JP2011131340A - ハンド装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】大きさの異なる複数の所定ワークを把持する際に、ワークの大きさに合わせて把持状態検出センサの位置調整を行う必要がなく、フィンガの開閉時間及び把持力の変動を小さくすることができ、コストの増大及び生産性の低下を抑制することができるハンド装置を提供する点にある。
【解決手段】ワークを把持する把持手段2のオン−オフ式の開閉動作を行ってワークの脱着を行うハンド装置1であって、把持手段2が複数のフィンガ3,3を同期させて開閉するものであり、フィンガ3,3に、被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持する、複数の把持部C1,C2を設け、把持部C1,C2を、対応する前記被把持部を把持した際におけるフィンガ3,3の開き位置が同じになるように、前記被把持部の所定の大きさに合わせて形成した。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワークの搬送又は組付けを行う産業用ロボットや専用機の手先効果器として用いられる、オン−オフ式の開閉動作を行ってワークの脱着を行うハンド装置に関するものである。
ワークの搬送又は組付けを行う産業用ロボットや専用機の手先効果器(末端効果器、エンドエフェクタ)として用いられるハンド装置として、エアシリンダ等を用いたオン−オフ式の開閉動作を行うハンド装置があり、簡素な構造及び制御により高い把持力及び高速動作が得られるため、広く用いられている。
図8は、このようなハンド装置の一般的な構成例を示すものであり、ポート21から圧縮空気を供給すると、ピストン13及びピストンロッド14が下方へ移動して図8(a)に示すフィンガ3,3が開いた状態になり、ポート22から圧縮空気を供給すると、ピストン13及びピストンロッド14が上方へ移動して図8(b)に示すフィンガ3,3によりワークWを把持した状態になる。
このようなハンド装置において、ワークWを直接把持するフィンガ3,3の形状は、ワークWの大きさ、形状及び材質並びに動作速度及びタクトタイム等の仕様に合致するように設計製作される。
このようなハンド装置により大きさの異なるワークを把持する場合は、ワークの大きさによりフィンガの開閉間隔が異なることから、フィンガの開閉時間や把持力の変動が大きくなるため、ワークの搬送又は組付け作業時におけるワークの着脱ミスの発生頻度が上昇するとともに産業用ロボットの教示作業等に掛かる時間が長くなるという問題がある。
このようなワークの大きさによるフィンガの開閉時間や把持力の変動を小さくするために、サーボモータ等のアクチュエータによりストッパの位置を変更可能な把持間隔調整装置をハンド装置に取り付け、フィンガの開状態位置又は閉状態位置をストッパにより規制するようにしたハンド装置もある(例えば、特許文献1参照。)。
特開平6−246671号公報
上述の一般的な構造のハンド装置を、例えば産業用ロボットに取り付けてワークWのピックアンドプレイス作業を行う場合において、図8(a)の状態では、ピストン13に取り付けた被検出体であるマグネット15の磁気力が本体11に取り付けた全開状態検出センサである磁気センサ8により検出され、図8(b)の状態では、ピストン13に取り付けたマグネット15の磁気力が本体11に取り付けた把持状態検出センサである磁気センサ9により検出され、これらの検出信号がプログラマブルロジックコントローラ等の制御装置へ発信される。
したがって、前記磁気センサ8,9からの検出信号によって、図8(a)に示すフィンガ3,3が開いた状態又は図8(b)に示すフィンガ3,3がワークWを把持した状態であることを認識することができ、これらの次に設定されたシーケンス動作が実行される。
しかしながら、図8(b)のようにワークWを把持した状態で把持状態検出センサである磁気センサ9がマグネット15の磁気力を検出するように調整した場合には、ワークWよりも径が小さいワークを把持した状態ではピストン13及びマグネット15の位置が磁気センサ9に対して上昇するため、ワークを把持した状態が検出できなくなる場合があり、径が小さいワークを把持した状態に合わせて磁気センサ9の位置を調整した場合には、径が大きいワークを把持した状態ではピストン13及びマグネット15の位置が磁気センサ9に対して下降するため、ワークを把持した状態が検出できなくなる場合がある。
