JP2020134123A - 空調換気システム - Google Patents

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Abstract

【課題】天井裏空間での結露の発生を抑制可能とした空調換気システムを提供する。【解決手段】室内空間2と天井裏空間3とが天井部4を介して区画された空間の空調換気システムにおいて、天井裏空間3に設置され外部空間9から取り込んだ外気を室内空間2に供給する給気ダクト11と、冷媒管12aが天井裏空間3に延在され室内空間2に対して空調風を供給する空調機12と、室内空間2の室内空気を天井裏空間3に排気する第1排気ファン13と、第1排気ファン13が設置される排気ダクト17と、天井裏空間3の天井裏空気を外部空間9に排気する第2排気ファン14とを備え、排気ダクト17は、天井裏空間3に設置されるとともに、一端部が室内空間に臨む吸込口に接続され、かつ、他端部に第1排気ファン13が設置され、第1排気ファン13の排気方向は、冷媒管12aを向いている。【選択図】図2

Description

本発明は、室内空間および天井裏空間の換気を行う空調換気システムに関する。
店舗の空調換気システムは、例えば天井埋込型の空調機を備え、空調機が室内空間に臨む吸込口より室内空気を取り込み、空調風を吸込口周囲の吹出口から吹き出すように構成されている。また、給気ファンと排気ファンを備え、給気ファンによって外気を室内に取り込み、排気ファンによって室内空気を屋外に排気するように構成されている。天井部で室内空間と区画された天井裏空間は、空調機と屋外に設置された室外機とを接続する冷媒管が延在されている。この種の空調換気システムにおいては、冷房時に、冷媒管に結露が発生し、結露が冷媒管から滴ることで天井部が汚損してしまうことが知られている。そこで、このような結露を抑えるために、天井裏空間に換気口を設け、ファンによって、天井裏空間を換気することが行われている。
また、例えば特許文献1では、天井裏空間に空調機を設置し、外気を熱交換した空調風を供給ダクトを通じて室内空間に供給し、さらに、室内空間の空気を天井裏空間に戻し、その一部を空調機に供給するとともに外部空間に排気ファンで排気するようにしている。通常の冷房運転を開始する前には、空調風を室内空間に供給ダクトを介さず供給し、室内空間の空気を天井裏空間に戻すことで、天井裏空間における供給ダクトの周辺の温度を冷やすようにしている。これにより、その後の空調風を供給ダクトに供給する通常の冷房運転時において、供給ダクトにおける結露の発生を抑えるようにしている。
特許第2984737号公報
以上のように、空調換気システムでは、天井裏空間において一層結露を発生しにくくするために、天井裏空間の換気効率を一層高めることが望まれる。
上記課題を解決するための空調換気システムは、室内空間と天井裏空間とが天井部を介して区画された空間の空調換気システムにおいて、前記天井裏空間に設置された給気ダクトであって、外部空間から取り込んだ外気を前記室内空間に供給する前記給気ダクトと、冷媒管が前記天井裏空間に延在された空調機であって、前記室内空間に対して空調風を供給する前記空調機と、前記室内空間の室内空気を前記天井裏空間に排気する第1排気ファンと、前記第1排気ファンが設置される排気ダクトと、前記天井裏空間の天井裏空気を前記外部空間に排気する第2排気ファンとを備え、前記排気ダクトは、前記天井裏空間に設置されるフレキシブルダクトであって、一端部が前記室内空間に臨む吸込口に接続され、かつ、前記他端部に前記第1排気ファンが設置され、前記第1排気ファンの排気方向は、前記冷媒管を向いている。
上記構成によれば、室内空間の室内空気は、第1排気ファンが動作していることで、天井裏空間に排気され、天井裏空間の天井裏空気は、第2排気ファンから外部空間に排気される。これにより、天井裏空間における換気効率が高められている。したがって、室内空間と天井裏空間との温度や湿度の環境が近づき、空調機の冷媒管における結露を発生しにくくできる。さらに、第1排気ファンは、冷媒管を向いて排気するので、一層結露を発生しにくくできる。
