JP2018136754A - 情報処理装置、モビリティデータ収集システム - Google Patents

情報処理装置、モビリティデータ収集システム Download PDF

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Abstract

【課題】車両から得られた情報を管理するセンタシステムにおいて、データの維持管理コストを削減しつつサービスの精度を維持する。
【解決手段】所定の収集条件に従って車両から受信したプローブ情報を記憶部に蓄積する蓄積処理部と、蓄積されたプローブ情報に基づいて、あるサービスに関するサービス情報の車両への配信条件となる事象が生じたか否かを判定するためのモデルを生成するモデル生成部と、生成されたモデルにしたがって配信されたサービス情報に含まれる事象が所定の精度で生じたか否かを判定するモデル評価部と、事象が所定の精度で生じたと判定された場合、蓄積されたプローブ情報のうち他のサービスで使用していないプローブ情報を削除する削除部と、を備える。
【選択図】 図5

Description

本発明は、複数の車両に搭載されたセンサ情報を収集、解析する情報処理装置および車両側へ情報を配信するモビリティデータ収集システムに関する。
近年、モノのインターネット(Internet of Things:IoT)に関するサービスが拡大しており、モノにとりつけられたセンサ情報など、収集するデータ量が増加し続けている。
自動車の分野でも走行データ(プローブデータ)を活用した様々なテレマティクスサービスが提供されている。一例として、走行時の位置情報や加速度情報などを用いてドライバの運転を評価し、安全運転の度合いに応じて保険料が変動する自動車保険の様なテレマティクスサービスや、複数車両の位置と速度情報を分析することでより詳細な渋滞情報を配信するテレマティクスサービスが提供されている。
また、自動車の分野では自動運転も実用化されようとしている。自動運転の普及に伴い、カーシェアなどがより一層進むと考えられる。その場合、自動車の所有者とドライバが別々になるため、自動運転車両に乗車するユーザは自動車のメンテナンスなどを気にする機会が減り、自動車の故障リスクが高まる。そのため、故障を未然に防ぐための故障予兆診断サービス等の重要性が増してくると予想される。
一方、プローブデータを収集するテレマティクスセンタと接続する自動車(コネクティッドビークル)の台数が爆発的に増加している。そのため、テレマティクスセンタと自動車間の通信量が膨大となり、プローブデータの保存には非常に大規模なストレージが必要となっている。また、画像データも収集する場合には、通常集めていたプローブデータと比較して非常に大きなデータを扱うため、さらに大規模なストレージが必要となる。加えて、自動運転を見据えて自動車に搭載されるカメラなどを含めた車載センサの数は増加傾向にあり、これらのデータ全てをセンタで収集・解析・活用するビックデータサービスでは、膨大なデータ維持管理コストが必要で、データ量の増大に伴い分析の処理時間が遅くなるという問題点もある。
データの維持管理コストという問題は自動車の分野以外にも存在している。例えば、工場内の作業員の作業風景を撮影した動画情報から、異常行動を検出した際にアラートを上げることで歩留まりの向上を目的とした作業映像解析サービスでは、複数のカメラで撮影した動画情報を蓄積するため、より一層データ管理コストが膨大になる。この様にIoT関連サービスの普及に伴い様々な分野でデータの維持管理コストが問題となる。
データ維持管理に関する問題の対策として、特許文献1では、データの保管起点と保管有効期限を設定し、期限が過ぎたデータを自動削除するシステムを提供している。
特開2003−330763号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、センタが登録されてからの経過日数に応じて自動でデータを削除するため、古くても重要な情報を削除してしまうことでサービスの質に影響を与える場合がある。例えば自動車の故障診断サービスを提供する場合、十分な量のパーツ情報が収集されれば、それだけ故障診断の精度が高まると考えられる。しかし、市場流通量の少ない車両のパーツはデータ量がそもそも少ない。そういったパーツ情報は登録されてからの経過日数が長くとも、故障診断の精度向上に有益な情報となる。つまり、上記特許文献1に記載の技術では有益な情報まで削除してしまうため、サービスの質に影響を与える可能性がある。
そこで本発明は、蓄積された各種センサ情報の必要性を機械学習モデルに基づき判定し、車両側のデータ収集条件を変更することでセンタ側のデータ維持管理コストを削減することを目的とする。
本発明の代表的な一例は次の通りである。すなわち本発明は、所定の収集条件に従って車両から受信したプローブ情報を記憶部に蓄積する蓄積処理部と、蓄積された前記プローブ情報に基づいて、あるサービスに関するサービス情報の前記車両への配信条件となる事象が生じたか否かを判定するためのモデルを生成するモデル生成部と、生成された前記モデルにしたがって配信された前記サービス情報に含まれる前記事象が所定の精度で生じたか否かを判定するモデル評価部と、前記事象が所定の精度で生じたと判定された場合、蓄積された前記プローブ情報のうち他のサービスで使用していない前記プローブ情報を削除する削除部と、を備えることを特徴とする情報処理装置として構成される。
また、本発明は、上記情報処理装置を備えたモビリティデータ収集システムとしても把握される。
本発明によれば、センタ側のデータ維持管理コストを削減することができる。
第1実施形態におけるシステム全体構成図を示す一例である。 データ蓄積処理の一例を示す処理フロー図である。 収集条件情報一例である。 機械学習モデル評価フロー図の一例である。 データ削除フロー図の一例である。 蓄積データを示すDBスキーマの一例である。 収集条件変更処理フロー図の一例である。 サービス情報配信処理フロー図の一例である。 サービス情報出力時の例を示すイメージ図である。 センタ管理画面の一例を示すイメージ図である。 機械学習モデルが更新される様子を示すイメージ図である。 判定テーブルの例を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しつつ説明する。
