JP6201760B2 - 車両の車体構造 - Google Patents
車両の車体構造 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6201760B2 JP6201760B2 JP2014001347A JP2014001347A JP6201760B2 JP 6201760 B2 JP6201760 B2 JP 6201760B2 JP 2014001347 A JP2014001347 A JP 2014001347A JP 2014001347 A JP2014001347 A JP 2014001347A JP 6201760 B2 JP6201760 B2 JP 6201760B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vehicle body
- flexible coupling
- coupling flange
- vibration damping
- flange portion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Body Structure For Vehicles (AREA)
Description
このような閉断面部を有する車体構成部材において、軽量でありながら乗り心地性能を向上させるために、当該車体構成部材に伝達される振動を低減するように構成した諸種の技術が知られている。
図10において、パネル部材81と断面ハット形状のフレーム部材82とで閉断面部83を有する車体部材80を形成し、上述の閉断面部83の内部に、複数のフランジ部84,85,86,87を有する節部材88を結合するが、複数のフランジ部84〜87のうち少なくとも1つは、振動減衰部材89を介してパネル部材81に接合された柔結合フランジ部84とし、他のフランジ部85,86,87はフレーム部材82に当接した状態でスポット溶接にて結合された剛結合フランジ部としている。
図面は、車両の車体構造を示し、図1はその斜視図、図2は図1からパネル部材を取除いた状態で示す車両の車体構造の斜視図、図3は図1から節部材、振動減衰部材、規制部、緩衝部材のみを抽出して示す斜視図、図4は図1のA−A線矢視断面図である。
図1〜図4において、断面ハット状のフレーム部材1と、平板としてのパネル部材2とで閉断面部3を形成した車体部材4を構成している。
また、上述のパネル部材2としては偏平な平板部材を例示したが、これは断面ハット状のフレーム部材1と同様にその断面がハット形状または逆向きハット形状の部材であってもよい。
1または2以上の車体部材、この実施例では2つの部材(フレーム部材1とパネル部材2)により形成され閉断面部3を有する車体部材4の内部には、補強体としての節部材5を結合している。
上述の閉断面部3の幅方向を各図の矢印X方向とし、閉断面部3の深さ方向(または高さ方向)を矢印Y方向とすると、閉断面部3の閉断面方向は、矢印X方向および矢印Y方向を含む面の延在方向(後述する節部材本体50の延在方向)であり、閉断面部3に直交する方向(閉断面方向に直交する方向)は、矢印Z方向であり、この実施例では、矢印Z方向は閉断面部3の長手方向となる。
この規制部材7は矢印X方向に延在するもので、当該規制部材は、パネル部材2に接合固定される取付け座面部7aと、この取付け座面部7aにおける振動減衰部材6に近い側の端部から矢印Y方向に延びる縦面部7bと、この縦面部7bの下端から柔結合フランジ部51の下方に延びる下片部7cとを一体に折曲げ形成したものである。
しかも、上述の規制部材7は、節部材5、特に、その柔結合フランジ部51に対して非接触に構成されている。
また、規制部材7の下片部7cは、図4に示すように、柔結合フランジ部51の反パネル部材側の面(この実施例では下面)に平行でかつ対向しており、これら両者7c,51間には矢印Y方向の間隙g2が形成されている。つまり、規制部材7の下片部7cが柔結合フランジ部51に対して所定距離の間隙g2をもって設けられたものである。
上述の振動減衰部材6としては、温度が20℃で、かつ加振力の周波数が30Hzである条件下において、貯蔵弾性率が500MPa以下で、損失係数が0.2以上の粘弾性部材を用いることができる。
車両の軽衝突や縁石乗り上げ時の衝撃等により車体に荷重が入力して、パネル部材2が図4の矢印α方向へ比較的大きく変形しようとする場合、パネル部材2に接合固定された規制部材7がパネル部材2の変位に追従し同方向へ移動し、当該規制部材7の下片部7cが緩衝部材8を介して節部材5の柔結合フランジ部51に当接するので、該規制部材7によりパネル部材2の矢印α方向への開き変形を抑制することができ、よって、振動減衰部材6の破断や剥離を防止することができる。
また、上述の間隙g2には緩衝部材8を配設しているので、車両走行時の振動等によって柔結合フランジ部51と規制部材7の下片部7cとが直接当接することを防止して、これら両者51,7cの当接により通常走行時に異音が発生することを防止することができる。
このため、振動減衰部材6による減衰能を維持することができて、リペア性(補修性)の観点からも有利となる。
すなわち、上述の振動減衰部材6は柔結合フランジ部51とパネル部材2との間、上記間隙g1に相当する位置、並びに、柔結合フランジ部51の反パネル部材側の面と規制部材7の下片部7cとの間(間隙g2に相当する位置)に連続して配置されている。
また、節部材本体50が図5の矢印β1方向(節部材本体50に対して略垂直な方向で、概ね矢印Z方向)へ変形しようとした場合、規制部材7の縦面部7bにより、その変形を阻止することができる。
なお、この実施例3においては、規制部材7の矢印X方向の長さは、柔結合フランジ部51の矢印X方向の長さ、並びに、その近傍の節部材本体50における左右の切欠き凹部50A,50A間の矢印X方向の長さよりも長く形成する。
