JP5483524B2 - 駆動ユニット及び駆動ユニットの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、駆動ユニット及び駆動ユニットの製造方法に関する。
近年、例えば、カメラ付き携帯電話機等の普及により、種々の携帯用電子機器に搭載可能な小型の撮像ユニット(駆動ユニット)が開発されており、ズームレンズを搭載するオートフォーカス(Auto Focus:AF)式の撮像ユニットも開発されている。
一般に、撮像ユニットは、矩形の撮像面を有する撮像素子の前(被写体側)に可動レンズ群が配され、さらに可動レンズ群の前にはシャッタや絞りのような光量制御装置が設けられている。そして、近年、可動レンズ群の駆動源として、例えば、圧電素子の急峻な体積変化と移動体の慣性と摩擦力とを利用した直進型アクチュエータであるスムーズインパクト駆動機構(Smooth Impact Drive Mechanism;SIDM(登録商標):以下、単にSIDMという)を備えた駆動ユニットが採用されている(例えば、非特許文献1参照。)。
SIDMは、固定部、圧電素子、駆動軸の3部品を接合してなる本体と、駆動軸に摩擦係合された移動体とを備えて構成され、移動体に可動レンズ群を保持させることで、撮像ユニットにおけるズーム機能の駆動源として採用されている。
ここで、SIDMの圧電素子の電極面には、圧電素子を伸縮させるための駆動信号を入力するフレキシブルプリント基板(以下、単にFPCとする)が接続されるようになっている。
そして、SIDMの圧電素子22に接続されたFPCが外れてしまわないように、そのSIDMを撮像ユニットのフレーム50の所定位置に好適に組み付けるために、例えば、図12に示すように、断面視略コ字形状の取付板60にSIDMの固定部21を接着剤などで接着し、その取付板60をフレーム50の位置決め部51に係合させるように取り付けることで、SIDMを撮像ユニットに組み付ける技術が知られている。
但し、このSIDMの固定部は金属製であるため、その固定部にFPCが接触しているとショートなどの不具合が生じてしまうので、圧電素子にFPCをはんだ付け等する作業には注意を要しなければならなかった。
大澤聡,他3名,「携帯電話向け超小型ズームユニットの開発」,コニカミノルタテクノロジーレポート,第4巻,(2007),コニカミノルタ株式会社,p.81
そして、近時、SIDMの固定部を絶縁コートする技術が確立したため、上記のようなショートに関する不具合の問題は解消されたものの、依然、取付板を用いるために、部品点数が増えてしまうことによるコストの増加や、取付板にSIDMを接着する作業が製造工程を煩雑化してしまうなどの問題があった。
また、取付板を用いた場合でも、圧電素子に接続されたFPCは、撮像ユニットの外側に延在しているため、撮像ユニットの組み付け工程などで、FPCの一端が周囲のものと接触してしまい、FPC剥がれのトラブルが生じてしまうことがあった。
また、近時、一層小型化された撮像ユニットにおいて、SIDMを所定の位置に良好に組み付けるためには、その組み付け箇所への位置合わせを容易且つ正確に行わなければならなかった。
本発明の目的は、より組み付けが容易な駆動ユニット及び駆動ユニットの製造方法を提供することである。
以上の課題を解決するため、請求項1に記載の発明は、
固定部材と、
前記固定部材に配設された電気機械変換素子と、
前記電気機械変換素子に配設され、その電気機械変換素子の変位に基づき、被駆動部材に対して所定の駆動を行わせる駆動部材と、
前記固定部材が配設される筐体と、を有する駆動ユニットであって、
前記筐体に、前記電気機械変換素子を所定の位置に配置する位置規制部と電気切片を備える電気機械変換素子装着部を設け、
前記電気機械変換素子装着部に取り付けられて前記位置規制部に位置合わせされた前記電気機械変換素子と前記電気切片との間に、導電性を有する板ばねまたはコイルばねからなる弾性部材が備えられ、
前記電気機械変換素子装着部内において前記弾性部材全体に、導電性を有する接着剤を設けて前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着することで、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片との電気的接続が行われ、
