JP2020111235A - 車両のドア構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】減衰部材によるアウタパネルの振動減衰効果を高めることで、ドアから車室内へ伝達されるノイズを可及的に抑制すること。【解決手段】インナパネル5と、該インナパネル5の周縁部をカシメ接続するヘム部10を備えるアウタパネル4と、インナパネル5およびアウタパネル4の間に配設される剛性部材14,15,21(,11A)とを備え、アウタパネル4および剛性部材14,15,21(,11A)に当接するように、これらの間に介在する減衰部材22を備え、減衰部材22は、ヘム部10に隣接する部位に配設された。【選択図】図1

Description

この発明は、アウタパネルと、該アウタパネルよりも車幅内側に配設される例えばインナパネル等のドア構成部材と、ドア構成部材およびアウタパネルの間に配設される剛性部材とを備えた車両のドア構造に関する。
車両の走行中に例えば、エンジン音、タイヤ音、或いは風騒音が空気を介してドアに伝播する等によって、ドアのアウタパネルは車幅方向外側から加振される。一般にドアのアウタパネルは薄板であるため、このような車幅方向外側からの加振によって振動し易く、該アウタパネルから放射音が発生することがあり、この放射音がノイズとなってドア閉時においても車室内に伝達されることが懸念される。
このため、このような車室内へ伝達されるノイズを可及的に抑制するために、薄板のアウタパネルの振動抑制効果を高めたドア構造が求められる。
一方で、特許文献に例示されるように、ドア構造は、従来よりアウタパネルに張剛性を持たせるためにドア正面視で中央付近に、ドアインパクトバー等の剛性部材との間にマスチックシーラとも称される減衰部材が設けられている。
具体的には、特許文献1には、減衰部材としての接着剤を、アウタパネルと、剛性部材としてのドアビームとの間に介在させるとともにアウタパネルの車両前後方向の両端側を除いた中央部に車両前後方向に略均等に配置したドア構造が開示されている(特許文献1中の例えば図1A参照)。
特許文献1のドア構造は、接着剤を上述したように配置することによって、ドアのアウタパネルの歪エネルギーをある程度は熱に変換することができるため、アウタパネルの多少の振動減衰効果は期待できる。
しかしながら、特許文献1には、アウタパネルの振動減衰効果を高める観点で接着剤を配置とすることに関しては言及されておらず、このような観点で効率的な配置であるとは限らないため、検討の余地がある。
特開2018−90061号公報
本発明はこのような課題に鑑みてなされたもので、減衰部材によるアウタパネルの振動減衰効果を高めることで、ドアから車室内へ伝達されるノイズを可及的に抑制することができる車両のドア構造の提供を目的とする。
この発明は、アウタパネルと、該アウタパネルよりも車幅内側に配設されるドア構成部材と、上記ドア構成部材および上記アウタパネルの間に配設される剛性部材(構造部材)とを備え、上記ドア構成部材によって形成されるドア周縁部をカシメ接続するヘム部を、上記アウタパネルに備えた車両のドア構造であって、上記アウタパネルおよび上記剛性部材に当接するように、これらの間に介在する減衰部材(マスチックシーラ)を備え、上記減衰部材は、上記ヘム部に隣接する部位に配設されたものである。
上記構成によれば、減衰部材を、アウタパネル振動時に歪が溜まるヘム部に隣接する部位に配設することで効率的に歪エネルギーを熱に変換できる。
従って、アウタパネルのヘム部に隣接する部位の歪エネルギーを効果的に減衰して、減衰部材によるアウタパネルの振動減衰効果を高めることができる。
この発明の態様として、上記ドア構成部材はインナパネルであり、上記剛性部材が上記インナパネルの前端部と後端部に跨って配設されるドアインパクトバーである。
上記構成によれば、減衰部材を、剛性の高いドアインパクトバーに備えることで、減衰部材とドアインパクトバーとの間の相対変位を促進することができ、アウタパネル振動時の振動減衰効果を高めることができる。
この発明の態様として、上記ドア構成部材は、上記インナパネルおよび上記アウタパネルの間に配設され、ドア上端部に沿って車両前後方向に延在するベルトラインレインであり、上記ヘム部には、上記アウタパネルの上端部に有し、上記ベルトラインレインの上端部をカシメ接続する上端ヘム部を備え、上記ドアインパクトバーは、上記上端ヘム部に隣接する部位に車両前後方向に沿って配設され、
上記減衰部材は、上記ドアインパクトバーの延在方向に沿って配置されたものである。
