JP2020100100A - 印刷機 - Google Patents

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博之 矢野
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【課題】ローラに供給するエアが高温になることを防止できる印刷機を提供する。【解決手段】版胴5に備える版に湿し水を供給する湿し水供給装置7と、版胴5に印刷用のインキを供給するインキ供給装置6と、湿し水供給装置に備える複数のローラのうちの少なくとも1つのローラR11にエアを供給するためのエア供給装置8と、を備え、エア供給装置8は、ローラR11の回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファン13と、複数のファン13を支持するケーシング14と、を備え、ケーシング14は、ファン13により吸気したエアを取り込む吸気口と、吸気口からケーシング内に取り込んだエアをローラR11に吹き付けるための排気口14Hと、を備え、排気口14Hが先細り形状に構成されている。【選択図】 図2

Description

本発明は、湿し水供給装置を備える印刷機に関するものである。
かかる印刷機では、版胴に備える版に湿し水を供給する複数のローラを有する湿し水供給装置と、前記版胴に印刷用のインキを供給する複数のインキローラを有するインキ供給装置と、前記湿し水供給装置の複数のローラのうちの少なくとも1つのローラに供給されるインキと湿し水とのバランスを調整すべく、該ローラにエアを供給するためのエア供給装置と、を備えている。したがって、エア供給装置からのエアを湿し水供給装置とインキ供給装置との間のローラに当てることにより、ローラ上の湿し水の一部を除去することで、版に供給されるインキと湿し水とが適量になるようにしている。
前記エア供給装置は、エアを圧縮するエア圧縮源と、エア圧縮源からの圧縮エアを案内する細長いエア配管と、エア配管で案内される圧縮エアを供給エア噴出口へ供給するエア配管よりも径が小さいエア誘導管と、エア誘導管からの圧縮エアを供給エア噴出口に供給する状態と供給しない状態とに切り替える電磁弁と、を備えている(例えば、特許文献1)。
特開平11−58672号公報
前記特許文献1では、エア圧縮源からの圧縮エアが、細長いエア配管及びエア配管よりも更に細いエア誘導管を通して供給エア噴出口から排出される構成であるため、供給エア噴出口における圧縮エアの温度がエア圧縮源に入る前の圧縮前エアの温度よりも高くなってしまう。そのため、印刷機内部の温度の上昇を招いてしまうことがある。特に、印刷開始直後から印刷時間が長くなるロングラン印刷時には、供給エア噴出口からの圧縮エアの温度が印刷時間に応じて非常に高くなってしまうため、インキの転移状態が変化してしまい、色合わせが難しくなるという不都合が発生し、改善の余地があった。
本発明はこのような問題を解決するためになされたもので、ローラに供給するエアが高温になることを防止できる印刷機を提供することである。
上記目的を達成するため、本発明に係る印刷機は、版胴に備える版に湿し水を供給する複数のローラを有する湿し水供給装置と、前記版胴に印刷用のインキを供給する複数のインキローラを有するインキ供給装置と、前記湿し水供給装置の複数のローラのうちの少なくとも1つのローラに供給されるインキと湿し水とのバランスを調整すべく、該ローラにエアを供給するためのエア供給装置と、を備えている印刷機であって、前記エア供給装置は、前記ローラの回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファンと、該複数のファンを支持するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、前記ファンにより吸気したエアを取り込む吸気口と、該吸気口から該ケーシング内に取り込んだエアを前記ローラに吹き付けるための排気口と、を備え、該排気口が先細り形状に構成されていることを特徴としている。
