以下、本実施形態にかかるプログラム及び装置について、添付図面を参照しつつ詳細に説明する。
(機能管理システムの全体構成)
図1に示すように、機能管理システム1(以下「システム1」とする)は、パーソナルコンピュータ(PC)2と2以上の画像形成装置100A,100B,200A,200B…がLAN6を介して通信可能に接続されている。LAN6は、有線により構成しても、無線により構成しても、有線と無線との混合により構成しても良い。
PC2は「情報処理装置」の一例である。画像形成装置100A,100B,200A,200B…は、「デバイス」の一例であり、例えば、複合機、プリンタ、コピー機、FAX装置である。以下において特に区別する必要がない場合、画像形成装置100A,100B,200A,200B…は、画像形成装置100,200と総称する。尚、「デバイス」は、スキャナやプリンタなどの画像処理装置であっても良い。
PC2は、各画像形成装置100,200とデータの送信又は受信を行って複数の機能を実行する。PC2は、LAN6を介して認証用のサーバ8に通信可能に接続されている。サーバ8は、PC2が各画像形成装置100,200について設定を変更する権限を有するか否かを認証する認証部80を備える。
(画像形成装置の概略構成)
画像形成装置100,200は、それぞれ、コントローラ12と、画像形成部14と操作表示部16と、通信部18と、記憶部10を備えている。画像形成装置100,200は、特定機能に対応可能であるか否かが相違している。特定機能とは、画像形成装置に付加される機能である。製造メーカは、モデルによって特定機能への対応を決定している。そこで、本形態において、画像形成装置100は、特定機能に対応可能なモデルの画像形成装置100A,100B…を総称したものとし、画像形成装置200は、特定機能に対応できないモデルの画像形成装置200A,200B…を総称したものであるとする。
例えば、画像形成装置100Aは、コントローラ12に画像形成部14と操作表示部16と通信部18と記憶部10が接続されている。画像形成部14は、画像データを印刷媒体に印刷するものである。操作表示部16は、情報の表示と操作の受け付けを行うものである。操作表示部16は、操作部と表示部を別々に設けても良い。通信部18は、外部装置との通信を制御するものである。記憶部10は、プログラムやデータを記憶するものである。尚、画像形成装置100Aは、更に、画像を読み取る読取部などを備えても良い。
記憶部10には、画像形成装置100Aに個別に付与された識別情報が記憶されている。識別情報は、例えば、IPアドレス、ノード名、シリアルナンバである。また、記憶部10には、画像形成装置100Aのモデル名が記憶されている。更に、記憶部10には、画像形成装置100Aに設定された設定値を記憶するパラメータ記憶部108を備えている。設定値は、例えば、印刷解像度や原稿サイズや色設定などの印刷パラメータや、操作表示部16に表示される画像、アイコンの配置、画面解像度などの表示設定などである。設定値は、製品出荷時から画像形成装置100Aに記憶されているものでも良いし、操作表示部16を用いて入力されたものでも良い。
他の画像形成装置100B,200A,200B…も、上記構成を備えている。画像形成装置100,200は、バックアップロック情報と解除情報の設定がそれぞれ異なっている。
バックアップロック情報は、自装置に関する情報を他装置に送信することを許可するか否かを示す情報であり、各画像形成装置100,200に記憶されている。自装置に関する情報は、例えば、自装置の識別情報、モデル名、パラメータ記憶部108に記憶されているパラメータである。例えば、画像形成装置100A,100B,200Aのように、バックアップロック情報が「OFF」に設定されている場合、当該画像形成装置は自装置の設定に関する情報を他装置に送信できる。一方、画像形成装置200Bのように、バックアップロック情報が「ON」に設定されている場合、当該画像形成装置は自装置の設定に関する情報を他装置に送信できない。
解除情報は、特定機能の実行制限が解除されているか否かを示す情報である。そのため、特定機能に対応している画像形成装置100は、解除情報を記憶しているが、特定機能に対応していない画像形成装置200は、解除情報を記憶していない。解除情報は、特定機能の実行制限が解除されている場合、「ON」を設定される一方、特定機能の実行制限が解除されていない場合、「OFF」を設定される。
例えば、画像形成装置100Aは、コントローラ12に特定機能を実行させるための装置プログラム102と、装置プログラム102を実行する際に使用するデータを記憶する装置ファイル106を備えている。画像形成装置100Aは、解除情報の設定が「ON」であることによって、装置プログラム102と装置ファイル106をダウンロードして特定機能を実行することができる。本形態において、装置プログラム102は、コントローラ12に操作表示部16の表示内容を通常表示と異なる特殊表示にカスタマイズさせる機能を有する。装置ファイル106は、操作表示部16の表示をカスタマイズするための画像指示データを記憶している。画像指示データは、例えば、通常表示では使用できない背景やアイコンの画像や、アイコンの配置に関するパラメータなどである。よって、画像形成装置100Aは、画像指示データを用いて操作表示部16の表示内容を通常と異なるものにカスタマイズすることができる。
これに対して、画像形成装置100Bは、解除情報の設定が「OFF」である。そのため、画像形成装置100Bは、装置プログラム102と装置ファイル106を備えていても、実行することができない。そのため、画像形成装置100Bは、表示内容をカスタマイズすることができない。尚、画像形成装置200は、解除情報を記憶しておらず、装置プログラム102と装置ファイル106を備えていない。
(PCの概略構成)
PC2は、コントローラ20と、通信インタフェース(以下「通信IF」とする)22と、操作部24と、表示部26とを備えている。コントローラ20は、通信IF22と操作部24と表示部26に接続されている。通信IF22は、外部装置との通信を制御するものである。操作部24は、情報の入力や指示の受け付けを行うものである。操作部24は、例えば、キーボード、マウスである。表示部26は、情報の表示を行うものである。表示部26は、例えば、液晶ディスプレイである。尚、操作部24と表示部26は一体であっても良い。
コントローラ20は、CPU30と、メモリ32を備える。メモリ32は、各種プログラムやデータを記憶するものである。CPU30は、メモリ32にデータを記憶させながら、メモリ32に記憶されているプログラムを実行し、PC2の動作を制御する。尚、コントローラ20もしくはCPU30は、「コンピュータ」の一例である。
メモリ32は、例えば、オペレーティングシステム(OS)52と、端末プログラム54と、管理プログラム40と、デバイス設定ファイル記憶部42と、デバイス情報記憶部44と、ソリューションファイル46と、端末ファイル48を備えている。
端末プログラム54は、PC2から2以上の画像形成装置100に実行させる特定機能に関するデータを生成し、端末ファイル48に記憶する機能を有する。本形態において、端末プログラム54は、画像形成装置100の表示をカスタマイズするための画像指示データを作成し、端末ファイル48に記憶する。
デバイス設定ファイル記憶部42は、画像形成装置100,200に送信するデバイス設定ファイル60a,60b,60cを記憶している。特に区別する必要がない場合、デバイス設定ファイル60a,60b,60cはデバイス設定ファイル60と総称する。
図2に示すように、デバイス設定ファイル60は、例えば、記述形式と設定値を記憶している。記述形式と設定値は、予め定められた既定値でも良いし、操作部24を用いて入力された値であっても良い。記述形式は、例えば、JSON(Java Script(登録商標) Object Notation)形式、PJL(Printer Job Language)形式である。設定値は、例えば、デフォルトの印刷解像度、印刷可否、パワーセーブ時間、省電力モード移行条件、解除情報、バックアップロック情報である。
例えば、デバイス設定ファイル60aは、解除情報が「ON」に設定され、バックアップロック情報が「OFF」に設定されている。また例えば、デバイス設定ファイル60bは、解除情報が「OFF」に設定され、バックアップロック情報が「OFF」に設定されている。更に例えば、デバイス設定ファイル60cは、設定値が解除情報を含んでおらず、バックアップロック情報が「OFF」に設定されている。
図1に戻り、デバイス情報記憶部44は、画像形成装置100,200毎にデバイス情報を記憶するものである。 図3に示すように、デバイス情報記憶部44は、例えば、「IPアドレス」、「モデル名」、「ノード名」、「シリアルナンバ」、「特定機能対応状態」、「デバイスパラメータ」などを記憶している。
