JP2020050380A - パウチ - Google Patents

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Abstract

【課題】開封後パウチの注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくく、かつ内容物の排出の際には手で握ることにより容易に排出することができるパウチを提供する。【解決手段】本体部20と注出口部30との間に設けられ、本体部20および注出口部30と一体の中間部40を備え、中間部40は、第1対向シール部31Bおよび第1上部シール部21と連設した第1中間シール部41と、第2対向シール部31Cおよび第2上部シール部22と連設した第2中間シール部42と、第1中間シール部41の内縁41Aおよび第2中間シール部42の内縁42Aで画定され、かつ第1流路32および収容空間20Aに連通する第2流路43とを有し、第2流路43が、第1流路32に対して傾斜し、かつ第2流路43の入口43Aから第2対向シール部31Cに向けて折れ曲がらずに延びた、パウチ10−1。【選択図】図1

Description

本発明は、パウチに関する。
従来から、詰め替え用パウチには、シャンプーやコンディショナー等の内容物が収容されている。このようなパウチにおいては、内容物をパウチからボトル等の容器に詰め替える必要がある。
パウチから内容物を容器に詰め替える際には、開封したパウチの注出口を容器の口部に差し込んでいるが、パウチを注出口が下向きとなるように上下反転させる過程で、内容物がこぼれてしまうという問題がある。
一方、現在、本体部と注出ノズルの連通部に、注出ノズルの内径より小さい小孔を注出ノズルの長手方向に対して傾斜して設けたパウチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−3143号公報
このような傾斜した小孔を設けたパウチであれば、小孔によって内容物が排出されにくくなるので、開封後パウチの注出口を下向きにした場合であっても、内容物がこぼれにくくなると考えられるが、このようなパウチにおいては、パウチの内容物を容器に排出する際に、小孔が内容物で閉塞されてしまい、排出しにくくなるという問題がある。
本発明は、上記問題を解決するためになされたものである。すなわち、開封後パウチの注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくく、かつ内容物の排出の際には手で握ることにより容易に排出することができるパウチを提供することを目的とする。
本発明は、以下の発明を含む。
[1]おもて面および裏面を有し、かつ本体部と、注出口部とを備えるパウチであって、前記パウチの外側から内側に向けて少なくとも基材層およびシーラント層をこの順に備える包装材料により形成され、前記本体部と前記注出口部との間に設けられ、前記本体部および前記注出口部と一体の中間部を備え、前記本体部は、内容物を収容する収容空間と、前記本体部の上部に形成された第1上部シール部と、前記本体部の上部に形成され、かつ前記第1上部シール部と対向する第2上部シール部と、前記注出口部は、前記本体部の前記上部側に位置し、前記注出口部は、互いに対向する第1対向シール部および第2対向シール部を有する注出口シール部と、前記注出口シール部の内縁で画定され、かつ前記パウチの縦方向に延びる第1流路とを有し、前記中間部は、前記第1対向シール部および前記第1上部シール部と連設した第1中間シール部と、前記第2対向シール部および前記第2上部シール部と連設した第2中間シール部と、前記第1中間シール部の内縁および前記第2中間シール部の内縁で画定され、かつ前記第1流路および前記収容空間に連通する第2流路とを有し、前記第2流路が、前記第1流路に対して傾斜し、かつ第2流路の入口から前記第2対向シール部に向けて折れ曲がらずに延び、前記第2中間シール部の前記内縁と前記第2上部シール部の内縁とのなす角度が、直角または鈍角である、パウチ。
[2]前記第1流路の幅に対する前記第2流路の幅の比が、0.6以上1.5以下である、上記[1]に記載のパウチ。
[3]前記第2流路の前記入口の幅に対する前記第2流路の長さの比が、0.5以上1.7以下である、上記[1]または[2]に記載のパウチ。
[4]前記注出口シール部の内縁が、前記パウチの縦方向に延びる第1内縁および第2内縁を有し、前記第1中間シール部の前記内縁が前記注出口シール部の前記第1内縁に連設し、かつ前記第2中間シール部の前記内縁が前記注出口シール部の前記第2内縁に連設している、上記[1]ないし[3]のいずれか一項に記載のパウチ。
[5]前記注出口シール部の前記第1内縁と前記第1中間シール部の前記内縁とのなす角度が、125°以上140°以下である、上記[4]に記載のパウチ。
[6]前記注出口シール部の前記第2内縁と前記第2中間シール部の前記内縁とのなす角度が、220°以上235°以下である、上記[4]または[5]に記載のパウチ。
[7]前記本体部の前記収容空間に前記内容物が収容され、前記本体部が、前記本体部の底部に形成され、かつ前記パウチの横方向に延びる底部シール部をさらに備える、上記[1]ないし[6]のいずれか一項に記載のパウチ。
本発明によれば、開封後パウチの注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくく、かつ内容物の排出の際には手で握ることにより容易に排出することができる。
実施形態に係るパウチの正面図である。 図1に示されるパウチの各構成要素の寸法や角度を説明するための平面図である。 実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図である。 実施形態に係る他のパウチの正面図である。 実施形態に係る他のパウチの正面図である。 実施形態に係る他のパウチの正面図である。 実施形態に係る他のパウチの正面図である。 実施形態に係るパウチの製造工程を示す模式図である。 実施形態に係るパウチの製造工程を示す模式図である。 比較例1に係るパウチの正面図である。 比較例2に係るパウチの正面図である。 比較例3に係るパウチの正面図である。