上記構成によれば、上記上端ヘム部に隣接する部位に車両前後方向に沿って配設されたドアインパクトバーに、上記減衰部材を備えることで、減衰部材を上記上端ヘム部に隣接する部位に配設することができ、該減衰部材によって上端ヘム部に隣接する部位の歪エネルギーを効果的に減衰することができる。従って、アウタパネルの振動を効果的に減衰することができる。
この発明の態様として、複数の上記減衰部材は、上記剛性部材の上記ヘム部に隣接する部位に、該剛性部材の延在方向に沿って千鳥配置されたものである。
上記構成によれば、複数の減衰部材を上記剛性部材に千鳥配置することで、圧縮された減衰部材の形態管理を容易化しながらも、極力隙間なく高い充填率で配設することができる。
すなわち、隣接する減衰部材同士が互いに接触することがなく配設しながらも、減衰部材の配置面積を高めることによる優れた減衰効果を得ることができる。
この発明の態様として、ドア正面視でドア中央付近に、上記アウタパネルとの間に上記減衰部材を有するドアアウタレインが配設され、上記剛性部材は、ドア正面視でドア中央付近から上記ヘム部に隣接する部位まで延設する上記ドアアウタレインであり、該ドアアウタレインの延在方向の上記ヘム部に隣接する部位に、上記減衰部材が配置されたものである。
上記構成によれば、アウタレインも例えば、ドアインパクトバーと同様に剛性部材として利用することができるため、アウタパネル振動時における、ドア正面視で上記ヘム部に隣接する部位の歪エネルギーを効果的に減衰することができる。
この発明の態様として、上記減衰部材は、損失係数(tanδ)が0.7以上に設定される高減衰のマスチックシーラである。
高減衰のマスチックシーラをヘム部に隣接する部位に配設することでアウタパネルの飛躍的な減衰効果を得ることができる。
この発明によれば、減衰部材によるアウタパネルの振動減衰効果を高めることで、ドアから車室内へ伝達されるノイズを可及的に抑制することができる。
アウタパネルを仮想線にて示した本実施形態のドア構造の正面図。 図1中のA−A線に沿った要部拡大断面図。 図1中のB−B線に沿った要部矢視拡大断面図(a)、下側ドアインパクトバーの後端を示す斜視図。 図1中のD−D線断面の要部を模式的に示した作用説明図。 アウタパネルの透過損失と減衰部材の損失係数の関係を示すグラフ。 本実施形態のドア構造の変形例A,Bを夫々図2に対応して示した断面図。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を詳述する。
図中、矢印Fは車両前方を示し、矢印Uは車両上方を示し、矢印OUTは車幅方向外側を示し、矢印INは車幅方向内側(車室側)を示すものとする。図1はアウタパネルを仮想線にて示した本実施形態のドア構造の正面図、図2は図1中のA−A線に沿ったドア構造の要部拡大断面図、図3(a)は図1中のB−B線に沿ったドア構造の要部矢視拡大断面図、図3(b)は下側ドアインパクトバーの後端部を示す斜視図である。なお図1中の「×」印は剛性部材やドア構成部材をインナパネルに対して直接又は間接的に接合する接合箇所を示す。
図1、図2に示すように、ドア構造は、車両の車室内に設けられた座席の側面のドア開口に配置されるサイドドア1に適用したものであって、本実施形態のサイドドア1は、ドア本体2と、ドア本体2の上側に設けられるドアサッシュ3(図1参照)とで構成されている。
ドア本体2は、車幅方向外側に位置するアウタパネル4(図2参照)と車幅方向内側に位置するインナパネル5とを組み合わせて構成している。ドアサッシュ3には、ウインドウ開口部6(図1参照)が形成され、ウインドウ開口部6は、ドア本体2の内部に備えた不図示の昇降装置により上下に昇降されるウインドウガラス7(図2参照)によって開閉される。
図1に示すように、ドア本体2は、上下一対のドアヒンジブラケット8a,8bが取り付けられた前辺部51と、後辺部52と上辺部53(図2参照)と下辺部54とを有して構成されている。
そして図1、図3(a)に示すように、ドア本体2における前辺部51と後辺部52と下辺部54は、アウタパネル4の端部4f,4r,4dが、これに対応するインナパネル5の端部5f,5r,5dを内包するように折り返してヘミング加工(カシメ接続)されることにより、インナパネル5の端部と接合固定している。但し、図3(a)中には、下記ヘム部10のうち下端ヘム部10dおよび後端ヘム部10rのみ図示している。
すなわち、アウタパネル4の周縁のうち、前端部4f、後端部4r、下端部4dには、インナパネル5の夫々に対応する端部5f,5r,5dにカシメ接続するヘム部10(前端ヘム部10f、後端ヘム部10rおよび下端ヘム部10d)が形成されている。
図1、図2に示すように、ドア本体2の上辺部53における、インナパネル5およびアウタパネル4の間には、ドア上端部に沿って車両前後方向に延在するベルトラインレインアウタ11およびベルトラインレインインナ12(図2参照)を配設している。
これらベルトラインレインアウタ11およびベルトラインレインインナ12は、ドア本体2の上縁部を補強するものであって、図2に示すように、ウインドウガラス7が昇降時にドア本体2に対して該ウインドウガラス7を出し入れ可能な出入り口としての隙間sがドア本体2の上縁部に構成されるように車幅方向の外内各側で互いに離間して配設されている。
なお、図2中仮想線に示すように、ドア本体2の上端部にはウェザーストリップ13が装着されている。
図2に示すように、ドア上端部には、アウタパネル4の上端部4uが、ベルトラインレインアウタ11の上端部11uを内包するように折り返してヘミング加工(カシメ接続)されることにより、ベルトラインレインアウタ11の上端部11uと接合固定している。すなわち、アウタパネル4の上端部4uは、インナパネル5の上端部5uにカシメ接続せずに、ベルトラインレインアウタ11の上端部11uをカシメ接続するヘム部10としての上端ヘム部10uが形成されている。
図1に示すように、上述のドア本体2の前辺部51と後辺部52との間には、2本のドアインパクトバー14,15が上下方向に離間して配設されている。
図1に示すように、上下各ドアインパクトバー14,15は共に、前後各端側にインナパネル5に接合するフランジ部14f,14r、15f,15rが設けられ、これら前後各端側のフランジ部14f,14r、15f,15rの間には、延在方向(長手方向)に延びる車幅方向外側へ突状の突ビード141,151が複数条(この実施例では上下各側の2条)に設けられている。
上側のドアインパクトバー14は、インナパネル5の前辺部51の上部かつ前縁に、上側のドアヒンジブラケット8aを補強するヒンジレイン16の上部を介して前側フランジ部14fが一体接合されるとともに、インナパネル5の後辺部52の上部かつ後縁に、ドアサッシュ3の後辺基部17(ドア本体2への結合部)を介して後側フランジ部14rが一体接合される。これにより、上側のドアインパクトバー14は、後方程上方に僅かに傾斜する姿勢(換言するとベルトラインレインアウタ11と略平行となる姿勢)で車両前後方向に沿って直線状に延びている。さらに上側のドアインパクトバー14は、ベルトラインレインアウタ11の下方、具体的には図1、図2に示すように、上端部がベルトラインレインアウタ11の下端部と上下方向に若干オーバーラップする高さでドア本体2の前辺部51と後辺部52との間に跨って配設されている。
すなわち、上側のドアインパクトバー14は、上端ヘム部10uに隣接する部位20u(以下、「上端ヘム部隣接部位20u」とも称する)(上端ヘム部近傍部位)に車両前後方向に沿って配設される。さらに図1に示すように、上側のドアインパクトバー14は、前側フランジ部14fを含む前端側が前端ヘム部10fに隣接する部位20f(以下、「前端ヘム部隣接部位20f」とも称する)(前端ヘム部近傍部位)に配設されるとともに、後側フランジ部14rを含む後端側が後端ヘム部10rに隣接する部位20r(以下、「後端ヘム部隣接部位20r」とも称する)(後端ヘム部近傍部位)に配設される。
また図1に示すように、下側のドアインパクトバー15は、インナパネル5の前辺部51の上部かつ前縁に、ヒンジレイン16の下部を介して前側フランジ部15fが一体接合されるとともに、図1、図3(a)に示すように、インナパネル5の後辺部52の下部かつ後縁に、後側フランジ部15rが一体接合される。
なお図3(b)に示すように、下側のドアインパクトバー15の後側フランジ部15rは、車幅方向外側へ突の断面ハット形状に形成された後端側に、車幅方向内側に補強フランジ152を備えており、図3(a)(b)に示すように、断面ハット形状の後端側に対して車幅方向内側から補強フランジ152を接合することで閉断面15A(閉断面空間)を形成している。そして図1、図3(a)に示すように、この後側フランジ部15rに備えた補強フランジ152をインナパネル5の後辺部52の下部かつ後縁に一体接合している。
上述により、下側のドアインパクトバー15は、ドア本体2の前辺部51と後辺部52との間に跨って配設されている。すなわち図1に示すように、下側のドアインパクトバー15は、前側フランジ部15fを含めた前端側が前端ヘム部隣接部位20fに配設されるとともに、後側フランジ部15rを含めた後端側が後端ヘム部隣接部位20rに配設される。
同図に示すように、下側のドアインパクトバー15は、後方程下方に傾斜する姿勢で車両前後方向に沿って直線状に延びており、このように、これら上下各ドアインパクトバー14,15の前端部側の離間距離に対して後端部側の離間距離を大きく設定することで、2つのドアインパクトバー14,15によって側突荷重を効果的に受け止めるように構成している。
また図1に示すように、ドア正面視でサイドドア1の少なくとも中央付近には、ドアアウタレイン21が配設されている。ドアアウタレイン21は、剛性部材(構造部材)として、アウタパネル4との間に、後述する減衰部材22が配設されており、ドア正面視で少なくともサイドドア1中央付近に配設した減衰部材22と協働して薄肉鋼板製のアウタパネル4の張剛性を持たせている。
ドアアウタレイン21は、後方程下方に下側のドアインパクトバー15よりも急峻な傾斜角度で傾斜する姿勢でサイドドア1の中央付近から後辺部52まで直線状に延設されている。
具体的にドアアウタレイン21は、前上端部に設けられた前側フランジ部21fが上側のドアインパクトバー14の車両前後方向の中間位置に車幅方向外側から接合されるとともに、後下端部に設けられた後側フランジ部21rがインナパネル5の後辺部52の上下方向の中間部(下側のドアインパクトバー15の後側フランジ部15rとの接合部よりも上側部位)に接合される。
これによりドアアウタレイン21は、ドア本体2の上側のドアインパクトバー14と後辺部52との間に跨って配設され、後側フランジ部21rを含めた後下端部は、後端ヘム部隣接部位20rに配設されている。
図1〜図3(a)(b)に示すように、本実施形態のサイドドア1は、上述した剛性部材(上下各ドアインパクトバー14,15およびドアアウタレイン21)とアウタパネル4との間に、マスチックシーラとも称される減衰部材22を配設している。本実施例における減衰部材22は、ドア正面視でアウタパネル4のヘム部10に隣接する部位20f,20r,20uのみならず中央付近に配置したものも含めて全て、損失係数(tanδ)が0.7以上に設定される高減衰のマスチックシーラを採用している。
図1〜図3(a)に示すように、減衰部材22は、剛性部材14,15,21とアウタパネル4とに圧接された状態でこれらの間に介在する。具体的には、減衰部材22を構成する未硬化のペースト状材料を剛性部材14,15,21のアウタパネル4との対向面の所定箇所に塗布し、インナパネル5にアウタパネル4を組み付け時に、剛性部材14,15,21とアウタパネル4とによって両側から圧接された状態とする。さらに、ペースト状材料を圧接状態のまま熱硬化させることで剛性部材14,15,21とアウタパネル4との間に減衰部材22を形成している。
図1、図3(b)に示すように、減衰部材22は、上述した剛性部材14,15,21のアウタパネル4との対向面の上下各側(ドア正面視で剛性部材14,15,21の延在方向の直交方向の各側)に延在方向(車両前後方向)に沿って2列で配設されている。
具体的に、ドアアウタレイン21に配設した減衰部材22は、延在方向の両端側に配設している。このうち、減衰部材22を図1に示すように、ドアアウタレイン21の前上端部側に配設することで、ドア正面視でアウタパネル4の中央付近に位置させることができ、上述したように、アウタパネル4の張剛性を持たせている。一方図1、図3(a)(b)に示すように、減衰部材22をドアアウタレイン21の後下端部側に配設することで、該減衰部材22を後端ヘム部隣接部位20rに位置させている。
また図1、図2に示すように、上下各ドアインパクトバー14,15は、共に、上下2列の減衰部材22が延在方向(車両前後方向)に互い違いになるように千鳥配置(ジグザグに配置)している。
このように減衰部材22を千鳥配置することで、隣接する減衰部材22同士が互いに干渉し合うことを回避しながらも、配置面積を極力高めたレイアウトとすることができる。
なお、上下各側で列を構成するように配置された減衰部材22は、各列のピッチ(配置間隔)が、減衰部材22の直径に対して極力同等以下になるように配置することが好ましい。これにより、上下各側で隣接する減衰部材22は、車両前後方向において互いにオーバーラップするように千鳥配置することができ、配置面積をより高めた配置とすることができる。
減衰部材22は、上下各ドアインパクトバー14,15の少なくとも前後各端側において千鳥配置されており、そのピッチは、車両前後方向の中間部よりも前後各端側が小さくなるように配置されている(図1参照)。
これにより、減衰部材22は、上下各ドアインパクトバー14,15の車両前後方向の中間部よりも前後各端側に重点的に配置され、上下各ドアインパクトバー14,15における減衰部材22の配置面積(配置密度)は、前端ヘム部隣接部位20fおよび後端ヘム部隣接部位20rが他の部位と比較して相対的に高くなるように構成している。
ここで図1、図2に示すように、上下各ドアインパクトバー14,15のうち、上側のドアインパクトバー14は、上述したように、上端ヘム部隣接部位20uにおいて車両前後方向に沿って配設しているため、このような上側のドアインパクトバー14に減衰部材22を車両前後方向に沿って配設することで、減衰部材22を上端ヘム部隣接部位20uに車両前後方向に沿って位置させることができる。
なお、本実施例では、上側のドアインパクトバー14の前後各端側に加えて、車両前後方向の中間部、すなわち、ドアアウタレイン21の前上端部との結合部周辺においても、減衰部材22を千鳥配置した構成としている(図1中の領域X参照)。これにより、上側のドアインパクトバー14の車両前後方向における、ドアアウタレイン21と結合することによって高剛性化した部位に、減衰部材22を集中的に配置することができ、アウタパネル4の振動時に後述するように減衰部材22のズリ変形を促進させ、振動減衰効果を高めることができる。
図4は、減衰部材22を取り外したドア構造において上下各ドアインパクトバー14,15の図示を省略した図1中のD−D線断面対応図により模式的に示した作用説明図である。
図4に示すように、走行中に例えば、エンジン音、タイヤ音、風騒音等が空気を介してサイドドア1に伝播し、サイドドア1のアウタパネル4を加振することで、薄板のアウタパネル4は、微小ながら振動する。また、サイドドア1を開いた状態から閉める際においてもサイドドア1のアウタパネル4は、微小ながら振動する。
このように、アウタパネル4は、図4中にて模式的に示したように、車幅方向外側からの加振に対して微小に振動することにより、ドア正面視で中央側(図4においては上下方向の中間部)に、相対的に大きな歪(伸縮)が生じるに対して、ヘム部隣接部位20f,20r,20u,20d(図4においてはヘム部隣接部位20u,20d)に、相対的に小さな歪(伸縮)が生じる。すなわち、アウタパネル4の微小振動によって生じる歪エネルギーは、ドア正面視で中央側よりもヘム部隣接部位20f,20r,20u,20dが大きくなる。
換言すると、アウタパネル4は、車幅方向外側からの加振に対して微小に振動することで、ドア正面視で中央側から低周波(約125Hz以下)の放射音が発生するのに対して、ヘム部隣接部位20f,20r,20uから中/高周波(約125Hz以上)の放射音が発生する。
そこで本実形態では、上述したように、減衰部材22を、ドア正面視でアウタパネル4における、歪エネルギーが相対的に大きくなる、ヘム部隣接部位20f,20r,20uに重点的に配置することで(図1参照)、アウタパネル4と剛性部材14,15,21との間に介在する減衰部材22のズリ変形(剛性部材14,15,21に対して減衰部材22が相対変位するような歪変形)を促すことができる。
すなわち、減衰部材22をドア正面視でアウタパネル4の中央付近に配置した場合には、減衰部材22は、相対的に大きな振幅で振動するアウタパネル4の中央付近と一体的に変位するため、振れ幅は大きいものの該減衰部材22自体の変形量は少ない。これに対して、減衰部材22をアウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに配置することで、該減衰部材22自体が波打つ(うねる)ようなズリ変形が促進される。
このようなズリ変形により、アウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに配置した減衰部材22には、アウタパネル4の中央付近に配置した場合と比して相対的に大きな内部摩擦が発生し、振動エネルギーを熱へ変換することでアウタパネル4の振動が抑制され、該アウタパネル4からの放射音を効果的に減衰することができる。
従って、車幅方向外側からの加振に対するアウタパネル4の振動によって車室内へ入射される中/高周波ノイズを効果的に減衰することができる。
図5は、減衰部材22を所定条件でサイドドア1のアウタパネル4に配置するとともに、該アウタパネル4を図4のように加振した場合における、アウタパネル4の透過損失と減衰部材22の損失係数(tanδ)との関係を示すグラフである。図5中の領域R1に含まれるプロットは、損失係数が0.2の減衰部材22を、アウタパネル4の張剛性を持たせる観点からアウタパネル4の正面視で中央側に重点的に配置した従来のドア構造(以下、「従来例A」と称する)を各サンプルとして用いた場合の結果を示し、図5中の領域R2に含まれるプロットは、損失係数が0.7の減衰部材22(高減衰のマスチックシーラ)を、アウタパネル4の正面視で中央側に重点的に配置した従来のドア構造(以下、「従来例B」と称する)を各サンプルとして用いた場合の結果を示し、図5中の領域R3に含まれるプロットは、損失係数が0.7の減衰部材22を、アウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに重点的に配置した本発明のドア構造(以下、「実施例A」と称する)を各サンプルとして用いた場合の結果を示すものである。
