JP2020125473A - ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材およびその製造方法 - Google Patents

ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】ナノセルロースを含まないポリカーボネート樹脂に比べて、著しい引張伸びおよび引張靭性の増加率を有するポリカーボネート−ナノセルロース複合素材、およびその製造方法の提供。【解決手段】化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートと、ナノセルロースと、を含むポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。【選択図】図1

Description

本発明は、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材およびその製造方法に関する。
ポリカーボネートは、衝撃強度などのような機械的物性に優れるとともに、難燃性、寸法安定性、耐熱性、および透明性に優れた熱可塑性樹脂としてよく知られており、電気電子製品の外装材、自動車部品などに幅広く適用されている。
さらに、ポリカーボネートは、割れやすいガラスに代替可能な透明プラスチック素材であって、その機械的物性を高めるために、無機フィラーを含有して複合化した複合素材が商用化されている。
しかしながら、前記無機フィラーとしてガラス繊維を含む複合素材の場合、射出成形時に、成形品の表面にガラス繊維が突出し、透明性、外観特性などが低下する恐れがあり、これを改善するために、界面活性剤などの添加剤を必須的に用いることとなり、曲げ弾性、耐衝撃性などが低下するという問題がある。また、焼却や火事時に微細粒子化され、肺疾患を引き起こす恐れがあるという問題が指摘されてきた。
また、多数の文献で、ポリカーボネート複合素材を製造するために、ナノクレーまたはナノカーボンフィラーを使用しているが、所望の物性強化効果のためにフィラーが過度に投入されており、所望の物性強化も円滑に得られないだけでなく、脆性が発生するという問題が指摘されてきた。
その他にも、石油系ビスフェノール−Aベースのポリカーボネートは、石油資源の枯渇により、その製造および使用上の制約が懸念されるだけでなく、ビスフェノール−A単量体が内分泌撹乱物質として知られ、その使用が制限されてきた。
かかる石油系ベースのポリカーボネートは、このような制約にもかかわらず、機械的物性を向上させる効果を達成するために複合化が行われてきたが、機械的物性を飛躍的に向上させる効果を実現することは困難であった。
そこで、本発明者らは、それに代替するとともに、従来の石油系ポリカーボネートに比べて高いレベルの機械的物性の向上効果を実現する複合素材を提供するために本発明を完成した。
上記のような問題を解決するための本発明の目的は、ナノセルロースを含まないポリカーボネート樹脂に比べて、著しい引張伸びおよび引張靭性の増加率を有するポリカーボネート−ナノセルロース複合素材、およびその製造方法を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、表面疎水化などの前処理工程を行うことなく、ナノセルロースとの優れた混和性を有し、著しく向上した機械的物性を有するポリカーボネート−ナノセルロース複合素材、およびその製造方法を提供することにある。
上記の目的を達成するために研究した結果、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートと、ナノセルロースと、を含む。
本発明の一態様に係る前記ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれてもよい。
本発明の一態様に係る前記ポリカーボネートは、総重量に対して、前記化学式1で表される繰り返し単位を50〜90重量%で含んでもよい。
本発明の一態様に係る前記ナノセルロースは、平均直径が2〜200nmで、最長長さが100nm〜10μmであるセルロースを含んでもよい。
本発明の一態様に係る前記ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記式1を満たす引張伸びを有してもよい。
前記式1中、
前記TEは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張伸び(%)であり、前記TEは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張伸び(%)である。
本発明の一態様に係る前記ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記式2を満たす引張靭性(Tensile Toughness)を有してもよい。
前記式2中、
前記TTは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張靭性(MJ/m)であり、前記TTは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張靭性(MJ/m)である。