以下、本発明の実施形態に係るパウチについて、図面を参照しながら説明する。本明細書において、「フィルム」、「シート」等の用語は、呼称の違いのみに基づいて、互いから区別されるものではない。したがって、例えば、「フィルム」はシートとも呼ばれるような部材も含む意味で用いられる。図1は本実施形態に係るパウチの正面図であり、図2は図1に示されるパウチの各構成要素の寸法や角度を説明するための平面図であり、図3は本実施形態に係るパウチに用いられる包装材料の断面図である。図4〜図7は本実施形態に係る他のパウチの正面図であり、図8および図9は本実施形態に係るパウチの製造工程を示す模式図である。
<<<パウチ>>>
図1に示されるパウチ10−1は、少なくともおもて面10Aおよび裏面10Bを有している。ただし、パウチは、少なくともおもて面および裏面を有していればよく、底面を有していてもよい。おもて面10Aは、おもて面フィルム11から構成され、裏面10Bは、裏面フィルム12から構成されている。
パウチ10−1は、本体部20、注出口部30、および本体部20と注出口部30との間に設けられ、かつ本体部20および注出口部30と一体の中間部40を備えている。
<<本体部>>
本体部20は、内容物を収容する収容空間20Aを有している。内容物としては、流動体が挙げられる。流動体としては、特に限定されないが、シャンプー、コンディショナー、ボディーソープ、家庭用内容物洗剤、化粧水等の液体が挙げられる。ただし、内容物は、これらのものに限定されない。
本体部20は、本体部20の上部20Bに形成された第1上部シール部21と、本体部20の上部20Bに形成され、かつ第1上部シール部21と対向する第2上部シール部22と、本体部20の第1側部20Cに形成され、かつ第1上部シール部21に連設した第1側部シール部23と、本体部20の第2側部20Dに形成され、第2上部シール部22に連設し、かつ第1側部シール部23と対向する第2側部シール部24とを備えている。なお、図1においてはパウチ10−1の底部20Eは開口しているが、内容物を収容空間に充填した後、ヒートシールされて、図1において下縁20Fと二点鎖線で囲まれた底部シール部予定領域Rに底部シール部が形成され、パウチ10−1が密封される。なお、本明細書における「上」、「下」、「側」、「底」の位置は、パウチの注出口部が上側となるようにパウチを配置した状態での位置を意味している。
<第1上部シール部および第2上部シール部>
第1上部シール部21および第2上部シール部22は、上部20Bにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。第1上部シール部21および上部シール部22は、後述する包装材料50同士をヒートシールすることによって形成されている。
<第1側部シール部および第2側部シール部>
第1側部シール部23は、第1側部20Cにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分であり、第2側部シール部24は、第2側部20Dにおいて、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。第1側部シール部23および第2側部シール部24は、後述する包装材料50同士をヒートシールすることによって形成されている。
第1側部シール部23および第2側部シール部24の幅W1(図2参照)は、例えば、それぞれ5mm以上15mm以下となっていることが好ましい。これらの幅W1がそれぞれ5mm以上であれば、第1側部シール部23および第2側部シール部24において確実にシールすることができ、また15mm以下であれば、収容空間20Aをより広く確保することができる。本明細書において、各シール部における「幅」とは、後述する第1中間シール部および第2中間シール部以外は、シール部の内縁の延びる方向に直交する方向の長さを意味する。第1中間シール部および第2中間シール部の場合、シール部の「幅」とは、シール部におけるパウチの横方向D2の長さを意味する。なお、シール部の幅が一定でない場合には、シール部の幅は、最も短い値とする。
<<注出口部>>
注出口部30は、パウチ10−1から内容物を排出するための部分である。注出口部30は、本体部20の上部20A側に位置している。具体的には、図1に示される注出口部30は、パウチ10−1の中央部から上方に向けて突出している。注出口部30は、パウチ10−1の縦方向D1に沿って延びるように構成されている。注出口部30を備えることにより、パウチ10−1から排出される際の内容物の流れを整えることができ、これにより内容物の詰め替え作業を容易に行うことができる。
注出口部30は、注出口シール部31と、注出口シール部31の内縁31Aによって画定される第1流路32と、注出口シール部31に設けられた開封開始手段33とを備えている。
<注出口シール部>
注出口シール部31は、注出口部30におけるおもて面フィルム11の一部と裏面フィルム12の一部を互いに接合した部分である。
注出口シール部31は、第1流路32を挟み、かつ互いに対向する第1対向シール部31Bおよび第2対向シール部31Cと、第1流路32よりも注出口部30の先端側に位置する先端シール部31Dとを有している。
第1対向シール部31Bおよび第2対向シール部31Cの幅W2(図2参照)は、例えば、それぞれ1mm以上6mm以下となっていることが好ましい。これらの幅W2がそれぞれ1mm以上であれば、対向シール部31B、31Cにおいて確実にシールすることができ、また6mm以下であれば、第1流路32を広く確保することができる。
