JP2020103505A - ランドセル - Google Patents

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Abstract

【課題】 ランドセル本体内に収納される教科書等の重量に耐えられる強くて軽い底板部材を備えるランドセルを提供する。【解決手段】 上方に開口した箱状のランドセル本体2と、ランドセル本体の後面側に設けられる左右の肩ベルト4と、ランドセル本体の後面側上端に繋がって設けられ、ランドセル本体の開口を開閉可能に覆う蓋部材3とを備えてランドセルが構成される。このランドセルは、ランドセル本体の内部底面に配設される平板状の底板部材200を備え、底板部材の下面にハニカム構造の補強リブ210が一体形成されている。【選択図】図12

Description

本発明は、ランドセル本体内に底板部材を備えるランドセルに関する。
ランドセルは、上方に開口した箱状のランドセル本体(大マチ)と、ランドセル本体の後面側に設けられる左右の肩ベルトと、ランドセル本体の開口を覆う蓋部材(かぶせ)と、蓋部材の先端部をランドセル本体に係止保持する錠前装置とを備えて構成されている。さらに、蓋部材を開けたときに露出するランドセル本体の前面側に、ランドセル本体よりも小容量の収納部(中マチ)と、ファスナー開閉式の前ポケットとが配設されることが一般的である。ランドセル本体の内部には平板状の底板部材が配設されており、この底板部材により教科書等の重量を受け止めて、ランドセルの耐久性を向上させたものも知られている(例えば、特許文献1を参照)。
実登第3026456号
近年、小学生の教科書のページ数が増え、且つA4サイズファイルを用いることが多くなっており、これらにも収納できるようにするため、ランドセル本体(大マチ)が大型化(大容量化)している。そのため、ランドセル本体内への収納物の重量も増えており、ランドセル本体内に配設される底板部材には、そのような重量にも耐えられる強くて軽いものが求められる。
本発明は、このような課題に鑑みてなされたものであり、ランドセル本体内に収納される教科書等の重量に耐えられる強くて軽い底板部材を備えるランドセルを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るランドセルは、上方に開口した箱状のランドセル本体と、前記ランドセル本体の後面側に設けられる左右の肩ベルトと、前記ランドセル本体の後面側上端に繋がって設けられ、前記ランドセル本体の開口を開閉可能に覆う蓋部材とを備える。その上で、前記ランドセル本体の内部底面に配設される平板状の底板部材を備え、前記底板部材の下面にハニカム構造の補強用のリブ(例えば、実施形態における補強リブ210)が一体形成されていることを特徴とする。
また、上記構成のランドセルにおいて、前記底板部材は、前記ランドセル本体の底面部の芯材上に重ねられて止着固定されていることが好ましい。
さらに、上記構成のランドセルにおいて、前記底板部材の上面はフラットに形成されていることが好ましい。
加えて、上記構成のランドセルにおいて、前記ランドセル本体の外部底面に配設され、前記ランドセル本体の開口を閉じた状態で前記蓋部材を係止保持する錠前装置を備え、前記錠前装置は、前記錠前装置の裏面から突出する突出部(例えば、実施形態における錠前装置10の機構収容壁部11b)を有し、前記突出部の端部を前記ランドセルの底面内に
入り込ませた状態で取り付けられ、前記底板部材の下面に、前記錠前装置の前記突出部の端部が挿入されて前記端部の周囲を囲む壁部(例えば、実施形態における枠状壁部215)が形成されていることが好ましい。
本発明に係るランドセルによれば、ランドセル本体内に配設される平板状の底板部材の下面にハニカム構造のからなる補強用のリブが一体形成されている。そのため、底板部材の厚みや重量を大幅に大きくすることなく、また、不要に高価な材料を用いることなく、当該リブにより底板部材の強度を全体的に平均して強くすることができる。従って、ページ数が増えて重量が増した教科書等の重量をしっかりと受け止めることができる強くて軽い底板部材を備えるランドセルとすることができる。
また、上記構成のランドセルにおいて、好ましくは、底板部材が、ランドセル本体の底面部の芯材上に重ねられて止着固定されている。このような構成とすれば、サンドイッチ構造近似の強度を実現することができる。
さらに、上記構成のランドセルにおいて、好ましくは、底板部材の上面がフラットに形成されている。このような構成とすれば、底板部材のフラットな上面によりランドセル本体内に収納された教科書等が引っかかったり折れ曲がったりすることなく、使い勝手のよいランドセルとすることができる。
加えて、上記構成のランドセルにおいて、好ましくは、底板部材の下面に、錠前装置の裏面から突出する突出部の端部が挿入されて前記端部の周囲を囲む壁部が形成されている。このような構成とすれば、底板部材の壁部により錠前装置の突出部の周囲が囲まれるため、当該突出部に外部から異物等が侵入することを防ぐことができる。
本発明に係るランドセルの側面図で、肩ベルトを省略した図である。 本発明に係るランドセルの底面図である。 本発明に係るランドセルの背面図である。 本発明に係るランドセルへの錠前装置の取り付けを説明する背面図で、肩ベルトを省略した図である。 本発明に係るランドセルの蓋部材を開けた状態の正面図である。 本発明に係るランドセルのランドセル本体の基本構成を説明する分解斜視図である。 本発明に係るランドセルに設けられる補強板の正面図である。 上記補強板の背面図である。 上記補強板の装着姿勢を前方から見た斜視図である。 上記補強板の装着姿勢を後方から見た斜視図である。 本発明に係るランドセルに設けられる底板部材の平面図である。 上記底板部材の底面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、本実施形態では、図1および図2に示す各矢印の方向をそれぞれ、上下方向、前後方向、左右方向として説明する。本発明の実施形態に係るランドセル1は、図1〜図3に示すように、教科書、ノートおよびファイル等を収納するための上方に開口した幅広矩形箱状のランドセル本体2(大マチ)と、ランドセル本体2の後面側上端に繋がって設けられた蓋部材3(かぶせ)と、ランドセル本体2の後面側から下方に延びて設けられた腕を通し肩へかけて背負うための左右の肩ベルト4と、ランドセル本体2の底面外側に設けられた錠前装置10とを有し
ている。
ランドセル本体2は、矩形状の前面部2aと、上下に延びる矩形状の左右の側面部2b,2cと、矩形状の後面部2dと、矩形状の底面部2eとから、上面が開口した略直方体形状に形成されており、A4クリアファイルおよび、A4クリアファイルよりもひとまわり大きなA4フラットファイルも丸まらずに収納できる容量に構成されている。ランドセル本体2の前面部2a(蓋部材3により覆われる部分)には、ランドセル本体2(大マチ)よりも低背で、小容量の上方に開口した箱状の収納部5(中マチ)が設けられている。収納部5の前面部には前ポケット6が設けられている。前ポケット6は、左右側面および上面に亘ってファスナー25が設けられ、このファスナー25により開閉可能になっている。
前ポケット6の上方位置には、ランドセル本体2および収納部5の左右側面、並びに収納部5の前面に亘って帯状の前締ベルト20が設けられている。前締ベルト20の上下には反射材が設けられており、この反射材が夜道等で自動車のライトに反射して光るようになっている。ランドセル本体2の左右側面に位置する前締ベルト20にはそれぞれ、給食袋等を吊り下げることが可能な第1吊り金具21(ナスカン)が設けられている。
ランドセル本体2の底面部2eには、錠前装置10を取り付けるために、上下貫通した取付孔2hが形成されている。この取付孔2hは、錠前装置10の後述する本体プレート11の裏面から突出する機構収容壁部11bの外形形状に対応する形状になっている。ランドセル本体2の後面部2d(背負ったときに背中が接する部分(背当て))の上部には、左右の肩ベルト4とランドセル本体2を繋ぐベルト接合機構26(背カン)と、半円状の持ち手部材27とが設けられている。ベルト接合機構26により接合された左右の肩ベルト4の上端部はそれぞれ独立して左右方向に動くようになっている。
蓋部材3は、ランドセル本体2の後面部2dの上端に取り付けられ、ランドセル本体2および収納部5の上端開口を覆い、前ポケット6の前面側下端まで延びる平板状(可撓性を有する平板状)に形成されている。蓋部材3の下端側には、ランドセル本体2の底面部2eまで延びる略V字形状の蓋延長部材3a(ベロ)が設けられている。蓋延長部材3aの先端部に係止金具7(サガリ)が設けられている。蓋部材3の内面には、メッシュ状のシート部材(図示略)が設けられ、そのシート部材と蓋部材3の内面との間に、小学校の時間割表等を視認可能に挿入することができるようになっている。
左右の肩ベルト4はそれぞれ、ランドセル本体2の後面部2d(背当て)の上部にベルト接合機構26(背カン)を介して取り付けられた上ベルト4aと、ランドセル本体2の底面部2eに下部金具9(ダルマカン)を介して取り付けられた下ベルト4bとを有し、上下のベルト4a,4bが連結金具8により連結される。左右の肩ベルト4はそれぞれ、上ベルト4aに8個の調節穴が形成されており、これらの調節穴に対して連結金具8の連結位置を移動させることにより肩ベルト4の長さを8段階調節することができるようになっている。左右の上ベルト4aには、防犯ブザーやキーホルダー等を吊り下げることが可能な第2吊り金具22(小ナスカン)および第3吊り金具23(Dカン)がそれぞれ設けられている。
錠前装置10は、図4にも示すように、矩形平板状の本体プレート11と、本体プレート11の中央部に回動自在に設けられた操作部材12とを有している。本体プレート11の内部には、蓋延長部材3aに取り付けられた係止金具7を係止保持する係止保持位置および係止解除する解除位置との間で回動可能に操作部材12を支持する支持機構15が設けられている。支持機構15は、係止金具7が操作部材12と係合するようにセットされると、この係止金具7により本体プレート11の表面から突出した作動シャフト15aが
押され、図外のバネおよび磁石の作用により、操作部材12を係止保持位置(図2に示す位置)に回動させるように構成されている。本体プレート11の裏面(上面)には、支持機構15の本体プレート11の裏面から突出した部分の周囲を囲む機構収容壁部11bが形成されている。
本体プレート11の表面(下面)には、その表面略全域に亘る凹状のプレート収容凹部が形成されている。このプレート収容凹部に、アルミニウム製の平板状の装飾プレート30が挿着され、本体プレート11の表面に装飾プレート30が設けられるようになっている。装飾プレート30の表面はメタリック加工が施されている。なお、装飾プレート30は、他の色や模様などが施された装飾プレートや、他の材料によって形成された装飾プレート(例えば、樹脂製プレート等)に適宜取り替え可能である。
錠前装置10は、本体プレート11の裏面から突出した機構収容壁部11bがランドセル本体2に形成された取付孔2hに挿入されて、機構収容壁部11bをランドセル本体2の底面部2eの内部に入り込ませた状態でランドセル本体2の底面部2eに取り付けられる(図1を参照)。錠前装置10は、装飾プレート30および樹脂製の円盤形状のリンプ部材35,35が本体プレート11の表面に配設され、左右のリンプ部材35の表面にそれぞれ下部金具9(ダルマカン)が配設される。そして、下部金具9、リンプ部材35、本体プレート11にそれぞれ形成された図外のピン挿通孔に挿入される取付ピン18(リベット)により、錠前装置10がランドセル本体2の底面部2eに取り付けられるようになっている。
このようなランドセル1におけるランドセル本体2の製造過程について簡単に説明する。まず、図6に示すように、樹脂製の板材(芯材)の外側面を皮革などで覆った長方形状の第1ボードB1を皮革が外側に位置するようにコの字状に折り曲げてランドセル本体2の左右側面部2b,2cおよび底面部2eとなる部材を形成する。そして、この第1ボードB1の前面側に、ランドセル本体2の前面部2aを成す樹脂製の板材(芯材)の一面を皮革などで覆った長方形状の第2ボードB2を貼り合せる。さらに第1ボードB1の後面側に背当てとなる後面部2d(図示略)を貼り合せて、上面が開口した直方体状の部材が形成され、これがランドセル本体2のベースとなる。なお、前面部2aの前面側に、後面側および上面が開口した箱状の収納部5(中マチ)が取り付けられる。この収納部5の前面にはファスナー25により開閉可能な前ポケット6が取り付けられており、このように前ポケット6が取り付けられた収納部5が、ランドセル本体2の前面部2aの前面に取り付けられる。さらに、ランドセル本体2の底面部2eの上に、後述する底板部材200が取り付けられる。
このようにして形成されるランドセル本体2は、上記のようにA4フラットファイルも収納可能な大容量に構成されており、特に上端開口部の強度不足が問題となりやすい。そこで、ランドセル本体2の上端開口部の潰れや型崩れを防ぐため、ランドセル本体2の左右側面部2b,2cおよび前面部2aを成す第1および第2ボードB1,B2の上端側(上端開口の外周部)に亘って補強板100が配設される。
補強板100は、図7〜図10に示すように、例えばABS樹脂等の硬質合成樹脂によって作られた細長い薄板部材から構成される。補強板100は、ランドセル本体2の前面部2aに配設される前板部110と、ランドセル本体2の左右側面部2b,2cに配設される左側板部120および右側板部130とを有し、前板部110の左右端部にそれぞれ左右の側板部120,130が繋がって一体構成になっている。左右の側板部120,130は左右対称の同一形状になっている。前板部110および左右の側板部120,130はそれぞれ、樹脂製の薄板形状であり、その材質および形状に基づいた所定の強度および弾性を備えている。前板部110と左右の側板部120,130との接合部にはそれぞ
れ、折曲しやすくするための複数のスリット105、この実施の形態においては上下方向に延びる3本のスリット105が左右方向に並んで形成されている。補強板100は、これらのスリット105により左右の側板部120,130を前板部110に対して略90度折り曲げることが可能になっており、且つその折り曲げた状態を保持できるようになっている。補強板100は、このように折り曲げた状態でランドセル本体2の左右側面部2b,2cおよび前面2aに亘って配設される。
前板部110は、ランドセル本体2の前面部2aにおける収納部5の上方スペースに配設できるように上下幅が小さく、且つランドセル本体2の左右寸法ほぼ全長に対応して左右方向に長い薄板形状になっている(図5も参照)。前板部110の後面(ランドセル本体2に接する面)には、前板部110の左右端部近傍まで左右方向に延びる溝状の第1凹部111が形成されている。この第1凹部111には、グラスファイバー製の棒状の強化部材150が装着可能になっている。第1凹部111の左右および中央の3箇所にはそれぞれ、上下一対の係止爪115が形成されており、これらの係止爪115により強化部材150が第1凹部111内に着脱可能に配設される。このように第1凹部111内に配設される強化部材150により、前板部110の強度および弾性が強められ、いわゆる繊維強化プラスチック(ガラス繊維強化プラスチック)とほぼ近いように、前板部110が補強されている。前板部110の後面左右端側には、左右方向に延びた略三角形状の第2凹部112および第3凹部113がそれぞれ形成されている(肉盗み)。このように第1〜第3凹部111〜113が形成されるため、前板部110の前面側にはこれらの凹部111〜113に対応した凸部が形成されている。
左右の側板部120,130はそれぞれ、前板部110よりも上下幅が大きく、且つランドセル本体2の前後寸法(奥行)に対応した長さの薄板形状になっている(図1も参照)。左右の側板部120,130および前板部110の厚みは略同じ厚みになっている。ランドセル本体2の左右側面上端はそれぞれ、ランドセル本体2の前面よりも上方に延びて曲面形状になっており、それに応じて左右の側板部120,130は前板部110よりも上下幅を大きくすることができる。左右の側板部120,130の内側面(ランドセル本体2に接する面)にはそれぞれ、当該内側面の略全体に亘って周縁部よりも低くなった第4凹部121,131が形成されている。(肉盗み)この第4凹部121,131内に、格子状の補強リブ125,135が形成されている。このように第4凹部121,131内に形成された補強リブ125,135により、左右の側板部120,130の強度および弾性が強められ、左右の側板部120,130が補強されている。このように第4凹部121,131が形成されるため、左右の側板部120,130の外側面には第4凹部121,131に対応した凸部が形成されている。
さらに、ランドセル本体2の内部底面には、樹脂製、より正確には硬質合成樹脂製の底板部材200が配設されている(図1を参照)。底板部材200は、図11および図12に示すように、ランドセル本体2の内部底面の略全体を覆う大きさの薄板形状になっている。底板部材200の下面(ランドセル本体2に接する面)には、当該下面の略全体に亘って周縁部よりも低くなった凹部205が形成されている(肉盗み)。その凹部205内に、ハニカム構造(正六角形状)の補強リブ210が一体形成されている。補強リブ210の高さは、凹部205の深さと同じ寸法になっており、補強リブ210の端部と底板部材200の下面周縁部とが面一の状態(フラットな状態)になっている。補強リブ210の幅寸法は、底板部材200において必要な強度に応じて設定されている。
凹部205の略中央には、四角形枠状の枠状壁部215が形成されている。上記のように錠前装置10をランドセル本体2の底面に取り付けると、本体プレート11の裏面から突出した機構収容壁部11bがランドセル本体2内に入り込んだ状態となる(図1を参照)。そのときに、底板部材200をランドセル本体2内に配設すると、枠状壁部215内
に機構収容壁部11bが挿入され、枠状壁部215が機構収容壁部11bの周囲を囲むようになっている。枠状壁部215の高さは、補強リブ210の高さおよび凹部205の深さと略同じ寸法になっている。また、後述する凹部220の表面側も、補強リブ210の高さおよび凹部205の深さと略同じ寸法で突出し、座面として機能する。
底板部材200の上面(凹部205の裏面であり、周縁部を除く略全体の面)は、ランドセル内部の底面を構成するものであり、フラットに形成されている。底板部材200の上面には、左右2個の円形状の凹部220(ザグリ穴)が形成され、それらの凹部220の底面に上下貫通したピン挿通孔225が形成されている。錠前装置10をランドセル本体2に取り付けるときの取付ピン18,18(図4を参照)の先端側が、ランドセル本体2の内部底面に配設された底板部材200のピン挿通孔225に挿入され、それらの取付ピン18の先端部をかしめることにより底板部材200がランドセル本体2内において固定されるようになっている。このとき取付ピン18の先端部(かしめ部)が、凹部220内に入り込んだ状態となり、底板部材200の上面より上方に突出しないようになっている。
次に、ランドセル1の組み立て手順について簡単に説明する。ランドセル1では、先ず、図6に示すように、ランドセル本体2の左右側面部2b,2cおよび底面部2eを成す第1ボードB1の樹脂製の板材の外面に、EVA樹脂(エチレンビニルアセテート)製のシートを張り付けて芯材をつくり、そのシートの上に、ランドセル本体2および蓋部材3の表面の生地と同じ材質の第1生地M1を貼り付け、縫い付ける。そして、その第1ボードB1を折り曲げてランドセル本体2の左右側面部2b,2cおよび底面部2eを形成する。その一方で、ランドセル本体2の前面部2aを成す樹脂製の第2ボードB2(芯材)の前面上端側に、第2ボードB2の左右端まで延びる第2生地M2(第1生地M1等と同じ材質の生地)を貼り付け、縫い付ける。そして、その第2ボードB2の前面下側に、予め形成された収納部5および前ポケット6のユニットを貼り付ける。
このように貼り合わせた第1および第2ボードB1,B2の上端側に、補強板100を貼り付け、さらにその補強板100の表面を覆い隠すように第3生地M3(第1生地M1等と同じ材質の生地、図1および図5を参照)を貼り合せ、強化部材150を避けるようにして縫い付ける。このとき、補強板100は、前板部110に強化部材150が挿着され、且つ左右の側板部120,130を前板部110に対して略90度折り曲げた状態で貼り付けられる。前板部110は第2生地M2の表面に張り付けられる。なお、この実施の形態においては、前板部110を第2生地M2上に重ねて取り付ける場合を示したが、第2ボードB2の芯材上に直接重ねて取り付けることも可能である。次に、第1および第2ボードB1,B2の内面に内張りを貼り付け、第1および第2ボードB1,B2の外側において前締ベルト20を取り付ける。なお、この実施の形態において、内張りの貼り付けは、第1ボードB1の底面部2eに対応する領域を除いてなされる。さらに、第1ボードB1の後面側に、予め組み付けられた背当て2d、蓋部材3(かぶせ)および左右の肩ベルト4のユニットを貼り付け、縫い付ける。そして、ランドセル本体2の内部底面に底板部材200を設置し、上記のように錠前装置10をランドセル本体2の底面部2eに取り付け、左右の肩ベルト4の下ベルト4bを下部金具9(ダルマカン)に取り付ける。このようにしてランドセル1は組み立てられるようになっている。
以上のように構成されるランドセル1によれば、補強板100の前板部110に、左右方向に延びて設けられるグラスファイバー製の強化部材150を有している。そのため、ランドセル本体2の前面側に収納部5(中マチ)が配設され、その上方の限られたスペースに配設される前板部110であっても、前板部110の上下幅や厚みを大きくすることなく、当該強化部材150により前板部110の強度を強くすることができる。従って、大容量に構成されたランドセル本体2においても、ランドセル本体2の潰れを防ぐことが
できる。また、当該強化部材150がグラスファイバー製であるので、強化部材150により前板部110に適度な強度および弾性を加えることができ、ランドセル本体2をしなやかに綺麗な形状に保つことができる。さらに、グラスファイバーは軽量であるため、前板部110の重量が増えることも抑えることができる。
同様に、以上のランドセル1によれば、補強板100の前板部110に形成された第1凹部111内に強化部材150が着脱可能に配設されている。そのため、潰れや型崩れに対する強度をピンポイントで高めることができる上に、縫製作業をあまり阻害することなく既存の高い製造効率を維持することができる。同時に、前板部110のランドセル本体2に接する面をフラットにすることができ(当該面に強化部材150による凸部が形成されることを防ぐことができ)、前板部110をランドセル本体2に取り付け易くすることができる。また、左右の側板部120,130の内側面(ランドセル本体2に接する面)に第4凹部121,131が形成され、その第4凹部121,131の内に格子状の補強リブ125,135が形成されている。そのため、左右の側板部120,130の上下幅や厚みを大きくすることなく、当該補強リブ125,135により左右の側板部120,130の強度を強くすることができる。さらに、左右の側板部120,130のランドセル本体2に接する面に補強リブ125,135が突出していないので、左右の側板部120,130をランドセル本体2に取り付け易くすることができる。
また、以上のランドセル1によれば、底板部材200の下面にハニカム形状の補強リブ210が形成されている。そのため、底板部材200の厚みや重量を大幅に大きくすることなく、当該補強リブ210により底板部材200の強度を全面に渡ってほぼ均等に強くすることができる。従って、ページ数が増えて重量が増した教科書等の重量をしっかりと受け止めることができる強くて軽い底板部材200とすることができる。また、底板部材200の上面がフラットに形成されている。そのため、ランドセル本体2内に収納された教科書等が引っかかったり折れ曲がったりすることなく、使い勝手のよいランドセル1とすることができる。また、底板部材200の下面に形成された枠状壁部215が、錠前装置10の機構収容壁部11bの周囲を囲むようになっている。そのため、底面部2eの厚さを抑えつつ、枠状壁部215により機構収容部11b内に外部から異物等が侵入することを防ぐことができ、当該異物等により錠前装置10の作動機構が故障するリスクを軽減させることができる。
なお、上記実施形態では、補強板100において、強化部材150がグラスファイバー製であると説明したが、強化部材150は、例えばカーボン製等、コストを考慮し、必要な強度および弾性に応じた材質に変更可能である。また、上記実施形態では、補強板100の前板部110に1本の強化部材150を備える構成について説明したが、複数本の強化部材150を備える構成としてもよい。さらに、補強板100では、前板部110のみに強化部材150を備える構成であるが、強化部材150と同様の補強用の棒状の強化部材を、左右の側板部120,130にほぼ水平姿勢で備える構成としてもよい。また、左右の側板部120,130には格子状の補強リブ125,135が形成されているが、補強リブ125,135は、格子状ではなく、例えばハニカム形状等、他のリブ形状に変更してもよい。
また、上記実施形態では、底板部材200において、下面側にハニカム形状の補強リブ210が形成されているが、補強リブ210は、ハニカム形状ではなく、要求される強度に応じて例えば格子状等、他のリブ形状に変更することも可能である。また、補強リブ210の幅寸法は、底板部材200において必要な強度に応じて適宜変更してもよい。さらに、底板部材200における位置ごとに、補強リブ210の幅寸法を変更してもよい。例えば、特に重量が集中する位置に形成される補強リブ210の幅寸法を太くして当該位置の強度を強くしてもよい。また、上記実施形態では、ランドセル本体2内において底板部
材200が取付ピン18により固定されているが、取付ピン18によって固定せずに、底板部材200をランドセル本体2内に着脱自在に配設してもよい。
1 ランドセル
2 ランドセル本体
3 蓋部材
4 肩ベルト
10 錠前装置
11b 機構収容壁部(突出部)
200 底板部材
210 補強リブ
215 枠状壁部

Claims (4)

  1. 上方に開口した箱状のランドセル本体と、
    前記ランドセル本体の後面側に設けられる左右の肩ベルトと、
    前記ランドセル本体の後面側上端に繋がって設けられ、前記ランドセル本体の開口を開閉可能に覆う蓋部材とを備えるランドセルにおいて、
    前記ランドセル本体の内部底面に配設される平板状の底板部材を備え、
    前記底板部材の下面にハニカム構造の補強用のリブが一体形成されていることを特徴とするランドセル。
  2. 前記底板部材は、前記ランドセル本体の底面部の芯材上に重ねられて止着固定されることを特徴とする請求項1に記載のランドセル。
  3. 前記底板部材の上面はフラットに形成されていることを特徴とする請求項1もしくは2に記載のランドセル。
  4. 前記ランドセル本体の外部底面に配設され、前記ランドセル本体の開口を閉じた状態で前記蓋部材を係止保持する錠前装置を備え、
    前記錠前装置は、前記錠前装置の裏面から突出する突出部を有し、前記突出部の端部を前記ランドセルの底面内に入り込ませた状態で取り付けられ、
    前記底板部材の下面に、前記錠前装置の前記突出部の端部が挿入されて前記端部の周囲を囲む壁部が形成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のランドセル。
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