上記空調換気システムにおいて、前記室内空間は、壁部によって、第1空間と第2空間とに区画されており、前記第1空間と前記第2空間とは、接続ダクトによって連通しており、前記給気ダクトは、前記第1空間に対して前記外気を供給し、前記空調機は、前記第1空間に対して前記空調風を供給し、前記第1排気ファンは、前記第2空間の室内空気を前記天井裏空間に排気するようにしてもよい。
上記構成によれば、室内空間を第1空間と第2空間とに区画した場合にも、接続ダクトを通じて空調機によって空調された第1空間の室内空気を第2空間に供給することができる。したがって、第1空間と第2空間との温度差を小さくすることができる。そして、第2空間の室内空気を天井裏空間に排気することができる。
上記空調換気システムにおいて、前記空調機は、前記第1空間に前記空調風として第1空調風を供給する第1空調機であり、前記冷媒管は、第1冷媒管であって、前記空調換気システムは、第2冷媒管が前記天井裏空間に延在された第2空調機をさらに備え、前記第2空調機は、前記第2空間に前記第1空調風とは温度の異なる第2空調風を供給し、前記第1排気ファンの排気方向は、前記第2冷媒管にも向いているようにしてもよい。
上記構成によれば、第1空間と第2空間との温度差が小さいながらも、第2空間の温度を第2空調風で調整することができる。第1排気ファンは、第1および第2冷媒管を向いて排気するので、一層結露を発生しにくくできる。
上記空調換気システムにおいて、前記天井裏空間において、前記第1冷媒管および前記第2冷媒管が集められており、前記第1排気ファンの排気方向は、前記第1冷媒管および前記第2冷媒管が集められた場所に向いているようにしてもよい。このような場所は、大量の結露が発生し易くなる。上記構成によれば、このような場所に向けて第1排気ファンは、排気するので、一層結露を発生しにくくできる。
上記空調換気システムにおいて、前記排気ダクトは、消音ダクトであって、前記室内空間は防音空間としてもよい。上記構成によれば、第1排気ファンの動作音が室内空間に伝わりにくくなる。
これにより、第1排気ファンには、より換気性能の高いファンを使用することができ、結果として、天井裏空間の換気効率も高まり、より冷媒管の結露を発生しにくくできる。
本発明によれば、天井裏空間での結露の発生を抑えることができる。
商業店舗の構成を模式的に示す平面図。 空調換気システムの構成を模式的に示す断面図。 各個室空間から天井裏空間へ室内空気を排気する構造を示す図。
以下、本発明が適用された空調換気システムが適用された商業店舗を説明する。
図1および図2に示すように、空調換気システムが適用される商業店舗1は、客個人に対して個室を提供する店舗である。商業店舗1は、例えば建物のフロアの空間が室内空間2と天井裏空間3とに天井部4で区画されている。天井部4は、吊り天井の構造などで構成されている。天井裏空間3は、空調換気設備などが設置される。室内空間2は、受付、廊下、飲食スペースなどの第1空間としての共用部空間5と、個人または少人数の者に対してプライベート空間を提供する第2空間としての個室空間6とを備えている。個室空間6は、共用部空間5に面して複数設けられており、各個室空間6は、共用部空間5に対して狭い防音空間となっている。
個室空間6は、例えば1.9m〜5m程度の定員が1名〜4名程度の狭小空間である。または、個室空間6は、隣接する共用部空間5や個室空間6と防音機能に優れた壁部7で区画されており、共用部空間5に面した扉8を通じて入退室が可能である。個室空間6は、パーソナルコンピュータ(PC)、TVモニタ、机、椅子、ソファなどの家電製品や家具が配置され、入室した客は、ホームページやTV番組、映画などを視聴することができる。そして、個室空間6は、防音室として構成されていることで、共用部空間5や隣接する個室空間6に音が漏れることが防がれている。
