JPH0584219U - ランドセル - Google Patents
ランドセルInfo
- Publication number
- JPH0584219U JPH0584219U JP3239892U JP3239892U JPH0584219U JP H0584219 U JPH0584219 U JP H0584219U JP 3239892 U JP3239892 U JP 3239892U JP 3239892 U JP3239892 U JP 3239892U JP H0584219 U JPH0584219 U JP H0584219U
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- plate
- lining body
- portions
- sewn
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- Purses, Travelling Bags, Baskets, Or Suitcases (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 製造が容易で、型崩れせず、内側の体裁も向
上させる。 【構成】 合成樹脂製の底板部と、一対の側板部と、前
板部とで内張体を形成し、この内張体底板部と両側板部
との後側辺部には外方に折れ曲がるフランジ縁部を連設
し、また、該底板部と両側板部との前側辺部は所定幅で
内方に窪む凹面部を形成し、この内張体の外面に、主収
納部構成表生地をその縫合縫い代部を凹面部外面側に位
置させて被着してなる。
上させる。 【構成】 合成樹脂製の底板部と、一対の側板部と、前
板部とで内張体を形成し、この内張体底板部と両側板部
との後側辺部には外方に折れ曲がるフランジ縁部を連設
し、また、該底板部と両側板部との前側辺部は所定幅で
内方に窪む凹面部を形成し、この内張体の外面に、主収
納部構成表生地をその縫合縫い代部を凹面部外面側に位
置させて被着してなる。
Description
【0001】
本考案はランドセルの改良に関するものである。
【0002】
従来のランドセルは、底板部と両側部で略U字状に構成した襠部材の前側辺に 前板の底辺と両側辺とを、後側辺に背板の底辺と両側辺とをそれぞれ縫合して構 成してあり、これらの縫合に際しては、襠部材の前側辺の縫い代と前板の底辺と 両側辺との縫い代とを共に内側に折り曲げて縫合し、襠部材の後側辺の縫い代は 外側に折り曲げて背板の縁に縫合している。
【0003】 そして、上記襠部材は、表生地と補強心材と裏張生地とを重ね合わせて構成し 、前板には裏張生地を重ね合わせるのが一般的である。
【0004】
しかし、上記従来のランドセルは耐久性が要求されることから、生地に厚手の ものが使用され、さらに、補強芯を適所に介挿するため、簡単には表合わせで縫 合して裏返す等の通常行われる縫合作業ができず、縫製には熟練と多くの手数と を要するという課題を有している。
【0005】 また、上記した襠部材の補強芯材は、長期の使用によって襠部が型崩れして体 裁が悪くなるのを防止するためのもので有り、従来、ボール紙をはじめ、合成樹 脂板、金属板、ピアノ線等各種のものが試行されているが、なお、満足できるも のが提供されていないし、この芯材を所定の場所に止着する手数も相当に煩雑で 有るという課題を有している。
【0006】 さらに、従来のランドセルは、襠部材の前側辺の縫い代と前板の底辺と両側辺 との縫い代とを共に内側に折り曲げて縫合しているため、ランドセルの蓋を開く と、この縫い代が見え体裁が悪いという課題も指摘されている。
【0007】 そこで、本考案は、上記課題を解決すべくなされたもので、製造が容易で、型 崩れが防止され、さらには、内側の体裁も改善されたランドセルを提供すること を目的としたもので有る。
【0008】
上記の目的に沿い、先述実用新案登録請求の範囲を要旨とする本考案の構成は 前述課題を解決するために、可撓性合成樹脂材製の底板部11の両側に、この底 板部11より直角上方に延設される側板部12,12を設け、この底板部11と 両側板部12,12との後側辺部には外方に折れ曲がるフランジ縁部13を連接 し、また、該底板部11と両側板部12,12との前側辺部は所定幅で内方に窪 む凹面部14を形成し、さらに、この凹面部14の前側辺部には前板部15を連 接して一体成型した内張体10の外面に、前板表生地21の底辺と両側辺とを内 側に折り曲げた縫い代部21aと、底板表生地部22Aと両側板表生地部22B ,22Bとで構成された襠表生地22の前側辺を内側に折り曲げた縫い代部22 aとを縫合した主収納部構成表生地20を、その縫い代部21a,22aを前記 内張体10の凹面部14の外面上に位置させて被着し、さらに、上記内張体10 のフランジ縁部13に背板30の底辺と両側辺とを縫合してなる技術的手段を講 じたもので有る。
【0009】
それ故、本考案ランドセルは、前板と、両側板と、底板との各内面が一体成型 された内張体20で覆われる作用を呈する。
【0010】 また、この内張体10は可撓性合成樹脂材で構成されているため、補強と、保 形の作用を呈する。
【0011】 さらに、本考案は内張体10に凹面部14を形成して有るため、この凹面部1 4は、前板表生地21の底辺と両側辺とを内側に折り曲げた縫い代部21aと、 襠表生地22の前側辺を内側に折り曲げた縫い代部22aとをランドセルの外面 側に膨出することなく収納する作用を呈し、また、内張体10にはフランジ縁部 13を設けて有るため、このフランジ縁部13を背板30に縫合することで、該 背板30との縫合が強固となる作用を呈する。
【0012】
次に本考案を添付図面に基づき詳細に説明する。図中、Bが本考案ランドセル である。本考案ランドセルBは、「図1」に示すごとく、その外観は従来となん ら変わるものでないが、従来は使用されていない、「図2」乃至「図5」に示す ごとき内張体10を有している。
【0013】 上記内張体10は、可撓性合成樹脂材製の底板部11の両側に、この底板部1 1より直角上方に延設される側板部12,12を設け、この底板部11と両側板 部12,12との後側辺部には外方に折れ曲がるフランジ縁部13を連接し、ま た、該底板部11と両側板部12,12との前側辺部は所定幅で内方に窪む凹面 部14を形成し、さらに、この凹面部14の前側辺部には前板部15を連接して 一体成型してなる。
【0014】 即ち、上記内張体10は、上面と後面とを省略した箱状に形成されている。そ して、可撓性合成樹脂材としては種々のものが使用できるが、縫製工程で表生地 と共に縫合する為、縫い針で穴を開けられる程度の軟性を有することが望ましい 。
【0015】 そして、上記凹面部14は、その外面に後記する縫い代部(21a,22a) を収納する為のもので有り、その深さは使用生地の厚みによって選定される。
【0016】 また、上記内張体10は全体を均一な厚みに構成する必要性はなく、適所に補 強用の肉厚分を設けてもよく、図示実施例では、底面部11の内面に格子状の補 強突条16を設けてある。そして、ランドセルの底面には図では示していないが 、背負い下紐41、42の一端を連結する連結環を取りつけると共に、被せ蓋5 0の自由端(該被せ蓋50の自由端にはYベロと称する連結片51を介してサガ リと称する一方側係止片を取付けてある。)を着脱可能に係止する底金具が鋲着 されるので、上記、補強突条16の一部は省略して「図4」に示す平面部16a ,16aを設け、この平面部16a,16aに底金具の鋲着用座金を収納するよ うになしている。なお、上記底金具の鋲着は底面部11の内面または外面に鉄板 を重ねこの鉄板を座金に兼用してもよく、特に底面部11の内面に鉄板を重ねる 場合は、該鉄板の平面部16a,16aに適合する部位は凹面部として鋲着用の 鋲頭または鋲足が、補強突条16の上方(正確には鉄板の上面)より上方に突出 しないようになすとよい。
【0017】 また、図示例では両側板部12,12の外面上部に、ほぼ全幅に渡る肉厚部1 7を設けている。この肉厚部17は、側板部12の上部はランドセルの開口部に 適合し、該開口が押し潰されるような力を受けると曲り易い(下部は、底面部1 1を有するため曲りずらい)ので、剛性を大きくして型崩れを防ぐために用いら れる。
【0018】 さらに、図示例では、両側板部12,12の内面に、図示しない仕切板の差込 み溝18,18,18・・・を設けてある。差込み溝18は側板部12の内面に 縦方向に設ければよいが、差込み溝18を側板部12の上端から下端にまで設け ると、該側板部12が折れ曲り易くなるので、「図3」および「図4」に最も明 らかに示すごとく、両側板部12の上下部位に一定の間隔を有して突出部18a ,18a,18a・・・を並置して、隣り合う突出部18a,18aの間隙で差 込み溝18を構成している。
【0019】 そして、本考案は上記内張体10の外面に、前板表生地21の底辺と両側辺と を内側に折り曲げた縫い代部21aと、底板表生地部22Aと両側板表生地部2 2B,22Bとで構成された襠表生地22の前側辺を内側に折り曲げた縫い代部 22aとを縫合した主収納部構成表生地20を、その縫い代部21a,22aを 前記内張体10の凹面部14の外面上に位置させて被着してある。
【0020】 上記主収納部構成表生地20は、裏生地および補強芯材を有さない点を除けば 従来と同じで、無論縫製方法も従来通り行えばよい。なお、該前板表生地21と 襠表生地22との縫合部には、通常前段と称する膨縮ポケット60(図1参照) の縫い代部61(図5参照)を挟持縫合してあるのが一般的である。
【0021】 そして、該主収納部構成表生地20を内張体10の外面に被着するには糊付け 、逢着、鋲着等の従来法が使用でき、本実施例では、全体を糊付けし、適所を縫 合している。
【0022】 上記主収納部構成表生地20と内張体10との縫合部の主な部分は、両側板部 12,12の上端と前板部15の上端部位で、この部位は主収納部構成表生地2 0と内張体10とが二枚となった縁面となっている。そこで、この縁部は断面逆 U字状の縁取り生地70で覆い。この縁取り生地70と共に収納部構成表生地2 0の上端縁部を内張体10の上端縁部に縫糸23で縫合している。また、本実施 例では、その他の縫合部として「図1」に符合71で示す縫合部を設けてある。 このこの縫合部71は前記肉厚部17の下辺に添って収納部構成表生地20と内 張体10とを縫合するものであるが、該縫合部71の主たる目的は、所謂カザリ ミシンと称する装飾用に使用するためのもので、このような装飾用の縫合部71 はその他の部位に適宜設けてもよいことは無論である。
【0023】 さらに、本考案は、上記内張体10のフランジ縁部13に背板30の底辺と両 側辺とを縫合してなる。
【0024】 上記背板30は従来公知なものが使用でき、基板31の外面にクッション材3 2を介して表生地を取付けてなる。そして、この内張体10のフランジ縁部13 に背板30の底辺と両側辺とを縫合するには「図5」に示すごとく、縁取り生地 34で縁取りして該縁取り生地34と共に縫糸35で縫合すればよい。なお、襠 表生地22はフランジ縁部13の外面側まで延設しておくと仕上りの体裁がよく 、この場合縁取り生地34はこの襠表生地22の縁部をも挟持して縫合されるこ とになる。
【0024】 なお、上記以外の部位は従来のランドセルと同じ構造で、背板30の上端には 被せ蓋50の基端部が縫合され、背板30の外面の上部中央には背負い上紐44 ,45の一端が連結され、この背負い上紐44,45の自由端は背負い下紐42 ,43にバックル45を介して係止位置調整可能に連結されるようになしてある 。また、図中、46は吊下げ金具、47は膨縮ポケット60の緊締ベルトを示す ものである。
【0025】
本考案は上記のごときであるので、ランドセルの主収納部の前面内面と両側内 面と底内面とを内張体10で覆うことができ、体裁のよいランドセルを提供する ことができるものである。
【0026】 そして、本考案に使用される内張体10は、その材質、厚み等によって強度、 剛性を適宜に設定することができ、耐久性向上に顕著な効果を有するものである 。
【0027】 さらに、本考案の特筆すべき効果は、主収納部構成表生地20を内張体10と は別個に用意することができるようになっているため、縫製が非常に容易となる 。すなわち、柔軟性を有する表生地を従来のように補強芯材で補強して柔軟性を 抑えて縫合することがないため、縫合時には生地の屈曲が比較的容易で細部の縫 合も容易に行え縫製工程を簡略化できるランドセルを提供することができるもの である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す斜視図である。
【図2】本考案に使用される内張体の背面図である。
【図3】本考案に使用される内張体の側面図である。
【図4】本考案に使用される内張体の平面図である。
【図5】要部横断面図である。
10 内張体 11 底板部 12 側板部 13 フランジ縁部 14 凹面部 15 前板部 21 前板表生地 21a 縫い代部 22 襠表生地 22A 底板表生地部 22B 側板表生地部 22a 縫い代部 30 背板
Claims (1)
- 【請求項1】 可撓性合成樹脂材製の底板部(11)の
両側に、この底板部(11)より直角上方に延設される
側板部(12,12)を設け、この底板部(11)と両
側板部(12,12)との後側辺部には外方に折れ曲が
るフランジ縁部(13)を連接し、また、該底板部(1
1)と両側板部(12,12)との前側辺部は所定幅で
内方に窪む凹面部(14)を形成し、さらに、この凹面
部(14)の前側辺部には前板部(15)を連接して一
体成型した内張体(10)の外面に、前板表生地(2
1)の底辺と両側辺とを内側に折り曲げた縫い代部(2
1a)と、底板表生地部(22A)と両側板表生地部
(22B,22B)とで構成された襠表生地(22)の
前側辺を内側に折り曲げた縫い代部(22a)とを縫合
した主収納部構成表生地(20)を、その縫い代部(2
1a,22a)を前記内張体(10)の凹面部(14)
の外面上に位置させて被着し、さらに、上記内張体(1
0)のフランジ縁部(13)に背板(30)の底辺と両
側辺とを縫合してなるランドセル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992032398U JP2535613Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | ランドセル |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1992032398U JP2535613Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | ランドセル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0584219U true JPH0584219U (ja) | 1993-11-16 |
JP2535613Y2 JP2535613Y2 (ja) | 1997-05-14 |
Family
ID=12357853
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1992032398U Expired - Lifetime JP2535613Y2 (ja) | 1992-04-17 | 1992-04-17 | ランドセル |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2535613Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020103505A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社ニトリホールディングス | ランドセル |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212082A (en) * | 1975-05-30 | 1977-01-29 | Essl Georg | School knapsack |
-
1992
- 1992-04-17 JP JP1992032398U patent/JP2535613Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5212082A (en) * | 1975-05-30 | 1977-01-29 | Essl Georg | School knapsack |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2020103505A (ja) * | 2018-12-27 | 2020-07-09 | 株式会社ニトリホールディングス | ランドセル |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2535613Y2 (ja) | 1997-05-14 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
EXPY | Cancellation because of completion of term |