JP2017144528A - チャックユニット及び部品実装装置 - Google Patents

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宏 若尾
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Abstract

【課題】把持対象となる部品の形状やサイズに合わせた把持爪の間隔の調整が容易であり、作業性を向上させることができるチャックユニット及び部品実装装置を提供することを目的とする。【解決手段】ベース部21により上下動されるロッド43に取り付けられた昇降体22と、ベース部21の下方に左右方向に配置された一対の2つのスライド部材23が連結機構70により連結されており、2つのスライド部材23に一対の把持爪24が取り付けられている。連結機構70は、ロッド43の上下動により昇降する昇降体22の昇降動作を2つのスライド部材23の左右方向への移動動作に変化することで、一対の把持爪24を左右方向に開閉させる。一対の把持爪24の開閉範囲を変更するときは、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させる。【選択図】図10

Description

本発明は、一対の把持爪により部品を把持するチャックユニット及びこのチャックユニットを備えて基板に部品を装着する部品実装装置に関するものである。
従来、部品をピックアップして基板に部品を装着する部品実装装置として、装着ヘッドにチャックユニットを備えたものが知られている。チャックユニットは、開閉自在な一対の把持爪により部品を把持(チャック)してピックアップするものであり、リード付部品のリードを基板に設けられたリード挿入孔に挿入する場合などに用いられる。チャックユニットが備える一対の把持爪は、その間隔が最大となる開位置と間隔が最小となる閉位置との間で開閉する構成を有しており、一対の把持爪を開位置から閉位置に移動させる間に部品を把持する。部品を適切に把持するためには、一対の把持爪の閉位置での間隔がその部品のサイズに適合したものとなっている必要があり、形状やサイズが異なる部品を把持しようとする場合には、把持爪の間隔調整のために一部の部材を交換する必要があった(例えば、下記の特許文献1参照)。
特開2012−101299号公報
しかしながら、部品の交換には多大な作業時間が必要であり、作業性がよくないという問題点があった。
そこで本発明は、把持対象となる部品の形状やサイズに合わせた把持爪の間隔の調整が容易であり、作業性を向上させることができるチャックユニット及び部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明のチャックユニットは、下方に延びたロッドを上下動させるベース部と、前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの上下動により昇降する昇降体と、前記ベース部の下方を左右方向にスライド自在に設けられた2つのスライド部材と、前記2つのスライド部材それぞれに取り付けられた一対の把持爪と、前記昇降体と前記2つのスライド部材を連結し、前記昇降体の昇降動作を前記2つのスライド部材の左右方向へのスライド動作に変換することで前記一対の把持爪を左右方向に開閉させる連結機構とを備え、前記ロッドに対する前記昇降体の取付け位置を上下方向に移動させて前記一対の把持爪の開閉範囲を変更できるようになっている。
本発明の部品実装装置は、装着ヘッドに取り付けられたチャックユニットにより部品を把持して基板に装着する部品実装装置であって、前記チャックユニットが、前記部品実装装置の装着ヘッドに取り付けられ、下方に延びたロッドを上下動させるベース部と、前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの上下動により昇降する昇降体と、前記ベース部の下方を左右方向にスライド自在に設けられた2つのスライド部材と、前記2つのスライド部材それぞれに取り付けられた一対の把持爪と、前記昇降体と前記2つのスライド部材を連結し、前記昇降体の昇降動作を前記2つのスライド部材の左右方向へのスライド動作に変換することで前記一対の把持爪を左右方向に開閉させる連結機構とを備え、前記ロッドに対する前記昇降体の取付け位置を上下方向に移動させて前記一対の把持爪の開閉範囲を変更できるようになっている。
本発明によれば、把持対象となる部品の形状やサイズに合わせた把持爪の間隔の調整が容易であり、作業性を向上させることができる。