本発明の他の態様であるポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法は、a)下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートおよびナノセルロースを溶媒に混合および分散して分散液を製造するステップと、b)前記分散液を乾燥して複合素材を製造するステップと、を含む。
本発明の一態様に係る前記ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれてもよい。
本発明の他の態様であるポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法は、A)イソソルビドおよびナノセルロースを混合および分散して分散物を製造するステップと、B)前記分散物に炭酸ジエステルを投入し、下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートを重合するステップと、を含む。
本発明の一態様において、前記A)ステップの後に、前記分散物にジオール化合物をさらに含んで重合してもよい。
本発明の一態様に係る前記ジオール化合物およびイソソルビドは、10:90〜50:50の重量比で含んでもよい。
本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、優れた引張強度を有するだけでなく、ナノセルロースを含まない元のポリカーボネートに比べて、著しく高い引張伸びおよび引張靭性の増加率を有する利点がある。
また、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法は、コスト上昇をもたらす前処理工程を行わなくても、ポリカーボネートとナノセルロースの優れた複合化により、優れた機械的物性の向上効果を有する利点がある。
本発明の一実施例の複合素材および一比較例のポリカーボネートの破断面を走査型電子顕微鏡で観察した写真である。図1の(a)は比較例1、(b)は実施例3、(c)は実施例9である。
以下、実施形態により、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材およびその製造方法についてより詳細に説明する。但し、下記実施形態は、本発明を詳細に説明するための参照にすぎず、本発明がこれらに制限されるものではなく、様々な形態で実現され得る。
また、他に定義されない限り、全ての技術的用語および科学的用語は、本発明が属する当業者の1つによって一般的に理解される意味と同一の意味を有する。本願の説明で用いられる用語は、特定の実施形態を効果的に述べるためのものにすぎず、本発明を制限する意図ではない。
本明細書において、「アルキレン」は、炭素数1〜20を有する直鎖状または分岐状の炭化水素から誘導された2つの結合位置を有する2価の有機ラジカルを意味する。具体的には、炭素数1〜20の脂肪族アルキレン、炭素数3〜20の脂環族アルキレン、またはこれらの組み合わせを含むものを意味する。
「脂環族アルキレン」は、炭素数3〜20を有する環を含む飽和炭化水素から誘導された2つの結合位置を有する2価の有機ラジカルを意味する。
上記の目的を達成するための本発明は、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材およびその製造方法に関する。
従来の芳香族ポリカーボネートである石油系ビスフェノールAベースのポリカーボネートは、ビスフェノールA単量体の使用上の制約が懸念されるだけでなく、それを用いては、機械的物性を飛躍的に向上させることは困難であった。そこで、本発明者は、従来の石油系ポリカーボネートに比べて高いレベルの機械的物性の向上効果を実現することのできる複合素材を見出し、本発明を完成した。
本発明を具体的に説明すると、次のとおりである。
本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートと、ナノセルロースと、を含む。
本発明に係るポリカーボネートは、上記のような繰り返し単位を含むことで、ナノセルロースとともに混合されて優れた引張強度を有し、ナノセルロースを含まない元のポリカーボネートに比べて、引張伸びおよび引張靭性を著しく向上させることができる。また、機械的物性のみならず、硬度、光学および紫外線抵抗性にも優れる。
本発明の一態様において、前記ポリカーボネートは、前記化学式1で表される繰り返し単位を含む単独重合体であってもよく、その他に、カーボネート基(−O(C=O)O−)を有する繰り返し単位をさらに含んで製造された共重合体であってもよい。
好ましくは、前記ポリカーボネートは、前記化学式1で表される繰り返し単位を含み、脂肪族基を含むカーボネート基(−R−O(C=O)O−、Rは、C1−C20脂肪族アルキレン基である。)および脂環族基を含むカーボネート基(−R−O(C=O)O−、Rは、C3−C20脂環族アルキレン基である。)を有する繰り返し単位から選択される追加の繰り返し単位をさらに含んで製造された共重合体であってもよい。より好ましくは、前記ポリカーボネートは、前記化学式1で表される繰り返し単位、および脂環族基を含むカーボネート基(−R−O(C=O)O−)を有する繰り返し単位を含んで製造された共重合体であってもよい。
具体例として、前記脂環族基を含むカーボネートを有する繰り返し単位は、下記化学式2で表されるものであってもよい。
前記化学式2中、前記RはC3−C20アルキレン基である。
