実施形態)
変形例を含む上記実施形態において、ブレード音の消音条件を満たしていれば、一つの空洞70に開口部47あるいは開口部48が複数設けられていてもよい。また、消音すべきブレード音の周波数が一つである場合に、空洞70,70・・・の個数と、ディフューザー部43,43・・・の個数とが同じでなくてもよい。また、空洞70,70・・・は、エアガイド40の周方向に均等に設けられていなくてもよく、例えば、エアガイド40の周方向に沿って空洞70が設けられていない領域があってもよい。
また、開口部の開口面積あるいは凹部の内部容積が互いに異なる空洞70,70・・の配置間隔は、消音すべき周波数のブレード音の音量や気流の通路の配置等によって適宜設定される。なお、当該配置間隔が、エアガイド40の周方向に一定であるのが好ましい。
また、互いに開口部の開口面積の異なる空洞70,70・・・において、凹部の内部容積が互いに異なっていてもよい。互いに凹部の内部容積の異なる空洞70,70・・・において、開口部の開口面積が互いに異なっていてもよい。
なお、上記の電動送風機1は、電気掃除機100以外にも、送風ブロワあるいは吸気装置として、乾燥機や焼却炉、または工場の製造設備等に適用可能であることは言うまでもない。
本発明に係る電動送風機は、体格を大きくせずにブレード音を消音でき、電気掃除機等の機器に適用する上で有用である。
1 電動送風機
10 モータ
11 回転子
11a 電機子コア
11b 電機子巻線
11c 回転軸
11d 整流子
12 固定子
12a 界磁コア
12b 界磁巻線
13 ブラシ
20 モータケース
21 鍔部
22 排気口
23 位置決め孔
24 貫通孔
25、36 軸受
30 ブラケット
31 基部
32 貫通孔
33 位置決め孔
34 位置決めピン
35 固定翼
40 エアガイド
41 本体
42 固定翼
43 ディフューザー部
44 位置決めボス
45,49 凹部
46 リブ
47,48 開口部
50 遠心ファン
51 ブレード
52 上側シュラウド
53 開口
54 下側シュラウド
55 貫通孔
60 ファンケース
61 吸気口
62 ナット
70 空洞
80 消音器(共鳴型消音器)
100 電気掃除機
110 本体
111 制御部
112 キャスター
120 ホース
130 延長管
140 操作スイッチ(操作部)
150 床ブラシ

Claims (6)

  1. 一端が開口され、壁面に排気口を有するモータケースと、
    前記モータケースの開口を覆うように配置されたブラケットと、
    前記モータケースに収容され、前記ブラケットから突出する回転軸を有するモータと、
    前記モータケースに連結され、前記モータケース内に連通する吸気口を有するファンケースと、
    前記ファンケース内に収容され、かつ前記モータの回転軸の突出部に回転一体に連結され、周方向に所定の間隔をあけて設けられた複数のブレードを有する遠心ファンと、
    前記ファンケース内に収容され、かつ前記ブラケットに接して前記遠心ファンの外周側に配置され、前記遠心ファンの回転により発生した気流を径方向外側に導く複数のディフューザー部が周方向に所定の間隔をあけて設けられたエアガイドと、を備え、
    前記エアガイドには、前記各ディフューザー部のモータケース側に位置しかつ該モータケース側に開放された複数の凹部が形成され、
    前記複数の凹部のうちそれぞれの凹部と前記ブラケットとにより、前記それぞれの凹部の内部に、開口部を介して前記ファンケース内に連通しかつ前記遠心ファンの回転によって生じるブレード音を低減する空洞が設けられていることを特徴とする電動送風機。
  2. 請求項1に記載の電動送風機において、
    前記凹部の内部容積と前記開口部の開口面積とは、前記空洞が共鳴型消音器として機能する所定の関係を満たしていることを特徴とする電動送風機。
  3. 請求項2に記載の電動送風機において、
    前記開口部の開口面積が互いに異なる空洞が少なくとも一組設けられていることを特徴とする電動送風機。
  4. 請求項2または3に記載の電動送風機において、
    前記凹部の内部容積が互いに異なる空洞が少なくとも一組設けられていることを特徴とする電動送風機。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1項に記載の電動送風機において、
    周方向に隣り合う前記凹部は、前記エアガイドのモータケース側で周方向に離間して設けられたリブにより区切られていることを特徴とする電動送風機。
  6. 請求項1ないし5のいずれか1項に記載の電動送風機を内部に有する本体と、
    該電動送風機の動作を制御する制御部と、
    該制御部に操作信号を送る操作部と、を少なくとも備えることを特徴とする電気掃除機。
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