前述のIoTデバイスシェアリング装置1を用いたシステムには、以下に示すような改善すべき点がある。
IoTデバイスシェアリング装置1では、各IoTデバイス2の機能を管理し、使用者に各機能を提供するものである一方、IoTデバイス2の機能利用の結果として得られる各種の情報については管理しておらず、各情報がネットワーク上のどの場所に存在するのかが分からない。したがって、IoTデバイスシェアリング装置1を利用したとしても、使用者は、IoTデバイス2が取得する情報を利用できない、という改善すべき点がある。
なお、使用者に、IoTデバイス2が取得した情報を提供するために、IoTデバイス2が取得した情報のネット−ワーク上の位置を管理することはできる。その際、IoTデバイス2と取得した情報のネットワーク上の位置とを関連付けてサーバ等に登録する作業が発生する。IoTデバイス2のように自動で各種情報を所定のサーバに登録できるもの以外のIoTデバイスについては、登録作業の際に、そのIoTデバイスの固有のID番号等をIoTデバイスの裏面等に表記された固有ID番号を調べた上で、サーバに入力しなければならず、登録作業に手間がかかる、という改善すべき点がある。
さらに、IoTデバイス2が無線LAN等において固有アドレスを所有しない無線通信を利用する場合、IoTデバイス2が位置する側の内部ネットワークと外部ネットワークとの間に位置する無線LANルータを介して、IoTデバイスシェアリング装置1等の外部ネットワークに位置する装置に接続するため、無線LANルータと接続するためにSSIDや暗号化キー等の通信設定を、IoTデバイス2に入力する必要がある。しかしながら、一般的なIoTデバイスには入力インターフェースが無いため、USB接続やBluetooth(登録商標)を介して他の装置からSSIDや暗号化キー等の通信設定をIoTデバイス2に入力する必要がある。つまり、IoTデバイス2に対して、煩雑な通信設定が存在する、という改善すべき点がある。
さらに、IoTデバイス2の設置者は、IoTデバイス2が正常に動作しているか否かを、適時、確認する必要がある。IoTデバイス2が正常に動作しているか否かについては、所定のサーバにIoTデバイス2が取得した情報が登録されているか否を調べる専用の管理ツールを、一般的には、使用している。しかしながら、専用の管理ツールに、動作確認の対象となるIoTデバイス2の固有ID番号を入力するという煩雑な作業が存在する。また動作確認時のIoTデバイス2の固有ID番号の入力は、一般的に、IoTデバイス2が設置されている現場で実行されるため、キーボード等の入力ツールによる入力では不備が生じやすい、という改善すべき点がある。
そこで、本発明は、煩雑な作業を要せず、容易に、動作確認できるIoT装置を提供することを目的とする。また、本発明は、煩雑な作業を要せず、容易に、登録できるIoT装置を提供することを目的とする。
さらに、本発明は、煩雑な設定を要せず、容易に、IoT装置を動作確認できる状態情報取得端末を提供することを目的とする。また、本発明は、煩雑な作業を要せず、容易に、IoT装置を登録できる状態情報登録端末を提供することを目的とする。
本発明における課題を解決するための手段及び発明の効果を以下に示す。
本発明に係るIoT装置は、自身を特定する特定情報を記憶保持する記憶部、状態情報を取得する状態情報取得部、前記状態情報取得部が取得した状態情報を、ネットワークを介して所定の情報蓄積装置に送信する通信部、所定の情報と前記特定情報とが関連付けられたIoT情報を管理するIoT情報管理装置から、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を取得し、及び/又は、前記IoT情報管理装置に、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶し、及び/又は、前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を修正、削除するように要求する先の前記ネットワーク上の位置を示す管理先接続情報と自身を特定する特定情報とを提供する管理先接続情報・特定情報提供部、を有する。
これにより、所定の端末に管理先接続情報・特定情報提供部を介して管理先接続情報と特定情報とを取得させるだけで、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得させ、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を記憶させ、及び/又は、前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を修正、削除させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、所定の端末に、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得させ、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を記憶させ、及び/又は、前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を修正、削除させることができる。
本発明に係るIoT装置は、前記状態情報取得部、及び、前記通信部を収納する筐体部、を有し、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、前記管理先接続情報、及び、前記特定情報を表示する2次元バーコードとして、前記筐体部に表示されること、を特徴とする。
これにより、所定の端末に2次元バーコードを取得させるだけで、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得させ、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、所定の端末に、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得等させることができる。
本発明に係るIoT装置では、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、さらに、前記2次元バーコードとともに、数値化された前記特定情報を有していること、を特徴とする。
これにより、容易に、所定の情報を取得し、登録するIoT装置を特定することができないようにできる。
本発明に係るIoT装置では、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、前記所定の情報が、前記IoT装置の動作状態を確認するための動作状態確認情報を送信する確認用動作状態提供装置に接続するための動作状態確認先接続情報であり、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を有すること、
を特徴とする。
これにより、所定の端末を用いて、IoT装置の動作状態を、容易に、確認させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、所定の端末に、IoT装置の動作状態を確認させることができる。
本発明に係るIoT装置では、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、前記所定の情報が、前記IoT装置が無線LANを介して前記状態蓄積装置に接続するための初期通信設定情報であり、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記初期通信設定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を有すること、を特徴とする。
これにより、所定の端末を用いて、IoT装置を無線LANを介して状態蓄積装置に、容易に、接続させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、IoT装置を無線LANを介して状態蓄積装置に接続させることができる。
本発明に係るIoT装置では、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、前記所定の情報が、前記IoT装置が設置される設置対象物を特定する設置対象物特定情報であり、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報、及び、前記設置対象物特定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を有すること、を特徴とする。
これにより、所定の端末を用いて、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けた情報を、容易に、取得させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、所定の端末に、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けた情報を取得させることができる。
本発明に係るIoT装置では、前記管理先接続情報・特定情報提供部は、前記所定の情報が、前記IoT装置が取得する前記状態情報の一部である確認用動作状態情報であり、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を有すること、を特徴とする。
これにより、所定の端末を用いて、確認用動作状態情報を取得する先を示す動作状態確認先接続情報を、容易に、取得させることができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、所定の端末に、確認用動作状態情報を取得させることができる。
本発明に係るIoT情報管理装置は、所定の設置対象物に設置され、所定の状態情報を取得し、所定の状態蓄積装置に取得した前記状態情報を登録するIoT装置に関するIoT情報を管理するIoT情報管理装置であって、所定の情報と、前記IoT装置を特定する前記特定情報とが少なくとも関連付けられたIoT情報を有する記憶部、前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報の送信を要求されると、前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を送信し、及び/又は、前記特定情報に関連付けた前記所定の情報の記憶を要求されると、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶する通信制御部、を有する。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置に関連した所定の情報を提供し、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録することができる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記記憶部は、前記IoT装置の動作状態を確認するための動作状態確認情報を提供する確認用動作状態提供装置に接続するための動作状態確認先接続情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を有し、前記通信制御部は、前記特定情報を含み、前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を取得すると、前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置の動作状態を確認することができる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記記憶部は、前記IoT装置が無線LANを介して前記状態蓄積装置に接続するための初期通信設定情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を有し、前記通信制御部は、前記特定情報を含み、前記特定情報に関連付けられた前記初期通信設定情報の送信を要求する初期通信設定要求情報を取得すると、前記特定情報に関連付けられた前記初期通信設定情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置に通信設定できる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記初期通信設定情報は、無線LANにおけるSSID、及び、暗号化キーを有すること、を特徴とする。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置に無線LANにおける通信設定できる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記記憶部は、前記IoT装置が設置される設置対象物を特定する設置対象物特定情報を前記所定の情報として、さらに、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を有し、前記通信制御部は、前記特定情報、及び、前記設置対象物特定情報を含み、前記特定情報、及び、前記設置対象物特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する動作状態確認先要求情報を取得すると、前記特定情報、及び、前記設置対象物特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けた情報を取得できる
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記設置対象物特定情報は、前記IoT装置が設置される自動車のナンバープレートの番号であること、を特徴とする。
これにより、IoT情報管理装置を用いるだけで、容易に、IoT装置とIoT情報の設置対象物である自動車とを関連付けて登録できる
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記付加情報は、前記IoT装置の動作開始時刻、及び/又は、動作終了時刻に関する情報であること、を特徴とする。
これにより、IoT装置の動作開始、動作終了を、容易に管理することができる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記付加情報は、前記IoT装置が位置する場所を示す位置情報であること、を特徴とする。
これにより、IoT装置の設置場所を容易に管理することができる。
本発明に係るIoT情報管理装置では、前記付加情報は、前記IoT装置が設置されている状態を示す画像情報であること、を特徴とする。
これにより、IoT装置の設置状況を容易に管理することができる。
本発明に係る状態確認端末は、所定の情報と、前記特定情報とが関連付けられたIoT情報を管理するIoT情報管理装置から、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を取得し、及び/又は、前記IoT情報管理装置に、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶するように要求する先の前記ネットワーク上の位置を示す管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得する2次元バーコード取得部、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に関連する前記所定の情報の送信を要求し、及び/又は、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶するように要求する通信制御部、を有する。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得し、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得し、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録することができる。
本発明に係る状態確認端末では、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置の動作状態を確認するための動作状態確認情報を提供する確認用動作状態提供装置に接続するための動作状態確認先接続情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に対する前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置の動作状態を、容易に、確認することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT装置の動作状態を確認することができる。
本発明に係る状態確認装置では、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置が無線LANを介して前記状態蓄積装置に接続するための初期通信設定情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記初期通信設定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記初期通信設定情報の送信を要求する初期通信設定要求情報を送信し、前記初期通信設定を取得すると、前記IoT装置に接続し、前記IoT装置に前記初期通信設定情報を提供すること、を特徴とする。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置を無線LANを介して状態蓄積装置に、容易に、接続することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、IoT装置を、無線LANを介して状態蓄積装置に、接続することができる。
本発明に係る状態確認装置では、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置が設置される設置対象物を特定する設置対象物特定情報を、さらに、前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記設置対象物特定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報、及び、前記設置対象物特定情報に対する前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けた情報を、容易に、取得することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT装置とIoT情報の設置対象物と関連付けた情報を取得することができる。
本発明に係る状態確認端末では、さらに、前記設置対象物特定情報を取得する設置対象物特定情報取得部、を有し、前記通信制御部は、さらに、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に関連付けて、前記所定の情報として前記設置対象物特定情報を記録するように要求する装置登録要求情報を送信すること、を特徴とする。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けて、容易に、登録することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けて登録することができる。
本発明に係るコンピュータを、状態確認端末として機能させる状態確認用プログラムは、前記コンピュータを、所定の情報と、前記特定情報とが関連付けられたIoT情報を管理するIoT情報管理装置から、前記記憶部が記憶する前記特定情報に関連付けられた前記所定の情報を取得し、及び/又は、前記IoT情報管理装置に、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶するように要求する先の前記ネットワーク上の位置を示す管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得する2次元バーコード取得部、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に関連する前記所定の情報の送信を要求し、及び/又は、前記特定情報に関連付けて前記所定の情報を記憶するように要求する通信制御部、として機能させる。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得し、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT情報管理装置からIoT装置に関連した所定の情報を取得し、及び/又は、IoT情報管理装置にIoT装置に関連した所定の情報を登録することができる。
本発明に係る状態確認用プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置の動作状態を確認するための動作状態確認情報を提供する確認用動作状態提供装置に接続するための動作状態確認先接続情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記動作状態確認先接続情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に対する前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信する、ように機能させる。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置の動作状態を、容易に、確認することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT装置の動作状態を確認することができる。
本発明に係る状態確認用プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置が無線LANを介して前記状態蓄積装置に接続するための初期通信設定情報を前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記初期通信設定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す前記管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記初期通信設定情報の送信を要求する初期通信設定要求情報を送信し、前記初期通信設定を取得すると、前記IoT装置に接続し、前記IoT装置に前記初期通信設定情報を提供する、ように機能させる。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置を無線LANを介して状態蓄積装置に、容易に、接続することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、IoT装置を無線LANを介して状態蓄積装置に接続することができる。
本発明に係る状態確認用プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記2次元バーコード取得部は、前記IoT装置が設置される設置対象物を特定する設置対象物特定情報を、さらに、前記所定の情報として、前記特定情報に関連付けられた前記IoT情報を管理する前記IoT情報管理装置から、前記特定情報に関連付けられた前記設置対象物特定情報を取得する先の前記ネットワーク上の位置を示す管理先接続情報を表示する2次元バーコードを取得し、前記通信制御部は、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報、及び、前記設置対象物特定情報に対する前記動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信する、ように機能させる。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けた情報を、容易に、取得することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末を用いて、IoT装置とIoT情報の設置対象物と関連付けた情報を取得することができる。
本発明に係る状態確認用プログラムでは、前記コンピュータを、さらに、前記設置対象物特定情報を取得する設置対象物特定情報取得部、を有し、前記通信制御部は、さらに、前記2次元バーコードが有する前記管理先接続情報を用いて、前記特定情報に関連付けて、前記所定の情報として前記設置対象物特定情報を記録するように要求する装置登録要求情報を送信する、ように機能させる。
これにより、状態確認端末を用いて、2次元バーコードを取得するだけで、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けて、容易に、登録することができる。つまり、煩雑な操作を要せず、容易に、状態確認端末に、IoT装置とIoT情報の設置対象物とを関連付けて登録することができる。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明していく。
本発明に係る情報管理システムについて、図1に示す情報管理システム100を例に説明する。情報管理システム100は、工場等に設置され、所定の状態情報、例えば、設置される機械の温度や、気温を取得するIoT(Internet of Things)装置101の動作状態を、所望時にIoT管理端末105を用いて、容易に確認できるシステムである。
第1 ハードウェア構成
1.情報管理システム100
情報管理システム100は、IoT装置101、情報蓄積装置103、IoT管理端末105、動作状態確認端末106、IoT情報管理装置107、及び、確認用動作状態提供装置109を有している。IoT装置101、情報蓄積装置103、IoT管理端末105、動作状態確認端末106、IoT情報管理装置107、及び、確認用動作状態提供装置109は、互いに、情報を送受信できるように接続されている。
IoT装置101は、工場に設置される機械等、状態情報の取得が費用な所望の位置に設置される。IoT装置101は、機械の作動温度や振動等、機械の状態を示す状態情報を、所定時間毎に、情報蓄積装置103へ送信する。IoT装置101は、表面に、自身の動作状態を確認するため動作状態確認先接続情報を管理するIoT情報管理装置107に接続するための管理先接続情報を有する2次元バーコード101mを有している。
情報蓄積装置103は、IoT装置101から取得した状態情報を記憶、保持する。
IoT管理端末105は、IoT装置101が有する2次元バーコード101mを読み取り、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101に関する各種の情報を管理する接続設定管理装置107に接続するための管理先接続情報を取得する。IoT管理端末105は、取得した管理先接続情報を用いてIoT情報管理装置107に接続し、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101のIoT情報管理装置107への登録等、IoT装置101に関する情報を管理する。
