JP2020119771A - スイッチおよび撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】操作感が良く、小型化可能であり、容易に組立て可能なスイッチおよび撮像装置を提供すること。【解決手段】スイッチは、押圧方向へ移動する押圧部材と、第1から第3信号パターンが形成された基板と、第1信号パターンに接触する第1弾性部材と、第2信号パターンに接触する第2弾性部材と、第3信号パターンに接触する第3弾性部材とを有し、第2弾性部材は押圧方向に沿って伸縮可能であり、押圧部材に対して押圧部材を初期位置から押圧方向へ移動させる第1押圧操作が行われると、第1および第2信号パターンは第1および第2弾性部材を介して電気的に接続可能な状態になり、第1押圧操作後、押圧部材に対して押圧部材を第1および第2弾性部材による押圧方向とは反対の方向への付勢力に抗して押圧方向へ移動させる第2押圧操作が行われると、第1から第3信号パターンは第1から第3弾性部材を介して電気的に接続可能な状態になる。【選択図】図5

Description

本発明は、押圧操作方式のスイッチおよび撮像装置に関する。
従来、撮像装置は、レリーズボタンの1段階目の押圧操作を検出すると測光動作や焦点検出動作を行い、レリーズボタンの2段階目の押圧操作を検出するとシャッターを切るように構成されている。シャッターが切られた後、レリーズボタンがそれ以上移動しない構成のレリーズスイッチでは、シャッターが切られた際にレリーズボタンを押す力が撮像装置に伝わり、撮像装置全体が揺れるなど、スムーズなシャッター動作の妨げになる。また、撮影者にとっては、2段階目の押圧操作が検出された後、クリック感覚がなく、押圧操作を行うことができるほうが良感である。
特許文献1では、互いに絶縁された導電体からなる3つの板バネ状の電気接片がレリーズボタンの押し込み方向へ重なり合うように配置されたレリーズスイッチが開示されている。特許文献1のレリーズスイッチでは、1段階目の押圧操作は第1接片と第2接片が接触することで検出され、2段階目の押圧操作は第2接片と第3の接片が接触することで検出され、2段階目の押圧操作後もレリーズボタンの押し込みが可能である。
特許文献2では、レリーズボタンの押し込み方向の投影面積を縮小化するために、フレキシブル基板を折り曲げて対向するように設けられた信号パターン部を接触させることで、1段階目および2段階目の押圧操作を検出するレリーズスイッチ装置を開示している。
特開2001−305643公報 特開2012−128998公報
しかしながら、特許文献1のレリーズスイッチでは、電気接片が所定の付勢力と弾性を得るためには、十分な板厚や長さが必要となり、レリーズスイッチの小型化を妨げる。
また、特許文献2のレリーズスイッチ装置では、信号パターン部を対向させるための高さ方向のスペースや、レリーズボタンの押圧操作に際して、フレキシブル基板の膨らみスペースが必要となり、レリーズスイッチの小型化を妨げる。
また、特許文献1および特許文献2に開示された構成は、複雑であるため、組立も複雑となり、工数の削減を妨げる。
本発明は、操作感が良く、小型化可能であり、容易に組立て可能なスイッチおよび撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の一側面としてのスイッチは、押圧操作されると押圧方向へ移動する押圧部材と、第1の信号パターン、第2の信号パターンおよび第3の信号パターンが形成された基板と、押圧部材と基板の間に配置され、且つ第1の信号パターンに接触する導電性の第1の弾性部材と、押圧部材と基板の間に配置され、且つ第2の信号パターンに接触する導電性の第2の弾性部材と、押圧部材と基板の間に配置され、且つ第3の信号パターンに接触する導電性の第3の弾性部材と、を有し、第2の弾性部材は、押圧方向に沿って伸縮可能であり、押圧部材に対して、押圧部材を初期位置から押圧方向へ移動させる第1の押圧操作が行われると、第1および第2の信号パターンは、第1および第2の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になり、第1の押圧操作後、押圧部材に対して、押圧部材を第1および第2の弾性部材による押圧方向とは反対の方向への付勢力に抗して押圧方向へ移動させる第2の押圧操作が行われると、第1から第3の信号パターンは、第1から第3の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になることを特徴とする。
本発明によれば、操作感が良く、小型化可能であり、容易に組立て可能なスイッチおよび撮像装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係る撮像装置の外観図である。 実施例1のレリーズスイッチの説明図である。 レリーズスイッチモジュールの説明図である。 組み込み状態のベース部材と導電部材を示す図である。 レリーズスイッチの断面図である。 レリーズボタンの移動量と荷重との関係図である。 実施例2のレリーズスイッチの説明図である。 実施例3のレリーズスイッチの説明図である。 実施例4のレリーズスイッチの説明図である。 実施例5のレリーズスイッチの説明図である。 実施例6のレリーズスイッチの説明図である。
以下、本発明の実施例について、図面を参照しながら詳細に説明する。各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係る撮像装置1の外観図である。レンズ部2は、撮像光学系を備え、被写体からの光を撮像素子に結像する。撮像装置1の上面には、撮影を実行する際に押下されるレリーズボタン(押圧部材)3、レリーズボタン3を中心として回動可能で、焦点距離を変化させる際に操作されるズームレバー4、および電源を起動する際に操作される電源ボタン6が設けられている。外装カバー5は、撮像素子や制御基板などの内部構造物を保護するためのカバーである。