図1は、本実施例によるモビリティデータ収集システム1000の構成図である。モビリティデータ収集システム1000は、テレマティクスセンタ100と、車両200と、外部サービス300とがネットワーク400を介して接続されることで構成される。外部サービス300とは、例えば、気象情報を公開するWebサービスや道路交通情報を配信するWebサービス等、コンテンツを提供するサービスである。実際には、外部サービス300は、サーバ等の情報処理装置を有し、当該情報処理装置から上記サービスに関する様々なコンテンツが提供される。なお、本実施例において外部サービス300はなくともよい。ネットワーク400は、携帯電話網、インターネット網、無線LAN等の近距離無線通信網や、あるいはそれら複数の組み合わせで構成された一般的な回線網である。
テレマティクスセンタ100は、サーバ等の情報処理装置を有し、当該情報処理装置は、演算処理装置110と、記憶装置120と、通信部130と、入出力装置140と、を有して構成される。テレマティクスセンタ100は、カーナビやGPS(Global Positioning System)等の車載機と移動体通信システムとを利用して、様々な情報やサービスを車両200に提供するセンタである。
演算処理装置110は、さらに、車両200から送信されたデータや外部サービス300から送信されたデータを受信するデータ受信部111と、受信したデータを記憶装置120にデータ毎に必要な処理を施して格納するデータ蓄積処理部112と、記憶装置120に蓄積されたデータを基に提供するサービスに応じた機械学習モデルを作成・更新する機械学習モデル作成部113と、作成された機械学習モデルがサービスの提供基準を満たしているかを評価する機械学習モデル評価部114と、サービスの提供基準を満たした機械学習モデルが作成された場合に既に蓄積済みのデータの中から他サービスに利用しないデータの統計情報を算出し新たに記憶装置120へ蓄積する統計処理部115と、統計情報の算出に利用した元データを記憶装置120から削除するデータ削除部116と、削除したデータに応じて車両が収集するデータの条件を新しく作成する収集条件作成部117と、受信したデータに対して作成した機械学習モデルがサービスを提供するか否かを判定するサービス提供判定部118と、サービスを提供する場合に車両200へ送信するサービス情報のコンテンツを作成するサービス情報作成部119と、を有する。
後述するように、データ蓄積処理部112は、所定の収集条件に従って車両から受信したプローブ情報を記憶部に蓄積する。また、機械学習モデル作成部113は、蓄積されたプローブ情報に基づいて、あるサービスに関するサービス情報の車両への配信条件となる事象が生じたか否かを判定するための機械学習モデルを生成する。また、機械学習モデル評価部114は、生成された機械学習モデルにしたがって配信されたサービス情報に含まれる上記事象が所定の精度で生じたか否かを判定する。また、データ削除部116は、上記事象が所定の精度で生じたと判定された場合、蓄積されたプローブ情報のうち他のサービスで使用していないプローブ情報を削除する。また、機械学習モデル作成部113は、上記事象が一定以上の精度で生じていないと判定された場合、生成されたモデルを、車両から受信したプローブ情報のうち異常を示すプローブ情報を異常状態として識別した新たなモデルに更新する。また、収集条件作成部117は、削除されたプローブ情報を送信した車両の収集条件を所定の収集条件から削除した新たな収集条件を作成する。統計処理部115は、所定の収集条件にしたがって収集されたプローブ情報のうち他のサービスに使用していないプローブ情報の統計情報を算出し、データ削除部116が、上記統計情報に基づいて、他のサービスで使用していないプローブ情報を削除する。
演算処理装置110は、ハードウェアとしては、例えば、一般的なCPU(Central Processing Unit)から構成される。演算処理装置110が備える上記各部の機能は、演算装置110にインストールされたプログラムを実行することにより実現される。上記プログラムは、ROM(Read Only Memory)等の記憶媒体にあらかじめ組み込まれて提供されたり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、DVD(Digital Versatile Disk)等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、配布されてもよい。さらには、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布されてもよい。
記憶装置120は、さらに、各車両がどの収集条件であるかを管理する収集条件情報121と、登録されたユーザの個人情報などを記録するユーザ情報122と、車両の加速度や位置などの車両の走行に関する情報を蓄積するプローブ情報123と、地図情報124と、パーツごとのセンサ情報を記録するパーツ情報125と、車両ごとに車種や年式、使われているパーツ情報などを記録する車両情報126と、外部サービス300から取得した情報を記録する外部情報127と、機械学習モデル評価部によって評価された結果を記録するモデル評価情報128と、衝突防止用の前方カメラやオーバビューカメラなどにより撮影された動画情報129と、を有する。本例では、プローブ情報123と動画情報129とを分けて記憶しているが、動画情報129をプローブ情報123に含めてもよい。記憶装置120は、ハードウェアとしては、例えば、一般的なHDD(Hard Disk Drive)やSSD(Solid State Drive)から構成される。