前記弾性部材および前記接着剤を介して前記電気機械変換素子と前記電気切片とが電気的に接続されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の駆動ユニットにおいて、
前記弾性部材は、金属板が折曲されてなる板ばねであり、その板ばねの両端側がそれぞれ前記電気機械変換素子と前記電気切片とに圧接していることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項に記載の駆動ユニットにおいて、
前記弾性部材には、前記電気機械変換素子と前記電気切片との間を連通させる切欠部が形成されており、
前記接着剤が前記切欠部を通じて、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着していることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1に記載の駆動ユニットにおいて、
前記弾性部材は、金属線が球面に沿うように巻回されてなるコイルばねであり、そのコイルばねの少なくとも一部が前記電気機械変換素子と前記電気切片とに圧接していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の何れか一項に記載の駆動ユニットにおいて、
前記弾性部材は、前記電気機械変換素子を挟んで略対称に2つ配置されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の何れか一項に記載の駆動ユニットにおいて、
前記電気機械変換素子装着部には、前記電気機械変換素子を所定の位置に配置する位置規制部が設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明は、請求項1〜の何れかに記載の駆動ユニットを製造する駆動ユニットの製造方法であって、
前記電気機械変換素子を前記電気機械変換素子装着部に取り付ける際に、前記筐体内で移動が規制されている前記被駆動部材に対し、前記駆動部材を係合させる第一工程と、
前記電気機械変換素子と前記電気切片との間に前記弾性部材を挿入し、その弾性部材を介して前記電気機械変換素子と前記電気切片とを電気的に接続させる第二工程と、
前記電気機械変換素子装着部内において前記弾性部材全体に、導電性を有する接着剤を設けて前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着することで、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片との電気的接続を行う第三工程と、
を備えることを特徴とする。
本発明によれば、駆動ユニットを製造するために、筐体の電気機械変換素子装着部に、固定部材と電気機械変換素子と駆動部材とからなる、例えばSIDMなどを組み付けて、その電気機械変換素子装着部に電気機械変換素子を取り付けた後に、電気機械変換素子装着部に備えられる電気切片と電気機械変換素子との間に導電性を有する弾性部材を挿入することによって、その弾性部材の弾性変形に応じて容易に電気機械変換素子と電気切片とを電気的に接続することができ、好適に駆動ユニットを製造することができる。
特に、この駆動ユニットの組み付けには、従来技術において用いていた取付板は不要になるので、部品点数を削減した好適な組み付けが可能になっている。また、この駆動ユニットにおいて、筐体の電気機械変換素子装着部に設けられた電気切片と電気機械変換素子に弾性部材が圧接することで、容易に電気的接続がなされるため、従来技術のようにFPCを圧電素子(電気機械変換素子)に接続することが不要になるので、FPCに関する部品点数の削減とともに、FPC剥がれのトラブルを解消することができる。
従って、この駆動ユニットは、従来の駆動ユニットに比べて、より容易に好適な組み付けを行うことができるので、組み付けが容易な駆動ユニットであるといえ、より容易に組み付けを行うことができる駆動ユニットの製造方法に関する技術であるといえる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施形態1)
図1は本実施形態に係る駆動ユニットとしての撮像ユニット1を機器本体に備えた電子機器として例示する携帯電話機110を示す斜視図である。
