JP2020106712A - 眼鏡レンズの評価方法および眼鏡レンズ - Google Patents
眼鏡レンズの評価方法および眼鏡レンズ Download PDFInfo
- Publication number
- JP2020106712A JP2020106712A JP2018246717A JP2018246717A JP2020106712A JP 2020106712 A JP2020106712 A JP 2020106712A JP 2018246717 A JP2018246717 A JP 2018246717A JP 2018246717 A JP2018246717 A JP 2018246717A JP 2020106712 A JP2020106712 A JP 2020106712A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- spectacle lens
- convex portions
- rays
- light rays
- data
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M11/00—Testing of optical apparatus; Testing structures by optical methods not otherwise provided for
- G01M11/02—Testing optical properties
- G01M11/0228—Testing optical properties by measuring refractive power
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/022—Ophthalmic lenses having special refractive features achieved by special materials or material structures
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/024—Methods of designing ophthalmic lenses
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/06—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses bifocal; multifocal ; progressive
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C2202/00—Generic optical aspects applicable to one or more of the subgroups of G02C7/00
- G02C2202/24—Myopia progression prevention
-
- G—PHYSICS
- G02—OPTICS
- G02C—SPECTACLES; SUNGLASSES OR GOGGLES INSOFAR AS THEY HAVE THE SAME FEATURES AS SPECTACLES; CONTACT LENSES
- G02C7/00—Optical parts
- G02C7/02—Lenses; Lens systems ; Methods of designing lenses
- G02C7/024—Methods of designing ophthalmic lenses
- G02C7/028—Special mathematical design techniques
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Ophthalmology & Optometry (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Optics & Photonics (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Analytical Chemistry (AREA)
- Eyeglasses (AREA)
Abstract
Description
本発明の第1の態様は、
物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズの評価方法であって、
眼鏡レンズの所定の評価領域に対して光線追跡を行った際に、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数を基に、眼鏡レンズを評価する、眼鏡レンズの評価方法である。
光線追跡にて得られる、眼鏡レンズからの光線の出射部分の座標とベクトルから、複数の焦点位置Aを特定する。
所定の評価領域は、瞳孔径の大きさであり且つ複数存在する。
所定の評価領域に対して光線追跡を行った際の全光線数から、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数の合計と、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでの光線数と、を差し引いて得られる迷光の光線数を基に、眼鏡レンズを評価する。
凸部を複数有する面の表面形状データを得る工程と、
表面形状データから得られるレンズモデルに対して光線追跡を行い、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aと、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bとを特定する工程と、
焦点位置Aでの光線数の合計と、焦点位置Bでの光線数と、を求める工程と、
求めた光線数に基づいて眼鏡レンズを評価する工程と、
を有する。
物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズであって、
直径2〜6mmである任意の所定の評価領域内の凸部の各々に対応する焦点位置Aでのデフォーカス値の平均と、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでのフォーカス値との差で表されるデフォーカスパワーが、予定されたデフォーカスパワーに対して±0.5D以内であり、
眼鏡レンズに対して光線追跡を行った際の、焦点位置Aに収束する光線数の合計Pと、焦点位置Bに収束する光線数Qとの比が4:6〜6:4を満たす、眼鏡レンズ。
眼鏡レンズに対して光線追跡を行った際の、所定の評価領域内を通過する全光線数に対する迷光の光線数の割合が20%以下である。
物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズであって、
直径2〜6mmである任意の所定の評価領域内の凸部の各々に対応する焦点位置Aでのデフォーカス値の平均と、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでのフォーカス値との差で表されるデフォーカスパワーが、予定されたデフォーカスパワーに対して±0.5D以内である、眼鏡レンズである。
本発明の一態様に係る眼鏡レンズの評価方法は、以下の通りである。
「物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズの評価方法であって、
眼鏡レンズの所定の評価領域に対して光線追跡を行った際に、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数を基に、眼鏡レンズを評価する、眼鏡レンズの評価方法。」
以下、本発明の一態様の更なる具体例、好適例および変形例について説明する。
(眼鏡レンズの全体構成)
図1は、本発明の一態様における評価対象の眼鏡レンズの形状を示す正面図である。
レンズ基材2は、例えば、チオウレタン、アリル、アクリル、エピチオ等の熱硬化性樹脂材料によって形成されている。なお、レンズ基材2を構成する樹脂材料としては、所望の屈折度が得られる他の樹脂材料を選択してもよい。また、樹脂材料ではなく、無機ガラス製のレンズ基材としてもよい。
ハードコート膜8は、例えば、熱可塑性樹脂またはUV硬化性樹脂を用いて形成されている。ハードコート膜8は、ハードコート液にレンズ基材2を浸漬させる方法や、スピンコート等を使用することにより、形成することができる。このようなハードコート膜8の被覆によって、眼鏡レンズ1の耐久性向上が図れるようになる。
反射防止膜10は、例えば、ZrO2、MgF2、Al2O3等の反射防止剤を真空蒸着により成膜することにより、形成されている。このような反射防止膜10の被覆によって、眼鏡レンズ1を透した像の視認性向上が図れるようになる。
上述したように、レンズ基材2の物体側の面3には、複数の凸部6aが形成されている。したがって、その面3をハードコート膜8および反射防止膜10によって被覆すると、レンズ基材2における凸部6aに倣って、ハードコート膜8および反射防止膜10によっても複数の凸部6bが形成されることになる。つまり、眼鏡レンズ1の物体側の面3(凸面)には、当該面3から物体側に向けて突出するように、凸部6aおよび凸部6bによって構成される凸部6が配置されることになる。
以上のような構成の眼鏡レンズ1では、物体側の面3に凸部6を有することで、以下のような光学特性が実現され、その結果として眼鏡装用者の近視等の屈折異常の進行を抑制することができる。
次に、上述した構成の眼鏡レンズ1の表面形状を評価する手順、すなわち本発明の一態様に係る眼鏡レンズの評価方法の手順の一例について、具体的に説明する。
・凸部を複数有する面の表面形状データを得る工程
・表面形状データから得られるレンズモデルに対して光線追跡を行い、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aと、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bとを特定する工程
・焦点位置Aでの光線数の合計と、焦点位置Bでの光線数と、を求める工程
・求めた光線数に基づいて眼鏡レンズを評価する工程
以下、各工程およびそれらの工程にさらに別の工程を加えた一態様を説明する。なお、説明の順番としては、まずは各工程の概略を説明することにより評価方法全体について説明し、その後、別途詳述が必要な工程についてはその後に説明する。
図5に示すように、眼鏡レンズ1の物体側の面3の表面形状の評価にあたっては、先ず、第1の工程として、評価対象となる眼鏡レンズ1における物体側の面3の表面形状を測定して、その表面形状の三次元データの取得を行う(ステップ1、以下ステップを「S」と略す。)。三次元データの取得は、公知の三次元測定機を用いて行えばよい。これにより、物体側の面3の表面形状について、XY座標上を等ピッチでZ座標が測定されたXYZ座標値データが生データ(三次元データ)として得られる。
三次元データを取得したら、続いて、第2の工程として、後述する各データ群への分類に必要となる閾値の決定を行う(S2)。閾値の決定は、取得した三次元データから導出することによって行う。
閾値を決定した後は、次いで、第3の工程として、その閾値を用いつつ、取得した三次元データに対するクラスタ分析を行って、その三次元データについて各データ群への分類を行う(S3)。分類される各データ群には、少なくとも凸部6に関するデータ群とベース領域に関するデータ群とが含まれ、好ましくはこれらに加えて詳細を後述する境界近傍領域に関するデータ群が含まれている。