通信部130は、ネットワーク400を介して、テレマティクスセンタ100と車両200または外部サービス300との間におけるデータを送受信する。通信部130は、ハードウェアとしては、例えば、一般的なモデムから構成される。
入出力装置140は、テレマティクスセンタ100のオペレータからの操作を受け付け、本システムで行われた処理の結果を表示する。入出力装置140は、ハードウェアとしては、例えば、PC(Personal Computer)やタブレット端末から構成される。
車両200は、センサ210と、演算処理装置220と、記憶装置230と、通信部240と、入出力装置250と、車載端末260と、を有して構成される。車両200は、カーナビやGPS(Global Positioning System)等の車載機と移動体通信システムとを利用して、テレマティクスセンタ100から様々な情報やサービスを受ける移動体である。
センサ210は、車両200の状態を検知するためのセンサである。センサ210としては、例えば、車両200に備えられた速度センサ、加速度センサ、アクセル開度センサ、ブレーキ開度センサ、ステアリングセンサ、勾配センサ、GPSセンサ、温度センサ、歪みセンサ、カメラ、赤外線センサ、ライダー、ミリ波センサ、超音波センサなどが考えられる。なお、センサ210は上記以外のセンサでもよい。
演算処理装置220は、センサ210が検知したセンサ情報をどういう条件で収集するか確認する収集条件確認部221と、収集したデータをテレマティクスセンタ100へ送信するデータ送信処理部222と、テレマティクスセンタ100から送信された新しい収集条件やサービス情報を受信して処理するデータ受信処理部223と、受信した新しい収集条件を記憶装置230に設定する収集条件設定部224と、センサ情報を記憶装置230に蓄積するデータ蓄積処理部225と、を有する。
演算処理装置220は、ハードウェアとしては、例えば、一般的なCPUから構成される。演算装置220が備える上記各部の機能は、演算装置220にインストールされたプログラムを実行することにより実現される。上記プログラムは、ROM等の記憶媒体にあらかじめ組み込まれて提供されたり、インストール可能な形式又は実行可能な形式のファイルでCD−ROM、CD−R、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録して提供されたり、配布されてもよい。さらには、上記プログラムを、インターネット等のネットワークに接続されたコンピュータ上に格納し、ネットワーク経由でダウンロードさせることにより提供または配布されてもよい。
記憶装置230は、センサ210で収集した走行データなどを蓄積したプローブ情報231、地図情報232、収集条件設定部224で登録された収集条件を記録する収集情報233、カメラ映像などの動画情報234を有する。本例では、プローブ情報231と動画情報234とを分けて記憶しているが、動画情報234をプローブ情報231に含めてもよい。記憶装置230は、ハードウェアとしては、例えば、一般的なHDDやSSDから構成される。
入出力装置250は、運転者等のユーザからの操作を受け付け、本システムで行われた処理の結果を表示する。入出力装置250は、ハードウェアとしては、例えば、カーナビやスマートフォン、タッチスクリーンなどが考えられる。
車載端末260は、車両200の動作を電気的に制御する。車載端末260は、ハードウェアとしては、例えば、ECU(Electronic Control Unit)やTCU(Telematics Control Unit)、カーナビ、スマートフォン、ドライブレコーダなどが考えられる。
テレマティクスセンタ100が提供するサービスの例として、車両200の故障予兆を機械学習により検出した場合に車両200の入出力装置250にアラートを提示して、ユーザに故障が発生するよりも前にメンテナンスに誘導するサービスが考えられる。さらにサービスの例として、複数車両の走行データや、外部サービス300から得られた情報を複合的に分析する機械学習により、これからユーザが走行するルート上で渋滞が発生するかどうかを判定し、渋滞が発生すると予測される場合に渋滞を回避するルートを入出力装置250に提示する渋滞予想サービスなども考えられる。なお、本実施例による技術を用いて提供できるテレマティクスサービスは上述した2種類である必要はなく、別のサービスでもよい。
図2を用いてデータ蓄積処理フローの一例を説明する。車両200が運転開始(S2001)した場合、演算処理装置220は、センサ210から車両センサ情報取得(S2002)を開始する。収集するデータとしては車両の位置情報、速度情報、加速度情報、アクセル操作情報、ブレーキ操作情報、ハンドル操作情報、車両勾配情報、温度情報、カメラ映像、障害物との距離情報などが考えられる。なお、上述した以外のデータを取得してもよい。
収集条件確認部221は、記憶装置230上の収集条件情報233に設定された収集条件と取得したセンサ情報を比較して収集条件に合致するか否かを判定する(S2003)。収集条件の詳細については後述する。収集条件に合致しない場合(S2003:No)、再び車両センサ情報取得処理(S2002)に戻る。収集条件に合致する場合(S2003:Yes)、データ蓄積処理部225は、該当した収集条件に従い収集したセンサ情報を記憶装置230にプローブ情報231、もしくは動画情報234として蓄積する(S2004)。プローブ情報231には、上記センサ情報と、当該センサ情報が収集されたときの日時を示すセンサ取得日時情報、当該センサのID(Identifier)等とが対応付けて記憶される。また、動画情報234には、センサ情報と同様、上記動画情報234と、当該動画情報234が収集されたときの日時を示す動画取得日時情報、当該動画のID等とが対応付けて記憶される。
