JP2020131735A - リッドのロック機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作ノブの操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッドと、一対のロッドの進退を同期させるピニオンギヤとを備えたリッドのロック機構において、リッドの厚み方向における嵩張りを防止すること。
【解決手段】車両の内装部材に形成された開口を開閉可能にリッド4が組み付けられており、開口を閉状態にリッドをロック可能なリッドのロック機構20であって、リッド4に組み付けられる操作ノブ33と、操作ノブ33の操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッド40、50と、一対のロッド40、50の進退を同期させるピニオンギヤ61とを備えている。一対のロッド40、50とピニオンギヤ61との重なり方向は、リッド4の面方向に対して平行するように設定されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、リッドのロック機構に関し、詳しくは、操作ノブの操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッドと、一対のロッドの進退を同期させるピニオンギヤとを備えたリッドのロック機構に関する。
従来、自動車のインストルメントパネルにおける助手席の向かいには、小物入れとしてのグローブボックスが設けられている。このグローブボックスのリッド(グラブドア)は、このインストルメントパネルに形成された開口を開閉可能にインストルメントパネルにヒンジを介して結合されている。また、このリッドには、このインストルメントパネルの開口(いずれも図示しない)を閉じた状態(リッドの閉状態)でロック可能なロック機構が設けられている(特許文献1参照)。このロック機構120は、主として、リッドに組み付けられる操作ノブ133と、操作ノブ133の操作に応じてインストルメントパネルの引掛部から退行可能な左右一対のロッド140、150と、左右一対のロッド140、150の進退を同期させるピニオンギヤ161とから構成されている(図20〜21参照)。そのため、操作ノブ133の操作によってロック機構120をロック解除するとリッドを開けることができる。
特開2016−84001号公報
しかしながら、上述した特許文献1の技術では、図21からも明らかなように、左右一対のロッド140、150とピニオンギヤ161との重なり方向は、リッドの面方向に対して直交するように設定されている。すなわち、この重なり方向は、自動車の略前後方向となるように設定されている。そのため、リッドの厚み方向において、ロック機構120が嵩張ることとなっていた。
本発明は、このような課題を解決しようとするもので、その目的は、操作ノブの操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッドと、一対のロッドの進退を同期させるピニオンギヤとを備えたリッドのロック機構において、リッドの厚み方向における嵩張りを防止することである。
本開示の1つの特徴によると、車両の内装部材に形成された開口を開閉可能にリッドが組み付けられており、開口を閉状態にリッドをロック可能なリッドのロック機構である。このリッドのロック機構は、リッドに組み付けられる操作ノブと、操作ノブの操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッドと、一対のロッドの進退を同期させるピニオンギヤとを備えている。一対のロッドとピニオンギヤとの重なり方向は、リッドの面方向に対して平行するように設定されている。
そのため、従来技術とは異なり、リッドの厚み方向において、ロック機構が嵩張ることがない。
本開示の他の特徴によると、一対のロッドには、ピニオンギヤに形成されている歯に噛み合うラック歯が形成されている。一対のロッドのラック歯とピニオンギヤの歯との少なくとも一方は、この一対のロッドに対するピニオンギヤの組み付けの初期時に一対のロッドのラック歯に対してピニオンギヤの歯が噛み合うことがないように形成されている。
そのため、一対のロッドに対するピニオンギヤの組み付けの初期時において、ピニオンギヤの歯と一対のロッドの各ラック歯との間に隙を確保できる。したがって、この組み付けの初期時において、一対のロッドの各ラック歯に対してピニオンギヤの歯が噛み合うことがない。結果として、この組み付け時の歯飛びを防止できる。
また、本開示の他の特徴によると、一対のロッドのラック歯とピニオンギヤの歯との少なくとも一方は、一対のロッドのラック歯である。
そのため、一対のロッドとピニオンギヤとを射出成形によってそれぞれ成形した場合、一対のロッドの各ラック歯の境界にPL(成形金型のパーティングライン)が設定されることとなる。したがって、ピニオンギヤのPLを歯以外の箇所に設定できる。結果として、各ラック歯とピニオンギヤの歯との噛み合いによる力の伝達を滑らかにできる。
本発明の実施形態に係るリッドを適用した自動車のインストルメントパネルの斜視図である。 図1のリッドを背面側から見た斜視図である。 図1のリッドの分解図である。 図3を背面側から見た斜視図である。 左のロッドを拡大した斜視図である。 図5の正面図である。 図6のラック歯の拡大図である。 図1のロック機構の組み立ての手順を説明する断面図である。 図8の次の手順を説明する断面図である。 図9の次の手順を説明する断面図である。 図10の主要部の平面模式図である。 図10の次の手順を説明する断面図(組み立てが完了したロック機構の断面図)である。 図12の主要部の平面模式図である。 図1のリッドのロック機構の動作を説明する斜視図であり、施錠装置のキーアンロック状態を示している。 図14の背面図である。 図15のXVI−XVI線断面図である。 図14において、施錠装置のキーロック状態を示している。 図16の背面図である。 図18のXIX−XIX線断面図である。 従来技術に係るロック機構の全体斜視図である。 図20の分解斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜19を用いて説明する。なお、以下の説明にあたって、上、下、前、後、左、右とは、上述した図に記載した、上、下、前、後、左、右の方向、すなわち、インストルメントパネル2における助手席(図示しない)の向かいに小物入れとしてのグローブボックス3を設けた自動車1の向きを基準にしたときの上、下、前、後、左、右の方向を示している。
まず、図1〜4、18を参照して、本発明の実施形態に係る自動車1のインストルメントパネル2と、グローブボックス3とを個別に説明する。
はじめに、図1を参照して、インストルメントパネル2から説明する。このインストルメントパネル2には、自動車1の車室内におけるパネル状の内装部材であって、助手席(図示しない)の向かいに矩形状の開口2aが形成されている。このインストルメントパネル2における開口2aの左右の縁には、後述する左右一対のロッド40、50の各引掛部41、51を進退可能な凹部2b、2c(引掛部)が形成されている。
また、このインストルメントパネル2における開口2aの上縁の左右には、ヒンジピンを挿し込み可能な一対のヒンジ座(いずれも図示しない)が形成されている。また、このインストルメントパネル2における開口2aの内部には、収納ボックス(図示しない)が形成されている。これにより、後述するグローブボックス3(インストルメントパネル2)の内部に小物を収納できる。
次に、図1〜4を参照して、グローブボックス3を説明する。このグローブボックス3は、上述したインストルメントパネル2の収納ボックスと、このインストルメントパネル2の開口2aを塞ぐ矩形状のリッド4(グラブドア)とから構成されている。このリッド4は、矩形状のリッド本体10と、ロック機構20とから構成されている。このリッド本体10の上縁の左右には、ヒンジピンを挿し込み可能な一対のヒンジ座(いずれも図示しない)が形成されている。なお、本発明は、リッド4のロック機構20である。そのため、本発明の主要な構成部材ではないリッド本体10は、図2以降において、図1とは異なり、模式可したものとして示されている。
このリッド本体10の表面(意匠面)には、後述するノブ体30を組み付け可能な凹部12が形成されている。このリッド本体10の背面(反意匠面)には、後述する圧縮ばね60の他端側を掛け留め可能なボス13が形成されている。また、このリッド本体10の背面の左右の縁には、後述する左右一対のロッド40、50の各引掛部41、51を挿し込んで案内可能なガイド14、15が形成されている。矩形状のリッド本体10は、このように構成されている。
一方、ロック機構20は、ノブ体30と、施錠装置35と、左右一対のロッド40、50と、ピニオンギヤ61とから構成されている。ノブ体30は、リッド本体10の凹部12に組み付けられるベース31と、ベース31に対してトーションばね32を介して上下方向が軸方向を成す枢着軸33aによって枢着された操作ノブ33とから構成されている。
このベース31の背面(前側の面)には、後述するピニオンギヤ61を枢着可能な枢着軸31aが形成されている。この枢着軸31aの高さは、ピニオンギヤ61の厚みと略一致するように形成されている。また、このベース31の内部には、施錠装置35のプレート37bを係合可能な係合爪31bが形成されている。また、この操作ノブ33には、施錠装置35を組み付け可能な挿込孔33bと、後述する左のロッド40のクランク部43の外壁43aを押し当て可能な突起33cとが形成されている。
また、施錠装置35は、円筒状のケース36と、このケース36の内部を90°回転可能に組み付けられたシリンダ37とから構成されている。このシリンダ37の表面(後側の面)には、キー(図示しない、鍵のこと)を挿し込み可能なキー穴37aが形成されている。このシリンダ37の背面(前側の面)には、径方向に向けて進退可能な扇形状のプレート37bと、奥側(前側)に向けて突出する突起37cとが形成されている。この突起37cは、後述する施錠装置35がキーロック状態のとき、左のロッド40の軸芯40a上に位置するように形成されている(図18参照)。
このシリンダ37は、キー穴37aにキーを挿し込んだ時のみ、ケース36の内部を90°回転可能となっている。このように構成されている施錠装置35は、操作ノブ33の挿込孔33bに組み付けられている。なお、組み付けた施錠装置35のプレート37bが操作ノブ33の挿込孔33bの奥側の縁(前側の縁)に引っ掛かるため、この組み付けた施錠装置35が操作ノブ33の挿込孔33bから抜け落ちることを防止できる。
また、左のロッド40は、クランク部43を有する略クランク形状を成すように形成されている。この左のロッド40の先端には、テーパ面を有しインストルメントパネル2の左の凹部2bに進退可能な引掛部41が形成されている。また、この左のロッド40の基端には、後述するピニオンギヤ61の歯62に噛み合い可能なラック歯42が形成されている。
また、右のロッド50は、クランク部53を有する略クランク形状を成すように形成されている。この右のロッド50の先端には、テーパ面を有しインストルメントパネル2の右の凹部2cに進退可能な引掛部51が形成されている。また、この右のロッド50の基端には、後述するピニオンギヤ61の歯62に噛み合い可能なラック歯52が形成されている。この右のロッド50のクランク部53の内壁53bには、後述する圧縮ばね60の一端側を挿し込み可能なピン53cが形成されている。
なお、この右のロッド50のピン53cには、圧縮ばね60の一端側が挿し込まれた状態となっている。そのため、この圧縮ばね60の他端側はリッド本体10のボス13に掛け留めされ、同一端は右のロッド50のクランク部53の内壁53bに掛け留めされた状態となっている。これら左右一対のロッド40、50とピニオンギヤ61とは、射出成形による剛性を有する合成樹脂によってそれぞれ一体的に成形されている。
ここで、これらラック歯42、52について詳述する(図5〜7参照)。これらラック歯42、52は、その各先端側(各前側)の角が切り欠かれた格好を成すようにR状に形成されている。すなわち、これらラック歯42、52には、R部42a、52aが形成されている(図5参照)。これにより、後述するように、この左右一対のロッド40、50に対するピニオンギヤ61の組み付けの初期時において、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間に隙Sを確保できる(図11参照)。したがって、この組み付けの初期時において、左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52に対してピニオンギヤ61の歯62が直ぐに噛み合うことを防止できる。
なお、上述したように、このR部42a、52aは、各ラック歯42、52の先端側のみに形成されている。そのため、このようにR部42a、52aが形成されていても、ピニオンギヤ61と左右一対のロッド40、50との組み付けの完了時(ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との噛み合い状態)において、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間のバックラッシュを最小限にできる。ラック歯42、52は、このように構成されている。
次に、ロック機構20の組み立ての手順を説明する(図8〜13参照)。まず、操作ノブ33に施錠装置35を装着する作業を行う。次に、ベース31に操作ノブ33を組み付けて構成されるノブ体30をリッド本体10の凹部12に組み付ける作業を行う(図8参照)。次に、引掛部41をリッド本体10の左のガイド14に挿し込んだ状態でリッド本体10の背面に左右方向にスライド可能に左のロッド40を組み付ける作業を行う。
次に、引掛部51をリッド本体10の右のガイド15に挿し込んだ状態でリッド本体10の背面に左右方向にスライド可能に右のロッド50を組み付ける作業を行う(図9参照)。このとき、右のロッド50のピン53cに圧縮ばね60の一端側を挿し込む作業を行い、圧縮ばね60を右のロッド50の内壁53bとボス13との間に掛け留める作業を行う。次に、組み付けた左右一対のロッド40、50を外側にスライドさせる作業を行う。次に、ベース31の枢着軸31aにピニオンギヤ61をセットする作業を行う(図10参照)。
このとき、図11からも明らかなように、ラック歯42、52にR部42a、52aが形成されているため、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間に隙Sを確保できる。この記載が、上述した「この左右一対のロッド40、50に対するピニオンギヤ61の組み付けの初期時において、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間に隙Sを確保できる(図11参照)。」に相当する。
最後に、セットしたピニオンギヤ61をベース31の枢着軸31aに挿し込む作業を行う(図12参照)。これにより、ベース31の枢着軸31aに対してピニオンギヤ61を回転可能に組み付けることができる。以上の作業を経て、左右一対のロッド40、50に対するピニオンギヤ61の組み付けが完了して(ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との噛み合って)ロック機構20の組み立てが完了する。
このようにピニオンギヤ61の組み付けが完了すると、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間のバックラッシュが最小限となる(図13参照)。なお、図2〜4から明らかなように、左右一対のロッド40、50とピニオンギヤ61との重なり方向は、リッド4(リッド本体10)の面方向に対して平行するように設定されている。ロック機構20は、このように構成されている。
続いて、図14〜19を参照して、上述したリッド4のロック機構20の動作を説明する。この説明にあたって、リッド4がインストルメントパネル2の開口2aを閉じた状態(リッド4の閉状態)でロック機構20がロック状態になっている状態(初期状態)のときから説明する(図14〜16参照)。また、この初期状態では、施錠装置35が操作ノブ33の操作を許容したキーアンロック状態になっているものとする。
この初期状態からトーションばね32の付勢力に抗して操作ノブ33を引く操作する(図16に示す想像線を参照)。すると、この引き操作した操作ノブ33の突起33cが左のロッド40のクランク部43の外壁43aを押し当てる。これにより、この左のロッド40が右側(内側)に向けてスライドする。そのため、このスライドした左のロッド40のラック歯42にピニオンギヤ61の歯62が噛み合うためにピニオンギヤ61が回転する。
これと同時に(これと同期して)、この回転したピニオンギヤ61の歯62に噛み合うラック歯52の右のロッド50が圧縮ばね60を撓ませながら左側(外側)に向けてスライドする。そのため、左右一対のロッド40、50の各引掛部41、51がインストルメントパネル2の左右の凹部2b、2cから退行(脱落)する。したがって、ロック機構20がロック解除状態に切り替わる(ロック解除される)ため、インストルメントパネル2の開口2aが開いた状態となるようにリッド4を開けることができる(リッド4の開状態)。
このようにしてリッド4を開けることができると、開けたリッド4の内部に小物を入れることができる。すなわち、グローブボックス3(インストルメントパネル2)の内部に小物を入れることができる。また、インストルメントパネル2の開口2aが開いたリッド4を閉じていくと、この閉じていくリッド4に組み付けられた左右一対のロッド40、50の各引掛部41、51のテーパ面がインストルメントパネル2の左右の凹部2b、2cの縁に干渉する。
これにより、この左右一対のロッド40、50は、内側に向けてスライドするため、この各引掛部41、51のテーパ面がこの左右の凹部2b、2cの縁を乗り越える。そのため、開けたリッド4がインストルメントパネル2の開口2aを閉じた状態(リッド4の閉状態)に戻すと、左右一対のロッド40、50の各引掛部41、51がインストルメントパネル2の左右の凹部2b、2cに進出する。したがって、ロック機構20をロック状態に戻すことができる。
なお、施錠装置35のキー穴37aにキーを挿し込んでシリンダ37を90°回転させると(施錠装置35をキーロック状態に切り替えると、)、この回転させたシリンダ37と共に、プレート37bと突起37cとが90°回転する(図17〜18参照)。そのため、この回転したプレート37bとベース31の係合爪31bとが前後方向において重なり合う状態(係合した状態)となる(図19参照)。
すなわち、このプレート37bとベース31の係合爪31bとの干渉によって、上述した初期状態からトーションばね32の付勢力に抗して操作ノブ33を引く操作ができない状態(操作ノブ33の引き操作を規制した状態)となる。したがって、リッド4がインストルメントパネル2の開口2aを閉じた状態(リッド4の閉状態)で施錠装置35をキーロック状態に切り替えると、この閉状態のリッド4を施錠できる。結果として、リッド4を開けることができないため、グローブボックス3の内部に収納した小物の紛失を防ぐことができる。
一方、このリッド4が施錠された状態から施錠装置35をキーアンロック状態に切り替えると(施錠装置35をキーアンロック状態に戻すと)、トーションばね32の付勢力に抗して操作ノブ33を引く操作が可能な状態となる(操作ノブ33を引き操作できる状態に戻される)。したがって、この施錠されたリッド4を開錠できるため、この閉状態のリッド4を開けることができる。
また、リッド4がインストルメントパネル2の開口2aを開けた状態(リッド4の開状態)で施錠装置35をキーロック状態に切り替えた後、グローブボックス3の内部に施錠装置35のキーを収納した状態でリッド4を閉じることがある。その場合、シリンダ37の突起37cがリッド4の左のロッド40のクランク部43の内壁43bに干渉する位置に存在しているため、この突起37cが左のロッド40の退行を規制する。したがって、リッド4を閉じることができないため、結果として、リッド4のロック機構20において、インロックを防止できる。
本発明の実施形態に係るリッド4のロック機構20は、上述したように構成されている。この構成によれば、左右一対のロッド40、50とピニオンギヤ61との重なり方向は、リッド4(リッド本体10)の面方向に対して平行するように設定されている。そのため、従来技術とは異なり、この重なり方向は、自動車の略上下方向となるように設定されている。したがって、リッド4の厚み方向において、ロック機構20が嵩張ることがない。
また、この構成によれば、左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52は、その各先端側(各前側)の角が切り欠かれた格好(面取りされた格好)を成すようにR状に形成されている。すなわち、これらラック歯42、52には、R部42a、52aが形成されている。そのため、この左右一対のロッド40、50に対するピニオンギヤ61の組み付けの初期時において、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間に隙Sを確保できる(図11参照)。したがって、この組み付けの初期時において、左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52に対してピニオンギヤ61の歯62が噛み合うことがない。結果として、この組み付け時の歯飛びを防止できる。
なお、このR部42a、52aは、各ラック歯42、52の先端側のみに形成されている。そのため、このようにR部42a、52aが形成されていても、ピニオンギヤ61と左右一対のロッド40、50との組み付けの完了時(ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との噛み合い状態)において、ピニオンギヤ61の歯62と左右一対のロッド40、50の各ラック歯42、52との間のバックラッシュを最小限にできる。
また、この構成によれば、このR部42a、52aは、各ラック歯42、52側に形成されている。そのため、各ラック歯42、52のR部42a、52aの境界にPL(成形金型のパーティングライン)が設定されることとなる。したがって、ピニオンギヤ61のPLを歯62以外の箇所に設定できる。結果として、各ラック歯42、52とピニオンギヤ61の歯62との噛み合いによる力の伝達を滑らかにできる。
なお、本発明の実施形態に係るリッド4のロック機構20にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。ロッド40、50は、左右一対に限られることなく、上下一対であっても構わない。また、ラック歯42、52の各先端側(各前側)の角は、R状に形成されることなく、面取り状(傾斜状)に形成されていても構わない。
また、操作ノブ33の操作は、押し操作または操作ノブ33そのものの押し込み操作あっても構わない。また、グローブボックス3のリッド4に限定されることなく、グローブボックス等、各種自動車1の内装部材のボックスのリッド等に適用しても構わない。また、車両は、自動車1に限ることなく、トラック、バス等であっても構わない。
1 自動車(車両)
2 インストルメントパネル(内装部材)
2a 開口
2b 凹部(引掛部)
2c 凹部(引掛部)
4 リッド
20 ロック機構
33 操作ノブ
40 左のロッド(一対のロッド)
50 右のロッド(一対のロッド)
61 ピニオンギヤ

Claims (3)

  1. 車両の内装部材に形成された開口を開閉可能にリッドが組み付けられており、開口を閉状態にリッドをロック可能なリッドのロック機構であって、
    リッドに組み付けられる操作ノブと、
    操作ノブの操作に応じて内装部材の引掛部から退行可能な一対のロッドと、
    一対のロッドの進退を同期させるピニオンギヤと、を備えており、
    一対のロッドとピニオンギヤとの重なり方向は、リッドの面方向に対して平行するように設定されているリッドのロック機構。
  2. 請求項1に記載のリッドのロック機構であって、
    一対のロッドには、ピニオンギヤに形成されている歯に噛み合うラック歯が形成されており、
    一対のロッドのラック歯とピニオンギヤの歯との少なくとも一方は、この一対のロッドに対するピニオンギヤの組み付けの初期時に一対のロッドのラック歯に対してピニオンギヤの歯が噛み合うことがないように形成されているリッドのロック機構。
  3. 請求項2に記載のリッドのロック機構であって、
    一対のロッドのラック歯とピニオンギヤの歯との少なくとも一方は、一対のロッドのラック歯であるリッドのロック機構。
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