JP2020101583A - 画像形成装置及びその制御方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】定着部の温度センサーの故障を検知可能な画像形成装置を提供する。【解決手段】画像形成装置は、定着部材と、定着部材を加熱する加熱部材と、定着部材と接触しニップ圧力を発生せる加圧部材と、定着部材または加圧部材からの輻射熱を計測し、輻射熱を信号に変換する第1のセンサー301と、定着部材または加圧部材の周辺温度を計測し、周辺温度を信号に変換する第2のセンサー302と、2つの信号に基づいて差動出力信号を生成する検出回路303と、制御部110とを備える。制御部110は、第1のセンサー301及び第2のセンサー302から、それぞれ第1の信号及び第2の信号を取得し、検出回路303から、第1の信号及び第2の信号に基づく差動出力である第3の信号を取得し、第3の信号が閾値を下回った場合、第1のセンサー301と検出回路303との間で断線が発生したと判定する。【選択図】図3

Description

本開示は、画像形成装置に関し、より特定的には、温度センサーの故障検知に関する。
トナーを使用するタイプの画像形成装置は、定着部を用いて、用紙の表面に付着したトナーを熱で溶かして用紙に定着させる。定着部は、一般に、用紙に直接触れてトナーを定着させる定着部材と、定着部材を加熱する加熱部材とを備える。また、定着部は、加熱部材の表面温度を計測するための温度センサーを備えることにより加熱部材の温度を適切に保つ。しかし、温度センサーは、高温の定着部材または加熱部材の近くに配置されるため劣化しやすいという特徴がある。そのため、画像形成装置は、温度センサーが故障しているか否かを調べる必要があった。
温度センサーの故障の検出に関し、例えば、特開2003−57116号公報(特許文献1)は、「加熱源により加熱される加熱要素からの赤外線を吸収するフィルムと、フィルムの温度を検知する赤外線検知用感熱素子と、フィルムを保持する保持体の温度を検知する温度補償用感熱素子からなる非接触温度検知手段を用いた温度検出方法で、前記赤外線検知用感熱素子と抵抗素子の直列回路の第1の出力電圧と、前記温度補償用感熱素子と抵抗素子の直列回路の第2の出力電圧と、第1の出力電圧と第2の出力電圧の差分を出力した第3の出力電圧のうち、第1と第3の出力電圧をデジタル値に変換して、これらの2つのデジタル値をもとに前記加熱要素の温度を検出するとともに、第1の出力電圧をデジタル値に変換した値を基に前記赤外線検知用感熱素子の断線を検知する」温度検出方法を開示している([要約]参照)。
特開2003−57116号公報
特許文献1に開示された技術によると、画像形成装置の制御部の入力ピンの数が十分でない場合に温度センサーの故障を検知できないという問題があった。したがって、画像形成装置の制御部の入力ピンの数を節約しつつ、定着部の温度センサーの故障を検知する技術が必要とされている。
本開示は、上記のような背景に鑑みてなされたものであって、ある局面における目的は、画像形成装置の制御部の入力ピンの数を節約しつつ、定着部の温度センサーの故障を検知する技術を提供することにある。
ある実施の形態に従う画像形成装置は、用紙にトナーを定着させるための定着部材と、定着部材を加熱するための加熱部材と、定着部材との間でニップ圧力を発生せる加圧部材と、定着部材または加圧部材からの輻射熱を計測し、輻射熱を信号に変換する第1のセンサーと、定着部材または加圧部材の周辺温度を計測し、周辺温度を信号に変換する第2のセンサーと、2つの信号に基づいて差動出力信号を生成する検出回路と、画像形成装置の制御を行う制御部とを備える。制御部は、第1のセンサー及び第2のセンサーから、それぞれ第1の信号及び第2の信号を取得し、検出回路から、第1の信号及び第2の信号に基づく差動出力である第3の信号を取得し、第3の信号が閾値を下回った場合、第1のセンサーに異常が発生したと判定する。
ある局面において、画像形成装置の閾値は、第1の信号の電圧が第2の信号の電圧より高い場合における、第3の信号の取り得る最大電圧以上になるように設定され、かつ、第2の信号の電圧が第1の信号の電圧より高い場合における、第3の信号の取り得る最小電圧以下になるように設定される。
ある局面において、制御部は、第1のセンサーに異常が発生したと判定する処理において、第3の信号が閾値を下回る時間を計測し、計測した時間が所定の時間以上である場合に、第1のセンサーに異常が発生したと判定する。
ある局面において、画像形成装置は、加熱部材の内部にヒーターをさらに備える。制御部は、ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過するまで、第1のセンサーに異常が発生したか否かを判定する処理を停止する。
ある局面において、制御部は、タイマーカウンターを含む。タイマーカウンターによるカウントが所定の回数に達したとき、ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過したと判定する。
ある局面において、画像形成装置の所定の回数は、ヒーターへの電力供給の開始から定着部材のウォームアップ完了までのカウント数に設定される。
他の実施の形態に従うと、画像形成装置の制御方法が提供される。この制御方法は、定着部における定着部材または加圧部材からの輻射熱を計測し、輻射熱を第1の信号に変換するステップと、定着部材または加圧部材の周辺温度を計測し、周辺温度を第2の信号に変換するステップと、第1の信号及び第2の信号に基づく差動出力である第3の信号を出力するステップと、第3の信号が閾値を下回った場合、第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップとを含む。
ある局面において、閾値は、第1の信号の電圧が第2の信号の電圧より高い場合における、第3の信号の取り得る最大電圧以上になるように設定され、かつ、第2の信号の電圧が第1の信号の電圧より高い場合における、第3の信号の取り得る最小電圧以下になるように設定される。
ある局面において、第3の信号が閾値を下回った場合、第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップは、第3の信号が閾値を下回る時間を計測するステップと、計測した時間が所定の時間以上である場合に、第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップとをさらに含む。
ある局面において、制御方法は、定着部のヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過するまでは、第1の信号を生成する回路に異常が発生したか否かの判定を停止させるステップをさらに含む。
ある局面において、制御方法は、ヒーターに電力供給を開始してからカウントを開始するステップと、カウントが所定の回数に達したとき、ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過したと判定するステップとをさらに含む。
ある局面において、所定の回数は、ヒーターへの電力供給の開始から定着部材のウォームアップ完了までのカウント数に設定される。
本技術によれば、画像形成装置の制御部の入力ピンの数を節約しつつ、定着部の温度センサーの故障を検知することが可能である。
この発明の上記および他の目的、特徴、局面および利点は、添付の図面と関連して理解されるこの発明に関する次の詳細な説明から明らかとなるであろう。
ある実施の形態に従う画像形成装置100の構成の一例を示す図である。 ある実施の形態に従う定着部108の構成の一例を示す図である。 温度センサー204から制御部110までの回路の一例を示す図である。 信号A〜Cの電圧の第1の例を示す図である。 信号A〜Cの電圧の第2の例を示す図である。 信号A〜Cの電圧の第3の例を示す図である。 信号A〜Cの電圧の第4の例を示す図である。 制御部110による検出センサー301の異常検知処理のフローチャートの第1の例である。 加熱ローラー202の温度上昇に伴う各信号の推移の一例を示す図である。 制御部110による検出センサー301の異常検知処理のフローチャートの第2の例である。
以下、図面を参照しつつ、本開示に係る技術思想の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<A.装置の構成>
まず、本実施の形態に従う画像形成装置100の構成について説明する。典型例として、複合機(MFP:Multi-Functional Peripheral)として実装されるカラー画像形成装置である画像形成装置100について説明するが、本実施の形態に係る技術思想は、カラー画像形成装置に限定されるわけではなく、モノクロ画像形成装置にも適用可能である。
図1は、本実施の形態に従う画像形成装置100の構成の一例を示す図である。図1を参照して、画像形成装置100は、手差しトレー101と、給紙カセット102と、給紙ローラー103と、レジストローラー104と、イメージングユニット105と、中間転写ベルト106と、転写ローラー107と、定着部108と、排出トレー109と、制御部110とを含む。
イメージングユニット105は、感光体と、帯電部と、露光部と、現像部とを備える。イメージングユニット105は、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、キー・プレート(K)のそれぞれのトナー像を生成するための複数のイメージングユニットを含む。
本実施の形態に従う画像形成装置100は、一例として、それぞれのイメージングユニット105が生成したトナー像を、中間転写ベルト106を介して被転写部材に転写する構成を採用する。なお、図1では、トナー像を中間転写ベルト106に一旦転写した後、被転写部材に転写する構成を例示するが、感光体上のトナー像を被転写部材に直接転写する構成が採用されてもよい。
用紙は手差しトレー101もしくは給紙カセット102のいずれかに載置される。給紙ローラー103は、手差しトレー101もしくは給紙カセット102に載置された用紙を1枚ずつ、用紙搬送経路に搬送する。レジストローラー104は、給紙ローラー103によって搬送された用紙をさらに下流に搬送する。転写ローラー107は、搬送されてきた用紙に中間転写ベルト106上の転写像を転写する。定着部108は、用紙の表面に転写されたトナーを溶かして用紙にトナーを定着させる。定着処理まで完了した用紙は排出トレー109に排出される。制御部110は、画像形成装置100の全体の動作を制御する。また、制御部110は、各種データを記憶するための記憶部(図示せず)を含む。
図2は、本実施の形態に従う定着部108の構成の一例を示す図である。図2を参照して、定着部108は、ハロゲンヒーター201と、加熱ローラー202と、定着ベルト203と、温度センサー204と、保持部材205と、パッド206と、摺動シート207と、ベルト曲率付与部材208と、加圧部材209とを備える。
ハロゲンヒーター201は、加熱ローラー202の内部に配置される。ハロゲンヒーター201は、電力を供給されると、発熱して加熱ローラー202を加熱する。さらに、加熱ローラー202は、その外周において定着ベルト203と接触することにより、定着ベルト203を加熱する。
定着部108は、2つの温度センサー204を備える。一つの温度センサー204は、加熱ローラー202または定着ベルト203の輻射熱を計測する。もう一つの温度センサー204は、加熱ローラー202または定着ベルト203の付近の周辺温度を計測する。ある局面において、サーミスタが、温度センサー204の一部として使用されても良い。
保持部材205には、パッド206とベルト曲率付与部材208が取り付けられている。定着ベルト203は、加熱ローラー202、パッド206及びベルト曲率付与部材208を経由して1周する。また、パッド206の表面には摺動シート207が巻かれている。摺動シート207の表面は摩擦が小さく、定着ベルト203を滑りやすくする。
加圧部材209は、パッド206との間に定着ベルト203を挟み込んで回転する。加圧部材209は、加圧部材209の外周の摩擦力により、定着ベルト203を駆動する。トナーの付着した用紙は、定着ベルト203と加圧部材209との間に挟み込まれる。定着ベルト203は、用紙の表面のトナーを加熱して溶かすことにより用紙に定着させる。用紙は、加圧部材209の回転方向に送り出される。
<B.温度センサーによる計測の詳細>
本実施の形態に従う画像形成装置100は、温度センサー204により、定着ベルト203の温度を計測することで、ハロゲンヒーター201の温度を適切に調整する。そこで、温度センサー204の詳細及び計測する信号について説明する。
図3は、温度センサー204から制御部110までの回路の一例を示す図である。図3を参照して、温度センサー204の動作について説明する。検出センサー301は、定着ベルト203の輻射熱を計測する。なお、検出センサー301は、加熱ローラー202または定着ベルト203の代わりに加圧部材209の輻射熱を計測しても良い。補償センサー302は、加熱ローラー202または定着ベルト203の付近の周辺温度を計測する。ある局面において、検出センサー301及び補償センサー302は、サーミスタ及びオペアンプの組み合わせによって実現されても良い。
検出センサー301の出力である信号A及び補償センサー302の出力である信号Bは、検出回路303に入力される。検出回路303は、信号Aと信号Bとを差動増幅して得られる信号Cを出力する。制御部110の記憶部は、補償センサー302の出力である信号Bと、信号Aと信号Bとを差動増幅して得られる信号Cとの組み合わせ基づいて、温度を推定するための温度推定テーブルを記憶する。制御部110は、信号B及び信号Cに基づいて、温度推定テーブルを参照し、加熱ローラー202または定着ベルト203の表面温度を推定する。制御部110は、推定した加熱ローラー202または定着ベルト203の表面温度に基づいて、ハロゲンヒーター201に供給する電力の制御を行う。
図4は、信号A〜Cの電圧の第1の例を示す図である。図4を参照して、補償部温度が0度のときの信号A〜Cの電圧の正常な推移について説明する。補償部温度0度とは、補償センサー302により計測される場所の温度が0度付近であることを意味する。補償センサー302は、加熱ローラー202等の付近にある検出センサー301から離れた位置にある。
図4に示す例では、検出センサー301の出力である信号Aの電圧及び補償センサー302の出力である信号Bの電圧は、共に3.3V付近になっている。これは検出センサー301及び補償センサー302を3.3Vの電源電圧に接続した場合の例である。加熱ローラー202の周辺の温度が0度のため、サーミスタの抵抗値が高くなり、分圧の関係で、信号Aの電圧及び信号Bの電圧は、3.3V付近になる。加熱ローラー202の温度が上昇することにより信号A及び信号Bの電位差が少しずつ大きくなるに従い、検出回路303の出力である信号Cの電圧が正常に上昇していることがわかる。
図5は、信号A〜Cの電圧の第2の例を示す図である。図5を参照して、補償部温度が100度のときの信号A〜Cの電圧の正常な推移について説明する。補償部温度100度とは、補償センサー302により計測される場所の温度が100度付近であることを意味する。補償センサー302は、加熱ローラー202等の付近にある検出センサー301から離れた位置にある。
図5に示す例では、検出センサー301の出力である信号Aの電圧及び補償センサー302の出力である信号Bの電圧は、共に1.2V付近になっている。これは検出センサー301及び補償センサー302を3.3Vの電源電圧に接続した場合の例である。加熱ローラー202の周辺の温度が100度のため、サーミスタの抵抗値が低くなり、分圧の関係で、信号Aの電圧及び信号Bの電圧は、1.2V付近になる。図4と同様に、加熱ローラー202の温度が上昇することにより信号A及び信号Bの電位の差が少しずつ大きくなるに従い、検出回路303の出力である信号Cの電圧が正常に上昇していることがわかる。
図6は、信号A〜Cの電圧の第3の例を示す図である。図6を参照して、補償部温度が0度のときに検出センサーに異常がある場合の信号A〜Cの電圧の推移について説明する。
図6に示す例では、検出センサー301の出力である信号Aの電圧は、加熱ローラー202の温度に関わらず常に3.3V付近で一定になっている。検出センサー301において、サーミスタの故障や断線等の異常が発生すると、信号Aの電圧は、常に検出センサー301が接続される電源電圧(本実施の例では3.3V)付近の電圧になる。また、検出センサー301の出力である信号Bの電圧は、信号Aの電圧よりも少し低い値となっている。信号Cの電圧は、信号A及び信号Bの電圧が上記のような値を示す場合、常に0V付近になる。
図7は、信号A〜Cの電圧の第4の例を示す図である。図4を参照して、補償部温度が100度のときに検出センサーに異常がある場合の信号A〜Cの電圧の推移について説明する。
図7に示す例では、検出センサー301の出力である信号Aの電圧は、加熱ローラー202の温度に係らず常に3.3V付近で一定になっている。検出センサー301において、サーミスタの故障や断線等の異常が発生すると、信号Aの電圧は、常に検出センサー301が接続される電源電圧(本実施の例では3.3V)付近の電圧になる。また、検出センサー301の出力である信号Bの電圧は、約1.2Vになっている。信号Cの電圧は、信号A及び信号Bが上記のような値を示す場合、常に約0Vになる。
図4及び5からわかるように、検出センサー301及び補償センサー302のいずれもが正常である場合、加熱ローラー202の温度が上昇するに従い、信号Aの電圧及び信号Bの電圧の差が開いていき、信号Cの電圧も緩やかに上昇していく。
一方で、図6及び7からわかるように、検出センサー301に異常が発生した場合、信号Aの電圧は、常に検出センサー301が接続される電源電圧付近の電圧になる。また、信号Cの電圧も常に0V付近の値になる。そのため、制御部110は、信号Cの電圧を計測することにより、検出センサー301で異常があるか否かを判定することができる。そのため、制御部110は、検出センサー301の異常検知のために、信号Aを個別に観測する必要が無く、制御部110の入力ポートを節約することが可能になる。
<C.温度センサーによる計測処理の流れ>
図8は、制御部110による検出センサー301の異常検知処理のフローチャートの第1の例である。図8を参照して、制御部110による検出センサーの異常検知処理の流れを説明する。制御部110は、信号Cに基づいて、図8の処理を行うプログラムを実行することで、検出センサー301の異常検知を行う。
ステップS805において、制御部110は、ハロゲンヒーター201に対して電力の供給を開始する。制御部110は、他の端末装置からの印刷ジョブの受信等をトリガーとして、ハロゲンヒーター201への電力供給を開始しても良い。
ステップS810において、制御部110は、信号C(差動検出値)を入力として読み込み、信号Cの電圧が閾値以下であるか否かを判定する。閾値は、検出センサー301に異常が発生しているか否かを判定するための電圧である。ある局面において、閾値は、信号Aの電圧が信号Bの電圧より高い場合における、信号Cの取り得る最大電圧以上になるように設定され、かつ、信号Bの電圧が信号Aの電圧より高い場合における、信号Cの取り得る最小電圧以下になるように設定されても良い。
制御部110は、信号Cの電圧が閾値以下であると判定した場合(ステップS810にてYES)、制御をステップS815に移す。制御部110は、信号Cの電圧が閾値以下ではないと判定した場合(ステップS810にてNO)、制御をステップS825に移す。
ステップS815において、制御部110は、所定の時間、信号Cの電圧が閾値以下の状態であるか否かを判定する。こうすることで、制御部110は、ノイズによる信号の揺らぎで検出センサー301に異常が発生していると誤判定する可能性を軽減することができる。ある局面において、所定の時間は、例えば、0.5〜20秒程度であっても良いが、これらに限られるわけではない。なお、制御部110は、制御部110のタイマー機能によるカウントで、信号Cの電圧が閾値以下の状態になってから所定の時間が経過したか否かを判定しても良い。
制御部110は、所定の時間、信号Cの電圧が閾値以下の状態であると判定した場合(ステップS815にてYES)、制御をステップS820に移す。制御部110は、所定の時間、信号Cの電圧が閾値以下の状態ではないと判定した場合(ステップS815にてNO)、制御をステップS825に移す。
ステップS820において、制御部110は、検出センサー301に断線等の異常が発生したと判定する。ある局面において、制御部110は、検出センサー301の異常を検知すると、安全のために印刷ジョブを停止し、画像形成装置100の液晶画面にエラーを表示しても良い。
ステップS825において、制御部110は、検出センサー301に異常はないと判定し、処理を終了する。なお、制御部110は、定期的に図8の処理を実行しても良いし、他の端末装置からの印刷ジョブの受信等をトリガーとして、図8の処理を実行しても良い。
従来、制御部110は、検出センサー301に異常があるか否かを判定するために、信号Aを監視するポートを専用に用意する必要があった。しかし、制御部110は、図8の処理を実行し、信号C(差動検出値)の値の範囲を監視することで、専用のポートを用意することなく、検出センサー301に異常があるか否かを判定できるようになる。
図9は、加熱ローラー202の温度上昇に伴う各信号の推移の一例を示す図である。図9に示すように、100度付近の境界901を境にして、加熱ローラー202の温度が100度以下の領域902と、加熱ローラー202の温度が100度以上の領域903とで信号Cの電圧は大きく変化する。
加熱ローラー202の温度が所定の温度以下の場合、検出センサー301の出力である信号Aの電圧及び補償センサー302の出力である信号Bの電圧は、ほぼ同一の電圧である。その場合、検出回路303の出力である信号C(差動検出値)の電圧は、検出センサー301に異常があるか否かに係わらず0V付近になる。本実施の例における所定の温度とは、100度付近のことであるが、これに限られるわけではなく、加熱ローラー202のウォームアップが完了する温度であっても良い。
一方で、加熱ローラー202の温度が所定の温度以上の場合、検出センサー301の出力である信号Aの電圧及び補償センサー302の出力である信号Bの電圧に差が生じる。その場合、検出回路303の出力である信号C(差動検出値)の電圧は、信号Aの電圧及び信号Bの電圧の差に比例して上昇する。
加熱ローラー202の温度が所定の温度(本実施の形態では100度)未満の状況で、制御部110が、信号Cによる検出センサー301の異常検出を行ったと仮定する。その場合、検出センサー301に異常が無い場合でも信号Cは0Vとなり、制御部110は、検出センサー301に異常があると誤検出する可能性がある。そこで、制御部110は、加熱ローラー202の温度が所定の温度(本実施の形態では100度)以上のときのみ検出センサー301の異常検出を行なうことが望ましい。
図10は、制御部110による検出センサー301の異常検知処理のフローチャートの第2の例である。図10を参照して、制御部110による検出センサー301の異常検知処理の流れを説明する。なお、図9の各ステップにおいて、図8のステップと同じものについては同一の符号を付しており、説明を繰り返さない。
ステップS1005において、制御部110は、ハロゲンヒーター201への電力供給開始から、所定の時間が経過したか否かを判定する。制御部110は、ハロゲンヒーター201への電力供給開始から、所定の時間が経過したと判定した場合(ステップS1005にてYES)、制御をステップS810に移す。そうでない場合(ステップS1005にてNO)、制御部110は、制御をステップS825に移す。または、制御部110は、所定の時間、ステップS1005の処理を繰り返しても良い。
なお、本実施の例における所定の時間は、制御部110がハロゲンヒーター201に電力を供給してから、ハロゲンヒーター201の温度が所定の温度に達するまでの時間(ウォームアップ完了までの時間)を予め計測して決定しても良い。例えば、ハロゲンヒーター201の温度が所定の温度に達するまでの時間が3秒であれば、所定の時間は3秒となる。また、制御部110は、制御部110のタイマー機能によるカウントで、ハロゲンヒーター201への電力供給開始から、所定の時間が経過したか否かを判定しても良い。
検出センサー301及び補償センサー302を使用する場合において、補償側の温度(加熱ローラー202または定着ベルト203の付近の周辺温度)が検出側の温度(加熱ローラー202または定着ベルト203の輻射熱)よりも高くなる時、差動電圧が0Vになる。そのため、差動電圧で検出側の断線を検出するためには、正常時に、検出側の温度が補償側の温度よりも高い領域で検査をする必要がある。制御部110は、図10の処理を実行することで、定着部108のウォームアップ完了の確認後に検出センサー301の異常検知を行うことになる。その結果、加熱ローラー202が十分に加熱されていない場合における検出センサー301の異常の誤検出を抑制することができる。
今回開示された実施の形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内で全ての変更が含まれることが意図される。
100 画像形成装置、101 手差しトレー、102 給紙カセット、103 給紙ローラー、104 レジストローラー、105 イメージングユニット、106 中間転写ベルト、107 転写ローラー、108 定着部、109 排出トレー、110 制御部、201 ハロゲンヒーター、202 加熱ローラー、203 定着ベルト、204 温度センサー、205 保持部材、206 パッド、207 摺動シート、208 ベルト曲率付与部材、209 加圧部材、301 検出センサー、302 補償センサー、303 検出回路、901 境界、902,903 領域。

Claims (12)

  1. 画像形成装置であって、
    用紙にトナーを定着させるための定着部材と、
    前記定着部材を加熱するための加熱部材と、
    前記定着部材との間でニップ圧力を発生せる加圧部材と、
    前記定着部材または前記加圧部材からの輻射熱を計測し、前記輻射熱を信号に変換する第1のセンサーと、
    前記定着部材または前記加圧部材の周辺温度を計測し、前記周辺温度を信号に変換する第2のセンサーと、
    2つの信号に基づいて差動出力信号を生成する検出回路と、
    前記画像形成装置の制御を行う制御部とを備え、
    前記制御部は、
    前記第1のセンサー及び前記第2のセンサーから、それぞれ第1の信号及び第2の信号を取得し、
    前記検出回路から、前記第1の信号及び前記第2の信号に基づく差動出力である第3の信号を取得し、
    前記第3の信号が閾値を下回った場合、前記第1のセンサーに異常が発生したと判定する、画像形成装置。
  2. 前記閾値は、
    前記第1の信号の電圧が前記第2の信号の電圧より高い場合における、前記第3の信号の取り得る最大電圧以上になるように設定され、かつ、
    前記第2の信号の電圧が前記第1の信号の電圧より高い場合における、前記第3の信号の取り得る最小電圧以下になるように設定される、請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御部は、前記第1のセンサーに異常が発生したと判定する処理において、
    前記第3の信号が前記閾値を下回る時間を計測し、
    計測した時間が所定の時間以上である場合に、前記第1のセンサーに異常が発生したと判定する、請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記加熱部材の内部にヒーターをさらに備え、
    前記制御部は、前記ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過するまで、前記第1のセンサーに異常が発生したか否かを判定する処理を停止する、請求項1から3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御部は、
    タイマーカウンターを含み、
    前記タイマーカウンターによるカウントが所定の回数に達したとき、前記ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過したと判定する、請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 前記所定の回数は、前記ヒーターへの電力供給の開始から前記定着部材のウォームアップ完了までのカウント数に設定される、請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 画像形成装置の制御方法であって、
    定着部における定着部材または加圧部材からの輻射熱を計測し、前記輻射熱を第1の信号に変換するステップと、
    前記定着部材または前記加圧部材の周辺温度を計測し、前記周辺温度を第2の信号に変換するステップと、
    前記第1の信号及び前記第2の信号に基づく差動出力である第3の信号を出力するステップと、
    前記第3の信号が閾値を下回った場合、前記第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップとを含む、方法。
  8. 前記閾値は、
    前記第1の信号の電圧が前記第2の信号の電圧より高い場合における、前記第3の信号の取り得る最大電圧以上になるように設定され、かつ、
    前記第2の信号の電圧が前記第1の信号の電圧より高い場合における、前記第3の信号の取り得る最小電圧以下になるように設定されている、請求項7に記載の方法。
  9. 前記第3の信号が閾値を下回った場合、前記第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップは、
    前記第3の信号が前記閾値を下回る時間を計測するステップと、
    計測した時間が所定の時間以上である場合に、前記第1の信号を生成する回路に異常が発生したと判定するステップとをさらに含む、請求項7または8に記載の方法。
  10. 前記定着部のヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過するまでは、前記第1の信号を生成する回路に異常が発生したか否かの判定を停止させるステップをさらに含む、請求項7から9のいずれか1項に記載の方法。
  11. 前記ヒーターに電力供給を開始してからカウントを開始するステップと、
    前記カウントが所定の回数に達したとき、前記ヒーターに電力供給を開始してから一定時間が経過したと判定するステップとをさらに含む、請求項10に記載の方法。
  12. 前記所定の回数は、前記ヒーターへの電力供給の開始から前記定着部材のウォームアップ完了までのカウント数に設定される、請求項11に記載の方法。
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