JP2020110860A - 把持装置 - Google Patents
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Description
これによれば、吸着パッドにより把持対象物を上方から吸着することができ、把持装置自体を高速で移動させた場合であっても、把持対象物を安定して把持することができる。
図1に示すように、把持装置10は、ボディ11の両側に一対のハンド部材30を備え、一対のハンド部材30を閉方向に移動させることに応じて把持対象物を把持する装置である。本実施形態における把持装置10は、透過性を有する包装物で包装された食品(例えば、ビニールで包装されたパン)を把持する装置に採用された一例である。本実施形態において、ハンド部材30が開閉する開閉方向を幅方向X、水平方向を含み、かつ、ボディ11の幅方向Xと垂直な方向を厚さ方向Y、ハンド部材30が延びる方向(上下方向)を高さ方向Zしてそれぞれ説明する。
図2に示すように、把持装置10は、ボディ11に内蔵されたエアシリンダ機構からなる一対の開閉アクチュエータ部20を備える。各開閉アクチュエータ部20は、ボディ11の厚さ方向Yに並ぶように配設されており、ハンド部材30を開閉する方向へ移動させる機能を有する。このような一対の開閉アクチュエータ部20が第1アクチュエータとして機能する。
把持装置10では、各突出アクチュエータ部40において、図示しないポートを通じてロッド室41a及びヘッド室41bに圧縮空気が給排されると、ピストン42がシリンダボディ19の軸線方向N2に沿って往復動する。よって、ピストン42の往復動によって、ロッド43がシリンダボディ19の軸線方向N2に沿って往復動(移動)し、ガイドブロック33、掬い部材31及びスライドガイド34を高さ方向Zに移動させる。このように、各突出アクチュエータ部40は、ロッド43とともに、ガイドブロック33、掬い部材31及びスライドガイド34を連動して高さ方向Zに移動させる。
各ハンド部材30は、鉄又はステンレス鋼により形成されるスライドガイド34を備える。各スライドガイド34は、L字形状の厚板(平板形状)であり、掬い部材31よりも厚く、可撓性を有さない。各スライドガイド34は、各ハンド部材30のそれぞれに向かう幅方向Xに延びる固定片34aと、固定片34aから各ハンド部材30の高さ方向Zの下方に延びるガイド部34cと、を備える。各スライドガイド34は、高さ方向Zに貫通するねじ挿入孔34bを固定片34aに有し、固定ねじ35がねじ挿入孔34bに挿入された状態でロッド43の下端部43aに螺合されることにより、ロッド43の下端部43aに固定される。
図5に示すように、各スライドガイド34は、ガイド部34cの長手方向の長さが長さL1であり、ガイド部34cの短手方向の幅が幅W1である。一方、各掬い部材31は、掬い部31cの長手方向の長さが、スライドガイド34のガイド部34cの長さL1よりも長い長さL2であり、掬い部31cの短手方向の幅が、スライドガイド34のガイド部34cの幅W1よりも長い幅W2である。
図3に示すように、各突出アクチュエータ部40では、ロッド43が高さ方向Zの上方に配置されており、ロッド43の下端部43aに固定されているガイドブロック33、掬い部材31及びスライドガイド34が、高さ方向Zの最上位置に配置されている。
一方、図10(b)に示すように、スライド受けガイド36の先端36dと、ガイド受板38のガイド部38cとの間に突出口46cが形成されており、その突出口46cから掬い部材31が突出する。また、各ガイド受板38のガイド部38cは、厚さ方向Yの両端部38dが、上方に向かって傾斜するように形成されている。このため、各掬い部材31は、その掬い部材31の掬い部31cがガイド受板38のガイド部38cに当接する場合には、ガイド受板38のガイド部38cに沿って、掬い部材31の掬い部31c両端部31fが上方に向かうように掬い部材31の掬い部31cが短手方向に撓む。
(1)可撓性を有する各掬い部材31は、第1収容部46aにおいてハンド部材30の長手方向である高さ方向Zに延びるように収容される。また、各掬い部材31は、第2収容部46bにおいて掬い部材31の先端部31dがハンド部材30のそれぞれに向かうように掬い部材31を撓ませて収容することができる。また、一対の突出アクチュエータ部40は、各掬い部材31をハンド部材30の高さ方向Zに移動させることができる。
(6)特に、吸着パッド51を上下方向に調整可能であり、把持対象物と吸着パッド51との距離を調整することによって、把持対象物の変形を抑制するとともに把持対象物を吸着させることができる。例えば、吸着パッド51と把持対象物との距離を適切に調整することによって、把持装置10を高速で移動させた場合に、把持対象物を安定して把持することができる一方で、把持対象物に対する意図しない変化を抑制することができる。また、例えば、高さが異なる把持対象物を把持する場合であっても、把持する把持対象物の高さに応じて吸着パッド51と把持対象物との距離を適切に調整することができ、把持対象物を適切に吸着させることができる。また、例えば、把持対象物としてビニールで包装されたパンを把持する場合、吸着パッド51と把持対象物との距離を適切に調整することによって、パンの上方に乗っている具材が移動することや、パンの上方に乗っている具材がビニールの内側に張り付くことを抑制することができる。
・上記実施形態において、2つの吸着パッド51が配設されたが、1つの吸着パッドが配設されても、3つ以上の吸着パッド51が配設されてもよい。
・上記実施形態において、スライドガイド34は、鉄又はステンレス鋼により形成されたが、別の金属製であってもよい。また、スライドガイド34としては、掬い部材31をガイドできる程度に構成されればよい。
Claims (5)
- 把持対象物を把持可能な一対のハンド部材と、前記把持対象物に対して前記一対のハンド部材を開閉方向に移動させる第1アクチュエータと、を備えた把持装置において、
前記一対のハンド部材のそれぞれに収容され、可撓性を有する薄板形状の掬い部材と、
前記掬い部材を開閉方向に垂直な上下方向に移動させる第2アクチュエータと、を備え、
前記一対のハンド部材のそれぞれは、
前記一対のハンド部材の上下方向に延びるように前記掬い部材を収容する第1収容部と、
前記第1収容部よりも前記一対のハンド部材の上下方向の下端部側において前記第1収容部と連通しており、前記掬い部材の先端部がハンド部材のそれぞれに向かうように前記掬い部材を撓ませて収容する第2収容部と、
前記第2収容部よりも前記一対のハンド部材の上下方向の下端部側において前記第2収容部と連通しており、前記一対のハンド部材の上下方向の下端部側に移動した前記掬い部材の先端部がハンド部材のそれぞれに向かうように突出する突出口と、を有することを特徴とする把持装置。 - 前記一対のハンド部材のそれぞれは、前記一対のハンド部材の突出口からハンド部材のそれぞれに向かうように突出する前記掬い部材をガイドするとともに、前記一対のハンド部材の突出口からハンド部材のそれぞれに向かうように突出する前記掬い部材の先端部を、ハンド部材のそれぞれに向かう方向に垂直な両端部が上方に向くように円弧状に撓ませるガイド部材を有する請求項1に記載の把持装置。
- 前記第2収容部は、前記一対のハンド部材の上下方向の下端部側に近づくにつれてハンド部材のそれぞれに向かうように円弧状をなす請求項1又は請求項2に記載の把持装置。
- 前記第1収容部に収容される平板形状のスライドガイドを備え、
前記第2アクチュエータは、前記掬い部材とともに前記スライドガイドを前記一対のハンド部材の上下方向に移動させ、
前記スライドガイドは、前記一対のハンド部材の上下方向に移動する前記掬い部材をハンド部材のそれぞれに向かう方向からガイドする請求項1〜請求項3のうち何れか一項に記載の把持装置。 - 前記把持対象物を上方から吸着する吸着パッドと、
前記吸着パッドを上下方向に調整可能な調整機構と、を備えた請求項1〜請求項4のうち何れか一項に記載の把持装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2019002489A JP7123816B2 (ja) | 2019-01-10 | 2019-01-10 | 把持装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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Family
ID=71666694
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2019002489A Active JP7123816B2 (ja) | 2019-01-10 | 2019-01-10 | 把持装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7123816B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022220135A1 (ja) * | 2021-04-16 | 2022-10-20 | 株式会社日本キャリア工業 | ハンド装置およびこのハンド装置を用いた食品盛り付け装置と食品群形成装置 |
Citations (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6471684A (en) * | 1987-09-09 | 1989-03-16 | Teijin Seiki Co Ltd | Gripper |
JP2007083331A (ja) * | 2005-09-21 | 2007-04-05 | Toshiba Corp | ロボットハンド機構 |
JP2008087119A (ja) * | 2006-10-03 | 2008-04-17 | Honda Motor Co Ltd | 把持装置 |
JP2018111604A (ja) * | 2017-01-10 | 2018-07-19 | Biデザイン合同会社 | リフト装置及びリフト装置を備えた搬送装置 |
-
2019
- 2019-01-10 JP JP2019002489A patent/JP7123816B2/ja active Active
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP7123816B2 (ja) | 2022-08-23 |
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