注出口シール部31の内縁31Aは、第1対向シール部31Bの内縁となり、かつパウチ10−1の縦方向D1に延びる第1内縁31A1と、第2対向シール部31Cの内縁となり、かつパウチ10−1の縦方向D1に延びる第2内縁31A2と、先端シール部31Dの内縁となり、かつパウチ10−1の横方向D2に延びる第3内縁31A3とを有している。第1内縁31A1および第2内縁31A2は、図1に示されるように直線状に延び、また互いに平行となっていてもよい。
注出口シール部31の外縁31Eは、第1対向シール部31Bの外縁の一部となり、かつパウチ10−1の縦方向D1に延びる第1外縁31E1と、第1対向シール部31Bの外縁の一部となり、かつ第1外縁31Eに対して第1対向シール部31の幅が広くなるように傾斜した第2外縁31E2と、第2対向シール部31Cの外縁の一部となり、かつパウチ10−1の縦方向D1に延びる第3外縁31E3と、第2対向シール部31Cの外縁の一部となり、かつ第3外縁31E4に対して第2対向シール部31Cの幅が広くなるように傾斜した第4外縁31E4と、先端シール部31Dの外縁となり、かつパウチ10−1の横方向D2に延びる第5外縁31E5とを有している。
第2外縁31E2は第1外縁31E1よりも本体部20側に位置しており、第4外縁31E4は第3外縁31E3よりも本体部20側に位置している。第1外縁31E1と第3外縁31E3の間の距離(注出口部30における開封開始手段33付近の幅)は、ボトル等の容器の口部の内部に完全に挿入できるような距離となっていることが好ましい。ここで「容器の口部の内部に完全に挿入できる」とは、パウチ10−1の注出口部30を容器の口部に挿入した際に、注出口シール部31の第1外縁31E1および第3外縁31E3がそれぞれ容器内に位置していることを意味している。このような注出口シール部31が設けられることにより、容器に挿入された状態のパウチ10−1の注出口部30から排出される内容物の注出方向を安定に制御することができる。
<第1流路>
第1流路32は、注出口部30におけるパウチ10−1から内容物を排出する際に内容物が通過する未シールの部分である。図1に示されるパウチ10−1は、開封前のものであるので、第1流路32は外部と繋がっていないが、開封によって注出口部30の先端部が切り取られるので、開封後のパウチ10−1においては、注出口を介して第1流路32は外部と繋がる。これにより、第1流路32を介してパウチ10−1から内容物を排出することができる。
第1流路32は、パウチ10−1の縦方向D1に延びている。第1流路32の入口32Aから開封予定位置までの長さL1(図2参照)は、3mm以上35mm以下であることが好ましい。この長さL1が3mm以上であれば、パウチ10−1の注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくくすることができ、またこのL1が35mm以下であれば、容易に内容物を排出できる。第1流路32の長さL1とは、パウチ10−1の縦方向D1に沿った長さを意味する。また、第1流路32の入口32Aは、第1流路32と第2流路43の境界に位置する。
第1流路32の幅W3(図2参照)は、12mm以上18mm以下であることが好ましい。この幅W3が12mm以上であれば、容易に内容物を排出でき、またこの幅W3が18mm以下であれば、パウチ10−1を容器の口部の内部に完全に挿入できる。第1流路32の幅W3とは、パウチ10−1の横方向D2に沿った長さを意味する。
<開封開始手段>
開封開始手段33は、パウチ10−1の開封の際の起点となり得るものであり、第1流路32を横切る方向に設けられていてもよい。開封開始手段33としては、切込みや切欠き等が挙げられる。図1に示される開封開始手段33は、切欠きとなっている。
<<中間部>>
中間部40は、第1中間シール部41と、第2中間シール部42と、第1流路32および収容空間20Aに連通する第2流路43とを有している。第2流路43は、第1流路32に対して傾斜しているとともに、第2流路43の入口43Aから第2対向シール部31Cに向けて延びている。第2流路43の入口43Aは、第2流路43と収容空間20Aの境界に位置する。
<第1中間シール部および第2中間シール部>
第1中間シール部41は、第1対向シール部31Bおよび第1上部シール部21と連設しており、第2中間シール部42は、第2対向シール部31Cおよび第2上部シール部22と連設している。
図1に示されるパウチ10−1においては、第1中間シール部41の内縁41Aと第2中間シール部42の内縁42Aは互いに平行になっているが、第2流路43が第1流路32に対して傾斜していれば、特に平行になっていなくともよい。
第1中間シール部41の内縁41Aおよび第2中間シール部42の内縁42Aは第2流路43の入口43A側から直線状に第2対向シール部31Cに向けて直線状に延びている。また、第1中間シール部41の内縁41Aは注出口シール部31の第1内縁31A1に連設しているとともに、第2中間シール部42の内縁42Aは注出口シール部31の第2内縁31A2に連設している。したがって、第1流路32の入口32Aの幅と第2流路43の出口の幅は同じになっている。同様に、第1中間シール部41の内縁41Aは第1上部シール部21の内縁21Aに連設しているとともに、第2中間シール部42の内縁42Aは第2上部シール部22の内縁22Aに連設している。したがって、収容空間20Aの出口の幅と第2流路43の入口43Aの幅は同じになっている。
第2中間シール部42の内縁42Aと第2上部シール部22の内縁22Aとのなす角度α(図2参照)は、直角または鈍角となっている。角度αの上限は、135°以下であることが好ましい。本明細書における「角度」とは、流路や収容空間側の角度ではなく、シール部側の角度を意味する。
第1中間シール部41の内縁41Aと第1上部シール部21の内縁21Aとのなす角度β(図2参照)は、特に限定されないが、135°以上225°以下となっていることが好ましい。角度βが、135°以上であれば、排出の際、本体部20に液溜まりが生じることを抑制でき、また225°以下であれば、容易に内容物を排出できる。角度βの下限は、150°以上であることがより好ましく、上限は、180°以下であることがより好ましい。
第1中間シール部41の内縁41Aと第1対向シール部31Bの内縁31A1とのなす角度γ(図2参照)は125°以上140°以下となっていることが好ましい。角度γが125°以上であれば、内容物の排出の際、パウチ10−1が閉塞することをより抑制でき、また140°以下であれば、容易に内容物を排出できる。第2中間シール部42の第2内縁42Aと第2対向シール部31Cの第2内縁31A2とのなす角度δ(図2参照)は、220°以上235°以下となっていることが好ましい。角度δが220°以上であれば、内容物の排出の際、パウチ10−1が閉塞することをより抑制でき、また235°以下であれば、容易に内容物を排出できる。角度γの下限は、135°以上であることがより好ましく、角度δの上限は、225°以下であることがより好ましい。
第1中間シール部41の外縁41Bは、第2外縁31E2および第1上部シール部21の外縁21Bに連設されており、第2中間シール部42の外縁42Bは、第4外縁31E4および第2上部シール部22の第1外縁22B1に連設されている。なお、パウチ10−1においては、第2上部シール部22の外縁22Bは、内縁22Aと対向する第1外縁22B1と、第1外縁22B1に連設され、かつパウチ10−1の縦方向D1に沿って延びる第2外縁22B2から構成されている。また、図1に示されるパウチ10−1においては、第2外縁31E2から外縁21Bまでの部分や第4外縁31E4から第1外縁22B1まで部分は一直線状になっているが、折れ線状または曲線状になっていてもよい。
<第2流路>
第2流路43は、第1中間シール部41の内縁41Aおよび第2中間シール部42の内縁42Aで画定されている。上記したように第2流路43は、第1流路32に対して傾斜しているとともに、第2流路43の入口43Aから第2対向シール部31Cに向けて延びている。すなわち、第1流路32はパウチ10−1の縦方向D1に延びているので、第2流路43を画定する第1中間シール部41の内縁41Aおよび第2中間シール部42の内縁42Aは互いに平行である必要はないが、いずれの内縁41A、42Aもパウチ10−1の縦方向D1に対して傾斜しているとともに第2対向シール部31Cに向けて延びていることを意味する。
第2流路43は、折れ曲がっていない。図1に示される第2流路43は、折れ線状ではなく、直線状に延びている。
第1流路32の幅W3に対する第2流路43の幅W4(図2参照)の比(W4/W3)は、0.6以上1.5以下であることが好ましい。この比が、0.6以上であれば、内容物の排出の際にパウチ10−1が閉塞することをより抑制でき、また1.5以下であれば、容易に内容物を排出できる。第2流路43の幅W4は、パウチ10−1の横方向D2に沿った長さとする。
第2流路43の入口43Aの幅W5(図2参照)に対する第2流路43の長さL2(図2参照)の比(L2/W5)が、0.5以上1.7以下であることが好ましい。この比が、0.5以上であれば、開封後パウチ10−1の注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくく、また1.7以下であれば、内容物の排出の際により容易に内容物を排出することができる。第2流路43の幅W5は、パウチ10−1の横方向D2に沿った長さとし、第2流路43の長さL2は、第1中間シール部41の内縁41Aの長さおよび第2中間シール部42の内縁42Aの長さのうちいずれか長い方の長さとする。
<<包装材料>>
パウチ10−1は、包装材料50から構成されている。すなわち、おもて面フィルム11および裏面フィルム12は、包装材料50から構成されている。包装材料50は、図3に示されるように、少なくとも基材層51およびシーラント層52をこの順に備えている。図3に示される包装材料50は、基材層51およびシーラント層52の他、基材層51とシーラント層52との間に、所望の機能を発揮する機能層や接合層をさらに備えていてもよい。具体的には、基材層51とシーラント層52との間に、接合層53、機能層54、および接合層55を基材層51側からこの順で備えていてもよい。
<基材層>
基材層51としては、ナイロン(Ny)などのポリアミドや、ポリエチレンテレフタレート(PET)等の少なくとも1軸延伸された延伸フィルム等が挙げられる。
基材層51の厚みは、例えば5μm以上30μm以下とすることができる。基材層51の厚みが5μm以上であれば、パウチ10−1の強度を損なうことなく、パウチ10−1を使用することができ、また30μm以下であれば、パウチ10−1の腰感を損なうことなく、パウチ10−1を使用できる。基材層51の厚みは、光学顕微鏡を用いて撮影された基材層の断面写真からランダムに10箇所厚みを測定し、測定された厚みの算術平均値として求めるものとする。なお、パウチにおいては、基材層51は、最も外側となるように配置される。
<シーラント層>
シーラント層52は、2枚の包装材料同士を重ね合わせてヒートシールすることでパウチ10−1の収容空間を密封するために設けられている。このため、パウチ10−1においては、シーラント層52が最も収容空間側となるように配置されている。
シーラント層52は、熱によって溶融して対向する包装材料50を相互に融着し得るものであればよい。シーラント層52を構成する材料としては、例えば、ポリエチレン(PE)などを用いることができる。ここでポリエチレンは、エチレンの単独重合体だけでなく、エチレンとα−オレフィン単量体との共重合体など、一般にポリエチレンとして認識される共重合体も含むものである。また、シーラント層において用いられるポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、直鎖状低密度ポリエチレン(LLDPE)などを好適に用いることができる。なお、シーラント層は、複数備えていてもよい。
シーラント層52の厚みは、10μm以上200μm以下とすることができる。シーラント層52の厚みが10μm以上であれば、パウチ10−1の流通過程において生じ得る落下に対する耐衝撃強度に優れ、また200μm以下であれば、内容物の充填し易さといった取扱性にも優れる。シーラント層52の厚みの下限は、50μm以上であることがより好ましく、また上限は、150μm以下であることがより好ましい。シーラント層52の厚みは、基材層51の厚みと同様の方法によって測定できる。
<機能層>
機能層54としては、例えば、印刷層が挙げられる。印刷層は、色材およびバインダ樹脂を含む層である。印刷層を形成することにより、パウチ10−1に絵柄を形成することができる。本明細書における「絵柄」とは、特に限定されず、例えば、図、文字、模様、パターン、記号、柄、マーク等を広く含む。
印刷層は、その他、任意の添加剤を含んでいてもよい。添加剤としては、例えば、滑剤、ブロッキング防止剤、充填剤、硬化剤、顔料分散剤、消泡剤、レベリング剤、ワックス、シランカップリング剤、防腐剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、防錆剤、可塑剤、難燃剤、顕色剤等が挙げられる。これらの添加剤は、特に印刷適正、印刷効果等の改善を目的に使用され、その種類、使用量は、印刷方法、印刷基材、印刷条件により適宜選択できる。印刷層は、基材層51にグラビア印刷等の印刷法により形成することができる。
(色材)
色材は、特に限定されず、公知の顔料や染料を用いることができ、所望の色に合わせて適宜選択する。
(バインダ樹脂)
バインダ樹脂としては、例えば、あまに油、きり油、大豆油、炭化水素油、ロジン、ロジンエステル、ロジン変性樹脂、シェラック、アルキッド樹脂、フェノール系樹脂、マレイン酸樹脂、天然樹脂、炭化水素樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、ポリ酢酸系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、(メタ)アクリル系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、エポキシ系樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、アミノアルキッド系樹脂、ニトロセルロース、エチルセルロース、塩化ゴム、環化ゴム、(メタ)アクリレート化合物の重合体、または、これらの混合物が挙げられる。
<接合層>
接合層53、55としては、例えばそれ自体既知のドライラミネート法にて一般に用いられる接着剤を用いることができ、例えば、ポリ酢酸ビニル系接着剤、ポリアクリル酸エステル系接着剤、シアノアクリレート系接着剤、エチレン共重合体系接着剤、セルロース系接着剤、ポリエステル系接着剤、ポリアミド系接着剤、アミノ樹脂系接着剤、エポキシ系接着剤、ポリウレタン系接着剤等を用いることができる。ポリウレタン系接着剤とは、ポリオール化合物とイソシアネート化合物との硬化物のことである。
パウチ10−1から内容物をボトル等の容器に移し替える際には、まず、注出口部30が上側になるようにパウチ10−1を把持した状態で、開封開始手段33からパウチ10−1を開封する。そして、開封されたパウチ10−1の注出口が下向きになるようにパウチ10−1を上下反転させる。その状態で、パウチ10−1の注出口を容器の口部に挿入する。その後、パウチ10−1の本体部20を手で握り、内容物をパウチ10−1から排出する。これにより、パウチ10−1から内容物を容器に移し替えることができる。
<<<他のパウチ>>>
図1に示されるパウチ10−1は、各シール部の内縁側の角部は丸みを有していないが、図4に示されるパウチ10−2のように、各シール部の角部は丸みを有していてもよい。角部が丸みを有していれば、内容物が流れる際の圧力の損失を減らすことができる。角部が丸みを有している場合、曲率半径は1mm以上10mm以下であることが好ましい。曲率半径が1mm以上であれば、内容物が流れる際の損失を減らすことができ、また10mm以下であれば、第2流路に内容物が過度に流れ込むことを抑制できる。なお、第2中間シール部42の内縁42Aと第2上部シール部22の内縁22Aの角部が丸みを有している場合、角度αは、第2中間シール部42の内縁42Aを延長した仮想線IL1と第2上部シール部22の内縁22Aを延長した仮想線IL2の交点における角度とする。なお、図4〜図7において、図1等と同じ符号が付されている部材は、図1等で示した部材と同じものであるので、説明を省略するものとする。
図1に示されるパウチ10−1は、パウチ10−1の中央部上方に注出口部30が位置しているが、図5に示されるパウチ10−3のように注出口部30は側部上方に位置していてもよい。注出口部30が側部上方に位置することにより、パウチ製造時のフィルムのロス率を下げることができる。パウチ10−3においては、第3外縁31E3から第2側部シール部24の外縁24Aまでほぼ一直線状になっている。
図5に示されるパウチ10−3の本体部20は、底部20E側にガセット折込部を備えていないが、図6に示されるパウチ10−4のように、本体部20は、底部20E側にガセット折込部25を備えていてもよい。ガセット折込部25を設けることにより、パウチ10−1を自立させることができる。また、収容空間を大きくすることができるので、より多くの内容物を収容することができる。本体部20がガセット折込部25を備えている場合、本体部20はさらに第1底部シール部26、第2底部シール部27および底部補助シール部28を備えている。なお、本体部20がガセット折込部25を備えている場合、本体部の上部20Bの一部は充填口とするために開口している。
