JP2020138741A - パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】注出口部を開封でき、かつワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができるパウチを提供する。【解決手段】本発明の一の態様によれば、本体部20と、本体部20と一体の注出口部30と、注出口部30に連設して設けられた連結タブ40とを備え、注出口部30が、内容物を注出する際に流路となる第1未シール部32を含み、連結タブ40を切り取るための切り取り線80が設けられ、注出口部30を横切るように第1ハーフカット線80が設けられ、切り取り線70が、第1未シール部32の上側に位置する第1切り取り線71と、第1未シール部32の下側に位置する第2切り取り線72とを含み、第1ハーフカット線80が、第1切り取り線71と接する直線状の第1部分80Aと、第2切り取り線72の第2部分72Bと接し、かつ第1側縁10Eから離れるように湾曲した第2部分80Bとを含む、パウチ10が提供される。【選択図】図1

Description

本発明は、パウチに関する。
従来から、詰め替え用パウチには、液体、粉体、または粒体等を含む内容物が収容されている。このようなパウチにおいては、内容物をパウチからボトル等の容器に詰め替える必要がある。
このような詰め替え用パウチにおいては、パウチの輸送やその他の取り扱いの際に、誤って注出口部が開封されることを抑制するために連結タブを備えているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−213408号公報
現在、このような連結タブ付きのパウチにおいては、パウチを開封する際に、ワンアクション(1回の動作)で連結タブ全体を切り取ることができることが望まれている。しかしながら、パウチの開封に、意図しない方向に連結タブが切れてしまい、連結タブの一部が残ってしまうおそれがある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、パウチを開封する際に、ワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができるパウチを提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]おもて面フィルムと、前記おもて面フィルムと対向する裏面フィルムとを含むパウチであって、上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有し、本体部と、前記本体部と一体の注出口部と、前記注出口部に連設して設けられた連結タブとを備え、前記注出口部は、前記上縁と前記第1側縁で形成される角部側に設けられ、前記注出口部が、内容物を注出する際に流路となる第1未シール部を含み、前記連結タブが、前記第1未シール部に連通した第2未シール部を含み、前記パウチの上部に開封開始手段が設けられ、前記注出口部を横切るように第1ハーフカット線が設けられ、前記連結タブを切り取るための、前記パウチを貫通した切り取り線が設けられ、前記切り取り線が、前記第1未シール部の上側に位置する第1切り取り線と、前記第1未シール部の下側に位置する第2切り取り線とを含み、前記第1切り取り線が、前記開封開始手段から下方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分よりも前記第1側縁側に位置し、前記第1部分側から前記第1側縁側上方に向かって延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部分とを含み、前記第1切り取り線の前記連結部分が、下方に向かって凸となるように湾曲しており、前記第2切り取り線が、前記第1側縁側から前記第2側縁側上方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分よりも前記上縁側に位置し、前記第1部分側から前記第1側縁側上方に向かって延びる第2部分と、前記第2部分に連設された第3部分と、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部分とを含み、前記第2切り取り線の前記連結部分が、前記第2側縁に向かって凸となるように湾曲しており、前記第2未シール部の最も前記第1側縁側の位置を通り、かつ前記第1側縁と直交する方向の仮想線を引いたとき、前記第2切り取り線の前記第3部分が、前記仮想線よりも下方に位置し、かつ前記第2未シール部に近付くように湾曲している、パウチ。
[2]前記第2切り取り線の前記第3部分は、以下の要件(1)および要件(2)の少なくともいずれかを満たしている、上記[1]に記載のパウチ。
要件(1)前記第1側縁と直交する方向において前記第1側縁との距離が3mm以上である。
要件(2)前記第2未シール部の最も前記第1側縁側の位置よりも前記第2側縁側に位置している。
[3]前記第1ハーフカット線と前記第2切り取り線が接し、かつ前記第1ハーフカット線と前記第2切り取り線の接点から前記第2切り取り線の前記第3部分までの最短距離が、0.5mm以下である、上記[1]または[2]に記載のパウチ。
[4]前記第2切り取り線の前記第3部分の曲率半径が、0.5mm以上2mm以下である、上記[1]ないし[3]のいずれか一項に記載のパウチ。
[5]前記第1切り取り線が、前記第1切り取り線の前記第2部分に連設された第3部分を含み、前記第1切り取り線の前記第3部分が、前記第1未シール部に近付くように湾曲している、上記[1]ないし[4]のいずれか一項に記載のパウチ。
[6]前記第1切り取り線の前記第3部分の曲率半径が、0.5mm以上2mm以下である、上記[5]に記載のパウチ。
[7]前記第1未シール部における前記おもて面フィルムと前記裏面フィルムとの間の位置に配置された注出補助部材をさらに備える、上記[1]ないし[6]のいずれか一項に記載のパウチ。
本発明によれば、パウチを開封する際に、ワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができるパウチを提供することができる。
図1は、実施形態に係るパウチの正面図である。 図2は、図1に示されるパウチの各構成要素の寸法を説明するための平面図である。 図3は、図1の注出口部および連結タブ周辺の拡大図である。 図4は、図1の注出補助部材の正面図である。 図5は、図1の注出口部および連結タブ周辺の位置関係を説明する図である。 図6は、図1の注出口部および連結タブ周辺の他の位置関係を説明する図である。 図7は、実施形態に係るパウチの他の注出口部および連結タブ周辺の拡大図である。 図8は、図7の注出口部および連結タブ周辺の位置関係を説明する図である。 図9は、実施形態に係るパウチの他の注出口部および連結タブ周辺の拡大図である。 図10は、実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図である。 図11は、実施形態に係るパウチに用いられる他の包装材料の断面図である。 図12は、図1に示されるパウチを開封した図である。