各データ群への分類を行った後は、次に、第4の工程として、分類したデータ群毎にカーブフィッティングを行って、これにより得られた曲面形状データを組み合わせて、眼鏡レンズの物体側の面3についての基準形状データを抽出する(S4)。カーブフィッティングは、分類したデータ群のそれぞれについて個別に行う。具体的には、各凸部6に関するデータ群と、ベース領域に関するデータ群とについて、例えば最小二乗法で球面近似を行う。これにより、各凸部6とベース領域とのそれぞれについて、近似球面を表す曲面形状データが個別に得られる。そして、このようにして得られた個別の曲面形状データを組み合わせて、一つの面形状についての形状データとする。これにより、眼鏡レンズの物体側の面3について、粗さやダレ等の誤差成分を除去した形状(すなわち、基準となる形状)に関する形状データが、基準形状データとして抽出されることになる。
物体側に向けて突出する複数の凸状領域を物体側の面に有する眼鏡レンズについて、当該眼鏡レンズにおける物体側の面の表面形状を測定して当該表面形状の三次元データを取得する工程と、
三次元データに対するクラスタ分析を行って、複数の凸状領域のそれぞれに関するデータ群と凸状領域が形成されていない領域であるベース領域に関するデータ群とを分類する工程と、
分類したデータ群毎にカーブフィッティングを行って得られた曲面形状データを組み合わせて、眼鏡レンズの物体側の面についての基準形状データを抽出する工程と、
を備える。
凸状領域に関するデータ群と、ベース領域に関するデータ群とを、三次元データから導出された閾値に基づいて分類する。
閾値は、三次元データを最小二乗法で近似し、その近似結果についてのベアリング曲線を活用して決定したものである。
後述の(クラスタ分析の詳細)に記載のk平均法を利用して、複数の凸状領域のそれぞれに関するデータ群の分類を行う。
三次元データを各データ群に分類する工程では、後述の(クラスタ分析の詳細)に記載のように、三次元データを、凸状領域に関するデータ群と、ベース領域に関するデータ群と、凸状領域とベース領域との間の遷移領域である境界近傍領域に関するデータ群と、に分類する。
第5の工程として、抽出された基準形状データから表面形状データを作成する(S5)。一具体例を挙げると、XYZ座標値データである基準形状データに対し、例えばスプライン補間を行うことにより曲面としての表面形状データを作成してもよい。
本工程である第6の工程では、光線追跡法による測定を行うための眼鏡レンズのモデル(レンズモデル)を設定する(S6)。このレンズモデルも実物の眼鏡レンズもまとめて「眼鏡レンズ」ともいい、レンズモデルのことを単に「表面形状データ」ともいう。
第7の工程では、レンズモデルに対する光線追跡にて入射する光線を、複数の凸部6に入射する光線と、ベース領域に入射する光線とに2分割する(S7)。この2分割においては、(4.データ群毎のフィッティングによる基準形状データの抽出)にて、各凸部6とベース領域とのそれぞれについて個別に得られた、近似球面を表す曲面形状データを利用する。この各曲面形状データにより、複数の凸部6に入射する光線と、ベース領域に入射する光線とを区別できる。
本工程である第8の工程では、表面形状データに対して光線追跡を行い、各々の凸部を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aと、凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bとを特定する(S8、S9)。具体的には以下の手順で行う。
一つの凸部61を通過したうえでのレンズモデルからの光線の出射部分の座標を(y0,z0)とする。
一つの凸部61を通過したうえでのレンズモデルからの光線の出射部分からのベクトルを(Cx,Cy,Cz)とする。
一つの凸部61を通過した光線同士の交点座標を(yD,zD)とする。
この手法により、他の凸部62、63における光線の焦点位置A2、A3も特定される。
本工程である第9の工程において、Dを求めた手法により、ベース領域における光線の焦点位置Bも特定される(S9)。その際に距離fは、距離f’(=1/D(フォーカス値:単位はディオプター))と読み替える。
第10の工程として、焦点位置の評価を行う(S10)。一具体例としては、複数の凸部6の各々に対応する焦点位置Aでのデフォーカス値の平均と、焦点位置Bでのフォーカス値との差で表されるデフォーカスパワーが、予定されたデフォーカスパワーに比べて所定の公差内であるかどうかを評価する。
第11の工程として、迷光の評価を行う(S11)。一具体例としては、所定の評価領域に対して光線追跡を行った際の全光線数から、所定の評価領域内の複数の凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数の合計と、所定の評価領域内の複数の凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでの光線数と、を差し引いて得られる迷光の光線数を基に、眼鏡レンズを評価する。
そのうえで「光線数」とは、焦点位置AまたはBに集まる光線の本数のことを指す。
第12の工程では、第11の工程とは逆に、有効光線数の評価を行う。一具体例としては、各凸部6を通過して焦点位置A1、A2、A3、・・・Anにて収束する光線(有効光線)数の合計Pと、ベース領域を通過して焦点位置Bにて収束する有効光線数Qと、を求め、光線数比を得る(S12)。この光線数比が、所定の公差(例えばP:Q=4:6〜6:4)を満たすかどうかで評価してもよい。なお、P:Qの光線数比でなくとも、全光線数に対する焦点位置Aの光線数の百分率を基に評価してもよい。いずれの場合も、焦点位置Aでの光線数を基に眼鏡レンズを評価することに含まれる。
