JP2020117045A - 屋外用シートカバー - Google Patents

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Abstract

【課題】運転席の座り心地の改善および劣化の抑制を図ることができるように、運転席に対する取り付け形態を容易に変えることが可能なシートカバーを提供する。【解決手段】ミニショベル1の運転席50に装着されるシートカバー60,60A,60Bにおいて、運転席50の座面部51に固定される座面カバー部63,611、および運転席50の背もたれ部52に固定される背もたれカバー部64,612を有する防水性カバー部材61,61A,61Bと、防水性カバー部材61,61A,61Bの端部に連設され、防水性カバー部材61,61A,61Bと重ね合わされた状態で少なくとも座面部51に設けられる通気性の通気性カバー部材62,62A,62Bと、を備え、防水性カバー部材61,61A,61Bと通気性カバー部材62,62A,62Bとは、運転席50に装着されたままの状態で重ね合わせ状態が変化可能となるように重ね合わされた。【選択図】図4

Description

本発明は、土砂や鉱物等を掘削するために用いられる油圧ショベル等の作業機械の運転席に取り付けるシートカバーに関する。
車両の運転席に着脱可能なシートカバーとして、使用する際に迅速に運転席に装着することができるものが知られている。
例えば、特許文献1には、「自動車シートの座席部と背もたれ部とにわたって敷設することが可能な防水性シートに、当該防水性シートを収納するためのポーチを一体に連設(要約抜粋)」した防水シートカバーが開示されている。この防水シートカバーは、ウエットスーツや水着、あるいは雨に濡れた衣服のまま自動車に乗り込む際に一時的に使用するためのものである。
特開平9−238785号公報
作業機械のうち、特に自重が10トン以下の小型の油圧ショベル(ミニショベル)では、旋回体をコンパクトに設計することが求められることから、複数の支柱で支持されたキャノピーで運転席を覆った、いわゆるキャノピー構造の運転室が採用されることが多い。このキャノピー構造の運転室は、密閉された空間内に運転席が設けられたいわゆるキャブ構造の運転室と異なり、外部に開放された状態となるため、運転席は常に屋外に曝された状態となる。そのため、夏場気温の高い時期には、太陽の輻射熱により表面が非常に熱くなり、また、オペレータの長時間の着座によって座面が蒸れて不快になることがある。反対に、冬場気温の低い時期には、運転席の表面が冷たくなり、オペレータは着座する際にヒヤリとした冷たさを感じることがある。そこで、運転席の座り心地を良好にするため、夏場は熱を逃がしやすく、冬場は冷たさを感じにくい素材であって通気性を有するカバー部材が運転席に装着されていることが望ましい。
しかしながら、作業が行われておらずオペレータが運転席に着座していない間は、通気性カバー部材が長い時間ずっと砂塵や雨雪等に曝されることとなる。そこで、駐車時等オペレータが運転席に着座していない間は常時、通気性カバー部材を含めた運転席全体を防水性の高いカバー部材で覆う必要がある。そこで、通気性カバー部材および防水性カバー部材の運転席に対する取り付け形態を必要に応じて変化させて、通気性カバー部材と防水性カバー部材とを容易に使い分けることができるよう、通気性カバー部材と防水性カバー部材とを一体に形成したシートカバーを考えることができる。
このとき、特許文献1に記載の防水性シートの構成を防水性カバー部材に適用すると、カバー部材は運転席の座席部の上面及び背もたれ部の前面を覆うだけとなってしまうため、車両が長い時間にわたって屋外に停車している状態では、運転席の側部からカバー部材の内部に砂塵や雨雪等が侵入してしまい、シート部材や運転席が劣化しやすくなってしまう。また、あくまで「一時的」に使用することを前提とした特許文献1の防水性シートの構成は簡易なものであるため、運転席に長時間着座して作業を行うことが一般的な建設現場で使用されるシートカバーには不向きであり、オペレータは着座面に不快感を覚えるという問題がある。
そこで、本発明の目的は、運転席の座り心地の改善および劣化の抑制を図ることができるように、運転席に対する取り付け形態を容易に変えることが可能なシートカバーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、作業機械の運転席に装着されるシートカバーにおいて、前記運転席の座面部に固定される座面カバー部および前記運転席の背もたれ部に固定される背もたれカバー部を有する防水性カバー部材と、前記防水性カバー部材の端部に連設され、前記防水性カバー部材と重ね合わされた状態で少なくとも前記座面部に設けられる通気性カバー部材と、を備え、前記防水性カバー部材の前記座面カバー部は、前記座面部の上面に対向して配置される上面部と、前記座面部の前縁面に対向して配置される前縁部と、前記座面部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される座面側縁部と、を有し、前記防水性カバー部材の前記背もたれカバー部は、前記背もたれ部の前面に対向して配置される前面部と、前記背もたれ部の後面に対向して配置される後面部と、前記背もたれ部の上縁面に対向して配置される上縁部と、前記背もたれ部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される背もたれ側縁部と、を有し、前記防水性カバー部材と前記通気性カバー部材とは、いずれも可撓性を有しており、前記運転席に装着されたままの状態で重ね合わせ状態が変化可能となるように重ね合わされたことを特徴とする。
本発明によれば、運転席の座り心地の改善および劣化の抑制を図ることができるように、着座の有無に応じて運転席に対する取り付け形態を容易に変えることが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の各実施形態に係るシートカバーが装着される運転席を備えたミニショベルの一構成例を示す外観側面図である。 各実施形態に係るシートカバーが装着される運転席の一構成例を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態に係るシートカバーにおいて、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。 第1実施形態に係るシートカバーにおいて、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。 第1実施形態に係るシートカバーを背面側から見た場合の斜視図である。 本発明の第2実施形態に係るシートカバーにおいて、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。 第2実施形態に係るシートカバーにおいて、防水性カバー部材の裏側から通気性カバー部材が引き出された状態を示す斜視図である。 第2実施形態に係るシートカバーにおいて、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。 本発明の第3実施形態に係るシートカバーにおいて、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。 第3実施形態に係るシートカバーにおいて、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。 第3実施形態に係るシートカバーを背面側から見た場合の斜視図である。
本発明の各実施形態に係るシートカバーは、作業機械の一態様であるミニショベルの運転席に装着されて用いられる。
<ミニショベル1の全体構成>
まず、ミニショベル1の全体構成について図1および図2を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係るシートカバーが装着される運転席50を備えたミニショベル1の一構成例を示す外観側面図である。図2は、各実施形態に係るシートカバーが装着される運転席50の一構成例を示す斜視図である。
ミニショベル1は、図1に示すように、路面を走行するためのクローラ式の走行体10と、走行体10の上方に旋回可能に取り付けられた旋回体20と、旋回体20の前部に取り付けられて掘削等の作業を行うフロント作業装置30と、を備えている。
旋回体20は、旋回フレーム21と、旋回フレーム21上に載置されてオペレータが搭乗する運転室22と、運転室22の後側に配置されてエンジンや油圧ポンプ等の各機器を内部に収容する機械室23と、旋回フレーム21の後部に取り付けられて車体が傾倒しないようにフロント作業装置30とのバランスを保つためのカウンタウェイト24と、を有している。
フロント作業装置30は、旋回フレーム21に基端部が回動可能に取り付けられたブーム31と、ブーム31を駆動させるブームシリンダ31Aと、ブーム31の先端部に回動可能に取り付けられたアーム32と、アーム32を駆動させるアームシリンダ32Aと、アーム32の先端部に回動可能に取り付けられたバケット33と、バケット33を駆動させるバケットシリンダ33Aと、各シリンダ31A,32A,33Aに作動油を導く複数の配管(不図示)と、を有している。
ブーム31は、ブームシリンダ31Aに作動油が流出入してロッドが伸縮することにより旋回フレーム21に対して上下方向に回動する。アーム32は、アームシリンダ32Aに作動油が流出入してロッドが伸縮することによりブーム31に対して上下方向に回動する。バケット33は、バケットシリンダ33Aに作動油が流出入してロッドが伸縮することによりアーム32に対して上下方向に回動(チルトまたはダンプ)する。
運転室22は、上下方向に延びる複数の支柱221によって支持されたキャノピー222により上方が覆われて、前後左右が外部に開放されたキャノピー構造をなしている。運転室22の内部には、走行体10、旋回体20、及びフロント作業装置30をそれぞれ操作するための操作装置40と、オペレータが着座するための運転席50と、が設けられている。
運転席50は、図2に示すように、オペレータの腰を下ろす部分である座面部51と、オペレータの背中をもたせ掛ける部分である背もたれ部52と、を有している。背もたれ部52は、座面部51の後端部から上方に向かって立ち上がって設けられている。運転席50には、座り心地を良好にすると共に、砂塵や雨雪等による汚れや劣化を防ぐためのシートカバーが装着されている。
以下では、運転席50に装着されるシートカバーの構成について、図3〜11を参照して実施形態ごとに説明する。なお、図3〜11では、運転席50を二点鎖線で、通気性カバー部材62,62A,62Bを砂地で、隠れている部分を破線で、それぞれ示している。また、シートカバーの方向に関し、運転席50に装着した状態における「上下方向」、「前後方向」、および「横方向(上下方向および前後方向に交差する方向)」として表現する場合がある。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るシートカバー60の構成について、図3〜5を参照して説明する。
図3は、第1実施形態に係るシートカバー60において、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。図4は、シートカバー60において、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。図5は、シートカバー60を背面側から見た場合の斜視図である。
シートカバー60は、運転席50を砂塵や雨雪等から保護するための防水性カバー部材61と、運転席50の座り心地を良好にするための通気性カバー部材62とが接合されて一体に形成されたものであり、運転席50の座面部51から背もたれ部52にわたって装着される。
防水性カバー部材61は、例えば合成樹脂やレザー等の可撓性を有する素材により形成されており、本実施形態では、防水性の合成樹脂素材が用いられている。したがって、オペレータが運転席50に着座しない駐車時(以下、単に「駐車時」とする)に防水性カバー部材61側を使用することで、屋外に曝された運転席50を砂塵や雨雪等から保護して劣化を抑制することができる。図3に示すように、防水性カバー部材61は、座面部51に固定される座面カバー部611と、背もたれ部52に固定される背もたれカバー部612と、を有している。
座面カバー部611は、座面部51の上面511に対向して配置される上面部611Aと、上面部611Aの外端から延在して座面部51の縁面512に対向して配置される縁部611Bと、を含む。したがって、本実施形態では、座面カバー部611において、座面部51の前縁面に対向して配置される前縁部と、座面部51の両側縁面にそれぞれ対向して配置される座面側縁部とが、縁部611Bとして一体に形成されている。座面カバー部611は、座面部51に対して上方から被せるように装着されるため、上面部611Aの反対側が開口した構造になっている。
上面部611Aは、座面部51の形状に合わせて、座面部51の前側に対応する外端部分が弧状に形成されている。縁部611Bは、座面部51の縁面512に沿って帯状に形成されている。また、縁部611Bは、短手方向の幅が座面部51の縁面512の高さ(上下方向の幅)と同じに設定されている。上面部611Aと縁部611Bとは、端部分が縫い合わされることにより互いに接合されている。
図3および図5に示すように、縁部611Bは、上面部611Aとの縫合部分とは反対側の端部(運転席50に装着された状態における下端部)において、長手方向(座面部51の縁面512)に沿って挿通孔が形成されており、当該挿通孔に紐701が挿通されている。そして、挿通孔から露出した紐701の両端部にはそれぞれ、第1座面フック部71Aが取り付けられている。
また、縁部611Bの当該端部における座面部51の前縁面側に対応する位置には、長手方向(運転席50に装着された状態における横方向)に並んだ一対の第2座面フック部72Aがそれぞれ紐702Aを介して取り付けられている。これら第1座面フック部71Aおよび第2座面フック部72Aはそれぞれ、面ファスナーにおけるフック状の係止部分に相当する。
背もたれカバー部612は、背もたれ部52の前面521に対向して配置される前面部612Aと、背もたれ部52の後面522に対向して配置される後面部612Bと、前面部612Aと後面部612Bとの間に設けられて背もたれ部52の縁面523に対向して配置される縁部612Cと、を含む。したがって、本実施形態では、背もたれカバー部612において、背もたれ部52の上縁面に対向して配置される上縁部と、背もたれ部52の両側縁面にそれぞれ対向して配置される背もたれ側縁部とが、縁部612Cとして一体に形成されている。背もたれカバー部612は、背もたれ部52に対して上方から被せるように装着されるため、下方が開口した構造になっている。
前面部612Aおよび後面部612Bはそれぞれ、背もたれ部52の形状に合わせて、背もたれ部52の上側に対応する外端部分が弧状に形成されている。縁部612Cは、背もたれ部52の縁面523に沿って帯状に形成されている。前面部612A、後面部612B、および縁部612Cはそれぞれ、端部分が縫い合わされることにより互いに接合されている。
図3に示すように、座面カバー部611の上面部611Aと背もたれカバー部612の前面部612Aとは1枚の部材により連続してなり、座面カバー部611と背もたれカバー部612とが一体に形成されている。
図5に示すように、後面部612Bは、下端が、背もたれ部52の後面522の下端部に位置しており、後面522の面積のうち半分よりも広い面積を覆っている。後面部612Bにおいて、下端部分の裏側には、一対の第1座面ループ部71Bが横方向に並んで取り付けられており、下端には、横方向に並んだ一対の第2座面ループ部72Bがそれぞれ紐704を介して取り付けられている。これら第1座面ループ部71Bおよび第2座面ループ部72Bはそれぞれ、面ファスナーにおけるループ状の被係止部分に相当する。
各第1座面フック部71Aと各第1座面ループ部71Bとが対となり、各第2座面フック部72Aと各第2座面ループ部72Bとが対となって、面ファスナーをそれぞれ構成している。
通気性カバー部材62は、例えばナイロンやポリエステル等の合成繊維を用いて、表面が細かい網目模様をなす伸縮自在かつ可撓性を有する三次元立体繊維シートのメッシュ生地として形成されており、高い通気性およびクッション性を有する。したがって、オペレータが運転席50に着座する運転時(以下、単に「運転時」とする)に通気性カバー部材62側を使用することで、夏場は熱を逃がしやすくさせ、かつ冬場は冷たさを感じにくくさせ、また疲れにくくさせることが可能となり、運転席50の座り心地を良好にすることができる。
通気性カバー部材62は、座面部51の上に取り付けられる第1カバー部621と、第1カバー部621から連設されて座面カバー部611の裏側に接合された第2カバー部622と、を有している。本実施形態では、図4および図5に示すように、第2カバー部622の先端部(第1カバー部621とは反対側の端部)が座面カバー部611の縁部611Bの裏側に縫い付けられて接合され、通気性カバー部材62が防水性カバー部材61の端部に連設されている。
図5に示すように、第1カバー部621には、横方向の一端部に横フック部73Aが、他端部に横ループ部73Bが、それぞれ取り付けられている。さらに、第1カバー部621の先端部(第2カバー部622とは反対側の端部)には、2つの前フック部74Aが横方向に並んで取り付けられている。
本実施形態では、横ループ部73Bが横フック部73Aよりも長く形成されており、横ループ部73Bに横フック部73Aが係止された状態で、一対の前フック部74Aを横ループ部73Bにそれぞれ係止させることが可能となっている。これにより、横フック部73Aと横ループ部73Bとが対となって横方向の固定用面ファスナーを構成すると共に、一対の前フック部74Aのそれぞれと横ループ部73Bとが対となって前後方向の固定用面ファスナーを構成している。
シートカバー60を運転席50に装着する際には、まず、背もたれカバー部612を背もたれ部52に対して上方から被せる。次に、通気性カバー部材62の第1カバー部621を座面部51に取り付ける。具体的には、横ループ部73Bを座面部51の下側に回して横フック部73Aを係止させた上で、2つの前フック部74Aをそれぞれ横ループ部73Bに係止させる。
ここで、駐車時においては、座面カバー部611を座面部51に対して上方から被せた上で、各第1座面フック部71Aを各第1座面ループ部71Bに係止させて座面カバー部611を座面部51に固定させる。そして、各第2座面フック部72Aを各第2座面ループ部72Bに係止させて、座面カバー部611の前側が上方に持ち上がらないように固定させる(図3参照)。
なお、各第1座面フック部71Aを各第1座面ループ部71Bに係止させる際、紐701を後方に向かって引っ張ることで、座面部51と座面カバー部611との間の隙間をなくすことができるため、運転席50の座面部51の形状や大きさが多様であっても、座面部51のそれぞれの形状および大きさに合わせて座面カバー部611を固定させることが可能となっている。
通気性カバー部材62は、駐車時においては、図3において太い破線で示すように、折り畳まれて第2カバー部622が第1カバー部621の上に重ね合わされた状態で座面部51と座面カバー部611(上面部611A)との間に位置している。仮に、この状態において、オペレータや作業員等が防水性カバー部材61の上から運転席50に着座するような場合であっても、座面部51の上で互いに重なり合った第1カバー部621および第2カバー部622がクッションの役割を果たすため、通気性カバー部材62を備えていないシートカバーに比べて座り心地が良好になる。
他方、運転時には、図3の状態から座面カバー部611を座面部51から取り外した上で背もたれカバー部612の側に折り返す。これにより、図4に示すように、第2カバー部622が座面部51の上面511側から背もたれ部52の前面521側に移動し、通気性カバー部材62は防水性カバー部材61と重ね合わされた状態で座面部51および背もたれ部52に設けられる。そして、座面カバー部611の縁部611Bを背もたれカバー部612の縁部612Cに沿わせるように後方に向かって折り返した上で、背もたれカバー部612の後面部612B側において各第2座面フック部72Aを各第2座面ループ部72Bに係止させて座面カバー部611を背もたれ部52に固定させる。
このように、防水性カバー部材61と通気性カバー部材62とは、運転席50に装着されたままの状態で重ね合わせ状態が変化可能となるように重ね合わされている。すなわち、シートカバー60は、運転席50に装着されたままの状態で、駐車時における運転席50に対する取り付け形態(図3に示す状態)と運転時における運転席50に対する取り付け形態(図4に示す状態)とが変化する。これにより、1つのシートカバー60で運転席50の座り心地の改善および劣化の抑制を図ることができると共に、オペレータの着座の有無に応じて運転席50に対するシートカバー60の取り付け形態を容易に変えることができる。
そして、防水性カバー部材61は、座面カバー部611の縁部611Bにより座面部51の縁面512を、背もたれカバー部612の縁部612Cにより背もたれ部52の縁面523を、それぞれ覆った状態で運転席50に固定されているため、ミニショベル1が長い時間にわたって屋外に停車している状態であっても、運転席50の側部から防水性カバー部材61の内部(裏側)に砂塵や雨雪等が侵入しにくく、運転席50の劣化の抑制を図ることができる。
さらに、本実施形態では、座面カバー部611の縁部611Bは、短手方向の幅が座面部51の縁面512の高さと同じに設定されていることから、短手方向の幅が座面部51の縁面512の高さよりも短い場合と比べて、座面カバー部611と座面部51との間に砂塵や雨雪等が侵入しにくいため、運転席50がより劣化しにくくなっている。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るシートカバー60Aについて、図6〜8を参照して説明する。
図6は、第2実施形態に係るシートカバー60Aにおいて、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。図7は、第2実施形態に係るシートカバー60Aにおいて、防水性カバー部材61Aの裏側から通気性カバー部材62Aが引き出された状態を示す斜視図である。図8は、第2実施形態に係るシートカバー60Aにおいて、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。図6〜8において、第1実施形態に係るシートカバー60について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。以下、第3実施形態についても同様とする。
本実施形態に係るシートカバー60Aは、防水性カバー部材61Aの座面カバー部611の構成および防水性カバー部材61Aと通気性カバー部材62Aとの接合位置が、第1実施形態に係るシートカバー60と異なっており、これに伴って、駐車時と運転時との間における運転席50に対するシートカバー60Aの取り付け形態の変化態様、すなわち、防水性カバー部材61Aと通気性カバー部材62Aとの重ね合わせ状態の変化態様も第1実施形態に係るシートカバー60での変化態様と異なっている。
本実施形態では、防水性カバー部材61Aは、座面カバー部611の前縁部(縁部611Bにおける座面部51の前縁面に対向する部位)に、長手方向(運転席50に装着された状態における横方向)に沿ったスライドファスナー611Cを有している。このスライドファスナー611Cは、開閉自在な開口部の一態様であり、ファスナーチェーンに対してスライダーをスライドさせることにより開閉される。
なお、図6〜8では、スライドファスナー611Cは座面カバー部611の前縁部だけに設けられているが、これに限らず、例えば、座面側縁部(縁部611Bにおける座面部51の両側縁面にそれぞれ対向する部位)にも延出して設けられていてもよい。また、開閉自在な開口部であれば必ずしもスライド式のファスナーである必要はなく、例えば、縁部611Bに形成された切れ込みをフラップで覆った開口部等であってもよい。
通気性カバー部材62Aは、第1実施形態における通気性カバー部材62と異なり、第1カバー部621の先端部(第2カバー部622とは反対側の端部)が、スライドファスナー611Cの下側における縁部611B(前縁部)の裏側に縫い付けられて接合されることにより、防水性カバー部材61Aの端部に連設されて一体になっている。図7に示すように、第2カバー部622の先端部(第1カバー部621とは反対側の端部)には、一対のシートフック部75Aが横方向に並んで取り付けられている。
図6に示すように、駐車時においては、通気性カバー部材62Aが折り畳まれて第1カバー部621の上に第2カバー部622が重ね合わされた状態で座面部51と座面カバー部611(上面部611A)との間に位置している。これにより、本実施形態においても第1実施形態と同様に、座面部51の上で互いに重なった第1カバー部621および第2カバー部622がクッションの役割を果たす。
他方、運転時においては、まず、スライドファスナー611Cを開き、例えば、第2カバー部622の先端部(第1カバー部621とは反対側の端部)を掴んで通気性カバー部材62Aを座面部51と座面カバー部611の間(座面カバー部611の裏側)からスライドファスナー611Cを介して前方に引き出す(図7参照)。
そして、図8に示すように、通気性カバー部材62Aを背もたれカバー部612の側に折り返した上で、一対のシートフック部75Aをそれぞれ背もたれカバー部612の後面部612Bの上端部に設けられたシートループ部(不図示)に係止させて固定させる。これにより、通気性カバー部材62Aは、第1カバー部621が座面カバー部611の上側に、第2カバー部622が背もたれカバー部612の前面側に、それぞれ位置する。
なお、運転時におけるシートカバー60Aの取り付け形態(図8に示す状態)から駐車時におけるシートカバー60Aの取り付け形態(図6に示す状態)へ変化させたい場合には、一対のシートフック部75Aをシートループ部からそれぞれ取り外し、通気性カバー部材62Aをスライドファスナー611Cから座面部51と座面カバー部611との間に折り込んで、スライドファスナー611Cを閉じる。
本実施形態では、通気性カバー部材62Aは、スライドファスナー611Cを介して前方に引き出されたが、これに限らず、例えば、通気性カバー部材62Aを座面カバー部611の縁部611Bの下方から引き出してもよい。しかしながら、スライドファスナー611Cを前縁部に設けることによって、通気性カバー部材62Aを単に前方に引き出せばよいため引き出しやすく、駐車時におけるシートカバー60Aの取り付け形態から運転時におけるシートカバー60Aの取り付け形態へと容易に変えることができる。
なお、本実施形態では、通気性カバー部材62Aは、第1カバー部621および第2カバー部622を有していたが、これに限らず、少なくとも第1カバー部621すなわち座面カバー部611(座面部51)の上側に位置する部分のみを有していればよい。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係るシートカバー60Bについて、図9〜11を参照して説明する。
図9は、第3実施形態に係るシートカバー60Bにおいて、駐車時の取り付け形態を示す斜視図である。図10は、第3実施形態に係るシートカバー60Bにおいて、運転時の取り付け形態を示す斜視図である。図11は、第3実施形態に係るシートカバー60Bを背面側から見た場合の斜視図である。
本実施形態に係るシートカバー60Bは、防水性カバー部材61Bの構成および防水性カバー部材61Bと通気性カバー部材62Bとの接合位置が、第1実施形態に係るシートカバー60および第2実施形態に係るシートカバー60Aと異なっており、これに伴って、駐車時と運転時との間における運転席50に対するシートカバー60Aの取り付け形態の変化態様、すなわち、防水性カバー部材61Aと通気性カバー部材62Aとの重ね合わせ状態の変化態様も第1実施形態に係るシートカバー60での変化態様および第2実施形態に係るシートカバー60Aでの変化態様と異なっている。
座面カバー部63は、座面部51の前縁面から上面511に亘って対向して配置される表面部631と、座面部51の両側縁面にそれぞれ対向して配置される座面側縁部632と、を含む。したがって、本実施形態では、座面カバー部63において、上面部と前縁部とが表面部631として一体に形成されている。
表面部631と各座面側縁部632とは、端部分が縫い合わされることにより互いに接合されている。図9および図11に示すように、表面部631の前縁部側における横方向の両端部にはそれぞれ、第1フック部81Aが取り付けられている。そして、各座面側縁部632における短手方向の端部(運転席50に装着された状態における下端部)には、第1フック部81Aと対となって面ファスナーを構成する第1ループ部81Bが長手方向に沿って設けられている。また、各座面側縁部632には、運転席50に装着された状態における後端部に第2ループ部82Bが設けられている。
背もたれカバー部64は、背もたれ部52の前面521に対向して配置される前面部641と、背もたれ部52の後面522の上端部分に対向して配置される後面部642と、背もたれ部52の上縁面に対向して配置される上縁部643と、背もたれ部の両側縁面にそれぞれ対向する背もたれ側縁部644と、を含む。
背もたれ側縁部644はそれぞれ、上縁部643の横端から下方に延出する第1背もたれ側縁部644Aと、第1背もたれ側縁部644Aの端部から下方に延在する第2背もたれ側縁部644Bと、第2背もたれ側縁部644Bと座面側縁部632とを連結する第3背もたれ側縁部644Cと、を含む。
図11に示すように、後面部642には、第3ループ部83Bが横方向に一対並んで設けられている。また、後面部642の下端部の中央部分には、第4フック部84Aが取り付けられている。
そして、各第1背もたれ側縁部644Aの下端部には、第5フック部85Aが設けられている。各第2背もたれ側縁部644Bの上端部には、第5フック部85Aと対となって面ファスナーを構成する第5ループ部85Bが設けられている。また、各第2背もたれ側縁部644Bの下端部には、第3ループ部83Bと対となって面ファスナーを構成する第3フック部83Aが下方に延出すると共に、第6フック部86Aが横方向に延出して取り付けられている。各第3背もたれ側縁部644Cには、座面側縁部632に設けられた第2ループ部82Bと対となって面ファスナーを構成する第2フック部82Aが設けられている。
背もたれカバー部64において、前面部641、後面部642、上縁部643、および第1〜第3背もたれ側縁部644A,644B,644Cはそれぞれ、面ファスナーによって接合されていない部分については、端部分が縫い合わされることにより互いに接合されている。
図9に示すように、座面カバー部63の表面部631と背もたれカバー部64の前面部641とは1枚の可撓性素材により連続してなり、座面カバー部63と背もたれカバー部64とが一体に形成されている。
通気性カバー部材62Bは、第1実施形態における通気性カバー部材62および第2実施形態における通気性カバー部材62Aと異なり、第2カバー部622の先端部が、背もたれカバー部64の前面部641における上端部の裏側に縫い付けられて接合されることにより、防水性カバー部材61Bの端部に連設されて一体になっている。
通気性カバー部材62Bでは、図11に示すように、第1カバー部621に取り付けられた横フック部73A、横ループ部73B、および3つの前フック部74Aの他に、第2カバー部622の下端側において、第2カバー部622の上端側において、横方向の一端部に上側フック部76Aが、他端部に上側ループ部76Bが、横方向の一端部に下側フック部77Aが、他端部に下側ループ部77Bが、それぞれ取り付けられている。上側フック部76Aと上側ループ部76Bとが対となって背もたれ部52の上側における横方向の固定用面ファスナーを構成し、下側フック部77Aと下側ループ部77Bとが対となって背もたれ部52の下側における横方向の固定用面ファスナーを構成している。
なお、上側ループ部76Bは、上側フック部76Aよりも長く形成されており、上側フック部76Aが上側ループ部76Bに係止した状態で、背もたれカバー部64の後面部642に取り付けられた第4フック部84Aを上側ループ部76Bに係止させることが可能となっている。
また、下側ループ部77Bは、下側フック部77Aが係止された状態でループ面が露出しており、一方の第2背もたれ側縁部644Bに取り付けられた第6フック部86Aを係止させることが可能となっている。そして、下側フック部77Aは、下側ループ部77Bに係止された状態で、フック面とは反対側の面にループ面が形成されており、他方の第2背もたれ側縁部644Bに取り付けられた第6フック部86Aを係止させることが可能となっている。
本実施形態に係るシートカバー60Bを運転席50に装着する際には、まず、防水性カバー部材61Bを背もたれ部52に対して上方から取り付ける。次に、通気性カバー部材62Bを運転席50に取り付ける。具体的には、横ループ部73Bを座面部51の下側に回して横フック部73Aを係止させた上で、3つの前フック部74Aをそれぞれ横ループ部73Bに係止させると共に、背もたれ部52の後面522側において上側フック部76Aを上側ループ部76Bに、下側フック部77Aを下側ループ部77Bに、それぞれ係止させる。
これにより、第1カバー部621が座面部51に、第2カバー部622が背もたれ部52に、それぞれ固定される。そして、背もたれカバー部64の後面部642に取り付けられた第4フック部84Aを上側ループ部76Bに係止させる(図11参照)。これにより、防水性カバー部材61Bが運転席50に対して固定される。
ここで、防水性カバー部材61Bを背もたれ部52に対して上方から取り付ける際には、図10に示すように、座面カバー部63、ならびに背もたれカバー部64の前面部641、第2背もたれ側縁部644B、および第3背もたれ側縁部644Cが背もたれカバー部64の上縁部643の上に巻き上げられた状態にしておくと、運転席50への通気性カバー部材62Bの取り付け作業がしやすくなる。
具体的には、各第1フック部81Aと各第1ループ部81B、各第2フック部82Aと各第2ループ部82B、および各第5フック部85Aと各第5ループ部85Bとがそれぞれ取り外された状態で、座面側縁部632、第2背もたれ側縁部644B、および第3背もたれ側縁部644Cを表面部631および前面部641の裏側に向かってそれぞれ折り畳み、表面部631における前縁部側から上縁部643に向かって巻き上げる。
そして、各第2背もたれ側縁部644Bに取り付けられた第3フック部83Aを、背もたれカバー部64の後面部642に設けられた第3ループ部83Bに係止する。これにより、座面カバー部63、ならびに背もたれカバー部64の前面部641、第2背もたれ側縁部644B、および第3背もたれ側縁部644Cが背もたれカバー部64の上縁部643の上に巻き上げられた状態で固定される(図10に示す状態)。この場合におけるシートカバー60Bの取り付け形態、すなわち図10に示す状態は、運転時におけるシートカバー60Bの取り付け形態と同じである。
運転時におけるシートカバー60Bの取り付け形態(図10に示す状態)から駐車時におけるシートカバー60Bの取り付け形態(図9に示す状態)に変化させる場合には、まず、各第3フック部83Aを各第3ループ部83Bから取り外す。次に、座面カバー部63の表面部631を座面部51の上面部511および前縁部に、背もたれカバー部64の前面部641を背もたれ部52の前面521に、それぞれ配置させながら、折り畳まれた座面側縁部632、第2背もたれ側縁部644B、および第3背もたれ側縁部644Cを運転席50の側縁面に沿わせるように広げる。
そして、座面カバー部63の前縁部が上方に持ち上がらないように第1フック部81Aを第1ループ部81Bに係止させて固定させると共に、第2フック部82Aを第2ループ部82Bに、第5フック部85Aを第5ループ部85Bに、それぞれ係止させる。これにより、運転席50は、座面部51の縁面512および背もたれ部52の縁面523がそれぞれ覆われるため、本実施形態においても、運転席50の側部からの雨雪等の侵入を防ぐことができる。また、防水性カバー部材61Bの上から着座する場合であっても、通気性カバー部材62Bが運転席50と防水性カバー部材61Bとの間に位置するため、防水性カバー部材61Bだけが運転席50に取り付けられている場合と比べて座り心地が良好となる。
駐車時におけるシートカバー60Bの取り付け形態(図9に示す状態)から運転時におけるシートカバー60Bの取り付け形態(図10に示す状態)に変化させる場合には、前述したように、座面カバー部63、ならびに背もたれカバー部64の前面部641、第2背もたれ側縁部644B、および第3背もたれ側縁部644Cが背もたれカバー部64の上縁部643の上に巻き上げて通気性カバー部材62Bを露出させる。このように、本実施形態においても、駐車時と運転時との間において、防水性カバー部材61Bと通気性カバー部材62Bとの重ね合わせ状態を容易に変えることができる。
なお、防水性カバー部材61Bは、少なくとも座面カバー部63が前記背もたれカバー部64の上縁部643に向かって巻き上げられて通気性カバー部材62Bの第1カバー部621が露出すればよく、必ずしも第2カバー部622の全体が露出する必要はない。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、防水性カバー部材61,61A,61Bを構成する各部の接合は縫合によりなされていたが、必ずしも縫合である必要はなく、例えば接着等の接合方法を用いてもよい。
また、上記実施形態では、通気性カバー部材62,62A,62Bは、第1カバー部621と第2カバー部622とを1枚の可撓性素材で形成していたが、これに限らず、第1カバー部621と第2カバー部622とにおいて異なる可撓性素材を用いてもよい。
また、上記実施形態では、運転席50は、座面部51と、背もたれ部52と、を備えた構成であったが、これに限らず、座面部51および背もたれ部52に加えてヘッドレストを備える構成であってもよい。この場合、シートカバー60,60A,60Bは、座面部51および背もたれ部52のみならず、ヘッドレストを覆う部分を含めたものであってもよい。
また、上記実施形態では、作業機械の一態様としてミニショベル1について説明したが、シートカバー60,60A,60Bは、ミニショベル1以外の各種の作業機械に搭載された運転席に適用することが可能である。ただし、シートカバー60,60A,60Bは、ミニショベル1のようにキャノピー構造を有する運転室に設けられた運転席に装着されることがより好ましい。
1:ミニショベル(作業機械)
50:運転席
51:座面部
52:背もたれ部
60,60A,60B:シートカバー
61,61A,61B:防水性カバー部材
62,62A,62B:通気性カバー部材
63,611:座面カバー部
611A:上面部
611C:スライドファスナー(開口部)
621:第1カバー部
622:第2カバー部
632:座面側縁部
64,612:背もたれカバー部
612A,641:前面部
612B,642:後面部
643:上縁部
644:背もたれ側縁部
そこで、本発明の目的は、運転席の座り心地の改善および屋外環境下での劣化の抑制を図ることができるように、運転席に対する取り付け形態を容易に変えることが可能な屋外用シートカバーを提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明は、上下方向に延びる複数の支柱で支持されたキャノピーにより上方が覆われて前後左右が開放されたキャノピー構造をなす運転室を備えた作業機械の運転席に着脱可能に装着される屋外用シートカバーにおいて、前記運転席の座面部に固定される座面カバー部および前記運転席の背もたれ部に固定される背もたれカバー部を有する防水性カバー部材、および前記防水性カバー部材の端部に連設され少なくとも前記座面部に設けられる通気性カバー部材の2枚の可撓性を有するカバー部材が重ね合わされてなり、前記防水性カバー部材の前記座面カバー部は、前記座面部の上面に対向して配置される上面部と、前記座面部の前縁面に対向して配置される前縁部と、前記座面部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される座面側縁部と、を有し、前記防水性カバー部材の前記背もたれカバー部は、前記背もたれ部の前面に対向して配置される前面部と、前記背もたれ部の後面に対向して配置される後面部と、前記背もたれ部の上縁面に対向して配置される上縁部と、前記背もたれ部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される背もたれ側縁部と、を有し、前記防水性カバー部材と前記通気性カバー部材とは、前記運転席に装着されたままの状態で重ね合わせ状態が変化可能となるように重ね合わされたことを特徴とする。
本発明によれば、運転席の座り心地の改善および屋外環境下での劣化の抑制を図ることができるように、着座の有無に応じて運転席に対する取り付け形態を容易に変えることが可能となる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。

Claims (5)

  1. 作業機械の運転席に装着されるシートカバーにおいて、
    前記運転席の座面部に固定される座面カバー部および前記運転席の背もたれ部に固定される背もたれカバー部を有する防水性カバー部材と、
    前記防水性カバー部材の端部に連設され、前記防水性カバー部材と重ね合わされた状態で少なくとも前記座面部に設けられる通気性カバー部材と、を備え、
    前記防水性カバー部材の前記座面カバー部は、
    前記座面部の上面に対向して配置される上面部と、
    前記座面部の前縁面に対向して配置される前縁部と、
    前記座面部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される座面側縁部と、を有し、
    前記防水性カバー部材の前記背もたれカバー部は、
    前記背もたれ部の前面に対向して配置される前面部と、
    前記背もたれ部の後面に対向して配置される後面部と、
    前記背もたれ部の上縁面に対向して配置される上縁部と、
    前記背もたれ部の両側縁面にそれぞれ対向して配置される背もたれ側縁部と、を有し、
    前記防水性カバー部材と前記通気性カバー部材とは、いずれも可撓性を有しており、前記運転席に装着されたままの状態で重ね合わせ状態が変化可能となるように重ね合わされた
    ことを特徴とするシートカバー。
  2. 請求項1に記載のシートカバーにおいて、
    前記通気性カバー部材は、
    前記座面部の上に取り付けられる第1カバー部と、
    前記第1カバー部から連設されて前記座面カバー部の裏側に接合された第2カバー部と、を有し、
    オペレータが前記運転席に着座しない駐車時においては、折り畳まれて前記第1カバー部と前記第2カバー部とが重ね合わされた状態で前記座面部と前記座面カバー部との間に位置し、
    前記オペレータが前記運転席に着座する運転時においては、前記座面カバー部が前記背もたれカバー部の側に折り返されることにより、前記第2カバー部が前記座面部の上から前記背もたれ部の前面側に移動する
    ことを特徴とするシートカバー。
  3. 請求項1に記載のシートカバーにおいて、
    前記通気性カバー部材は、
    一端部が前記座面カバー部の裏側に接合され、
    オペレータが前記運転席に着座しない駐車時においては、前記座面部と前記座面カバー部との間に位置し、
    前記オペレータが前記運転席に着座する運転時においては、前記座面部と前記座面カバー部との間から引き出されて折り返されることにより前記防水性カバー部材の上に位置する
    ことを特徴とするシートカバー。
  4. 請求項3に記載のシートカバーにおいて、
    前記防水性カバー部材は、前記座面カバー部の前記前縁部に開閉自在な開口部を有し、
    前記通気性カバー部材は、
    前記オペレータが前記運転席に着座する運転時においては、前記開口部を介して引き出される
    ことを特徴とするシートカバー。
  5. 請求項1に記載のシートカバーにおいて、
    前記通気性カバー部材は、
    一端部が前記背もたれカバー部の裏側に接合され、
    オペレータが前記運転席に着座しない駐車時においては、前記座面部と前記座面カバー部との間に位置し、
    前記オペレータが前記運転席に着座する運転時においては、前記座面カバー部が前記背もたれカバー部の前記上縁部に向かって巻き上げられることにより露出する
    ことを特徴とするシートカバー。
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