上述の係止片7fは、図7に示すように縦面部55に平行で、かつ対向しており、これら両者7f,55間には矢印Z方向の間隙g3が形成されている。
そして、柔結合フランジ部51の下面およびそれ以下の部位における間隙g1,g2,g3に緩衝部材8を配設している。
図7で示した実施例4においても、その他の構成、作用、効果については、先の実施例1とほぼ同様であるから、図7において前図と同一の部分には、同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
上述の各規制部材70,70の縦面部70b,70bのパネル部材2から矢印Y方向への突出量は、当該縦面部70b,70bが端部51a,51bと対向する位置までで充分であるが、この実施例5においては緩衝部材8の配設を考慮して、縦面部70b,70bが端部51a,51bよりさらに下方まで突出するように形成している。
また、節部材本体50が図8の矢印β2方向(節部材本体50に対して略垂直な方向で、概ね矢印Z方向)へ変形しようとした場合、柔結合フランジ部51の端部51bが、緩衝部材8を介して、他方の規制部材70の縦面部70bと係合し、それ以上の変形を阻止することができる。
よって、節部材5の柔結合フランジ部51の矢印β1,β2方向への変形を、規制部材70,70により規制することができて、振動減衰部材6の破断や剥離を防止することができる。
これらの各切起し部71,71は節部材5の柔結合フランジ部51における端部51a,51bと対向すると共に、切起し部71,71と端部51a,51bとの間には上述の間隙g5,g6が形成されている。
すなわち、上述の振動減衰部材6は柔結合フランジ部51とパネル部材2との間、上記間隙g5に相当する位置、並びに、間隙g6に相当する位置に連続して配置されたものである。
この発明の車体部材は、フレーム部材1とパネル部材2との2部材から成る車体部材4に対応し、
以下同様に、
規制部は、規制部7,70または切起し部71に対応するも、
この発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるものではない。
さらに、本発明の車両の車体構造は、フロントサイドフレーム、リヤサイドフレーム、フロアクロスメンバ、ダッシュクロスメンバ、トンネルメンバ、サイドシル、フロントピラー、センタピラー、リヤピラー、クオータピラー、ヒンジピラー、ルーフサイドレール、フロアフレームなどの車両の各部位に適用することができる。
4…車体部材
5…節部材
6…振動減衰部材
7,70…規制部材(規制部)
8…緩衝部材
51…柔結合フランジ部
52,53,54…フランジ部
51a,51b…端部
71…切起し部(規制部)
g2,g4,g5,g6…間隙
Claims (6)
- 車体部材により形成されて閉断面部を有する車両の車体構造であって、
上記閉断面部の内部に結合された節部材を備え、
該節部材は、上記車体部材に接合される複数のフランジ部を有し、
上記フランジ部のうち少なくとも1つは、振動減衰部材を介して上記車体部材に接合された柔結合フランジ部であり、
上記車体部材に設けられた規制部が、上記柔結合フランジ部の反車体部材側の面に対向すると共に、上記柔結合フランジ部とは所定距離の間隙をもって設けられ、
上記柔結合フランジ部の反車体部材側の面と上記規制部との間隙の少なくとも一部に他の振動減衰部材が配設され、
上記車体部材側の振動減衰部材と上記反車体部材側の他の振動減衰部材とは別体であることを特徴とする
車両の車体構造。 - 車体部材により形成されて閉断面部を有する車両の車体構造であって、
上記閉断面部の内部に結合された節部材を備え、
該節部材は、上記車体部材に接合される複数のフランジ部を有し、
上記フランジ部のうち少なくとも1つは、振動減衰部材を介して上記車体部材に接合された柔結合フランジ部であり、
上記車体部材に設けられた規制部が、上記柔結合フランジ部の反車体部材側の面に対向すると共に、上記柔結合フランジ部とは所定距離の間隙をもって設けられ、
上記柔結合フランジ部の反車体部材側の面と上記規制部との間隙の少なくとも一部に緩衝部材が配設され、
該緩衝部材の剛性を、上記振動減衰部材の剛性より小さく設定したことを特徴とする
車両の車体構造。 - 車体部材により形成されて閉断面部を有する車両の車体構造であって、
上記閉断面部の内部に結合された節部材を備え、
該節部材は、上記車体部材に接合される複数のフランジ部を有し、
上記フランジ部のうち少なくとも1つは、振動減衰部材を介して上記車体部材に接合された柔結合フランジ部であり、
上記車体部材に設けられた規制部が、上記節部材の柔結合フランジ部の端部に対向すると共に、該端部とは所定距離の間隙をもって設けられ、
上記規制部が、車体部材に切起し部を設けることにより形成されたことを特徴とする
車両の車体構造。 - 上記柔結合フランジ部の端部と上記規制部との間隙の少なくとも一部に緩衝部材が配設された
請求項3に記載の車両の車体構造。 - 上記緩衝部材の剛性は、上記振動減衰部材の剛性と同一またはそれ以下に設定された
請求項4に記載の車両の車体構造。 - 上記緩衝部材が上記振動減衰部材によって構成された
請求項4に記載の車両の車体構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001347A JP6201760B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 車両の車体構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2014001347A JP6201760B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 車両の車体構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015128942A JP2015128942A (ja) | 2015-07-16 |
JP6201760B2 true JP6201760B2 (ja) | 2017-09-27 |
Family
ID=53760069
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2014001347A Active JP6201760B2 (ja) | 2014-01-08 | 2014-01-08 | 車両の車体構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6201760B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7375421B2 (ja) * | 2019-09-27 | 2023-11-08 | マツダ株式会社 | 車両の車体構造および車両の製造方法 |
JP7375422B2 (ja) * | 2019-09-27 | 2023-11-08 | マツダ株式会社 | 車両の車体構造および車両の製造方法 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS55123647U (ja) * | 1979-02-26 | 1980-09-02 | ||
JPS57121745U (ja) * | 1981-01-24 | 1982-07-29 | ||
JP5776450B2 (ja) * | 2011-08-31 | 2015-09-09 | マツダ株式会社 | 車両の車体構造 |
-
2014
- 2014-01-08 JP JP2014001347A patent/JP6201760B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015128942A (ja) | 2015-07-16 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5698340B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP6631472B2 (ja) | 車両下部構造 | |
JP6202060B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6354729B2 (ja) | 車両床部構造 | |
JP5557929B2 (ja) | 車体前部構造 | |
JP5879938B2 (ja) | 車両後部の側部パネルの補強構造 | |
JP2006199132A (ja) | 車体下側部構造 | |
JP2008132923A (ja) | 車体側部構造 | |
JP2007125974A (ja) | 車体下部構造 | |
JP2008195361A (ja) | 自動車のルーフ構造 | |
JP2021075089A (ja) | 車両下部構造 | |
JP2020111243A (ja) | 車体下部構造 | |
JP5115393B2 (ja) | シート取付け部構造 | |
JP6489177B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6201760B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6447702B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
US11142251B2 (en) | Upper vehicle-body structure | |
JP5942871B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP4525276B2 (ja) | 車体下部構造 | |
JP6485527B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP6485526B1 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP4592399B2 (ja) | 車両のフロントピラー構造 | |
JP5234324B2 (ja) | 車両の車体構造 | |
JP5941898B2 (ja) | 車体後部構造 | |
JP4326922B2 (ja) | 車体前部構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160225 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20161019 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20161025 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161219 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170418 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170612 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170801 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170814 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6201760 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |