JP2020113419A - 車両用灯具及びその製造方法、並びに光硬化性樹脂組成物 - Google Patents

車両用灯具及びその製造方法、並びに光硬化性樹脂組成物 Download PDF

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Yuki Miyamoto
祐樹 宮本
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譲 高橋
聡一郎 小宮
Soichiro Komiya
聡一郎 小宮
淳一 亀井
Junichi Kamei
淳一 亀井
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Abstract

【課題】ランプボディとカバーとを簡便且つ効率よく接着することが可能であり、車両用灯具を十分に効率的に製造できる方法を提供する。【解決手段】本発明の一側面は、シール溝を有するランプボディと、シール溝に対応する位置に設けられた突出部を有するカバーとを備える車両用灯具の製造方法であって、シール溝内に光硬化性樹脂組成物を供給する工程と、突出部がシール溝内に配置されるように、ランプボディとカバーレンズと組み付ける工程と、シール溝内の光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、車両用灯具及びその製造方法、並びに、車両用灯具の製造に使用される光硬化性樹脂組成物に関する。
従来、前面側が開口したランプボディと、ランプボディの開口を覆うとともにレンズの役割を果たすカバーとを備える車両用灯具が知られている。ランプボディとカバーとによって車両用灯具の灯室が構成され、灯室内にロービームランプ及びハイビームランプ等が配置される。カバーは、優れた透明性、強度及び耐熱性が要求されることから、ポリカーボネート(以下、PCという。)製が一般的である。一方、ランプボディは、耐熱性及び耐薬品性に優れ且つ強靭にして安価なポリプロピレン樹脂(以下、PPという)製が一般的である。
しかし、PPは極性をもたないため、他の樹脂製品(例えば、PC製カバー)との接着性及び溶着性が悪く、PP製ランプボディとPC製レンズとを接着又は熱溶着することは困難である。このため、従来、両者を組み付け固定する方法として、以下のホットメルト工法が採用されている。すなわち、ランプボディの全面開口の周縁部にシール溝を設けるとともに、シール溝に対応する位置に脚部をカバーに設け、ホットメルトを装填したシール溝に脚部を挿入し、クリップ、凹凸ランス係合又はねじ等の機械的締結手段によって、両者間の係合部を固定保持し且つ封止している。
特許文献1は、前面レンズ(2)の周縁部にアダプタ(3)がホットメルト(11)によって接着されており、また、アダプタ(3)とランプハウジング(1)との間にパッキン(4)が配置された車両用灯具を開示する(特許文献1の第3図参照)。特許文献1に記載の技術は、前面レンズとアダプタとの接着面積を低減してランプ前方からの見栄えを改善するとともに、パッキンを介しての接続箇所においてアダプタをランプボディから取り外すことが容易になり、レンズ交換及びリサイクルの点で有利である。
実公平6−50887号公報
ホットメルト工法は、ホットメルトをビード塗布する際、110℃以上の高温での作業が必要であり、製造時における作業性及び作業効率が悪いという不都合がある。また、ホットメルトは接着後においても架橋構造を有さないため耐熱性に劣る。一方で、湿気硬化型ホットメルト(PUR)の使用が検討されている。しかし、PURは、養生に長時間(例えば24時間)を要する他、反応型のため加熱した状態での可使時間に制限があるなどの課題がある。また、一般的なPURはPPへの接着力が乏しいため、作業前にPPへプライマーの塗布が必要となるなど、作業効率が悪いという不都合がある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、ランプボディとカバーとを簡便且つ効率よく接着することが可能であり、車両用灯具を十分に効率的に製造できる方法を提供する。また、本発明は車両用灯具及びその製造に有用な光硬化性樹脂組成物を提供する。
本発明の一側面は、シール溝を有するランプボディと、シール溝に対応する位置に設けられた突出部を有するカバーとを備える車両用灯具の製造方法であって、シール溝内に光硬化性樹脂組成物を供給する工程と、突出部がシール溝内に配置されるように、ランプボディとカバーレンズと組み付ける工程と、シール溝内の光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程とを含む。シール溝と突出部とを接着する材料として、光硬化性樹脂組成物を使用することで、両者を簡便且つ効率よく接着することができる。
上記車両用灯具の製造方法は、光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程よりも前に、光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程を更に含んでもよい。例えば、シール溝内の光硬化性樹脂組成物が半硬化しており、シール溝の開口部を下に向けてもシール溝から光硬化性樹脂組成物が垂れ出ない程度の粘性又はチキソ性を有する状態とすることで、車両用灯具の組立作業をより一層効率的に実施できる。光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程は、光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程よりも前に実施されればよく、例えば、シール溝内に光硬化性樹脂組成物を供給する工程と、光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程とを同時に実施してもよい。具体的には、ノズルから吐出される光硬化性樹脂組成物に対して光線を照射することで、半硬化した光硬化性樹脂組成物がシール溝に充填されるようにしてもよい。
本発明の一側面は車両用灯具に関する。この車両用灯具はシール溝を有するランプボディと、シール溝に対応する位置に設けられた突出部を有するカバーと、シール溝と突出部の間に配置された光硬化性樹脂組成物の硬化物とを備える。
本発明の一側面は車両用灯具の製造に使用される光硬化性樹脂組成物に関する。この光硬化性樹脂組成物は、(A)オリゴマーと、(B)(メタ)アクリロイル基を有する単量体と、(C)光重合開始剤とを含む。この光硬化性樹脂組成物は、光硬化性樹脂組成物の粘性又はチキソ性を調整する観点から、(D)ゲル化剤を更に含んでもよい。
上記(A)オリゴマーは、例えば、ポリイソプレン、水酸基含有ポリイソプレン、ポリブタジエン、水酸基含有ポリブタジエン、ポリブテン及びスチレン系ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一種である。これらのうち、ポリイソプレン、水酸基含有ポリイソプレン、ポリブタジエン、水酸基含有ポリブタジエン及びスチレン系ポリマーは、水素添加反応(水添)を経て得られたものであってもよい。すなわち、上記(A)オリゴマーは、例えば、(水添)ポリイソプレン、水酸基含有(水添)ポリイソプレン、(水添)ポリブタジエン、水酸基含有(水添)ポリブタジエン、ポリブテン及び(水添)スチレン系ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一種であってもよい。上記(A)オリゴマーは、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)及びスチレン系ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一種であってもよい。
本発明によれば、ランプボディとカバーとを簡便且つ効率よく接着することが可能であり、車両用灯具を十分に効率的に製造できる方法が提供される。また、本発明によれば、車両用灯具及びその製造に有用な光硬化性樹脂組成物が提供される。
図1は本発明の一実施形態に係る車両用灯具におけるランプボディとカバーとの接合部を拡大して示す模式断面図である。 図2(a)〜図2(c)は車両用灯具の接合部を形成する過程を示す模式断面図である。 図3(a)及び図3(b)は車両用灯具の接合部を形成する過程を示す模式断面図である。
以下、場合により図面を参照しつつ、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。なお、本明細書において、「(メタ)アクリル酸」とは、アクリル酸又はメタクリル酸を意味し、「(メタ)アクリレート」とは、アクリレート又はそれに対応するメタクリレートを意味する。「A又はB」とは、AとBのどちらか一方を含んでいればよく、両方とも含んでいてもよい。また、本明細書において「工程」との語は、独立した工程だけではなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の作用が達成されれば、本用語に含まれる。また、「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ最小値及び最大値として含む範囲を示す。
更に、本明細書において組成物中の各成分の含有量は、組成物中に各成分に該当する物質が複数存在する場合、特に断らない限り、組成物中に存在する当該複数の物質の合計量を意味する。また、例示材料は特に断らない限り単独で用いてもよいし、二種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、本明細書中に段階的に記載されている数値範囲において、ある段階の数値範囲の上限値又は下限値は、他の段階の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書中に記載されている数値範囲において、その数値範囲の上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
<車両用灯具>
図1は本実施形態に係る車両用灯具の接合部を拡大して示す模式断面図である。この図に示す車両用灯具100は、シール溝11を有するランプボディ10と、シール溝11に対応する位置に設けられた脚部51(突出部)を有するカバー50と、シール溝11と脚部51の間に配置された光硬化性樹脂組成物の硬化物20Cとを備える。光硬化性樹脂組成物の硬化物20Cがシール溝11と脚部51を接着しているとともに両者の間を封止している。光硬化性樹脂組成物の硬化物20Cは防水性を有するとともに、衝撃吸収性を有することが好ましい。なお、カバー50は「レンズ」又は「レンズカバー」とも称される部材である。シール溝11は、ランプボディ10の外周に沿って環状に形成されている。脚部51は、上述のとおり、シール溝11に対応する位置に設けられており、カバー50の外周に沿って環状に形成されている。
ランプボディ10は、光源であるバルブ(図示せず)が挿着される容器状の部材である。ランプボディ10の前面開口部の周縁には、断面形状がコ字型のシール溝11が周設されている。カバー50は、ランプボディ10の前面開口部に整合する大きさを有し、周縁にはランプボディ側のシール溝11に係合する脚部51が形成されている。脚部51とシール溝11間には光硬化性樹脂組成物の硬化物20Cが装填されており、脚部51とシール溝11との間が封止されている。
<車両用灯具の製造方法>
図1に示す車両用灯具100は、例えば、以下の工程を経て製造される。
1)シール溝11内に光硬化性樹脂組成物を供給する工程(図2(a)及び図2(b)参照)。
2)シール溝11内の光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程(図2(c)参照)。
3)脚部51がシール溝11内に配置されるように、ランプボディ10とカバー50と組み付ける工程(図3(a)参照)。
4)シール溝11内の光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程(図3(b)参照)。
図2(a)は、ランプボディ10のシール溝11に光硬化性樹脂組成物20を供給する様子を図示したものである。この図に示すとおり、光硬化性樹脂組成物20がノズル30からシール溝11に向けて吐出される。図2(b)はシール溝11の所定のレベルにまで光硬化性樹脂組成物20が充填された様子を図示したものである。光硬化性樹脂組成物20をシール溝11に充填する量は脚部51の体積を考慮して設定すればよい。図2(c)は光照射装置40からシール溝11内の光硬化性樹脂組成物20に向けて光線(例えば、紫外線)を照射することによって光硬化性樹脂組成物20を半硬化した状態にする様子を図示したものである。この工程を経ることで光硬化性樹脂組成物20は半硬化物20Bとなる。光照射装置40としては、例えば、パナソニックSUNX株式会社製の紫外光照射装置(波長:365nm、光源:LED)を使用できる。光硬化性樹脂組成物20に紫外光を照射することによって、光硬化性樹脂組成物を増粘せしめることができる。なお、光源としてLEDを使用した光照射装置は、発熱が少ないため、ランプボディ10等へのダメージが少ない点で有利である。
光硬化性樹脂組成物20を半硬化物20Bにする工程を経ることで、シール溝11に半硬化した状態の光硬化性樹脂組成物を十分に均等に充填することができる。すなわち、自動車等のデザイン性の観点から、近年、カバー50は自動車等の外面と一体をなす複雑な形状であることが多く、ランプボディ10の外周の形状も複雑化している。ランプボディ10の前面側の開口を上に向けてランプボディ10を配置したとき、シール溝11の底面は必ずしも平坦面ではなく、傾斜した領域を有する。光硬化性樹脂組成物を半硬化させることで、シール溝11内において光硬化性樹脂組成物が流動することに起因して光硬化性樹脂組成物が不足する領域が生じたり、光硬化性樹脂組成物がシール溝11から溢れ出したりするなどの不具合を抑制できる。
図3(a)は、脚部51がシール溝11内に配置されるように、ランプボディ10とカバー50と組み付けた後の様子を図示したものである。この図に示されたように、シール溝11に脚部51が挿入される。図3(b)は光照射装置40からシール溝11と脚部51との間の半硬化物20Bに向けて光線(例えば、紫外線)を照射することによって半硬化物20Bを硬化物20Cに変化させる様子を図示したものである。カバー50を通して半硬化物20Bに紫外光を照射することで、半硬化物20Bを完全硬化させることができる。これらの工程を経て図1に示す車両用灯具100が製造される。
以上の説明から明らかなように、本実施形態に係る自動車用灯具の製造方法によれば、シール溝11に光硬化性樹脂組成物20を充填する工程において、ホットメルト接着剤を使用したときのように樹脂の温度を120℃〜180℃とする必要がなく、常温で安全且つ容易に充填が可能となる。また、湿気硬化型接着剤を使用した場合、車両用灯具の組み立て後、24時間以上の養生、硬化工程を要するが、光硬化型樹脂組成物を使用することで1分以内の紫外光照射で硬化工程が完了する。更に、湿気硬化型接着剤を使用する場合、湿気硬化型接着剤はPPへの接着力に乏しいためランプボディにプライマーを塗布する必要があるが、光硬化性樹脂組成物はPPへの接着力が高いため、プライマーの塗布工程を省くこともできる。
なお、本実施形態として、シール溝11内の光硬化性樹脂組成物20に光線を照射して半硬化させる工程(図2(c)参照)を含む形態を例示したが、ノズル30から吐出される光硬化性樹脂組成物に対して光線を照射することで、光硬化性樹脂組成物の半硬化物20Bがシール溝11に充填されるようにしてもよい。また、シール溝11を下に向けてランプボディ10を静置したとき、シール溝11から光硬化性樹脂組成物20が垂れ出ない程度の粘度又はチキソ性を有する場合、光硬化性樹脂組成物20を半硬化させる工程を実施しなくてもよい。
<光硬化性樹脂組成物>
本実施形態においては、上記光硬化性樹脂組成物が、(A)ポリマーと、(B)(メタ)アクリロイル基を有する化合物と、(C)光重合開始剤とを含み、(D)ゲル化剤を更に含んでもよい。また、光硬化性樹脂組成物には、必要に応じて、その他の添加剤を含有させてもよい。