本発明の一実施の形態における部品実装装置の要部構成図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるチャックユニットの下方斜視図 本発明の一実施の形態におけるチャックユニットの下方分解斜視図 本発明の一実施の形態におけるチャックユニットの一部の上方分解斜視図 本発明の一実施の形態におけるチャックユニットの部分断面側面図 本発明の一実施の形態におけるチャックユニットを部品実装装置のシャフト部材とともに示す側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるチャックユニットの動作を説明する図 本発明の一実施の形態におけるチャックユニットが備えるピストンと昇降体の位置関係を示す図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるチャックユニットの動作を説明する下方斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるチャックユニットにより部品を把持するときの動作を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態におけるチャックユニットのロッドに対する昇降体の取付け位置を変更した場合の一対の把持爪の間隔が変わる様子を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態の第1の変形例におけるチャックユニットの動作を説明する図 (a)(b)本発明の一実施の形態の第2の変形例におけるチャックユニットの動作を説明する図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の装着ヘッドを吸着ノズルとともに示す斜視図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示す部品実装装置1は基板2に部品3を装着する装置である。ここでは部品3は下方に延びた複数のリード3aを有しており、これら複数のリード3aを基板2に設けられた複数のリード挿入孔2aに挿入することで部品3を基板2に装着する。部品実装装置1は、リニア駆動機構を備えた移動ビーム等で構成されるヘッド移動機構11によって水平面内で移動される装着ヘッド12と、装着ヘッド12から下方に延びたシャフト部材13に取り付けられたチャックユニット20を備えている。チャックユニット20は部品3の対向する側壁を把持して部品3をピックアップする。装着ヘッド12はシャフト部材13を上下方向(Z軸方向とする)に移動させ、またシャフト部材13をZ軸回りに回転させることで、ピックアップした部品3の姿勢を調節する。
図2、図3及び図4において、チャックユニット20は、ベース部21、昇降体22、2つのスライド部材23(前方スライド部材23a及び後方スライド部材23b)及び一対の把持爪24を備えている。ベース部21は、鍔部31と、接続部32と、ブロック部33を有している。鍔部31は円盤状の部材から構成され、接続部32は鍔部31の上面から上方に突出して延びている。ブロック部33は鍔部31の下面側に設けられており、シリンダ機構34を備えている。接続部32は、シャフト部材13の下端の開口部13aに挿入して取り付けられる(図2)。ベース部21には、接続部32から鍔部31にかけて上下に貫通して延びたベース部内管路21aが設けられている(図4)。
図4及び図5において、シリンダ機構34は、ブロック部33の内部に上下方向に延びて形成された円筒状のシリンダ室41と、シリンダ室41内に設けられたピストン42と、ピストン42に上端が取り付けられたロッド43を備えている。ロッド43の下端はブロック部33の下方に突出して延びている。
図4及び図5において、シリンダ室41はブロック部33の上面に開放されており、ピストン42はブロック部33の上方からシリンダ室41内に取り付けられる。ブロック部33の上面はガスケット44を介して鍔部31の下面にボルト45とナット46によって取り付けられている。ガスケット44には、ベース部内管路21aをシリンダ室41に連通する連通孔44aが設けられている。
図2、図3及び図4において、昇降体22は直方体状の部材から成る。ロッド43は昇降体22を上下に貫通しており、ロッド43に形成された雄螺子43aと昇降体22に形成された雌螺子22aが螺合することによって、昇降体22がロッド43に取り付けられている。
図3及び図4において、ブロック部33の下面には、4つの平板部51がそれぞれ下方に延びて設けられている。4つの平板部51は、水平面内の第1の方向(前後方向であり、X軸方向とする)及び水平面内の第1の方向と直交する第2の方向(左右方向であり、Y軸方向とする)に並んで配置されており、それぞれYZ面内に広がって延びている。
図2、図3及び図4において、4つの平板部51は、前方の左右に位置する2つの前方平板部51aと、後方の左右に位置する2つの後方平板部51bから成る。左側の前方平板部51aと左側の後方平板部51bは昇降体22の左方に位置し、右側の前方平板部51aと右側の後方平板部51bは昇降体の右方に位置している。昇降体22の左右の側面は4つの平板部51の側面と当接しており、昇降体22はベース部21に対して回転移動が規制された状態となっている。
図3において、左右の前方平板部51aのそれぞれには前方に突出した前方突起52aが設けられており、左右の後方平板部51bのそれぞれには後方に突出した後方突起52bが設けられている。2つの前方突起52a及び2つの後方突起52bは同一の水平面内に配置されている。
図2、図3及び図4において、昇降体22の対向する2つの側面(前面と後面)のそれぞれには、カムフォロア53が前後方向に突出して設けられている。これら2つのカムフォロア53は同軸のX軸回りに回転自在に設けられている。
図2及び図3において、2つのスライド部材23はそれぞれYZ平面内に広がって延びた平板状の部材から成る。前方スライド部材23aは昇降体22及び左右の前方平板部51aの前方に位置し、後方スライド部材23bは昇降体22及び左右の後方平板部51bの後方に位置する。
図2、図3及び図5において、前方スライド部材23aと後方スライド部材23bはそれぞれ中央にカム溝61を備えており、カム溝61の両側のそれぞれにはガイド溝62を備えている。カム溝61はYZ面内を斜め方向に延びており、2つのガイド溝62はそれぞれ水平方向(Y軸方向)に延びている。
図2、図3及び図5において、前方スライド部材23aの2つのガイド溝62内には左右の前方平板部51aに設けられた2つの前方突起52aが位置しており、前方スライド部材23aは左右の前方平板部51aに対して(すなわちベース部21に対して)左右方向にスライド自在となっている。同様に、後方スライド部材23bの2つのガイド溝62内には左右の後方平板部51bに設けられた2つの後方突起52bが位置しており、後方スライド部材23bは左右の後方平板部51bに対して(すなわちベース部21に対して)左右方向にスライド自在となっている。
前方スライド部材23aに設けられたカム溝61と後方スライド部材23bに設けられたカム溝61は同形であるが、前後方向から見たときに、延びる方向が左右反対となっている。本実施の形態では、図3に示すように、前方スライド部材23aに設けられたカム溝61は、チャックユニット20を前方から見た場合に左上方から右下方に向けて延びており、後方スライド部材23bに設けられたカム溝61は、チャックユニット20を前方から見た場合に右上方から左下方に向けて延びている。
図2及び図3において、前方スライド部材23aのカム溝61には昇降体22の前面に設けられたカムフォロア53が位置している。後方スライド部材23bのカム溝61には昇降体22の後面に設けられたカムフォロア53が位置している。前方スライド部材23aの左端部と後方スライド部材23bの右端部のそれぞれには、把持爪装着部63が設けられている。
図3において、2つの把持爪24はそれぞれ、上端に水平な基部24aを有している。2つの把持爪24の一方は前方スライド部材23aの把持爪装着部63に下方から取り付けられており、2つの把持爪24の他の一方は後方スライド部材23bの把持爪装着部63に下方から取り付けられている。これによりベース部21の下方に一対の把持爪24が左右方向に配置された状態となっている。各把持爪24は、基部24aが把持爪装着部63の下端に把持爪装着螺子64により着脱自在に取り付けられている。
図6に示すように、ベース部21の接続部32がシャフト部材13の開口部13aに取り付けられた状態では、ベース部内管路21aがシャフト部材13内に設けられた空圧供給管路13bと連通する。空圧供給管路13bは図示しない配管を通じて空圧源VCに繋がっている(図2も参照)。空圧源VCは空圧供給管路13bに正圧と負圧を選択的に供給する。
接続部32がシャフト部材13に取り付けられた状態で空圧源VCから空圧供給管路13bに正圧が供給されると、その正圧はベース部内管路21aを介してシリンダ室41内のピストン42の上面に作用する。これによりピストン42は押圧されて下降し、シリンダ室41内の最下位置に位置する(図7(a))。一方、空圧源VCから空圧供給管路13bに負圧が供給されると、その負圧はベース部内管路21aを介してシリンダ室41内のピストン42の上面に作用する。これによりピストン42は吸引されて上昇し、シリンダ室41内の最上位置に位置する(図7(b))。図8において、ロッド43の上下動によって昇降体22が昇降する範囲(昇降範囲R)は、シリンダ室41内でピストン42が最上位置から最下位置まで(或いは最下位置から最上位置まで)移動するときの上下方向のストロークLに等しい。
昇降体22が昇降範囲Rを下降方向に移動すると、カムフォロア53は2つのスライド部材23のカム溝61を通じて2つのスライド部材23を互いに反対方向に移動させながら下降する。このとき前方スライド部材23aは左端部をロッド43の軸線43Jから遠ざける方向にスライドし、後方スライド部材23bは右端部をロッド43の軸線43Jから遠ざける方向にスライドする(図7(b)→図7(a))。このため2つの把持爪24はロッド43の軸線43Jを基準として互いに離間する方向に移動し、ピストン42が最下位置に位置して昇降体22が昇降範囲Rの下限に達した状態では、2つの把持爪24は間隔が最大間隔W1となる「開位置」に位置する(図7(a)及び図9(a))。