図2を参照して、本実施例のレリーズスイッチ19の構造について説明する。図2は、レリーズスイッチ19の説明図である。図2(a)はレリーズスイッチ19の斜視図、図2(b)はレリーズボタン3の中心部におけるレリーズスイッチ19と筐体を含む図2(a)のB−B線断面図である。
レリーズスイッチ19は、レリーズボタン3およびレリーズスイッチモジュール20により構成されている。レリーズボタン3は、平面部3a、軸部3b、押圧部3cおよびストッパー部3dを備え、押圧操作されると図2(b)の矢印A方向である押し込み方向(押圧方向)へ移動する。平面部3aは、撮影者が押圧する部分である。軸部3bは、ズームレバー4の軸受部4aに挿入されて組まれており、レリーズボタン3の押し込み方向への直進動作をガイドする。ストッパー部3dは、レリーズボタン3の最大移動時にズームレバー4の受け部4bに当接する。コイルバネ14は、軸受部4aの周囲に取り付けられ、レリーズボタン3を押し込み方向とは反対の方向へ付勢している。レリーズボタン3は、フック部(不図示)によって、ズームレバー4に係合し、コイルバネ14の反発力に対する抜け止めを行っている。
ズームホルダー13は、ズームレバー4と熱カシメなどで一体的に固定されている。ズームレバー4とズームホルダー13は、外装カバー5を挟み込むように取り付けられることで押し込み方向に対して位置が規制されつつ、軸部3bを回動中心として回転可能に取り付けられている。ズームホルダー13には、接点ブラシ(不図示)が取り付けられている。接点ブラシは基板(不図示)の信号パターンに接触し、ズームレバー4の回動位置に応じてレンズ部2のズーム駆動が行われる。
図3を参照して、レリーズスイッチモジュール20の部品構成について説明する。図3は、レリーズスイッチモジュール20の説明図である。図3(a)は分解斜視図、図3(b)は図2(a)のC−C線断面図でレリーズボタン3が押下されていない、すなわちレリーズボタン3が初期位置に位置する初期状態を示している。
レリーズスイッチモジュール20は、レリーズボタン3の2段階の押圧操作を検出するための構成を有する。導電性コイルバネ22,23,24は、導電性を有し、押し込み方向に沿って伸縮可能である。本実施例では、導電性コイルバネ23は、導電性コイルバネ22,24より大きい押し込み方向とは反対の方向への付勢力を有する。フレキシブル基板25は、電気信号を制御基板に伝える基板である。フレキシブル基板25は、位置決めの際に用いられる、位置決め穴25aおよび位置決め用切欠き部25bを有する。また、フレキシブル基板25には、導電性コイルバネ22,23,24のそれぞれの端部22a,23a,24aに対向する複数の信号パターン25c,25d,25eが形成されている。レリーズスイッチ19に組み込まれた組み込み状態(初期状態)では、導電性コイルバネ22,23,24と信号パターン25c,25d,25eはそれぞれ接触し、電気的に接続されている。
導電部材21は、金属製の線材を曲げ加工することでコの字状に形成され、電気的導通を取るために導電性コイルバネ22,23,24に接触する接点部(接触部)21a、接点部21aと平行に形成された移動規制部21b、および中間部21cを備えている。導電部材21は、レリーズボタン3が押下されることで移動し、その移動量に応じて導電性コイルバネ22,23,24に接触する。
ベース部材(保持部材)26は、導電部材21を移動可能に保持するとともに、導電性コイルバネ22,23,24を押し込み方向に沿って伸縮可能に保持している。ベース部材26は、押圧部3cが挿通する開口部26a、および両側側面に配置された爪部26bを備えている。押圧部3cは、開口部26aを挿通した後、導電部材21に当接する。
固定部材27は、板金の曲げ加工によって形成され、両側側面に係合部27aを備えている。図2(a)および図3(b)に示されるように、係合部27aが爪部26bに係合することで、導電部材21、導電性コイルバネ22,23,24およびフレキシブル基板25は保持されている。
レリーズスイッチ19の組立てでは、従来のフレキシブル基板の折り曲げなどの工程が不要で、各部品を一方向から取り付けることが可能である。そのため、レリーズスイッチ19は、容易に組み立てることが可能であり、自動化による組立てにも対応しやすい。
図4は、組み込み状態のベース部材26と導電部材21を示す図である。図4(a)−図4(c)はそれぞれ、上面斜視図、底面斜視図、および図4(a)の矢印G方向から見た側面図を示している。
図4(b)に示されるように、ベース部材26は、導電性コイルバネ22,23,24をそれぞれ収納可能な収納部26c,26d,26eを備えている。導電性コイルバネ23は、図3(b)に示されるように組み込み状態では、先端23bがベース部材26に設けられた当接面(第1当接部)26d1に当接し、所定の長さに圧縮され、導電部材21とは所定の第1クリアランスが保たれるように保持されている。図4(c)に示されるように、通路溝26gは、接点部21aがレリーズボタン3の押し込み方向に平行な方向へ移動するようにガイドする。移動規制溝26hは、移動規制部21bを押し込み方向に垂直な方向へ移動するようにガイドする。つまり、接点部21aが押し込み方向(矢印A方向)に押し込まれると、移動規制部21bは矢印H方向へ移動し、導電部材21は傾きながらベース部材26にガイドされて移動する。
当接面26d1は、通路溝26gや開口部26aを除いた範囲で形成されている。本実施例では、導電性コイルバネ23の力をバランス良く受けるために、導電性コイルバネ23はコイル中心で導電部材21に当接するように配置され、当接面26d1は導電部材21の通路溝26gを跨いで両側に配置されている。したがって、レリーズモジュール20の小型化に向けて導電性コイルバネ23のコイル径を小さくするために、導電部材21に線材を用いて細くすることは有効である。