((A)ポリマー)
(A)成分としては、例えば、アクリルオリゴマー、ウレタンオリゴマー、ポリエステルオリゴマー、ポリエーテルオリゴマー、(水添)ポリイソプレン、水酸基含有(水添)ポリイソプレン、(水添)ポリブタジエン、水酸基含有(水添)ポリブタジエン、ポリブテン等のゴム系ポリマー、フタル酸エステル、多価カルボン酸エステル、安息香酸アルキル、リン酸エステル、トリメリット酸エステル、テルペン系樹脂、ロジンエステル系樹脂などの公知のオリゴマーを用いることができる。
(A)オリゴマーはPPへの接着力の観点から(水添)ポリイソプレン、水酸基含有(水添)ポリイソプレン、(水添)ポリブタジエン、水酸基含有(水添)ポリブタジエン、ポリブテン、(水添)スチレンなどの系ポリマーであることが好ましい。中でも、接着力、安定性の観点からスチレン−エチレン/ブチレン−スチレン(SEBS)あるいは、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン(SEPS)、スチレン系であることが更に好ましい。
((B)(メタ)アクリロイル基を有する化合物)
(B)成分としては、重合性不飽和基を有する化合物が挙げられる。重合性不飽和基としては、例えば、ビニル基(エテニル基)、エチニル基、アリル基、(メタ)アクリロイル基、(メタ)アクリロイルオキシ基、(メタ)アクリロイルアミノ基等の炭素−炭素二重結合を有する基が挙げられる。(B)成分は、1種を単独で、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
本実施形態においては、(B)成分が、(メタ)アクリロイル基含有モノマー(以下、(B−1)成分という場合もある)と、(メタ)アクリロイル基含有オリゴマー(以下、(B−2)成分という場合もある)とを含有することが好ましい。
(B−1)成分は、1官能、2官能、又は3官能以上のモノマーを用いることができる。
1官能の(メタ)アクリロイル基含有モノマーとしては、例えば、メチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、tert−ブチル(メタ)アクリレート、ブトキシエチル(メタ)アクリレート、イソアミル(メタ)アクリレート、ヘキシル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、ヘプチル(メタ)アクリレート、オクチル(メタ)アクリレート、ノニル(メタ)アクリレート、デシル(メタ)アクリレート、ウンデシル(メタ)アクリレート、ラウリル(メタ)アクリレート、トリデシル(メタ)アクリレート、テトラデシル(メタ)アクリレート、ペンタデシル(メタ)アクリレート、ヘキサデシル(メタ)アクリレート、ステアリル(メタ)アクリレート、ベヘニル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、3−クロロ−2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシブチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリエチレングリコール(メタ)アクリレート、メトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、エトキシポリプロピレングリコール(メタ)アクリレート、モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)スクシネート、(メタ)アクリル酸とグリシジルエステル(例えば、モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製の「カージュラーE−10」)との反応物等の脂肪族(メタ)アクリレート;シクロペンチル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘプチル(メタ)アクリレート、ジシクロペンタニル(メタ)アクリレート、ジシクロペンテニル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)テトラヒドロフタレート、モノ(2−(メタ)アクリロイルオキシエチル)ヘキサヒドロフタレート等の脂環式(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
2官能の(メタ)アクリロイル基含有モノマーとしては、例えば、エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、テトラプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、エトキシ化ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、1,3−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,4−ブタンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、3−メチル−1,5−ペンタンジオールジ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、2−ブチル−2−エチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート、1,9−ノナンジオールジ(メタ)アクリレート、1,10−デカンジオールジ(メタ)アクリレート、グリセリンジ(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化2−メチル−1,3−プロパンジオールジ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレート;シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化シクロヘキサンジメタノール(メタ)アクリレート、トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリシクロデカンジメタノール(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールAジ(メタ)アクリレート、エトキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化水添ビスフェノールFジ(メタ)アクリレート等の脂環式(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
3官能以上の(メタ)アクリロイル基含有モノマーとしては、例えば、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、エトキシ化プロポキシ化ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジトリメチロールプロパンテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート等の脂肪族(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
(B−1)成分は、(メタ)アクリルアミド系モノマーを用いることができる。
(メタ)アクリルアミド系モノマーとしては、(メタ)アクリルアミド、メチル(メタ)アクリルアミド、ジメチル(メタ)アクリルアミド、エチル(メタ)アクリルアミド、ジエチル(メタ)アクリルアミド、n−プロピル(メタ)アクリルアミド、ジ−n−プロピル(メタ)アクリルアミド、イソプロピル(メタ)アクリルアミド、ジイソプロピル(メタ)アクリルアミド、n−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジ−n−ブチル(メタ)アクリルアミド、イソブチル(メタ)アクリルアミド、ジイソブチル(メタ)アクリルアミド、tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、ジ−tert−ブチル(メタ)アクリルアミド、n−ペンチル(メタ)アクリルアミド、ジ−n−ペンチル(メタ)アクリルアミド、n−へキシル(メタ)アクリルアミド、ジ−n−へキシル(メタ)アクリルアミド、シクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、ジシクロヘキシル(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリロイルモルホリン等が挙げられる。
(B−2)成分は、ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物、エステル結合を有する(メタ)アクリレート化合物、及びエーテル結合を有する(メタ)アクリレート化合物などが挙げられる。
ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物は、(メタ)アクリロイル基又は(メタ)アクリロイルオキシ基を少なくとも1個有することができる。
ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物としては、例えば、β位にOH基を有する(メタ)アクリル酸系モノマーとイソホロンジイソシアネート、2,6−トルエンジイソシアネート、2,4−トルエンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート等のジイソシアネート化合物との反応物、2−イソシアナトエチルアクリラート、2−イソシアナトエチルメタクリレートとポリカーボネートジオールなどのポリアルコールとの反応物、トリス((メタ)アクリロキシテトラエチレングリコールイソシアネート)ヘキサメチレンイソシアヌレート、EO変性ウレタンジ(メタ)アクリレート、PO変性ウレタンジ(メタ)アクリレート、EO及びPO変性ウレタンジ(メタ)アクリレート、ポリブタジエン変性ウレタンジ(メタ)アクリレート、カルボキシル基含有ウレタン(メタ)アクリレート等が挙げられる。また、ウレタン結合を有する(メタ)アクリレート化合物としてウレタンオリゴマーも好ましく用いられる。
エステル結合を有する(メタ)アクリレート化合物としては、多価カルボン酸(ジカルボン酸)とポリアルコール(ジオール)とを脱水縮合させて得られる重合体の骨格を有する(メタ)アクリレート、ポリブタジエン変性(メタ)アクリレート、ポリイソプレン変性(メタ)アクリレートなどを用いることができる。
エーテル結合を有する(メタ)アクリレート化合物としては、ポリエチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ポリテトラメチレングリコールジ(メタ)アクリレートなどを用いることができる。
(B−2)成分の重量平均分子量は、液状状態での充填性、形状保持性の観点から、好ましくは300以上、より好ましくは400以上、更に好ましくは500以上である。また、(B−2)成分の重量平均分子量は、塗膜形成時の糸引き性を低減する観点から、好ましくは1000000以下、より好ましくは750000以下、更に好ましくは500000以下である。重量平均分子量は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)により測定し、標準ポリスチレン換算した値を使用する。
市販品として、例えば、TE−2000(日本曹達株式会社製、製品名)、EBECRYL220、EBECRYL600、EBECRYL3700、EBECRYL3703(以上、ダイセル・オルニクス株式会社製、製品名)等が挙げられる。
(B)成分は、(B−1)成分及び(B−2)成分以外の重合性化合物を含んでいてもよい。重合性化合物としては、環状エーテルを有する化合物、(メタ)アクリレート以外の不飽和結合を有する化合物が挙げられる。環状エーテルとしては、例えば、エポキシ基、グリシジル基、オキセタン基等が挙げられる。(メタ)アクリレート以外の不飽和結合を有する化合物としては、アリルエーテル、アリル基、ビニル基などが挙げられる。
環状エーテルを有する化合物の市販品としては、例えば、CEL−8000、CEL−2021P(以上、株式会社ダイセル製、製品名)、OXBP(東亞合成株式会社製、製品名)が挙げられる。不飽和結合を有する化合物の市販品としては、例えば、TAIC(三菱ケミカル株式会社製、製品名)、G−1000(日本曹達株式会社製、製品名)、EHVE、HBVE、DEGV、EHVE(以上、丸善石油化学株式会社製、製品名)、クロスマーU01(日本カーバイド工業株式会社製、製品名)等が挙げられる。
本実施形態においては、(B−1)成分と(B−2)成分とを組み合わせて用いることが好ましい。
光硬化性樹脂組成物における(B−1)成分及び(B−2)成分の合計含有量は、塗布性の向上、粘度の低減、及び、硬化時の弾性率を向上させる観点から、光硬化性樹脂組成物の全質量を基準として、10質量%以上が好ましく、20質量%以上がより好ましく、30質量%以上が更に好ましい。また、(B−1)成分及び(B−2)成分の合計含有量は、酸素阻害による影響を小さくすること、表面の硬化促進、の観点から、(A)成分の合計100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、2質量部以上がより好ましく、硬化性樹脂組成物の全質量を基準として、80質量部以下が好ましく、70質量部以下が更に好ましく、60質量部以下が最も好ましい。
((C)光重合開始剤)
光ラジカル重合開始剤の具体例としては、ベンゾフェノン、N,N'−テトラメチル−4,4'−ジアミノベンゾフェノン(ミヒラーケトン)、N,N−テトラエチル−4,4'−ジアミノベンゾフェノン、4−メトキシ−4,4'−ジメチルアミノベンゾフェノン、α−ヒドロキシイソブチルフェノン、2−エチルアントラキノン、tert−ブチルアントラキノン、1,4−ジメチルアントラキノン、1−クロロアントラキノン、2,3−ジクロロアントラキノン、3−クロロ−2−メチルアントラキノン、1,2−ベンゾアントラキノン、2−フェニルアントラキノン、1,4−ナフトキノン、9,10−フェナントラキノン、チオキサントン、2−クロロチオキサントン、2,2−ジメトキシ−1,2−ジフェニルエタン−1−オン、2,2−ジエトキシアセトフェノン等の芳香族ケトン化合物;ベンゾイン、メチルベンゾイン、エチルベンゾイン等のベンゾイン化合物;ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル、ベンゾインフェニルエーテル等のベンゾインエーテル化合物;ベンジル、ベンジルジメチルケタール等のベンジル化合物;β−(アクリジン−9−イル)(メタ)アクリル酸等のエステル化合物;9−フェニルアクリジン、9−ピリジルアクリジン、1,7−ジアクリジノヘプタン等のアクリジン化合物;2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−クロロフェニル)−4,5−ジ(m−メトキシフェニル)イミダゾール二量体、2−(o−フルオロフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(o−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2,4−ジ(p−メトキシフェニル)5−フェニルイミダゾール二量体、2−(2,4−ジメトキシフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体、2−(p−メチルメルカプトフェニル)−4,5−ジフェニルイミダゾール二量体等の2,4,5−トリアリールイミダゾール二量体;2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)−1−ブタノン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノ−1−プロパン等のアルキルフェノン系化合物;1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニル−プロパン−1−オン、1−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)−フェニル]−2−ヒドロキシ−2−メチル−1−プロパン−1−オン、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチル−プロピオニル)−ベンジル]フェニル}−2−メチル−プロパン−1−オン、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン}等のα−ヒドロキシアルキルフェノン系化合物;フェニルグリオキシリックアシッドメチルエステル;ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のフォスフィンオキサイド系化合物が挙げられる。光ラジカル重合開始剤は、1種を単独で使用してもよく、2種以上を組み合わせて使用してもよい。硬化性、反応性、及び表面硬化性の観点から、芳香族ケトン化合物、α−ヒドロキシアルキルフェノン系化合物、及びフェニルグリオキシリックアシッドメチルエステルから光ラジカル重合開始剤を選んでもよい。感度向上の観点から、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,6−ジメトキシベンゾイル)−2,4,4−トリメチル−ペンチルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニルフォスフィンオキサイド等のフォスフィンオキサイド系を選んでもよい。
光ラジカル重合開始剤が、活性エネルギー線の照射により遊離ラジカルと塩基(例えば、二級アミノ基、三級アミノ基)の両方を発生させる化合物であってもよい。このような光ラジカル重合開始剤の具体例としては、(4−モルホリノベンゾイル)−1−ベンジル−1−ジメチルアミノプロパン(「イルガキュア369」、BASFジャパン株式会社製)、4−(メチルチオベンゾイル)−1−メチル−1−モルホリノエタン(「イルガキュア907」、BASFジャパン株式会社製)、2−(ジメチルアミノ)−2−[(4−メチルフェニル)メチル]−1−[4−(4−モルホリニル)フェニル]−1−ブタノン(「イルガキュア379」、BASFジャパン株式会社製)等のα−アミノアセトフェノン化合物;「CGI−325」、「イルガキュアOXE01」、「イルガキュアOXE02」(以上、BASFジャパン株式会社製)、「N−1919」、「NCI−831」(以上、株式会社アデカ製)等のオキシムエステル化合物が挙げられる。これらの中でも、α−アミノアセトフェノン化合物を選択してもよい。
(C)成分の含有量は、光硬化性樹脂組成物の総量に対して、好ましくは0.1〜5.0質量%であり、より好ましくは0.2〜3.0質量%であり、更に好ましくは0.25〜2.5質量であり、特に好ましくは0.3〜2.0質量%である。(C)成分の含有量が0.1質量%以上であると、十分に硬化反応を促進させ、硬化物とすることができる。
((D)ゲル化剤)
(D)ゲル化剤成分としては、例えば、ヒドロキシステアリン酸特に12−ヒドロキシステアリン酸等のヒドロキシ脂肪酸、n−ラウロイル−L−グルタミン酸−α,β−ジブチルアミド、ジ−p−メチルベンジリデンソルビトールグルシトール、1,3:2,4−ビス−O−ベンジリデン−D−グルシトール、1,3:2,4−ビス−O−(4−メチルベンジリデン)−D−ソルビトール、ビス(2−エチルヘキサノアト)ヒドロキシアルミニウムなどの化合物、(ポリ)アマイド系、ポリエーテル燐酸エステル系、ポリエーテル・エステル多価カルボン酸系、水添ひまし油系チクソトロピック剤(ディスパロンシリーズ、楠本化学)、ナノシリカ、セピオライト、ベントナイト、スメクタイト、モンモリロナイトなどのフィラー類等が挙げられる。これらは1種を単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、透明性、作業性などの観点から12−ヒドロキシステアリン酸が好ましい。
(連鎖移動剤)
例えば、チオール化合物などの公知の連鎖移動剤を用いることができる。連鎖移動剤を配合することにより、硬化性、感度が向上し、シール溝などの隙間が狭い場合など、光が届きにくい深部の硬化を促進することができる。チオール化合物としては、TMMP、TEMPIC、PEMP、EGMP−4、DPMP(以上、SC有機化学株式会社製、製品名)、カレンズMT−PE1、カレンズMT−BD1、カレンズMT−NR1(以上、昭和電工株式会社製、製品名)などの市販品を用いることができる。
(その他添加剤)
本実施形態の光硬化性樹脂組成物は、必要に応じて様々な添加剤を含有してもよい。添加剤として、例えば、カップリング剤等の密着性向上剤、重合禁止剤、光安定剤、消泡剤、フィラー、難燃剤、離型剤、界面活性剤、滑剤、帯電防止剤などが挙げられる。これらの添加剤として、公知の添加剤を使用できる。
本実施形態の光硬化性樹脂組成物は、充填性の観点から、充填時における温度での粘度が、1〜100Pa・sであることが好ましい。このような粘度であれば、シール溝などの隙間に充填することが容易となる。また、本実施形態の光硬化性樹脂組成物は、25℃におけるTI値が1.5以上であることが好ましく、2.0以上であることが更に好ましい。TI値が1.5以上であれば樹脂の自重によるシール溝からの垂れ出しが防止できる。
光硬化性樹脂組成物の粘度は、単一円筒型回転粘度計(B型粘度計)を使用して測定できる。単一円筒型回転粘度計として、東機産業株式会社製の「TVB−10形粘度計」が挙げられる。
光硬化性樹脂組成物の粘度は、例えば、各成分の含有量を変化させることによって調整できる。粘度を高くしたい場合には、(A)成分の含有量を小さくし、(B−1)成分の含有量を大きく、もしくは(D)成分の含有量を大きくすればよい。これに対し、粘度を低くしたい場合には、(A)成分の含有量を小さくし、(B−1)成分の含有量を大きく、もしくは(D)成分の含有量を小さくすればよい。
<光硬化性樹脂組成物の調製例>
以下、光硬化型樹脂組成物の調製に使用される成分及び具体的な調製例を示すが、本発明に係る光硬化型樹脂組成物はこれに限定されるものではない。
[光硬化型樹脂組成物の調製に使用される成分例]
(A)成分
・KratonG1657:クレイトンポリマー社製、製品名「KratonG1657」、SEBSトリブロック共重合体
・アルコンP125:、荒川化学工業株式会社製、製品名「アルコンP125」脂環族飽和炭化水素樹脂
(B)成分
・FA−314A:日立化成株式会社製、製品名「FA−314A」、ノニルフェノキシポリエチレングリコールアクリレート
・FA−117A:日立化成株式会社製、製品名「FA−117A」、イソステアリルアクリレート
・IBOA:イソボルニルアクリレート(日本触媒株式会社製)
(C)成分
・Omnirad 819:IGM Resins社製、製品名「Omnirad 819」、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド
・Omnirad TPO G:IGM Resins社製、製品名「Omnirad TPO G」、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド
・Omnirad 184:IGM Resins社製、製品名「Omnirad 184」、1−ヒドロキシ−シクロヘキシル−フェニル−ケトン
(D)成分
・ヒドロキシステアリン酸:東京化成工業株式会社製、製品名「ヒドロキシステアリン酸」、ヒドロキシステアリン酸
[光硬化性樹脂組成物の具体例]
上記成分のうち、例えば、以下の成分を90℃で加熱しながら30分間撹拌することによって光硬化性樹脂組成物を得ることができる。
・KratonG1657:10質量部
・FA−117A:20質量部
・IBOA:30質量部
・アルコンP125:40質量部
・Omnirad TPO G:0.3質量部
・ヒドロキシステアリン酸:2質量部
10…ランプボディ、11…シール溝、20…光硬化性樹脂組成物、20B…光硬化性樹脂組成物の半硬化物、20C…光硬化性樹脂組成物の硬化物、30…ノズル、40…光照射装置、50…カバー、51…脚部(突出部)、100…車両用灯具。

Claims (9)

  1. シール溝を有するランプボディと、前記シール溝に対応する位置に設けられた突出部を有するカバーとを備える車両用灯具の製造方法であって、
    前記シール溝内に光硬化性樹脂組成物を供給する工程と、
    前記突出部が前記シール溝内に配置されるように、前記ランプボディと前記カバーと組み付ける工程と、
    前記シール溝内の前記光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程と、
    を含む、車両用灯具の製造方法。
  2. 前記光硬化性樹脂組成物を硬化させる工程よりも前に、前記光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程を更に含む、請求項1に記載の車両用灯具の製造方法。
  3. 前記シール溝内に前記光硬化性樹脂組成物を供給する工程と、前記光硬化性樹脂組成物を半硬化させる工程とを同時に実施する、請求項2に記載の車両用灯具の製造方法。
  4. 前記光硬化性樹脂組成物が、(A)オリゴマーと、(B)(メタ)アクリロイル基を有する単量体と、(C)光重合開始剤とを含有する、請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用灯具の製造方法。
  5. シール溝を有するランプボディと、
    前記シール溝に対応する位置に設けられた突出部を有するカバーと、
    前記シール溝と前記突出部の間に配置された光硬化性樹脂組成物の硬化物と、
    を備える、車両用灯具。
  6. 車両用灯具の製造に使用される光硬化性樹脂組成物であって、
    (A)オリゴマーと、
    (B)(メタ)アクリロイル基を有する単量体と、
    (C)光重合開始剤と、
    を含有する、光硬化性樹脂組成物。
  7. (A)オリゴマーが、ポリイソプレン、水酸基含有ポリイソプレン、ポリブタジエン、水酸基含有ポリブタジエン、ポリブテン及びスチレン系ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項6に記載の光硬化性樹脂組成物。
  8. (A)オリゴマーが、スチレン−エチレン/ブチレン−スチレン、スチレン−エチレン/プロピレン−スチレン及びスチレン系ポリマーからなる群から選ばれる少なくとも一種である、請求項6に記載の光硬化性樹脂組成物。
  9. (D)ゲル化剤を更に含む、請求項6〜8のいずれか一項に記載の光硬化性樹脂組成物。
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