JP2015113781A - 軸流ファンおよび直列型軸流ファン - Google Patents

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Tetsuya Yamazaki
哲也 山崎
和也 丸山
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和也 丸山
達也 翠川
Tatsuya Midorikawa
達也 翠川
翔 降幡
Sho Furuhata
翔 降幡
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Abstract

【課題】高い回転速度であっても、個体振動を低減することができる軸流ファンを実現する。
【解決手段】軸流ファン200は、風洞部5を区画形成するケーシング2と、ケーシング2から風洞部5の径方向中央部へと延出された複数のスポーク61、および複数のスポーク61の連結部としてのフレームハブ62を有するフレーム60と、フレームハブ62に支持され、巻線20が巻回されたステータ120と、フレームハブ62に回転自在に軸支され、永久磁石30を有するロータ110と、ロータ110に固定され、複数の動翼13を有する羽根車10と、を備える。フレームハブ62の少なくとも一方の面には、段差部66が形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の動翼を有する羽根車に回転モータが内蔵された軸流ファンおよび直列型軸流ファンのフレーム構造の改良に関する。
軸流ファンは、回転駆動装置としての回転モータ、当該回転モータの回転軸に取り付けられた複数の動翼を有する羽根車、当該羽根車とともに軸流を形成する円筒体状のケーシングを備える。
当該軸流ファンは、羽根車の回転速度を上げることにより、高い冷却性能を達成することができる。しかし、羽根車の回転速度を上げると、軸流ファンが発生する個体振動も大きくなる。これは、ロータの回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)、フレームハブを有するフレームを介してケーシングに伝達し、当該軸流ファンの個体振動が大きくなるからである。
軸流ファンモータの個体振動の低減に関する技術としては、回転することにより空気の流れを生じさせるプロペラと、プロペラを駆動するモータと、モータが固定されているベンチュリ底部と、プロペラの外周に隙間を開けて設けられ、外周形状がほぼ四角形の外枠部と内周形状がほぼ円筒形のベルマウス部を有し、ベンチュリ底部と外枠部とを脚部で連結されたベンチュリと、で構成された軸流ファンモータの、ベンチュリ底部に複数の開口部を持つものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、中心軸を中心に回転するインペラ、インペラを回転させるモータ部、モータ部を支持するモータ支持部、およびインペラとモータ部を収容するハウジングとを備え、モータ支持部は、略円形板状のベース部と、中心軸を中心として軸方向に伸びる略円筒状の軸受保持部とを有し、少なくともベース部は樹脂で構成され、ベース部の表面には、軸方向に凹む複数の凹部が網目状に形成されており、ベース部の凹部以外の平坦部は、ベース部の中心から放射状に伸びる径方向に添って連続する部位を有さない送風ファンがある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−161688号公報 特開2012−184748号公報
特許文献1の技術によれば、ベンチュリ底部(フレームハブ)に複数の開口部が形成されている。しかし、フレームハブに複数の開口部を形成すると、フレームハブの強度が低下し、少なからず吐出側の気流に影響が生じる。
また、特許文献2の技術によれば、ベース部(フレームハブ)の表面に、軸方向に凹む複数の凹部が網目状に形成されている。しかし、フレームハブの表面に複数の凹部を網目状に形成するのは煩雑である。また、フレームハブが金属製である場合には、当該フレームハブの表面に網目状の凹部を形成し難い。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、フレームハブの強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、個体振動を低減することができるフレームを備えた軸流ファンおよび直列型軸流ファンの提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る軸流ファンは、ケーシング、フレーム、ステータ、ロータおよび羽根車を備える。
ケーシングは、風洞部を区画形成する。フレームは、上記ケーシングから上記風洞部を横断するように当該ケーシングの径方向中央部へと延出された複数のスポークと、上記中央部において上記複数のスポークを連結するフレームハブと、を有する。ステータは、上記フレームハブに支持され、巻線が巻回される。ロータは、上記フレームハブに回転自在に軸支され、永久磁石を有する。羽根車は、上記ロータに固定され、複数の動翼を有する。