導電性コイルバネ24は、導電性コイルバネ23と同様に組み込み状態では、先端24bがベース部材26に設けられた当接面(第2当接部)26e1に当接し、所定の長さに圧縮され、導電部材21とは所定の第2クリアランスが保たれるように保持されている。第2クリアランスは、導電部材21と導電性コイルバネ23とのクリアランスである第1クリアランスより長くなるように構成されている。
位置決め凸部26f1,26f2はそれぞれ、位置決め用穴25aおよび位置決め用切欠き部25bにそれぞれ挿入される。これらの部材によりフレキシブル基板25およびベース部材26は位置決めされ、導電性コイルバネ22,23,24とフレキシブル基板25との位置精度が確保されている。
図5および図6を参照して、2段階の押圧操作の検出方法について説明する。図5は、レリーズスイッチ19の図2(a)のB−B線断面図である。図5(a)−図5(d)はそれぞれ、初期状態、1段階目の押圧操作検出時の状態、2段階目の押圧操作検出時の状態、およびレリーズボタン3の最大移動時の状態を示している。図6は、レリーズボタン3を押し込んだ際のレリーズボタン3の移動量と荷重との関係図である。横軸はレリーズボタン3の移動量、縦軸はレリーズボタン3の押下に必要な荷重を示している。
図5(a)に示されるように、初期状態では、導電性コイルバネ22は、先端部22bが導電部材21に当接し、圧縮された状態で保持されている。このとき、導電性コイルバネ22は、押し込み方向とは反対側の方向に導電部材21を付勢している。また、導電部材21と信号パターン25cは、導電性コイルバネ22を介して電気的に結合している。また、導電性コイルバネ23,24は、前述したように、所定の長さに圧縮され、導電部材21とは所定のクリアランスが保たれるように保持されている。
初期状態からレリーズボタン3が押し込まれると、図5(b)に示されるように、押圧部3cは導電部材21に当接する。導電性コイルバネ22の付勢力以上の荷重が導電性コイルバネ22に加わると、導電性コイルバネ22が圧縮され始める。レリーズボタン3がさらに押し込まれると、導電部材21が導電性コイルバネ23に接触する。すなわち、信号パターン25c,25dが導電性コイルバネ22,23と、導電部材21とを介して、電気的に接続可能な第1の状態になる。初期状態から第1の状態になるまでのレリーズボタン3の押圧操作を1段階目の押圧操作という。撮像装置1に設けられた第1の検出手段(不図示)は、信号パターン25c,25dが電気的に結合したことを検出することで、1段階目の押圧操作を検出する。第1の検出手段により1段階目の押圧操作が検出されると、測光動作や焦点検出動作が開始される。
図6に示されるように、初期状態から1段階目の押圧操作が検出されるまでのレリーズボタン3の移動量をS1とすると、押し込むために必要な荷重はF1となる。導電性コイルバネ23の付勢力をFaとすると、この状態から導電性コイルバネ23をさらに圧縮させるには、付勢力Fa以上の押し込み力を付加する必要がある。導電性コイルバネ23がさらに圧縮し始める場合の移動量をSm、そのときの荷重をFmとすると、加重Fmは以下の関係式(1)で表される。
Fm=F1+Fa (1)
移動量Smの状態からレリーズボタン3がさらに押し込まれると、図5(c)に示されるように、導電部材21が導電性コイルバネ24に接触する。すなわち、信号パターン25c,25d,25eが導電性コイルバネ22,23,24と、導電部材21とを介して、電気的に接続可能な第2の状態になる。第1の状態から第2の状態になるまでのレリーズボタン3の押圧操作を2段階目の押圧操作(第2の押圧操作)という。撮像装置に設けられた第2の検出手段(不図示)は、信号パターン25c,25d,25eが電気的に結合したことを検出することで、2段階目の押圧操作を検出する。第2の検出手段により2段階目の押圧操作が検出されると、シャッターの駆動装置が作動し、シャッターが開閉し撮像素子が露光される。導電性コイルバネ23の付勢力Faにより、撮影者は1段階目の押圧操作が検出された状態でレリーズボタン3を停止しやすく、測光動作や焦点検出動作を容易に行うことが可能となる。図6に示されるように、2段階目の押圧操作が検出される際のレリーズボタン3の移動量をS2とすると、この状態まで押し込むために必要な荷重はF2となる。
図5(c)の状態から導電性コイルバネ24に、初期状態での導電性コイルバネ24に生じている付勢力以上の荷重が掛かると、導電性コイルバネ24は圧縮し始める。この付勢力は小さいほうが、大きい場合に比べて2段階目の押圧操作が検出された後に不要な負荷が掛からずに良好な感触が得られる。
レリーズスイッチ19は、2段階目の押圧操作が行われた後、レリーズボタン3がさらに押し込み可能に構成されている。そのため、シャッターが切られた際に、レリーズボタン3を押下する力が撮像装置1に伝達されることによって生じる振動が発生することなく、良好なシャッター操作が可能である。2段階目の押圧操作が行われた状態からレリーズボタン3がさらに押し込まれると、導電性コイルバネ22,23,24がさらに圧縮され、ストッパー部3dが受け部4bに当接し、図5(d)の位置でレリーズボタン3の移動が停止する。図6に示されるように、この状態での移動量がSfである。
以上説明したように、本実施例では、導電性コイルバネ22,23,24をレリーズボタン3の押し込み方向に平行に配置して所望の荷重を取得するとともに、導電性コイルバネ22,23,24を検出手段の信号経路としている。そのため、押し込み方向の投影面積に対してレリーズスイッチ19を小型化することができる。
特に、1段階目の押圧操作が行われた後に必要な大きな付勢力を取得するために、従来のような電気接片を用いる場合、繰り返しのスイッチ動作での塑性変形を防ぐために、電気接片は十分な板厚と長さが必要となり、レリーズスイッチが大型化してしまう。そのため、導電性コイルバネ23を押し込み方向と平行に配置して付勢力を得ることは小型化のために有効である。
また、厳密には、理想的なレリーズボタン3の押し込み荷重は、各ユーザーによって様々である。そのため、レリーズボタン3の移動量と荷重との関係のカスタマイズを考えた場合、本実施例のようにコイルバネを用いることで、従来のような電気接片を用いる場合に比べて、付勢力やバネ定数の異なる部品を準備する上で製造上の対応が容易である。
また、本実施例では、導電部材21はコの字状に形成されているが、本発明はこれに限定されない。例えば、導電部材21は、接点部21aと中間部21cのみを有し、L字状に形成されてもよい。この場合、導電部材21は、中間部21cを回動軸として回動可能にベース部材26に保持され、回転動作によって導電性コイルバネ22,23,24に接触する。これにより、導電部材21を縮小することができ、レリーズスイッチモジュール20の更なる小型化が可能となる。
また、本実施例では、3つの導電性コイルバネ22,23,24が用いられているが、導電性ゴムなど他の導電性弾性部材を用いてもよい。ただし、レリーズスイッチの感触の良し悪しに関わるため、1段階目の押圧操作が行われた後、大きな付勢力と荷重の精度を得るために弾性部材として導電性コイルバネ23を用いることが望ましい。しかしながら、導電性コイルバネ22,24は電気的接続を主目的としているため、導電性ゴムなど他の導電性弾性部材でも代用が可能である。
図7を参照して、本実施例のレリーズスイッチ29の構造について説明する。図7は、本実施例のレリーズスイッチ29の説明図である。図7(a)は、レリーズスイッチ29の斜視図である。図7(b)は、ベース部材36と固定部材37が取り除かれたレリーズスイッチ29を示す図である。図7(c)は、図7(a)のD−D線断面図である。
導電部材31は、金属製の線材を曲げ加工することでコの字状に形成されている。導電性コイルバネ32,33,34は、それぞれの中心がレリーズボタンの押圧部30の軸中心(押圧中心)に略一致するように押し込み方向から見て同心円状に配置されている。フレキシブル基板35は、導電性コイルバネ32,33,34の端部がそれぞれ接触する信号パターン35a,35b,35c(不図示)を有する。組み込み状態では、フレキシブル基板35は、各導電性コイルバネに電気的に接続されている。初期状態では、導電性コイルバネ32が導電部材31を付勢することで、導電部材31の静止状態を保っている。同時に、導電部材31は、導電性コイルバネ32を介して、信号パターン35aと電気的に結合している。
ベース部材36は、導電性コイルバネ32,33,34とフレキシブル基板35との位置決めをしている。固定部材37は、板金で形成され、ベース部材36に係合することで導電部材31、導電性コイルバネ32,33,34、およびフレキシブル基板35を保持している。なお、初期状態では、導電性コイルバネ33,34は、導電部材31とは離間している。
図7(c)を参照して、2段階の押圧操作の検出方法について説明する。押圧部30は、初期状態から押し込み方向(矢印A方向)へ移動すると、導電部材31に当接する。押圧部30がさらに押し込まれると、導電部材31は導電性コイルバネ33に接触して導通する。導電部材31および導電性コイルバネ32,33を介して、信号パターン35a,35bが電気的に結合することで、1段階目の押圧操作が検出される。
押圧部30がさらに押し込まれると、導電部材31が導電性コイルバネ34に接触する。導電部材31および導電性コイルバネ32,33,34を介して、信号パターン35a,35b,35cが電気的に結合することで、2段階目の押圧操作が検出される。
なお、導電性コイルバネ33の付勢力は、導電性コイルバネ32,34の付勢力に比べて大きいため、本実施例では、図6に示されるレリーズボタン3の移動量と荷重との関係と、同様な関係を実現することが可能である。
以上のように、導電性コイルバネ32,33,34を押し込み方向から見て同心円状に配置することで、省スペース化ができる。また、初期状態から押圧部30の最大移動量時の状態まで、導電性コイルバネ32,33,34の反発力の中心が常に押圧部30の軸中心と略一致するため、押圧部30のスムーズな押圧操作を実現することが可能である。
図8を参照して、本実施例のレリーズスイッチの構造について説明する。図8は、本実施例のレリーズスイッチ39の説明図である。図8(a)は、レリーズスイッチ39の斜視図である。図8(b)は、ベース部材46と固定部材47を取り除いた後のレリーズスイッチ39を示す図である。図8(c)は、図8(a)のE−E線断面図である。
導電性弾性板部材41は、板金を曲げ加工することで形成されている。導電性コイルバネ42,43は、それぞれの中心がレリーズボタンの押圧部40の軸中心(押圧中心)に略一致するように押し込み方向から見て同心円状に配置されている。導電性弾性板部材41は、接点部(接触部)41a、弾性部41b、および接地部(接続部)41cを備えている。接点部41aは、導電性コイルバネ42,43に接触可能である。弾性部41bは、接点部41aの両側に配置され、押し込み方向へ弾性変形可能である。フレキシブル基板45は、制御基板につながる信号パターンを備えている。組み込み状態では、導電性コイルバネ42,43の端部はそれぞれ、フレキシブル基板45の信号パターン45a、45b(不図示)に接触して電気的に接続されている。また、導電性弾性板部材41の接地部41cは、フレキシブル基板45の信号パターン45c(不図示)に接触して電気的に接続されている。
ベース部材46は、導電性コイルバネ42,43とフレキシブル基板45との位置決めをしている。固定部材47は、板金で形成され、ベース部材46に係合することで導電性弾性板部材41、導電性コイルバネ42,43、およびフレキシブル基板45を保持している。
図8(c)を参照して、2段階の押圧操作の検出方法について説明する。押圧部40は、初期状態から押し込み方向(矢印A方向)へ移動すると、導電性弾性板部材41に当接する。押圧部40がさらに押し込まれると、導電性弾性板部材41は導電性コイルバネ42に接触して導通する。導電性弾性板部材41および導電性コイルバネ42を介して、信号パターン45a,45cが電気的に結合することで、1段階目の押圧操作が検出される。
押圧部40がさらに押し込まれると、導電性弾性板部材41が導電性コイルバネ43に接触する。導電性弾性板部材41および導電性コイルバネ42,43を介して、信号パターン45a,45b,45cが電気的に結合することで、2段階目の押圧操作が検出される。
なお、導電性コイルバネ42の付勢力は、導電性弾性板部材41や導電性コイルバネ43の付勢力に比べて大きいため、本実施例では、図6に示されるレリーズボタン3の移動量と荷重との関係と、同様な関係を実現することが可能である。
以上のように、本実施例のレリーズスイッチでは、棒状の導電部材を導電性弾性板部材41に変更することで実施例2の構成に比べて薄型化可能である。また、導電性弾性板部材41が弾性部41bを備えているため、導電性コイルバネを1つ削除できる。そのため、組立て工数を削減し、更なる小型化が可能となる。
図9を参照して、本実施例のレリーズスイッチ49の構造について説明する。図9は、本実施例のレリーズスイッチ49の説明図である。図9(a)は、レリーズスイッチ49の斜視図である。図9(b)は、ホルダー部材57を取り除いた後のレリーズスイッチ49を示す図である。図9(c)は、図9(a)のF−F線断面図である。
上側導電部材51および下側導電部材52は、板金を曲げ加工することで形成されている。絶縁部材58は、上側導電部材51と下側導電部材52との間に配置され、下側導電部材52に接着固定されている。組み込み状態では、導電性コイルバネ53,54,55の端部はそれぞれ、フレキシブル基板59の信号パターン59a,59b,59c(不図示)に接触して電気的に接続されている。導電性コイルバネ53,54,55はそれぞれ、ベース部材56の収納部に挿入され、位置決めされている。ホルダー部材57は、押し込み方向(矢印A方向)へ移動可能にベース部材56に保持されている。ベース板金部材60は、フレキシブル基板59の受け部であり、熱カシメ(不図示)などでベース部材56を固定する。
組み込み状態では、導電性コイルバネ53は、上側導電部材51を介して、ホルダー部材57を押し込み方向とは反対側に付勢している。また、導電性コイルバネ54は、下側導電部材52を介して、ホルダー部材57を押し込み方向とは反対側に付勢している。さらに、導電性コイルバネ55は、直接、ホルダー部材57を押し込み方向とは反対側に付勢している。ホルダー部材57の係止部57aがベース部材56の係止部56aに当接することで、ホルダー部材57は静止状態を保っている。
なお、組み込み状態では、導電性コイルバネ53は、上側導電部材51に当接して電気的に結合している。また、導電性コイルバネ54は、下側導電部材52に当接して電気的に結合している。
図9(c)を参照して、2段階の押圧操作の検出方法について説明する。レリーズボタンの押圧部50は、初期状態から押し込み方向(矢印A方向)へ移動すると、上側導電部材51に当接する。押圧部50がさらに押し込まれると、付勢力の弱い導電性コイルバネ53が縮んで、上側導電部材51が傾き、上側導電部材51の凸部51aが下側導電部材52に当接する。このとき、上側導電部材51、下側導電部材52および導電性コイルバネ53,54を介して、信号パターン59a,59bが電気的に結合することで、1段階目の押圧操作が検出される。
押圧部50に導電性コイルバネ54の付勢力以上の力が加わると、下側導電部材52が押し込み方向へ移動し、導電性コイルバネ55に接触する。このとき、上側導電部材51、下側導電部材52および導電性コイルバネ53,54,55を介して、信号パターン59a,59b,59cが電気的に結合することで、2段階目の押圧操作が検出される。
なお、導電性コイルバネ54の付勢力は、導電性コイルバネ53,55の付勢力に比べて大きいため、本実施例では、図6に示されるレリーズボタン3の移動量と荷重との関係と、同様な関係を実現することが可能である。
図10を参照して、薄型化が可能な本実施例のレリーズスイッチ70の構造について説明する。図10は、本実施例のレリーズスイッチ70の説明図である。図10(a)は、レリーズスイッチ70の斜視図である。図10(b)は、分解斜視図である。図10(c)は、固定部材73とフレキシブル基板78を取り除いた状態でレリーズスイッチ70を底面から見た図である。図10(d)は図10(a)のJ−J線断面図であり、図10(e)は図10(a)のK―K線断面図である。
押し子部材71の先端部71aをレリーズボタン3によって押下し、押し子部材71が矢印Aの方向へ移動することで、2段階の押圧操作が行われる。ベース部材72は、押し子部材71の挿入部72aを備え、押し子部材71の移動をガイドする。固定部材73は、板金の曲げ加工によって形成され、両側側面に係合部73aを備えており、ベース部材72の爪部72aに係合することで固定される。
導電性コイルバネ75a,75b,76a,76b,77は、導電性を有し、押し子部材71の押し込み方向(矢印A)に沿って伸縮可能である。フレキシブル基板78には、導電性コイルバネ75a,75b,76a,76b,77のそれぞれに対向する信号パターン78a1,78a2,78b1,78b2,78cが形成されている。フレキシブル基板78がレリーズスイッチ70に組み込まれた状態では、各導電性コイルバネが対応する信号パターンに接触し、電気的に接続される。なお、信号パターン78a1,78a2は、フレキシブル基板78のパターン内部で接続されて同電位となっている。また、信号パターン78b1,78b2も同様に同電位となっている。ただし、接続の安定性の向上のため、それぞれ2点を同電位としているが、必ずしも同電位にする必要はなく、一方のコイルバネは所望の反発力を生むためだけのバネとして導電性を持たせなくてもよい。導電性が不要な方のコイルバネにおいて、金メッキなどの表面処理を省くことでコストダウンも可能となる。
導電部材74は、直線形状をした金属製の線材であり、導電性コイルバネ75a,75b,76a,76b,77に接触し、電気的に接続される。導電部材74は、レリーズボタン3が押下されることで、押し子部材71を介して移動し、その移動量に応じて導電性コイルバネ75a,75b,76a,76b,77に接触する。
図10(c)に示されるように、ベース部材72は、導電部材74の移動をガイドする通路溝72cやガイド部72dを備えるとともに、導電性コイルバネ75a,75b,76a,76b,77をそれぞれ収納する収納部72eを備えている。
図10(d)は、レリーズスイッチ70の初期状態を示している。導電部材74は、両端近傍で導電性コイルバネ75a,75bに接触し、電気的に接続された状態で、押し込み方向とは反対方向へベース部材72の内壁側に付勢されて保持されている。一方、導電性コイルバネ76a,76bは、同一高さでベース部材72の当接面に当接し、所定の長さに圧縮されて、導電部材74とは所定の第1クリアランスDs1が保たれるように保持されている。また、導電性コイルバネ77もベース部材72によって、所定の長さに圧縮されて、導電部材74とは第1クリアランスDs1より長い第2クリアランスDs2が保たれるように保持されている。
レリーズボタン3が押し込まれると、レリーズボタン3が押し子部材71の先端部71aを押圧し、導電部材74を介して導電性コイルバネ75a,75bを圧縮させながら、押し子部材71と導電部材74は押し込み方向へ移動する。導電部材74が導電性コイルバネ76a,76bに接触すると、信号パターン78a1,78a2は、導電部材74を介して、信号パターン78b1、78b2に電気的に接続されて、1段階目の押圧操作が検出される。
さらにレリーズボタン3が押し込まれると、導電部材74が導電性コイルバネ77に接触し、導電部材74を介して、信号パターン78a1,78a2,78a2,78b2,78cが電気的に接続されて、2段階目の押圧操作が検出される。
レリーズボタンの仕様として、1段階目の押圧操作で接触させた導電性コイルバネの付勢荷重をある程度大きく設定して、1段階目の押圧操作が検出された際のレリーズボタン3のストローク位置をキープしやすくする必要がある。これにより、1段階目の押圧操作の検出でピント調整を行い、ユーザーが意図したタイミングでシャッターを切りやすくすることができる。
ただし、大きな付勢力を発生させるためには、コイルバネの線径を太くする必要がある。また、スイッチの高い耐久性能を維持しようとすると、コイルバネの巻き数を少なくできない。そのため、線径と巻き数で決定されるコイルバネの密着高さを低くするには限界があり、スイッチ自体の高さをそれ以上低くすることができない。
本実施例では、高い付勢力が必要なコイルバネを2体化する(76a,76b)ことで、1つのコイルバネに必要な付勢力を半分にでき、そのため線径を細くすることができ、スイッチ自体の薄型化が可能となる。
また、本実施例では、導電部材72を単純な直線形状にすることで、コストダウンを実現している。ただし、押し子部材71の押し込み時のスムーズな動作と、1段階目と2段階目の押圧操作のストローク位置の精度を確保するためには、導電部材72を水平に降ろす必要がある。そのために、押し子部材71の押圧部に対し、常に左右均等に反発力が働くように設定する必要がある。この点においても、高い付勢力が必要なコイルバネを2体化することで、押し子部材71に対して、左右均等に配置することができるため、メリットの一つとなっている。
本実施例では、図10(d)に示されるように、押し子部材71の直下に導電性コイルバネ77を配置している。また、押し子部材71の中心から距離Dbだけ離して導電性コイルバネ76a,76bを配置し、その外側に押し子部材71の中心から距離Daだけ離して導電性コイルバネ75a,75bを配置している。なお、導電性コイルバネ77は、厳密に押し子部材77の直下に配置されている必要はなく、実質的に押し子部材77の直下とみなされる直下付近に配置されていてもよい。
初期状態から導電部材74に当接させる導電性コイルバネ75a,75bは、本実施例のように導電部材74の両端近傍である最も外側に配置している方が導電部材74の動作の安定性の点から望ましい。また、1段階目の押圧操作から2段階目の押圧操作までのストローク精度の点から、導電性コイルバネ76a,76b,77はそれぞれ押し子部材71の近傍にあることが望ましい。そのため、押し子部材71の直下に導電性コイルバネ77、その両隣に導電性コイルバネ76a,76b、その外側に導電性コイルバネ75a,75bを配置した本実施例の配置が望ましいと言える。
また、本実施例では、一対の導電性コイルバネ75a,75bは同一の荷重で、押し子部材71を中心にして対称に(押し子部材71から等距離に)配置することで、押し子部材71が導電部材74を水平に保ったまま押し込むことができるようにしている。しかしながら、一対の導電性コイルバネ75a,75bを押し子部材71から各々異なる距離に配置しても、導電性コイルバネ75a,75bのそれぞれの荷重設定を調節することによって導電部材74を水平に動作させることは可能である。一対の導電性コイルバネ76a,76bの配置についても同様で、各々異なる距離に配置しても、それぞれの荷重設定を調節することによって導電部材74を水平に動作させることができる。
図11を参照して、さらに薄型化に特化した本実施例のレリーズスイッチ80の構造について説明する。図11は、本実施例のレリーズスイッチ80の説明図である。図11(a)は、レリーズスイッチ80の斜視図である。図11(b)は、ベース部材81を取り除いた状態のレリーズスイッチ80の斜視図である。図11(c)は、図11(a)のK−K線断面図であり、図11(d)は図11(a)のL―L線断面図である。
導電性コイルバネ84a,84b,85a,85b,86a,86bは導電性を有し、押し込み方向(矢印A)に沿って伸縮可能である。フレキシブル基板87には導電性コイルバネ84a,84b,85a,85b,86a,86bのそれぞれに対向する信号パターン87a1,87a2,87b1,87b2,87c1,87c2が形成されている。レリーズスイッチ80に組み込まれた状態では、各導電性コイルバネは対応する信号パターンに接触し、電気的に接続されている。なお、信号パターン87a1,87a2は、フレキシブル基板87のパターン内部で接続されて同電位となっている。また、信号パターン87b1,87b2、および信号パターン87c1,87c2もそれぞれ同様に同電位となっている。
導電部材82は、直線形状をした金属製の線材であり、導電性コイルバネ84a,84b,86a,86bに接触し、電気的に接続される。また、導電性を有する板金部材(導電曲げ部材)83は、レリーズボタン3付近で導電部材82に直交するように配置されており、導電性コイルバネ85a,85bに接触し、電気的に接続されている。なお、板金部材83は、導電部材82に厳密に直交するように配置されている必要はなく、実質的に直交(略直交)するように配置されていてもよい。
図11(c)および図11(d)は、レリーズスイッチ80の初期状態を示している。導電部材82は、両端近傍で導電性コイルバネ84a,84bに接触し、電気的に接続された状態で、押し込み方向とは反対方向にベース部材81の内壁側に付勢されて保持されている。
一方、導電性コイルバネ85a,85bは、圧縮した状態で板金部材83を介してベース部材81の内壁に付勢されて保持されている。導電部材82と板金部材83は、第1のクリアランスDs1が保たれるように保持されている。
また、導電性コイルバネ86a,86bは、同一の高さでベース部材81の当接面に当接し、所定の長さに圧縮されて、導電部材82とは第1クリアランスDs1より長い第2クリアランスDs2が保たれるように保持されている。
板金部材83と導電部材82とが交わる付近で、板金部材83は凹形状を備えており、板金部材83の導電部材82との接触位置83aを、導電性コイルバネ85a,85bの高さより低くすることで、薄型化が可能となっている。さらに、第2の押圧操作を検出する導電性コイルバネを二体化し(86a,86b)、板金部材83のクランク部から避けるように配置することで、更に薄型化が可能な構造となっている。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
3:レリーズボタン(押圧部材)、19,29,39,49,70,80:レリーズスイッチ、22,32,42,52,75a,75b,84a,84b:導電性コイルバネ(第1の弾性部材)、23,33,43,53,76a,76b,85a,85b:導電性コイルバネ(第2の弾性部材)、24,34,44,54,77,86a,86b:導電性コイルバネ(第3の弾性部材)、25,35,45,55,78,87:フレキシブル基板(基板)、25c,35a,45a,55a,78a1,78a2,87a1,87a2:信号パターン(第1の信号パターン)、25d,35b,45b,55b,78b1,78b2,87b1,87b2:信号パターン(第2の信号パターン)、25e,35c,45c,55c,78c,87c1,87c2:信号パターン(第3の信号パターン)

Claims (22)

  1. 押圧操作されると押圧方向へ移動する押圧部材と、
    第1の信号パターン、第2の信号パターンおよび第3の信号パターンが形成された基板と、
    前記押圧部材と前記基板の間に配置され、且つ前記第1の信号パターンに接触する導電性の第1の弾性部材と、
    前記押圧部材と前記基板の間に配置され、且つ前記第2の信号パターンに接触する導電性の第2の弾性部材と、
    前記押圧部材と前記基板の間に配置され、且つ前記第3の信号パターンに接触する導電性の第3の弾性部材と、を有し、
    前記第2の弾性部材は、前記押圧方向に沿って伸縮可能であり、
    前記押圧部材に対して、前記押圧部材を初期位置から前記押圧方向へ移動させる第1の押圧操作が行われると、前記第1および第2の信号パターンは、前記第1および第2の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になり、
    前記第1の押圧操作後、前記押圧部材に対して、前記押圧部材を前記第1および第2の弾性部材による前記押圧方向とは反対の方向への付勢力に抗して前記押圧方向へ移動させる第2の押圧操作が行われると、前記第1から第3の信号パターンは、前記第1から第3の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になることを特徴とするスイッチ。
  2. 前記第1および第3の弾性部材は、前記押し込み方向に沿って伸縮可能であることを特徴とする請求項1に記載のスイッチ。
  3. 前記第1から第3の弾性部材は、前記押圧部材が前記初期位置に位置する場合、圧縮された状態で配置されていることを特徴とする請求項1または2に記載のスイッチ。
  4. 前記第2の弾性部材は、前記押圧部材が前記初期位置に位置する場合、前記第1および第3の弾性部材より大きい前記反対の方向への付勢力を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のスイッチ。
  5. 前記第1の弾性部材に接触する導電部材を更に有し、
    前記第1の押圧操作では、前記押圧部材は、前記導電部材に接触した後、前記第1の弾性部材による前記反対の方向への付勢力に抗して移動し、
    前記第1の押圧操作が行われると、前記導電部材は前記第2の弾性部材に接触し、前記第1および第2の信号パターンは、前記導電部材ならびに前記第1および第2の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になり、
    前記第2の押圧操作が行われると、前記導電部材は前記第3の弾性部材に接触し、前記第1から第3の信号パターンは、前記導電部材および前記第1から第3の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスイッチ。
  6. 前記第1から第3の弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項5に記載のスイッチ。
  7. 前記基板との間で、前記押圧方向に沿って伸縮可能に前記第1から第3の弾性部材を保持する保持部材を更に有することを特徴とする請求項6に記載のスイッチ。
  8. 前記保持部材は、前記第1から第3の弾性部材を収納可能な収納部を有することを特徴とする請求項7に記載のスイッチ。
  9. 前記保持部材は、前記導電部材が移動可能な通路溝と、前記押圧部材が前記初期位置に位置する場合に、前記第2および第3の弾性部材にそれぞれ当接する第1当接部および第2当接部と、を有し、
    前記第1および第2当接部はそれぞれ、前記通路溝を挟むように設けられていることを特徴とする請求項7または8に記載のスイッチ。
  10. 前記第1から第3の弾性部材は、前記押圧部材の押圧中心を中心として同心円状に配置されていることを特徴とする請求項6から9のいずれか1項に記載のスイッチ。
  11. 前記導電部材は、金属製の線材でL字状またはコの字状に形成され、前記保持部材に移動可能に取り付けられていることを特徴とする請求項7から10のいずれか1項に記載のスイッチ。
  12. 前記導電部材は、前記第1の弾性部材に接触する第1の導電部材と、前記第2の弾性部材に接触するとともに、前記第1の押圧操作後に前記第1の導電部材に接触し、前記第2の押圧操作後に前記第3の弾性部材に接触する前記第2の導電部材と、を有することを特徴とする請求項5から11のいずれか1項に記載のスイッチ。
  13. 前記第1の押圧操作では、前記押圧部材は、前記第1の弾性部材に接触した後、前記第1の弾性部材による前記反対の方向への付勢力に抗して移動し、
    前記第1の押圧操作が行われると、前記第1の弾性部材は、前記第2の弾性部材に接触し、前記第1および第2の信号パターンは、前記第1および第2の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になり、
    前記第2の押圧操作が行われると、前記第1の弾性部材は、前記第3の弾性部材に接触し、前記第1から第3の信号パターンは、前記第1から第3の弾性部材を介して、電気的に接続可能な状態になることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のスイッチ。
  14. 前記第2および第3の弾性部材は、コイルバネであることを特徴とする請求項13に記載のスイッチ。
  15. 前記第2および第3の弾性部材は、前記押圧部材の押圧中心を中心として同心円状に配置されていることを特徴とする請求項14に記載のスイッチ。
  16. 前記第1の弾性部材は、前記第2および第3の弾性部材に接触可能な接触部と、前記接触部の両側に設けられ、前記押し込み方向に沿って弾性変形可能な弾性部と、前記第1の信号パターンに接続される接続部と、を有することを特徴とする請求項13から15のいずれか1項に記載のスイッチ。
  17. 前記第1の弾性部材は、一対の弾性部材であり、
    前記第2の弾性部材は、一対の弾性部材であることを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のスイッチ。
  18. 前記第1および第2の弾性部材はそれぞれ、前記押圧部材から等距離に配置されていることを特徴とする請求項17に記載のスイッチ。
  19. 前記第3の弾性部材は、前記押圧部材の直下に配置されていること特徴とする請求項17または18に記載のスイッチ。
  20. 前記導電部材は、直線形状であることを特徴とする請求項17から19のいずれか1項に記載のスイッチ。
  21. 前記押圧方向において前記導電部材に対して所定のクリアランスが形成され、前記導電部材に直交して配置された導電曲げ部材を有し、
    前記第1の押圧操作によって、前記導電部材は前記導電曲げ部材の曲げ接触部に接触することで電気的に接続され、前記曲げ接触部は前記第2の弾性部材の初期位置の高さより低い位置にあることを特徴とする請求項17から20のいずれか1項に記載のスイッチ。
  22. 請求項1から21のいずれか1項に記載のスイッチと、
    前記第1および第2の信号パターンが電気的に接続されたことを検出することで、前記第1の押圧操作を検出する第1の検出手段と、
    前記第1から第3の信号パターンが電気的に接続されたことを検出することで前記第2の押圧操作を検出する第2の検出手段と、を有することを特徴とする撮像装置。
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