動作状態確認端末106は、IoT装置101が有する2次元バーコード101mを読み取り、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101に関する動作状態確認先接続情報を管理する接続設定管理装置107に接続するための管理先接続情報を取得する。動作状態確認端末106は、取得した管理先接続情報を用いてIoT情報管理装置107に接続し、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101に関する動作状態確認先接続情報を取得する。動作状態確認端末106は、取得した動作状態確認先接続情報を用いて、確認用動作状態提供装置109に接続し、対応する動作状態確認情報を取得し、表示する。
IoT情報管理装置107は、IoT装置101に関する各種の情報を管理する。特に、IoT情報管理装置107は、IoT装置101と、情報蓄積装置103からIoT装置101が送信した状態情報を取得するための状態取得先接続情報と、を関連づけて管理する。
確認用動作状態提供装置109は、動作状態確認端末106からの要求に従い、IoT装置101の動作状態を示す動作状態情報を送信する。
これにより、動作状態確認端末106で2次元バーコード101mを取得するだけで、容易に、IoT装置101の動作状態を確認できる。
2.IoT装置101
IoT装置101のハードウェア構成について図2を用いて説明する。IoT装置101は、CPU101a、メモリ101b、通信回路101h、状態情報取得センサ101j、動作状態確認ボタン101k、及び、筐体101nを有している。
CPU101aは、メモリ101bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、状態情報取得登録プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ101bは、CPU101aに対して作業領域を提供する。また、メモリ101bは、オペレーティング・システム(OS)、装置登録プログラム、状態情報取得登録プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。さらに、メモリ101bは、自身を一意に特定する特定情報、及び、通信回路101hが状態情報を登録する先のネットワーク上のアドレスを示す状態登録先接続情報を有している。
通信回路101hは、移動体通信システムの通信回線を用いて、情報蓄積装置103等の外部の通信機器と、状態情報等の情報を送受信する。状態情報取得センサ101jは、所定の状態を示す情報、例えば温度や振動を検知する。
動作状態確認ボタン101kは、外部からの操作によって、操作時点でメモリ101bに記憶保持している状態情報を情報蓄積装置103に送信する動作確認用のボタンである。
筐体101nは、CPU101a等の電子部品を収納、保護する。筐体101nの外観を図3に示す。筐体101nは、表面に、IoT管理端末105を介して情報蓄積装置103から自身の状態情報を取得するため状態取得先接続情報を管理するIoT情報管理装置107に接続するための管理先接続情報を有する管理先接続情報・特定情報提供部としての2次元バーコード101mを有している。また、筐体101nは、動作状態確認ボタン101kを有している。
3.情報蓄積装置103
情報蓄積装置103のハードウェア構成について図4を用いて説明する。情報蓄積装置103は、CPU103a、メモリ103b、ハードディスクドライブ103c(以下、HDD103cとする)、キーボード103d、マウス103e、ディスプレイ103f、光学式ドライブ103g、及び、通信回路103hを有する。
CPU103aは、HDD103cに記録されているオペレーティング・システム(OS)、状態情報登録表示プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ103bは、CPU103aに対して作業領域を提供する。HDD103cは、オペレーティング・システム(OS)、状態情報登録表示プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、IoT装置101から取得する状態情報、その他のデータを記録保持する。
キーボード103d、マウス103eは、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ103fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ103gは、状態情報登録表示プログラムが記録されている光学式メディア103pから状態情報登録表示プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路103hは、所定のネットワークに接続し、IoT装置101、IoT管理端末105等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。なお、通信回路103hには、予め、ネットワーク上の位置を一意に特定するアドレスが設定されている。
4.IoT管理端末105
IoT管理端末105のハードウェア構成について図5を用いて説明する。IoT管理端末105は、CPU105a、メモリ105b、ディスプレイ105f、通信回路105h、及び、カメラユニット105iを有している。
CPU105aは、メモリ105bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、IoT管理端末プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ105bは、CPU105aに対して作業領域を提供する。また、メモリ105bは、オペレーティング・システム(OS)、IoT管理端末プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
ディスプレイ105fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。通信回路105hは、移動体通信システムの通信回線を用いて、IoT情報管理装置107等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。カメラユニット105iは、2次元バーコードの画像等、各種画像を取得する。
5.動作状態確認端末106
動作状態確認端末106のハードウェア構成について図5aを用いて説明する。動作状態確認端末106は、CPU106a、メモリ106b、ディスプレイ106f、通信回路106h、及び、カメラユニット106iを有している。
CPU106aは、メモリ106bに記録されているオペレーティング・システム(OS)、動作状態確認プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ106bは、CPU106aに対して作業領域を提供する。また、メモリ106bは、オペレーティング・システム(OS)、動作状態確認プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
ディスプレイ106fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。通信回路106hは、移動体通信システムの通信回線を用いて、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。カメラユニット106iは、2次元バーコードの画像等、各種画像を取得する。
なお、管理端末106としては、一般的なスマートフォンを利用することができる。この場合、スマートフォンで動作する、一般的な、2次元バーコード取得アプリ、ブラウザアプリ等、一般的に使用されているアプリを、動作状態確認プログラムとして使用できる。
6.IoT情報管理装置107
IoT管理装置107のハードウェア構成について図6を用いて説明する。IoT情報管理装置107は、CPU107a、メモリ107b、ハードディスクドライブ107c(以下、HDD107cとする)、キーボード107d、マウス107e、ディスプレイ107f、光学式ドライブ107g、及び、通信回路107hを有する。
CPU107aは、HDD107cに記録されているオペレーティング・システム(OS)、IoT情報管理プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ107bは、CPU107aに対して作業領域を提供する。HDD107cは、オペレーティング・システム(OS)、IoT情報管理プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、動作状態確認先接続情報(後述)、その他のデータを記録保持する。
キーボード107d、マウス107eは、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ107fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ107gは、IoT情報管理プログラムが記録されている光学式メディア107pからIoT情報管理プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路107hは、所定のネットワークに接続し、IoT管理端末105等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。なお、通信回路107hには、予め、ネットワーク上の位置を一意に特定するアドレスが設定されている。
7.確認用動作状態提供装置109
確認用動作状態提供装置109のハードウェア構成について図7を用いて説明する。確認用動作状態提供装置109は、CPU109a、メモリ109b、ハードディスクドライブ109c(以下、HDD1079とする)、キーボード1079、マウス109e、ディスプレイ109f、光学式ドライブ109g、及び、通信回路109hを有する。
CPU109aは、HDD109cに記録されているオペレーティング・システム(OS)、確認用動作状態提供プログラム等その他のアプリケーションに基づいた処理を行う。メモリ109bは、CPU109aに対して作業領域を提供する。HDD109cは、オペレーティング・システム(OS)、確認用動作状態提供プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、その他のデータを記録保持する。
キーボード109d、マウス109eは、外部からの命令を受け付ける。ディスプレイ109fは、ユーザーインターフェイス等の画像を表示する。光学式ドライブ109gは、確認用動作状態提供プログラムが記録されている光学式メディア109pから確認用動作状態提供プログラムを読み取り、また、他の光学式メディアからその他のアプリケーションのプログラムを読み取る等、光学式メディアからのデータの読み取りを行う。通信回路109hは、所定のネットワークに接続し、IoT管理端末105等の外部の通信機器との情報の送受信を行う。なお、通信回路109hには、予め、ネットワーク上の位置を一意に特定するアドレスが設定されている。
第2 2次元バーコード
IoT装置101の筐体101kが表面に有する2次元バーコードについて説明する。2次元バーコードは、ネットワークを介して、IoT装置101の動作確認をするための確認用動作状態情報の取得先の動作状態確認先接続情報を有するIoT情報管理装置107に接続するためのアドレスを示す管理先接続情報を有している。また、管理先接続情報は、2次元バーコードが表示されるIoT装置101を一意に特定する特定情報を有している。
例えば、IoT装置101の特定情報が「0104―5124―2890」であり、IoT情報管理装置107が、TCP/IPプロトコルを利用するネットワーク上においてアドレス「http://WWW.xxxxx.co.jp/」を用いて一意に特定できる場合、2次元バーコードは、管理先接続情報として「http://WWW.xxxxx.co.jp/?sensorid=0104―5124―2890」を有している。ここで、管理先接続情報では、「?sensorid=0104―5124―2890」がクエリパラメータとして設定されている。管理先接続情報を用いて、IoT情報管理装置107にアクセスしたIoT管理端末105は、変数名「sensorid」が変数値「0104―5124―2890」で特定されるIoT情報、つまり、特定情報「0104―5124―2890」で特定されるIoT装置101の動作状態確認先接続情報(後述)を取得する。
第3 使用する情報
(1)IoT情報
IoT情報管理装置107が有するIoT情報について説明する。IoT情報は、各IoT装置101と、動作状態情報の確認に必要な接続情報等、各種の接続情報とを関連づけた情報である。
IoT情報のデータ構造を図8に示す。IoT情報は、特定情報記述領域、状態登録先接続情報記述領域、及び、動作状態確認先接続情報記述領域を有している。特定情報記述領域には、各IoT装置101を一意に特定する特定情報が記述される。状態登録先接続情報記述領域には、状態情報を登録する先をネットワーク上で一意に特定する状態登録先接続情報が記述される。例えば、情報蓄積装置103のネットワーク上のアドレスが記述される。動作状態確認先接続情報記述領域には、IoT装置101の動作状態を確認する先をネットワーク上で一意に特定する動作状態確認先接続情報が記述される。例えば、確認用動作状態提供装置109のネットワーク上のアドレスが記述される。
(2)蓄積状態情報
状態情報蓄積装置103が有する蓄積状態情報について説明する。蓄積状態情報は、各IoT装置101と、IoT装置のそれぞれが取得する状態情報とを関連づけて蓄積した情報である。
蓄積状態情報のデータ構造を図9に示す。蓄積状態情報は、特定情報記述領域、情報取得時間記述領域、第1状態記述領域、及び、第2状態記述領域を有している。特定情報記述領域には、各IoT装置101を一意に特定する特定情報が記述される。第1状態記述領域には、IoT装置101が取得する状態情報のうちの一つのものが記述される。例えば、IoT装置101が取得する温度に関する状態情報が記述される。第2状態記述領域には、IoT装置101が取得する状態情報のうち、第1状態記述領域に記載されるもの以外の一つのものが記述される。例えば、IoT装置101が取得する振動に関する状態情報が記述される。