上記フレームハブの少なくとも一方の面には、複数のリング状溝部が形成されている。
本発明に係る軸流ファンは、フレームハブの少なくとも一方の面に、リング状溝部が形成されている。当該フレームハブの少なくとも一方の面に形成されたリング状溝部により、フレームハブに伝達された振動が緩められ、当該フレームハブを介して振動が伝わり難くなる。
したがって、本発明に係る軸流ファンによれば、フレームハブの強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、振動を低減することができる。
本実施形態に係る軸流ファンの上半部の断面図である。 本実施形態に係る軸流ファンのフレームの内側正面図である。 本実施形態に係る軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの外観の斜視図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの吸気側外観の左側面図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの吐出側外観の右側面図である。 比較形態の軸流ファンのフレームの内側正面図である。 比較形態の軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。 本実施形態に係る軸流ファンの振動低減効果の説明に供する図である。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る軸流ファンについて説明する。
本実施形態に係る軸流ファンは、フレームのフレームハブの少なくとも一方の面に、リング状溝部が形成されているので、フレームハブに伝達された振動が緩められ、当該フレームハブを介して振動が伝わり難くなる。
〔軸流ファンの構成〕
まず、図1から図3を参照して、本実施形態に係る軸流ファンの構成について説明する。図1は本実施形態に係る軸流ファンの上半部の断面図である。図2は本実施形態に係る軸流ファンのフレームの内側正面図である。図3は本実施形態に係る軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。
軸流ファンは、回転モータの回転軸に固定された羽根車の回転によって、回転軸の軸方向の一方から吸気し、軸方向の他方へと空気を吐出する送風装置である。
図1に示すように、軸流ファン200は、回転軸1に固定された羽根車10と、当該羽
根車10の径方向の外周を囲む円筒体状のケーシング2と、を有する。
羽根車10は、中央部にほぼカップ状のハブ部11を有する。ハブ部11の外周部には、複数の動翼13を有する。ハブ部11は、ソケット12を介して、回転軸1に固定される。
ハブ部11の内部には、羽根車10の回転駆動装置としての回転モータ100が設けられる。本実施形態の回転モータ100は、たとえば、アウターロータ型のブラシレスモータにより構成される。当該回転モータ100は、巻線20を有する電機子を内側ステータ120とし、当該ステータ120の外周に、永久磁石30を有する励磁部を外側ロータ110として配設する。
複数の動翼13は、羽根車10のハブ部11の周囲に放射線状に取り付けられる。各動翼13は、回転軸1の軸方向に対して傾斜させて設けられる。
羽根車10は、当該羽根車10の回転により、動翼13とケーシング2との間に気流を形成する。動翼13は、羽根車10のハブ部11側からフレームハブ62側へ向けて気流を生じるような形状および構造に形成されている。
ロータ110は、ほぼカップ状のロータヨーク41、当該ロータヨーク41の中心部にソケット12により圧入された回転軸1、および永久磁石30などを備える。
ロータヨーク41はハブ部11内に嵌入される。ロータヨーク41の軸方向に沿った内周面には、永久磁石30が固着される。ロータヨーク41は、励磁部からの磁力線を閉じて、永久磁石30の電磁誘導効果を最大にする機能を有する。
ロータヨーク41の構成材料としては、たとえば、SC材などの鉄系の磁性体が用いられるが、例示した材料に限定されない。
回転軸1は軸受16に回転可能に支承される。軸受16は筒体状の軸受支持部(ブッシュ)63の内面に固定される。軸受支持部63は、フレームハブ62の中央部に固定される。
フレームハブ62は概ねカップ状を呈しており、ステータ120のベース部となる。フレームハブ62と羽根車10のハブ部11とは、回転軸1の軸方向の反対側に位置する。
一方、ステータ120は、ステータスタック50および巻線20などを備える。
ステータスタック50は、軸受支持部63の外面に固定される。ステータスタック50は、薄肉のほぼリング状の金属板を板厚方向に複数積層して形成される。ステータスタック50の金属板の構成材料としては、たとえば、性能とコストを両立するために珪素鋼板が望ましい。ステータスタック50の各金属板は、たとえば、機械的に圧接して積層される。