従来例Bは、従来例Aと同様にアウタパネル4の正面視で中央側に減衰部材22を重点的に配置した構成に対して、減衰部材22を損失係数が0.2から0.7のものに変更したものであるが、その場合には、図5中の領域R1、領域R2に示すように、従来例Aに対してパネル透過損失の向上は見受けられたが、その上げ幅は僅かであった。
これに対して図5中の領域R2、領域R3に示すように、実施例Aは、従来例Bと同じ損失係数が0.7の減衰部材22を用いたものであるが、減衰部材22をアウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに重点的に配置することで、従来例Bに対してパネル透過損失が向上し、しかもその上げ幅は、従来例Aに対する従来例Bの上げ幅よりも大きかった。
以上により、仮に減衰部材22の損失係数を単純に高めても、アウタパネル4の振動減衰効果を高める観点で減衰部材22をアウタパネル4に適切に配置しなければ、減衰部材22による振動減衰効果は限定的であるのに対して、本実施形態のように減衰部材22をアウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに重点的に配置することで、効果的に振動減衰効果を高めることが確認できた。
図1〜図3に示すように、上述した本実施形態の車両のドア構造としてのサイドドア1は、アウタパネル4と、該アウタパネル4よりも車幅内側に配設されるドア構成部材(インナパネル5、ベルトラインレインアウタ11)と、ドア構成部材5,11のうち、少なくともインナパネル5とアウタパネル4の間に配設される剛性部材(上下各ドアインパクトバー14,15、ドアアウタレイン21)とを備え、ドア構成部材5,11によって形成されるドア周縁部4f,4r,4d,11uをカシメ接続するヘム部10(10f,10r,10d,10u)を、アウタパネル4に備えた車両のドア構造であって、アウタパネル4および剛性部材14,15,21に当接するように、これらの間に介在する減衰部材22を備え、減衰部材22は、ヘム部10(10f,10r,10u)に隣接する部位20f,20r,20uに配設されたものである。
このように減衰部材22を、アウタパネル4振動時に歪が溜まるヘム部隣接部位20f,20r,20uに配設することで効率的に歪エネルギーを熱に変換できる。
従って、アウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uの歪エネルギーを効果的に減衰して、減衰部材22によるアウタパネル4の振動減衰効果を高めることができる。
この発明の態様として、上記ドア構成部材はインナパネル5であり、上記剛性部材が、ドア前端部に位置するインナパネル5の前辺部51(前端部)とドア後端部に位置する後辺部52(後端部)に跨って配設される上下各ドアインパクトバー14,15(ドアインパクトバー)である(図1〜図3(a)(b)の特に図1参照)。
上記構成によれば、減衰部材22を、剛性の高い上下各ドアインパクトバー14,15に備えることで、減衰部材22と上下各ドアインパクトバー14,15との間の相対変位を促進することができ、アウタパネル4振動時の振動減衰効果を高めることができる。
この発明の態様として、上記ドア構成部材は、インナパネル5およびアウタパネル4の間に配設され、ドア上端部に沿って車両前後方向に延在するベルトラインレインアウタ11(ベルトラインレイン)であり、ヘム部10には、アウタパネル4の上端部4uに有し、ベルトラインレインアウタ11の上端部11uをカシメ接続する上端ヘム部10uを備え(図2参照)、上側のドアインパクトバー14(ドアインパクトバー)は、上端ヘム部隣接部位20uに車両前後方向に沿って配設され、減衰部材22は、上側のドアインパクトバー14の延在方向に沿って配置されたものである(図1、図2参照)。
上記構成によれば、上端ヘム部隣接部位20uに車両前後方向に沿って配設された上側のドアインパクトバー14に、減衰部材22を備えることで、減衰部材22を上端ヘム部隣接部位20uに配設することができ、上端ヘム部隣接部位20uの歪エネルギーを効果的に減衰することができる。
従って、アウタパネル4の振動を効果的に減衰することができる。
この発明の態様として、複数の減衰部材22は、剛性部材としての上下各ドアインパクトバー14,15およびドアアウタレイン21の少なくともヘム隣接部位20f,20r,20u、詳しくは、上下各ドアインパクトバー14,15およびドアアウタレイン21の各後端側(後端ヘム部隣接部位20r)、上下各ドアインパクトバー14,15の各前端側(前端ヘム部隣接部位20f)、上側のドアインパクトバー14の車両前後方向における上端ヘム部隣接部位20uに、該剛性部材14,15,21の延在方向に沿って千鳥配置されたものである(図1、図2、図3(a)(b)参照)。
上記構成によれば、複数の減衰部材22を剛性部材14,15,21に千鳥配置することで、硬化後の減衰部材22の形態(圧接状態で硬化後のペースト状材料の形態)の品質を保証しながらも、極力隙間のない大きな配置面積が確保されるように配設することができる。
すなわち、隣接する減衰部材22同士が互いに干渉し合うことなく配設しながらも、減衰部材22の配置面積を高めることによる優れた減衰効果を得ることができる。
この発明の態様として、ドア正面視でサイドドア1中央付近に、アウタパネル4との間に減衰部材22を有するドアアウタレイン21が配設され(図1、図2参照)、剛性部材14,15,21には、ドア正面視でサイドドア1の中央付近から後端ヘム部隣接部位20rまで延設するドアアウタレイン21であり、該ドアアウタレイン21の延在方向の後端ヘム部隣接部位20rに減衰部材22が配置されたものである(図1参照)。
上記構成によれば、ドアアウタレイン21を例えば、上下各ドアインパクトバー14,15と同様に剛性部材として利用することで、アウタパネル4振動時における、ドア正面視でアウタパネル4の後端ヘム部隣接部位20rの歪エネルギーを効果的に減衰することができる。
この発明の態様として、減衰部材22は、損失係数(tanδ)が0.7以上に設定される高減衰のマスチックシーラである。
上記構成によれば、高減衰のマスチックシーラを前端ヘム部隣接部位20f、後端ヘム部隣接部位20rおよび上端ヘム部隣接部位20uに配設することでアウタパネル4の飛躍的な減衰効果を得ることができる。
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではなく様々な実施形態で形成することができる。
以下、本実施形態の変形例に係るサイドドア1A,1Bについて説明するが、上述した実施形態と同様の構成のものは同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施形態の変形例に係るサイドドア1Aとして、ベルトラインレインアウタ11Aを上下各ドアインパクトバー14,15やドアアウタレイン21と同様に剛性部材14,15,21の一部として、アウタパネル4との間に減衰部材22を備えた構成を採用してもよい。
具体的には図6(a)に示すように、変形例に係るサイドドア1Aは、ベルトラインレインアウタ11Aの下部に、上下方向に延びる該アウタパネル4に沿って下方へ延設する下方延設部111を設けている。
下方延設部111は、アウタパネル4に対して車幅方向内側にて離間する位置にて上下方向に延びており、その上下各側に、アウタパネル4に向けて突出する台座部111a,111bを設けている。そしてこれら上下各台座部111a,111bと、これらに対向するアウタパネル4との間に減衰部材22を介在させている。これにより減衰部材22は、ベルトラインレインアウタ11の上下各側に配置されており、さらに延在方向に沿って千鳥配置されている。
このように、減衰部材22を上側のドアインパクトバー14よりも上方に位置するベルトラインレインアウタ11に配設することで、上側のドアインパクトバー14に配設するよりもアウタパネル4の上端ヘム部10uに、より近接する部位20uに配設できる。
従って、アウタパネル4が振動時の歪エネルギーをより効果的に熱に変換することができるため、アウタパネル4の振動減衰効果をより高めることができる。
なお、言うまでもなく減衰部材22は、ベルトラインレインアウタ11(11A)と上側のドアインパクトバー14のうち何れか一方に限らず双方に備えてもよい。
本実施形態の他の変形例に係るサイドドア1Bは、図6(b)に示すように、車幅方向に所定の厚みおよび所定の質量をもったアルミ製の剛性部材30を備えている。
剛性部材30は、それ自体が他の車体部品(ドア構成部品)に直接的に取付けられておらず、減衰部材22に接着等で接合することによって、該減衰部材22を介してアウタパネル4に取付けられている。これにより図6(a)に示すように、剛性部材30とアウタパネル4とによって減衰部材22を車幅方向に挟み込むようにして全体として3層の縦断面を構成している。
さらに、当変形例に係るサイドドア1Bについても減衰部材22は、車両前後方向に延びる剛性部材30の上下各側に配置されるとともに、延在方向(前後方向)に沿って千鳥配置している。
上記構成によれば、剛性部材30の慣性を利用して、該剛性部材30と、弾性の高い減衰部材22との間のズリ変位を促進することができるため、減衰部材22に大きな内部摩擦を発生させることができ、振動エネルギーを熱へ変換することでアウタパネル4の振動減衰効果を高めることができる。
この発明は、さらに他の実施形態で形成することができる。
例えば、本実施形態では、減衰部材22として比較的厚い粘弾性部材を用い、この粘弾性部材を剛性部材14,15,21,11Aとアウタパネル4との間に介在させているが、本発明は、減衰部材22として薄いシート状の粘弾性部材を用いるようにしてもよい。
また、本発明は、減衰部材22として損失係数(tanδ)が0.7以上に設定される高減衰のマスチックシーラを採用するに限らず、例えば、0.2など0.7未満の低減衰のマスチックシーラをアウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに配設した構成、或いは高減衰と低減衰の各マスチックシーラを組み合わせて配設した構成を採用してもよい。
さらにまた本発明は、減衰部材をアウタパネル4のヘム部隣接部位20f,20r,20uに設けた構成として、上述した実施形態では前端ヘム部隣接部位20f、後端ヘム部隣接部位20rおよび上端ヘム部隣接部位20uに設けた構成について説明したが、これに限らず、剛性部材を、ドア正面視で下端ヘム部10dに隣接する部位20dに設け、この剛性部材の延在方向における下端ヘム部隣接部位20dに減衰部材22を設けた構成を採用してもよい。
1,1A,1B…サイドドア(ドア構造)
4…アウタパネル
4u…アウタパネルの上端部
5…インナパネル(ドア構成部材)
5f,5r,5d,11u…ドアの周縁部
10(10f,10r,10d,10u)…ヘム部
10u…上端ヘム部
11,11A…ベルトラインレインアウタ(ベルトラインレイン、ドア構成部材)
14,15…上下各ドアインパクトバー(ドアインパクトバー、剛性部材)
20u…上端ヘム部隣接部位(ヘム部に隣接する部位)
20f…前端ヘム部隣接部位(ヘム部に隣接する部位)
20r…後端ヘム部近傍部位(ヘム部に隣接する部位)
21…ドアアウタレイン(ドアアウタレイン、剛性部材)
22…減衰部材
30…剛性部材
51…前辺部(前端部)
52…後辺部(後端部)

Claims (6)

  1. アウタパネルと、該アウタパネルよりも車幅内側に配設されるドア構成部材と、上記ドア構成部材および上記アウタパネルの間に配設される剛性部材とを備え、上記ドア構成部材によって形成されるドア周縁部をカシメ接続するヘム部を、上記アウタパネルに備えた車両のドア構造であって、
    上記アウタパネルおよび上記剛性部材に当接するように、これらの間に介在する減衰部材を備え、
    上記減衰部材は、上記ヘム部に隣接する部位に配設された
    車両のドア構造。
  2. 上記ドア構成部材はインナパネルであり、
    上記剛性部材が上記インナパネルの前端部と後端部に跨って配設されるドアインパクトバーである
    請求項1に記載の車両のドア構造。
  3. 上記ドア構成部材は、上記インナパネルおよび上記アウタパネルの間に配設され、ドア上端部に沿って車両前後方向に延在するベルトラインレインであり、
    上記ヘム部には、上記アウタパネルの上端部に有し、上記ベルトラインレインの上端部をカシメ接続する上端ヘム部を備え、
    上記ドアインパクトバーは、上記上端ヘム部に隣接する部位に車両前後方向に沿って配設され、
    上記減衰部材は、上記ドアインパクトバーの延在方向に沿って配置された
    請求項2に記載の車両のドア構造。
  4. 複数の上記減衰部材は、上記剛性部材の上記ヘム部に隣接する部位に、該剛性部材の延在方向に沿って千鳥配置された
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  5. ドア正面視でドア中央付近に、上記アウタパネルとの間に上記減衰部材を有するドアアウタレインが配設され、
    上記剛性部材は、ドア正面視でドア中央付近から上記ヘム部に隣接する部位まで延設する上記ドアアウタレインであり、
    該ドアアウタレインの延在方向の上記ヘム部に隣接する部位に、上記減衰部材が配置された
    請求項1乃至4のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
  6. 上記減衰部材は、損失係数(tanδ)が0.7以上に設定される高減衰のマスチックシーラである
    請求項1乃至5のいずれか1項に記載の車両のドア構造。
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