「特定機能対応状態」は、特定機能に対応しているか否かを示す情報が記憶される。特定機能に対応するか否かは、例えば、モデルによって異なる。そこで、「特定機能対応状態」に設定される情報は、「モデル名」から自動的に判別されて記憶される。例えば、特定機能に対応するモデルのモデル名が「M01」、「M03」である場合、「M01」、「M03」を含むレコードの「特定機能対応状態」には「対応」が記憶される。一方、特定機能に対応しないモデルのモデル名が「M02」である場合、「M02」を含むレコードの「特定機能対応状態」には「非対応」が記憶される。
「デバイスパラメータ」は、画像形成装置100,200のパラメータ記憶部108に設定されているパラメータを記憶している。「デバイスパラメータ」は、例えば、「印刷解像度」、「解除情報」、「バックアップロック情報」などである。解除情報とバックアップロック情報の設定は、画像形成装置100,200の構成で説明したのと同様なので、説明を省略する。
図1に戻り、ソリューションファイル46は、特定機能に対応可能な画像形成装置100について、特定機能の実行制限を解除するために必要な情報を記憶している。ソリューションファイル46は、「特定ファイル」の一例である。ソリューションファイル46は、「解除権限:ON」と、「ダウンロード先のディレクトリ」と、「認証ID」とを記憶している。
「解除権限:ON」は、特定機能の実行制限を解除する際の解除キーとして機能する情報である。「ダウンロード先のディレクトリ」は、画像形成装置100がソリューションファイル46をPC2から受信した場合にソリューションファイル46を保存する場所を示す情報である。「ダウンロード先のディレクトリ」は、装置プログラム102が保存されるディレクトリに設定される。「認証ID」は、特定機能を実行する際の権限認証に使用する情報である。認証IDは、管理プログラム40の製造メーカから付与される。
管理プログラム40は、複数種類の機能をPC2に実行させる機能を有する。管理プログラム40は、複数種類の機能毎に設定画面を有し、選択された機能に応じて設定画面を切り替えて表示し、設定画面の設定に従って選択された機能を実行する機能を有する。管理プログラム40は、PC2に接続可能な画像形成装置100,200を検索し、各設定画面に表示する画像形成装置100,200を一覧に示す共通デバイスリスト50を作成し、メモリ32に記憶する機能を有する。管理プログラム40は、「プログラム」の一例である。
本形態において、管理プログラム40において選択可能な機能は、第1機能と第2機能と第3機能と第4機能と第5機能である。管理プログラム40は、図4に示すロジックテーブル401を記憶している。ロジックテーブル401は、機能毎に、機能の内容を示す情報である「コマンド」と、当該機能を実行する制御対象とする条件を示す情報である「サポート対象条件」とを記憶している。
第1機能は、デバイス設定ファイル60を2以上の画像形成装置100,200に送信することによって、送信先の画像形成装置100,200のパラメータ記憶部108の設定内容をデバイス設定ファイル60の設定内容に基づいて更新する機能である。そのため、第1機能の「コマンド」には、「デバイス設定ファイル送信」が設定されている。第1機能は、全ての画像形成装置100,200が対象になるので、「サポート対象条件」が設定されていない。
第2機能は、各画像形成装置100,200に設定されたデータを受信し、受信した設定データを画像形成装置100,200毎にデバイス情報記憶部44に記憶する機能である。そのため、第2機能の「コマンド」には、「バックアップ」が設定されている。画像形成装置100,200に第2機能を実行させるためには、画像形成装置100,200がバックアップロック情報を「OFF」に設定している必要がある。そこで、第2機能の「サポート対象条件」は、「バックアップ情報:OFF」が設定されている。
第3機能は、ソリューションファイル46を2以上の画像形成装置100に送信することによって、送信先の画像形成装置100が有する特定機能の実行制限を解除する機能である。つまり、第3機能は、画像形成装置100が操作表示部16に表示する表示画面をカスタマイズする機能を、画像形成装置100に付加する機能である。但し、誰でも設定を変更できることにすると、特定機能の付加価値がなくなる。そこで、第3機能の実行には、権限認証を行うものとしている。そのため、第3機能の「コマンド」には、「認証付き設定変更」が設定されている。画像形成装置において特定情報の実行制限を解除するには、当該画像形成装置が特定機能に対応している必要がある。そこで、第3機能の「サポート対象条件」は、「特定機能対応状態:対応」が設定されている。
第4機能は、端末ファイル48を2以上の画像形成装置100に送信することによって、送信先の画像形成装置100で特定機能の実行制限が解除されている場合に、端末ファイル48を用いて特定機能を実行させる機能である。本形態では、第4機能は、画像形成装置100の操作表示部16の表示をカスタマイズする機能である。そのため、第4機能の「コマンド」には、「端末ファイル送信」が設定されている。画像形成装置に第4機能を実行させるためには、当該画像形成装置が解除情報を「ON」に設定している必要がある。そこで、第4機能の「サポート対象条件」は、「解除情報:ON」が設定されている。
第5機能は、PC2に接続される画像形成装置100,200を検索し、検索された画像形成装置100,200の中から選択された画像形成装置100,200を一覧に示す共通デバイスリスト50を作成し、メモリ32に記憶する機能である。
ここで、第1機能を「第1の機能」、第2機能を「第2の機能」の一例とした場合、デバイス設定ファイル60は「第1の設定データ」の一例であり、各画像形成装置100,200から受信したデータは「第2の設定データ」の一例である。そして、第1機能を「第1の機能」、第3機能を「第2の機能」の一例とした場合、デバイス設定ファイル60は「第1の設定データ」の一例であり、ソリューションファイル46は「第2の設定データ」の一例である。更に、第3機能を「第1の機能」、第4機能を「第2の機能」の一例とした場合、ソリューションファイル46は「第1の設定データ」の一例であり、端末ファイル48は「第2の設定データ」の一例である。
(動作説明)
図5〜図9を参照しながら、システム1の動作を機能別に説明する。
(起動時の動作概要)
PC2は、操作部24を用いて管理プログラム40が起動された場合、図5に示す初期画面SC0を表示部26に表示する。初期画面SC0には、PC2に接続可能な画像形成装置100,200を検索する指示を受け付けるアイコンA3が表示されている。アイコンA3は、「第4の操作子」の一例である。
ユーザが操作部24を用いてアイコンA3をクリックすると、PC2は、PC2と接続される画像形成装置100,200を検索する。そして、PC2は、検索された画像形成装置100,200を一覧に示した検索結果表示画面SC6を表示部26に表示させる。
検索結果表示画面SC6は、検索された画像形成装置毎にIPアドレス、シリアルナンバなどの識別情報や、モデル名などを表示する表示領域DA50を備えている。検索結果表示画面SC6は、表示領域DA50の右上に、検索条件を設定する入力欄IA50と、検索実行を指示する検索ボタンA56が表示されている。例えば、ユーザは、入力欄IA50に検索条件を入力して検索ボタンA56をクリックすることにより、表示領域DA50に表示する画像形成装置100,200を絞ることができる。
検索結果表示画面SC6は、表示領域DA50に列挙された画像形成装置100,200を個別に選択するための選択ボックスC62が設定されている。また、検索結果表示画面SC6は、表示領域DA50に表示された画像形成装置を一括選択するための選択ボックスC61が表示される。選択ボックスC61,C62は、操作部24の操作に応じて、選択されている状態を示すチェックマークMが、重ねて表示されたり、消去されたりする。検索結果表示画面SC6の右下には、表示対象の選択操作を受け付けることを指示するアイコンA52と、表示対象の選択操作を中止することを指示するアイコンA54が、表示されている。
例えば、ユーザが、操作部24を用いて、表示対象とする画像形成装置100,200に対応する選択ボックスC62にチェックマークMを入れ、アイコンA52をクリックすると、PC2は、チェックマークMが入れられた画像形成装置100,200を一覧に示す共通デバイスリスト50を作成し、メモリ32に記憶する。共通デバイスリスト50は、画像形成装置100,200のIPアドレスとモデル名を記憶している。共通デバイスリスト50は、更に、ノード名、シリアルナンバを記憶しても良い。IPアドレス、ノード名、シリアルナンバは、「識別情報」の一例である。