携帯電話機110は、図1に示すように、機器本体であるフレーム111の内部に、撮像素子を具備する撮像ユニット1を備え、さらに撮像ユニット1により撮像した画像を表示する表示部112、各種操作を行う操作部113などを備えている。
図2は本実施形態に係る撮像ユニット1の全体構成を示す斜視図であり、図3は撮像ユニット1の要部構成を示す斜視図、図4は撮像ユニット1の要部拡大図である。図5は撮像ユニット1を被写体方向(正面)から見た様子を示す正面図であり、図6は撮像ユニット1を側方から見た様子を示す側面図である。
撮像ユニット1は、図2に示すように、撮影窓103を有するケース体100の内部に配設されており、当該撮像ユニット1全体が、光軸X(図6参照)と直交する方向(上下方向及び左右方向)に対して移動可能に支持されている。
具体的に、本実施形態に係る撮像ユニット1は、ユーザの手振れによる当該撮像ユニット1の上下方向及び左右方向に対する振れをキャンセル(補正)する手振れ補正機能を備えており、光軸Xに対して直交し、且つ、互いが直交するように配設された二つの超小型リニアアクチュエータによって上下左右方向に移動できるようになっている。本実施形態では、上記リニアアクチュエータとして、例えば、二つのSIDM101,102が設けられている。SIDM101,102は、それぞれ固定部、圧電素子及び駆動軸の3部品をこの記載順に接合してなる本体部と、駆動軸に摩擦係合された移動体とを備えて構成されており、圧電素子の急峻な体積変化と移動体の慣性と摩擦力とを利用した公知の直進型アクチュエータである。
なお、二つのSIDMを用いた手振れ補正機構に関する構成や動作は従来公知のものと同様であるので、ここでは詳述しない。
そして、撮像ユニット1は、図2から図6に示すように、レンズ3を光軸X方向に移動させるレンズ駆動装置20と、そのレンズ駆動装置20を収容する筐体10と、を備えている。
レンズ駆動装置20は、当該撮像ユニット1において光軸X方向に対するレンズ3のズーム機能(AF機能)の駆動源として機能するものであり、固定部材21と、固定部材21にその一端が配設された電気機械変換素子である圧電素子22と、圧電素子22の他端に配設された円柱状の駆動部材である駆動軸23とを順に接合してなる本体部24と、その本体部24の駆動軸23と摩擦係合してレンズ3を光軸X方向に移動可能に保持する被駆動部材としての移動部材25とを備えた直進型アクチュエータ、すなわち、SIDMとなっている。
固定部材21は、例えば、非導電性を有するように表面が絶縁コートされており、その前面側に配設された圧電素子22を支持している。
圧電素子22は、電圧が印加されることに応じて伸縮し、駆動軸23を軸方向に移動させる。
駆動軸23は、圧電素子22の変位に基づきその軸方向に移動し、被駆動部材である移動部材25に対して所定の駆動を行わせる。この移動部材25の略中央には円形のレンズ3が嵌めこまれて保持されている。
なお、移動部材25は、圧縮ばね26によって付勢された抑え部材27との間に駆動軸23を挟み込むように、駆動軸23と摩擦係合している。
そして、レンズ駆動装置20は、圧電素子22の伸縮により駆動軸23を光軸X方向に前進或いは後退させ、その駆動軸23に摩擦係合する移動部材25を駆動軸23上のいずれかの方向に滑り移動させることで、レンズ3を光軸X方向に移動させるようになっている。なお、移動部材25は、駆動軸23との係合箇所の対角線方向反対側で、筐体10に設けた溝部15と摺接可能に係合しており、光軸X回りの回動が規制されている。また、光軸X方向における移動部材25の位置は、筐体10に設けた図示しない位置センサにより検出される。
筐体10には、レンズ駆動装置20の本体部24を取り付ける電気機械変換素子装着部としての圧電素子装着部11が設けられている。
具体的に、筐体10は、図3、図5、図6に示すように、光軸X方向から見て略矩形の枠体をなし、その矩形の一隅にレンズ駆動装置20の本体部24を取り付ける圧電素子装着部11が設けられている。また、筐体10の内側にはレンズ3を保持する移動部材25が収容されている。そして、圧電素子装着部11に取り付けられた本体部24の駆動軸23と移動部材25とが摩擦係合することで、レンズ3が光軸X方向に対して移動可能とされている。
圧電素子装着部11は、筐体10に取り付けられるSIDMの本体部24が装着され、圧電素子22が取り付けられる箇所である。