上記構成によれば、エア供給装置を、ローラの回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファンから構成することによって、印刷時間が長くなるロングラン印刷を行っても、複数のファンから供給されるエアの温度が印刷部内部の温度の上昇を招くことがない。よって、色合わせへの影響が少なくなる。しかも、排気口が先細り形状に構成されているので、風圧を増大させたエアをローラに供給された湿し水にピンポイントで当てることにより、湿し水の一部を効率よく吹き飛ばして除去することができる。よって、ローラ上のインキと湿し水とのバランスを的確に調整することができる。
また、本発明に係る印刷機は、前記複数のファンのそれぞれが、ON−OFF可能に構成され、前記ケーシングが、前記複数のファンを着脱可能な取付用孔を複数備え、前記ファンを取り付けていない前記取付用孔を塞ぐためのカバー部材を備えていてもよい。
上記のように、複数のファンのそれぞれを、ON−OFF可能なファンで構成することによって、ローラ上の所望の位置の湿し水を除去できる。また、風量調整を行うために全ての取付用孔にファンを取り付けない場合に、取り付けていない取付用孔をカバー部材で塞ぐことにより、塞がないで開放されている取付用孔からのエア漏れを防ぐことができる。よって、ケーシング内の風圧低下を防止でき、湿し水除去を確実に行うことができる。
また、本発明に係る印刷機は、前記湿し水供給装置の複数のローラが、上下方向に配置されており、これらローラのうちの上下方向中間部に位置する中間ローラにエアを供給すべく、前記エア供給装置を配置していてもよい。
湿し水供給装置から供給される湿し水が、インキの供給を開始する上部に位置するインキローラ側に移動してインキに混入すると、インキの性状が大きく変動することになり、好ましくない。そのため、上記のように、上下方向中間部に位置する中間ローラ、つまりインキローラから十分離れた位置にあるローラに供給される湿し水の量を調整することによって、上部に位置するインキローラへの過剰な湿し水による影響を抑制できる。
本発明によれば、エア供給装置を、ローラの回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファンから構成することによって、ローラに供給するエアが高温になることを防止できる印刷機を提供することができる。
印刷機の全体側面図である。 印刷ユニット内部に備えるインキ供給装置及び湿し水供給装置の側面図である。 印刷ユニット内部に備えるエア供給装置の斜視図である。 同エア供給装置の側面図である。 同エア供給装置のケーシングの斜視図である。 同エア供給装置のケーシングを示し、(a)は、側面図、(b)はケーシングの先端部の断面図である。 同エア供給装置のケーシングに形成の一部の開口を蓋で閉じた状態を示す斜視図である。
以下、本発明の印刷機を、図面を参照しながら説明する。
印刷機は、図1に示すように、上流側に給紙部1を備え、下流側に排紙部2を備え、それら中間に7つの印刷部(印刷ユニットとも呼ばれる)3を配設している。印刷部3は、印刷に使用するインキの色の数だけ設けられるが、同一構成であるため、以下において、1個の印刷部3のみについて説明する。
印刷部3は、図1及び図2に示すように、本体カバー4と、本体カバー4に内装され、版が巻き付けられる版胴5と、版胴5にインキを供給する複数のインキローラR1〜R20を有するインキ供給装置6と、版胴5の版に湿し水を供給する複数のローラM1〜M5、R16、R5、R11、R4、R9、R3を有する湿し水供給装置7と、これらのローラM1〜M5、R16、R5、R11、R4、R9、R3のうちの1つのローラR11に供給される湿し水を吹き飛ばして除去するためのエア供給装置8と、を備えている。版胴5は、本体カバー4の両側壁4A,4Aに支軸(図示せず)を介して回転自在に支持されている。また、ゴム胴(ブランケット胴とも呼ばれる)9が、版胴5に転接可能に配置されている。また、圧胴10が、ゴム胴9に転接可能に配置されている。
インキ供給装置6は、インキツボ11、インキ元ローラR1、複数のインキツボキー(図示せず)、インキ元ローラR1を回転駆動するためのローラ駆動装置(図示せず)及び複数のインキツボキーを移動させるためのインキツボキー移動装置(図示せず)を備えている。