さらに、データ送信処理部222は、データ蓄積処理部225が蓄積したデータをテレマティクスセンタ100へ送信する(S2005)。実際には、データ蓄積処理部225は、上記プローブ情報231や動画情報234のほか、これらの情報がどの車両から取得されたものかを識別するための車両ID(例えば、ナンバープレートや車体番号)と、当該車両の所有者であるユーザを識別するためのユーザ情報(例えば、氏名、年齢、住所、免許証番号)とを対応付けて、テレマティクスセンタ100に送信する。上記車両ID、上記ユーザ情報は、あらかじめ記憶装置230に記憶しておけばよい。
テレマティクスセンタ100のデータ受信処理部111がデータを受信(S2006)した後、受信したデータをデータ蓄積処理部112が記憶装置120にプローブ情報123、もしくは動画情報129として蓄積する(S2007)。データ蓄積処理部112は、複数の車両200から受信した上記プローブ情報231、上記動画情報234を、車両IDごとユーザ情報ごとに日付順に並べ替えて履歴形式で記憶装置120に蓄積する。
図3を用いてセンサ情報の収集条件の一例について説明する。図3は、本実施例における収集条件情報233の一例である。収集条件情報233は、車両条件テーブル2331と、トリガ条件テーブル2332と、データ条件テーブル2333とを含む。
車両条件テーブル2331には、条件ID300と、収集開始条件301と、収集終了条件302と、対象車両303と、収集トリガ304とが対応付けて記憶されている。トリガ条件テーブル2332には、収集トリガID310と、トリガ開始条件311と、トリガ終了条件312と、収集データID313と、優先度314と、動作周期315とが対応付けて記憶されている。データ条件テーブル2333には、収集データID320と、データ種別321と、サンプリングレート322と、収集計算式323とが対応付けて記憶されている。
なお、車両条件テーブル2331、トリガ条件テーブル2332、データ条件テーブル2333は、それぞれサービスに応じて上記以外の要素を含んでもよいし、要素を減らしてもよい。また、トリガ条件テーブル2332そのものを含まず、車両条件テーブル2331の収集トリガ304の代わりにデータ条件を設定し、車両条件だけで収集するデータ条件を設定してもよい。
図3に示す例では、収集条件として条件ID300がC#1とC#2の2条件が登録されている。C#1は、収集開始条件301としてエンジンonと収集終了条件としてエンジンoffが設定されているため、エンジンが起動している間にセンサ210が検知したセンサ情報が全て収集される。また、C#1は、対象車両303としてメーカAの車種Bのみに収集条件が絞りこまれていることを示している。さらに、C#1は、収集トリガ304としてT#1とT#2の2種類が登録されている。
同様にC#2はワイパーが起動している間にセンサ210が検知したセンサ情報が全て収集される。また、車両年式が2010年1月以降の車両に絞り込み、収集トリガとしてT#1とT#3の2種類を基準にセンサ情報が収集される。
収集トリガ304は、それぞれトリガ条件テーブル2332の収集トリガID310に設定されている。T#1は、トリガ開始条件311とトリガ終了条件312は何も設定されていないため、全ての情報を収集することを示している。また、T#1は、収集データとして収集データID313に記載のD#1のデータを収集することを示している。同様に、T#2は、加速度0.3Gをトリガとして前後20秒間の情報を収集し、収集するデータはD#2とD#3であることを示している。また、T#3は、港区内を走行していることをトリガとして情報を収集し、収集するデータはD#4であることを示している。
優先度314は、複数の収集トリガが設定された場合に数値が小さい方を優先して情報を収集することを示しており、条件IDC#1ではT#1とT#2が設定されているがT#2が優先されることを示している。また、動作周期315は、収集したデータをテレマティクスセンタ100へ送信する処理の動作周期を示しており、T#1は60秒間隔、T#2は30秒間隔、T#3は60秒間隔でデータを送信することを示している。なお、トリガ条件として、上記以外に速度が閾値を超えた場合や、機械学習により異常が検出されたことを条件として設定するなどしてもよい。
収集データ313は、それぞれデータ条件テーブル2333の収集データID320に設定されている。D#1は、データ種別321としてブレーキ、アクセル、速度、GPS情報を取得し、サンプリングレート322として各情報を1秒間隔で取得し、収集計算式として各センサ情報の移動平均を算出して送信することを示している。同様に、D#2は、データ種別としてブレーキ、アクセル、速度、GPS、エンジン回転数、ハンドル角度の情報をサンプリングレート50ミリ秒で収集計算式は移動平均を取りながら収集し、D#3は、パーツAの温度とパーツAの歪みを15ミリ秒間隔で収集し、D#4は、速度とGPS情報を1秒間隔で収集することをそれぞれ示している。
なお、データ条件として、上記以外にも動画の解像度、コーデック、サンプリングレート(フレームレート)、ビット深度などを設定してもよい。さらに、動画情報はカメラが撮影した動画そのものでなく、ある特徴量を抽出したデータでもよい。具体的には、カメラが撮影した看板情報のみを抽出し送信する場合や人の骨格データのみを抽出することができる。また、前方に車両がある場合をトリガ条件として、路面と前方車両の部分のみ抽出することができる。
図4を用いて本実施例による機械学習モデル評価方法について説明する。テレマティクスセンタ100の機械学習モデル評価部114は、記憶装置120に蓄積されたプローブ情報123の中から取得日時の新しいデータから優先して蓄積データの一部を取得し(S4001)、サービス提供判定部118は、機械学習モデル作成部113によって既に作成済みの機械学習モデルによりサービス対象の事象を検知できるか否かを判定する(S4002)。
ここで、サービスとして故障予兆診断サービスを想定した場合、取得したパーツ情報(図3に示した収集条件情報223のデータ条件テーブル2223のD#3)などから機械学習によってパーツの故障予兆を検知できるか否かを判定することとなる。例えば、サービス提供判定部118は、一定期間あるパーツの温度が閾値以上の温度となっている場合、熱変形による当該パーツの故障の可能性があると判定し、当該パーツの故障予兆を検知する。