圧電素子装着部11には、図3、図4に示すように、光軸Xと平行に駆動軸23が挿入される孔部13が形成されており、孔部13の近傍には圧電素子22を保持する保持部14が設けられている。この圧電素子装着部11における保持部14には、圧電素子22を所定の位置に配置する位置規制部16が形成されている。
また、圧電素子装着部11には、孔部13を挟むように対向する位置に正負一対の電気切片12が備えられている。
そして、駆動軸23を孔部13に挿入し、圧電素子22を位置規制部16に配し、固定部材21を保持部14の上面側に当接させ固定することで、レンズ駆動装置20の本体部24が圧電素子装着部11に装着されて、その本体部24を筐体10に取り付けるようになっている。
電気切片12は、当該撮像ユニット1が搭載される電子機器(携帯電話機110)の図示しない制御部により制御される電源部と圧電素子22とを電気接続するためのものであり、圧電素子22を伸縮させるための駆動信号を入力する信号入力部となっている。
一対の電気切片12は、圧電素子装着部11の内側に配設されており、孔部13を挟む配置で各々の面を互いに対向させるように配されている。
そして、図3、図5、図6に示すように、圧電素子装着部11に取り付けられた圧電素子22と電気切片12との間に、導電性を有する弾性部材である板ばね30が備えられている。
板ばね30は、圧電素子22を挟んでほぼ対称に2つ配置されている。具体的には、板ばね30は、正(+)側の電気切片12と圧電素子22の間と、負(−)側の電気切片12と圧電素子22の間にそれぞれ備えられており、その板ばね30を介して圧電素子22と電気切片12とが電気的に接続されている。なお、圧電素子22を挟む両側に2つの板ばね30を配置するので、板ばね30の弾性力によって圧電素子22の配置や向きが偏らないようになっている。
また、電気切片12と圧電素子22に板ばね30が当接するように取り付けられた状態で、その板ばね30が配設された圧電素子装着部11部分に導電性を有する接着剤33が設けられている(図8(d)参照)。そして、圧電素子22と板ばね30と電気切片12とが接着剤33によって接着されて、圧電素子22の電極面と板ばね30と電気切片12とが電気的に接続されている。
板ばね30は、図7(a)(b)に示すように、略長方形状の金属板の両端に切欠部30aが形成されて略エ字形状を呈する金属板が折曲されてなる弾性部材である。具体的に、板ばね30は、金属板の両端に形成された切欠部30aを突き合わせるように略U字形状に折曲されており、その両端側が接離する方向に弾性変形可能に形成されている。
そして、圧電素子22と電気切片12との間に配設された板ばね30は、その板ばね30の両端側がそれぞれ圧電素子22と電気切片12とに圧接するように備えられている。
また、板ばね30に形成された切欠部30aは、その板ばね30が圧電素子22と電気切片12との間に配された際に、圧電素子22と電気切片12との間を連通させる開口となる。
次に、撮像ユニット1の製造方法であって、筐体10にSIDMの本体部24を組み付ける工程について説明する。
図8(a)に示すように、筐体10の内部にはレンズ3を保持する移動部材25が備えられており、筐体10の上面側の圧電素子装着部11の内壁面には、一対の電気切片12が設けられている。なお、移動部材25は、所定の組付治具(図示省略)により光軸X方向への移動が規制された状態で、筐体10内に備えられている。
この筐体10の圧電素子装着部11に、固定部材21と圧電素子22と駆動軸23とからなる本体部24を取り付ける際、保持部14の位置規制部16に圧電素子22を位置合わせするように、その本体部24を圧電素子装着部11に挿入する。
そして、図8(b)に示すように、位置規制部16に位置合わせされた圧電素子22に設けられている駆動軸23は、スムーズに圧電素子装着部11の孔部13に挿入されることとなる。また、孔部13を通過した駆動軸23が、所定の組付治具(図示省略)によって移動が規制されている移動部材25に達すると、孔部13に応じた配置となっている移動部材25の係合部25aに駆動軸23が係合することとなる(第一工程)。
さらに、固定部材21を筐体10の上面に当接させることで、駆動軸23が筐体10の所定位置に配置され、圧電素子22の電極面が圧電素子装着部11内で電気切片12と対向する位置に配置されるように、本体部24が筐体10の圧電素子装着部11に取り付けられる。
次いで、図8(c)に示すように、圧電素子22と電気切片12との間に、板ばね30を挿入し、その板ばね30を介して圧電素子22と電気切片12とを電気的に接続する(第二工程)。つまり、圧電素子22と電気切片12との間に挿入された板ばね30は、その両端側が近接するように収縮されているので、その反発により板ばね30の両端側が離間するように弾性変形することによって、板ばね30が圧電素子22と電気切片12とに圧接し、圧電素子22と電気切片12とを電気的接続するようになっている。
なお、圧電素子22は、位置規制部16に位置合わせされて、その移動が規制されているので、一方の板ばね30が圧電素子22と電気切片12との間に挿入されて、その板ばね30の両端が圧電素子22と電気切片12とを離間させる方向に圧接しても、圧電素子22の位置がずれることはなく、後から挿入する他方の板ばね30を圧電素子22と電気切片12との間に容易に挿入することが可能になっている。
次いで、図8(d)に示すように、筐体10の側面開口から導電性を有する接着剤33を圧電素子装着部11内に注入し、圧電素子22と板ばね30と電気切片12とを接着剤33によって接着して、圧電素子22と板ばね30と電気切片12との電気的接続をより一層確実なものとする(第三工程)。
なお、板ばね30に形成された切欠部30aは、圧電素子22と電気切片12との間を連通させる開口となっているので、接着剤33は切欠部30aを通じて、圧電素子22と板ばね30と電気切片12とを接着している。
こうして圧電素子22と電気切片12とを、板ばね30及び接着剤33によって電気的に接続することで、撮像ユニット1の組み付けが終わり、撮像ユニット1が製造される。
以上のように、撮像ユニット1を製造するために、筐体10の圧電素子装着部11にSIDMの本体部24を組み付ける際に、本体部24の圧電素子22を筐体10の位置規制部16に位置合わせすることで、駆動軸23を筐体10の所定位置に配置することができ、また、圧電素子22を圧電素子装着部11内で電気切片12と対向する位置に配置することができる。
そして、駆動軸23を所定位置に配置することで、駆動軸23を移動部材25と係合させることができ、また、圧電素子22と電気切片12との間に板ばね30を挿入することで、容易に圧電素子22と電気切片12とを電気的に接続することができる。
つまり、撮像ユニット1を製造する際に、圧電素子22を位置規制部16に位置合わせするように本体部24を筐体10に取り付けた後、圧電素子22と電気切片12との間に板ばね30を挿入することによって、その板ばね30の弾性変形に応じて、容易に圧電素子22と電気切片12とを電気的に接続することができ、好適に撮像ユニット1を製造することができる。
また、その板ばね30に対して注入された導電性の接着剤33によって、圧電素子22と板ばね30と電気切片12とを接着することで、それらの電気的接続をより一層確実なものとすることができる。
このように、本発明に係る撮像ユニット1は、電気切片12が設けられている筐体10の圧電素子装着部11にSIDMの本体部24を組み付けた後に、圧電素子22と電気切片12との間に板ばね30を挿入することによって、その板ばね30の圧接により圧電素子22と電気切片12とが電気的に接続され、更に導電性の接着剤33による接着によって一層確実な電気的接続とすることができるので、板ばね30や接着剤33を使用することで撮像ユニット1を好適に組み付けることができる。
特に、この撮像ユニット1の組み付けには、従来技術において用いていた取付板は不要になるので、部品点数を削減した好適な組み付けが可能になっている。
また、この撮像ユニット1において、筐体10の圧電素子装着部11に設けられた電気切片12に板ばね30が圧着することで、容易に電気的接続がなされるため、従来技術のようにFPCを圧電素子22に接続することが不要になるので、FPCに関する部品点数の削減とともに、FPC剥がれのトラブルを解消することができる。
従って、この撮像ユニット1は、従来の撮像ユニットに比べて、より容易に好適な組み付けを行うことができるので、組み付けが容易なレンズ3の駆動ユニット(撮像ユニット1)であるといえ、より容易に組み付けを行うことができる駆動ユニットの製造方法に関する技術であるといえる。
(実施形態2)
次に、本発明に係る撮像ユニットの実施形態2について説明する。なお、実施形態1と同一部分には同一符号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
撮像ユニット1において、圧電素子装着部11に取り付けられた圧電素子22と電気切片12との間に、導電性を有する弾性部材であるコイルばね35を備えるようにしてもよい。
コイルばね35は、図9に示すように、金属線が球面に沿うように巻回されてなる弾性部材である。具体的に、コイルばね35は、金属線の一端から中間程度まで同心円の径が大きくなるように巻回され、その中間部から金属線の他端に向けて同心円の径が小さくなるように巻回されており、その一端と他端が接離する方向に弾性変形可能に形成されている。
そして、図10(a)(b)に示すように、圧電素子22と電気切片12との間に配設されたコイルばね35は、そのコイルばね35の両端側の少なくとも一部がそれぞれ圧電素子22と電気切片12とに圧接するように弾性変形して備えられる。
更に、図10(c)に示すように、そのコイルばね35が配設された圧電素子装着部11部分に導電性を有する接着剤33が設けられて、圧電素子22とコイルばね35と電気切片12とが接着剤33によって接着されて、圧電素子22の電極面とコイルばね35と電気切片12とが電気的に接続される。
特に、コイルばね35はその内側に略球形状の空隙を有しており、その空隙に接着剤33が入り込むことによって、接着剤33が空隙を通じて圧電素子22と電気切片12とを接着する。この接着によって圧電素子22とコイルばね35と電気切片12との接続がより強固になるので、圧電素子22と電気切片12の導通がより良好になる。
なお、圧電素子22と電気切片12との間に配設されたコイルばね35は、図10(b)に示すように、その一端と他端を近接させるように、一方向に沿い収縮変形することに限らず、その多くの場合、図11に示すように、コイルばね35は、その球形が崩れて座屈するように変形する。
こうして圧電素子22と電気切片12との間に球形状を崩すように嵌め込まれたコイルばね35は、図11に示すように、コイルばね35の端面の複数個所を、圧電素子22と電気切片12にそれぞれ圧接するようになるので、その電気的な接続がより確実に行われるようになる。
さらに、そのコイルばね35部分の圧電素子装着部11に、導電性を有する接着剤33が注入されることで、電気的接続がより一層確実なものになる。
このようなコイルばね35のように、略球面形状を呈する弾性部材であれば、圧電素子22と電気切片12との間へ挿入する向きが規定されていないので、筐体10にSIDMの本体部24を組み付ける作業時におけるコイルばね35の挿入方向が任意となるので、極小さな部材であるコイルばね35の嵌め込み作業が容易になって、その作業性が向上する。
そして、コイルばね35の端面の複数個所が、圧電素子22と電気切片12にそれぞれ圧接することで、より確実な電気的接続が行われる。
なお、以上の実施の形態においては、弾性部材として略U字形状に折曲された板ばね30を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、導電性を有する弾性部材であれば、任意の形状や素材であってよい。
また、弾性部材として略球面形状に巻回されたコイルばね35を例に説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、金属線は螺旋状に巻回されていなくてもよく、例えば、コイルばねが外観視球体状となるようにすれば、金属線がランダムに巻回されていてもよい。
また、その他、具体的な細部構造等についても適宜に変更可能であることは勿論である。
本実施形態に係る駆動ユニットを搭載する携帯電話機を示す斜視図であり、(a)は正面側、(b)は背面側を示す。 本発明に係る撮像ユニットの全体構成を示す斜視図である。 本発明に係る撮像ユニットの要部構成を示す斜視図である。 本発明に係る撮像ユニットの要部拡大図である。 本発明に係る撮像ユニットの正面図である。 本発明に係る撮像ユニットの側面図である。 板ばねの展開図(a)と、板ばねを示す斜視図(b)である。 本発明における撮像ユニットの製造工程に関する説明図であり、本体部の組み付け前(a)、本体部の挿入後(b)、板ばねの挿入後(c)、本体部の組み付け完了後(d)である。 弾性部材としてのコイルばねを示す斜視図である。 撮像ユニットの製造工程に関する説明図であり、コイルばねの挿入前(a)、コイルばねの挿入後(b)、接着剤の注入後(c)である。 コイルばねと、圧電素子と電気切片との接続状態を一部断面視して示す説明図である。 従来のSIDMの組み付け構造に関する説明図である。
符号の説明
1 撮像ユニット(駆動ユニット)
3 レンズ
10 筐体
11 圧電素子装着部(電気機械変換素子装着部)
12 電気切片
13 孔部
14 保持部
15 溝部
16 位置規制部
20 レンズ駆動装置
21 固定部材
22 圧電素子(電気機械変換素子)
23 駆動軸(駆動部材)
24 本体部
25 移動部材(被駆動部材)
30 板ばね(弾性部材)
30a 切欠部
33 接着剤
35 コイルばね(弾性部材)
100 ケース体
101、102 SIDM
110 携帯電話機(電子機器)
X 光軸

Claims (6)

  1. 固定部材と、
    前記固定部材に配設された電気機械変換素子と、
    前記電気機械変換素子に配設され、その電気機械変換素子の変位に基づき、被駆動部材に対して所定の駆動を行わせる駆動部材と、
    前記固定部材が配設される筐体と、を有する駆動ユニットであって、
    前記筐体に、前記電気機械変換素子を所定の位置に配置する位置規制部と電気切片を備える電気機械変換素子装着部を設け、
    前記電気機械変換素子装着部に取り付けられて前記位置規制部に位置合わせされた前記電気機械変換素子と前記電気切片との間に、導電性を有する板ばねまたはコイルばねからなる弾性部材が備えられ、
    前記電気機械変換素子装着部内において前記弾性部材全体に、導電性を有する接着剤を設けて前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着することで、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片との電気的接続が行われ、
    前記弾性部材および前記接着剤を介して前記電気機械変換素子と前記電気切片とが電気的に接続されることを特徴とする駆動ユニット。
  2. 前記弾性部材は、金属板が折曲されてなる板ばねであり、その板ばねの両端側がそれぞれ前記電気機械変換素子と前記電気切片とに圧接していることを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
  3. 前記弾性部材には、前記電気機械変換素子と前記電気切片との間を連通させる切欠部が形成されており、
    前記接着剤が前記切欠部を通じて、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着していることを特徴とする請求項2に記載の駆動ユニット。
  4. 前記弾性部材は、金属線が球面に沿うように巻回されてなるコイルばねであり、そのコイルばねの少なくとも一部が前記電気機械変換素子と前記電気切片とに圧接していることを特徴とする請求項1に記載の駆動ユニット。
  5. 前記弾性部材は、前記電気機械変換素子を挟んで略対称に2つ配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の駆動ユニット。
  6. 請求項1〜の何れかに記載の駆動ユニットを製造する駆動ユニットの製造方法であって、
    前記電気機械変換素子を前記電気機械変換素子装着部に取り付ける際に、前記筐体内で移動が規制されている前記被駆動部材に対し、前記駆動部材を係合させる第一工程と、
    前記電気機械変換素子と前記電気切片との間に前記弾性部材を挿入し、その弾性部材を介して前記電気機械変換素子と前記電気切片とを電気的に接続させる第二工程と、
    前記電気機械変換素子装着部内において前記弾性部材全体に、導電性を有する接着剤を設けて前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片とを接着することで、前記電気機械変換素子と前記弾性部材と前記電気切片との電気的接続を行う第三工程と、
    を備えることを特徴とする駆動ユニットの製造方法。
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