インキツボ11は、印刷用インキを収容し、インキツボ11には、インキ元ローラR1及びインキツボキー(図示せず)が配置されている。また、インキ供給装置6を構成するローラとしては、インキ元ローラR1、インキ呼出ローラR2、インキ往復ローラR3,R4,R5,R6、ライダローラR7、インキ練りローラR8,R9,R10,R11,R12,R13、インキ着けローラR14,R15,R16,R17,R18,R19,R20を備えている。したがって、インキツボ11に収容されているインキが、これらのローラR1〜R20を介して版胴5の版の表面の画線部(紙にインクが付着する部分)にインキが供給される。なお、これらローラR1〜R20は、既知のものであるため、詳細説明は省略する。なお、インキ供給装置6のローラの数や位置は、図2に示すものに限定されることがなく、自由に変更できる。
湿し水供給装置7は、湿し水を収容する水舟12と、水舟12内に収容した湿し水に浸かっている水元ローラM1、クロムローラM2、水着けローラM3、渡しローラM4、保水ローラM5を備えている。したがって、水舟12内の湿し水が、これらローラM1〜M5を介して版胴5の版の表面の非画線部(紙にインクが付着しない部分)に供給される。
また、前記ローラM1〜M5により移動する湿し水が、インキ着けローラR16、インキ往復ローラR5、インキ練りローラR11、インキ往復ローラR4、インキ練りローラR9、インキ往復ローラR3まで移動する。このため、これらローラR16、R5、R11、R4、R9、R3が、湿し水供給装置7を構成するローラを兼用構成している。このように湿し水供給装置7を構成するローラM1〜M5、R16、R5、R11、R4、R9、R3が、上下方向に配置されている。そして、これらローラM1〜M5、R16、R5、R11、R4、R9、R3のうちの上下方向中間部に位置する中間ローラR11にエアを供給すべく、エア供給装置8を配置している。このエア供給装置8からのエアにより、中間ローラR11に供給される湿し水の量を調整することで、版に供給される湿し水の量を間接的に調整している。
ところで、湿し水供給装置7から供給される湿し水が、インキの供給を開始する上部に位置するインキローラ側に移動してインキに混入すると、インキの性状が大きく変動することになり、好ましくない。そのため、上記のように、上下方向中間部に位置する中間ローラR11、つまりインキローラ(例えばR3)から十分離れた位置にあるローラR11に供給される湿し水の量を調整することによって、上部に位置するインキローラへの過剰な湿し水による影響を抑制できる。なお、湿し水供給装置7のローラの数や位置は、図2に示すものに限定されることがなく、自由に変更できる。
エア供給装置8は、図3〜図6(a),(b)に示すように、中間ローラR11の回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファン13と、複数のファン13を支持するケーシング14と、を備えている。
ケーシング14は、金属製で側面視において略三角形状で中間ローラR11の左右幅と略同一寸法に構成されている。具体的には、ケーシング14は、左右方向に長い長方形状の後板部14Aと、左右方向に長い長方形状の板からなり、後板部14Aの上下端から前方に延びるとともに前方側ほど間隔が小さくなるように前下がり傾斜姿勢で配置された上下の板部14B,14Cと、左右方向両端の開口を閉じる左右の板部14D,14Eと、を備えている。ケーシング14を側面視において略三角形状に構成することによって、上下の板部14B,14Cの間隔が後述する排気口14H(前方)側に向かうほど徐々に狭くなるようにしている(図6(a),(b)参照)。これにより、ファン13から吸気したエアを排気口14H側にスムーズに案内することができる。また、後述する複数の吸気口14Kから吸い込んだエアを閉塞されたケーシング14内をスムーズに移動させて排気口14Hから排出することができる。
後板部14Aには、長手方向(左右方向)に等間隔(不等間隔でもよい)を置いて形成された複数(図5では10個)の吸気口14Kが形成されている。各吸気口14Kは、ファン13を着脱可能に取り付けるための取付用孔を兼用している。そして、ファン13を吸気口14Kに押し当てた状態で、ファン13の四隅に形成されている孔を通してねじN,N(図3参照)を後板部14Aに形成のねじ孔(図示せず)にねじ込むことにより、ファン13を後板部14Aに固定している。
また、複数のファン13により吸気したエアが吸気口14Kを通してケーシング14内に取り込み、取り込まれたエアを前記中間ローラR11に吹き付けるための排気口14Hが、前記上下の板部14B,14Cの前端部に左右方向全域に亘って形成されている。この排気口14Hは、前端側ほど先細り形状に構成されており、左右方向に連続する開口になっている。
前述のように、エア供給装置8を、エアを吹き付ける中間ローラR11の回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファン13から構成することによって、印刷時間が長くなるロングラン印刷を行っても、複数のファン13から供給されるエアの温度が印刷部内部の温度の上昇を招くことがない。よって、色合わせへの影響が少なくなる。しかも、排気口14Hが先細り形状に構成されているので、風圧を増大させたエアをローラ(ここでは、中間ローラR11)に供給された湿し水にピンポイントで当てることにより、湿し水の一部を効率よく吹き飛ばして除去することができる。よって、ローラに供給される湿し水の量を調整することができる。ここでは、湿し水の一部を吹き飛ばすことによって、ローラに供給される湿し水の量を調整しているが、吹き飛ばさずに乾燥させることによって、インキと湿し水とのバランスを調整してもよい。
また、複数のファン13のそれぞれが、ON−OFF可能に構成されている。例えば図示していないスイッチがON操作されると、図示していないケーブルに接続された電源からの電力供給がなされることにより全てのファン13がONして回転が開始する。また、前記スイッチがOFF操作されると、全てのファン13がOFFして回転が停止する。前記のように全てのファン13をONする他、版の表面の非画線部(紙にインクが付着しない部分)の面積や本体カバー4内の温度あるいは印刷物の状態等に応じて、オペレータが一部のファン13のみをONするようにしてもよい。
また、中間ローラR11にエアを吹き付ける場合に、中間ローラR11上の湿し水の量を検出する湿し水量検出手段(図示せず)を設け、この湿し水量検出手段からの検出量が予め設定している設定量を越えないように複数のファン13の駆動を制御装置により制御するように構成してもよい。この場合、制御装置により、複数のファン13のうちの一部のファン13のみを駆動させる制御を行ってもよいし、また、制御装置により、全部のファン13の回転数を調整する制御を行ってもよいし、また、制御装置により、複数のファン13のうちの一部のファン13のみを駆動させる制御及び駆動させたファン13の回転数を調整する制御の両方の制御を行うようにしてもよい。
各ファン13は、エア排出口(図示せず)が形成された略正方形状の前板部15Aと、エア吸引口15Kが形成された略正方形状の後板部15Bと、前板部15Aの外周縁の4辺と後板部15Bの外周縁の4辺とを連結する角筒状の筒状板部15Cとからなる枠部材15と、枠部材15内に駆動回転自在なファン(図示せず)と、を備えている。
ケーシング14の上側板部14Bの左右両端部それぞれの上面に、板状の取付部材16の一端部(下端部)が連結され、取付部材16,16の他端部(上端部)のそれぞれがL字形状のブラケット17を介して角筒状のステー18に固定されている。なお、ステー18の両端は、本体カバー4の左右の両側壁4A,4Aに固定されている。
前記ケーシング14に形成されている10個の円形の吸気口14Kが、ファン13を取り付けるための取付用孔を兼用している。これら10個全ての取付用孔14Kにファン13を取り付ける場合もあるが、ファン13の能力や本体カバー4内の温度等の状況に応じて風量調整を行うために全ての取付用孔14Kにファン13を取り付ける必要がない場合がある。つまり、10個よりも少ない個数のファン13だけで、必要となる風量を確保できる場合には、図7に示すように、ファン13を取り付けていない取付用孔14Kをカバー部材19で塞ぐようにしている。ここでは、1つおきにファン13を取り付けた場合を示しているが、これに限らない。カバー部材19は、円形の取付用孔14Kを覆うことができる正方形状の板状部材からなり、対角線上に形成された一対の孔にボルト20,20をねじ込むことでケーシング14の後板部14Aに固定できる。また、ボルト20,20を緩めることでカバー部材19をケーシング14の後板部14Aから取り外すことができる。このように、風量調整を行うために全ての取付用孔にファン13を取り付けない場合に、取り付けていない取付用孔14Kをカバー部材19で塞ぐことにより、塞がないで開放されている取付用孔14Kからのエア漏れを防ぐことができる。よって、ケーシング14内の風圧低下を防止でき、湿し水除去を確実に行うことができる。
尚、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
前記実施形態では、一つのローラ(中間ローラR11)にのみエアを吹き付けるようにしたが、複数(2つ以上)のローラにエアを吹き付けるようにしてもよい。また、エアを吹き付けるローラとしては、中間ローラR11に限らず、他のローラ(インキローラを含む)であってもよい。
また、前記実施形態では、ケーシング14を側面視において略三角形状に構成したが、どのような形状に構成してもよい。この場合、排気口側の先端部に先細りとなる先細り部を備えて実施することになる。
また、前記実施形態では、ケーシング14に形成した排気口14Hを左右方向全域に亘って連続する1つの開口から構成したが、左右方向に所定間隔をおいて形成される複数の開口から排気口14Hを構成してもよい。また、ケーシング14内の空間を左右方向で例えばファン13の個数に応じて複数の空間に仕切るための仕切り部材をケーシング14内に設けて、各ファン13のエアをケーシング14の排気口14Hを通して個別に排出できるように構成してもよい。
1…給紙部、2…排紙部、3…印刷部、4…本体カバー、4A…両側壁、5…版胴、6…インキ供給装置、7…湿し水供給装置、8…エア供給装置、9…ゴム胴、10…圧胴、11…インキツボ、12…水舟、13…ファン、14…ケーシング、14A…後板部、14B…上側板部、14B,14C…上下の板部、14D,14E…左右の板部、14H…排気口、14K…吸気口(取付用孔)、15…枠部材、15A…前板部、15B…後板部、15C…筒状板部、15K…エア吸引口、16…取付部材、17…ブラケット、18…ステー、19…カバー部材、20…ボルト、M1…水元ローラ、M2…クロムローラ、M3…水着けローラ、M4…渡しローラ、M5…保水ローラ、R1…インキ元ローラ、R2…インキ呼出ローラ、R3,R4,R5,R6…インキ往復ローラ、R7…ライダローラ、R8,R9,R10,R12,R13…インキ練りローラ、R14,R15,R16,R17,R18,R19,R20…インキ着けローラ、R11…インキ練りローラ(中間ローラ)

Claims (3)

  1. 版胴に備える版に湿し水を供給する複数のローラを有する湿し水供給装置と、前記版胴に印刷用のインキを供給する複数のインキローラを有するインキ供給装置と、前記湿し水供給装置の複数のローラのうちの少なくとも1つのローラに供給されるインキと湿し水とのバランスを調整すべく、該ローラにエアを供給するためのエア供給装置と、を備えている印刷機であって、
    前記エア供給装置は、前記ローラの回転軸方向に沿って複数配置される単独で駆動可能な複数のファンと、該複数のファンを支持するケーシングと、を備え、前記ケーシングは、前記ファンにより吸気したエアを取り込む吸気口と、該吸気口から該ケーシング内に取り込んだエアを前記ローラに吹き付けるための排気口と、を備え、該排気口が先細り形状に構成されていることを特徴とする印刷機。
  2. 前記複数のファンのそれぞれが、ON−OFF可能に構成され、前記ケーシングが、前記複数のファンを着脱可能な取付用孔を複数備え、前記ファンを取り付けていない前記取付用孔を塞ぐためのカバー部材を備えていることを特徴とする請求項1に記載の印刷機。
  3. 前記湿し水供給装置の複数のローラが、上下方向に配置されており、これらローラのうちの上下方向中間部に位置する中間ローラにエアを供給すべく、前記エア供給装置を配置していることを特徴とする請求項1又は2に記載の印刷機。
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