以上のような商業店舗1における空調換気システム10は、給気ダクト11と、第1空調機12と、第1排気ファン13と、第2排気ファン14とを備えている。給気ダクト11は、天井裏空間3に設置されており、屋外の外部空間9と共用部空間5とを接続する。具体的には、給気ダクト11は、商業店舗1の外壁に設けられた吸気口11aと共用部空間5の天井部4の吹出口11bとを接続する。給気ダクト11は、一例としてアルミフレキシブルダクトである。給気ダクト11には、外部空間9の騒音などが室内空間2に入らないようにするため消音ダクトを使用することもできる。また、吸気口11aには、ベントキャップなどが設置されている。また、吸気口11aには、給気ファン15が設置されており、外気を給気ダクト11に吸い込む。給気ファン15は、一例として、ダクト用換気扇である。吹出口11bからは、外気が共用部空間5に給気されることになる。例えば、夏季であれば、高温多湿な外気が外部空間9から室内空間2に供給される。また、冬季であれば、温度が低く低湿度の外気が外部空間9から室内空間2に供給される。そこで、吹出口11bは、共用部空間5の中でも人通りの少ない場所に設けることで、外気の吹き出しを室内に居る人に分かりにくくすることができる。
第1空調機12は、例えば天井埋め込み型の空調機であって、共用部空間5の天井部4に設置されている。第1空調機12は、室内空間2に臨むように、吸込口と吹出口とを備えている。第1空調機12は、共用部空間5の室内空気を吸込口から吸い込んで、空調風を吹出口から共用部空間5に吹き出す。第1空調機12は、設定温度(第1温度)の第1空調風を吹き出す。第1空調機12は、主として共用部空間5の空調を整えるために使用される。第1空調機12からは、第1冷媒管12aが延出しており、屋外に設置されている室外機とを接続するように天井裏空間3に延在されている。
共用部空間5と各個室空間6とは、共用部空間5と各個室空間6とを仕切る壁部7の近傍において、接続ダクト16で接続されている。共用部空間5の壁部7の近傍には、吸込口16aが設置され、各個室空間6の壁部7の近傍には、吹出口16bが設置され、接続ダクト16は、吸込口16aと吹出口16bとの間を接続する。吸込口16aおよび吹出口16bには、給排気グリルが設置されている。接続ダクト16は、一例として、消音ダクトであって、アルミフレキシブルダクトで構成されている。そして、例えば内面に、例えばグラスウールなどの消音材が設けられている。さらに、接続ダクト16は、天井裏空間3において、一巻き以上(ここでは一巻き)巻かれた状態で設置されている。これにより、接続ダクト16は、その内面が軸線方向に湾曲した面となり、繰り返し音が反射されることで、音の減衰効果が高められている。したがって、共用部空間5の音が個室空間6に伝わりにくくなり、また、個室空間6の音が共用部空間5に漏れにくくなる。
図3に示すように、第1排気ファン13は、個室空間6の室内空気を天井裏空間3に排気する。すなわち、共用部空間5の室内空気は、接続ダクト16を通じて個室空間6に供給され、さらに、第1排気ファン13によって、天井裏空間3に排気されることになる。個室空間6の天井部4には、吸込口17aが設けられ、吸込口17aには、給排気グリルが設置されている。吸込口17aには、天井裏空間3に設置される排気ダクト17の一端部が接続されている。
排気ダクト17は、消音ダクトであって、例えばアルミフレキシブルダクトである。排気ダクト17は、長いほど消音効果が高くなるものであり、必要とする消音効果および天井裏空間3のスペースに応じてその長さが設定され、ここでは1m程度の長さを有している。排気ダクト17の他端部は、開放端部であり、ここに、第1排気ファン13が設置されている。第1排気ファン13は、例えばシロッコファンである。第1排気ファン13は、固定手段を介して天井部4、柱、梁などに固定されている。排気ダクト17は、個室空間6の音を天井裏空間3に漏れにくくし、また、第1排気ファン13の音を個室空間6に伝わりにくくする。天井裏空間3は、各個室空間6からの室内空気が排気されるチャンバーとして機能することになる。第1排気ファン13の排気方向は、排気ダクト17を曲げることで適宜調整可能である。例えば、第1排気ファン13の排気方向は、第1空調機12の第1冷媒管12aおよび第2空調機21の第2冷媒管21aに向けてもよいし、ランダムな方向を向いていてもよい。また、空調ダクト22に向いていてもよい。