具体的には、前記化学式2中、前記Rは、C3−C10脂環族アルキレン基を含む2価の置換体であってもよい。より具体的には、前記化学式2中、前記Rは、C1−C10脂肪族アルキレン基およびC3−C10脂環族アルキレン基の組み合わせからなる2価の置換体であってもよい。
さらに、本発明が目的とする物性を達成するために、本発明の一態様において、前記ポリカーボネートは、前記化学式1で表される繰り返し単位の他に、下記化学式3で表される繰り返し単位をさらに含んでもよい。
前記化学式3中、前記RはC1−C10アルキレン基である。
好ましくは、前記化学式3中、前記RはC1−C3アルキレン基であってもよい。
上記のように、ポリカーボネートは、繰り返し単位を構成することにより、元のポリカーボネートに比べて複合素材の引張伸びおよび引張靭性が著しく向上し、優れた機械的物性を実現することができる。
本発明の一態様において、前記ポリカーボネートは、総重量に対して、前記化学式1で表される繰り返し単位を50〜90重量%で含んでもよい。好ましくは、前記化学式1で表される繰り返し単位を55〜85重量%で含んでもよい。上記のような範囲で含む場合、ナノセルロースとの混和性が向上することはいうまでもなく、元のポリカーボネートに比べて複合素材の引張伸びおよび引張靭性が著しく向上することができる。
本発明の一態様において、前記ポリカーボネートは、特に制限されないが、具体例として、重量平均分子量が10,000〜200,000g/molを満たしてもよいが、これに制限されるものではない。
本発明の一態様において、前記ナノセルロースは、セルロース鎖が束となって結合したナノ/マイクロメーターサイズの棒状粒子または繊維状のものを意味する。具体的に、抽出する方法によって、セルロースナノ繊維(cellulose nanofibril、CNF)またはセルロースナノ結晶(cellulose nanocrystal、CNC)などに区分される。
本発明の一態様において、前記ナノセルロースは、平均直径が2〜200nmで、最長長さが100nm〜10μmであるセルロースを含んでもよい。好ましくは、前記ナノセルロースは、平均直径が2〜100nmで、最長長さが100nm〜5μmであり、より好ましくは、平均直径が5〜50nmで、最長長さが100〜900nmであるセルロースを含んでもよい。上記のようなナノセルロースを含む場合、本発明に係るポリカーボネートの機械的物性、特に、引張伸びおよび引張靭性の向上効果が顕著であって好ましい。
本発明の一態様において、前記ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれてもよい。好ましくは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜3重量部で含まれてもよく、より好ましくは、0.03〜2重量部で含まれてもよい。上記のような範囲で含まれる場合、本発明に係るポリカーボネートとの結合により優れた引張強度を有するとともに、ポリカーボネートの引張伸びおよび引張靭性を著しく向上させることができる。
本発明の一態様において、前記ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は優れた引張強度を有することができる。具体例として、ASTM D638に準じて測定された引張強度が71MPa以上であり、好ましくは73MPa以上であり、より好ましくは75MPa以上であることができる。上限値は特に制限されないが、好ましくは71〜120MPaであり、より好ましくは73〜115MPa、さらに好ましくは75〜110MPaであることができる。上記のような引張強度を有することで、外部衝撃による構造的変化を最小化することができる。
従来の石油系芳香族ポリカーボネートを含んで製造された複合素材は、過量の補強材なしには機械的物性の向上が非常に微少であった。これに対し、本発明に係るポリカーボネートは、特に、ナノセルロースと複合化することで、元のポリカーボネートの物性に比べて著しく優れた引張伸びおよび引張靭性の増加率を示す。
具体的には、本発明の一態様において、前記ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記式1を満たす引張伸びを有することができる。
前記式1中、
前記TEは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張伸び(%)であり、前記TEは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張伸び(%)である。
好ましくは、前記式1は、150%以上を満たすことができる。さらに、複合素材を製造する時に、インサイチュ(in−situ)方法により、ナノセルロースをポリカーボネートの重合時に混合して製造する場合、前記式1は、200%以上、好ましくは250%以上を満たすことができてさらに好ましい。過量の補強材なしにも、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、上記のような優れた引張伸び増加率を確保することができ、これにより、曲げエネルギーの増加が現れ、成形品の実用衝撃強度が増加し、射出成形における離型性および連続作業性に非常に優れる。
また、本発明の一態様に係る前記ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、下記式2を満たす引張靭性を有することができる。