<ガセット折込部>
ガセット折込部25は、おもて面フィルム11の底部と、裏面フィルム12の底部と、おもて面フィルム11の底部と裏面フィルム12の底部の間に内側に挿入された底面フィルム13とから構成されている。
パウチ10−4の縦方向D1の長さL3に対するガセット折込部25の幅W6(図6参照)の比(W6/L3)は、3以上30以下であることが好ましい。上記比が3以上であれば、より多くの内容物を収容できる。また、上記比が30以下であれば、開封後にパウチ10−1を自立させたときに、パウチ10−4を安定して自立させることができる。ガセット折込部25の幅W6とは、ガセット折込部25における縦方向D1の長さである。具体的には、本体部20の下縁20Fから折込線25Aまでの長さである。ガセット折込部の幅が一定でない場合には、ガセット折込部の幅は最も短い値とする。ガセット折込部25の幅W6は、10mm以上70mm以下となっていてもよい。
<第1底部シール部および第2底部シール部>
第1底部シール部26は、ガセット折込部25におけるおもて面フィルム11の底部の一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分であり、第2底部シール部27は、ガセット折込部25における裏面フィルム12の底部の一部と底面フィルム13の一部を互いに接合した部分である。第1底部シール部26は、おもて面フィルム11と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されており、第2底部シール部27は、裏面フィルム12と底面フィルム13をヒートシールすることによって形成されている。
<底部補助シール部>
底部補助シール部28は、本体部20の底部における横方向D2側の両縁部に形成されている。底部補助シール部28は、おもて面フィルム11と裏面フィルム12を互いに接合した部分である。底部補助シール部28は、底面フィルム13に設けられた切欠きを介しておもて面フィルム11と裏面フィルム12をヒートシールすることによって形成されている。内容部を収容空間に充填する際にガセット折込部を広げる観点から、パウチの底部中央部においては第1底部シール部と第2底部シール部は離れていることが必要であるが、第1底部シール部と第2底部シール部が完全に離れていると、収容空間に内容物を充填したときに、第1底部シール部と第2底部シール部が内容物の重量に耐え切れず、第1底部シール部と第2底部シール部との間が開いてしまい、パウチの自立が困難になるおそれがある。また、後述する基材層同士はヒートシールできないので、基材層同士が向かい合っている第1底部シール部と第2底部シール部は、そのままではヒートシールできない。このため、底部補助シール部28を形成することによって、第1底部シール部26と第2底部シール部27の両端部のみを接合している。したがって、内容物を充填する際に、底面フィルム13の広がりを阻害せず、かつ安定してパウチ10−1を自立させることができる。
図1に示されるパウチ10−1は、第1側部20Cおよび第2側部20Dが直線状となっているが、図7に示されるパウチ10−5のように第1側部20Cおよび第2側部20Dが括れていてもよい。パウチ10−5の第1側部20Cおよび第2側部20Dが括れていることにより、把持しやすいとともに、パウチ10−5のどの箇所を手で握ればよいか容易に理解できる。
<<<パウチの製造方法>>>
このようなパウチ10−1は、例えば、以下のようにして製造することができる。まず、おもて面フィルム11および裏面フィルム12を対向させるとともに、図8(A)に示されるようにおもて面フィルム11と裏面フィルム12を重ねる。この際、おもて面フィルム11および裏面フィルムは、シーラント層52が互いに接するように配置される。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる底部を除いてヒートシールして、第1上部シール部21、第2上部シール部22、第1側部シール部23、第2側部シール部24、注出口シール部31、第1中間シール部41および第2中間シール部42を形成する。これにより、図8(B)に示される袋状の中間体60が得られる。
その後、中間体60に切欠きである開封開始手段33を形成した後、作製されるべきパウチ10−1の外形に沿って打ち抜き、図9に示されるように、底部20Eが開口した本体部20、注出口部30および中間部40を有するパウチ10−1を得ることができる。
内容物を収容する場合、底部20Eの開口部からパウチ10−1に内容物を充填し、その後底部シール予定領域Rに沿って底部20Eをヒートシールする。これにより、収容空間20Aに内容物が密封されたパウチ10−1を得ることができる。
本実施形態によれば、第1流路32に対して傾斜した第2流路43を有する中間部40を備えているので、開封後注出口が下向きとなるようにパウチ10−1を上下反転させた場合には、収容空間20A内の内容物が第2流路43内に入り込むが、第2流路43が内容物で閉塞するので、内容物がこぼれにくい。パウチ10−2、10−3、10−10−5もパウチ10−1と同様の理由から、開封後パウチ10−2、10−3、10−10−5の注出口を下向きにした場合であっても内容物がこぼれにくい。