このような不都合を解消するために、把持状態検出センサである磁気センサ9の位置をワークの大きさに合わせて調節する方法やワークをピックアップした時にそのワークを検知するセンサを取り付ける方法があるが、前者は、例えば品種の切り替え毎に行う磁気センサ9の位置調節に煩雑な作業が必要になり、後者は、ハンド装置が高価になることとともに、ピックアップ動作をした際にワークを把持していなかった場合には、ハンド装置を再度下降させてワークを把持する動作を追加する必要があるため、結果的にタクトタイムが長くなる。
また、ハンド装置がワークを把持するのに十分な時間を持たせてピックアップする方法もあるが、圧縮空気の圧力変動によりハンド装置のフィンガの開閉時間がばらつくことを考慮してピックアップのために十分すぎる時間を取った場合には、タクトタイムが長くなって生産性が低下し、ハンド装置がワークを把持する時間が短ければ、ワークを把持する前にハンド装置が上昇してしまってワークを取り損なう危険が生じる。
さらに、このようなハンド装置を用いて行うワークの搬送又は組付け作業において、ワークの品種変更の際に、AHC(Automatic Hand Changer)等によりハンド装置自体又はフィンガを交換する構成もあるが、このような構成では、複数種類のハンド装置又はフィンガを用意しておく必要があるとともに前記交換作業に時間がかかるため、コストが増大するとともに生産性が低下する。
さらにまた、特許文献1のような把持間隔調整装置を取り付けたハンド装置では、把持間隔調整装置を構成するサーボモータ等のアクチュエータ及びボールねじ等の回転から直動への変換機構が必要になるため、コストが増大するとともに、把持間隔調整装置の重量が負荷になるため、産業用ロボット等の可搬重量からハンド装置及び把持間隔調整装置の重量を引いて求められる、搬送可能なワーク重量が小さくなる。
そこで本発明が前述の状況に鑑み、解決しようとするところは、大きさの異なる複数の所定ワークを把持する際に、ワークの大きさに合わせて把持状態検出センサの位置調整を行う必要がなく、フィンガの開閉時間及び把持力の変動を小さくすることができ、コストの増大及び生産性の低下を抑制することができるハンド装置を提供する点にある。
本発明に係るハンド装置は、前記課題解決のために、ワークの搬送又は組付けを行う産業用ロボットや専用機の手先効果器として用いられる、前記ワークを把持する把持手段のオン−オフ式の開閉動作を行って前記ワークの脱着を行うハンド装置であって、前記把持手段が複数のフィンガを同期させて開閉するものであり、該フィンガに、被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持する、複数の把持部を設け、該把持部を、対応する前記被把持部を把持した際における前記フィンガの開き位置が同じになるように、前記被把持部の所定の大きさに合わせて形成してなることを特徴とする。
このような構成によれば、被把持部の大きさが異なる複数のワークの当該被把持部又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークの当該被把持部の所定の大きさに合わせて、フィンガの複数の把持部が、対応する被把持部を把持した際におけるフィンガの開き位置が同じになるように形成されているため、同一のハンド装置により被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持した際に、フィンガの開き位置が同じになる。
したがって、オン−オフ式の開閉動作を行うアクチュエータが例えばエアシリンダである場合には、そのシリンダチューブ内のピストンの位置も、前記フィンガの開き位置と同様に、前記ワークを把持した状態で同じになる。
よって、把持状態検出センサを、ピストンの位置(ピストンに取り付けた被検出体の位置)又はフィンガの開き位置を検出するように構成することにより、ワークの大きさや同一ワークの被把持部の大きさ(掴み位置)に合わせて、把持状態検出センサの位置調整を行う必要がない。
その上、所定のワークを把持した際におけるフィンガの開き位置が同じになることから、フィンガの開閉間隔が同じであるため、フィンガの開閉時間及び把持力も同じになる。あるいは、圧縮空気の圧力変動があったとしても、フィンガの開閉時間及び把持力の変動を小さく抑えることができる。
その上さらに、フィンガの把持部を、対応する被把持部を把持した際におけるフィンガの開き位置が同じになるように、被把持部の所定の大きさに合わせて形成することのみの簡素な構成により、アクチュエータ等の追加をすることなく、所定のワークを把持した際におけるフィンガの開き位置を同じにしているため、コストの増大を抑制することができる。
その上、フィンガの開閉時間及び把持力の変動が小さいことから、ワークの着脱(把持及び解放)を安定かつ確実に行うことができるとともに、アクチュエータ等の追加をすることがなく重量の増大も少ないため、生産性の低下を抑制することができる
ここで、前記把持手段が、内側チャック形であり、そのフィンガの自由端から基端に向かう長手方向の途中部分に、前記基端に近いものの方の突出量が大きくなるように内側へ突出し、その内面を把持部とした単又は複数の突出体を一体又は別体に設けてなると好ましい。
このような構成によれば、内側チャック形ハンド装置において、上述と同様の作用効果を、より簡素な構成で実現することができる。
また、前記把持手段が、外側チャック形であり、そのフィンガの自由端から基端に向かう長手方向の途中部分に、前記基端に近いものの方の突出量が大きくなるように外側へ突出し、その外面を把持部とした単又は複数の突出体を一体又は別体に設けてなると好ましい。
このような構成によれば、外側チャック形ハンド装置において、上述と同様の作用効果を、より簡素な構成で実現することができる。
以上のように、本発明に係るハンド装置によれば、大きさの異なる複数の所定ワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一の所定ワークを把持する際に、ワークの大きさや同一ワークの被把持部の大きさに合わせて把持状態検出センサの位置調整を行う必要がなく、圧縮空気の圧力変動があったとしてもフィンガの開閉時間及び把持力の変動を小さく抑えることができ、コストの増大を抑制することができ、把持動作の信頼性を高めることができるとともに、生産性の低下を抑制することができるという顕著な効果を奏する。
本発明の実施の形態に係る内側チャック形のハンド装置の構成を示す縦断正面図であり、フィンガの全開状態を示している。 同じく縦断正面図であり、外径の大きいワークを把持した状態を示している。 同じく縦断正面図であり、外径の小さいワークを把持した状態を示している。 同じく縦断正面図であり、さらに小さいワークを把持するためのフィンガの形状の例を示している。 本発明の実施の形態に係る外側チャック形のハンド装置の構成を示す縦断正面図であり、ワークを把持した状態を示している。 本発明の実施の形態に係る内側チャック形のハンド装置の構成を示す斜視図であり、(a)は図2と同じワークを把持した状態を、(b)は産業用ロボットによりハンド装置の姿勢を水平方向にして(a)と異なる形状のワークを把持した状態を示している。 同じく斜視図であり、(a)は円柱状のワークを倒した状態でその左右端面を把持した状態を、(b)は(a)と同一のワークを立てた状態でその左右側面を把持した状態を示している。 従来のハンド装置の構成を示す縦断正面図であり、(a)はフィンガの全開状態を、(b)はワークを把持した状態を示している。
次に本発明の実施の形態を添付図面に基づき詳細に説明するが、本発明は、添付図面に示された形態に限定されず特許請求の範囲に記載の要件を満たす実施形態の全てを含むものである。
なお、以下において、例えば図1に示すように、ハンド装置1のピストンロッド14の移動方向を鉛直方向にした状態を基準にする。したがって、この基準状態においてピストンロッド14の移動方向は上下方向になり、フィンガ3,3の移動方向(開閉方向)を左右方向、左右方向に直交する水平方向を前後方向とする。
図1〜図4に示す本発明の実施の形態に係るハンド装置1は、ワークの搬送又は組付けを行う産業用ロボットや専用機の手先効果器として用いられ、ワークを把持する把持手段2のオン−オフ式の開閉動作を行ってワーク(例えばワークW1及びワークW2)の脱着を行うものであり、エアシリンダをアクチュエータとした、フィンガ3,3が平行に開閉する平行開閉形で、かつ、フィンガ3,3の内側でワークを把持する内側チャック形のものである。
ここで、ハンド装置1は、その本体を構成するシリンダチューブ11の上面の嵌合穴11Aに産業用ロボット等の取付フランジの嵌合凸部を嵌合することにより芯合わせがされた状態で産業用ロボット等に固定される。
ハンド装置1は、シリンダチューブ11の上端部をヘッドカバー12及びOリング12Aにより塞ぎ、シリンダチューブ11の内壁に摺接するピストンパッキン13Aが外周面に装着されたピストン13により上下の空間を仕切っており、ピストン13に固定された下方へ突出するピストンロッド14の外周面にはシリンダチューブ11の内壁に装着されたロッドパッキン14Aが摺接する。
また、ピストンロッド14の下端部には、前後方向のピンP1により左右のレバー16,16の一端が軸支され、レバー16,16の他端は前後方向のピンP2,P2を介して左右の連結体17,17の上端部に連結され、連結体17,17の下端部が、前後方向のピンP3,P3を介して左右方向の直動ガイド18の左右のスライドユニット19,19に連結され、スライドユニット19,19は直動ガイド18の左右方向に延びるレール体20に係合して左右方向にスライド可能に支持され、スライドユニット19,19にはフィンガ3,3が固定される。
図1〜図3に示すフィンガ3,3には、第1把持部A1であるフィンガ3の内面3Iよりも内側へ突出する突出体4が一体又は別体に設けられ、突出体4の内面(左右方向の内側面)を第2把持部A2としており、図4に示すフィンガ3,3には、突出体4の上側に第2把持部A2よりの内側に突出する突出体5が一体又は別体に設けられ、突出体5の内面を第3把持部A3としている。
したがって、フィンガ3,3には、これらの自由端3F,3Fから基端3B,3Bに向かう長手方向の途中部分に、基端3B,3Bに近いものの方の突出量が大きくなるように内側へ突出し、その内面を把持部とした突出体4,4又は突出体4,4及び5,5が一体又は別体に設けられている。
また、ハンド装置1のピストン13には、マグネット押え15Aにより被検出体であるマグネット15が固定されており、例えば図1の状態では、マグネット15の磁気力が本体11に取り付けた全開状態検出センサである磁気センサ8により検出され、例えば図2の状態では、マグネット15の磁気力が本体11に取り付けた把持状態検出センサである磁気センサ9により検出され、これらの検出信号がプログラマブルロジックコントローラ等の制御装置へ発信される。
図1〜図4に示すように、シリンダチューブ11の内部空間に繋がる上下のポート21,22には、詳細は示さないが、継手及びエアチューブが接続されるとともに電磁弁を介してコンプレッサ等の空圧源機器に接続される。
したがって、空圧源機器からの圧縮空気をポート21から供給してポート22から排気するように電磁弁を切り換えると、図1に示すようにピストン13及びピストンロッド14が下方へ移動し、レバー16,16及び連結体17,17を介して左右のスライドユニット19,19が左右方向の外側へ移動するため、フィンガ3,3は全開状態になる。
この状態から、電磁弁を切り換えて、図1中の矢印A,Aに示すように空圧源機器からの圧縮空気をポート22から供給してポート21から排気すると、ピストン13及びピストンロッド14が上方へ移動し、レバー16,16及び連結体17,17を介して左右のスライドユニット19,19が図1中の矢印B,Bに示すように左右方向の内側へ移動するため、フィンガ3,3が閉じる方向へ移動して図2に示すようにワークW1の被把持部C1,C1がフィンガ3,3の内面3I,3Iの下端部に近い第1把持部A1,A1により把持される。
また、図3に示すように、ワークW1よりも外径が小さい(左右の被把持部間の距離が短い)ワークW2を把持する場合は、図1のフィンガ3,3の全開状態から、ハンド装置1が装着された例えば産業用ロボットによりハンド装置1を下方へ移動させ、ワークW2の左右の被把持部C2,C2の左右方向の外側に突出体4,4の第2把持部A2,A2を位置させた後、空圧源機器からの圧縮空気をポート22から供給してポート21から排気すればよい。
ここで、図2に示す外径が大きいワークW1を把持した状態、すなわちフィンガ3の第1把持部A1,A1でワークW1の被把持部C1,C1を把持した状態と、図3に示す外径が小さいワークW2を把持した状態、すなわちフィンガ3の第2把持部A2,A2でワークW2の被把持部C2,C2を把持した状態とで、フィンガ3,3の開き位置が同じになるように、被把持部C1,C1(ワークW1)及び被把持部C2,C2(ワークW2)の所定の大きさに合わせて、第1把持部A1,A1及び第2把持部A2,A2を形成するように、フィンガ3,3の内面3I,3Iに対する突出体4,4の突出量を定めている。
なお、図4に示す突出体5,5の突出量(第3把持部A3,A3の位置)も、図示しないワークの被把持部を把持した状態でフィンガ3,3の開き位置が図2及び図3と同じになるように定めている。
したがって、図2及び図3の把持状態を比較すると、ハンド装置1により被把持部の大きさが異なるワークW1,W2を把持した状態で、フィンガ3,3の開き位置並びにシリンダチューブ11内のピストン13及びマグネット15の位置が同じになっている。
よって、把持状態検出センサである磁気センサ9により、外径が大きいワークW1を把持した状態及び外径が小さいワークW2を把持した状態を検出することができる。
図5に示す本発明の実施の形態に係るハンド装置1は、図1〜図4のハンド装置1と同様の構成であるが、図1〜図4のハンド装置1のような内側チャック形ではなく、フィンガ3,3の外側でワークを把持する外側チャック形のものであり、全閉状態検出センサである磁気センサ10によりフィンガ3,3が閉じた状態が検出される。
そして、空圧源機器からの圧縮空気をポート22から供給してポート21から排気することにより、ピストン13及びピストンロッド14が上方へ移動してフィンガ3,3は全閉状態になり、この状態から、空圧源機器からの圧縮空気をポート21から供給してポート22から排気すると、ピストン13及びピストンロッド14が下方へ移動してフィンガ3,3が開く方向へ移動し、図5に示すようにワークW3の被把持部D1,D1がフィンガ3,3の外面3O,3Oの下端部に近い第1把持部B1,B1により把持される。
ここで、図5に示すように、フィンガ3,3には、第1把持部B1であるフィンガ3の外面3Oよりも外側へ突出する突出体6が一体又は別体に設けられ、突出体6の外面(左右方向の外側面)を第2把持部B2としている。
したがって、フィンガ3,3には、これらの自由端3F,3Fから基端3B,3Bに向かう長手方向の途中部分に、基端3B,3Bに近いものの方の突出量が大きくなるように外側へ突出し、その外面を把持部とした突出体6,6が一体又は別体に設けられている。
また、図5に示すワークW3を把持した状態、すなわちフィンガ3の第1把持部B1,B1でワークW3の内径である被把持部D1,D1を把持した状態と、ワークW3よりも内径が大きい図示しないワークをフィンガ3の第2把持部B2,B2で把持した状態とで、フィンガ3,3の開き位置が同じになるように、ワークの被把持部を所定の大きさに合わせて、フィンガ3,3の外面3O,3Oに対する突出体6,6の突出量を定めている。
図6は、内側チャック形のハンド装置1により形状の異なるワークを把持する例を示しており、図6(a)は図2と同じワークW1を垂直方向から把持した状態を、図6(b)は、垂直多関節形の産業用ロボットRによりハンド装置1の姿勢を水平方向にして、ワークW1と異なる形状のワークW4を水平方向から把持した状態を示している。
この例においても、突出体7の突出量は、図6(a)の把持状態と図6(b)の把持状態とで、フィンガ3,3の開き位置が同じになるように定めている。
図7は、図6と同じハンド装置1を用いて同一の円柱状のワークW5の掴み位置を変えて把持する例を示しており、図7(a)はワークW5を倒した状態でその左右端面を垂直方向から把持した状態を、図7(b)はワークW5を立てた状態でその左右側面を水平方向から把持した状態を示している。
この例においても、突出体7の突出量は、図7(a)の把持状態と図7(b)の把持状態とで、フィンガ3,3の開き位置が同じになるように定めている。
以上の説明においては、例えば図1の内側チャック形のハンド装置1又は図5の外側チャック形のハンド装置1を示したが、同一のハンド装置で、内側チャック及び外側チャックの両方を行わせてもよい。
また、フィンガ3,3が平行に開閉する平行開閉形のハンド装置1を示したが、フィンガが支点まわりに揺動する支点開閉形のハンド装置であってもよい。
さらに、フィンガ3の本数は2本に限定されるものではなく、3本以上であってもよく、すなわち把持手段2は、複数のフィンガ3,3,…を同期させてオン−オフ式の開閉動作を行わせるものであればよい。
さらにまた、シリンダチューブ11に取り付けた全開状態検出センサである磁気センサ8、全閉状態検出センサである磁気センサ10及び把持状態検出センサである磁気センサ9により、ピストン13に取り付けた被検出体であるマグネット15の磁気力を検出する構成を示したが、フィンガの開閉状態を検出するように全開状態検出センサ又は全閉状態検出センサ及び把持状態検出センサを配設してもよい。
また、全開状態検出センサ、全閉状態検出センサ及び把持状態検出センサとして磁気センサを用いた例を示したが、光学式センサ等を用いてもよい。
以上の説明のように、本発明のハンド装置1は、把持手段2が複数のフィンガ3,…を同期させて開閉するものであり、フィンガ3,…に、被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持する、複数の把持部を設け、該把持部を、対応する前記被把持部を把持した際におけるフィンガ3,…の開き位置が同じになるように、前記被把持部の所定の大きさに合わせて形成したものである。
したがって、被把持部の大きさが異なる複数のワークの当該被把持部又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークの当該被把持部の所定の大きさに合わせて、フィンガ3,…の複数の把持部が、対応する被把持部を把持した際におけるフィンガ3,…の開き位置が同じになるように形成されているため、同一のハンド装置1により被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持した際に、フィンガ3,…の開き位置が同じになるとともに、シリンダチューブ11内のピストン13の位置も、フィンガ3,…の開き位置と同様に、前記ワークを把持した状態で同じになる。
よって、把持状態検出センサを、ピストンの位置(ピストンに取り付けた被検出体の位置)又はフィンガの開き位置を検出するように構成することにより、ワークの大きさや同一ワークの被把持部の大きさ(掴み位置)に合わせて、把持状態検出センサの位置調整を行う必要がない。
また、所定のワークを把持した際におけるフィンガ3,…の開き位置が同じになることから、フィンガ3,…の開閉間隔が同じであるため、フィンガ3,…の開閉時間及び把持力も同じになる。あるいは、圧縮空気の圧力変動があったとしても、フィンガ3,…の開閉時間及び把持力の変動を小さく抑えることができる。
さらに、フィンガ3,…の把持部を、対応する被把持部を把持した際におけるフィンガ3,…の開き位置が同じになるように、被把持部の所定の大きさに合わせて形成することのみの簡素な構成により、アクチュエータ等の追加をすることなく、所定のワークを把持した際におけるフィンガ3,…の開き位置を同じにしているため、コストの増大を抑制することができる。
その上、フィンガ3,…の開閉時間及び把持力の変動が小さいことから、ワークの着脱(把持及び解放)を安定かつ確実に行うことができるとともに、アクチュエータ等の追加をすることがなく重量の増大も少ないため、生産性の低下を抑制することができる。
A1,A2,A3,B1,B2 把持部
C1,C2,D1 被把持部
P1,P2,P3 ピン
R 産業用ロボット
W,W1,W2,W3,W4,W5 ワーク
1 ハンド装置
2 把持手段
3 フィンガ
3B 基端
3F 自由端
3I 内面
3O 外面
4,5,6,7 突出体
8 磁気センサ(全開状態検出センサ)
9 磁気センサ(把持状態検出センサ)
10 磁気センサ(全閉状態検出センサ)
11 シリンダチューブ(本体)
11A 嵌合穴
12 ヘッドカバー
12A Oリング
13 ピストン
13A ピストンパッキン
14 ピストンロッド
14A ロッドパッキン
15 マグネット(被検出体)
15A マグネット押え
16 レバー
17 連結体
18 直動ガイド
19 スライドユニット
20 レール体
21,22 ポート

Claims (3)

  1. ワークの搬送又は組付けを行う産業用ロボットや専用機の手先効果器として用いられる、前記ワークを把持する把持手段のオン−オフ式の開閉動作を行って前記ワークの脱着を行うハンド装置であって、
    前記把持手段が複数のフィンガを同期させて開閉するものであり、該フィンガに、被把持部の大きさが異なる複数のワーク又は複数の被把持部の大きさが異なる単一のワークを把持する、複数の把持部を設け、該把持部を、対応する前記被把持部を把持した際における前記フィンガの開き位置が同じになるように、前記被把持部の所定の大きさに合わせて形成してなることを特徴とするハンド装置。
  2. 前記把持手段が、内側チャック形であり、そのフィンガの自由端から基端に向かう長手方向の途中部分に、前記基端に近いものの方の突出量が大きくなるように内側へ突出し、その内面を把持部とした単又は複数の突出体を一体又は別体に設けてなる請求項1記載のハンド装置。
  3. 前記把持手段が、外側チャック形であり、そのフィンガの自由端から基端に向かう長手方向の途中部分に、前記基端に近いものの方の突出量が大きくなるように外側へ突出し、その外面を把持部とした単又は複数の突出体を一体又は別体に設けてなる請求項1記載のハンド装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015123510A (ja) * 2013-12-25 2015-07-06 日本ベアリング株式会社 把持装置の把持部材及び把持装置
CN106217344A (zh) * 2016-08-29 2016-12-14 芜湖银星汽车零部件有限公司 一种自动提取用夹钳
JP2019014027A (ja) * 2017-07-10 2019-01-31 株式会社アマダホールディングス ロボットハンド及び曲げロボット
CN110181501A (zh) * 2019-07-12 2019-08-30 嘉兴勤慎智能技术有限公司 一种抓取牢固的工业机器人
JP2019166593A (ja) * 2018-03-22 2019-10-03 トヨタ自動車株式会社 ワークの把持装置
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WO2022107348A1 (ja) * 2020-11-20 2022-05-27 オムロン株式会社 コントローラ、コントローラの制御方法、制御プログラム、および記録媒体

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