一方、昇降体22が昇降範囲Rを上昇方向に移動すると、カムフォロア53は2つのスライド部材23のカム溝61を通じて2つのスライド部材23を互いに反対の方向にスライドさせながら上昇する。このとき前方スライド部材23aは左端部をロッド43の軸線43Jに近づける方向にスライドし、後方スライド部材23bは右端部をロッド43の軸線43Jに近づける方向にスライドする(図7(a)→図7(b))。このため2つの把持爪24はロッド43の軸線43Jを中間点として互いに近接する方向に移動し、ピストン42が最上位置に位置して昇降体22が昇降範囲Rの上限に達した状態では、2つの把持爪24は間隔が最小間隔W2となる「閉位置」に位置する(図7(b)及び図9(b))。
このように本実施の形態におけるチャックユニット20では、昇降体22がシリンダ機構34のピストン42のストロークLに相当する距離の昇降範囲Rを昇降すると、2つのスライド部材23が互いに反対の方向に移動し、これにより一対の把持爪24は、間隔が最大となる開位置と間隔が最小となる閉位置との間を開閉範囲として、左右方向に開閉する。このとき、昇降体22に設けられた2つのカムフォロア53と、2つのスライド部材23それぞれに設けられてカムフォロア53と係合した2つのカム溝61は、昇降体22と2つのスライド部材23を連結し、昇降体22の昇降動作を2つのスライド部材23の左右方向への移動動作に変換することで一対の把持爪24を左右方向に開閉させる連結機構70として機能する(図7(a),(b))。
一対の把持爪24の開閉動作は、ロッド43の軸線43Jを基準として(開閉の中間点として)なされる。すなわち、一対の把持爪24は、ロッド43の軸線43Jを基準に左右に開閉する。このため、一対の把持爪24を開位置から閉位置に移動させることによって部品3を把持する際には、必ず部品3の把持方向の中間点が、ロッド43の軸線43Jの直下に位置することになる。
チャックユニット20により部品3を把持するときには、空圧源VCからシリンダ室41に正圧を供給し、一対の把持爪24を開位置に位置させた状態で、一対の把持爪24の間に部品3を位置させる(図10(a))。そして、空圧源VCが供給する圧力を正圧から負圧に切り替えると、一対の把持爪24が開位置から閉位置に移動し、部品3が把持される(図10(b))。一方、一対の把持爪24により把持した部品3を解放するには、空圧源VCが供給する圧力を負圧から正圧に切り替える。これにより一対の把持爪24は閉位置から開位置に移動し、部品3の把持は解除されるので、部品3は解放される(図10(a))。
図8において、本実施の形態におけるチャックユニット20では、カム溝61の上下方向寸法Tは、昇降体22の昇降範囲Rの長さよりも長くなっている。このため、カム溝61の上下方向寸法Tの範囲内で、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を移動させることが可能である。
ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させると、昇降体22が昇降する昇降範囲Rの上下方向での位置が変わり、一対の把持爪24の最大間隔W1(図7(a))と最小間隔W2(図7(b))が変化する。このため、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させることによって、一対の把持爪24の開閉範囲を変更でき、部品3の把持時における間隔を調整することができる。
例えば、図11(a)に示すように、ピストン42がシリンダ室41内の最下位置にあり、昇降体22が昇降範囲Rの下限位置に位置している状態において、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上方へ移動させると(図11(a)→図11(b))、前方スライド部材23aは左端部をロッド43の軸線43Jに近づける方向にスライドし、後方スライド部材23bは右端部をロッド43の軸線43Jに近づける方向にスライドする(図11(b))。この場合、2つの把持爪24はロッド43の軸線43Jを基準として互いに近接する方向に移動する。そして、昇降体22の取付け位置を移動させる前の最大間隔W1がWaであり、昇降体22の取付け位置を移動させた後の最大間隔W1がWbであるとすると、最大間隔W1は昇降体22の上方への移動距離Dに対応した間隔(ここではWa−Wbに等しい)だけ狭まり、最小間隔W2も同じ間隔だけ狭まることになる。なお、この場合でも、昇降範囲Rの上下方向の距離はピストン42のストロークLに対応した距離のままであるので、一対の把持爪24の最大間隔W1と最小間隔W2との差(W1−W2)は変わらない。