共通デバイスリスト50は、後述するように第1〜第4機能が選択された場合に、メモリ32から読み出され、第1〜第4設定画面SC1〜SC4にそれぞれ表示される。
よって、PC2は、例えば、PC2に接続可能な画像形成装置100,200が100台以上ある場合でも、それらの中から共通デバイスリスト50に表示する表示対象を数十台に絞って、すなわち制御対象を絞って、共通デバイスリスト50に一覧で示すことができる。よって、PC2は、第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、共通デバイスリスト50を見やすく表示できる。
(第1機能選択時の動作概要)
共通デバイスリスト50がメモリ32に記憶された後、図6に示すように、ユーザが操作部24を用いて機能表示部A1に第1機能を表示させた場合、PC2は、第1機能に関する設定や実行指示を受け付ける第1設定画面SC1を表示部26に表示させる。
第1設定画面SC1は、画面中央左側に表示領域DA10が設定されている。表示領域DA10は、メモリ32に記憶されている共通デバイスリスト50が表示されている。表示領域DA10は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100,200毎に、個別選択用の選択ボックスC12が表示されると共に、一括選択用の選択ボックスC11が表示されている。
第1設定画面SC1は、画面中央右側、つまり、共通デバイスリスト50の右側に、設定領域DA12が設定されている。設定領域DA12には、第1機能に対応するパラメータが、画像形成装置100,200毎に表示されている。設定領域DA12は、「第1パラメータ設定領域」の一例である。
設定領域DA12は、送信対象となるデバイス設定ファイル60を特定する設定欄Q12を備える。設定欄Q12には、デバイス設定ファイル60が設定されている場合には、そのファイル名が表示され、デバイス設定ファイル60が設定されていない場合には、「None」が表示される。
第1設定画面SC1は、共通デバイスリスト50の上方に、図中左側から順に、機能表示部A1と、アイコンA2と、アイコンA3が並んで配置されている。機能表示部A1は、第1機能〜第4機能から選択された機能を表示するものである。アイコンA2は、第1機能〜第4機能を一覧に示す機能リストL2(図5参照)の表示を指示するものである。アイコンA2は「第3の操作子」の一例である。アイコンA3は、上述したので説明を省略する。
第1設定画面SC1には、共通デバイスリスト50と機能表示部A1との間に、アイコンA10とアイコンA4が表示されている。アイコンA10は、デバイス設定ファイル60を一覧に示すファイルリストL1の表示を指示するものである。アイコンA4は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100,200を削除する指示を受け付けるものである。
更に、第1設定画面SC1は、共通デバイスリスト50の右下の領域に、第1機能の実行指示を受け付けるためのアイコンA14が配置されている。アイコンA14には、ユーザの操作ミスを防ぐため、第1機能の内容を示す情報である「デバイス設定ファイル送信」が表示されている。
例えば、画像形成装置200Aについてデバイス設定ファイル60cを設定する場合、ユーザは、操作部24を用いて、画像形成装置200AのIPアドレス「123.XXX.04」の横にある選択ボックスC12にチェックマークMを入れた状態で、アイコンA10をクリックする。すると、PC2は、第1設定画面SC1に重ねて、ファイルリストL1を表示するダイアログDL14を、アイコンA10の位置に表示する。ユーザが、操作部24を用いて、ダイアログDL14の中からファイル名「C」を選択し、OKボタンA12をクリックすると、PC2は、画像形成装置200AのIPアドレス「123.XXX.04」に対応する設定欄Q12の表示を、「None」から選択されたファイル名「C」に変更する。
ユーザが、操作部24を用いて設定欄Q12にファイル名を個々に設定し、アイコンA14をクリックすると、PC2は、チェックマークMが入れられた画像形成装置100,200に、設定欄Q12に設定されたファイル名のデバイス設定ファイル60を送信する。デバイス設定ファイル60を受信した画像形成装置100,200は、既存の設定値をデバイス設定ファイル60に記憶された設定値に更新する。
例えば、PC2が、設定欄Q12において、画像形成装置100A,100Bに対してファイル名「A」が設定され、画像形成装置200Aに対してファイル名「C」が設定された状態で、アイコンA14の選択操作を受け付けたとする。この場合、PC2は、画像形成装置100A,100Bにデバイス設定ファイル60aを送信し、画像形成装置100A,100Bの設定をデバイス設定ファイル60aの設定に更新する。また、PC2は、画像形成装置200Aにデバイス設定ファイル60cを送信し、画像形成装置200Aの設定をデバイス設定ファイル60cの設定に更新する。
図6に示すアイコンA14がクリックされた後、PC2は、すべての送信処理が終了するまでの間、第1設定画面SC1に重ねて、機能の実行中を示すダイアログDL10を表示する。ダイアログDL10は、「実行中画面」の一例である。ダイアログDL10には、「30%」など、機能実行の進捗状況が表示される。尚、ダイアログDL10は、進捗状況を表示せず、単に「実行中」とのみ表示しても良い。機能の実行が完了すると、完了したことを通知するダイアログDL12が表示される。
尚、ユーザが、操作部24を用いて、選択ボックスC11,C12にチェックマークMを入れた状態で、アイコンA4をクリックした場合、PC2は、チェックマークMを入れられた画像形成装置100を共通デバイスリスト50から削除する。また、ユーザが操作部24を用いて第1設定画面SC1のアイコンA3をクリックした場合、PC2は、上述したように第5機能を実行する。よって、ユーザは、第1設定画面SC1から、共通デバイスリスト50の表示内容を任意に変更できる。
(第2機能選択時の動作概要)
図7に示すように、ユーザが、操作部24を用いて機能表示部A1に第2機能を表示させた場合、PC2は、第2機能の選択を受け付け、第2設定画面SC2を表示部26に表示させる。
第2設定画面SC2は、第1設定画面SC1と同じ配置で、機能表示部A1とアイコンA2,A3,A4が表示されると共に、表示領域DA10と設定領域DA12が表示されている。そして、第2設定画面SC2は、第2機能の実行を指示するためのアイコンA24が、第1設定画面SC1のアイコンA14と同じ位置に表示されている。尚、本明細書において、配置が「同じ」とは、厳密な意味での「同じ」を指すものではなく、ユーザから見て「同じ」と認識できる範囲を含む。アイコンA24には、ユーザの操作ミスを減らすため、第2機能の内容を示す情報である「バックアップ」が表示されている。
表示領域DA10には、第1設定画面SC1と同じ内容の共通デバイスリスト50が表示されている。表示領域DA10には、個別選択用の選択ボックスC12と一括選択用の選択ボックスC11が表示されている。更に、表示領域DA10は、共通デバイスリスト50に表示される各画像形成装置100,200について、第2機能を実行可能であるか否かの情報を表示するサポート表示欄Q20が設けられている。
第2機能は、画像形成装置100,200から設定データを受信し、デバイス情報記憶部44に記憶する機能である。しかし、PC2は、バックアップロック情報が「ON」である画像形成装置100,200からは、設定データを受信できない。そこで、PC2は、サポート表示欄Q20において、デバイス情報記憶部44に記憶されるバックアップロック情報の設定が「OFF」である画像形成装置100,200については、第2機能をサポートしていることを示す情報である「Supported」を表示し、バックアップロック情報の設定が「ON」である画像形成装置100,200については、第2機能をサポートしていないことを示す情報である「Not Supported」を表示する。これにより、ユーザは、第2機能を実行できない画像形成装置100,200を共通デバイスリスト50を見て認識し、制御対象として選択することを回避できる。
そして、PC2は、第2設定画面SC2において、第2機能を実行できる画像形成装置100,200に関する情報を選択可能な状態で表示する一方、第2機能を実行できない画像形成装置100,200に関する情報を選択不可能な状態で表示する。本形態では、図中Q22に示すように、第2機能をサポートしていない画像形成装置100,200に関する情報は、グレーアウトによって選択不可能に表示されているが、非表示にしても良い。これにより、ユーザは、第2機能を実行できない画像形成装置100,200を誤って選択することを回避できる。
