JP2020106768A - 画像形成装置及び吸引画像 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡素な構成によって、シートに形成される画像の品質がキャリア粒子に起因して低下することを抑制できる画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、現像部と、感光体ドラム101と、露光部とを備える。現像部は、トナー粒子及びキャリア粒子を含む現像剤を担持する現像剤担持体を有する。露光部は、感光体ドラム101の表面を露光する。露光部は、感光体ドラム101の表面のうちの第1領域EAを露光して、第1領域EAに静電潜像GAを形成する。現像部は、静電潜像GAをトナー粒子によって現像して、第1領域EAにトナー像GAを形成する。露光部は、感光体ドラム101の表面のうちの第1領域EAと異なる第2領域EBを露光して、第2領域EBに吸引潜像GBを形成する。吸引潜像GBは、現像剤担持体から脱離したキャリア粒子を引き付ける。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置及び吸引画像に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置は、感光ドラムと、帯電器と、レーザーと、現像装置と、制御手段とを備える。感光ドラムの表面は、画像形成領域と非画像形成領域とを有する。帯電器は、画像形成領域と非画像形成領域とを帯電電位に帯電する。レーザーは、画像形成領域に静電潜像を形成する。制御手段は、画像形成領域における帯電電位と現像装置による現像バイアス電位との電位差が現像電位となるように、現像バイアスを制御する。また、制御手段は、非画像形成領域における帯電電位と現像装置による現像バイアス電位との電位差がかぶり取り電位となるように、現像バイアスを調整する。現像装置は、静電潜像を現像剤によって現像する。
その結果、特許文献1に記載の画像形成装置では、現像剤に含まれる劣化し小さくなったキャリア粒子を、画像形成領域でなく非画像形成領域に引き付ける。劣化したキャリア粒子を非画像形成領域に引き付けることで、シートに形成される画像中のキャリア粒子による白抜けを抑制している。
特開2002−31954号公報
しかしながら、特許文献1に記載の画像形成装置は、現像電位とかぶり取り電位とが異なるように、現像バイアスを調整する必要があるため、現像バイアスを調整する複雑な制御手段を備える必要があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、簡素な構成によって、シートに形成される画像の品質がキャリア粒子に起因して低下することを抑制できる画像形成装置及び吸引画像を提供することを目的とする。
本発明に係る画像形成装置は、現像部と、感光体ドラムと、露光部とを備える。現像部は、トナー粒子及びキャリア粒子を含む現像剤を担持する現像剤担持体を有する。露光部は、感光体ドラムの表面を露光する。露光部は、感光体ドラムの表面のうちの第1領域を露光して、第1領域に静電潜像を形成する。現像部は、静電潜像をトナー粒子によって現像して、第1領域にトナー像を形成する。露光部は、感光体ドラムの表面のうちの第1領域と異なる第2領域を露光して、第2領域に吸引潜像を形成する。吸引潜像は、現像剤担持体から脱離したキャリア粒子を引き付ける。
本発明に係る吸引画像は、本体画像と、複数の突出画像とを備える。複数の突出画像は、本体画像から互いに異なる方向に突出する。本体画像及び複数の突出画像は、感光体ドラムの表面のうちの第1領域と異なる第2領域に配置される。第1領域は、静電潜像を形成する領域を示す。本体画像及び複数の突出画像は、トナー粒子及びキャリア粒子を含む現像剤を担持する現像剤担持体から脱離したキャリア粒子を含む。
本発明によれば、簡素な構成によって、シートに形成される画像の品質がキャリア粒子に起因して低下することを抑制できる画像形成装置及び吸引画像を提供できる。
本発明の実施形態1に係る画像形成装置の構成を示す図である。 実施形態1に係る画像形成部の構成の一例を示す断面図である。 実施形態1に係る画像形成部の現像動作を示す図である。 実施形態1に係る感光体ドラムの構成の一例を示す平面図である。 (a)は、実施形態1に係る吸引潜像の一例を示す平面図であり、(b)〜(e)は、実施形態1に係る吸引潜像の他の例を示す平面図である。 実施形態1に係る感光体ドラムの電位及び現像ローラーの電位を示す図である。 実施形態1に係る吸引画像の一例を示す平面図である。 実施形態1に係る制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 実施形態2に係る感光体ドラムの構成の一例を示す平面図である。 実施形態2に係る感光体ドラムの電位及び現像ローラーの電位を示す図である。 実施形態2に係る制御部の処理の一例を示すフローチャートである。 本実施形態に係る吸引潜像及び吸引画像を示す平面図である。 感光体ドラムの表面へのキャリア粒子の付着量を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。実施形態において、X軸及びY軸は水平方向に沿っており、Z軸は鉛直方向に沿っており、X軸、Y軸、及びZ軸は互いに直交する。
[実施形態1]