また、別のサービスとして渋滞予測サービスを想定した場合は、走行情報(図3に示した収集条件情報223のデータ条件テーブル2223のD#1、2、4)などから機械学習により走行ルート上に今後渋滞が発生するか否かを判定することとなる。例えば、サービス提供判定部118は、一定時間地図上の所定の範囲で同じ道路を走行する複数の車両の速度が閾値未満となっている場合、その道路の上記所定の範囲で渋滞が発生している可能性があると判定し、走行ルート上における渋滞発生予兆を検知する。本例では上記2つのサービスについて説明したが、これらのサービス以外の車両の走行に関する様々なサービスについて適用してもよい。
サービス提供判定部118が機械学習によりサービス対象の事象を検知したと判定した場合(S4002:Yes)、サービス情報作成部119は、ユーザへ提供するサービス情報を作成し、通信部130を通じて作成したサービス情報をユーザへ配信する(S4003)。サービス情報については、図9を用いて後述する。
その後、サービス提供判定部118は、ユーザによる変更があるか否かを判定する(S4004)。ユーザによる変更とは、故障予兆サービスを想定した場合、ユーザが故障予兆の現れたパーツを交換することでテレマティクスセンタ100に送信されるセンサ値が変わることや、渋滞予測サービスの場合、ユーザが渋滞予測地点を避けて別ルートを走行することなどを意味する。前者の場合、サービス提供判定部118が、過去に上記センサ値が異常状態であったと判定した場合において、その後車両200から受信した上記センサ値が正常状態を示す規定値の範囲にあれば当該パーツが交換されたと判定すればよい。また、後者の場合、サービス提供判定部118が、リルートされたことを示す情報を受信した場合には走行ルートが別ルートに変更されたと判定すればよい。
サービス提供判定部118は、ユーザによる変更があると判定した場合(S4004:Yes)、蓄積データ取得S4001に戻る。一方、サービス提供判定部118は、ユーザによる変更がないと判定した場合(S4004:No)、機械学習モデル評価部114は、ある条件α内に該当事象があるかどうかを判定する(S4005)。
ここで、故障予兆診断サービスの場合、ある条件αとは、故障予兆が出てから一定期間内、例えば1週間以内という条件を意味し、該当事象とは実際に故障が発生するという事象を意味する。また、渋滞予測サービスの場合、ある条件αとは、例えば、渋滞発生箇所を中心とした半径300メートルの範囲に車両が入り、速度が時速10km以下であるという条件を意味する。
機械学習モデル評価部114は、該当事象があると判定した場合(S4005:Yes)、作成した機械学習モデルによるサービス提供の判定が成功したとカウントする(S4006)。一方、機械学習モデル評価部114は、該当事象がないと判定した場合(S4005:No)、サービス提供の判定が失敗したとカウントする(S4007)。このように、機械学習モデル評価部114は、既に作成済みの機械学習モデルにより配信したサービス情報に該当する事象が実際に生じた場合には当該サービス情報の配信は妥当であり、当該配信が成功したと評価する一方、上記配信したサービス情報に該当する事象が実際に生じなかった場合には当該サービス情報の配信が失敗したと評価する。
S4002において、サービス提供判定部118は、機械学習によりサービス対象の事象を検知しないと判定した場合(S4002:No)、ある条件β内に該当事象があるか否かを判定する(S4008)。ここで、ある条件αと条件βは同一のものでもよいし、別条件でもよい。
サービス提供判定部118が該当事象があると判定した場合(S4008:Yes)、機械学習モデル評価部114は、機械学習によるサービス提供判定が失敗したとカウントする(S4006)。サービス提供判定部118が該当事象がないと判定した場合(S4008:No)、機械学習の判定は成功であるが、機械学習モデル評価部114はカウントはせずに、蓄積データ取得処理(S4001)まで戻る。
故障予兆診断サービスを例とすると、ユーザが車両200をディーラや修理工場に持込み、実際に故障するか否かが判明するよりも以前にパーツを取り替えるなど行った場合、ユーザによる変更(S4004)とは、車両200をディーラや修理工場に持ち込み、テレマティクスセンタ100のデータ受信処理部111が、交換されたパーツのセンサ値を含むプローブ情報123、もしくは動画情報129を受信することを意味し、サービス情報作成部119が、ユーザへ提供するサービス情報を条件αもしくは条件βとしてユーザへ配信(S4003)してからの経過日数が10日以内に実際に故障が発生するか否かを判定する(S4005)こととなる。
機械学習モデル評価部114は、成功もしくは失敗のカウント後、カウント数がある一定数γ回以上貯まったか否かを判定する(S4009)。機械学習モデル評価部114は、カウント数が一定数γ回に満たないと判定した場合(S4009:No)、蓄積データ取得処理(S4001)に戻る。一方、機械学習モデル評価部114は、カウント数が一定数γ回以上と判定した場合(S4009:Yes)、サービス該当事象の予測精度がサービス毎に必要な精度であるε%以上であるか否かを判定する(S40010)。機械学習モデル評価部114は、精度がε%以上と判定した場合(S4010:Yes)、あるサービス提供において機械学習モデル作成部113が作成した機械学習モデルで十分と判定し、データ蓄積部120にモデル評価情報128として記録する(S4011)。一方、機械学習モデル評価部114は、精度がε%に満たないと判定した場合(S4010:No)、再び機械学習モデル作成部113が蓄積データを基に機械学習モデルを更新し、学習し直す(S4012)。機械学習モデルの更新については図11を用いて後述する。
なお、上記では記憶装置120に蓄積されたデータから取得日時の新しいデータから優先して蓄積データの一部を取得し機械学習モデル評価部114が評価を行うが、記憶装置120に蓄積された過去データの一部を使った評価など、他の評価データの取得方法を用いてもよい。
図5を用いて本実施例によるテレマティクスセンタ100に蓄積済みのデータ削除フローについて説明する。データ削除部116は、機械学習モデル評価部114で作成した機械学習モデルでサービス提供に十分と判定(S4011)された結果を受けて実施される(S5001)。
データ削除部116は、記憶装置120に蓄積されたプローブ情報123、動画情報129を取得し(S5002)、取得したこれらのデータを使う他サービスがあるか否かを判定する(S5003)。当該判定については図12を用いて後述する。
データ削除部116は、取得したこれらのデータを使う他サービスがあると判定した場合(S5003:Yes)、データ削除部116はデータを削除せずに終了する。一方、データ削除部116が取得したこれらのデータを使う他サービスがないと判定した場合(S5003:No)、統計処理部115は、これらのデータから統計情報を算出し(S5004)、算出した統計情報に含まれるこれらのデータごとに設けられた削除フラグを、FALSE(削除対象外)からTURE(削除対象)に変更する。データ蓄積処理部112は統計情報をプローブ情報123などに別途記録する(S5005)。統計情報は、例えば、車両ID単位で蓄積されたプローブ情報123、動画情報129をパーツ単位に集計し、センサ値や当該センサ値の平均、標準偏差等の統計値を記録した情報であり、収集条件にしたがって収集されたデータのうち、他のサービスに使用されないデータを対象として算出された統計値を記録した情報である。統計情報の例については図6を用いて後述する。
さらに、データ削除部116は、データ削除フラグを参照し、記憶装置120に蓄積されている統計情報算出に利用したデータのうち、当該フラグが削除対象(TRUE)となっているデータを削除する(S5006)。収集条件作成部117は、統計処理部115で作成された統計情報を参照し、サービス提供に新しく情報収集が必要無くなった削除フラグが削除対象(TRUE)とされたデータを今後収集しない収集条件を新たに作成し、端末へ配信する処理を行う(S5007)。収集条件変更処理(S5007)の詳細については図7を用いて後述する。
なお、取得したデータを使う他サービスがある場合(S5003:Yes)においても、サービスに応じてデータを統計情報に置き換えて削除しても問題ない場合、S5003の条件分岐を経ずにS5004の処理を行ってもよいし、あるサービスAとあるサービスB以外に取得したデータを使う他サービスが無いかどうかのように、複数サービスで比較してデータを削除しても問題ないか判定してもよい。
図6は、記憶装置120に記録されたパーツ情報125が統計処理部115によって統計情報として記録される一例を示す。パーツ情報125は、様々な車両から受信したプローブ情報123、動画情報129をパーツごとに分類して蓄積された情報である。図6(a)は、パーツ情報125に格納されたパーツAに関する蓄積データを表し、車両ID600、トリップID601、データ取得時刻602、パーツの温度603、歪み604、削除フラグ605が含まれることを示している。図6(a)に示す一例では、車両IDがU1001の車両のトリップIDがT1001_01のデータとして、2016年9月28日21時47分53.841秒における温度が34.9度、歪みが0.82、削除フラグがFALSE(削除対象外)であることを示している。
図6(b)は、統計処理部115によって図6(a)のパーツ情報125が統計処理された後のパーツAの蓄積情報の一例を示す。統計処理後の統計情報にはパーツ名610、データ数611、温度平均値612、温度標準偏差613、歪み平均値614、歪み標準偏差615が含まれることを示している。図6(b)に示す一例では、パーツAを含むプローブ情報123、動画情報129が312455個あり、これらの温度の平均値、標準偏差は、それぞれ35.1度、0.54であり、これらの歪みの平均値、標準偏差は、それぞれ0.99、1.32であることを示している。このように、統計処理によって、様々な車両から得られたプローブ情報123、動画情報129に含まれるセンサ値の統計値が算出される。
なお、図6(a)に示す以外の情報として、パーツの加速度や圧力、光、磁力などを他の情報をパーツ情報125に蓄積してもよい。図6(b)に示す例では、統計情報として温度と歪みの平均値と標準偏差をそれぞれ統計情報処理部115が算出して格納しているが、図6(b)に示す例以外にも中央値や最頻値、変動係数、歪度、尖度など提供するサービスに応じて格納する統計情報を変更してもよい。また、統計処理部115は、パーツ情報以外にプローブ情報や外部情報なども統計値を算出してそれぞれ格納して、データ削除の対象としてもよい。さらに、統計処理部115が算出する統計情報は機械学習によって異常が検出されていない状態(正常状態)のデータからのみ統計情報を算出して記憶装置120に格納してもよい。例えば、故障予兆診断サービスの場合、パーツの故障予兆が検出されていない状態を正常状態として、出現頻度の多い正常状態のデータを削除対象とし、出現頻度の少ない異常状態のデータは削除対象外とする。なお、異常状態はサービスに応じて設定されるものとする。
図7を用いて、図5に示した収集条件変更処理(S5007)について説明する。テレマティクスセンタ100の収集条件作成部117は、収集条件情報121とプローブ情報123などに対応付けて蓄積された統計情報、車両情報126を記憶装置120から取得し(S7001)、取得した情報を基に収集条件変更の対象となる車両を特定する(S7002)。例えば、図6(a)では、収集条件作成部117は、車両IDがU1002の車両の削除フラグが「TRUE」であるため、当該車両を収集条件変更の対象となる車両であると特定する。