更に、PC2は、共通デバイスリスト50において、選択可能な画像形成装置100,200を選択不可能な画像形成装置100,200より上位に配置することによって、選択操作についてのユーザビリティを向上させても良い。
設定領域DA12には、第2機能に対応するパラメータが表示されている。設定領域DA12は、受信したデータを保存する場所を入力する入力欄IA20と、受信するデータの種別を選択する選択欄SA21を備える。データの種別は、アイコンA20を操作して一括選択しても良いし、アイコンA22を操作して個別に選択しても良い。
例えば、ユーザが、操作部24を用いて、選択ボックスC11にチェックマークMを入れ、アイコンA24をクリックすると、PC2は、第2機能をサポートしている画像形成装置100,200からそれぞれデータを受信する。PC2が受信するデータは、選択欄SA21において選択された種別のデータに、送信元である画像形成装置100,200のIPアドレスやノード名などの識別情報が付加されている。PC2は、受信した設定データを画像形成装置100,200毎にデバイス情報記憶部44に記憶する。デバイス情報記憶部44に既存のデータがある場合には、PC2は、既存のデータを新しいデータに更新する。
アイコンA24がクリックされた後、PC2は、第1機能を実行する場合と同様、ダイアログDL10,DL12を表示し、第2機能の実行の進捗状況を通知する。
(第3機能選択時の動作概要)
例えば、図1に示すように、画像形成装置100Bは、画像形成装置100Aと同じモデルであるが、解除情報が「OFF」に設定され、特定機能の実行が制限されている。ここでは、PC2が、画像形成装置100Bについて特定機能の実行制限を解除する場合を例に挙げて説明する。
図8に示すように、ユーザが、操作部24を用いて、機能表示部A1に第3機能を表示させた場合、PC2は、第3機能の選択を受け付け、第3設定画面SC3を表示部26に表示させる。第3設定画面SC3は、第1設定画面SC1と同じ配置で、機能表示部A1とアイコンA2,A3,A4が表示されると共に、表示領域DA10と設定領域DA12が表示されている。そして、第3設定画面SC3は、第3機能の実行を指示するためのアイコンA34が、第1設定画面SC1のアイコンA14と同じ位置に表示されている。アイコンA34には、ユーザの操作ミスを減らすため、第3機能の内容を示す情報である「認証付き設定変更」が表示されている。
表示領域DA10には、第1設定画面SC1と同様、共通デバイスリスト50と選択ボックスC11,C12が表示されている。更に、表示領域DA10は、第2設定画面SC2と同様、各画像形成装置100が特定機能をサポートしているか否かの情報を表示するサポート表示欄Q30が設けられている。
画像形成装置200は、特定機能に非対応であるため、そもそも特定機能を実行制限したり、特定機能の実行制限を解除したりすることができない。そこで、PC2は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100,200のうち、デバイス情報記憶部44において「特定機能対応状態」に「対応」が記憶されているものについては、特定機能をサポートしていることを示す情報である「Supported」をサポート表示欄Q30に表示する一方、「特定機能対応状態」に「非対応」が記憶されているものについては、特定機能をサポートしていないことを示す情報である「Not Supported」をサポート表示欄Q30に表示する。尚、上述した第2機能の実行動作概要と同様、PC2は、図8のQ32に示すように、特定機能に非対応の画像形成装置200について、選択不可能に表示したり、特定機能をサポートしているものを特定機能をサポートしていないものより上位に表示したりしても良い。
設定領域DA12には、特定機能の実行制限を解除するために必要なパラメータが表示されている。設定領域DA12は、第3機能を実行する画像形成装置100がソリューションファイル46を保存する場所を入力するための入力欄IA30と、認証IDを入力するための入力欄IA32が設けられている。入力欄IA30と入力欄IA32は、ソリューションファイル46が既にPC2にある場合、それらが自動入力されても良い。
例えば、ユーザが、操作部24を用いて、選択可能に表示されている画像形成装置100の中から、図1に示すように解除情報を「OFF」に設定されている画像形成装置100Bの選択ボックスC12にチェックマークMを入れ、アイコンA34をクリックした場合、PC2は、設定領域DA12の入力欄IA32に表示されている認証IDをサーバ8に送信し、権限認証を要求する。
PC2は、権限認証に成功すると、ソリューションファイル46内の「解除権限:ON」を用いて画像形成装置100Bに接続し、画像形成装置100Bの解除情報の設定を「OFF」から「ON」に変更すると共に、ソリューションファイル46を送信する。これにより、画像形成装置100Bは、特定機能を実行できる状態になる。
尚、アイコンA34がクリックされた後、PC2は、第1機能を実行する場合と同様、ダイアログDL10,DL12を表示し、第3機能の実行の進捗状況を通知する。
(第4機能選択時の動作概要)
ここでは、例えば、PC2が、解除情報の設定が「ON」である画像形成装置100全てについて、特定機能を実行させる場合を例に挙げて説明する。尚、PC2は、1台の画像形成装置100に特定機能を実行させてもよい。
図9に示すように、ユーザが、操作部24を用いて機能表示部A1に第4機能を表示させた場合、PC2は、第4設定画面SC4を表示部26に表示させる。第4設定画面SC4は、第3設定画面SC3と同じ配置で、機能表示部A1とアイコンA2,A3,A4が表示されると共に、表示領域DA10と設定領域DA12が表示されている。そして、第4設定画面SC4は、第4機能の実行を指示するためのアイコンA44が、第3設定画面SC3のアイコンA34と同じ位置に表示されている。アイコンA44には、ユーザの操作ミスを減らすため、第4機能の内容を示す情報である「端末ファイル送信」が表示されている。
表示領域DA10には、第3設定画面SC3と同様、共通デバイスリスト50と選択ボックスC11,C12が表示されている。更に、表示領域DA10は、画像形成装置100,200毎に特定機能を実行可能か否かの情報を表示するサポート表示欄Q40が設けられている。
PC2は、解除情報の設定が「OFF」である画像形成装置100に端末ファイル48を送信しても、当該画像形成装置100に特定機能を実行させることができない。そこで、PC2は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100のうち、デバイス情報記憶部44において「解除情報」に「ON」が記憶されているものについては、「Supported」をサポート表示欄Q40に表示し、「解除情報」に「OFF」が記憶されているものについては、「Not Supported」をサポート表示欄Q40に表示する。尚、上述した第3機能の動作と同様、PC2は、解除情報の設定が「OFF」である画像形成装置100及び特定機能に非対応の画像形成装置200を、解除情報の設定が「ON」であるものより下位に表示しても良いし、図9のQ42に示すように、選択不可能に表示しても良い。
設定領域DA12には、第4機能を実行する際に使用する端末ファイル48が保存されている場所を入力するための入力欄IA40が設けられている。IA40は、手入力で情報を入力しても良いし、端末ファイル48の保存場所を自動表示しても良い。
例えば、ユーザが、操作部24を用いて、選択ボックスC11にチェックマークMを入れた状態で、アイコンA44をクリックした場合、PC2は、サポート表示欄Q40に「Supported」が表示されている画像形成装置100に端末ファイル48を送信する。端末ファイル48を受信した画像形成装置100は、装置ファイル106の内容を端末ファイル48の内容に更新し、装置プログラム102を用いて操作表示部16の表示をカスタマイズする。例えば、操作表示部16の背景が、無地の背景画像161Aから青空の背景画像161Bに変更される。
アイコンA34がクリックされた後、PC2は、第1機能を実行する場合と同様、ダイアログDL10,DL12を表示し、第3機能の実行の進捗状況を通知する。
尚、第1設定画面SC1を「第1の設定画面」の一例とした場合、第2設定画面SC2、第3設定画面SC3は「第2の設定画面」の一例であり、アイコンA14は「第1の操作子」の一例であり、アイコンA24とアイコンA34は「第2の操作子」の一例である。一方、第3設定画面SC3を「第1の設定画面」の一例とした場合、第4設定画面SC4は「第2の設定画面」の一例であり、アイコンA34は「第1の操作子」の一例であり、アイコンA44は「第2の操作子」の一例である。
(小活)
以上の説明から分かるように、PC2は、第1〜第4機能の選択に応じて第1〜第4設定画面SC1〜SC4を切り替えて表示し、第1〜第4設定画面SC1〜SC4の設定領域DA12に入力された設定に従って選択された機能を実行する。PC2は、第1〜第4設定画面SC1〜SC4の表示領域DA10に、制御対象となる画像形成装置100,200を一覧に示す共通のリストである共通デバイスリスト50を表示する。よって、ユーザは、第1〜第4機能の何れを実行する場合でも、制御対象となる画像形成装置100,200を認識し易く、ユーザビリティが良い。
第5機能において表示対象に選択された画像形成装置100,200は、第1〜第4設定画面SC1〜SC4に表示される共通デバイスリスト50に、それぞれ表示される。そのため、図6〜図9に示すように、第1〜第4設定画面SC1〜SC4の間での共通デバイスリスト50の共通性が高められ、ユーザビリティをより向上させることができる。
また、PC2は、第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、共通デバイスリスト50に対して同じ位置に機能表示部A1とアイコンA2,A3を表示し、アイコンA2をクリックして機能リストL2を表示させたり、アイコンA3をクリックして第5機能を実行させたりすることができる。そのため、ユーザは、第1〜第4設定画面SC1〜SC4の何れを表示部26に表示させていても、機能リストL2やアイコンA2,A3を素早く見つけて、操作しやすい。
また、第1〜第4設定画面SC1〜SC4は、アイコンA14,A24,A34,A44が同じ位置に配置されるので、ユーザが機能の実行指示を入力しやすい。
更に、ユーザは、第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、機能表示部A1から表示領域DA10、設定領域DA12、アイコンA14,A24,A34,A44へと同じ流れで視線を移しながら、機能の選択と制御対象の選択と機能の設定と実行指示の入力の一連作業を行うことができるので、ユーザの使い勝手が良い。
(制御手順の説明)
続いて、図10〜図17を参照して管理プログラム40の制御手順を説明する。PC2のCPU30は、操作部24を用いて管理プログラム40の起動動作を受け付けたことを契機に、管理プログラム40を実行する。
図10に示すように、CPU30は、同じディレクトリにソリューションファイル46と管理プログラム40が有るか判断する(S10)。CPU30は、同じディレクトリにソリューションファイル46と管理プログラム40が有ると判断した場合(S10:YES)、第3機能の選択を受け付けることを制限せずに(S12)、初期画面SC0を表示部26に表示させる(S14)。つまり、CPU30は、機能リストL2に第3機能を表示することを許可する。
これに対して、CPU30は、同じディレクトリにソリューションファイル46と管理プログラム40が無いと判断した場合(S10:NO)、第3機能の選択を受け付けることを制限する(S40)。つまり、CPU30は、機能リストL2から第3機能を選択できないようにする。それから、CPU30は、第3機能の選択操作を制限したことと、その理由を通知するエラー通知を表示部26に表示させた後(S42)、表示部26を用いて初期画面SC0を表示する(S14)。尚、S10、S12、S40の処理は、「制限処理」の一例である。
初期画面SC0を表示したCPU30は、機能の選択を受け付けたか否かを判断する(S16)。S16の処理は、「機能受付処理」の一例である。すなわち、CPU30は、操作部24を用いて機能リストL2から機能が選択されたか又はアイコンA3を操作されたか否かを判断する。CPU30は、機能の選択を受け付けない場合(S16:NO)、管理プログラム40を終了するか否かを判断する(S28)。管理プログラム40が終了されない場合(S28:NO)、S16に戻る。
CPU30は、操作部24を用いて機能の選択を受け付けたと判断すると(S16:YES)、選択された機能が第5機能であるか否かを判断する(S18)。CPU30は、選択された機能が第5機能であると判断した場合(S18:YES)、通信IF22を用いて、PC2に接続されている画像形成装置100,200を検索する(S32)。S32の処理は、「検索処理」の一例である。そして、CPU30は、表示部26を用いて、S32の検索結果を示す検索結果表示画面SC6を表示部26に表示する(S34)。
それから、CPU30は、共通デバイスリスト50に表示する表示対象の選択を受け付けたか否かを判断する(S36)。S30の処理は、「第1デバイス受付処理」の一例である。すなわち、CPU30は、操作部24を用いて、選択ボックスC61,C62にチェックマークMが入力された状態でアイコンA52が操作されたか否かを判断する。CPU30は、選択ボックスC61,C62にチェックマークMが入力されていない場合、表示対象の選択操作を受け付けていないと判断し、表示対象の選択を待つ(S36:NO)。
一方、CPU30は、選択ボックスC61又は選択ボックスC62にチェックマークMが入力されている場合、表示対象の選択操作を受け付けたと判断する(S36:YES)。CPU30は、チェックマークMを入力された画像形成装置100,200を一覧に示す共通デバイスリスト50を作成し、メモリ32に記憶することによって、共通デバイスリスト50を更新する(S38)。その後、CPU30は、管理プログラム40を終了するか否かを判断する(S28)。管理プログラム40を終了しない場合(S28:NO)、CPU30は、S16に戻る。
上記に対して、CPU30は、選択された機能が第5機能でないと判断した場合(S18:NO)、初期画面SC0を選択された機能の設定画面に切り替える画面切替処理を実行する(S20)。S20の処理は、「第1表示処理」、「第2表示処理」の一例である。
図11を参照して画面切替処理(S20)の制御手順を説明する。CPU30は、メモリ32から共通デバイスリスト50を読み出す(S100)。それから、CPU30は、共通デバイスリスト50を表示する表示領域DA10を設定する(S102)。その後、CPU30は、選択された機能が第1〜第4機能の何れであるかを判断する(S104)。
選択された機能が第1機能であると判断した場合(S104:第1機能)、CPU30は、第1機能の実行内容を示すコマンド「デバイス設定ファイル送信」を図4に示すロジックテーブル401から読み出す(S106)。それから、CPU30は、選択された第1機能に対応するパラメータを設定するための設定領域DA12を設定する(S108)。
それから、CPU30は、S106にて読み出したコマンド「デバイス設定ファイル送信」を実行用のコマンドに設定する(S110)。つまり、CPU30は、アイコンA14に、S106にて読み出したコマンド「デバイス設定ファイル送信」の実行を指示する機能を持たせる。そして、S102にて設定された表示領域DA10と、S108にて設定された設定領域DA12を含む第1設定画面SC1を表示部26に画面表示し(S112)、画面切替処理を終了する。
これに対して、図11に示すように、選択された機能が第2機能であると判断した場合(S104:第2機能)、第2機能の実行内容を示すコマンド「バックアップ」と、第2機能を実行するのに必要なサポート対象条件「バックアップロック情報:OFF」を図4に示すロジックテーブル401から読み出す(S114)。それから、CPU30は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100,200の分だけループ処理を行う(S116)。
CPU30は、共通デバイスリスト50の表示対象となる画像形成装置100,200の1つについて、S114において読み出したサポート対象条件を満たすか否かを判断する(S118)。S118の処理は、「判断処理」の一例である。CPU30は、サポート対象条件を満たすと判断した場合(S118:YES)、判断対象の画像形成装置100,200を選択可能に表示領域DA10に設定する(S120)。一方、CPU30は、サポート対象条件を満たさないと判断した場合(S118:NO)、判断対象の画像形成装置100,200を選択不可能に表示領域DA10に設定する(S122)。CPU30は、S120又はS122の処理を行ったら、判断結果を表示領域DA10に設定し(S124)、S116に戻る。そして、CPU30は、次の画像形成装置100,200についてサポート対象条件を満たすか判断する。
例えば、CPU30は、共通デバイスリスト50の1番目に表示される画像形成装置100Aについてサポート対象条件を満たすか判断する場合、画像形成装置100AのIPアドレス「123.XXXX.01」を含むレコードをデバイス情報記憶部44から読み出す。CPU30は、読み出したレコードのバックアップロック情報に「OFF」が設定されているので、画像形成装置100AはS114において読み出したサポート対象条件を満たしていると判断する。この場合、CPU30は、画像形成装置100Aに関する情報を表示領域DA10に選択可能に設定する。そして、CPU30は、表示領域DA10のうち、画像形成装置100AのIPアドレスに対応する位置に判断結果として「Supported」を設定する。その後、CPU30は、共通デバイスリスト50の2番目に表示される画像形成装置100Bについて、サポート対象条件を満たすか判断する。
例えば、CPU30は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置200Bについてサポート条件を満たすか否か判断する場合、画像形成装置200BのIPアドレス「123.xxx.25」に対応するレコードをデバイス情報記憶部44から読み出す。CPU30は、読み出したレコードのバックアップロック情報に「ON」が記憶されているので、画像形成装置200Bはサポート対象条件を満たしていないと判断する。この場合、CPU30は、画像形成装置200Bに関する情報を表示領域DA10に選択不可能に設定する。そして、CPU30は、表示領域DA10のうち、画像形成装置200BのIPアドレスに対応する位置に判断結果として「Not Supported」を設定し、次の画像形成装置についてサポート対象条件を満たすか判断する。
CPU30は、共通デバイスリスト50に表示される全ての画像形成装置100,200についてサポート対象条件を満たすか否かを判断したら(S116:全行終了)、S108に進む。CPU30は、S108以降の処理を第1機能が選択された場合と同様に行い、第2設定画面SC2を表示部26に表示させたら、画面切替処理を終了する。
図11に示すように、CPU30は、選択された機能が第3機能であると判断した場合(S104:第3機能)、第3機能の内容を示すコマンド「認証付き設定変更」とサポート対象条件「特定機能対応状態:対応」を図4に示すロジックテーブル401から読み出す(S128)。その後、CPU30は、S116以降の処理を上記と同様に行い、第3設定画面SC3を表示部26に表示させたら、画面切替処理を終了する。S116以降の処理は、サポート対象条件の内容を除けば、第2機能が選択された場合と同様なので、説明を省略する。
図11に示すように、CPU30は、選択された機能が第4機能であると判断した場合(S104:第4機能)、第4機能の内容を示すコマンド「端末ファイル送信」とサポート対象条件「解除情報:ON」を図4に示すロジックテーブル401から読み出す(S134)。その後、CPU30は、S116以降の処理を上記と同様に行い、第4設定画面SC4を表示部26に表示させたら、画面切替処理を終了する。S116以降の処理は、サポート対象条件の内容を除けば、第2機能が選択された場合と同様なので、説明を省略する。
上記のように画面切替処理(S20)を終了したCPU30は、図10に戻り、画面切替処理S20の後、実行指示を受け付けたか否かを判断する(S22)。CPU30は、例えば、アイコンA14,A24,A34,A34が操作部24を用いてクリックされた場合に、実行指示を受け付けたと判断する。CPU30は、実行指示を受け付けないと判断した場合(S22:NO)、実行指示の入力を待つ。
これに対して、CPU30は、実行指示を受け付けたと判断した場合(S22:YES)、制御対象が選択されているか判断する(S24)。S24の処理は、「第2デバイス受付処理」の一例である。制御対象が選択されていない場合(S24:NO)、CPU30は、例えば「画像形成装置を選択して下さい。」などのメッセージを表示部26に表示させるなどしてエラー通知を行い(S30)、S22に戻る。一方、CPU30は、制御対象が選択されている場合(S24:YES)、機能実行処理を行う(S26)。S26の処理は、「第1機能実行処理」、「第2機能実行処理」の一例である。
図12を参照して、機能実行処理の制御手順を説明する。CPU30は、表示部26に表示中の機能が何か判断する(S200)。表示中の機能は第1機能であると判断した場合(S200:第1機能)、CPU30は、第1マップ作成処理を作成する(S202)。
図13を参照して、第1マップ作成処理の制御手順を説明する。CPU30は、制御対象となる画像形成装置100,200をマップに展開する(S300)。すなわち、CPU30は制御対象毎に行を設けたマップを作成する。それから、CPU30は、図4に示すロジックテーブル401において第1機能に関連付けられている「デバイス設定ファイル送信」コマンドをS300において展開したマップの全行に展開する(S302)。これにより、制御対象に実行させる機能が設定される。そして、CPU30は、S300において展開したマップの行数分だけループ処理を行う(S304)。
例えば、CPU30は、マップに展開された各画像形成装置100,200について、第1設定画面SC1の設定欄Q12に設定されたファイル名に対応するデバイス設定ファイル60を読み出し(S306)、読み出したデバイス設定ファイル60の設定値をコマンドにセットする(S308)。そして、CPU30は、マップに展開された各画像形成装置100,200について、第1設定画面SC1の設定領域DA12に個別に入力された設定をコマンドにセットする(S310)。
例えば、図6に示す第1設定画面SC1において、ユーザが、共通デバイスリスト50に表示される全ての画像形成装置100,200について、設定欄Q12にファイル名を設定した状態で、選択ボックスC11にチェックマークMを入れ、アイコンA14をクリックした場合、CPU30は、共通デバイスリスト50に表示される画像形成装置100A,100B…をマップの各行に展開する。そして、「デバイス設定ファイル送信」コマンドを各行に展開する。
CPU30は、例えば、マップの1行目に記憶される画像形成装置100Aについて、第1設定画面SC1の設定欄Q12にファイル名「A」が設定されている場合、デバイス設定ファイル記憶部42からファイル名「A」のデバイス設定ファイル60aを読み出す。そして、デバイス設定ファイル60aに設定されている設定値を画像形成装置100Aに送信するコマンドにセットする。そして、CPU30は、第1設定画面SC1の設定領域DA12において個別に設定された設定を画像形成装置100Aに送信するコマンドにセットする。例えば、第1設定画面SC1の設定領域DA12において、画像形成装置100Aのノード名「N1」が「NA1」に書き換えられた場合、CPU30は、ノード名「NA1」を画像形成装置100Aのコマンドにセットする。このようにして、画像形成装置100Aに送信するコマンドを作成したら、CPU30は、マップの2行目に記憶される画像形成装置100Bについて、同様の手順でコマンドを作成する。
CPU30は、マップの全行について、つまり、制御対象の全てについて、コマンドを作成したら(S304:全行終了)、作成したマップをメモリ32に記憶し(S312)、第1マップ生成処理を終了する。
図12に示すように、第1マップ作成処理を終了したCPU30は、制御対象毎にコマンドを送信するループ処理を行う(S204)。すなわち、CPU30は、マップの1行目に記憶される画像形成装置100Aにコマンドを送信するコマンド送信処理を行う(S206)。
図17を参照してコマンド送信処理の制御手順について、画像形成装置100Aにコマンドを送信する場合を例に挙げて説明する。CPU30は、通信IF22を用いて画像形成装置100Aにアクセスする(S800)。それから、CPU30は、画像形成装置100Aがコマンドを受信することができるコマンド受信可能状態か否かを判断する(S802)。CPU30は、例えば、画像形成装置100Aがコンセントを抜かれる等して、画像形成装置100Aにアクセスできない場合、画像形成装置100Aがコマンド受信可能状態でないと判断し(S802:NO)、画像形成装置100Aへのコマンドの送信結果に「応答なし」を設定する(S818)。そして、CPU30は、S818の送信結果をメモリ32に記憶し(S814)、コマンド送信処理を終了する。
一方、図17に示すように、CPU30は、画像形成装置100Aとの通信に成功すると、画像形成装置100Aがコマンド受信可能状態であると判断し(S802:YES)、メモリ32に記憶したマップから画像形成装置100Aに対応するコマンドを読み出し、読み出したコマンドの内容を画像形成装置100Aに送信する(S804)。そこで、CPU30は、画像形成装置100Aが出力したコマンド結果を受信するのを待つ待機状態に移行する(S806)。すなわち、画像形成装置100Aは、PC2が画像形成装置100A宛に送信したコマンドを受信すると、受信したコマンドの内容に従ってパラメータ記憶部108の設定内容やノード名などを変更する。画像形成装置100Aは、コマンド実行後の設定データをコマンド結果としてPC2に返信する。CPU30は、このコマンド結果を通信IF22を用いて受信できるように待機する。CPU30は、規定時間、待機状態を維持する(S808:NO)。
CPU30は、規定時間が経過すると(S808:YES)、通信IF22を用いてコマンド結果を受信したかを判断する(S810)。コマンド結果を受信した場合(S810:YES)、CPU30は、画像形成装置100Aへのコマンドの送信結果に、「送信成功」と受信した内容を設定する(S812)。すなわち、CPU30は、画像形成装置100Aから受信した設定データを送信結果に設定する。そして、CPU30は、S812の送信結果をメモリ32に記憶し(S814)、コマンド送信処理を終了する。一方、CPU30は、コマンド結果を受信しなかった場合(S810:NO)、画像形成装置100Aへのコマンドの送信結果に、「送信エラー」を設定する(S816)。そして、CPU30は、S816の送信結果をメモリ32に記憶し(S814)、コマンド送信処理を終了する。
図12に示すように、コマンド送信処理を終了したCPU30は、メモリ32に記憶した送信結果を読み出し(S208)、第1機能を実行する処理の進捗状況を更新する(S210)。そして、CPU30は、表示部26を用いて、第1機能を実行中であることを示す実行中画面、すなわち、ダイアログDL10を第1設定画面SC1に重ねて表示する(S212)。S212の処理は、「実行表示処理」の一例である。その後、CPU30は、マップの2行目に記憶されている画像形成装置100Bについて同様の処理を行う。
CPU30は、マップの全行に設定されたコマンドの送信が完了すると(S204:全行終了)、第1機能の実行が完了したことを通知する機能実行完了通知を行う(S214)。例えば、図6に示すように、表示部26を用いて第1設定画面SC1にダイアログDL12を重ねて表示する。
その後、図12に示すように、CPU30は、送信に成功したデバイスがあるか否かを判断する(S216)。送信に成功したデバイスが無いと判断した場合(S216:NO)、CPU30は機能実行処理を終了する。
一方、例えば、CPU30は、送信に成功したデバイスがあると判断した場合(S216:YES)、CPU30は、送信に成功した画像形成装置について共通デバイスリストに記憶されている情報を更新するループ処理を行う(S218)。
すなわち、CPU30は、送信結果に「送信成功」が設定されている画像形成装置の1つを抽出し、その画像形成装置に送信したコマンドの内容を確認する(S220)。そして、CPU30は、送信したコマンドの内容と共通デバイスリスト50に記憶されている情報とを比較し、画像形成装置の特定に使用する設定に変更があったか否かを判断する(S222)。画像形成装置の特定に使用する設定は、例えば、ノード名、IPアドレスである。
CPU30は、画像形成装置の特定に使用する設定に変更があると判断した場合(S222:YES)、抽出した画像形成装置について共通デバイスリスト50の設定をコマンドに含まれる設定に書き換えることによって、共通デバイスリスト50を更新してから(S224)、S218に戻る。これにより、次に、第1〜第4機能を実行する際には、共通デバイスリスト50の設定を変更後の内容で第1〜第4設定画面SC1〜SC4に表示できるようになり、ユーザが変更後のIPアドレスやノード名を詳細に知ることができるようになる。
尚、S220〜S224の処理は、画像形成装置100,200と通信を行わずに、共通デバイスリスト50を更新している。これに対して、CPU30は、例えば、送信に成功した画像形成装置にアクセスして画像形成装置の特定に使用する設定を取得し、変更がある場合に、共通デバイスリスト50の情報を取得した情報に更新しても良い。
これに対し、CPU30は、画像形成装置の特定に使用する設定に変更がないと判断した場合(S222:NO)、共通デバイスリスト50を更新せずに、S218に戻る。S218に戻ると、CPU30は、送信に成功した次の画像形成装置を抽出し、上記と同様の処理を行う。
CPU30は、送信に成功した画像形成装置の全てについて、画像形成装置の特定に使用する設定が変更されたか否かを確認し、変更があった画像形成装置について共通デバイスリスト50を更新したら(S218:全行終了)、機能実行処理を終了する。
図10に示すように、機能実行処理を終了したCPU30は、例えば、操作部24を介してログアウトの操作を受け付けると、管理プログラム40を終了すると判断し(S28:YES)、処理を終了する。
上記に対して、図12に示すように、ユーザが、第2設定画面SC2の表示中に、操作部24を用いてアイコンA24をクリックした場合(S200:第2機能)、CPU30は、第2マップ作成処理を実行する(S226)。
図14を参照して、第2マップ作成処理の制御手順を説明する。CPU30は、制御対象をマップに展開する(S404)。そして、CPU30は、マップの各行に、図4に示すロジックテーブル401において第2機能に関連付けられている「バックアップ」コマンドを展開する(S406)。CPU30は、作成したマップをメモリ32に記憶すると(S408)、第2マップ作成処理を終了する。
図12に示すように、第2マップ作成処理を終了したCPU30は、各制御対象についてコマンド送信処理(S206)、結果受信(S208)、進捗状況の更新(S210)、実行中画面の表示(S212)を行う。コマンド送信処理は、図17のS804において、制御対象に送信するコマンドの内容が、設定データをPC2に送信することであること、S810にて受信するコマンド結果がコマンドの送信先から受信した設定データであること、S812にて設定する内容がコマンドの送信先から受信した設定データの内容であることが、第1機能を実行する際と異なる。他の処理は、上述した第1機能の実行手順と同様なので、説明を省略する。
また、図12に示すように、ユーザが、第3設定画面SC3の表示中に、操作部24を用いてアイコンA34をクリックした場合(S200:第3機能)、CPU30は、第3マップ作成処理を実行する(S228)。
図15を参照して、第3マップ作成処理の制御手順を説明する。CPU30は、第3設定画面SC3の入力欄IA32に設定された認証IDを、通信IF22を用いてサーバ8に送信する(S500)。サーバ8は、認証部80によって、PC2から受信した認証IDに基づいて権限認証を行い、認証結果をPC2に送信する。
PC2のCPU30は、通信IF22を用いて受信した認証結果が成功であるか否かを判断する(S502)。認証結果が失敗である場合、マップを作成せずに、第3マップ作成処理を終了する。この場合、CPU30は、マップがない状態なので、何れの画像形成装置100に対しても特定機能の実行制限を解除することができない。
一方、CPU30は、認証結果が成功である場合(S502:YES)、第3設定画面SC3の選択ボックスC11又は選択ボックスC12にチェックマークMを入れることによって制御対象として選択した画像形成装置100を、マップに展開する(S504)。そして、CPU30は、S504にて展開したマップの全行に、図4に示すロジックテーブル401において第3機能に関連付けられている「認証付き設定変更」コマンドを展開する(S506)。それから、CPU30は、メモリ32に記憶されているソリューションファイル46をマップの全行に設定し(S508)、UIに入力されたファイルパス、つまり、第3設定画面SC3の入力欄IA32された認証IDをマップの全コマンドに展開する(S510)。このようにして作成したマップを、CPU30はメモリ32に記憶し(S512)、第3マップ作成処理を終了する。
図12において、第3マップ作成処理を終了したCPU30は、各制御対象についてコマンド送信処理(S206)、結果受信(S208)、進捗状況の更新(S210)、実行中画面の表示(S212)を行う。コマンド送信処理は、図17のS804において、制御対象に送信するコマンドの内容が、特定機能の実行制限の設定を変更することであること、S810にて受信するコマンド結果が解除情報であること、S812にて設定する内容が解除情報の設定であることが、第1機能を実行する際と異なる。他の処理は、上述した第1機能の実行手順と同様なので、説明を省略する。
また、図12において、ユーザが、第4設定画面SC4の表示中に、操作部24を用いてアイコンA44をクリックした場合(S200:第4機能)、CPU30は、第4マップ作成処理を実行する(S230)。
図16を参照して、第4マップ作成処理の制御手順を説明する。CPU30は、第4設定画面SC1の選択ボックスC11又は選択ボックスC12にチェックマークMを入れることによって制御対象として選択した画像形成装置100を、マップに展開する(S600)。そして、CPU30は、S600にて展開したマップの全行に、図4に示すロジックテーブル401において第4機能に関連付けられている「端末ファイル送信」コマンドを展開する(S602)。そして、CPU30は、第4設定画面SC4の設定領域DA12に設定された端末ファイル48をマップの全コマンドに展開する(S603)。それから、CPU30は、作成したマップをメモリ32に記憶し(S604)、第4マップ作成処理を終了する。
図12において、第4マップ作成処理を終了したCPU30は、各制御対象についてコマンド送信処理(S206)、結果受信(S208)、進捗状況の更新(S210)、実行中画面の表示(S212)を行う。コマンド送信処理は、図17のS804において、制御対象に送信するコマンドの内容が、端末ファイル48に従って画像形成装置100に特定機能を実行させることであること、S810にて受信するコマンド結果が特定機能を実行した後の設定データであること、S812にて設定する内容が、実行した特定機能の内容であることが、第3機能を実行する際と異なる。他の処理は、上述した第3機能の実行手順と同様なので、説明を省略する。
以上詳細に説明したように、管理プログラム40を実行するPC2は、第1機能についての設定画面である第1設定画面SC1と、第1機能と異なる第2機能についての設定画面である第2設定画面SC2であって、制御対象となる2以上の画像形成装置100,200を一覧に示す共通デバイスリスト50を含む、第1設定画面SC1と第2設定画面SC2とを表示する。そのため、ユーザは、第1機能と第2機能とのどちらの機能を利用する場合であっても、表示された共通デバイスリスト50から設定データの送信もしくは受信を行う画像形成装置100,200を認識し易く、機能を実行する際のユーザビリティが良い。よって、本形態の管理プログラム40によれば、複数の画像形成装置100,200と通信可能なPC2に組み込まれるプログラムであって、複数種類の機能をPC2に実行させることが可能なプログラムについての、ユーザビリティを向上させることができる。
なお、本実施の形態は単なる例示にすぎず、本発明を何ら限定するものではない。したがって本発明は当然に、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の改良、変形が可能である。
また、実施の形態に開示されている任意のフローチャートにおいて、任意の複数のステップにおける複数の処理は、処理内容に矛盾が生じない範囲で、任意に実行順序を変更したり、並列に実行したりすることができる。
機能の選択操作は、選択用画面や、第1〜第4設定画面SC1〜SC4と別のウィンドウから選択する操作であっても良い。但し、上記形態のように、第1〜第4設定画面SC1〜SC4に機能リストL2を表示させて第1〜第4機能の何れかを選択できるようにすれば、機能の選択操作が容易になる。
第1〜第4設定画面SC1〜SC4や初期画面SC0において、機能リストL2の共通デバイスリスト50に対する配置を異ならせても良い。但し、上記形態のように、第1〜第4設定画面SC1〜SC4及び初期画面SC0において、機能リストL2を同じ位置に配置するようにすれば、ユーザは、第1〜第4設定画面SC1〜SC4と初期画面SC0の何れからでも機能リストL2を見つけやすくなる。
図10のS34,S36の処理を省き、PC2に接続される全ての画像形成装置100,200を共通デバイスリスト50に一覧で示すようにしても良い。但し、これらの処理を実行することにより、ユーザが必要とする画像形成装置100,200のみを共通デバイスリスト50に表示できるようになり、共通デバイスリスト50の見やすさが向上する。
例えば、第1設定画面SC1のアイコンA3を選択する操作を受け付けて第5機能を実行した後に、第2設定画面SC2を表示する場合、第5機能の実行内容を第2設定画面SC2の共通デバイスリスト50に反映させなくても良い。但し、上記形態のように、第5機能を実行した場合に共通デバイスリスト50を更新することにより、第1〜第4設定画面SC1〜SC4に表示される共通デバイスリスト50の共通性が高められ、ユーザビリティがより向上する。
例えば、図12のS216〜S224に示す処理は、行わなくても良い。但し、この処理を実行することにより、画像形成装置の特定に使用する最新の設定が共通デバイスリスト50に表示され、ユーザは、IPアドレスやノード名などの画像形成装置の特定に使用する設定が書き換えられたことを認識できる。
例えば、図11のS116〜S122の処理は、省いても良い。但し、これらの処理を実行することにより、画像形成装置100,200が第2機能、第3機能、第4機能を実行できる状態かをユーザが詳細に把握できる。
例えば、図10のS10、S12、S40、S42の処理を省き、第3機能の選択操作を常に受け付けるようにしても良い。但し、これらの処理を実行することにより、例えば、ソリューションファイル46を購入したユーザのみが第3機能を利用可能になるといったビジネスモデルを構築できる。
例えば、図12のS212,S214の処理を省いても良い。但し、これらの処理により、機能実行の進捗状況を通知するダイアログDL10や機能の実行が完了したことを通知するDL12を表示部26に表示することによって、ユーザに機能の実行中であることを認識させることができる。
例えば、ダイアログDL10,DL12の配置を第1〜第4設定画面SC1〜SC4毎に変えても良い。但し、ダイアログDL10,DL12を同じ位置に配置することで、機能の実行状態をユーザが把握し易い。
第1〜第4設定画面SC1〜SC4は、共通デバイスリスト50に対するアイコンA14,A24,A34,A44の配置が異なっても良い。但し、第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、共通デバイスリスト50に対するアイコンA14,A24,A34,A44の配置を同じにすれば、ユーザがアイコンA14,A24,A34,A44を見つけて機能実行指示を入力しやすい。
例えば、図11のS110の処理を省き、アイコンA14,A24,A34,A44の表示領域に、例えば「コマンド実行」など、同じ情報を含めても良い。但し、この処理を実行し、アイコンA14,A24,A34,A44の表示領域にそれぞれ第1機能〜第4機能を示す情報を含めることにより、ユーザが、アイコンA14,A24,A34,A44への操作に対応する機能を確認でき、ユーザの操作ミスを抑制できる。
第1〜第4設定画面SC1〜SC4での共通デバイスリスト50の配置を異ならせても良い。但し、共通デバイスリスト50が、第1〜第4設定画面SC1〜SC4の同じ位置に配置されることにより、ユーザが共通デバイスリスト50を使い易い。
また、第1設定画面SC1のうち共通デバイスリスト50に対する設定領域DA12の配置は、第2設定画面SC2と第3設定画面SC3と第4設定画面SC4のうち共通デバイスリスト50に対する設定領域DA12の配置と異なっても良い。但し、第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、共通デバイスリスト50に対する設定領域DA12の配置を同じにすれば、ユーザが第1〜第4機能毎のパラメータの設定箇所を把握し易い。
第1〜第4設定画面SC1〜SC4において、選択ボックスC11,C12を省略しても良い。但し、選択ボックスC11,C12を設けることにより、ユーザが、機能を実行する制御対象を共通デバイスリスト50から選択できるようになり、制御対象の選択の自由度を広げることができる。
第2〜第4設定画面SC2〜SC4において、サポート対象条件を満たさない画像形成装置を選択可能に表示しても良い。この場合、図14〜図16に示す第2〜第4マップ作成処理において、制御対象にされた画像形成装置100,200についてサポート対象条件を満たすか否かを判断し、サポート対象条件を満たす画像形成装置をマップに展開するようにしても良い。
例えば、図7に示す第2設定画面SC2の表示領域DA10は、サポート表示欄Q20を省略し、図6に示す第1設定画面SC1の表示領域DA10と表示内容が完全に一致していても良い。また例えば、図6に示す第1設定画面SC1の表示領域DA10にサポート表示欄Q20を設けても良い。
例えば、図8に示す第3設定画面SC3の表示領域DA10に、特定機能の実行制限を解除済みか否かを示す情報を画像形成装置100,200毎に表示しても良い。また、図9に示す第4設定画面SC4の表示領域DA10に、特定機能をサポートしているか否かの情報を画像形成装置100,200毎に表示しても良い。
ソリューションファイル46は、管理プログラム40と同じディレクトリに限らず、管理プログラム40によって予め決められた所定のディレクトリなど、任意のディレクトリにあっても良い。
また、実施の形態に開示されている処理は、単一のCPU、複数のCPU、ASICなどのハードウェア、またはそれらの組み合わせで実行されてもよい。また、実施の形態に開示されている処理は、その処理を実行するためのプログラムを記録した記録媒体、または方法等の種々の態様で実現することができる。