前記式2中、
前記TTは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張靭性(MJ/m)であり、前記TTは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張靭性(MJ/m)である。
好ましくは、前記式2は150%以上を満たすことができる。さらに、複合素材を製造する時に、インサイチュ方法により、ナノセルロースをポリカーボネートの重合時に混合して製造する場合、前記式2は、200%以上、好ましくは240%以上を満たすことができてさらに好ましい。過量の補強材なしにも、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、上記のような優れた引張靭性増加率を確保することができ、これにより、外部衝撃による変形および損傷を防止することができるだけでなく、長期耐久性を有することができる。
本発明の他の態様であるポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法は、ポリカーボネートおよびナノセルロースを溶媒中で複合化する溶液工程(溶液法)により製造されてもよく、ポリカーボネート前駆体とナノセルロースを混合して重合するインサイチュ方法により製造されてもよい。
具体的に説明すると、下記のとおりである。
先ず、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法のうち溶液工程(溶液法)は、a)下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートおよびナノセルロースを溶媒に混合および分散して分散液を製造するステップと、b)前記分散液を乾燥して複合素材を製造するステップと、を含む。
本発明の一態様において、前記a)ステップにおける溶媒は、ポリカーボネートが溶解可能で、且つナノセルロースが分散され得るものであれば特に制限されず、具体例として、メチレンクロライド、クロロホルム、テトラヒドロフラン、メタクレゾール、シクロヘキサン、ジオキサン、ジメチルホルムアルデヒド、およびピリジンなどから選択される何れか1つまたは2つ以上の混合溶媒であってもよい。
上記のように、a)ステップで溶媒に混合および分散する時に、乾燥が容易であれば、その分散液の濃度および混合方法は特に制限されない。具体例として、前記分散液は、溶媒100重量部に対して、ポリカーボネートおよびナノセルロースの総重量を5〜20重量部、好ましくは5〜15重量部、より好ましくは10〜15重量部含む濃度で製造されてもよいが、これに制限されるものではない。
本発明の一態様において、前記b)ステップにおいて、前記分散液は、溶媒の揮発が可能であればその条件が特に制限されないが、好ましくは、常温〜250℃で、常圧または真空状態で1〜60時間乾燥してもよいが、これに制限されるものではない。
本発明の一態様において、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、上記のような溶液工程により、複合素材を容易に製造することができるだけでなく、ポリカーボネートおよびナノセルロースの結合により優れた引張強度を有するとともに、ナノセルロースを含まないポリカーボネートに比べて引張伸びおよび引張靭性を著しく向上させることができる。
本発明の一態様において、前記a)ステップにおいて、ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれてもよい。好ましくは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜3重量部で含まれてもよく、より好ましくは0.03〜2重量部で含まれてもよい。上記のような範囲で含まれる場合、優れた引張強度を有するとともに、引張伸びおよび引張靭性の増加率の値を著しく高く実現することができる。
本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法の他の方法として、インサイチュ法は、A)イソソルビド(isosorbide)およびナノセルロースを混合および分散して分散物を製造するステップと、B)前記分散物に炭酸ジエステルを投入し、下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートを重合するステップと、を含む。
本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法は何れも、ポリカーボネート単独の機械的物性に比べて複合素材の機械的物性を著しく向上させることができるが、中でも、インサイチュ法により製造される場合、さらに優れた機械的物性およびその向上効果を実現することができる。
本発明の一態様において、前記イソソルビド(isosorbide)は、バイオマスであるグルコース異性体を還元して得られる水素化糖の代表的な物質であるヘキシトールから脱水反応により無水糖アルコールの形態で得られれものであってもよい。