眼鏡レンズ1については、(2)表面形状の評価手順に記載の手法にて、迷光の光線数および迷光率が特定される。迷光率が20%以下、好適には10%以下であるように眼鏡レンズ1が構成されていることが、所望の光学特性を有して近視進行抑制効果を発揮させる上では好ましい。また、(複数の焦点位置Aでの光線数の合計P):(焦点位置Bでの光線数Q)が、4:6〜6:4であるのが好ましい。
次に、上述した構成の眼鏡レンズ1の製造方法について説明する。
そして、レンズ基材2を得たら、次いで、そのレンズ基材2の表面に、ハードコート膜8を成膜する。ハードコート膜8は、ハードコート液にレンズ基材2を浸漬させる方法や、スピンコート等を使用することにより、形成することができる。
ハードコート膜8を成膜したら、さらに、そのハードコート膜8の表面に、反射防止膜10を成膜する。ハードコート膜8は、反射防止剤を真空蒸着により成膜することにより、形成することができる。
このような手順の製造方法により、物体側に向けて突出する複数の凸部6を物体側の面3に有する眼鏡レンズ1が得られる。
(2)表面形状の評価手順においては、各工程の概略を説明することにより評価方法全体を説明した。以下、別途詳述が必要な工程について説明する。
第3の工程におけるクラスタ分析を活用した各データ群への分類について、具体的な手順を説明する。
ここで、第3の工程での各データ群への分類と、第4の工程での基準形状データの抽出とについて、具体例を挙げて説明する。
以上に本発明の一態様を説明したが、上述した開示内容は、本発明の例示的な一態様を示すものである。すなわち、本発明の技術的範囲は、上述の例示的な一態様に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
その一方、複数の凸部6とベース領域との間の境界の情報を予め決定しておき、境界情報と整合するような生データを得るという手法もありうる。但し、この場合、(1.生データ(三次元データ)の取得)の際に、複数の凸部6およびベース領域の位置決めを正確に行う必要がある。
また、境界情報と整合するように生データを座標変換するという手法もありうる。但し、この場合、XY格子点上のZ高さで表される生データであっても、座標変換によりずれるおそれもある。
そのため、本発明の一態様で述べたクラスタ分析を活用した各データ群への分類を行うのが好ましい。
幸いなことに、(クラスタ分析の詳細)にて、各凸部6のそれぞれに関するセグメントデータについてのデータ群と、ベース領域に関するベース面データについてのデータ群と、凸部6とベース領域との間の遷移領域である境界近傍領域に関する境界近傍データについてのデータ群と、に分類可能である。
この境界近傍データについてのデータ群を使用し、レンズモデルに対する光線追跡にて入射する光線を、複数の凸部6に入射する光線と、ベース領域に入射する光線と、境界近傍領域に入射する光線と、で3分割しても構わない。
図13は、光線が集光する位置を特定する方法を示すフロー図である。
眼鏡レンズの物体側の物体側面に、該物体側面から突出する微小な凸部が形成された眼鏡レンズの物体側面の形状を測定する形状測定ステップと、
測定した形状に基づく眼鏡レンズモデルと、眼球モデルとを含む実機仮想モデルを設定する実機仮想モデル設定ステップと、
実機仮想モデルに対して光線追跡計算を行い、眼球モデルの網膜の手前で光線が収束する実機収束位置を特定する実機収束位置特定ステップと、
を含む。
さらに、
設計情報に基づき設定された眼鏡レンズモデルと、眼球モデルとを含む設計モデルを設定する設計モデル設定ステップと、
設計モデルに対して光線追跡計算を行い、眼球モデルの網膜の手前で光線が収束する設計収束位置を特定する設計収束位置特定ステップと、を含む。
設計モデル設定ステップでは、
眼鏡レンズモデルとして、度数の入っていないレンズの物体側面に設計情報に基づく凸部が形成されたモデルを設定する。
その際に、焦点位置Bでの光線数まで調べず、焦点位置Bを特定し(すなわちフォーカス値を特定し)、デフォーカス値とフォーカス値とを対比することにより眼鏡レンズを評価しても構わない。
以下、本開示の「眼鏡レンズの評価方法および眼鏡レンズ」について総括する。
本開示の一実施例は以下の通りである。
物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズの評価方法であって、
眼鏡レンズの所定の評価領域に対して光線追跡を行った際に、所定の評価領域内の複数の凸部の各々の凸部を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数の合計を基に、眼鏡レンズを評価する、眼鏡レンズの評価方法。
Claims (6)
- 物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズの評価方法であって、
前記眼鏡レンズの所定の評価領域に対して光線追跡を行った際に、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数を基に、前記眼鏡レンズを評価する、眼鏡レンズの評価方法。 - 前記光線追跡にて得られる、前記眼鏡レンズからの光線の出射部分の座標とベクトルから、複数の前記焦点位置Aを特定する、請求項1に記載の眼鏡レンズの評価方法。
- 前記所定の評価領域は、瞳孔径の大きさであり且つ複数存在する、請求項1または2に記載の眼鏡レンズの評価方法。
- 前記所定の評価領域に対して光線追跡を行った際の全光線数から、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aでの光線数の合計と、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の前記焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでの光線数と、を差し引いて得られる迷光の光線数を基に、前記眼鏡レンズを評価する、請求項1〜3のいずれかに記載の眼鏡レンズの評価方法。