ステータスタック50には、インシュレータ52が凸設されている。インシュレータ52間には、凹部としてのスロット53が区画形成される。スロット53は、ステータスタック50の円周方向に沿って均等に配設される。スロット53内には、ステータスタック50に巻回された巻線20が収容される。
フレームハブ62上には回路基板(プリント基板)70が支持される。回路基板70には、軸流ファン201を制御するための配線パターンが形成されている。
ステータスタック50に巻回された巻線20と回路基板70とは、連結端子71で接続される。連結端子71は、巻線20の渡り線を集約して回路基板70に接続する。
回路基板70には、巻線20を電気的に接続するための連結端子71を挿通するための貫通孔75が穿孔されている。連結端子71は、貫通孔75に挿通した後、突出部が半田付けされる。
ケーシング2は、気流を案内する風洞部5を区画形成するとともに、両端に空気の吸気口3および吐出口4を区画形成している。ケーシング2は、フランジ部64を有するフレーム60と一体成形される(図2参照)。本実施形態のフランジ部64は、矩形状に形成される。当該フランジ部64の四隅には、不図示の取付けねじを取り付けるための挿通孔65が開口されている。
図1から図3に示すように、フレーム60は、複数のスポーク61とフレームハブ62を有する。
複数のスポーク61は、ケーシング2から風洞部5を横断するように当該ケーシング2の径方向中央部へと延出されている。各スポーク61は、吐出気流の整流機能を果たすように同一方向へ向けて翼状に湾曲させて形成される。
複数のスポーク61は、ケーシング2の径方向中央部において、フレームハブ62により連結されている。フレームハブ62はリング状に形成され、当該フレームハブ62の内周部62aおよび外周部62bが隆起している。フレームハブ62の内周部62aには、軸受支持部(ブッシュ)63が嵌入固定されている。
フレームハブ62の少なくとも一方の面には、リング状溝部66が形成されている。本実施形態では、フレームハブ62の内底部に2本のリング状溝部66が形成されている。2本のリング状溝部66は、同心円状に形成されている。
本実施形態では、フレームハブ62の内底部に2本のリング状溝部66を形成したが、当該リング状溝部66の本数はフレームハブ62の径により定められ、2本に限定されない。また、フレームハブ62の内底部のみにリング状溝部66を形成しているが、これに限定されず、フレームハブ62の表面、もしくは双方の面にリング状溝部66を形成してもよい。
〔直列型軸流ファンの構成〕
次に、図4から図6を参照して、本実施形態に係る直列型軸流ファンの構成について説明する。図4は本実施形態に係る直列型軸流ファンの外観の斜視図である。図5は本実施形態に係る直列型軸流ファンの吸気側外観の左側面図である。図6は本実施形態に係る直列型軸流ファンの吐出側外観の右側面図である。
図4から図6に示すように、本実施形態に係る直列型軸流ファン300は、回転モータ100の回転軸1の軸方向に、少なくとも、第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202が直列接続されている。第1の軸流ファン201は吸気側に、第2の軸流ファン202は吐出側に配置される。なお、本実施形態では、2台の軸流ファンを直列接続しているが、これに限定されず、3台以上の軸流ファンを直列接続してもよい。
本実施形態では、第1の軸流ファン201の軸方向長さは、第2の軸流ファン202の軸方向長さよりも大きく形成されている。吸気側に配置された第1の軸流ファン201の吐出口には、フレーム60が配置される(図1および図2参照)。
すなわち、本実施形態に係る直列型軸流ファン300は、直列接続された円筒体状のケーシング2、2内に、第1の軸流ファン201の動翼13(図5参照)、静翼としてのフレーム60および第2の軸流ファン202の動翼13(図6参照)が、気流方向に沿って順次配置される。なお、第2の軸流ファン202の吐出側にも、フレームが配置されていてもよい。
第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202は、第1の軸流ファン201が静翼としてのフレーム60を有する以外は、ほぼ同一の構造を有している。
すなわち、第2の軸流ファン202の詳細な内部構造の説明は省略するが、当該第2の軸流ファン202は、ロータ110および回路基板70付きステータ120の軸方向位置が第1の軸流ファン201と逆転している(図1参照)。第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202の内部構造の位置が逆転していても、直列接続した軸流ファン201、202が連続した同一方向の気流を形成するように、動翼13の向きもしくは回転方向が設定される(図5および図6参照)。
〔軸流ファンおよび直列型軸流ファンの作用〕
次に、図1から図3、図4、図7から図9を参照して、本実施形態に係る軸流ファン200および直列型軸流ファン300の作用について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る軸流ファン201、202は、たとえば、2台直列に接続され、直列型ファンモータ300として組み立てられる。
直列型軸流ファン300は、電子機器の筐体などを介して、ケーシング2の吸気側フランジ部64aまたは吐出側フランジ部64bの挿通孔65を通して取付ねじを螺合することにより、当該筐体などに取り付けられる。たとえば、直列型軸流ファン300をサーバー用の冷却ファンとして用いる場合は、サーバーの筐体内面のファン取付部に吸気側フランジ部64aを取り付ける。
第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202は、たとえば、逆方向に回転させる。第1の軸流ファン201および第2の軸流ファン202の各羽根車10を回転させると、第1の軸流ファン201の吸気口3から空気が吸い込まれる。
第1の軸流ファン201の吸気口3から吸い込まれた空気は、第1の軸流ファンの動翼13、静翼としてのフレーム60、および第2の軸流ファン202の動翼13を順に通過して、第2の軸流ファン202の吐出口4から吐出される。
図1から図3に示すように、本実施形態に係る軸流ファン200(201)のフレーム60は、ケーシング2から風洞部5を横断するように当該ケーシング2の径方向中央部へと延出された複数のスポーク61を有する。複数のスポーク61は、ケーシング2の径方向中央部において、フレームハブ62により連結されている。
一方、ロータ110の回転軸1は、フレームハブ62に固定された軸受支持部(ブッシュ)63および軸受16を介して回転自在に軸支されている。羽根車10は、ロータ110に固定され、複数の動翼13を有する。
したがって、羽根車10の回転速度を上げて高い冷却性能を達成しようとすると、軸流ファン200が発生する個体振動も大きくなる。すなわち、ロータ11の回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)63、フレームハブ62を有するフレーム60介してケーシング2に伝達し、軸流ファン200の個体振動が大きくなる。
そこで、本実施形態に係る軸流ファン200(201)は、フレームハブ62の少なくとも一方の面に、リング状溝部66が形成されている。本実施形態では、フレームハブ62の内底部にリング状溝部66が形成されている。本実施形態に係る軸流ファン200(201)によれば、フレームハブ62の内底部に形成されたリング状溝部66により、フレームハブ62に伝達された振動が緩められ、当該フレームハブ62を介して振動が伝わり難くなる。
また、本実施形態のフレームハブ62の内底部には、2本のリング状溝部66が形成されている。2本のリング状溝部66を同心円状に形成されているので、偏りなく振動を緩めることができる。
さらに、リング状溝部66はフレームハブ62の一方の面に形成されており、開口部ではないので、吐出側の気流に影響も生じない。なお、リング状溝部66の本数は、フレームハブ62の径に応じて定められる。
〈比較形態〉
次に、図7から図9を参照して、比較形態としての従来構造のフレームと比較して、本実施形態に係る軸流ファン200の作用効果について検討する。図7は比較形態の軸流ファンのフレームの内側正面図である。図8は比較形態の軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。図9は本実施形態に係る軸流ファンの振動低減効果の説明に供する図である。
図7および図8に示すように、比較形態の軸流ファン400は、フレーム460のフレームハブ462の内底面が平滑に形成されている。また、当該フレームハブ462の表面も平滑に形成されている。
〈振動測定結果〉
本実施形態に係る軸流ファン200と比較形態の軸流ファン400の双方について固体振動を測定した。これらの測定結果を図9に示す。
図9に示すように、本実施形態に係る軸流ファン(発明品)200は、比較形態の軸流ファン(従来品)400と比較すると、約50%の振動低減の効果が得られた。
これは、比較形態の軸流ファン(従来品)400のフレームハブ462の両面は平滑であるので、ロータの回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)463、フレームハブ462を有するフレーム460介してケーシング2に伝達し、当該軸流ファン400の個体振動が大きくなったものと考えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る軸流ファン200および直列型軸流ファン300は、フレームハブ62の少なくとも一方の面に、リング状溝部66が形成されている。フレームハブ62の一方の面に形成されたリング状溝部66の存在により、ロータ110から軸受支持部(ブッシュ)63を介して当該フレームハブに伝達された振動が緩められ、ケーシング2に振動が伝わり難くなる。
したがって、本実施形態によれば、フレームハブ62の強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、軸流ファン200および直列型軸流ファン300の個体振動を低減できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
2 ケーシング、
5 風洞部、
10 羽根車、
13 動翼、
20 巻線、
30 永久磁石、
60 フレーム、
61 スポーク、
62 フレームハブ、
66 リング状溝部、
110 ロータ、
120 ステータ、
200 軸流ファン、
201 第1の軸流ファン、
202 第2の軸流ファン、
300 直列型軸流ファン。
本発明は、複数の動翼を有する羽根車に回転モータが内蔵された軸流ファンおよび直列型軸流ファンのフレーム構造の改良に関する。
軸流ファンは、回転駆動装置としての回転モータ、当該回転モータの回転軸に取り付けられた複数の動翼を有する羽根車、当該羽根車とともに軸流を形成する円筒体状のケーシングを備える。
当該軸流ファンは、羽根車の回転速度を上げることにより、高い冷却性能を達成することができる。しかし、羽根車の回転速度を上げると、軸流ファンが発生する個体振動も大きくなる。これは、ロータの回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)、フレームハブを有するフレームを介してケーシングに伝達し、当該軸流ファンの個体振動が大きくなるからである。
軸流ファンモータの個体振動の低減に関する技術としては、回転することにより空気の流れを生じさせるプロペラと、プロペラを駆動するモータと、モータが固定されているベンチュリ底部と、プロペラの外周に隙間を開けて設けられ、外周形状がほぼ四角形の外枠部と内周形状がほぼ円筒形のベルマウス部を有し、ベンチュリ底部と外枠部とを脚部で連結されたベンチュリと、で構成された軸流ファンモータの、ベンチュリ底部に複数の開口部を持つものがある(たとえば、特許文献1参照)。
また、中心軸を中心に回転するインペラ、インペラを回転させるモータ部、モータ部を支持するモータ支持部、およびインペラとモータ部を収容するハウジングとを備え、モータ支持部は、略円形板状のベース部と、中心軸を中心として軸方向に伸びる略円筒状の軸受保持部とを有し、少なくともベース部は樹脂で構成され、ベース部の表面には、軸方向に凹む複数の凹部が網目状に形成されており、ベース部の凹部以外の平坦部は、ベース部の中心から放射状に伸びる径方向に添って連続する部位を有さない送風ファンがある(たとえば、特許文献2参照)。
特開2006−161688号公報 特開2012−184748号公報
特許文献1の技術によれば、ベンチュリ底部(フレームハブ)に複数の開口部が形成されている。しかし、フレームハブに複数の開口部を形成すると、フレームハブの強度が低下し、少なからず吐出側の気流に影響が生じる。
また、特許文献2の技術によれば、ベース部(フレームハブ)の表面に、軸方向に凹む複数の凹部が網目状に形成されている。しかし、フレームハブの表面に複数の凹部を網目状に形成するのは煩雑である。また、フレームハブが金属製である場合には、当該フレームハブの表面に網目状の凹部を形成し難い。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、フレームハブの強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、個体振動を低減することができるフレームを備えた軸流ファンおよび直列型軸流ファンの提供を目的とする。
上記目的を達成するための本発明に係る軸流ファンは、ケーシング、フレーム、ステータ、ロータおよび羽根車を備える。
ケーシングは、風洞部を区画形成する。フレームは、上記ケーシングから上記風洞部を横断するように当該ケーシングの径方向中央部へと延出された複数のスポークと、上記中央部において上記複数のスポークを連結するフレームハブと、を有する。ステータは、上記フレームハブに支持され、巻線が巻回される。ロータは、上記フレームハブに回転自在に軸支され、永久磁石を有する。羽根車は、上記ロータに固定され、複数の動翼を有する。
上記フレームハブの少なくとも一方の面には段差部が形成されている。
本発明に係る軸流ファンは、フレームハブの少なくとも一方の面に、段差部が形成されている。当該フレームハブの少なくとも一方の面に形成された段差部により、フレームハブに伝達された振動が緩められ、当該フレームハブを介して振動が伝わり難くなる。
したがって、本発明に係る軸流ファンによれば、フレームハブの強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、振動を低減することができる。
本実施形態に係る軸流ファンの上半部の断面図である。 本実施形態に係る軸流ファンのフレームの内側正面図である。 本実施形態に係る軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの外観の斜視図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの吸気側外観の左側面図である。 本実施形態に係る直列型軸流ファンの吐出側外観の右側面図である。 比較形態の軸流ファンのフレームの内側正面図である。 比較形態の軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。 本実施形態に係る軸流ファンの振動低減効果の説明に供する図である。
以下、図面を参照して、本実施形態に係る軸流ファンについて説明する。
本実施形態に係る軸流ファンは、フレームのフレームハブの少なくとも一方の面に、段差部が形成されているので、フレームハブに伝達された振動が緩められ、当該フレームハブを介して振動が伝わり難くなる。
〔軸流ファンの構成〕
まず、図1から図3を参照して、本実施形態に係る軸流ファンの構成について説明する。図1は本実施形態に係る軸流ファンの上半部の断面図である。図2は本実施形態に係る軸流ファンのフレームの内側正面図である。図3は本実施形態に係る軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。
軸流ファンは、回転モータの回転軸に固定された羽根車の回転によって、回転軸の軸方向の一方から吸気し、軸方向の他方へと空気を吐出する送風装置である。
図1に示すように、軸流ファン200は、回転軸1に固定された羽根車10と、当該羽根車10の径方向の外周を囲む円筒体状のケーシング2と、を有する。
羽根車10は、中央部にほぼカップ状のハブ部11を有する。ハブ部11の外周部には、複数の動翼13を有する。ハブ部11は、ソケット12を介して、回転軸1に固定される。
ハブ部11の内部には、羽根車10の回転駆動装置としての回転モータ100が設けられる。本実施形態の回転モータ100は、たとえば、アウターロータ型のブラシレスモータにより構成される。当該回転モータ100は、巻線20を有する電機子を内側ステータ120とし、当該ステータ120の外周に、永久磁石30を有する励磁部を外側ロータ110として配設する。
複数の動翼13は、羽根車10のハブ部11の周囲に放射線状に取り付けられる。各動翼13は、回転軸1の軸方向に対して傾斜させて設けられる。
羽根車10は、当該羽根車10の回転により、動翼13とケーシング2との間に気流を形成する。動翼13は、羽根車10のハブ部11側からフレームハブ62側へ向けて気流を生じるような形状および構造に形成されている。
ロータ110は、ほぼカップ状のロータヨーク41、当該ロータヨーク41の中心部にソケット12により圧入された回転軸1、および永久磁石30などを備える。
ロータヨーク41はハブ部11内に嵌入される。ロータヨーク41の軸方向に沿った内周面には、永久磁石30が固着される。ロータヨーク41は、励磁部からの磁力線を閉じて、永久磁石30の電磁誘導効果を最大にする機能を有する。
ロータヨーク41の構成材料としては、たとえば、SC材などの鉄系の磁性体が用いられるが、例示した材料に限定されない。
回転軸1は軸受16に回転可能に支承される。軸受16は筒体状の軸受支持部(ブッシュ)63の内面に固定される。軸受支持部63は、フレームハブ62の中央部に固定される。
フレームハブ62は概ねカップ状を呈しており、ステータ120のベース部となる。フレームハブ62と羽根車10のハブ部11とは、回転軸1の軸方向の反対側に位置する。
一方、ステータ120は、ステータスタック50および巻線20などを備える。
ステータスタック50は、軸受支持部63の外面に固定される。ステータスタック50は、薄肉のほぼリング状の金属板を板厚方向に複数積層して形成される。ステータスタック50の金属板の構成材料としては、たとえば、性能とコストを両立するために珪素鋼板が望ましい。ステータスタック50の各金属板は、たとえば、機械的に圧接して積層される。
ステータスタック50には、インシュレータ52が凸設されている。インシュレータ52間には、凹部としてのスロット53が区画形成される。スロット53は、ステータスタック50の円周方向に沿って均等に配設される。スロット53内には、ステータスタック50に巻回された巻線20が収容される。
フレームハブ62上には回路基板(プリント基板)70が支持される。回路基板70には、軸流ファン201を制御するための配線パターンが形成されている。
ステータスタック50に巻回された巻線20と回路基板70とは、連結端子71で接続される。連結端子71は、巻線20の渡り線を集約して回路基板70に接続する。
回路基板70には、巻線20を電気的に接続するための連結端子71を挿通するための貫通孔75が穿孔されている。連結端子71は、貫通孔75に挿通した後、突出部が半田付けされる。
ケーシング2は、気流を案内する風洞部5を区画形成するとともに、両端に空気の吸気口3および吐出口4を区画形成している。ケーシング2は、フランジ部64を有するフレーム60と一体成形される(図2参照)。本実施形態のフランジ部64は、矩形状に形成される。当該フランジ部64の四隅には、不図示の取付けねじを取り付けるための挿通孔65が開口されている。
図1から図3に示すように、フレーム60は、複数のスポーク61とフレームハブ62を有する。
複数のスポーク61は、ケーシング2から風洞部5を横断するように当該ケーシング2の径方向中央部へと延出されている。各スポーク61は、吐出気流の整流機能を果たすように同一方向へ向けて翼状に湾曲させて形成される。
複数のスポーク61は、ケーシング2の径方向中央部において、フレームハブ62により連結されている。フレームハブ62はリング状に形成され、当該フレームハブ62の内周部62aおよび外周部62bが隆起している。フレームハブ62の内周部62aには、軸受支持部(ブッシュ)63が嵌入固定されている。
フレームハブ62の少なくとも一方の面には、段差部66が形成されている。本実施形態では、フレームハブ62の内底部に2本の段差部66が形成されている。2本の段差部66は、同心円状に形成されている。
本実施形態では、フレームハブ62の内底部に2本の段差部66を形成したが、当該段差部66の本数はフレームハブ62の径により定められ、2本に限定されない。また、フレームハブ62の内底部のみに段差部66を形成しているが、これに限定されず、フレームハブ62の表面、もしくは双方の面に段差部66を形成してもよい。
〔直列型軸流ファンの構成〕
次に、図4から図6を参照して、本実施形態に係る直列型軸流ファンの構成について説明する。図4は本実施形態に係る直列型軸流ファンの外観の斜視図である。図5は本実施形態に係る直列型軸流ファンの吸気側外観の左側面図である。図6は本実施形態に係る直列型軸流ファンの吐出側外観の右側面図である。
図4から図6に示すように、本実施形態に係る直列型軸流ファン300は、回転モータ100の回転軸1の軸方向に、少なくとも、第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202が直列接続されている。第1の軸流ファン201は吸気側に、第2の軸流ファン202は吐出側に配置される。なお、本実施形態では、2台の軸流ファンを直列接続しているが、これに限定されず、3台以上の軸流ファンを直列接続してもよい。
本実施形態では、第1の軸流ファン201の軸方向長さは、第2の軸流ファン202の軸方向長さよりも大きく形成されている。吸気側に配置された第1の軸流ファン201の吐出口には、フレーム60が配置される(図1および図2参照)。
すなわち、本実施形態に係る直列型軸流ファン300は、直列接続された円筒体状のケーシング2、2内に、第1の軸流ファン201の動翼13(図5参照)、静翼としてのフレーム60および第2の軸流ファン202の動翼13(図6参照)が、気流方向に沿って順次配置される。なお、第2の軸流ファン202の吐出側にも、フレームが配置されていてもよい。
第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202は、第1の軸流ファン201が静翼としてのフレーム60を有する以外は、ほぼ同一の構造を有している。
すなわち、第2の軸流ファン202の詳細な内部構造の説明は省略するが、当該第2の軸流ファン202は、ロータ110および回路基板70付きステータ120の軸方向位置が第1の軸流ファン201と逆転している(図1参照)。第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202の内部構造の位置が逆転していても、直列接続した軸流ファン201、202が連続した同一方向の気流を形成するように、動翼13の向きもしくは回転方向が設定される(図5および図6参照)。
〔軸流ファンおよび直列型軸流ファンの作用〕
次に、図1から図3、図4、図7から図9を参照して、本実施形態に係る軸流ファン200および直列型軸流ファン300の作用について説明する。
図4に示すように、本実施形態に係る軸流ファン201、202は、たとえば、2台直列に接続され、直列型ファンモータ300として組み立てられる。
直列型軸流ファン300は、電子機器の筐体などを介して、ケーシング2の吸気側フランジ部64aまたは吐出側フランジ部64bの挿通孔65を通して取付ねじを螺合することにより、当該筐体などに取り付けられる。たとえば、直列型軸流ファン300をサーバー用の冷却ファンとして用いる場合は、サーバーの筐体内面のファン取付部に吸気側フランジ部64aを取り付ける。
第1の軸流ファン201と第2の軸流ファン202は、たとえば、逆方向に回転させる。第1の軸流ファン201および第2の軸流ファン202の各羽根車10を回転させると、第1の軸流ファン201の吸気口3から空気が吸い込まれる。
第1の軸流ファン201の吸気口3から吸い込まれた空気は、第1の軸流ファンの動翼13、静翼としてのフレーム60、および第2の軸流ファン202の動翼13を順に通過して、第2の軸流ファン202の吐出口4から吐出される。
図1から図3に示すように、本実施形態に係る軸流ファン200(201)のフレーム60は、ケーシング2から風洞部5を横断するように当該ケーシング2の径方向中央部へと延出された複数のスポーク61を有する。複数のスポーク61は、ケーシング2の径方向中央部において、フレームハブ62により連結されている。