図2及び図3において、ロッド43の下端は昇降体22の下方に露出している。ロッド43の下端には螺子回し(スクリュードライバー)による操作溝43bが形成されており、操作溝43bによる捻り操作が可能である。螺子回しによりロッド43をその軸線43J回りに捻ると、ロッド43の雄螺子43aと昇降体22の雌螺子22aの噛み合いによって、昇降体22がロッド43に対して上下方向に移動し、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置が上下方向に移動する。このように、本実施の形態におけるチャックユニット20では、ロッド43をその軸線43J回りに回転させることでロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させることができる。なお、必ずしも螺子回しによってロッド43を回転させる必要はなく、指で摘んで捻るのであってもよい。
このように、本実施の形態におけるチャックユニット20では、ロッド43に形成された雄螺子43aと昇降体22に形成された雌螺子22aを備えており、ロッド43を軸線43J回りに回転させることで、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させて、一対の把持爪24の開閉範囲を変更できるようになっている。
閉位置にあるときの一対の把持爪24の間隔(最小間隔W2)は、把持対象となる部品3の把持方向の寸法P(図10(a))を基準にして決定される。具体的には、一対の把持爪24の最小間隔W2は、部品3の把持方向の寸法と同じであるか、若しくはそれよりも若干小さくなる寸法に決定される。そして、閉位置にあるときの一対の把持爪24の間隔が、そのようにして決定した最小間隔W2になるように、上記手順によって、ロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させる。このように、本実施の形態におけるチャックユニット20では、部品3の寸法が異なる複数種の部品3を把持するための調整は、把持対象となる部品3の寸法に応じてロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させる作業だけで足りる。
以上説明したように、本実施の形態におけるチャックユニット20(チャックユニット20を備えた部品実装装置1)では、昇降体22の昇降動作を2つのスライド部材23の左右方向への移動動作に変換することで一対の把持爪を左右方向に開閉させる構成となっており、取付け位置移動機構によってロッド43に対する昇降体22の取付け位置を上下方向に移動させるだけで、一対の把持爪24の開閉範囲を変更できる。このため、把持対象となる部品3の形状やサイズに合わせた一対の把持爪24の間隔の調整が容易であり、作業性を向上させることができる。
なお、前述の実施の形態では、昇降体22と2つのスライド部材23を連結し、昇降体22の昇降動作を2つのスライド部材23の左右方向への移動動作に変換する連結機構70は、昇降体22に設けられたカムフォロア53と、2つのスライド部材23それぞれに設けられた2つのカム溝61から成るカム機構であってが、連結機構70は必ずしもカム機構でなくてもよく、リンク機構等であってもよい。また、前述の実施の形態では、ロッド43はシリンダ機構34によって上下動されるようになっていたが、モータ機構等によって上下動されるのであってもよい。
また、前述の実施の形態では、前方スライド部材23aの左端部と後方スライド部材23bの右端部に把持爪装着部63が設けられており、従って前方スライド部材23aの左端部と後方スライド部材23bの右端部に把持爪24が取り付けられていたが、図12(a),(b)の第1の変形例に示すように、前方スライド部材23aの右端部と後方スライド部材23bの左端部に把持爪装着部63を設けることによって、前方スライド部材23aの右端部と後方スライド部材23bの左端部に把持爪24が取り付けられるようにしてもよい。すなわち、一対の把持爪24の取付け位置を、2つのスライド部材23の左右において入れ替えてもよい。
このように、一対の把持爪24の取付け位置を、2つのスライド部材23の左右において入れ替えることで、昇降体22の昇降範囲Rに対する一対の把持爪24の最大間隔W1(図12(a))と最小間隔W2(図12(b))を前述の実施の形態に示した場合と異ならせることができる。図13(a)はシリンダ室41に負圧を供給した状態を示しており、図13(b)はシリンダ室41に正圧を供給した状態を示している。これらの図から分かるように、第1の変形例では、シリンダ室41に供給する圧力(正圧であるか負圧であるか)と、一対の把持爪24の開閉状態(開位置であるか閉位置であるか)との関係が逆転する。
更には、上記第1の変形例において、前方スライド部材23aの左端部と右端部及び後方スライド部材23bの右端部と左端部のそれぞれに把持爪装着部63を設け、把持爪24の取付けの組合せを上記2種から選択できるようにしてもよい。このようにすれば、チャックユニット20が把持できる部品3の寸法の範囲が格段に広がり、極めて汎用性の高いものとすることができる。