- 前記凸部を複数有する面の表面形状データを得る工程と、
前記表面形状データから得られるレンズモデルに対して光線追跡を行い、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部の各々を通過した光線が各々収束する複数の焦点位置Aと、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の前記焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bとを特定する工程と、
前記焦点位置Aでの光線数の合計と、前記焦点位置Bでの光線数と、を求める工程と、
求めた光線数に基づいて眼鏡レンズを評価する工程と、
を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の眼鏡レンズの評価方法。 - 物体側の面と眼球側の面とのうち少なくとも一方の面に凸部を複数有する眼鏡レンズであって、
直径2〜6mmである任意の所定の評価領域内の凸部の各々に対応する焦点位置Aでのデフォーカス値の平均と、前記所定の評価領域内の複数の前記凸部以外の部分を通過した光線が収束する位置であって複数の前記焦点位置Aよりも眼球側寄りである焦点位置Bでのフォーカス値との差で表されるデフォーカスパワーが、予定されたデフォーカスパワーに対して±0.5D以内であり、
前記眼鏡レンズに対して光線追跡を行った際の、前記焦点位置Aに収束する光線数の合計Pと、前記焦点位置Bに収束する光線数Qとの比が4:6〜6:4を満たす、眼鏡レンズ。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018246717A JP7213090B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 眼鏡レンズの評価方法 |
PCT/JP2019/048399 WO2020137534A1 (ja) | 2018-12-28 | 2019-12-11 | 眼鏡レンズの評価方法および眼鏡レンズ |
KR1020217009460A KR102589427B1 (ko) | 2018-12-28 | 2019-12-11 | 안경 렌즈의 평가 방법 및 안경 렌즈 |
US17/297,747 US20220057293A1 (en) | 2018-12-28 | 2019-12-11 | Method for evaluating spectacle lens, and spectacle lens |
CN201980086880.XA CN113272719B (zh) | 2018-12-28 | 2019-12-11 | 眼镜镜片的评价方法和眼镜镜片 |
EP19903237.6A EP3904950A4 (en) | 2018-12-28 | 2019-12-11 | SPECTACLE LENS AND SPECTACLE LENS EVALUATION METHOD |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018246717A JP7213090B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 眼鏡レンズの評価方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020106712A true JP2020106712A (ja) | 2020-07-09 |
JP7213090B2 JP7213090B2 (ja) | 2023-01-26 |
Family
ID=71127224
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018246717A Active JP7213090B2 (ja) | 2018-12-28 | 2018-12-28 | 眼鏡レンズの評価方法 |
Country Status (6)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220057293A1 (ja) |
EP (1) | EP3904950A4 (ja) |
JP (1) | JP7213090B2 (ja) |
KR (1) | KR102589427B1 (ja) |
CN (1) | CN113272719B (ja) |
WO (1) | WO2020137534A1 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021131825A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズ |
WO2022059333A1 (ja) * | 2020-09-18 | 2022-03-24 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズ及びその設計方法 |
Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107129A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-04-18 | Hoya Corp | 眼光学系のシミュレーション方法及び装置 |
JP2000186978A (ja) * | 1998-10-12 | 2000-07-04 | Hoya Corp | 眼鏡レンズの評価方法及び評価装置 |
CN104678572A (zh) * | 2013-11-29 | 2015-06-03 | 豪雅镜片泰国有限公司 | 眼镜片 |