内容物で第2流路が閉塞されていても、パウチを手で握ったときの圧迫により内容物が第2流路を進み、第1流路の入口まで到達すると、その後は内容物が排出される。このため、第1流路および第2流路を備えるパウチにおいては、パウチから内容物を排出する際には、パウチを手で握ったときに内容物が第2流路を進み、第1流路の入口まで到達することが必要となる。ここで、第2流路が折れ曲がっていると、内容物が第2流路を進みにくいので、パウチを手で握っても第2流路の閉塞状態が維持され、第1流路の入口まで到達しにくく、パウチから内容物を排出しにくい。また、第2中間シール部の内縁と第2上部シール部の内縁とのなす角度が鋭角になっていると、閉塞が第2流路の入口付近で起こる。このため、第1流路の入口まで遠いので、パウチを手で握って内容物が第2流路を進んだとしても、第1流路の入口まで到達しにくく、パウチから内容物が排出されにくい。これに対し、本実施形態によれば、第2流路43折れ曲がらずに延びているので、パウチ10−1を手で握ったときに内容物が第2流路43を進みやすい。また、第2中間シール部42の内縁42Aと第2上部シール部22の内縁22Aとのなす角度αが直角または鈍角となっているので、内容物が第2流路43に入りやすく、この角度が鋭角のときよりも閉塞が第2流路43の奥側で起こる。このため、パウチ10−1を手で握ることで、第2流路43で閉塞している内容物が第1流路32の入口まで到達する。これにより、パウチ10−1を手で握ることで、パウチ10−1から内容物を容易に排出することができる。パウチ10−2、10−3、10−10−5もパウチ10−1と同様の理由から、パウチ10−2、10−3、10−10−5を手で握ることにより容易に排出することができる。
本発明を詳細に説明するために、以下に実施例を挙げて説明するが、本発明はこれらの記載に限定されない。
<実施例1>
実施例1においては、図1に示されるパウチを作製した。具体的には、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを用意した。これらのフィルムは全て包装材料から構成されていた。包装材料は、厚さ15μmの延伸ナイロンフィルム(製品名「エンブレム」、ユニチカ株式会社製)からなる基材層、厚さ3μmのウレタン系接着剤からなる接合層、厚さ120μmのポリエチレン層からなるシーラント層をこの順で積層したものであった。
これらのフィルムを用意した後、まず、おもて面フィルムおよび裏面フィルムを対向するように配置した。この際、おもて面フィルムおよび裏面フィルムは、シーラント層が互いに接するように配置された。
次いで、各フィルムの縁部を、内容物の充填口となる底部を除いてヒートシールして、第1上部シール部、第2上部シール部、第1側部シール部、第2側部シール部、注出口シール部、第1中間シール部および第2中間シール部を形成した。これにより中間体を得た。
その後、作製されるべきパウチの外形に沿って打ち抜き、底部に開口部を備えた図1に示される注出口部を有するパウチを得た。
その後、開口部からパウチに内容物としてシャンプー(商品名「いち髪」、クラシエホームプロダクツ株式会社)200mlを充填し、底部をヒートシールすることにより底部シール部を形成して、シャンプーが封入されたパウチを得た。
作製されたパウチにおいては、第2流路は、第1流路に対して傾斜し、かつ第2流路の入口から第2対向シール部に向けて折れ曲がらずに延びていた。また、作製されたパウチにおいては、幅W1が6.0mmであり、幅W2が4.0mmであり、幅W3〜W5が14.0mmであり、長さ1が32.0mmであり、長さL2が19.8mmであり、角度αが90°であり、角度βが158°であり、角度γが135°であり、角度δが225°であった。なお、幅W1〜W4、長さL1〜L3、角度α、β、γ、δ等の寸法は、図2の示す通りである。
<実施例2>
実施例2においては、幅W3を10mmとし、幅W4を18mmとしたこと以外は、実施例1と同様にしてパウチを得た。
<実施例3>
実施例3においては、幅W5を10mmとし、長さL2を20mmとしたこと以外は、実施例1と同様にしてパウチを得た。
<比較例1>
比較例1においては、中間部を設けなかったこと以外は、実施例1と同様にしてパウチを得た。比較例1に係るパウチは、図10に示される構造であり、注出口シール部の第1内縁が本体部の第1上部シール部の内縁に連設されているとともに注出口シール部の第2内縁が本体部の第2上部シール部の内縁に連設されていた。図10に示される長さ1は、18.0mmであり、幅W1〜W3は、実施例1と同様であった。
<比較例2>
比較例2においては、第2流路が折れ曲がっていること以外は、実施例1と同様にしてパウチを得た。具体的には、比較例2に係るパウチは、図11に示される構造であり、具体的には、第2流路は、第1流路側の第1部分と、第1部分に連通し、かつ第1部分に対し折れ曲がった収容空間側の第2部分から構成されていた。図11に示される第1部分の幅W7および第2部分の幅W8はともに14mmであり、長さL4および長さL5はともに19.8mmであった。また、図11に示される折れ曲がり角度εは、90°であった。幅W1〜W3、長さL1、角度γ、δは、実施例1と同様であった。
<比較例3>
比較例3においては、角度αを58°にしたこと以外は、実施例1と同様にしてパウチを得た。比較例3に係るパウチは、図12に示される構造であり、幅W1〜W3、長さL1、L2、角度β、γ、δは、実施例1と同様であった。
<こぼれ防止性評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、開封後、上下反転させたときに、シャンプーが注出口からこぼれるか否かを評価した。具体的には、まず、注出口部が上側となるようにパウチを持ち、鋏によって第1流路の位置で、注出口部を切断して、パウチを開封した。パウチの開封後、パウチを注出口が下向きとなるように上下反転させて、シャンプーが注出口からこぼれるか否かを評価した。評価基準は以下の通りとした。
○:シャンプーが注出口からこぼれなかった。
×:シャンプーが注出口からこぼれた。
<排出性評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、本体部を手で握ってパウチを圧迫したときに、シャンプーがパウチから排出されるか否か評価した。具体的には、まず、ポンプを取り出したボトル上に上記こぼれ評価で開封したパウチを注出口が下向きになるように配置し、本体部を手で握って、シャンプーが排出されるか否か評価した。評価基準は以下の通りとした。ただし、この評価は、こぼれ防止性評価で「○」となったパウチのみ行った。
○:シャンプーが注出口から排出された。
×:シャンプーが注出口から排出されなかった。
<そのまま使い可否評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、上記排出性評価におけるパウチの圧迫を中止し、シャンプーの排出が止まるか評価した。ただし、この評価は、排出性評価で「○」となったパウチのみ行った。
○:シャンプーの排出が止まった。
×:シャンプーの排出が止まらなかった。
<詰め替え使用性評価>
実施例および比較例に係るパウチにおいて、上記そのまま使い可否評価におけるパウチを再び手で握り、圧迫して、シャンプーを最後まで排出して、パウチを鋏で開封したときから、上記こぼれ防止性評価、排出性評価、そのまま使い可否評価での作業時間を経由して、シャンプーを最後まで排出するまでの時間を測定した。そして、この時間が2分以内である場合には、詰め替え使用性良とし、2分を超え3分以内である場合には、詰め替え使用性可とし、この時間が3分を超える場合には、詰め替え使用性不可とした。ただし、この評価は、そのまま使い可否評価で「○」となったパウチのみ行った。
◎:詰め替え使用性良
○:詰め替え使用性可
×:詰め替え使用性不可
以下、評価結果を表1に示す。
Figure 2020050380
表1に示されるように比較例1に係るパウチは、中間部を備えていなかったので、こぼれ防止性が劣っていた。比較例2に係るパウチは、中間部を備えていたので、こぼれ防止性が良好であったが、第2流路が折れ曲がっていたので、排出性が劣っていた。また、比較例3に係るパウチは、中間部を備えていたので、こぼれ防止性が良好であったが、角度αが鋭角であったので、排出性が劣っていた。これに対し、実施例1〜3に係るパウチは、全ての評価が良好であった。
10−1、10−2、10−3、10−4、10−5…パウチ
10A…おもて面
10B…裏面
11…おもて面フィルム
12…裏面フィルム
20…本体部
20A…収容空間
21…第1上部シール部
21…内縁
22…第2上部シール部
22A…内縁
23…第1側部シール部
24…第2側部シール部
30…注出口部
31…注出口シール部
31A…内縁
31A1…第1内縁
31A2…第2内縁
31B…第1対向シール部
31C…第2対向シール部
32…第1流路
32A…入口
40…中間部
41…第1中間シール部
41A…内縁
42…第2中間シール部
42A…内縁
43…第2流路
43A…入口

Claims (7)

  1. おもて面および裏面を有し、かつ本体部と、注出口部とを備えるパウチであって、
    前記パウチの外側から内側に向けて少なくとも基材層およびシーラント層をこの順に備える包装材料により形成され、
    前記本体部と前記注出口部との間に設けられ、前記本体部および前記注出口部と一体の中間部を備え、
    前記本体部は、内容物を収容する収容空間と、前記本体部の上部に形成された第1上部シール部と、前記本体部の上部に形成され、かつ前記第1上部シール部と対向する第2上部シール部とを有し、
    前記注出口部は、前記本体部の前記上部側に位置し、
    前記注出口部は、互いに対向する第1対向シール部および第2対向シール部を有する注出口シール部と、前記注出口シール部の内縁で画定され、かつ前記パウチの縦方向に延びる第1流路とを有し、
    前記中間部は、前記第1対向シール部および前記第1上部シール部と連設した第1中間シール部と、前記第2対向シール部および前記第2上部シール部と連設した第2中間シール部と、前記第1中間シール部の内縁および前記第2中間シール部の内縁で画定され、かつ前記第1流路および前記収容空間に連通する第2流路とを有し、
    前記第2流路が、前記第1流路に対して傾斜し、かつ前記第2流路の入口から前記第2対向シール部に向けて折れ曲がらずに延び、
    前記第2中間シール部の前記内縁と前記第2上部シール部の内縁とのなす角度が、直角または鈍角である、パウチ。
  2. 前記第1流路の幅に対する前記第2流路の幅の比が、0.6以上1.5以下である、請求項1に記載のパウチ。
  3. 前記第2流路の前記入口の幅に対する前記第2流路の長さの比が、0.5以上1.7以下である、請求項1または2に記載のパウチ。
  4. 前記注出口シール部の前記内縁が、前記パウチの縦方向に延びる第1内縁および第2内縁を有し、前記第1中間シール部の前記内縁が前記注出口シール部の前記第1内縁に連設し、かつ前記第2中間シール部の前記内縁が前記注出口シール部の前記第2内縁に連設している、請求項1ないし3のいずれか一項に記載のパウチ。
  5. 前記注出口シール部の前記第1内縁と前記第1中間シール部の前記内縁とのなす角度が、125°以上140°以下である、請求項4に記載のパウチ。
  6. 前記注出口シール部の前記第2内縁と前記第2中間シール部の前記内縁とのなす角度が、220°以上235°以下である、請求項4または5に記載のパウチ。
  7. 前記本体部の前記収容空間に前記内容物が収容され、
    前記本体部が、前記本体部の底部に形成され、かつ前記パウチの横方向に延びる底部シール部をさらに備える、請求項1ないし6のいずれか一項に記載のパウチ。

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