以下、本発明の実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は本実施形態に係るパウチの正面図であり、図2は図1に示されるパウチの各構成要素の寸法を説明するための平面図であり、図3は図1の注出口部および連結タブ周辺の拡大図である。図4は図1の注出補助部材の正面図であり、図5は図1の注出口部および連結タブ周辺の位置関係を説明する図であり、図6は図1の注出口部および連結タブ周辺の他の位置関係を説明する図である。図7および図9は本実施形態に係るパウチの他の注出口部および連結タブ周辺の拡大図である。図8は図7の注出口部および連結タブ周辺の位置関係を説明する図であり、図10は本実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図であり、図11は本実施形態に係るパウチに用いられる他の包装材料の断面図であり、図12は図1に示されるパウチを開封した図である。
<<<パウチ>>>
図1に示されるパウチ10は、内容物を収容する収容空間を有している。内容物としては、特に限定されないが、液体、粉体、粒体等を含むものが挙げられる。具体的には、内容物としては、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、家庭用液体洗剤、化粧水等が挙げられる。ただし、内容物は、これらのものに限定されない。
パウチ10は、少なくとも表面10Aと裏面10Bを備えている。図1に示されるパウチ10は、後述するガセット折込部21を広げずにパウチ10をほぼ平面状にした状態であるが、ガセット折込部21を広げてパウチを自立させた場合には、パウチ10は、表面10Aおよび裏面10Bの他、底面を備えている。
パウチ10は、上縁10C、下縁10Dと、上縁10Cと下縁10Dの間で延びる第1側縁10Eおよび第2側縁10Fとを有している。
パウチ10の幅W1(図2参照)に対するパウチ10の高さH(図2参照)の比(H/W1)は、1以上2.5以下であってもよい。H/W1が1以上であれば、より多くの内容物を収容でき、またH/W1が2.5以下であれば、開封前の状態でパウチ10を安定して自立させることができる。パウチ10の幅W1とは、横方向DR1におけるパウチ10の長さである。具体的には、パウチ10の幅W1とは、パウチの第1側縁から第2側縁までの長さである。パウチの幅W1が一定でない場合には、パウチの幅は最も短い値とする。パウチ10の高さHとは、高さ方向DR2におけるパウチ10の長さである。具体的には、パウチ10の高さHは、パウチの底部の下縁から上部の上縁までの長さである。パウチの長さが一定でない場合には、パウチの高さは最も大きい値とする。パウチ10の幅W1は100mm以上200mm以下となっていてもよく、パウチ10の高さHは100mm以上300mm以下となっていてもよい。パウチの寸法およびパウチを構成する各構成要素の寸法は、全て、パウチのガセット折込部を広げずにパウチをほぼ平面状にした状態で測定した値とする。また、本明細書における「上」、「下」、「側」、「底」の位置は、後述するガセット折込部を広げてパウチを自立させた状態での位置を意味している。
パウチ10は、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13から構成されている。ただし、パウチは、少なくとも1枚のフィルムから構成されていればよく、おもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムから構成されていなくともよい。
パウチ10は、内容物が収容される収容空間を有する本体部20と、本体部20と一体の注出口部30と、注出口部30に連設して設けられた連結タブ40と、内容物の注出の際に注出を補助する注出補助部材50とを備えている。なお、パウチ10は、注出補助部材50を備えているが、注出補助部材50を備えていなくともよい。また、パウチ10には、開封開始手段60、切り取り線70、および第1ハーフカット線80が設けられている。本明細書における「連結タブ」とは、パウチを切り取り線および第1ハーフカット線に沿って開封することにより切り取られる部分を意味する。
<<本体部>>
本体部20は、上部20Aと、上部20Aとは反対側の底部20Bと、上部20Aと底部20Bの間で延びる一対の第1側部20Cおよび第2側部20Dとを有している。本体部20は、底部20B側にガセット折込部21を備えていてもよい。ガセット折込部21を設けることにより、パウチ10を自立させることができる。また、収容空間を大きくすることができるので、より多くの内容物を収容することができる。
<ガセット折込部>
ガセット折込部21は、おもて面フィルム11の底部と裏面フィルム12の底部の間に内側に挿入された底面フィルム13から構成されている。
パウチ10の高さHに対するガセット折込部21の幅W2(図2参照)の比(W2/H)は、0.06以上0.45以下であってもよい。W2/Hが0.06以上であれば、より多くの内容物を収容できる。また、上記比が0.45以下であれば、開封後にパウチ10を自立させたときに、パウチ10を安定して自立させることができる。ガセット折込部21の幅W2とは、ガセット折込部21における高さ方向DR2の長さである。具体的には、パウチ10の下縁10Dから折込線21Aまでの長さである。ガセット折込部の幅が一定でない場合には、ガセット折込部の幅は最も短い値とする。ガセット折込部21の幅W2は、20mm以上45mm以下となっていてもよい。
本体部20は、第1側部シール部22、第2側部シール部23、第1底部シール部24、第2底部シール部25、底部補助シール部26、および第2上部シール部27を備えていてもよい。なお、図1においてはパウチ10の上部は開口しているが、内容物を収容空間に充填した後、ヒートシールされて、図1において上縁20Eと二点鎖線で囲まれた第1上部シール部予定領域Rに第1上部シール部が形成され、パウチ10が密封される。
<第1側部シール部および第2側部シール部>
第1側部シール部22は、第1側部20Cにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分であり、第2側部シール部23は、第2側部20Dにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。第1側部シール部22および第2側部シール部23は、後述する包装材料90同士をヒートシールすることによって形成されている。
第1側部シール部22の外縁22Aは第1側縁10Eの一部となっており、第2側部シール部23の外縁23Aは第2側縁10Fの一部となっている。
第1側部シール部22および第2側部シール部23の幅W3(図2参照)は、例えば、それぞれ5mm以上15mm以下となっていることが好ましい。第1側部シール部22および第2側部シール部23の幅W3がそれぞれ5mm以上であれば、第1側部シール部22および第2側部シール部23において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、収容空間をより広く確保することができる。本明細書において、各シール部における「幅」とは、シール部の延びる方向に直交する方向の長さを意味する。なお、シール部の幅が一定でない場合には、シール部の幅は、シール部の延びる方向に直交する方向の長さのうち最も短い値とする。
<第1底部シール部および第2底部シール部>
第1底部シール部24は、ガセット折込部21におけるおもて面フィルム11の底部の一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分であり、第2底部シール部25は、ガセット折込部21における裏面フィルム12の底部の一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分である。第1底部シール部24は、おもて面フィルム11と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されており、第2底部シール部25は、裏面フィルム12と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されている。
<底部補助シール部>
底部補助シール部26は、本体部20の底部20Bにおける横方向DR1側の両縁部に形成されている。底部補助シール部26は、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。底部補助シール部26は、底面フィルム13に設けられた切り欠きを介しておもて面フィルム11と裏面フィルム12をヒートシールすることによって形成されている。内容部を収容空間に充填する際にガセット折込部を広げる観点から、パウチの底部中央部においては第1底部シール部と第2底部シール部は離れていることが必要であるが、第1底部シール部と第2底部シール部が完全に離れていると、収容空間に内容物を充填したときに、第1底部シール部と第2底部シール部が内容物の重量に耐え切れず、第1底部シール部と第2底部シール部との間が開いてしまい、パウチの自立が困難になるおそれがある。また、後述する基材層同士はヒートシールできないので、基材層同士が向かい合っている第1底部シール部と第2底部シール部は、そのままではヒートシールできない。このため、底部補助シール部26を形成することによって、第1底部シール部24と第2底部シール部25の両端部のみを接合している。したがって、内容物を充填する際に、底面フィルム13の広がりを阻害せず、かつ安定してパウチ10を自立させることができる。
<第2上部シール部>
第2上部シール部27は、上部20Aにおいて、パウチ10の高さ方向DR2に延びており、後述する注出口シール部31に連設されていてもよい。このような第2上部シール部27を形成することにより、開口部においてある程度の深さを確保することができるので、開口部を介して内容物を本体部20に充填する作業を容易に行うことができる。
<<注出口部>>
注出口部30は、パウチ10から内容物を注出するための部分である。図1に示される注出口部30は、上縁10Cと第1側縁10Eで形成される角部10G側に設けられている。
注出口部30は、内容物がボトル等の容器に詰め替えられる際に内容物が注出される注出方向DR3(図3参照)に沿って延びるように構成されている。このような注出口部30を備えることにより、パウチ10から注出される際の内容物の流れを整えることができ、これにより内容物の詰め替え作業を容易に行うことができる。
注出口部30は、注出口シール部31と、注出口シール部31の内縁31Aによって画定される流路となる第1未シール部32とを備えている。
<注出口シール部>
注出口シール部31は、注出口部30におけるおもて面フィルム11の一部と裏面フィルム12の一部を互いに接合した部分である。注出口シール部31は、連結タブ40を構成する後述する連結タブシール部41に連設されている。
注出口シール部31は、図3に示されるように、第1未シール部32を挟んで対向する一対の対向シール部31B、31Cとを有している。
<第1未シール部>
第1未シール部32は、パウチ10から内容物を排出する際に内容物が通過する流路となる部分である。図1に示されるパウチ10は、開封前のものであるので、第1未シール部32は外部と繋がっていないが、開封によって連結タブ40が切り取られると、後述する注出口30Aを介して第1未シール部32は外部と繋がる。これにより、第1未シール部32を介してパウチ10から内容物を排出することができる。
<<連結タブ>>
連結タブ40は、注出口部30に連設されている。連結タブ40は、図3に示されるように、連結タブシール部41と、連結タブシール部41の内縁41Aによって画定される第2未シール部42とを備えている。連結タブシール部41の内縁41Aは、内縁31Aと繋がっている。
<第2未シール部>
第2未シール部42は、第1未シール部32に連通している。第2未シール部42は、連結タブシール部41で封止されており、外部とは繋がっていない。第2未シール部42の先端は、円弧状となっているが、円弧状となっていなくともよい。
<<注出補助部材>>
注出補助部材50は、流路である第1未シール部32の確保および潰れを抑制するためのものである。注出補助部材50は、第1未シール部32におけるおもて面フィルム11と裏面フィルム12との間の位置に配置されている。注出補助部材50は、ヒートシールによって裏面フィルム12に取り付けられている。
注出補助部材50は、プラスチック製の弾性体から構成されている。注出補助部材50を弾性体から構成することにより、注出経路の開口性と保形性が維持され、内容物の注出性を向上させることができる。
注出補助部材50は、図4に示されるように矩形状の底部51と、底部51から上方に立設された矩形状の側壁部52とを備えている。注出補助部材50は、押出し成形により底部51と側壁部52を一体成形して作成することができる。
<底部>
底部51は、厚みが他の部分よりも薄い薄肉部51Aを有している。底部51が、薄肉部51Aを有することにより、低温で注出補助部材50の底部51Aを裏面フィルム12に取り付けることができるため、生産性を向上させることができる。
底部51は、底部51から側方に向かう突出片51Bを備えていてもよい。底部51が突出片51Bを備えることにより、注出補助部材50を押出し成形で生産する際に成形しやすくなるとともに、注出補助部材50を搬送する際に搬送しやすくすることができる。
<側壁部>
側壁部52は、側壁部52の先端部52Aに向かって先細り形状としてもよい。側壁部52をこのような形状とすることにより、注出補助部材50の弾性変形による反発力を小さくできるため、注出口シール部31に浮きや注出口シール部31の細りが発生するのを制することができる。
側壁部52は、側壁部52の基部52Bを細くした形状となっていてもよい。側壁部52Bをこのような形状とすることにより、注出補助部材50を上部の開口が小さくなるように弾性変形させやすくすることができ、注出口シール部31を形成するときに、注出補助部材50が弾性変形しておもて面フィルム11に掛かる引張力や外力をさらに軽減させることができる。
<<開封開始手段>>
開封開始手段60は、パウチ10の開封の際の起点となり得るものであり、パウチ10の上部に設けられている。開封開始手段60としては、切り込みや切り欠き等が挙げられる。図1に示される開封開始手段60は、切り欠きとなっている。
<<切り取り線>>
切り取り線70は、パウチ10を貫通している。切り取り線70は、第1未シール部32の上側に位置する第1切り取り線71と、第1未シール部32の下側に位置する第2切り取り線72とを含んでいる。切り取り線70は、パウチ10を貫通する抜き部から構成されている。抜き部は、連続する1本の線状であってもよいが、隣接する2つの抜き部の間に位置する繋ぎ部を含んでいてもよい。このような構造を有する切り取り線70を用いることにより、切り取り線70を破断する作業をより容易なものとすることができる。
<第1切り取り線>
第1切り取り線71は、図3に示されるように、開封開始手段60から下方に向かって延びる第1部分71Aと、第1部分71Aよりも第1側縁10E側に位置し、第1部分71A側から第1側縁10E側上方に向かって延びる第2部分71Bと、第2部分71Bに連設された第3部分71Cと、第1部分71Aと第2部分71Bを連結する連結部分71Dとを含んでいる。なお、第1切り取り線71は、第1部分71A、第2部分71Bおよび連結部分71Dを含んでいれば、第3部分71Cを含んでいなくともよい。
(第1部分)
第1部分71Aは、開封開始手段60に連設されている。これにより、開封開始手段60から開封したときに確実に破断線を第1部分71Aに到達させることができる。第1部分71Aは、開封開始手段60から下方に向かって延びているが、具体的には、上縁10Cに対して略直交する方向に直線状に延びている。
(第2部分)
第2部分71Bは、第1未シール部32の延びる方向DR3に直線状に延びている。第2部分71Bが、このような方向DR3に延びていることにより、第1切り取り線71に沿ってパウチ10を開封したときに、第2部分71Bにおける破断線が第1未シール部32の近づくことがないので、意図しない箇所から開封されるのを抑制できる。
(第3部分)
第3部分71Cは、第1未シール部32に近付くように湾曲している。第3部分71Cが、このように湾曲していることにより、開封する際にあまり力を加えずに、破断線を第1ハーフカット線81に繋げることができる。
第3部分71Cが円弧状の場合、第3部分71Cの曲率半径は、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。この曲率半径が0.5mm以上であれば、あまり力を加えずに、破断線を第1ハーフカット線81に容易に繋げることができ、また2mm以下であれば、第1未シール部32に到達するのを抑制することができる。曲率半径の下限は、0.8mm以上、または1mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下、または1.3mm以下であることがより好ましい。
第3部分71Cの長さは、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。この長さが0.5mm以上であれば、あまり力を加えずに、破断線を第1ハーフカット線81に容易に繋げることができ、また2mm以下であれば、第1未シール部32に到達するのを抑制することができる。第3部分の長さの下限は、0.8mm以上、または1mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下、または1.3mm以下であることがより好ましい。
第3部分71Cの先端71C1と第1未シール部32の最短距離D1(図5参照)は、1mm以上であることが好ましい。最短距離D1が、1mm以上であれば、第1未シール部32に到達するのを抑制することができる。
(連結部分)
連結部分71Dは、下方に向かって凸となるように湾曲している。連結部分71Dをこのように湾曲させることにより、連結タブ40を切り取ったときに、第2上部シール部27と対向シール部31Bとの間に後述する切り欠き10Hを形成することができる。切り欠きは、好ましくは、パウチ内の内容物をボトルに詰め替える際、切り欠きがボトルの口部の先端に接触するように構成される。これにより、ボトルに対してパウチをより安定に保持することができる。
連結部分71Dが円弧状の場合、連結部分71Dの曲率半径は、1mm以上10mm以下であることが好ましい。この曲率半径が1mm以上であれば、第1未シール部32に破断が進むことを抑制することができ、また10mm以下であれば、あまり力を加えずに、パウチ10を開封することができる。曲率半径の下限は、2mm以上、または3mm以上であることがより好ましく、上限は、8mm以下、または5mm以下であることがより好ましい。
<第2切り取り線>
第2切り取り線72が、第1側縁10E側から第2側縁10F側上方に向かって延びる第1部分72Aと、第1部分72Aよりも上縁10C側に位置し、第1部分72A側から第1側縁10E側上方に向かって延びる第2部分72Bと、第2部分72Bに連設された第3部分72Cと、第1部分72Aと第2部分72Bを連結する連結部分72Dとを含んでいる。なお、第2切り取り線72は、第1部分72A、第2部分72Bおよび連結部分72Dを含んでいれば、第3部分72Cを含んでいなくともよい。
(第1部分)
第1部分72Aは、第1側縁10Eに接していてもよいが、第1側縁10Eに接していなくともよい。
(第2部分)
第2部分72Bは、第1未シール部32の延びる方向DR3に沿って直線状に延びている。第2部分72Bが、このような方向DR3に延びていることにより、第2切り取り線72に沿ってパウチ10を開封したときに、第2部分72Bにおける破断線が第1未シール部32の近づくことがないので、意図しない箇所から開封されるのを抑制できる。
(第3部分)
第3部分72Cは、第2未シール部42の最も第1側縁10E側の位置P1(図5参照)を通り、かつ第1側縁10Eと直交する方向の第4仮想線IL4を引いたとき、第4仮想線IL4よりも下方に位置し、かつ第2未シール部42に近付くように湾曲している。
第3部分72Cは、第1側縁10Eと直交する方向において第1側縁10Eとの距離D2(図5参照)が3mm以上であること、および/または第2未シール部42の最も第1側縁10E側の位置P1(図5参照)よりも第2側縁10F側に位置していることが好ましい。ハーフカット線が延びている方向に力が加わりやすいので、第2切り取り線の第3部分と第1側縁との間の距離が短いと、開封の際に第2切り取り線に沿って破断が進まず、第2切り取り線よりも第1側縁側に破断が進んでしまい、連結タブの一部が残存してしまうおそれがある。これに対し、距離D2が3m以上であること、および/または第3部分72Cが第2未シール部42の最も第1側縁10E側の位置P1よりも第2側縁10F側に位置していることにより、距離D1をある程度確保することができるので、第2切り取り線72よりも第1側縁10E側に破断が進むことを抑制できる。これにより、連結タブ40の一部が残存することを抑制できる。
第3部分72Cが円弧状の場合、第3部分72Cの曲率半径は、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。この曲率半径が0.5mm以上であれば、第2切り取り線72よりも第1側縁10E側に破断が進むことを抑制することができ、また2mm以下であれば、第2未シール部42に到達するのを抑制することができる。曲率半径の下限は、0.7mm以上、または1mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下、または1mm以下であることがより好ましい。
第3部分72Cの長さは、0.5mm以上2mm以下であることが好ましい。この長さが0.5mm以上であれば、第2切り取り線72よりも第1側縁10E側に破断が進むことを抑制することができ、また2mm以下であれば、第2未シール部42に到達するのを抑制することができる。第3部分の長さの下限は、0.7mm以上、または1mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下、または1mm以下であることがより好ましい。
第2切り取り線72は、後述する第1ハーフカット線80と接しているが、第1ハーフカット線80と第2切り取り線72の接点P2(図5参照)から第2切り取り線72の第3部分72Cまでの最短距離が、0.5mm以下であることが好ましい。最短距離が0.5mm以下であれば、第2切り取り線72よりも第1側縁10E側に破断が進むことをより抑制できる。
(連結部分)
連結部分72Dは、第2側縁10Fに向かって凸となるように湾曲している。連結部分72Dをこのように湾曲させることにより、連結タブ40を切り取ったときに、第1側部シール部22と対向シール部31Cとの間に後述する切り欠き10Iを形成することができる。切り欠きは、好ましくは、パウチ内の内容物をボトルに詰め替える際、切り欠きがボトルの口部の先端に接触するように構成される。これにより、ボトルに対してパウチをより安定に保持することができる。
連結部分72Dの曲率半径は、1mm以上10mm以下であることが好ましい。この曲率半径が1mm以上であれば、第1未シール部32に破断が進むことを抑制することができ、また10mm以下であれば、ボトルに対してパウチ10をより安定に保持することができる。曲率半径の下限は、2mm以上、または3mm以上であることがより好ましく、上限は、8mm以下、または5mm以下であることがより好ましい。
<<第1ハーフカット線>>
本明細書における「ハーフカット線」とは、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを貫通しない切断線である。第1ハーフカット線は、後述する基材層を貫通し、かつシーラント層を貫通しないように形成されている。第1ハーフカット線80は、パウチ10の密封状態を維持する一方で、パウチ10の開封の際には第1ハーフカット線80に沿って開封を誘導する機能を有する。
第1ハーフカット線80は、注出口部30を横切るように設けられている。注出口部30を横切るように第1ハーフカット線80を形成することにより、パウチ10を開封すると、注出口30Bを介して第1未シール部32が外部と繋がるので、内容物をパウチ10から排出することができる。
第1ハーフカット線80は、1本以上設けられていればよいが、図7に示されるように3本以上設けられていることが好ましい。第1ハーフカット線80が3本以上設けられていることにより、第1ハーフカット線80から破断線が外れた場合であっても、破断線を他の第1ハーフカット線80に衝突させて、この第1ハーフカット線80に沿って破断線を進ませることができるので、確実に第1ハーフカット線80に沿って破断を進ませることができる。図1に示される第1ハーフカット線80は、1本設けられており、図7に示される第1ハーフカット線80は、5本設けられている。
第1ハーフカット線80が3本以上設けられている場合、第1ハーフカット線80の間隔は、0.5mm以上2.5mm以下であることが好ましい。この間隔が上記範囲内であれば、破断線を他の第1ハーフカット線80に衝突させて、この第1ハーフカット線80に沿って破断線を進ませることができる。この間隔の下限は、0.7mm以上、または1mm以上であることがより好ましく、上限は、1.5mm以下、または1.3mm以下であることがより好ましい。
第1ハーフカット線80は、レーザー加工で形成することが可能である。レーザー加工によって第1ハーフカット線80を形成することにより、容易かつ正確に第1ハーフカット線80を形成することができる。また、レーザー光を選択することにより、所望の層にのみ第1ハーフカット線80を形成することができる。第1ハーフカット線80を形成するためのレーザーとしては、特に限定されないが、エキシマレーザー、炭酸ガスレーザー、YAGレーザー、半導体レーザー、ヘリウム−ネオンレーザー、アルゴンイオンレーザー等を用いることができる。
第1ハーフカット線80は、第1切り取り線71と接する直線状の第1部分80Aと、第2切り取り線72と接する湾曲した第2部分80Bとを含んでいる。
(第1部分)
図6に示されるように、第1未シール部32が延びる方向DR3と直交し、かつ第1切り取り線71と第1ハーフカット線80の第1部分80Aとの第1交点IP1を通る第1仮想線IL1を引き、第1交点IP1と、第1仮想線IL1と第2切り取り線72の第2部分72Bの第2交点IP2との距離の中点MP1を通る第1未シール部32が延びる方向DR3に平行な第2仮想線IL2を引いたとき、第1ハーフカット線80の第1部分80Aは、第2仮想線IL2を越えていることが好ましい。第1ハーフカット線80の第1部分80Aが直線状であるので、パウチ10を開封する際に、力が加わりやすく、第1部80A分が湾曲状になっている場合によりも、スムーズに破断が進む。このため、直線状の第1部分80Aが長い方が、破断が容易になる。本実施形態によれば、直線状の第1部分80Aが第2仮想線IL2を越えているので、注出口部30においては第2部分80Bよりも第1部分80Aが長くなっている。これにより、より容易に開封することができる。
第1ハーフカット線80が3本以上設けられている場合には、まず、図8に示されるように、第1未シール部32が延びる方向DR3と平行な第3仮想線IL3において、最も上縁10C側に位置する第1ハーフカット線80および最も下縁10D側に位置する第1ハーフカット線80の距離の中点MP2を求める。そして、この中点MP2を通る第1ハーフカット線80に注目して、上記と同じようにして、第2仮想線IL2を求めたとき、第1ハーフカット線80の第1部分80Aは、第2仮想線IL2を越えていることが好ましい。
第1ハーフカット線80の第1部分80Aは、第1切り取り線71と接している。図3においては、第1ハーフカット線80の第1部分80Aは、第1切り取り線71の第3部分71Cと接している。第1部分80Aが、第3部分71Cと接していることにより、パウチ10を開封する際にあまり力を加えずに、連結タブを40切り取ることができる。第1ハーフカット線が3本以上設けられている場合において、「第1ハーフカット線の第1部分が、第1切り取り線と接する」とは、3本以上の第1ハーフカット線全体を1本の第1ハーフカット線とみなし、この1本とみなした第1ハーフカット線の第1部分が第1切り取り線と接していればよいことを意味し、個々の第1ハーフカット線全てが第1切り取り線に接している必要はない。また、本明細書における「第1ハーフカット線の第1部分が、第1切り取り線と接している」とは、第1ハーフカット線の第1部分が、第1切り取り線と接していればよく、交差していてもよい。図3に示される第1ハーフカット線の第1部分は、第1切り取り線と交差していてもよい。なお、第1ハーフカット線80が3本以上存在している場合には、第3部分71Cのみならず、第2部分71Bに接していてもよい。
(第2部分)
第1ハーフカット線80の第2部分80Bは、第1側縁10Eから離れるように湾曲している。第2部分80Bがこのように湾曲していることにより、破断線を下方に向けることができるので、パウチ10の開封の際に、破断が第2切り取り線72を越えて第1側縁10E側に進むのを抑制できる。
第2部分80Bが円弧状の場合、第2部分80Bの曲率半径は、2mm以上20mm以下であることが好ましい。この曲率半径が2mm以上であれば、第2部分80Bに沿って破断することができ、また20mm以下であれば、破断が第2切り取り線72を越えて第1側縁10E側に進むのを抑制できる。曲率半径の下限は、8mm以上、または10mm以上であることがより好ましく、上限は、15mm以下、または13mm以下であることがより好ましい。
第2部分80Bは、第2切り取り線72を越えないように設けられている。第2部分80Bをこのように設けることにより、パウチ10の開封の際に、破断が第2切り取り線72を越えて第1側縁10E側に進むのを抑制できる。図3に示される第2部分80Bは、第2切り取り線に接しているが、第2切り取り線72に接していなくともよい。
第1ハーフカット線80が3本以上設けられている場合、パウチ10の正面視において、第1ハーフカット線80は、互いに交差していない。第1ハーフカット線80が互いに交差していないことにより、パウチ10の開封の際に、第1ハーフカット線80に沿って破断線を進ませることができる。
第1ハーフカット線80が3本以上である場合、パウチ10は、図9に示されるように、少なくとも2本の第1ハーフカット線80に接する第2ハーフカット線85を備えていてもよい。第2ハーフカット線85をこのように設けることにより、第1ハーフカット線80から破断線が外れた場合であっても、破断線を第2ハーフカット線85に到達すれば、他の第1ハーフカット線80に誘導することができるので、確実に第1ハーフカット線80に沿って破断を進ませることができる。
パウチ10は、包装材料90から構成されている。すなわち、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13は、包装材料90から構成されている。包装材料は、基材層およびシーラント層を備えている。図10に示される包装材料90は、第1基材層91、印刷層92、第1接合層93、第2基材層94、第2接合層95およびシーラント層96をこの順で少なくとも備えている。なお、基材層としては、第1基材層91、第2基材層94の少なくともいずれかを備えていればよい。また、図11に示される包装材料100は、例えば、第1基材層91、印刷層92、第1接合層93、バリア層97、第2基材層94、第2接合層95、シーラント層96をこの順で少なくとも備えている。
<第1基材層>
第1基材層91は、例えば、所定の方向において延伸されている延伸基材層である。第1基材層91は、包装材料90に所定の強度を持たせるための基材層として機能する。第1基材層91は、所定の一方向において延伸された一軸延伸フィルムであってもよく、所定の二方向において延伸された二軸延伸フィルムであってもよい。第1基材層91の延伸方向は特には限定されない。
第1基材層91は、例えば、ポリエステルを主成分として含む。例えば、第1基材層91は、51質量%以上のポリエステルを含む。ポリエステルの例としては、ポリエチレンテレフタレート(以下、PETとも記す)、ポリブチレンテレフタレート(以下、PBTとも記す)などを挙げることができる。なお、第1基材層91における、51質量%以上のポリエステルは、一種類のポリエステルによって構成されていてもよく、二種類以上のポリエステルによって構成されていてもよい。
第1基材層91の厚みは、例えば5μm以上30μm以下とすることができる。第1基材層91の厚みが5μm以上であれば、パウチ10の自立性を向上させることができ、また30μm以下であれば、所定の強度を持たせることができる。第1基材層91の厚みは、光学顕微鏡を用いて撮影された基材層の断面写真からランダムに10箇所厚みを測定し、測定された厚みの算術平均値として求めるものとする。なお、パウチにおいては、第1基材層91は、最も外側となるように配置される。
<印刷層>
印刷層92は、色材およびバインダ樹脂を含む層である。印刷層92を形成することにより、パウチ10に絵柄を形成することができる。本明細書における「絵柄」とは、特に限定されず、例えば、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。
印刷層92は、その他、任意の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、充填剤、硬化剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、ワックス、シランカップリング剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、可塑剤、難燃剤、顕色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、特に印刷適正、印刷効果等の改善を目的に使用され、その種類、使用量は、印刷方法、印刷基材、印刷条件により適宜選択できる。印刷層43は、基材層41にグラビア印刷等の印刷法により形成することができる。
(色材)
色材は、特に限定されず、公知の顔料や染料を用いることができ、所望の色に合わせて適宜選択する。
(バインダ樹脂)
バインダ樹脂としては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、(メタ)アクリレート化合物の重合体、または、これらの混合物が挙げられる。
<接合層>
第1接合層93および第2接合層95としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
<第2基材層>
第2基材層94は、例えば、第1基材層91と同様に、所定の方向において延伸されている基材層である。第2基材層94も、第1基材層91と同様に、包装材料90に所定の強度を持たせるための基材層として機能する。第2基材層94の延伸方向も、第1基材層91の場合と同様に特には限定されない。
第2基材層94は、例えば、ポリアミドを主成分として含む。例えば、第2基材層94は、51質量%以上のポリアミドを含む。ポリアミドの例としては、第1基材層94の場合と同様に、脂肪族ポリアミド(ナイロン)または芳香族ポリアミドを挙げることができる。
第2基材層94の厚みは、例えば5μm以上30μm以下とすることができる。第2基材層94の厚みが5μm以上であれば、腰感を向上させることができ、また30μm以下であれば、所定の強度を持たせることができる。
<シーラント層>
シーラント層96は、2枚の包装材料同士を重ね合わせてヒートシールすることでパウチ10の収容空間を密封するために設けられている。このため、パウチ10においては、シーラント層96が最も収容空間側となるように配置されている。
シーラント層96は、熱によって溶融して対向する包装材料90を相互に融着し得るものであればよい。シーラント層96を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα−オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、シーラント層は、複数備えていてもよい。
シーラント層96の厚みは、10μm以上200μm以下とすることができる。シーラント層96の厚みが10μm以上であれば、パウチ10の流通過程において生じ得る落下に対する耐衝撃強度に優れ、また200μm以下であれば、内容物の充填し易さといった取扱性にも優れる。シーラント層96の厚みの下限は、パウチ10の自立性をより向上させる観点から、30μm以上または70μm以上であることがより好ましく、またシーラント層96の厚みの上限は、より容易に折り畳むことができる観点から、150μm以下であることがより好ましい。シーラント層92の厚みは、第1基材層91の厚みと同様の方法によって測定できる。
<バリア層>
バリア層97は、気体や液体のバリア性を高めるための層である。バリア層97の具体的な構成は特には限定されないが、例えば、蒸着によって形成されるアルミニウムなどの無機物や酸化アルミニウムや酸化珪素などの無機酸化物を含む蒸着層や、アルミニウムなどの金属箔層や、コーティングによって形成されるエチレン−ビニルアルコール共重合体層、具体的にはエバール(EVOH)等が挙げられる。
包装材料90の具体例としては、例えば以下の包装材料が挙げられる。なお、「/」は、層を列記する場合に、層と層との境界を示す表記として用いている。層については、パウチの外側から内側に向かって記載するものとする。すなわち最も右側に記載された層がシーラント層である。また、Al蒸着ポリアミドフィルムは、蒸着層側が延伸PETフィルム側となっている。
延伸PETフィルム/印刷層/接合層/延伸ポリアミドフィルム/接合層/PE層
延伸PETフィルム/印刷層/接合層/Al蒸着ポリアミドフィルム/接合層/PE層
パウチ10を開封開始手段60から開封すると、第1切り取り線71の第1部分71A、連結部分71D、第2部分71B、第3部分71Cに沿って破断が進む。その後、破断は第1ハーフカット線80の第1部分80A、第2部分80Bに沿って進み、第2切り取り線72の第2部分72B、第1部分72Aに沿って進む。これにより、図12に示されるように、パウチ10が開封できるとともに連結タブ40を切り取ることができる。なお、連結タブ40を切り取ると、図12に示されるように、上縁10Cと対向シール部31Bの間および第1側縁10Eと対向シール部31Cの間に切り欠き10H、10Iが形成される。
パウチ10から内容物をボトル等の容器に移し替える際には、まず、上記のようにパウチ10を開封する。そして、容器の口部の先端に切り欠き10H、10Iが接触するように注出口部を容器内に挿入して、パウチ10から内容物を排出して、内容物を容器に移しかえる。
<<<パウチの製造方法>>>
このようなパウチ10は、以下のようにして製造することができる。まず、裏面フィルム12の内面の第1未シール部32となる部分に注出補助部材50をヒートシールによって取り付ける。そして、おもて面フィルム11および裏面フィルム12を対向させるとともに、半折した底面フィルム13をおもて面フィルム11と裏面フィルム12との間に挿入する。この際、おもて面フィルム11、裏面フィルム12および底面フィルム13は、シーラント層96が互いに接するように配置される。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる上部を除いてヒートシールして、第1側部シール部22、第2側部シール部23、第1底部シール部24、第2底部シール部25、注出口シール部31、連結タブシール部41を形成する。これにより、袋状の中間体が得られる。
その後、この中間体における所定の位置に第1切り取り線71、第2切り取り線72、第1ハーフカット線80、および第2ハーフカット線85を形成する。第1切り取り線80等の形成後、作製されるべきパウチ10の外形に沿って打ち抜き、上部20Aが開口した本体部20、注出口部30および連結タブ40を有するパウチ10を得ることができる。
内容物を収容する場合、上部20Aの開口部からパウチ10に内容物を充填し、その後、図1に示される上部第1シール予定部Rに沿って上部20Aをヒートシールする。これにより、内部に内容物が密封されたパウチ10を得ることができる。
第2切り取り線の上側先端が直線状である場合、第1ハーフカット線から第2切り取り線を越えて第1側縁側に破断が進行してしまうおそれがある。ここで、本発明者らは、第2切り取り線の上側先端を特定の位置にし、かつ第1未シール部に近付くように湾曲させれば、このような第2切り取り線を越えて破断が進行することをより抑制できることを見出した。本実施形態によれば、第3部分72Cが、第2未シール部42の最も第1側縁10E側の位置P1を通り、かつ第1側縁10Eと直交する方向の第4仮想線IL4を引いたとき、第4仮想線IL4よりも下方に位置し、かつ第2未シール部42に近付くように湾曲しているので、第2切り取り線72を越えて破断が進行することをより抑制できる。これにより、パウチ10を開封する際に、ワンアクションで連結タブ40全体を切り取ることができる。
第1ハーフカット線が、直線状の第1部分のみであると、力をかけやすいので、その勢いで第2切り取り線を越えて第1側縁側に破断が進行してしまう。これに対し、本実施形態によれば、第1ハーフカット線80が、直線状の第1部分80Aの他に、第1側縁10Eから離れるように湾曲した第2部分80Bを含んでいるので、第2部分80Bから第2切り取り線72に破断線を移すことができる。これにより、パウチ10を開封する際に、ワンアクションで連結タブ40全体をより確実に切り取ることができる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<実施例1>
実施例1においては、図9に示される注出口部および連結タブを有するパウチを作製した。具体的には、おもて面フィルム、裏面フィルム、および底面フィルムを用意した。これらのフィルムは全て包装材料から構成されていた。包装材料は、厚さ12μmの延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムからなる第1基材層、ウレタン系接着剤からなる第1接合層、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルムからなる第2基材層、ウレタン系接着剤からなる第2接合層、厚さ100μmのポリエチレン層からなるシーラント層をこの順で積層したものであった。
これらのフィルムを用意した後、まず、裏面フィルムの内面の第1未シール部となる部分に注出補助部材をヒートシールによって取り付けた。注出補助部材は、底部に薄肉部を有し、側壁部を先端に向かって先細り形状とするとともに側壁部の基部を細くした形状であった。底部の両端には、突出片が形成されており、一方の突出片から他方の突出片までの距離が7.6mm、全体の高さが2.6mm、底部の側面視での長さが25.0mmであり、底部の厚さが0.6mm、底部の薄肉部の厚さが0.4mm、突出片の突出長さが1.0mm、側壁部の最も厚い部分の厚みが1.6mm、側壁部の頂部の厚みが0.8mmであり、側壁部の基部の厚みが1.2mmであった。
その後、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを対向させるとともに、半折した底面フィルムをおもて面フィルムと裏面フィルムとの間に挿入した。この際、おもて面フィルム、裏面フィルムおよび底面フィルムは、シーラント層が互いに接するように配置された。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる上部を除いてヒートシールして、第1側部シール部、第2側部シール部、第1底部シール部、第2底部シール部および上部第1シール部、注出口シール部および連結タブシール部を形成して、これにより第1未シール部および第2未シール部を有する中間体を得た。
その後、中間体における注出口部となる部分にレーザーによって、注出口部を横切るように炭酸ガスレーザーによって第1ハーフカット線を5本形成した。また、それぞれ2本の第1ハーフカット線に接する第2ハーフカット線を3本形成した。第1ハーフカット線および第2ハーフカット線は、第1基材層から第2接合層まで貫通し、かつシーラント層を貫通しないものであった。
さらに、中間体に第1切り取り線、第2切り取り線、および開封開始手段である切り欠きを形成した。第1切り取り線等は、刃物によって形成された。
その後、作製されるべきパウチの外形に沿って打ち抜き、上部に開口部を備えた図3に示される注出口部を有するパウチを得た。
パウチにおいては、第1ハーフカット線は、直線状の第1部分と、第1部分に連設され、かつ第1側縁となる位置から離れるように湾曲した第2部分とから構成されていた。第1ハーフカット線の第2部分の曲率半径は、10mmであった。また、第1ハーフカット線の第1部分は、実施形態で説明した第2仮想線を越えていた。また、第1ハーフカット線の第2部分は、第2切り取り線の第2部分に接しているが、第2切り取り線を越えないように設けられていた。
第1切り取り線は、第1部分、第2部分、第3部分、および連結部分から構成されていた。第1部分は、切り欠きから下方に向かって延びるように形成され、第2部分は、第1部分よりも第1側縁側となり、第1部分側から第1側縁側上方に向かって延びるように形成された。第3部分は、第1切り取り線の第2部分に連設され、かつ第1未シール部に近付くように湾曲していた。第3部分の曲率半径は、1mmであった。連結部分は、第1部分と第2部分を連結し、かつ下方に向かって凸となるように湾曲していた。連結部分の曲率半径は、3mmであった。
第2切り取り線は、第1部分、第2部分、第3部分、および連結部分から構成されていた。第2切り取り線の第1部分は、第1側縁側から第2側縁側上方に向かって延びるように形成され、第2部分は、第1部分よりも上縁側に位置し、第1部分側から第1側縁縁側上方に向かって直線状に延びるように形成された。第2切り取り線の第3部分は、第2未シール部となる部分の最も第1側縁側の位置を通り、かつ第1側縁と直交する方向の第4仮想線を引いたとき、第4仮想線よりも下方に位置し、かつ第2未シール部に近付くように湾曲していた。第3部分の曲率半径は、1mmであった。第2切り取り線の第3部分は、第1側縁と直交する方向において第1側縁との距離が3mmであり、第2未シール部の最も前記第1側縁側の位置よりも前記第2側縁側に位置していた。第2切り取り線の連結部分は、第1部分と第2部分を連結し、第2側縁に向かって凸となるように湾曲していた。連結部分の曲率半径は、3mmであった。
作製されたパウチにおいては、幅W1が106mmであり、高さHが205mmであった。また、ガセット折込部の幅W2は、35mmであり、第1側部シール部および第2未シール幅W3は、それぞれ5mmであった。なお、H、W1〜W3等の寸法は、図2の示す通りである。
<実施例2>
実施例2に係るパウチにおいては、第1側縁と直交する方向における第1側縁と第2切り取り線の第3部分の距離を5mmとしたこと以外は、実施例1と同様にして、パウチを得た。
<比較例1>
比較例1に係るパウチにおいては、第2切り取り線の第3部分を直線状としたこと以外は、実施例1と同様にして、パウチを得た。第2切り取り線の第3部分は、第2切り取り線の第2部分が延びる方向に延びていた。
<開封評価>
実施例1および比較例1に係るパウチにおいて、開封したときに、連結タブを全て切り取ることができるか否か評価した。まず、実施例1および比較例1に係るパウチを10袋ずつ用意した。そして、それぞれ切り欠きからパウチを開封するとともに連結タブを切り取った。評価結果は、以下の通りとした。
○:10袋中8袋〜10袋において、ワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができた。
△:10袋中3袋〜7袋において、ワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができた。
×:10袋中1袋〜2袋において、ワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができた、または1袋もワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができなかった。
以下、評価結果を表1に示す。
Figure 2020138741
表1に示されるように比較例1に係るパウチは、第2切り取り線の第3部分が直線状であったので、パウチを開封したとき、連結タブの一部が残存してしまい、ワンアクションではほとんど連結タブ全体を切り取ることができなかった。これに対し、実施例1、2に係るパウチは、第2切り取り線の第3部分が第4仮想線よりも下方に位置し、かつ第2未シール部に近付くように湾曲しているので、パウチを開封したとき、連結タブ全体が切り取られたパウチが多かった。これにより、注出口部を開封でき、かつワンアクションで連結タブ全体を切り取ることができることが確認された。
10…パウチ
10A…表面
10B…裏面
11…おもて面フィルム
12…裏面フィルム
13…底面フィルム
20…本体部
30…注出口部
31…注出口シール部
32…第1未シール部
40…連結タブ
50…注出補助部材
60…開封開始手段
70…切り取り線
71…第1切り取り線
72…第2切り取り線
71A、72A…第1部分
71B、72B…第2部分
71C、72C…第3部分
71D、72D…連結部分
80…第1ハーフカット線
80A…第1部分
80B…第2部分
90、100…包装材料
91…第1基材層
94…第2基材層
96…シーラント層

Claims (7)

  1. おもて面フィルムと、前記おもて面フィルムと対向する裏面フィルムとを含むパウチであって、
    上縁と、下縁と、前記上縁と前記下縁の間で延びる第1側縁および第2側縁とを有し、
    本体部と、前記本体部と一体の注出口部と、前記注出口部に連設して設けられた連結タブとを備え、
    前記注出口部は、前記上縁と前記第1側縁で形成される角部側に設けられ、
    前記注出口部が、内容物を注出する際に流路となる第1未シール部を含み、
    前記連結タブが、前記第1未シール部に連通した第2未シール部を含み、
    前記パウチの上部に開封開始手段が設けられ、
    前記注出口部を横切るように第1ハーフカット線が設けられ、
    前記連結タブを切り取るための、前記パウチを貫通した切り取り線が設けられ、
    前記切り取り線が、前記第1未シール部の上側に位置する第1切り取り線と、前記第1未シール部の下側に位置する第2切り取り線とを含み、
    前記第1切り取り線が、前記開封開始手段から下方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分よりも前記第1側縁側に位置し、前記第1部分側から前記第1側縁側上方に向かって延びる第2部分と、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部分とを含み、
    前記第1切り取り線の前記連結部分が、下方に向かって凸となるように湾曲しており、
    前記第2切り取り線が、前記第1側縁側から前記第2側縁側上方に向かって延びる第1部分と、前記第1部分よりも前記上縁側に位置し、前記第1部分側から前記第1側縁側上方に向かって延びる第2部分と、前記第2部分に連設された第3部分と、前記第1部分と前記第2部分を連結する連結部分とを含み、
    前記第2切り取り線の前記連結部分が、前記第2側縁に向かって凸となるように湾曲しており、
    前記第2未シール部の最も前記第1側縁側の位置を通り、かつ前記第1側縁と直交する方向の仮想線を引いたとき、前記第2切り取り線の前記第3部分が、前記仮想線よりも下方に位置し、かつ前記第2未シール部に近付くように湾曲している、パウチ。
  2. 前記第2切り取り線の前記第3部分は、以下の要件(1)および要件(2)の少なくともいずれかを満たしている、請求項1に記載のパウチ。
    要件(1)前記第1側縁と直交する方向において前記第1側縁との距離が3mm以上である。
    要件(2)前記第2未シール部の最も前記第1側縁側の位置よりも前記第2側縁側に位置している。
  3. 前記第1ハーフカット線と前記第2切り取り線が接し、かつ前記第1ハーフカット線と前記第2切り取り線の接点から前記第2切り取り線の前記第3部分までの最短距離が、0.5mm以下である、請求項1または2に記載のパウチ。
  4. 前記第2切り取り線の前記第3部分の曲率半径が、0.5mm以上2mm以下である、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. 前記第1切り取り線が、前記第1切り取り線の前記第2部分に連設された第3部分を含み、前記第1切り取り線の前記第3部分が、前記第1未シール部に近付くように湾曲している、請求項1ないし4のいずれか一項に記載のパウチ。
  6. 前記第1切り取り線の前記第3部分の曲率半径が、0.5mm以上2mm以下である、請求項5に記載のパウチ。
  7. 前記第1未シール部における前記おもて面フィルムと前記裏面フィルムとの間の位置に配置された注出補助部材をさらに備える、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパウチ。
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