JP2020138731A - 運転支援方法及び運転支援装置 - Google Patents
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Abstract
Description
特許文献1に記載の運転支援装置は、前方の障害物を回避する必要がある状態で運転者による制動操作を検出すると、障害物回避のためのヨーモーメントを発生させる。
本発明は、自動運転時に発生させる車両挙動の開始タイミングが運転者に違和感を与えるのを低減することを目的とする。
車両の自動運転時において、車両が対象シーンを走行中に運転者の行動意図を検出した場合に、記憶した運転操作又は車両挙動の前記何れか一方に基づいて車両挙動を発生させ、対象シーンにおける車両挙動の開始タイミングを、算出したばらつき度合いの範囲内で早める。
(構成)
図1を参照する。本発明の実施形態に係る運転支援装置1は、コントローラ10と、周囲状況センサ群20と、走行状態センサ群30と、脳波センサ40と、筋電センサ50と、車両制御アクチュエータ群60を備える。コントローラ10と、周囲状況センサ群20と、走行状態センサ群30と、脳波センサ40と、筋電センサ50と、車両制御アクチュエータ群60とは、有線通信又は無線通信によりデータ、信号又は情報を送受信可能である。
レーダ21及びカメラ22は、車両と他車両との相対位置、車両と他車両の距離、車両周囲に存在する障害物、車両周囲の道路上の白線等の、車両の周囲状況のデータを検出する。レーダ21及びカメラ22は、検出した周囲状況のデータをコントローラ10へ出力する。
車両の走行状態を検出するセンサには、車速センサ31と、加速度センサ32と、ヨーレートセンサ33が含まれる。
運転者により行われた運転操作を検出するセンサには、アクセル開度センサ34と、ブレーキスイッチ35と、操舵操作量センサ36が含まれる。
加速度センサ32は、車両の前後方向の加速度及び車幅方向の加速度を検出し、これらの加速度の情報をコントローラ10へ出力する。
ヨーレートセンサ33は、車両のヨーレート(車体が旋回する方向への回転角の変化速度)を検出し、検出したヨーレートの情報をコントローラ10へ出力する。
ブレーキスイッチ35は、運転者による車両のブレーキ操作の作動状態を検出し、作動状態の情報をコントローラ10へ出力する。例えばブレーキスイッチ35は、運転者がブレーキペダルを踏み込むとオン状態信号を出力し、運転者がブレーキペダルを開放するとオフ状態信号を出力する。
操舵操作量センサ36は、車両のステアリングホイールの操作量を検出し、検出した操作量の情報をコントローラ10へ出力する。操舵操作量センサ36は、ステアリング軸などに設けられる。操舵操作量センサ36は、操向輪の転舵角をステアリングホイールの操作量の情報として検出してもよい。
コントローラ10は、脳波センサ40から受信した脳波の情報に基づき、運転者がこれから行動しようとする意思(以下、「行動意図」と表記する)の発生を検出する。例えばコントローラ10は、運転者の脳波に基づき運転者の脳に発生する運動準備電位を検出することにより行動意図の発生を検出してよい。
コントローラ10は、筋電センサ50から受信した筋電位の変化の情報に基づき、運転者の行動意図の発生を検出する。
以下、脳波センサ40を用いて運転者の行動意図を検出する例を説明するが、同様に筋電センサ50を用いてもよい。
プロセッサ11は、例えばCPU(Central Processing Unit)、やMPU(Micro-Processing Unit)であってよい。
記憶装置12は、半導体記憶装置、磁気記憶装置及び光学記憶装置のいずれかを備えてよい。記憶装置12は、レジスタ、キャッシュメモリ、主記憶装置として使用されるROM(Read Only Memory)及びRAM(Random Access Memory)等のメモリを含んでよい。
手動運転モードにおいてコントローラ10は、運転者により行われた運転操作を検出する。例えばコントローラ10は、アクセル開度センサ34、ブレーキスイッチ35及び操舵操作量センサ36により、運転者によるアクセル操作、ブレーキペダルの操作、及びステアリングホイールの操作を検出する。
コントローラ10は、運転者により行われた運転操作に応じて車両の車両挙動を制御する。例えばコントローラ10は、運転者によるアクセル操作、ブレーキペダルの操作、及びステアリングホイールの操作に応じて、車両の車両挙動である加速、減速及び転舵を制御する。
ここで、走行シーン及び対象シーンとは、有限時間内に開始及び完了する一連の特定の運転操作を伴う車両の走行状況を示す。例えば対象シーンは、前方の走行路がカーブ路である場合や、前方の障害物回避のための走行レーン変更、一時停止線への接近などを含んでよい。
例えばコントローラ10は、対象シーンにおいて運転者により行われた運転操作のプロファイルを生成して、記憶装置12へ記憶する。運転操作のプロファイルとは、対象シーンにおいて運転者が行った一連の運転操作を示す時間関数である。
また例えば、コントローラ10は、対象シーンにおいて運転者により行われたアクセル操作の有無、ブレーキペダルの操作の有無、アクセル操作量、又はステアリングホイールの操作量を記憶してもよい。
さらに、手動運転モードにおいてコントローラ10は、対象シーンにおける運転者による運転操作の開始タイミングのばらつき度合いσを算出する。
自動運転モードにおいて車両の走行シーンが対象シーンでない場合、コントローラ10は、周囲状況センサ群20により検出された車両周囲の状況と走行状態センサ群30により検出された車両の走行状態とに応じて車両が自律的に走行するように車両制御アクチュエータ群60を駆動する。
車両の走行シーンが対象シーンであっても、脳波センサ40が運転者の行動意図を検出しない場合、コントローラ10は、車両周囲の状況と車両の走行状態とに応じて車両が自律的に走行するように車両制御アクチュエータ群60を駆動する。
例えば、コントローラ10は、手動運転モードにおいて対象シーンで生成したプロファイルと同じ運転操作を行うように車両制御アクチュエータ群60を駆動してよい。すなわち、コントローラ10は、車両制御アクチュエータ群60を用いてプロファイルに従って車両に車両挙動を発生させてよい。
また例えば、コントローラ10は、手動運転モードで記憶したアクセル操作、ブレーキペダルの操作、又はアクセル操作量若しくはステアリングホイールの操作量の操作が行われるように、車両制御アクチュエータ群60を駆動してもよい。
車両挙動の開始タイミングを早めることにより、脳波センサ40により検出された運転者の行動意図に対する応答性を高めることができる。このとき、車両挙動の開始タイミングを早める量を、運転者による運転操作の開始タイミングのばらつき度合いσの範囲内に制限することにより、運転者に違和感を与えない程度で車両挙動の開始タイミングを早めることができる。
ステアリングアクチュエータ61は、車両のステアリングの操舵方向及び操舵量を制御する。
アクセル開度アクチュエータ62は、車両のアクセル開度を制御する。
ブレーキ制御アクチュエータ63は、車両のブレーキ装置の制動動作を制御する。
次に、第1実施形態に係る運転支援方法の一例について説明する。
図2を参照する。以下の説明では、対象シーンが、運転支援装置1を搭載する車両70の前方の走行路71がカーブ路72である例を説明する。また、対象シーンにおいて運転者が行う運転操作としてステアリングホイールの操舵操作を例示する。また、手動シーンにおいて記憶装置12に記憶される運転操作が、運転操作のプロファイルである場合の例について説明する。
図3を参照する。ステップS1においてコントローラ10は、車両70の走行シーンを判断するために、地図データベース23から読み出した車両70の現在位置の周囲の地図情報に基づいて車両70の前方の走行路71の曲率を検出する。コントローラ10は、カメラ22により撮影された車両70の前方の画像から走行路71の曲率を検出してもよい。
図4Aは、各時刻の車両70の位置における走行路71の中心線の曲率の変化を示す。
なお、例えば対象シーンが前方の障害物回避のための走行レーン変更である例では、環境特徴量は、前方障害物との衝突余裕時間であってよい。例えば対象シーンが一時停止線への接近である例では、環境特徴量は、停止線までの予想到達時間であってよい。
例えばコントローラ10は、車両70の前方の走行路71の曲率が所定の閾値以上である場合に、車両70の前方の走行路71がカーブ路72であると判定してよい。
ステップS3において操舵操作量センサ36は、対象シーンにおける運転操作のプロファイル生成のために、カーブ路72に対する運転者によるステアリングホイールの操舵操作、すなわち対象シーンにおける運転操作を検出する。
図4Bは、対象シーンである同様の曲率を有するカーブ路を、異なる場所又は異なる機会に走行した際に検出した操舵角の時間変化を示す。図4Bに示すように、手動運転モードでは運転者の人手により操舵操作が行われるため開始タイミングにばらつきが発生する。
図4Cを参照する。実線80は、各時刻の車両70の位置における走行路71の中心線の曲率を示す。破線81は、ステップS3において検出した各時刻の操舵角を示す。
第1基準タイミングtr1は、環境特徴量に基づいて決定してもよい。例えば、環境特徴量が閾値以上となる時期を第1基準タイミングtr1としてよい。例えば図4Cのように、曲率の立ち上がりタイミング(すなわち曲率が0から閾値を超えた時期)を第1基準タイミングtr1としてよい。
環境特徴量によらずに第1基準タイミングtr1を決定してもよい。例えば、対象シーンの検出時期に基づいて第1基準タイミングtr1を決定してもよい。この場合、例えば第1基準タイミングtr1は、対象シーンの検出時期でもよく対象シーンの検出時期から所定期間経過後の時期でもよい。
コントローラ10は、更新したプロファイルを記憶装置12へ記憶する。
ステップS7においてコントローラ10は、車両のイグニッションスイッチ(IGN)がオフであるか否かを判断する。イグニッションスイッチ(IGN)がオフでない場合(ステップS7:No)に動作はステップS1に戻る。イグニッションスイッチがオフである場合(ステップS7:Yes)に処理が終了する。
図5を参照する。ステップS10及びS11の処理は、図3のステップS1及びS2と同様である。
車両70の前方の走行路71がカーブ路72でない場合(ステップS11:No)に処理はステップS17へ進む。車両70の前方の走行路71がカーブ路72である場合(ステップS11:Yes)に、処理はステップS12へ進む。すなわちコントローラ10は、車両70の走行シーンが対象シーンである場合にのみ、後続のステップS13〜S15においてプロファイルに従って車両70を自動運転する。
図6Aを参照する。例えば脳波センサ40は、運転者の行動意図の発生を検出すると、行動意図の発生を示すトリガパルスを行動意図検出信号としてコントローラ10へ入力する。コントローラ10は、行動意図検出信号を受信した場合に運転者の行動意図の発生を検出したと判断する。
すなわちコントローラ10は、対象シーンであるカーブ路72に対して運転者が何らかの運転操作を行おうとしている場合のみ、後続のステップS13〜S15において、運転者の過去の運転操作に基づき生成したプロファイルに従って車両70を自動運転する。
ステップS14においてコントローラ10は、ステップS13で読み出したプロファイルに基づいて、このプロファイルに従う運転操作により実現すべき車両70の車両挙動である挙動目標値を生成する。本例では、挙動目標値として目標ヨーレート値を算出してよい。
ここでコントローラ10は、対象シーンにおける車両70の車両挙動の開始タイミングを、図3のステップS6で算出したばらつき度合いσの範囲内で早めるように、挙動目標値を生成する。
第2基準タイミングtr2は、自動運転モード時の対象シーンにおいて予め定めた所定のタイミングである。
また例えば、手動運転モードにおいてコントローラ10は、操作開始タイミングtsと第1基準タイミングtr1との相対時間dの平均値を算出してもよい。
自動運転モードにおいてコントローラ10は、環境特徴量が閾値以上となる予想時期から相対時間dの平均値だけずらした時期を第2基準タイミングtr2としてよい。
すなわち、対象シーンにおける運転者の運転操作の平均的な開始タイミングを第2基準タイミングtr2としてもよい。
例えば、第1基準タイミングtr1を環境特徴量に基づいて決定する場合、第2基準タイミングtr2を環境特徴量に基づいて決定してもよい。
また例えば、環境特徴量が閾値以上となる時期を第1基準タイミングtr1とする場合に、コントローラ10は、環境特徴量が閾値以上となる予想時期から相対時間dの平均値だけずらした時期を第2基準タイミングtr2としてよい。
また、例えば第1基準タイミングtr1が、対象シーンの検出時期又は対象シーンの検出時期から所定期間経過後の時期である場合に、第2基準タイミングtr2を対象シーンの検出時期から所定期間経過後の時期としてもよい。
コントローラ10は、車両挙動の開始タイミングが破線90の車両挙動よりもばらつき度合いσの範囲内で早くなるように挙動目標値を生成する。すなわち、コントローラ10は、車両挙動の開始タイミングが第2基準タイミングtr2よりもばらつき度合いσの範囲内で早くなるように挙動目標値を生成する。
ステップS16においてコントローラ10は、車両のイグニッションスイッチ(IGN)がオフであるか否かを判断する。イグニッションスイッチ(IGN)がオフでない場合(ステップS16:No)に動作はステップS10に戻る。イグニッションスイッチがオフである場合(ステップS16:Yes)に処理が終了する。
ステップS17においてコントローラ10は、周囲状況センサ群20により検出された車両周囲の状況と走行状態センサ群30により検出された車両の走行状態とに応じて車両が自律的に走行するように車両制御アクチュエータ群60を駆動する。その後、処理はステップS16へ進む。
(1)コントローラ10は、車両70の走行シーンが所定の対象シーンであるか否かを判定し、対象シーンにおいて運転者により行われた運転操作を検出し、この運転操作を記憶装置12に記憶する。また、コントローラ10は、対象シーンにおける運転者による運転操作の開始タイミングのばらつき度合いσを算出する。
車両70の自動運転時においてコントローラ10は、車両70の走行シーンが対象シーンであり運転者の行動意図を検出した場合に、記憶装置12に記憶した運転操作に従って車両70に車両挙動を発生させる。コントローラ10は、対象シーンにおける車両挙動の開始タイミングを、ばらつき度合いσの範囲内で早める。
(3)筋電センサ50は、運転者の筋電位を検出することにより行動意図を検出する。筋電位を検出することで高い精度で運転者の行動意図を検出できる。
(1)コントローラ10は、手動運転モードにおいて対象シーンで検出した運転操作の代わりに、この運転操作により車両70に発生した車両挙動を記憶装置に記憶してもよい。そして、自動運転モードにおいてコントローラ10は、車両の走行シーンが対象シーンであると判定し、かつ運転者の行動意図が検出されると、記憶した車両挙動に従って同じ車両挙動が車両70に発生するように車両制御アクチュエータ群60を駆動してよい。
例えば、コントローラ10は、運転操作のプロファイルに代えて、対象シーンにおいて運転者により行われた運転操作により車両70に生じた車両挙動のプロファイルを生成してもよい。車両挙動のプロファイルとは、対象シーンにおいて運転者が行った運転操作により車両70に生じた一連の車両挙動を示す時間関数である。
自動運転モードにおいてコントローラ10は、車両の走行シーンが対象シーンであると判定し、かつ運転者の行動意図が検出されると、プロファイルと同じ車両挙動が車両70に発生するように車両制御アクチュエータ群60を駆動してよい。
自動運転モードにおいてコントローラ10は、例えば衝突余裕時間が閾値未満となる予想時期を第2基準タイミングtr2としてよい。コントローラ10は、ばらつき度合いσの範囲内で第2基準タイミングtr2より車両挙動の開始タイミングを早めてよい。
自動運転モードにおいてコントローラ10は、例えば停止線までの予想到達時間が閾値未満となる予想時期を第2基準タイミングtr2としてよい。コントローラ10は、ばらつき度合いσの範囲内で第2基準タイミングtr2より車両挙動の開始タイミングを早めてよい。
続いて、第2実施形態の運転支援装置1を説明する。運転者の運転スキルが低い場合は、運転者の運転スキルが高い場合よりも運転者の行動意図に対する応答性を高めて、より早く車両挙動を発生させ安全性を向上させることが好ましい。
そこで第2実施形態の運転支援装置1は、運転者の運転スキルを判定し、運転スキルが低い場合は、運転スキルが高い場合に比べて車両挙動の開始タイミングを早める量を増加させる。
例えばコントローラ10は、周囲状況センサ群20により検出された車両周囲の状況の情報と、走行状態センサ群30が検出した車両70の走行状態に基づいて、運転者の運転スキルを判定してよい。例えばコントローラ10は、車両70の走行路の曲率の変化に対する車両70に生じるヨーレートの変化の遅れが大きいほど、運転スキルがより低いと判定する。
また、例えばコントローラ10は、走行状態センサ群30が検出した車両70の走行状態に基づいて、運転者の運転スキルを判定してもよい。たとえば車両70に発生したヨーレートの変化がより滑らかであるほど運転スキルがより高いと判定してよい。
コントローラ10は、運転スキルが低い場合は、運転スキルが高い場合に比べて車両挙動の開始タイミングを早める量を増加させる。
コントローラ10は、運転者の運転スキルを判定し、運転スキルが低い場合は、運転スキルが高い場合に比べて車両挙動の開始タイミングを早める量を増加させる。このため、運転者の運転スキルが低い場合は、運転者の運転スキルが高い場合よりも運転者の行動意図に対する応答性を高めて、より早く車両挙動を発生させ安全性を向上させることができる。
続いて、第3実施形態の運転支援装置1を説明する。車両挙動の開始タイミングを早めることにより、車両70の走行範囲の制約を違反するおそれがある。例えば、対象シーンがカーブ路72である場合、車両挙動であるヨーレート変化の開始タイミングが過度に早いと車両70が内側の道路境界を超えるおそれがある。
そこで第3実施形態の運転支援装置1は、車両70の走行範囲の制約を判定し、制約に応じて車両挙動の開始タイミングを早める量を制限する。
例えばコントローラ10は、地図データベース23から読み出した車両70の現在位置の周囲の地図情報に基づいて、車両70が走行する走行路の道路境界に応じて車両70の走行範囲の制約を判定する。
例えばコントローラ10は、レーダ21及びカメラ22によって検出した車両の周囲状況に基づいて、車両70の走行範囲の制約を判定する。
例えばコントローラ10は、ばらつき度合いσの範囲内に定めた長さLだけ車両挙動の開始タイミングを早めることにより制約を違反するか否かを判定する。
制約を違反する場合にコントローラ10は、記憶装置12に記憶した運転操作又は車両挙動に従って車両に車両挙動を発生させずに、車両周囲の状況と車両の走行状態とに応じて車両が自律的に走行するように車両挙動を制御してよい。例えば、コントローラ10は記憶装置12に記憶したプロファイルに従って車両に車両挙動を発生させずに、車両周囲の状況と車両の走行状態とに応じて車両が自律的に走行するように車両挙動を制御してよい。
または、制約を違反しなくなるまで車両挙動の開始タイミングを早める量を低減してもよい。
コントローラ10は、車両70の走行範囲の制約を判定し、制約に応じて車両挙動の開始タイミングを早める量を制限する。このため、車両挙動の開始タイミングを早めることにより、車両70の走行範囲の制約を違反するのを防止できる。
本発明は、ここで記載していない様々な実施形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
Claims (6)
- 車両の走行シーンが所定の対象シーンであるか否かを判定し、
前記対象シーンにおいて運転者により行われた運転操作を検出し、
前記運転操作又は前記運転操作により発生した車両挙動の何れか一方を記憶し、
前記対象シーンにおける前記運転者による前記運転操作の開始タイミングのばらつき度合いを算出し、
前記車両の自動運転時において、前記車両の走行シーンが前記対象シーンであり前記運転者の行動意図を検出した場合に、記憶した前記運転操作又は前記車両挙動の前記何れか一方に従って前記車両に車両挙動を発生させ、
前記対象シーンにおける前記車両挙動の開始タイミングを、前記ばらつき度合いの範囲内で早める、
ことを特徴とする運転支援方法。 - 前記運転者の運動準備電位を検出することにより前記行動意図を検出することを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
- 前記運転者の筋電位を検出することにより前記行動意図を検出することを特徴とする請求項1に記載の運転支援方法。
- 前記運転者の運転スキルを判定し、
前記運転スキルが低い場合は、前記運転スキルが高い場合に比べて前記車両挙動の開始タイミングを早める量を増加させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の運転支援方法。 - 前記車両の走行範囲の制約を判定し、前記制約に応じて前記車両挙動の開始タイミングを早める量を制限することを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の運転支援方法。
- 車両の走行シーンを検出する第1センサと、
運転者の運転操作を検出する第2センサと、
運転者の行動意図を検出する第3センサと、
前記車両に車両挙動を発生させるアクチュエータと、
前記第1センサ、前記第2センサ、及び前記第3センサの検出信号に基づいて前記アクチュエータを駆動するコントローラと、を備え、
前記コントローラは、
前記車両の走行シーンが所定の対象シーンであるか否かを判定し、
前記対象シーンにおいて検出された前記運転操作又は前記運転操作により発生した車両挙動の何れか一方を記憶し、
前記対象シーンにおける前記運転者による前記運転操作の開始タイミングのばらつき度合いを算出し、
前記車両の自動運転時において、前記車両の走行シーンが前記対象シーンであり前記運転者の行動意図を検出した場合に、記憶した前記運転操作又は前記車両挙動の前記何れか一方に従って前記アクチュエータにより前記車両に車両挙動を発生させ、
前記対象シーンにおける前記車両挙動の開始タイミングを、前記ばらつき度合いの範囲内で早める、
ことを特徴とする運転支援装置。
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