収集条件作成部117は、対象車両ごとの既存収集条件と統計情報を基に変更後の収集条件を作成し(S7003)、作成した収集条件を、通信部130を通じて配信する(S7004)。例えば、収集条件作成部117は、特定した車両がメーカAの車種Bで識別される車両である場合、図3に示した車両条件テーブル2331に記憶されている条件ID「C#1」に対応する対象車両「メーカA&車種B」をクリアして、収集条件から除外した新たな収集条件情報233を作成する。
車両200のデータ受信処理部223は、上記新たな収集条件情報233を受信し(S7005)、収集条件設定部224が、記憶装置230に記録されている収集条件情報233を更新する(S7006)。収集条件設定部224は、収集条件を更新した後、テレマティクスセンタ100に対して通信部240を通じて完了通知を送信する(S7007)。テレマティクスセンタ100が収集条件の更新完了通知を受信した(S7008)場合、データ受信処理部111は、車両毎の収集条件情報が更新したとして記憶装置120記録されている車両毎の収集条件情報121を更新する(S70009)。
図8を用いてサービス提供の判定フローについて説明する。テレマティクスセンタ100のサービス提供判定部118は、記憶装置120に蓄積されたデータの一部(例えば、直近1ヶ月の最新データ)を抽出して取得し(S8001)、機械学習モデル作成部113が作成した機械学習モデルにより、取得したデータからサービス対象の事象を検知するか否かを判定する(S8002)。サービス提供判定部118がサービス対象の事象を検知した場合(S8002:Yes)、サービス情報作成部119は、サービスにそった配信情報を作成する(S8003)。当該配信情報は、図4のS4003で配信されるサービス情報と同様の情報である。サービス提供判定部118がサービス対象の事象を検知しなかった場合(S8002:No)、データ取得処理(S8001)に戻る。
サービス提供判定部118は、通信部130を通じてサービス情報作成部119が作成したサービス情報を車両200に配信する(S8004)。車両200はサービス情報を受信した場合(S8005)、データ受信処理部223がサービス情報を入出力装置250に出力する(S8006)。故障予兆診断サービスの場合、サービス提供判定部118がパーツの故障予兆を機械学習により検出した場合(S8002:Yes)、サービス情報作成部119がユーザにパーツの故障予兆の情報やメンテナンス情報を配信する。
図9は、入出力装置250に出力されるサービス情報の例を示すイメージ図である。図9(a)は、故障予兆診断サービスのアラート画面の例を示している。出力装置250には、故障予兆を検出したことを端的に説明する文言901と、故障予兆が検出された該当パーツ情報902と、故障が発生するまでの推定期間903と、とるべき対策案904が含まれる。なお、出力装置250に出力する画面には上記の要素以外にもユーザが自身でできるメンテンスの場合にメンテナンス方法を動画で提示したり、該当箇所をグラフィカルに表示したり、メンテンスを受け付けるお店を紹介するURLを表示したりするなど別要素が含まれていてもよい。また、出力装置250で出力する情報はディスプレイではなく、音声による故障予兆の説明など別の出力方法でもよい。
図9(b)は、渋滞予想サービスのアラート画面の例を示している。出力装置250には、渋滞を予測し迂回ルートを表示していることを端的に説明する文言910と、地図911と、車両位置情報を示すアイコン912と、従来の走行ルート913と、渋滞を迂回するように新しく設定されたルート914が含まれる。なお、出力装置に出力する画面には上記の要素以外にも渋滞の混雑度や複数の迂回ルートを表示するなど別要素が含まれていてもよい。また、出力装置250で出力する情報はディスプレイではなく、音声による渋滞の説明など別の出力方法でもよい。
図10は、テレマティクスセンタ100を管理するオペレータが入出力装置140を通じて確認するレポート画面の一例を示すイメージ図である。レポート画面は、オペレータからの操作を受けて、統計処理部115が出力装置140に出力する。図10に示すように、レポート画面には、データ削減によって記憶装置120に蓄積されたデータ量が変動していることを示すグラフ1010と、データを削除した日時1021と、削除したデータの内容1022と、削除したデータ量1023と、削除したデータを除くデータの維持管理費用1024が含まれる。
上記グラフ1010は、例えば、統計処理部115が、データ蓄積処理部112により記憶装置102に蓄積されたデータ量の推移を時系列にプロットすることにより表すことができる。データを削除した日時1021は、統計処理部115が、データ削除部116により図5のS5006を実行された日時を記録すればよい。削除したデータの内容1022は、統計処理部115が、図6(a)に示した蓄積データのうち削除フラグが「TRUE」を含むデータを記録すればよい。削除したデータ量1023は、統計処理部115が、データ削除部116により削除されたデータの容量を算出して記録すればよい。削除したデータを除くデータの維持管理費用1024は、統計処理部115が、図5のS5006によりデータが削除された後の記憶装置102の使用量に単位容量あたりの単価を乗算する等して算出した値を記録すればよい。
図11は、機械学習モデルが更新される様子を示すイメージ図であり、一例としてパーツの故障予兆を診断するためのモデルを示している。図11(a)は、更新前の機械学習モデルであり、図11(b)は、更新後の機械学習モデルである。図11(a)に示すように、更新前のモデルでは、正常データPと異常データQとを判別するための分解線Lが算出されている。図11(a)では、当該分解線Lの内側(正常データ側)に、本来異常データであると判定されるべきデータQ’が存在するが、このような場合に、機械学習モデル作成部113は、図11(b)に示すように、当該分解線Lを、上記データQ’が当該分解線Lの外側(異常データ側)となるように分解線を表す関数を再計算し、分解線L’のように引きなおす。このような分解線を再計算することにより、異常データを正しく判定することができ、ステップS4005における成功またはS4006における失敗のカウントアップの精度を向上させ、当該事象の予測精度を向上させることができる。
図12は、図5に示したS5003で用いられる判定テーブルの例を示す図である。図12に示すように、判定テーブルには、サービス名1200とそのサービスで利用されるデータとが対応付けて記憶されている。図12では、例えば、故障予兆診断サービスでは、プローブ情報に含まれる時刻、温度、ゆがみ、位置情報が用いられることを示している。当該判定テーブルは、あらかじめ記憶装置102に記憶して置けばよい。このような判定テーブルを記憶しておくことにより、データ削除部116は、記憶装置120に蓄積されたプローブ情報123、動画情報129の中で他サービスに用いられるデータがあるか否かを判定することができる。図12の場合には、故障予兆診断サービスと渋滞予測サービスのいずれも時刻、位置情報が用いられるため、データ削除部116は、これらの情報を含むプローブ情報123、動画情報129については、S5003において、他サービスありと判定する。
このように、本実施例では、上記のような各処理を実行するので、サービス提供に影響の無い蓄積済み情報の削除と新たに蓄積されるセンサ情報の収集条件を変更することができ、センタにおけるデータの維持管理コストを低減することができる。また、必要な統計情報は残しておくことでサービス提供における分析時間の短縮効果を得ることができる。
100 テレマティクスセンタ
110 演算処理装置
111 データ受信処理部
112 データ蓄積処理部
113 機械学習モデル作成部
114 機械学習モデル評価部
115 統計処理部
116 データ削減部
117 収集条件作成部
118 サービス提供判定部
119 サービス情報作成部
120 記憶装置
121 収集条件情報
122 ユーザ情報
123 プローブ情報
124 地図情報
125 パーツ情報
126 車両情報
127 外部情報
128 モデル評価情報
129 動画情報
130 通信部
140 入出力装置
200 車両
210 センサ
220 演算処理装置
221 収集条件確認部
222 データ送信処理部
223 データ受信処理部
224 集取条件設定部
225 データ蓄積処理部
230 記憶装置
231 プローブ情報
232 地図情報
233 収集条件情報
234 動画情報
240 通信部
250 入出力装置
260 車載端末
300 外部サービス
400 ネットワーク

Claims (6)

  1. 所定の収集条件に従って車両から受信したプローブ情報を記憶部に蓄積する蓄積処理部と、
    蓄積された前記プローブ情報に基づいて、あるサービスに関するサービス情報の前記車両への配信条件となる事象が生じたか否かを判定するためのモデルを生成するモデル生成部と、
    生成された前記モデルにしたがって配信された前記サービス情報に含まれる前記事象が所定の精度で生じたか否かを判定するモデル評価部と、
    前記事象が所定の精度で生じたと判定された場合、蓄積された前記プローブ情報のうち他のサービスで使用していない前記プローブ情報を削除する削除部と、
    を備えることを特徴とする情報処理装置。
  2. 前記事象が一定以上の精度で生じていないと判定された場合、前記生成されたモデルを、前記車両から受信した前記プローブ情報のうち異常を示すプローブ情報を異常状態として識別した新たなモデルに更新するモデル更新部、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 削除された前記プローブ情報を送信した車両の収集条件を前記所定の収集条件から削除した新たな収集条件を作成する収集条件作成部、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  4. 前記所定の収集条件にしたがって収集された前記プローブ情報のうち他のサービスに使用していない前記プローブ情報の統計情報を算出する統計情報算出部、を備え、
    前記削除部は、前記統計情報に基づいて、前記他のサービスで使用していない前記プローブ情報を削除する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  5. 前記モデル生成部は、前記サービス情報として前記車両の故障予兆診断サービスもしくは渋滞予測サービスの配信条件となる事象が生じたか否かを判定するためのモデルを生成する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。
  6. 車両から受信したプローブ情報に基づいてあるサービスのサービス情報を配信する情報処理装置を備えたモビリティデータ収集システムであって、
    前記車両は、
    前記プローブ情報を検知する検知部と、
    検知された前記プローブ情報を所定の収集条件に従って前記情報処理装置に送信する送信部と、を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記車両から受信したプローブ情報を記憶部に蓄積する蓄積処理部と、
    蓄積された前記プローブ情報に基づいて、あるサービスに関するサービス情報の前記車両への配信条件となる事象が生じたか否かを判定するためのモデルを生成するモデル生成部と、
    生成された前記モデルにしたがって配信された前記サービス情報に含まれる前記事象が所定の精度で生じたか否かを判定するモデル評価部と、
    前記事象が所定の精度で生じたと判定された場合、蓄積された前記プローブ情報のうち他のサービスで使用していない前記プローブ情報を削除する削除部と、
    を備えることを特徴とするモビリティデータ収集システム。
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