本発明の一態様において、前記A)ステップにおいて、イソソルビドにナノセルロースを混合するために、イソソルビドを溶融させた後、ナノセルロースを投入して混合および分散させてもよい。他の方法としては、ナノセルロースに溶融されたイソソルビドを投入して混合および分散させてもよい。このように、イソソルビドおよびナノセルロースを混合して分散させることができる構成であれば、特に制限されるものではない。
本発明の一態様において、前記A)ステップの後に、前記分散物にジオール化合物をさらに含んでもよい。前記ジオール化合物は、前記イソソルビドを除いた、ポリカーボネートの前駆体の役割をする−OH基を2つ含む化合物を意味する。
本発明の一態様において、前記ジオール化合物は、具体例として、アルキレングリコール、ポリアルキレングリコール、および脂環族ジオールなどから選択される何れか1つまたは2つ以上の混合物であってもよい。好ましくは、本発明が目的とする物性を達成するために、脂環族ジオールをさらに含んでもよい。より具体的には、1,4−シクロヘキサンジメタノールを含んでもよい。上記のようなジオール化合物を含んでポリカーボネートを重合することで、ナノセルロースと複合化された際に、元のポリカーボネートに比べて複合素材の引張伸びおよび引張靭性が著しく向上し、優れた機械的物性を実現することができる。
本発明の一態様において、前記ジオール化合物およびイソソルビドは、10:90〜50:50の重量比で含まれてもよい。好ましくは、15:85〜40:60の重量比で含まれてもよい。上記のような範囲で含まれる場合、ナノセルロースを含むにもかかわらず、強い結合力で優れた複合化を実現することにより、元のポリカーボネートに比べて複合素材の引張伸びおよび引張靭性を著しく向上させることができる。
本発明の一態様において、前記B)ステップにおいて、ポリカーボネート前駆体である炭酸ジエステルをさらに混合し、ナノセルロースが複合化されたポリカーボネートを重合してもよい。
本発明の一態様において、前記炭酸ジエステルは、ポリカーボネート前駆体として用いられる物質であれば特に制限されるものではないが、例えば、芳香族炭酸ジエステル、脂環族炭酸ジエステル、および脂肪族炭酸ジエステルなどから選択される何れか1つまたは2つ以上を含んでもよい。具体的には、ジフェニルカーボネート、ジトリルカーボネート、ビス(クロロフェニル)カーボネート、m−クレシルカーボネート、ジナフチルカーボネート、ジエチルカーボネート、ジメチルカーボネート、ジブチルカーボネート、およびジシクロヘキシルカーボネートなどから選択される何れか1つまたは2つ以上を含んでもよい。好ましくは、ジフェニルカーボネートなどのような芳香族炭酸ジエステルであってもよいが、これに制限されるものではない。
本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、優れた引張強度を有するだけでなく、ナノセルロースを含まない元のポリカーボネートに比べて引張靭性および引張伸びが著しく増加し、優れた機械的物性を実現することができる。これにより、自動車、電子、生物医学、殺菌用生活用品、およびその他の分野などの、優れた機械的物性が求められる様々な応用分野に適用可能である。
以下、本発明を実施例を参照して詳細に説明する。しかし、これらは、本発明をより詳細に説明するためのものであって、本発明の権利範囲が下記の実施例によって限定されるものではない。
また、明細書において特に記載しない限り、添加物の単位は重量%である。
[物性の測定方法]
(1)引張強度、引張伸び、および引張靭性
HaakeTM Minijet(Thermo Scientific)射出機のシリンダに実施例および比較例を入れ、シリンダ温度200℃、露出時間5分、射出圧500bar、モールド温度150℃に設定し、犬の骨(Dog−bone)状の試験片(長さ:25.5mm、面積:3.11mm、厚さ:3.1mm)を作製し、ASTM D638に準じて、万能材料試験機(UTM 5982、INSTRON)を用いて引張試験を行った。
引張伸び増加率(%)は、下記計算式1により、比較例に該当するポリカーボネートの引張伸びに対する増加率を計算した。
[計算式1]
引張伸び増加率=(実施例の引張伸び/比較例の引張伸び)×100
引張靭性増加率(%)は、下記計算式2により、比較例に該当するポリカーボネートの引張靭性に対する増加率を計算した。
[計算式2]
引張靭性増加率=(実施例の引張靭性/比較例の引張靭性)×100
(2)重量平均分子量
重量平均分子量は、溶媒としてクロロホルムを用いたゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)測定による、標準ポリスチレン換算の重量平均分子量値である。
GPC装備:Waters社のACQUITY APC、
カラム:Waters社のACQUITY APC XT
カラム温度:40℃
流量:0.6ml/min
[合成例1]

イソソルビド(29.81g、0.204mol)、1,4−シクロヘキサンジメタノール(12.61g、0.087mol)、ジフェニルカーボネート(62.43g、0.291mol)、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(100mg、0.55mmol)を反応器に投入した後、150℃に昇温して重合を開始し、窒素雰囲気下で機械的撹拌を2時間行った。その後、180℃、100Torrの条件で、フェノール副産物を1時間除去した。次に、温度を徐々に240℃まで昇温し、真空度を0.1mTorr以下まで下げた。30分後、反応を中止し、イソソルビドベースのポリカーボネートを得た(収率:49g、98%、重量平均分子量:71,000g/mol、モル分率:n:m=0.7:0.3)
[実施例1]
前記合成例1で製造されたポリカーボネート10gおよびナノセルロース(平均直径20nm、平均長さ300nm)5mgをクロロホルム溶媒100gに溶解させた後、常温で2時間撹拌した。Bath sonicatorを用いて10分間超音波処理し、溶媒を50℃で24時間揮発乾燥させることで、ポリカーボネート複合素材を製造した。
[実施例2]
前記実施例1において、ナノセルロースを10mg使用したことを除き、同様に実施した。
[実施例3]
前記実施例1において、ナノセルロースを30mg使用したことを除き、同様に実施した。
[実施例4]
前記実施例1において、ナノセルロースを50mg使用したことを除き、同様に実施した。
[実施例5]
前記実施例1において、ナノセルロースを0.5mg使用したことを除き、同様に実施した。
[実施例6]
前記実施例1において、ナノセルロースを500mg使用したことを除き、同様に実施した。
[実施例7]
イソソルビド(29.81g、0.204mol)を窒素雰囲気下で60℃に昇温して溶融させた後、ナノセルロース25mgを投入した。前記物質を2分間probe−tip超音波処理し、ナノセルロースを均一に分散させた。前記分散物と、1,4−シクロヘキサンジメタノール(12.61g、0.087mol)、ジフェニルカーボネート(62.43g、0.291mol)、テトラメチルアンモニウムヒドロキシド(100mg、0.55mmol)を反応器に投入した後、150℃に昇温して重合を開始し、窒素雰囲気下で機械的撹拌を2時間行った。その後、180℃、100Torr条件で、フェノール副産物を1時間除去した。次に、温度を徐々に240℃まで昇温し、真空度を0.1mTorr以下まで下げた。30分後、反応を中止し、ポリカーボネート複合素材を得た(収率:49g、98%、重量平均分子量:69,000g/mol)
[実施例8]
前記実施例7において、ナノセルロースを50mg使用したことを除き、同様に実施した。(収率:49g、98%、重量平均分子量:69,000g/mol)
[実施例9]
前記実施例7において、ナノセルロースを150mg使用したことを除き、同様に実施した。(収率:48g、97.5%、重量平均分子量:81,000g/mol)
[実施例10]
前記実施例7において、ナノセルロースを250mg使用したことを除き、同様に実施した。(収率:49g、98%、重量平均分子量:61,000g/mol)
[実施例11]
前記実施例7において、ナノセルロースを2.5mg使用したことを除き、同様に実施した。(収率:49g、98%、重量平均分子量:70,000g/mol)
[実施例12]
前記実施例7において、ナノセルロースを2,500mg使用したことを除き、同様に実施した。(収率:49g、98%、重量平均分子量:27,000g/mol)
[比較例1]
合成例1で製造されたポリカーボネートの物性を測定した。
[比較例2]

ビスフェノール−Aベースのポリカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:45,000g/mol)の物性を測定した。
[比較例3]
前記実施例1において、合成例1で製造されたポリカーボネートの代わりに、ビスフェノール−Aベースのポリカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:45,000g/mol)を使用したことを除き、同様に実施した。
[比較例4]
前記実施例3において、合成例1で製造されたポリカーボネートの代わりに、ビスフェノール−Aベースのポリカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:45,000g/mol)を使用したことを除き、同様に実施した。
[比較例5]
前記実施例4において、合成例1で製造されたポリカーボネートの代わりに、ビスフェノール−Aベースのポリカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:45,000g/mol)を使用したことを除き、同様に実施した。
[比較例6]

ポリプロピレンカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:50,000g/mol)の物性を測定した。
[比較例7]
前記実施例3において、合成例1で製造されたポリカーボネートの代わりに、ポリプロピレンカーボネート(シグマアルドリッチ社、重量平均分子量:50,000g/mol)を使用したことを除き、同様に実施した。
[比較例8]
前記実施例3において、ナノセルロース30mgの代わりに、セルロース(平均直径5μm、最長長さ20μm)30mgを使用したことを除き、同様に実施した。
表1に示したように、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、優れた引張強度を実現するとともに、ナノセルロースを含まないポリカーボネートに比べて、引張靭性および引張伸びが著しく増加することを確認することができた。これは、図1に示されたように、ナノセルロースを含まない比較例1(a)の界面に比べて、本発明の複合素材の界面の粗さが増大したことにより、機械的強度が向上したことを表すことである。
また、ポリカーボネート100重量部に対してナノセルロースの含量が0.01〜4重量部である際に、より優れた機械的物性の向上効果を実現することができることを確認した。
さらに、溶液工程だけでなく、インサイチュ法により製造される場合、さらに優れた向上効果を実現することができることを確認した。
また、芳香族ポリカーボネートはいうまでもなく、脂肪族ポリカーボネートの場合も、ナノセルロースを含んで同一の条件で製造しても、引張伸びおよび引張靭性の増加率が微少であることから、本発明に係るポリカーボネートとナノセルロースのみの組み合わせにより発現される、優れた効果であることを確認することができた。
また、本発明に係るポリカーボネート−ナノセルロース複合素材は、ナノサイズのナノセルロースではなく、マイクロ単位のセルロースを含んで製造する場合に、引張伸びおよび引張靭性が著しく低い値を示すことを確認することができた。
上述の本発明は例示に過ぎず、本発明が属する技術分野における通常の知識を有する者であれば、これらから多様な変形および均等な他の実施例が可能であるということが自明である。したがって、本発明は、上記の詳細な説明で言及される形態にのみ限定されるものではないことを理解するであろう。よって、本発明の真の技術的保護の範囲は、添付の特許請求の範囲の技術的思想によって決められるべきである。
したがって、本発明の思想は、説明された実施例に限定して決められてはならず、添付の特許請求の範囲だけでなく、この特許請求の範囲と均等乃至等価的変形のある全てのものなどが、本発明の思想の範疇に属するといえる。

Claims (11)

  1. 下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートと、ナノセルロースと、を含むポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
  2. 前記ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれる、請求項1に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
  3. 前記ポリカーボネートは、総重量に対して、前記化学式1で表される繰り返し単位を50〜90重量%で含む、請求項1に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
  4. 前記ナノセルロースは、平均直径が2〜200nmで、最長長さが100nm〜10μmであるセルロースを含む、請求項1に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
  5. 下記式1を満たす引張伸びを有する、請求項1に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
    (前記式1中、
    前記TEは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張伸び(%)であり、前記TEは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張伸び(%)である。)
  6. 下記式2を満たす引張靭性を有する、請求項1に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材。
    (前記式2中、
    前記TTは、ナノセルロースを含まないポリカーボネートの引張靭性(MJ/m)であり、前記TTは、ポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の引張靭性(MJ/m)である。)
  7. a)下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートおよびナノセルロースを溶媒に混合および分散して分散液を製造するステップと、
    b)前記分散液を乾燥して複合素材を製造するステップと、を含むポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法。
  8. 前記ナノセルロースは、前記ポリカーボネート100重量部に対して、0.01〜4重量部で含まれる、請求項7に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法。
  9. A)イソソルビドおよびナノセルロースを混合および分散して分散物を製造するステップと、
    B)前記分散物に炭酸ジエステルを投入し、下記化学式1で表される繰り返し単位を含むポリカーボネートを重合するステップと、を含むポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法。
  10. 前記A)ステップの後に、前記分散物にジオール化合物をさらに含んで重合する、請求項9に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法。
  11. 前記ジオール化合物およびイソソルビドは、10:90〜50:50の重量比で含まれる、請求項10に記載のポリカーボネート−ナノセルロース複合素材の製造方法。
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