第4 情報管理システム100の動作
情報管理システム100の動作について、以下において説明する。情報管理システム100では、IoT装置101をIoT情報管理装置107に登録する装置登録処理、IoT装置101が状態情報を取得する状態情報取得処理、IoT装置101から情報管理装置103に状態情報を登録する状態情報登録処理、及び、動作状態確認端末106が確認用動作状態提供装置109から確認用動作状態情報を取得し、表示する動作状態確認処理が実行される。なお、情報管理システム100を利用する者は、事前に、IoT装置101を所定の場所、例えば、装置や機械に設置しておく。また、設置するIoT装置101を情報蓄積装置103に登録しておき、取得した状態情報をHDD103cに蓄積できるようにしておく。
1.装置登録処理
装置登録処理について、図9aを用いて説明する。IoT管理端末105のCPU105aは、IoT管理端末プログラムが起動されたと判断すると(S501)、カメラユニット105iを起動し(S503)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU105aは、カメラユニット105iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S505)、取得した2次元バーコードを解析し、管理先接続情報を取得する(S507)。CPU105aは、管理先接続情報を用いて、特定情報で特定されるIoT装置101をIoT情報管理装置107に登録すること、つまり、特定情報で特定されるIoT装置101に関する各種情報が互いに関連付けられたIoT情報がIoT情報管理装置107のHDD107cに記憶保持されることを要求する装置登録要求情報を送信する(S509)。
ここで、IoT管理端末105は、装置登録要求情報を送信する際に、2次元バーコードから取得した監査先接続情報に加えて、IoT装置101の登録を要求する旨を示す情報を、例えば、通信ヘッダやクエリパラメータへの記述、サーバーサイドプログラムを特定する記述等、所定の方法を用いて明示する。以降、IoT管理端末105における、IoT情報管理装置107に対する各種の要求情報の送信において同様である。
IoT情報管理装置107のCPU107aは、IoT管理端末105から装置登録要求情報を取得すると(S511)、取得した装置登録要求情報からIoT装置101の特定情報を取得する(S513)。CPU107aは、HDD107cに記憶保持しているIoT情報(図8参照)に、特定情報で特定されるIoT情報が既に登録されているかを判断する(S515)。
CPU107aは、特定情報で特定されるIoT情報が、まだ、IoT情報に登録されていないと判断すると、IoT情報の特定情報記述領域にステップS513で取得した特定情報を記述したレコードを生成し、特定情報で特定されるIoT装置101に関するIoT情報をIoT情報管理装置107に登録する(S517)。なお、IoT情報において、特定情報に記述領域以外の領域の値については、IoT情報管理装置107の管理者等が、適宜、入力する。CPU107aは、IoT情報の登録が終了すると、登録が完了した旨の装置登録応答情報をIoT管理端末105へ送信する(S519)。
なお、CPU107aは、ステップS515において、特定情報で特定されるIoT情報が、既に、IoT情報に登録されていると判断すると、特定情報で特定されるIoT情報が既に登録されている旨の装置登録応答情報をIoT管理端末105へ送信する(S519)。
IoT管理端末105のCPU105aは、IoT情報管理装置107から装置登録応答情報を取得すると(S521)、取得した装置登録情報をディスプレイ105fに表示する(S523)。
2.状態情報取得処理
状態情報取得処理について、図10を用いて説明する。IoT装置101のCPU101aは、所定時間毎に(S601)、状態情報を取得し、(S603)、取得した時間と関連付けてメモリ101bに記憶保持する(S605)。CPU101aは、動作が終了するまで、ステップS601?ステップS605の処理を繰り返す。
3.状態情報登録処理
状態情報登録処理について、図11を用いて説明する。IoT装置101のCPU101aは、所定時間毎に(S701)、メモリ101bから状態情報を登録する先のアドレスを示す状態登録先接続情報、及び、IoT装置101の特定情報を取得し(S703)、また、メモリ101bに記憶保持されている状態情報を取得する(S705)。CPU101aは、取得した状態情報、及び、特定情報を状態登録情報として、状態登録先接続情報を用いて情報蓄積装置103へ送信する(S707)。なお、IoT装置101では、1日毎、6時間毎等、電源容量と、IoT装置101の動作可能時間とを考慮して、情報蓄積装置103への登録間隔を決定しておく。CPU101aは、動作が終了するまで(S709)、ステップS701?ステップS707の処理を繰り返す。
情報蓄積装置103のCPU103aは、IoT装置101から状態登録情報を取得すると(S711)、取得した状態登録情報からIoT装置101を特定する特定情報を抽出する(S713)。CPU103aは、取得した特定情報で特定されるIoT装置101に関連づけて、取得した状態情報を、IoT装置101について予め確保しておいたHDD103cの所定の領域に記憶保持する(S715)。CPU103aは、動作が終了するまで(S717)、ステップS711?ステップS715の処理を繰り返す。本システムを利用するユーザー側のシステムは、情報蓄積装置103から状態登録情報(データ)を受け取り、データストレージあるいは分析処理装置に情報を蓄積する。
4.動作状態確認処理
動作状態確認処理について説明する。動作状態確認処理は、動作状態確認端末106が確認用動作状態提供装置109に接続するための動作状態確認先接続情報を取得するための動作状態確認先取得処理、及び、取得した動作状態確認先接続情報を用いて確認用動作状態情報を取得する確認用動作状態取得処理を有している。
(1)動作状態確認先取得処理
動作状態確認先取得処理について、図12を用いて説明する。動作状態確認端末106のCPU106aは、動作状態確認プログラムが起動されたと判断すると(S801)、カメラユニット106iを起動し(S803)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU106aは、カメラユニット106iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S805)、取得した2次元バーコードを解析し、管理先接続情報を取得する(S809)。CPU106aは、管理先接続情報を用いて、動作状態を確認しようとするIoT装置101に関する確認用動作状態情報を取得するための状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信する(S811)。
情報提供装置103のCPU103aは、IoT管理端末105から状態確認先要求情報を取得すると(S821)、取得した状態確認先要求情報からIoT装置101の特定情報を取得する(S823)。CPU103aは、HDD103cに記憶保持しているIoT情報(図8参照)から特定情報に対応する動作状態確認先接続情報を取得し(S825)、状態確認先応答情報として動作状態確認端末106へ送信する(S827)。
動作状態確認端末106のCPU106aは、IoT情報管理装置107から状態確認先応答情報を取得すると(S831)、取得した状態確認先応答情報から動作状態確認先接続情報をディスプレイ106fに表示する(S833)。
(2)確認用動作状態取得処理
確認用動作状態取得処理について、図13、図14を用いて説明する。動作状態確認端末106を用いてIoT装置101の動作状態を確認しようとする使用者は、確認用動作状態提供装置109に接続する前に、IoT装置101に、メモリ101bに記憶保持している状態情報を情報蓄積装置103に送信させるために、動作状態確認ボタン101kを操作してもよい。これは、IoT装置101は、限られた電力の効率的利用のため、常時、状態情報を情報蓄積装置103に送信していないものもあるため、動作確認時点でIoT装置101が適切に動作しているか否かを確認するために、直近に取得した状態情報を確認できるようにするためである。
図13に示すように、IoT装置101のCPU101aは、動作確認ボタン101kが操作されたと判断すると(S901)、メモリ101bに記憶保持している状態情報、及び、特定情報を取得する(S903)。CPU101aは、取得した状態情報を特定情報と関連付けて情報蓄積装置103へ送信する(S905)。
情報蓄積装置103は、取得した特定情報、状態情報を、通常の状態情報の登録と同様に処理する(図11参照)。
図14に示すように、動作状態確認端末106のCPU106aは、メモリ106bに記憶保持している状態確認先接続情報、及び、IoT装置101の特定情報を取得し(S1211)、状態確認先接続情報を用いて、確認用動作状態提供装置109に、特定情報で特定されるIoT装置101に関する確認用動作状態情報の送信を要求する確認用動作状態要求情報を送信する(S1213)。
確認用動作状態提供装置109のCPU109aは、IoT管理端末105から確認用動作状態要求情報を取得すると(S1221)、取得した確認用動作状態要求情報からIoT装置101の特定情報を取得する(S1223)。CPU109aは、取得した特定情報で特定されるIoT装置101の所定期間の状態情報を送信するよう要求する確認用状態要求情報を送信する(S1225)。
情報蓄積装置103のCPU103aは、確認用状態要求情報を取得すると(S1231)、取得した確認用動作状態要求情報からIoT装置101の特定情報を取得する(S1233)。CPU103aは、HDD103cに記憶保持している蓄積状態情報(図9参照)から、特定情報に対応するIoT装置101に関して、検知時間領域に記述されている検知時間が最も新しいものから所定期間の状態情報を取得し(S1235)、確認用状態応答情報として確認用動作状態提供装置109へ送信する(S1237)。
確認用動作状態提供装置109のCPU109aは、確認用状態応答情報を取得すると(S1227)、取得した確認用状態応答情報から特定情報、及び、状態情報を取得し、動作状態確認端末106のディスプレイ106fに表示できる確認用動作状態情報を生成する(S1228)。CPU109aは、生成した確認用動作状態情報を動作状態確認端末106へ送信する(S1229)。
動作状態確認端末106のCPU106aは、確認用動作状態提供装置109から確認用動作状態情報を取得すると(S1215)、取得した確認用動作状態情報をディスプレイ106fに表示する(S1217)。
このように、情報管理システム100では、IoT装置101に表示する2次元バーコードと、IoT情報管理装置109によるIoT装置101に関する各種情報の紐づけとにより、IoT管理端末105を用いた管理者によるIoT情報管理と、動作状態情報確認端末106を用いた動作状態確認作業者による動作状態確認との両者を、同時に、実現出来る。なお、動作状態確認作業者は、一般的に、IoT情報管理者に比して、IoT情報へのアクセスが限定されていることが多い。情報管理システム100では、アクセス権が異なる者が混在していても、それぞれのアクセス権に応じた作業を、同時に、実現できる。
また、動作状態確認端末106は、不特定多数の動作状態確認作業者が使用するため、一般的に使用されているスマートフォン、及び、スマートフォンで動作する2次元バーコード取得アプリ、ブラウザアプリ等、一般的に使用されているアプリを、動作状態確認プログラムとして使用できる。このため、特別な動作状態確認端末106を用意する必要がない。また、動作状態確認作業者は、手慣れたスマートフォンを使用できるため、動作状態確認端末106の操作に戸惑うことなく、容易に、動作状態確認作業を実行することができる。
前述の実施例1における情報管理システム100では、IoT装置101、IoT管理端末105、及び、動作状態確認端末106は、移動体通信システムの通信回線を用いて、状態蓄積装置103、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109と情報を送受信していた。一方、本実施例に係る情報管理システム200では、IoT装置101、IoT管理端末105、及び、動作状態確認端末106は、内部ネットワークと外部ネットワークとを接続するルータRTを介して、外部ネットワークに位置する状態蓄積装置103、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109と情報を送受信するものである。以下においては、前述の実施例と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1 ハードウェア構成
1.情報管理システム200
情報管理システム200は、IoT装置201、情報蓄積装置103、IoT管理端末205、動作状態確認端末206、IoT情報管理装置207、及び、確認用動作状態提供装置109を有している。IoT装置201、IoT管理端末205、及び、動作状態確認端末206は、内部ネットワークに位置し、情報蓄積装置103、IoT情報管理装置207、及び、確認用動作状態提供装置109は、外部ネットワークに位置する。内部ネットワークと外部ネットワークとは、ルータRTを介して接続される。IoT装置201、IoT管理端末205、動作状態確認端末206と、情報蓄積装置103、IoT情報管理装置207、確認用動作状態提供装置109とは、ルータRTを介してネットワークで接続されており、互いに、情報を送受信できる。
ルータRTは、一般的に使用されているものである。IoT装置101、情報蓄積装置103、IoT管理端末105、動作状態確認端末206、IoT情報管理装置107、及び、確認用動作状態提供装置109は、TCP/IPプロトコルを利用して互いに位置を一意に特定される。
2.IoT装置201
IoT装置201のハードウェア構成について図16を用いて説明する。IoT装置201は、CPU101a、メモリ201b、通信回路201h、状態情報取得センサ101j、動作状態確認ボタン101k、及び、筐体101nを有している。
メモリ201bは、CPU101aに対して作業領域を提供する。また、メモリ201bは、オペレーティング・システム(OS)、状態情報取得登録プログラム、初期通信設定プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。メモリ101bは、自身を一意に特定する特定情報、及び、無線LANにおけるSSID、暗号化キーを有する初期通信設定情報を有している。
通信回路201hは、無線LANを用いて、ルータRTを介して情報蓄積装置103等の外部ネットワークの通信機器と、状態情報等の情報を送受信する。また、内部ネットワークに位置する使用者端末205と直接接続し、情報を送受信する。
その他の構成については、IoT装置101と同様である。
3.IoT管理端末205
IoT管理端末205のハードウェア構成について図17を用いて説明する。IoT管理端末205は、CPU105a、メモリ205b、ディスプレイ105f、通信回路205h、及び、カメラユニット105iを有している。
メモリ205bは、CPU105aに対して作業領域を提供する。また、メモリ205bは、オペレーティング・システム(OS)、IoT管理プログラム、初期通信設定プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
通信回路205hは、無線LANを用いて、ルータRTを介してIoT情報管理装置207、確認用動作状態提供装置109等の外部ネットワークの通信機器と、状態情報等の情報を送受信する。また、内部ネットワークに位置するIoT装置201と直接接続し、情報を送受信する。
その他の構成については、IoT管理端末105と同様である。
4.動作状態確認端末206
動作状態確認端末206のハードウェア構成について図17aを用いて説明する。動作状態確認端末206は、CPU106a、メモリ206b、ディスプレイ106f、通信回路206h、及び、カメラユニット106iを有している。
メモリ206bは、CPU106aに対して作業領域を提供する。また、メモリ206bは、オペレーティング・システム(OS)、動作状態確認プログラム、初期通信設定プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
通信回路206hは、無線LANを用いて、ルータRTを介してIoT情報管理装置207、確認用動作状態提供装置109等の外部ネットワークの通信機器と、状態情報等の情報を送受信する。なお、動作状態確認端末206としては、動作状態確認端末106と同様に、一般的なスマートフォンを利用することができる。
その他の構成については、動作状態確認端末106と同様である。
5.IoT情報管理装置207
IoT管理装置207のハードウェア構成について図18を用いて説明する。IoT情報管理装置207は、CPU107a、メモリ107b、ハードディスクドライブ207c(以下、HDD207cとする)、キーボード107d、マウス107e、ディスプレイ107f、光学式ドライブ107g、及び、通信回路107hを有する。
HDD207cは、オペレーティング・システム(OS)、IoT情報管理プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、動作状態確認先接続情報、状態登録先情報、初期通信設定情報(後述)、その他のデータを記録保持する。
その他の構成については、IoT情報管理装置107と同様である。
第3 使用する情報
(1)IoT情報
IoT情報管理装置207が有するIoT情報について説明する。IoT情報は、各IoT装置101と、動作状態情報の確認に必要な接続情報等、各種の接続情報とを関連づけた情報である。
IoT情報のデータ構造を図19に示す。IoT情報は、特定情報記述領域、状態登録先接続情報記述領域、動作状態確認先接続情報記述領域、IoT装置接続情報記述領域、及び、初期通信設定情報記述領域を有している。特定情報記述領域には、各IoT装置101を一意に特定する特定情報が記述される。状態登録先接続情報記述領域には、状態情報を登録する先をネットワーク上で一意に特定する状態登録先接続情報が記述される。例えば、情報蓄積装置103のネットワーク上のアドレスが記述される。動作状態確認先接続情報記述領域には、IoT装置101の動作状態を確認する先をネットワーク上で一意に特定する動作状態確認先接続情報が記述される。例えば、確認用動作状態提供装置109のネットワーク上のアドレスが記述される。
初期通信設定情報記述領域には、予めIoT装置201に設定されている初期通信設定情報が記述される。初期通信設定情報は、無線LANにおけるSSID、暗号化キー、及び、IoT装置201を一意に特定するネットワーク上の位置情報である初期IP(Internet Protocol)アドレスを有している。使用者端末205が、IoT装置201の初期通信設定情報を設定することによって、使用者端末205とIoT装置201との間で、無線LANにおける直接的な接続(ad hocモードでの接続)を確立できる。これにより、使用者端末205とIoT装置201との間で、ルータRTを介さずに情報を送受信できる。
第4 情報管理システム200の動作
情報管理システム200の動作について、以下において説明する。情報管理システム200では、IoT装置101をルータRTを介して情報蓄積装置103に接続させ、状態情報の送信を可能とする接続設定処理、装置登録処理(図9a参照)、状態情報取得処理(図10参照)、状態情報登録処理(図11参照)、及び、動作状態確認処理(図12〜図14参照)が実行される。
1.接続設定処理
接続設定処理について、図20、図21を用いて説明する。接続設定処理は、IoT装置101を所定の場所に設置した段階で実行する処理である。
情報管理システム200を利用する者は、事前に、IoT管理端末205をルータRTを介して情報を送受信できるように、通信回路205hを設定しておく。具体的には、ルータRTが無線LANを利用する場合、IoT管理端末205の通信回路205hの通信設定において、SSID(Service Set IDentifier)や暗号化キーを、ルータRTに接続できるように、事前に確認し、設定しておく。
なお、実施例1と同様に、設置するIoT装置201の特定情報と、状態登録先接続情報、及び、初動作状態確認先接続情報とを関連付けたIoT情報をIoT情報管理装置207のHDD207cに記憶保持しておく(図8参照)。
図20に示すように、IoT管理端末205のCPU105aは、初期通信設定プログラムが起動されたと判断すると(S2001)、カメラユニット105iを起動し(S2003)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU105aは、カメラユニット105iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S2005)、取得した2次元バーコードを解析し、管理先接続情報を取得する(S2007)。CPU105aは、管理先接続情報を用いて、ルータRTを介して、IoT情報管理装置207に対して、IoT装置201に関する初期通信設定情報の取得を要求する初期通信設定要求情報を送信する(S2009)。
IoT情報管理装置207のCPU107aは、IoT管理端末205から初期通信設定要求情報を取得すると(S2011)、初期通信設定要求情報からIoT装置201の特定情報を取得する(S2013)。CPU107aは、HDD207cに記憶保持しているIoT情報から、特定情報に対応するIoT装置201の初期通信設定情報、及び、状態登録先接続情報を取得し(S2015)、初期通信設定応答情報として、IoT管理端末105へ送信する(S2017)。
IoT管理端末205のCPU105aは、IoT情報管理装置207から初期通信設定応答情報を取得すると(S2021)、取得した接続設定情報から、初期通信設定情報、及び、状態登録先接続情報を取得し、メモリ205bに記憶保持する(S2023)。また、CPU105aは、現在の通信設定をルータ通信設定情報として、メモリ205bに一時記憶する(S2025)。
CPU105aは、取得した初期通信設定情報を用いて、通信回路205hの設定を変更する(S2027)。これにより、IoT装置201の通信回路201hとIoT管理端末205の通信回路205hとの無線LANにおける通信設定が同じとなるため、具体的にはSSID、暗号化キーが同じとなるため、IoT装置201とIoT管理端末205との間で、アド・ホック(ad hoc)モードでの直接接続が可能となる。なお、CPU105aは、通信回路205hに、ネットワーク上の位置として、同一ネットワークに属するが、取得した初期通信設定情報に含まれるIoT装置201の初期IPアドレスとは異なるIPアドレスを設定する。
図21に移って、CPU105aは、IoT装置201に対して、アド・ホック接続要求情報を送信する(S2029)。
IoT装置201のCPU101aは、アド・ホック接続要求情報を取得すると(S2031)、使用者端末205に対してアド・ホック接続応答情報を送信する(S2033)。これにより、IoT装置201と使用者端末205とが、通信可能となる。
IoT管理端末205のCPU105aは、アド・ホック接続応答情報を取得すると(S2041)、メモリ205bからルータ接続設定情報、及び、状態登録先接続情報を取得する(S2043)。CPU105aは、取得したルータ通信設定情報、及び、状態登録先接続情報を、状態登録設定情報として、IoT装置201へ送信する(S2045)。CPU105aは、ルータ接続設定情報を用いて、通信回路205hの通信設定情報を元に戻す(2047)。これにより、使用者端末205は、ルータRTを介した外部ネットワーク、および 内部ネットワークと通信が可能となる。
IoT装置201のCPU101aは、状態登録設定情報を取得すると(S2051)、ルータ通信設定情報、及び、状態登録先接続情報を取得し、メモリ201bに記憶保持する(S2053)。CPU101aは、ルータ接続設定情報を用いて、通信回路205hの通信設定情報を変更する(2055)。これにより、IoT装置201は、ルータRTを介した外部ネットワーク、および 内部ネットワークと通信が可能となる。
以降、CPU101aは、状態情報登録処理(図11参照)を実行する。
このように、情報管理システム200では、煩雑だったIoT装置201をルータRTに接続するための無線LAN設定の作業を大幅に簡略化することが可能となる。従来、装置記載のSSID等の番号を手入力で入れる作業が不要となり、結果、IoT装置201では、電源を投入するだけで、IoT管理端末205を介して、自動的にルータRTとの無線接続設定が完了する。また、IoT装置201は、ルータRTを介して、動作状態情報を、実施例1の状態情報登録処理(図11参照)に従って、情報蓄積装置103に格納出来る。
2.動作状態確認処理
動作状態確認処理については、情報管理装置100における動作状態確認処理(図12〜図14参照)と同様である。但し、動作状態確認端末206を使用する動作状態確認作業者は、事前に、ルータRTと接続できるように、動作状態確認端末206の通信回路206hに、ルータRTと同様の通信設定をしておく。
前述の実施例1における情報管理システム100では、IoT装置101は、所定の位置に、若しくは、範囲に位置する設置対象物に設置されていた。一方、本実施例に係る情報管理システム300では、IoT装置101は、設置対象物として移動体に固定されるものである。以下においては、前述の実施例と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1 ハードウェア構成
1.情報管理システム300
情報管理システム300の概要を図22に示す。情報管理システム300は、IoT装置101、自動車301、情報蓄積装置103、IoT管理端末305、動作状態確認端末306、IoT情報管理装置307、及び、確認用動作状態提供装置109を有している。IoT装置101、情報蓄積装置103、IoT管理端末305、動作状態確認端末306、IoT情報管理装置307、及び、確認用動作状態提供装置109は、所定のネットワークで接続されており、所定のネットワークを介して、互いに、情報を送受信できる。
IoT装置101は、設置対象物として、移動体である自動車301に設置される。自動車301は、ナンバープレートを有している。ナンバープレートは、設置対象物である自動車301を一意に特定することができる設置対象物特定情報であるナンバープレート情報を有している。IoT装置101は、自動車301に設置される装置等の作動温度や振動等、各装置の状態情報を、所定時間毎に、情報蓄積装置103へ送信する。IoT装置101は、表面に、自身の状態情報を取得する先のアドレスである取得先情報が含まれる2次元バーコード101mを有している。
情報蓄積装置103は、IoT装置101から取得した状態情報を記憶、保持する。
IoT管理端末305は、IoT装置101が有する2次元バーコード101mを読み取り、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101に関する各種の情報を管理するIoT情報管理装置307に接続するための管理先接続情報を取得する。IoT管理端末305は、取得した管理先接続情報を用いてIoT情報管理装置307に接続し、2次元バーコード101mを読み取ったIoT装置101のIoT情報管理装置107への登録等、IoT装置101に関する情報を管理する。
動作情報確認端末306は、自動車301のナンバープレート、及び、自動車に設置されているIoT装置101の2次元バーコードを読み取り、IoT装置101が設置されている自動車301を特定しながら、IoT装置101の動作確認をするための動作状態確認先接続情報を用いて確認用動作状態提供装置109に接続する。
IoT情報管理装置307は、IoT装置101に関する各種の情報を管理する。特に、IoT情報管理装置107は、IoT装置101と、情報蓄積装置103からIoT装置101が送信した状態情報を取得するための状態取得先接続情報と、IoT装置101が設置されている自動車のナンバープレート情報とを関連づけて管理する。
確認用動作状態提供装置109は、動作状態確認端末306からの要求に従い、IoT装置101の動作状態を示す動作状態情報を送信する。
これにより、動作状態確認端末306で2次元バーコード101mを取得するだけで、容易に、IoT装置101の動作状態を確認できる。
一般的に、自動車においては、限られた空間に各構成部品が配置されるため、全てのIoT装置101が外部から確認できる位置に設置されるとは限らない。一方、情報管理システム300では、外部から確認できる1つのIoT装置101の2次元バーコードを読み取るだけで、自動車に設置されているIoT装置101の動作情報を、容易に、確認することができる。
2.IoT管理端末305
IoT管理端末305のハードウェア構成について図23を用いて説明する。IoT管理端末305は、CPU105a、メモリ305b、ディスプレイ105f、通信回路105h、及び、カメラユニット105iを有している。
メモリ305bは、CPU105aに対して作業領域を提供する。また、メモリ303bは、オペレーティング・システム(OS)、IoT管理端末プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
その他の構成については、IoT管理端末105と同様である。
3.動作状態確認端末306
動作状態確認端末306のハードウェア構成について図23aを用いて説明する。動作状態確認端末306は、CPU106a、メモリ306b、ディスプレイ106f、通信回路106h、及び、カメラユニット106iを有している。
メモリ306bは、CPU106aに対して作業領域を提供する。また、メモリ306bは、オペレーティング・システム(OS)、動作状態確認プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。
なお、動作状態確認端末306としては、動作状態確認端末106と同様に、一般的なスマートフォンを利用することができる。また、その他の構成については、動作状態確認端末106と同様である。
4.IoT情報管理装置307
IoT管理装置307のハードウェア構成について図24を用いて説明する。IoT情報管理装置307は、CPU107a、メモリ107b、ハードディスクドライブ307c(以下、HDD307cとする)、キーボード107d、マウス107e、ディスプレイ107f、光学式ドライブ107g、及び、通信回路107hを有する。
HDD307cは、オペレーティング・システム(OS)、IoT情報管理プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、動作状態確認先接続情報、状態登録先情報、設置対象物特定情報(後述)、その他のデータを記録保持する。
その他の構成については、IoT情報管理装置107と同様である。
なお、IoT装置101、情報蓄積装置103、及び、確認用動作状態提供装置109のハードウェア構成については、実施例1と同様である。
第3 使用する情報
(1)IoT情報
IoT情報管理装置307が有するIoT情報について説明する。IoT情報は、各IoT装置101と、動作状態情報の確認に必要な接続情報等、各種の接続情報とを関連づけた情報である。
IoT情報のデータ構造を図25に示す。IoT情報は、特定情報記述領域、状態登録先接続情報記述領域、動作状態確認先接続情報記述領域、及び、設置対象物特定情報記述領域を有している。特定情報記述領域には、各IoT装置101を一意に特定する特定情報が記述される。状態登録先接続情報記述領域には、状態情報を登録する先をネットワーク上で一意に特定する状態登録先接続情報が記述される。例えば、情報蓄積装置103のネットワーク上のアドレスが記述される。動作状態確認先接続情報記述領域には、IoT装置101の動作状態を確認する先をネットワーク上で一意に特定する動作状態確認先接続情報が記述される。例えば、確認用動作状態提供装置109のネットワーク上のアドレスが記述される。
設置対象物特定情報記述領域には、IoT装置101が設置された設置対象物である移動体としての自動車の一意に特定するナンバープレート番号が設置対象物特定情報として記述される。なお、設置対象物特定情報は、IoT装置101に関して、管理先接続情報等の接続情報以外の他の情報である付加情報に相当する。
第4 情報管理システム300の動作
情報管理システム300の動作について、以下で説明する。情報管理システム300では、装置登録処理、状態情報取得処理(図10参照)、状態情報登録処理(図11参照)、及び、動作状態確認処理が実行される。
なお、情報管理システム300を利用する者は、事前に、情報管理装置103に、設置するIoT装置101を登録しておき、取得した状態情報を蓄積する領域をHDD103cに確保しておく。
1.装置登録処理
装置登録処理について、図26を用いて説明する。IoT管理端末305のCPU105aは、IoT管理端末プログラムが起動されたと判断すると(S2601)、カメラユニット105iを起動し(S2603)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU105aは、カメラユニット105iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S2605)、取得した2次元バーコードを解析し、IoT装置管理装置307へ接続するための管理先接続情報を取得する(S2607)。
続いて、CPU105aは、カメラユニット105iを、ナンバープレート画像の取得待機状態とする。CPU105aは、カメラユニット105iを介してナンバープレート画像を取得したと判断すると(S2607)、取得したナンバープレート画像を解析し、IoT装置101が設置されている自動車を一意に特定するナンバープレート番号、例えば、「神戸○○○さ△△−××」を、OCR(Optical Character Recognition)技術等を用いて、設置対象物特定情報として取得する(S2611)。
CPU105aは、取得した設置対象物特定情報、及び、管理先接続情報を用いて、設置対象物特定情報に対応する自動車301とIoT装置101とを関連付けることを要求する装置登録要求情報を送信する(S2613)。
IoT情報管理装置307のCPU107aは、IoT管理端末105から装置登録要求情報を取得すると(S2621)、IoT情報の登録先設置対象物特定情報を取得する(S2623)。CPU103aは、管理先接続情報が有する特定情報に対応するIoT装置101に対して、具体的には、管理先接続情報のクエリパラメータに対応するIoT装置101に対して、取得した設置対象物特定情報を関連付けて、HDD107cのIoT情報(図25参照)に記憶する(S2625)。
これにより、IoT装置101と、IoT装置101が設置されている自動車301とを関連付けて、IoT情報管理装置307に、容易に、登録できる。
2.動作状態確認処理
動作状態確認処理について、図27を用いて説明する。動作状態確認端末306のCPU106aは、動作状態確認プログラムが起動されたと判断すると(S2701)、カメラユニット106iを起動し(S2703)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU106aは、カメラユニット106iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S2705)、取得した2次元バーコードを解析し、IoT装置管理装置307へ接続するための管理先接続情報を取得する(S2707)。
続いて、CPU106aは、カメラユニット106iを、ナンバープレート画像の取得待機状態とする。CPU106aは、カメラユニット106iを介してナンバープレート画像を取得したと判断すると(S2707)、取得したナンバープレート画像を解析し、IoT装置101が設置されている自動車を一意に特定するナンバープレート番号を設置対象物特定情報として取得する(S2711)。
CPU106aは、取得した設置対象物特定情報、及び、管理先接続情報を用いて、設置対象物特定情報に対応する自動車301に設置されているIoT装置101の動作を確認するために、確認用動作状態提供装置109への接続に用いる動作状態確認先接続情報の送信を要求する状態確認先要求情報を送信する(S2713)。
IoT情報管理装置307のCPU107aは、IoT管理端末105から状態確認先要求情報を取得すると(S2721)、管理先接続情報から特定情報を取得する(S2773)。具体的には、管理先接続情報から、特定情報を示すクエリパラメータの値を取得する。また、CPU107aは、状態確認先要求情報からIoT装置101が設置されている自動車301を特定する設置対象物特定情報を取得する(S2723)。CPU107aは、HDD107cが記憶保持するIoT情報の中に、取得した特定情報、及び、設置対象物特定情報に関連付けられたものが存在するか否かを判断する(S2726)。
CPU107aは、IoT情報の中に、取得した特定情報、及び、設置対象物特定情報に関連付けられたものが存在すると判断すると、対応する動作状態確認先接続情報を取得する(S2727)。CPU107aは、動作状態確認先接続情報を含む状態確認先応答情報を動作状態確認端末306へ送信する(S2729)。
一方、CPU107aは、ステップS2726において、IoT情報の中に、取得した特定情報、及び、設置対象物特定情報に関連付けられたものが存在しないと判断すると、動作状態確認先接続情報を含まず、対応する動作状態確認先接続情報が存在しない旨を示す状態確認先応答情報を動作状態確認端末306へ送信する(S2729)。
動作状態確認端末306のCPU105aは、IoT情報管理装置307から状態確認先応答情報を取得すると(S2731)、取得した状態確認先応答情報から、動作状態確認先接続情報を取得できるか否かを判断する(S2733)。CPU105aは、動作状態確認先接続情報を取得できると判断すると、動作状態確認先接続情報を取得し、メモリ305bに記憶保持し(S2735)、以降の動作状態確認処理(図14参照)を実行する。
一方、CPU105aは、動作状態確認先接続情報を取得できないと判断すると、動作状態確認処理を終了する。
前述の実施例1における情報管理システム100では、IoT装置101は、直接、状態蓄積装置103に状態情報を送信していた。一方、本実施例に係る情報管理システム400では、IoT装置401は、IoT情報管理装置407を介して、状態蓄積装置103に状態情報を送信するものである。以下においては、前述の実施例と同様の構成については同様の符号を付し、詳細な説明を省略する。
第1 ハードウェア構成
1.情報管理システム400
情報管理システム400の全体構成を図28に示す。情報管理装置400は、IoT装置401、情報蓄積装置103、IoT管理端末405、動作状態確認端末106、及び、IoT情報管理装置407を有している。IoT情報管理装置407は、IoT装置401、IoT管理端末405、及び、状態確認端末106と、情報蓄積装置103との中間に位置し、各装置間の通信を中継管理する機能を有する。これにより、新たに設置するIoT装置401を、既存の情報蓄積装置103を利用したシステムに、スムースに組み込ませることができる。
2.IoT装置401
IoT装置401のハードウェア構成について図29を用いて説明する。IoT装置401は、CPU101a、メモリ401b、通信回路101h、状態情報取得センサ101j、動作状態確認ボタン101k、及び、筐体401nを有している。
メモリ401bは、CPU101aに対して作業領域を提供する。また、メモリ401bは、オペレーティング・システム(OS)、状態情報取得登録プログラム、初期通信設定プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、及び、各種データを記録保持する。メモリ401bは、自身を一意に特定する特定情報、及び、通信回路101hが状態情報を送信する先のネットワーク上のアドレスを示す状態送信先接続情報を有している。なお、状態送信先接続情報は、IoT情報管理端末407のネットワーク上の位置を特定するアドレスに対応する。
筐体401nは、CPU101a等の電子部品を収納、保護する。筐体401nの外観を図29aに示す。筐体401nは、表面に、動作状態確認端末106を介してIoT情報管理装置407の確認用動作状態情報を取得するため動作状態確認先接続情報、及び、IoT管理端末405を介してIoT情報管理装置407に接続するための管理先接続情報を有する管理先接続情報・特定情報提供部としての2次元バーコード401mを有している。2次元バーコード401mについては、後述する。
その他の構成については、IoT装置101と同様である。
3.IoT管理端末405
IoT管理端末405のハードウェア構成について図30を用いて説明する。IoT管理端末405は、CPU105a、メモリ405b、ディスプレイ105f、通信回路105h、及び、カメラユニット105iを有している。
メモリ405bは、CPU105aに対して作業領域を提供する。また、メモリ405bは、オペレーティング・システム(OS)、IoT管理端末プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、管理先接続情報、及び、各種データを記録保持する。
その他の構成については、IoT管理端末105と同様である。
4.IoT情報管理装置407
IoT管理装置407のハードウェア構成について図31を用いて説明する。IoT情報管理装置407は、CPU107a、メモリ107b、ハードディスクドライブ407c(以下、HDD407cとする)、キーボード107d、マウス107e、ディスプレイ107f、光学式ドライブ107g、及び、通信回路107hを有する。
HDD407cは、オペレーティング・システム(OS)、IoT情報管理プログラム等その他のアプリケーションのプログラム、状態登録先接続情報、及び、確認用動作状態情報(後述)、その他のデータを記録保持する。
その他の構成については、IoT情報管理装置107と同様である。
第2 2次元バーコード
IoT装置401の筐体401nが表面に有する2次元バーコード401mについて説明する。2次元バーコード401mは、ネットワークを介して、IoT装置401の動作確認をするための確認用動作状態情報の取得先であるIoT情報管理装置407に接続するためのアドレスを示す動作状態取得先接続情報を有している。動作状態取得先接続情報は、2次元バーコードが表示されるIoT装置401を一意に特定する特定情報を有している。また、動作状態取得先接続情報は、管理先接続情報の一部を有している。
例えば、IoT装置401の特定情報が「0104―5124―2890」であり、IoT情報管理装置407が、TCP/IPプロトコルを利用するネットワーク上においてアドレス「http://www.yyyyy.com」を用いて一意に特定でき、IoT装置401に関連付けられた認証コードが「1234」である場合、2次元バーコード401mは、「http://WWW.yyyyy.co.jp/?sensorid=0104―5124―2890/pass=1234」を有している。「?sensorid=0104―5124―2890」がクエリパラメータとして設定されている。ここで、「http://WWW.yyyyy.co.jp/?sensorid=0104―5124―2890」は動作状態確認先接続情報として機能し、「?sensorid=0104―5124―2890/pass=1234」は管理先接続情報として機能する。
例えば、IoT管理端末405は、2次元バーコード401mに示されている「?sensorid=0104―5124―2890/pass=1234」に、自らが有する管理先接続情報の一部「http://WWW.yyyyy.co.jp/managemament.php」を付加した「http://WWW.yyyyy.co.jp/managemament.php?sensorid=0104―5124―2890/pass=1234」を管理先接続情報として使用し、IoT情報管理装置407にアクセスする。また、動作状態確認端末106は、「http://WWW.yyyyy.co.jp/?sensorid=0104―5124―2890/pass=1234」を動作状態確認先接続情報として使用し、IoT情報管理装置407にアクセスする。なお、IoT情報管理装置407は、動作状態確認端末106からのアクセスに対しては、認証コード「pass=1234」を削除した上で、確認用動作状態取得処理を実行する。
第3 使用する情報
(1)IoT情報
IoT情報管理装置107が有するIoT情報について説明する。IoT情報は、各IoT装置101と、動作状態情報の確認に必要な接続情報等、各種の接続情報とを関連づけた情報である。
IoT情報のデータ構造を図32に示す。IoT情報は、特定情報記述領域、状態登録先接続情報記述領域、動作開始時刻記述領域、及び、確認用動作状態情報記述領域を有している。特定情報記述領域には、各IoT装置401を一意に特定する特定情報が記述される。
状態登録先接続情報記述領域には、状態情報をIoT情報管理装置407が転送する先をネットワーク上で一意に特定する状態登録先接続情報が記述される。例えば、情報蓄積装置103のネットワーク上のアドレスが記述される。なお、状態登録先接続情報については、IoT装置401の運用者が使用する状態蓄積装置103を自由に選定し、使用する状態蓄積装置103のアドレスを設定することができる。また、IoT情報管理装置407の運用者が、予め、準備した状態蓄積装置103のアドレスを設定するようにしてもよい。
動作開始時刻記述領域には、各IoT装置401が動作を開始した時刻が記述される。IoT情報によって動作開始時刻を管理することによって、IoT装置401の動作に応じた保守点検や、IoT装置401の運用サービス提供において生ずる処理、例えば、課金処理等を適切に実行することができる。
確認用動作状態情報記述領域には、各IoT装置401の最新の状態情報、つまり、各IoT装置401からIoT情報管理装置407が取得した最新の状態情報が記述される。確認用動作状態情報を取得することによって、各IoT装置401の動作状態を確認することができる。
第4 情報管理システム400の動作
情報管理システム400の動作について、以下において説明する。情報管理システム400では、IoT装置401の動作開始時をIoT情報管理装置407に登録する装置動作開始登録処理、IoT装置401が状態情報を取得する状態情報取得処理(図10参照)、IoT装置401から情報管理装置103に状態情報を登録する状態情報登録処理、及び、動作状態確認端末106がIoT情報管理装置407から確認用動作状態情報を取得し、表示する動作状態確認処理が実行される。なお、情報管理システム400を利用する者は、事前に、IoT装置401を所定の場所、例えば、装置や機械に設置しておく。また、設置するIoT装置401をIoT情報管理装置407のIoT情報に登録しておき、取得した状態情報の一部を確認用動作状態情報としてHDD403cに蓄積できるようにしておく。
1.装置動作開始登録処理
装置登録処理について、図33を用いて説明する。IoT管理端末405のCPU105aは、IoT管理端末プログラムが起動されたと判断すると(S501)、カメラユニット105iを起動し(S503)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU105aは、カメラユニット105iを介して2次元バーコードを取得したと判断すると(S505)、取得した2次元バーコードを解析し、特定情報、及び、認証コードを取得する(S3301)。
CPU105aは、メモリ405bから、管理先接続情報を取得し(S3303)、特定情報、認証コード、及び、管理先接続情報を用いて、特定情報を有する管理先接続情報を生成する(S3305)。また、CPU105aは、時計回路より現在の時刻を動作開始時刻として取得する(S3307)。
CPU105aは、生成した管理先接続情報を用いて、特定情報で特定されるIoT装置101の動作開始時刻を、特定情報で特定されるIoT装置401に関する各種情報が互いに関連付けられたIoT情報に記憶保持することを要求する装置動作開始登録要求情報を送信する(S3309)。
IoT情報管理装置407のCPU107aは、IoT管理端末405から装置動作開始登録要求情報を取得すると(S3311)、取得した装置登録要求情報からIoT装置101の特定情報、及び、動作開始時刻を取得する(S3313)。CPU107aは、HDD407cに記憶保持しているIoT情報(図32参照)に、特定情報で特定されるIoT情報が既に登録されているかを判断する(S515)。
CPU107aは、特定情報で特定されるIoT情報が、まだ、IoT情報に登録されていないと判断すると、IoT情報の特定情報記述領域にステップS3313で取得した特定情報を記述したレコードを生成し、特定情報で特定されるIoT装置401に関するIoT情報をIoT情報管理装置407に登録する(S517)。なお、IoT情報において、特定情報に記述領域以外の領域の値については、IoT情報管理装置407の管理者等が、適宜、入力する。
CPU107aは、HDD107cに記憶保持しているIoT情報(図8参照)に、特定情報で特定されるIoT情報の動作開始時刻記述領域(図32参照)に、取得した動作開始時刻を記述する(S3315)。CPU107aは、動作開始時刻の登録が終了すると、登録が完了した旨の装置動作開始登録応答情報をIoT管理端末105へ送信する(S3317)。
IoT管理端末405のCPU105aは、IoT情報管理装置407から装置動作開始登録応答情報を取得すると(S3321)、取得した装置動作開始登録情報をディスプレイ105fに表示する(S3323)。
2.状態情報登録処理
状態情報登録処理について、図34を用いて説明する。IoT装置401のCPU101aは、所定時間毎に(S701)、メモリ101bから状態情報を送信する先のアドレスを示す状態送信先接続情報、及び、IoT装置401の特定情報を取得し(S703)、また、メモリ101bに記憶保持されている状態情報を取得する(S705)。CPU101aは、取得した状態情報、及び、特定情報を状態登録情報として、状態送信先接続情報を用いてIoT情報管理装置407へ送信する(S3407)。なお、IoT装置401では、1日毎、6時間毎、10分毎等、電源容量と、IoT装置401の動作可能時間とを考慮して、情報蓄積装置103への登録間隔を決定しておく。CPU101aは、動作が終了するまで(S709)、ステップS701?ステップS3401?ステップS709の処理を繰り返す。
IoT情報管理装置407のCPU107aは、IoT装置401から状態登録情報を取得すると(S3421)、取得した状態登録情報からIoT装置401を特定する特定情報、及び、状態情報を抽出する(S3423)。CPU107aは、取得した特定情報で特定されるIoT装置401に関連づけて、取得した状態情報を、既に記憶している対応する確認用動作状態情報に上書きするように、新たな確認用動作状態情報として、予め確保しておいたHDD103cの所定の領域に記憶保持する(S3425)。また、CPU107aは、ステップS3421で取得した状態登録情報を情報蓄積装置103へ転送する(S3427)。CPU107aは、動作が終了するまで(S3429)、ステップS3421〜ステップS3427の処理を繰り返す。
情報蓄積装置103のCPU103aは、IoT情報管理装置407から状態登録情報を取得すると(S3411)、取得した状態登録情報からIoT装置101を特定する特定情報を抽出する(S713)。CPU103aは、取得した特定情報で特定されるIoT装置101に関連づけて、取得した状態情報を、IoT装置101について予め確保しておいたHDD103cの所定の領域に記憶保持する(S715)。CPU103aは、動作が終了するまで(S717)、ステップS711?ステップS715の処理を繰り返す。本システムを利用するユーザー側のシステムは、情報蓄積装置103から状態登録情報(データ)を受け取り、データストレージあるいは分析処理装置に情報を蓄積する。
4.動作状態確認処理
動作状態確認処理について説明する。動作状態確認処理は、動作状態確認端末106がIoT情報管理装置407に接続するための動作状態確認先接続情報を取得するための動作状態確認先取得処理、及び、取得した動作状態確認先接続情報を用いて確認用動作状態情報を取得する確認用動作状態取得処理を有している。
(1)動作状態確認先取得処理
動作状態確認先取得処理について、図35を用いて説明する。動作状態確認端末106のCPU106aは、動作状態確認プログラムが起動されたと判断すると(S801)、カメラユニット106iを起動し(S803)、2次元バーコードの取得待機状態とする。CPU106aは、カメラユニット106iを介して2次元バーコード401mを取得したと判断すると(S805)、取得した2次元バーコードを解析し、動作状態確認先接続情報を取得する(S3501)。
(2)確認用動作状態取得処理
確認用動作状態取得処理について、図36、図37を用いて説明する。動作状態確認端末106を用いてIoT装置401の動作状態を確認しようとする使用者は、確認用動作状態提供装置109に接続する前に、IoT装置401に、メモリ401bに記憶保持している状態情報をIoT情報管理装置407に送信させるために、動作状態確認ボタン101kを操作してもよい(図13参照)。これは、IoT装置401は、限られた電力の効率的利用のため、常時、状態情報を情報蓄積装置103に送信していないものもあるため、動作確認時点でIoT装置401が適切に動作しているか否かを確認するために、直近に取得した状態情報を確認できるようにするためである。
なお、IoT装置401の動作確認ボタン101kが操作された場合、IoT装置401、IoT情報管理装置407、及び、情報蓄積装置103は、状態情報登録処理(図34参照)のステップS703以降の処理を実行する。
図36に示すように、動作状態確認端末106のCPU106aは、2次元バーコード401mから取得した状態確認先接続情報、及び、IoT装置401の特定情報を用いて、IoT情報管理装置407に、特定情報で特定されるIoT装置401に関する確認用動作状態情報の送信を要求する確認用動作状態要求情報を送信する(S3601)。
IoT情報管理装置407のCPU107aは、IoT管理端末105から確認用動作状態要求情報を取得すると(S3611)、取得した確認用動作状態要求情報からIoT装置101の特定情報を取得する(S3763)。CPU107aは、取得した特定情報で特定されるIoT装置101の確認用動作状態情報を取得し(S3615)、動作状態確認端末106のディスプレイ106fに表示できる確認用動作状態応答情報を生成する(S3717)。CPU107aは、生成した確認用動作状態応答情報を動作状態確認端末106へ送信する(S3619)。