US20160306192A1 (en) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | Vision Ease, Lp | Ophthalmic Lens With Graded Microlenses |
JP2017010031A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッドJohnson & Johnson Vision Care, Inc. | 近視の進行を予防及び/又は鈍化するための、非共軸小型レンズを具備するコンタクトレンズ |
US20170131567A1 (en) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Spectacle Lens |
WO2018026697A1 (en) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | Jay Neitz | Ophthalmic lenses for treating myopia |
Family Cites Families (10)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2279445A1 (en) * | 2008-04-18 | 2011-02-02 | Novartis AG | Myopia control means |
JP2010009690A (ja) * | 2008-06-27 | 2010-01-14 | Asahi Glass Co Ltd | 光ヘッド装置 |
CN102301270B (zh) * | 2009-01-30 | 2013-12-04 | Hoya株式会社 | 眼镜镜片评价方法、眼镜镜片设计方法和眼镜镜片制造方法 |
WO2013027755A1 (ja) * | 2011-08-24 | 2013-02-28 | Hoya株式会社 | 眼鏡装用シミュレーション方法、プログラム、装置、眼鏡レンズ発注システム及び眼鏡レンズの製造方法 |
EP2963482B1 (en) * | 2013-02-28 | 2023-11-29 | HOYA Corporation | Spectacle lens design system, supply system, design method and manufacturing method |
WO2015178916A1 (en) * | 2014-05-22 | 2015-11-26 | Carl Zeiss Vision International Gmbh | Method for reducing the thickness of a lens shape and uncut lens blank |
JP7109190B2 (ja) | 2015-03-27 | 2022-07-29 | アジレント・テクノロジーズ・インク | 生細胞の統合された代謝ベースラインおよび代謝能を決定するための方法およびシステム |
KR102619407B1 (ko) * | 2016-10-25 | 2024-01-02 | 브리엔 홀덴 비전 인스티튜트 리미티드 | 근시 제어를 위한 장치, 시스템 및/또는 방법 |
WO2018152596A1 (en) * | 2017-02-27 | 2018-08-30 | Brien Holden Vision Institute | Ophthalmic lens system for controlling longitudinal chromatic aberration |
JP7117877B2 (ja) * | 2018-03-29 | 2022-08-15 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズの製造精度の評価方法 |
-
2018
- 2018-12-28 JP JP2018246717A patent/JP7213090B2/ja active Active
-
2019
- 2019-12-11 US US17/297,747 patent/US20220057293A1/en active Pending
- 2019-12-11 WO PCT/JP2019/048399 patent/WO2020137534A1/ja unknown
- 2019-12-11 EP EP19903237.6A patent/EP3904950A4/en active Pending
- 2019-12-11 CN CN201980086880.XA patent/CN113272719B/zh active Active
- 2019-12-11 KR KR1020217009460A patent/KR102589427B1/ko active IP Right Grant
Patent Citations (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000107129A (ja) * | 1998-10-09 | 2000-04-18 | Hoya Corp | 眼光学系のシミュレーション方法及び装置 |
JP2000186978A (ja) * | 1998-10-12 | 2000-07-04 | Hoya Corp | 眼鏡レンズの評価方法及び評価装置 |
CN104678572A (zh) * | 2013-11-29 | 2015-06-03 | 豪雅镜片泰国有限公司 | 眼镜片 |
US20160306192A1 (en) * | 2015-04-15 | 2016-10-20 | Vision Ease, Lp | Ophthalmic Lens With Graded Microlenses |
JP2017010031A (ja) * | 2015-06-23 | 2017-01-12 | ジョンソン・アンド・ジョンソン・ビジョン・ケア・インコーポレイテッドJohnson & Johnson Vision Care, Inc. | 近視の進行を予防及び/又は鈍化するための、非共軸小型レンズを具備するコンタクトレンズ |
US20170131567A1 (en) * | 2015-11-06 | 2017-05-11 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Spectacle Lens |
WO2018026697A1 (en) * | 2016-08-01 | 2018-02-08 | Jay Neitz | Ophthalmic lenses for treating myopia |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2021131825A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズ |
JPWO2021131825A1 (ja) * | 2019-12-27 | 2021-07-01 | ||
JP7399983B2 (ja) | 2019-12-27 | 2023-12-18 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズ |
WO2022059333A1 (ja) * | 2020-09-18 | 2022-03-24 | ホヤ レンズ タイランド リミテッド | 眼鏡レンズ及びその設計方法 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR20210050559A (ko) | 2021-05-07 |
KR102589427B1 (ko) | 2023-10-13 |
EP3904950A1 (en) | 2021-11-03 |
US20220057293A1 (en) | 2022-02-24 |
CN113272719A (zh) | 2021-08-17 |
CN113272719B (zh) | 2024-01-12 |
JP7213090B2 (ja) | 2023-01-26 |
EP3904950A4 (en) | 2022-11-09 |
WO2020137534A1 (ja) | 2020-07-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7117877B2 (ja) | 眼鏡レンズの製造精度の評価方法 | |
US11892712B2 (en) | Progressive spectacle lens having a variable refractive index and method for the design and production thereof | |
JP5918137B2 (ja) | 光学関数決定方法 | |
JP7181306B2 (ja) | 曲面形状評価方法、眼鏡レンズの製造方法 | |
KR102100726B1 (ko) | 안과용 렌즈의 광학 파라미터 결정 방법 | |
JP2016502155A (ja) | 少なくとも安定ゾーンを有する眼用レンズ | |
WO2020137534A1 (ja) | 眼鏡レンズの評価方法および眼鏡レンズ | |
JP7366673B2 (ja) | 光学特性評価方法および眼鏡レンズの製造方法 | |
WO2021010984A1 (en) | Bifocal spectacle lens, computer implemented method for creating a numerical representation of same, computer program, data processing system, and non-volatile computer readable storage medium | |
CA2891568C (en) | Method for determining the feasibility of an ophthalmic lens | |
CN105283799B (zh) | 用于优化眼镜架的测量轮廓的方法 | |
US10996490B2 (en) | Method for testing the feasibility of a pair of spectacles | |
CN105283798B (zh) | 用于优化光学表面的方法 | |
KR102640699B1 (ko) | 안경 렌즈의 수치적 표현을 결정하기 위한 컴퓨터 구현 방법 | |
EP4307032A1 (en) | Spectacle lens and method for designing same | |
JP2016526694A5 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20210830 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20221004 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20221111 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20230110 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20230116 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7213090 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |