JP2020122968A - 電子機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】透過型の新規な撮像パネルを提供する。また、表示機能を備える新規な撮像パネルを提供する。また、新規な撮像装置を提供する。【解決手段】絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素110A、110Dと、を有し、撮像画素は、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓150A、150D、複数の窓の間に延在し信号を供給する光電変換素子120および信号が供給される検知回路130を備える撮像パネル。【選択図】図2

Description

本発明は、物、方法、または、製造方法に関する。または、本発明は、プロセス、マシン
、マニュファクチャ、または、組成物(コンポジション・オブ・マター)に関する。特に
、本発明は、例えば、半導体装置、表示装置、発光装置、蓄電装置、それらの駆動方法、
または、それらの製造方法に関する。特に、本発明は、撮像パネルまたは撮像装置に関す
る。
情報伝達手段に係る社会基盤が充実されている。これにより、多様で潤沢な情報を職場や
自宅だけでなく外出先でも情報機器端末を用いて取得または発信できるようになっている
また、携帯可能な情報端末機器が開発されている。携帯可能な情報端末機器は屋外で使用
されることが多いため、例えばキーボード等を用いることなく、情報を容易に入力するこ
とができる構成が望まれる。
情報を出力する機能と、光の入射により情報を入力する機能を有する装置(入出力装置と
もいう)が知られている(特許文献1)。
特開2012−33154号公報
本発明の一態様は、透過型の新規な撮像パネルを提供することを課題の一とする。または
、表示機能を備える新規な撮像パネルを提供することを課題の一とする。または、新規な
撮像装置を提供することを課題の一とする。
なお、これらの課題の記載は、他の課題の存在を妨げるものではない。なお、本発明の一
態様は、これらの課題の全てを解決する必要はないものとする。なお、これら以外の課題
は、明細書、図面、請求項などの記載から、自ずと明らかとなるものであり、明細書、図
面、請求項などの記載から、これら以外の課題を抽出することが可能である。
本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素と、を有し、撮像画素は、マ
トリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓、複数の窓の間に延在し信号を供給す
る光電変換素子および信号が供給される検知回路を備える撮像パネルである。
また、本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素と、を有し、撮像画素
は、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓、複数の窓の間に延在し信号を
供給する複数の光電変換素子および複数の信号が供給される一の検知回路を備える撮像パ
ネルである。
また、本発明の一態様は、絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素と、を有し、撮像画素
は、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓、複数の窓の間に延在し信号を
供給する複数の光電変換素子および信号が供給され且つ並列に接続された複数の検知回路
を備える撮像パネルである。
上記本発明の一態様の撮像パネルは、可視光を透過する複数の窓と、その間に延在する光
電変換素子と、を含んで構成される。これにより、撮像画素の窓の大きさまたは配置が光
電変換素子の受光面積に与える影響を低減することができる。そして、撮像パネルに入射
する光の強弱の分布を、複数の撮像画素毎に検知することができるだけでなく、撮像パネ
ルの一方の側に配置されたものを、撮像パネルの他方の側から高い精細度で配置された窓
を通して観察することができる。その結果、ノイズに強い、または誤動作し難い、透過型
の新規な撮像パネルを提供することができる。
また、本発明の一態様は、複数の窓に換えて、複数の表示画素を備え、表示画素は、表示
素子と表示素子に信号を供給することができる表示画素回路を具備する、上記の撮像パネ
ルである。
上記本発明の一態様の撮像パネルは、情報を表示することができる複数の表示画素と、そ
の間に延在する光電変換素子と、を含んで構成される。これにより、撮像画素の表示画素
の大きさまたは配置が光電変換素子の受光面積に与える影響を低減することができる。そ
して、撮像パネルに入射する光の強弱の分布を、複数の撮像画素毎に検知することができ
るだけでなく、撮像画素により、高い精細度で画像を表示することができる。その結果、
ノイズに強い、または誤動作し難い、高精細な表示機能を備える新規な撮像パネルを提供
することができる。
また、本発明の一態様は、第1の撮像信号を供給することができる検知回路を具備する第
1の撮像画素および第2の撮像信号を供給することができる検知回路を具備する第2の撮
像画素を含む上記の撮像パネルと、第1の撮像信号および第2の撮像信号を供給される読
み出し回路と、を有する撮像装置である。そして、読み出し回路は、第1の撮像信号を第
1の増幅信号に増幅して供給することができる第1のアンプ、第2の撮像信号を第2の増
幅信号に増幅して供給することができる第2のアンプおよび第1の増幅信号または第2の
増幅信号から一を選択して供給することができる選択回路、を備える。
上記本発明の一態様の撮像装置は、撮像パネルの撮像画素が供給する撮像信号を増幅する
ことができるアンプと、複数の増幅信号から一を選択して供給することができる選択回路
と、を含んで構成される。これにより、信号を読み取る撮像画素を、撮像パネルの広い範
囲に設けられた多数の撮像画素から選択回路を用いて選択することができる。例えば、広
い範囲に設けられた複数の撮像画素が供給する複数の撮像信号から、その半分を間引いて
読みだすことができる。また、アンプを用いて増幅された信号を、選択回路に供給できる
。その結果、信号の処理速度を高めることができる、または、ノイズに強い、または誤動
作し難い、新規な撮像装置を提供することができる。
なお、本明細書中において、発光装置とは画像表示デバイス、もしくは光源(照明装置含
む)を指す。また、発光装置にコネクター、例えばFPC(Flexible prin
ted circuit)もしくはTCP(Tape Carrier Package
)が取り付けられたモジュール、TCPの先にプリント配線板が設けられたモジュール、
または発光素子が形成された基板にCOG(Chip On Glass)方式によりI
C(集積回路)が直接実装されたモジュールも全て発光装置に含むものとする。
本明細書に添付した図面では、構成要素を機能ごとに分類し、互いに独立したブロックと
してブロック図を示しているが、実際の構成要素は機能ごとに完全に切り分けることが難
しく、一つの構成要素が複数の機能に係わることもあり得る。
本明細書においてトランジスタが有するソースとドレインは、トランジスタの極性及び各
端子に与えられる電位の高低によって、その呼び方が入れ替わる。一般的に、nチャネル
型トランジスタでは、低い電位が与えられる端子がソースと呼ばれ、高い電位が与えられ
る端子がドレインと呼ばれる。また、pチャネル型トランジスタでは、低い電位が与えら
れる端子がドレインと呼ばれ、高い電位が与えられる端子がソースと呼ばれる。本明細書
では、便宜上、ソースとドレインとが固定されているものと仮定して、トランジスタの接
続関係を説明する場合があるが、実際には上記電位の関係に従ってソースとドレインの呼
び方が入れ替わる。
本明細書においてトランジスタのソースとは、活性層として機能する半導体膜の一部であ
るソース領域、或いは上記半導体膜に接続されたソース電極を意味する。同様に、トラン
ジスタのドレインとは、上記半導体膜の一部であるドレイン領域、或いは上記半導体膜に
接続されたドレイン電極を意味する。また、ゲートはゲート電極を意味する。
本明細書においてトランジスタが直列に接続されている状態とは、例えば、第1のトラン
ジスタのソースまたはドレインの一方のみが、第2のトランジスタのソースまたはドレイ
ンの一方のみに接続されている状態を意味する。また、トランジスタが並列に接続されて
いる状態とは、第1のトランジスタのソースまたはドレインの一方が第2のトランジスタ
のソースまたはドレインの一方に接続され、第1のトランジスタのソースまたはドレイン
の他方が第2のトランジスタのソースまたはドレインの他方に接続されている状態を意味
する。
本明細書において接続とは、電気的な接続を意味しており、電流、電圧または電位が、供
給可能、或いは伝送可能な状態に相当する。従って、接続している状態とは、直接接続し
ている状態を必ずしも指すわけではなく、電流、電圧または電位が、供給可能、或いは伝
送可能であるように、配線、抵抗、ダイオード、トランジスタなどの回路素子を介して間
接的に接続している状態も、その範疇に含む。
本明細書において回路図上は独立している構成要素どうしが接続されている場合であって
も、実際には、例えば配線の一部が電極として機能する場合など、一の導電膜が、複数の
構成要素の機能を併せ持っている場合もある。本明細書において接続とは、このような、
一の導電膜が、複数の構成要素の機能を併せ持っている場合も、その範疇に含める。
また、本明細書中において、トランジスタの第1の電極または第2の電極の一方がソース
電極を、他方がドレイン電極を指す。
本発明の一態様によれば、透過型の新規な撮像パネルを提供できる。または、表示機能を
備える新規な撮像パネルを提供できる。または、新規な撮像装置を提供できる。
実施の形態に係る撮像パネルの構成を説明する模式図。 実施の形態に係る表示機能を備える撮像パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る撮像画素の構成を説明する図。 実施の形態に係る撮像画素の構成を説明する図。 実施の形態に係る撮像画素に用いることができる光電変換素子の構成を説明する図。 実施の形態に係る撮像画素に用いることができる検知回路の構成を説明する図。 実施の形態に係る撮像装置を説明する断面図。 実施の形態に係る撮像装置の構成を説明するブロック図。 実施の形態に係る撮像装置に用いることができる読み出し回路を説明する回路図。 実施の形態に係る電子機器を説明する図。 実施の形態に係る表示画素回路の回路図および表示画素回路の駆動方法のタイミングチャート。 実施の形態に係る表示画素回路の回路図および表示画素回路の駆動方法のタイミングチャート。 実施の形態に係る可撓性と表示機能を備える撮像パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る表示機能を備える撮像パネルの構成を説明する図。 実施の形態に係る表示機能を備える撮像パネルの表示品位を説明する図。 実施の形態に係る表示機能を備える撮像パネルの可撓性を説明する図。 実施の形態に係る表示機能を備える撮像パネルの表示品位を説明する図。
<本発明の一態様が解決することができる課題の例>
情報伝達手段に係る社会基盤が充実され、携帯可能な情報端末機器においても多様で潤沢
な情報を外出先でも取得または発信できるようになっている。
これにより高い機能が、携帯可能な情報端末機器にも求められる。具体的には、表示装置
の高精細化が望まれている。
また、携帯可能な情報機器端末は屋外で使用されることが多い。従って、片手や使うこと
ができる指の数が制限された状態でも容易に情報を入力できる入力方法が望まれる。例え
ば、タッチパネルなどが好ましい。
表示装置の高精細化に伴い、画素間の距離が狭くなると、画素間にタッチパネルのタッチ
センサを配置することが困難になる。また、狭い画素間に配置するために検知素子を小さ
くすると、検知素子の出力が弱くなり、タッチパネルの誤動作や動作不良が発生しやすく
なる。
<本発明の一態様>
以下に説明する実施の形態には、規則的に配置された窓や表示素子等に制限される検知素
子の配置に着眼して創作された本発明の一態様が含まれる。
本発明の一態様の撮像パネルは、マトリクス状に配置された複数の窓や画素等と、その間
に延在する光電変換素子と、当該光電変換素子から信号が供給される検知回路と、を含ん
で構成される。
上記本発明の一態様の撮像パネルによれば、透過型の新規な撮像パネルを提供できる。ま
たは、表示機能を備える新規な撮像パネルを提供できる。または、新規な撮像装置を提供
できる。
実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、本発明は以下の説明に限定さ
れず、本発明の趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し
得ることは当業者であれば容易に理解される。従って、本発明は以下に示す実施の形態の
記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、以下に説明する発明の構成において
、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を異なる図面間で共通して用い、
その繰り返しの説明は省略する。
(実施の形態1)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像パネルの構成について、図1乃至図2を参照し
ながら説明する。
図1(A−1)乃至図1(C−1)は本発明の一態様の撮像パネルの模式図であり、図1
(A−2)乃至図1(C−2)は対応する撮像パネルに含まれる撮像画素の構成を説明す
る模式図である。
本実施の形態で説明する撮像パネル100Aは(図1(A−1)および図1(A−2)参
照)、基板101の絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素110Aと、を有する。そし
て、撮像画素110Aは、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓150A
、複数の窓150Aの間に延在し信号を供給する格子状の光電変換素子120および信号
が供給される検知回路130を備える。
また、本実施の形態で説明する撮像パネル100Bは(図1(B−1)および図1(B−
2)参照)、基板101の絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素110Bと、を有する
。そして、撮像画素110Bは、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓1
50B、いずれも複数の窓150Bの間に延在し且つ信号を供給する光電変換素子120
B(1)および光電変換素子120B(2)並びに複数の信号が供給される検知回路13
0を備える。
また、本実施の形態で説明する撮像パネル100Cは(図1(C−1)および図1(C−
2)参照)、基板101の絶縁表面と、絶縁表面に複数の撮像画素110Cと、を有する
。そして、撮像画素110Cは、マトリクス状に配置された可視光を透過する複数の窓1
50C、それぞれ複数の窓150Cの間に延在し信号を供給する光電変換素子120C(
1)および光電変換素子120C(2)並びに当該信号が供給され且つ並列に接続される
検知回路130(1)および検知回路130(2)を備える。
本実施の形態で説明する撮像パネル100A、撮像パネル100Bおよび撮像パネル10
0Cは、いずれも可視光を透過する複数の窓と、その間に延在する光電変換素子と、を含
んで構成される。これにより、撮像画素の窓の大きさまたは配置が光電変換素子の受光面
積に与える影響を低減することができる。そして、撮像パネルに入射する光の強弱の分布
を、複数の撮像画素毎に検知することができる。
例えば、絶縁表面に窓を高精細に配置すると、窓の間隔が狭くなる。光電変換素子を窓毎
に配置しようとすると受光面積が小さくなる、または窓の開口面積が小さくなる。しかし
、光電変換素子を複数の窓の間に延在するように配置することにより、窓の開口面積を小
さくすることなく、受光面積を大きくすることができる。
また、撮像パネルの一方の側に配置されたものを、撮像パネルの他方の側から高い精細度
で配置された窓を通して観察することができる。
例えば、撮像パネル100Aを表示パネル1100に重ねて用いる場合について、図2(
B−1)および図2(B−2)を参照しながら説明する。なお、図2(B−1)は撮像パ
ネル100Aを表示パネル1100に重ねた状態の模式図であり、図2(B−2)は対応
する撮像パネル100Aに含まれる撮像画素110Aおよび撮像画素110Aと重なる複
数の表示画素1150を説明する模式図である。
撮像パネル100Aは、基板101および基板101の絶縁表面に設けられた複数の撮像
画素110Aを備える(図2(B−1)参照)。なお、撮像パネル100Aは、透光性を
備える基板101を透過した光を検知することができるように撮像画素110Aが設けら
れている。
表示パネル1100は、複数の表示画素1150を備える。表示画素1150は、表示素
子と表示素子に信号を供給するための表示画素回路を備える。
可視光を透過する複数の窓150Aを、表示パネル1100の表示画素1150に重なる
ように配置して、撮像パネル100Aをタッチパネルに用いることができる。このとき、
撮像画素の解像度を表示パネルの精細度と同じにする必要はなく、表示画素より粗い精細
度で撮像画素を配置することもできる。具体的には、指等を検知する場合は、撮像画素を
表示画素の精細度より低くすることができる。
その結果、ノイズに強い、または誤動作し難い、透過型の新規な撮像パネルを提供するこ
とができる。または、ノイズに強いもしくは誤動作し難い、インセル型またはオンセル型
の新規なタッチパネルを提供することができる。
以下に、本発明の一態様の撮像パネル100Aを構成する個々の要素について説明する(
図1(A−1)および図1(A−2)参照)。
《基板》
基板101に用いることができる基板は、製造工程でかかる温度に耐えられる程度の耐熱
性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備え、意図しない不純物の機能素子へ
の拡散を防ぐものであれば、特に限定されない。
基板に用いることができる構造は、単層構造、積層構造または繊維状若しくは粒子状の材
料を含む複合構造を有していても良い。例えば、厚さが1μm以上200μm未満のフィ
ルム状構造、厚さが0.1mm以上の板状構造等が挙げられる。
基板は、積層されて用いられる他の層の線膨張率との差、作製工程中に加わる熱および許
容されるカールに応じて選択することができる。具体的には、線膨張率の範囲が1×10
−3/K以下、好ましくは5×10−5/K以下、より好ましくは1×10−5/K以下
である基板が好ましい。
基板に用いることができる材料は、例えば、ガラス、セラミックス、金属、無機材料、ま
たは樹脂等が挙げられる。
ガラスとしては、具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラス若しく
はクリスタルガラス等を用いることができる。
金属としては、SUSおよびアルミニウム等を用いることができる。なお、絶縁性の膜を
金属の表面に形成することにより、金属の表面を絶縁性にすることができる。
無機膜としては、例えば金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を適用で
きる。具体的には酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を適用できる。
樹脂としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネ
ート若しくはアクリル樹脂等を用いることができる。
《撮像画素》
撮像画素110Aは、光電変換素子120および光電変換素子120から信号が供給され
る検知回路130を備える。
光電変換素子120としては、例えばフォトダイオード等を用いることができる。
検知回路130としては、光電変換素子120から供給された信号を増幅するアンプを用
いることができる。なお、選択回路を検知回路130に設けることができる。これにより
、一の撮像画素110Aを、撮像パネル100Aに設けられた複数の撮像画素110Aか
ら選択することができる。
なお、撮像パネル100Aに適用することができる撮像画素110Aの構成の一例を、実
施の形態2において詳細に説明する。
<変形例1.>
本実施の形態で例示する撮像パネルの変形例について、図2を参照しながら説明する。
図2(A−1)は本発明の一態様の表示機能を備える撮像パネルの模式図であり、図2(
A−2)は当該撮像パネルに含まれる撮像画素の構成を説明する模式図である。
本実施の形態の変形例で例示する表示機能を備える撮像パネル100Dは、複数の窓15
0Aに換えて複数の表示画素150Dを備える点が、図1(A−1)及び図1(A−2)
を参照しながら説明する撮像パネル100Aとは異なる。
本実施の形態の変形例で例示して説明する撮像パネル100Dは、複数の窓150Aに換
えて、複数の表示画素150Dを備える。そして、表示画素150Dは、表示素子と表示
素子に信号を供給することができる表示画素回路を具備する。
これにより、表示画素150Dの大きさまたは配置が光電変換素子120の受光面積に与
える影響を低減することができる。例えば、表示画素150Dが基板101の絶縁表面に
高精細に配置されることにより、表示画素150Dの間隔が狭くなっても、光電変換素子
120を複数の表示画素150D間に延在するように配置し、その長さを長くすることに
より光電変換素子120の受光面積を大きくすることができる。
そして、大きな光電変換素子120を用いて、表示機能を備える撮像パネル100Dに入
射する光の強弱の分布を、基板101の絶縁表面に設けられた複数の撮像画素110D毎
に検知することができる。例えば、撮像画素110Dの解像度を表示画素150Dの精細
度と同じにする必要はなく、表示画素150Dより粗い精細度で撮像画素110Dを配置
することもできる。具体的には、指等を検知する場合は、撮像画素110Dを表示画素1
50Dの精細度より低くすることができる。また、撮像画素110Dより高い精細度で画
像を表示することができる。
その結果、ノイズに強い、または誤動作し難い、高精細な表示機能を備える新規な撮像パ
ネルを提供することができる。
以下に、本発明の一態様の表示機能を備える撮像パネル100Dを構成する個々の要素に
ついて説明する。
《表示画素》
表示画素150Dは、表示素子と表示素子を駆動する画素回路を備える。
表示画素150Dに用いることができる表示素子としては、例えば液晶素子、有機エレク
トロルミネッセンス素子、電子インク、シャッター方式のMEMS表示素子、光干渉方式
のMEMS表示素子等の公知の表示素子を挙げることができる。
画素回路は、適用する表示素子に好適な構成を公知の画素回路から選択して用いることが
できる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態2)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像パネルに適用可能な撮像画素の構成について、
図3乃至図4を参照しながら説明する。
図3(A)は撮像画素110Bの回路図が重ねて描かれた上面図である。図3(B)は図
3(A)の可視光を透過することができる窓150Bに換えて設けることができる表示画
素150Dの構成の模式図である。なお、例示する表示画素150Dは3つの副画素を備
える。
本実施の形態で説明する撮像画素110Bは、4行4列のマトリクス状に配置された複数
の窓150B、行方向に並ぶ窓150Bに沿って延在し、窓150Bの列方向に並ぶ光電
変換素子121(1)乃至光電変換素子121(4)、光電変換素子から信号が供給され
る検知回路を有する(図3(A)参照)。
なお、光電変換素子121(1)乃至光電変換素子121(4)は並列に接続され、一方
の電極はいずれも電流を供給することができる配線VPOと電気的に接続される。また、
他方の電極はいずれも検知回路のトランジスタ122(2)の第2の電極と電気的に接続
される。
検知回路は、ゲートが配線PRと電気的に接続され、第1の電極が配線VPRと電気的に
接続されるトランジスタ122(1)と、ゲートが配線TXと電気的に接続され、第1の
電極がトランジスタ122(1)の第2の電極と電気的に接続され、第2の電極が光電変
換素子121(1)乃至光電変換素子121(4)の他方の電極と電気的に接続されるト
ランジスタ122(2)と、ゲートが配線SEと電気的に接続され、第1の電極が配線P
Oと接続されるトランジスタ122(3)と、ゲートがトランジスタ122(2)の第1
の電極と電気的に接続され、第1の電極がトランジスタ122(3)の第2の電極と電気
的に接続され、第2の電極が配線VPIと電気的に接続されるトランジスタ122(4)
と、を有する。
以下に、本発明の一態様の撮像パネルに適用可能な撮像画素を構成する個々の要素につい
て説明する。
《領域》
撮像画素110Bを備える撮像パネルを、表示パネルと重ねて用いる場合、窓150Bを
およそ均等な間隔で配置する。窓150Bを不均等な間隔で配置すると、窓150Bに重
なる表示画素も不均等な間隔で配置されることになり、表示品位が低下してしまう。
なお、窓150Bを200ppi以上好ましくは350ppi以上より好ましくは600
ppi以上の精細度で設けると、高品位の画像を表示できる。なお、ppi(pixel
per inch)は、1インチあたりの画素数を表す単位である。また、例えば3つ
の副画素が1つの画素を構成する場合、3つの副画素を1つの繰り返し単位と数える。
また、撮像画素を5ppi以上好ましくは10ppi以上より好ましくは100ppi以
上の精細度で設けると、タッチパネルに好適である。
《光電変換素子》
光電変換素子121(1)乃至光電変換素子121(4)は、例えばフォトダイオードを
用いることができる。具体的には、半導体層にシリコンを用いたものを適用することがで
きる。特にp型、i型、n型のアモルファスシリコンが積層されたフォトダイオードを好
適に用いることができる。
《検知回路》
検知回路は、トランジスタ等を用いて構成することができる。
検知回路に用いることができるトランジスタとしては、例えば、チャネルが単結晶、多結
晶または非晶質等を含む半導体層に形成されるトランジスタを挙げることができる。また
は、チャネルが元素周期表における第14族の元素(例えばSi、Ge、SiC等)、化
合物(例えばGaAs、GaP等)、酸化物(例えばIn、Ga、Zn等を含む酸化物)
を含む半導体層に形成されるトランジスタを用いることができる。または、チャネルがシ
リコンより広いバンドギャップを有する半導体(例えば酸化物半導体等)層に形成される
トランジスタを用いることができる。
特に、オフ電流の低いトランジスタをトランジスタ122(1)およびトランジスタ12
2(2)に用いた検知回路は、記憶ノードFDに記憶される露光量に応じた電荷量を損な
いにくい。これにより、グローバルシャッター方式を用いて撮像パネルを駆動することが
できる。
なお、グローバルシャッター方式は、撮像パネルに設けられた複数の撮像画素(最大で全
ての撮像画素)を同時に露光することができる。これにより、歪みのない画像を得ること
ができる。
《検知回路の駆動方法》
図3に示す検知回路は以下のステップで駆動することができる。
なお、ここではn型のトランジスタを用いて構成された検知回路を動作する方法の一例を
説明するが、これに限定されない。
また、配線VPOは十分高い電位が供給され、配線VPRおよび配線VPIは十分低い電
位が供給される。
第1のステップにおいて、配線TX、配線PRにハイの信号を供給する。これにより、ト
ランジスタ122(1)およびトランジスタ122(2)をオンにする。その結果、ノー
ドFDの電位が配線VPRの電位に応じた値に設定される。
第2のステップにおいて、配線SEおよび配線PRにロウの信号を供給し、配線TXにハ
イの信号を供給する。これにより、トランジスタ122(3)およびトランジスタ122
(1)をオフに、トランジスタ122(2)をオンにする。このとき、光を照射された光
電変換素子121(1)乃至光電変換素子121(4)は、その光の強度に応じた電流を
ノードFDに供給する。
第3のステップにおいて、配線SE、配線PRおよび配線TXにロウの信号を供給する。
これにより、トランジスタ122(3)、トランジスタ122(2)およびトランジスタ
122(1)をオフにする。その結果、ノードFDが、第2のステップにおいて撮像画素
110Bが照射された光の量に応じた電位になる。
第4のステップにおいて、配線SEにハイの信号を、配線PRおよび配線TXにロウの信
号を供給する。これにより、トランジスタ122(3)をオンに、トランジスタ122(
1)およびトランジスタ122(2)をオフにする。その結果、トランジスタ122(4
)の第1の電極と第2の電極の間に流れる電流が、ノードFDの電位に応じたものとなる
第5のステップにおいて、図示されていない読み出し回路は、トランジスタ122(4)
を流れる電流を読み出す。これにより、撮像画素110Bが第2のステップにおいて照射
された光を検知することができる。
第6のステップにおいて、検知回路の駆動を終了する。なお、第1のステップに戻って、
検知回路を繰り返し駆動することもできる。
<変形例1.>
本実施の形態で例示する撮像画素の変形例について、図4を参照しながら説明する。
図4は撮像画素の変形例を説明する回路図が重ねて描かれた上面図である。
本実施の形態の変形例で例示する撮像画素110Cは、図3を参照しながら説明する撮像
画素に設けられた構成を2つ備える点と、その2つが並列に接続された構成を有する点が
、図3を参照しながら説明する撮像画素とは異なる。よって、ここでは異なる部分につい
て詳細に説明し、同様の構成を用いることができる部分は、図3についてする説明を援用
する。
本実施の形態の変形例で説明する撮像画素110Cは、撮像部110C(1)と撮像部1
10C(2)を有する。撮像部110C(1)と撮像部110C(2)は、それぞれ4行
4列のマトリクス状に配置された複数の窓150Bを備える。
撮像部110C(1)と撮像部110C(2)は、それぞれ光電変換素子を4つ備え、合
計8つの光電変換素子が並列に接続されている。なお、8つの光電変換素子の一方の端子
は、いずれも配線VPOと電気的に接続される。
撮像部110C(1)と撮像部110C(2)は、それぞれ検知回路を備え、並列接続さ
れた光電変換素子の他方の端子は、検知回路のトランジスタ122(2)の第2の電極と
電気的に接続される。
また、撮像部110C(1)と撮像部110C(2)は、それぞれ配線PR、配線VPR
、配線TX、配線SE、配線POおよび配線VPIと電気的に接続される。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態3)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示機能を有する撮像パネル100Dに適用可能な
撮像画素110Dの構成について、図5乃至図7を参照しながら説明する。具体的には、
実施の形態1で図2(A−1)を用いて説明する表示機能を備える撮像パネルに用いるこ
とができる撮像画素110Dの構成の一例について説明する。
図5および図6は撮像画素110Dの上面図である。具体的には、図5は並列接続された
光電変換素子121B(1)乃至光電変換素子121B(4)の配置を説明するための上
面図である。図6は図5を用いて説明する光電変換素子が供給する信号を検知する検知回
路の配置を説明するための上面図である。また、図5を用いて説明する光電変換素子は、
図6を用いて説明する検知回路の上に重ねて配置される。
なお、図面を簡潔かつ明瞭にするために、表示画素150Dを、破線を用いた矩形で図5
に示す。ただし、一つの表示画素150Dは、副画素150D(R)を含む3つの副画素
とともに、図6に図示する。
図7は図6に示す切断線X1−X2−X3−X4における断面図である。
<光電変換素子の配置>
撮像画素110Dは、4行4列のマトリクス状に配置された複数の表示画素150Dと、
並列に接続された光電変換素子121B(1)乃至光電変換素子121B(4)を備える
(図5参照)。光電変換素子121B(1)乃至光電変換素子121B(4)は、行方向
に並ぶ表示画素150Dに沿って延在し、表示画素150Dの列方向に並ぶ。
光電変換素子121B(3)の一方の電極は、開口部425を介して配線VPOと電気的
に接続される。光電変換素子121B(3)の他方の電極は、開口部178を介してトラ
ンジスタ122(2)の第2の電極と電気的に接続される。なお、図5に示すトランジス
タ122(2)は、図6に示すトランジスタ122(2)と同じトランジスタである。
<検知回路の配置>
撮像画素110Dは、配線SE、配線PR、配線TX、配線VPR、配線VPIおよび配
線POと電気的に接続される(図6参照)。
撮像画素110Dは、トランジスタ122(1)、トランジスタ122(2)、トランジ
スタ122(3)およびトランジスタ122(4)を備える。
図6に示す開口部178は、図5に示す開口部178と同じ開口部である。
<撮像画素の断面の構成>
撮像画素110Dの断面の構成について、図7を参照しながら説明する。
撮像画素110Dは、光電変換素子121B(3)、トランジスタ122(2)を含む検
知回路、トランジスタ125を含む表示画素回路、副画素150D(R)を含む表示画素
を、基板410と対向基板470の間に有する。
《基板》
基板410に用いることができる基板は、製造工程でかかる温度に耐えられる程度の耐熱
性および製造装置に適用可能な厚さおよび大きさを備え、意図しない不純物の発光素子へ
の拡散を防ぐものであれば、特に限定されない。
基板に用いることができる程度に意図しない不純物の拡散が抑制された基板は、組み合わ
せて用いられる発光素子に応じて決定されたガスバリア性を指標にして選択することがで
きる。具体的には、有機EL素子を発光素子に用いる場合は、水蒸気の透過率が10−5
g/m・day以下、好ましくは10−6g/m・day以下である基板を用いるこ
とができる。
基板に用いることができる構造は、単層構造、積層構造または繊維状若しくは粒子状の材
料を含む複合構造を有していても良い。例えば、厚さが1μm以上200μm未満のフィ
ルム状構造、厚さが0.1mm以上の板状構造等が挙げられる。
基板に用いることができる程度に線膨張率が抑制された基板は、積層される他の層の線膨
張率との差、作製工程中に加わる熱および許容されるカールに応じて選択することができ
る。具体的には、線膨張率の範囲が1×10−3/K以下、好ましくは5×10−5/K
以下、より好ましくは1×10−5/K以下である基板を用いることができる。
基板に用いることができる材料は、例えば、ガラス、セラミックス、金属、無機材料、ま
たは樹脂等が挙げられる。
ガラスとしては、具体的には、無アルカリガラス、ソーダ石灰ガラス、カリガラス若しく
はクリスタルガラス等を用いることができる。
金属としては、SUSおよびアルミニウム等を用いることができる。なお、絶縁性の膜を
金属の表面に形成することにより、金属の表面を絶縁性にすることができる。
無機膜としては、例えば金属酸化物膜、金属窒化物膜若しくは金属酸窒化物膜等を適用で
きる。具体的には酸化珪素、窒化珪素、酸窒化珪素、アルミナ膜等を適用できる。
樹脂としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリイミド、ポリカーボネ
ート若しくはアクリル樹脂等を用いることができる。
本実施の形態で例示する基板410は、基材410bと意図しない不純物の発光素子への
拡散を防ぐバリア膜410aを、接着材を用いて積層した積層体である。具体的には、基
材410bはアラミド樹脂フィルムであり、バリア膜410aは珪素および窒素を含む無
機膜であり、可撓性を有する。
《対向基板》
対向基板470に適用可能な基板は、透光性を有するものであれば、基板410と同様の
基板を用いることができる。
対向基板470の表面に用いることができる構造は、マイクロレンズおよび凹凸構造等が
挙げられる。これらの構造は、型押し法、真空成形法、ブラスト加工法、フロスト加工法
等を用いて形成することができる。また、凹凸があらかじめ形成されたフィルム等が積層
された基板を用いてもよい。
これらの構造を対向基板470の発光素子450側に設けることにより、発光素子450
が発する光は、多様な角度で対向基板470に進入することができる。または、これらの
構造を対向基板470の光を取り出す側に設けることにより、発光素子450が発する光
は、対向基板470から外部に多様な角度で射出される。これにより、界面で繰り返し全
反射する条件を満たすことが困難になる。その結果、発光素子450が発する光を外部に
取り出す効率を高めることができる。
<検知回路、表示画素回路>
検知回路のトランジスタ122(2)は、ゲート161、ゲート絶縁膜162、半導体層
163、第1の電極165a、第2の電極165bを備える。なお、保護層167を、ト
ランジスタ122(2)を覆う構成とし、半導体層163への意図しない不純物の拡散を
抑制してもよい。
表示画素回路は、トランジスタ125を備える。トランジスタ125をトランジスタ12
2(2)と同一の工程で形成すると、作製工程を簡略なものにすることができる。
容量126は、ゲート161を含む導電層と第2の電極165bを含む導電層と、その間
にゲート絶縁膜162を備える。
<光電変換素子>
光電変換素子121B(3)は、積層されたp型の非晶質シリコン層、i型の非晶質シリ
コン層およびn型の非晶質シリコン層を含む。
p型の非晶質シリコン層は、開口部178を介してトランジスタ122(2)の第2の電
極165bと電気的に接続する。n型の非晶質シリコン層は、開口部425を介して配線
VPOと電気的に接続する。
<平坦化層>
平坦化層421aおよび平坦化層421bは、トランジスタ122(2)等の構造物上に
平坦な表面を形成する。配線VPOおよび配線VPRは、平坦化層421aと平坦化層4
21bの間にある。
<表示画素>
表示画素は副画素150D(R)を含む。副画素150D(R)は発光モジュール480
とトランジスタ125を含む表示画素回路を備える。
発光モジュール480は発光素子450と着色層467CFを含む。
発光素子450は下部電極451と上部電極452と、その間に発光性の有機化合物を含
む層453を備える。なお、発光性の有機化合物を選択して用いることにより、発光性の
有機化合物を含む層453が白色を呈する光を発するようにすることができる。例えば、
互いに補色の関係にある色を発する複数の発光性の有機化合物を用いる構成、または赤色
、緑色および青色を呈する発光性の有機化合物を用いる構成等を挙げることができる。ま
た、反射性の導電膜上に積層された透光性を有する導電膜を下部電極451に用い、半透
過・半反射性の導電膜を上部電極452に適用することができる。このような構成にする
ことで、微小共振器を構成し、発光素子450から所定の波長の光(図中に上向きの矢印
で示す)を効率よく取り出すことができる。
隔壁428は、平坦化層421b上にあり、下部電極451と重なる位置に開口部を備え
る。また、光電変換素子121B(3)と重なる位置に開口部428hを備える。開口部
428hは、外部から撮像画素110Dに侵入する光(図中に下向きの矢印で示す)を効
率よく光電変換素子121B(3)に取り込む。
スペーサー429は、隔壁428上にある。
なお、発光素子450の上部電極452が光電変換素子121B(3)と重なる場合は、
透光性を有する導電膜(例えば半透過・半反射性の導電膜等)を上部電極452に用いる
。これにより、外部から撮像画素110Dに入射する光が光電変換素子121B(3)に
到達できる。
<その他の構成>
撮像画素110Dは遮光層467BMを備える。遮光層467BMは、発光素子450と
重なる位置および光電変換素子121B(3)と重なる位置に開口部を備える。なお、遮
光層467BMおよび着色層467CFを、対向基板470側に設けることができる。
充填材426が、発光素子450と対向基板470の間にある。充填材426としては、
例えば、意図しない不純物の量が低減された不活性のガスまたは空気より屈折率の高い透
光性を有する樹脂等をその例として挙げることができる。
撮像画素が設けられた領域を囲む封止材が、基板410と対向基板470を貼りあわせる
構成とすることができる。または、充填材426が基板410と対向基板470を貼りあ
わせる構成とすることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態4)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示機能を備える撮像装置の構成について、図8お
よび図9を参照しながら説明する。
図8(A)は本発明の一態様の表示機能を備える撮像装置200の構成を説明するブロッ
ク図であり、図8(B)は図8(A)に示す撮像装置200に含まれる読み出し回路23
0を説明するブロック図である。
図9は撮像装置200に適用することができる読み出し回路および撮像画素の検知回路の
回路図である。
本実施の形態で説明する撮像装置200は、表示機能を備え、第1の撮像信号を供給する
ことができる検知回路を具備する第1の撮像画素110D(1)および第2の撮像信号を
供給することができる検知回路を具備する第2の撮像画素110D(2)を含む撮像パネ
ルと、第1の撮像信号および第2の撮像信号が供給される読み出し回路230と、を有す
る(図8(A)および図8(B)参照)。
また、読み出し回路230は、第1の撮像信号を第1の増幅信号に増幅して供給すること
ができる第1のアンプ225(1)、第2の撮像信号を第2の増幅信号に増幅して供給す
ることができる第2のアンプ225(2)および第1の増幅信号または第2の増幅信号か
ら一を選択して供給することができる選択回路220(1)、を備える。
これにより、信号を読み取る撮像画素を、撮像パネル100Dの広い範囲に設けられた多
数の撮像画素から、選択回路220(1)を用いて選択することができる。言い換えると
、広い範囲に設けられた複数の撮像画素が供給する複数の撮像信号から、例えばその半分
を間引いて読みだすことができる。また、アンプを用いて増幅された信号を、選択回路2
20(1)に供給できる。その結果、信号の処理速度を高めることができる、または、ノ
イズに強い、または誤動作し難い、新規な撮像装置を提供することができる。
なお、撮像パネル100Dは、2n行2m列(nおよびmは1以上の整数)に配置された
複数の撮像画素110Dを備える(図8(A)参照)。
一組の配線PR、配線TXおよび配線SEが撮像画素の行ごとに配設され、一組の配線P
R、配線TXおよび配線SEはいずれもその行にある撮像画素と接続される(図8(B)
参照)。
一組の配線VPO、配線VPR、配線PO、配線VPIが撮像画素の列ごとに配設され、
一組の配線VPO、配線VPR、配線PO、配線VPIはいずれもその列にある撮像画素
と電気的に接続される。なお、配線PO(1)は撮像画素100D(1)と電気的に接続
され、配線PO(2)は撮像画素100D(2)と電気的に接続される。
また、撮像装置200は、駆動回路240(0)および駆動回路240(1)を備える(
図8(A)参照)。
表示機能を備える撮像パネル100Dは、一の撮像画素110Dに4×4=16個の表示
画素150Dを備える(図8(A)および図8(B)参照)。また、図示されていない行
方向に延在する4×2n本の走査線と、列方向に延在する4×2m本の画像信号線を備え
る。
行方向の4×2m個の表示画素が一の走査線に電気的に接続され、列方向の4×2n個の
表示画素が一の画像信号線に接続され、マトリクスを構成している。
撮像装置200は、走査線駆動回路250(0)および走査線駆動回路250(1)を有
する(図8(A)参照)。走査線駆動回路は選択信号を走査線に供給することができる。
また、図示されていない信号線駆動回路は画像信号を画像信号線に供給することができる
選択信号が供給された表示画素150Dは、画像信号が書き込まれ、書き込まれた画像信
号に応じた表示をすることができる。
選択信号および画像信号は、撮像画素に信号を供給するための配線と異なる配線を用いて
供給される。これにより、表示画素を、撮像画素の動作から独立して駆動することができ
る。
以下に、本発明の一態様の撮像パネルに適用可能な撮像装置200を構成する個々の要素
について説明する。
《駆動回路》
駆動回路240(0)は、奇数行目の配線PR、配線TXおよび配線SEに信号を供給す
ることができ、奇数行目の配線PR、配線TXおよび配線SEは、奇数行目の撮像画素1
10Dに信号を供給することができる(図8(A)参照)。
駆動回路240(1)は、偶数行目の配線PR、配線TXおよび配線SEに信号を供給す
ることができ、偶数行目の配線PR、配線TXおよび配線SEは、偶数行目の撮像画素1
10Dに信号を供給することができる。
独立して動作する駆動回路240(0)と駆動回路240(1)を用いることで、駆動回
路240(0)を用いて撮像した画像と、駆動回路240(1)を用いて撮像した画像を
演算することができる。
例えば、照明の条件が異なる2つの画像の差を求めて、撮影された対象物の位置を識別す
ることができる。または、照明の条件が同じ2つの画像の和を求めて、信号を大きくする
ことができる。
なお、回路が設けられていない領域249が設けられ、領域249は駆動回路240(0
)および駆動回路240(1)を2つの領域に分割している。駆動回路240(0)およ
び駆動回路240(1)を分割して、可撓性を有する基板に配置することにより、領域2
49で折り曲げることができる撮像パネルを提供することができる。折り曲げる部分を避
けて回路を配置することにより、折り曲げ動作に伴う応力が、回路に集中する現象を避け
ることができる。
駆動回路240(0)および駆動回路240(1)は、それぞれn組の配線SE、配線P
Rおよび配線TXに信号を供給する。駆動回路は、信号をn行の撮像画素に順番に供給す
ることができればよく、公知の順序回路を用いて構成することができる。例えば、シフト
レジスタ用いて駆動回路を構成することができる。
《読み出し回路》
読み出し回路230に適用可能な選択回路およびアンプの構成の一例について、図9を参
照しながら説明する。
図9は読み出し回路230を説明する回路図である。具体的には、選択回路220(1)
、第1のアンプ225(1)および第2のアンプ225(2)の回路図を含む。また、選
択回路220(1)を用いて読み出すことができる第1の撮像画素110D(1)および
第2の撮像画素110D(2)に含まれる検知回路の回路図も図示されている。
選択回路220(1)は、ゲートが第1の選択信号が供給される端子S1と電気的に接続
され、第1の電極が読み出し端子READ_OUTと電気的に接続され、第2の電極が配
線222(1)と電気的に接続されるトランジスタ221(1)と、ゲートが第2の選択
信号が供給される端子S2と電気的に接続され、第1の電極が読み出し端子READ_O
UTと電気的に接続され、第2の電極が配線222(2)に電気的に接続されるトランジ
スタ221(2)と、を備える。
第1のアンプ225(1)は、ゲートが配線PO(1)と電気的に接続され、第1の電極
が配線222(1)と電気的に接続され、第2の電極が配線SFGNDと電気的に接続さ
れるトランジスタ226(1)と、ゲートが配線BRと電気的に接続され、第1の電極が
配線VPOと電気的に接続され、第2の電極が配線PO(1)と電気的に接続されるトラ
ンジスタ226(2)と、を備える。
第2のアンプ225(2)は、ゲートが配線PO(2)と電気的に接続され、第1の電極
が配線222(2)と電気的に接続され、第2の電極が配線SFGNDと電気的に接続さ
れるトランジスタ227(1)と、ゲートが配線BRと電気的に接続され、第1の電極が
配線VPOと電気的に接続され、第2の電極が配線PO(2)と電気的に接続されるトラ
ンジスタ227(2)と、を備える。
なお、配線PO(1)は、第1の撮像画素110D(1)と電気的に接続され、配線PO
(2)は、第2の撮像画素110D(2)と電気的に接続される。また、端子PULLは
負荷を介して端子READ_OUTと電気的に接続される。
《読み出し回路の駆動方法》
読み出し回路は以下のステップで駆動することができる。
なお、ここではn型のトランジスタを用いて構成された読み出し回路を動作する方法の一
例を説明するが、これに限定されない。
配線VPOは十分に高い電源電位が供給され、配線SFGNDは十分に低い電源電位が供
給される。
また、読み出し回路の駆動方法の第1のステップにおいて、第1の撮像画素110D(1
)および第2の撮像画素110D(2)はすでに光を照射され、配線SE、配線PRおよ
び配線TXはロウの信号が供給された状態であるとする。これにより、例えば、第1の撮
像画素110D(1)のトランジスタ122(3)、トランジスタ122(2)およびト
ランジスタ122(1)はオフの状態である。その結果、それぞれのノードFDは、照射
された光の量に応じた電位である。
第1のステップにおいて、配線BRにハイの信号を供給し、トランジスタ226(2)お
よびトランジスタ227(2)をオンにする。これにより、配線PO(1)および配線P
O(2)は、配線VPOの電位に応じた電位になる。また、トランジスタ226(1)が
オンになり、配線222(1)および配線222(2)の電位が配線SFGNDの電位に
応じたものとなる。
第2のステップにおいて、配線BRにロウの信号を供給し、トランジスタ226(2)お
よびトランジスタ227(2)をオフにする。また、配線SEにハイの信号を供給し、第
1の撮像画素110D(1)のトランジスタ122(3)をオンにする。これにより、配
線PO(1)は、第1の撮像画素110D(1)のトランジスタ122(4)を流れる電
流に応じた電位となる。なお、トランジスタ122(4)を流れる電流は、ノードFDの
電位に応じたものである。その結果、配線PO(1)は、第1の撮像画素110D(1)
が照射された光の量に応じた電位になる。また、第2の撮像画素110D(2)も同様に
動作することにより、配線PO(2)は、第2の撮像画素110D(2)が照射された光
の量に応じた電位になる。
第3のステップにおいて、端子S1にハイの信号を供給し、トランジスタ221(1)を
オンにし、端子S2にロウの信号を供給し、トランジスタ221(2)をオフにする。
トランジスタ226(1)は、第1の撮像画素110D(1)が照射された光の量に応じ
た電位を、配線PO(1)からゲートに供給される。これにより、トランジスタ226(
1)を読み出し端子READ_OUTから配線SFGNDに流れる電流は、その光の量に
応じたものとなる。
第4のステップにおいて、端子S1にロウの信号を供給し、トランジスタ221(1)を
オフにし、端子S2にハイの信号を供給し、トランジスタ221(2)をオンにする。
トランジスタ227(1)は、第2の撮像画素110D(2)が照射された光の量に応じ
た電位を、配線PO(2)からゲートに供給される。これにより、トランジスタ227(
1)を読み出し端子READ_OUTから配線SFGNDに流れる電流は、その光の量に
応じたものとなる。
以上のステップにより、第1の撮像画素110D(1)および第2の撮像画素110D(
2)が照射された光の量を順番に読み出すことができる。
《表示画素》
表示画素150Dは、表示素子と表示素子を駆動する画素回路を備える。表示素子は、例
えば液晶素子、有機エレクトロルミネッセンス素子などを用いることができる。
《走査線駆動回路》
走査線駆動回路250(0)および走査線駆動回路250(1)は、それぞれ2n本の走
査線に選択信号を供給する。例えば、公知の順序回路を用いて走査線駆動回路を構成し、
信号を2n行の表示画素に順番に供給することができる。例えば、シフトレジスタを走査
線駆動回路に適用することができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態5)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示機能を備える撮像パネル100Dに適用するこ
とができる表示画素150Dの駆動方法について、図11および図12を参照しながら説
明する。
図11(A)は、表示画素150Dが備える副画素150D(1)に適用可能な表示画素
回路の回路図である。図11(B)は、図11(A)に示す表示画素回路の駆動方法を説
明するタイミングチャートである。
図12(A)は、図11とは異なる構成の副画素150D(2)に適用可能な表示画素回
路の回路図である。図12(B)は、図12(A)に示す画素回路の駆動方法を説明する
タイミングチャートである。
<撮像パネルから被写体までの距離を求める方法>
表示機能を備える撮像パネル100Dは、表示画素と撮像画素を備える。これにより、撮
像画素110Dは、表示画素150Dが光を射出した状態で被写体を撮像することができ
る。また、撮像画素110Dは、表示画素150Dが光を射出しない状態で被写体を撮像
することができる。なお、本明細書において、前者を明画像といい、後者を暗画像という
表示機能を備える撮像パネル100Dをタッチパネルに用いる場合、被写体が撮像パネル
100Dに接しているか否かを明画像と暗画像の差分から決定することができる。具体的
には、背景の画像を含む暗画像を明画像から差し引き、その明るい部分から、被写体が撮
像パネル100Dに接している部分を決定できる。
<表示素子の駆動方法1>
明画像と暗画像を撮像するための、副画素150D(1)の駆動方法について図11を用
いて説明する。
図11(A)に示す副画素150D(1)は、5つのn型のトランジスタM1乃至M5と
、容量C1と、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いた表示素子ELを備える。
なお、当該表示画素回路の駆動方法によれば、明画像と暗画像を撮影できるだけでなく、
表示素子ELに電流を供給するトランジスタM2の閾値のばらつきを補正することができ
る。
副画素150D(1)は、配線G1乃至配線G3と電気的に接続される。また、配線DA
TA、配線V0、配線ANODEおよび配線CATHODEと電気的に接続される。
なお、配線DATAは画像信号を供給することができる配線である。図11(B)に示す
信号d(n)はn行目の表示画素に供給する画像信号であり、信号d(n+1)はn+1
行目の表示画素に供給する画像信号である。また、配線V0および配線CATHODEは
副画素150D(1)が正しく動作する程度に十分低い電位を供給することができる配線
であり、配線ANODEは同様に十分高い電位を供給することができる配線である。
図11(B)に示すフレームは、画像の1フレームの期間に相当し、期間T1、期間T2
はそれぞれ1水平期間に相当し、期間T3は垂直帰線期間に相当する。
第1のステップにおいて(図11(B)の図中の期間Aに相当)、配線G1および配線G
2にロウの信号を、配線G3にハイの信号を供給する。これにより、トランジスタM1、
トランジスタM3およびトランジスタM4はオフに、トランジスタM5はオンになる。そ
の結果、ノードNの電位が初期化される。
第2のステップにおいて(図中の期間Bに相当)、配線G1にハイの信号を、配線G2お
よび配線G3にロウの信号を供給する。これにより、トランジスタM1およびトランジス
タM3がオンに、トランジスタM4およびトランジスタM5がオフになる。その結果、容
量C1に配線DATAが供給する画像信号が書き込まれ、ノードNにトランジスタM2の
閾値に応じた電位が書き込まれる。
第3のステップにおいて(図中の期間Cに相当)、配線G1にロウの信号を、配線G2お
よび配線G3にハイの信号を供給する。これにより、トランジスタM1およびトランジス
タM3はオフに、トランジスタM4およびトランジスタM5がオンになる。また、容量C
1が、画像信号とトランジスタM2の閾値に応じた電圧をトランジスタM2のゲートとソ
ースの間に印加する。その結果、配線ANODEから配線CATHODEに電流が、直列
に接続されたトランジスタM2および表示素子ELを通って流れる。なお、表示素子EL
は電流の大きさに概略比例して発光する。
第4のステップにおいて(図中の期間Dに相当)、配線G3にロウの電位を供給する。こ
れにより、トランジスタM5はオフとなり、表示素子ELをすでに書き込まれた画像信号
にかかわらず暗くすることができる。その結果、撮像パネル100Dを用いて暗画像を取
得することが可能となる。
第5のステップにおいて(図中の期間Eに相当)、配線G3にハイの電位を供給する。こ
れにより、トランジスタM5はオンとなり、表示素子ELをすでに書き込まれた画像信号
に応じた明るさにする。その結果、撮像パネル100Dを用いて明画像を取得することが
可能となる。
以上の第1のステップから第5のステップを繰り返すことにより、撮像パネル100Dは
、1フレームごとに一組の明画像と暗画像を撮像することができる。
なお、第4のステップと第5のステップの順番を逆にして、明画像を撮影したのち暗画像
を撮影することもできる。
<表示素子の駆動方法2>
明画像と暗画像を撮像するための、副画素150D(2)の駆動方法について図12を用
いて説明する。
図12(A)に示す副画素150D(2)は、6つのn型のトランジスタM1乃至M6と
、容量C1と、有機エレクトロルミネッセンス素子を用いた表示素子ELを備える。
なお、当該表示画素回路の駆動方法によれば、明画像と暗画像を撮影できるだけでなく、
表示素子ELに電流を供給するトランジスタM2の閾値のばらつきを補正することができ
る。
副画素150D(2)は、配線G1乃至配線G3と電気的に接続される。また、配線DA
TA、配線V0、配線V1、配線ANODEおよび配線CATHODEと電気的に接続さ
れる。
なお、配線DATAは画像信号を供給することができる配線である。図12(B)に示す
信号d(n)はn行目の表示画素に供給する画像信号であり、信号d(n+1)はn+1
行目の表示画素に供給する画像信号である。また、配線V0および配線CATHODEは
副画素150D(2)が正しく動作する程度に十分低い電位を供給することができる配線
であり、配線ANODEは同様に十分高い電位を供給することができる配線である。
図12(B)に示すフレームは、画像の1フレームの期間に相当し、期間T1、期間T2
はそれぞれ1水平期間に相当し、期間T3は垂直帰線期間に相当する。
第1のステップにおいて(図12(B)の図中の期間Aに相当)、配線G1および配線G
2にロウの信号を、配線G3にハイの信号を、配線V1にロウの電位を供給する。これに
より、トランジスタM1、トランジスタM3、トランジスタM4およびトランジスタM5
はオフに、トランジスタM6はオンになる。その結果、ノードNの電位が、配線V1が供
給するロウの電位に初期化される。
第2のステップにおいて(図中の期間Bに相当)、配線G1にハイの信号を、配線G2お
よび配線G3にロウの信号を、配線V1にロウの電位を供給する。これにより、トランジ
スタM1およびトランジスタM3がオンに、トランジスタM4およびトランジスタM6が
オフになる。その結果、容量C1に配線DATAが供給する画像信号が書き込まれ、ノー
ドNにトランジスタM2の閾値に応じた電位が書き込まれる。
第3のステップにおいて(図中の期間Cに相当)、配線G1および配線G3にロウの信号
を、配線G2にハイの信号を、配線V1にロウの電位を供給する。これにより、トランジ
スタM1、トランジスタM3およびトランジスタM6はオフに、トランジスタM4および
トランジスタM5がオンになる。また、容量C1が、画像信号とトランジスタM2の閾値
に応じた電圧をトランジスタM2のゲートとソースの間に印加する。その結果、配線AN
ODEから配線CATHODEに電流が、直列に接続されたトランジスタM2および表示
素子ELを通って流れる。なお、表示素子ELは電流の大きさに概略比例して発光する。
第4のステップにおいて(図中の期間Dに相当)、配線G3にハイの信号を、配線V1に
ハイの電位を供給する。これにより、トランジスタM6はオンとなり、表示素子ELをす
でに書き込まれた画像信号にかかわらず明るくすることができる。その結果、撮像パネル
100Dを用いて明画像を取得することが可能となる。
第5のステップにおいて(図中の期間Eに相当)、配線G3にハイの信号を、配線V1に
ロウの電位を供給する。これにより、トランジスタM6はオンとなり、表示素子ELをす
でに書き込まれた画像信号にかかわらず暗くすることができる。その結果、撮像パネル1
00Dを用いて暗画像を取得することが可能となる。
第6のステップにおいて(図中の期間Fに相当)、配線G3にロウの信号を供給する。こ
れにより、トランジスタM6はオフとなり、表示素子ELをすでに書き込まれた画像信号
に応じた明るさにする。
以上の第1のステップから第6のステップを繰り返すことにより、撮像パネル100Dは
、1フレームごとに一組の明画像と暗画像を撮像することができる。
なお、第4のステップと第5のステップの順番を逆にして、明画像を撮影したのち暗画像
を撮影することもできる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態6)
本実施の形態では、本発明の一態様の撮像パネルのトランジスタに適用することができる
酸化物半導体膜について説明する。
電子供与体(ドナー)となる水分または水素などの不純物が低減され、なおかつ酸素欠損
が低減されることにより高純度化された酸化物半導体(purified Oxide
Semiconductor)は、i型(真性半導体)又はi型に限りなく近い。そのた
め、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタは、オフ電
流が著しく小さく、信頼性が高い。
具体的に、高純度化された酸化物半導体膜にチャネル形成領域を有するトランジスタのオ
フ電流が小さいことは、いろいろな実験により証明できる。例えば、チャネル幅が1×1
μmでチャネル長が10μmの素子であっても、ソース電極とドレイン電極間の電圧
(ドレイン電圧)が1Vから10Vの範囲において、オフ電流が、半導体パラメータアナ
ライザの測定限界以下、すなわち1×10−13A以下という特性を得ることができる。
この場合、トランジスタのチャネル幅で規格化したオフ電流は、100zA/μm以下で
あることが分かる。また、容量素子とトランジスタとを接続して、容量素子に流入または
容量素子から流出する電荷を当該トランジスタで制御する回路を用いて、オフ電流の測定
を行った。当該測定では、高純度化された酸化物半導体膜を上記トランジスタのチャネル
形成領域に用い、容量素子の単位時間あたりの電荷量の推移から当該トランジスタのオフ
電流を測定した。その結果、トランジスタのソース電極とドレイン電極間の電圧が3Vの
場合に、数十yA/μmという、さらに小さいオフ電流が得られることが分かった。従っ
て、高純度化された酸化物半導体膜をチャネル形成領域に用いたトランジスタは、オフ電
流が、結晶性を有するシリコンを用いたトランジスタに比べて著しく小さい。
なお、特に断りがない限り、本明細書でオフ電流とは、nチャネル型トランジスタにおい
ては、ドレインをソースとゲートよりも高い電位とした状態において、ソースの電位を基
準としたときのゲートの電位が0V以下であるときに、ソースとドレインの間に流れる電
流のことを意味する。或いは、本明細書でオフ電流とは、pチャネル型トランジスタにお
いては、ドレインをソースとゲートよりも低い電位とした状態において、ソースの電位を
基準としたときのゲートの電位が0V以上であるときに、ソースとドレインの間に流れる
電流のことを意味する。
トランジスタに用いる酸化物半導体としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜
鉛(Zn)を含むことが好ましい。また、該酸化物半導体を用いたトランジスタの電気的
特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)
を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ま
しい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、
スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。また、スタビライ
ザーとしてジルコニウム(Zr)を含むことが好ましい。
酸化物半導体の中でもIn−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物などは、炭
化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり、スパッタリング法や湿式法
により電気的特性の優れたトランジスタを作製することが可能であり、量産性に優れると
いった利点がある。また、炭化シリコン、窒化ガリウム、または酸化ガリウムとは異なり
、上記In−Ga−Zn系酸化物は、ガラス基板上に、電気的特性の優れたトランジスタ
を作製することが可能である。また、基板の大型化にも対応が可能である。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(
Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム
(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホル
ミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ル
テチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
例えば、酸化物半導体として、酸化インジウム、酸化ガリウム、酸化スズ、酸化亜鉛、I
n−Zn系酸化物、Sn−Zn系酸化物、Al−Zn系酸化物、Zn−Mg系酸化物、S
n−Mg系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、In−Ga−Zn系酸化
物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、
Sn−Ga−Zn系酸化物、Al−Ga−Zn系酸化物、Sn−Al−Zn系酸化物、I
n−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In
−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−
Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−H
o−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb
−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−
Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn
系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いる
ことができる。
なお、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを含む酸化物という意
味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素
を含んでいてもよい。In−Ga−Zn系酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電
流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高い。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:G
a:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子比のIn−Ga−Zn系酸化
物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:
1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/
6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原
子比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
例えば、In−Sn−Zn系酸化物では比較的容易に高い移動度が得られる。しかしなが
ら、In−Ga−Zn系酸化物でも、バルク内欠陥密度を低減することにより移動度を上
げることができる。
酸化物半導体膜は、例えば非単結晶を有してもよい。例えば、CAAC(C Axis
Aligned Crystal)、多結晶、微結晶は非単結晶に含まれる。また、微結
晶は、CAACよりも欠陥準位密度が高い。なお、CAACを有する酸化物半導体を、C
AAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide
Semiconductor)と呼ぶ。
酸化物半導体膜は、例えばCAAC−OSを有してもよい。CAAC−OSは、例えば、
c軸配向し、a軸または/およびb軸はマクロに揃っていない酸化物半導体を有している
酸化物半導体膜は、例えば微結晶を有してもよい。なお、微結晶を有する酸化物半導体を
、微結晶酸化物半導体と呼ぶ。微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未
満のサイズの微結晶を膜中に含む酸化物半導体を有している。
なお、酸化物半導体膜が、CAAC−OS、微結晶酸化物半導体の混合膜であってもよい
。混合膜は、例えば、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、を有する
。また、混合膜は、例えば、微結晶酸化物半導体の領域と、CAAC−OSの領域と、の
積層構造を有してもよい。
なお、酸化物半導体膜は、例えば、単結晶を有してもよい。
酸化物半導体膜は、複数の結晶部を有し、当該結晶部のc軸が被形成面の法線ベクトルま
たは表面の法線ベクトルに平行な方向に揃っていることが好ましい。なお、異なる結晶部
間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。そのような酸化物半導体膜
の一例としては、CAAC−OS膜がある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる大きさ
であることが多い。また、透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission El
ectron Microscope)による観察像では、CAAC−OS膜に含まれる
結晶部と結晶部の境界は明確ではない。また、TEMによってCAAC−OS膜には明確
な粒界(グレインバウンダリーともいう。)は確認できない。そのため、CAAC−OS
膜は、粒界に起因する電子移動度の低下が抑制される。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、例えば、c軸がCAAC−OS膜の被形成面の法
線ベクトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃い、かつab面に垂直
な方向から見て金属原子が三角形状または六角形状に配列し、c軸に垂直な方向から見て
金属原子が層状または金属原子と酸素原子とが層状に配列している。なお、異なる結晶部
間で、それぞれa軸およびb軸の向きが異なっていてもよい。本明細書において、単に垂
直と記載する場合、80°以上100°以下、好ましくは85°以上95°以下の範囲も
含まれることとする。また、単に平行と記載する場合、−10°以上10°以下、好まし
くは−5°以上5°以下の範囲も含まれることとする。
なお、CAAC−OS膜において、結晶部の分布が一様でなくてもよい。例えば、CAA
C−OS膜の形成過程において、酸化物半導体膜の表面側から結晶成長させる場合、被形
成面の近傍に対し表面の近傍では結晶部の占める割合が高くなることがある。また、CA
AC−OS膜へ不純物を添加することにより、当該不純物添加領域において結晶部の結晶
性が低下することもある。
CAAC−OS膜に含まれる結晶部のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面の法線ベクト
ルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃うため、CAAC−OS膜の形
状(被形成面の断面形状または表面の断面形状)によっては互いに異なる方向を向くこと
がある。なお、結晶部のc軸は、CAAC−OS膜が形成されたときの被形成面の法線ベ
クトルまたは表面の法線ベクトルに平行な方向になるように揃っている。結晶部は、成膜
することにより、または成膜後に加熱処理などの結晶化処理を行うことにより形成される
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気的特性の変
動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
CAAC−OS膜は、例えば、多結晶である金属酸化物ターゲットを用い、スパッタリン
グ法によって成膜する。当該ターゲットにイオンが衝突すると、ターゲットに含まれる結
晶領域がa−b面から劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のス
パッタリング粒子として剥離することがある。この場合、当該平板状またはペレット状の
スパッタリング粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS
膜を成膜することができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制でき
る。例えば、処理室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素、及び窒素など)を
低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度を低減すればよい。具体的には、露点が
−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板到達後にスパッタリング粒子のマイグ
レーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましく
は200℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平
板状またはペレット状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレー
ションが起こり、スパッタリング粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージ
を軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体
積%とする。
ターゲットの一例として、In−Ga−Zn系酸化物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末を所定のmol数比で混合し、加圧処理後
、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga
−Zn系酸化物ターゲットとする。なお、X、Y及びZは任意の正数である。ここで、所
定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末及びZnO粉末が、2:2:
1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2である。なお、
粉末の種類、及びその混合するmol数比は、作製するターゲットによって適宜変更すれ
ばよい。
なお、アルカリ金属は酸化物半導体を構成する元素ではないため、不純物である。アルカ
リ土類金属も、酸化物半導体を構成する元素ではない場合において、不純物となる。特に
、アルカリ金属のうちNaは、酸化物半導体膜に接する絶縁膜が酸化物である場合、当該
絶縁膜中に拡散してNaとなる。また、Naは、酸化物半導体膜内において、酸化物半
導体を構成する金属と酸素の結合を分断する、或いは、その結合中に割り込む。その結果
、例えば、閾値電圧がマイナス方向にシフトすることによるノーマリオン化、移動度の低
下等の、トランジスタの電気的特性の劣化が起こり、加えて、特性のばらつきも生じる。
具体的に、二次イオン質量分析法によるNa濃度の測定値は、5×1016/cm以下
、好ましくは1×1016/cm以下、更に好ましくは1×1015/cm以下とす
るとよい。同様に、Li濃度の測定値は、5×1015/cm以下、好ましくは1×1
15/cm以下とするとよい。同様に、K濃度の測定値は、5×1015/cm
下、好ましくは1×1015/cm以下とするとよい。
また、インジウムを含む金属酸化物が用いられている場合に、酸素との結合エネルギーが
インジウムよりも大きいシリコンや炭素が、インジウムと酸素の結合を切断し、酸素欠損
を形成することがある。そのため、シリコンや炭素が酸化物半導体膜に混入していると、
アルカリ金属やアルカリ土類金属の場合と同様に、トランジスタの電気的特性の劣化が起
こりやすい。よって、酸化物半導体膜中におけるシリコンや炭素の濃度は低いことが望ま
しい。具体的に、二次イオン質量分析法によるC濃度の測定値、またはSi濃度の測定値
は、1×1018/cm以下とするとよい。上記構成により、トランジスタの電気的特
性の劣化を防ぐことができ、PLDまたは半導体装置の信頼性を高めることができる。
また、ソース電極及びドレイン電極に用いられる導電性材料によっては、ソース電極及び
ドレイン電極中の金属が、酸化物半導体膜から酸素を引き抜くことがある。この場合、酸
化物半導体膜のうち、ソース電極及びドレイン電極に接する領域が、酸素欠損の形成によ
りn型化される。
n型化された領域は、ソース領域またはドレイン領域として機能するため、酸化物半導体
膜とソース電極及びドレイン電極との間におけるコンタクト抵抗を下げることができる。
よって、n型化された領域が形成されることで、トランジスタの移動度及びオン電流を高
めることができ、それにより、トランジスタを用いたスイッチ回路の高速動作を実現する
ことができる。
なお、ソース電極及びドレイン電極中の金属による酸素の引き抜きは、ソース電極及びド
レイン電極をスパッタリング法などにより形成する際に起こりうるし、ソース電極及びド
レイン電極を形成した後に行われる加熱処理によっても起こりうる。
また、n型化される領域は、酸素と結合し易い導電性材料をソース電極及びドレイン電極
に用いることで、より形成されやすくなる。上記導電性材料としては、例えば、Al、C
r、Cu、Ta、Ti、Mo、Wなどが挙げられる。
また、酸化物半導体膜は、単数の金属酸化物膜で構成されているとは限らず、積層された
複数の金属酸化物膜で構成されていても良い。例えば、第1乃至第3の金属酸化物膜が順
に積層されている半導体膜の場合、第1の金属酸化物膜及び第3の金属酸化物膜は、第2
の金属酸化物膜を構成する金属元素の少なくとも1つを、その構成要素に含み、伝導帯下
端のエネルギーが第2の金属酸化物膜よりも0.05eV以上、0.07eV以上、0.
1eV以上または0.15eV以上、かつ2eV以下、1eV以下、0.5eV以下また
は0.4eV以下、真空準位に近い酸化物膜である。さらに、第2の金属酸化物膜は、少
なくともインジウムを含むと、キャリア移動度が高くなるため好ましい。
上記構成の半導体膜をトランジスタが有する場合、ゲート電極に電圧を印加することで、
半導体膜に電界が加わると、半導体膜のうち、伝導帯下端のエネルギーが小さい第2の金
属酸化物膜にチャネル領域が形成される。即ち、第2の金属酸化物膜とゲート絶縁膜との
間に第3の金属酸化物膜が設けられていることによって、ゲート絶縁膜と離隔している第
2の金属酸化物膜に、チャネル領域を形成することができる。
また、第3の金属酸化物膜は、第2の金属酸化物膜を構成する金属元素の少なくとも1つ
をその構成要素に含むため、第2の金属酸化物膜と第3の金属酸化物膜の界面では、界面
散乱が起こりにくい。従って、当該界面においてキャリアの動きが阻害されにくいため、
トランジスタの電界効果移動度が高くなる。
また、第2の金属酸化物膜と第1の金属酸化物膜の界面に界面準位が形成されると、界面
近傍の領域にもチャネル領域が形成されるために、トランジスタの閾値電圧が変動してし
まう。しかし、第1の金属酸化物膜は、第2の金属酸化物膜を構成する金属元素の少なく
とも1つをその構成要素に含むため、第2の金属酸化物膜と第1の金属酸化物膜の界面に
は、界面準位が形成されにくい。よって、上記構成により、トランジスタの閾値電圧等の
電気的特性のばらつきを、低減することができる。
また、金属酸化物膜間に不純物が存在することによって、各膜の界面にキャリアの流れを
阻害する界面準位が形成されることがないよう、複数の酸化物半導体膜を積層させること
が望ましい。積層された金属酸化物膜の膜間に不純物が存在していると、金属酸化物膜間
における伝導帯下端のエネルギーの連続性が失われ、界面近傍において、キャリアがトラ
ップされるか、あるいは再結合により消滅してしまうからである。膜間における不純物を
低減させることで、主成分である一の金属を少なくとも共に有する複数の金属酸化物膜を
、単に積層させるよりも、連続接合(ここでは特に伝導帯下端のエネルギーが各膜の間で
連続的に変化するU字型の井戸構造を有している状態)が形成されやすくなる。
連続接合を形成するためには、ロードロック室を備えたマルチチャンバー方式の成膜装置
(スパッタリング装置)を用いて各膜を大気に触れさせることなく連続して積層すること
が必要となる。スパッタリング装置における各チャンバーは、酸化物半導体にとって不純
物となる水等を可能な限り除去すべくクライオポンプのような吸着式の真空排気ポンプを
用いて高真空排気(5×10−7Pa以上1×10−4Pa程度まで)することが好まし
い。または、ターボ分子ポンプとコールドトラップを組み合わせて排気系からチャンバー
内に気体が逆流しないようにしておくことが好ましい。
高純度の真性な酸化物半導体を得るためには、各チャンバー内を高真空排気するのみなら
ず、スパッタリングに用いるガスの高純度化も重要である。上記ガスとして用いる酸素ガ
スやアルゴンガスの露点を、−40℃以下、好ましくは−80℃以下、より好ましくは−
100℃以下とし、使用するガスの高純度化を図ることで、酸化物半導体膜に水分等が取
り込まれることを可能な限り防ぐことができる。
例えば、第1の金属酸化物膜または第3の金属酸化物膜は、アルミニウム、シリコン、チ
タン、ガリウム、ゲルマニウム、イットリウム、ジルコニウム、スズ、ランタン、セリウ
ムまたはハフニウムを、第2の金属酸化物膜よりも高い原子数比で含む酸化物膜であれば
よい。具体的に、第1の金属酸化物膜または第3の金属酸化物膜として、第2の金属酸化
物膜よりも上述の元素を1.5倍以上、好ましくは2倍以上、さらに好ましくは3倍以上
高い原子数比で含む酸化物膜を用いると良い。前述の元素は酸素と強く結合するため、酸
素欠損が酸化物膜に生じることを抑制する機能を有する。よって、上記構成により、第1
の金属酸化物膜または第3の金属酸化物膜を、第2の金属酸化物膜よりも酸素欠損が生じ
にくい酸化物膜にすることができる。
具体的に、第2の金属酸化物膜と、第1の金属酸化物膜または第3の金属酸化物膜とが、
共にIn−M−Zn系酸化物である場合、第1の金属酸化物膜または第3の金属酸化物膜
の原子数比をIn:M:Zn=x:y:z、第2の金属酸化物膜の原子数比をIn
:M:Zn=x:y:zとすると、y/xがy/xよりも大きくなるよう
に、その原子数比を設定すれば良い。なお、元素MはInよりも酸素との結合力が強い金
属元素であり、例えばAl、Ti、Ga、Y、Zr、Sn、La、Ce、NdまたはHf
等が挙げられる。好ましくは、y/xがy/xよりも1.5倍以上大きくなるよ
うに、その原子数比を設定すれば良い。さらに好ましくは、y/xがy/xより
も2倍以上大きくなるように、その原子数比を設定すれば良い。より好ましくは、y
がy/xよりも3倍以上大きくなるように、その原子数比を設定すれば良い。さ
らに、第2の金属酸化物膜において、yがx以上であると、トランジスタに安定した
電気的特性を付与できるため好ましい。ただし、yがxの3倍以上になると、トラン
ジスタの電界効果移動度が低下してしまうため、yは、xの3倍未満であると好まし
い。
なお、第1の金属酸化物膜及び第3の金属酸化物膜の厚さは、3nm以上100nm以下
、好ましくは3nm以上50nm以下とする。また、第2の金属酸化物膜の厚さは、3n
m以上200nm以下、好ましくは3nm以上100nm以下であり、さらに好ましくは
3nm以上50nm以下である。
3層構造の半導体膜において、第1の金属酸化物膜乃至第3の金属酸化物膜は、非晶質ま
たは結晶質の両方の形態を取りうる。ただし、チャネル領域が形成される第2の金属酸化
物膜が結晶質であることにより、トランジスタに安定した電気的特性を付与することがで
きるため、第2の金属酸化物膜は結晶質であることが好ましい。
なお、チャネル形成領域とは、トランジスタの半導体膜のうち、ゲート電極と重なり、か
つソース電極とドレイン電極に挟まれる領域を意味する。また、チャネル領域とは、チャ
ネル形成領域において、電流が主として流れる領域をいう。
例えば、第1の金属酸化物膜及び第3の金属酸化物膜として、スパッタリング法により形
成したIn−Ga−Zn系酸化物膜を用いる場合、第1の金属酸化物膜及び第3の金属酸
化物膜の成膜には、In−Ga−Zn系酸化物(In:Ga:Zn=1:3:2[原子数
比])であるターゲットを用いることができる。成膜条件は、例えば、成膜ガスとしてア
ルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い、圧力0.4Paとし、基板温
度を200℃とし、DC電力0.5kWとすればよい。
また、第2の金属酸化物膜をCAAC−OS膜とする場合、第2の金属酸化物膜の成膜に
は、In−Ga−Zn系酸化物(In:Ga:Zn=1:1:1[原子数比])であり、
多結晶のIn−Ga−Zn系酸化物を含むターゲットを用いることが好ましい。成膜条件
は、例えば、成膜ガスとしてアルゴンガスを30sccm、酸素ガスを15sccm用い
、圧力を0.4Paとし、基板の温度300℃とし、DC電力0.5kWとすることがで
きる。
なお、トランジスタは、半導体膜の端部が傾斜している構造を有していても良いし、半導
体膜の端部が丸みを帯びる構造を有していても良い。
また、複数の積層された金属酸化物膜を有する半導体膜をトランジスタに用いる場合にお
いても、ソース電極及びドレイン電極に接する領域が、n型化されていても良い。上記構
成により、トランジスタの移動度及びオン電流を高め、トランジスタを用いたPLDまた
は半導体装置の高速動作を実現することができる。さらに、複数の積層された金属酸化物
膜を有する半導体膜をトランジスタに用いる場合、n型化される領域は、チャネル領域と
なる第2の金属酸化物膜にまで達していることが、トランジスタの移動度及びオン電流を
高め、PLDまたは半導体装置のさらなる高速動作を実現する上で、好ましい。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態7)
本実施の形態では、本発明の一態様の表示機能を有する撮像パネルを適用した電子機器に
ついて、図10を参照しながら説明する。
本発明の一態様の電子機器は、本発明の一態様の表示機能を有する撮像パネルを表示部に
有し、当該表示部に画像を表示できる。例えば、放送もしくは配信される映像情報または
情報記録媒体に保存された映像情報を表示できる。情報処理装置が処理した情報を表示で
きる。または、操作パネル等に操作用に供される画像を表示できる。
映像情報を表示する電子機器の一例として、テレビジョン装置やデジタルフォトフレーム
をその一例に挙げることができる。
情報処理装置の一例として、コンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラまた
は携帯情報端末などを挙げることができる。
その他の電子機器として、時計、携帯電話機、携帯型ゲーム機および大型ゲーム機(パチ
ンコ機など)、音響再生装置の操作パネルなどを挙げることができる。
<テレビジョン装置>
テレビジョン装置7100は、スタンド7105が支持する筐体7101に組み込まれた
表示部7103を有する(図10(A)参照)。また、テレビジョン装置7100は本発
明の一態様の表示機能を有する撮像パネルを表示部7103に有し、映像を表示できる。
リモートコントローラ7110は、テレビジョン装置7100を操作することができ、例
えば表示部7103に表示する映像情報の選択または音量の調整等をすることができる。
リモートコントローラ7110は情報入出力パネル7107および操作キー7109等を
有する。
表示部7103は、受信機が受信する放送またはモデムから供給される映像を表示できる
テレビジョン装置7100をインターネットに接続し、情報を双方向(送信者と受信者間
、あるいは受信者間同士など)に通信してもよい。
<情報処理装置>
情報処理装置の一例として、コンピュータを図10(B)に示す。コンピュータは、本体
7201、筐体7202、表示部7203、キーボード7204、外部接続ポート720
5、ポインティングデバイス7206等を備える。また、コンピュータは、本発明の一態
様の表示機能を有する撮像パネルを表示部7203に有し、表示機能を有する撮像パネル
に画像を表示し、情報を入力できる。
<遊技機>
携帯型遊技機の一例を図10(C)に示す。例示する携帯型遊技機は、筐体7301と、
連結部7303により開閉可能に連結されている筐体7302の2つの筐体で構成されて
いる。筐体7301には第1の表示部7304が組み込まれ、筐体7302には第2の表
示部7305が組み込まれている。また、携帯型遊技機は、本発明の一態様の表示機能を
有する撮像パネルを第1の表示部7304および第2の表示部7305に有し、表示機能
を有する撮像パネルに画像を表示し、情報を入力できる。
また、携帯型遊技機は、スピーカ部7306、記録媒体挿入部7307、LEDランプ7
308、入力手段(操作キー7309、接続端子7310、センサ7311(力、変位、
位置、速度、加速度、角速度、回転数、距離、赤外線等の光、液体、磁気、温度、化学物
質、音声、時間、硬度、電場、電流、電圧、電力、放射線、流量、湿度、傾度、振動、ま
たはにおいを測定する機能を含むもの)、マイクロフォン7312)等を備えている。
携帯型遊技機は、記録媒体に記録されているプログラムまたはデータを読み出して第1の
表示部7304および第2の表示部7305に表示する機能や、他の携帯型遊技機と無線
通信を行って情報を共有する機能を有する。
<携帯電話>
携帯電話機の一例を図10(D)に示す。携帯電話機7400は、筐体7401に組み込
まれた表示部7402の他、操作ボタン7403、外部接続ポート7404、スピーカ7
405、マイク7406などを備えている。また、携帯電話機7400は、本発明の一態
様の表示機能を有する撮像パネルを表示部7402に有し、表示機能を有する撮像パネル
に画像を表示し、情報を入力できる。
表示部7402は、近接センサを有し、指などで触れるまたは近づけることで、情報を入
力することができる。
また、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサを有する検出装置を設けて、携
帯電話機7400の向き(縦か横か)を判断して、表示部7402の画面表示を自動的に
切り替えるようにすることができる。
表示部7402は、二次元型のイメージセンサとして機能させることもできる。例えば、
表示部7402に触れた掌の掌紋、指の指紋等、近赤外光を発光するバックライトまたは
センシング用光源を用いて撮像できる掌静脈、指静脈等の画像を用いて、本人認証を行う
ことができる。
<携帯情報端末>
折りたたみ式の携帯情報端末の一例を図10(E)に示す。携帯情報端末7450は、ヒ
ンジ7454で接続された筐体7451Lと筐体7451Rを備えている。また、携帯情
報端末7450は、操作ボタン7453、左側スピーカ7455Lおよび右側スピーカ7
455Rの他、携帯情報端末7450の側面には図示されていない外部接続ポート745
6を備える。なお、筐体7451Lに設けられた表示部7452Lと、筐体7451Rに
設けられた表示部7452Rが互いに対峙するようにヒンジ7454を折り畳むと、2つ
の表示部を筐体で保護することができる。また、携帯情報端末7450は、本発明の一態
様の表示機能を有する撮像パネルを表示部7452Lと表示部7452Rに有し、表示機
能を有する撮像パネルに画像を表示し、情報を入力できる。
また、携帯情報端末7450に、ジャイロ、加速度センサ、GPS(Global Po
sitioning System)受信機、ビデオカメラを搭載することもできる。例
えば、ジャイロ、加速度センサ等の傾きを検出するセンサを有する検出装置を設けること
で、携帯情報端末7450の向き(縦か横か)を判断して、表示する画面の向きを自動的
に切り替えるようにすることができる。
また、携帯情報端末7450はネットワークに接続できる。携帯情報端末7450はイン
ターネット上の情報を表示できる他、ネットワークに接続された他の電子機器を遠隔から
操作する端末として用いることができる。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態8)
本実施の形態では、実施の形態3で説明する表示機能を備える撮像パネルの構成について
、図13を参照しながら説明する。特に、本実施の形態では表示機能だけでなく可撓性を
備える撮像パネルについて説明する。
図13(A)は本発明の一態様の情報処理装置に適用可能な入出力装置の構造を説明する
上面図である。
図13(B)は図13(A)の切断線A−Bおよび切断線C−Dにおける断面図である。
図13(C)は図13(A)の切断線E−Fにおける断面図である。
<上面図の説明>
本実施の形態で例示する入出力装置S00は表示部S01を有する(図13(A)参照)
表示部S01は、複数の画素S02と複数の撮像画素S08を備える。撮像画素S08は
表示部S01に触れる指等を検知することができる。これにより、撮像画素S08を用い
てタッチセンサを構成することができる。
画素S02は、複数の副画素(例えば副画素S02R)を備え、副画素は発光素子および
発光素子を駆動する電力を供給することができる画素回路を備える。
画素回路は、選択信号を供給することができる配線および画像信号を供給することができ
る配線と、電気的に接続される。
また、入出力装置S00は選択信号を画素S02に供給することができる走査線駆動回路
S03g(1)と、画像信号を画素S02に供給することができる画像信号線駆動回路S
03s(1)を備える。
撮像画素S08は、光電変換素子および光電変換素子を駆動する撮像画素回路を備える。
撮像画素回路は、制御信号を供給することができる配線および電源電位を供給することが
できる配線と電気的に接続される。
制御信号としては、例えば記録された撮像信号を読み出す撮像画素回路を選択することが
できる信号、撮像画素回路を初期化することができる信号、および撮像画素回路が光を検
知する時間を決定することができる信号などを挙げることができる。
入出力装置S00は制御信号を撮像画素S08に供給することができる撮像画素駆動回路
S03g(2)と、撮像信号を読み出す撮像信号線駆動回路S03s(2)を備える。
<断面図の説明>
入出力装置S00は、基板S10および基板S10に対向する対向基板S70を有する(
図13(B)参照)。
基板S10は、可撓性を有する基板S10b、意図しない不純物の発光素子への拡散を防
ぐバリア膜S10aおよび基板S10bとバリア膜S10aを貼り合わせる接着層S10
cが積層された積層体である。
対向基板S70は、可撓性を有する基板S70b、意図しない不純物の発光素子への拡散
を防ぐバリア膜S70aおよび基板S70bとバリア膜S70aを貼り合わせる接着層S
70cの積層体である(図13(B)参照)。
封止材S60は対向基板S70と基板S10を貼り合わせている。また、封止材S60は
空気より大きい屈折率を備え、光学接合層を兼ねる。画素回路および発光素子(例えば発
光素子S50R)は基板S10と対向基板S70の間にある。
《画素の構成》
画素S02は、副画素S02R、副画素S02Gおよび副画素S02Bを有する(図13
(C)参照)。また、副画素S02Rは発光モジュールS80Rを備え、副画素S02G
は発光モジュールS80Gを備え、副画素S02Bは発光モジュールS80Bを備える。
例えば副画素S02Rは、発光素子S50Rおよび発光素子S50Rに電力を供給するこ
とができるトランジスタS02tを含む画素回路を備える(図13(B)参照)。また、
発光モジュールS80Rは発光素子S50Rおよび光学素子(例えば着色層S67R)を
備える。
発光素子S50Rは、下部電極S51R、上部電極S52、下部電極S51Rと上部電極
S52の間に発光性の有機化合物を含む層S53を有する(図13(C)参照)。
発光性の有機化合物を含む層S53は、発光ユニットS53a、発光ユニットS53bお
よび発光ユニットS53aと発光ユニットS53bの間に中間層S54を備える。
発光モジュールS80Rは、着色層S67Rを対向基板S70に有する。着色層は特定の
波長を有する光を透過するものであればよく、例えば赤色、緑色または青色等を呈する光
を選択的に透過するものを用いることができる。または、発光素子の発する光をそのまま
透過する領域を設けてもよい。
例えば、発光モジュールS80Rは、発光素子S50Rと着色層S67Rに接する封止材
S60を有する。
着色層S67Rは発光素子S50Rと重なる位置にある。これにより、発光素子S50R
が発する光の一部は、光学接合層を兼ねる封止材S60および着色層S67Rを透過して
、図中の矢印に示すように発光モジュールS80Rの外部に射出される。
《表示パネルの構成》
入出力装置S00は、遮光層S67BMを対向基板S70に有する。遮光層S67BMは
、着色層(例えば着色層S67R)を囲むように設けられている。
入出力装置S00は、反射防止層S67pを表示部S01に重なる位置に備える。反射防
止層S67pとして、例えば円偏光板を用いることができる。
入出力装置S00は、絶縁膜S21を備える。絶縁膜S21はトランジスタS02tを覆
っている。なお、絶縁膜S21は画素回路に起因する凹凸を平坦化するための層として用
いることができる。また、不純物のトランジスタS02t等への拡散を抑制することがで
きる層が積層された絶縁膜を、絶縁膜S21に適用することができる。
入出力装置S00は、発光素子(例えば発光素子S50R)を絶縁膜S21上に有する。
入出力装置S00は、下部電極S51Rの端部に重なる隔壁S28を絶縁膜S21上に有
する(図13(C)参照)。また、基板S10と対向基板S70の間隔を制御するスペー
サS29を、隔壁S28上に有する。
《画像信号線駆動回路の構成》
画像信号線駆動回路S03s(1)は、トランジスタS03tおよび容量S03cを含む
。なお、駆動回路は画素回路と同一の工程で同一基板上に形成することができる。
《撮像画素の構成》
撮像画素S08は、光電変換素子S08pおよび光電変換素子S08pに照射された光を
検知するための撮像画素回路を備える。また、撮像画素回路は、トランジスタS08tを
含む。
例えばpin型のフォトダイオードを光電変換素子S08pに用いることができる。
《他の構成》
入出力装置S00は、信号を供給することができる配線S11を備え、端子S19が配線
S11に設けられている。なお、画像信号および同期信号等の信号を供給することができ
るFPC(1)が端子S19に電気的に接続されている。
なお、FPC(1)にはプリント配線基板(PWB)が取り付けられていても良い。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
(実施の形態9)
本実施の形態では、実施の形態8で説明した表示機能だけでなく可撓性を備える撮像パネ
ルの例について、図14乃至図17を用いて説明する。なお、本実施の形態で説明する表
示機能を備える撮像パネルは、近づく指の位置情報を供給することができるため、タッチ
パネルに用いることができる。
図14は、表示機能を備える撮像パネルを説明する図である。図14(A)は撮像画素に
おける撮像素子と表示素子の配置を説明する図であり、図14(B)は撮像パネルにおけ
る駆動回路の配置を説明する図であり、図14(C)は表示パネルの表示部の配置を説明
する図である。
図15は、表示機能を備える撮像パネルの表示品位を説明する図である。
図16および図17は、表示機能を備える撮像パネルの可撓性を説明する図である。図1
6は、表示機能を備える撮像パネルを二つ折りにする様子を説明する図である。図17(
A)は、三つ折りにすることができる表示機能を備える撮像パネルの外観を説明する図で
あり、図17(B−1)乃至図17(B−3)は、三つ折りにする様子を説明する図であ
る。
<可撓性を有する表示機能を備える撮像パネル>
作製した表示機能を備える撮像パネルについて、その表示パネルの仕様を表1に、撮像パ
ネルの仕様を表2に示す。
本実施の形態で説明する表示機能を備える撮像パネルは、48個の表示画素(12×4画
素)にある検知領域(Sensor area)を利用して一つの撮像画素を構成する。
本実施の形態で説明する表示機能を備える撮像パネルは、近づく指を検知し、タッチパネ
ルとして用いることができた。例えば、操作用に供する画像が表示された場所に指を近づ
けることにより位置情報を供給し、当該位置情報に関連付けられた操作をすることができ
る。具体的には、白色の地色に比べて暗色の図形が描かれた画像を操作用に供する画像に
用いることができた。
また、5つのトランジスタと1つの容量素子を用いて閾値補正が可能である。これにより
、良好な画像を表示することができた。
また、表示品位等を損なうことなく、折り畳まれた状態と展開された状態を10万回繰り
返すことができた。
なお、本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる
100A 撮像パネル
100B 撮像パネル
100C 撮像パネル
100D 撮像パネル
101 基板
110A 撮像画素
110B 撮像画素
110C 撮像画素
110D 撮像画素
120 光電変換素子
120B 光電変換素子
120C 光電変換素子
121 光電変換素子
121B 光電変換素子
122 トランジスタ
125 トランジスタ
126 容量
130 検知回路
150A 窓
150B 窓
150C 窓
150D 表示画素
161 ゲート
162 ゲート絶縁膜
163 半導体層
165a 電極
165b 電極
167 保護層
178 開口部
200 撮像装置
220 選択回路
221 トランジスタ
222 配線
225 アンプ
226 トランジスタ
227 トランジスタ
230 回路
240 駆動回路
249 領域
250 走査線駆動回路
410 基板
410a バリア膜
410b 基材
421a 平坦化層
421b 平坦化層
425 開口部
426 充填材
428 隔壁
428h 開口部
429 スペーサー
450 発光素子
451 下部電極
452 上部電極
453 層
467BM 遮光層
467CF 着色層
470 対向基板
480 発光モジュール
1100 表示パネル
1150 表示画素
7100 テレビジョン装置
7101 筐体
7103 表示部
7105 スタンド
7107 情報入出力パネル
7109 操作キー
7110 リモートコントローラ
7201 本体
7202 筐体
7203 表示部
7204 キーボード
7205 外部接続ポート
7206 ポインティングデバイス
7301 筐体
7302 筐体
7303 連結部
7304 表示部
7305 表示部
7306 スピーカ部
7307 記録媒体挿入部
7308 LEDランプ
7309 操作キー
7310 接続端子
7311 センサ
7312 マイクロフォン
7400 携帯電話機
7401 筐体
7402 表示部
7403 操作ボタン
7404 外部接続ポート
7405 スピーカ
7406 マイク
7450 携帯情報端末
7451L 筐体
7451R 筐体
7452L 表示部
7452R 表示部
7453 操作ボタン
7454 ヒンジ
7455L 左側スピーカ
7455R 右側スピーカ
7456 外部接続ポート
A 期間
ANODE 配線
BR 配線
B 期間
C 期間
C1 容量
CATHODE 配線
D 期間
DATA 配線
E 期間
F 期間
G1 配線
G2 配線
G3 配線
M1 トランジスタ
M2 トランジスタ
M3 トランジスタ
M4 トランジスタ
M5 トランジスタ
M6 トランジスタ
PO 配線
PR 配線
PULL 端子
READ_OUT 端子
S1 端子
S2 端子
SE 配線
SFGND 配線
T1 期間
T2 期間
TX 配線
V0 配線
V1 配線
VPI 配線
VPO 配線
VPR 配線
S00 入出力装置
S01 表示部
S02 画素
S02B 副画素
S02G 副画素
S02R 副画素
S02t トランジスタ
S03c 容量
S03g(1) 走査線駆動回路
S03g(2) 撮像画素駆動回路
S03s(1) 画像信号線駆動回路
S03s(2) 撮像信号線駆動回路
S03t トランジスタ
S08 撮像画素
S08p 光電変換素子
S08t トランジスタ
S10 基板
S10a バリア膜
S10b 基板
S10c 接着層
S11 配線
S19 端子
S21 絶縁膜
S28 隔壁
S29 スペーサ
S50R 発光素子
S51R 下部電極
S52 上部電極
S53 発光性の有機化合物を含む層
S53a 発光ユニット
S53b 発光ユニット
S54 中間層
S60 封止材
S67BM 遮光層
S67p 反射防止層
S67R 着色層
S70 対向基板
S70a バリア膜
S70b 基板
S70c 接着層
S80B 発光モジュール
S80G 発光モジュール
S80R 発光モジュール

Claims (1)

  1. 三つ折りにすることができる撮像パネルを有する電子機器であって、
    前記撮像パネルは、表示素子と撮像素子とを有し、
    前記撮像素子は、タッチセンサとしての機能を有し、
    前記撮像素子は、複数の前記表示素子の間に延在して配置され、
    前記撮像パネルは、第1の表示領域と、第2の表示領域と、第3の表示領域と、を有し、
    前記撮像パネルが三つ折りのときは、
    前記第1の表示領域、前記第2の表示領域、及び、前記第3の表示領域の各々は、互いに重なる領域を有し、
    前記第2の表示領域は、前記第3の表示領域と向かい合うように配置されることを特徴とする電子機器。
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