一方、ロータ110の回転軸1は、フレームハブ62に固定された軸受支持部(ブッシュ)63および軸受16を介して回転自在に軸支されている。羽根車10は、ロータ110に固定され、複数の動翼13を有する。
したがって、羽根車10の回転速度を上げて高い冷却性能を達成しようとすると、軸流ファン200が発生する個体振動も大きくなる。すなわち、ロータ11の回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)63、フレームハブ62を有するフレーム60介してケーシング2に伝達し、軸流ファン200の個体振動が大きくなる。
そこで、本実施形態に係る軸流ファン200(201)は、フレームハブ62の少なくとも一方の面に、段差部66が形成されている。本実施形態では、フレームハブ62の内底部に段差部66が形成されている。本実施形態に係る軸流ファン200(201)によれば、フレームハブ62の内底部に形成された段差部66により、フレームハブ62に伝達された振動が緩められ、当該フレームハブ62を介して振動が伝わり難くなる。
また、本実施形態のフレームハブ62の内底部には、2本の段差部66が形成されている。2本の段差部66を同心円状に形成されているので、偏りなく振動を緩めることができる。
さらに、段差部66はフレームハブ62の一方の面に形成されており、開口部ではないので、吐出側の気流に影響も生じない。なお、段差部66の本数は、フレームハブ62の径に応じて定められる。
〈比較形態〉
次に、図7から図9を参照して、比較形態としての従来構造のフレームと比較して、本実施形態に係る軸流ファン200の作用効果について検討する。図7は比較形態の軸流ファンのフレームの内側正面図である。図8は比較形態の軸流ファンのフレームの上半部の断面図である。図9は本実施形態に係る軸流ファンの振動低減効果の説明に供する図である。
図7および図8に示すように、比較形態の軸流ファン400は、フレーム460のフレームハブ462の内底面が平滑に形成されている。また、当該フレームハブ462の表面も平滑に形成されている。
〈振動測定結果〉
本実施形態に係る軸流ファン200と比較形態の軸流ファン400の双方について固体振動を測定した。これらの測定結果を図9に示す。
図9に示すように、本実施形態に係る軸流ファン(発明品)200は、比較形態の軸流ファン(従来品)400と比較すると、約50%の振動低減の効果が得られた。
これは、比較形態の軸流ファン(従来品)400のフレームハブ462の両面は平滑であるので、ロータの回転により生じた振動が軸受支持部(ブッシュ)463、フレームハブ462を有するフレーム460介してケーシング2に伝達し、当該軸流ファン400の個体振動が大きくなったものと考えられる。
以上説明したように、本実施形態に係る軸流ファン200および直列型軸流ファン300は、フレームハブ62の少なくとも一方の面に、段差部66が形成されている。フレームハブ62の一方の面に形成された段差部66の存在により、ロータ110から軸受支持部(ブッシュ)63を介して当該フレームハブに伝達された振動が緩められ、ケーシング2に振動が伝わり難くなる。
したがって、本実施形態によれば、フレームハブ62の強度を低下させず、かつ吐出側の気流に影響を与えず、簡単な構造で、高い回転速度であっても、軸流ファン200および直列型軸流ファン300の個体振動を低減できる。
以上、本発明の好適な実施形態を説明したが、これらは本発明の説明のための例示であり、本発明の範囲をこれらの実施形態にのみ限定する趣旨ではない。本発明は、その要旨を逸脱しない範囲で、上記実施形態とは異なる種々の態様で実施することができる。
2 ケーシング、
5 風洞部、
10 羽根車、
13 動翼、
20 巻線、
30 永久磁石、
60 フレーム、
61 スポーク、
62 フレームハブ、
66 段差部
110 ロータ、
120 ステータ、
200 軸流ファン、
201 第1の軸流ファン、
202 第2の軸流ファン、
300 直列型軸流ファン。

Claims (3)

  1. 風洞部を区画形成するケーシングと、
    前記ケーシングから前記風洞部を横断するように該ケーシングの径方向中央部へと延出された複数のスポークと、前記中央部において前記複数のスポークを連結するフレームハブと、を有するフレームと、
    前記フレームハブに支持され、巻線が巻回されたステータと、
    前記フレームハブに回転自在に軸支され、永久磁石を有するロータと、
    前記ロータに固定され、複数の動翼を有する羽根車と、
    を備え、
    前記フレームハブの少なくとも一方の面に、リング状溝部を形成したことを特徴とする軸流ファン。
  2. 前記複数のリング状溝部は、前記フレームハブの内底面において、同心円状に複数形成されていることを特徴とする請求項1に記載の軸流ファン。
  3. 請求項1または請求項2に記載の軸流ファンが、前記ロータの回転軸の軸方向に複数直列に接続されていることを特徴とする直列型軸流ファン。
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