動作状態確認端末106のCPU106aは、確認用動作状態提供装置109から確認用動作状態情報を取得すると(S1215)、取得した確認用動作状態情報をディスプレイ106fに表示する(S1217)。
このように、情報管理システム100では、IoT装置101に表示する2次元バーコードと、IoT情報管理装置109によるIoT装置101に関する各種情報の紐づけとにより、IoT管理端末105を用いた管理者によるIoT情報管理と、動作状態情報確認端末106を用いた動作状態確認作業者による動作状態確認との両者を、同時に、実現出来る。なお、動作状態確認作業者は、一般的に、IoT情報管理者に比して、IoT情報へのアクセスが限定されていることが多い。情報管理システム100では、アクセス権が異なる者が混在していても、それぞれのアクセス権に応じた作業を、同時に、実現できる。
また、動作状態確認端末106は、不特定多数の動作状態確認作業者が使用するため、一般的に使用されているスマートフォン、及び、スマートフォンで動作する2次元バーコード取得アプリ、ブラウザアプリ等、一般的に使用されているアプリを、動作状態確認プログラムとして使用できる。このため、特別な動作状態確認端末106を用意する必要がない。また、動作状態確認作業者は、手慣れたスマートフォンを使用できるため、動作状態確認端末106の操作に戸惑うことなく、容易に、動作状態確認作業を実行することができる。
[その他の実施形態]
(1)IoT情報において特定情報に関連付ける所定の情報:前述の実施例1においては、IoT情報において特定情報に関連付ける所定の情報として、状態登録先接続情報、動作状態確認先接続情報を示したが、その他の情報を関連付けるようにしてもよい。例えば、IoT装置101に接続するための固有番号、携帯電話番号や固有IPアドレスも合わせて関連付けるようにしてもよい。
(2)2次元バーコード:前述の実施例1においては、2次元バーコードは、IoT装置101の特定情報と関連付けられた管理先接続情報が表示されるとしたが、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109等、その他の装置に接続する情報も合わせて表示されるようにしてもよい。
また、複数の装置に接続する情報を表示する2次元バーコードを配置する場合は、それぞれの情報を有する2つの2次元バーコードを筐体101nに配置するようにしてもよい。さらに、複数の装置に接続する情報を1つの2次元バーコードを配置し、いずれか接続情報を、処理の内容によって選択できるようにしてもよい。接続情報の選択については、プログラムにおいて処理の内容に応じて、自動的に選択されるようにしてもよいし、使用者が選択できるようにしてもよい。その他の実施例についても、同様である。
さらに、2次元バーコードに表示される特定情報、管理先接続情報の末尾にハッシュ値等の認証情報を付加するようにしてもよい。さらに、2次元バーコードに表示される特定情報、管理先接続情報自体を暗号化し、読み取るIoT管理端末105、動作状態確認端末106において、暗号化を解読するようにしてもよい。
さらに、特定情報、管理先接続情報を表示する2次元バーコードとともに、数値化した特定情報、例えば、特定情報そのものや、特定情報の一部(下4桁等)を合わせて表示するようにしもてよい。
(3)動作状態確認プログラム:前述の実施例1においては、動作状態確認端末106は、動作状態確認プログラムとして、既存の2次元バーコード取得プログラム、ブラウザプログラム等を利用するとしたが、動作状態確認処理(図12、図14)を実行するように設計された専用の動作状態確認プログラムを用いるようにしてもよい。その他の実施例についても、同様である。
(4)動作状態確認端末106:前述の実施例1においては、動作状態確認端末106は、スマートフォンを利用するとしたが、動作状態確認プログラムの機能を実現できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、専用の端末であってもよい。その他の実施例についても同様である。
(5)IoT装置101、情報管理装置103、IoT管理端末105、動作状態確認端末106、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109のハードウェア構成:前述の実施例1においては、IoT装置101は、CPU101a等を用いて各処理を実行するとしたが、各処理を実行できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、IoT装置101を専用のロジック回路を用いて形成するようにしてもよい。情報管理装置103、IoT管理端末105、動作状態確認端末106、IoT情報管理装置107、確認用動作状態提供装置109についても、同様である。その他の実施例についても同様である。
(6)IoT装置101の設置場所:前述の実施例1においては、IoT装置101は、所定の機械等に設置されるとしたが、所定の状態情報を取得する場所であれば、例示のものに限定されない。例えば、特定の装置に設置されるものではなく、農地に配置される温度等の気象情報を取得するセンサであってもよい。実施例2についても同様である。
(7)複数のIoT装置101の処理:前述の実施例1においては、1つのIoT装置101から2次元バーコードを読み取る毎に、情報管理装置103に状態情報を要求したが、複数のIoT装置101から2次元バーコードを読み取り、複数のIoT装置101のそれぞれの状態情報をまとめて要求するようにしてもよい。その他の実施例についても同様である。
同様に、前述の実施例2においては、1つのIoT装置101から2次元バーコードを読み取る毎に、情報管理装置103にIoT装置101の登録を要求したが、複数のIoT装置101から2次元バーコードを読み取り、複数のIoT装置101をまとめて情報管理装置103に登録するようにしてもよい。その他の実施例についても同様である。
(8)自動車301:前述の実施例3においては、IoT装置101をIoT情報管理装置107に登録する際に、IoT装置101に関する他の情報を付加情報としの自動車のナンバープレート情報とIoT装置101の状態情報とを関連付けて情報管理装置103に登録するとしたが、他の情報を付加情報として、関連付けて登録するようにしてもよい。例えば、自動車301を特定できる情報として、自動車に貼り付けられる専用ステッカーに表示される一意の番号情報や、模様等の画像情報であってもよい。
また、自動車301に設置されるIoT装置101を自動車301に関連付けて登録するとしたが、複数のIoT装置101が設置され、設置対象物を特定できる情報を有するものであれば、例示のものに限定されない。例えば、複数のIoT装置101が設置される産業用ロボットであって、自身を特定する番号等のプレートが設置されているものであってもよい。
さらに、付加情報として、例えば、IoT装置101の存在位置を示す位置情報を関連付けて登録するようにしてもよい。これにより、IoT装置101の存在位置が分からない場合に、動作状態確認端末106の位置をIoT情報管理装置107に送信し、IoT情報管理装置107から動作状態確認端末106の周辺に位置するIoT装置101を地図上に表示させる情報を提供することができる。他の実施例についても、同様である。
また、実施例2において、IoT装置101をIoT情報管理装置107に登録する際に、IoT管理端末105の位置情報を合わせて登録することによって、IoT装置101の付加情報として位置情報を関連付けて、容易に登録することができる。
さらに、実施例4において、IoT装置401の設置状態や作業者の作業状態をカメラユニット105iを用いて撮像した情報、設置者や作業者の情報、設置日時、作業日時等の装置設置情報を、動作開始時刻とともに、IoT情報管理装置407へ送信し、IoT情報に登録するようにしてもよい。
(9)2次元バーコードに表示する管理先接続情報:前述の実施例1において、2次元バーコードに複数の接続情報を表示する場合、接続先に要求する機能、登録、修正、削除等に応じて、各接続情報の記載を変更するようにしてもよい。例えば、サーバサイドスクリプトを用いて、「http://WWW.xxxxx.co.jp/registration.php?sensorid=0104―5124―2890」のように特定情報の記述に合わせて、所定の機能を実現するスクリプト、例えば、装置登録を実現するスクリプト名「registration.php」を、既存のIoT情報の修正を実現するスクリプト名「correction.php」を、既存のIoT情報の削除を実現するスクリプト名「delete.php」を、それぞれ記述するようにしてもよい。その他の機能についても同様である。また、複数の機能を含み、各機能を選択できるようにしてもよい。その他の実施例についても、同様である。
(10)管理先接続情報・特定情報提供部:前述の実施例1においては、管理先接続情報・特定情報提供部として2次元バーコードを示したが、管理先接続情報・特定情報を提供できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、管理先接続情報・特定情報を含む物体指紋、印刷指紋、電子透かしや、近接無線手段であってもよい。なお、管理先接続情報・特定情報提供部の種類に応じて、IoT管理端末105は、カメラユニット105iに代えて、所定の読み取り手段を有するようにすればよい。動作状態確認端末106についても同様である。その他の実施例についても、同様である。
(11)装置登録処理:前述の実施例1においては、IoT管理端末105を用いてIoT情報管理装置107に接続し、IoT情報を操作する処理として、IoT装置101のIoT情報管理装置107への登録処理を示したが、2次元バーコードから取得したIoT装置101に関するIoT情報を操作する処理であれば、例示のものに限定されない。例えば、2次元バーコードから取得したIoT装置101に関する既存のIoT情報を修正、削除するものであってもよい。その他の実施例についても、同様である。
(12)情報管理装置103、動作状態提供装置109:前述の実施例1においては、情報管理装置103、動作状態提供装置109を別々の装置としたが、両者の機能を一体とした装置としてもよい。その他の実施例についても、同様である。
(13)動作確認ボタン101k:前述の実施例1では、動作確認ボタン101kを用いて、動作状態確認端末106における動作状態確認時点で、IoT装置101に残存する状態情報を情報蓄積装置103へ送信するとしたが、IoT装置101に残存する状態情報を情報蓄積装置103へ送信できるものであれば、例示のものに限定されない。例えば、動作状態確認端末106から、所定の短距離無線等を用いて、IoT装置101に残存する状態情報を送信させる情報を与えるようにしてもよい。この場合、IoT装置101と動作状態確認端末106とが互いに通信できるように、予め、所定の短距離無線を設定しておくようにすればよい。その他の実施例についても、同様である。
(14)通信規格:前述の実施例1〜実施例4においては、使用する通信規格、使用する通信プロトコルについては、各処理を実現するものであれば、特に限定されない。また、中継装置(ルータ等)の利用等についても、各処理を実現するものであれば、特に限定されない。
(15)ルータRT:前述の実施例2においては、ルータRTは無線LANを形成する、いわゆるwifiルータとしたが、使用する通信規格に応じて各通信を中継するものであれば例示のものに限定されない。例えば、BLE(Bluetooth Low Energy)や独自無線を中継するものであってもよい。
(16)装置動作開始登録情報:前述の実施例4においては、IoT装置401の動作開始時刻を、IoT情報管理装置407のIoT情報に登録するとしたが、動作停止時刻を登録するようにしてもよい。また、動作開始時刻、及び、動作終了時刻の両者を登録するようにしてもよい。
(17)確認用動作状態情報の登録:前述の実施例4においては、確認用動作状態情報をIoT情報管理装置407に記憶保持するとしたが、IoT情報管理装置407とは異なる、IoT情報管理装置407に接続された他の記憶装置(サーバ)に登録するようにしてもよい。
(18)状態情報の取得:前述の実施例1においては、状態情報をIoT装置101の状態情報取得センサ101jを用いて取得するとしたが、状態情報を取得できるものであれば例示のものに限定されない。例えば、所定のセンサを有する他のサーバからデータや画像として、状態情報を取得するようにしてもよい。他の実施例についても、同様である。
(19)各プログラム:前述の実施例1〜実施例4における各プログラムは、例示のフローチャートに沿った処理を実現するとしたが、同様の処理を実現するものであれば、例示のものに限定されない。
(20)情報蓄積装置103が記憶保持する動作状態情報の利用:前述の実施例1において、情報蓄積装置103から本システム利用ユーザー側システムに、動作状態情報を、データ解析等のために送信する場合、情報蓄積装置103において、送信先のアドレス情報を登録したり、送信するデータを暗号化したり等できるようにしてもよい。
(21)動作状態情報のデータ形式変換:前述の実施例1において、情報蓄積装置103が取得する、及び/又は、記憶保持する動作状態情報を、異なるデータ形式に変換する事も出来る。IoT装置101から取得する動作状態情報のデータ形式が情報蓄積装置103の利用者が想定するデータ形式が異なる場合、例えば、IoT装置101と情報蓄積装置103等のその他のシステムとが異なる製造者である場合や、情報蓄積装置103の利用者が独自のデータ形式を利用している場合、IoT装置メーカーあるいはユーザー側でデータ変換を行う必要があるが、情報蓄積装置103が取得動作状態情報をデータ変換して、記憶保持したり、他の装置に提供したりする。これにより、どの様なIoT装置やユーザー側システムであっても、IoT装置101を追加するだけで、そのままで利用できる。