まず、図1を参照して、実施形態1に係る画像形成装置100の構成について説明する。図1は、画像形成装置100の構成を示す図である。画像形成装置100は、例えば、カラー複合機である。
図1に示すように、画像形成装置100は、画像形成ユニット10、給送部30、搬送部40、定着部50、排出部60、制御部20、及び濃度センサー104を備える。濃度センサー104については後述する。
給送部30は、シートPを搬送部40へ供給する。搬送部40は、シートPを画像形成ユニット10、及び定着部50を経由して排出部60まで搬送する。画像形成ユニット10は、シートPに画像を形成する。定着部50は、シートPを加熱、及び加圧し、シートPに形成された画像をシートPに定着する。排出部60は、シートPを画像形成装置100の外部へ排出する。制御部20は、画像形成ユニット10、給送部30、搬送部40、定着部50、及び排出部60を制御する。
次に、画像形成ユニット10の構成について説明する。画像形成ユニット10は、複数の画像形成部11、露光部13、及び転写部12を備える。
複数の画像形成部11には、それぞれ、互いに異なる色の複数のトナーが供給される。トナーは多数のトナー粒子を含む。複数の画像形成部11の各々は感光体ドラム101を含む。例えば、複数の画像形成部11は、シアン色のトナーが供給される画像形成部11c、マゼンタ色のトナーが供給される画像形成部11m、イエロー色のトナーが供給される画像形成部11y、及び、ブラック色のトナーが供給される画像形成部11kを含む。画像形成部11c、画像形成部11m、画像形成部11y及び画像形成部11kの構成は、互いに略同一である。
露光部13は、画像データに基づいて、複数の感光体ドラム101の各々に光を照射する。その結果、複数の感光体ドラム101の各々に静電潜像が形成される。そして、複数の画像形成部11の各々は、感光体ドラム101に形成された静電潜像を現像して、感光体ドラム101にトナー像を形成する。その結果、複数の感光体ドラム101に、それぞれ、互いに異なる複数色のトナー像が形成される。
転写部12は、中間転写ベルト12aと駆動ローラー12bとを備える。中間転写ベルト12aは、駆動ローラー12bによって回転方向RAに回転駆動される。複数の画像形成部11が、中間転写ベルト12a上に、互いに異なる複数色のトナー像を転写する。複数色のトナー像が中間転写ベルト12a上で重畳されることで、中間転写ベルト12a上にトナー像(具体的にはカラー画像)が形成される。転写部12は、中間転写ベルト12a上に形成されたトナー像をシートP上に転写する。その結果、シートPに画像が形成される。
濃度センサー104は、中間転写ベルト12a上に形成されたトナー像の濃度を検出する。トナー像の濃度は、単位面積当たりのトナー像を形成するトナーの質量を示す。よって、トナー像の濃度は、トナー像の面積が既知であれば、トナー像の厚さに基づいて算出できる。実施形態1では、濃度センサー104は、例えば、トナー像の厚さを検出するレーザー変位センサーである。濃度センサー104は、トナー像の濃度を示す信号SG1を制御部20に出力する。
次に、図1及び図2を参照して、実施形態1に係る画像形成部11の構成について説明する。図2は、画像形成部11の構成の一例を示す断面図である。
図2に示すように、画像形成部11は、感光体ドラム101に加えて、現像部110、帯電部102、及びクリーニング部103を更に備える。感光体ドラム101は、略円柱形状又は略円筒形状を有する。感光体ドラム101は、感光体ドラム101の回転軸線AXを中心として回転方向RBに回転する。感光体ドラム101は、例えばアモルファスシリコン(α−Si)感光体ドラム又は有機感光体(OPC:Organic PhotoConductor)ドラムである。
帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に帯電させる。帯電部102は、例えば、帯電ローラーを含む。そして、図1及び図2に示すように、露光部13は、画像データに基づいて感光体ドラム101の表面を露光する。その結果、感光体ドラム101の表面に静電潜像が形成される。更に、現像部110は、トナーによって感光体ドラム101の表面に形成された静電潜像を現像して、感光体ドラム101の表面にトナー像を形成する。
更に、クリーニング部103は、感光体ドラム101の表面をクリーニングする。具体的には、クリーニング部103は、クリーニングブレード103aを含む。クリーニングブレード103aは、感光体ドラム101の表面と摺接する。感光体ドラム101の表面とクリーニングブレード103aの先端とが摺接することで、感光体ドラム101の表面に残留するトナー(具体的には、トナー粒子及びキャリア粒子を含む2成分現像剤)が除去される。
次に、図2及び図3を参照して、現像部110について説明する。図3は、画像形成部11の現像動作を示す図である。なお、図3では、トナー粒子TNを黒色の点で示し、キャリア粒子CAを白色の円で示す。
図3に示すように、現像部110は、感光体ドラム101に形成された静電潜像GAを複数のトナー粒子TNによって現像して、感光体ドラム101にトナー像TIを形成する。複数のトナー粒子TNは2成分現像剤に含まれている。2成分現像剤は現像部110に収容される。
具体的には、2成分現像剤は、複数のトナー粒子TN(具体的には多数のトナー粒子TN)に加えて、複数のキャリア粒子CA(具体的には多数のキャリア粒子CA)を含む。複数のトナー粒子TNは粉体であり、複数のキャリア粒子CAは粉体である。トナー粒子TNは、例えば正帯電性トナー粒子である。正帯電性トナー粒子は、キャリア粒子CAとの摩擦により正に帯電する。
トナー粒子TNの粒径は、例えば、体積基準のメディアン径(D50)で5.0μm以上8.0μm以下であり、好ましくは5.2μm以上6.7μm以下である。
キャリア粒子CAは、磁性を有する。キャリア粒子CAは、例えば、樹脂被覆型のキャリア粒子である。樹脂被覆型のキャリア粒子のコア粒子は、例えば、フェライト又はマグネタイトである。キャリア粒子CAの粒径は、例えば、体積平均粒径で20μm以上100μm以下であり、好ましくは25μm以上80μm以下である。
ここで、現像ローラー112と感光体ドラム101との間には、現像ニップ部NPが形成されている。そして、現像ローラー112に現像バイアスが印加されると、現像ニップ部NPに電界が形成される。従って、電界の作用によって、トナー粒子TNが磁気ブラシBRから脱離して、感光体ドラム101に移動する。その結果、トナー粒子TNによって静電潜像GAが顕像化されてトナー像TIが形成される。トナー像TIは、図1に示す中間転写ベルト12aに転写される。
図2に示すように、現像部110は、現像ハウジング111と、現像ローラー112と、第1スクリューフィーダー113と、第2スクリューフィーダー114と、規制ブレード115とを備える。現像ローラー112は、「現像剤担持体」の一例に相当する。
現像ローラー112は、感光体ドラム101に対向して配置される。現像ローラー112は、スリーブ112Sと磁石112Mとを備える。磁石112Mは、スリーブ112Sの内部に配置されている。磁石112Mは、S1極、N1極、S2極、N2極及びS3極を備える。N1極は主極とし機能し、S1極及びN2極は搬送極として機能し、S2極は剥離極として機能する。また、S3極は、汲上極及び規制極として機能する。一例として、S1極、N1極、S2極、N2極及びS3極の磁束密度は、54mT、96mT、35mT、44mT及び45mTである。
スリーブ112Sは、非磁性の筒体(例えば、アルミニウムパイプ)である。スリーブ112Sは、例えばモーターによって駆動されて、磁石112Mの周りを回転方向RCに回転する。
従って、図3に示すように、スリーブ112Sは回転方向RCに回転しながら、キャリア粒子CAを磁石112Mの磁力により引き付ける。その結果、キャリア粒子CAによる磁気ブラシBRが現像ローラー112の表面に形成される。具体的には、複数の磁気ブラシBRが現像ローラー112の表面に形成される。複数の磁気ブラシBRの各々は複数のキャリア粒子CAからなる。つまり、複数の磁気ブラシBRの各々は、現像ローラー112の表面に穂立ちしたキャリア粒子クラスターである。トナー粒子TNはキャリア粒子CAの表面に担持される。すなわち、トナー粒子TNは磁気ブラシBRに担持された状態で現像ローラー112の表面に担持される。
図2に示すように、規制ブレード115は、現像ローラー112に対して所定間隔をおいて配置される。規制ブレード115は、現像ローラー112の表面に形成された磁気ブラシBRの長さを規制する。
現像ハウジング111は2成分現像剤を収容する。また、現像ハウジング111は、第1搬送部131と第2搬送部132とを含む。第1搬送部131では、2成分現像剤が現像ローラー112の軸方向の一端側から他端側に向かう第1搬送方向に搬送される。第2搬送部132では、現像ローラー112の軸方向の両端部において第1搬送部131に連通される。第2搬送部132では、第1搬送方向とは逆の第2搬送方向に2成分現像剤が搬送される。
具体的には、第2搬送部132は第2スクリューフィーダー114を含む。第2スクリューフィーダー114は、回転方向REに回転され、2成分現像剤を第2搬送方向に搬送する。第1搬送部131は第1スクリューフィーダー113を含む。第1スクリューフィーダー113は、回転方向RDに回転され、2成分現像剤を第1搬送方向に搬送する。第1スクリューフィーダー113は、2成分現像剤を第1搬送方向に搬送しながら、現像ローラー112に2成分現像剤を供給する。
2成分現像剤に含まれるトナー粒子TNは、第1搬送方向及び第2搬送方向に循環搬送される間に、2成分現像剤に含まれるキャリア粒子CAとの間で摩擦帯電する。
引き続き、図2を参照して、画像形成装置100の詳細を説明する。図2に示すように、画像形成装置100は、電圧印加部21、電流検知部22、駆動部23、操作表示部70及び記憶部80を更に備える。
図2に示すように、電圧印加部21は、現像バイアスを現像ローラー112に印加する。現像バイアスとは、直流電圧に交流電圧が重畳されている電圧のことである。交流電圧は、例えばデューティー比が50%となる矩形波である。具体的には、電圧印加部21は、直流電源と交流電源とを有する。
電流検知部22は、感光体ドラム101と現像ローラー112との間に流れる電流の電流値を検知する。以下、感光体ドラム101と現像ローラー112との間に流れる電流を「現像電流」と記載する。例えば、正帯電したトナー粒子TNが現像ローラー112から感光体ドラム101に飛翔することによって、現像電流が現像ローラー112から感光体ドラム101に向けて流れる。そして、電流検知部22は現像電流を検知する。電流検知部22は、現像電流の電流値Idを示す信号SG2を制御部20に出力する。
駆動部23は、感光体ドラム101、現像ローラー112、第1スクリューフィーダー113及び第2スクリューフィーダー114を回転駆動させる。駆動部23は、例えば、モーターとギア機構とを有する。
操作表示部70は、タッチパネルを備える。タッチパネルは、LCD(Liquid Crystal Display)のようなディスプレーを備え、種々の画像を表示する。また、タッチパネルは、タッチセンサーを更に備え、ユーザーの接触操作を検知する。
記憶部80は、記憶装置を含み、データ及びコンピュータープログラムを記憶する。具体的には、記憶部80は、半導体メモリーのような主記憶装置、並びに、半導体メモリー及び/又はハードディスクドライブのような補助記憶装置を含む。
制御部20は、バイアス制御部20a、駆動制御部20b、及び算出部20cを含む。具体的には、制御部20は、CPU(Central Processing Unit)のようなプロセッサーを含む。そして、制御部20のプロセッサーは、記憶部80の記憶装置に記憶されたコンピュータープログラムを実行することによって、バイアス制御部20a、駆動制御部20b、及び算出部20cとして機能する。
バイアス制御部20aは、電圧印加部21を制御して、感光体ドラム101と現像ローラー112との間に電位差を付与する。具体的には、バイアス制御部20aは、電圧印加部21が現像バイアスを現像ローラー112に印加するように、電圧印加部21を制御する。
駆動制御部20bは、駆動部23を制御して、感光体ドラム101、現像ローラー112、第1スクリューフィーダー113及び第2スクリューフィーダー114を回転駆動させる。例えば、駆動制御部20bは、感光体ドラム101が所定線速で回転するように駆動部23を制御する。線速は、感光体ドラム101の周面の接線方向の速度を示す。
算出部20cは、トナー像TIを形成しているトナーの量Mと、現像電流の電流値Idとに基づいて、トナーの帯電量QPMを算出する。具体的には、算出部20cは、感光体ドラム101から中間転写ベルト12aに転写されたトナー像の濃度を示す信号SG1を、濃度センサー104から受信する。そして、算出部20cは、信号SG1によって示されるトナー像の濃度に基づいて、トナー像TIを形成しているトナーの量Mを算出する。トナーの量Mは、トナー像を形成しているトナーの質量を示す。更に、算出部20cは、現像電流の電流値Idを示す信号SG2を、電流検知部22から受信する。そして、算出部20cは、信号SG2によって示される現像電流の電流値Idに基づいて、トナー像TIを形成しているトナーの電荷量Qを算出する。更に、算出部20cは、トナーの量Mとトナーの電荷量Qとに基づいて、トナーの帯電量QPMを算出する。具体的には、トナーの帯電量QPMは、QPM=Q/M、によって表される。従って、トナーの帯電量QPMは、単位質量当たりのトナーの電荷量を示す。また、第1トナー像TIにおけるトナーの量M1とトナーの電荷量Q1とを算出し、第2トナー像TIにおけるトナーの量M2とトナーの電荷量Q2とを算出した場合には、トナーの帯電量QPMは、QPM=(Q1−Q2)/(M1−M2)、によって表されてもよい。第1トナー像TIと第2トナー像TIとは、互いに異なるトナー像である。
次に、図4を参照して、感光体ドラム101の構成について説明する。図4は、感光体ドラム101の構成の一例を示す平面図である。図4では、感光体ドラム101を、感光体ドラム101の回転軸線AXに直交する方向から見ている。以下、感光体ドラム101を、回転軸線AXに直交する方向から見ることを「平面視」と記載する場合がある。
図4に示すように、感光体ドラム101の表面は、第1領域EAと複数の第2領域EBとを有する。複数の第2領域EBは、第2領域EBAと、第2領域EBBと、第2領域EBCと、第2領域EBDとを有する。第1領域EAは、トナー像が最終的にシートPに転写される領域を示す。複数の第2領域EBの各々は、最終的にトナー像がシートPに転写されない領域を示す。つまり、複数の第2領域EBの各々は白紙部を示す。
第2領域EBAは、感光体ドラム101の周方向において第1領域EAよりも感光体ドラム101の回転方向RBの上流に位置する。また、第2領域EBBは、感光体ドラム101の周方向において第1領域EAよりも感光体ドラム101の回転方向RBの下流に位置する。そして、第2領域EBCは、第1領域EAに対して感光体ドラム101の軸方向の一端部に位置する。更に、第2領域EBDは、第1領域EAに対して感光体ドラム101の軸方向の他端部に位置する。
図2に示す帯電部102は、感光体ドラム101の表面を所定電位に帯電させる。従って、感光体ドラム101の第1領域EAと複数の第2領域EBとは所定電位に帯電している。
そして、図1に示す露光部13は、感光体ドラム101の表面を露光する。露光部13は、第1領域EAにレーザー光を照射して、第1領域EAを露光し、第1領域EAに静電潜像GAを形成する。また、露光部13は、第2領域EBAにレーザー光を照射して、第2領域EBAを露光し、第2領域EBAに吸引潜像GBを形成する。すなわち、実施形態1では、露光部13は第2領域EBAも露光する。露光部13は、例えば、光源、ポリゴンミラー、反射ミラー及び偏向ミラーを有する。
次に、図5を参照して、吸引潜像GBについて説明する。図5(a)は、吸引潜像GBの一例を示す平面図である。図5(a)に示すように、吸引潜像GBは、本体領域201と、複数の突出領域202とを有する。複数の突出領域202の各々は、本体領域201から互いに異なる方向に突出する。具体的には、吸引潜像GBは十字形状を有する。例えば、吸引潜像GBは、4つの突出領域202を有する。平面視において、4つの突出領域202のうち、一直線上に配置される2つの突出領域202は、感光体ドラム101の回転軸線AXに略平行であり、一直線上に配置される他の2つの突出領域202は、感光体ドラム101の周方向に延びる。
実施形態1では、吸引潜像GBは十字形状を有するが、本発明はこれに限定されない。図5(b)〜図5(e)は、吸引潜像GBの他の一例を示す平面図である。図5(e)に示すように、平面視において、吸引潜像GBは、感光体ドラム101の回転軸線AXに対して傾斜した十字形状である。図5(b)に示すように、平面視において、吸引潜像GBは、感光体ドラム101の回転軸線AXに対して略平行であり、一直線に延びている。図5(c)に示すように、平面視において、吸引潜像GBは、感光体ドラム101の軸方向に対してIの字形状である。図5(d)に示すように、吸引潜像GBは、感光体ドラム101の軸方向に対して傾斜したIの字形状である。
次に、図6を参照して、感光体ドラム101の電位及び現像ローラー112の電位について説明する。図6は、感光体ドラム101の電位及び現像ローラー112の電位を示す図である。図6において、縦軸は感光体ドラム101の周面の電位を示し、横軸は感光体ドラム101の周面の周方向位置を示す。
図6に示すように、感光体ドラム101の第1領域EA及び複数の第2領域EBは、帯電部102によって、所定電位V0(V)に帯電される。所定電位V0(V)に帯電された後、露光部13によって第1光量のレーザー光が第1領域EAの所定領域に照射されると、感光体ドラム101の第1領域EAに静電潜像GAが形成され、静電潜像GAの電位が電位V0から電位VL(V)に変化する。また、所定電位V0(V)に帯電された後、露光部13によって第2光量のレーザー光が第2領域EBAの所定領域に照射されると、感光体ドラム101の第2領域EBAに吸引潜像GBが形成され、吸引潜像GBの電位が電位V0から電位VLL(V)に変化する。第2光量は第1光量より多い。その結果、電位VLL(V)は電位VL(V)より低い。なお、第2光量は第1光量より多くしたが、第1光量と同であってもよい。
一方、現像ローラー112の表面の現像バイアス電位は、電位Vdcである。電位VLと電位Vdcとの電位差が、帯電したトナー粒子TNを現像ローラー112から静電潜像GAに移動させる電位差となる。具体的には、現像ローラー112に担持されたトナー粒子TNは、電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の静電潜像GAに向かって飛翔する。その結果、感光体ドラム101の静電潜像GAにトナー像TIが形成される。
また、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAも、電気的に引き付けられて、感光体ドラム101に向かって飛翔する。電位VLLと電位Vdcとの電位差は電位VLと電位Vdcとの電位差より大きい。従って、電位VLLと電位Vdcとの電位差が、キャリア粒子CAを現像ローラー112から吸引潜像GBに移動させる電位差となる。具体的には、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAは、静電潜像GAよりも吸引潜像GBに電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の吸引潜像GBに向かって飛翔する。その結果、図3に示すように、感光体ドラム101の吸引潜像GBに吸引画像CIが形成される。
本発明の実施形態1では、露光部13は、第2領域EBに吸引潜像GBを形成する。吸引潜像GBは、キャリア粒子CAを引き付ける。従って、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAが、吸引潜像GBに付着する。その結果、静電潜像GAに付着するキャリア粒子CAの数は、減少する。よって、簡素な構成によって、シートSに形成される画像の品質がキャリア粒子CAに起因して低下することを抑制できる。
また、本発明の実施形態1では、第2領域EBAに吸引潜像GBを形成しているので、静電潜像GAにトナー粒子TNを付着させる前に、キャリア粒子CAが吸引潜像GBに付着する。その結果、静電潜像GAにトナー粒子TNを付着させる際に、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAが既に除去されているので、キャリア粒子CAが静電潜像GAに付着することを抑制できる。
次に、図7を参照して、吸引画像CIについて説明する。図7は、吸引画像CIの構成の一例を示す平面図である。図7に示すように、吸引画像CIは、本体画像211と、複数の突出画像212とを有する。複数の突出画像212の各々は、本体画像211から互いに異なる方向に突出する。具体的には、吸引画像CIは十字形状を有する。例えば、吸引画像CIは、4つの突出画像212を有する。平面視において、4つの突出画像212のうち、一直線上に配置される2つの突出画像212は、感光体ドラム101の回転軸線AXに略平行であり、一直線上に配置される他の2つの突出画像212は、感光体ドラム101の周方向に延びる。複数のキャリア粒子CA及び複数のトナー粒子TNによって吸引潜像GBが顕像化されて、吸引画像CIは形成されている。すなわち、本体画像211及び複数の突出画像212は、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAを引き付ける吸引潜像GBに基づいて形成されている。
本発明の実施形態1では、吸引潜像GBは、本体領域201から互いに異なる方向に突出する複数の突出領域202を有するため、露光部13によって露光された領域と露光されない領域との境界線の長さが長くなる。一方、キャリア粒子CAは「エッジ効果」によって境界線に引き付けられる。「エッジ効果」は、吸引潜像GBの周辺部分では強い電界(縁端電界という)が生じるために現像され易く、吸引潜像GBの中央部では電界が弱く現像され難いために発生する。従って、実施形態1では境界線の長さが長いので、「エッジ効果」によって現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAを、吸引潜像GBは効果的に引き付けることができる。
また、吸引潜像GBは、本体領域201から互いに異なる方向に突出する複数の突出領域202を有するため、境界線の長さを長くしつつ本体領域201の面積を小さくできるので、本体領域201に付着するトナー粒子TNの量を少なくできる。更に、露光部13が照射するレーザー光の照射面積を小さくできる。よって、吸引潜像GBは、図5(a)に示す十字形状、又は、図5(e)に示す傾斜した十字形状を有することが好ましい。
次に、図2を参照して、クリーニング部103の構成について説明する。クリーニング部103は、吸引潜像GBに引き付けられたキャリア粒子CAを回収し、感光体ドラム101の表面をクリーニングする。従って、実施形態1によれば、感光体ドラム101の表面に付着したキャリア粒子CAを除去できる。その結果、キャリア粒子CAを除去した感光体ドラム101の第2領域EBも新たな第1領域EAとして再利用できる。
次に、図8を参照して、実施形態1に係る制御部20の処理について説明する。図8は、制御部20の処理の一例を示すフローチャートである。実施形態1に係る制御部20の処理は、ステップS101〜ステップS106を含む。
まず、ステップS101において、帯電部102は、感光体ドラム101の第1領域EAと複数の第2領域EBとを所定電位V0に帯電させる。そして、処理はステップS102に進む。
次に、ステップS102において、露光部13は、第2領域EBAにレーザー光を照射して、第2領域EBAを露光し、第2領域EBAに吸引潜像GBを形成する。そして、処理はステップS103に進む。
次に、ステップS103において、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAは、吸引潜像GBに電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の吸引潜像GBに向かって飛翔する。その結果、感光体ドラム101の吸引潜像GBに吸引画像CIが形成される。そして、処理はステップS104に進む。
次に、ステップS104において、露光部13は、第1領域EAにレーザー光を照射して、第1領域EAを露光し、第1領域EAに静電潜像GAを形成する。そして、処理はステップS105に進む。
次に、ステップS105において、現像ローラー112に担持されたトナー粒子TNは、電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の静電潜像GAに向かって飛翔する。その結果、感光体ドラム101の静電潜像GAにトナー像TIが形成される。そして、処理はステップS106に進む。
最後に、ステップS106において、感光体ドラム101の表面とクリーニングブレード103aの先端とが摺接することで、感光体ドラム101の表面に残留するトナー粒子TN及びキャリア粒子CAが除去されて、処理が終了する。
[実施形態2]
次に、図9を参照して、実施形態2に係る画像形成装置100について説明する。実施形態2では、第2領域EBC及び第2領域EBDの各々に吸引潜像GBを形成する点で第1実施形態と相違する。
図9は、実施形態2に係る感光体ドラム101の構成の一例を示す平面図である。図9に示すように、露光部13は、第2領域EBC及び第2領域EBDにレーザー光を照射して、第2領域EBC及び第2領域EBDを露光し、第2領域EBC及び第2領域EBDの各々に吸引潜像GBを形成する。
次に、図10を参照して、実施形態2に係る感光体ドラム101の電位及び現像ローラー112の電位について説明する。図10は、感光体ドラム101の電位及び現像ローラー112の電位の他の一例を示す図である。図10において、縦軸は感光体ドラム101の周面の電位を示し、横軸は感光体ドラム101の周面の軸方向位置を示す。
図10に示すように、感光体ドラム101の第1領域EA及び複数の第2領域EBは、帯電部102によって、所定電位V0(V)に帯電される。所定電位V0(V)に帯電された後、露光部13によって第1光量のレーザー光が第1領域EAの所定領域に照射されると、感光体ドラム101の第1領域EAに静電潜像GAが形成され、静電潜像GAの電位が電位V0から電位VL(V)に変化する。また、所定電位V0(V)に帯電された後、露光部13によって第2光量のレーザー光が第2領域EBC及び第2領域EBDの所定領域に照射されると、感光体ドラム101の第2領域EBC及び第2領域EBDに吸引潜像GBが形成され、吸引潜像GBの電位が電位V0から電位VLL(V)に変化する。第2光量は第1光量より多い。その結果、電位VLL(V)は電位VL(V)より低い。
次に、図11を参照して、実施形態2に係る制御部20の処理について説明する。図11は、制御部20の処理の一例を示すフローチャートである。実施形態2に係る制御部20の処理は、ステップS201〜ステップS204を含む。
まず、ステップS201において、帯電部102は、感光体ドラム101の第1領域EAと複数の第2領域EBとを所定電位V0に帯電させる。そして、処理はステップS202に進む。
次に、ステップS202において、露光部13は、第1領域EAと第2領域EBCと第2領域EBDとにレーザー光を照射して、第1領域EAと第2領域EBCと第2領域EBDとを露光し、第2領域EBCと第2領域EBDとに吸引潜像GBを形成するとともに、第1領域EAに静電潜像GAを形成する。そして、処理はステップS203に進む。
次に、ステップS203において、現像ローラー112に担持されたトナー粒子TNは、電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の静電潜像GAに向かって飛翔する。また、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAは、吸引潜像GBに電気的に引き付けられて、感光体ドラム101の吸引潜像GBに向かって飛翔する。その結果、感光体ドラム101の静電潜像GAにトナー像TIが形成されると同時に、感光体ドラム101の吸引潜像GBに吸引画像CIが形成される。そして、処理はステップS204に進む。
最後に、ステップS204において、感光体ドラム101の表面とクリーニングブレード103aの先端とが摺接することで、感光体ドラム101の表面に残留するトナー粒子TN及びキャリア粒子CAが除去されて、処理が終了する。
従って、実施形態2によれば、露光部13は、第1領域EAに静電潜像GAを形成すると同時に、第2領域EBCと第2領域EBDとに吸引潜像GBを形成できる。従って、作業工程の数を減少できる。
以上、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明した。ただし、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解し易くするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる場合がある。また、上記の実施形態で示す各構成要素の形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の構成から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図11を参照して説明したように、本発明の実施形態では、画像形成装置100がカラー複合機であるが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置がシートPに画像を形成すればよい。画像形成装置が、例えば、カラープリンターでもよい。また、画像形成装置が、例えば、モノクロ複写機でもよい。更に、カラー複合機である場合に、全ての感光体ドラム101の表面に吸引潜像GBを形成することに限定されず、少なくとも1個の感光体ドラム101の表面に吸引潜像GBを形成してもよい。
(2)図1〜図11を参照して説明したように、シートSに画像を形成するときに、吸引潜像GBを形成したが、本発明はこれに限定されない。キャリブレーション時のパッチとともに吸引潜像GBを形成してもよい。図12(a)は、吸引潜像GBの一例を示す平面図である。図12(a)に示すように、吸引潜像GBは、本体領域201と、複数の突出領域202とを有する。
複数の突出領域202の各々は、本体領域201から互いに異なる方向に突出する。具体的には、平面視において、複数の突出領域202の各々は、本体領域201から感光体ドラム101の軸方向に突出する。吸引潜像GBは、例えば、2つの突出領域202を有する。本体領域201は、所定の大きさの四角形のパッチを有する。パッチは、シートSに形成される画像を調整するための潜像を示す。所定の大きさは、シートSに形成される画像を調整するために必要な面積を示す。
図12(b)は、吸引画像CIの構成の一例を示す平面図である。図12(b)に示すように、吸引画像CIは、本体画像211と、複数の突出画像212とを有する。平面視において、複数の突出画像212の各々は、本体画像211から互いに異なる方向に突出する。吸引画像CIは、例えば、2つの突出画像212を有する。本体画像211は、所定の大きさの四角形のパッチ画像を有する。パッチ画像は、シートSに形成される画像を調整するための画像を示す。複数のトナー粒子TN及び複数のキャリア粒子CAによって吸引潜像GBが顕像化されて、吸引画像CIは形成されている。
本実施形態では、複数の突出領域202の各々は、平面視において、本体領域201から感光体ドラム101の軸方向に突出するが、本発明はこれに限定されない。図12(b)〜図12(h)は、吸引潜像GB及び吸引画像CIの他の一例を示す平面図である。図12(c)に示すように、複数の突出領域202の各々は、平面視において、本体領域201から感光体ドラム101の周方向に突出してもよい。また、図12(d)に示すように、複数の突出画像212の各々は、平面視において、本体画像211から感光体ドラム101の周方向に突出してもよい。
図12(e)及び図12(g)に示すように、複数の突出領域202の各々は、平面視において、本体領域201から感光体ドラム101の軸方向に対して斜め方向に突出してもよい。また、図12(f)及び図12(h)に示すように、複数の突出画像212の各々は、平面視において、本体画像211から感光体ドラム101の軸方向に対して斜め方向に突出してもよい。
本実施形態によれば、画像を調整する工程と同時に、「エッジ効果」によって現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAを吸引潜像GBに付着させることができる。従って、キャリア粒子CAを吸引潜像GBに付着させるためだけの専用の工程を別個に設けることを要求されない。
以下、実施例を用いて本発明を更に具体的に説明する。しかし、本発明は実施例の範囲に何ら限定されない。
図13を参照して、感光体ドラム101の表面へのキャリア粒子CAの付着を説明する。図13は、感光体ドラム101の表面へのキャリア粒子CAの付着量を示すグラフである。図13のグラフにおいて、縦軸は、1cm2当たりに付着したキャリア粒子CAの数を示し、横軸は、感光体ドラム101の帯電電位と現像部110による現像バイアス電位との電位差を示す。吸引潜像GBが形成された感光体ドラム101の表面への1cm2当たりに付着したキャリア粒子CAの数が丸印で示される。吸引潜像GBが形成されていない感光体ドラム101の表面への1cm2当たりに付着したキャリア粒子CAの数が三角印で示される。
図13に示すように、吸引潜像GBが形成された感光体ドラム101では、帯電電位と現像バイアス電位との電位差が小さくても、キャリア粒子CAが付着している。従って、吸引潜像GBが形成された感光体ドラム101では、現像ローラー112から脱離したキャリア粒子CAを引き付けるために、帯電電位と現像バイアス電位との電位差を大きくすることを要求されない。
本発明は、画像形成装置及び吸引画像に利用可能である。
10 画像形成ユニット
11 画像形成部
12 転写部
13 露光部
21 電圧印加部
100 画像形成装置
101 感光体ドラム
102 帯電部
103 クリーニング部
110 現像部
112 現像ローラー
201 本体領域
202 突出領域
211 本体画像
212 突出画像
CA キャリア粒子
CI 吸引画像
EA 第1領域
EB 第2領域
GA 静電潜像
GB 吸引潜像
TI トナー像
TN トナー粒子

Claims (7)

  1. トナー粒子及びキャリア粒子を含む現像剤を担持する現像剤担持体を有する現像部と、
    感光体ドラムと、
    前記感光体ドラムの表面を露光する露光部と
    を備え、
    前記露光部は、前記感光体ドラムの表面のうちの第1領域を露光して、前記第1領域に静電潜像を形成し、
    前記現像部は、前記静電潜像をトナー粒子によって現像して、前記第1領域にトナー像を形成し、
    前記露光部は、前記感光体ドラムの表面のうちの前記第1領域と異なる第2領域を露光して、前記第2領域に吸引潜像を形成し、
    前記吸引潜像は、前記現像剤担持体から脱離した前記キャリア粒子を引き付ける、画像形成装置。
  2. 前記第2領域は、前記感光体ドラムの周方向において前記第1領域よりも前記感光体ドラムの回転方向の上流に位置する、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. クリーニング部を更に備え、
    前記クリーニング部は、前記吸引潜像に引き付けられた前記キャリア粒子を回収し、前記感光体ドラムの表面をクリーニングする、請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2領域は、前記第1領域に対して前記感光体ドラムの軸方向の端部に位置する、請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記吸引潜像は、
    本体領域と、
    前記本体領域から互いに異なる方向に突出する複数の突出領域と
    を有する、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 本体画像と、
    前記本体画像から互いに異なる方向に突出する複数の突出画像と
    を備え、
    前記本体画像及び前記複数の突出画像は、感光体ドラムの表面のうちの第1領域と異なる第2領域に配置され、
    前記第1領域は、静電潜像を形成する領域を示し、
    前記本体画像及び前記複数の突出画像は、現像剤担持体から脱離したキャリア粒子を引き付ける吸引潜像に基づいて形成されており、
    前記現像剤担持体は、トナー粒子及び前記キャリア粒子を含む現像剤を担持する、吸引画像。
  7. 前記本体画像は、パッチ画像を有し、
    前記パッチ画像は、前記静電潜像によってシートに形成される画像を調整するための画像を示す、請求項6に記載の吸引画像。
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