また、図13(a),(b)の第2の変形例に示すように、2つのスライド部材23に設けられたカム溝61の向きを左右反対にしてもよい。図13(a)はシリンダ室41に負圧を供給した状態を示しており、図13(b)はシリンダ室41に正圧を供給した状態を示している。これらの図から分かるように、第2の変形例の場合も、シリンダ室41に供給する圧力(正圧であるか負圧であるか)と、一対の把持爪24の開閉状態(開位置であるか閉位置であるか)との関係が逆転する。
また、部品実装装置1の装着ヘッド12が備えるシャフト部材13は、部品を吸着してピックアップする吸着ノズルNZ(図14)に替えてチャックユニット20を取り付けることができる構成であれば、吸着ノズルNZに負圧及び正圧を供給するシステム(空圧源VCを含むシステム)をそのまま利用できるので、好ましい。
把持対象となる部品の形状やサイズに合わせた把持爪の間隔の調整が容易であり、作業性を向上させることができるチャックユニット及び部品実装装置を提供する。
1 部品実装装置
2 基板
3 部品
12 装着ヘッド
20 チャックユニット
21 ベース部
22 昇降体
22a 雌螺子
23 スライド部材
24 把持爪
34 シリンダ機構
43 ロッド
43J 軸線
43a 雄螺子
53 カムフォロア
61 カム溝
70 連結機構
NZ 吸着ノズル

Claims (7)

  1. 下方に延びたロッドを上下動させるベース部と、
    前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの上下動により昇降する昇降体と、
    前記ベース部の下方を左右方向にスライド自在に設けられた2つのスライド部材と、
    前記2つのスライド部材それぞれに取り付けられた一対の把持爪と、
    前記昇降体と前記2つのスライド部材を連結し、前記昇降体の昇降動作を前記2つのスライド部材の左右方向へのスライド動作に変換することで前記一対の把持爪を左右方向に開閉させる連結機構とを備え、
    前記ロッドに対する前記昇降体の取付け位置を上下方向に移動させて前記一対の把持爪の開閉範囲を変更できるようになっていることを特徴とするチャックユニット。
  2. 前記連結機構は、前記昇降体に設けられたカムフォロアと、前記2つのスライド部材それぞれに設けられて前記カムフォロアと係合し、前記昇降体の昇降動作を前記2つのスライド部材のスライド移動に変換する2つのカム溝とから成ることを特徴とする請求項1に記載のチャックユニット。
  3. 前記一対の把持爪は、前記ロッドの軸線を基準に左右に開閉することを特徴とする請求項1又は2に記載のチャックユニット。
  4. 前記ロッドは前記昇降体を上下に貫通するとともに前記ロッドに形成された雄螺子と前記昇降体に形成された雌螺子が螺合しており、前記ロッドをその軸線回りに回転させることで前記ロッドに対する前記昇降体の取付け位置を上下方向に移動させることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のチャックユニット。
  5. 前記ベース部は前記ロッドを上下動させるシリンダ機構を備えたことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のチャックユニット。
  6. 装着ヘッドに取り付けられたチャックユニットにより部品を把持して基板に装着する部品実装装置であって、
    前記チャックユニットが、
    前記部品実装装置の装着ヘッドに取り付けられ、下方に延びたロッドを上下動させるベース部と、
    前記ロッドに取り付けられ、前記ロッドの上下動により昇降する昇降体と、
    前記ベース部の下方を左右方向にスライド自在に設けられた2つのスライド部材と、
    前記2つのスライド部材それぞれに取り付けられた一対の把持爪と、
    前記昇降体と前記2つのスライド部材を連結し、前記昇降体の昇降動作を前記2つのスライド部材の左右方向へのスライド動作に変換することで前記一対の把持爪を左右方向に開閉させる連結機構とを備え、
    前記ロッドに対する前記昇降体の取付け位置を上下方向に移動させて前記一対の把持爪の開閉範囲を変更できるようになっていることを特徴とする部品実装装置。
  7. 前記チャックユニットは前記装着ヘッドに吸着ノズルに替えて取り付けられることを特徴とする請求項6に記載の部品実装装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN108637485A (zh) * 2018-05-15 2018-10-12 嘉善县星拓服装辅料厂(普通合伙) 一种金属纽扣生产用的自动化设备
CN110602938A (zh) * 2019-09-23 2019-12-20 中电智能卡有限责任公司 模块植入装置及模块植入机

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