第2排気ファン14は、天井裏空間3の天井裏空気を外部空間9に排気する。商業店舗1の外壁には、排気口14aが設けられ、排気口14aには、ベントキャップなどが設置されている。また、排気口14aには、第2排気ファン14が設置されており、天井裏空気を外部空間9に排気する。第2排気ファン14は、一例として、ダクト用換気扇である。第2排気ファン14は、天井裏空間3に1カ所設けられているだけでもよいし、複数を天井裏空間3に分散して設けるようにしてもよい。第2排気ファン14を設ける位置や数は、天井裏空間3の広さや天井裏の設備や柱や梁の配置などによって決められる。
さらに、空調換気システム10は、第2空調機21と、空調ダクト22とを備えている。第2空調機21は、天井埋め込み型であって、吸込口が室内空間2に臨み、吹出口が天井裏空間3に臨み、空調ダクト22の一端部が接続されている。空調ダクト22は、天井裏空間3に設置されており、他端部が複数の個室空間6の吹出口22aに接続されている。空調ダクト22は、一例としてアルミフレキシブルダクトである。また、消音ダクトであってもよい。このように、第2空調機21は、主として複数の個室空間6に第2空調風を供給する第2空調機である。
第2空調機21は、複数の個室空間6に対して1台が割り当てられている。したがって、1台の空調機21に接続される空調ダクト22は、分岐しており、その空調機21が受け持つ複数の個室空間6のそれぞれが備える吹出口22aと接続される。そして、第2空調機21からも、第2冷媒管21aが延出しており、屋外に設置されている室外機とを接続するように天井裏空間3に延在されている。第2空調機21は、第1空調機12の第1空調風とは異なる第2温度の第2空調風を吹き出す。例えば、冷房時は、共用部空間5の室内空気を吸い込んで、第1空調機12の設定温度(第1温度)よりも低い設定温度(第2温度)の第2空調風を吹き出す。また、暖房時は、第1空調機12の設定温度(第1温度)よりも高い設定温度(第2温度)の第2空調風を吹き出す。
吹出口22aは、各個室空間6の天井部4に設けられているのではなく、床面と天井部4との間の壁面22bであって、客の手の届く高さに設けられている。吹出口22aには、吹出グリル22cが設置されている。吹出グリル22cは、風量調整機能を備えている。例えば、吹出グリル22cは、吹出口22aの開口量を手動で調整可能なシャッタを備えている。個室空間6の客は、シャッタの開閉操作を行うことによって吹出口22aの開口量を調整する。これにより、吹出口22aから吹き出す第2温度の第2空調風の風量が調整され、個室空間6の室温調整が行われる。
さらに、空調換気システム10は、共用部空間5の天井部4には、吸込口23aが設けられ、吸込口23aには、給排気グリルが設置されている。吸込口23aは、天井裏空間3に設置される排気ダクト23の一端部が接続されている。排気ダクト23は、一例としてアルミフレキシブルダクトである。また、排気ダクト23は、消音ダクトであってもよい。排気ダクト23は、他端部が商業店舗1の外壁に設けられた排気口23bに接続されている。排気口23bには、ベントキャップなどが設置されている。また、排気口23bには、第3排気ファン24が設置されており、天井裏空気を外部空間9に排気する。
第3排気ファン24は、一例として、ダクト用換気扇である。吸込口23aは、共用部空間5として、受付、廊下、飲食スペースに設けられていてもよいし、トイレや喫煙所などであってもよい。トイレや喫煙所などは、排気ダクト23を通じて外部空間9に排気するようにして、天井裏空間3の天井裏空気に混じらないようにし、臭気などが共用部空間5および個室空間6に漏れないようにしている。なお、吸込口23aと排気口23bとが離れているときには、吸込口23aにもダクト用換気扇を設置し、室内空気を吸い込み易くしてもよい。
次に、以上のように構成された空調換気システム10の作用について冷房時を例に説明する。
給気ファン15は、外部空間9から外気を取り込み、外気を給気ダクト11を通じて共用部空間5に供給する(矢印A参照)。共用部空間5では、第1空調機12が室内空気を吸込口から吸い込んで(矢印B1参照)、第1温度の第1空調風を吹出口から吹き出す(矢印C参照)。各個室空間6の第1排気ファン13が動作していることで、共用部空間5における第1温度の室内空気は、接続ダクト16を通じて各個室空間6に供給される(矢印D参照)。接続ダクト16は、共用部空間5と個室空間6とを連通させる通路となるが、巻かれた状態で設置されているので、共用部空間5の音が個室空間6に伝わりにくくなり、また、個室空間6の音が共用部空間5に漏れにくくなる。
各個室空間6は、共用部空間5の室内空気を吸い込んだ第2空調機21(矢印B2参照)から第1温度より低い第2温度の第2空調風が吹出口22aから供給される(矢印E参照)。第2温度の第2空調風は、吹出グリル22cで風量調整がされ、個室空間6の室温が調整される。各個室空間6には、共用部空間5からの第1温度の室内空気が供給されている。したがって、共用部空間5と各個室空間6との間の温度差は小さいものとなる。各個室空間6の室内空気は、第1排気ファン13が動作していることで、吸込口17aから排気ダクト17を通じて天井裏空間3に排気される(矢印F参照)。天井裏空間3には、各個室空間6の室内空気が至る所から排気されることになる。
そして、天井裏空間3の天井裏空気は、第2排気ファン14から外部空間9に排気される(矢印G参照)。これにより、天井裏空間3は、共用部空間5および個室空間6との温度差が小さくなり、また、冷房の場合には、除湿された個室空間6の室内空気が天井裏空間3に供給される。したがって、第1空調機12の第1冷媒管12aおよび第2空調機21の第2冷媒管21aにおける結露の発生を抑えることができる。
また、トイレや喫煙所などの室内空気は、排気ダクト23を通じて外部空間9に排気され(矢印H参照)、天井裏空間3の天井裏空気に混じらないようにされている。これにより、共用部空間5および個室空間6に臭気などが漏れないようにされている。
以上のような空調換気システム10は、以下のように列挙する効果を得ることができる。
(1)個室空間6の室内空気は、第1排気ファン13が動作していることで、天井裏空間3に排気される。そして、天井裏空間3の天井裏空気は、第2排気ファン14から外部空間9に排気される。これにより、天井裏空間3の換気効率が高められ、さらに、天井裏空間3と室内空間2を構成する共用部空間5および個室空間6との温度や湿度の環境が近づくことで、第1空調機12の第1冷媒管12aおよび第2空調機21の第2冷媒管21aにおける結露の発生を抑えることができる。
(2)個室空間6の室内空気を排気する第1排気ファン13は、消音ダクトである排気ダクト17の端部に設けられている。したがって、第1排気ファン13の動作音が個室空間6に伝わりにくくなる。これにより、第1排気ファン13には、より換気性能の高いファンを使用することができる。これにより、天井裏空間3の換気効率も高まり、より第1冷媒管12aおよび第2冷媒管21aの結露を発生しにくくできる。
(3)第1排気ファン13により換気性能の高いファンを使用することができるので、個室空間6の換気効率を高めることができる。一例として、個室空間6の換気回数は、一般的に0.5回〜1.2回/時間程度であるところ、第1排気ファン13により換気性能の高いファンを使用できるので、10回/時間程度にまで増やすことができる。
(4)共用部空間5の室内空気は、接続ダクト16を通じて個室空間6に供給される。したがって、共用部空間5と個室空間6との温度差を小さくすることができる。
(5)共用部空間5と個室空間6とを連通させる接続ダクト16は、巻かれた状態で設置されているので、共用部空間5の音が個室空間6に伝わりにくくなり、また、個室空間6の音が共用部空間5に漏れにくくなる。
(6)個室空間6は、第1空調機12と別系統の第2空調機21からの第2温度の第2空調風を吹出グリル22cで風量調整することで、室温調整することができる。各個室空間6の空調は、各個室空間6に空調機を設置し、個室空間6の温度調整を客が行うことも可能である。この場合、個室空間6は、狭小の空間であるため、各個室空間6に設置された空調機の性能が個室空間6の広さに対して過剰性能となってしまうおそれがある。例えば、冷房の場合には、冷房が効き過ぎてしまう。そこで、ここでは、第2空調機21からの第2温度の空調風を複数の個室空間6に供給するようにして、個室空間6において吹出グリル22cで風量調整を行うようにすることで、各個室空間6の室温調整を容易に行うようにしている。
(7)吹出グリル22cは、壁面22bに設けられている。したがって、客は吹出グリル22cの風量調整を容易に行うことができる。そして、吹出グリル22cを客の手の届く高さに設けたときには、一層風量調整作業が容易なものとなる。
なお、以上のような空調換気システム10は、さらに、以下のように適宜変更して実施することもできる。
・吹出グリル22cは、壁面22bであっても、客の手の届きにくい高い場所や天井部に設けられていてもよい。このような場合、風量調整をするシャッタの開閉は、手動で行うものであってもよいが、シャッタを電動で開閉可能とし、遠隔操作装置で遠隔操作する構成とすることが好ましい。
・第2空調機21は省略する構成としてもよい。この場合、空調ダクト22も省略されることになり、天井裏空間3における障害物が少なくなる。したがって、天井裏空間3において、天井裏空気が流れ易くなる。また、第2空調機21は省略する場合においては、個室空間6に1台ずつ空調機を設置することも可能である。例えば、個室空間6が6畳程度またはそれ以上の広さを有しているときには、部屋毎に空調機を設置してもよい。
・接続ダクト16は、消音ダクトの性能が十分な場合、巻かない状態で天井裏空間3に設置してもよい。また、接続ダクト16は、消音ダクトを使用しなくてもよい。さらに、接続ダクト16は、フレキシブルダクトで構成しなくてもよい。さらに、接続ダクト16は、天井裏空間3に設置されていなくてもよい。
・商業店舗1の構成としては、室内空間2と天井裏空間3とに区画されていれば、共用部空間5と個室空間6とに区画されていなくてもよい。この場合、第2空調機21および空調ダクト22は省略され、天井裏空間3における障害物が少なくなり、天井裏空気が流れ易くなる。
・第1排気ファン13は、排気ダクト17に設けるのではなく、天井部4の吸込口17aに設けるようにしてもよい。個室空間6を防音室などにする場合は、排気ダクト17に第1排気ファン13を設けることが好ましいが、防音室ではない通常の空間である場合は、第1排気ファン13を天井部4の吸込口17aに設けるようにしてもよい。この場合は、排気ダクト17が省略されることで、天井裏空間3における障害物が少なくなり、天井裏空気が流れ易くなる。また、排気ダクト17は、フレキシブルダクトで構成しなくてもよい。
・第1排気ファン13は、シロッコファン以外であって、例えばプロペラファンであってもよい。また、給気ファン15および第2排気ファン14の種類も特に限定されるものではなく、シロッコファンやプロペラファンなどであってもよい。
・個室空間6が喫煙可能な部屋である場合は、当該部屋の換気は、第1排気ファン13を用いず、排気ダクト23および第3排気ファン24を用いて行うようにしてもよい。煙草の副流煙が天井裏空気に混じることを防ぐことができる。
・共用部空間5でも、第1排気ファン13を用いて換気するようにしてもよい。共用部空間5は、防音の必要性も少ないことから、第1排気ファン13を天井部4の吸込口17aに設けるようにしてもよい。また、個室空間6の場合と同様に、第1排気ファン13を排気ダクト17に設けてもよい。
・第1空間としての共用部空間5と第2空間としての個室空間6との関係は上述の例に限定されるものではない。例えば、第2空間が第1空間よりも狭ければ、個室空間6は、個室でなくてもよい。
・商業店舗1には、広さにもよるが、複数台の空調機が設置されることが多い。例えば、共用部空間5が広ければ第1空調機12の数も増え、また、個室空間6の多いときには第2空調機21も増える。第1空調機12の室外機や第2空調機21の室外機は、屋外の様々な場所に分散して設置されるのではなく、複数台をまとめて設置することが多い。そうすると、天井裏空間3において、室外機の近くでは、複数本の第1冷媒管12aや第2冷媒管21aが集まることになり、このような場所では、大量の結露が発生し易くなる。したがって、排気ダクト17を曲げて第1排気ファン13の排気方向を冷媒管が集まった場所に向けることで、このような場所でも結露を発生しにくくできる。
・冷房時には、空調ダクト22の部分でも結露が発生し易くなる可能性がある。したがって、第1冷媒管12aおよび第2冷媒管21aだけでなく、空調ダクト22にも、第1排気ファン13からの排気を当てるようにし、結露の発生を抑えるようにしてもよい。
・第1空調機12は、天井埋め込み型に限定されるものではなく、共用部空間5の壁沿いなどに設置されるものであってもよい。第2空調機21も、同様に、共用部空間5の壁沿いなどに設置されるものであってもよい。このような場合も、空調機12,21延びる冷媒管12a,21aは、天井裏空間3に延在され、屋外に設置されている室外機に接続されることになる。
1…商業店舗、2…室内空間、3…天井裏空間、4…天井部、5…共用部空間、6…個室空間、7…壁部、8…扉、9…外部空間、10…空調換気システム、11…給気ダクト、11a…吸気口、11b…吹出口、12…第1空調機、12a…第1冷媒管、13…第1排気ファン、14…第2排気ファン、14a…排気口、15…給気ファン、16…接続ダクト、16a…吸込口、16b…吹出口、17…排気ダクト、17a…吸込口、21…第2空調機、21a…第2冷媒管、22…空調ダクト、22a…吹出口、22b…壁面、22c…吹出グリル、23…排気ダクト、23a…吸込口、23b…排気口、24…第3排気ファン。

Claims (5)

  1. 室内空間と天井裏空間とが天井部を介して区画された空間の空調換気システムにおいて、
    前記天井裏空間に設置された給気ダクトであって、外部空間から取り込んだ外気を前記室内空間に供給する前記給気ダクトと、
    冷媒管が前記天井裏空間に延在された空調機であって、前記室内空間に対して空調風を供給する前記空調機と、
    前記室内空間の室内空気を前記天井裏空間に排気する第1排気ファンと、
    前記第1排気ファンが設置される排気ダクトと、
    前記天井裏空間の天井裏空気を前記外部空間に排気する第2排気ファンとを備え、
    前記排気ダクトは、前記天井裏空間に設置されるフレキシブルダクトであって、一端部が前記室内空間に臨む吸込口に接続され、かつ、前記他端部に前記第1排気ファンが設置され、
    前記第1排気ファンの排気方向は、前記冷媒管を向いている
    空調換気システム。
  2. 前記室内空間は、壁部によって、第1空間と第2空間とに区画されており、
    前記第1空間と前記第2空間とは、接続ダクトによって連通しており、
    前記給気ダクトは、前記第1空間に対して前記外気を供給し、
    前記空調機は、前記第1空間に対して前記空調風を供給し、
    前記第1排気ファンは、前記第2空間の室内空気を前記天井裏空間に排気する
    請求項1に記載の空調換気システム。
  3. 前記空調機は、前記第1空間に前記空調風として第1空調風を供給する第1空調機であり、前記冷媒管は、第1冷媒管であって、
    前記空調換気システムは、第2冷媒管が前記天井裏空間に延在された第2空調機をさらに備え、
    前記第2空調機は、前記第2空間に前記第1空調風とは温度の異なる第2空調風を供給し、
    前記第1排気ファンの排気方向は、前記第2冷媒管にも向いている
    請求項2に記載の空調換気システム。
  4. 前記天井裏空間において、前記第1冷媒管および前記第2冷媒管が集められており、前記第1排気ファンの排気方向は、前記第1冷媒管および前記第2冷媒管が集められた場所に向いている
    請求項3に記載の空調換気システム。
  5. 前記排気ダクトは、消音ダクトであって、
    前記室内空間は防音空間である
    請求項1ないし4のうち何れか1項に記載の空調換気システム。
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